【艦これ】摩耶「耳かきしてやんよ」 (50)

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【艦これ】伊168「耳掃除してあげる」
【艦これ】伊168「耳掃除してあげる」 - SSまとめ速報
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きたい

摩耶改二(以下摩耶)(ふう。食堂のティーサーバー……OK、と……)カリカリ

摩耶(椅子は……特に問題ないか。机も……よし)カリカリ

鳳翔「あら、摩耶ちゃん。こんにちは」

摩耶「お。よ! 鳳翔さん」バッ

鳳翔「今日もチェックですか? いつもありがとうございます」

摩耶「やる必要があるのか知らねえけどな。秘書官の務めってやつだ!」

鳳翔「ふふふ。摩耶ちゃんが頑張ってくれているから、みんなも鎮守府を綺麗に使おうとしてくれているんですよ」

摩耶「あたしが怖いだけじゃねえのか?」ドヤッ

鳳翔「うふふ。かもしれませんね」(かわいい)

摩耶「で、だ。鳳翔さん。なんか最近、困ってることないか? 何でもいいぜ!」

鳳翔「そうですね……特にありませんが……。そうだ! 提督に、もっと食堂を利用するように、っと伝えておいて頂けませんか? みなさんも、提督と食事をしたがっているそうなので」

摩耶「了解。もっと食堂を使え、っと……」カリカリ

摩耶「よし。んじゃあ、特にないならこれで大丈夫だ。サンキューな!」

鳳翔「あ、ちょっと待ってください……はいこれ」アーン

摩耶「ん? 何だこれ…」パク

鳳翔「大学芋です。間宮さんから、ちょっとしたコツを教わったので……どうですか」

摩耶「モグモグ……んまい! 最高だ!」パァ

鳳翔「そうですか!? よかった。今日の御夕飯に出しておきますね」

摩耶「おう、楽しみにしとくぜ! じゃあな!」ノシ

鳳翔「ええ」フリフリ

鳳翔「……さて、今日もがんばりましょう」フンス

摩耶「たーっかーなっるー♪ おーもーいーのーすーべてー♪ ん?」スタスタ

第六駆逐隊「ワイワイ」

雷「んぅぅぅぅー! おいしい!」モグモグ

響「いいものだね。今度、鳳翔さんに作ってもらおうか」モグモグ

電「外はカリカリ、中はとろとろ…ほっぺが落ちちゃいそう…なのです!」モグモグ

雷「暁、火傷しないようにね?」チラ

暁「へ!? しょ、しょんなのしゅるわけないれしょ!」ベロダシ

響「手遅れのようだね……」モグモグ

摩耶「よ、ガキンチョ共!」

電「あ、摩耶お姉ちゃん! こんにちは、なのです」
雷「こんにちは!」
響「ズ……こんにちは」

暁「ほ、ほんいちゅはおひあらも――」

響「無理しない方がいいよ」

摩耶「で、何食ってんだ?」

電「たこ焼きなのです! お使いに行ったら、屋台のおじさんがサービスしてくれたのです!」モグモグ

摩耶「ああ、それで」チラ

暁「ヒー……ヒー……」アチチ

雷「摩耶さんも一ついる?」アーン

摩耶「お、いいねえ。もーらい!」ヒョイパクヒョイパクヒョイパクヒョイパク

電「え!?」ノコリイッコ
響「ハラショー」ノコリニコ
暁「ああああ!?」カラッポ

暁「しゃ、しゃいごの一個だったのにぃ……」ジワァ

摩耶「モグモグ……ははは。わりぃな、これで許してくれよ」つマミヤケン

電「こ、これは!?」

雷「伝説の……間宮券、超大和級戦艦パフェ!?」

響「ハラショー」

暁「し、しかも一人一枚ずつ!?」パァ

摩耶「まあ、そんなとこだ。あたしは甘いもん、得意じゃないからさ」

電「いいのですか!?」

摩耶「おう、仲良く食べろよ! ってことでお前ら、何か困ったことはないか?」

響「すぐに浮かぶものは、これといってないね」

摩耶「暁は?」

暁「」キラキラ

雷「聞こえてないみたいね」

摩耶「ま、大丈夫ならいいや。何かあったら教えてくれよ」ノシ

電雷響「「「はーい」」」ノシ

電「摩耶お姉ちゃん……かっこいいのです……!」キラキラ

暁「ひ、人の食べ物を取るなんて……レディのかじゃ、風上にも置けないわ!」キラキラ

