番長「桜が丘高校の仲間達」(284)
立てるか迷ったけど
一区切りつけたいんで
マヨナカ公園 出入口前
やはりココではシャドウの気配がしない…
なにか特別な場所なのだろうか…
マヨナカ公園 ベンチ
澪「疲れた…家に帰りたい…お風呂入りたい…」
律「そうだな…考えてみりゃ、結構な時間立ってる気がするもんな」
唯「一日中、この中に居た気がするよー」
皆、疲れているようだ…
梓「私たち…ずっとココで暮らして行くことになるんでしょうか」
紬「入って来れたんだから出れるはずよ、きっと…」
一度、学校まで戻ってみるべきだろうか
律「テレビから入ったんだから、帰りもパーってテレビから帰れりゃ良いんだけどな」
ボン!
!?
辺りが煙に包まれている…
「な、なんだぁ!?」
「けむいよ~」ごほっ
「り、律どこだ!?」だきっ
「ひゃっ!み、澪か!?」
「まぁまぁまぁ」
「真っ白です…」こほっ
視界が開けてきた…
何かが見える…
あれは…
番長「テレビか…?」
目の前には大型のテレビが置かれている…
そうだ、皆は無事だろうか
唯「な、なにが起こったの?」けほ
梓「思いっきり煙吸っちゃったです…」こほ
律「澪、いい加減離せって…///」
澪「ゴゴゴゴメン!?」ぱっ
紬「良いものが見れたわ~」
そっとしておこう…
目の前には大型のテレビが置かれている…
澪「て、テレビだよな」
梓「なんでいきなり…」
律「…あ、あたしのせいか!?」
…そういえば
テレビがどうのこうの言っていたが…
紬「りっちゃん、何をしたの?」
律「な、何もしてねーよ!ただテレビでパッと帰れたらなーって」
梓「それで出てきたということは…」
澪「これで帰れるかもしれない…?」
唯「帰れるの!?」
唯が目を輝かせている
番長「確証は無い、だが」
律「他に帰れるアテも無い」
入ってみるべきだろうか…
澪「…入ってみるか?」
唯「入ろう!」
唯「きっと神様が頑張った皆へのご褒美で帰してくれるんだよ!」
唯は入りたいようだ
梓「でも…どこにつながってるか分からないじゃないですか」
澪「それもそうか…」
確かに危ないことが起こらないとは言えない…
紬「私はなんとなく入っても大丈夫だと思うわ」
紬も入りたい側のようだ…
意見が分かれてしまった…
律「あーもう!」
律は髪をくしゃくしゃにしている
番長「律?」
律「皆で入っちゃえば良ーじゃん!」
律「ごちゃごちゃ考えても入んなきゃ分かんないんだから!」
律「赤信号 皆で渡れば 怖くない だ!」
律「ほら入った入った~!」ムギュウ
澪「わ、押すな馬鹿律!」
唯「あーれー」
梓「にゃっー!?」
紬「私、押すなよ?絶対押すなよ?ってやるのが夢だったの~」
律「ほら、番長も!」
落ち着け!
自分から入るか…ら…!?
うわあああああ
深夜 田井中家 律の部屋
ん…? ココは…?
見覚えがある部屋だが…
!
律の部屋だ!
どうやら戻れたようだ
唯「あずにゃん、重い…」
梓「にゃっ!?ま、また唯先輩の上に!?」
澪「律の部屋だ…」
紬「戻れたみたいね」
律「ほらな!大丈夫だったろ!」
澪「調子に乗るな馬鹿律!間違いだったらどうするんだ!」ゴン!
律「いってー!」
皆、居るようだ…
番長「無事に帰れたみたいだな」
唯「良かったよー」
梓「時計…全然、時間たってないですね」
紬「不思議な時間だったわ~」
澪「もう二度と体験したくない…」
律「そりゃあ、あんな澪しゃん見られたらな」にひひ
澪「///~!!!」ボンッ!
澪がショートした…
唯「私、家に帰るね。今日はりっちゃん家に泊まるって連絡はしてたけど」
唯「なんだか憂の顔が見たくなっちゃったんだ///」
梓「私も帰ります…なんとなく自分のベッドで眠りたい気分なんです」
紬「私もそうしようかしら」
番長「夜道を女の子だけで帰るのは危ないんじゃないか?」
紬「大丈夫、斉藤を呼んだから車で皆を送っていくわ」
それなら安心だ
澪「律…私は泊まってっていいか?」
律「なんだよ~寂しがり屋だな~澪しゃんは」
澪「うん…今日は…一人は嫌だ」
律「お、おう…///」
俺も帰ることにした…
澪「あ、待って番長君。聞きたいことあったんだ」
聞きたいこと?
