梓「こんにちは~」ガチャ 澪「ヒッ!!ゴ、ゴキブリ!!」(214)

 

梓「こんにちは~」ガチャ

唯「あ、あずにゃん!待ってたよ~」

澪「ヒィッ!」ビクッ

律「ん?どうしたんだ、澪?」

澪「ゴ、ゴキブリが…」

紬「えっ!?ど、どこに…」

澪「あそこ…」

唯「え?こっち!?」

梓「ど、どこですか!?」

澪「唯の前だよ!」

唯「ひゃあ!」ギュッ

梓「ち、ちょっと唯先輩…」

澪「ぁ…ぁ…唯なにやって…」

唯「え?なにが?」

紬「そんなことよりゴキブリ…!」

律「まかせろ!澪、どこいった!?」

澪「ゅ……唯が……」パクパク

律「唯の近くか?……どこだ?」

澪「唯が捕まえてる!!」

律「え?」

唯「え…ええーー!!?」

唯「やだ!ど、どこ!?」バタバタ

澪「あ…はなれた…」

律「どこに!?」

澪「まだそこ!」

唯「もうやだよー!」

唯「あずにゃんみんなのとこいこっ!」

梓「はい…!」タッ

澪「いやあああああ!!」

紬「澪ちゃん!?」

澪「こ、こっちきた!」

律「えっ!?」

澪「わああああああ!」ダッ

唯「澪ちゃん!」

律「くそー!どこだよ!?」

澪「なんで…律……そこに……」

律「え?」

澪「みんなのとこにいるじゃないか!」

紬「ええっ!?」

唯「ど、どこ!?」

律「……いないぞ?」

澪「そ、そこだよ!?」

梓「でも…本当にいませんよ?」

律「見間違いか?」

澪「なんで…みんな…」

梓「?」

梓「大丈夫ですか?澪先輩」タッ

澪「うわああああああ!!!!」

梓「えっ…」

梓「ちょっと澪先輩…」

澪「来るな来るな来るなああああああ!!!」

梓「澪先輩…」

紬「どういうこと?」

律「…ちょっと梓こっち来て」

梓「はい…」

律「澪、今ゴキブリはどこにいる?」

澪「り、律のとなりに…」

唯「え…」

澪「早く潰してくれ!」ガクガク

律「…」

律「おい澪…どういうつもりだ」

澪「な、なにが!?」

律「今私の隣にいるのは梓だぞ!」

澪「梓はまだ来てないだろ!いいから早く…」

律「おいっ!!」

澪「!?」ビクッ

律「こんな冗談笑えないぞ…」

律「梓はここにいるだろ!」

澪「な、なにいってるんだ、律!」

澪「そこにはゴキブリしか…」

律「まだそんなことっ…!」

梓「もういいです!!」

律「梓…でも…!」

梓「もういいですから…」

紬「梓ちゃん…」

梓「私今日は帰りますね」

律「お、おい!」

梓「さよなら」ガチャ

唯「あずにゃん!」

澪「みんなさっきから梓梓って…」

律「おい澪」

澪「?」

律「もうゴキブリは消えたか?」

澪「あ、ああさっきドアから出ていったけど…」

律「そうか…」

澪「律?」

律「……えれ」

澪「え?」

律「帰れ!!今すぐ!!」

澪「な、なんで!?」

律「いいから帰れよ!!」

唯「澪ちゃんどうしちゃったのかな…」

律「…」

紬「梓ちゃんへの嫌がらせだとは思えないけど…」

律「でもあいつは梓をゴキブリ扱いしたんだぞ…」

唯「でも…本気で怖がってた…」

唯「どうして…」

律「そんなのわかんないよ!」

律「そんなの…」

唯「りっちゃん…」

律「…」

紬「私が明日話を聞いてくるね…」

唯「うん…」

次の日

律「梓、部活いくぞー!」

梓「律先輩!どうして教室まで…」

律「なんとなくだよ!なんとなく!」

梓「はあ…でも…私…」

律「…」

梓「行かないほうが…」

律「大丈夫だよ!」

梓「だって澪先輩が…」

律「大丈夫!今度あんなことしたら私が本気で殴ってやるから!」

梓「律先輩…」

律「だからいくぞ?」

梓「はい!」

紬「え…?じゃあ本当に昨日梓ちゃんが来たこと気付いてないの?」

澪「う、うん…そもそも来てないだろ?」

紬「(どういうこと…?)」

澪「昨日はゴキブリのせいですぐ帰っちゃったし…」

紬「…」

紬「澪ちゃん、梓ちゃんのことはどう思ってるの?」

澪「え?梓?どうして?」

紬「いいから」