響「ハラショー」キラキラ

雷(なるほど。ああやれば、気を使わせずに世話を焼くことができるのね……!)キラキラ

―――波止場

摩耶「おーい、提督! 見廻り完了だぜー!」ブンブン

提督「ん? 摩耶か」スパー

摩耶「ハァ……。また煙草でサボりか?」

提督「葉巻だ。あんな雑草と一緒にすんな」

摩耶「何が違うんだよ」

提督「まったく違うね! いや雲泥の差というべきだな。芳醇な香りに豊かな風味。立ち昇る濃厚な煙はもはや官能的とすら――」

摩耶「火ぃつけて吸ってる時点で変わんねぇよ!」

提督「いいじゃねぇか。いい香りだろ?」

摩耶「ドギツくて堪ったもんじゃねえな」

提督「そうか。そいつは悪かった」スゥゥゥ

提督「で、どうした? こんなとこまで」

摩耶「執務室にいないからよ。またここかなーって」

提督「なら、チェックリストだけ置いて、帰ってくれてよかったんだがな」ハァァァァ

摩耶「秘書官として、提督のサボりを見逃すわけにはいかねーからな」ドヤッ

提督「そうですか」フゥ

提督「秘書官様に見つかっちまったんなら仕方ねえ。お仕事だ」クル

摩耶「おう、任せろ!」

提督「だから、帰っていいって」

―――執務室

提督「はい、ノルマ達成。ご苦労だったな、摩耶」

摩耶「おう! って……あたしの出番はなかったな……」

提督「気に病むことはない。俺が優秀すぎるだけだ」ボウシヌギ

摩耶「ちょっとは謙遜しろよ……」

提督「ヒトナナマルマル……晩飯には早いな」アタマボリボリ

摩耶「……提督。寝癖つけっぱだったのか。髭は剃ってねえし」

提督「ん? ああ、いいだろ? どうせ髪の毛は見えねえからな」

摩耶「髭は丸見えだ。女ばっかの職場で、それはどうかと思うけどな」

摩耶「髭伸ばしっぱで……他の連中から嫌われんぞ」カオペタペタ

提督「だから部屋から出てねえだろ。あと髭さわんな」サワラレサワラレ

摩耶「鳳翔さんが言ってたぜ? もっと食堂に来いって。げ、手が油だらけになっちまった……。ばっちぃ」スリスリ

提督「俺の服に付けんな」

摩耶「あの鳳翔さんの好意を踏みにじるとはねえ……」

摩耶「!」ピコン

提督「どうした? 何か閃いたような顔して」

摩耶「そうだぜ! 提督! あたしが髪を解かしてやるよ!」

―――摩耶様のお部屋

鳥海改二(以下鳥海)(古鷹たちとの約束まで、あと40分か……。中途半端な時間ね。摩耶の雑誌でも読んでましょう)ベットニウツブセ

鳥海(……うーん。この服は……ちょっと可愛すぎるかしら……。摩耶には似合いそうね)ペラ

鳥海(これは……!うーん……。あんまり好きじゃないなあ……。摩耶には似合いそうね)ペラ

鳥海(ボーイッシュスタイル……。後で加古に聞いてみましょう。摩耶には似合いそうね)ペラ

摩耶「帰ったぜ」ドーン

鳥海「! 摩耶!? 扉は静かに開けてっていつも言ってるでしょ!」

摩耶「ハハハ。わりぃわりぃ」グイ

提督「引きずんなって、コラ!」ヒョコ

鳥海「!?!!!?!?!?! し、司令官さん!? お、お疲れ様れしゅ!」バッ

鳥海(かんじゃった)ズーン

提督「悪いな鳥海。突然」

鳥海「い、いえ!」

鳥海「ま、摩耶! どういうこと!?」ボソボソ

摩耶「おう! ちょっとこいつに、大人の身だしなみってやつを教えてやろうと思ってな!」

提督「ただ引きこもってるだけの俺に必要かねぇ」

摩耶「いいだろ? 馬子にも衣装だ!」

提督「だから、馬子を着飾る必要があるかって聞いてんだよ……」

摩耶「ほら、ベッドに座れ!」

提督「ヘイヘイ」ポスン

摩耶「鳥海。あたしの櫛と霧吹き取ってくれ」

鳥海「え、ええ」つクシアンドキリフキ

摩耶「よーし、やるぞ!」

摩耶「」シュッシュッシュッシュ

提督「うぉ!? 冷て!?」ビクッ

摩耶「んだよ。そのくらい我慢しろって」シュッシュッシュッシュ

鳥海「」ソワソワ

提督「ってかそれ摩耶の櫛なんか。俺に使っていいのか?」

摩耶「んなもん誰が使ったってかわりゃしねぇよ。ばっちいなら洗えばいいしな」シュッシュッシュッシュ

