モバP「楓さん、準備できましたか?」 (43)

注意
・去年書いた、
P「島村、渋谷、本田、そろそろ支度しろ」
ちひろ「凛ちゃん、奈緒ちゃん、加蓮ちゃん、そろそろ時間よ」
の設定を流用してます。多分読まなくても大丈夫です。
・設定が色々ガバガバ

よろしくおねがいします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434284846

1.昼前/事務所

楓「ええ、いつでも出れます」

P「では、向かいましょうか。簡単な打ち合わせは

車内で」

ちひろ「あ、プロデューサーさん、忘れ物ですよー

」シュッ

P「ああ、どうも」パシッ

ちひろ「キンキンに冷やしてありますからね、その

スタドリ」

P「ありがたいですね、では行ってきます」

瑞樹「あ、楓ちゃん、今晩の約束、忘れないでねー



友紀「そうだよー、仕事終わったら待ってるからね

ー!」

楓「ええ、楽しみにしてます」クスッ

P「友紀、明日は朝イチだからな、忘れるなよ」

友紀「わかってるってば!早く行っちゃいなよ!」

P「言われなくても行くっての。じゃあ千川さん、

後はお願いします」バタン

瑞樹「……あんなに慌てて行く距離だったかしら、

今日の楓ちゃんの現場」

ちひろ「朝イチの薫ちゃんと雪美ちゃんのお迎えで

少し遠回りするんですって」

瑞樹「あぁ、そういうことね」

友紀「なら楓さん、タクシーで行くなりでゆっくり

行ったらいいのに」

ちひろ「贅沢は敵よ、友紀ちゃん」ニッコリ

友紀「アッハイ」

瑞樹「どこぞの球団の編成にも聞かせてあげたいわ

ね…」

友紀「今年に関しては西にもっと使ってる球団ある

じゃん……」

ちひろ「質実剛健が一番よ」

2.同時刻/車内

楓「じゃあ、終了後はタクシーで次の現場に移動し

ますね」

P「ええ、30分以上押すようなら連絡下さい。こち

らから説明します」

P「…尤も、最近千川さんがタクシー移動に少し敏

感なのが気になりますがね」

楓「あら、それならプロデューサーさんが待ってて

くださればそれで解決なんですけど」クスッ

P「できればそうしたいんですが、今日は幸子の現

場もあるので…」

楓「心配しすぎじゃありませんか?いくら中学生だ

からって幸子ちゃんもしっかりしてますよ?」

P「今日は765の水瀬さんと共演ですからね…」

楓「またケンカしちゃうんじゃないかって?」

P「一応目の届く範囲でやる分にはまだマシですか

ら」

楓「気苦労が絶えませんね、プロデューサーさん」

クスッ

P「そういう仕事ですから」

楓「今度久々に飲みに行きましょうか、美味しい日

本酒の銘柄が入るお店見つけたんですよ?」

P「……へぇ、なんて銘柄ですか?」

楓「そういえば……なんて名前だったかしら。茶色

の瓶で……」

P「それでは機会があれば、是非」

楓「そう言ってあんまり一緒に行ってくれないくせ

に。瑞樹さんや早苗さん達とは行ってるでしょう?



P「たまたまですよ、決して誤解しないでください



楓「いつも仲間外れで寂しいんですよ?」

P「だから、たまたまですって……」

楓「……あまり根詰めないで下さいね」

P「……お気遣い、ありがとうございます」

楓「あっ、あれ薫ちゃんじゃないですか?」

P「あんなに手振らなくてもわかるのに……」

3.同日/夕暮れ時/事務所

楓「ただいま戻りましたー」

ちひろ「あ、楓さん、お疲れさまでした」

早苗「おー、お帰りー、楓ちゃん」

楓「早苗さんも今日は上がりですか?」

早苗「うん、夜まで何も予定ないのよ」

楓「残念、今日は瑞樹さんの部屋に友紀ちゃんお邪

魔する約束してるんですよ」

早苗「あら、そうなの?」

ちひろ「残念ながら、早苗さんは私が予約済みです

」クスッ

楓「それならいっそ5人で行きませんか?友紀ちゃ

んあたりは人数多い方が喜びますし」

早苗「実はもう予約取っちゃってるのよねぇ、早く

言ってくれたらよかったのに」

楓「なら、今度は最近私が見つけたいいお店にご招

待しますね」

ちひろ「!へぇ、またいいお店見つけたんですか?



