吹雪「第五遊撃部隊で野球をした」 (377)
吹雪「第五遊撃部隊でボウリングをした」
吹雪「第五遊撃部隊でボウリングをした」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425987297/)
最終回です
それと、トリップ付けました
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427114424
吹雪「ハッ…ハッ…」タッタッ
長門「精が出るな」
吹雪「長門さん!」タッ
吹雪「おはようございます!」ペコ
長門「あぁ、おはよう」
長門「ブッキー、お前宛に郵便物が届いた。後で提督室まで取りに来るように」
吹雪「郵便物…?わかりました」
長門「…ランニング、しっかりやるんだぞ」
吹雪「はいっ!」
吹雪「失礼します!」ペコ
吹雪「ハッ…ハッ…」タッタッ
長門「…」
長門「(ブッキー、少しぽってりしてきたな)」
~提督室~
コンコンコン
「駆逐艦の吹雪です!」
長門「入れ」
ガチャ
吹雪「失礼します!」
吹雪「」カチコチ
陸奥「緊張しなくてもいいのよ?ブッキー」
吹雪「は、はい…でもまだここの部屋には慣れなくて」
陸奥「あらあら」
吹雪「あの、長門さん」
長門「郵便物だな。待ってろ…」ゴソゴソ
長門「」スッ
吹雪「ありがとうございます」ペコリ
吹雪「それでは、失礼しました」
ガチャ
大淀「ブッキー、少し太りましたね」
陸奥「そうねぇ」
長門「…やはりMI作戦は示談で済ませるべきでは無かったか」
~お部屋~
吹雪「あ、ヲばあちゃんからだ」ペラッ
『ヲッヲッ!(元気ですか?吹雪ちゃん)ヲヲッ!ヲッヲヲ!ヲッヲッヲ!(夏も過ぎて、少し涼しくなりましたね。新米が出来たのでそちらの鎮守府に贈ろうと思います)ヲヲッ!ヲッヲッヲヲ!ヲヲッヲッヲヲ!(それと、今年は自治会の野球大会があるから休暇が取れるなら帰ってきて参加してもらえたら嬉しいです)ヲッ(お隣のヲばあちゃんより)』
吹雪「うわ~、今年野球大会があるのかぁ」
吹雪「…」
吹雪「よしっ!」
瑞鶴「野球?」
吹雪「私の地元で自治会の野球大会が開催されるんです」
金剛「Baseballデスカー」
北上「ブッキーの地元かぁ…興味あるかも」
大井「でも、流石に今回は休暇もらえないでしょ?作戦が終わって暇とはいえ」
吹雪「それが…貰えちゃいました」
北上「あーやっぱりー」
吹雪「ブッキーは少し動いた方がいい。とのことで」
大井「あぁ…」
瑞鶴「私は行ってもいいわよ?どうせ暇だし」
吹雪「加賀さんはどうですか?野球大会」
加賀「ご飯が食べられるのなら構いません」
吹雪「それじゃあ、決定ですね」
金剛「それで、ブッキーのhometownにはどうやって行くデース?」
吹雪「港がありますから艤装で行きましょう」
瑞鶴「電車じゃダメなの?」
吹雪「電車でもいいんですけど、ヲばあちゃんに艤装を付けた姿を見せたくて…」
瑞鶴「ブッキー…」ホロリ
加賀「お婆さん想いね」
大井「それで、里帰りはいつ行くの?」
吹雪「明日です」
大井「へ?」
吹雪「明日ですっ」
大井「そう…」
北上「野球かぁ…久しぶりだなぁ」
加賀「北上、野球やったことあるの?」
北上「ちょっとね」
~そして次の日 海上~
金剛「ブッキー、まだ着かないデース?」
吹雪「ええと…あそこの島が私の地元なんです」
ちんまり
金剛「Oh…」
北上「まだ結構かかりそうだね」
加賀「えぇ、ホントに」ムシャムシャ
瑞鶴「アジ?」
加賀「そうよ。貴女にもあげる」
瑞鶴「ありがと」
大井「(加賀さん、漁船の方が向いているのでは…?)」
吹雪「そろそろ港です!」
金剛「やっとデース…」
北上「お腹減ったぁ」
オ-イ!
瑞鶴「ねぇ、誰かいない?」
オ-イ!フ-ブキ-!
ヲッヲー!
吹雪「ヲばあちゃん!深雪ちゃん!」
大井「あれが…いつも美味しいお野菜を送ってくださる」
加賀「お隣のお婆さん…」
吹雪「ヲばあちゃ~ん!!」ドルルルル
プシュー
ヲばあちゃん「ヲッ!(吹雪ちゃん!よく来たね!!それと…)」
吹雪「ヲばあちゃん、この人達が今一緒に戦ってる第五遊撃部隊の皆さんだよ」
ヲばあちゃん「ヲッヲー…」
金剛「金剛デース!よろしくお願いしマース!」
瑞鶴「瑞鶴です。初めまして」
北上「北上だよ。そして、こっちが大井っち」
大井「初めまして」
加賀「加賀です」
吹雪「皆さん優しい人達で毎日がすっごく楽しいの!」
ヲばあちゃん「ヲヲッ(そうかいそうかい、それはよかった)」
ヲばあちゃん「…」
ヲばあちゃん「ミナサン、ハジメマシテ。コレカラモフブキチャンヲヨロシクオネガイシマスネ」ペコリ
5人「…」
5人「喋れるんかいっ!!」
ヲばあちゃん「エッ」
深雪「それで、吹雪の同僚ってのが」キョロキョロ
金剛「ヘーイ!」
北上「長閑なところだねぇ」
大井「きゃっ!フナムシ!」
北上「大丈夫だよ」
大井「北上さぁん…!」ギュッ
加賀「お腹が空きました」グ-
瑞鶴「アンタ今の今まで魚食べてたわよね?」
深雪「…吹雪、よくお前こんな人達の中でやっていけてるな」
吹雪「それどう言う意味?」
「おいおい、折角出迎えてやったのにこの深雪さまには挨拶もなしかよ?」
吹雪「あ、深雪ちゃんいたの」
深雪「扱い悪っ!…てか、お前太った?」
吹雪「…会っていきなりそれはやめて」
深雪「どうせ鎮守府ってところで不摂生しかしてないんだろ。さっさと敵を倒して早く戻ってこいよ~」
吹雪「あ、あはは…」
ヲばあちゃん「港で立ち話もなんですから、私の家にどうぞ。お昼も用意しますので」
北上「おぉ、さらに流暢な日本語に」
加賀「お昼!?」キラキラ
深雪「あーそうだ。吹雪、野球大会のことなんだけど」
吹雪「大丈夫、参加するつもりでここに来たから」
深雪「…そ、そうか!それはよかった!」
瑞鶴「ねぇ貴女」
深雪「深雪って呼んでくれよな」
瑞鶴「深雪、その野球大会って言うのはそんなに大事なの?」
深雪「ばっ…この島の野球大会は一大イベントなんだぞ!?」
瑞鶴「そ、そうなんだ…」
深雪「大会で優勝すれば、その地域には豪華な海と山の幸が送られるんだ」
加賀「海の幸と山の幸…!?」
加賀「深雪、その大会はいつなの!?」
深雪「み、3日後だけど…」
加賀「3日後ね。よし!」グッ
深雪「…」
深雪「なぁ吹雪、あの人は食いもののことしか頭にないのか?」
~ヲばあちゃんの家~
ヲばあちゃん「さぁ、上がってください」
5人「お邪魔しまーす」
金剛「うーん…とてもいいhouseデース!」
北上「畳の匂いだぁ」スンスン
大井「北上さん…お行儀が悪いです」
北上「ごめんごめん」
瑞鶴「よそ様の家なのに、凄く安心できる」
吹雪「ヲばあちゃんの家は、私達艦娘を癒してくれる家なんです」
加賀「通りで」
「吹雪ちゃん!」
「…お帰り~」
吹雪「白雪ちゃん!初雪ちゃん!」
吹雪「白雪ちゃんと初雪ちゃんもヲばあちゃんの家に遊びに来てたんだね」
白雪「はい。吹雪ちゃんが帰ってくると言う報を聞きましたので」
初雪「私は…白雪ちゃんに引っ張りだされて」
吹雪「うわぁ~、みんな久しぶりだねぇ」
瑞鶴「ブッキー、この子達は?」
吹雪「白雪ちゃんと初雪ちゃんです。2人とも私の幼馴染みなんです」
瑞鶴「へぇ~。私は瑞鶴、よろしくね?」
白雪「よろしくおねがいします」
初雪「よ、よろしく…」オドオド
瑞鶴「…そんなに怖がらなくても大丈夫よ?」
吹雪「初雪ちゃん昔から人見知りだもんね」
初雪「へ、平気だし…艦娘とか…全然怖くないし」
深雪「おーい、そろそろ昼飯の時間だぜ~」
加賀「昼ご飯!?」ズイッ
深雪「だからはえーよ!!」
初雪「こ、怖いぃ…」
瑞鶴「アレは特別だから…」
白雪「ねぇ、吹雪ちゃん」
吹雪「ん?」
白雪「島を出る時に比べて、太ったよね?」
初雪「私も…そう思った」
吹雪「もうやめて…1日で3人に言われるのは精神に来るから」
ヲばあちゃん「もう秋というのに素麺でごめんなさいね」
加賀「いえいえ、秋の素麺ほど美味しいものはありませんから」ズゾゾゾゾ
深雪「すげぇ…麺が吸い込まれていく」
北上「ぬか漬けおいしーい」ポリポリ
初雪「それ…」
北上「ん?どうかしたの?」
初雪「べ、別に…何でもない…です」
白雪「初雪ちゃんが漬けるの手伝ったんですよね」
初雪「」コクン
北上「へぇー、やるじゃん」
初雪「/////」
大井「(き、北上さんが二人も…/////)」
金剛「ブッキー、めんつゆ取ってくだサーイ」
吹雪「はーい」
深雪「ブッキー?」
吹雪「私の呼び名だよ。第五遊撃部隊での」
深雪「へぇ~、ブッキーねぇ…」ケラケラ
吹雪「結構気に入ってるだからぁ」
深雪「へいへい、わかってますよブッキー」
白雪「ブッキー」
初雪「ブッキー」
吹雪「もー!絶対馬鹿にしてるー!!」
北上「はー食べた食べた」ポン
瑞鶴「ほら、休む前に片付けて」
北上「はぁい」
ヲばあちゃん「貴女達は休んでてくださいな。片付けはこの子達にさせますから」
深雪「えー!」
白雪「帰ってきたんですからブッキーがやってください」
瑞鶴「いえ、ご馳走になったんですからこれくらいは」
金剛「それに、多分私達は元々お呼ばれしてなかったはずデース。お手伝いするのは当たり前ネ!」
みゆしら「…」
ヲばあちゃん「偉いわねぇ。アンタ達も第五遊撃部隊の皆さんを見習いなさい」
みゆしら「はーい」
深雪「って、初雪は?」
加賀「トイレだとか言ってたわよ」
深雪「クソッ!逃げやがった!」
白雪「ヲばあちゃん、今何時ですか?」
ヲばあちゃん「今はヒトヨンサンマルだねぇ」
深雪「おっ、じゃあそろそろ練習行くか!」
吹雪「深雪ちゃん、大会のことなんだけど」
深雪「どうかしたのか?」
吹雪「うん。今年のメンバーってどうなってるのかなぁって」
深雪「それがさぁ、四番のスーさんがぎっくり腰やっちまってよぉ」
吹雪「えぇっ!?じゃあ誰がランナーを返すの!?」
深雪「そこなんだよな。四番がいないんだよ」
北上「何何?大会の話?」
吹雪「はい。長年四番を任せていた人がぎっくり腰で出られないみたいで」
北上「うわー…痛い離脱だね」
深雪「アンタ達の中で野球できるやつはいないの?」
北上「私、一応やったことあるけど…どう見ても四番って感じじゃないでしょ?」
深雪「まぁ、確かに」
北上「体型だけなら、四番向きがいるんだけどね」チラ
吹雪「北上さんまで!!」
~グラウンド~
磯波「あ、みなさーん!」
叢雲「遅い!もう練習始まってるわよ!?」
深雪「悪りい悪りい、今日は久しぶりの人間が来たもんだからさ」
吹雪「おーい!磯波ちゃーん!叢雲ちゃーん!!」
磯波「吹雪ちゃん!」
叢雲「吹雪…」
吹雪「久しぶり!元気だった!?」
磯波「はい!吹雪ちゃんもお元気で!」
叢雲「はんっ!よくノコノコと帰ってきたわね!」
吹雪「あう…相変わらず叢雲ちゃんは厳しいなぁ」
深雪「でもな、叢雲のヤツ何度も何度もお前に手紙出そうとしてたんだぞ?ま、いつもポストの前でうろうろしてて結局出せず終いなんだけどな」
叢雲「深雪!そのことは…!!」
吹雪「む、叢雲ちゃあん!」ダキッ
叢雲「あぁもう!暑苦しい!!」
磯波「吹雪ちゃん…少し、大きくなりました?…横に」
吹雪「」
叢雲「あぁっ!吹雪!しっかりしなさい!!丸っこい吹雪も可愛いから!!」
カキーン
磯波「ショートいきました~」
深雪「よっと」ポス
深雪「それっ」ビュンッ
北上「はー、中々のモノだね」
吹雪「深雪ちゃんはこの中で一番上手ですから」
北上「そんな気がしてたよ」
叢雲「次ー!白雪行くわよ!」
白雪「はいっ!」ガチガチ
カキーン
白雪「あっあっ」オロオロ
白雪「」ポス
白雪「え、えいっ!」ポイッ
叢雲「動きがぎこちないわねぇ」
磯波「えと、初雪ちゃんいきますよ~」
こつぜん
磯波「あ、あれ…?初雪ちゃんは?」
深雪「アイツまたサボりやがったな…ったく、大会まで日がないってのに」
北上「それなら、私が代わりに守ろうか?」
北上「よーし、ばっちこーい」
磯波「い、いきまーす」
カキーン
北上「ほっ」タタッ
北上「それっ」ビュンッ
叢雲「っ!」パシィ
吹雪「ほぁ~」パチパチ
北上「どう?」ドヤ
深雪「す、すげぇ…」
白雪「いつ捕ったのかわからなかったです」
叢雲「(凄い…これなら初雪いらないかも)」
北上「二人は守らないの?代わりにノックやったげるけど」
磯波「あ、お願いします…」
叢雲「てゆーか、あの人誰よ」ヒソヒソ
磯波「私もわかりません…でも、吹雪ちゃんと一緒にいたから鎮守府のお友達なのかも」ヒソヒソ
深雪「北上すげーなぁ、どうしてあんなに早く捕って投げられるんだ?」
北上「艦娘は1秒の動きが大事だからね。戦ってたら嫌でも瞬発力はついちゃうよ」
深雪「艦娘…か。ブッキー、お前はどうなんだ?」
吹雪「え!?わ、私は…」
深雪「だろうな。戦ってばかりなら普通肥えないだろ」
吹雪「…」
北上「ブッキーのメンタルが小破気味なんだけど」
北上「そんじゃ、セカンドの君いくよ~」
磯波「は、はいっ!」
カキーン
磯波「」タタッ
磯波「」ポスッ
磯波「あっ」ポロッ
北上「あちゃー」
叢雲「もう!何やってるのよ磯波!」
磯波「ご、ごめんなさい…」
北上「セカンドの…ええと」
磯波「磯波です」
北上「磯波、さっきのゴロなんか余裕でアウトに出来るから落ち着いてボールを握って」
磯波「は、はいっ!」
北上「じゃ、もっかいいくよ~」
カキーン
磯波「(落ち着いて…ボールをしっかり握って)」ポスッ
磯波「やっ」ビュンッ
白雪「おっと」パシィ
北上「おぉー、今の送球だよ。カンペキ」
磯波「え、えへへ…」
叢雲「…ふんっ」
叢雲「ほら!次こっちによこしなさい!!」
北上「オッケー」
カキーン
叢雲「っ!」ポス
叢雲「」ビュンッ
白雪「わっ!」ピョンッ
深雪「叢雲ー、全然違うところ投げてるじゃねーか」
叢雲「うるさいわね!あの体制から届いただけでも凄いと思いなさいよ!!」
吹雪「凄いよ叢雲ちゃーん!!」
叢雲「も、もぅ…吹雪ったら////」
北上「叢雲だっけ?いいセンスしてるね。私が言うのもなんだけど」
叢雲「と、当然でしょ!?私を誰だと思ってるの!?」
北上「いやぁ深雪と叢雲と私の内野陣は鉄壁になるだろうなぁ」
深雪「ちゃっかり自分を入れるのかよ…」
吹雪「北上さんはそういう人ですから」
北上「これは優勝も固いなぁ」
磯波「あのぉ…」
白雪「私達、レギュラーじゃないんです」
北上「…えっ」
北上「ええっ!?」
白雪「深雪ちゃんはレギュラーなんですけど、私達打つ方が全然駄目で」
北上「どうしてさ、磯波なんてノックすごい上手かったじゃん」
磯波「////」
深雪「磯波はノックだけは上手いんだ。相手の投げる球となるとさっぱりで」
北上「…難しいところだね」
叢雲「で、そういうアンタは打つ方はどうなのよ?これで結局私達と同じだったら笑うわよ?」
北上「ふふ、任せてよ」
(ミユキダヨッ!
カキーン!!
磯波「おぉ…」
深雪「打つ方も完璧じゃん…」
北上「5ツールプレーヤーのスーパー北上様を甘く見ないでよね」
吹雪「北上さんカッコイイです!!」
叢雲「…っ!」
白雪「(ますます初雪ちゃんの居場所が)」
「おーっす!」
「やってるかぁチビども」
深雪「摩耶姉!天龍姉!」
吹雪「お久しぶりです!!」
摩耶「おー吹雪じゃねぇか」
天龍「ひっさしぶりだなぁ…何かあったのか?」
吹雪「いえ、今年の大会に出るために休暇をもらいました」
天龍「どーせヲババが無理言ったんだろ」
吹雪「いえいえ、私も好きですから。野球大会」
天龍「ははっ、そうかそうか」ナデナデ
北上「…あの人達は?」
白雪「摩耶さんと天龍さんです。二人は高校生で私達のお姉さんみたいな人なんです」
北上「へー」
摩耶「ん、見ない顔だな。お前、何処の馬の骨だ?」
北上「え…えと」
吹雪「摩耶さん、北上さんは私が所属してる部隊のメンバーなんです。一緒に島まで遊びに来てるんですよ」
摩耶「へぇ」
天龍「オレは天龍、こっちは摩耶」
摩耶「よろしくな」アクシュ
北上「こ、こちらこそ」アクシュ
深雪「摩耶姉!早速勝負してくれよ!」
摩耶「はぁ?どーせお前が三振するだけだって」
深雪「いいから頼むよ!お願い!3球勝負でいいから!!」
摩耶「クソ…仕方ねぇなぁ」
摩耶「ほら、バッターボックス立て。天龍、悪いけどキャッチャーやってくれねぇか?」
天龍「あぁ、いいぞ」
深雪「今日こそ打ち返してやるぜ!」
摩耶「今日も打ち取ってやるぜ!」
磯波「名勝負ですね!」
白雪「結果は見えてますけどね…」
叢雲「深雪も懲りないわねぇ」
北上「(どんなボールを投げるのかなぁ…摩耶って人は)」
深雪「ハァ…ハァ」
摩耶「ほらもうツーストだぞ?今回も三振で終わりだな」
深雪「いいや次こそ絶対に当ててやる!」グッ
摩耶「はいはい」グッ
摩耶「ていやっ!」ビュンッ
深雪「(よし、ボール球…)」
カクン
深雪「!?」
パシィ
天龍「ん、入った。三振だぞ」
摩耶「よし、またアタシの勝ちだな」
深雪「ちくしょー!追い込んでからのフロントドアは卑怯だ!!」
摩耶「変化球に卑怯もあるか。何度も引っかかるお前が悪い」
深雪「…くぅぅ」ガクッ
吹雪「お疲れ様、深雪ちゃん」
深雪「また打てなかったぜ…」
磯波「まぁまぁ、摩耶さんのボールを打てる人なんてそうそういませんから」
摩耶「まぁな」ドヤ
天龍「リードがいいからな。ま、オレのリードは世界水準軽く超えてるし」
吹雪「肥え…」
白雪「吹雪ちゃん、誰も何も言ってませんよ?」
深雪「なぁ摩耶姉」
摩耶「どうした?」チュ-←勝ったのでジュース奢らせた
深雪「摩耶姉のフロントドア、どうやったら投げられるんだ?」
摩耶「これは秘密だ。誰にも教えるつもりはない」
深雪「…摩耶姉のケチ」
摩耶「ケチで結構」
深雪「垂れ乳、見栄っ張り、ヘタレ」
摩耶「は、はぁ!?アタシは垂れても見栄張ってもヘタレでもねーよ!!どっちかってとそれは」
天龍「…」
天龍「オレ、垂れてないよな?」ジワ
摩耶「あぁ違う!天龍お前のことじゃねぇ!断じて違うから!!」
吹雪「どっちでもいいですからお二人の胸を触らせてください」
摩耶「お前はさらっと何言ってんだ!!」
天龍「見栄っ張りでヘタレだけど…乳は垂れてないよな?」グスグス
摩耶「おぉよしよし!天龍ちゃんは強い子強い子!!」ナデナデ
白雪「(見栄っ張りとヘタレは認めるんだ…)」
北上「それで、二人はチームのレギュラーなの?」
摩耶「ったりまえだ!アタシはチームのエースだからな!」
天龍「オレも一応はレギュラーだぜ。摩耶が投げる時だけだけど」
北上「ふーん」
摩耶「なんだ、飛び入り参加でレギュラーとろうってのか」
北上「人数がいなさそうだからね。私の実力ならサードのレギュラーはとれるんじゃないかなって思ったの」
摩耶「ほぅ…言うじゃねぇか。なんならアタシのボール打ってみるか?」
北上「えっ、いいの?」
摩耶「打てるもんならな」
吹雪「北上さんと摩耶さんの対決…これはさっきのよりも随分と見ものだね!!」
深雪「おい」
叢雲「よそ者に摩耶が負ける訳ないでしょ」
初雪「慢心ダメ…ゼッタイ」
叢雲「わひゃあっ!?初雪いたの…?」ドキドキ
初雪「さっき来た…」
今回はここまで。摩耶と天龍は出てきましたが、鳥海と龍田は出ません
北上「…」ブンッブンッ
北上「よし」
北上「いつでもいいよー」
摩耶「おーぅ!」
吹雪「摩耶さんと北上さん…どっちが勝つんだろう」
深雪「そりゃ勿論摩耶姉に決まってるだろ!」
白雪「でも、北上さんもとても上手ですし…」
深雪「摩耶姉にはフロントドアがあるんだぜ?初見じゃ打てねーよ」
白雪「…そうですよね」
摩耶「っしゃあ!行くぜ!!」グッ
北上「さぁ来い!」
摩耶「」ビュンッ
北上「っ!」
パシィ
天龍「おーナイスボール」
北上「な、中々やるね…」
摩耶「はんっ」グッ
摩耶「やあっ!」ビュンッ
北上「っ!」ブンッ
パシィ
天龍「ツーストライクだな」
北上「(はは…こりゃ簡単に打てないや)」
深雪「いいぞ摩耶姉!このまま三振とっちゃえ!!」
吹雪「北上さーん!頑張ってくださーい!!」
深雪「んだよ、お前摩耶姉のこと応援しないのか?」
吹雪「ま、摩耶さんにも頑張って欲しいけど北上さんだって隊の仲間だし…」
深雪「…」
白雪「き、北上さん!頑張ってください!」
初雪「北上…さん…が、頑張れ」
深雪「お前ら…」
磯波「ど、どっちが勝つのかなぁ…」
叢雲「でっかい初雪が勝つに決まってるでしょ!?」
磯波「む、叢雲ちゃん…さっき摩耶さんの方がって…それに、でっかい初雪ちゃん」
叢雲「は、はぁ!?アタシは最初からでっかい初雪が勝つって言ってたし!」
磯波「(叢雲ちゃん…吹雪ちゃんが大きい初雪ちゃんを応援してるからって)」
摩耶「これでお前も終わりだな」
北上「…」
摩耶「…んだよ、黙ってないで何か言えよ」
北上「ごめん、集中してた」
天龍「ははっ、言われてやんの」
摩耶「クソッ…!」
摩耶「(まぁいい、アタシのフロントドアをくらいやがれ!)」グッ
摩耶「そりゃあっ!」ビュンッ
北上「(ボール球…読み通り!)」グッ
カクンッ
北上「(よしっ!)」カッ
キーン…
摩耶「なぁっ…!」
吹雪「ほぁ…!」
深雪「うっそだろ…」
ボコォ!