鳥海(提督の使用済み……。え!? 私は何を考えてるの!?!?!?)アセアセ

提督(さっきから鳥海の奴……えらく忙しそうだな)ボー

摩耶「さて、行くぜ」

スー ッガ

摩耶「まったく櫛が通らねえ……」

提督「へったくそ」

摩耶「うるせえ!」ガッ

提督「イテェ!!」

鳥海(摩耶……司令官さんとあんなに仲良く……羨ましい。でも、あそこに入るのは……)ボー

摩耶「オイ、ウゴクナ!」
提督「イデ、イデデデ!」

鳥海(……悩んでもいても仕方ないわ! 改装してくれた恩、今ここでお返しするべき!)

鳥海「し、司令官さん?」オズオズ

提督「イデデデ――ん? どうした?」

鳥海「お困りなら……私がやりましょうか?」

摩耶「は!?」

提督「いや、別に困っちゃいないが……」

摩耶「そ、そうだぜ! これは秘書官であるあたしの仕事だ!」

鳥海「摩耶の髪、毎日セットしてあげてるの、私でしょ?」

摩耶「う……ま、まあな」

鳥海「だから、私がやります!」つクシ

提督「……そうだな。どうせやらされるなら、痛くない方がいいか」

摩耶「提督!?」

鳥海「……」ニヤッ

摩耶「」カチンッ

――――――
鳥海「司令官さん……痛くないですか」ルンルン

提督「さっきに比べればな」

提督(にしても……。摩耶の時もだったが、胸が後頭部に当たるな……。柔らけえ)

摩耶(ぐぬぬ……。鳥海の奴……楽しそうにしやがって……。ん? 提督の耳……なんか詰まってる……あれは……)

摩耶「!」ピコン

提督(摩耶……またロクでもないこと思いつきやがったな……。にしても、気持ちいいな。頭そのものが解かされてるみたいだ……)

鳥海(ああ……司令官さんの髪をいじくれる日が来るなんて……!摩耶には何か奢ってあげなくちゃ)トカシトカシ

鳥海「……はい、おしまいです」パッ

鳥海(名残惜しいけど……摩耶の目もあるし……)

鳥海「司令官さん……素敵になりましたよ!」ノゾキコミ

提督「そ、そうか……? これで俺も、モテモテ間違いなしか」キリッ

摩耶「髪整えたくらいでモテやしねえって」

鳥海「そr――」

摩耶「じゃあ提督! 飯にしようぜ!」

提督「そうだな、せっかく鳥海に頑張ってまらったんだ。食堂に出向くとするか」ヨッコイショ

摩耶「ちょ、ちょっと待てよ。ほ、ほらあれだ! 髭がまだだからよ! 提督の部屋で食おうぜ! な!?」

提督「……それもそうだな。カップ麺ならストックもあるし」

鳥海「じゃあ私m――」

摩耶「そうだぁぁぁ! あたしが作ってやるよ! せっかくだしな! はっはっは!」ギロッ

鳥海(摩耶……。前言撤回よ……!! このチャンス……逃さない!)ギロリ

摩耶「ってことでじゃあな! 鳥海!」

鳥海「でも、せっかk――」

摩耶「鳥海は! 古鷹たちとの! 約束があるんだろ!?!?!」クワッ

鳥海「――!!!!!!!」

鳥海(そうでしたああああああああああ!?!?!?!)ガク

摩耶「ってことで! じゃあな!」

提督「お、おい! ひっぱんn――」

バタン!

鳥海(わ、私の計算では……こんなこと有り得ない……)シクシク

―――提督のお部屋

提督「よかったのか? 鳥海置いてきちまって」フトニスワリ

摩耶「どちらにせよ、この後用事があんだ。仕方ないだろ?」

提督「そうだがな……」つハマキ

摩耶「」ハマキトリアゲ

提督「あ、おい!」

摩耶「てーとく……おまえ、最後に耳かきしたの……いつだ?」

提督「…はあ!? さあな、俺の耳かき棒に聞け。どこにいるかは知らんが……。どうしたんだよ突然」テヲノバス

摩耶「」ハマキヒョイ

提督「……」スッ
摩耶「」ヒョイ
提督「」スッ
摩耶「」ガシッ
提督「!?」クッジュードーカ
摩耶「」ググググ

摩耶「おりゃ」ポイッ

提督「おお!?」ポーン

提督(お、俺を布団の上へ投げ飛ばしやがった。とんでもねえ馬鹿力だ……)ドスン

摩耶「ちょーっとだけ、おとなしくしてろよ」ストン

提督(!?!?! こいつ!? 仰向けに寝てる俺の股辺りに跨ってきやがった……!?)

