秋音「夏本はどうだった？」

律「これがレベル０なんだな…能力名も不明だって…」

秋音「お互い頑張らないとダメだね」

律「しかーし！能力名はおそらく、大体は予想が付いている！」

秋音「え？」

律「段取りズム！」

秋音（言うと思った…）

律「まさに、俺だけのパーソナルリアリティ！」

秋音「あはは…たしかに律っぽいね」

土御門「夏やんも相変わらず０だにゃー」

青ピ「さすがや夏やん、俺達のデルタフォースの絆はそう簡単に崩れない！」

律「ああ…俺達の友情は無敵だ！」

青ピ「という訳で、ナンパ行こうや！」

律「おう！」

秋音「おう！じゃないよ夏本！今日約束してたじゃないか、知り合いの女の子紹介するって」

青ピ「な、なんやて！？」

土御門「ここに裏切り者がいるにゃー」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

律「待つんだ、友情！友情！」

土御門・青ピ「死ね！」ﾄﾞｶﾊﾞｷｯ

律「ギャ—————！」

秋音「大丈夫？夏本」

律「あやうく殺されるとこだった…やはり俺の真の友達は葉山しかいない！」

秋音「もう、調子がいいんだから。」

律「それで、俺に紹介してくれる子って？」

秋音「夏本にとにかく会いたいって言ってたよ。僕から見ても結構可愛い子だと思う」

女の子「あの…一目惚れなんです！付き合ってください！」




律「断るッ！」




女の子「…はい？」

秋音「…あ」

律「君には段取りズムというのが足りないッ！！」

秋音（あちゃー…始まっちゃった）

律「いきなりの告白は段取りを無視しているっ！」

女の子「え、えーと…」

律「そんなインスタントに付き合い始めるのは段取りズムに反しているッ！」

　〜２０分後〜


律「くどくどくど」


女の子「えっと、私用事思い出したのでごめんなさい！」ﾋﾟｭｰ

律「…つまり、最初はまずお友達から…ってあれぇ？」

秋音「夏本…彼女なら帰っちゃったよ…」

律「そ…そんなバカな…」ｽﾞｰﾝ

　〜帰宅後〜

律「くそう…彼女欲しいのになかなか出来ないな」

律「なにかドラマチックに、親方！空から女の子が！みたいな展開はないのか…」

ｶﾞｼｬｰﾝ

律「なんだ？ベランダから音が…」

オリエッタ「むぎゅぅ…」

律（女の子がベランダに干されてる…）

オリエッタ「…喉乾いた…豆乳が飲みたい」

律「…はいぃ？」

チューチュー


オリエッタ「ぷはぁー生き返った！」

律「ところで、なんでベランダで干し物になってたの？」

オリエッタ「あはは〜空を飛んでたら撃ち落とされちゃって」

律「…は？」

オリエッタ「あれ？日本語おかしいかな？撃ち落とされちゃって」

律「いやいやいや、そっちじゃないから！」

オリエッタ「空を飛んでたら？」

律「そうです！そっちです！」

オリエッタ「そっか、アンタ達は魔法使えないんだっけ。」

律「…魔法？」

オリエッタ「そう！魔法！」

律「…」

オリエッタ「な、なによその目…」

律「…もしかしてどっか頭ぶつけた？打ち所悪かった？」

オリエッタ「私は正常よ！」ﾊﾘｾﾝｽﾊﾟｰﾝ！

律「いたた…魔法とかいきなり言われても、信じるほうがおかしいと思う」

オリエッタ「むっかー！だったら見せてあげるわ…」

オリエッタ「神鳴雷射！」

律「あばばばば！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ



オリエッタ「どう？信じる気になった？」

律「殺す気か！！」

オリエッタ「大丈夫よ、ちゃんとコントロールして手加減したから」

律「うっかり濡れた手でコンセント刺した時に流れるぐらいの電気ショックだったんですけど！？」

オリエッタ「さて、一休みも出来たし行かなきゃ。お邪魔しちゃってごめんね！」

律「一体何だったんだ…？」

ﾊﾟﾗｯ

律「ん？なんだこのカード？いつこんなカードゲームのカード買ったかな？」




律は『神鳴雷射』のクロノカードを手に入れた。