【艦これ】伊168「耳掃除してあげる」 (50)
・初SSです
・何番煎じ
・至らぬところがあるかもしれません
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提督「……」カリカリ
伊168(以下イムヤ)「……」ジー
提督「……」カリカリ
イムヤ「……ねえ、司令官」
提督「ん? なんだ?」
イムヤ「イムヤの事、嫌いになったの?」
提督「え!? いや、どうしたんだ突然!?」オロオロ
イムヤ「だって、さっきから一言も話してくれないじゃない! 今までは声くらい掛けてくれたのに……」
提督「……あー、すまん。なんというかさ、最近こう…余裕がなくなってきたと言うか、自分のことで精一杯というかさ。これまでは何とかやってきたんだが…。夏の大規模作戦が終わった辺りから、なんだか物事に身が入らなくてさ。執務に集中するので精一杯なんだよ」
イムヤ「それって、疲れてるってこと?」
提督「どうなんだろうな? 自分にもわからん」
イムヤ「ふふ、なにそれ?」
提督「でもそうか、イムヤまでに心配を掛けてしまうとは。すまなかった」
イムヤ「謝らないでよ。というか、むしろもっと心配になっちゃったわ。少しは休んだらどう?」
提督「気を使ってくれるのは嬉しいんだが、そうもいかんだろう。仕事だって、消化しなきゃ溜まる一方だ」
イムヤ「だからって、そんなんじゃ司令官、いつか死んじゃうわよ?」
提督「死ぬってまあ大げさな。それに、命を懸けてるのはおまえたちの方じゃないか。みんなが必死に戦ってる中、俺だけぬくぬくと休むわけには……」
イムヤ「じゃあ私、もう仕事しないよ?」
提督「そ、それは困るな。秘書官のおまえがいなくちゃ仕事にならん」
イムヤ「ふーん。しーらない」スタスタ
提督「い、イムヤ?」
イムヤ「……」ポスン
提督(い、イムヤが俺の股の間に座ってきた!? し、しかも俺に背中を預けてきた!?!?!)
提督「な、なあ? どうした?」
イムヤ「私達が必死に戦ってるから、そんなに仕事しちゃうんでしょ?だからサボってるの」
提督「で、でもこれじゃあ仕事が(ああ、イムヤの身体!柔らかいなあ……!!!!!)」
イムヤ「やりたければやればいいじゃい。でもその書類、明後日の分でしょ?」
提督(イムヤイムヤイムヤ、良い匂いだなぁ)「そりゃそうだが。でもこれやれば、明後日は楽できるんだぞ?」
イムヤ「ふーん。で、その楽できる明後日はいつ?」
提督「そ、それは――」
イムヤ「」モゾモゾ
提督(ちょ、イムヤ! 深く腰掛けないで、イムヤのお尻が、ムスコに擦れ……!)
t督『私は私の記憶、私の存在を残したい!』ビキビキ
提督(ぬわーーっっ!! ムスコ自動報復モードにっ!!!! こ、これがイムヤにばれたら)
~~~~~~~~~
イムヤ『あ! 後ろから見てたの? 憲兵に通報してたんじゃないからね?』ポチポチ
憲兵『密かに近付いて、確実に沈めるの』ドゴオッ
~~~~~~~~~
提督(なんてことにーー!!)
