秋月「今日は奮発して肉じゃがにしましょう!」 (142)

提督「ご近所さんに沢山じゃがいもと玉ねぎ貰えてラッキーだったな」

秋月「はい!後はお肉だけですね!」

肉屋「らっしゃい!」

秋月「すみません、この豚肉切り落とし野菜炒め用のお肉ください」

秋月「あ、はい。その100g65円のものを」

肉屋「いくらしましょう」

秋月「10……いえ、20gいただきます!」

提督「大丈夫なのか……?そんなに……」

秋月「贅沢する時は思い切って贅沢しないとですよ!」

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秋月「司令、計り売りってなんだかドキドキしますね」

提督「そうだな……」

肉屋「えっとー、ちょっと出ちゃいますけど大丈夫ですか?」

提督「ええっ!?」

秋月「23gだから……は、はい!大丈夫です!」

提督「ひぃ、ひぃ、ふぅ……」

提督「肉屋なんて入るもんじゃないな。命がいくつあっても足らないぞ」

秋月「秋月もとってもドキドキしました……」

パン屋「おっ、秋月ちゃん!今日もパンの耳持ってくかい?」

秋月「いいんですか?……あっ、いえ、今日は肉じゃがをするので!そのパンの耳は他の方へお願いします」

パン屋「そうかいそうかい。しっかり栄養あるものも食べないといけないしな!」

秋月「いつも秋月ばかり貰っていては怒られますから……えへへ」

パン屋(秋月ちゃんくらいしか取りに来ないんだけどまあいいか)

Wi-Fi途切れ途切れで重すぎぃ!

