【艦これSS】摩耶様は一位になりたい (34)



摩耶「高翌雄型ランキング~」

提督「どうした急に?」

摩耶「最初のテーマは」

提督「先に行かないで」

摩耶「強キャラ」

摩耶「んじゃ提督、答えろ」

提督「今日はえらく強引だな…」

提督「なんだ強キャラ?」

提督「それを高翌雄型でランキングしろと?」

摩耶「おう」

提督「まぁ一位は愛宕だな」

摩耶「理由は?」

提督「理由は笑顔だな」

提督「常に余裕のある感じだし」

摩耶「そっか」

提督「二位は」

摩耶「次のテーマは」

提督「待て待て!」

摩耶「正直、一位以外興味はねぇ」

提督「えぇ…」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1499126342



摩耶「次のテーマは料理上手」

提督「料理か…」

摩耶「おう」

提督「四位は」

摩耶「一位は?」

提督「………」

提督「四位」

摩耶「い ち い は ?」

提督「………」

提督「一位は…高翌雄かなぁ」

提督「理由はだな」

摩耶「次のテーマいくぞー」

提督「理由くらい語らせろよ!」

摩耶「正直、他人の一位理由なんざ興味ねぇ」

提督「えぇ…」




摩耶「テーマはヒロイン力だな」

提督「ヒロインか…」

摩耶「おう」

提督「うーん、そうだなぁ」

摩耶「………」ソワソワ

提督「よし」

摩耶「!」

提督「三位は」

摩耶「お、おう」

提督「あれ?止めないの」

摩耶「(一位だった時の)心の準備ってやつがまだ…」

提督「?」

摩耶「いいから早く言え」

提督「はい」




提督「三位は摩耶だな」

摩耶「え」

提督「二位は」

摩耶「待てよ…」

摩耶「なんで!アタシが三位なんだよ!」

提督「なんでって…うーん正規ヒロイン感をあまり感じないからかなぁ」

摩耶「っ」

摩耶「じゃあ、一位は誰なんだよ!」

提督「鳥海」

摩耶「鳥海か…」

提督「あぁ」

摩耶「そっか…そうだな」

提督「…摩耶?」

摩耶「…へへ」ポロポロ

提督「ちょ」

摩耶「あ、ありがとな…答えてくれて…」グスッ

摩耶「くっ…」タタッ

提督「お、おい待て!」




~~~~~~~~~~~~~~~



ガチャ―――


愛宕「おかえり~」

高翌雄「どうでした?」

摩耶「………」

鳥海「…摩耶?」

摩耶「…強キャラは愛宕ねぇ」

愛宕「あら」

摩耶「…料理の腕は高翌雄ねぇ」

高翌雄「まぁ」

摩耶「…そして、ヒロインは鳥海」

鳥海「!」

高翌雄「ってことは摩耶は…」

(((一位とれていないっ!?)))

摩耶「………」

鳥海(さっきから下を向いているのはそういう…)

高翌雄(マズいわ…)

愛宕(ぱかぱかしてきたわ…)




摩耶「………へへ」

鳥海「ま、摩耶?」

摩耶「えへへ//」

鳥海「なっ」

高翌雄「ど、どうしたの?」

摩耶「いやぁ、べっつにぃ~」ニコニコ

摩耶「ふふふ…ふふっ」


鳥海(どういうことでしょう?)ヒソヒソ

高翌雄(さ、さぁ…何が何やら)ヒソヒソ

鳥海(あれ…?)キョロキョロ

高翌雄(どうかしたの?)

鳥海(愛宕姉さんがいない…)

高翌雄(ほんとだわ…)

鳥海(摩耶はおかしいし、愛宕姉さんは居なくなっちゃうし…)




ガチャ―――


愛宕「ぱんぱかぱ~ん」バッ

鳥海「愛宕姉さん!?」

高翌雄「あら、おかえり」

愛宕「調査してきたわ」

鳥海「調査?」

愛宕「さぁ、回想行くわよ!」

鳥海「え、回想?」

高翌雄「しッ、鳥海静かに」

鳥海「あ、はい」




~回想~


摩耶『くっ…』タタッ

提督『お、おい待て!』バッ

摩耶『んだよ!離せよ!』

提督『だって泣いて』

摩耶『気づいてるなら離せよ!』

提督『やだね!』

摩耶『はぁ!?』

提督『好きな奴が泣いてるんだから放っておくわけないだろ!』

摩耶『なっ…』

提督『いいか?なんか勘違いしているようだから言っておくけどな』

提督『さっきの解答はあくまで主観的な意見は除いて答えた』

摩耶『え…?』

提督『だから、その、あれだ…』

提督『俺自身の解答としては…摩耶が一番だ』

摩耶『………』

摩耶『は、はは…』グスッ

摩耶『んだよ…最初からそう答えろよな』

提督『…俺だって照れくさいことはある』

摩耶『乙女か』

提督『お前さんだけには言われたくない』

摩耶『ふんっ』




提督『あぁ…そうだ』

提督『今後勘違して泣かれたら困るからな…』ゴソゴソ

摩耶『?』

提督『早いけど受け取ってくれるか?』

摩耶『これ…!』

提督『もうはめておくといい』

摩耶『んじゃ…もう一回ちゃんと告白して』

提督『え』

摩耶『さっき泣いててちゃんと聞いてなかったから』

摩耶『もう一回言って!』

提督『もう一回ってなぁ…』

提督『さっきも言ったが…結構照れくさいんだぞ…』

摩耶『提督』

提督『はい』

摩耶『お願い』

提督『………』

提督『うっし!』パンッ

提督『いいか、滅多に言わないからよく聞いておけよ…』

摩耶『おう…』

提督『すぅー……はぁー…』

提督『摩耶が一番好きだ!』

摩耶『………』

摩耶『…へへっ』

摩耶『アタシも好きだぜ!てーとくっ!』ダキッ

提督『わ、おぉ』バタッ




提督『びっくりした…』

摩耶『倒れるとは情けねぇ奴だな』

提督『情けなくてすまないね』

摩耶『まったくだぜ』ギュー

提督『…で、いつまでこうやって倒れておくの?』

摩耶『アタシが人に見せれる顔になるまで』ギュー

提督『そっか…』

摩耶『おう』ギュー

提督『………』

提督『顔』

摩耶『やだ見せねぇ』

提督『そっか…』