イムヤ「あ~あ。眠くなってきちゃった。このままここで寝ちゃおうかなー」チラチラ
提督(ぐっ!背に腹は代えられん)
提督「し、仕方ないな! ちょっとぐらいなら……」
イムヤ「ホント!?」バッ
提督「お? おう」ビクッ
提督(ホッ。離れてくれた……が、なんだか名残惜しいな)
イムヤ「それじゃあ今、何時だと思う?」
提督「え? えーっと……ヒトゴーマルマルだな」
イムヤ「そうよ! おやつの時間! 間宮さんのところに行きましょ?」ガシ
提督(イムヤはそう言うと、俺の手を掴んできた。にしても、柔らかい手だなあ)
提督「あ、ああ、そうしようか」(ああ、仕事が)チラ
イムヤ「……そんなの、いつでもできるじゃない。私だってもっともっと手伝うわ!」
提督「え!? いや、でも流石におまえに任せるわけには……。ただでさえ、毎日毎日オリョクルを頑張ってもらってるのに」
イムヤ「私達が頑張れるのも、司令官のお陰なの! だから、司令官は休まなくちゃいけないの!」
提督「いや、どういう論法だよ……」
イムヤ「ね、ほら立って? って……え?」ギョッ
提督「ん? どうかしたか?」
イムヤ「司令官、ちょっといい?」ミミグイー
提督「え? は?」ミミヒッパラレ
イムヤ「」
提督「イムヤ!?どうした!?」
イムヤ「……司令官? 最後に耳掃除したの、いつ?」
提督「耳かき? いやー、覚えてないなぁ」
イムヤ「これ……すごいことになってるわよ?」
提督「え!? 本当か?」
イムヤ「ええ。何というか、洗われてない排水口みたいな?」
提督「は……排水口」ゴクリ
イムヤ「丁度良いわ。司令官! 間宮さんはまた今度ね」
提督「え? いいのか? 行かなくて」
イムヤ「ええ。そのかわり、耳掃除してあげる!」
―――提督のお部屋
提督(結局押し切られてしまった……)
提督「上がってくれ。散らかってるが」
イムヤ「お、お邪魔しま~す」
提督「にしても、ほんとにやる気か?」
イムヤ「ええ! 司令官はこんなに頑張ってるんだから、一日くらいサボったって罰は当たらないわよ」
提督「やるにしたって、夜とかでもいいだろ。何も今やらなくたって――」
イムヤ「だって、寮には点呼があるもの。それに、他の子たちが心配しちゃうじゃない」
提督「そこまでしてもらわなくたって、耳かきぐらい一人で出来るんだけどな」
イムヤ「そ、それは……わ、私がそうしたいの! 悪い?」
提督「悪くはないが、排水口みたいなんだろ? 汚いんだろ?」
イムヤ「ええ。掃除するんだしね」
提督「そんなわざわざやってくれなくても」
イムヤ「嫌。今日は司令官の耳掃除をするまで帰らないわよ。そう決めたんだもの」
提督「まあ、そこまで言うなら」
イムヤ「それにしても、司令官って布団敷きっぱなのね。ベッドでもないのに」
提督「いやあ、ここって本当に寝るための部屋って感じだからな。わざわざ畳む必要もないかなって」
イムヤ「まあいいわ。よいしょっと」フトンニセイザ
イムヤ「さあ司令官。おいで?」ヒザポンポン
提督「」ゴクリ
提督(膝ポンポンだと……。こ、これが噂の。まさかこれほどの破壊力とは……。え? っていうかなに? ひざまくらOKってこと? そ、そう言う事だよな。駄目ならわざわざ膝をポンポンしないよな!? いや、これはトラップである可能性……。だってそうだ、よく考えてみろ、相手はまだ子供だぞ! あ、でも艦娘の年齢ってどうなんだ? 膝枕って、憲兵的にはOKなのか!? いや、どちらにせよ……)
イムヤ「司令官? しれいかーん?どうかした?」
提督「……は!? そ、そうだイムヤ、耳かき棒がないじゃないか。取ってくるよ」スタスタ
イムヤ「そう言えばそうね」
提督「耳かき耳かき……。あった」
提督「ほれ、耳かき」ポイッ
イムヤ「ええ。じゃあ司令官、横になって」パシッ
提督「あ、ああ」
提督(ゆっくりゆっくり、膝の上とも布団の上ともいえない位置に頭を降ろそう。その時イムヤの反応から膝枕OKなのかを――)
イムヤ「はい」アタマグイ
提督「え?」ヒザマクラサレ
イムヤ「さて、耳掃除するわよ!」