澪「どうって言われても…」

澪「大事な可愛い後輩だけど…」

紬「本当よね?」

澪「う、うん…」

紬「梓ちゃんをいじめたりなんかしないよね?」

澪「あ、当たり前だろ!なんでそんなこと…」

紬「そう…じゃあ部活いきましょうか」

澪「ぁ……でも律が…」

澪「なんで昨日あんなに怒ってたのか…」

紬「…」

紬「とにかく梓ちゃんに会って、それからりっちゃんに謝りましょう」

澪「う、うん…?」

紬「澪ちゃん連れて来たよ」ガチャ

唯「ムギちゃん!澪ちゃんも…」

澪「う、うん…」

律「…」

紬「あ、あの…梓ちゃんは?」

唯「今トイレ行ってるよ」

紬「そう…」

紬「あのね、りっちゃん…」

紬「私やっぱり澪ちゃんがわざとあんなこと…」

梓「ただいまです」ガチャ

紬「きゃあ!!」ビクッ

澪「うわあ!!」ビクッ

梓「えっ…?」

唯「ど、どうしたの?」

澪「ゴ、ゴキブリ!また…」

律「澪、お前まだそんな…!」ガタッ

紬「りっちゃん早く潰して!」

律「………え?」

唯「ムギちゃん?」

紬「そこっ!止まってるから早く!」

律「お、おいムギ…」

梓「ぁ……私…」

梓「くっ…!」ガチャ

唯「あずにゃん待って!」

紬「よかった…出ていったわ」

澪「う、うん…」

律「…なんで」

律「なんでムギまで…」

紬「え?」

律「どういうつもりだよ…」

律「梓になんの恨みがあるんだ…?」

紬「え?梓ちゃん?」

澪「律、お前何を…」

律「もういいよ…帰ってくれ、今日は部活は無しだ」

紬「でも澪ちゃんを梓ちゃんに会わせないと…」

律「っ!!」ギリッ

律「帰れって言ってるんだよ!!!」

唯「待ってよあずにゃん!」グイッ

梓「!?」

唯「あずにゃん…その……」

梓「離してくださいよ……」

唯「で、でも…」

梓「離してください!!」バッ

唯「っ…!」

梓「大丈夫…ですから……」ポロポロ

唯「ぁ…」

梓「失礼します……」クルッ

唯「なんで…あずにゃん……」

とりあえず勢いでここまで書いたけどどうオチつけようか全く見えないんだが

唯「…」ガチャ

唯「りっちゃん…」

律「あぁ…唯か……」

唯「二人は?」

律「………帰したよ」

唯「そっか…」

律「どうしてあいつら………」

唯「わかんないよ…」

律「梓が何をしたっていうんだ…」

律「なんで…」ポロッ

唯「りっちゃん…」

次の日

唯「みんな来ないね…」

律「うん…」

唯「…」

律「…」

唯「私たち…どうなっちゃうの?」

律「わかんないよ…そんなこと……」

唯「このままだったら…みんなバラバラに
なっちゃったら……」ポロポロ

律「わかってる……わかってるけど」

唯「うっ…うう……」ポロポロ

律「どうすりゃいいんだよ………」

憂「ねえお姉ちゃん」

唯「なに?」

憂「今日梓ちゃんお休みだったんだけど…何か聞いてる?」

唯「えっ……そうなの?」

憂「やっぱりお姉ちゃんも知らないか…」

憂「先生も何も聞いてないって言ってたから…」

唯「そう…なんだ……」

憂「何かあったのかなぁ…」

唯「…」

唯「(なんとかしなきゃ…)」

唯「(このままじゃ…みんな…)」

律「え?四人で?」

唯「うん…ちゃんと話し合ってみようよ」

律「でもあいつら梓を…」

唯「いじめるような二人じゃないでしょ!?」

律「う、うん…」

唯「なんかおかしいよ…理由があるんだよ!」

律「理由ってそんなの…」

唯「わかんないけど…」

律「人をゴキブリ扱いするなんてどんな理由でも許せないだろ…」

唯「でも…」

唯「とにかく話し合ってみよう!りっちゃん!」

律「……うん」

澪「それで…何の用だ?」

律「わかってるだろ?……梓のことだ」

紬「梓ちゃん?」

澪「梓がどうかしたのか?」

律「お前らっ…!」ガタッ

唯「りっちゃん!落ち着いて…」

律「……はぁ」

澪「お前この前から一体何を…」

律「単刀直入に聞くぞ」

紬「?」

律「梓をゴキブリ扱いする理由はなんだ」

澪「は…?何言って…」