早苗「どこどこ?」

楓「ほら、この間留美さんと行ったダイニングバー

があったじゃないですか?あの隣のビルの地下にあ

るんです」

ちひろ「気づきませんでしたね、そんな近くにあっ

たんですか」

早苗「なるほど、じゃあ次はそこで決まりね!」

楓「ええ、楽しみにしてますね」

<ガチャ

P「ただいま戻りました」

ちひろ「あら、プロデューサーさん、ちょうどいい

ところに」

早苗「ちょっ、ちひろちゃん!」

P「ちょうどいいところ?」

ちひろ「えっ、あー、いや、その」

楓「プロデューサーさん、お疲れさまです」

P「楓さん?ずいぶん早いですね」

楓「ええ、今日は全部一発撮りです」フンス

P「なるほど、流石ですね」

P「ところで千川さん、ちょうどいいところ、とは

?」

ちひろ「えっ、あ、ああ、ちょうど次のNGのジャ

ケットのデータが来ましたんで、確認お願いします

、ね?」

P「分かりました、3人にはこちらから連絡入れて

おきますね」

早苗「P君、今日も残業の見通し?」

P「ええ、来週二日間休暇もらう予定なので、今の

うちに詰めれるだけ詰めておこうかと」

楓「休暇は、野球かい?なんて、ふふっ」

P「親戚の結婚式ですよ、ついでに色々向こうでほ

ったらかしてたこともやってきます」

早苗「結婚式、ねぇ……」

ちひろ「そういえば、智絵理ちゃんのウェディング

イベント、好評だったみたいですね。先方からお礼

のメールきてましたよ」

P「ああ、そちらの返信もしておきますね」

ちひろ「いえ、こちらでしておきましたので、内容

だけ確認しといてください」

P「了解です、助かります」

楓「ウェディング、ですか……」

早苗「あたしたちがドレスを着ることになるのはい

つになるのかしらねぇ」

P「ウェディングチャレンジの枠、一つ空いてます

けど、早苗さん推しましょうか?」

楓(わお)

早苗「……P君、ケンカ売ってるなら買うわよ?」

P「え、いや……え?」

ちひろ「ダメですよ早苗さん、これに何を期待して

るって言うんですか」

早苗「最低限のモラルとデリカシーよ」

P「……?どういう……?」

早苗「ほんと、つまんない男ねぇ、頭の中仕事のこ

としか入ってないのかしら」

P「?ええ、精一杯プロデュースしますよ」

早苗「そういうとこだってば……」

P「ですので、しばらくはそういう不本意な形で話

題になることは避けていただけると助かります」

楓「早苗さんはアイドル辞めて結婚したいんですか

?」

早苗「……まぁ、今はいいかなぁ」

ちひろ「でも、女性の憧れですものね」

P「……あ、そういえばレッスンの様子見に行く予

定だったんでした」

ちひろ「あら、そんな予定聞いてませんが?」

P「すみません、失念していました。少し出てきま

す」

<バタン

早苗「……逃げたわね」

楓「逃げましたね」

ちひろ「あれで、少し迷ってるところもあるみたい

ですから」

早苗「別に、アイドルやってることに不満があるわ

けじゃないんだけどね」

ちひろ「でも、以前プロデューサーさん、『あの人

たち、アイドルじゃなけりゃとっくに相手も見つか

ってるだろうにな』って言ってたことありましたよ



楓「私は、よくわからないです」

早苗「確かにねぇ、こう、何となく結婚って他の人

がするもの、っていうか」

ちひろ「確かに、最近知り合いが結婚する、とかっ

て話が増えてきたような気がします」

早苗「なんなのかしらね、ちょっと先越されて悔し

い、みたいな気持ちも確かにあるけど、それ以上に

羨ましく思うわねぇ」ハァ

楓「……でも、自分とも家族とも違う人が同じ場所

で生活するって、どんな感じなんでしょうか」

ちひろ「その話、ここでしちゃいます?」クスッ

早苗「確かに、そんな経験のない女が3人寄ったっ

てかしましいだけよね」ケラケラ

<ガチャ

友紀「ただいまー!」

瑞樹「只今戻りました」

ちひろ「おかえりなさい、友紀ちゃん、瑞樹さん」

楓「おかえりなさい、待ってましたよ」

友紀「あれ、楓さん思ったより全然早いじゃん」

早苗「それより姫川島の仕事がこんなに早く終わる

のも珍しいんじゃない?」

瑞樹「今日はデイゲームだったのよ」

楓「でい、げーむ…?」

ちひろ「日中にする試合のことですよ」

友紀「土日はデイゲームが多いんだよ」

瑞樹「どうする、楓ちゃん?もうすぐ行っちゃう?