摩耶「うぐぇっ!!」
北上「あっ!!」
天龍「摩耶!!」
摩耶「…」
北上「ご、ごめん…まさか当たるとは思わなくて。立てる?手、かそうか?」
摩耶「いや…大丈夫だ。それより、お前中々やるな」
天龍「摩耶!しっかりしろ!!怪我はないか!?」ブンブン
摩耶「あーうー」ユラユラ
深雪「天龍姉、そっちの方がダメージおっきそうだぜ…」
吹雪「北上さんかっこよかったです!大井さんがいたら多分絶頂して轟沈不可避でした!」
北上「へへ、読みが当たっただけだよ」
摩耶「いや…アタシのフロントドアを初見で打ち返したヤツはお前だけだ。北上、この大会のサードはお前だ」
初雪「えっ」
北上「…」
北上「ありがとね。私、精一杯頑張るよ」ニコッ
摩耶「!!」キュンッ
北上「それじゃ、練習続けよっか」
白雪「はいっ」
吹雪「北上さん、そろそろ私も守りたいです」
北上「ブッキーは走ろう」
摩耶「…」ボ-
天龍「摩耶?」
北上「んじゃ、捕ったらバックホームね~」
ハーイ!
摩耶「…」
天龍「摩耶ー」
摩耶「…」ボケ-
天龍「まーやさーん?」
摩耶「…」ボケ-
天龍「…」
モミュッ!
摩耶「ひゃあっ!」
天龍「おっ、前に比べてでかくなったか?」
吹雪「(フヒッw眼福眼福)」タッタッ
摩耶「て、天龍!!いきなりやめろぉ!!」
天龍「悪りい悪りい、何かボーッとしてたからさ。打たれたのがそんなにショックだったのか?」
摩耶「…いや、違う」
天龍「はぁ?」
摩耶「アタシ…」
摩耶「恋、しちゃった」
天龍「コイ…?確かにお前の投げるフロントドアの使い手は鯉のチームにいるけど…」
摩耶「その鯉じゃねぇっ!恋だよ恋!ラブラブラブ!!!」
天龍「恋…お、お前が…?」
天龍「アハッ…アッハッハッハッハ!!!!!」
天龍「や、やめてくれよー!!冗談にも程があるぜ!!」ゲラゲラ
摩耶「う、うるせーよ…////」カァァ
天龍「ダメだ…今年一の笑い話だぜ」ダンダン
摩耶「もー!馬鹿にするなぁ!!」ポカポカ
天龍「わ、悪りい悪りい…でもお前がまさか恋とはなぁ。で、相手は誰なんだよ?1組のクロダか?2組のササオカか?」
摩耶「…」
摩耶「あ、あの子」スッ
北上「ボールバック~」
ハ-イ
天龍「…」
天龍「は?」
摩耶「////」モジモジ
天龍「いや待て待て待て、女じゃん。アイツどうみても女じゃん」
天龍「しかもさっき打たれたボール直撃してるし…ボール当てられた奴に惚れるか?いや女という時点でおかしいんだけどな」
摩耶「う、うるせーよ…好きになったもんは好きになったんだからよぉ!」
天龍「(あぁ…コイツ、ボールが当たっておかしくなったのか)」
北上「それじゃ、最後にランニングして終わろっか」
3人「は~い」
深雪「いつの間にか北上コーチになってやがる…」
叢雲「まぁいいじゃない。久し振りに練習した気になれたわ」
深雪「おーい、吹雪ー」
吹雪「深雪ちゃん呼んだー?」タッタッ
深雪「ランニングするから、こっちに来て走れ」
吹雪「私、今日走ってばかりなんだけど…」
北上「ブッキーは少し体重を落とそう。この前も艤装が悲鳴をあげてたでしょ?」
吹雪「うっ…わかりましたよ」
北上「いーちーにっ」タッタッ
5人「いちにっさんしっ」タッタッ
北上「いーちーにっ」タッタッ
5人「いちにっさんしっ」タッタッ
北上「ほらブッキーも」
吹雪「い…いちにっさんしっ」タッタッ
摩耶「ほら見てみろよ、あんな格好いい人は中々いないぜ…」
天龍「(でっかい初雪にしか見えねぇんだがなぁ)」
カーカー
北上「お疲れ様」
5人「お疲れ様でしたー」
大井「北上さぁぁぁぁん!!!!」
金剛「ヘーイ北上ー!ブッキー!」
吹雪「あ、金剛さんと大井さん!」
大井「お怪我はありませんかぁぁぁ!!!???」
北上「わっ、と…大丈夫だよ。激しい練習もしてないし」
大井「いいえ!北上さんに何かあってはいけません!明日からは私も見に行きます!!」ギュ-
摩耶「なっ…!」
天龍「お、ライバルがいたみたいだな」
金剛「ヘーイ、そこの2人」
摩耶「ん?」
天龍「何だお前」
金剛「か弱いブッキー達を襲ってmoneyを盗もうとしちゃNoデース。私が許なさいからネ!」
摩耶「はぁ?私はアイツらのツレだよ!」
金剛「輩に限って、そう言う事を言いマスネー」
天龍「だからちげぇよ!!」
金剛「やられる前にやる。これ艦娘の鉄則デース」パキポキ
2人「ふぇぇ…」グスッ
吹雪「金剛さーん」トテテ
摩耶「助けてくれ吹雪!」
天龍「オレ達不審者に間違えられて変な奴に殴られそうになってるんだ!!」
金剛「ヘ?」
吹雪「大丈夫ですよ~、金剛さんは隊の仲間ですから」
吹雪「金剛さんも、2人は私のお姉さんみたいな人なんです。ちょっと見た目は怖いけど優しい人達ですよ」
金剛「そ、そうだったんデスカー」
摩耶「そうだったんデスカー。じゃねぇよ!!」
金剛「Sorry…」
天龍「怖かったよぉ…吹雪ぃ」
深雪「北上姉ちゃんカッコ良かったんだぜ!摩耶姉の魔球を簡単に打ち返したんだからな!」
大井「まぁまぁまぁ!流石は北上さん!!」
北上「へへ」
白雪「守るのもカッコ良かったです」
磯波「捕って投げるのが凄く早かったです」
叢雲「艦娘って運動神経もいいのねぇ」
北上「まぁ、私は意識高い系艦娘だから」
大井「どこかの駆逐艦とは違って」
吹雪「ぜ、絶対痩せるもん!」
金剛「ブッキー、帰ったらteatimeにしマショー」
吹雪「お菓子!?わぁい!!」
一同「(あぁ…ダメだこりゃ)」
深雪「でさぁ、お前家には帰るのか?」
吹雪「へ?」
深雪「いや…折角帰ってきたんだから顔くらい見せてこいよ」
吹雪「あ、あぁ!そう言えばヲばあちゃんの隣自分の家だったね!」
白雪「ブッキー…忘れてたんですか?」
初雪「かなりやばい…かも」
深雪「またなー」
白雪「また明日です」
初雪「ばいばい…」
叢雲「アンタ達、明日は遅れるんじゃないわよ!?」
深雪「わかってるって」
磯波「さようなら」
吹雪「またねー!」
吹雪「…ふぅ」
北上「で、私達の寝床は?」
大井「もう夜はヲばあさんの所にお世話になるわけにはいかないし…」
金剛「ブッキィ」
吹雪「…」
吹雪「わかりました!私の家に来てください!!」
北上「よしっ!」
大井「ホテル代が浮きましたぁ」
金剛「ブッキー's houseに殴り込みデース!」
吹雪「(お母さん…許してくれるよね)」
瑞鶴「ブッキー」テテテ
加賀「お野菜貰ったわよ」
どっさり
吹雪「ヲばあちゃん…相変わらずだね」
北上「ねぇ聞いてよ!今日ブッキーの実家でお泊まりなんだって!」
瑞鶴「ホント!?」
加賀「気分が高揚します」
北上「てゆーか、お隣だからここがブッキーの家なんだよね」
吹雪「はい。そうですよ?」
北上「うん、まぁ…いい家だよね」
金剛「イエース」
吹雪「ヲばあちゃんの家と比べないでください…悲しくなりますから」
吹雪「あの、交渉してくるので少しの間待っててくださいね」
北上「はーい」
ガチャ
タダイマ-
ファッ!?ウ-ン…
オカアサン!?
瑞鶴「…大丈夫なのかしら」
金剛「No problemデース」
金剛「Maybe…」
大井「Maybeって言いましたよね!?」
加賀「心配ね」ポリポリ
北上「野菜うまっ」ポリポリ
ガチャ
瑞鶴「来た!」
吹雪「…」
吹雪「オッケーです!」
加賀「やりました」
吹雪「何もないですけど、どうぞ上がってください」
5人「お邪魔しまーす」
吹雪「こっちでゆっくりしててください」
瑞鶴「わかったわ」
(オッオ-ウ
~六畳~
北上「はぁー」
金剛「ブッキー、このphotoは誰デース?」
吹雪「あ、それ小さい頃の私と両親です」
加賀「…お父さん、船乗りなの?」
吹雪「はい!世界中を旅する船長なんです!」
吹雪「今頃は、どの海にいるんだろうなぁ…」
サンフランシスコヨ-
北上「西海岸だってさ」
大井「サンフランシスコ…素敵な所ですねぇ」
瑞鶴「橋が有名よね。なんだっけあの…ゴールデンなんちゃらなんちゃら」
加賀「ゴールデンゲートブリッジ」
瑞鶴「そうそうそれそれ」
金剛「San Franciscoと言えば、full houseデース!」
北上「おいたーん。だね」
大井「おおいたん!?」
瑞鶴「聞き間違い聞き間違い」
瑞鶴「ねぇブッキー、後でブッキーの部屋行ってもいい?」
吹雪「えっ!ダメですよぉ!片付いてないんですから!」
瑞鶴「いいじゃないいいじゃない。卒アル見るだけだから」
北上「おおっ!ブッキーの卒アル気になるなぁ」
吹雪「卒アルが一番ダメなんですってば!!」
大井「ブッキー、家に呼んだ時点で卒アルを見られることは仕方ないのよ?」
金剛「そうデース」
瑞鶴「観念しなさいよぉ」
吹雪「…」
吹雪「ちょっと片付けてきます!!」ダダダダ
ドコイクノ-!?
吹雪「部屋片付けてくるー!」
ソロソロゴハンデキルカラハヤクシナサイヨ-!
吹雪「はーい!!」
ダッダッダッ
ドタドタ!バタン
ドサドサドサァ
瑞鶴「…ブッキー、慌ただしいわね」
北上「そんなに汚かったのかなぁ」
アイッター!
モ-!サワガシイワヨ!!
金剛「…funnyなfamilyデスネー」
加賀「本当に」
吹雪「あー疲れたぁ…」
瑞鶴「お疲れ様」
吹雪「お腹減ったー、お母さんご飯まだー?」
モウチョットヨ-
吹雪「はやくしてよー」
ハイハイ
吹雪「今日ご飯なにー?」
カレ-ダケドニガテナヒトイルノ?
吹雪「ううん、カレーは艦娘のソウルフードだから」
アラソ-
吹雪「くぁ~」ノビ-
瑞鶴「ブッキーリラックスしてるわねぇ」
加賀「実家だもの」
吹雪「皆さんものーんびりいきましょう」グテン
北上「いや…私達客人だし」
大井「ブッキー、ゴロゴロしてるから太るのよ?」
吹雪「それは関係ありませんよ~!」ジタバタ
加賀「(ジタバタするブッキー可愛い)」
ガラッ
デキマシタヨ-
吹雪「あ」
…
フミッ
吹雪「ぐえっ」
瑞鶴「(うわぁ…)」
金剛「(容赦ないデース…)」
ゴメンナサイネ クッションカタヅケワスレタミタイデ
北上「い、いえ…お構いなく」アセアセ
コンナモノシカダセナクテゴメンナサイネ
大井「そ、そんな…カレー好きなので嬉しいです」
ホラ、ハヤクオキアガッテ
マッタク…オキャクサマガキテルトイウノニゴロゴロシテ
吹雪「はいはい…」ヨッコイショ
オサラハコンデ!アトスプ-ントコップトオチャト!!
吹雪「わかってるよぅ…」イソイソ
吹雪「いつもなら間宮さんが全部用意してくれるのに」ブツブツ
ミナサンハユックリシテイテクダサイネ
瑞鶴「あ、はい…」
加賀「美味しそう…」
ア、フブキ-!フクジンヅケトラッキョウモオネガ-イ
吹雪「わかったー」
6人「いただきまーす」
メシアガレ
瑞鶴「…美味しいです!」
ソウ?オクチニアッテヨカッタ
北上「美味しいね、大井っち」モグモグ
大井「はぁい!」モグモグ
加賀「…美味しい、美味しい」モグモグ
金剛「オフクロのtasteデース!」
吹雪「あ〜懐かしいなぁこの味」
フブキノダケハレトルトヨ?
吹雪「」カンカラカ-ン
ジョウダンヨ…
吹雪「だ、だよねぇ…あはは」
吹雪「お母さん冗談キツいよもう」モグ
ソレデ、ウチノコハシッカリヤッテイマスカ?
瑞鶴「あ、はい。この部隊の旗艦も務めているんです」
キ、キカン!?アンタソンナコトハヤクイイナサイヨ!!
バシバシ
吹雪「い、痛い…痛いってお母さん」
アンナニチイサカッタコガイマデハイチブタイノキカンダナンテ…
吹雪「お母さん…」
ハァ、ヒサシブリニフブキノワダイデナイチャッタ
ソレデ、アナタタチハドウイッタフネナノ?
瑞鶴「あ、私達2人が空母で」
加賀「」コクコク
金剛「私が高速戦艦デース!」
北上「私達が重雷装巡洋艦」
大井「です」
アラ、クチクカンハアンタダケナノ
吹雪「うん。だから最初はこんなところでやっていけるかな~って凄く不安だったよ」
瑞鶴「まぁ、確かに最初の頃の雰囲気は最悪だったわよね」
加賀「貴女がどうどう言うからよ」
瑞鶴「は、はぁ!?」
北上「大井っちも皆にトゲトゲしてたもんね」
大井「それは…北上さんを取られたくなかったから」
金剛「私はいつも通りネ!」
吹雪「でもねお母さん、もう6人でキャンプにも行ったし大阪に旅行もしたんだよ!」
シマニイルトキヨリタノシンデルジャナイ
吹雪「うん!みなさん優しくて、毎日がすっごく楽しいの!!」
ヘ-
ハヤクヘイワニナッテ マタミンナデアソビニキナサイネ
吹雪「うん!」
コンドハモットゴチソウヲツクッテオキマスカラネ
加賀「ご馳走…!」
瑞鶴「いえいえ!カレーも充分ご馳走ですよ!」
北上「とても美味しかったです」
大井「ご馳走様でした」
金剛「このcurryは鎮守府の皆にも是非食べてもらいたいデース」
アラホント?ソウイッテモラエルトツクッタカイガアルワァ
加賀「赤城さんも喜んでくれます」
吹雪「赤城先輩も!?」
アカギサンモ!?
瑞鶴「へ?」
ア、アカギサンニタベテモラエルナラ…レイトウスルカラモッテカエッテモラオウカシラ?
瑞鶴「も、もしかしてブッキーの赤城さん好きって…」
大北「親譲り」
フブキ!アカギサンガイルンダッタラサインノヒトツクライモラッテキナサイヨ!!
吹雪「そんなの私だって欲しいくらいだよ!!」
加賀「…今度、赤城さんも一緒に連れていった方がいいかもしれないわね」
金剛「私もそう思いマース」
北上「はー、食べた食べた」
瑞鶴「さて」スック
加賀「瑞鶴、どこへ行くの?」
瑞鶴「どこって…決まってるじゃない」
瑞鶴「ブッキーの部屋よ!!」
北上「卒アルの時間だあああああ!!!!!!」
金剛「急ぐデース!」
吹雪「あぁちょっと!」
吹雪「階段上がって2つ目の部屋ですよー!!」
吹雪「…わかってるのかなぁ」
加賀「ブッキー」
吹雪「何ですか?」
加賀「本当に卒アルだけだと思う?」
吹雪「えっ」
大井「ブッキーの卒アルなんて、小学校の頃しかないでしょ?そんなの見てもつまらないわよ。本当に見たいのは…」
吹雪「…!!」
吹雪「だめぇぇぇぇ!!!!!!」ダダダダダ
ノ-トミッケ-!!
ワタシニモミセテクダサ-イ!!
~吹雪の部屋~
瑞鶴「ブッキーのノートみーっけ!」
北上「極秘って書いてあるじゃん!」
金剛「これは期待MAXデース!」
バァン!
吹雪「ハ-…ハ-…!」
吹雪「さぁ、それをこっちに渡してください!」
加賀「ノートだけは絶対に見られたくないんだって」
北上「そんなこと言われたら」
瑞鶴「尚更見たくなるのが普通じゃない?」
金剛「それではー、open!!」
吹雪「どぅぁぁぁぁめぇぇぇぇぇ!!!!!」
ペラッ
吹雪「」ドシャア
3人「」ワクワク
3人「…」
大井「な、何て書いてあったんですか?」
北上「…大井っち、こっち来てみて」
大井「?」トテトテ
フミッ
吹雪「ぐえっ」
『まやおねえちゃん ヤバイ 高学年なのにでかい めっちゃやわらかい さわるならまやおねえちゃん』
『天りゅうおねえちゃん ふ通 でもいいにおいする』
『みゆきちゃん やわらかい でもぺったんこ』
『りゆうじょうおねえちん ぺったんこ さわるとおこられる』
『白雪ちゃん ぺったんこ お花のにおいする』
『かとり先生 すごい』
『天ぎ先生 おっきい やわらかい』
『ししょう ぺったんこ ズボンはいてない』
金剛「…ブッキー」
吹雪「はぁぁぁぁ…//////////」カァァァ
加賀「凄いわね。これ、いつくらい」
吹雪「さ、3年生の頃くらい。です」
瑞鶴「てか、よくこんなの置いてたわよね。普通学年が上がったら捨てるものじゃないの?」
吹雪「そ、それは…」
北上「あ、まだ続きがあるよ!」ペラッ
『司令官 柔らかい いい匂いする 触ると怒られる』
『名取さん おっきい 触ると泣かれた』
『しおいちゃん まだまだ発展途上 でも成長の兆しあり』
『いい乳の揉み方 その1』
北上「途中で飽きてるし」
吹雪「もうやだ…死にたい」
金剛「まぁまぁ、誰にもblackhistoryはツキモノデース!」
加賀「そうよ。ブッキーのおっぱい星人は生まれもったモノだったことがわかったし」
瑞鶴「これも個性ってことでいいと思うわよ?ね、ねぇ?」
大井「そ、そうよ!」
吹雪「…」
吹雪「ですよね!」ケロリ
吹雪「このノートは持って帰ろう…鎮守府の人達のをメモしなきゃ」
瑞鶴「(立ち直り早いなー)」
オフロワイタンデスケド、ハイリマス?
瑞鶴「あ、はーい」
吹雪「やめてくだいよぉ。折角片付けたのに」
北上「見て大井っち、チチのうただって」
大井「ブッキー…ここまでくると病気よ」
金剛「今すぐ頭の解体が必要デスネー」
加賀「それで、お風呂どうするの」
北上「勿論入るよー。ね、大井っち」
大井「は、はぁい!」
瑞鶴「それじゃ、大井っちと北上から入ってきて」
大北「りょーかーい」
加賀「私達はとりあえずひっくり返したのを片付けましょう」
瑞鶴「そうね。ブッキーありがと」
金剛「いいもの見せてもらいマシター」
吹雪「いいもの…ふふ、ふふふ」
フブキ-、ナシムイタンダケドタベル?
吹雪「あー、うん」
吹雪「梨食べますか?お母さんが剥いたそうです」
加賀「たべりゅううう」
瑞鶴「うわぁ…」
金剛「梨食べるナッシー!」
吹雪「金剛さん?」
金剛「何となく言わないといけない気がしマシタ」
オオイチャントキタカミチャンニモオイトイテアゲナサイヨ?
吹雪「わかってるって」
加賀「いただきます」シャク
加賀「美味しい…!」
瑞鶴「うんうん、このみずみずしさが梨の美味しいところなのよね」シャリシャリ
金剛「因みに、洋ナシはこんなりシャリシャリしないデース」
瑞鶴「そうなの?」
ヘ-シラナカッタ
金剛「私は和ナシの方が好きですけどネ」
吹雪「お母さんブドウはないのー?」
ゼイタクイワナイノ
吹雪「はぁい」
北上「あーさっぱりした。お、梨だ!」
大井「剥いてくださったんですね。ありがとうございます」ペコ
イエイエ
大井「美味しい」シャクシャク
北上「梨はやっぱ幸水だよね。私はそれ以外は認めないよ」
吹雪「えー、豊水も美味しいじゃないですか」
金剛「twentieth centuryもdeliciousデース!」
北上「よし、ここは大井っちに決めてもらおう」
大井「えっ!?」
吹雪「そうですね。大井さん、3種の中ならどれが一番美味しいと思いますか?」
金剛「大井っちのanswerで世界が動きマース!」
大井「そんな大袈裟な…」
大井「(とは言え、梨の種類なんて知らないんだけどどうすればいいの?こうなったら北上さんが言ってた…でも待って。ここで北上さんの言った種類を言えば八百長がバレて春イベントがなくなる…それはダメ。ここは敢えて第四の意見を言うべきね!)」
大井「わ、私は…ジョナゴールドが美味しいと思います」
3人「…」
大井「あ、あれ?」
北上「大井っち、ジョナゴールドはリンゴだよ」
大井「!!!???」
瑞鶴「次、ブッキーと金剛入ってきたら?」
加賀「(二人で入ることの意味が…)」
吹雪「あ、そうですね。金剛さん、一緒に入りましょう」
金剛「い、イエース…」
吹雪「金剛さん?」
金剛「ぶ、ブッキー…お手柔らかにお願いシマース」
吹雪「柔らかいのは金剛さんの二つのお山ではなくて?」ワキワキ
金剛「ひ、ひい…!」ビクビク
ヤメンカッ!
ゴッ
吹雪「ぐへっ」
マッタクアンタハクチヲヒラケバムネコトバカリ!!
…イッタイダレニニタノカシラ
吹雪「あいたたた…金剛さん、行きましょうか」
金剛「イエース」
加賀「…」
加賀「(あ、ここにもお父さんの写真)」
加賀「!!」
瑞鶴「どうかしたの?」
加賀「ブッキーのお父さん、さりげなく隣の女の人の胸に手を当ててる」
瑞鶴「両親のダメなとこ似ちゃったかー」
吹雪「さっぱりしましたねぇ」
金剛「浴槽に2人で入るとぎゅうぎゅうデシタネー」
吹雪「や、痩せますから…」
オフトンシイテオイタワヨ モウシワケナインダケド、フタリズツネテモラッテモイイ?
大井「全っ然構いません!むしろ大歓迎ですっ!」
北上「うんうん」
加賀「それじゃあ瑞鶴はわt「ブッキー、私と寝ましょう」
加賀「えっ」
瑞鶴「私と寝ましょう」
吹雪「わ、わかりました」
金剛「たまにはこのpairもいいもんネ!」
加賀「そ、そうね…」
ずいふぶ「(ご愁傷様…金剛)さん」
ソレジャア オヤスミナサイ
6人「お休みなさーい」
金剛「…」
加賀「zzz」ス-ス-
金剛「(暑い!very hotデース!!)」
金剛「(加賀の体温がこんなに高いとは思いませんデシター!!)」
金剛「(くぅぅ…北上よりに眠りましょう)」イソイソ
ゲシッ
金剛「あうっ!」
北上「どうだ~…スーパー北上様のライダーキックだぞ~」ムニャムニャ
大井「さすがですきたかみさん…」ムニャムニャ
金剛「(け、蹴られたデース…と言うか、二人は寝言で会話してマスネ)」
金剛「(じゃなくて!今は加賀から出来るだけ離れて寝ることを優先するネ!)」
加賀「zzz…」ス-ス-
金剛「(いつもはcoolなfaceも、今となれば憎らしいネ!自分だけのうのうと寝るなんて!)」
加賀「んん…」ダキッ
金剛「(ホワッチャー!!)」ジリジリ
加賀「そうりゅう…鯖折りはこうやるのよ」ギュ-
金剛「(stop!stoooooop!!!!!hotな上に痛いデース!!)」
金剛「(誰か…誰か…)」
金剛「(Help me!!!!!!!!)」
今回はここまで。次回は野球成分多目に行きたいと思います。因みにこの島の子達は名前は艦と同じですが、普通の女の子です。ブッキーはたまたま艦娘の適正があったとでも思っててください
チュンチュン
アサヨ-!オキナサ-イ!
吹雪「…んん」
吹雪「あれ?何で家にいるんだろう…」
アンタキノウタイノミナサンツレテカエッテキタジャナイ!ナニネボケタコトイッテンノ!!