~~~~~~~~~~~~



愛宕「いいわねぇ~」

高翌雄「納得の回想ですね」

鳥海「それならあぁもなりますね」チラッ


摩耶「えへへ…」デレー


高翌雄「アレで人に見せれるってことはあの時はどんな顔を…」

愛宕「きっと凄く可愛いかったでしょうねぇ~」

鳥海「ふふ」

高翌雄「では、今日はお祝いにしましょう」

愛宕「いいわね!」

鳥海「賛成です!」

高翌雄「明日から摩耶はレベリングになるだろうから」

高翌雄「しっかり食べておかないと」

愛宕「肉よ!」

鳥海「魚も!」

高翌雄「買い出しに行かないとですね」

鳥海「外出許可とってきます!」タタッ

高翌雄「お願いね」




愛宕「摩耶ちゃーん」

摩耶「…んあ、な、なんだよ」

愛宕「私たち買い出しに行くけど一緒に行く?」

摩耶「ん?買い出し?なにかやるのか?」

高翌雄「ふふふ、摩耶と提督が結ばれたお祝いをしようかと」

摩耶「なっ!?」

愛宕「あ、せっかくだし提督も誘いましょうか」

高翌雄「あら、いいわね」

摩耶「な、ななな」

愛宕「鳥海ちゃんに頼んでおけばよかったわ」

高翌雄「いえ、愛宕」

高翌雄「ここに適任者がいますわ」

愛宕「あぁ~そうね~」

摩耶「へ?アタシ?」

愛宕「他に誰がいるっていうのよ」

高翌雄「いってらっしゃい摩耶」

摩耶「でもよぉ…」

摩耶「なんつーか…その…」

高翌雄「照れくさいの?」

摩耶「………まぁ」

高翌雄「抱き着いておきながら…このぐらい平気でしょう」

摩耶「その…あの時は勢いでやっちまたけど…」

摩耶「いざ我に帰ると…顔も見れねぇかもつーか…」




愛宕「ん~~!!かわいい!」バッ

摩耶「な、なんだよ!?」

愛宕「恋する乙女ね~!可愛いわ~!!」ワシャワシャ

摩耶「愛宕ねぇ!胸が!圧死する!」ポヨンポヨン

高翌雄「胸を躍らせてる場合じゃないわよ」

愛宕「それはどっちの事かしら~?」

高翌雄「どっちもよ」


ガチャ―――


鳥海「取ってきました」

愛宕「おかえり~」

摩耶「うぅ…」

鳥海「?」

鳥海「どうかしたんですか?」

高翌雄「摩耶に提督を誘わせるように言ってるの」

愛宕「でも提督の顔が見れないんですって~、うふふ」

鳥海「あぁ、そういうことですか」

鳥海「そんなことになるだろうと思って」

摩耶「鳥海、お前まさか!」

鳥海「ええ、あえて提督には声を掛けませんでした!」

摩耶「ぬぅ…」

高翌雄「やるわね鳥海!」

愛宕「ぱんぱかしてあげるわ~」ギュ

鳥海「あ、あふぃがとーほざいまふ」ポヨンポヨン




高翌雄「よし!それじゃあ私たち買い出しに行ってくるから」

高翌雄「誘っておくのよ摩耶」

摩耶「……うぅ」

愛宕「うふふ~頑張ってね~」

鳥海「いつもの摩耶らしくすれば大丈夫よ!」


「「「いってきまーす」」」


バタン――――


摩耶「行ったか…」

摩耶「うーん…いつものアタシらしくか…」

摩耶「………」

摩耶「よし…!」





~~~~~~~~~~~~~



コン……コ、コン―――


提督(なんだそのノック…)

提督「はーい」


ガチャ―――


摩耶「摩耶様だ、入るぞ」

提督「もう入ってるじゃん」

摩耶「おう、入ってるな」

提督「あれ、そういや姉妹で外出じゃないのか?」

摩耶「あれ、そうそう姉妹で外出だな」

提督「行かなかったのか?」

摩耶「行かなかったな」

提督「…?」

摩耶「」ソワソワ

提督「どうかした?なんか変な感じだけど」

摩耶「いや、別に…」