楓「私はいつでも平気ですけど準備もありますし早

めに出ます?」

友紀「あたし明日朝イチだから早めに始めたほうが

ありがいたいなぁ」

ちひろ「じゃあ、私たちも出ますか?高校生以下は

みんな今日直帰ですし」

早苗「そうね、ちひろちゃんも明日あるし、今日は

早めに行っちゃいましょうか」

友紀「あ、早苗さん終わったらこっち合流しなよ」

瑞樹「舌の根も乾かないうちに……友紀ちゃん明日

朝一じゃない」

友紀「いーじゃん、日付変わるまでには部屋戻るよ

ー」

楓「私も明日は午後からですし、是非寄って下さい



早苗「分かったわよ、直接行くわね」

ちひろ「それじゃ、今日は閉めますから、皆さんお

忘れ物のないように、ね?」

4.翌日/事務所/始業開始直後

凛「おはようございま……」

P「姫川ァ!お前どこにいんだよ!!」

凛「す?!」

P「あ?!女子寮?!馬鹿かお前!!5秒で出てこい!!」

ちひろ「あら、凛ちゃん、おはよう」

P「ヤノはもういねぇだろ!いい加減にしろ!!」

凛「……朝から発声量は十分だね」

ちひろ「まぁ無意味でしかないけどね」

P「もういい!そこで待ってろ!着替えて準備済ましとけよ!!」ガチャーン

凛「朝からアイドルよっぽど腹から声出てるね、プロデーサー」

P「おはよう、凛。俺は腸が煮えくり返ってるんだよ」

ちひろ「とりあえず美優さんに様子見に行ってもらうように連絡入れましたから、とりあえず女子寮の前まで迎えに行ってください」

P「わかりました、そのまま局まで向かえば入りの時間には間に合いますね」

凛「プロデューサー、私はどうしたらいいの?」

ちひろ「プロデューサーさんが間に合わなければ私が凛ちゃんのインタビューには私がするわ」

P「助かります、友紀には減点入れといてください」

ちひろ「何なら、ゆっくり戻ってきてもいいですよ?凛ちゃんのインタビューを除いて、今日の午前中は急いたものもないですから」

P「……状況によってはそうするかもしれません」

凛「あれ、珍しい。仕事の隙間大っ嫌いなくせに」

P「たまにはそういうこともあっていいだろ。じゃあ、行ってきます」

<バタン

ちひろ「さて、じゃあ凛ちゃんは簡単に打ち合わせしましょうか?」

凛「そうだね、プロデューサーが留守でもしっかりやれるって見せてあげるよ」クスッ

5.数時間後/某所喫茶店

P「あ、千川さん、Pです」

P「ええ、少し中で時間くっちゃいまして、今は件の店の近くにいます」

P「はい、なのでそっちに寄ってから戻ります。ついでに少し油売って帰ります」

P「それでは、よろしくお願いします」ピッ

店員「いらっしゃいませー、店内でお召し上りでしょうかー」

P「店内で、アイスコーヒーとミラノサンド。あと灰皿を」

店員「ではあちらのほうでお待ちくださいー」

P「どうも」

P(家で飯食わないから出費嵩むんだろうなぁ)

店員「お待たせしましたー、ミラノサンドとアイスコーヒーですー」

P「ありがとう」

P(お、窓際のテーブル空いた、ラッキー)

P(さて、友紀は昼前に上がってそのままレッスン、そういえば聖來と優の収録は何時終わりだったか……)

P(それに、ウェディングICの枠、一つあいてたな、奈緒と、他社の佐々木さんと水本さん)

P(年齢層が若すぎるな、大人の女性を放り込んだほうがいいだろうなぁ)シュボッ

「相席、よろしいですか?」

P(留美さんと美優さんはもう出た事あるしなぁ、真奈美さんか礼子さんか?)

「聞こえてますかー?」

P(あれ、礼子さんアリじゃないか?大人のウェディング。……ダメだ、そういやスケジュール合わせられない)

「プロデューサーさん!」

P「……え?」

楓「こんなところで朝ごはんですか?」

P「楓さん?何でこんなところに」

楓「久しぶりに少しシャバの空気を吸いに、シャバっとでてきました」

P「シャバ……えっ?」

楓「シャバっと」

P「あ、はぁ……」

P(ツッコミがおいつかない)

楓「そういうプロデューサーさんはおさぼりしながら考え事でも?」

P「ええ、次のウェディングチャレンジの人選を少し」

楓「ああ、奈緒ちゃんの……」

P「平均年齢が低いので大人の女性で今進めようと思ってたんですが……あ、そういえば真奈美さんの収録時は海外だな」

楓「んっ、んっ、ゴホンゴホン」

P「あ、すみません、煙かったですね」ジュッ

楓「え、いやそうではなく。それにここ喫煙席ですから」

楓「ゴホン、オトナの女性をお探しですか?」

P「ええ、できれば精神年齢が成熟した女性を推したいところでしてね」

楓「どういう意味ですか?」

P「……出たいんですか?」

楓「ウェディングなんておめでたい席にはでたいんですが」チラッ

P「……?」

楓(あ、通じてない。わかりにくかったかな)