秋月「わあぁ……司令、見てください!かわいいケーキ屋さんですよ!」

提督「そうだな」

秋月「ケーキってあんなに種類があるんですねぇ……」

提督「……秋月もやっぱりああいうの食べたいよな」

秋月「えっ……?い、いえ!贅沢は敵ですから!」

秋月「それに……こうして甘い匂いを感じるだけで夢の中にケーキが出てきて食べた気になれるんです!」

提督「そうか」

秋月「さぁ、私たちばかりケーキを楽しんでいたらあの子達に怒られます。急いで帰りましょう!」

秋月「ただいま」

照月「秋月姉、提督!お帰りなさい!」

初月「くんくん……なんだか甘い匂いがする」

秋月「えへへ、ちょっと寄り道しちゃった」

照月「もう!照月達が頑張ってる時にずるいよ~!」

提督「これは米か?どうしたんだこんなに……」

秋月「まさか盗……」

照月「ちがうちがう!ちゃんと許可はとったんだから!」

初月「うむ、稲刈りが終わった後の田んぼを探索させて貰ったんだ」

照月「今は機械でババーって買っちゃうから結構お米が落ちてるの」

初月「鳥達と米粒を奪い合うのも大変だったんだぞ」

照月「あとは瓶搗きで精米して出来上がり!2合くらい集めたんだから!」

提督「そうだったのか。お疲れ様」ナデナデ

照月「えへへー」

初月「……おい、僕も頑張ったんだが」

提督「はいはい」

初月「わかればいいんだ。わかれば」

照月「じゃがいもと玉ねぎは貰ったのがあるからー」

初月「それでそっちの方はどうだったんだい?」

秋月「ふふっ、じゃーん♪」

照月「わあぁ……!お肉!すごいすごい!」

初月「……ごくり」

秋月「でも4人で食べるには少し少ないから……うーん」

照月「細かく切って混ぜて見たらどうかな!じゃがいもと玉ねぎにお肉のカケラが混ざり合って……ハアァ、よだれが出ちゃいそう」

初月「確かに」ダラダラ

秋月「よし、じゃあ決まりね!」

秋月「味付けはもちろん醤油とみり…………」

照月「秋月姉?どうしたの?」

秋月「調味料……塩しか無い……」

照月「えっ……」

初月「確かに貰ったじゃがいもはいつも蒸して塩で食べてた……」

提督「塩じゃ肉じゃがは出来ないのか?」

秋月「無理なんです。せめて醤油がなくちゃ……」

初月「そうだ!確かココに…………あった!姉さん、これ」

秋月「臨時防空巡洋艦(駆逐艦でも可)募集中……」

照月「2人募集、日付は……今日だよ秋月姉!行こうよ!」

秋月「歩合制だから頑張れば調味料も……」

秋月「司令、少しの間初月と留守をお願いします!」

照月「醤油と本みりんも買ってきちゃうんだから期待しててよね!」

秋月「すみません、このチラシを見て来たのですが」

係「あ?ああ、それならもう定員分足りてるんだよ」

照月「えっ……」

係「いや、募集出したのって2週間前だよ?そりゃ先約がいるに決まってるでしょ」

照月「うう……」

雇い主「いいじゃ無いか。防空は多いに越したことは無い。だが給料は2人で1人分、沢山は渡せないよ」

秋月「はい!それでも喜んで!」

初戦

赤城「慢心してはダメ」

加賀「さすが赤城さん。MVPを取って給料アップですね」


2戦目

金剛「ファイヤー!」

榛名「さすがですお姉様!」


3戦目

朝霜「オラオラオラ!あたいら駆逐艦だって潜水艦相手ならMVPいただきだぜ!」

清霜「すごいすごい!」


照月「ううー……」

秋月「仕方ありません。私たち防空駆逐艦はMVPとはなかなか無縁ですから」

係「皆さんお疲れ様でした。これより日当をお渡しします」

照月「楽しみだね!秋月姉!」

秋月「照月ったら、あまり騒がないの」ソワソワ


係「では次は暁さん、響さん」

照月「秋月姉、呼ばれたよ!」

秋月「落ち着いて。今呼ばれたのは暁ちゃんよ」

係「お二人は鎮守府近海での敵潜水艦の制圧でしたね」

響「だー」

係「二人揃って素晴らしいMVP回数ですね。お給料も沢山出ていますよ」

暁「やったわ!見てよ響!こんなに沢山!」

響「だー」

暁「暁はお姉さんとして雷と電にお土産を買ってあげるんだから!」


照月「見て見て秋月姉!駆逐艦でもあんなにもらえるんだって!」

秋月「照月、静かにして」

係「最後に秋月さん、照月さん」

照月「はい!はいはいはい!」

係「おつかれさまでした。お二人は先に言いましたように1人分になります」

秋月「ありがとうございます!」

照月「秋月姉、いくら入ってたの!?2倍?2倍!?」

チャリン……

照月「……え?」

照月「あ、あれ?これだけ?」

秋月「……」

照月「すみません!あの、これ間違ってませんか!?」

係「はい?」