吹雪「あっ、そうだった…」
瑞鶴「くぁー…おはようブッキー」
吹雪「おはようございます」
金剛「ウー…」
吹雪「わっ!金剛さんどうしたんですかその痣!?」
金剛「グッモーニンブッキー…北上にやられたデース」
瑞鶴「加賀が隣で大変だったでしょ?」
金剛「大変も何も!一睡も出来なかったネ!rightにはheater、leftにはpunch and kick!散々デシタ…」グスッ
吹雪「うわぁ…」
北上「んー…おはよう皆」
大井「おはようございます」
吹雪「おはようございます!」
金剛「グッモーニンデース…」
北上「金剛さん!その痣、誰にやられたの!?」
金剛「わざとらしいデスネー!!」
吹雪「珍しいね。朝からご飯なんて」
オキャクサンガキテルンダカラ、パンナンテダスワケナイデショ
加賀「あ、このぬか漬け」
ワカル?オトナリノヲバアチャンノヌカヅケナノヨ
加賀「ご飯に良く合いますね」ポリポリ
瑞鶴「はぁ~、こんな美味しい朝食を作ってもらえるなんてブッキーは幸せ者ね」
吹雪「ほら、言われてるよ。普段もちゃんと作ってよ」
ナンデアンタヒトリノタメニツクラナイトイケナイノヨ パンデジュウブン
吹雪「えー」
北上「ねぇブッキー、今日は練習あるの?」モグモグ
吹雪「多分…もうそろそろしたら深雪ちゃんが飛んで来そうなんですけど」
ピンポーン
オ-イ!レンシュ-イクゾ-!!
吹雪「ほら」
北上「早いなぁ…」
吹雪「お母さんまだ朝ご飯食べてるから先行っててって伝えといて~」
ハイハイ
加賀「ブッキー、今日は私も行くわ」
金剛「私もデース!」
瑞鶴「私も…手伝いくらいなら」
大井「北上さんを見守りするために私も着いて行きますっ!!」
吹雪「と言うことは、皆で行くわけですね」
北上「そだね」
~グラウンド~
深雪「おーっす!」
白雪「今日は皆さんも来てくれたんですね」
初雪「…眠い」
加賀「えぇ、少しは身体を動かした方がいいから」
金剛「sportsなら任せるネ!金剛型1番艦の実力を見せてあげるデース!」・
深雪「(あっちのお姉さんは何か上手そうだけど、こっちのカタコトの方は絶対ヤベぇだろ…)」
瑞鶴「私は球技苦手だからお手伝いを…」
白雪「それでも大歓迎です!来てくれただけでも嬉しいですから」
磯波「ふ、吹雪ちゃん…この人達も隊の仲間さん?」
吹雪「うん、加賀さんと金剛さん。瑞鶴さんに大井さんだよ」
磯波「磯波です。よ、よろしくお願い致します」
加賀「こちらこそ」
叢雲「後は摩耶達と大人組だけね」
深雪「おっちゃん達来てくれんのかなぁ」
白雪「今日は漁が無いって言ってたから、午後からは来てくれると思いますけど…」
オ-イ!キタゾ-!!
深雪「摩耶姉!天龍姉!」
天龍「おっす」
摩耶「(今日も…いた!)」キョロキョロ
初雪「あれ…?その男の人は…」
天龍「暇してたから連れてきてやった。お前ら覚えてないのかよ?」
ササオカ「…」
初雪「…」
白雪「あっ、もしかしてシンジお兄さん?」
ササオカ「」コクコク
深雪「うわー!懐かしいなぁ!元気にしてたか?」バシバシ
ササオカ「…」
天龍「ったくよぉ…動ける若い奴が参加しねぇとかしょぼいこと言ってんじゃねぇぞ」
ササオカ「…」
天龍「そうそう、お前は黙って大会に参加しとけ」
吹雪「し、シンジお兄ちゃん!?」
ササオカ「!!」
吹雪「久し振り!吹雪だよ!」
ササオカ「…」ナデナデ
吹雪「会いたかったぁ」ギュッ
天龍「相変わらず吹雪はササオカが好きだなぁ」
白雪「瑞鶴さん、トンボはこうやってかけるんです」
瑞鶴「へぇ~、上手くかかるものねぇ」
叢雲「習うより慣れた方が早いわよ。さ、やってみなさい」
瑞鶴「わかったわ」
瑞鶴「…」サ-ッ
白雪「おぉー!瑞鶴さん上手です!」
叢雲「初めてにしては中々やるわね」
瑞鶴「そ、そう?」
瑞鶴「(もしかして私、グラウンドキーパーの才能あるのかも!)」
加賀「」ソロリ
加賀「」ドスドスドス
瑞鶴「あっ…ちょっ!」
加賀「やりました」ドヤ
瑞鶴「…」
白雪「か、加賀さん…」
叢雲「子供ね」
瑞鶴「アンタね…人が折角整地したというのに!」ワナワナ
加賀「ピュピュピュ~♪」スタコラサッサ
瑞鶴「待てこらぁ!!」ダッ
白雪「あ、あのぉ…トンボ」
叢雲「はぁ…白雪、私達でかけましょう」
白雪「そうですね…」
北上「大井っちは野球やらないの?」
大井「北上さんが頑張ってるのを見るだけで充分ですっ」
北上「…そうなん」
摩耶「…な、なぁ北上」モジモジ
北上「どしたん?」
大井「何ですか貴女…北上さんに何かようですか?」
摩耶「あ、後でキャッチボール一緒にやらねぇか…?」
大井「きゃ、キャッチボールゥ!?」
北上「うん、いーよー」
大井「えぇっ!?」
摩耶「ホントか!?」
摩耶「(よし…よし!)」
大井「き、北上さん?こんな誰かもわからない人なんかとするより私が相手になりますよ…?」
北上「いや、摩耶のボールを1度受けてみたかったんだよね」
摩耶「(な、名前…名前で呼ばれた/////)」
摩耶「/////」プシュ-
北上「摩耶?大丈夫?」
摩耶「ふにゃあ…」コテン
天龍「おーい摩耶ー」トテテ
摩耶「」
天龍「摩耶ぁ!?」
吹雪「行くよ!深雪ちゃん!」
深雪「よしこいっ!」
吹雪「それっ」ヘロッ
深雪「…っと」ポス
深雪「吹雪ー、もうちょい強く投げられんのか?」
吹雪「これが全力なんだけど」
深雪「おぉ…もぅ」ビュンッ
吹雪「よっ」パシ
吹雪「ナイスボール!」
深雪「へへっ」
白雪「行きますよ。初雪ちゃん」
初雪「おーけー」
白雪「ていっ」
初雪「よいしょ」ポス
白雪「もうちょっと遠くから投げても大丈夫でしょうか?」
初雪「…うん、大丈夫」
白雪「」タッタッタッ
ココカラデイイデショウカ-?
初雪「…遠投か何かか?」
金剛「加賀ー!行きマスネー!」グッ
加賀「ええ」
金剛「looove!!」ビュンッ
パァンッ
シュウウウウウ
加賀「…」
加賀「このグローブは使い物にならないわ」
金剛「ballも木っ端微塵デース」
瑞鶴「おい」
加賀「どうかしたの?」
瑞鶴「加減ってものを考えなさいよ!!艦娘が本気で投げたらそりゃ壊れるわよ!!」
金剛「Sorry…」
瑞鶴「全く…グローブもボールも借り物なんだから大切に扱いなさい!!」
こんかが「はぁい…」
瑞鶴「ほら、ボールとグローブ」
加賀「ありがとう…それじゃ、いくわよ」
金剛「いつでもcome onデース!!」
加賀「せーの」ビュンッ
瑞鶴「待てい!!」パシィッ
瑞鶴「っー!」ジンジン
加賀「…邪魔しないで」
瑞鶴「人の話は聞けぇぇええええ!!!!!」
磯波「叢雲ちゃん行きますよ~」
叢雲「いいわよ~」
磯波「そ~れっ」ビュンッ
叢雲「あらよっと」パシッ
叢雲「ナイスボー」
磯波「えへへ」
叢雲「ていっ」ビュン
磯波「わあっ!」
叢雲「それくらい捕りなさいよ~」
磯波「た、高いですよ~」
叢雲「しょうがないわねぇ…ほら、さっさと捕りに行きなさい」
磯波「うん…」タッタッ
天龍「叢雲も鬼だなぁ」ビュンッ
ササオカ「…」パシ
ササオカ「…」ビュンッ
天龍「っと」パシ
天龍「いい球なげんじゃん。流石元野球部」ビュンッ
ササオカ「////」パシ
ササオカ「」ビュンッ
ササオカ「!!」
天龍「っと…危ねぇ!」パシ
ササオカ「!!」ペコペコ
天龍「これくらい当たったって平気だ。お前のへなちょこボールなんか当たっても痛くねぇからな」
ササオカ「/////」
北上「じゃ、いくよ~」
摩耶「う、うん…ああ!」
北上「そ~…」
摩耶「(あぁ、振りかぶる姿も凛々しい…靡く髪も美しい…スカートからチラっと見えるパンツが意外にも可愛い////)」
摩耶「(もう全てが好き!北上さん大好き!!)」
北上「ー!」
摩耶「(へ?北上さんが私に何か言ってる?もしかして愛の告白!?きゃーっ!!)」
北上「…ール!」
ゴスッ
摩耶「」
北上「摩耶ーっ!」
摩耶「…」
摩耶「いひゃい…」
北上「だろうね」
大井「全く…北上さんに心配かけるなんて」
北上「鼻血出てない?大丈夫?」スッ
摩耶「!!!???」
摩耶「(あああああ…/////)」ドキドキドキドキ
北上「うん、ちょっと赤くなってるだけだね」ニコ
摩耶「うひゃぁ…」バタン
北上「摩耶!?」
大井「摩耶さん!?」
摩耶「し、しあわせぇ…」グタッ
天龍「よし、これくらいでアップはいいか」
天龍「よーしお前ら、各ポジションについて守備練習やるぞー!」
ハーイ!
加賀「ねぇ、私達はどうすればいいの?」
天龍「あー、アンタ達2人は取り敢えずどれくらい守れるのか見てみないとな」
金剛「砲弾ならblockできマース」
天龍「あの…艦娘基準で話すのやめてくれ。さっぱり話がわからねぇ」
金剛「Oh sorry」
加賀「とれだけ打球を捌けるか。と言うわけね」
天龍「あぁ、そう言う事だが…まぁいいや。守備練習が終わったらアンタ達の能力を見る。それまでコイツに守備の動きを学んでくれ」グイッ
ササオカ「…」ペコ
加賀「…よろしく」
金剛「よろしくデース」
天龍「んじゃ行くぞー!はいサード!!」
カキーン
北上「よいしょと」ビュンッ
吹雪「っ!」パシィ
北上「うん、いい感じ」
吹雪「(北上さんかっこいい…)」
天龍「ほー、アイツ打つだけじゃなくて守りもすげえな」
天龍「(摩耶が惚れるのも無理ないな…)」
天龍「よし次!ショート!」
カキーン
深雪「っ!」パシ
深雪「吹雪!」ビュン
吹雪「よいしょっ!」パシ
深雪「ふー…ギリギリ追いついたぜ」
天龍「もっと早く反応していれば普通に追いついた球だ。集中しろ!」
深雪「お、押忍…」
金剛「なるほど、大体わかりマシタ」・
加賀「天龍さん、私達も混ざりに行っていいかしら?」
天龍「もう大丈夫なのか?」
ササオカ「…」ヒソヒソ
天龍「ふむふむ…そうか。お前が言うのなら違いない」
天龍「二人はセカンドの所へ行ってもらえるか?」
金剛「ラジャー!」
加賀「了解」
金剛「まずは私デース!」
天龍「よーし行くぞー!」
カキーン!
金剛「とーうっ!」バッ
クルッ
バシュ
吹雪「わっ!」パシィ
金剛「」シュタッ
金剛「どんなもんデース」
初雪「す、すごい…」
叢雲「ありのまま起こったことを話すと飛び込みながらボールを投げたのよね…」
白雪「かっこいい…!」
天龍「…」ポカ-ン
天龍「(か、艦娘ってバケモノの集まりだったのかよ…)」
加賀「次は私…」ゴゴゴ
天龍「(コイツにいたってはオーラがやべぇよ)」
天龍「い、行くぞー」
カキーン
加賀「!!」アセアセ
ボテボテ
加賀「よ、よし…」タタッ
スカッ
加賀「あ…」
天龍「へ?」
天龍「…オイ今トンネル」
加賀「気のせいよ…さぁ、もう一度」
天龍「お、おう…」
カキーン
加賀「よ、よし…打ち上げたわね」フラフラ
ポーンポーンポーン…
加賀「…」
天龍「…」
天龍「ド下手じゃねぇか!!」
吹雪「そう言えば加賀さん、ボウリングも下手くそでしたよね…」
深雪「思ってたのと逆じゃねぇかよぉ」
天龍「アンタそれでよく参加したいって言ったな!」
加賀「だって参加するのは自由だから」
天龍「遊びじゃねぇんだ!こっちは賞品がかかってんだよぉ!!」
加賀「私もそれを承知で参加しているわ」
瑞鶴「アンタは山分けに参加したいだけでしょ!!ほら早くどきなさい!!」ズルズル
加賀「キャッチボールなら上手くいったのに…」
瑞鶴「誰でもそれくらいできるわっ!!」
天龍「…」
叢雲「結局使えるのは、でっかい初雪とカタコトだけね」
白雪「でも、二人ともレベルの高い人でよかったです」
叢雲「…まぁね」
今日はここまで。明日はしっかりと進みます
加賀「それなりにできると思ったのに…」ブツブツ
瑞鶴「おとなしくボール拭いてなさい」
加賀「…」コクン
天龍「摩耶は起きたか?」
磯波「はい…まだ少しボーッとしていますけど」
天龍「わかった」
天龍「よーし、そろそろ休憩するか」
はーい!
(フフ、コワイカ
深雪「だはーっ、疲れたぁ」
北上「お疲れ様。はいスポドリ」
深雪「サンキュー北上姉ちゃん」
初雪「あの…北上さん」
北上「どしたの?」
初雪「どうやったら…あんなに上手くできるの?」
深雪「あー、それ気になってたぜ」
白雪「教えてくれませんか?」
磯波「あと、摩耶さんの変化球の打ち方も教えて欲しいです」
叢雲「わ、私にも教えなさいよ」
チヤホヤ
北上「はいはい、落ち着いて。一から説明するから」
北上「いい?ボールを捕ったら…こう!」ビュンッ
北上「まずは少し膝を折ること。捕る時には体の近くで捕ることがコツかな。次にボールを捕ったら肩の近くまでグローブを持っていくの。これまでの動きをスムーズにできるよう練習あるのみだよ」
北上「それで、投げる時はステップを踏みながら小さく投げること。体重移動はかなり大事だからね。その時に肘が下がっちゃダメだよ?」
北上「最後は基本だけど、相手の胸をめがけて投げることだね。これが出来たら私のように早く投げれるようになるよ」
深雪「ほぉ〜、わかったか?」
白雪「な、何となく…」
北上「休憩が終わったら、ちょっとやってみよっか」
磯波「ですが、午後からは私達バッティングの練習で…」
北上「あ、そうなんだ」
天龍「少しくらいならいいぞ。大人達が来るまでだけどな」
北上「天龍ありがとね」
天龍「ふふ、まぁな」
天龍「後10分で休憩終わりだからな〜。動ける準備しておけよー」
ハーイ!
瑞鶴「ほら、用具出しに行くわよ」
加賀「」コクコク
天龍「よしじゃあ行くぞー」
北上「お願いしまーす」
カキーン
北上「よっと」バシュ
北上「こんなもんかな」
パチパチパチパチ
北上「えへへ…それじゃ、初めに深雪から」
深雪「よ、よし!」
北上「もう少し膝を折ってみて」
深雪「あ、あぁ!」
天龍「せーのっ」
カキーン
深雪「」パシ
ツルッ
深雪「あぁ…」
北上「あちゃー。球持ちかえる時に滑ったか…でも最初の動きは完璧だよ!後は落ち着くだけだね」
深雪「は、はいっ!」
天龍「(ちくしょーアイツらオレの時よりもちゃんと言う事聞くじゃねぇか)」
北上「次、叢雲」
叢雲「ふ、ふんっ!一発で決めてあげるわ!」
カキーン
叢雲「(余裕ね!)」・
ポーン
叢雲「なぁっ!」
北上「あーあ、変なとこに当たってイレギュラーしちゃったね」
叢雲「くぅぅ〜!」
深雪「一発で決めるとか言ってたくせに」ププッ
叢雲「うるさい!」
オッイイカンジダネ!
ナイスダヨ
ソウソウ!ソノチョウシ!
摩耶「(北上さん素敵だなぁ…)」
大井「摩耶さん?」
摩耶「どぉうぇぇ!?な、何だよ…いきなり声かけんじゃねーよ。クソ」
大井「ご、ごめんなさい…まだ痛みますか?」
摩耶「いや、もう大丈夫だ。アタシもそろそろ練習しないとな」
大井「摩耶さんはポジションはどちらで…」
摩耶「アタシはピッチャーだ。このチームのエースだからな」
大井「へぇ〜、責任重大ですね」
摩耶「まぁな。だが、そのプレッシャーがアタシにとってはすっげー気持ちいいからなぁ」
大井「気持ちいい?」
摩耶「あぁ。今にも吐きそうな展開を超えるのってヤバイんだぜ?」
大井「そ、そう…なんですか」
大井「ところで、今北上さんの方見ていましたよね?」
摩耶「!!」ギクッ
摩耶「あ、あぁ…すげープレーヤーだなと思って見てただけだ」
大井「…まぁいいですけど。北上さんを変な目で見るようでしたら、61cm4連装酸素魚雷ぶちこみますよ…?」
摩耶「ひ、ひぃぃ!」ガクガク
摩耶「(怖い…艦娘怖いよぉ!)」
瑞鶴「よいしょ」ドスン
瑞鶴「ネット置き終わったー?」
加賀「えぇ。完璧よ」
ササオカ「…」
瑞鶴「はい、はい。わかったわ」
瑞鶴「一航戦!倉庫にバットもあるから持ってきて頂戴って!」
加賀「了解です」タッタッ
ササオカ「…」
瑞鶴「ブッキー?えぇ、しっかりやっるわよ。たまに無茶もするけど、その辺りは私達がサポートしてあげてるわ」
ササオカ「…」ホッ
瑞鶴「なに?もしかしてブッキーのこと好きだとか?」
ササオカ「!!」ブンブンブン
瑞鶴「その反応、怪しいわねぇ」
瑞鶴「まぁいいけど、幼馴染み同士の恋愛って王道だけど素敵だと思うわ」
ササオカ「…」
加賀「ば、バット持ってきました…重い」
瑞鶴「ありがと」
ササオカ「」ペコリ
オ-!ヤットルナァ
ゾロゾロ
オッステンリュウ、ミネェカオガチラホライルヨウダケド
天龍「町会長、こんにちわ。アイツらは吹雪の同僚です」
ホー!ソウイヤフブキチャンカンムスヤッテルッテイッテタナタシカ
天龍「あそこの三つ編みと向こうの長髪はかなりの戦力ですよ」
ホントカ コトシハキタイデキソウダネ
ア-テンリュウ、ソロソロコウタイダ
天龍「わかりました。おーい!お前ら!そろそろバッティング練習の時間だぞ!!」
深雪「あっ、町会長こんちわっす!!」ペコ
白雪「こんにちわ」
ハイ、コンニチワ
初雪「…それで、あっ」
初雪「…」ペコリ
初雪「エラーしてしまって…もう最悪」
北上「大事な時のエラーってほんと死にたくなるよね」
アレガウマイコノヒトリカ…
一旦ここまで。また夕方に投稿します。それでは、最終回観てきます
カキーン!
トバシスギィ!ハハハ!
金剛「…ブッキー、どうして私達はground使えないデース?」
吹雪「順番なんですよ。午前中は私達、午後からは大人って決められてるんです」
金剛「でもでも、昨日は使えマシター」
白雪「昨日は漁がありましたので…」
深雪「漁のある日はおっちゃん達練習しねーんだ」
金剛「なるほど…youも大変デスネー」
天龍「おーいそろそろバッティング練習やるぞー」
ハーイ!
摩耶「…こんな感じでトスしてくれ」
瑞鶴「わかったわ」
加賀「出来るかしら…」
摩耶「打つ奴の指示するところにトスすればいいだけだ。難しく考えることはないぜ」
北上「ねぇ、トスしてもらってもいいかな?」
摩耶「き、北上!!…さん」
北上「だめ?」
瑞鶴「トスね。任s「よろこんで!!!!」
瑞鶴「えっ」
摩耶「!!」フンスフンス
北上「よ、よろしく…」
北上「…」
摩耶「!!」フンスフンス
大井「…」ジ-
北上「(なんか、やりづらいなぁ)」
北上「摩耶ー、準備できたから投げていいよ」
摩耶「ひゃんっ!あ…お、おう!」
摩耶「いいいいくぞ…」スッ
カキーン!
北上「うーん…ちょっと低いかな」
摩耶「わ、わかった!」スッ
カキーン!
北上「うん!これくらいだね」
摩耶「(あ^〜、こんな近くで北上さんが見られるなんてぇ)」スッ
カキーン!
大井「(はぁ…北上さんが打つ姿、いつ見ても綺麗ですぅ)」
摩耶「(クソ、コイツ邪魔なんだよ…)」スッ
カキーン!
大井「(けっ!私を除けて北上さんに近付こうなんてフラッシャーが海上を進むようなものよ!)」
カキーン!
チラッ
おおまや「!!??」
北上「ふぅ…いい感じかな」
摩耶「(い、今…見えた)」
大井「(きた…北上さんの純白なぱぱぱぱんつ)」
おおまや「キマシタワ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」ダキッ
北上「二人共、そんなに仲良かったっけ?」
カキーン カキーン
深雪「ふぅ、やっぱ吹雪のトスは上手いなぁ。気持ちよく当てられるぜ」
吹雪「えへへ、それほどでも////」スッ
カキーン
吹雪「深雪ちゃんも打つの上手くなったよね」スッ
深雪「まぁな。気まぐれにいつでも対応出来るように皆で練習していたし」
カキーン
深雪「…よし、交代だ」スッ
吹雪「おぉー、バット持つの久しぶりだよぉ」
深雪「そんな体で打てんのかぁ?」
吹雪「ち、ちょっとお肉がついただけだもん!」
深雪「まぁいいけどさ」スッ
ガキーン!
深雪「え…」
吹雪「ふぅ、前に比べて良く見えるようになったなぁ」
深雪「…な、なぁおい吹雪」
吹雪「ん?」
深雪「お前、そんなにパワーあったか…?」
吹雪「た、たまたまだよぉ」
深雪「!?」
深雪「(スカートで隠れてて見えなかったけど、アイツの下半身どうなってやがるんだ)」
白雪「はっ」
カキーン
初雪「おー」スッ
白雪「それっ」
カキーン
初雪「ティーバッティングなら上手くいくのに…何で試合じゃ打てないの」スッ
白雪「うーん…」
カキーン
白雪「もしかすると、初雪ちゃんがトスするボールだからだと思います」
初雪「私の?」
白雪「はい。私はずっと初雪ちゃんのトスしたボールを打ち続けてきましたから、それでティーバッティングだけは打てるのかと」
初雪「白雪ちゃん…」
白雪「初雪ちゃんだからです。初雪ちゃんじゃないとダメなんです」
初雪「…」
初雪「いや、冷静になって考えるとそれ全然ダメだよね」スッ
白雪「あぁっ」スカッ
金剛「私達はこれを使いマショー」
瑞鶴「これって新しい道具じゃない。いいのかしら?」
金剛「No problemネ!ここにあると言うことは使ってどうぞって意味デスネー」
瑞鶴「そう?…じゃ、投げるわよ〜」
金剛「いつでもcome on!」
瑞鶴「せーのっ」ポイッ
金剛「Fire!!」ブンッ
グワァラグワガキーン!
瑞鶴「」
金剛「Oh、少し飛びすぎマシタネ」
瑞鶴「ネット…突き破った…ボールが…新品なのに」ジワ
瑞鶴「ぐすっ…ひっく」ポロポロ
金剛「What's!?瑞鶴どうしたデスカー!?」
瑞鶴「もう金剛はずっと守備練習してて!バッティング禁止!!」ビエ-
磯波「」スカッ
叢雲「」スッ
磯波「あんっ」スカッ
叢雲「…」
叢雲「磯波ぃ…闇雲に振っても当たらないわよ?」
磯波「わかってますよぉ…」
叢雲「はぁ、ノックの達人がティーバッティング出来ないなんてねぇ」
磯波「自分でトスするボールはタイミングがとれるんですけどね…」
叢雲「このままじゃ埒があかないわ。代わりなさい」
磯波「は、はいぃ」
(サンソギョライヲクラワセルワヨ!
磯波「行きますよー」
叢雲「いつでもいいわよ」
磯波「それっ」
カキーン!
磯波「おぉ〜」
叢雲「ふふん、どう?」
磯波「流石叢雲ちゃんです!やっぱりレギュラーは違うなぁ」
叢雲「もっと褒めてくれてもいいのよ?」
磯波「すごいすごぉーい!」
叢雲「(あぁ…気持ちいい)」
天龍「いいか?オレの指示するところにトスするんだぞ?」
加賀「わかったわ」
天龍「それじゃあ、腰の辺りにトスしてくれ」
加賀「」コクン
加賀「いくわよ」
天龍「あぁ」
加賀「」スッ
カキーン!
加賀「」スッ
天龍「そいやっ!」ブンッ
カキーン!
加賀「」スッ
カキーン!