楓「実際のところ、私は不適格じゃないでしょうか」

P「自分でオトナ宣言したわりにはあっさり引くんですね」

楓「私、今の時点では結婚願望はありませんし」

P「女性の憧れ、とは誰かも言っていましたがね」

楓「私にもぼんやりとした憧れは確かにありますけど、なんだかこう、具体的でないというか」

P「……なんとなくわかります」

楓「少し前までは、結婚はオトナがするもの、ってイメージでしたけど、いつの間にやらそのイメージの年齢に自分が追いついちゃいました」

P「思ったほど、実像はイメージほどオトナではないんですよね」

楓「そんな私が花嫁衣装を着せてもらうより、もっとやってみたい、って人にやってもらうほうが、何というか、いい仕事が出来ると思いますよ」

P「モチベーション、ということであればその通りかもしれませんね」

楓「プロデューサーさんには結婚願望とかあるんですか?」

P「先ほど何となくわかる、と言いましたが、やはり僕の場合も具体的に自分が結婚生活を送っている姿が想像できないですからね」

楓「私たちは入り方が違うのかもしれませんね」

P「ええ、きっと普通はぼんやりとよくある幸せな家庭像を思い浮かべて、そこに自分たちをあてはめていくんでしょう」

楓「でも、決定的に足りてませんね」

P「ええ、何せ配偶者像がまず全くもって作れません」

楓「プロデューサーさんらしいですね」

P「……馬鹿にしてます?」

楓「いいえ、全然」

P「……さて、折角の休日をこんな生産性のないお話で奪ってしまうのは心苦しいですので、僕は仕事に戻りますね」

楓「あら、もうですか?」

P「ええ、ちょうどこの近くに用事もありあますので」

楓「この近くで?」

P「ええ。それでは良い休日を」ガタッ

楓「お疲れ様です。お気をつけて」

楓「……」

楓「……結婚、か」

楓「もうすぐまた一つ、オトナになるんですけどね……」ボソッ

6.数日後/夕方/事務所

奈緒「もぉぉぉ!なんでアタシをキャスティングしちゃったんだよPサぁン!!」

P「今更何言ってんだ、好評だったじゃないか」

奈緒「むしろそれが問題なんだよ!」

早苗「かわいかったわぁ、奈緒ちゃんの「お、お帰りッ///」っての」

P「卵焼きだってスタッフが我先においしくいただこうとしてたからな」

奈緒「やぁめぇてぇぇぇぇぇ!!!」

ちひろ「奈緒ちゃんはもういつでもお嫁にいけるわね」クスッ

早苗「ちょっとちひろちゃん、あたしはまだ行けないみたいじゃないの」

ちひろ「早苗さんは早苗さんできっと素敵な奥さんになれますよ」

奈緒「だいたい、何でPさんはアタシに似合わない衣装を着せる仕事ばっか取ってくんだよ!ゴスロリとかメイドとかはまだしも前回なんで何で魔法少女なんだよ!」

P「馬鹿言え、あれはお前がやらなけりゃ大変なことになってたんだぞ」

早苗「どういうこと?」

P「急なリクエストだったからな、スケジュールの都合上、全日程がクリアなのは奈緒か留美さんか美優さんしかいなかった」

ちひろ「あれに関しては事後報告でしたものねぇ」

早苗「魔法少女ナオちゃんは二人のアイドルの未来も守っちゃったのね……」

P「今更ながらありがとう、奈緒」

奈緒「お、おう……」

<ピリリリリ

奈緒「あ、ごめん、電話」

奈緒「もしもし、加蓮?ああ、今事務所……卯月の家?別にいいけど、少し時間かかるぞ?じゃあ、近くまで行ったら連絡するな、はいはーい」

ちひろ「あら、女子会のお誘いかしら?」

奈緒「まァそんな感じ。じゃあアタシ先に上がるな」

早苗「お疲れ様ー、気をつけてねー」

P「近くまで送っていこうか?」

奈緒「心配しすぎなんだよ、Pサンは。じゃ、お先!」

<バタン

ちひろ「……さて、若い子は帰ったことですし」

早苗「あとはPくんの男の見せ所かしら?」クスッ

P「そんな大げさな」

ちひろ「あと1時間くらいはありますけど、心の準備は宜しいですか?」

P「だから、そんな大げさなこともないでしょう」

早苗「せっかくお姉さんたちが大挙して協力してあげたんだから、最後までしっかりやんなさいよね?」

P「はぁ、まぁ……僕の役割だと言われればそうもしますが……」

ちひろ「まだ女々しいこと言ってるんですか?」

P「だから、これを僕がする必要が全くないと言ってるんですよ」

早苗「そんなの決まってるじゃない」

早苗・ちひろ「そっちの方が面白そうだもの」

P「……はぁ」

ちひろ「じゃあ、私たちは先に上がりますから」

早苗「ご武運をー」

<バタン

P「だから、何で俺が……」

P「……おのれ、千川……」

7.1時間くらい後/事務所

P(今回のイベント反省は、早苗さんのスケジュールが少しタイトすぎたこと、それから……)カタカタ

<ガチャ

「只今戻りました」

P「お疲れさまでした」

P「……楓さん」

楓「あら、今日はプロデューサーさんおひとりで残業ですか?」

P「ええ、薄情なことに代表はさっさと上がってしまいまして」

楓「お仕事お疲れ様です。コーヒーでも入れましょうか?」

P「いえ、楓さんもお疲れでしょうし、お気づかいなく」

P「それに……」

楓「それに?」

P「あ、いや、だから……その、ですね、今日は……」

楓「……どうしたんですか、プロデューサーさん」

P「お、おたっ、お誕生日、おめれとうございましゅ!」

P(し、しまったぁぁぁ!どこぞの巫女アイドルみたいな噛み方しちまったぁぁぁぁぁぁあ!)

