【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開6回目】 (1000)

このスレは安価で結城友奈は勇者である。を遊ぶゲーム形式なスレです


目的


 【           】


安価
コンマと自由安価を含む選択肢制

日数
一ヶ月=2週間で進めていきます
【平日5日、休日2日の週7日】×2


能力
HP MP SP 防御 素早 射撃 格闘 回避 命中 
この9個の能力でステータスを設定

HP:体力。0になると死亡。1/10以下で瀕死状態になり、全ステータスが1/3減少
MP:満開するために必要なポイント。HP以外のステータスが倍になる
SP:特殊な攻撃をするために必要なポイント 満開とはまた別
防御:防御力。攻撃を受けた際の被ダメージ計算に用いる
素早:素早さ。行動優先順位に用いる
射撃:射撃技量。射撃技のダメージ底上げ
格闘:格闘技量。格闘技のダメージ底上げ
回避:回避力。回避力計算に用いる
命中:命中率。技の命中精度に用いる


戦闘の計算
格闘ダメージ:格闘技量+技威力+コンマ-相手の防御力
射撃ダメージ:射撃技量+技威力+コンマ-相手の防御力
回避率:自分の回避-相手の命中。相手の命中率を回避が超えていれば回避率75%
命中率:自分の命中-相手の回避。相手の回避率を命中が超えていれば命中率100%



wiki→【http://www46.atwiki.jp/anka_yuyuyu/

前スレ

【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開0回目】
【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開0回目】 - SSまとめ速報
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【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開1回目】
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【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開2回目】
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【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開3回目】
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【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開4回目】
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【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開5回目】
【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開5回目】 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1427540647


建て乙

目的が無くなった・・・?


怒ることも

喜ぶことも

泣くことも

笑うことも

何もできなかった

大好きな兄が

大好きな姉が

亡くなってしまったと言うのに

大好きな夏凜を

守ることが出来たのに

天乃「………………」

自分の頬にそうっと触れて

流れることのない涙に触れる天乃を

夏凜はもう一度、強く抱きしめる

夏凜「………………」

夏凜もまた、何もできず

出来るのは――親友の傍を離れないことだけだった

スレ建て乙

目的から物凄い悲壮感が滲み出てるな…

いったいどうなってしまうんだ
やっぱ大赦くるのか

建て乙

目的どころか戦えるかも怪しいぐらいのダメージだしな


ただただ、時間だけが過ぎていき

やがて

天乃と夏凜のもとに、彼らが姿を現す

「……情状酌量の余地は、無いとは言い切れないのかもしれない。だが」

天乃「…………………」

「久遠天乃。キミを、拘束する」

それは無情で

きっと、非情でもあって

けれど、仕方がないことだった

夏凜「……天乃は」

「彼女だけが、家族を失ったわけではないのです。そして、久遠天乃は加害者でもある」

天乃「………………」

「それでも、三好様は彼女に被害者と同等の権利、同等の処遇を与えるべきと、思われるのですか?」

まあ、そうなるのは仕方ない

やっとの思いで倒したのにこの仕打ちですからね
じゃあ放っておけばよかったのかと
やっぱ燃やすしかない

ひどいよ…


そんなことは言われなくても解っている

けれど

だからと言って

呆然自失の人形のような親友を

大赦に委ねるなんて言うことは、簡単には許せなかった

夏凜「天乃はただ、頑張っただけなのに」

天乃「……それでも」

夏凜「天乃……」

天乃「それでも、たくさんの被害者が出たことには変わりないから」

疲れ果てた声色で

少し虚ろな瞳で

見上げてくる親友を夏凜は見つめて、

首を振って、大赦職員へと目を向ける

夏凜「天乃が頑張ったから、勇者は健在で、神樹様への直接的な被害もなかった」

「三好様。神樹様および現実世界への被害が多大な物であることには変わりがありません」

やるせないよな これ他の勇者とも隔離だよな


夏凜「っ……」

だとしても

あんまりだとは思わないのか。と

夏凜は怒りを込めた瞳を向ける

頑張ってバーテックスを倒したら

家族に死傷者が出ていて

他のたくさんの人にも被害が出ていて

それはお前のせいだと、拘束される

夏凜「どうすれば良かったのよ……天乃はッ! どうすれば良かったって言うのよ!」

「……何も。なさらなければよかったのです」

夏凜「何もしなかったら……勇者にも、神樹様にも。もっと被害が出ていたかもしれないのに?」

「あの段階では勇者は満開を使用されていなかった。と、伺っております」

夏凜「……だったら?」

「正式な勇者による満開であれば、現実世界に被害なく、バーテックスを倒すことが出来た。と、思われます」

代わりに園子のようになれと

でも他の勇者が満開したら今度は本家ゆゆゆでの悲劇が待っているという

大赦のこれからの対応が気になるな

天乃が何かした時の為に皆は勇者続行の可能性が


天乃「……じゃぁ、私は。私のしたことは」

夏凜「ッ!」

聞いてはいけないこと

そうだと思ってはいけないことを口にしようとする天乃の耳を塞ぎ

夏凜は首を振り、俯く

夏凜「あの時点で満開できる勇者がいたとは限らない」

「………………」

夏凜「あんた達には、誰が出来て、誰が出来ないのか把握できてた?」

「いいえ。そこまでは把握出来ては居りませんでした。しかし――」

夏凜「出来てないなら言うんじゃないわよ!」

「…………………」

怒鳴る夏凜から目を離し

大赦職員はそれぞれ顔を見合わせて

困ったように首を振る

「三好様もまた、久遠天乃に影響を受けすぎているようですね」

夏凜「……だったらなんなのよ」

「久遠天乃は隔離しなければいけません。たとえ、彼女のしたことが出来る最善であったとしても」


「素直に応じて頂きますよう、お願いいたします」

天乃「……………」

夏凜「天乃」

動こうとした天乃の腕を掴んだ夏凜は

振り返る天乃に向かって、首を振る

それは拒絶

行かないでという、願い

夏凜「行かなくていい……私と一緒にいなさい」

天乃「……………」

夏凜「天乃」

失いすぎた親友を一人にはしたくなかったし

もう二度と会えないかもしれない。と思った

だから

夏凜は少しだけ強く、天乃の手を掴んだ


1、大赦と行く
2、大赦と行かない


↓2

1

2

重要そうな選択肢だけど…単発安価下になるの?

まあ行くしかないわな
てかこれ大赦がわが他のやつに満開しろっていってるけど真実知ったらヤバくね

他の勇者敵に回るかもしれんが夏凛ちゃん信じるべきかと思って2にしたが
1も正しいとは思ってる 絶望しかないけどww

どっちにするか迷う究極の2択だな

大赦に付いて行っても悪くはならないとは思うんだけど…

2の方は反抗してきたと思われそうでやばいが1も1で何故変身出来るのかをしつこく聞いてきそうだし

ありゃ単発だと駄目だったか


そうですね、この場合は↓にずらして2でしょうか


失礼しました
安価の所に、単発での安価はずらすというのを記入漏れしていました

いるようなので、ずらさずに続行します

お、1か さてどうなる

わざわざ安価の度にずらすって書くのは面倒だし今度からテンプレに追加すれば良いんじゃない

結構重要な選択かも


けれど

天乃は夏凜の事を見上げて

静かに首を横に振る

夏凜「天乃……」

天乃「………………」

夏凜の手に自分の手を重ねて

ゆっくりと、引きはがす

天乃「これ以上……私の大切な人には、ならないで」

夏凜「っ…………」

天乃「……………」

どうして

天乃が人を強く拒絶していたのか

どうして

天乃が人を友達という位置にすら持って行きたがらなかったのか

それを、今更になって気づいて

「ご協力、感謝します」

天乃「…………………」

自分が親友なんて位置にいなければ

友人になんて、なりたがらなければ

こんなことには、ならなかったかもしれない

そう思うと、

大赦の人と離れていく親友を止めるなんてことは、出来なかった

最初は家からクオンサンを登校させる活動だったのが

今度は大赦から救い出すんですねわかります

1日のまとめ

・  犬吠埼風:交流有(手料理)
・  犬吠埼樹:交流有(手料理)
・  結城友奈:交流有(手料理)
・  東郷美森:交流有(手料理、お話)
・  三好夏凜:交流有(手料理、味見、大赦と行く)
・伊集院沙織:交流無()

・  乃木園子:交流無()
・   三ノ輪銀:交流無()
・      死神:交流有(満開)
・     神樹:交流有(満開)


6月の7日目終了後の結果

  犬吠埼風との絆 20(中々良い)
  犬吠埼樹との絆 22(中々良い)
  結城友奈との絆 28(中々良い)
  東郷三森との絆 19(中々良い)
  三好夏凜との絆 49(高い)
伊集院沙織との絆 56(かなり高い)

  乃木園子との絆 16(中々良い)
  三ノ輪銀 との絆 47(高い)
      死神との絆 34(少し高い)
      神樹との絆 -7(絶望的に低い)

大赦・神樹による、久遠天乃の警戒レベル○△□%程度?(検閲済み)
久遠天乃より、情報入手:樹海化し、撃退命令が下るレベル
犬吠埼風より、情報提供:大赦は久遠を味方だとは思っていない