律「ムギ、澪が梓をゴキブリ扱いしたのは知ってるな?」

紬「う、うん」

澪「なっ!?」

澪「私はそんなこと…!」

律「しただろ!!」

唯「ちょっと、りっちゃん!」

律「それにムギも!」

紬「……え?」

紬「私そんなこと…」

律「してないっていうのか?」

紬「う、うん」

律「なんでそんなウソ…!」

唯「ちょっと待ってよ!」

律「!?」

唯「冷静にならなきゃ…ちゃんと話し合わなきゃ!」

律「……ごめん」

澪「お、おい…私なにがなんだかわからないぞ…」

紬「私も…」

律「…」

唯「あ、あのね!」

澪「じゃあ私たち本当に梓を見てゴキブリだって言ったのか?」

唯「うん…」

紬「そんな…!」

唯「二人は本当にゴキブリしか見てないの?」

澪「ああ…」

紬「私は澪ちゃんが梓ちゃんをゴキブリだと言ったのは知ってるけど…」

紬「まさか自分もそんなことしたなんて…」

唯「…」

律「(どういうことだ…?)」

律「(二人には本当に梓がゴキブリに見えている?)」

律「そんなこと…あるのか?」

唯「それで…あずにゃん学校休んでるみたいで…」

紬「梓ちゃん…」

澪「私たちなんてことを…」

唯「私もどうすればいいか…」

律「…」

澪「謝りにいこう」

紬「そうね…」

律「いや…ゴキブリに見えたなんて謝っても梓が…」

澪「そうか…」

紬「でもっ…」

律「私が会いに行く…」

律「それで…なんとかしてみる…」

律「とは言ったものの…どうすれば…」

律「ゴキブリに見えるなんて言えないよ…」

律「…」

律「でも…」ピンポーン

律「…」

『はい…』

律「あ、梓か?」

『律先輩ですか…』

律「その…学校休んだって聞いてさ!」

律「心配で見舞いに…」

『別に大丈夫ですよ…』

律「そ、そうか!それはよかった!」

律「それで話があるんだけど…」

『…』

律「梓?」

『なんですか…?』

律「インターホン越しもあれだしとりあえず部屋上がっていいかな?」

『……はい』

律「サンキュ!」

律「…」

梓「どうぞ」ガチャ

律「わっ!」

律「ゴ、ゴキ……」

律「ぁ……まさか梓…?」

梓「はい?」

律「そ、そんなわけないよな!」

律「梓ー?勝手に上がるぞ?」

梓「あ、ちょっと律先輩…」

律「梓ー?おーい!……あれ?」

梓「なんですか!?」

律「このゴキブリ私について…」

律「あっ…!」

律「そんな…嘘だよな…?」

律「梓…なのか?」

梓「はい?そうですけど…」

律「これが…梓?」

梓「律先輩?」

律「そんな…私まで……」ポロポロ

梓「ち、ちょっと…」

律「なんで…なんで…!?」ポロポロ

梓「なに泣いて…」

律「ごめん…梓っ…!」ポロポロ

梓「何を…」

律「ごめん!」ダッ

梓「あっ……律先輩…」

ピリリリリ ピリリリリ

唯「もしもしりっちゃん?どうしたの?」

『私も………』

唯「え?」

『私も梓がちゃんと見えなくなっちゃった…!』

唯「……嘘でしょ?」

『今日梓の家にいったけど…梓がいなくて…』

『ゴキブリしか……!』

唯「そんなっ…!」

『私…私…うう…梓っ…』

唯「りっちゃん………」

梓「律先輩どうしたのかな…?」

梓「まさか嫌われた…?」

梓「…」

梓「澪先輩やムギ先輩にはもう…」

梓「唯先輩は多分そんなことないけど…」

梓「もしみんなに嫌われたら…」

梓「そしたら私………」

梓「…」

梓「お腹空いたなぁ…」

梓「コンビニいこう…」

梓「えーっと…」

梓「カップラーメンでいっか…」

梓「おねがいしm」

客「きゃああああ!!」

梓「!?」ビクッ

客「て、店員さんゴキブリです!」

梓「えっ!?ど、どこ…?」

店員「このっ!」バシッ

梓「痛っ!」

店員「まだ生きてやがる」ブンッ

梓「ちょ、ちょっと!!」

店員「よけやがった!ゴキブリめ!」ブンッ

梓「くっ…!」ダッ

梓「なんで……あんな……」トボトボ

梓「私が…ゴキブリ…?」