提督(え?こ、これが女の子の膝枕!? そ、想像よりもやわらか……いや、硬い? ど、どっちなんだ? 頭が沈み込むのに、それを確実に押し返してくる! 一つ言えるのは、天国はここにあった、ということだろうか。フトモモがスベスベで気持ちいい……)
提督「ああ、お願いするよ」
イムヤ「ええ。海のスナイパー! イムヤにお任せ! ゆっくり入れていくからね」
ズ、ズズズズズズ
コショッ コショッ コショ
スーッ スーッ スーッ
ザリ ザリ ザリ
提督(ああ……穴の入り口を縁取るように、棒が走る感覚)ゾクゾクゾク
イムヤ「すごいわね……これだけでぽろぽろ剥がれていくわ……」カキカキ
コリコリコリコリ
コシュッ コシュッ コシュッ コシュ
ザリザリザリザリ
提督(こ、これは……! 癖になりそうだ……! 脳味噌が、ギューッと絞られていくような快感…脳汁が出るとはこう言う事か)ゾクゾク
イムヤ「司令官。どう? 痛くない?」
提督「ああ。最高だ……!」トローン
イムヤ「ふふ……司令官たら、目がトローンとしてる。かわいい」カキカキ
提督(あああああああ、脳がどろどろにされたようだ…。しかも、そのドロドロ感を、イムヤの健康的な太ももが受け止めてくれる。逃げ場のない快感が、逆に恐ろしい)
イムヤ「何かあったら言ってね?」ササヤキ
提督(さ、囁かないでくれ……! 駄目だ。全身が、イムヤに溶かされてしまう……。耳から入ったイムヤの吐息が、俺の中をかき回していくようだ。加えて、女の子特有の甘い匂い。五感が、イムヤで埋め尽くされる)トローン
カリカリカリ
スーッ スーッ スーッ スーッ
イムヤ「なんだか、そろそろ剥がれそうな気がするわ。司令官、まだ浅いところだからいいけど、動かないでね?」
提督「あ、ああ」ゾクゾク
クッ! クッ! クッ! クッ!
ゾリゾリゾリゾリ!!!
イムヤ「あと、少しで……!」カリカリ
ベリン!
提督「ああああ!」ゾクゾクゾク
提督(な、何だこれは!抑圧から解放されたかのような感覚。まるで、金縛りから解放された瞬間のような……!)ゾクゾク
提督(……金縛りに日常的に遭うって、結構ヤバイんだろうか?)
イムヤ「やった! 取れたわ! ほら!」ガッツポーズ
提督「どれどれ……んな!」クビアゲ
提督(なんじゃこりゃあ! 薄い膜のようなものに、鳥肌のようなボツボツ!?本当に排水口の汚れみたいだ。これ本当に耳垢なのか!?)
イムヤ「びっくりよね~! 自分の中にこれが入っていたなんて」
提督「あ、ああ。ありがとう、イムヤ」
イムヤ「お礼を言うのは全部終わってからよ! まだまだこれからなんだから!」
提督「ああ、頼んだ」コテン
イムヤ「ええ……それじゃあ、行くわよ」
ズ…ズズズズ
提督(ああああ、耳かき棒が入ってくるこの瞬間。快楽の電流が、耳の中を駆け巡っているようだ)ゾクゾクゾク
ゾリッ ゾリゾリゾリ
グックッグ
イムヤ「今回はすぐに剥がれそうね。少し深くなるから、気を付けてね」
提督「あ、ああ」
ペリッ ペリッ ペリッ ペリッ
イムヤ「あと少し……あと少し……!」ササヤキ
提督(あ、ああ……イムヤの声と、優しい手つき。解放されていく耳。俺はなんて幸せ者なんだ)
カリカリカリカリ
ペリ パリ ペリ
イムヤ「ふぅ。それじゃ、一気に!」
ペリペリペリペリペリ!!!!
ピン!!!!!
提督「あ、ああ」トローン
イムヤ「わぉ! 大漁大漁! って、あら? 司令官。眠たいの?」
提督「だ、大丈夫だ」トローン
イムヤ「そう? 眠たかったらいつでも言ってね」ナデナデ
提督(あああああ、イムヤの柔らかくて、スベスベで、細い指で頭を撫でられている……。髪がイムヤの手櫛で解かされていく。もうだめだ…目玉も、肩の筋肉も、まったく力が入らない)
イムヤ「私は勝手に続けちゃうけど、いい?」
提督「ああ。できるなら、お願いしたい」トローン
イムヤ「ふふふ……司令官、赤ちゃんみたい」ナデナデ
提督「すまないな……イムヤ」
イムヤ「いいのよ。ゆっくり休んで」
提督「そうだな。そうさせてもらう」
イムヤ「それじゃあ、続きね」ササヤキ
サリサリサリサリ
コココココ コリ!