照月「2人でこれだけしか入っていなかったんですけど!」

係「はぁ……お二人は目立った戦果もありませんでしたし」

係「MVPは無し。相手に与えたダメージもほんの僅かでしたから」

照月「だって私達は防空がーー」

係「あのねぇ……防空は摩耶さんだけでじゅうぶんだったんですよ。そこに無理言って入っただけなんですよ?」

照月「だからってこんな……」

秋月「照月、もうやめなさい。皆さんも見てるんだから」

照月「秋月姉……」

秋月「ご迷惑をおかけしてすみませんでした。皆さんもお騒がせしてすみません」

照月「秋月姉……秋月姉ぇ……ぐすっ」

秋月「ほら泣かないの。行くわよ」

照月「もう~!信じらんないよ!なんなのあいつ!」

秋月「フフッ、それだけ怒る元気が出てきたならもう大丈夫ね」

照月「秋月姉は頭に来ないの!?みんな同じように頑張った筈のに!」

秋月「仕方ないでしょ?それにこれだけあれば調味料も買えるわ」

照月「でも納得いかないよ!」

朝霜「ああ、あたいも納得いかないねぇ!」

清霜「うんうん」

秋月「あっ……ごめんなさい、照月も悪気があったわけじゃ……」

照月「うん、みんなが貰いすぎって言ってるんじゃなくて、私達が少なすぎるっていうか……気を悪くしたならごめんなさい!」

朝霜「うえ!?いや、そうじゃなくてよぉ……なんてーかさ、あたいが言いたいのは……なぁ清霜」

清霜「うん!清霜もそう思うよ朝霜ちゃん!」

朝霜「お前ほんとバカだな」

暁「話は聞かせてもらったわ!」

響「だー」

朝霜「いやいや、まだ何も言ってねーだろ!バカばっかりだな!」

朝霜「あたいらはお前らと同じ艦隊組んで行ってたからよくわかんだよ」

清霜「うん!秋月ちゃんも照月ちゃんもすーっっごく頑張ってた!2人がいたから航空機の攻撃を気にせず戦えたんだよ!」

照月「2人とも……」

暁「暁たちは他の場所で戦ってたけど同じ駆逐艦としてこんな差別許せないんだから!」

響「響達はただ爆雷をぽいぽいしていただけ。艦載機を撃ち落とす方がずっと難しい。暁がMVPをたくさん取れたのは運が良かっただけ」

暁「響!?」

朝霜「でよお、あたいと清霜は貰ったお金を合わせてキッパリ4当分しようと思って追っかけてきたんだ」

暁「だったら私達も合わせて6当分にしましょ!」

秋月「そんな……朝霜さん達ももちろんですけど、暁さん達はそんなに沢山貰っているのに……」

響「気にすることないよ。暁は100円玉以上の貨幣の価値がイマイチよくわかっていないからね」

暁「失礼ね!分かってるわよ!500円が1番硬いんでしょ!」

照月「秋月姉、よかったね!みんな優しくて!」

秋月「……」

秋月「皆さんありがとうございます。でもそのお気持ちだけで十分ですから」

照月「ええっ!?」

朝霜「でもよお……」

秋月「暁さんは妹さん達にお土産を買うと言っていたじゃありませんか。私も長女だから……お土産を買ってあげた時の妹の喜ぶ顔は大好きなんです」

秋月「ですからそのお金は妹さん達のために使ってあげてください」

暁「えっと……どうしよう響……!」

響「同じ長女とは思えない差だね」

朝霜「だったらあたいらは関係ないな!早霜はまだうちの艦隊にいねーし。実質あたいらが末っ子だ!」

照月「私も……私も秋月姉の言ってる事、少し分かってきたかも……それに照月は秋月姉の妹でもあるから……」

照月「だからそのお金はいつもお世話になってるお姉さんに使ってあげてほしいかな」

照月「初月にお土産を買ってあげた時の顔も大好きだけど、秋月姉にプレゼントをあげた時の顔の喜んだ顔もすっごく好きだから」

朝霜「いやあ、でもこいつこのお金は戦艦になるための戦艦貯金にするとか訳わかんねー事言ってんだぜ?」

照月「えっ……」

清霜「なれるもん!……あっ、でもみんなで分けるのには賛成だよ?ゆっくり貯めればいいんだから」

朝霜「うーん……もしかしてあたいら余計な事しちゃった感じか?」

秋月「いえ、本当に、本当に嬉しかったです。ありがとうございました」

照月「うん!みんなのおかげでこう……スカッと気持ちが晴れた気がする!」

響「それは残念。今後防空駆逐艦が活躍する場面が必ず来るから、これはその先行投資のつもりだったんだけどね。そうすればいずれ何倍にもなって帰って来るから」

秋月「フフッ、ありがとうございます」

暁「え?えっ?あ、暁も同じ考えだったんだから!せ、先生投資で何倍にも」

響「そうなのかい?響は冗談で言ったんだけど。暁には失望したよ」

暁「ええーっ!?やっぱり今の無し!暁も冗談だったんだから!ちょっと響!待ちなさいよ!」

響「だすぴだーにゃ」