では、キリも良いのでここまでとさせて頂きます

おつ

おつ
これ大赦との関係改善できんよもう



たった1日で心身共にズタズタにされるとは…
特に今までかなり濃いやりとりしていた身内が揃って逝くのはキツすぎるわ



拘束によって園子と交流しやすくなることを祈ろう



これで何で変身が出来るのかとかの謎も少し調べればいいんだが

大社も同情自体は多少なりともありそうだがどうなることやら


では、今日も少しずつ進めていこうかと思います


√ 6月8日目 朝


部屋全体に張り巡らされた人型の護符

それは神様を崇め、敬い

奉っているのではなく

恐れ多い邪神あるいは悪魔あるいは化け物、怨霊

その類の望まれざるモノを鎮めるためのようなものだった

天乃「………」

そんなものに囲まれる少女は

一人、ベッドの上で布団に包まる

大切なものを守る為に大切なものを失った

悲しげな瞳には、何も映らない

天乃「……………」

目を瞑れば、兄や姉に会える

でもそれは、記憶の中

過去の思い出でしかなく

その回想に浸ることが怖くて

疲れ切った体

すり切れた心のまま、少女は眠らなかった

気が狂いそうだ



死神「クオンサン」

天乃「………………」

死神「ココカラ、デル?」

天乃「出て、どうするの……?」

死神「ミンナニ」

天乃「会ってどうするの?」

死神「…………」

無気力だった

まるで感情を失ってしまっているかのように

何事にも、興味を示さなかった

天乃「……私はもう、誰も傷つけたくない」

死神「………………」

天乃「ここにいrば、きっと。もう、大丈夫なはずだから」

ここから動く気は、無かった

まあ今大量の死者が出ただろう外に出るのはいろんな意味できつそう

立ち直れる気がしないな…


「久遠様」

天乃「……………」

「久遠様、朝食。お持ちしましたよ」

大赦の中でも特に関係の深い新人の女性は

ノックをしても、声をかけても

返事がなかったにもかかわらず

そこに天乃がいて

起きているということを確信して、鍵を開けて

部屋の中へと入っていく

「久遠様、眠らなかったのですか?」

天乃「…………………」

「……お飲み物も、ありますよ?」

天乃「…………………」

「では、何かご入用のものは、ありますか?」

一方的に言葉を投げかけてくる女性へと目を向けて

天乃は一度だけ、瞬きをした



1、沈黙
2、ない
3、短刀
4、お兄ちゃん
5、ねぇ……被害者はどれくらいいたの?


↓2

5

5

やばそうなのが紛れてる…


天乃「ねぇ、被害者はどれくらいいたの?」

「…………………」

天乃「……言い方、おかしかったわね」

笑わないのは当たり前かもしれない

けれど、

悲しんでいるようなそぶりさえ、少女は見せない

天乃「私はどれだけの人を……殺して、不幸にして、悲しませたの?」

「久遠様……」

天乃「教えて……私のせいでどれだけの被害があったのか」

「それは……」

唇を噛み、視線を下げて

女性は首を横に振る

「お教え、出来かねます」

天乃「どうして?」

「久遠様への情報には制限がかけられていますから」


それは真実ではあるが、嘘でもある

現在位置、建物の構造

各勇者部員達の現状等

確かに制限がかけられていることもあるが

被害についてはむしろ罪を認識させるため

聞かれなくても教えるべき。というような職員もおり、

特別、制限などは設けられていなかった

しかし

天乃「……そう」

今の少女に現実を教えることなんて

大赦職員である前に、女性で

任務よりも、知り合いとしての立場で接しようとする女性には、出来なかった

被害は甚大

沢山と言う言葉では足りな程の人が、犠牲になった

死亡、危篤、重体、軽傷

すべて集めれば、それはもう

口にすることさえ憚られるような……被害者数

途端に興味を失ったような少女に歩み寄り、

女性は天乃の頭を撫でる

「久遠様はお気になさらなくて結構ですよ。バーテックスの襲来による被害は少なからず覚悟の上ですから」


「旧世紀時代の戦争。と言うものはご存知ですか?」

天乃「……………」

「そこでは、もっと多くの犠牲があった。と、伺っています」

天乃「だから?」

「これもまた、戦争なのです……その被害の責任をたった一人に押し付けるなんて、誰が出来ると言うのです」

女性は悲しそうに首を振り

天乃の小さな体を抱きしめる

被害者であるはずなのに

加害者として拘束され

悪魔を封ずるような部屋に閉じ込められて

可哀想だ。と、思いながらも

その言葉は飲み込み、口を開く

「三好様、伊集院様、勇者部の方々……みんな、久遠様に会いたがっておられます」

天乃「…………………」

「再び会うためにもしっかりと療養してください。心配、させたくはないでしょう?」

そう言った女性は

またあとで朝食を下げに来ますとだけ言い残して

部屋を去って行った

新人ちゃんマジやさしい


天乃「………………」

病院食にも似た、朝食

一瞥した天乃は手を付けることなく、体を縮める

向こうがどれだけ会いたがっていても

天乃には会う気など毛頭なかった

自分は疫病神に似た何かで

大切に思われた人は、どんどん、どんどん……死んでいく

そんな災厄の主なのだと、

自分自身の認識を改めて、俯く

少女は眠らない

少女は休まない

少女は延々と体を酷使し続ける

死神「クオンサン」

天乃「ねぇ……死神さん」

死神「ナァニ?」

天乃「私の事……地獄に連れて行っては、くれないの?」

死神「……ウン」

天乃「そっか」

時間はゆっくりと、静かに

少女の心に切っ先を突き付けたまま……流れていった


√ 6月8日目 昼

01~10 事件発生
11~20 
21~30 春信
31~40 
41~50 夏凜
51~60 樹海化
61~70 沙織
71~80 
81~90 新人
91~00 

↓1のコンマ 

はい

事件発生とは

早速かい


それはお昼頃、急に聞こえてきた

「いません!」

「こちらにもいません!」

「っ……何としても探し出すのです!」

大赦の職員らしき人たちの

慌ただしい足音

緊迫感のある、声

眠ることのない少女は最初こそ気にしたものの

すぐにわれ関せず……と

何を思うわけでも、考えるわけでもなく

空っぽの心のまま、布団に包まる

けれど

「久遠天乃!」

勢いよく扉が開け放たれ

天乃が振り返るよりも早く部屋に駆け込み

職員は天乃の胸ぐらをつかみ、声を張り上げる

「園子様になにをしたのです! いえ……園子様をどこへと連れ去ったのです!」

これゃ大事件だわ

アカン

うわあwwww

しらんがな! ってかんじ

ふえぇ…

次から次へと久遠さんにダメージが

すみません、少し席を外します
19時頃に再開予定です

了解

了解

何が起きてるのかわからんな

一旦乙
自発か誘拐か死神かわからないが久遠さんへのダメージ低いといいなぁ……

知らんがなって感じだわな
2人に会いに行ったとか?

ここのコンマは取るとこ取ってくるよなぁ……


天乃「……どうして、私なの?」

「園子様がいることは外部には知られていないはずです。そして、神樹様や我々に害意のあるモノは、貴方以外にはいない」

天乃「害意……ね」

「お答えなさい、久遠天乃」

天乃「………………」

園子がいなくなってしまったことが

大赦にとってはとてつもなく、大事件であることを

睨んでくる瞳から察して

でも、どうこう言う気力もなくて

天乃はすっと目を逸らす


1、私が殺したわ
2、さぁ? 知らないわ
3、答えなかったら、私の事を処刑してくれる?
4、黙秘する


↓2

>>75

それはここのコンマ神が神樹様だから


天乃「さぁ? 知らないわ」

「なっ………ッ」

天乃の無感情な一言に

大赦の人間でありながらも、怒りを覚えて

天乃の胸元を握りしめる腕に、力がこもる

「とぼけ――」

「おやめください!」

振りあがりかけた男性職員の手を掴み

女性職員が、首を振る

「なんの真似ですか?」

「たとえ上司であろうと。誤ったことをなされるのでありましたら、止めさせて頂きます」

「……………」

「お答えください。今のこの子に、事件を起こすほどの気力があるとお見えになられますか?」

特異性の高い少女に近づきすぎた

入ったばかりの新人職員

彼女の顔を見上げて

男性職員は、天乃の瞳をじっと見つめた

天乃がやったなら一緒に消えるっしょ


その瞳に、光はなく

怒りも、悲しみもなく

疑いの瞳に対する動揺さえもなく

無関心あるいは、無気力

つくられた人形の瞳のような少女の瞳

「……………………」

「久遠様をこれ以上、追い詰めないであげてください」

「……久遠天乃。貴方は空っぽだ」

天乃「……………」

男性職員は静かに告げて

掴んでいた服を手放し、一礼する

「失礼致しました。重要な事柄ゆえ、一刻を争うのです」

天乃「……園子は」

「?」

天乃「園子はあの体で動けるの?」

「動けません。だからこそ、何者かに誘拐されたとしか考えられないのです。もちろん、久遠様は疑っていませんよ」


天乃「……そう」

園子は天乃の親友

だからこそ、心配になる

けれど、心配して、不安になって

何かをして

その結果、また新たな悲劇を生むかもしれない

そう思わずにはいられなくて

天乃は、それ以上は何も言おうとはしなかった

「それじゃぁ、私達は――」

「お待ちなさい。貴方はここにいなさい」

「え?」

「何者かが久遠天乃のもとを訪れる可能性は0ではありません」

だから見張っていろ。と言う男性職員を見つめて

女性は天乃へと振り向く

「久遠様が、良いと言うのなら」



1、断る
2、何も言わない
3、勝手にして
4、別に……良いわよ


↓2

3

4


天乃「別に……良いわよ」

「久遠様……」

天乃「居たいなら居ても。別に」

そう言い捨てて布団に包まった少女を

大赦の人々は一瞥し

各々の顔を見合わせて、一点

女性の事を見つめる

「承りました。私の命に代えても。久遠様はお守りいたします」

「……様は不要だと。言っているはずです」

「私にとってこの子は勇者です」

「………………」

「では。園子様を……どうかよろしくお願いいたします」

頭を下げた女性

その後ろで丸くなったままの少女を交互に見て

大赦の人々は踵を返して――部屋を出ていった

新人ちゃんカッコいいな

新人ちゃん!!!!