提督(まるで体全体が、イムヤで癒されているような感覚。本当に眠たくなってきた)トローン
提督(なんだか、情けないな……。艦娘を導かなくてはならない俺が、イムヤにまで世話を焼かせてしまうなんて)トローン
提督「なあ、イムヤ」
イムヤ「なに? 司令官?」カキカキ
提督「俺って、おまえたちから……艦娘から見て、どうだ?」
カリカリカリ!
スー! スー! スー! スー!
イムヤ「どうって?」カキカキ
提督「今まで、なるべくおまえ達に負担を掛けないように、自分なりに頑張ってきた……つもりだ。でも、実際のところはどうなんだ? 今日だって、イムヤの世話になってしまって……。情けなくてな」トローン
イムヤ「そんなの決まってるじゃない。司令官は、私達だけの、自慢の司令官よ」カキカキ
提督「そうか……よかった」ネムネム
コリコリコリ
ベリ!
イムヤ「瞼、重そうね。眠る?」カキカキ
提督(もうだめだ……目を……開けていられない……!)コクリ
イムヤ「そう……。おやすみ、司令官」ササヤキ
提督(あ……イム……ヤ……)
「司令官……好きよ……」
提督「う、うーん……」オメメパチパチ
イムヤ「あ、司令官。起きた?」
提督「あれ? 俺は……」
イムヤ「耳掃除してる間に眠っちゃったのよ? 覚えてない?」
提督「え?あ、ああ。そう言えば……そうだったな。って、え?」ヒザマクラサレ
提督「まさか、ずっと膝枕を?」
イムヤ「まだ30分ちょっとよ。どうってことないわ」
提督「そうか、30分も。すまなかったな、イムヤ。ありがとう」タチアガリ
イムヤ「待って! 何立とうとしてるの?」ガシ!
提督「え?だって、耳かきは終わったんだろ?」
イムヤ「片方はね」
提督「ああ、なるほど。なら、向きを変えるk」グイッ
イムヤ「はい、反対ね」
提督「お、おお?」ポスン
提督(え?ちょちょちょちょちょ!? い、イムヤんの綺麗なお腹が目の前に!?!!?!?!?!? いや、水着越しではあるけど!?!?!? そ、そそそそそそれおろれそれに、お、お股も目の前に!!!??!?!?!?)
提督「い、イムヤ?この体勢はっ!!?」アセアセ
イムヤ「何?どうかした?」キョトン
提督「い、いやべつに」
イムヤ「……なんだか、司令官がこっち向いてると、ちょっと照れくさい」
提督「そ、そうか。嫌なら動くが」アタマアゲ
イムヤ「いいわよ。大丈夫」グイ
提督「そ、そうか?」ポスン
イムヤ「ふふふ……」ニコニコ
提督「///」ップイ
イムヤ「ああん。動かないでって言ったでしょ?」ナデナデ
提督「……すまん」ナデラレナデラレ
提督(なんでだろう。こんな状況なのに、イムヤに撫でられるとすごく落ち着く……)
イムヤ「さて、それじゃあ……始めるわよ!」
ズ、ズズズズズズ
スーーーーーーーーーーーーー
提督(あぁ。また、この感覚……! 誰かに耳かきしてもらうのって、こんなに気持ちいいのか?)ゾクゾクゾクゾク
提督「そう言えばさ、イムヤ」トローン
イムヤ「どうかした?」グッグ
ズ…カリ カリ カリ
スリスリスリスリ
提督「いや。耳かき、得意なんだなって。それに、人にしてあげることに抵抗もなさそうだったから、気になってな」
イムヤ「ええ。他の潜水艦たちにもやってあげてるもの。イクとか、私の耳掃除が大好きなのよ」カキカキ
提督「あぁ。そういう事だったのか」
イムヤ「どう? イムヤの耳掃除、気持ちいいでしょ?」カキカキ
グッグッグッグッ!