暁「響ー!」

照月「あーあ、せっかくのチャンスだったのにー」

秋月「照月」

照月「なーんて、分かってるよ秋月姉」

照月「でもさ、可愛い妹を想う気持ちがあるなら貰っちゃっても良かったんじゃないかなーって」

照月「もし6当分にしても十分お土産買えたと思うし。っと、あんまり言うと秋月姉に叱られちゃう」

秋月「そうね。これはただの意地だったかもしれないわ」

照月「防空駆逐艦の意地?なんかカッコいいねそれ!」

秋月「いつか防空する事もしっかり評価して貰えるように頑張りましょう」

照月「うん!」

摩耶「おう!じゃあ同じ防空仲間の摩耶様には遠慮は無用って訳だ!なぁガキども!」

秋月「摩耶さん!?今日はお世話になりました!」

摩耶「あん?世話になったのはこっちだってーの」

照月「でも無理言って後から入れて貰ったから摩耶さんの仕事取っちゃったみたいで……」

摩耶「おお、お陰で楽させて貰ったぜ♪あたし1人じゃキツかっただろうからなぁ」

秋月「私達は別にーー」

摩耶「でだ!そんなお前達にこの摩耶様が同じ防空仲間としてお礼をしたいんだが断る理由はねーよな?」

秋月「お礼だなんてそんな」

摩耶「ちなみにお前達が断ってもあたしは姉貴達には一銭も使う気はないからな!だから断るな。断ったら殺す」

照月「ええーっ!?」

摩耶「いや、殺すは流石に冗談だぞ?」

摩耶「しっかし無理言って艦隊にねじ込んで貰ったって事はよっぽど金が必要だったんだろ?」

摩耶「何に使うつもりだったんだ?」

秋月「調味料を買おうと」

摩耶「調味料?って醤油とかの調味料の事か?なんでまたそんなもの」

照月「今夜はうち肉じゃがなんです!フッスゥー」

摩耶「肉じゃがか。いいなぁ肉じゃが!うめーよなぁー」

照月「はいー。きっと美味しいと思います」

摩耶「肉じゃがかぁ……なぁ、あたしも一緒に食っていいか?」

照月「えっ……それはその、量的な問題が……」

摩耶「心配すんなって!自分の分くらい買ってくからよ!」

秋月「それなら喜んで。是非いらしてください」

摩耶「んじゃあまずはじゃがいも買うか」

照月「あっ!じゃがいもと玉ねぎは沢山あるから大丈夫ですよ!」

摩耶「そうか?じゃあ肉だけ買えばいいのか?」

照月「できれば糸こんにゃ」

秋月「照月!」

摩耶「ははっ、良いって良いって。糸こんにゃくくらい買ってくよ」

秋月「もう照月ったら」

照月「えへへ」

摩耶「肉じゃが肉じゃが……すいませーん、この牛肉って肉じゃがに使えっかなー?」

肉屋「はい、大丈夫ですよ」

秋月「牛肉!?」

摩耶「んじゃこの牛肉300gくらいください」

秋月「さ、さ、さ、300!?」バタン

照月「……」バタン

摩耶「えっ?ええっ!?どうしたお前ら!?」

秋月ちゃん達にお肉を食べさせるだけの人生

秋月「ご迷惑をおかけしてすみません……」

摩耶「もう買い物はあたしがしてくるからお前らはここで座ってろ」

秋月「いえ、荷物持ちくらいさせてくださーー」

摩耶「だーめーだ!またぶっ倒れられたら迷惑なんだよ」

秋月「はう……」

摩耶「ほら、ジュース買っといてやったからこれでも飲んで待ってろ」

秋月「ジュース?これがですか?」

照月「ジュースってペットボトルにお水を入れて、その中に飴玉を入れて作るんだよね?」

摩耶「……」

照月「缶に入ってるコーラってシュワシュワするんだねー」

秋月「コーラ味の飴で作るジュースとは全然違うんですね!どっちが本物のコーラなのかしら」

摩耶「そういや肉じゃがってもう作ってあるのか?」

秋月「はい!あとは味付けだけです」

摩耶「そっか」

照月「糸こんにゃくもまだ入るんだよねー♪」

秋月「もう」

摩耶「んじゃ買い物してくるわ」

肉屋「いらっしゃい!あっ、さっきの」

摩耶「さっきは悪かったな」

肉屋「いえいえ、それでこの肉を300gでしたよね?」

摩耶「いや、やっぱりこっちの肉にしてくれるか?量はとりあえず1キロ……いや2キロでいいか」

肉屋「まいどあり!サービスしときますよー」

摩耶「あとは豆腐とネギと……たまごとかもいるな」

摩耶「おー、待たせたな……って何やってんだ?」

秋月「摩耶さん、ちょうど良かった!この缶ジュースってどうやってフタをするんですか?初月にも飲ませてあげたくて」

照月「あれー?ねぇ秋月姉、この缶ジュース中に飴玉が入ってないよー?ハズレかなー?」

摩耶「土産にジュース買ってやるから行くぞ」

秋月「お荷物は秋月ぐ持ちます!それくらい手伝わせてください!」

摩耶「わかったよ。たまごとか入ってんだから落とすなよー」