新人ちゃん…登場シーンからは想像できないぜ…


「一応、久遠様にもお話しておきます」

天乃「……………」

「昨日、園子様は容体が急変し、一時的にですが意識不明となりました」

天乃「…………」

「そのため、特別な病室へと移動させていたのです」

その部屋に最後に入ったのは今朝

しかし

お昼になって入ってみると

すでに姿はなくなっていた。と

女性は不安そうに語って、首を振る

「園子様は現在、満足に動くことのできない体なのです……よって、先ほども言ったように、誘拐以外ではありえないのです」

天乃「……誰が犯人か。検討はついているの?」

「……まだ、判ってはいません」

変身したら動けると思ってたけど違うんだな


天乃「………………」

以前、兄に言われたように

繋げてではなく、単語一つ一つにして考えれば、そう

乃木園子

ごく少数しか知らない

満足に動けない

シンプルな答えは、乃木園子と言う人物を知る人間による誘拐。である

だが、そのあとの肉付けが、出来なかった

誘拐の方法

誘拐した人物像

なにも……浮かばない

天乃「……樹海にいる可能性はないの?」

「園子様の端末は大赦の職員が厳重にお預かりしております。そして、その端末が現在もこちら側にあることは確認済みです」

天乃「……そう」


完全な手詰まり

いや、そうでなければ

いくら現実世界に甚大な被害を及ぼした相手だとはいえ

大赦の職員が血相を変えて胸倉をつかみ上げたりするわけがない

「でも。きっと大丈夫だと思います」

天乃「どうして?」

「園子様が使われていたベッドは乱れてはいませんでした」

天乃「だから?」

「もしも、園子様に乱暴をするつもりなら、ベッドから丁寧に運び出す必要はありませんから」

天乃「……………」

「だからきっと……園子様はそれ相応の待遇を受けているものと、推測できます」

女性は自分の見解を持ち出して

天乃の頭を撫でて、笑みを浮かべる

「久遠様はゆっくりお休みください。私が、傍にいますから……ずっと」


√ 6月8日目 夕

01~10 
11~20 死神
21~30 
31~40 新人ちゃん
41~50 
51~60 沙織
61~70 
71~80 目が覚めたら、そこは樹海だった
81~90 
91~00 微睡の中、黒き手に囚われて

↓1のコンマ 

とうっ

コンマが的確にイベント起こしてる…

沙織が選択肢にいるんだよなあ
やっぱりというかww

新人ちゃん大活躍の巻


√ 6月8日目 夕


天乃にはああ言ったが

女性職員は犯人がどのような人物なのか

もう、ほとんどわかっていた

神世紀に入ってから道徳教育には力を入れているため

悪事を働く人間など、手一つでも余るほどの者しかいない

ましてや大赦側ともなれば

そんな人間は絶対にいない。と

言っても過言ではなかった

しかし

天乃「………………」

眼下の少女と密接な関係にある人間ならば

大赦側の人間であったとしても、反旗を翻す可能性が生まれてもおかしくない

久遠天乃とは、それほど危険な人物なのだ

「………天乃ちゃん」

ゆえに、少女と密接な関係にあった大赦側の人間こそが

犯人だと、言えてしまう

そして、その誰かの本当の目的が久遠天乃と言う、少女なのだということも

女性には、解っていた

晴信とは考えづらいしまさか沙織か


大赦にとって大切な存在である、乃木園子

犯人にとって大切な存在である、久遠天乃

望むのはきっと……交換だ

「誰かはきっと、貴女のことを取り戻したいんだと思う」

たとえ、世界を傷つけた人だとしても

神に認められない、不純なる勇者であるとしても

「その誰かにとって、貴女は大切な人」

天乃の頭をそうっと優しく撫でて

女性は首を振る

「……久遠様。貴女は外に、出たいですか? 出たく、ありませんか?」

天乃「………………」

「もしも、出たいのであればお連れいたします。しかしそうでないのであれば……私は」

その誰かに伝えなければいけません。と

その部分だけは口にせず、天乃の瞳をじっと見つめた


1、出る
2、出たくない


↓2

むずかしな

状況と心境的に2かな

1

2

久遠さんは間違いなく出たくないだろうし、
親友に犯罪みたいなことしてほしくないだろうし

2で

というか1でもし出れても辛いだけだと思う

この状況で1を選ぶとも思えないしな

個人的には1だったけど
話の流れとしては2だろうなあ、悩ましい

他の人達には会いたいけど、出て犯罪者にはしたくないし、出て出来ることがない


天乃は小さく首を振って

女性の瞳を見つめる

それは、出たくないという意思にほかならず

受け取った女性は「解った」と

少女に囁いて、その頬に手を宛がう

「久遠様の事は、私が守ってあげる」

天乃「……守らないで」

「……どうして?」

天乃「意味もなく、貴女が傷つくだけだから」

「……それでも。私は守る」

以前の少女とは別人かと思いかねないほど

変わり果てた態度に

女性はほんの少しだけ顔を顰めて、笑みを浮かべる

「意味も理由も、そんなの後付すればいい」

天乃「………………」

「選択の前にあるのはいつだって、やるか。やらないかでしかないんだから」


「やった後の悪い結果も、やらなかった結果の良いことも。やったりやらなかったりしないと、決定はしません」

天乃「…………………」

「だからこそ、私はその時やるべきだと思ったことをやるべきだと思うのです」

その結果が良いものだったのなら

それでよかった。と喜べばいいし

悪いものだったとしても

やったという経験や知識が身に付き

次に繋げることが出来る

「でも、やらなかった結果、悪かったら……」

それはきっと、悲惨なものだろう

なにせ、やれたのにやらないという選択をしてしまったのだから

後悔しても、しきれるものではないし

割り切ることだって、きっと難しいことだろう

「大切なのは、もしも。という言葉を使わないことです」

天乃「………………」

「もしもと言う言葉は何もかもを、無限にループさせるだけですよ。久遠様……前に進むために必要なのは。だからこそ。です」


人差し指を立てた女性は

だからこそ、頑張る

だからこそ、努力する

だからこそ、戦う

だからこそ……と

言葉を並べ立てて、天乃の額に自分の額をくっつける

「……なんて、ぜーんぜん。興味持ってくれないんですね。久遠様」

天乃「…………ごめんなさい」

「あ、う、ううん。謝る必要なんて、別に……」

ふっと息を吐いた女性は

天乃の体を無理やりベッドに倒して

その瞳を覆うように、顔に手を宛がう

「寝た方が良いですよ。久遠様……もう、限界でしょう?」

天乃「……寝れない」

「私が傍にいますから。安心して、眠ってください」


それでも、天乃は眠ることが出来ない

目を瞑っても

すぐに、目を開けてしまうのだ

手に温もりを感じても

身体に温もりを感じても

温まった傍から体は冷え切っていく

天乃「………………」

少女に、安らぎは与えられない

少女に、幸せは与えられない

眠れば悪夢に心を蝕まれ

起き続けていれば心身ともに、疲れ果てていく

それで気を失っても

また、悪夢に魘され起こされる

生きること自体が、苦

しかし、死ぬことも許されない少女

それはまさしく――生き地獄だった


√ 6月8日目 夜

01~10 新人ちゃん@行方不明
11~20 
21~30 死神
31~40 
41~50 樹海の記憶
51~60 
61~70 少女の夢、蝕まれゆく心
71~80 
81~90 沙織
91~00 

↓1のコンマ 

お 願 い

01~10まで不穏すぎるんですが

久々の、いつもの

ていうか行方不明ってなんぞ

一緒にある沙織も不穏に思えてくる

ろくなイベントがない…


√ 6月8日目 夜


眠れない少女が横になったまま、顔を傾けると

女性の瞳と視線がぶつかる

「……いますよ。傍に」

天乃「………………」

女性もまた、眠ってはいなかったのだろう

瞼は少し、重そうで

眠るわけにはいかない。という強い意思で保っているのだと

天乃にはすぐ、解った

いつ、何が起きても平気なように

常に起きているつもりなのかもしれない

「まだ、園子様は見つかってはいないようです」

天乃「………………」

「今日は職員一同、徹夜での捜索になりますね」

クスクスっと笑った女性は

私はここで、久遠様と一緒に横になってるだけですけど。と呟く


天乃「……………………」

「……園子様のことは心配要らないと言っても、どうせ。みんなは聞いてはくれませんよ」

天乃の沈黙の瞳に

女性はまるで理解したかのように、答える

女性はまだまだ新人であり

そうでなかったとしても

なぜそういるのか。と

無駄に探りを入れられて、面倒なことになることが目に見えている

だからこそ、余計なことを言うわけにはいかなかった

「私も久遠様と密接……とまではいかないかもしれませんが、仲良くさせて頂いていますし」

天乃「…………」

「……少しは興味、持っていただきたいんですが」



1、興味がないわ
2、なら、今後一切かかわるのを止めましょう
3、死神と話をするわ
4、沈黙
5、園子……誰が誘拐したの?
6、被害者数は?