…
こころなしか澪の目が据わっている…
澪「さらっと流してたけど」
澪「番長君がなんで 律 の 家 で皆と泊まってたの?」
!?
これはまずい!
なんとかして説得…出来る雰囲気ではない!
番長「落ち着け!」
澪「私は冷静だよ」
律はしまった!という顔をしている…
開き直ってみようか…? …だがそんな勇気は無い
番長「お邪魔しました!」
逃げるようにその場を去った…
アイキャッチ
番長(鳴上悠)
勇気 女の子にギリギリ手を出せない
知識 歩くライダー図鑑
根気 人並み
伝達力 全米が感動する
寛容さ 三度まで
律、梓、澪の影が終わって一段落ついたので
お風呂にいってきます
アイキャッチ
平沢唯
勇気 まぁまぁ
知識 やれば出来る子。
根気 夢中になったら止まらない
伝達力 ふわふわ
寛容さ むしろ許してもらう方
いきあたりばったりだけどコミュ編かな
朝 番長宅
小鳥のさえずる音が聞こえる
布団から起きあがると窓からは朝日が差し込んでいた
昨日は色んなことがあった…
早く着替えよう
朝 通学路
周りを見渡すと通学途中の学生や通勤途中のサラリーマン達の姿がうかがえる…
この中で桜高に通う男子生徒は自分だけと思うと優越感を感じる…
すぐに空しくなった…
早く行こう
桜高 3年2組
ガラッ
…この視線にはまだ慣れない
教室には律と澪が居た
律がこちらに気づくと手を振ってくれた
澪も笑っているが、目は笑っていない…
律「おっす、おはよー番長」
澪「おはよう」ニコ
番長「お、おはよう」
気が重い…
律「昨日は良く眠れたか?」
番長「ぐっすりだ」
律「羨ましいねぇ」
律「聞いてくれよー昨日は澪しゃんのせいで眠れなくてさー」
なんと
律「ベッドの中の澪が激しくてねー///」
澪「ねつ造するなぁ!」ゴン!
律「あたー!」
これは痛そうだ
律「一緒に寝たいってベッドに入ってきたのはどこの誰だったかなー」
澪「そ、それだけだろ!」
律「人のこと一晩中抱き枕にしやがったクセに」
律「色々当ててくれるおかげで眠れないったらありゃしない」
澪「///~!」パチッ
ショートしかけている!
ガラッ
唯「おはよーみんな!」
紬「おはよう~」
唯と紬だ
正直、俺一人では持て余していたので助かった
唯「何のお話してたの?」
律「お、聞いてくれる?昨日、澪がな…」
澪「い、言うな、馬鹿!!!」
紬「」ぴーん!
紬の髪が一本立っている
アンテナみたいだ…
?「皆、おはよう」
眼鏡を掛けた女の子が近づいてくる
たしかこの子は…
唯「あ、和ちゃん!おはよう!」
律「おっはよー」
澪「…おはよう」
紬「おはよう~」
番長「おはようございます」
生徒会長の真鍋和さんだ
…ハイカラな眼鏡だ
和「一人テンションが低いわね…」
そっとしておいてあげてくれ
和「番長君、学校はもう慣れた?」
番長「全然」
和「そうでしょうね、一人だけ男の子はやっぱり目立つから」
ハッキリ言われてしまった…
和「知ってるとは思うけど、私は生徒会長をやってるの」
和「生徒会に興味があったらいつでも言って頂戴」
番長「考えておく」
律「えー?番長、生徒会入んのか?」
律「やめとけ、やめとけ、お固くなるだけだぞ」
律に生徒会は絶対に無理だろうな
♪~
…チャイムだ
ガラッ
さわ子「はい、皆、自分の席について~」
談笑を終えた
黒幕とか考えてるのか
※教室の席は番長を中心にこんな感じの設定です
唯
澪番律
紬
午後 3年2組
さわ子「~という訳で、名護さんは最高なのよ」
律「ふぁ~あ…」んー
さわ子「今、欠伸をした田井中さん?」
さわ子「名護さんの隠れた趣味は何か答えなさい」
律「な、なんだよそれ…」
>>54
ぼんやりとは
律(なぁ番長、名護さんの隠れた趣味ってなんだ?)
確か…鉄オタだったはずだ
律「て、鉄オタです!」
さわ子「正解、でも堂々と欠伸しないように」
律(さんきゅーな!)
律から少し信頼された
昼休み 屋上
屋上には誰もいない
…一人で弁当を食べた
放課後 3年2組
今日の授業は終わった
この後どうしようか…
?
廊下には和が居る
話しかけてみようか…
番長「真鍋さん」
和「あ、番長君。これから帰り?」
番長「ああ」
和「そう…」
和「…変なこと聞くけど唯とは仲良いの?」
どういう意味だろうか?