摩耶「いつもどーりの摩耶様だぜ?」

提督「………」

提督「目」

摩耶「!」ビクッ

提督「なんで合わせない?」

摩耶「さぁ、気分じゃねぇか?」タラタラ




提督「………」スタ

提督「!」スッ

摩耶「!?」クルッ

提督「っ!」ササッ

摩耶「!!」クルリ

提督「…ふむ」

提督(意地でも視界に居れたくないらしい)

摩耶「ふぅ…ふぅ…」

提督「まぁ、いいや」スタスタ

摩耶「?」

提督「………」ストン

提督「そっちが見ないならコッチは見てるからな」

摩耶「!」

提督「」ジィー

摩耶「………」プルッ

提督「」ジィー

摩耶「………っ」

摩耶(視線がかゆい!)

摩耶「………」チラッ

提督「」ジィー

摩耶「!」サッ

摩耶(めっちゃ見てる!!)




摩耶「………あのよ」

提督「おう」

摩耶「その……照れちまってるんだ」

提督「ん?」

摩耶「だから!提督の顔まともに見れないくらい照れちまってんだよ!」

提督「」

摩耶「…っ///」プルプル

提督「ハッ!」

提督(あまりの衝撃に意識が…!)

提督「そっか、照れていたのか」

摩耶「おう…」

提督「分かるぞー、よーく分かる」

提督「ほんの少し前、俺も似たような経験したからな」

摩耶「知ってる」

提督「うん」

摩耶「なぁ、どうやったらいつも通りになれんだよ?」

提督「難しいな…」

提督「結局のところ時間だと思うぞ」

摩耶「そっか」




提督「…ところで」

提督「そもそもの話、外出しないで何しにここに来た?」

提督「照れてる姿を見せつけに来たわけじゃないだろ?」

摩耶「そ、そうだった…」

摩耶「姉妹でお祝いすることになって…」

摩耶「提督も…一緒にどうかなーって…」

提督「お、もちろん行くよ」

摩耶「…うん、だよな」

提督「それだけか?」

摩耶「…おう」

提督「さっさと聞けば高翌雄たちと一緒に行けたんじゃ…」

摩耶「そうだけどさぁ…」

摩耶「返事なんて分かりきっていても」

摩耶「きけねぇもんだな…」

提督「でも、今意外とあっさりきけたじゃん」

摩耶「そう…だな」

提督「はははっ、時間掛けた割にあっけなかったな」

摩耶「ふふっ」

摩耶「ホントなんか照れちまってたんだ…」

提督「じゃあ、もう?」

摩耶「あぁ、大丈夫だ」スッ

提督「うん、久しぶりに顔見た気がする」

摩耶「アタシもだ」

提督「ふふっ」

摩耶「へへっ」




~執務室の扉前~


愛宕「入れないわね~」

高翌雄「全くですわ」

鳥海「料理作ってから呼びに来ましょうか」

高翌雄「そうしましょう」

愛宕「私はもう少しここで…」

鳥海「ダメですよ」グイ

愛宕「あ~…」ズルズル





~~数か月後~~


コンコン、ガチャ―――


摩耶「提督!」

提督「ん、おかえり」

摩耶「ただいま」

提督「ついにだな」

摩耶「あぁ、そうだな」

提督「長いようで過ぎてしまえばあっという間だったな」

摩耶「アタシは待ち遠しかったぜ」

提督「そっか」

摩耶「おうよ」

提督「それじゃ改めて最高翌練度到達おめでとう!」

摩耶「へへっ…」

摩耶「そんじゃ提督コレ…」スッ

提督「このペンダントも見納めか」

摩耶「まぁ、首から移動するだけなんだけどな」

提督「そうなんだけどな」

提督「はい、手出して」

摩耶「おう」




摩耶「………」

提督「?」

提督「どうかしたか」

摩耶「前言ったとはいえ時間経っているんだし」

摩耶「あれ以来聞いていないなぁって」

提督「えぇ」