天龍「…ふぅ」
加賀「流石ね」
天龍「ふふ、まぁな」
加賀「ねぇ、私も打っていいかしら?これくらいなら簡単に打てると思うの」
天龍「…いや、無理だろ」
加賀「…」
天龍「は?何言ってだこいつみたいな顔されてもよぉ」
加賀「…」ブンッブンッ
天龍「いいか?いくぞ」
加賀「えぇ」グッ
天龍「」スッ
加賀「」ブンッ
スカッ
天龍「…」
天龍「」スッ
加賀「」ブンッ
スカッ
天龍「…」
加賀「…」
天龍「」スッ
加賀「」ブンッ
スカッ
加賀「…」
加賀「バットが悪いのよ」
天龍「お前が下手なだけだろ!!」
天龍「何で打とうとしたんだよ!」
加賀「いや…だって、貴女に出来るなら私も出来るはずだと思ったから」
天龍「オレそこまで下に見られてる!?」
加賀「…っはぁ」
天龍「んだよその目!」
加賀「貴女といると…瑞鶴が増えたみたい」
天龍「瑞鶴って誰だよ!あ、あの小さいのか」
天龍「とにかく!お前もうバット持つな!大人しくボールトスしてろ!!」
天龍「よし、今日はこれくらいでいいだろう。集合!!」
タッタッ
天龍「いい感じで練習できてる。明日は大人組と混ざって練習だからしっかりやるように」
はーい!
天龍「礼!」
ありがとうございました!
天龍「町会長!お先に失礼します!!」
ホ-イ!
深雪「はぁ〜、今日も疲れたぁ」
吹雪「練習キツかったねぇ」
白雪「それは多分吹雪ちゃんが太っただけなんじゃ…」
吹雪「白雪ちゃんまで!!」
深雪「それがさ、コイツただ太っただけじゃなくて」
白雪「?」
深雪「みせてやれよ」
吹雪「うん」ムキッ
白雪「ひゃっ!すごい筋肉…」
吹雪「艦娘って凄い体力使うから、日々鍛えないとダメなんだよね」
深雪「太ももとかバンバンなんだぜ」
白雪「艦娘って大変なんですね…」
吹雪「慣れたらだいぶ楽なんだけどね」
初雪「それで…脂肪はなんでついたの…?」
吹雪「そ、それは〜…」
瑞鶴「ブッキーったら、出撃の無い日は間宮さんところで甘いもの食べてばっかりだもんね」
吹雪「も、もー!瑞鶴さん!」
深雪「だと思った」
磯波「ムキムキなのにムチムチ…」
初雪「ガチムチ?」
吹雪「ガチムチじゃないー!」
金剛「はぁ、最初の頃のブッキーは何処へ…」
加賀「華奢だったブッキー…カムバック」
吹雪「痩せますから!ペ-ペ-ペペ-しますから!!」
加賀「ブ-ッチブ-ッチブ-ッチブ-ッチ」ショボン
金剛「ペ-ペ-ペペ-ペ-ペ-ペペ-♪」ドヤッ
瑞鶴「だれが結果をコミットしてくれるの?」
吹雪「それは…」
吹雪「長門さんあたり?」
ずいかがこん「なるほどね〜」
深雪「…なぁ、長門って誰だ?」
白雪「さぁ」
初雪「…楽しい人達」
北上「今日ホント疲れたよぉ」
摩耶「あ…あぁ、今日練習キツかったなぁ」
大井「(邪魔よ!このオトコオンナ!)」
摩耶「まぁ大会近いからな。しょうがないよな」
北上「う、うん」
摩耶「(うぉぉぉ!!!アタシ!!!北上さんとこんなにも近くで会話できてる!!ヤベェ!!!興奮が収まらねぇ!!!)」
大井「…」
ゲシッ
摩耶「ってー!何すんだこのぉ!!」
大井「あらごめんあそばせ。シャドウサッカーの練習をしていたら蹴ってしまいましたわ!おほほ!!」
北上「大井っち…なんか喋り方変だよ?」
摩耶「(コイツ…アタシの心ん中見透かしてやがる)」
大井「北上さぁん!」ダキッ
北上「わっ!いきなりどうしたのさ」
大井「何だか急に北上さんのぬくもりを欲しくなりましたぁ」ギュ-
北上「(暑苦しい…)」
北上「はは、大井っちは甘えん坊だなぁ」
大井「」ドヤ
摩耶「〜!!」
摩耶「(艦娘じゃなかったら…艦娘じゃなかったら殴ってたのに!!)」
天龍「あっ、風呂入りに行くぞ」
一同「唐突すぎる!!」
〜銭湯〜
ガララッ
イラッシャ-イ
天龍「おーっす。風呂借りんぞ」
龍驤「借りるて…今日こそはちゃんとお金払ってもらうで!」
天龍「いいじゃねぇか。ほら、今日は懐かしい奴が帰ってきたんだからさ」
吹雪「龍驤お姉ちゃん!」
龍驤「おぉー!吹雪やないか!ひっさしぶりやなぁ」
吹雪「お姉ちゃん!」ダキッ
龍驤「おぉ…えらいデカなったな」ヨロッ
天龍「な?」
龍驤「な?とちゃうわ。早く金払え」
天龍「そうだなぁ…今日の勝負は」
龍驤「人の話は聞かんか!金払え言うとるやろ!!」
摩耶「黒ヒゲは前にやったしジャンケンはその前だしなぁ」
龍驤「あ、もう勝負する前提なんやね」ホロリ
瑞鶴「ブッキー、どなた?」
吹雪「小さい頃私達の面倒をよく見てくれたお姉ちゃんです」
瑞鶴「お姉…ちゃん?」
龍驤「おいそこの姉ちゃん、ウチのこと年上か疑ったやろ」
深雪「こう見えて龍驤姉ちゃんハタチ越えてるんだぜ!!」
龍驤「深雪!いらんこと言うな!!」
深雪「ごめんなさい…」
瑞鶴「へ、へぇ…」
天龍「よし決まった。今日の勝負は…」
天龍「姉ちゃんより胸の大きいヤツはタダ!ということな!!」
〜脱衣所〜
龍驤「うぅっ…グスッ」
天龍「いやー今回も無事タダで入ることが出来たなぁ」ヌギヌギ
摩耶「全くだ」ヌギヌギ
金剛「Thank youデース!テンリュー」
天龍「いいってことよ」
深雪「まさか龍驤姉ちゃんよりでかくなれたとはなぁ」
白雪「龍驤お姉ちゃんが成長してないだけかと…」
龍驤「白雪ぃ!後で覚えとけよぉ!!」
白雪「ご、ごめんなさい!」
吹雪「…」カタカタカタカタ
磯波「…吹雪ちゃん?」
吹雪「エベレスト…チョモランマ…サガルマータ…」
叢雲「(全部同じ山じゃない…)」
吹雪「ここは…ヴァルハラですか?」ワキワキ
初雪「…何言ってだ」
瑞鶴「…」
加賀「ぷぷ、貴女だけお金払って」
瑞鶴「うっさい!!死ね!!」グスン
北上「…」ヌギヌギ
大井「!!」フンフンハァハァ
北上「大井っち、早く脱ぎなよ」
大井「ひゃ、ひゃいぃっ!!」
大井「(き、北上さんの美しい身体がぁ!!目の前にぃ!!!!)」
摩耶「(クソッ!天龍が邪魔で見えねぇ!!)」ピョンピョン
龍驤「タオルここに置いとくから使ってや!ほなな!!」
クソォ…マタタダバタラキヤンケ
ピシャアッ!
天龍「ぷはーっ!きんもちぃー!!」
深雪「生き返るぜぇ!」
摩耶「ったく…風呂くらいゆっくり入れよ」チャプ
天龍「お前はどうでもいいところで乙女だよなぁ」
摩耶「は、はぁ!?お前ぶっとばすぞ!!」
北上「あったかいね、摩耶」
摩耶「うんっ♪」
天龍「摩耶…」
摩耶「な、なんだよなんだよぉ!!」
瑞鶴「ほぁー」
加賀「あら、富士山」
金剛「No1のmountainデスネー!」
吹雪「まだあったんだ。懐かしいなぁ」
白雪「深雪ちゃん昔これに登ろうとしてましたよね?」
深雪「む、昔の話だよ!!」
天龍「マジかよぉ。オレでもそんなことしなかったぜ」
深雪「て、天龍姉…」
吹雪「…」
天龍「だからさー明日の練習は」タユン
摩耶「北上…さん、後で背中洗ってあげる」ポヨン
北上「おっ、ありがとね」
大井「それじゃあ私は摩耶さんの背中をこの金たわしで…」
摩耶「血だらけになるわっ!!」
吹雪「…」チラ
金剛「ふーじはにっぽんいちのやまー♪」ポヨン
瑞鶴「ふふっ、音程バラバラよ」スカッ
加賀「貴女のそこは天保山なのね」ツン
瑞鶴「ねぇ、そろそろ本気で怒るわよ…?」
吹雪「初雪ちゃん」
初雪「?」
吹雪「おっぱいって神様が与えた最高のプレゼントだよね」ハァハァ
初雪「病院行く?」
天龍「そろそろ身体洗うか」ザパ
摩耶「おっそうだな」ザパ
天龍「よーしお前ら、この町伝統の洗いっこの時間だぞ〜!」
深雪「待ってました!」
吹雪「ひゅーっ!」
加賀「もしかして、ブッキーがいつも洗いっこするのって」
吹雪「はい、私の地元の伝統だからです」
瑞鶴「なるほどねぇ」
天龍「よし、じゃあ今日は吹雪の帰還を祝ってお前が先頭だ!」
吹雪「えっ」
天龍「どうした?先頭は1番偉い奴が立てる場所なんだぞ?嫌なのか?」
吹雪「いえ…その、嬉しいです」
吹雪「(くぅ!余計なことを!折角のラッキースケベがぁ!!)」
天龍「2番はもちろんオレだからな」
深雪「じゃあ天龍姉の背中はこの深雪さまに任せろっ!」
天龍「お、頼むぞ」
白雪「深雪ちゃんの背中は私が」
磯波「私は白雪ちゃんの」
叢雲「磯波の背中は私が洗うのね」
初雪「む、叢雲ちゃん…」
叢雲「なに?なんか文句あるの?」
初雪「…文句言うのはそっちじゃん」
叢雲「アンタが撫でるような洗い方しかしないからじゃない!」
初雪「だ、だって…」
金剛「はいはい、それじゃ叢雲の背中は私が洗うネ!」
叢雲「初雪ちゃ〜ん、背中ナデナデしてもらえるかな〜?」
初雪「ひ、ひいい!」
瑞鶴「(艦娘…しかも戦艦が普通の女の子の背中を洗ったらどうなるのかしら)」
ゴシゴシゴシ
天龍「どうだ吹雪、オレの背中洗いは世界水準軽く超えてるだろ?」
吹雪「あ、はいそうですね」
天龍「なんだよぉつまんねぇやつ」ゴシゴシ
深雪「天龍姉!どうだっ!この洗いっぷり!!」ゴシゴシ
天龍「いいや、まだまだだな。これじゃササオカ以下だぜ」
深雪「し、シンジ兄ちゃんは男だからだろ!てかシンジ兄ちゃんと風呂入ったことあるのか!?」
白雪「は、はわわ/////」
天龍「何を勘違いしてるのか知らんが、小さい頃の話な」
深雪「…だ、だよなぁ」ドキドキ
白雪「深雪ちゃん、痒いところはございませんか?」
深雪「んーと、脇腹んとこ」
白雪「うん、自分でかいてね」
深雪「聞いただけかよっ!!」
磯波「(白雪ちゃんの背中綺麗…名前の通り雪のように白くて)」
磯波「し、白雪ちゃん」
白雪「どうしました?磯波ちゃん」
磯波「ちゃ、ちゃんとご飯食べてますか!?」
白雪「ええっ!?」
叢雲「ったく…磯波も変なこと聞かないの」
磯波「ごめんなさい…」
叢雲「…」
叢雲「ね、ねぇ初雪」
初雪「どったの…?」ハァハァ
叢雲「ハァハァ言ってる割には全然洗ってもらってる感触ないんだけど…」
初雪「うん…だってエア背中洗いだから」
叢雲「ちゃんと洗いなさいよっ!!」
北上「初雪の背中、小さくて綺麗だね」
初雪「え…あ、はい…ありがとうございます////」
北上「それと、髪下ろしたら私達そっくりだよね。もしかして生き別れの姉妹とか?」
初雪「そ、そんなこと…!」
初雪「あってもいいかも…////」
北上「面白いのにねぇ」
摩耶「北上!…さん、力加減は…ど、どうでひゅか?」プルプル
摩耶「(やべ、噛んだ…ハズカシ////)」カァァ
北上「バッチグーだよ。やっぱり慣れてる人は違うなぁ」
摩耶「(あぁもう北上さんの全てが大好き!このままギュッと抱きしめたい!!)」
大井「…」イラッ
大井「魚魚魚…魚をたべーるとー」スッ
摩耶「!?」
大井「頭が良くなるんですかねぇ…?」
北上「大井っち!その魚はマズイよ!!」
金剛「ヘーイ大井、銭湯で戦闘はnoデース」
一同「…」
ヒュウウウウ…
大井「さ、寒くなってきましたね…早く流してお風呂に戻りましょう」ガタガタガタ
北上「そ、そだね」ガタガタガタ
摩耶「あぁ…」ガタガタガタ
金剛「Nooooooooo!!!!!!」
吹雪「はぁ〜さっぱりした」
龍驤「やっと上がってきたか」
天龍「なんだ龍驤姉ちゃん…金は払わんぞ」
龍驤「もうお金はええ、それよりみんな聞いてくれや」
深雪「なんだ?」
龍驤「おとんがな、吹雪帰ってきたからってえらいご馳走作りおってさぁ…みんなで食べて帰ってくれへんか?」
加賀「ご馳走!?」キラキラ
加賀「海!?山!?どっち!?」ズイッ
龍驤「お、おぅ…舟盛り言うたら早いかな」
加賀「舟盛り…!」ガッツポ
瑞鶴「出たわね渾身のガッツポーズ」
金剛「久しぶりデース」
白雪「龍驤お姉ちゃん、私達もいいの?」
龍驤「かまへんかまへん、宴会場空けとるから着替えたら2階上がって来てや」
天龍「っしゃあ!今日はパーティだぜ!」
摩耶「カーニバルだな!」
北上「タオル振っちゃう系?」
初雪「そのカーニバルとは違うかも…」
吹雪「おっさっかな!おっさっしみ!」
加賀「ふっなもり!ふっなもり!」
瑞鶴「テンション高いわねぇ…」
金剛「いつものことネ」
大井「(ブッキー、これじゃあ絶対に痩せないわね)」
〜宴会場〜
キラキラキラ…
http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira072007.jpg
吹雪「うわぁ…!」
瑞鶴「凄い豪華…」
加賀「気分が高揚します!」キラキラ
龍驤「各自適当に座っていってや」
天龍「龍驤姉ちゃん…ありがとな」
龍驤「ウチちゃう。おとんが勝手にやっただけやから」
深雪「さ、早く食べようぜ」
磯波「待って深雪ちゃん、主役は吹雪ちゃんだから」
深雪「ちぇ」
叢雲「全くもう…吹雪が座るまで待ちなさいよ!」
白雪「もしもし?お母さん?うん…うん。そう、龍驤お姉ちゃんのところでご飯食べるから」
龍驤「何かあったら呼んでや。ほなごゆっくり」
天龍「…」
天龍「よし、みんなグラスにジュースは注いだか?」
吹雪「はいっ!」
天龍「そんじゃ、改めて吹雪お帰り!乾杯!!」
カンパーイ!
今回はここまで。龍驤お姉ちゃんのまな板盛りを期待した方はごめんなさい
次回はライバルチームが煽りに出てくる…はずです
ぷっぷくぷー
天龍「うんめぇー!」モグモグ
金剛「んー!美味しいデース!」
瑞鶴「こんな立派なお魚…近海でとれるの?」
白雪「はい、ですが今日のは特別です…ここまで豪華なのは見たことが」
磯波「それだけ吹雪ちゃんは歓迎されてるってことですよね」
叢雲「この町から初めての艦娘だもの」
北上「へー、そうだったんだ」モグモグ
大井「北上さん!はいあーん!」
北上「あーん」パクッ
北上「うん、美味しい////」
摩耶「北上…さん、私も////」スッ
北上「ん?あーん」
摩耶「(はぁぁぁ…!!!!)」ソ-
パクッ
摩耶「なぁっ!?」
大井「もぐもぐもぐ!」
北上「大井っち…食べてから話そうね」
大井「ゴクン…貴女のような一般人が北上さんに食べさせてあげようだなんて71年早いわ!!」
北上「また切りの悪い数字だねぇ」
摩耶「(コイツ…!)」
加賀「美味しい…美味しい!」モグモグ
瑞鶴「良かったわね」
吹雪「私に感謝してくださいね?」
瑞鶴「ブッキー言うわねぇ。こいつぅ」プニ
吹雪「つままないでくださいよぉ」
金剛「ブッキーは、トロはnoデース。あっさりしたsardineを食べマショー」
吹雪「えぇ〜、せめてサーモンだけでも」
瑞鶴「ブッキーサーモンに甘だれかけるの!?」
吹雪「美味しいんですよ?」
瑞鶴「ないわー、ブッキーないわー」
加賀「(伊勢海老…鮑…大トロ)」モグモグ
白雪「加賀さん、高級なのばかり食べてますね…」ヒソヒソ
磯波「やはり鎮守府ではストイックな生活を送らないといけないのでしょうか…」ヒソヒソ
白雪「それだったら、吹雪ちゃんはどうして太ったの? 」ヒソヒソ
磯波「あっ…」
加賀「(今度赤城さんと一緒に来ましょう)」モグモグ
龍驤「おーい、おかわり持ってきたけどいるかー?」
天龍「あぁ、そこ置いといてくれ」
龍驤「…なんや知らんが盛り上がっとるなぁ」
天龍「まぁな。姉ちゃんも混ざるか?」
龍驤「いや、ウチはええよ。下が今盛り上がってるから」
天龍「?」
龍驤「野球や」
天龍「あー、どんな感じ?」
龍驤「アカン、負けとる」
深雪「龍驤姉ちゃん!早く応援しにいかねーと!!」
吹雪「そうですよ!幸運の女神、龍驤お姉ちゃん!!」
龍驤「(ウチそんなん言われたことないんやけどなぁ)」
龍驤「まぁええわ。ごゆっくり」
天龍「ん、サンキュー」
ガラガラ
天龍「よーし!2回戦いっくぜー!!」
ワァァァァ!!!!!
天龍「なんだぁ!?」ビクッ
瑞鶴「それにしても美味しいわねこのお魚」モグモグ
金剛「白雪ー、このfishのnameは何デース?」
白雪「これですか?えと…えーと」
白雪「ごめんなさい。わからないです」
金剛「Oh」
瑞鶴「そっかぁ」
瑞鶴「アンタ何か知らないの?」
加賀「高級志向の私に、白身魚を訊ねてくるなんて貴女もいい度胸ね」
瑞鶴「…」
叢雲「それ、ノドグロよ」
瑞鶴「ノドグロ?」
加賀「ノドグロぉ!?」
叢雲「えぇ。この町では白身魚の王様と呼ばれているよ。結構値がするのよ?」
瑞鶴「へぇ〜、つまり高級魚なのよね?」ニヤニヤ
加賀「…」アセアセ
叢雲「まぁ、そうなるわね」
瑞鶴「ありがとう叢雲。どこかの高級志向かぶれとはえらい違いだわ〜」
加賀「うぅ…」
加賀「ず、瑞鶴…」
瑞鶴「ん?」
加賀「あの…その…ノドグ「おやおやぁ〜?高級志向の一航戦様は白身魚なんて召し上がらないんじゃなくて?」
加賀「っ…!」
瑞鶴「あぁ美味しい美味しい!」
瑞鶴「ブッキーにもあーげる」
吹雪「ありがとうございます」パク
吹雪「うわぁ〜!口の中でとろけます〜!」
瑞鶴「そうよねそうよね!」
金剛「んー!ノドグロ美味しいデース!」
加賀「…」
加賀「美味しい」モグモグ
白雪「艦娘の世界って、怖い」
磯波「うん」
大井「はぁい北上さん!」
摩耶「アタシのも食べてくれよ!」
北上「2人とも順番に」
天龍「ふぅ、結構食べたなぁ」ポン
深雪「2隻も沈没させたぜ!」
天龍「おぅ、よくやった」ナデナデ
深雪「へへ」
磯波「ひーふーみー…全員で4隻も沈めてますね」
天龍「4隻なら中々のもんじゃねーの?」
吹雪「うーん、全員で沈めるとなると普通だと思うよ」
天龍「まじかぁ…かなり手強かったんだがなぁ」
摩耶「さて、龍驤姉ちゃん呼んで帰るか」
北上「摩耶」
摩耶「ひゃいっ!?」
北上「ちょっと帰れないや」
初雪「zzz」スヤスヤ
大井「ふふ、気持ちよく寝ていますぅ」ナデナデ
摩耶「あちゃー」
瑞鶴「てか、大井が北上以外を膝枕してるんだけど」ヒソヒソ
吹雪「初雪ちゃんちょっと小さい北上さんみたいですし…」ヒソヒソ
天龍「…どうする?布団借りるか?」
摩耶「そうした方がよさそうだな」
龍驤「…初雪ちゃん寝てもうたか」
天龍「すまん、布団かしてくれ」
龍驤「かまへんかまへん。食器片付けるから待っとき」
天龍「お、おう」
北上「大井っちもうちょっと我慢しててね」
大井「全然大丈夫よ!北上さんを膝枕しているみたいだから!」
初雪「んん…」
大井「ああっ」
北上「しー。だね」
大井「////」
摩耶「…」
摩耶「(仲いいな…やっぱ叶わない恋なのかな…)」ジワ
摩耶「(いやダメだ!弱気になるな!!)」ブンブン
摩耶「」パンッ
摩耶「北上!…さん、明日練習終ったあと一緒に出かけないか?」
大井「は、はぁ?無理に決まってる「いいよ〜」
大井「ええっ!?」
摩耶「よし…よし!」グッ
天龍「(良かったじゃねぇか。摩耶)」
龍驤「ん、お布団敷き終わったで」
深雪「あれ?1枚だけじゃねーの?」
龍驤「何言うてるんや。ここで一晩寝たらええやん」
吹雪「ホントにいいの?」
龍驤「何も言わんと寝たらええねん。おとんがな、泊まってけ泊まってけうるさいんや」
白雪「皆でお泊りってわくわくしますよね」
磯波「うん!」
天龍「でもよぉ、着替えはどうすんだ?」
龍驤「あーもう!館内着貸したげるからそれで我慢しい!」
(ヤセンダ-!
瑞鶴「まさか寝巻きまで用意してくれるなんて…」
金剛「おもてなしの精神ネ」
加賀「…のどぐろぉ」
瑞鶴「あーもうしつこいわよ!アンタ最後食べてたじゃない!!」
加賀「…もっと食べたかったわ」
瑞鶴「こんの暴食馬鹿空母!」
加賀「ばっ…!」
加賀「いえ、ここは言われても仕方ありません」
瑞鶴「あれっ…」
白雪「吹雪ちゃんの隣で寝ましょう!」
磯波「あっ私も」
叢雲「私も寝たい!」
吹雪「申しわけないが両サイドが貧乳はNG」
3人「酷っ!!」
天龍「そんじゃ、オレの隣で寝るか!」
金剛「私も寝マース!」
吹雪「うぇるかむうぇるかむ〜」ワキワキ
龍驤「ほな電気消すな〜。お休み」パチッ
お休み〜
………
「のどぐろぉ…」ボソッ
クスクスクスクス…
摩耶「お、おい天龍…変なこと言うなよ」
天龍「はぁ?オレじゃねぇよ」
摩耶「…まぁいいや、早く寝ろよ」
天龍「あぁ、おやすみ」
………
「ノドグロォ…」ボソッ
ブフッw
クスクスクス
吹雪「加賀さんやめてくださいってば」
加賀「私じゃないわよ?」
瑞鶴「ノドグロに未練タラタラなのアンタしかいないわよ」
金剛「ヘーイ、早く寝マショー」
吹雪「…そうですね」
瑞鶴「おやすみ。また明日ね」
………
「ノドグ」
プゥ〜〜
………
天龍「だっ…誰だよ屁ぇこいた奴!」ピクピク
摩耶「やめろ…静かな空間で音出すのやめてくれぇ…!死ぬ」プルプル
白雪「深雪ちゃんやめてよぉ」
深雪「ち、ちげーよ!」
加賀「瑞鶴さんがしましたー」
瑞鶴「んなわけないでしょ!!」
ダレダヨ- ハヤクイイナヨ-
ワイワイガヤガヤ
パチッ
龍驤「うるさい。はよ寝ろ」
天龍「…なぁ摩耶」
摩耶「なんだよ。また龍驤姉ちゃんに怒られるぞ」
天龍「いや、少しだけ聞いて欲しいんだ」
摩耶「?」
天龍「明後日の試合、絶対勝とうな」
摩耶「あぁ、勿論だよ」
天龍「それと、お前のラブゲームもな」ニヤリ
摩耶「ばっ…!」
摩耶「もう寝る!」ガバッ
天龍「ふふ…頑張れよ」
天龍「おやすみ」
(シニタイカンハドコカシラ-?