和「別に他意は無いの。聞いてみただけ」
番長「出会って間もない俺をもう友達と呼んでくれるくらいには」
和「唯はいつも明るくて分け隔てが無いからね」
和「でも、だからこそ危なっかしいというか…」
和の表情が少し曇っている
和の心の中が少しだけ見えた気がした…
!? 頭に声が響く
我は汝…汝は我…
汝…『正義』の絆を手にいれん…
番長は『正義』のアルカナを手に入れた
和「じゃあ私、生徒会に行くね」
和にさよならを告げた
…帰ることにした
夜 番長宅
今日は何事も無かった
…
マヨナカテレビとは一体なんだったのだろうか…
それにあの世界…
何か大切なことを忘れている気がする…
…
今日はもう寝よう…
アイキャッチ
田井中律
勇気 よっしゃー!
知識 み、澪、助けてくれ!
根気 好きなものへの情熱は素晴らしい
伝達力 うーん…
寛容さ うーん…
僕も寝ます、残ってたら頑張ります
アイキャッチ
琴吹紬
勇気 堂々と値切れる
知識 世間知らず
根気 人並み以上
伝達力 百合センサー搭載
寛容さ お母さんみたい
ちょろっとだけ書く
朝 番長宅
小鳥のさえずる音が聞こえる
ふと、自分の足に目線を落とした
いつの間にか右足の怪我は消えていた
これもペルソナの力なのだろうか?
…
学校に行くことにした
朝 通学路
朝特有の澄んだ空気が心地良い
がさっ
歩道の植え込みの草木が揺れている
…猫だろうか?
朝 桜高 3年2組
ガラッ
皆も慣れたのだろうか
視線もまばらだ
教室には紬、澪、唯が居た
唯以外は真面目な表情をしている…
番長「皆、おはよう」
唯「おはよー」
澪「おはよう」
紬「おはよう~」
唯は退屈そうだ
紬「ねぇ、番長君はどう思う?」
何の話だろう
紬「マヨナカテレビのこと」
!
澪「二人と話してたんだ。あの世界がなんなのか」
紬「私たち、最初はただの噂だと思っていた」
紬「でもマヨナカテレビは本当にあった」
紬「澪ちゃんがマヨナカテレビにはっきりと映る前日にぼんやりと人が映ったことがあったでしょ?」
唯「あれは今思えば澪ちゃんだったんだね」
確かに…
紬「色々気になってマヨナカテレビのこと、昨日の夜調べてみたの」
紬「噂自体は結構昔からあったみたいでね、色んな情報を見つけられたわ」
紬「でも殆どが、『見ると呪われる』とか『自分の前世が分かる』とか眉唾ものばかりだった」
澪「の、呪われ…」
少し、澪の顔色が悪い
紬「でも一つだけ気になった情報があったわ」
紬「澪ちゃん以外にも一度だけテレビにはっきりと姿が映った人が居たの」
!
紬「しかも…その映った人は、マヨナカテレビに映ってから数日後に死体で発見されたの」
!!
紬「死因は不明、これだけでもおかしいんだけれど、もっとおかしいのは死体の状況」
紬「…死体がアンテナにぶらさげられていたの」
澪「ひぃっ!?」
唯「ほえ~…」
番長「それはいつ起こったことなんだ?」
紬「確か、去年だったと思う」
去年…
番長「…どこでその事件は起こったのか、分かるか?」
紬「八十稲羽って町よ」
!!!
去年まで俺が居た所だ…!
しかし…そんな事件あっただろうか?
記憶がはっきりしない…
ガラッ
律「おーっす」
律が来たようだ
唯「おはよーりっちゃん」
澪「遅刻ギリギリだぞ」
律「いやー昨日夜更かししちゃってさ、寝坊しちった」
ガラッ
さわ子「みんな席について、出席取るわよ」
昼休みにまた話すことにしよう…
昼休み 屋上
律「やっと昼だー!朝食べ損ねたからお腹が減って大変だった!」
律は嬉しそうに弁当を広げている
澪「夜更かしなんてするから朝に起きれないんだ」
紬「睡眠不足はお肌の大敵よ、りっちゃん!」
律「は、肌荒れは嫌だ!」
…?
唯の姿が見当たらない
番長「唯は居ないのか?」
澪「唯は和とお弁当を食べるってさ」
律「んん?番長ったら唯が気になっちゃう感じかー?」ニヤニヤ
紬「まぁ…」
紬の目は笑ってない
番長「からかうな、律」
>が欲しいな
律はこっちを見てニヤニヤしている
澪は何故か顔を赤くしている
紬はやはり目が笑ってない…
…俺も弁当を食べることにした
>>93何か足りないと思たら
律「番長って弁当は自分で作ってるのか?」
>律は卵焼きを頬張りながら聞いてくる
番長「まぁな、一人暮らしだから」
律「へー!一人暮らしだったのか!」
澪「マ…お母さんとかお父さんは居ないのか?」
>マ…?