梓「そんなことあるわけ……」

梓「でも澪先輩とムギ先輩も…」

梓「…」

梓「そうだったんだ……」

梓「きっと律先輩も…」

梓「みんな私がゴキブリに見えるんだ……」

梓「あは…あはは……」ポロッ

梓「なんで…どうしてこんな…!」ポロポロ

梓「うわあああああああ!!」ポロポロ

部室

梓「ちょっと来てないだけなのに懐かしいな…」

梓「いつもみんなで…ここで……」

梓「お茶して…お菓子食べて…練習して…」

梓「楽しかったなぁー…」

梓「でももう……」

グゥ~

梓「ぁ……お腹空いてたの忘れてた…」

梓「そう言えばカップラーメンのお金払ってないや」

梓「まあいいよね…」

梓「どうせ………もう死ぬんだから」

梓「…」ガラッ

梓「頭から落ちれば大丈夫だよね?」

梓「……うん」

梓「唯先輩、律先輩、澪先輩、ムギ先輩……」

梓「ごめんなさい…」

梓「憂も純も先生も…」

梓「…」

梓「はぁ……怖いなぁ…」

梓「でも…」

梓「みんな…今までありがとう…!」グッ

唯「あずにゃん!」

梓「唯先輩…どうしてここに…?」

唯「はぁ…はぁ…」

梓「そっか…私はどうせゴキブリにしか…」

唯「違うよ!」

梓「…………え?」

唯「私は…ちゃんとあずにゃんが見えるよ!」

梓「うそ…………ですよね?」

唯「ほんとだよ?あずにゃん…」

唯「ちゃんと見えてる…声も聞こえてるよ」

梓「そんなはず…」

唯「大丈夫!あずにゃんは…あずにゃんだよ!」

梓「ぁ……」

唯「死んじゃダメだよあずにゃん…」

梓「でも…」

梓「澪先輩もムギ先輩も、律先輩も……」

梓「みんな…みんなっ…!」

唯「大丈夫だよ」ギュッ

梓「唯先輩…」

唯「私がずっと…ちゃんとあずにゃんを見ててあげるから…」

梓「ぅっ……うぁ……」ポロポロ

梓「うわあああああああああ!!!」

唯「ん…んぁ?」パチッ

唯「部室…?私寝ちゃって…」

唯「うわっ!」ビクッ

唯「ゴ、ゴキブリ…」

唯「ぇ……まさか…そんな………」

唯「いやだ…いやだよ!」

唯「約束したのに……ずっとちゃんと見るって………」ポロッ

唯「なんで………なんで…」ポロポロ

唯「あずにゃあああああん!!!」

梓「ち、ちょっと唯先輩…!」

唯「へ?」

梓「なにゴキブリ相手に一芝居うってるんですか…」

唯「………はい?」

梓「ゴキブリ怖くないなら叩いて下さいよ」

唯「あずにゃん……?あずにゃんなの?」

梓「?……そうですけど…」

唯「よかった…よかったよおおお!!」ギュッ

梓「ちょっと…ゆ、唯先輩何を…?」

唯「うぅ~あずにゃ~ん、あずにゃ~ん!」スリスリ

梓「な、なんなんですか?」

紬「ただいま~」ガチャ

澪「梓、アイス買ってきたよ」

梓「あ、ありがとうごさいます!」

律「いや~外あっつくてまいっちゃ…」

律「ってゴキブリいるじゃないか!」

唯「あ!そうだった!」

唯「りっちゃん叩いt」

律「早く叩け梓!」

律「服についてる!」

梓「えっ!?えっ!?」バタバタ

律「床にも一匹!」

律「二匹いるぞ!!」

梓「………………………え?」

                        おわり

190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/08/06(月) 03:37:21.11 ID:JJFa3xqtP(33)
紬「ただいま~」ガチャ

澪「梓、アイス買ってきたよ」

梓「あ、ありがとうごさいます!」

律「いや~外あっつくてまいっちゃ…」

律「ってゴキブリいるじゃないか!」

唯「あ!そうだった!」

唯「りっちゃん叩いt」

律「早く叩け梓!」

律「服についてる!」

梓「えっ!?えっ!?」バタバタ

律「床にも一匹!」

律「二匹いるぞ!!」

梓「………………………え?」

                        ***

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