↓2

5


天乃「園子……誰が誘拐したの?」

「…………………」

天乃「……教えて」

虚ろな少女の瞳を見つめて

女性は少し、考え込む

言うべきか、言わないべきか

犯人の少女はこの少女と密接な関係にある

その彼女が大赦側の人間であることを、少女は知らないだろう

「…………………」

この一言は二人の関係に溝を作ってしまうかもしれない

それほど、重要なこと

でも……言うべきなのかもしれない

彼女の為にも、少女の為にも

後々

大赦側の切り札になってしまわないように

「これは推測……でも。たぶん確実」

そんな前置きをしてからでしか言えない自分に歯噛みしながら

女性は真実を、口にする

「園子様を誘拐したのは――伊集院家のご息女である伊集院沙織様です」


では、ここまでとさせて頂きます
予想はできていたかと思いますが、沙織は大赦側の人間です

おつ
沙織は味方なんだろうか



只でさえ精神死にかけてるのに
沙織までいなくなったら今度こそ壊れるぞ


行動力のある沙織ちゃん、嫌いじゃないです

>>128
例え伊集院家が大赦の人間でも沙織個人は久遠さん大好きだから大丈夫ヘーキヘーキ(慢心)



園子を誘拐したって事は勇者について知ってるだろうけどいつから知ってたんだろ

乙です

うーむ怒濤の展開だ…

沙織は園子が天乃の親友だと知っているのかどうか

神樹館でいったい何が起きたのか

なんだ、新人ちゃんが沙織の姉とかではなかったのか

>>17の三好様もまたって発言が気になる夏凜以外に楯突いた人がいるって事かな
>>136
弟はいるって言ってたけど姉がいるなんて言って無かったような…

バーテックスの襲撃、理解者である身内の死、
自身は隔離、親友は自分が嫌っていた大赦の人間

まさかここまでハードな展開になるとは…

鬱展開は構わんが
打つ手ない状況に追い込んだ挙げ句エタるのは勘弁な

>>139
鬱展開なだけに打つ手なしなんてね
かなり厳しいシフトでもやってくれてるんだからエタはないと思うよ

ずっと続けてくれてるから頭上がんないっす

6巻の特典ゲームについに公式春信が登場するみたいだな
どんなんなんだろう
正直ここの春信像すごい好きだからイメージ壊されたくない気持ちもあるんだが


少しだけですが、進めようかと思います

待機

おk

ラジャー!


天乃「……え?」

「……久遠様のご学友である伊集院様は、私達大赦の人間なのです」

天乃「嘘……」

「……申し訳、ございません」

天乃「……嘘」

「………………」

嘘だと言って欲しい

そう望む少女の悲しげな表情を見つめて

女性は首を横に振る

「事実です。大赦にはいくつか巫女の家系がありますが、その一つが、伊集院家なのです」

天乃「…………………」

「……ご本人にお話すれば、きっと。真実をお話してくださることでしょう」


うつろだった瞳が、輝く

けれどそれは

光が宿ったからではなく

光を映す涙が、溢れ出したからだ

天乃「嘘……」

「久遠様」

天乃「嘘……でしょう? 今まで、散々からかったりした、仕返しなんでしょう!?」

涙ながらに声を張り上げた少女は

目の前の女性に掴みかかって

ベッドへと押し倒し、腕に力を込めていく

天乃「謝るから……土下座だって、なんだってするから……」

「………………」

天乃「嘘だって……言って、下さい……」

ぽろぽろと涙を零し、嫌だ嫌だと、繰り返し呟く痛々しい姿

それを見て

言うべきじゃなかったんじゃないかと、自分の中の何かは言う

けれど

「言えません」

それでも

女性は、はっきりとそう答えた

Oh...

ダメ押しだけどここで言わないと…


傷ついているからこそ

どんな些細なものにでさえも、しがみ付いてしまいかねないからこそ

危険な真実を孕んだ救いは、破壊しなければならなかった

少女を見て、目を瞑りたくなる

声を聞いて、耳を塞ぎたくなる

心が、痛くなる

けれど

だけれど、ダメなのだ

「久遠様、沙織様は……神樹様の巫女です」

天乃「っ…………」

聞きたくない。と

耳を塞ぎ、隅へと逃げる少女を目で追って

女性は自分の心を握りつぶすように、胸元を鷲掴む

「久遠様。そうやっていても、沙織様が大赦に属する人間だと言う真実は、揺るぐことはありません」


あれだけ、親しかった家族が2人も死んだ

両親が、満足に動くことのできない体になってしまった

しかも、自分のせいで

それだけでも、辛いのに

無関係だって思っていた親友が

実は、大嫌いな大赦の人間だった

身も心も、ボロボロの少女は

流れる涙を拭うこともせずに、天井を見上げる

あんまりだ

そこまで

嫌わなくても良いじゃないか

不幸にしなくても良いじゃないか

追い詰めなくても良いじゃないか

天乃「……どうして、私ばっかり」

それに、答えをくれる者はいない

答えを出せる者もいない

居たとしても、出てくるのはきっと……運命という言葉

たった一人の少女に対して

世界は

あまりにも無慈悲で

あまりにも……残酷だった

1日のまとめ

・  犬吠埼風:交流無()
・  犬吠埼樹:交流無()
・  結城友奈:交流無()
・  東郷美森:交流無()
・  三好夏凜:交流無()
・伊集院沙織:交流無()

・  乃木園子:交流無()
・   三ノ輪銀:交流無()
・      死神:交流無()
・     神樹:交流無()


6月の8日目終了後の結果

  犬吠埼風との絆 20(中々良い)
  犬吠埼樹との絆 22(中々良い)
  結城友奈との絆 28(中々良い)
  東郷三森との絆 19(中々良い)
  三好夏凜との絆 49(高い)
伊集院沙織との絆 56(かなり高い)

  乃木園子との絆 16(中々良い)
  三ノ輪銀 との絆 47(高い)
      死神との絆 34(少し高い)
      神樹との絆 -7(絶望的に低い)

大赦・神樹による、久遠天乃の警戒レベル○△□%程度?(検閲済み)
久遠天乃より、情報入手:樹海化し、撃退命令が下るレベル
犬吠埼風より、情報提供:大赦は久遠を味方だとは思っていない


√ 6月9日目 朝

01~10 死神
11~20 樹海化
21~30 
31~40 春信
41~50 兄
51~60 夏凜
61~70 
71~80 沙織
81~90 
91~00 新人ちゃん

↓1のコンマ 

死んだ兄がコンマにいる()

きっと夢枕に出てくるんだ

これまた何しにいらしたのか

何気にコンマでは初か?