チュンチュンチュン
龍驤「オラ朝やぞ起きろー!!」
天龍「んん…姉ちゃんうるさい」
龍驤「そんなしょぼい顔しとったら改二にもなれんぞー!!」
天龍「何がだよ…」ゴシゴシ
龍驤「はよみんな起こせ!」
天龍「はいはい…ほら、朝だぞ起きろ〜」ユサユサ
吹雪「フヒw…やべぇよ…やべぇよ…」ムニャムニャ
深雪「おねがいしますぅ…なんでもしますからぁ」ムニャムニャ
天龍「…はぁ」
〜ロビー〜
龍驤「ようやっと起きてきたな…ほら、朝ごはん用意してあるからささっと食べて練習行きや」
吹雪「お風呂屋さんのロビーでご飯だなんて新鮮だなぁ」
加賀「これは…昨日の!」
瑞鶴「この煮付け…」
龍驤「伊勢海老で出汁とったウチお手製味噌汁と、昨日サイドテールの姉ちゃんが言うてたノドグロや。たーんと食い」ニッ
加賀「龍驤さん…いただきます!」ガツガツ
加賀「おいひい」グスッ
瑞鶴「良かったわね」
初雪「き、北上さん…あーん」
北上「お、あーん」パクッ
北上「うん、うまいうまい」
大井「(小さい北上さんが大きい北上さんにあーんて…キャーッ!!)」クネクネ
摩耶「(可愛い…)」
金剛「カーッ!やはりmorningは味噌soupに限りマスネー!」
龍驤「まだまだあるから、おかわりよろしくな」
磯波「あっ…見て見て叢雲ちゃん!」
叢雲「なによ…?」
磯波「伊勢海老の身!出てきましたぁ」
叢雲「はぇー良かったじゃない」
磯波「今日は何だかいいことありそうです!」
叢雲「だといいわね」
吹雪「龍驤お姉ちゃん、ありがとう」
瑞鶴「晩御飯から朝食まで用意してくれてありがとうございました」ペコ
金剛「Thank youネ!」
加賀「また来ます」
龍驤「ええねんええねん、こんなん吹雪が帰ってきたから特別や」
天龍「じゃ、練習行ってくるわ」
龍驤「おぅ、しっかりやりや」
深雪「明日の試合、龍驤姉ちゃんも見に来てくれよな!!」
龍驤「勿論や!龍驤応援団連れていくから!!」
深雪「」グッb
龍驤「」グッb
摩耶「…さて、行くか。大人組ももう来てるだろ」
北上「ついに実戦形式の練習かぁ…楽しみだなぁ」
大井「北上さん、怪我のないようにお願いしますね」
北上「大丈夫だよぉ。今日はちゃんとジャージだから」
(キタコレ!
〜グラウンド〜
町会長「おはよう諸君」
天龍「町会長、おはようございます!」
おはようございます!!
町会長「うむ」
大将「おっす天龍!調子はどうよ?」
天龍「まぁまぁって感じだな」
大将「ほーん。ま、明日には仕上げとけよ」
天龍「あぁ」
「天龍ー!」
天龍「よぉヤッさん!」
ヤッさん「スーさんの代わりはどうなんよ?」
天龍「いい感じのが見つかってな。下手すりゃスーさん以上かもしんねぇぜ」
ヤッさん「おったまげた」
棟梁「ほぁー、アンタらが艦娘か」
瑞鶴「は、はい…」
棟梁「吹雪がこの子らと一緒に戦ってるなんてねぇ…俺もう考えただけで涙が」ウルッ
ササオカ「…」
棟梁「う、うるせぇ!」
「おーい」
一同「スーさん!!」
大将「足は大丈夫なのかよ?」
スーさん「ご覧の通りギプスに松葉杖さ。代わりと言ってはなんだが、助っ人を連れてきた」
リベラ「リベラトイイマース!ヨロシクデース!!ハハハ!!」
スーさん「ウチの所で雇ってるリベラだ」
天龍「はぁ〜、こりゃまたどえらい奴だなぁ」
瑞鶴「ねぇブッキー、あの人達は?」
吹雪「えぇとですね。あそこのおじいちゃんがこの町の会長、つまり町会長さんです。チームの監督さんなんです」
瑞鶴「へぇー、じゃああの人は?」
吹雪「縦にも横にもでっかい人が漁師のヤッさんです。見た目は怖いんですけどすっごく優しいんですよ」
吹雪「法被を着てるのが大工の棟梁で足が速いんですの。それで、あのチャラっぽいのがお寿司屋の大将です。あぁ見えてヘタレなのであまり責めないであげてください」
大将「おいフブ!聞こえてんぞ。てかお前いつの間に帰ってきたんだよ」
吹雪「いつでもいいでしょ!」
大将「おお怖」
吹雪「他にも色んな人がいますけどまぁ後は誰かのお父さんとかニートだったりするので省略しますね」
瑞鶴「え、えぇ」
摩耶「よーし、全員揃ったところで明日のオーダー発表するぞ」
大将「いよっ、待ってました!」
北上「スタメン選ばれてるかな…」
摩耶「えー、それでは」
摩耶「一番、ショート深雪」
深雪「よしっ!」
白雪「深雪ちゃん頑張ってくださいね!」
摩耶「二番センター棟梁」
棟梁「うんうん」
摩耶「三番サード北上…さん」
大将「は?」
ヤッさん「おい摩耶よ、ソイツ誰だ」
北上「私ー」
摩耶「お前ら艦娘も知らねぇのかよ。重雷装巡洋艦だぜ?」
大将「知らねぇよんなこと」
大井「北上さん頑張ってください!!」
北上「うん、任せて」
摩耶「四番レフト金剛」
金剛「イエース!」
町会長「ほぉ、三四番を助っ人に託すとは…そんなにいいのかね」
天龍「えぇ、艦娘は流石といったところです」
町会長「ほっほ、こりゃ楽しみだ」
摩耶「五番ファーストヤッさん」
ヤッさん「ほぉ、俺が五番か」
摩耶「六番にピッチャーでアタシが入る」
摩耶「七番ライトササオカ」
ササオカ「!!」
吹雪「シンジお兄ちゃん頑張って!」
摩耶「八番キャッチャー天龍」
天龍「おしっ!やってやるぜ!」
摩耶「で、最後はセカンド叢雲な」
叢雲「前と変わんないわね」
大将「…」
瑞鶴「アンタ控えなの?」
大将「お、俺はピッチャーなんだよ!!」
カキーン
北上「よいしょっ」ビュンッ
ヤッさん「っと!姉ちゃんいい球投げるじゃねーか!」
北上「へへ、もっとキツい送球もあるからちゃんと捕ってよね」
ヤッさん「へっ、言うねぇ」
カキーン!
深雪「叢雲!」スッ
叢雲「オッケー!」ビュンッ
ヤッさん「ナイス二遊間!」パシ
北上「(ファーストの人、背が高いから投げやすいな…低目のボールもすくい上げてくれるし)」
カキーン!
レフトイッタゾ-!
金剛「ヘーイ!」ポス
ボ-ルバック-!
金剛「burning…loooove!!!!」ズバン
天龍「っ!」
天龍「なんて肩してやがるんだよ…」ビリビリ
カキーン!
摩耶「…」グッ
摩耶「はぁっ!」ズバン
磯波「…ナイスボールです!」
摩耶「今日はやけに調子がいいなぁ。クソ、明日だったら良かったのに」
磯波「まぁまぁ、絶好調で迎えることができるのならいいじゃないですか」
摩耶「…まぁな」
摩耶「次、アレ投げるから」
磯波「は、はい!」
瑞鶴「ハァ-」キュッキュ
瑞鶴「どう?このピカピカっぷり」
加賀「口より手を動かして…まだ3つしか拭けていないわよ」
瑞鶴「アンタの土がまだ残ってるよりマシよ!やり直しなさい!!」
加賀「は?」
瑞鶴「あ、ごめん…」
「ほぉ〜やってるぴょん」トテトテ
瑞鶴「?」
加賀「貴女、誰?」
「うーちゃんのこと知らないの?」
加賀「うーちゃん…?」
瑞鶴「あいたたたた〜、今時自分の名前をあだ名で呼ぶとか痛すぎるわぁ」
「ひ、酷いぴょん!」
加賀「ぴょん…」
吹雪「あ、うーちゃん!」タッタッ
「げっ!吹雪!」
吹雪「久し振り!会いたかったぁ」
「くっつくなぴょん!」ググ
瑞鶴「ブッキー、その子は?」
吹雪「隣町にあるホテルのオーナーの孫娘です。卯月って名前なんですよ」
卯月「卯月でっす」
瑞鶴「へぇー。で、ウサギちゃんがどうしてここに?」
卯月「今日は偵察に来たぴょん!お前達みたいな弱小貧乏チームがどんな練習しているのか身に来てやったぴょん」
瑞鶴「じ、弱小貧乏チーム…?」ピクッ
加賀「少し、腹が立ちます」
卯月「貧乏チームがうーちゃんが金と権力で迎えたガチメンに勝てる訳ないぴょん。せいぜい残りの時間を有意義に過ごすぴょん」
吹雪「う、うーちゃん…」
瑞鶴「おい、艦娘舐めんなよ?艦載機使えばお前のホテルなんか木っ端微塵だからな?あ?」
加賀「なんなら今からあなたの頭上に爆弾落としても構わないわ」
卯月「ひいっ!暴力反対!!」
卯月「と、兎に角!明日はうーちゃんのチームが勝つんだからね!!絶対だからね!!」タッタッ
吹雪「あぁうーちゃん!」
瑞鶴「…行っちゃった」
加賀「何だったのかしら」
今回はここまで。次回はデート編と試合の前半です
〜練習終了後〜
町会長「いよいよ明日だ。ここまで培ってきた分を精一杯発揮しよう」
町会長「そして、艦娘の皆さん」
町会長「明日は是非私達の力になってくれるよう宜しくお願いします」ペコリ
天龍「9時に隣町の野球場集合だからな。誰一人遅れるなよ」
町会長「では、解散」
ありがとうございましたー!
大将「っしゃ、明日は絶対勝つぜ!」
深雪「挨拶がわりのよんたまだけはやめてくれよな」
大将「うっせぇ!アレは肩がまだあったまってないんだよ!」
深雪「はっ!どうだか」
大将「こんのガキィ…!」
摩耶「…」
大井「北上さんお疲れ様ですぅ!」フキフキ
北上「ん、ありがとね」
摩耶「な、なぁ北上…さん」
北上「あぁそういえば昨日言ってたね。うん、行こっか」
大井「私も行きますぅ!」
北上「ごめんね、大井っちはお留守番してて」
大井「」デデドン
ヲばあちゃん「吹雪ちゃん、お疲れ様」
吹雪「ヲばあちゃん!来てくれたんだ!」
ヲばあちゃん「おっとと…」
加賀「こんにちわ」
吹雪「ヲばあちゃん、今日はどうしたの?」
ヲばあちゃん「今日は私の家でご飯を食べてもらおうと思ってね。決起集会よ」
吹雪「決起集会…!」
瑞鶴「い、いいんですか?」
ヲばあちゃん「いいのよいいのよ。折角ここまで来てくださったんだから最後くらいご馳走しないと」
加賀「ありがとうございます」ペコ
瑞鶴「ちょっ…ホントに大丈夫なの?」ヒソヒソ
吹雪「あれだけヲばあちゃんが言ってるんだから大丈夫だと思います」ヒソヒソ
金剛「ブッキーのグランマ!ご馳走になりマスネー!」
ヲばあちゃん「ふふ、いらっしゃい」
瑞鶴「…いいのかしら」
吹雪「あれっ大井さん、北上さんは?」
大井「…ぉでかけに」ボソッ
吹雪「?」
大井「お出かけに行ったのよ!!私を置いて!!」
大井「もうおしまいよぉ!!」ビエ-
吹雪「大井さん…」
摩耶「そ、それじゃ…行こっか」
北上「うん。でもどこ行くの?」
摩耶「この時間帯は、商店街がオススメなんだ」
北上「そうなん。ま、いっか」ギュッ
摩耶「!!!???」ドッキィ
摩耶「あ、あのあのあのきた…北上…さん?」
北上「私、手つないで歩くの好きなんだけど…嫌だった?」
摩耶「そ、そんなわけ…!」
摩耶「ない、です/////」カァァ
摩耶「(ヤベェ!アタシ今絶対変な顔してる!!)」ドキドキドキ
北上「摩耶ー、まーやってばー」クイクイ
摩耶「ふぇ?」
北上「突っ立ってないで、早く行こうよー」
摩耶「あ、あぁ!」
〜商店街〜
ワイワイガヤガヤ
北上「ほぇ〜」
摩耶「もしかして商店街は初めてか?」
北上「ううん、鎮守府の近くにもあるんだけど…ここまで賑わってないね」
摩耶「そうだろう?ここは町一番の商店街だからなぁ」
北上「へー」
摩耶「まずは北上…さんに食べて欲しいモノがあるんだ。ついて来てくれ」
北上「うん!」
(キタカミサァン!
和菓子屋「あらいらっしゃい」
摩耶「おばちゃん!あんみつ2つ!」
和菓子屋「はいよ」
北上「和菓子屋さんかぁ」
摩耶「ここのあんみつは世界一美味いんだぜ!」
和菓子屋「あらやだぁ摩耶ちゃんったら」
北上「(間宮さんのとどっちが美味しいのかな)」
テスト
和菓子屋「はいどうぞ」
摩耶「サンキュー…って、抹茶アイス1個多いぞ?」
和菓子屋「上手くやりなさいよっ」ヒソヒソ
摩耶「/////」カァァ
摩耶「う、うるせー!」
北上「うわぁ…美味そう」
摩耶「じ、じゃあ…食べよっか」
北上「うん!」
まやきた「いただきます」
摩耶「…」ドキドキドキ
北上「…」パク
北上「美味しい…!」
摩耶「ほ、ホントか!?」
北上「うん!」モグモグ
摩耶「そ、そうか…////」
北上「美味しいよこれ!」モグモグ
摩耶「ふふ…」ニヤニヤ
北上「…あれ?摩耶は食べないの?」
摩耶「ふぇっ!?お、おぅ…いただきます」パク
摩耶「うん、美味い美味い…」モグモグ
北上「ねぇ摩耶」
摩耶「ん?」モグモグ
北上「」ア-ン
摩耶「!!!!????」ドッキ-ン
摩耶「(な、何だよこの天使!!可愛いすぎんだろちくしょう!!…そうか、そうだったのか。北上たんはカッコイイんじゃない。可愛いんだ!!!!!)」
北上「まはー?」ア-ン
摩耶「あぁっ悪りい!ちょっと待ってろよ…」スッ
パクッ
北上「んー、冷たくて美味しいね♪」ニヘラ
摩耶「(死ぬ…可愛いすぎて死ぬ/////)」カタカタカタ
北上「…あっ、摩耶動かないで」
摩耶「えっ」
スッ
北上「えへへ、口にあんこ付いてたよ」パク
摩耶「////」ボンッ
北上「摩耶!?」
摩耶「うへ…うへへ////」シュ~
北上「あー美味しかった。次はどこ行くの?」
摩耶「そうだなぁ…あ、そういやアイツんとこ」
摩耶「北上…さん、今度はこっちに来てくれ」
北上「おっけー」スッ
摩耶「あっ…」
北上「ほら早く」
摩耶「う、うん…」ギュッ
(キタカミサァァァァン!!!!
〜寿司屋〜
北上「え?お寿司屋さん?」
摩耶「あぁ、この店は知り合いがいてな。ちょっと面白いモノを見せてくれるぜ」
北上「でも…お寿司なんて大丈夫なの?その…お財布的な」
摩耶「心配すんなって。さ、入るぞ」ガララッ
店員「いらっしゃ…なんだ、摩耶でありますか」
摩耶「なんだとはなんだ。これでも客だぞ?」
店員「どうせまたまかない飯を作れと無理を言うに決まっているであります」
摩耶「そんな固いこと言わずに。な?アタシ達友達じゃんかよぉ」
店員「はぁ…おや、そちらの御方は?」
摩耶「へ?べ、別に誰だっていいだろ!?」
北上「デート中なんだよね。私達」ギュッ
摩耶「!!!???」
店員「ひゃー、春でありますなぁ」
摩耶「い、今は秋だっつーの!!」アセアセ
摩耶「いいから早く作れよ!!」
店員「ふふ、了解であります」
ブクブクブク…
北上「ふふ、かわいい」
摩耶「お、どうした?」
北上「水槽のお魚が可愛くて」
摩耶「(生簀のことを水槽って言う北上たんが可愛いよもぅ)」
摩耶「そうだなぁ。色んな魚がいるからまるでちょっとした水族館だな」
北上「おっきなふぐだねぇ」
摩耶「ふぐ、好きなのか?」
北上「食べたことないよぉ。ふぐなんて高級なもの」
摩耶「そうか…」
北上「摩耶は食べたことあるの?」
摩耶「いや、アタシもない」
北上「食べてみたいなぁ」
摩耶「!!」
摩耶「(ふ、ふぐの値段って…いくらなんだ?)」チラ
摩耶「!?」ビクッ
摩耶「(た、足りねぇ…ふぐ高すぎるぜぇ)」
北上「〜♪」
摩耶「(すまん…すまん北上たん!無力なアタシを許してくれ!!)」プルプル
店員「できたでありますよ」
北上「…お味噌汁?」
摩耶「あぁ、だがただの味噌汁じゃないぜ。なんてたってアタシが考えた賄い飯だからな」
北上「へぇー、摩耶って料理とか得意なんだね」
摩耶「へ?あ、あぁ!最近のJKは料理が出来てこそのJKだからな!」
北上「そうなんだ…じゃあ私ダメダメだね」シュン
摩耶「あぁ!違う違う!北上…さんは料理が出来なくだって全っ然問題ない!!」
北上「…ホント?」
摩耶「勿論だ!北上…さんには作るより食べさせてあげたい!!」
北上「へへ、ありがとね」
摩耶「さ、冷めないうちに飲もうぜ」
北上「うんっ!」
店員「(熱々でありますなぁ…)」
北上「!!」
北上「美味しい!あったまるぅ」
摩耶「ふふ、だろ?」
北上「…あれ?これなんだろう」
摩耶「どうした!?異物でも入ってたか!?」
北上「うぅん、魚の身が入ってた」
摩耶「てんめぇ!出汁とった魚の身が残ってんじゃねぇか!!」
店員「ち、違うであります!!それはふぐの身であります!!」
摩耶「は?」
北上「へぇ〜、これがふぐの身なんだぁ」
摩耶「お前…」
店員「相手方に食べさせてあげたかったのでしょう?自分からのサービスであります」ニコ
北上「美味しい!ありがとう摩耶♪」
摩耶「ふ、ふふ…」ニヤニヤ
店員「(うわぁ…キモいであります)」
北上「あぁ美味しかった。でもそろそろ夕方だね。ブッキーの所に戻らなくちゃ」
摩耶「待ってくれ。あと最後に1つだけ一緒に来てもらいたいところがあるんだ!」
北上「?」
摩耶「とにかく!急ごう!」グイッ
北上「あっ」
北上「摩耶…」
摩耶「(間に合ってくれよ…!)」タッタッ
〜高台〜
摩耶「ハァ…ハァ…つ、着いた」
北上「ねえ、まだ目開けちゃダメなの?」
摩耶「もう少しだ…アタシの手離すなよ?」
北上「うん」
摩耶「…よし、目開けていいぞ」
北上「…」パチ
北上「うわぁ…!」
摩耶「ここから見る夕日は世界一なんだぜ」
北上「海に反射して凄い綺麗だよ…」
摩耶「…」
北上「摩耶、今日はありがとね。すっごく楽しかった」
摩耶「そうか…よかったよ」
摩耶「そ、それで…北上…さん」
北上「ん?どしたの?」
摩耶「あ、あの…あのあのあの」モジモジ
北上「?」
摩耶「こ、ここってカップルで夕日を見ると…恋が実るって噂なんだ」
北上「えっ////」カァァ
摩耶「だっ…だから…その…」
摩耶「あ、明日!試合が終わったらまたここに来てくれ!」
北上「う、うん…」
摩耶「(ダメだ…怖くて言い出せないよぉ)」
摩耶「き、今日はもう戻ろう。吹雪達も待ってるだろう」
吹雪「あっ、お帰りなさい!」
北上「ただいまぁ」
大井「北上さぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」ダキッ
北上「わっ」
大井「大丈夫でしたか!?変なことはされませんでしたか!?」
北上「大丈夫だよ。すっごく楽しかった。それと…」
大井「それと?」
北上「////」
北上「何でもない////」
大井「北上さん!?何かされたのね!?あのオトコオンナに何かされたのねぇぇぇ!?」
吹雪「はいはい、北上さんも帰ってきたんですから夕食にしましょう」
大井「ブッキー!これは由々しき事態よ!ご飯なんて食べてる場合じゃないわ!!」
吹雪「知りませんよそんなこと…」
加賀「うまうま」モグモグ
ヲばあちゃん「沢山あるからたんとお食べ」
加賀「ありがとうございます」
瑞鶴「こりゃブッキー痩せないわね」
吹雪「食事制限してますから!そんなに食べてませんから!!」
金剛「ヘーイ、じゃあお皿の上の大量のflyは何デース?」
吹雪「これは…その」
吹雪「と、とにかく私基準で制限してますから!心配しないでください!!」
瑞鶴「ブッキー基準ってところがもうアウトね」
金剛「最近のブッキーの食事量、赤城にも引けを取らないネ…」
ヲばあちゃん「ふふ、若い内は沢山食べていいのよ」
吹雪「ほら」
瑞鶴「ほらって…自分のそのお腹の肉を見てみなさいよ!艦娘でそんなのいないわよ!?」
北上「まぁまぁ瑞鶴、ブッキーはちゃーんと痩せるもんね?」
吹雪「はいっ!」
瑞鶴「…デブッキー」ボソッ
吹雪「何か言いました?」
瑞鶴「別にー」
加賀「…」モグモグ
金剛「プハー、お腹いっぱいデース」
瑞鶴「明日の試合は頑張れそう?」
金剛「イエース!」
北上「身体の状態もいいし、いい結果になりそうだよ」
ヲばあちゃん「そうかいそうかい。それはよかった」
ヲばあちゃん「お風呂沸かしてあるから、沸いたら入りなさいね」
吹雪「はーい」
加賀「今日はお世話になります」ペコ
ヲばあちゃん「いえいえ、加賀さんと大井さんにはここに来てから農作業も手伝ってくれたんだから」
瑞鶴「へぇー、そんなことやってたんだ」
加賀「えぇ」
大井「水撒き程度しか手伝っていませんけどね」
ヲばあちゃん「手伝ってくれるという気持ちだけで充分よ」
大加賀「////」テレテレ
金剛「そう言えば、ずっと気になっていたんデスけど」
ヲばあちゃん「どうしたんだい?」
金剛「グランマは深海棲艦デスヨネー?どうしてこの町で暮らしてるんデスカー?」
吹雪「あ、それずっと気になってた」
ヲばあちゃん「…」
ヲばあちゃん「そうだねぇ、折角だし話そうか」
ヲばあちゃん「…もう何十年も前になることだけど」
ヲ級『ウゥ…オ腹スイタ』フラフラ
ヲ級『(海での戦闘が嫌になって陸に逃げてきたけど、拠り所がない…どうしよう)』フラフラ
ヲ級『モウ…ダメ』バタン
ヲ級『』
『ん?何でこんなとこにヲ級がおるねん』
『まぁええわ、連れて帰ったろ』ヒョイッ
ヲばあちゃん「空腹で倒れていた私は、ある人に助けられたの」
吹雪「ある人って?」
ヲばあちゃん「それはね…」
ヲ級『…ンン』
『おっ、気ィついたか』ジュ-
ヲ級『…イイニオイ』
『そやろ』
ヲ級『アノ…アナタハ?』
『俺か?俺はな…よっと!』クルッ
提督『…の提督や!』
ヲ級『!?』
提督『まぁ今はちょっとした作戦のアレでここまで来てるんやけどな』
提督『ほい、提督特性お好み焼きの完成や。腹減ってたんやろ?』
ヲ級『ソンナコト…!』グ-
ヲ級『アッ/////』
提督『遠慮はいらん、食え食え』
ヲ級『…イタダキマス』パク
ヲ級『!!』
提督『どや、美味いやろ?』
ヲ級『オイシイ…!オイシイ…!』ガツガツ
提督『はは、よーけ食べや。まだまだ作ったるからな』
ヲばあちゃん「そう言って提督は私にお好み焼きを作ってくれたの。とても美味しかったわ」
加賀「ねぇ、お好み焼きを作る提督って…」
瑞鶴「まさか…!」
ヲばあちゃん「それから、何日か経ったある日」
ヲ級『イッチャウノ…?』
提督『あぁ、作戦は成功したんや…せやけどお前の仲間をよーけ天に送ってしもうた』
ヲ級『…イイノ。私ハモウアンナ奴ラト一緒ニイタクナイカラ』
提督『…何や?喧嘩でもしたんか?』
ヲ級『ウウン、私ハ…誰モ傷ツケタクナイノ。平和ナ世界ヲ生キテイタイノ』
ヲ級『今生キテイル艦娘ニモ、深海棲艦ニハナッテホシクナイ』
提督『…そうか、お前は優しいやっちゃなぁ』
ヲ級『私ハココニ残ル。ココノ人ハ皆優シイカラ』
提督『おう、その方がええわ。平和に暮らすんや』
『提督!そろそろ出発です!』
提督『ん、わかった。ほなな』
ヲ級『ウン』
提督『お前が望む世界は、俺が絶対に叶えたるから!』
ヲばあちゃん「…そう言って提督は鎮守府に帰っていったわ」
吹雪「そうだったんだ…と言うか、ここって泊地だったの?」
ヲばあちゃん「そうよ」
瑞鶴「あの…その提督って今は」
ヲばあちゃん「病気で退役なさったのは聞いたけど、その後は…」
加賀「やっぱりそうよ」
瑞鶴「えぇ、間違いないわ」
ヲばあちゃん「貴女達、何か知っているの?」
瑞鶴「前に私達で大阪へ旅行に行った時、その秘書艦が営んでいるお好み焼き屋へ行ったんです」
吹雪「えっ!あの時の店員さんってヲばあちゃんを助けた司令官の奥さんだったの!?」
大井「ブッキー、貴女話ちゃんと聞いてなかったの?」
北上「私もわかったよ」
吹雪「ご、ごめんなさい…」
ヲばあちゃん「そうかいそうかい、それはまた偶然だねぇ」
ヲばあちゃん「まぁでも、二人共元気そうでよかったよ」
6人「…」
ヲばあちゃん「おや、俯いてどうしたんだい?」
吹雪「それが…その」
ヲばあちゃん「…はぇ〜、不思議なこともあるもんだ」
吹雪「まさかのびっくりだよ」
ヲばあちゃん「もしかすると、吹雪ちゃんを待ってたのかもしれないわね」
吹雪「えっ」
瑞鶴「それはあるかもね」
北上「巡り合わせだね」
大井「ふふ、なんだかSFっぽいわね」
金剛「少しmysteryデース!」
加賀「それじゃあSMよ?」
ハハハハハ!