摩耶「ほら、耳ん中見せてみろって」グイグイ

提督(跨ったまま、覆いかぶさってくるなよ……! いろいろ当たるだろうが!?!?)

摩耶「うぇ…。なんだよ。これ……」マジマジ

提督(近い近い!! 息が……首筋に当たる……! い、いいいいい香りが……!)

提督「おい! 摩耶……この体勢は、さすがに洒落にならねえぞ……!」ビクビク

摩耶「ん……!?!? そ、そそそそうだな! 悪い悪い///」スクッ

提督「おい、さっきからなんだ!」

摩耶「お、おまえの耳がきたねえから、あたしが耳かきしてやるってんの!」つマヤ’sミミカキ

提督「」

摩耶「だってお前の耳ん中、消しゴムが千切れて詰まったシャーペンのケツみたいだぜ?」

提督「い、命だけは……(棒)」

摩耶「お前はあたしをなんだと思ってるんだ……」

提督「対空番長!」
摩耶「ま、まあな」ドヤッ
提督「対空戦の要!」
摩耶「あったりめえだろ!」ドヤッ
提督「みんなのお兄さん!」
摩耶「へっへー……おにい!?」
提督「大黒ばしr――」ガシィ

摩耶「そりゃどういう意味だ……!」グググググ

提督「イデデデ……」(ま、摩耶の女の子の部分が……やわらけえ)

摩耶「ま、いいや」パッ

摩耶「ほら、さっさとこっち来い。あたしも腹減ってんだよ」ヒザポンポン

提督「なら、飯食った後でいいだろ……」ヒザマクラサレ

提督(こ、これが摩耶の膝枕か……。思ったよりは柔らかいな……。ただそれよりも、すべすべの肌だ。するりと顔を撫でるそれがきもちいい……)

摩耶「先に耳かきって気分なんだよ。あたしの腹の虫が鳴っても、気にしないでくれよ?」ナデナデ

提督「女として、そのセリフはどうなんだ……」ナデラレナデラレ

摩耶「さて、始めるぜ!」

提督「……まあいいか。痛くすんなよ」

ズ ズズズズズズ

提督(お、入ってくる入ってくる。け、結構気持ちいな、これ……)ゾクゾク

摩耶「最初は入口な。この調子じゃ入れるのにも一苦労だ」

サリ サリ サリ サリ
ガリ ガリ ガリ

提督(お、おうぅぅ。棒の動きに沿って、耳糞が剥がされていく感覚……悪くない……。なんというかあれだ、誰かに背中を指でなぞられた時のような……)

「どうせ髪の毛は見えねえからな」を「どうせ髪の毛はねえからな」と読み間違えた結果、
ずっと摩耶と鳥海はヒゲを櫛で解いていると勘違いしてましたすみません

提督「そういえば……」

摩耶「ん? どうした?」

ザリッ ザリザリザリ
コリッ コリ コリ コリ
ズ ズズズ

提督「いや、大した話じゃないんだが……。この前、潜水艦とケッコンしたワーカーホリックの糞野郎がいてな」ゾクゾク

摩耶「なんだ? ギフトでも送んのか?」カキカキ

提督「いや、それの馴れ初めを聞いたらな。出会いは普通に、そこらの海域で拾ったらしいんだが……」

摩耶「ああ」カキカキ

スーッ スーッ スーッ スー
ザリザリザリ

提督「急接近の切欠は、耳かきしてもらったことなんだと」

摩耶「!?!?!?」ガリ

\ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?!!? /

提督「イツツツ」ジンジン

摩耶「血は……出てねえな」マジマジ

提督「勘弁してくれ……」

摩耶「わ、わるかったよ……」オドオド

提督「別に怒っちゃいねえが……。俺も話題選びが悪かったし」

提督(摩耶は多少なりとも、俺のことを好意的に思ってくれていると思ったんだが……。あの反応じゃ、俺の自意識過剰だったってことか)

摩耶(……なんてこと思ってんじゃないだろうな……)