最近のコンマはどうなってるんだ……的確に物語を進めおって


√ 6月9日目 朝


「……そろそろ、交代しよう」

「結構です」

「休んでいないのだろう?」

「あの子も……休んでいませんから」

「………………………」

女性が振り向いた先

自我を失ってしまったかのように呆然とする少女を見つめて

夏凜の兄、春信は首を横に振る

「休まないのと、休めないのとではわけが違う」

「どちらも、休んでいないことに変わりはありません」

「……………」

「春信さんのお気遣いには感謝します……でも、あの子をよそに、私だけ休むのは。嫌なんです」


「………………」

件の少女との接触は

一定のレベルを超えると精神的に問題が生じる。と

大赦は判断している

現に、春信の妹である三好夏凜は

大赦との連絡を久遠天乃についての情報提供以外には用いない

温厚な性格であるはずの結城友奈が

これで戦いは終わったと、もう二度と、こんな悲劇が起こらないと、絶対に約束してくれますか。

そう、大赦側に強く言い出したり

何者かが、先代勇者であり、最も神に近い存在である乃木園子を誘拐したり

少女と関った人間は、今までの教育を無に帰していると言えなくもないのだ

「……キミも、隔離されるぞ」

「……………………」

「今、久遠天乃のそばからキミが消えることは望ましくない」

だから。と春信は、そのまま続ける

「キミは休め。これは私からの指示……望むのならばこう言おう。命令だ」


「……命令。逆らったら、どうなりますか?」

「減給で済めば軽い方だ……おそらく、キミは久遠天乃同様に害意ある存在として排除される」

「…………………」

「そしたら、本当に。あの子は独りになる。だから――」

「解りました」

春信が最後まで言う前に

女性はそう答えて、疲れ切った笑みを浮かべる

「久遠様に手を出したら……たとえ春信さんであろうと許しません」

「……良いから休め」

その言葉を本気にすることなく、受け流し

部屋を出ていく女性を見送って、春信は少女へと振り返る

今は亡き、親友が愛した妹

毎日のように好きだなんだと馬鹿みたいに言っていた彼は、もういない

人の妹の名前を出して

どうせお前もだろう。と

勝手に決めつけて来るような最低な彼は、もういない

「……悲しませたら許さないと言いながら、悲しませて」

力強く、握り拳を作り

春信は何処へやるわけでもなく、息をついて……力を抜く

「……久遠天乃。夏凜からの伝言だ」

天乃「………………」

「何があっても味方でいる。全てから、守って見せる。だから……戻ってきて欲しい。と」

やっぱ兄貴同士も親友だったのか

サンキュー夏凛ちゃん


天乃「………………」

「………………」

まるで、抜け殻のような少女の瞳が向けられ

春信は、じっと見つめ返す

逸らしてはいけないと、思った

どんな返事が来たとしても

あるいは、何の返答もなかったとしても

三好夏凜の心からの願いに対する反応は

たとえ、眉ひとつの動きであったとしても、伝えなければいけない。と

思っているからだ

「……もしも。キミが望むのなら、私が手引きしよう」

天乃「……………」

「キミの兄には大変な迷惑をかけられた……しかし、その分、満足の出来る人生を歩むことが出来たと、思っている」

天乃「……………」

「その恩返しとは言わないが……望みがあるならば聞こう」



1、沈黙
2、首を振る
3、お兄ちゃん……キス、して
4、夏凜に会いたい
5、死にたい
6、沙織に……会わせて



↓2

4

4

4

夏凜チャンス


では、ここまでとさせて頂きます
判定の兄はわざと入れてます

夏凜との再会ですらさらなる悲劇を生みそうで恐いです

おつ
サイコパスの雑賀教授みたいな扱いされてるな天乃
にぼっしーは果たして天乃を救えるのか



とりあえず新人ちゃんと春信さんは味方か
後はにぼっしーに賭けるしかない

おつ
春信がファフナーの総士の声で再生される



天乃の精神はまだヤバイけど周りが助けてくれるから何とか出来そう
だが園子を誘拐したっぽい沙織もやばそうなのが

おつ
春信と兄貴のやりとりも見てみたかったぜ


兄のことも結局吐き出せてないからなあ

>>176
春信のフナッ氏ーの声で再生される
に見えた

ここの春信は有能だと言われても納得出来るかんじだな
>>173
空っぽの心を埋める為に性的な行為を行う事が多いらしいし
もしかしたらヤバイ依存が起きるかもしれないな

>>180
私が手引きするなっしー!
望みがあるなら聞くなしよ~?


では、少ししましたら、今日も進めさせて頂きたいと思います

よしきた

きたか

よっしゃー


天乃「夏凜に会いたい」

今会えば、縋り付いてしまうだろう

以前、死神にしてしまったように

無くてはならない存在へと、押し上げてしまうだろう

けれど

天乃「会わせて……ください……」

物事を判断するには

なにかを、悩むには

今の少女の心も、体も……疲弊しすぎていた

「……もとはと言えば、夏凜の願いだ。キミが頭を下げるようなことではない」

頭を下げる天乃の肩を掴んで、顔を上げさせると

春信は首を横に振って、静かに続ける

「周りには私が話す。キミはただ、堂々と着いて着てくれればいい」

天乃「……はい」

「では、行こうか」

導く春信に付いて、天乃は隔離用の部屋から――出ていった

バッキリ折れてんな


√ 6月9日目 昼

01~10 新人ちゃん
11~20 
21~30 沙織
31~40 
41~50 勇者部
51~60 
61~70 大赦職員
71~80 
81~90 じゅかいかっ!
91~00 

↓1のコンマ 空白は夏凜

ヒエエ

アァーーーなんてタイミングでぇ…

このタイミングで来るとかトドメ刺す気か…

すげえ


天乃「…………………」

前を歩いていた男性が忽然と姿を消し

少女は何事かとあたりを見渡して、パキッと……何かを踏み砕き、気づく

自分がいるのは大赦の施設の中ではなく

もう二度と見たくもない、樹海の中だということに

端末はない

だから、自分が今どこにいて、何がどこにいて

何をどうしたらいいのか、何もわからなかった

周りに誰も居ないと言う関係性の孤独

何も思考することが出来ないと言う思考性の孤独

なにも出来ることがないと言う行動性の孤独

少女は――全てにおいて、迷子だった

死神「クオンサン」

天乃「しに……がみ、さん?」

死神「クオンサン……敵が、来る」

>>195ミス


天乃「…………………」

前を歩いていた男性が忽然と姿を消し

少女は何事かとあたりを見渡して、パキッと……何かを踏み砕き、気づく

自分がいるのは大赦の施設の中ではなく

もう二度と見たくもない、樹海の中だということに

端末はない

だから、自分が今どこにいて、何がどこにいて

何をどうしたらいいのか、何もわからなかった

周りに誰も居ないと言う関係性の孤独

何も思考することが出来ないと言う思考性の孤独

なにも出来ることがないと言う行動性の孤独

少女は――全てにおいて、迷子だった

死神「クオンサン」

天乃「しに……がみ、さん?」

死神「クオンサン……テキガ、クル」

兄の遺した技で戦うんじゃ

これは友奈ちゃんの大赦への信頼度大幅ダウン確定


死神の言葉を追うように姿を現したのは

敵どころか、友人と言う立場にいる勇者部の部員達だった

風「……マジ、なの?」

東郷「…………………」

友奈「どう見ても、久遠先輩なのに……」

武器を手にする勇者たちは

変身すらしていない、少女を見つめて首を横に振る

目の前にいる少女

その存在を否定したいかのような素振り

当たり前だ

嘘であってほしいと、思わずにはいられない

なにせ、

現在、自分たちの主目的とされているのは

目の前にいる、虚ろな少女の討伐

しかも、出来なければ元の世界には戻れないという制限の上での……任務なのだから

ちょっ 神樹このやろう


風「……天乃。こんなこと言うのも、最低だとは思うんだけどさ」

天乃「………………」

風「本当に、天乃なのよね? 私達と、ゴミ拾いしたり、なんだりした。和食料理が好きな、久遠天乃で間違いないのよね?」

悲しみ

焦り

そして、希望

それらを織り交ぜた複雑な表情の風を見つめる少女は

ゆっくりと、目を逸らす

東郷「答えてください、久遠先輩」

友奈「久遠先輩とは、戦いたくないんです……」

樹「久遠先輩……っ」

切望

切願

勇者達の祈りの言葉が、小さく響く


1、そうよ
2、違うわ
3、貴女達に用事はないの……夏凜は?



↓2

1

和食料理が好きな?

そういや久遠さん散華しないのね

>>204
あっ…


天乃「……そうよ」

風「そっか、良かった」

安堵のため息をついた風は

本当に、良かった……と

慈愛に満ちた笑みを浮かべ――大剣を振りかぶる

風「これであんたを――心置きなく叩き斬れる」

死神「ッ!」

言い終えるのとほぼ同時に

白銀の刃が少女の頭上へと振り下ろされて

間一髪――死神のガードが間に割って入る

けれど

友奈「前がダメなら、後ろからッ!」

そんな声が響く背面にまでは、守りは届かない

回り込んでいた友奈は

少女の姿に迷いながらも、意を決して

すでに引き絞りきった右こぶしを――放つ

し、死神ィー!


↓1 命中判定 01~30で命中

どうだ

命中か

気づいてた上でわざとなら罰受けたいとか自虐的な何かだろか


天乃「…………」

天乃には、容易に反応できる速度

反応が出来るのだから、回避することも余裕だろう

けれど、

天乃はそれを回避しようとはしなかった

変身をしていない生身の少女に

勇者の力のこもった一撃は致命傷に他ならない

でも、だからこそ甘んじて受けようとした


――なのに


どこからともなく、声が聞こえた

それに続いて激しい金属音が轟いて、友奈の右こぶしが大きく跳ね上がる

友奈「っ………」

天乃「……………」

手を弾き飛ばされた友奈でさえ、目を見開き

自分と天乃の間に何の前触れもなく現れた紅蓮の少女を……見つめる

夏凜「……天乃には手出しさせない」

友奈「夏凜ちゃん……」

風「夏凜! アンタなんてこと……その天乃は――」

夏凜「私には解る!」

風「ッ」

夏凜「中華とか、和食とか。そんなわけのわからない疑問ぶつけなくたって……本物か偽物か、私には解る」

別に信じなくても良い

疑って、襲い掛かってきても良い

でも

だけど

戦おうとするのであれば

大切な親友を傷つけようとするのであれば

夏凜「たとえあんた達だろうと――やるつもりなら、やるわ」

孤独な少女の為だけの勇者は

握る刀の切っ先を友奈へと向けて、睨んだ

待ってたぜ…にぼっしー!

天乃ちゃん両親はまだ生きとるやろ

これ夏凛ちゃんが弾いて無かったら風先輩と友奈ちゃんが精神的に立ち上がれない(予想)

これは花びらたまりますね
というより全体攻撃持ってるんだからこれ以上被害大きくなるとは神樹予想しなかったのかね


東郷「久遠先輩はわざと……間違った方を選択したと、言うのですか?」

天乃「………………」

風「そ、そんなわけ……だって、そんなことしたら」

夏凜「今、天乃がどんな立場にいるのか。考えなさいよ……なんで変身すらしてないのか、考えなさいよ」

夏凜の悲しげな表情に

勇者部の面々は顔を見合わせて……頷く

樹「久遠先輩……もしかして、死にたいんですか……?」

天乃「…………………」

生気のない、少女の瞳

けれど、それに臆することなく

一歩前へと足を踏み出してくる樹に

少女は首を縦に振って、答える

天乃「夏凜に会おうと思ってたけど……でも、死なせて貰えるのなら。死にたいって、思った」

友奈「どうして……」

天乃「私が生きていても、仕方がないから。周りに迷惑かけるだけじゃなくて、きっと、不幸にしてしまうから……だから、消えてしまいたいって思ったのよ」


01~10 頭突き
11~20 パンチ
21~30 ビンタ
31~40 ハグ
41~50 ハプニング
51~60 ハグ
61~70 ビンタ
71~80 パンチ
81~90 頭突き
91~00 ハプニング

↓1のコンマ 

こい

何だハプニング

このハプニングいやな予感しかしない

頭突きでチューとかそんなんだろ…?(震え声)

遠くの方に大きなお友達が現れたとかかな


では、時間ですのでここまでとさせて頂きます
だから、あれほど刃物を人には向けていけないと……


ハプニングは天乃と夏凜に起こるものです



スレ見てみたら樹海化しててハプニングとか何だこれ!?