コショッ コショッ コショッ コショッ
提督「ああ。力が抜けてしまうほどだ……」トローン
提督(イムヤは、定期的に耳全体をなぞるように耳かき棒を這わせてくる。……その瞬間に、電撃が走るような快感を覚えてしまう。わかっていて、やっているのだろうか)ゾクゾク
イムヤ「そんなにいいの? 司令官は耳が弱点なのね? いい事知っちゃった」カキカキ
スー スリスリスリスリ
カリ カリカリカリカリ
提督「そんなこと知って、どうするんだ?」トローン
イムヤ「ふふふ。内緒」ササヤキ
提督(あああああああ! イムヤの囁き声が、鼓膜を心地よく揺さぶる。)
提督(というか、これはヤバイ! イムヤが前屈みになっているせいで、全身がイムヤに包まれているようだ。甘い匂いが、俺を逃がすまいと包囲してくる……。目を開ければイムヤのお腹が、耳にはイムヤの耳かきと可愛らしい囁き声。イムヤに、支配されてしまう)ゾクゾクゾクゾク
イムヤ「……司令官になら、耳掃除、毎日でもしてあげるからね?」ササヤキ
カリカリカリカリ
ペリ…ペリ…ペリ…
ペリン!!
提督「あぁぁ。これはまた、お願いしたいな」ゾクゾクゾク
イムヤ「え? 本当!? やった! 約束よ? 朝でもお昼でも夜でも、呼んでくれればすぐに行くからね?」カキカキ
提督「ははは……。流石に、そこまでしてもらわなくてもいいよ」ゾクゾク
イムヤ「イヤ。毎日しに来るわ。だって……司令官と一緒にいられて、すっごく嬉しいんだもの」ササヤキ
提督(え!? こ、これって告白!? もう告白だよなこれ!?ダメだ……イムヤの甘い囁き声が、頭の中で乱反射する……気持ちいい)
提督(なんだか、言葉の真意なんかどうでもよくなってきてしまった。イムヤにそこまで思われて、俺は幸せ……それだけで、十分じゃないか)ゾクゾクゾクゾク
カリカリカリカリ
ペリペリペリペリ
ペリリリ!
提督「俺も今、イムヤに気持ちよくしてもらええて、嬉しいよ」トローン
イムヤ「ふふふ。これから、もっと嬉しくしてあげるんだから!」カキカキ
イムヤ「奥の方行くから、間違っても動かないでね?」ササヤキ
提督(あああああ。そんなこと言われたって、イムヤに包まれて、耳元で囁かれて……体が自然に反応してしまう)ゾクゾクゾク
イムヤ「それじゃあ。急速せんこ~」
ズズズズ
提督「……イオナの真似か?」
イムヤ「どう? 似てた?」
ズズズズズ
提督「いや、似てはいないかな」
提督(あああああああああああああああ!!?!?!?! イムヤの急速せんこ~かわいいよよおおおよよよよよよよ!!!??!)
イムヤ「ふふふ。ひど~い」ズズズズズ
イムヤ「さ、行くわよ。痛かったら言ってよね?」
クッ クッ クッ クッ クッ
カリッ カリッ カリッ カリッ
提督(あ、ああぁ。奥の方に入れられてるのに、全然痛くない……! 赤ん坊をあやすような手つきが、心地よくももどかしい……!)キュッ
イムヤ「司令官、手がキュってなっちゃってる……! 気持ちいいの?」ササヤキ
提督(猫撫で声で囁かれて……。もう、イムヤのことしか考えられない……!)コクコク
提督(なんだかこの短い間に、イムヤの母性がパワーアップしている気が。元々、これほどのポテンシャルを秘めていたのか?)
イムヤ「はぁぁぁぁ……! よし、大物が狙えそうね。あと少しだけ、我慢してね?」
提督「あ、ああ。頼んだ」
カリッ カリッ カリッ カリッ
ペリッ ペリッ ペリッ ペリッ
イムヤ「あと……ちょっと……!」カリカリ
提督(イムヤ近い近い……! イムヤの髪の毛が顔に垂れて……甘い匂いが……! お、おへそが近付いてくる……! 逃げたくても、完全にホールドされて逃げられない……!!)
