女「きょ、今日こそは男くんの家を突き止めるわよ」
女「て、あれ? 男くんは?」
男「ふんす、今日こそ女さんの家を見つけるざます」
女「仕方ない、帰るか・・・」
男「くくっ、完全に気づいてないでござるな」
女(あれ、鏡に男くんが・・・)クルッ
男「ん、あれぇ、女さんがいない?」
女「どう? 女家直伝のクルッとターンは?」
男「仕方なきかな、帰るかな」
女「うふふ・・・」
男「るんるんるんたった♪」
女「おおお男くんが奇妙なリズムを」ハァハァ
男「あ、子猫・・・」
猫「にゃあ」(なんだコイツ)
女「ハァハァ、ろろろ録音を」
男「触らせろよ・・・」
猫「にゃあああ」(や、やめれ)
女「あ、あれ? 男くん?」
男「可愛いなお前」ナデナデ
猫「シャアアアア」(貴様ぁ・・)
女「男くん? あれ?」
男「まぁ、いいや、そろそろ帰るわ」
猫「二度とくんな*」
女宅
女「結局見失ってしまった・・・」
女「でも、明日はうまく着いていくんだからっ」
女母「女、ごはんよ!」
女「はーい」
女一家「いただきまーす」
女母「あんた今日も駄目だったの?」
女「う、うん」
女母「まったく、女家の風上にもおけないね」
女「じゃあ新しい技を教えてよ」
女母「あのね、技は教えてもらうもんじゃなく、盗むもんだよ?」
女「はいはい」
女母「はいは一回!」
女「はい」
男宅
男「うぅ、今日も駄目でした」
男母「男、ごはんですよ?」
男「うぃ」
男一家「いただきます」
男父「男、今日も駄目だったのか?」
男「うっせ」
男父「そんなんでウチを継げるのか?」
男「ふん、心配すんな、俺がなんとかする」
男父「ほう、それは楽しみだな」
男「へいへい」
翌日、学校
女「おはよー」
女友「おはいお州ー」
男友「おは」
男「グーテンタークなり」
男友「どした、テンション低いじゃねーか?」
男「ちょっとな」
女友「あら今日は気分がすぐれないのーとるだむ寺院?」
女「うん、少しね」
男・女「はぁ・・・」
女「どうしたらいいのかしらね」
女友「えっ?」
女「いや、なんでもない」
新ジャンルってあるから、別の話書いてもいい?
男「……」
女「……」
男「……よく会いますね」
女「あなたこそ」
男「恥ずかしくないんですか」
女「あなたに言われたくない」
男「奇遇です。俺もです。あっ」
女「しっ!マドンナさんが出てきた!今日も素敵だわ」カシャカシャ
男「あ、あとで焼き回しを」
女「なんであなたみたいな人に焼き増しをしないといけないんですか」
男「頼む!頼む!」
女「土下座ですか。ストーカーって気持ち悪いですね」
男「お前もだろ」
女「私はただ遠くから見ていたいだけですよ。写真は撮りますけど」
男「同じだよ。俺も遠くから見ていられれば満足なんだ」
女「全然ちがいますよ……ああ、マドンナさんが行ってしまった」
男「ああ。だが俺は焼き付けた。彼女は今日も美しい」
女「本当に……ちがいます。マドンナさんに付きまとわないでください」
男「君が言うか。同じことをやってるじゃないか」
女「全然ちがいますよ。私は女性ですし、あなたは男性です」
男「ストーキングに差があるとでも」
こんなのはどうだ?
男「最近ストーカーされてるんだ」
女「あ!あたしも」
男「本当か?」
女「うん、間違いないよ」
男「それはおかしい。だってお前の後ろには俺しかいないから」
女「それだったら男のストーカーだっておかしいよ。だって男の後ろには私しかいないから」
男・女「…え?」
ストーカー×ストーカー
>>9
もう付き合っちゃえよって感じだね。
gj
僕の前に君はいる、僕の後ろにも君がいる
で、あるならば、探してみれば上下左右にも君がいるはずである
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