おつ
二行目と三行目でgkbrなんですが



最近いつもの引かないな


逆にレアなの引いちゃってる感

>>218
心折れてる今なら戦おうとしないと思ったんじゃない?

追いついたけど…
ココ最近怒涛の展開すぎて胃が痛い

風先輩から漂い始めるポンコツ臭

>>235

直接関わることあんまなかったからしゃーない

>>235
端末だと詳細不明だしカマ掛けたらまさかの引っ掛かるという選択

風がポンコツな訳じゃないんやで


では、今日もまた少し進めさせて頂きたいと思います

来たぜ

待ってた

よっしゃ

来たか


夏凜「今――なんて言った……」

風「夏凜?」

夏凜「なんて言ったのよ! 天乃!」

生きていても、仕方がない?

きっと不幸にしてしまう?

消えてしまいたいと思った?

はっきりと聞こえた

一言一句、聞き逃したりなんてしていない

でも

自分の耳が樹海化の影響で狂ってしまったのかもしれない

そんな掴む場所さえない希望に頼った夏凜の瞳に

少女の申し訳なさそうな、瞳が映り――逸れていく

来たか

やべえよやべえよ嫌な予感しかしないよ

そこだ殴れ夏凛


夏凜「っ………」

天乃「…………」

夏凜「天乃―――」

伏し目がちな親友の胸ぐらを掴み上げ

前を向かせて、睨みつけて

前言撤回しろ。と

そう、怒鳴りつけるつもりだった


なのに


友奈「夏凜ちゃんダメ!」

夏凜「ちょっ」

横から腕を掴まれ、親友へと伸ばした腕は――届かない

いや、届いたと言えば、届いた

胸倉よりも、下

背の低い少女が持つ、大きい場所に

夏凜「ゃゎ――」

天乃「ぁっ」

斜めっていく夏凜の腕は友奈の拘束を抜け出し、

倒れ込んでくる夏凜の体を支えることなどできなかった少女は

夏凜とともに――倒れ込む

ゃゎwwww

あーハプニングってそういう…

あらら


風「あっちゃぁ……」

友奈「わ、私のせい……だよね?」

夏凜「あんた以外にだれが私の邪魔したのよ!」

友奈「ごめんね?」

夏凜「ったく……」

さっきまでの空気は完全に殺された

流れだって、もう断ち切られた

今から怒鳴っても、空回ってしまいかねない

逃したチャンスを追わせるようにため息をついた夏凜は

自分の下敷きになった天乃の事を、見下ろす

夏凜「怪我は?」

天乃「……平気」

夏凜「全部友奈が悪いから、文句なら友奈に言って」

天乃「……別に、良い」

夏凜「…………………」

良かった
一息つけなさそうだけど


感情の籠っていない天乃の声に

夏凜は少しだけ顔を顰めて、目を瞑る

もしかしたら、これで良かったのかもしれない

勢い任せに掴みかかったり

流れに身を委ねて怒鳴ったり

そんな感情任せの言動は

今の天乃には、何の意味もなさなそうだからだ

夏凜「……ねぇ、天乃」

天乃「…………?」

夏凜「前に私が言ったこと。覚えてる?」

天乃「……なんのこと?」

夏凜「……あんたのせいで、毎日が楽しくなったって、言ったことよ」

天乃「………………」


感情を極力抑え込んで

宥めるような、静かな声で夏凜は続ける

夏凜「言うまでもなく、それはあんたがいるからよ」

天乃「………………」

夏凜「あんたが生きてたから。あんたが傍にいたから。だから……私は楽しかったし、嬉しかったし……なにより」

言葉を止めた夏凜は

そのあと言おうとしていることの恥ずかしさに躊躇って

悩んで、染まりかけの頬を掻きながら、目を逸らす

夏凜「幸せだったと……思う」

いや、思う。じゃない

夏凜「幸せだった……だから。そう。あんたは生きていても仕方がない人間なんかじゃないし、ましてや不幸にするだけの人間でもない」

天乃「夏凜……?」

ぎゅっと強く拳を握りしめて

溢れ出してしまいそうな感情を堪えようと、目を閉じて

夏凜は告げる

夏凜「だから、消えたいなんてふざけたこと……言うんじゃないわよ」

少女の望みを否定する、自分の願いを

ハプニングは結構良かったみたいだな
もしビンタとかなら言えなかったぽいし


心を落ち着けられたからこそ、言えた言葉

昂りきった、感情だけではない言葉

天乃と夏凜は赤の他人だ

血が繋がっているわけではないし

どちらかが養子と言うこともない

でも

夏凜にとって

あるいは、久遠家にとって

互いは、家族に近いものだった

だからこそ

全てがわかるとまでは言えなくても

兄や姉が亡くなり、両親が不自由な体になってしまったことは、とても悲しかった

だから

家族同然で、親友で

そして何より、大切な存在である天乃の事を――夏凜は

夏凜「あんたまで、失ったら……私は。小父様は、小母様は……それこそ、不幸になるんだからッ」

絶対に、手放したくなかった

両親の話ちゃんとでた


天乃「………………」

感情は抑え込みながらも

思いのたけをぶつけてくる親友へと

逸らしていた瞳を、天乃は向ける

天乃「っ…………」

大切な人を守れば、大切な人を失う

等価交換のような流れ、連鎖

それを断ち切るために

犯した罪を、償うために

謝罪することも

謝罪されることもしていないあの人に会うために

自分は死ぬしかないかもしれない

……けれど

死んだら死んだで、守ろうとした人たちを不幸にしてしまうという

一体、世界は自分にどうしろと言うのだろうか

なにを、望んでいるのだろうか

そんな知る由もないことを考えていた天乃は首を横に振り

夏凜の顔を、まっすぐ見つめる



1、私は沢山の人を殺しちゃったのよ?
2、お兄ちゃんに……会いたいの
3、どうして……夏凜はそこまで私を
4、でも……生きてたらきっと。それ以上に不幸にさせる


↓2

3


ではここまでとさせて頂きます



風「……あたし達。いるんだけど」
樹「しーっ」
友奈「なんだか凄いことに」
東郷「やっぱり……夏凜ちゃんは……」

おつ
これは天にぼ√入ってますわ
他の勇者部面子は絆挙げないとね

???「私もいるんだけどな~ ひどいよね~」



勇者部の皆さんはもうしばらくお待ちください。

乙ww

オツダヨ


とあるキャラの目のハイライトが無くなりそうな空間が形成されていますね

このシーンを沙織と園子が物陰からそっと見守っている可能性

夏凜のやつ天乃にベタ惚れだな
けどよ…知ってるか? 夏凜は勇者部で一番、加入が遅かったんだぜ?


では、今日も少し進めさせて頂きます

待機

きたきた

よしこい

まってた


天乃「どうして……夏凜はそこまで私を」

夏凜「……はぁ」

天乃「夏凜?」

夏凜「あんた、人の話聞いてないわね?」

天乃「え?」

夏凜「良い? よーく聞きなさいよ? 次はないし、二度目もないわ」

呆れ顔から一転

夏凜は照れを含めた真面目な表情を浮かべて

そっと、天乃の耳元に近づけていく

もはや今更かもしれないが

風や友奈達勇者部のメンバーには

あまり、聞かれたくはないことなのだ

夏凜「私は……あんたがいるから幸せだって言った。だから、その……さ」

生唾を飲み込み

言う言葉を頭の中で何度もリピートして

……そして

夏凜「私には、あんたが必要なのよ」

少女の気持ちに、夏凜は答えを返す

夏凜ちゃんの言うことはしっかり言うところってすごい男前

カワイイしカッコいい


天乃「夏凜……」

夏凜「あんたがどんな奴か。なんていうのはこの際どうでも良いわよ」

自分が思う天乃

他人が思う天乃

それには、良い言葉も悪い言葉も

沢山あるけれど

夏凜「誰がどう思ってるか、なんてのも……関係ない」

天乃「っ!」

夏凜「……関係ないのよ。天乃」

そう言いながら

夏凜は天乃の体を抱きしめる

誰かを傷つけて蔑まれるなんて経験はない

けれど

周りからあまり良くない印象を受け続けた経験はある

しかも、他人ではなくもっと身近な存在から

だから、周りからの印象がどれ程の重みがあるのか……知っている

けれど

夏凜「私だけは……あんたの事、信じてるから。あんたの事、守るから。あんたの……味方でいるから」

誰か一人だけだとしても

自分の味方がいるという大切さを知っているから

だからこそ、夏凜は親友に対し……そう言った

や夏天


天乃「っ……」

夏凜「……………」

力強く抱きしめてくる親友の背中に腕を回す

けれど、抱きしめることのできない天乃を見つめて

風は、首を横に振って笑みを浮かべる

風「しちゃいなさいよ」

天乃「……………」

風「天乃の手は……別に、汚くなんてないんだから」

それが見た目ではなく

精神的な意味であることに、天乃はすぐに気づく



1、夏凜を抱き返す
2、……ありがとう
3、でも。それでも……私は人を殺しちゃったから
4、いっぱい……迷惑かけるわよ? きっと、大赦や神樹から目をつけられるわ


↓2

3

2

4

1

こんなに綺麗に安価が別れてるの初めて見た

ほんとやww

どれ来ても違和感ない絶妙な選択肢だしな


天乃「……ありがとう。夏凜」

夏凜「礼なんて……良いわよ。あんたが、生きててくれるなら」

天乃「………………」

夏凜が離れた30センチ程の距離

夏凜にとっては

天乃の返事が待ち遠しい時間

天乃にとっては

離れたくない、名残惜しい時間

だからこそ

それは一瞬くらいに早くて

でも、数時間に匹敵するほど長くも感じる

特別な、時間だった

天乃「……良いわよ。夏凜が、幸せだって言うのなら」

少女の見せた、ぎこちない笑み

それでも夏凜にとっては、嬉しい笑顔だった


ではここまでとさせて頂きます

明日は出来るかと思いますが、明後日土曜日は出来ないかもしれません
出来そうならいつも通り一言入れてからの再開となりますが
出来ない場合は日曜、正午ごろを予定しています

おつおつ
さああとはどうやってこの空間抜け出したものか



このまま完全復活なるか



死神で脱出出来るかな?