番長「両親は海外出張で居ないんだ、どっちも仕事人間だから」
紬「大変なのね~」
番長「それがどうかしたのか、律?」
律「番長の弁当が美味そうだったからな。それにほらこの前オムライス作ってくれたろ?」
律「あれ、すげー美味かったし、料理得意っぽいから弁当も自分で作ってそうだなってさ」
紬「あれは本当に美味しかったわ~」ぽわぽわ
>澪の表情が暗い
澪「私それ知らない…」
>!
紬「あ…」
律「だ、だって澪はあの時居なかったし!」
番長「そういえば…」
澪「良いんだ…どうせ私なんて…」
律「し、仕方無いだろー!澪はテレビの中だったし!」
澪「私がテレビの中で怖い思いをしてたのに、皆は楽しそうにオムライス食べてたのか…」
>これはまずい…
番長「秋山さん」
番長「今度、秋山さんの為だけにオムライスを作ってあげるよ」
澪「私の為だけに…?」
番長「それで…許してくれないか?」
>澪の顔が赤い…
澪「あ、あ、あ、ありがとう…」
>機嫌を直せたようだ
澪「あ、あとさ…秋山さんなんて他人行儀じゃなくて…」
澪「し、下の名前で呼んでくれないか?と、友達だしさ…」
>澪は恥ずかしそうだ
番長「分かった…澪」
>もっと顔が赤くなった…
律「おんや~?澪しゃん、まさか番長君のことっ!」
澪「ち、ち、違う!私が好きなのは律だけだ!!」
>沈黙が訪れる…
律「お、おう…///」かああ
紬「」キラキラバシューン!
澪「あはは…///」ふらぁ
律「み、みおーッ!」
紬「これが若さか」
>もうすぐ昼休みが終わる…
マヨナカテレビについて話し損ねてしまった…
放課後 3年2組
>今日の授業は終わった…
この後どうしようか…
…
廊下に梓が居る
話しかけてみようか…
番長「何をしてるんだ?」
梓「あ…番長さん」
>梓は何か困っているようだ
梓「猫を探してるんです」
梓「友達の親戚に不幸があったみたいで、しばらく猫を預かってくれって頼まれてたんです」
梓「で、昨日から預かることになったんですけど…」
梓「今日の朝、少し目を離した隙にどこかへ逃げちゃって…」
梓「ずっと探してるんですけど見つからなくて…どうしよう…」
>梓は泣きそうだ…
>そういえば通学路の途中で猫を見かけた気がする
番長「心当たりがある」
梓「…え?」
番長「ちょっと待ってろ」
>学校を後にした…
放課後 通学路
>確かこの辺で見かけたはずだ
>…
>居た!ブロック塀の上で寝ている!
>触ってみようか…
猫「…!」
>こちらに気づいたようだ
>警戒されている…
逃げられるだろうか?
猫「ふにゃあ~…」すりすり
>懐かれたようだ…
!? 頭に声が響く…
我は汝…汝は我…
汝…『隠者』の絆を手にいれん…
番長は『隠者』のアルカナを手に入れた
>梓に見せてみようか…
放課後 3年2組前廊下
梓「あ!あずにゃん二号!」
>梓が駆け寄ってくる
…二号?
梓「心配したんですから…」
>梓は猫を抱き抱えている
梓「番長さん!ありがとうございます!」
>梓から少し信頼された
>今日はもう帰ろう
夜 番長宅
>今日も何事も無かった
>だが、今朝の紬の話…
どこか引っかかる…
>明日、また話してみようか…
>寝ることにした
アイキャッチ
秋山澪
勇気 がんばりましょう
知識 かなり優秀
根気 粘り強い
伝達力 恋する乙女は不器用なの
寛容さ なんだかんだで心は広い
そろそろ事件に移りたい
ご飯食べてきます
保守ありがとう
用事が入ってしまい、もう少しだけ時間がかかります
アイキャッチ
中野梓
勇気 やってやるです!
知識 かなり優秀
根気 努力家
伝達力 言いたいことはハッキリ
寛容さ それなりに
保守ありがとう
朝 番長宅
>静かな朝だ
>窓の向こうには曇り空が広がっている
>予報では週末に天気が崩れるとある…
>…
>学校に向かうことにした
朝 通学路
>季節はもうすぐ夏に移り変わるはずだが、今日は少し肌寒い
>…
>今日はどう過ごそうか…
朝 3年2組
ガラッ
>教室には唯、澪、律、紬が居た
楽しそうに何かを話している…
>…
>…ガールズトークだろうか?