秋月「ずいぶんと買い込んだんですね……何日分の食料なのかしら」

照月「わわっ、ケーキまで入ってるよ!匂いかぐだけなら良いよね?ねっ?」

摩耶「随分遠くまで来たな。まだ鎮守府には着かないのか?」

照月「もうすぐですよ!」

摩耶「もうすぐって……」

秋月「ここです。こじんまりした鎮守府で恥ずかしいんですけど……」

摩耶「えっ……?鎮守府……?」

照月「へ?」

摩耶「いやいやいや、おかしいだろ!?なんでこんな小屋が鎮守府なんだよ!?」

摩耶「しかもここ田んぼと畑しかないぞ!?海まで何キロあるんだ!?」

摩耶「鎮守府っつったら海沿いにあるでっけー建てもんだろ!?」

秋月「海沿いにある立派な鎮守府なんて秋月達にはとても」

摩耶「百歩譲ってもせめて川沿いだろ?どうやって抜錨するんだよ!」

照月「派遣以外で抜錨なんてしないよ?」

秋月「うちは艦娘が3隻しかいない上、みんな防空駆逐艦なので艦隊を組むことも……」

摩耶「ええ…………まぁ良いか。中入って良いのか?」

秋月「はいどうぞ!散らかってますが」

摩耶「お邪魔しまーす」

照月「あっ!靴はここて脱いでくださーい!」

初月「おかえり姉さん!調味料は手にはいっ……」

摩耶「あん?もしかして、ってーか、妹だよな」

初月「がるるるるっ」

摩耶「どうしたんだ?」

照月「多分知らない人から肉じゃがを守ろうとしてるんじゃないかな」

秋月「初月大丈夫よ。摩耶さんは一緒に夕飯を食べに来ただけだから」

初月「フゥーーッッ!」

摩耶「そうだ。ほい、土産にジュース買って来てやったぞ。あとケーキも」

初月「くぅーん……」

摩耶「ちょろすぎだろ」

秋月「じゃあさっそく味付けしましょう!具材は味が染みやすいように小さく切ってありますから」

秋月「あとはその……えーっと」チラチラ

摩耶「ん?ああ、糸こんにゃくだったな」

初月「糸こんにゃくまで買ってくれたのか?あなたが神か」

照月「それとあとお肉だよ、お肉♪300g♪」

摩耶「あー、いや、肉じゃが用の肉はかってないんだよ」

秋月「えっ……」

照月「うああーん!やっぱり罠だったんだよ秋月姉!詐欺だよこれー!」

摩耶「そうじゃなくて、せっかくお前が作ったんなら肉じゃがはそのまま食べてみたくてよ。糸こんにゃくは入れちまったけど」

摩耶「だから夕飯は秋月型特製肉じゃがと、摩耶様特製すき焼きだ!」

初月「すき……やき……?」

秋月「すき焼き……」

照月「すきやーき?」

摩耶「あれ?なんだ、思ってたより反応よくないな。好きじゃなかったか?」

秋月「あの……すきやきってなんですか?」

摩耶「……」

摩耶「よーし、じゃあ鍋にどんどん具材を入れろー」

摩耶「あとはちょいと煮込んで……火が通ったら出来上がりだ」

摩耶「やっぱすき焼きは鍋みたいにすんのが良いよな」

照月「いいにおーい……」

秋月「お肉が、こんなに……」

初月「…………」

照月「初月しっかりして!気を失ってたらすき焼きが食べれないよ!」

摩耶「一応出来たけど……この鎮守府って提督いんのか?」

初月「提督なら食べれそうな草を取りに行ったが」

摩耶「提督が何やってんだよ」

提督「ただいまー」

秋月「噂をすればなんとやらですね!おかえりなさい!」

提督「誰か来てるのか?」

秋月「はい、摩耶さんと食事を一緒にしようと思いまして」

提督「そうか。いらっしゃい摩耶。せまい鎮守府だがゆっくりして行ってくれ」

摩耶「ああ、くつろがせてもらって……」

すっきゅーん……

提督「今夜は肉じゃがとすき焼きか。奮発したんだな」

照月「うん!摩耶さんが買ってくれたの!」

提督「それは良かったな。ありがとう摩耶」

摩耶「べ、べつにあたしは……」

提督「あっ……あええ!?このすき焼き肉が入ってるんだけど!?」

いつものすき焼きは甘辛いしょうゆ味のスープにパン耳を浸して食べる系鎮守府

秋月「提督も帰ってきた事ですしご飯にしましょうか!」

照月「うん!早く早く!」

初月「戦闘準備開始だ」

摩耶「あたしはどこに座れば良いんだ?」

秋月「……あっ」

照月「摩耶さんはどこに座ってもらうの?」

初月「ここはやはり上座……しかし上座は提督の席か」

照月「じゃあ2人が上座ね!」

摩耶「待て待て!こんな1メートル四方の机に大人2人じゃぎゅうぎゅう詰めだろ!」

初月「では提督の膝に座れば良いんじゃないか?」

摩耶「はあ!?」

秋月「それじゃあ食べ辛いんじゃない?やっぱり隣に」

摩耶「だっ、だからそれじゃまるで、ふ、ふふ、夫婦みてぇじゃねーか!」

提督「そうだぞお前達。摩耶様の隣に俺みたいな豚ゴミ虫がいちゃ迷惑だろ」