提督(摩耶の耳かき……名残惜しいが……。まあ、俺とケッコンなんざしたかないだろうし、いくら摩耶でも、もうしようなんて言ってこないか)ガックシ

摩耶(耳かき……ケッコン……)
摩耶「提督……。その、痛くしねえからさ……もう一回、やらしてくんねえか?」オズオズ

提督「あ? いいのか!?」

摩耶「あ、ああ。ち、違うぞ!? 怪我させたまま帰れないってだけだからな!?!?」

提督「ま、摩耶がいいなら、頼む」ヒザマクラサレ

摩耶「お、おう」ヒザマクラ

摩耶「じゃあ、気を取り直して……行くぜ!」

>>21
確かにややこしいですね……

ズ ズズズズズズ

摩耶「ゆっくり……ゆっくり……」

提督(ま、まただ……。ゾクゾクっていう、背徳的とも取れる快感を連れて、また棒が入ってきやがった……!)ゾクゾク

提督「……慣れてるんだな」トローン

摩耶「おい! 喋んじゃねえ! ぶっ転ばすぞ!」カキカキ

提督「おお、すまんすまん」

摩耶「……まあ、ガキの頃に一時期嵌っててよ。そんで、鳥海が今でもせがんでくんだ」カキカキ

スーッ スーッ スーッ スーッ
スリ スリ スリ スリ

提督「なるほどな……。通りで上手いわけだ……」トローン

摩耶「提督……へへっ。ずいぶんと堪能してるみたいだな」カキカキ

提督「ああ、想像以上だ」トローン

パリッ パリ ッパリッ パリ
ペリリリリリリッ
コショッ コショッ コショッ コショッ

摩耶「なあ提督。今の目付き、気持ち悪くて見れたもんじゃないぜ……」カキカキ

提督「悪かったな……そこばかりは、直せそうもない。おまえが悪いんだぞ」

提督(実際、摩耶の耳かきは上手だ。普段の言動からは想像も出来ん。こう……クイックイッっとした動きが、俺の耳に電流を流しているようだ)

摩耶「へへっ! ……だいぶ綺麗になってきたな」カキカキ

ズリッズリッズリ
ペリッペリリ

摩耶「ちょっと奥行くぜ。動くなよ」

提督「ああ。さっき身をもって思い知った」

ズ、ズズズズ

提督「あぁぁぁ」

摩耶「ぷっ……変な声」

ッツン ツン ッツン ツン
スリ スリ スリ

提督(ふ、深いところまで入ったのに、まったく痛くない。それどころか、奥の方をやさしく突かれて、すげえ気持ちいい。耳の奥を、丸々溶かされているみたい。疲れ切った筋肉を、マッサージされているような感覚……)ゾクゾクゾク

摩耶「お、ちょっと剥がれそうだな……」カキカキ

コシュッ コシュッ コシュ
ペッ ペッ ペッ ペッ
ペリッ ペリッ ペリッ ペリッ

提督(す、少しずつ耳の中の皮膚が解放されていく。じんわりとした感覚が、耳全体を支配していくようだ……。ああ、摩耶の柔らかいフトモモの上で、耳を綺麗にされて……眠たくなってきちまった……。これ、眠気じゃなくて、天国からのお迎えなんじゃねえの?)

ペリン!

提督「」!?!!?!!?

摩耶「やったぜ!! でっかいのゲット!」

提督(なんだ!? この剥がれる時の感覚!? まるで、解けなかったパズルが、解けたときのような感覚を、そのまま快感にしたような。わかりやすい、明快な快感……。いやこの表現じゃ、むしろわかりにくいな。なんと言ったらいいものか)トローン

摩耶「提督……眠いなら、無理しなくていいんだぞ?」ナデナデ

提督(あの摩耶が、自然に頭を撫でてくる……心地いいな……。摩耶の指、細くてきれいだ……。ケッコン指輪も、ちょっと細めのものを支給させなくちゃ……って俺は何を考えてんだ!)ナデラレナデラレ

提督「いや、起きてる。おまえに頑張らせて、俺がぐーすか寝てるわきゃあいかん……」ネムネム

摩耶「……へぇ……。おもしれえ……。んじゃあ、あたしが、全力で眠らせてやるよ……!」

提督「なんでそうなるんだ……」ネムネム

摩耶「そうと決まれば……。ほら、反対向け。一からやった方が気持ちいいからな」グイ

提督「あい。……ってぇ!?!?!!」ギョッ

摩耶「!? どうした?」

提督(め、めめめ目の前に、摩耶のへそが……き、綺麗だ。腹筋が微かに割れてる。毎日鍛えてるもんな……。じゃない! だ、だが良い匂いもする……つうか! 視界の隅に摩耶の下乳がががががが)
提督「い、いや。綺麗なへそだな……」