楓「…………」←鳩が豆鉄砲を食らったような顔

P(く、くっ、殺せ!)

楓「クスッ……ふふふっ」

P「……やり直してもいいですか?」

楓「い、いえッ……ンフッ……十分……プッ、伝わり、フフフフッ、伝わりましゅた……」

P(ば、馬鹿にしやがってぇぇぇ!)

P「勘弁してくださいよ、僕こんなキャラじゃないんですから……」

楓「いえ、クスッだからこそ、いいんじゃ、ないでしょうか、ンフフフッ」

P「まぁ、そういうことなんでしょうとも」

楓「そうヘソ曲げないで下さい」

楓「それで、プレゼントなんかもご用意いただけたりするんですか?」クスッ

P「ええ、まぁ」ゴソゴソ、ゴトン

楓「これは……ボトル?」

P「まぁ開けてみてください」

楓「それではお言葉に甘えて……」ゴソゴソ

楓「あ、これって……」

P「以前、おいしい銘柄の日本酒を見つけた、って言ってたでしょう?」

楓「でも、これどこの酒屋さんでも売ってなかったのに……」

P「そのお店と交渉しましてなんとか横流ししてもらったんですよ」

楓「それは、大変だったでしょう……」

P「こちらはこちらで交渉ごとには慣れていましてね」

楓「あぁ、なるほど」

P「まぁ、こんなのお渡ししといてなんですが、あまりお酒は飲みすぎないようにお願いしますね」

楓「ええ、ちひろさんたちにもお礼言わなくちゃいけませんね」クスッ

P「……まぁ、そういうことです」

楓「……で、プロデューサーさん?」

P「はい?」

楓「渡すだけですか?」

P「……そうなるんじゃないかと思ってビクビクしてましたよ」

楓「日付が変わるまでは今日の主役は私ですから」

楓「お願いの一つくらいはきいて下さってもいいんではないでしょうか」

P「……少し、待っててもらえますか」スッ

――数分後

P「紙コップで乾杯、なんて色気も味気もありませんね」

楓「中身が大事なんですよ、中身が」

P「それでも――

楓「静粛に!」

P「えっ」

楓「清酒だけに、ね?ふふっ」

P「楓さんらしい、ですね」

楓「それでは、乾杯の音頭をお願いします」

P「あー……それでは、高垣楓さんの今後のアイドル活動が充実し、有意g――」

楓「かんぱーーい!」

P「最後まで言わせろよ!」

楓「プロデューサーさんの負けですよ、完敗です」

P「……まぁ、いいか」

楓「いいんです」

楓(いいんですよ、これで)

楓(やはり私は、かつて自分で思い描いたほどオトナではないみたいです)

楓(でも今は、オトナ未満が心地良い)

楓「それで、いいんです」ニコッ

本編ここまで
>>1->>9まで改行ガバガバで申し訳ない

前に書いたSS読み返して、ふと楓さんお迎えしてはや1年
最高に可愛い25歳だと気付いた

とりあえずもう少し書きます

おーおかえりなさい
今年も新作が読めるとは…
続きも楽しみ

期待

乙です。
過去作好きだわ。距離感が良い

おまけ的なあれそれ

>>2の後

1.5. 事務所/楓とPが出発した後

友紀「さて、じゃああたしたちも行こうか」

瑞樹「そうね、今日はゲストもくるみたいだから、挨拶にいかなくちゃね」

ちひろ「帰りは夕方ごろでしたっけ?」

瑞樹「ええ、今日は全部友紀ちゃんと一緒の仕事だもの」

友紀「で、そのあとはお楽しみだね!」

ちひろ「間違っても楓さんを外に飲みに行かせちゃダメですよ?」

友紀「分かってるって、そのために女子寮でやるんじゃん!」

瑞樹「そっちもお目当てのものがみつかるといいわね?」

ちひろ「ええ、楓さん、舌が肥えてるでしょうから銘柄選びも気を使っちゃいますね」

友紀「とりあえずビール飲んどいたら間違いないのにねー」

ちひろ「それは友紀ちゃんだけじゃ……」ピロリン

瑞樹「ちひろちゃん、ケータイ鳴ったわよ」

ちひろ「ええ……プロデューサーさんから?」

友紀「へー、何だって?」

ちひろ「……銘柄選びは、もう終わったも同然ね」クスッ

>>3の後

2.5.事務所/楓が戻る少し前

早苗「……つまり、あたしがあれこれ飲み比べする必要はなくなったってこと?」

ちひろ「まぁ、そういうことになりますね」

早苗「なーんだ、経費でしこたま飲めるんじゃないのねー」

ちひろ「どのみち私とプロデューサーさんの財布から出るんですけどね」

早苗「ウソウソ、これでもおねーさんなんだから割り勘でいいわよ」

ちひろ(割り勘負けの未来しか見えないんだけど…)