ヲばあちゃん「…さて、明日も早いからお風呂に入って寝ましょう。明日は私も応援しに行くからね」
吹雪「うん!」
〜次の日〜
天龍「くぁー…いい天気だなぁ」
ヤッさん「あぁ!絶好の野球日和だ」
深雪「まだ吹雪達は来ねぇのか?」
白雪「深雪ちゃん、集合時間までまだ10分ありますし…」
おーい!
深雪「来た!」
吹雪「おはよー!!」タッタッ
大将「おせーぞ!フブ!」
吹雪「は?集合時間前なんだから文句言わないでよ」
大将「ぐっ…」
棟梁「ハハッ、相変わらず嫌われてるなぁ」
ササオカ「…」
吹雪「うん!頑張ろうね!」
瑞鶴「…」キョロキョロ
瑞鶴「…ねぇ、ブッキー」
吹雪「はい?」
瑞鶴「他のチームが1つしか見当たらないんだけど」
吹雪「えっ、うーちゃんのチームだけですよ?対戦相手」
瑞鶴「…え?」
吹雪「そんなにこの町の人口いるわけないじゃないですか!」
瑞鶴「(あれだけ騒いで一試合しかしないのね…)」
摩耶「おーい、メンバー表もらったぞ」
金剛「見せてくだサーイ!」
摩耶「まぁ待て、アタシもまだ見てねぇんだから」
天龍「うわっ、きったねー字だなぁ」
吹雪「うーちゃんの字ですね」
1(中) いちろう
2(二) かべぬるひと
3(捕) わかだんな
4(右) うーちゃん
5(遊) ロドリゲス
6(一) 黄球磨
7(左) マスクドN
8(三) はまかぜ
9(投) さつき
摩耶「…なんじゃこりゃ」
天龍「四番お前かよ…」
吹雪「うーちゃん…左官屋くらい書こうよ」
北上「…ねぇ、この黄くまって」チラ
黄球磨「ハチミツ!ハチミツ!クマー!」ムシャムシャ
北上「…どっかでみたことあるなぁ」
瑞鶴「それよりもマスクドNって何よ…」
加賀「あそこのパンツ被ってる人なんじゃ」
マスクドN「…」
卯月「あー!それうーちゃんのお気に入りのパンツひょん!!」
マスクドN「…」ハァハァ
加賀「…変態ね」
ヤッさん「何はともあれ勝ちゃいいんだ勝ちゃ」
天龍「あぁ!海の幸山の幸はいただきだぜ!!」
摩耶「そろそろ時間だ…よし、円陣組むぞ!」
摩耶「…気合い入れて行くぞー!!」
オーッ!
天龍「よーし、試合直前の最終調整だ。お前ら、身体の状態はどうだ?」
棟梁「バッチリでい!」
リベラ「パーフェクトデース!」
金剛「ホームラン狙いマスネー!」
天龍「その意気だ」
(モチヅキデ-ス
『ただいまより、角野町対川野町の野球大会を行います。まずは先行角野町の攻撃』
『一番、ショート、深雪さん』
摩耶「深雪ー!何でもいいから塁に出ろー!」
深雪「おぅ!深雪さまのバッティング、とくとご覧あれ!!」
皐月「…」グッ
皐月「」ビュンッ
カキーン!
深雪「っしゃあ!」タタッ
摩耶「よーし!ナイスだ深雪ぃ!」
天龍「初級から振れてるぞ!」
深雪「ニシシ」グッ
深雪 左安打 無死一塁
今回はここまで。次回はいけるとこまでいきます
因みにこの大会は5回までです
『二番、センター、大工屋』
天龍「棟梁も続けー!」
吹雪「頑張れー!」
ヤッさん「先頭が出たんだ!お前もこのリズムに乗れ!!」
皐月「…」グッ
皐月「」ビュンッ
ストライーク!
棟梁「(中々いい球放るじゃねーか…)」
皐月「…」グッ
皐月「」ビュンッ
棟梁「おらぁっ!」カキ-ン
天龍「おぉっ!」
ボテボテ…
摩耶「やべぇ!ゲッツーだ…」
ロドリゲス「」パシ
ロドリゲス「」ビュンッ
左官屋「よっと」パシ
アウトー!
左官屋「(一塁!)」グッ
タタタッ
棟梁「(ふぅ…何とか併殺は免れたか)」
天龍「足だけははえーな」
ヤッさん「歳をとっても若々しいよ。棟梁」
棟梁 遊ゴロ 一死一塁
『三番、サード、北上さん』
北上「よぉし…」
吹雪「北上さーん!打ってくださーい!!」
北上「任せてよ」
フレ-!フレ-!キタカミサン!!
フレッフレッ!キタカミサァァァン!!
北上「(大井っち…)」
天龍「なぁ摩耶、あのピッチャーどう思う?」
摩耶「見た目ほど速くはねーな。現に深雪も初球から打ててるし…まぁでも、卯月が金で呼んだ奴だ。何か裏があるんだろうな」
大将「ケッ、汚ねえ真似しやがって。まともな住人殆どいねーじゃねーか」
ヤッさん「まぁそういうな。こっちだって艦娘に助っ人として入ってもらってるんだから」
皐月「(打たせてとる。か…わかったよ)」コクン
皐月「」グッ
皐月「」ビュンッ
ストン
ストライーク!
北上「…」
北上「マジで?」
天龍「おいおいやべーんじゃねぇの?粘ってはいるけど全く前に飛んでねーよ…」
摩耶「(頑張れ…北上たん!!)」
天龍「摩耶?聞いてんのか?」
摩耶「へ?あぁ、まさかあんな変化球持ってるとはな」
天龍「こりゃ相当キツイな…」
吹雪「北上さぁん!打ちましょう!!」
深雪「頑張れー!北上姉ちゃーん!!」
北上「…」
北上「(次は何がくるのかな…ストレートか変化球か)」グッ
皐月「」グッ
皐月「」ビュンッ
北上「(落ちる変化球…読み通り!)」ブンッ
北上「あれっ」
ストライーク!バッターアウト!
北上「くそぅ…」トボトボ
皐月「…ふん」
天龍「あちゃー!おっしい!」
吹雪「でもよく粘りましたね」
北上「はぁ…」
ヤッさん「ナイスだったぞ、艦娘」ポン
北上「ヤッさん…」
ヤッさん「最後のボールは…フォークか」
北上「読みが当たったと思ったのに」
ヤッさん「(2種類のフォークか…厄介だな)」
北上 空三振 二死一塁
金剛「Fire!!」ブンッ
ストライク!バッターアウト!!
皐月「(ど真ん中を三球三振…)」
金剛「Shit!」
天龍「何やってんだよ金剛!」
叢雲「ど真ん中三球三振って、素人でも一球くらい当てるわよ!?」
金剛「timingがずれマシタネ。sorry」
ヤッさん「結局ランナー返せずか」
深雪「まぁいいじゃん、まだ始まったばっかなんだしウラの回しっかり守ろうぜ」
北上「…そうだね。締まっていこう」
オーッ!
天龍「摩耶、調子はどうだ?」
摩耶「あぁ、バッチリだ」
天龍「よし!キッチリ抑えるぞ」
摩耶「おう、行くぜ!」
金剛 ・空三振 チェンジ
『1回ウラ、川野町の攻撃は、一番、センター、いちろう』
天龍「ス-…ハ-」
天龍「締まっていくぞー!」
摩耶「…よし」
プレイ!
摩耶「」グッ
摩耶「おりゃっ!」ビュン
ズバン!
ストラーイク!
天龍「(うん、真っ直ぐはキてる!)」
摩耶「(こりゃ大したことねーな)」グッ
摩耶「」ビュンッ
カキーン!
ファール!
摩耶「っと」
天龍「(完全に力負けしてるな…よし、アレで決めるぞ)」
摩耶「(了解)」コクン
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
いちろう「!」
カクン
ズバンッ
ストライーク!バッターアウト!
摩耶「っしゃ!」
天龍「いいぞ摩耶!」
いちろう 見三振 一死
『二番、セカンド、左官屋』
天龍「(ここもきっちり抑えるぞ)」
摩耶「(あぁ!)」グッ
摩耶「」ビュンッ
ズバン!
ストラーイク!
摩耶「よし」
左官屋「…」
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
ズバン!
…ボール
天龍「(ちょっと力んだな…)」
天龍「(摩耶、落ち着いて低目に投げてこい!)」
摩耶「」コクン
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
カキーン!
摩耶「しまっ…!」
叢雲「任せて!」ポス
叢雲「」ビュンッ
ヤッさん「っと」パシィ
アウトー!
摩耶「ナイスだ叢雲」グッb
叢雲「あ、当たり前よ!」
左官屋 二ゴロ 二死
カキーン!
摩耶「やべっ!」
天龍「レフト!」
金剛「任せてくだサーイ」タッタッ
金剛「」パシ
アウトー!
摩耶「ふぅ」タッタッ
天龍「ナイピ」ポン
摩耶「さっきのは危なかったけどな」
ヤッさん「いい感じじゃねぇか」
深雪「摩耶姉今日は絶好調だな!」
摩耶「…まぁな!」
摩耶「よし、このままパーフェクトピッチだ!」
北上「頼んだよ、摩耶っち!」
摩耶「摩耶…っち」
摩耶「」ボフン
摩耶「」プシュ-
北上「摩耶っち!?」
若旦那 左飛 チェンジ
『二回オモテ、角野町の攻撃は、五番、ファースト、ヤッさん』
大将「ヤッさーん!一発頼んだぞ!!」
ヤッさん「おう!任せとけ!!」
北上「ヤッさんって、ガッチリしてるけど何かスポーツでもやってたの?」
棟梁「あぁ、若い頃から鍛えてたからなぁ」
カキーン!!
天龍「おおっ!」
アウトー!
天龍「あー」
吹雪「いい当たりだったのに…」
深雪「でも、相手のピッチャー意外と大したことねぇぞ!打ち崩せぇ!!」
白雪「ファイトですっ!」
叢雲「…」
ヤッさん 中飛 一死
『六番、ピッチャー、摩耶さん』
天龍「摩耶ー!打てー!!」
皐月「…」グッ
摩耶「(来い!)」
皐月「」ビュンッ
摩耶「(真っ直ぐか!)」ブンッ
ズバン!
ストラーイク!
天龍「何やってんだよ摩耶ー!」
摩耶「う、うるせー!」
皐月「(うるさいベンチだよ…)」グッ
摩耶「(来るか…真っ直ぐ!)」
皐月「」ビュンッ
摩耶「(来た!)」ブンッ
ストン
摩耶「っ!」
ストラーイク!
摩耶「(くそっ!フォークか…!)」
天龍「追い込まれたぞ…」
北上「摩耶っちー!しっかり!!」
摩耶「(北上たん…!)」
皐月「」グッ
皐月「(終わりだよ!)」ビュンッ
摩耶「おりゃあっ!!」ブンッ
カキーン!!
皐月「!!」
天龍「抜けたぁ!!」
金剛「Leftoverデース!!」
吹雪「摩耶さん!2塁2塁!!」
マスクドN「…」スッ
マスクドN「」ブンッ
シュゴォォォォォ…
摩耶「なっ!」タッタッ
左官屋「はいアウト」パシッ
フニョン
アウトー!
天龍「そ、そんな…」
白雪「摩耶さんが刺された…」
金剛「laserbeamデース…」
北上「あのレフト誰だっけ」
吹雪「マスクドNさんです」
北上「マスクドN…一体何者なのか」
摩耶「くそっ!」
棟梁「まぁまぁ、あのレフトの肩が強すぎたんだ。仕方ねぇよ」
摩耶「違う!あの左官屋、タッチするときにアタシの胸にタッチしてきやがったんだ!!」
吹雪「フヒッ」
棟梁「あ…そうかい」
摩耶 左安打もタッチアウト 二死
『7番、ライト、ササオカ君』
ヤッさん「ササオカぁ!何としても塁に出やがれぇ!!」
深雪「シンジ兄ちゃん!かっ飛ばせー!」
吹雪「シンジお兄ちゃん…頑張れ!」
摩耶「吹雪、キャッチボール頼む」
吹雪「あ、わかりました」
ストラ-イク!
叢雲「…なるほどね」
白雪「何かわかったんですか?」
叢雲「ずっと相手ピッチャーのクセを探してたんだけど…やっと見つけたわ」
深雪「マジかよ!?」
ヤッさん「なんだなんだ!?」
棟梁「教えてもらえるかい?」
叢雲「えぇ、それはね…」
アウト-!
叢雲「あら、チェンジになったわね。また次の回でいい?」
ヤッさん「ササオカぁ!」
深雪「シンジ兄ちゃん…アウトになるのはえーよ」
ササオカ 三ゴロ チェンジ
『二回ウラ、川野町の攻撃は、四番、ライト、卯月ちゃん』
卯月「一発かっ飛ばすぴょん!」ブンブンッ
卯月「さぁさ!こいっ!」
天龍「…」
天龍「(思いっ切り投げろ)」
摩耶「(わかった)」グッ
卯月「ふふふ…うーちゃんの威圧感に怖気づビュンッ!
卯月「…」
ボール
摩耶「悪りい悪りい、手元が狂っちまった」
卯月「顔…ボール…死ぬ」カタカタカタ
摩耶「はぁっ!」ビュンッ
ズバンッ!
ストラーイク!
卯月「は、はわぁぁ…」ガクガク
天龍「(ふふ、怖いか?)」
摩耶「(あんな腰の引けたフォームで打てるわけねぇだろ)」グッ
摩耶「そりゃあっ!」ビュンッ
卯月「ひぇっ」
ズバァン!
ストラーイク!
卯月「も、もっとゆっくり投げるぴょん!」
摩耶「投げる訳ねーだろ!」ビュンッ
卯月「うびゃあ!」ブンッ
ストライク!バッターアウト!
摩耶「っし!」
卯月「ふぇぇん…」グスグス
卯月 空三振 一死
『五番、ショート、ロドリゲス』
ロドリゲス「…」
天龍「(どう見てもコイツメジャーリーガーか何かだろ…どんだけ金使ったんだよ)」
天龍「(摩耶、兎に角低目に集めろ)」
摩耶「(わかってる…)」グッ
摩耶「」ビュンッ
ズバン!
ボール!
ロドリゲス「…」
摩耶「(おいおい今の結構いい球だぜ?)」
天龍「(やべぇな…JKが相手にしていいバッターじゃねぇよ)」
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
ロドリゲス「!」ブンッ
ストライーク!
天龍「(やっぱバックドアが有効か…だけどそう何度も使えない…どうする)」
天龍「(摩耶、インローで詰まらせるぞ)」
摩耶「(わかった)」コクン
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
ロドリゲス「!」ブンッ
カキーン!!
天龍「!!」
北上「わっと!」パァン
…ファール!
天龍「はぇぇ…何ちゅうスイングスピードしてやがるんだよ」
摩耶「(あの打球を捕った北上たん凄いよぉ!)」
ボールフォア!
摩耶「ちっ」
ロドリゲス「…」カンカラ-ン
天龍「(結局歩かせてしまったか…まぁいい、次の黄色いクマっぽいので併殺狙いだ)」
『六番、ファースト、黄球磨』
〜♪
一同「!?」ザワッ
天龍「な、何だこの音楽…」
摩耶「どっから流れてきてるんだよ…」
黄球磨「さぁ来いクマ!」グッ
摩耶「やる気だけはあるみてぇだな…」グッ
摩耶「」ビュンッ
黄球磨「クマァッ!」ブンッ
パッコーン…
摩耶「なぁっ!?」
ファール!
黄球磨「ちっ」
天龍「(おかしいだろあのパワー…)」
摩耶「(後少しタイミングがズレていたらホームランだった…何てスイングしてやがる)」
天龍「(つーか音楽がうるせぇ!摩耶、変化球で攻めるぞ!)」
摩耶「(あぁ)」グッ
摩耶「」ビュンッ
黄球磨「クマァッ!」ブンッ
カキーン!
叢雲「っ!」ズシャアッ
黄球磨「…ダメクマ」
卯月「早く一塁に走るぴょん!」
黄球磨「いやクマ」
卯月「はぁっ!?」
黄球磨「クマはホームランしか興味ないクマ。それ以外はアウトクマ」
卯月「訳わからないこと言うなー!」
天龍「ボールこっちだ!」パシッ
天龍「よしっ!」タッチ
アウトー!
黄球磨「次は絶対ホームラン打つクマ」トボトボ
黄球磨 中安打 タッチアウト 二死三塁
『七番、レフト、マスクドN』
マスクドN「…」
ビリビリィ
摩耶「!!」
摩耶「(打席に立っただけでわかる…コイツ、相当な化け物だ)」
天龍「(はは、震えが止まんねーぜ)」
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
マスクドN「!」
ズバン
ストラーイク!
天龍「(初球は様子見か…)」
摩耶「(くさいところを…)」ビュンッ
ズバン!
ストラーイク!
摩耶「(よし、追い込んだ)」
天龍「(おい、もしかしてコイツ大したことねーんじゃねぇの?)」
マスクドN「…」
摩耶「(最後は…コイツだぁ!)」ビュンッ
カクン
マスクドN「!」ブンッ
カッ…キィィィン
摩耶「!!」
天龍「レフト!!」
金剛「┐(´~`;)┌」フルフル
摩耶「嘘…だろ」
マスクドN「…」タッタッタッ
マスクドN 本塁打・
角野町0-2川野町
ヤッさん「ど、どんまいどんまい…気にするな」
深雪「そうだぜ摩耶姉!まだ2回だ」
天龍「完全にアイツを甘く見ていた…すまない」
摩耶「いや、お前のせいじゃねぇよ。ほら、試合続けるぞ」
北上「摩耶っち…」
〜応援席〜
瑞鶴「あちゃー、ホームラン打たれた」
大井「しっかりしなさい!」
ヲばあちゃん「凄いホームランだったねぇ」
初雪「あれは…怪物だよ」
磯波「頑張ってください…みなさん!」
カキーン!
大井「ああっ!また打たれた!」
アウト-!
初雪「おおー、ササオカさんナイスキャッチ」
瑞鶴「取り敢えずチェンジね…」
磯波「叢雲ちゃん頑張ってー!!」
加賀「…お待たせ」
どっさり
瑞鶴「…また大量に買ったわね」
加賀「ええ」
浜風 右直 チェンジ
摩耶「…」
天龍「摩耶、しっかりしろ。まだ試合は始まったばかりじゃねぇか」
摩耶「あぁ…わかってる。でもよぉ」
天龍「投手の責任はオレの責任だ。ツーシーム要求したオレが悪かったよ」
北上「摩耶っち、そう悲観することないよ!まだまだ逆転できる!前向きに行こう!」
摩耶「うんっ♪」
天龍「はぇぇ…」
カキーン!
大将「よっしゃ!叢雲が出たぞ!」
棟梁「やっぱり何かわかったみたいだな…教えてもらえなかったけど」
ヤッさん「深雪ぃ!叢雲を何としても進めるんだ!!」
叢雲 右安打 一塁
カキーン!
天龍「っしゃあ!深雪ナイスだ!!」
吹雪「深雪ちゃん今日調子いいなぁ」
白雪「…そうか!」
吹雪「白雪ちゃんどうしたの?」
白雪「このチームの攻略法、わかりました!」
深雪 右安打 一二塁
吹雪「攻略法って…?」
白雪「徹底的なライト狙いですっ」
天龍「ライト狙い?」
白雪「よくよく見たら、ライトを守ってるのって」
シマッテイクピョ-ン!
天龍「アイツかー」
ヤッさん「なるほどな。確かにあそこはザルだ」
北上「でもあんな小さい子を集中的に狙うのって少し気が引けるな」
摩耶「そ、そうだそうだ!北上たんの言う通りだ!!」
北上「たん…?」
摩耶「しまっ…////」
摩耶「あ、アタシ肩作ってくる!吹雪!!」
吹雪「は、はいぃ!」
白雪「…ですけど、勝つためには致し方ないことなんです。北上さん」
北上「…」
北上「わかった」
天龍「よし、打席の棟梁にも伝えろ!目標はライト卯月だ!!」
カキーン!
天龍「っしゃあ!三連打!!」
吹雪「北上さん頼みましたよ!!」
北上「」コクン
棟梁 右安打 満塁
北上「(右に…右に…!)」
皐月「…」ビュンッ
北上「(変化球!)」
ボール!
北上「(よしよし)」
皐月「…」
皐月「」ビュンッ
北上「!」ブンッ
カキーン!
ファール!
北上「(ちょっと流しすぎたかな…)」
皐月「(マズイな…完全に卯月が狙われてるよ。ここは何としても内野ゴロに打ち取らなくちゃ)」
皐月「」ビュンッ
ストン
ボール!
北上「(落ちる球…さぁ次は何で来るかな)」
皐月「」ビュンッ
北上「(変化球!)」
ズバンッ!
ストラーイク
北上「しまっ…たぁ」
皐月「(ふっ、当てが外れたみたいだね)」
皐月「(これで終わりだよ!)」ビュンッ
北上「(来た!!)」ブンッ
カキィィィン!!
北上「ああっ!」
卯月「おーらいおーらい…」
北上「(落とせ…落とせ!)」
ポス
卯月「捕ったぴょん!」
ウヅキ!ハヤクホ-ムナゲテ!!
卯月「あっあっ」ピュン
ズザァァァ
セーフ!
天龍「っしゃあああ!!!」
吹雪「北上さんナイス犠牲フライです!!」
摩耶「北上…さん、ありがとう」
北上「まぁ最低限はね」
北上「(どうせならグランドスラムが良かったな…)」
北上 右犠飛 角野1-2川野
〜応援席〜
大井「北上さぁぁぁぁん!!!!!流石ですぅぅぅぅ!!!!!!」
瑞鶴「艦娘の意地を見せたわね!」
加賀「流石ね」モグモグ
初雪「お姉ちゃん…カッコイイ」
ヲばあちゃん「頑張れ頑張れ角野町!」
磯波「ファイトです角野町ー!」
瑞鶴「ねぇ、おにぎり1個くれる?」
加賀「いいわよ」モグモグ
グワァラグワカキーン!!!!
ファ-ル
オオオオオオオォォォォォ
瑞鶴「ひゃー」
加賀「とんでもないファールね」
磯波「やっぱり凄い…」
初雪「ヲばあちゃん…艦娘ってみんな凄いの?」
ヲばあちゃん「そうねぇ、あの子は戦艦だから特別パワーがあるのかもしれないわね」
初雪「ふぅん」
皐月「(あ、危なかったぁ…)」ドキドキドキ
皐月「(でもこれでわかったよ。あの戦艦はボール球、すなわち悪球を打ち返す)」
皐月「(後は真ん中にボールを集めるだけ…!)」
皐月「」ビュンッ
金剛「Fire!!!」ブゥン
ストライーク!