摩耶「あ、ああ……。確かに、この姿勢はちょっと恥ずかしいな///」

提督「同感だ。なんというか、落ち着かねえ」

摩耶「っぷ……! くくくくく……!」
提督「……っふ。ははははは……!」
 
提督「……よろしく頼む」

摩耶「おう! 任せとけ!」

ズ、ズズズズズズ

提督(来た来た。この、耳かき棒が耳糞をかき分けていく感覚……。本当に、身も心もきれいにされているようだ)

サリサリサリサリ
クルッ クルッ クルッ クルッ
パリッ パリッ パリッ パリッ

提督(あぁ、耳糞がみるみるうちに剥がされていく……。いや、俺は見えないんだが。しかも、摩耶が前のめりになるせいで良い匂いが……。なんというんだろうな、制汗剤の香りじゃない……、女の子本人の香り……。それに、シャンプーの良い匂いが混じって……安心する)トローン

摩耶「へへっ……すっかりおねむになってきちまったな……」カキカキ

提督「誰の所為だと思ってるんだ……」

ズーッ ズーッ ズーッ ズーッ
ジョリッ ジョリッ ジョリッ ジョリッ

摩耶「っぷ……。なっさけねえ顔……、そんなにいいのか?」カキカキ

提督(お、おれの顔の上で……摩耶の整った乳が暴れてやがる……。プルンプルン揺れてるんだよわかってんのか糞が! 腹の前で、上には摩耶っぱい、下にはフトモモ……完全に包囲されちまってる……。鼻をくすぐるいい香りに、耳がきれいにされていく快感……これ、すげえもんだ……)ゾクゾク

摩耶「この勝負……、あたしの勝ちだな、こりゃ……」カリカリ

提督「最初から勝負する気はねえよ……。だがまあ、摩耶が相手だ。わざと負けたくもなる」ゾクゾク

ペリッ ペリッ ペリッ ペリッ
カリカリカリカリ

摩耶「!? そ、そりゃどういう意味だよ……///」カキカキ

提督「知るか」

カリカリカリ!
スー! スー! スー! スー!

提督(み、耳の中を縁取るように……甘い刺激が通り抜けていく。もう、全身の力が抜けてきちまった……)トローン

摩耶「……へぇ。あんまからかってると」パッ

提督「からかってるのはどっちd――!?!?!!??!」

摩耶「」フゥー

提督(!?!??!?!!??!?!?! ま、摩耶の奴、耳に息を吹きかけてきやがった!??!?!)ゾクゾクゾクゾク

摩耶「……っぷ! あ! あっはっはっはっはっはっ!」ジタバタ

提督「あ、ああぁあぁ……」トローン

摩耶「ヒー……ヒー……っぷ! なーにゾクゾクしてんだよ……!」クスクス

提督「そ、そりゃテメェが変なこt――!?!?!!」

摩耶「」フゥー

提督(ああぁああぁあぁぁ……! ま、摩耶のかわいらs――め、女々しい? 吐息が……俺の耳をやさしく撫でて……!!!! み、耳の中で乱反射しやがる……!)ゾクゾクゾク

摩耶「て、提督……ほんとおまえ……可愛い反応するよな……!」ササヤキ

提督(あああああああ! 囁くな糞があああああああ!)ゾクゾク

摩耶「く、くくく……! されるがままじゃねえか」ササヤキ

提督(これはまずい……なんとなくまずい気がする……!)ゾワゾワ

摩耶「」ソワソワ

摩耶「あ、あーん……」

パクッ!

提督「!??!!!??!!!?!?!?!?!?!」ゾクゾク

摩耶「んふふ……。とおら~へいほく~」カミカミ

提督(み、耳たぶを……耳たぶを甘噛みしてきやがったぁぁぁあぁあぁぁ!?!?!!?)ゾクゾクゾクゾクゾク

摩耶「ひもひよはほうなはお……んむんむ」カミカミ

提督(あ、あああああ……ま、摩耶が喋る度に……心地いい振動が、体を駆け抜けていく。全身を、摩耶が支配していくようだ……)ゾクゾクゾク

提督「ま、摩耶!? い、いい加減にしやが――!?!?!?」ジタバタ

ムニュゥ

提督「!?!?!?!?!?!?!?」

摩耶「ん!? ……ぷぷぷ」プハァ

提督(?!??!!? こ、この感触!?!?! ま、まさか)チラ

提督(摩耶っ〇い!?!?!!?! さ、さ、さわjkjltさわっち……!? ふ、服の裏まで入っちまってる!?!?!?!? か、改二の制服が隙あり過ぎなんだよ!!!!)