摩耶「こういう特別な時くらいは言ってほしいぜ」

提督「そうか…まぁ、そうだわな」

摩耶「おう」

提督「摩耶」

摩耶「はい」

提督「愛しています」

提督「指輪を受け取ってもらえますか?」

摩耶「…はい!」

提督「ふふ」

摩耶「へへ」

提督「やっぱり照れくさいな」

摩耶「たまにはいいだろ」

提督「そうだな」

提督「じゃあ、手」

摩耶「はい」スッ

提督「………」スルッ

摩耶「おぉー…」キラキラ

提督「うん、似合っている」

摩耶「へへっ、ありがとな!」




摩耶「いやー、しかしやっとなれた」

提督「ん?」

摩耶「これでこの鎮守府で一位の強さだぜ」

提督「おう」

摩耶「先月は毎月ある鎮守府内の料理大会で優勝」

提督「そうだな」

摩耶「そして、指輪」

摩耶「へっへー、提督分かっているか?」

提督「あぁ、分かった」

摩耶「提督のプライベートだけでなく」

摩耶「オフィシャルのランキングもアタシがぜーんぶ一位なんだぜ!」

提督「うん」

提督「凄いよ、摩耶は」

摩耶「撫でたりしても罰は当たらないぜ?」

摩耶「むしろ、撫でないと罰当たり」

提督「そうだな」

摩耶「ん」ヒョイ

提督「よーしよし」ナデナデ

摩耶「へへ…」ワシャワシャ




提督「さて、みんな待っているだろうしそろそろ行くか」

摩耶「おう!」



手をつなぎ二人は会場へ…






おわり




本格的に暑くなってきて熱中症が心配になので
塩分多めに入れておきました。


前作の摩耶様
【艦これSS】摩耶「おっせぇなぁ…」
【艦これSS】摩耶「おっせぇなぁ…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1487826504/)


他ジャンルに挑戦してみました。
男「非日常的なこと起きないかなー」神「やぁ」
男「非日常的なこと起きないかなー」神「やぁ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495522672/)





おまけ
持ちネタでウエディング入場曲を作ろうとする愛宕さん


愛宕「ぱかぱか~ん♪」

愛宕「ぱかぱか~ん♪」

愛宕「ぱかぱかん♪ぱかぱかん♪ぱかぱかん♪ぱかぱかん♪」

愛宕「ぱんp…ヴぉーホッ!!…ゲホッ!!けほっ…こほ…」

愛宕「み、ず…」

鳥海「あ、はい!」タタッ

愛宕「ぜぇー…ぜぇー…」

鳥海「はい、お水!」

愛宕「あり…が…と」

愛宕「ゴク…ゴク…」

愛宕「ぷぁ~!」

鳥海「大丈夫ですか?」

愛宕「ぱんぱかの連続詠唱は危険ね~」

鳥海「去年もむせてましたよね?」

愛宕「そうだったわね~」

鳥海「気を付けてくださいね」

愛宕「は~い」



おわり




おまけ2
持ちネタでウエディング入場曲を作らされることになった高翌雄さん


高翌雄「馬鹿馬鹿~♪」

高翌雄「馬鹿馬鹿~♪」

高翌雄「馬鹿馬鹿め♪馬鹿馬鹿め♪馬鹿馬鹿め♪馬鹿馬鹿め♪」

高翌雄「馬鹿めぇ~と言ぃ~ってさしあげまぁす~わ~♪」

高翌雄「………」

高翌雄「鳥海」

鳥海「はい」

高翌雄「祝いの歌としてこれはどうなのかしら?」

鳥海「計算するまでもなくダメですね」

高翌雄「馬鹿め!」



おわり




以上です。
ここまで読んで下さってありがとうございます。


なるほど…

ありがとうございます!
次からきをつけます

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