摩耶「そ、そんな事いってねえだろ!」

提督「いえいえ、摩耶様に上座はお譲りします。糞雑魚ナメクジの自分は他の場所へ……」

秋月「じゃあ……司令、よろしければ秋月の隣ーー」

照月「提督!照月と一緒に食べよう!」

秋月「……」

提督「そうだな。じゃあ照」

初月「んっ」グイッ

提督「おっと」

初月「お前はココだ。ほら座って」

提督「はいはい」

初月「久しぶりだな、提督椅子は。フフッ、しっかり体を鍛えてるみたいだな。ゴツゴツしていてなかなか座り心地の悪い……硬くて良い椅子だ」

照月「ぐぬぬ……末っ子の特権が……」

秋月「ぐぬぬ……」

摩耶「ぐぬぬ」

摩耶「よし、んじゃ食うぞ!」

摩耶「まずは生卵を割って……っと」

照月「うわぁ……卵だよ卵……」

初月「これを銀シャリにかけて卵ご飯にしたら……」ゴクリ

秋月「だ、だめよ、誘惑に負けちゃ!」

摩耶「そうだぞ。この卵にはすき焼きの具材をぶち込んで食うんだからよ」

照月「卵の中にすき焼きが絡み合ったら……お姉!どうなっちゃうの!?そんな物食べたら照月たちどうなっちゃうの!?」

秋月「心の準備をしっかりするのよ秋月……大丈夫、すき焼きは怖くないわ……秋月はやれる、やれるんだから……」

初月「提督、僕にもしもの事かあった時は後の事を頼む」

摩耶「お前ら飯食うだけなんだぞ」

一同「いただきます!」

ザッ

パクッ……

秋月「ああっ……!凄い、こんなの初めて……!」

照月「アアァァァァン……ッッ」

初月「くっ……!う、あぁっ、なんだこれは、身体が、熱い……ああっ!」

摩耶「いやいやいや、グルメ漫画みたいになってるとこ悪いけどよ……肉を食え肉を」

秋月「そんな……えのき茸でもこの衝撃だったんですよ……」

照月「椎茸だけで意識が飛んじゃいそうだったのに」

初月「しめじだけで10年は楽しめそうだ」

摩耶「なんでキノコばっか食ってんだよ!とにかく次は肉だ肉!!」

秋月「じゃあ……」ソッ…

秋月「わわっ、こんなに大きなのが取れちゃった……」

秋月「とりあえず三等分にして……」

摩耶「だあぁぁぁぁー!いいんだよそれで一枚なんだから!おら、お前らも入れてやるから!」

照月「はわわ……こ、こんな大きいお肉……」

初月「これを頬張って死ねるなら本望か……」

摩耶「よし食え!」

秋月「…………」

照月「…………」

初月「…………」

摩耶「ん?なんだよ、もっとすげーリアクションが見れるかとちょっと期待してたのによお」

提督「……」

摩耶「お前まで黙ってんじゃねーよ!」

提督「死ん……でる……」

摩耶「はあ?」

提督「おい!息してない!幸せそうな顔したまま息してないぞ!!」

摩耶「はあ!?」

提督「秋月!照月!初月!!帰ってこい!!そっちに行っちゃだめだ!!」

秋月「…………ハッ」

照月「比叡さん……比叡さん…………ん?」

提督「おお!お前達帰ってきたか!!」

秋月「いったい何がどうなって……」

摩耶「お前ら肉を大量に食ったショックで死んじまってたんだよ!ほんと悪かったよあたしが!ううっ……よかっ」

提督「まだだ!初月があっちの世界から帰ってこない!見てくれこのだらしない顔を!」

秋月「初月……こんな緩みきった顔をするなんて……」

照月「じゃなくて!なんとかしなきゃ!!心臓マッサージ!?人工呼吸!?」

提督「よしきた!」

提督「すぅー……」

秋月「えっ?あ、あの、人工呼吸なら秋月がーー」

照月「あっ……!」



初月「んっ……ん?んんー……」

提督「ん?んん!!んんんん!!」

初月「んんんん!んん、んっんんんん!」

摩耶「お、お前ら!もう生き返ってんだから放れて話せバカ!不健全だぞ!」

提督「ん、っと、そうだな。初月大丈夫か?」

初月「うむ……すき焼きの肉と提督のキスで子供が出来てしまったかもしれない。と言うか出来たみたいだ」

摩耶「肉と提督から出来た子供ってなんこ怖いな……」

その後も生き死にを繰り返しすき焼きを堪能した秋月達……

秋月「ごちそうさまでした」

照月「はぁー、もう食べられないよー」

初月「僕もだ」

秋月「この残り汁は小分けにして保存しましょ。パンに付けたり嗅いだりして使い道は沢山ありそうね」

照月「……むにゃむにゃ」

摩耶「おーい、食ってすぐ寝たら牛になるぞー」

摩耶「って、もう牛乳か」

提督「……」

摩耶「んだよ、その顔は!」

提督「いや、摩耶様もよく食べてすぐ寝ていたからそんな牛……に」

摩耶「んだと!!」

摩耶「結局みんな寝ちまったな」

提督「まぁいつも8時過ぎには寝てるから。今日は夜更かしした方だよ」

摩耶「寝る子は育つってか」