提督(や、柔らけえ……。俺の手に合わせて、変形していくみてぇだ。スベスベで、手からするする逃げちまう……って! そうじゃねえ! は、速くはなさ……)

ガシッ

摩耶「どうしたんだ……? 提督……くくく……。ママでも恋しくなったか……?」ムニムニ

提督「ま、まや!?!??!?」

提督(ま、摩耶に手を掴まれて……は、離せねえ!! 艦娘って、ほんとに力つええな!!)グググ

摩耶「普段あんなに澄ましてる提督が……ガキみたいに慌てて……ほんっと可愛いな……お前」ズイズイ

提督「ち、近い! おい、近付くな!」アセアセ

提督(ま、摩耶が俺の開いてるほうの手に指を絡ませてきた!?!? 片方を繋がれて、もう片方をぱ〇たっち……!!糞!これってもう……!!)

摩耶「ふふふ……! そんな可愛い反応されると……、めちゃくちゃにしたくなっちまうじゃねえか……!」ササヤキ

提督(あああああ……! 摩耶の囁き……いい……。もう、いいか。なっさけねえが、身をまかせちまって……)

摩耶「……」

摩耶「……っぷ! あーーー! はっはっはっは///」ケラケラ

摩耶「ははははは! 冗談に決まってるだろ!!!///」ヒーヒー

提督「な……! ンだとテメェ!」ムニムニ

提督(……まあ、柔らかいからいいか……)

摩耶「ったく……。普段葉巻なんか吸って、カッコつけてるおまえがねえ……っぷ!///」

提督「し、仕方ねえだろ……。ドキドキしちまったんだよ……おまえに」ップイ

摩耶「//// !?!?!?」ッボン

提督「……/// おい摩耶、続きはどうすんだ? やんのか?」

摩耶「あ、おう/// やるに決まってんだろ!」カアァ

提督「そうか……。なら、頼む」

摩耶「おう! ま、任せときな」

摩耶「ふー、ふぅ」シンコキュウ

摩耶「じゃ、行くぜ!」

ズ、ズズズズズ
ジーッ ジーッ ジーッ ジー
ッスー ッスー ッスー ッスー

提督(不覚だ……。摩耶にドギマギしてしまった……。まああのスタイルで、無邪気な笑顔を振りまいている摩耶が、突然迫ってくるなんて……反則だよなあ?)

摩耶「て、提督……ゆっくり行くぜ……!」

提督(だがさっきの摩耶を見て、確信した。もともと俺は、色恋沙汰なんざ縁のない生活を送った来たし、おそらくこれからも、そんなもんに関わるつもりはなかった。だが、人生ってもんは、わかんねえもんだ)ドキドキ

提督「っふぅ……」

摩耶「どうした? 提督。そんなに気持ちいいのか~///」カキカキ

提督(いいな……。耳の中に張り付いたものが、ペリペリ剥がれていく感覚……。触れるか触れないかのぎりぎりで、耳糞だけをカリカリと削られている。耳かきで、ぺりんと耳糞を弾かれるたび……甘ったるい刺激が耳の中を這っていく……)トローン

提督(そうだな。こんな時しか、素直になれねえかもな……。俺は)

提督「ああ。もうすっかり、摩耶の虜だ」

摩耶「お!? そ、そうか。あ、あったりまえだろ! あたしは……ま、摩耶様だぜ!///」カキカキ

提督「……なあ。摩耶」トローン

摩耶「どうした?」カキカキ

クッ! クッ! クッ! クッ!
ゾリゾリゾリゾリ!!!