提督「あ、あああああぁあぁぁぁぁ……!」ゾクゾクゾク
イムヤ「もう少し、だから……」
ペリ ック! ペリ!
カリカリカリカリ
イムヤ「よし、よし……!」
カリ…ペリ…
ペリリリリ!
ペリン!!!
提督「ああああ! と、取れた!?」ゾクゾクゾクゾク
イムヤ「あ、こら!動かないでってば」ソロリソロリ
提督「あ、すまん」
イムヤ「はああああああ、、、、ふうううううう」ソー
イムヤ「よし! とれたわ! 司令官!」
提督(イムヤは取れた耳垢をティッシュに落とす……っが)
提督「!? な、何だこれ!?」
イムヤ「なんというか、玉ねぎの皮?」
提督(実際、その表現がドンピシャだろう。台所の隅の落ちた、玉ねぎの皮の欠片のようだ)
提督「すごいな。耳の中がすっきりだ」
イムヤ「そう? よかった。でも、まだ細かいのが残ってるから、もう少し…ね?」
提督「ああ。お願いする」
イムヤ「じゃあ、また入れるわよ……」ソローリ
…………
………
……
…
イムヤ「はい、おしまい!」パッ
提督「おおおお。耳がすっきりで気分がいいな。ありがとう、イムヤ」ナデナデ
イムヤ「どういたしまして!」ニコ
提督「さて! イムヤに耳かきもしてもらったし! ちょこっと仕事でもするか!」ヨッコイショ
イムヤ「え? でももう夕方よ?」
提督「まだ五時だ。少しくらいならできるよ」
イムヤ「……ダメ」ボソ
提督「え?」
イムヤ「ダメよ! 今日の司令官、ずっと見てたわ! ずーっと仕事してた。疲れてるんでしょ? 休まなくちゃダメ!」
提督「でも、まだ晩飯には早いしなあ。いいだろ?他にやることもないし」
イムヤ「た、確かにそうだけど……」
イムヤ「!」ピコンッ
イムヤ「そうよ司令官! 今日はもう、お風呂入っちゃいましょ?」
提督「風呂?まだそんな時間じゃ――」
イムヤ「今日はゆっくりお風呂に入って、また明日からまた頑張るの。ね?」
提督(……まあ、そこまでいうなら。イムヤは俺を心配してくれているんだから、その気持ちを無下にはできないな)
提督「……わかった。そうだな、そうしよう」
―――風呂場
イムヤ(水着一枚)「はい! 司令官、お水だよ!」
提督「お、おう」
イムヤ「水分補給しながら、ゆっくり湯船につかるの。たくさん汗をかいて、それから体を洗うのよ?」
提督「なるほど、先に湯船に――って!」
イムヤ「?」
提督「なんでお前がいるんだよおおおおおぉぉぉおぉ!」
イムヤ「いいじゃない。せっかくだし」
提督「いや、そうだけどさ! さすがに男女が2人でお風呂はまずいだろ!」
イムヤ「いまさら何言ってるの? 私達の水着なんて見慣れたでしょ?」
提督「いや、そうだが……」
提督(でも、上着を着ていないイムヤは新鮮だ。というかスタイル良いな……。全身が筋肉で引き締まっている。とはいえ、ゴツイというわけではなく、女の子らしい華奢な可愛らしさも窺わせる。目のやり場が……)
イムヤ「ほら司令官! 湯船につかって!」
提督「もう、なるようになれだ」チャプン
イムヤ「じゃあ、私も」チャプン
提督「何当たり前のように……」
イムヤ「え……? ダメ?」
提督「だ、ダメじゃない。俺はむしろ大歓迎なんだが……。おまえは仮にも年頃の女の子なんだぞ? 異性と一緒にお風呂なんて」
イムヤ「仮にもって何よ! 私が良いって言うんだから、いいじゃない」プンプン
提督(そうだな。異性というよりは、父親に甘える娘みたいなものかもな。なら、ちょっとくらい相手にしてあげないと可哀想か)
イムヤ「司令官……もう少しそっち行っていい?」
提督「こっちに? いや、まあちょっとくらいなら」
イムヤ「やった!」スイー
提督(イムヤは俺に背を向けると、そのまま俺の方へ直進してきた。そして――)
ピトッ
提督「!!?!?!??!??!?!?!」
提督(い、イムヤの背中が! 俺の胸板に!??!! ひいいいいい!!??! イムヤのお尻が俺のお股に!??!??!)