律「おっす、番長!」
唯「おいっす、番長!」
澪「まともに挨拶くらいしろ」
紬「おいっす~」
番長「押忍」
澪「こっちもか」
>そういえば紬に聞きたいことがあったはずだ
番長「紬、昼休み開いてるか?昨日の話、もう少し聞きたいんだ」
紬「良いわ、私もお話したいことあったの」
唯「ん?何のお話?」
律「野暮なこと聞くなよ唯~、誰も居ない屋上で男女が話すことったらアレだろ?」
唯「い、いつの間に二人はそんなことに!」
>なにか誤解をされている
紬「ち、違うわよ、唯ちゃん。唯ちゃんは昨日居なかったから分からないと思うけど、マヨナ…」
澪「ム、ム、ムギ!ば、番長!」
澪「だ、駄目だぞ!学校でそんな、は、破廉恥な!」
>この子は何を言ってるんだろう
紬「澪ちゃん!?あなたは昨日、屋上で一緒にお話したじゃない!」
番長「マヨナカテレビのことについて聞きたかっただけだよ」
唯「なーんだ」
澪「へ?そ、そうか、そうだよな」
律「お話するとしか言ってないのに、破廉恥だなんて澪しゃんは何を考えてたのかな~?」
澪「ッ!」ゴン!
律「いったー!あたしは悪くないだろー!?」
澪「律が変な風に言うからだ!」
>二人は言い合いをしている…
夫婦喧嘩は犬も食わないとはこのことだろうか
ガラッ
さわ子「はい、席について~」
>談笑を終えた
午前中 グラウンド
>体育の時間だ
今日は短距離走をするようだ
>澪が走っている…
かなり速い!
>しかし…上下ジャージとは言え、なんだか妙にエロい
>俺はまともに走れるだろうか
昼休み 屋上
唯「足疲れたよ~」むぐむぐ
>唯はたこさんウインナーを頬張っている
紬「澪ちゃん、速かったね~」
澪「そんなことないよ、いつも通り」
>澪は謙遜している
番長「暴走特急かと思った」
澪「どういう意味だ!」
律「あはは!案外ぴったりだぜ澪!」
>澪は憤慨している
>たわいもない話で盛り上がりながら、弁当を食べ終えた
昼休み 屋上
番長「それで、マヨナカテレビのことだが…」
番長「澪以外に一人だけマヨナカテレビに映った人がいると言ってたよな」
紬「ええ」
番長「その映った人がどんな人なのか分からないか?」
紬「確か…女子高生という話よ」
>マヨナカテレビに映った女子高生が変死で発見…
八十稲羽のような小さな田舎町なら噂で持ちきりになりそうなはずだが…
>そんな話を聞いた記憶はない…
紬「それにね、もっと詳しく調べてみたんだけど…」
紬「その女子高生の前にもう一人マヨナカテレビに映って変死で発見された人がいたの」
番長「もう一人?」
紬「うん、確か女性アナウンサーだったわ」
紬「死因はやっぱり不明、遺体の状況も同じくアンテナに吊り下げられていたの」
>どういうことだろうか…
やはりそんな話は記憶に無い…
律「なんか…あたし達おいてけぼりだな」
唯「うん、良く分かんないや」
澪「見えない聞こえない…」ぷるぷる
>…
>もうすぐ昼休みが終わりそうだ
>皆で教室に戻ることにした
アイキャッチ
番長(鳴上悠)
勇気 やはり女子には一歩踏み込めない
知識 歩くライダー図鑑
根気 一日中内職をこなせる
伝達力 全米が泣いた
寛容さ 三度まで
ご飯食べます
今度は遅くならないと思います
アイキャッチ
平沢唯
勇気 まぁまぁ
知識 やれば出来る子
根気 夢中になったら振り返らない
伝達力 ちょっとふわふわ
寛容さ むしろ許してもらう方
スローペースですが再開します
放課後 3年2組
>今日の授業は終わった
>この後どうしようか…
>?
>唯が話しかけてきた
唯「番長君帰るの?」
番長「特にやることも無いからな」
唯「じゃあさ、一緒に部室に行かない?また皆でお茶しようよ!」
>お茶か…
行ってみようか
番長「ああ、行くよ」
>唯にお茶に誘われた
放課後 軽音部部室
唯「みんな~番長君連れてきたよ~」
>部室には既に澪、律、紬、梓が居た
>…?