提督「俺もそろそろ眠たくなってきちまった。だから、寝る前に一つだけ……言っておきたいことがある……」

摩耶「なんだ……晩飯のリクエストか……?」

提督「……かもな。これから、毎日の……」トローン

摩耶「…………え?」ピタ

提督「こんな時に言ってもカッコ付かんが……天邪鬼な俺が、真っ直ぐなテメェに想いを伝えられるのなんて、この機会しかないだろうしな」

摩耶「…………え? お、想い……!?」アセアセ

提督「重じゅ――いや、防空巡洋艦『摩耶』……! お前にしかできない任務だ。……違うな。たとえお前が『摩耶』という艦でなかったとしても……お前にしか任せられない」

摩耶「……!」ゴクリ

提督「手が止まってるぞ? あと、見当ついてんだろ?」チラ

摩耶「え!? あ、ま、まったくわっかんね~な~……アハハ……」カキカキ

提督「……摩耶。俺と初めて会った時のこと……覚えてるか?」

摩耶「ああ。着任したばっかりのおまえが、調子乗って戦艦レシピを回して……それで出来たのがあたしだったな」カキカキ

ゾリッ ゾリゾリゾリ
グックッグ

提督「あのころはとんでもねえのが来たと思ったよ。上官には楯突くわ、ノックもせずに執務室に突撃してくるわ。頭痛の種が一つ増えた」

摩耶「……ああ、わ、わりぃ」カリカリ

コリコリコリコリ
コシュッ コシュッ コシュッ コシュ
ザリザリザリザリ

提督「でも、いつだっけな。ずっと躓いていた海域を突破したとき、おまえは大はしゃぎで俺に抱きついてきやがった。……思えば、あの笑顔が始まりだったのかもな」

摩耶「///」プシュ~

提督「それからだ。おまえを見るたびに目で追ってしまうようになったのは。波止場で涼む摩耶、皆と談笑する摩耶、屋根の上で空を見上げる摩耶、一人訓練に励む摩耶……。そのどれもが、この世のものとは思えないほど……。俺には、美しく見えた」

摩耶「///」カチンコチン

提督「思えば、俺が執務室に引きこもり出したのは、チェック係を頑張ろうとするおまえを、傍から見ていたかったからかもな」

摩耶「ん/// んだよ……それ///」

提督「……いいか、摩耶。一度しか言わん。耳の穴かっぽじってよく聞け」

摩耶「か、かっぽじってやってるのは……あ、あたしだろ?」カキカキ

提督「ああ、そうだな。これからも、お願いしたい」

摩耶「お、おお……」

提督「」スーッフゥー

提督「摩耶……。俺は、おまえのことが――」

――――
―――
――

――― 一週間後・食堂

摩耶「ったく! 波止場にもいやがらねえ。提督……いったいどこ行ったんだよ……」オボンハコビ

摩耶「ん?」

艦娘s「ワイワイ」ガヤガヤ

摩耶「なんだ? あの人だかり……って! 提督!?!?!」

皐月「司令官! ほら、あーんだよ!!」アーン

提督「あ、あーん。う、うまいなあ」モグモグ

文月(on 提督の膝)「」スピー

提督「」ナデナデ

雷「あ、ごめんなさい! 司令官! サラダ一口食べちゃったわ! 代わりにから揚げあげるね!」アーン

提督「いらねえよ! サラダぐらいくれてやるわ!」

大和「提督。大和ラムネは如何ですか?」

提督「せめて食後にしてくれ……」

榛名「はい! 榛名は大丈夫です!」

提督「何がだ!」

赤城「」ダラダラ

提督「テメエは雑草でも食ってろ!!!!!」

摩耶「何だよ……」イスニスワリ

摩耶「」モグモグ

摩耶「ハァ。シケてんなぁ」ボソ

鳳翔「お隣、いいですか?」イスニスワリ

摩耶「あ、鳳翔さん。いいぜ、別に……」

鳳翔「ふふふ。珍しいですね。提督が、食堂に来るなんて。摩耶ちゃんのお陰かしら」

摩耶「まあな」

鳳翔「それにしても提督、大人気ですね」

摩耶「っけ! それがなんだって……」

鳳翔「うふふ……」ナデナデ

摩耶「はぁ……」ナデラレナデラレ

摩耶「あ、これうまい」ユビワキラッ

鳳翔「」

提督「だあああああぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!! もういい!!!! 飯は一人で食う!!!!!!!」

おわり

以上です。

ついつい耳かき部分が少なくなってしまいました。

駆け足でしたが、最後までありがとうございました。

気が向いたら、神通編か蒼龍編でもやりたいとおまいます。

乙です
摩耶さま可愛い

乙乙

乙でした!

夕雲編もお願いします!

素晴らしい 
いや素晴らしいわ

摩耶様の囁き戦術なんてされたら誰でも落ちますわ


非常に素晴らしい
ニヤニヤが止まらない

乙です

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年12月07日 (月) 21:42:30   ID: 2lND8nE0

蒼龍編楽しみにしてます。

2 :  SS好きの774さん   2015年12月13日 (日) 05:28:03   ID: fRjKHYCo

摩耶様最高ーー!!さすが私の嫁!!

3 :  SS好きの774さん   2017年08月23日 (水) 07:04:26   ID: akKMhJui

>>22
ここの提督は関羽だったのか・・・

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