イムヤ「ふう……気持ちいいわ……」コテン
提督(い、イムヤの可愛らしい頭が!!?!? 俺の首元に当たって!??!?! いや、平常心だ平常心! ダイソンが一匹……ダイソンが二匹……!)
イムヤ「どう? 司令官。たまにはこういうのもいいでしょ?」
提督「あ、ああ悪くな!!?!?!」
提督(な、ま、まずい!?!? 俺の下半身に、血が集中している!??! 静まれ! 静まれ俺のマイサン!)
t督『サンズ・オブ・リバティになるだ!』ビキビキビキ
イムヤ「? 司令官?」
提督「いや、な、何でもないよ……ハハハ」
提督「にしても、今日のイムヤは何というかー……あ、甘えん坊だな!」
イムヤ「……だって、心配なんだもの」ボソッ
提督「へ?」
イムヤ「私達艦娘は、死に掛けたって沈みさえしなければ何とかなるわ。でも司令官は? 突然倒れちゃったらどうしようもないじゃない!」
提督「でも、俺だってお前達が心配だから、毎日頑張るんだぞ?」
イムヤ「私が危険なのは当たり前よ。司令官の為に命を掛けるの。イムヤは、あなたの艦なんだから」
イムヤ「でも司令官に何かあったら、私達はどうなるの? 今まで、司令官の為に戦ってきたのに…それが全部水の泡になっちゃうのよ?」
提督「俺の艦…俺のため…か」ズキッ
イムヤ「それに、私だって何時沈んじゃうかわからないじゃない? そう思ったら、居ても立ってもいられないから…」
提督(なるほど。寂しかったのか、イムヤ。そうだな、もっと艦娘の心のことも、考えてやらなきゃならないかもな)
提督「そうか……そうかもな。自己満足だけじゃなく、責任をもってお前たちを引っ張ってかなくちゃな」
提督「俺の『艦』だなんて、名乗らなくてもいい時代に」ギュ
イムヤ「あっ…んふふ…。そうよ。司令官が傷ついて、それで喜ぶ娘なんて、ここにはいないもの」
提督「イムヤの言う通りだ。もう少し自分の体に気を使ってみるよ」
イムヤ「ええ、そうしてもらえると助かるわ。でもね、司令官」
提督「どうした?」
イムヤ「イムヤはね、戦いが終わったとしても…司令官の艦で居続けるわ」
提督「え? そうだな、そりゃ何人かは、そうしてもらわなくちゃならないだろうが……」
イムヤ「」ハァ…
提督「でも、いいのか? ほら、普通の女の子になれば、街にだって、山にだって行ける。こんな狭い世界じゃない、もっと広い場所に行けるんだぞ? それに、スマホの所持だって許されるし――」
イムヤ「そうね。でも大丈夫よ。その広い場所へは、あなたと行きたいわ! 司令官!」ニコッ
提督「」ドキッ
イムヤ「今だって、裸の司令官とくっついて、顔から火が出そうなくらい恥ずかしいけど……とっても、とっても幸せなの。だからね、思うの。司令官と一緒なら、きっとどこへ行っても幸せだって」
提督「い、イムヤ……それって……?/////」
イムヤ「……さて、そろそろ上がりましょ?お背中流してあげる!」ザパァ
提督「あ、ああ、頼む」
提督(あれ? イムヤって、こんなに可愛かったっけ?)