>一人、見慣れない人物が混じっている
律「遅かったな唯、もうお茶始めてるぞ」
唯「ええ!?私のお菓子は!?」
紬「ちゃんとあるわよ~、もちろん番長君の分もね」
>紬は苺のケーキを箱から取り出した
とても高そうだ…
さわ子「あら、番長君?」
番長「山中先生?なんでココに?」
唯「あ、番長君知らないもんね」
さわ子「皆、言ってなかったの?私、軽音部の顧問なのよ」
>そうだったのか
律「まぁ形だけだけどな」
梓「いつもお茶しに部室来るだけですからね」
さわ子「おい」
>教室にいる時とは先生の雰囲気が違う…
これが本来の姿なのだろうか
さわ子「まぁ、そんなのはどうでも良いわ」
さわ子「前から番長君に興味あったのよねぇ…」
>背筋が寒い…!
さわ子「ちょっとこっちの部屋に来なさい!」
番長「な!?」
>さわ子に腕を掴まれた!
逃げられそうにない!
>隣の部屋に連れ込まれた…
律「これはアレだな」
澪「トラウマが…」
十分後
律「わぁ~…」
澪「凄い…」
唯「おおー!」
梓「意外ですね…」
紬「まぁまぁまぁまぁまぁ!」
さわ子「どうかしら?番長君改め、番子ちゃんよ!」
>桜高の制服を着せられた…
軽くではあるが化粧もされ、髪はウィッグでロングになっている
>慣れないスカートで足がすーすーする…
>もうお婿に行けない…
律「意外とサマになってるよな」
紬「元から整った顔立ちだから、全然違和感ないわ」
澪「なんか悔しい…」
梓「」ぽ~
唯「似合ってるよ、番子ちゃん!」
さわ子「私の手にかかれば、ざっとこんなものね」
>さわ子は楽しそうだ…
さわ子がどういう人間か、少し理解した気がする…
>!? 頭に声が響く…
我は汝…汝は我…
汝…『悪魔』の絆を手にいれん…
番長は『悪魔』のアルカナを手に入れた
さわ子「さ、次はこのメイド服を着て貰うわ!」
>!?
さわ子「まだ沢山あるから、覚悟しなさい」
>しばらくさわ子に着せかえ人形にされた…
放課後 帰りの通学路
ポタッ
>雨だ…
>予報では週末からのはずだが…
>急いで帰ることにした
夜 番長宅
>雨は本降りになったようだ…
風も強く、窓がガタガタ鳴っている…
>もうすぐ12時だ…
>マヨナカテレビ…何か見えるだろうか
>…
ガガッ…キュ…イー…ン
>!
マヨナカテレビだ!
>映像は荒い…
だが何かが映っている…
>…駄目だ、誰かまでは分からない
>マヨナカテレビは消えた…
>また誰かがマヨナカテレビの世界に落とされるのだろうか…
>昼間の紬の話が確かなら
マヨナカテレビに映し出された人は変死体で発見される…
>澪はマヨナカテレビから助けることが出来たから良かったものの
助けられなけば死んでしまった可能性もあった…
>明日、皆に話してみよう…
>…
>さっきマヨナカテレビに映った誰かだが…
どうも知っている気がする…
>一瞬しか分からなかったが
ふわりと長い髪が跳ねたように見えた…
>考えても答えは出ない…
今はもう寝よう…
朝 番長宅
>今朝も雨は降り続けている
>しばらく止むことはなさそうだ
>…
>学校へ行くことにした
朝 通学路
>雨の音が町の音をかき消している…
>…?
>道路を挟んだ向こう側に、だらしなくスーツを着た寝癖だらけの男が佇んでいる
>なんとなく見覚えがある…
>…
>早く学校に行こう
?「…」
朝 3年2組
ガラッ
>いつものメンバーは見当たらない
俺が最初のようだ
>…
>静かだ
ガラッ
>誰かが教室に入ってきた
…律と澪だ
律「おっす」
澪「おはよう…」
番長「おはよう」
>澪の表情は暗い
律「マヨナカテレビ、見たか?」
番長「見た、また誰か映っていたな」
澪「お化けだ…絶対お化けだ…」ぷるぷる
>澪は涙目になっている
番長「…澪、どうかしたのか?」
律「昨日、澪の家に泊まったんだよ」
律「澪しゃんあれ以来、雨の夜が駄目になっちゃってさ。部屋に来てくれってラブコール貰ったんだ」
律「んで、澪の部屋でまた何か映るかもって二人でマヨナカテレビ見たんだよ」
律「気がついたら澪しゃん気絶しちゃってさ、後は今朝からこの通り」
>なるほど
澪「興味本位で見なきゃ良かった…あれは絶対お化けだ…!」
澪「呪うぞーってサインなんだ…!」
律「お化けじゃないって」
>律は澪に手を焼いている
澪の恐がりは人一倍大きいもののようだ
律「で、映ったの誰だと思う?」
番長「分からない。ただ、また長い髪をした人に見えた気がする」
律「長い髪…また澪とか?」
澪「ひぃっ!?」
澪「ううう…」
澪「もうあそこは嫌だよぉ…」ぽろぽろ
>澪が泣き出してしまった…