沙織「...」

沙織「...」

夏凜って春信と比較されてたんだっけ…誕生日祝われるのが初めてだった辺り、家族関係はよろしく無かったのかもな


では、今日も少し進めさせて頂きます

待ってた

よしこい

よっしゃ

あい

こいこい


風「……こほん」

夏凜「!」

風「あー……そろそろ、良い?」

咳払いをした風を見つめた夏凜は

すぐ下の天乃へと視線を戻し、慌てて離れる

夏凜「べ、別にいつだって平気よ」

風「そうは思えないけど……まぁ、それは置いとくべきよね……今の状況的には」

東郷「久遠先輩。今までと同様に、自力での脱出は可能ですか?」

天乃「……あぁ、そういうこと」

真面目な空気に何事かと思えば

自分がこの空間からいなくならない限り

永遠にこのまま居続けることになるだけ

そんなの簡単だ。と、天乃は小さく息をつく

天乃「出来るわね? 死神」

死神「ウン」


死神「ワタシノチカラハ、シンジュニトメラレナイ」

天乃「という事だから」

そのおかげと言うべきか

そのせいでと言うべきか

得たものもあるけれど、失ったものもある

だからこそ

誰一人として、褒めはしない

喜びもしない

ただ、なら。ここから脱出してほしい。と、願う

樹「じゃないと、私達は久遠先輩を倒さなければいけないんです」

友奈「だからお願いです。久遠先輩」

天乃「………………」


1、勇者部自宅へ帰る
2、久遠家へ
3、夏凜と一緒に勇者部自宅へ
4、夏凜と一緒に久遠家へ


↓2

1


天乃「……じゃぁ、家で待ってる」

夏凜「……ええ、待ってなさい」

決して言われたわけじゃない

けれど、夏凜に返せる言葉はそれ以外にはなく

ため息をついた夏凜は

すこし、渋い笑みを浮かべて答える

夏凜「ちゃんと、戻ってあげるから」

天乃「……うん」

風「あー……あたし達は自分の家、帰った方が良い?」

東郷「かもしれませんね」

友奈「え? でも、みんなの――」

夏凜「変な気とか使わなくていいわよ!」

いつも通りというには、まだ。ぎこちない

けれど

世界の希望には、また光が灯っていく

そこに、新しい影が生まれると言うことを――知らないままに


√ 6月9日目 夕

01~10 沙織
11~20 
21~30 孤独な少女に、星は降る
31~40 
41~50  そして誰も、いなくなった

51~60 
61~70 
71~80 新人

81~90 
91~00 兄

↓1のコンマ 

U.N.Owenこわい(直球)

いつもの


√ 6月9日目 夕


あの強大なバーテックスとの戦いの爪痕は

天乃が世界から隔離されたたった1日程度では僅かばかりの復興さえ、出来ておらず

死者数は1人、また1人。と

ニュース番組が切り替わるころには、増えていく

どのニュースを見ても

災害の話に始まり、災害の話に終わる

天乃「……………」

バーテックスのせいであり

自分のせいでもある……災害

だからこそ目を背けることは出来ず

報道キャスターが掲げるプレートを、じっと見つめた

天乃「……3桁、超えちゃってるのね」

死神「ウン」

天乃「解ってたの?」

死神「シニガミダカラ」


天乃「……教えてくれても、良かったのに」

死神「クオンサンハ、ヤサシイカラネ」

天乃「…………そう」

バーテックスと自分

責任を半分で割っても

人生をかけても償えるほど、少ない犠牲じゃない

天乃「…………」

満開は強力だった

でも、それ以上に危険で

敵だけでなく、周り全てに対して

天乃の満開は絶大な威力を誇った

天乃「……ごめんなさい」

謝ったって、意味はない

死人は帰らず、傷は癒されず、悲しみは拭えない



1、死神と話す
2、夏凜と話す
3、友奈と話す
4、東郷と話す
5、風と話す
6、樹と話す
7、眠る



↓2

3

2


ではここまでとさせて頂きます
こういう場合、下げるべき……なのでしょうか

どうなんやろ 単発じゃないアピかもしれんし


>>1に任せるよ



作者さんの判断にお任せします


まあありだと単発確認待つ時間や切替しやすいとか面倒ありそうだけど
>>1にはないから次スレからとかでも問題なさげ

後出しはNGにしておけば良いんじゃないの?

次の更新までに書き込みないようなら単発扱いでいいんじゃないかな

もうとっくにid変わってますやん


では、細かいことは次スレから適用する。と言うことにして
再開しようかと思います

了解ー

待機


天乃「……夏凜。ちょっと、良い?」

夏凜「別にちょっとじゃなくたっていいわよ。もう……戦いは終わったわけだし」

天乃「……そう。ね」

本当は終わっていないのかもしれない

そんな不安を抱く天乃は

夏凜に対して笑みを向けることは出来ずに、目を背ける

天乃「そうだと良いわね。私も……そうだと嬉しい」

夏凜「何言ってんのよ。バーテックスは12体。私達が倒したのも12体。これで終わりよ」

天乃「でも、まだ……私がいるから」

夏凜「…………………」

天乃「自分から殺してだなんて、言わないけど……でも、誰かに殺してくれとは。言われるんじゃないかしら」

現に

先ほどの樹海化はバーテックス襲来によるものではなく

天乃が生きているから発生したと言っても相違はなかった

園子の件もどうすんだろ


夏凜「それでも」

天乃「……………」

夏凜「それでも、私達はあんたを殺したりなんてしないわよ」

ソファに並んで座る2人

3人掛けでも、二人の間に隙間はなく

夏凜の頭が、天乃の肩に触れる

夏凜「だから、もう。終わったのよ……戦いは」

天乃「……そっか」

言いながら、零れた笑み

嬉しさに満ちたそれは小さくとも、夏凜へと伝わって

静かな一室を少し、明るくする

夏凜「……天乃」

天乃「……うん」

夏凜「明日……小母様たちのお見舞いに行くわよ」

天乃「学校はイイの?」

夏凜「学校と家族。考えるまでもないわよ」


天乃「……そっか」

夏凜「ええ、そうよ」

すぐそばにいるからこそ伝わるような静かで大人しい声

その余韻が途切れると、室内は静まり返って

ひしひしと感じる寒気をより強くする

天乃「……………」

夏凜「……………」

互いの手を握り合って

温かさを受け取って、与えて

2人の少女は寄り添い合って、目を瞑る

夏凜「……それで」

天乃「うん」

夏凜「なにか……あるんじゃないの?」


1、沙織に連絡がしたい
2、沙織がいま、どうしてるか知ってる?
3、大赦で今……結構大変なことが起きてるらしいわ
4、ううん……傍にいてくれるだけで。良い
5、好きよ。貴女の事


↓2

2

3

来てたか!
単発は禁止だぜ>>335

すまん、やらかした

テスト


天乃「大赦で今……結構大変なことが起きてるらしいわ」

夏凜「……それが?」

天乃「良いの? 夏凜、一応は大赦の……」

夏凜「大赦の人間だからって大赦に従順な分けじゃないし……それに」

天乃「それに?」

夏凜「あんたのこと、一人にはしたくないのよ」

そう言った夏凜の顔は

横から見ても解るほど、紅潮していて

なぜか、天乃も気恥ずかしさを感じて目を背ける

天乃「夏凜が……一人になりたくないんじゃなく、て?」

夏凜「わ、私は別に……一人でも問題ないわよ」

そう言いながらも

二人の手はしっかりと、つながったままだった


夏凜「で……何があったのよ」

天乃「大赦の重要人物がいなくなっちゃったらしいのよ」

夏凜「重要人物ね……大司祭様とか、神樹様のお声を聴ける巫女様とか……?」

天乃「まぁ……そんな感じ。なのかしら?」

園子様とは呼ばれていたが

考えてみれば、伊集院様、三好様、久遠様

天乃達も様付けで呼ばれている以上、重要度は同じ勇者と言うことくらいしかわからない

けれど

職員の焦り具合から想像するに

大赦にとっては勇者止まりではないことは明白

しかし……

天乃「……噂では、誘拐された。とか」

夏凜「誘拐……」

以前園子の元を訪れた際

踏みにじった悪趣味な壁紙の一つを思い出して、天乃は俯く

天乃「………………」

それらはすべて

悪魔あるいは化け物と称される自分に与えられた部屋のものと

似ていたような、気がしたのだ

きてるー

沙織ちゃんも救わなきゃ(使命感)