早苗「美味しいお酒が飲めるならそれであたしは満足だし」

ちひろ「それに関しては問題ないでしょう。楓さんのチョイスですから」

早苗「あげる側が味わうってのもなんだか変な感じね」

ちひろ「まぁまぁ」

早苗「しかし、あのなんちゃってクールのヘタレ小僧にプレゼンターなんて務まるのかしら?」

ちひろ「何言ってるんですか、だから面白いんじゃないですか」

早苗「結構エグいこと言ってるって自覚してる?」

ちひろ「いいえ?全然?」クスッ

早苗「そういうところよねぇ」

ちひろ「とりあえず、問題はそのお店がどこにあるのか、ってところなのよね」

早苗「え、それもP君が聞き出したんじゃないの?」

ちひろ「それが、『美味しい日本酒』と『それを提供するお店』を見つけた、ってこと以外は何も」

早苗「絶妙に役立たずね」

ちひろ「とりあえず、何とかして楓さんが帰ってからそれを聞き出さないとお話が始まらないです」

早苗「うまく聞き出せるかしら?」

ちひろ「やるんですよ」

早苗「パワハラ上司みたいね」クスッ

ちひろ「熱意に溢れているだけですよ」クスッ

<ガチャ

 「ただいま戻りましたー」

3.5.同日/深夜/繁華街某所

P(ここか…)

<ギィ

ちひろ「Pくん、こっちこっち」

P「日本酒バー、っていうのか、こういうの。ちゃんとカウンターなんだな」

早苗「遅かったわね」

P「ええ、少し次の企画に行き詰ってまして」

ちひろ「ウェディングの?まだ煮詰まってないの?」

P「先方が思いつきでジャンジャカ要望足してきやがるんだよ」

早苗「働き者のP君にはお姉さんの飲み差しを進呈しよう」

P「あ、すみません、二人と同じものを」

ちひろ「早苗さんのファンが聞いたら血で血を洗う争いに発展しそうですね」

P「馬鹿言え、マナーだよ」

早苗「P君日本酒飲む人だっけ?」

P「一人ではまず飲まないですね。大体洋酒かビールです」

ちひろ「あと、梅酒ね」クスッ

早苗「何それ、女子力高い」

P「い、いいじゃないですか、好きなんですよ」

「お待たせしました」

P「どうも」

ちひろ「それじゃ、とりあえず乾杯」スッ

早苗「お疲れ様」スッ

P「お疲れ様です」

P「では、いただきますか」クィッ

P「……あれ、飲みやすい」

ちひろ「どんなの想像してたのよ」

P「いや、玄人な楓さんの舌をうならせるほどだから、俺の味覚とは少し違うのかなって」

早苗「何言ってんの、おいしいお酒は誰が飲んだっておいしいにきまってるじゃない」

P「人気アイドルにアンチがいないとでも?」

ちひろ「やめなさい」

P「でも、口当たりがすごく滑らかで、甘みすら感じる」

P「それでいて後からアルコールがグッとくる感じが確かにクセになるかも」

早苗「P君、今度フレちゃんにレポーターの仕事のコツでも教えてあげてよ」

P「あれはあれでいいんですよ」

ちひろ「なるほど、では満場一致ね」

P「と言っても端から変えるつもりもなかったけどな」

早苗「じゃあ、あとは交渉かしらね」

P「ええ……すみません」

「はい、只今」

P「失礼ですがこちらのお店のオーナー様で?」

「ええ、マスターを兼任しております」

P「こちらの日本酒はどちらから仕入れを?」

マスター「懇意にしている酒蔵から随時仕入れていますが……」

早苗「ネット通販何かにも出回ってないみたいだけど、特別なお酒なの?」

マスター「ええ、酒蔵から直接買い付けしているもので、本来酒蔵の地元でしか流通していません」

早苗「へぇ……」

ちひろ「実は、プレゼント用に1本用意したいと考えていまして、もちろん相応のお支払いは致しますので、1本譲ってはいただけませんか?

マスター「それは……できかねます」

早苗「どうして?」

マスター「その酒蔵の主人というのが、その……ひどく一本気な人間でして、外部に出すことを極端に嫌がるものですから」

早苗「頑固親父は知らない誰かに自分の酒をとやかく言われたくないってことかしら」

P「あんたもう黙ってろ」

マスター「まぁ、大体そんな感じですよ」

ちひろ「勿論、これ以降同じお願いをすることはありませんし、口外するつもりもありません」

マスター「残念ながら……その主人との約束ですので……」

P(これは、ちょっと骨が折れるかもしれんな)