律「…大丈夫だよ、あたしが守ったげる。もう澪を離さないから」だきっ
澪「本当…?」
律「ほんと…」
>二人だけの空間だ…
>周りが少しざわついている
番長「…ごほん」
律・澪「「 !!! 」」ぱっ
>二人とも顔が赤い
ガラッ
>また誰か来たようだ
唯「おはよう、みんな~」
>唯だ
番長「おはよう」
律・澪「「お、おっす」」
唯「…二人とも顔が赤いよ?どったの?」
澪「大丈夫だ、何でもない!」
唯「…」
唯「ははん…なるほどね、妬けますなぁ」
>唯は何か感づいたようだ
だがすぐに何かを探すように周りを見渡し始めた
唯「あれ?」
唯「ムギちゃんはまだ来てないの?」
澪「…そういえば居ないな」
律「ムギが一番遅いなんて珍しいな、唯でさえもう来てるのに」
唯「りっちゃん、さりげにしどい…」
>♪~
誰かの携帯が鳴った
澪「あ、私だ」『ユメハラージサーイ』
澪「ムギからメールだ」
律「なんて?」
澪「えっと…『父の会社でトラブルがあったので今日は休みます。ごめんなさい』…だって」
唯「ムギちゃん、来れないんだ…」
>唯は残念そうだ
律「何があったんだろーな」
唯「心配だね…」
澪「こんなこと今まで無かったからな」
>ムギが心配だ
ガラッ
さわ子「はい、みんな座って。出席取るわ」
>談笑を終えた
>…
>窓の外ではしとしとと雨が降っている…
放課後 3年2組
>今日の授業は終わった
>この後どうしようか
>?
>律、澪、唯が廊下で誰かと話している
>…梓だ
>話しかけてみようか…
澪「…という訳で、今日は部活にムギは来れないみたいだ」
梓「そうですか…」
唯「ティータイムはお預けかぁ」
番長「残念だ」
律「そうだな…って、いつの間に!?」
番長「さっき」
澪「練習どうする?ムギが居なくても一応合わせられるけど…」
律「五人じゃないと合わせた気しないし、だから今日はお休みってことで」
唯「だね、やっぱりみんな揃ってないと!」
番長「揃ってても練習してない気がする」
律「し、失礼な!」
梓「…言い返せないのが悔しいです」
律「外は雨だし、ゲーセン行くのもだるいなー」
澪「遊ぶこと以外無いのか」
梓「個人練習でもしますか?」
唯「…」むぅ
>皆、時間を持て余しているようだ
唯「決めた!みんな家に晩ご飯食べに来ない?」
番長「唯の家?」
律「なんでまた」
唯「お母さんとお父さん、また旅行に出かけちゃってね」
唯「憂と二人だけでご飯を食べても、ちょっと寂しいからさ」
唯「みんなが来たら、憂もきっと喜ぶよ!」
>唯は楽しそうに提案をしてきた
律「あたしは行こっかなー、澪は?」
澪「私も予定は無いし、良いかな」
梓「わ、私も行きます!」
番長「望むところだと言わせて貰う」
唯「やった!じゃあ憂に連絡するね!」
>唯はとても嬉しそうだ
唯「…憂はOKだって!でも晩ご飯の食材足りないかもだから買い物してきて欲しいみたい」
律「じゃあスーパーに寄ってから行くか」
>皆でスーパーに向かうことにした
>さるさん食らってた…
放課後 スーパー
>雨の中、町で一番の規模のスーパーにやってきた
>ここなら何でも揃いそうだ
梓「唯先輩、何を買っていくんですか?」
唯「ノープランです!」ふんす!
律「威張って言うな」
唯「憂がね、『ご飯とお味噌汁は私が作るから、おかずはみんなが食べたいのを買ってきて』って言ってました!」
澪「やさしい妹さんだよな全く」
番長「妹?」
唯「うん!憂は私の一個下の妹なんだ!とっても料理が上手なんだよ!」
律「見た目も唯とそっくりでさ、唯の影武者代わりに学校に来たこともあるんだぞ」
>見た目もそっくり…
ただでさえふわふわな唯が二倍になったらどうなるんだろう…
律・澪((番長が昔の私達と同じことを考えてる気がする))
梓「おかず、どうしましょうか」
律「ハンバーグなんてどうだ?安くて美味いし」
番長「良いかもな」
唯「じゃあハンバーグに決定!」
澪「ハンバーグだな?じゃあ、私と律でお肉を見てくるよ」
梓「私、卵とか玉葱持ってきますね」
>皆、それぞれの売場へ散っていった…
>唯と二人になった
唯「私は…お菓子見てこようかな~」
番長「子供か」
唯「子供だもーん」ぶー
>唯も居なくなった
>俺はどうしようか…
>晩ご飯の後のデザートを見てみようか…
放課後 スーパー アイス売場
>外は雨だが、季節も夏に差し掛かっているため、蒸し暑い
こんな時はアイスが良いだろう
番長「どんなのが良いかな…」
>棒アイスやカップアイス、果てはアイスケーキもあるが
どれもしっくりこない…
>やっぱりアイスはやめようか…
>…
>? あそこに置いてあるのは…
>これだ!