皐月「(やっぱりだ…次も真ん中、ストレート!)」ビュンッ
金剛「」ニヤリ
金剛「」カクン
金剛「Fireeee!!!!!!!」ブゥン
ストン
金剛「What's!?」
皐月「ふっ、ボクの方が1枚上手だったね」
皐月「(きっとまた真ん中を投げると思った…だから敢えて無理な体制で構えてわざと悪球にさせようとした。でも全部お見通しだよ)」
ストライーク!バッターアウト!!
金剛「…Shit!!」
皐月「あとひとつ」
天龍「金剛ぉ!」
吹雪「はぁ、結局三振前の大ファールでしたね」
叢雲「闇雲に振りすぎなのよ」
白雪「あれでは余程のことがない限り当たりません」
摩耶「当たればどこまでも飛んでいくんだけどなぁ」
金剛 空三振 二死一三塁
今回はここまで。次回で完結します
ヤッさん「おりゃあっ!」ブンッ
カキーン
ヤッさん「…」
天龍「あーあーあ」
アウト-!
吹雪「ノーアウト満塁から北上さんの犠牲フライだけ…」
叢雲「打線が噛み合わないわねぇ」
大将「相手のピッチャーがよく踏ん張ってるよ」
叢雲「何、アンタ相手の肩もつの?」
大将「ち、ちげーよ!俺はただ同じ投手として評価してるだけでなあ!」
叢雲「はっ!どうだか!」
北上「私が打てていたら…」
天龍「北上は犠牲フライ打ったじゃねぇか。気にすんな」
北上「天龍…」
天龍「さぁ一点差だ!もうこれ以上は点をやらせねぇぞ!!気合い入れて守れよ!!」
オーッ!!
摩耶「…」
摩耶「スゥ…」
摩耶「っしゃあ!」バチン
天龍「お、気合の入れ直しか?」
摩耶「まぁな」
摩耶「ガンガン投げていくから、お前もガンガン攻めていってくれよな」
天龍「わかってるよ」
ヤッさん 捕邪飛 チェンジ
『三回ウラ、川野町の攻撃は、九番、ピッチャー、皐月』
皐月「…」
天龍「(摩耶!行くぞ!)」
摩耶「(任せろ!)」グッ
摩耶「」ビュンッ
ズバァン!
皐月「ひえっ…」
ストライーク!
摩耶「へっ!」
皐月「(これほどまでの真っ直ぐだったとは…)」
摩耶「」グッ
摩耶「やあっ!」ビュンッ
皐月「っ!」ブンッ
カキーン
深雪「おっけ!」ビュンッ
ヤッさん「よっと!」パシ
アウトー!
摩耶「いいぞ深雪!ナイスプレー」
深雪「バックは大丈夫!摩耶姉は思い切り投げてくれよな!」
摩耶「ああ!」
皐月 遊ゴロ 一死
摩耶「でぇぇぇい!」ビュンッ
いちろう「!」ブンッ
カキーン!
ファール!
天龍「(カットがうぜぇ!確実に摩耶の体力を減らしに来てやがる)」
摩耶「(クソが!)」ハァハァ
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
いちろう「」スッ
天龍「なっ!」
摩耶「(セーフティ!?)」ダッ
コンッ
摩耶「」パシッ
ツルッ
摩耶「っ!」
セーフ!
天龍「…」
天龍「やられたな…」
摩耶「完全に不意を突かれたぜ…」
天龍「併殺で仕留めるぞ」
摩耶「わかってる」
いちろう 投安打 一死一塁
『二番、セカンド、左官屋』
摩耶「(セーフティを決めるあたり、足には相当の自信があるみたいだな…)」チラ
リーリー
天龍「(摩耶…ランナーは気にするな)」
左官屋「」スッ
摩耶「(バントだと…?)」
天龍「(確実に一点を狙いに行くのか…)」
摩耶「」ビュンッ
バシィ!
ボール!
天龍「(誘いには乗らなかったか…)」
摩耶「」ビュンッ
コン
左官屋「しまっ…!」
天龍「おりゃああああっ!!!」ズザザァ
天龍「…」
コロコロ
…ファール!
天龍「くそっ!」
左官屋「ふぅ…」
摩耶「(しゃあねぇ。よく飛び込んだよ)」
天龍「…」パッパッ
プレイ!
摩耶「(失敗…しやがれぇ!)」ビュンッ
コンッ!
摩耶「」ダッ
天龍「任せろ!」スッ
天龍「(セカンド…!)」
いちろう「」ズサァ
天龍「…ちっ!」ビュン
ヤッさん「っと」パシ
アウトー!
左官屋 犠打 二死二塁
『三番、キャッチャー、若旦那』
天龍「(ツーアウト二塁…アイツの走力を考えると単打でもホームインだ。どうする…待てよ?)」
天龍「」スッ
摩耶「(敬遠?ここでかよ?)」ビュンッ
ボール!
若旦那「ちっ」
天龍「(これでよし)」
ボール!ボールフォア!
若旦那「…」カンカラカ-ン
摩耶「おい天龍、何で敬遠なんかするんだよ。アタシは抑えられる自信あったぞ」
天龍「保険だよ保険。それに次のバッターはアイツだし」
卯月「絶対に打つぴょん!」ブンブンッ
摩耶「あぁ」
天龍「顔付近に2球ほど投げてやったらビビって打てないって」
摩耶「鬼だな、お前」
天龍「勝つ為だ」
若旦那 敬遠 二死一二塁
〜応援席〜
瑞鶴「ねぇ、どうして歩かせたの?」
加賀「あの打者と勝負するなら、四番と勝負する方がマシよ」
大井「アレですもんね…」
うびゃぁぁぁあああ!!!!!
ストライ-ク!バッタ-アウト!
加賀「ほらね」
瑞鶴「なるほど」
大井「(わざわざ安牌を四番に置くなんて、相手チームもどうかしてるわね)」
卯月 空三振 チェンジ
『四回オモテ、角野町の攻撃は、六番、ピッチャー、摩耶さん』
摩耶「っしゃあ!何がなんでも出塁するぜ!!」
吹雪「摩耶お姉ちゃん!頑張って!!」
北上「ファイトーファイトーまーやっち」
摩耶「」ボフン
摩耶「あ…あぁ…」フラフラ
吹雪「摩耶お姉ちゃん!?」
天龍「あーあ、また気合の線が緩みやがったな」
北上「摩耶っち?」
ヤッさん「ありゃベタ惚れだな」
棟梁「摩耶ちゃんがここまでになっちゃうとはねぇ」
大将「ふーむ…」ジロジロ
北上「な、なに…?」
大将「いや、俺にもわからん」ゾクッ
大将「ひいっ!な、なんだぁ…!?」
リベラ「ヘイタイショードウシマシタ?」
大将「いや、何だか寒気が…」
プレイ!
摩耶「(何としても塁に出てやる…)」グッ
皐月「」グッ
皐月「」ビュンッ
摩耶「おりゃあっ!」ブンッ
カキーン!
皐月「なあっ!」
天龍「いけぇぇぇぇ!!!!!」
吹雪「お願い!入って!!」
…ファール!
天龍「あー!!」
金剛「最後の最後できれマシタネー」
皐月「(…ちょっと甘く入ったね。反省)」ペロ
摩耶「(にゃろう舌なんか出しやがって!絶対に打ってやる!!)」
皐月「」グッ
皐月「」ビュンッ
ストン
摩耶「うぁっ!」ブンッ
ストライーク!
皐月「…ふぅ」
摩耶「(くそ…追い込まれた!)」
皐月「…」グッ
皐月「」ビュンッ
ストン
摩耶「!!」
ボール!
皐月「(振ると思ったんだけどなぁ)」
天龍「摩耶ー!集中しろー!!」
吹雪「摩耶お姉ちゃーん!」
深雪「摩耶姉!バットを短く持つんだ!」
ワイワイ!
摩耶「(…んなこたぁわかってるよ。でもなぁ、取られた点はアタシの力で取り返したいんだ!)」
皐月「…」グッ
皐月「(これで終わりだよ!)」ビュンッ
カクン
摩耶「(変化球…!)」ブンッ
カキーン!
ロドリゲス「」タタタッ
ロドリゲス「っ!」
摩耶「っしゃあああ!!!」タッタッ
天龍「いよっしゃあああ!!!!」
吹雪「摩耶お姉ちゃん!」
ヤッさん「いいぞ摩耶!」
北上「摩耶っち…カッコイイよ」
摩耶「ニシシ」ガッツポ
棟梁「ササオカ!ここで打たなきゃ男が廃るぞ!」
白雪「シンジお兄ちゃん!打ってください!」
ササオカ「…」
『七番、ライト、ササオカ』
皐月「(もうこれ以上は打たせない…)」ビュンッ
ズバァン!
ササオカ「!!」
ストライーク!
天龍「おいおい…何だよ今のクイック」
吹雪「速すぎます…」
深雪「シンジ兄ちゃん…頼むよ」
北上「…」
皐月「」ビュンッ
ズバァン!
ボール!
皐月「」ビュンッ
ボール!
北上「ははぁん…あの高速クイック、制球力が落ちるんだね」
大将「あれじゃあ余計ランナーが溜まるだけだ」
叢雲「だからアンタは何で相手の肩もつのよ!」
大将「だから違うって!!」
ズバァン!
ボ-ル!
ヤッさん「荒れてんな」
棟梁「こっちとしてはありがたいんだがな」
ボールフォア!
深雪「よし!ノーアウト一二塁だ!!」
金剛「天龍ー!ここがyouの見せ所デース!」
卯月「ピッチャー交代ぴょん!」
皐月「えっ」
卯月「もういい、劇場型のピッチャーなんていらないぴょん」
皐月「そ、そんな…待って!この回だけはちゃんと抑えるから!」
卯月「あーあー、何も聞こえない〜」
皐月「ううっ…」グスッ
タッタッタ
『川野町、選手の交代をお知らせいたします。ピッチャー、皐月さんに代わりまして睦月さん』
吹雪「睦月ちゃん!?」
北上「どうして睦月がここに…」
睦月「…」タッタッ
〜応援席〜
瑞鶴「睦月ぃ!?」
大井「ま、全く訳がわからないわ…」
ヲばあちゃん「…知り合いなのかい?」
加賀「はい、同じ鎮守府の艦娘です」
瑞鶴「ブッキーとも仲がいいんですよ」
ヲばあちゃん「そうかい。それはまた難儀なことだねぇ」
睦月「吹雪ちゃん…」チラ
睦月「(ゴメンね)」
プレイ!
天龍「(気弱そうな見た目じゃねぇか。敗退行為か?)」
睦月「」ビュンッ
ズバァン!
天龍「…へ?」
ストラーイク!
睦月「…よしっ」
天龍「(いやいやいや待て待て待て…何だあの真っ直ぐ)」
北上「睦月ってあんな野球上手かったっけ?」
吹雪「いやぁ…」
金剛「脅威デスネー」
ズバァン!
ストラ-イク!
天龍「(こんなん…)」
天龍「(打てる訳ねぇじゃねぇか…)」
ズバァン!
ストライク!バッターアウト!!
深雪「て、天龍姉!」
金剛「Oh no!!」
天龍 三振 一死一二塁
棟梁「叢雲…」
叢雲「どうかしたの?」
棟梁「」ヒソヒソ
叢雲「!!」
叢雲「え、えぇ…わかったわ」
叢雲「白雪、出番よ」
白雪「ええっ!?」
叢雲「アンタが決めてきなさい。バントの鬼」
白雪「えぇーっ!?」
棟梁「頼むぞ、白雪ちゃん」
白雪「は、はいぃ…」
『九番、叢雲さんに代わりまして、白雪さん』
〜応援席〜
磯波「白雪ちゃん!白雪ちゃんです!!」
初雪「頼む…バント決めて」
瑞鶴「代打白雪…叢雲の方がいいような気が」
磯波「白雪ちゃんはバントの達人なんです」
初雪「白雪だけの技…無回転バントがあるの」
大井「無回転バント?」
磯波「相手が投げたボールの勢いを殺すバントです」
初雪「勢いの死んだボールは跳ねもしないし転がらない…」
瑞鶴「す、凄い技術ね」
加賀「来るわよ」
睦月「…」
白雪「…」スッ
睦月「(バントの構え…)」ビュンッ
白雪「!」
バシィッ!
ボール!
白雪「(誘い球には乗りませんよ!)」スッ
睦月「」ビュンッ
バシィッ!
ボール!
睦月「(ちょっと力が入りすぎちゃった…)」
白雪「(勝負です!)」スッ
睦月「」ビュンッ
白雪「(見えたっ!)」
コンッ
睦月「」タッ
シーン…
睦月「あ、あれ…?」
若旦那「おいっ!」
睦月「あっあっ」
若旦那「ったく…!」ビュンッ
アウトー!
天龍「っしゃあ!ナイバン!」
ヤッさん「流石はバントの鬼!」
大将「深雪!ここで逆転するぞ!!」
深雪「…」
深雪「」スタスタ
大将「っておい!次はお前の番だろ!?」
深雪「いや、ここは…」スッ
深雪「吹雪、お前の出番だ」
吹雪「えっ」
白雪 犠打 二死二三塁
吹雪「わ、私が深雪ちゃんの代打だなんて無理だよぉ」
深雪「決定力なら今のお前の方が上だ。託すぜ、吹雪!」
吹雪「で、でも…」
北上「相手が深雪より吹雪の方が投げにくいんじゃない?睦月も」
金剛「そうデース!friendの方が投げにくいに決まってマース!」
ヤッさん「さぁ行け!吹雪!」
叢雲「吹雪、アンタしかいないのよ」
リベラ「ワタシガイマスヨー」
大将「お前は黙ってろ!」
吹雪「みんな…」
吹雪「わかりました!吹雪、出撃します!」
『一番、深雪さんに代わりまして、バッター…吹雪さん』
ワァァァァァ!!!!!!
睦月「吹雪ちゃん…」
吹雪「睦月ちゃん、悪いけど打たせてもらうよ」
睦月「私の願いの為、絶対に抑える!」
〜応援席〜
加賀「せーのっ」
「ブッキー!!!!!」
加賀「せーのっ」
「ブッキー!!!!!」
睦月「(吹雪ちゃん、行くよ!)」
吹雪「(来いっ!)」グッ
睦月「」ビュンッ
吹雪「っ!」ブンッ
ストラーイク!
睦月「(よし…まずは1つ)」
吹雪「(は、速すぎる…これは無理、かも)」
睦月「」ビュンッ
吹雪「ああっ!」ブンッ
ストラーイク!
吹雪「(ダメ…全然ボールが見えない)」
睦月「(これで終わりだよ!吹雪ちゃん!)」ビュンッ
吹雪「!!」
バシィ!
ボール!
吹雪「ふぅ」
睦月「(見逃された…決め球だったのに)」
吹雪「(打てなかったらどうしよう…)」ガクガク
睦月「」ビュンッ
ズバァン!
ボール!
吹雪「ハァ…ハァ…」
北上「ヤバイね…ブッキー全然ボール見えてないよ」
大将「嘘だろオイ!?」
北上「う、嘘じゃないよ!」
大将「どーすんだよ…」
ヤッさん「俺達が信じた吹雪だ。きっと何かやってくれるさ」
金剛「そうデース!ブッキーは何度もピンチをくぐり抜けてきたネ!!」
北上「今はブッキーを信じよう。大将さん」
大将「…あぁ」
大将「(絶対打てよ、フブ!)」
睦月「(変化球は頑なに振らないんだね。それなら)」
睦月「(これはどう!?)」ビュンッ
バシィ!
…ボール!
吹雪「…」
天龍「フルカウント…」
ヤッさん「歩かせて棟梁勝負か」
天龍「それならリベラを出すまでだ」
リベラ「ヤットデバンデスネー」
北上「頑張れ!頑張れブッキー!」
金剛「ブッキー!艦娘の意地を見せるネ!!」
ガンバレ-!ブッキ-!ウテ-!
吹雪「みんな…!」
吹雪「!」グッ
睦月「(吹雪ちゃんの目つきが変わった…?)」
吹雪「(あのサード、いい乳してるなぁ)」
睦月「(勝負だよ!吹雪ちゃん!)」ビュンッ
吹雪「(サード狙い!!)」ブンッ
カキーン!
睦月「ああっ!」
浜風「っ!」ズザァ
吹雪「(おおっ!揺れた)」
ファール!
睦月「」ビュンッ
カキーン!
浜風「っ!」ダッ
吹雪「(フヒw凄いよぉ)」
ファール!
睦月「」ビュンッ
カキーン!
浜風「っ!」タユンッ
・
ファール!
吹雪「(動け…もっと動けぇ!)」
睦月「ハァ…ハァ…」
睦月「(もう10球も粘られてる…そろそろ決めないと)」
吹雪「(フヒッ…肩で息する度にポヨンポヨンってw)」
睦月「(次で最後だよ!吹雪ちゃん!!)」ビュンッ
ストン
吹雪「フヒィィィ!!!!」ブンッ
カキーン!!!!
浜風「!!」
ポッ…ヨーン
浜風「きゃあっ!」
テンテンテン…
浜風「うぅ…」ヨロッ
ロドリゲス「Hey!third!!」タッタッ
セーフ!!
ロドリゲス「Oh…」
天龍「っしゃあああああ!!!!!吹雪ぃぃぃぃぃ!!!!!!」
北上「同点だ!同点だよ!!」
深雪「吹雪…!」
白雪「吹雪ちゃん!」ウルッ
ヤッさん「オーイオイオイ!!」ビエ-
金剛「What's!?」
吹雪「えへへ、やりましたぁ!」ニコッ
吹雪 遊安打 二死一二塁
角野町2-2川野町
〜応援席〜
瑞鶴「ブッキー!!」
加賀「やりましたね!ブッキー!!」
大井「流石は旗艦ね」
ヲばあちゃん「吹雪ちゃん…よく頑張ったわ」ウルッ
初雪「ヲばあちゃん…」
磯波「うんうん!吹雪ちゃんすごいよぉ!」ビェ-
〜角野町ベンチ〜
天龍「よし、吹雪の作った流れに乗るぞ!」
摩耶「あぁ!」
リベラ「ツイニワタシノデバンデスネ」スッ
摩耶「リベラ!」
棟梁「行ってこい」
リベラ「Yes!!」
『二番、大工屋に代わりまして、リベラ』
睦月「…」
睦月「(打たれた…これでもう、如月ちゃんとは)」
卯月「睦月」
睦月「わかってる…ごめんなさい」トボトボ
卯月「ピッチャー交代ぴょん、睦月に代わってマスクドN。レフトにグランダーソンぴょん」
『川野町、選手の交代をお知らせいたします。ピッチャー、睦月に代わりまして、マスクドN。レフト、マスクドNに代わりまして、グランダーソン』
マスクドN「…」
リベラ「HEY!C'mon!!」
深雪「なぁ、リベラって打てるのか?」
ヤッさん「スーさん曰く、アイツはアメリカではブイブイいってたんだと」
深雪「へぇー、じゃあ期待できそうだな!」
天龍「だが代わったピッチャーが気になるな…」
叢雲「パンツ被ってるもの。そりゃあ気になるわ」
摩耶「アタシのフロントドアをいとも簡単にスタンドインさせた力だ。侮れねぇ」
ストライ-ク!バッタ-アウト!!
一同「…」
摩耶「リベラァァァ!!!!!」
リベラ「ソーリー。ムコウノタマ、ムズカシイネ」
摩耶「なーにがブイブイ言ってただよ!!思っいきり三振してるじゃねぇか!!」グイッ
リベラ「ノー!ボウリョクハンタイデース!!」
摩耶「クソがぁ!!」バシッ
リベラ「あぁんっ/////」
摩耶「…」
リベラ「モ、モットシテクダサーイ////」
摩耶「なぁおい、お前ってアメリカで」
リベラ「イ、イエース…ワタシハエスエムクラブノブタデシター」
摩耶「死ねぇオラァっ!!」ゲシッ
リベラ「Oh!!Yes!!!!」
リベラ「カ、カトリサマァァ…!!」ビクンビクン
リベラ 三振 チェンジ
『四回ウラ、川野町の攻撃は、五番、ショート、ロドリゲス』
摩耶「(あー、やべぇ…アイツの顔思い出してきてイライラするぜぇ)」
リベラ「ブヒィィ」
摩耶「(消えろっ!!)」ブンブン
ロドリゲス「?」
天龍「(摩耶!早く投げろ!)」
摩耶「(あぁすまん…いくぞロドリゲス!)」グッ
摩耶「はぁっ!」ビュンッ
ロドリゲス「!」ブゥン
カキーン!!
摩耶「っ!」
北上「よっと!」バッ
クルッ
北上「それっ!」ビュンッ
ヤッさん「っちぇい!」パシ
アウトー!
ワァァァァァ!!!!!!
天龍「ナイスサード!」
摩耶「(き、北上たん…////)」ジュンッ
〜応援席〜
大井「」チ-ン
瑞鶴「大変!大井っちが息してないわ!」
加賀「北上のプレーを見て体中の穴という穴から汁が出てきたもの…轟沈よ」
初雪「悲しい…」
磯波「なむなむ」
ヲばあちゃん「いい笑顔じゃないの…艦娘らしい最期だったわよ」
大井「まだ…死んでません…から」ピクピク
ロドリゲス 三ゴロ 一死
『六番、ファースト、黄球磨』
黄球磨「クマー!今度こそホームランクマー!!」
天龍「(摩耶、安心しろ。コイツはホームランさえ打たれなければアウトだ)」
〜♪
摩耶「(またこの音楽かよ…イライラが増すぜ)」
天龍「(集中すれば聴こえなくなる!)」
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
黄球磨「クマァッ!」ブゥン
ストライーク!
摩耶「よし、まずは1つだ」グッ
黄球磨「クマァァァ…」
摩耶「」ビュンッ
黄球磨「クマァ!!」ブウン
カッ…キィィィィン
ファール!
黄球磨「惜しいクマ」
摩耶「(危なかった…もう少しで死ぬところだった)」
天龍「(摩耶、ここは落とすぞ)」
摩耶「(よし)」コクン
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
黄球磨「クマァッ!!」ブゥン
ガキーン!
摩耶「ああっ!」
天龍「やっちまった…」
黄球磨「これぞ天下のDズニーパワークマ」ドヤ
ポス
アウトー!
金剛「ヘイボーンデスネー」
黄球磨「クマッ!?」
摩耶「思ったより伸びなかったな…」
天龍「あぁ」
卯月「(やっぱりホンモノじゃないとダメだったぴょん…でもホンモノは著作権が厳しいぴょん)」
黄球磨 左飛 二死
『七番、ピッチャー、マスクドN』
マスクドN「…」
摩耶「来たか」
天龍「(ぐっ…威圧感だけて根負けしそうだ)」
摩耶「」スッ
マスクドN「!」
天龍「摩耶…お前!」
摩耶「いくぞ…マスクドN!」
マスクドN「フッ…いいだろう」
天龍「(シャァベッタァァァァァァァ!!!)」
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
マスクドN「!」
バシイッ!
ボール!
摩耶「(内に攻めすぎたか…)」
天龍「(摩耶…お前がそう勝負したいのなら俺は何も言わねぇ。俺の指示するサインは1つだ。リベンジしてこい!)」
マスクドN「…」
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ
マスクドN「!」ブゥン
バシイッ!
ストライーク!
摩耶「(よし、空振らせた!)」
天龍「(へっ、何て直球だ)」
天龍「(ミット越しなのに手が痺れるぜ)」ビリビリ
マスクドN「…」
摩耶「(渾身のストレート…)」グッ
摩耶「(くらいやがれっ!!)」ビュンッ
マスクドN「っ!」ブゥン
バシィッ!!
ストライーク!!
天龍「(すげぇ…すげぇよ摩耶)」
マスクドN「…」
摩耶「(これで最後だ…マスクドN!!)」グッ
摩耶「おりゃあっ!!!」ビュンッ
マスクドN「!!」ブンッ
ガキーン!!
キャ-ッ!
ファール!
摩耶「ふぅ〜!」
マスクドN「…」
天龍「(摩耶!釣り球で誘うぞ!)」
摩耶「(オッケー!)」コクン
摩耶「」グッ
摩耶「」ビュンッ!
マスクドN「…!!」ブウン
ズバァン!!
シュウウウウウ
…す、ストライーク!バッターアウトォ!!
摩耶「っしゃあああああ!!!!!!」
マスクドN「…見事だ」スンスン
マスクドN「あはぁ////」トロ-ン
卯月「そろそろうーちゃんのパンツ返すぴょん!」
マスクドN 空三振 チェンジ
天龍「いよいよ最終回だ…あと一点、何とかして勝ち越すぞ」
摩耶「運良く打順もクリーンアップからだしな。頼むぞ」
北上「任せてよ!」
金剛「1点とは言わず5点くらい取りにいきマショー!」
ヤッさん「艦娘の二人のどっちかでも塁に出てくれよなっ」
天龍「よし…円陣組むぞ」
ガシッ!
天龍「気合!入れて!」
勝つぞぉ!!
『五回オモテ、角野町の攻撃は、三番、サード、北上さん』
北上「(何とかしてあの剛速球を打ち返さないと…)」
マスクドN「…」
プレイ!