提督「摩耶様もよく寝るからこんなたわわに……」

摩耶「あん?」

提督「さてと、俺はバイトに行く時間か」

摩耶「バイト?」

次の書き込みで終わってイベントに備える提督の鏡になりたい

提督「あいつ達には内緒にしているんだがな。実は夜間のアルバイトをしているんだ」

摩耶「はあ!?」

提督「本当は正社員で働ければいいんだが提督は副業禁止だからな。こそこそアルバイトさ」

摩耶「その前になんで提督がアルバイトしてんだよ!?」

提督「こんな鎮守府(小屋)でも家賃は払わないといけないだろ?あとガス水道電気、最低限のライフラインも必要だ」

摩耶「そんなもん提督やってりゃ給料で払えんだろ!?あたしがいた鎮守府でも提督は少佐だったけどバイトなんてやってなかったぞ!」

提督「俺の階級は足軽だから……」

摩耶「足軽……」

摩耶「にしても、あいつらだって派遣で仕事したりしてんだろ?」

提督「秋月達か。確かによく頑張ってくれているよ。だからいい辛くてな」

提督「貰ってくる給料より補給にかかる燃料弾薬代の方が高くつくなんて……」

摩耶「そ、そんな安い給料なのか?あたしはそれなりに貰ってるぞ?」

提督「摩耶、君の練度はいくつだ?」

摩耶「あたしか?一応99だけど」

提督「摩耶さん、いや摩耶様。うちの子達の練度はまだ一桁なんです」

摩耶「ええ……っ」

提督「正直な話、練度が99の君たちが行くような今日の海域にあの子達は必要だったかい?」

摩耶「それは……」

提督「本当は艦隊を組んで近海から徐々に練度を積まなくちゃいけないんだが……」

提督「新たな艦を建造するにもお金が必要でね。あの子達には背伸びばかりさせて申し訳ない」

摩耶「確かに防空で募集かけてる所なんてかなり進んだ海域だからな……」

提督「おっと、いけない。じゃあ遅刻する前に行ってくる」

摩耶「ええっ!?」

提督「見送りできなくて申し訳ないがゆっくりして行ってくれ!じゃあ!」

摩耶「お、おい!」

摩耶「マジかよ……こいつら寝てんのに戸締りどうすんだよ……」

摩耶「まいったなぁ……」

秋月「ん……、あれ?提督……」

摩耶「げっ……」

秋月「あっ、摩耶さん。提督」

摩耶「あ、ああ~!あー……あれだ、あー、ほら!なっ?」

秋月「また仕事に行ってしまったんでしょうか?」

摩耶「そうなんだよ!仕事に……えっ?知ってんのか?」

秋月「はい。夜中にこそこそ仕事に行って……私達に隠そうとしているようなので気付かないふりをしているんです」

摩耶「そ、そうか」

秋月「お金が必要なら私達ももっと派遣のお仕事を探すんですけど」

摩耶「やめてやれ。これ以上お前達が働いたら提督死んじまうぞ」

秋月「もう随分遅い時間ですけど摩耶さんは鎮守府に戻らなくて大丈夫なんですか?」

摩耶「んー、あたしは今一人暮らししてっからなぁ。鎮守府も出ちまったし」

秋月「じゃあ生活も大変なんですね。お察しします」

摩耶「そうでもないぞ?金がなくなりゃ今日みたいに派遣で稼いで、無くなったらまた派遣の繰り返しだ」

秋月「でも派遣の仕事なんて滅多にありませんよね?そんなに都合よく仕事は見つかるんですか?」

摩耶「まぁあたしには世話焼きな姉貴が2人いつからさぁ。マジでヤバイ時は連絡して仕事紹介して貰ってんだよ」

秋月「いいお姉さんですね」

摩耶「ちょっと抜けてるけどな」

朝方

提督「ただいまぁ……」こそこそ…

摩耶「あ?もう朝か?」

提督「うおっ!?摩耶様!?まだいらしたんですか!?」

摩耶「仕方ねーだろ。膝の上にこんなもん乗っけられちゃ動けねーよ」

秋月「……zzz」

提督「秋月…………と照月と初月まで」

摩耶「なんか寝返りうちながらみんなこっちに来てマジ身動き取れないんだよ。なんなんだこれ」

初月「はむはむ……」

摩耶「あとこいつはあたしの内ももをずっと吸ってんだけど」

摩耶「しっかしよく寝てやがんなあ。おーい、朝だぞー」

秋月「…………」

摩耶「まさか、し、しんで……」

提督「朝ごはんにしようか」

初月「おはよう提督、いい朝だね」

照月「お姉、昨日の残りにパンを浸してすき焼きパンにしようよ!」

秋月「すみません、いつの間にか寝てしまっていたみたいで……是非朝食をご一緒に!」

摩耶「ああ。……って言うかあたしもこの鎮守府に住もうかな」

初月「き、気持ちは嬉しいんだが、僕達の経済状況的に新たな仲間は……」

摩耶「あたしを仲間にしたら毎日白米が食える程度には稼げるぞ」

初月「よろしくたのむ!」

摩耶「っし!んじゃさっそく仕事に行くか!」

提督(凄い!俺の許可とかまったく関係なく話が進んで行くぞ!)