放課後 スーパー レジ前
律「みんな材料持ってきたか?」
梓「勿論です」
唯「勿論です!」
律「梓のは…卵、玉葱に笠増し出来てヘルシーな豆腐か。良いチョイスだな」
梓「当然ですっ」どやっ
律「唯のは…」
律「ってお菓子じゃん!なんだよコレ!」
唯「おっとっと」
律「見りゃわかるよ!なんでハンバーグにお菓子なんだよ!」
唯「今日こそは潜水艦見つけたいんだよ~」
澪「潜水艦?」
番長「おっとっとの隠しキャラだ」
律「なんか疲れてきた…」
澪「ツッコミも楽じゃないって分かったか?」
律「うん、コレ結構辛い。で、番長は…」
番長「もう買った」がさっ
律「早っ!?」
番長「ご飯を食べてからのお楽しみだ」
唯「楽しみだね!」
律「お前達フリーダム過ぎ」
澪「じゃあ会計済ませて来るな」
>会計を終え、スーパーを後にした
夜 平沢家前
唯「ここが私のお家ですっ!」
番長「普通だな」
唯「おおぅ…クールだね」
律「…早く入れてくれ、食材とあたし達がびしょ濡れになりそうだ」
唯「わわっ!それは大変だ、早く中へ!」
>平沢家にお邪魔した…
夜 平沢家 玄関
憂「お姉ちゃん!お帰りなさい!」ぱたぱた
憂「皆さんもこんばんは!」
律「憂ちゃん、こんばんわー!」
澪「こんばんは」
梓「こんばんは、憂」
番長「こんばんは」キリッ
憂「お、男の人!?」
唯「ただいま憂~。あのね、憂に紹介したくて連れてきたんだ」
番長「初めまして、番長です」
憂(男の人…お姉ちゃんが紹介したい…家に連れてきた…これはつまり)
憂「お姉ちゃんの彼氏!?」
>えっ
憂「い、いや、違う、あり得ない、お姉ちゃんに彼氏が出来たら私が気づかない訳が無い」ぶつぶつ
憂「とりあえず、どう処分しよう…埋めるのが手っとり早いのかな…」ぶつぶつ
>何か凄い物騒なことを呟いている…
唯「違うよ憂~、面白い転校生が来たって話しをしたでしょ?それが番長君だよ!」
憂「へ?そ、そうなの?」
唯「憂はおっちょこちょいだね!」
憂「えへへ…ごめんねお姉ちゃん」
>助かったみたいだ…
憂「長々とすみませんでした皆さん。どうぞ上がってください」ぱたぱた
>…
律「…とまぁ、憂ちゃんはもの凄いお姉ちゃんっ子でな」
律「唯は諦めとけ」
澪「一途な愛って、素敵だよな…」
>…家に上がることにした
夜 平沢家 キッチン
>憂、律、俺の三人でハンバーグを作ることにした
憂「番長さん、さっきはすみませんでした。お姉ちゃんが男の人を連れてきたのなんて初めてだったから、気が動転しちゃって」
番長「気にするな」
律「♪~」こねこね
憂「そう言って貰えると、気が楽になります」
憂「ほら、お姉ちゃんってふわふわした性格じゃないですか」
番長「うん」
憂「だから、変な人にお姉ちゃんを傷つけられたらどうしようって思っちゃって…」
憂「でも、番長さんは優しそうな人で良かったです」
憂「これからもお姉ちゃんとお友達でいてくれたら嬉しいです」ニコッ
>憂の唯に対する深い愛情を覗いた気がする…
>!? 頭に声が響く…
我は汝…汝は我…
汝…『塔』の絆を手にいれん…
番長は『塔』のアルカナを手に入れた
律「挽き肉の形整えたぞ~」
番長「あとは俺がやろう」
憂「でも、番長さん」
>憂は真顔になっている
憂「お友達まで…ですからね?」じっ
>一気に背筋が冷たくなった…
アイキャッチ
平沢憂
勇気 お姉ちゃんの為ならなんでもやるよ!
知識 かなり優秀
根気 人並み以上
伝達力 人並み以上
寛容さ めっ!
眠気で限界です
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