マスクドN「」グッ
マスクドN「」ビュンッ
北上「っ!」ブンッ
バシイッ!
ストライーク
北上「おぉぅ…」
マスクドN「…」グッ
ビュンッ
ズバァン!
ストライーク
北上「(は、速すぎる…でも)」
マスクドN「」
マスクドN「」ビュンッ
北上「(そう何度も真っ直ぐ投げられても!)」ブンッ
カキーン!
マスクドN「!!」
ファール!
北上「3球で仕留めるつもりだったんでしょ。でもね、全部真っ直ぐだと目も慣れるよ」
北上「艦娘、嘗めないでよね」
マスクドN「…」
カキーン!
マスクドN「…」
北上「(これだけ粘って息一つあげない、か…どれだけ化け物なの)」ハァハァ
マスクドN「」グッ
マスクドN「」ビュンッ
北上「!!」
マスクドN「しまっ…」
ドゴォ!
北上「ぐうっ!」
デッドボール!
摩耶「北上たん!」ダッ
北上「摩耶っち…」
摩耶「大丈夫か!?」シュ-
北上「うん、平気…腰の所だったからそこまで痛くないよ」
摩耶「立てるか」
北上「大丈夫。このまま一塁に行くよ」タッタッ
マスクドN「…」
〜応援席〜
瑞鶴「うわー痛そぉ」
加賀「大井っちは起きてない!?ねぇ!」
初雪「だ、大丈夫…です」
大井「んん…」ムクリ
磯波「!?」
大井「あら?試合は?」
加賀「今北上がヒットで塁に出たところよ」
大井「北上さぁぁぁぁん!!!!!流石ですぅぅぅぅうううう!!!!!!」
アリガトネ-!
加賀「(何とか誤魔化せたわ…これでデッドボールだと知れたら相手がどうなることやら)」
北上 死球 一塁
天龍「貴重なランナー出たぞ!!」
吹雪「金剛さん!落ち着いて、フォアザチームの精神です!」
叢雲「またクソみたいな三振したら承知しないわよ!!」
棟梁「艦娘の底力はどこいったんじゃあ!」
大将「ここで打たなきゃいつ打つんだよー!!」
ヤイノヤイノ!
金剛「…酷い言われようデース」
マスクドN「…」グッ
金剛「(まぁでも、今回は秘策がありマース)」
マスクドN「」ビュンッ
金剛「(送りバントデース!!)」スッ
マスクドN「!!」
コンッ
マスクドN「っ!」スッ
北上「よいしょ」ズザァ
マスクドN「」ビュンッ
黄球磨「クマッ!」バシ
アウトー!
金剛「ふぅ、最後の最後にいいworkができマシター」
ヨクヤッタゾコンゴウ!ソウダ!ソレデイインダ!!
金剛「…そのopinionは四番としてどうかと思うデース」
金剛 犠打 一死二塁
『六番、ファースト、ヤッさん』
天龍「ヤッさん!」チャチャチャ
吹雪「ヤッさん!」チャチャチャ
棟梁「ヤッさーん!ここが男の見せ所じゃあ!!」
白雪「ヤッさーーん!!」
リベラ「ヤッサァァァン!!!」
深雪「ヤッさん頼むぞ!!」
ヤッさん「…」
ヤッさん「(落ち着け…ライトのガキのとこ落とせば勝ち越しは決まったようなもんだ)」
マスクドN「…」ビュンッ
ヤッさん「っ!」ブンッ
ズバァン!
ストライーク!!
ヤッさん「(は、はぇぇ…女の投げる速さじゃねぇよぉ)」
棟梁「ヤッさーん!!今日勝って娘さんにいいトコ見せんだろ!?」
ヤッさん「!!」
ヤッさん「(そうだった…俺は今までアイツに何一つ出来てやれなかった。娘の誕生日、今日その日にカッコいいとこ見せてやるって決めたんだ!!)」グッ
マスクドN「…」ビュンッ
ヤッさん「ソオリャアアアッ!」ブンッ
カキーン!
ヤッさん「やった…?」
ボテボテ
ヤッさん「くそっ!」ダッタッ
浜風「…」スッ
浜風「ファースト!」ビュッ
ヤッさん「うおおおおおお!!!!!」ズザザザザザァ
黄球磨「け、煙たいクマ…」ゴホゴホ
…アウトー!
ヤッさん「…ちくしょお!!」ダンッ
天龍「惜しかった…」
吹雪「ランナーも進めませんでしたね」
ヤッさん 三ゴロ 二死二塁
天龍「さぁ来たぞ…この日一番の見所だ!」
『六番、ピッチャー、摩耶さん』
摩耶「…」
天龍「スゥ」
天龍「摩耶ーっ!!!!!お前が打たなきゃ誰が打つんだぁぁぁぁ!!!!!!」
深雪「摩耶姉!!ここで決めてくれぇ!!!!」
吹雪「摩耶さーん!!!!」
白雪「打ってくださーい!!!」
叢雲「アンタしかいないのよ!!打て!!打ちなさい!!」
棟梁「うぅ…摩耶ちゃぁん」グスッ
大将「棟梁!まだ泣くのははえーよ!兎に角摩耶がうちやがれぇっ!!」
ワー!ワー!
摩耶「ったく…うるさくて集中出来ねーよ」
マスクドN「…」
マスクドN「」スッ
摩耶「ん?」
マスクドN「勝負だ。摩耶」
摩耶「…ほう、いいだろう。受けて立つぜ!」
マスクドN「」グッ
摩耶「(さぁ来い!)」
マスクドN「」ビュンッ
摩耶「っ!」ブンッ
カキーン!
ファール!
オオオオオォォォォォ…
摩耶「っ!」ブンッ
カキーン!
ファール!
天龍「2ボール2ストライク…」
吹雪「5球ほど粘ってるけど前に飛んでない…」
深雪「摩耶姉…」
ヤッさん「…テテ」
ヤッさん娘「無理しすぎよ、パパ」ポンポン
ヤッさん「へへ」
ヤッさん「なぁ、父ちゃんカッコよかったか?」
ヤッさん娘「そうねぇ…」
ヤッさん娘「お魚とってる時よりもカッコよかったかな?」
ヤッさん「…コイツめ!」ワシャワシャ
ヤッさん娘「やだ、髪が傷んじゃう!」
カキーン!
ファ-ル!
金剛「摩耶!ballは見えてマス!後はtimingだけデース!!」
天龍「いいぞ摩耶!粘って粘って相手を疲れさすんだ!!」
摩耶「(…向こうよりアタシがやべぇよ。
もう手の感覚がねぇ)」ビリビリ
マスクドN「…」ビュンッ
摩耶「!!」
バシィ!
…ボール!!
大将「ふ、フルカン…」
吹雪「私、打ってもないのに緊張してきたよぉ」
白雪「私も…」
叢雲「摩耶ぁ!」
リベラ「マヤサァン!」
棟梁「ま゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
深雪「棟梁!泣きすぎだって!!」
ヤッさん「摩耶…頼む!」
ヤッさん娘「摩耶姉さん…」
天龍「…摩耶!」
〜応援席〜
瑞鶴「摩耶!頑張れ!」
加賀「…摩耶!」
初雪「摩耶お姉ちゃん!」
磯波「摩耶お姉ちゃあん!!」
ヲばあちゃん「摩耶ちゃん…!」
龍驤「摩耶、今や!」
龍驤「おっ、ええギャグ出来たやんけ」
マスクドN「…」
摩耶「勝負だ!マスクドN!!」
マスクドN「…あぁ」グッ
マスクドN「」ビュンッ
シュルルルルルルル…
摩耶「ここだぁぁぁぁ!!!!!!」ブンッ
カッ…
一同「!!!!!!!!!!」
キイイイイイイン
摩耶「!!」
マスクドN「っ!」
摩耶「(ライト!!)」
卯月「絶対に…絶対に捕るぴょん!!」タッタッタッ
卯月「(練習…したもん!)」
ー
ーー
ーーー
コーチ「おうっ!おうっ!」ピョンピョン
卯月「ぴょんっ!ぴょんっ!」ピョンピョン
コーチ「うーちゃんおっそーい!そんなんじゃ日が暮れるよ?」ピョンピョン
卯月「ま、まだまだぴょん!」ピョンピョン
ーーー
ーー
ー
卯月「(あれだけ練習したんだぴょん!うーちゃんが…うーちゃんが勝つもん!!)」
ズザザザァ…
天龍「ど、どうなった…」
…フェア!!!!!
天龍「っしゃあああああ!!!!!!摩耶やああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
吹雪「うぅ…うぇぇ」グスグス
白雪「吹雪ちゃん…よかったよぉ」グスン
深雪「摩耶姉…流石だな!」
リベラ「うっ…ふぅ」ビュルル
棟梁「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」ドバァ
大将「棟梁!逝くなぁ!!」
ヤッさん「よし…よし!!」
ヤッさん娘「パパ…」ギュッ
北上「摩耶っち…!」
摩耶「へへ、どうだ!」
〜応援席〜
瑞鶴「摩耶ー!アンタ今一番輝いてるわよ!!」
加賀「うんうん、この勝負強さは艦娘に欲しいわね」
初雪「摩耶お姉ちゃんはあげない!」
磯波「吹雪ちゃんみたいに太って欲しくありません!」
大井「いや…別に艦娘全員が太るわけじゃないのよ?」
ヲばあちゃん「良かったねぇ…摩耶ちゃん」
卯月「うぅっ!ぐすっ!」
いちろう「…」ナデナデ
卯月「うーちゃんが!うーちゃんが捕れていたら!!」ビエ-
いちろう「…」
ギュッ
卯月「ふぇっ」
いちろう「…よく頑張った。まだウラがあるじゃないか。あとアウト1つ、しっかり守ろう?な?」ナデナデ
卯月「いちろう…」
卯月「」グシグシ
卯月「うん!」
ストライ-ク!バッタ-アウト!!
いちろう「さ、攻撃だ!逆転しよう!」
卯月「うーちゃんに回して欲しいぴょん!!」
いちろう「はは、任せとけ!!」
KNS 艦これニュース速報 ピ-ロ-ピ-ロピ-ロ-リ-
瑞鶴「艦これニュース速報です。たった今、川野町野球場で火災が発生致しました」
瑞鶴「出火元はリリーフで登板した寿司屋の大将さん(24)。2人を抑えた後突如炎上し、塁を全て埋めると言う事態に陥りました」
瑞鶴「現場の吹雪さーん?」
吹雪「…」
吹雪「はい!ただいま火災現場に来ているんですけど激しい炎が待っています!一刻も早く消火活動を行なって欲しいです!!」
瑞鶴「…現場からは以上です」
瑞鶴「これについてコメンテーターの初雪さん、どう思われますか?」
初雪「最低、死ね」
瑞鶴「本当にそう思います」
瑞鶴「…え?あ、ホント?」
瑞鶴「えー、たった今消防隊が到着したようです!」
大井「…何やってるんですか。それに、あの加賀さんをマウンドに出していいの?」
瑞鶴「それでは、お天気です。ア〇タツ!」
大井「それが言いたかったんだけでしょう!!」
加賀「…」ビュンッ
パァン!
天龍「はー、いいボールじゃねぇか。あんなクソみてぇな守備とバッティングだったのに」
吹雪「加賀さんの投げ方…」
白雪「変則的なサイドスローですね…」
加賀「…うん」
プレイ!
卯月「(誰だか知らないけど、絶対に打つぴょん!)」グッ
加賀「…」
加賀「」ビュンッ
卯月「っ!」
ズバンッ!
ストライーク!
卯月「ひぇ…」
天龍「(インコースが有効的だな…これはいけるぞ!)」
卯月「(変な投げ方…キモいぴょん)」
加賀「」ビュンッ
カクンッ
卯月「うびゃあっ!」ブンッ
カキーン!
ファール!
天龍「(ひゃー、よく飛んだなぁ)」
加賀「(あと一球ね…)」
卯月「(あと一球…必ず打つぴょん!)」
加賀「(絶対に鎮火するわ)」ビュンッ
卯月「ちぇえいっ!!」ブンッ
カッ…キィィン!
加賀「!!」
ササオカ「!!」タッタッタッタッ
ササオカ「!!」ダ-イブ
ズシャァァアアアア!!!!!!
卯月「…!!」
ササオカ「…」ムクリ
ササオカ「」グッb
アウトー!!
ワァァァァァ!!!!!!
自治会長「今年度野球大会、優勝は…角野町!」
( ̄∇ ̄ノノ"パチパチパチ!!
自治会長「いやぁ実にいい試合でした」
自治会長「それでは、優勝旗と賞品の海山の幸です」
天龍「摩耶、行ってこいよ」
摩耶「…いいのか?」
天龍「ヒーローはお前だ。さぁ」グイグイ
摩耶「押すなって…」タッタッ
自治会長「おめでとう」
摩耶「ど、どうも…」
( ̄∇ ̄ノノ"パチパチパチ!!
卯月「ぐすっ…ひっく!」
いちろう「…」ナデナデ
卯月「ま、摩耶!!」
摩耶「なんだ?」
卯月「…次は負けないぴょん!」
摩耶「あぁ!こっちも受けて立つぜ!」
加賀「海の幸!山の幸!」キラキラ
北上「加賀さん、もしかしてこれのためだけに投げたの?」
加賀「えぇ、そうよ」
北上「あはは…」
吹雪「はぁー、それにしてもいい試合でしたねぇ」
白雪「吹雪ちゃん、カッコよかったよ!」
吹雪「ううん、白雪ちゃんの神バントがあったからだよ。ありがとう♪」
白雪「そ、そんな…////」
マスクドN「…」
ふぶしら「ひっ!」
摩耶「よ、よぉ」
マスクドN「…いい勝負だった。私も久しぶりに熱くなれた。完敗だ」スッ
摩耶「…いや、アンタの真っ直ぐは今まで見たことなかったぜ」アクシュ
吹雪「ところで、マスクドNさんってどなたなんですか?」
マスクドN「私か?…そうだな、試合にも負けたことだ。正体をあらわすか」スッ
吹雪「…」ゴクリ
マスクドN「私は…」
那加「那加ちゃんでーす!」
那加「どう?びっくりした?長門秘書艦に似てた?」
吹雪「…へ?」
北上「ええっ!?」
金剛「masked Nは那加だったんデスカー!?」
加賀「き、驚愕の事実ね…」
那加「えへへー」
摩耶「…な、なぁ吹雪」
摩耶「コイツ、誰だ?」
白雪「」コクコク
那加「コイツじゃなーいー!艦隊のアイドル、那珂ちゃんでーす!よろしくぅ☆」
瑞鶴「おーい!」
大井「北上さぁぁぁぁん!!!!!」ダダダダ
北上「大井っ」ガバァ
大井「おめでとうございます!おめでとうございますぅ!!」ギュ-
北上「大井っち…苦しい」
那加「やっほー☆」
瑞鶴「あれ?なんでここに那加ちゃんがいるの?」
那加「那加ちゃんはー、マスクドNだったのです!」
瑞鶴「…は?」
吹雪「あ、同じ反応」
瑞鶴「長門秘書艦じゃなかったの?」
吹雪「私もそう思ってました」
大井「確かに…長門秘書艦にしては小さかったわね。色々と」
那加「那加ちゃんは成長期だもん!」ブ-
加賀「長門秘書艦も那加ちゃんもイニシャルはNだったわね」
那加「そーゆーこと☆」
北上「声も一緒だしね」
那加「わーっ!」
ミスった。訂正します
吹雪「はぁー、それにしてもいい試合でしたねぇ」
白雪「吹雪ちゃん、カッコよかったよ!」
吹雪「ううん、白雪ちゃんの神バントがあったからだよ。ありがとう♪」
白雪「そ、そんな…////」
マスクドN「…」
ふぶしら「ひっ!」
摩耶「よ、よぉ」
マスクドN「…いい勝負だった。私も久しぶりに熱くなれた。完敗だ」スッ
摩耶「…いや、アンタの真っ直ぐは今まで見たことなかったぜ」アクシュ
吹雪「ところで、マスクドNさんってどなたなんですか?」
マスクドN「私か?…そうだな、試合にも負けたことだ。正体をあらわすか」スッ
吹雪「…」ゴクリ
マスクドN「私は…」
那珂「那珂ちゃんでーす!」
那珂「どう?びっくりした?長門秘書艦に似てた?」
吹雪「…へ?」
北上「ええっ!?」
金剛「masked Nは那珂だったんデスカー!?」
加賀「き、驚愕の事実ね…」
那珂「えへへー」
摩耶「…な、なぁ吹雪」
摩耶「コイツ、誰だ?」
白雪「」コクコク
那珂「コイツじゃなーいー!艦隊のアイドル、那珂ちゃんでーす!よろしくぅ☆」
瑞鶴「おーい!」
大井「北上さぁぁぁぁん!!!!!」ダダダダ
北上「大井っ」ガバァ
大井「おめでとうございます!おめでとうございますぅ!!」ギュ-
北上「大井っち…苦しい」
那珂「やっほー☆」
瑞鶴「あれ?なんでここに那珂ちゃんがいるの?」
那珂「那珂ちゃんはー、マスクドNだったのです!」
瑞鶴「…は?」
吹雪「あ、同じ反応」
瑞鶴「長門秘書艦じゃなかったの?」
吹雪「私もそう思ってました」
大井「確かに…長門秘書艦にしては小さかったわね。色々と」
那珂「那珂ちゃんは成長期だもん!」ブ-
加賀「長門秘書艦も那珂ちゃんもイニシャルはNだったわね」
那珂「そーゆーこと☆」
北上「声も一緒だしね」
那珂「わーっ!」
ヤッさん「おーい摩耶!それに艦娘の皆もこっちへ来てくれ!」
摩耶「なんだなんだ?」
棟梁「ほらもっと摩耶ちゃんはこっちに」
摩耶「お、おい…引っ張るな」
ヤッさん「行くぞー!せーのっ!」
ワーッショイ!ワーッショイ!
摩耶「ちょっ!やめろ!高い!怖い!助けてぇ!!」
天龍「ワーッショイ!ハハハ!」
(ナカチャンデシタ-
〜次の日〜
ヲばあちゃん「もう帰るのかい?もう1日くらいゆっくりしていっても」
吹雪「ううん、休暇の期限があるからもう帰らなくちゃ」
ヲばあちゃん「…そうかい。それじゃまた長いこと会えなくなるね」
吹雪「…」ジワ
吹雪「うぅっ…!」ギュッ
ヲばあちゃん「よしよし」ナデナデ
フブキ、モドッテモシッカリヤルノヨ?
吹雪「…ぅん」グスッ
ミナサンモ、カラダニキヲツケテクダサイネ
瑞鶴「はい」
加賀「お土産、ありがとうございます」ペコ
ヲばあちゃん「いえいえ、鎮守府に戻ったら提督さんにもよろしくと伝えておいてくださいね 」
加賀「わかりました」
深雪「また遊びに来てくれよな」
金剛「イエース!」
白雪「今度会う時は、平和な世界で会いましょう」
瑞鶴「そうね」
磯波「…さようなら」
叢雲「ほら、最後くらいきちんと挨拶しなさい」
磯波「さ、さようなら!」
叢雲「楽しかったわよ。ありがとう」
天龍「キャッチボールしたいなら呼んでくれよな!」
龍驤「今度は、ウチより貧弱な子以外もお金払ってもらうからな。覚悟しときや」
瑞鶴「…さ、そろそろ行きましょう」
大井「待って!!!!」
瑞鶴「うぇっ…大井っちどうしたのよ?」
大井「き、きた…北上さんがいません!」
一同「な、なんだってー!?」
〜高台〜
北上「…」
摩耶「…」
摩耶「あ、あの…」
北上「どしたの?」
摩耶「え、えっと…大会、楽しかったか?」
北上「うん!摩耶っち、すっごくカッコよかったよ!」
摩耶「そ、そうか…ありがとな////」
北上「それで、試合の後に言いたかったことってなあに?」
摩耶「!!」
摩耶「…」
摩耶「あぅぅ」
摩耶「」ス-ハ-
摩耶「よし!」
摩耶「北上さん、貴女に会った時から好きでした。アタシ…私とお付き合いしてください!」ペコ
北上「…」
摩耶「…」スッ
北上「…ごめんね。私には、かけがえのない人がいるんだ」
摩耶「…」
摩耶「そっか」
北上「摩耶っちのことは好きだよ?商店街もすっごく楽しかった。でも、恋人としては見ることはできないよ」
摩耶「…はは、だよなぁ」ポロ
摩耶「あれ?何でだよ…嫌われてないのに…涙が…クソ…止まれよ!クソがっ!」ポロポロ
北上「…」
北上「摩耶っち」
摩耶「ふぇっ?」グスグス
チュッ
摩耶「」
北上「わ、私からのヒーロー賞だよっ////」
摩耶「」
北上「…摩耶っち?」
摩耶「」バタン
北上「わーっ!摩耶っちが倒れたー!!」
北上「おーい」ズルズル
大井「北上さ…」
北上「よいしょと」
摩耶「」
天龍「オレに任せとけ」ヨイショ
天龍「(はぁ…こりゃダメだったか)」チラ
摩耶「うぇへへへへへ…きたかみたぁん」ニヤニヤ
天龍「(…キモっ!)」
瑞鶴「それじゃ全員揃ったことだし、改めて行きましょう」
ヲばあちゃん「吹雪ちゃん、もう大丈夫かい?」
吹雪「」コクン
吹雪「またね…お母さん、ヲばあちゃん、みんな!」
ウン!ソノカオダ!!ガンバレ!!
ドルン!ドッドッドッドッ
吹雪「さよーならー!!」
ヲばあちゃん「またね遊びにいらっしゃいねー!!」
瑞鶴「お元気で!」
加賀「ごちそうさまでした」
金剛「Goodbye!!」
北上「じゃあね。摩耶っち」
大井「っち!?っちってどういうこと!?」
吹雪ちゃーん!!
吹雪「睦月ちゃん!!」
吹雪「睦月ちゃん、どうして相手チームにいたの?」
睦月「うん、それはね…ちょっと恥ずかしいんだけど」
ー
ーー
ーーー
睦月「わーれっはうーみのっこ♪」テクテク
霊媒師「…ちょいとお嬢さん」
睦月「はい?」
霊媒師「お亡くなりになった方で会いたい方がいるね?」
睦月「え?は、はい…」
霊媒師「私に任せなさい。なぁにお代はいらないよ」
睦月「あの…貴女は?」
霊媒師「私はビッグリバー龍鳳…そう呼ばれているわ」
睦月「ビッグリバー…龍鳳…」
霊媒師「さぁ、こちらに」
ーーー
ーー
ー
睦月「その人の教えで、この島へ来て野球をすれば会えると言われたの」
吹雪「(また胡散臭いのについて行ったなぁ)」
ファーーーーーーwwwwwwww
吹雪「」ビクッ
ヤッさん「おーいっ!もう帰るのかい?」
吹雪「ヤッさん!」
ヤッさん「楽しかったぜ!ありがとよ!!」
吹雪「うん!」
パパ-!ギョグンナッテルワヨ-!
ヤッさん「今行くよー!じゃあな」
睦月「!!」
睦月「今…如月ちゃんの声が」
吹雪「あー、楽しかった」
加賀「ブッキー、結局痩せなかったわね」
瑞鶴「それよりちょっと太ったんじゃない?」
吹雪「なあっ!今朝体重測ったら減ってましたもん!!」
北上「いくつ?」
吹雪「…に、200g」
金剛「誤差の範囲デース」
吹雪「睦月ちゃん!私痩せたよね!?」
睦月「う、うん?どうかな…?」
大井「睦月さん、正直に言ってあげてもいいのよ?」
睦月「うううう…」
「おーーーーい!!!!!!」
那珂「那珂ちゃんを置いていかないでェ!!」
那珂「っとっとっと!」ガンッ
那珂「あ〜〜〜〜」ゴロゴロゴロゴロ
北上「那珂ちゃん!!」
瑞鶴「何に引っかかったのよ…」
睦月「ふふ、来た頃の吹雪ちゃんみたい」
吹雪「む、睦月ちゃん!」
アハハハハハハ!
吹雪「(私達第五遊撃部隊は、ずっとずっと仲良しですっ!!)」
おしまい
【番外編】
〜大阪 お好み焼き屋〜
ガララッ
イラッシャイ
ヲっさん「ヲッ!(よっ)」
エッ…
ヲっさん「ヲッヲッヲ!(久しぶりやな)」
マ、マサカ…
ヲっさん「ヲッ!ヲヲヲッ!ヲッヲッ!(お好み焼き、1つ。それと焼酎)」
…カエッテキテクレタンデスネ
テイトク
ヲっさん「…」
ヲっさん「ヲッヲッ(ああ、ただいま)」
終わったぁ…これにて、第五遊撃部隊シリーズ完結です
やりたい放題やってごめんなさい
ある生徒会の平凡な日常
ある生徒会の平凡な日常 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419434787/)
因みに初めて書いたssです
また書く機会があれば書きたいですね。それでは、お元気で
第五遊撃部隊の面々がパワーアップして帰ってきます!新シリーズお楽しみに!!
このSSまとめへのコメント
支援するデース!
これはいい