秋月「まずは仕事探しですね」

摩耶「あん?そんなのあたしらで艦隊組んで行きゃいいだろ?」

照月「そっか!摩耶さんが入れば私達だけでも一時的に近海を制圧してあさりシジミハマグリさんが掘り放題なんだね!」

摩耶「いやいや、もっと先まで行ってみようぜ。まずは仲間増やさねーとな」

初月「確かに近海は競争率が高いが……いくらなんでも僕達だけであまり先に行くのは危険じゃないか?」

摩耶「うーん、確かにあたし1人で3人のお守りは……仕方ねえ、世話焼きの姉貴に頼んでみっか」

愛宕「パンパカパーン♪」

提督「ぱ、ぱんぱかぱーん!」

秋月「ぱんぱかぱーん!」

照月「ええっ!?ぱ、ぱんぱかぱーん!」

高雄「ごめんなさい。みなさん愛宕に付き合わなくて良いんですよ」

照月「あれ?せっかくお姉さん達が来たのに摩耶さんは?」

初月「摩耶さんならそこの谷間に埋まっている」

摩耶「はっ、離せよ姉貴……むぐぐ、苦しいし、恥ずかしいだろ!」

高雄「摩耶ったら、ちょっと痩せたんじゃないの?ちゃんとご飯は食べているの?」

摩耶「もう良いから!ったく、母親かっての」グッ

高雄「あっ、摩耶!」

愛宕「ぱんぱかー……ギュッ♪」

摩耶「むぐっ……!」

摩耶摩耶摩耶摩耶摩耶摩耶摩耶摩耶摩耶

摩耶「だぁー!うるせぇー!!なんか呪いの言葉みたいに摩耶摩耶連呼すんなよ!」

愛宕「あんっ」

秋月「摩耶さん……お姉さんに愛されているんですね。羨ましいです」

摩耶「うっとうしいだけだろ!って、お前は姉貴がいないからこの気持ちは分かんねーか……」

愛宕「あらあら……」ズイッ

高雄「あらあらあら……」ズイッ

秋月「えっ?えっ?」

愛宕「私たちのことをお姉さんと思ってくれて良いのよ?」

高雄「そうです。子供はたくさん甘えてくださいね」

照月「わわっ……秋月姉が4つの山に埋もれて……」

摩耶「どうだ、少しはあたしの気持ちがわかっただろ?」

秋月「はい……お姉さんってとっても柔らかむぐぐ……」

提督「ちくしょう、良い顔しやがって……!」

初月「2人は摩耶さんと一緒の鎮守府にいたのかい?」

愛宕「ええ♪私たちの世界で1番大切な妹よ♪」

高雄「この海のどこかにもう1人大切な妹がいるんですけど……」

初月「じゃあどうして摩耶さんは鎮守府を出て別行動を?」

高雄「それがあの子ったら、提督が他の子を最初のケッコン相手に選んじゃってから拗ねちゃったのよ」

愛宕「提督は順番にケッコンしていくって言ってたのにどうしても1番が良かったみたいなの」

摩耶「おい!!余計な事言うな!」

提督「摩耶様……いや、摩耶ちゃんって意外と純情なんだな」

摩耶「うるせー!!さっさと出撃だ出撃!!」

数時間後

秋月「司令!ただいま戻りました!」

提督「おかえり。戦果はどうだった?」

照月「じゃーん♪今夜は酢豚だよー♪材料買って来ちゃった♪」

提督「なんだって!?」

初月「お米も30キロ買って来た」

提督「おお……子供が30キロの米を片手で担いでる様は異様だな」

愛宕「私達が持つって言ったんだけど話してくれなくて」

初月「お米は僕がまもる。じゅるり」

高雄「生米を見てヨダレを垂らす子なんて初めて見ましたわ」

摩耶「戦果はこれだけじゃねーぞ。おーい、入って来いよ」

鳥海「失礼します。鳥海です宜しくお願いします」

摩耶「いやー、前の鎮守府じゃ散々探しても見つからなかったのにひょっこり出て来やがってよ」

照月「ついさっきまで6つの山に挟まれてたんだよ!」

初月「やっぱり姉妹はやる事が同じなんだな。僕達も似てるのかな」

摩耶「あと軽空母も2人見つけて来たぞ!これでグッと楽になったな!」

提督「お、おお!なんかやる気出て来た!」

摩耶「駆逐艦が3人に重巡が2人、あと空母が2人か。戦艦はいねーけどかなり戦力は揃って来たな!」

秋月「鎮守府も賑やかになりますね!」

摩耶「んじゃそう言う事だから、姉貴サンキューな!」

高雄「えっ?」

摩耶「いや、だからよ。助っ人に来てくれてサンキューな!じゃ!」

愛宕「じゃあ?」

摩耶「だから姉貴達は鎮守府に帰んだろ?また暇な時にでも連絡すっからよ」

高雄「何言ってるの。せっかく姉妹が揃ったのにあなた達だけ置いていけません」

愛宕「そうよ」

摩耶「なにいってんだよ。あたしは帰んないからな!」

高雄「じゃあ私達がココに住みます」

摩耶「んなことしたらそっちの鎮守府はどうすんだよ!」

愛宕「替え玉を用意してあるから大丈夫よ♪事情を説明したら快く引き受けてくれたわ♪」

摩耶「替玉?」

龍驤「話はよーお聞かせてもろたで。あとはうちらに任せとき」

瑞鳳「私達が2人の替え玉になってあげるわ!」

龍驤「ほないくで!愛宕!」

瑞鳳「了解!愛宕!」

龍驤「あほお!そっちが愛宕でうちが高雄や!」


高雄「大丈夫かしら……」

摩耶「いや、絶対無理だろ……体系的に」

提督「これで駆逐艦が3隻に重巡が4隻か……」

摩耶「なんかバランス悪くなっちまったな」

提督「ちなみに2人の練度は?」

高雄「私も愛宕も一応99だけれど」

提督「高雄様、愛宕様、摩耶ちゃんよろしくお願いします!」

愛宕「あらぁ♪あ,た・ご、で良いですよ♪」

摩耶「ってかあたしも摩耶様って呼べよ!」

ワイワイ

秋月「ほんとに賑やかになって」

照月「秋月姉ー、何か手紙みたいなの届いたよー」

秋月「大本営から?司令、なんでしょうか?」

提督「どれどれ……こ、これは!」

摩耶「なんだ?」

提督「今回の戦果が大本営に認められて階級が足軽から歩兵になったぞ!」

初月「凄いじゃないか!今日はお祭りだ!」

照月「わぁーい♪酢豚にピザも作ろー♪」

秋月「では腕によりをかけて作りましょうか!」

一同「おめでとう提督!」


この後秋月達が作った自称ピザ(パン耳にケチャップをぬった物)を鳥海にゴミと間違われながらもパーティーを楽しんだ一同だった。

おわり

これで終わりです。

すっきゅーんは血統書付きの犬が野良犬に後尾されて満更でもない時に出る鳴き声「すきゅーん」をもじった物でしたが伝わりにくくて申し訳ないです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年11月18日 (金) 13:15:35   ID: QsR-HuWf

まるで昔の俺みたいだぁ・・・

2 :  SS好きの774さん   2016年11月19日 (土) 17:04:10   ID: L1Lr70wb

↑お前にいったい何があったんだ…

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