イムヤ「ほら司令官。座って座って」シャンプーピュッ
提督(イムヤが手でシャンプーを泡立てている。スク水で泡……いけないものを見ているようだ)
提督「背中を流すって……それシャンプーだぞ?」
イムヤ「ついでに頭も洗ってあげる!」アワダテ
提督「う~ん……なんだか悪い気はするが、お言葉に甘えようかな」ストン
イムヤ「はい! それじゃあ、行くわよ」
提督「おう、たのんd!??!!?」ムニュ
提督「い、イムヤ!?!?」バッ
イムヤ「ひゃ!? ご、ごめんなさい!嫌だった……?」ナミダメ
提督(む、胸が……背中にイムヤの膨らみが……!)
提督「い、嫌ではないんだが……その、ビックリしてさ」
イムヤ「そ、そうなの……?」ナミダメ
提督(う、胸が痛む……)
提督「すまないな。もう驚かないから、続けてくれ」
イムヤ「え、ええ」ムギュ
提督(イムヤよ……何故密着する)
イムヤ「し、司令官……どう? 痒いところとかない?」ワシャワシャ
提督「ああ、(いろんな意味で)気持ちいいよ」
イムヤ「よいっしょ」ムギュムニュ
提督「」ガタガタ(あああああああ、イムヤの大きくこそないがバランスのとれたお山さんがががががががが。スク水のスベスベした感触があああああ!)
提督(背中に体を密着させられて、頭を洗われる……。これ、す、すげえいい/////)
t督『歴史のイントロンにはなりたくない、いつまでも記憶の中のエクソンでありたい』ビキビキビキ
提督(で、でも、マイサンがv has come toしてしまったぁぁぁぁぁ!!!)ギンギン
ムヤ「司令官の髪って、何だがゴワゴワしてて固い」ワシャワシャ
提督「そ、そりゃ男だからな」ムニュムニュ
イムヤ「……」ワシャ…
提督「イムヤ?」
イムヤ「えい!」ギュー
提督「!?!?!?! イムヤ!?」ムニュウ
イムヤ「んふふ……。しれいかぁん……」ギュー
提督「ど、どうしたんだよイムヤ!?!?」アセアセ
提督(こ、これは噂に聞くあすなろ抱き!?!??!?!)
イムヤ「なんだか、幸せだなあって。こうやって司令官と一緒にお風呂入って、洗いっこして……。胸がいっぱいになってきちゃって……」
提督「……」ジーン
イムヤ「司令官……やっぱり、不安なの。司令官が頑張り過ぎちゃうんじゃないかって。今は大丈夫でも、また大変な作戦が始まったりしたら……」
提督「……大丈夫だよ。おまえの想いは、しっかり伝わった」
提督「なあ。風呂出たら、一緒に間宮さんのところに行こうか。今日は俺からのおごりだ」
イムヤ「え?本当!?……でもダメ!それなら私が奢るわ!」
提督「いやー、ここまでして貰っといてそうはいかんだろう」
イムヤ「ダメよ。今日一日は、私が面倒見るの!寝る前にマッサージもしてあげるんだから!」
提督(ま、そうだよな。俺が艦娘たちを想うように、こいつらも俺のことを考えてくれてるんだ)
提督「わかった。とびっきりのを頼むぞ」
イムヤ「ええ! 海のスナイパー、イムヤにお任せ!」
―――数日後
イムヤ「司令官! 疲れてない?」ヒョコ
提督「おう、イムヤか。今日も絶好調だ!」ムキッ
イムヤ「本当? ほんとにほんと?」
提督「……」
提督「やっぱり、ちょっと疲れてるかも……」
イムヤ「はい! それじゃあ今夜、お部屋に行くからね!」
提督「おう、まってr――」
ゴーヤ「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
提督&イムヤ「」ビクッ!
ゴーヤ「最近部屋にいないと思えば…それは聞き捨てならんでち……!」ゴゴゴゴゴゴ
提督「ご、ゴーヤ!? これにはオリョール海よりも深いわけが…!」
ゴーヤ「ぬぅ! ゴーヤも突撃でち! ゴーヤの魚雷さん(意味深)は、お利口さんなのでちぃぃぃぃ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
提督「ひぃぃぃぃぃぃ!!」ガクブル
イムヤ「……ふふふ」ニコニコ
おわり
以上です。
マイペースで申し訳ありませんでした。
最後までありがとうございました
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