P「千川、電卓」

ちひろ「え?あ、はい」スッ

P「だいたい、このグラス1杯の容量は100mlか、それに満たないほどでしょうから……」タンタンタン

P「日本酒バーの勝手はわかりませんが、大体1杯1000円……いや、稀少性を考えて2000円で考えましょうか」タンタンタン

P「瓶は一升、1800mlですので、概ね瓶当たり20杯くらい」タンタンタン

P「1瓶あたりの売り上げは4万円。だいぶ丼な計算ですが」

P「面倒ですね、5万円、出しましょう」

マスター「いや、一体何を……」

P「いえね、我々はどうしてもそちらのお酒を一本だけ手に入れたいんですよ」

マスター「ですので、そういうわけには……」

P「でしたら、空き瓶をいただきましょう」

早苗「ちょっとP君、一体何を……」

P「瓶にならその酒蔵の名前やら住所やら書いてあるでしょう」

ちひろ「え、ちょっとまさか……」

P「その一本気なご主人とやらと直接交渉する覚悟もある、と言っています」

マスター「本気ですか?」

P「なんなら、その空き瓶に5万だしたって構いませんよ」

P「何せ、我々は全く何も知らない。情報料としては決して高くはないと思います」

マスター「めちゃくちゃですね」

P「あなたは、0を1にすることの大変さを知っていますか?」

P「ご存じでしょうとも。たったお一人で、競争の激しい都会の真ん中でこのお店を立派に切り盛りしていらっしゃる」

P「確実に0を1にする方法があるのならそれに飛びつくのは当たり前です」

マスター「……どうして、そこまでするのですか?」

P「そんなの、あなたと同じですよ」

マスター「同じ?」

P「おいしいお酒を飲んでほしい人がいるってだけです」

マスター「ははっ、なるほど」

P「さて、如何です?瓶だけでも譲ってはいただけませんか?」

マスター「無理です」

早苗「えー、ここまで言ってるのに?」

ちひろ「早苗さんほんと黙って下さい」

P「ふむ、どうしてですか?」

マスター「……明日の午前、宅配便が届きます」

P「?」

マスター「未開封の瓶が、明日の午前に到着します」

ちひろ「それって……!」

マスター「私の負けですよ」クスッ

早苗「やったー!おじさん大好き!」

P「感謝します、お値段は言い値で構いません」

マスター「全く、これっきりですよ?」

ちひろ「勿論、譲っていただいたことも必要以上に口外しません」

P(あれ、さりげなく約束の範囲縮めてね?)

マスター「それから、もう一つお願いがあります」

P「ええ、聞きましょう」

マスター「今度は、そのプレゼントの相手の方も連れて、遊びに来てください」ニコッ

P「……善処します」

>>26->>31>>4->>9の後

今日はここまでー

>>21-23
ここまで読んでくれてありがとう。本当にありがとう。
前のも読んでくれてる人がいて嬉しい

もう少し書きます(今日書くとは言ってない)
楓さんの誕生日終わったけど


過去作好きだったからまた読めて嬉しいわ

後日談.楓誕生日から数日後/事務所近くの居酒屋

友紀「あーっはっはっは!おめれとうございましゅ!あーっはっはっは!」

瑞樹「プッ……友紀ちゃん……フフッ笑い、ンフッ、笑いすぎよププッ」

早苗「瑞樹ちゃんだって笑ってんじゃん!あはははは!」

ちひろ「なんというか、期待を裏切らない人ですねぇ」

楓「プレゼントもそうですけど、珍しい顔を見れたので私はそれだけでも満足してます」

友紀「でもさ、なんでまた今回はこんなに手の込んだことしたのさ?」

ちひろ「実は、こないだの総選挙の総括をしてたときに、過去の順位と照らし合わせてみると、楓さんが全アイドルで一番平均順位が高いことがわかったんです」

瑞樹「へぇ、でも言われると納得ね」

ちひろ「ちなみに、楓さんが平均でちょうど6位、それ以降にくるのが智絵理ちゃんの6.75位、凛ちゃんの8.75位、菜々さんの9.5と続きます」

早苗「平均で一桁ってハンパないわね」

ちひろ「うちの事務所の所属アイドルの分しかカウントできてないんですけどね」

友紀「多分全体でもそんなに変わんないよ、毎年上位なんて難しいに決まってるじゃん」

ちひろ「だからこそ、そのお祝いを兼ねて少し手の込んだことしよう、ってことで今回の企画が立ち上がったわけです」

楓「へえ、プロデューサーさんはそんなこと言ってなかったです」

ちひろ「どうせ用意してたセリフも、出だしでコケたせいで飛んじゃったんでしょう」クスクス

瑞樹「それで、例のお酒はどうしたの?」

楓「大事に3日に分けて飲みました」

ちひろ「それでも3日でなくなっちゃうんですね……」

友紀「いいじゃん、なくなったらなくなったでプロデューサーにそのお店でおごってもらったら?ついでにあたしも連れてってー」ケラケラ

早苗「そういえば、マスターさんもプレゼントの相手連れてこいって言ってたもんね」

楓「ほんとですか?また催促してみます」

ちひろ「それ言わてた瞬間のプロデューサーの表情もなかなかでしたよね?早苗さん」

早苗「ほんとほんと、苦虫まとめて10匹くらい噛み潰したみたいな顔してたわよ」

楓「失礼ですよね、そんなに嫌がらなくても」

瑞樹「多分嫌がってるわけじゃないんでしょうけどね」

ちひろ「まぁまぁ、今日はプロデューサーさんの話なんて置いといて、とりあえずぱーっとやりましょうか!」

…………

………

……

数時間後/居酒屋外

P(何てことだ……何てことだ……)

ちひろ「ご、ごめんね、Pくん」

友紀「ちっくしょぉぉぉう!何で出て行っちゃったんだよヤノォォォ……!」

瑞樹「わか、わか…わから、わかるわ!!!」ダンッ

早苗「おぉ?P君も飲むぅ?銀嶺立山。ん?P君のも立山なの?ギャハハハハ!!」

楓「ふふぅ、プロデューサーさん…プロデューサーさん。プロデューサーさん?んふふふふふ」

P「え、何これ、俺なんのために呼び出されたの?」

ちひろ「えっと、ちょっとハメを外しすぎたといいますか、その……」

P「で、これどうしろってんだよ……」

ちひろ「とりあえず、搬送を手伝ってほしいなー、なんて……あ、あはは」

友紀「プロデューサー、ヤノが、ヤノが出てっちゃったんだよ……スナガも……いや、それはまぁいいや」

P「落ち着け、ヤノが自分から出てったんじゃない。キタは結構好きだぞ俺」

瑞樹「ねぇ、P君、私……もう我慢できないわ……早く私を連れ出して……ウッ」

P「誰か早くこの人をトイレに!!Angel Bleezeがくるぞ!!」

早苗「今のはゲロゾーマではない、ゲロだ」←天地魔闘の構え

P「メラゾーマが火柱ならゲロゾーマはゲロ柱が立つのかよ。俺はあんたの頭をバーンってしたいよ」

楓「んふふさあわが腕の中で息絶えるがよいんふふ」ギュッ

P「うるせぇ光の玉ぶつけんぞお願いです離れてくださいなんでもしますから」

ちひろ「とりあえず、移動させないと……」

P「とりあえず車回してくるから、その間に成人組で女子寮にいる奴に応援頼んどいてくれ」

ちひろ「あ、はい」

…………

………

……

1時間後/女子寮

P「ほら、楓さん、貴方が最後ですよ」

ちひろ「あー、もう、寝るならベッドで寝ましょう?ね?」

楓「すぅ……」

P「おい完全に寝ちゃってるぞ」

ちひろ「仕方ないわね、P君ちょっと担いでベッドまで運んでくれる?」

P「膝の古傷開いたら労災認定下りるか?」

ちひろ「スタドリで払うわよ」

P「あ、そう……」

ちひろ「じゃあ開けるわね」

<ガチャ

P「あー……何か毎度毎度緊張するな……」

ちひろ「ちょっと待って、何か見られたらまずいのないか見てくるから」

P「早くしろよ、楓さんとは言え大人一人背負ったままはさすがにきつい」

ちひろ「わかってるわよ、すぐ済むから」

<ギィ…

ちひろ(うん、相変わらず片付いてるし、洗濯物もなし)

ちひろ(……あら?)

ちひろ(あらあら)クスッ

ちひろ「P君、いいわよ」

P「ああ」

ちひろ「とりあえず、掛け布団かけとけば大丈夫でしょう」

P「……あー、今日はもう事務所戻りたくねぇなぁ」

ちひろ「残業?」

P「ああ、次のフェスの通達きたからな、とりあえず次はそこの酔っ払い主体で組んでみるよ」

ちひろ「楓さんメインで?」

P「とりあえず総選挙後1発目だからな、事務所最上位にがんばってもらうよ」

ちひろ「大丈夫、楓さんは今回もモチベーション十分よ」

P「そうなのか?」

ちひろ「ほら、あれ」

P「……あ」

ちひろ「あれ、こないだの日本酒の瓶でしょ?」

ちひろ「わざわざ洗って飾っておくなんて、喜んでもらえたみたいで良かったじゃない」クスッ

P「……マスターとの約束も守んなきゃいけないしなぁ」

ちひろ「フェス後にしたら?きっともっとやる気出してくれるわよ」

P「……長居てもいられんし、帰るか」

ちひろ「ついでなんだから送ってよ」

P「じゃあ社用車乗って帰るから、明日それで出勤するか」

ちひろ「じゃあ……おやすみなさい、楓さん」

P「寝てるんだから聞こえてないだろ」

ちひろ「ふふっ、それもそうね」

<ガチャ

楓(……おやすみなさい、ちひろさん)

楓(プロデューサーさん、フェスの後、楽しみにしてますね)

楓(しばらくまた、がんばれそうね)クスッ

というわけここまで

誕生日から結構時間経っちゃったけど楓さん誕生日おめでとう

ちなみに、平均順位の話で言えば、蘭子ちゃんが7.5位で、智絵里についで3位ですね
全部計算してないけど多分上位はこんな感じです

ここまで読んでくれた方、本当にありがとう

あと、もしもこんなSSをまとめてくれるなんていう優しいまとめさんがいたら、>>1-〉〉8の改行をよみやすくしてくれると嬉しいです(小声

今回も投下乙倉ちゃん
光の玉で腹筋崩壊したwwwwww
このシリーズのテンポと雰囲気が大好きなので
次回作にも期待期待

乙!とにかく乙!

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