夏凜「けど……誘拐なんて物騒だわ」

天乃「……そうね」

夏凜「……でも、私もそういうことしてたかもしれないって思うと、悪くは言えないわ」

思わぬ夏凜の一言に

天乃は一瞬、目を見開いて

すぐに……夏凜の手を握る手に力を込める

すると

そんなしなくても平気。と

夏凜は困ったように笑って、握り返す

夏凜「あんたは戻ってきてくれたから。あんたのことを、大赦は返してくれたから」

天乃「………………」

夏凜「でも、もしも返してくれなかったら。私はそういうことしてたかもしれない……だから、きっと」

天乃「なに?」

夏凜「誰かを誘拐した誰かも、誰かを取り戻したかったんじゃないかしら……って、思うのよね」

沙織ちゃん…

沙織ェ……


夏凜「ま……もしも私がその誘拐犯を見つけた時は、穏便に済ませてあげるわ」

天乃「捜索……するの?」

夏凜「出来る範囲での話よ。向こうだって、私達みたいな反乱起こしかねない人に、重要人物は任せたくないだろうし」

出来る出来ない以前に

任せようとしてきたらの話だけど。と

夏凜は端末をちらっと確認して、首を振る

天乃「……………」

夏凜「どうしたのよ。浮かない顔して」

天乃「ううん……別に」

夏凜「……あんまり深く考えるんじゃないわよ?」

天乃「え?」

夏凜「私もいるんだから」

深くは聞かない

多くも聞かない

でも、自分は傍にいる。と

それだけははっきりと告げた


√ 6月9日目 夜

01~10 沙織
11~20 春信
21~30 夏凜
31~40 
41~50 友奈
51~60 少女の希望の中に、見えるもの
61~70 樹
71~80 
81~90 新人ちゃん
91~00 

↓1のコンマ 

いつもの

30%を当てるコンマ神

懐かしい光景


√ 6月9日目 夜


夜だからなのか

それとも、沢山の人が失われたからなのか

外の静寂は、より強く

虫のさざめきでさえ、聞こえない

天乃がいる部屋から見える建物の残骸

それが撤去できるのも……きっと、まだまだ先の事だろう

天乃「……………」

開けた窓から入り込む風は

どこか焦げ臭いにおいがする

明日、天乃と夏凜は良心のお見舞いに向かうため、学校には行かない

けれど

行っても意味はない

なにせ、授業が行われるなんて言うことは、無いからだ

正確に言えば、授業なんて誰も……やっていられないからだった


死神「ヤスマナイノ?」

天乃「……休めないだけよ」

窓の縁に腕を置き

枕代わりにする少女を見つめて

死神はその赤い瞳を一瞬だけ、閉じる

精霊である犬神、牛鬼、木霊、青坊主、刑部狸、義輝

そして死神

そのいずれにも、それぞれの思考があり、意思がある

だからこそ、死神は悩んだ末に、言葉を紡ぐ

死神「クオンサン」

天乃「なに?」

死神「アト……ニカイダケ」

天乃「なにが?」

死神「クオンサンガ、マンカイヲ、デキルカイスウ」


天乃「……関係ないわよ」

そうだ。関係ない

満開を使う必要なんて、きっともう、無いのだから

バーテックスは倒した

12体と言われて、12体すべてを

だから……もう、二度と

満開はもちろん、戦う必要さえ……無いはずだから

天乃「もう……使わないから」

死神「……ソウダト、イイネ。ワタシモ、クオンサンニハ、マンカイ、シテホシクナイカラ」

天乃「満開すると、導かないといけない魂がたくさん出てきちゃうものね」

死神「ソウ。ダケド、チガウ」

自分への皮肉、憎悪、怒り

負の感情を込めたその言葉を、死神は否定して

死神「クオンサンガ……シンジャウカラ」

そう、はっきりと……答えた

人として死ぬのかはたまた神に……

部位はもってかれてないけどやっぱ負担ヤバイのか


天乃「死ぬの? 私が?」

死神「マンカイヲシタラ……シヌ。ワタシハ、ワカル」

天乃「………………」

死神の言っていることが冗談だとは、考えにくかった

冗談を言うことはないわけではないけれど

死というワードに酷く敏感である今

そんな冗談をつくはずがなかったからだ

それはつまり

満開の使用による死が、確実だと言うことに他ならなかった

死神「ホカハシラナイ……デモ、クオンサンノマンカイニハ、タマシイガヒツヨウ」

天乃「つまり、私は文字通り、命賭けっていうことなのね?」

死神「ソウ。クオンサンノタマシイハ、モウ。スデニケズラレタ。ダカラ……アト、ニカイ」

天乃「…………………」

死神「デモ。デキレバ、イッカイモ……ツカワナイデホシイ。ツカエバツカウダケ、クオンサンハイキラレナクナルカラ」

寿命半分削られたってことか?

寿命が90だとしたら今は60ぐらいてことか?

削れた魂は返ってきそうにない


使えば使うほど生きていられなくなる

つまり、寿命が削られている。と言うわけだ

天乃「生きるだけで……段々と減って行ってるのに」

死神「ウン」

天乃「早死にするのね、私」

死神「……ウン」

それはもしかしたら

父親、母親……家族

勇者部のみんな、銀の弟

そして――夏凜よりも早いのかもしれない

天乃「……せめて、夏凜がだれか別の。そうね、結婚相手でも見つけられるまでは、生きていたいかな」

死神「クオンサン……」

天乃「そうすればきっと……その人が、傷を、癒してくれると思うから」

少女の笑みは辛く

そして、なによりも悲しく

夜の闇の中へと、溶け込んでいった

主人公が無理して最後まで戦って死ぬ展開とか好きです(小声)

1日のまとめ

・  犬吠埼風:交流有(戦闘)
・  犬吠埼樹:交流有(戦闘)
・  結城友奈:交流有(戦闘)
・  東郷美森:交流有(戦闘)
・  三好夏凜:交流有(ありがとう、会話)
・伊集院沙織:交流無()

・  乃木園子:交流無()
・   三ノ輪銀:交流無()
・      死神:交流有(満開について)
・     神樹:交流有(戦闘)


6月の9日目終了後の結果

  犬吠埼風との絆 20(中々良い)
  犬吠埼樹との絆 22(中々良い)
  結城友奈との絆 28(中々良い)
  東郷三森との絆 19(中々良い)
  三好夏凜との絆 50(高い)
伊集院沙織との絆 56(かなり高い)

  乃木園子との絆 16(中々良い)
  三ノ輪銀 との絆 47(高い)
      死神との絆 34(少し高い)
      神樹との絆 -7(絶望的に低い)

大赦・神樹による、久遠天乃の警戒レベル○△□%程度?(検閲済み)
久遠天乃より、情報入手:樹海化し、撃退命令が下るレベル
犬吠埼風より、情報提供:大赦は久遠を味方だとは思っていない


√ 6月10日目 朝

01~10 大赦
11~20 新人ちゃん
21~30 
31~40 夏凜
41~50 
51~60 沙織
61~70 樹海化
71~80 春信
81~90 
91~00 友奈

↓1のコンマ 

おりゃ

流れるような回避

いつもの過ぎて笑う

コンマが外れると何故か安心する


√ 6月10日目 朝


夏凜「じゃぁ、私達は病院に行ってくるから。話はあとで頼むわよ、友奈」

友奈「うん」

風「まぁ……どうせ授業はないし、少し。ゆっくりしてきなさい」

天乃「……悪いわね。風」

おふざけのない天乃の様子に危うさを感じた風は

夏凜へと目を向けて頷く

学校へ行けば、朝礼がある

いや、朝礼しかない

そしてそこできっと、天乃は自分の満開による被害を

より強く……その心に刻むことになるだろう

だからこそ

夏凜は、お見舞いへと……連れ出す

夏凜「それじゃ……行くわよ。天乃」

天乃「ええ」

2人の少女を見送り

残った4人は顔を見合わせて、頷く

樹「私達は学校……ですね」

東郷「……ええ。行かなければ、なりません」

讃州中学に通う生徒や教師、その親族

被害に遭ったすべての人へと、黙祷を……捧げる為に


「……久遠天乃さん。ですね」

天乃「はい」

「ご両親との面会の前にお時間をいただけますか?」

天乃「……時間?」

現在、天乃の両親がいるのは

やっぱり……と言うべきだろうか

大赦の息のかかった総合病院で

天乃が以前、軟禁されたのと同じ場所である

だからこそ、看護師は言う

「大赦より、久遠様にお話がございます」

天乃「……私にはなくても?」

「お受けいただく必要がございます。久遠様」

天乃「……断ったら?」

「お断りするのであれば、面会は許可できません」



1、強引に押しとおる
2、大赦と話す


↓2

2


天乃「解ったわ」

「申し訳ありません。これも、久遠様の為なのです」

天乃「……私の為。ね」

「……ご両親は207号室になります。エレベーターを降りて左。最奥の部屋となります」

話をすると言った

なのに、看護師の表情は浮かないまま

天乃も、夏凜も

そのことに疑問を抱きながらも

半ば強制させてしまったことによるものだと、思った


けれど――


「……来たのか。お前たち」

天乃「お父さ……っ」

「……私はいい。母さんの所に、行ってあげてくれ」

体中、包帯に包まれている父

それよりもわずかに軽傷でありながら、かつての面影の失われた母


――両親がそんな姿になってしまっている。ということを知っていたからだと、2人はすぐに気づいた


天乃「……お母さん」

「………………」

天乃「私の事、解る?」

「………………」

見ようともしない

話そうともしない

身じろぎ一つしない

つい先日の自分と似たようなもの?

いや、ちがう

それ以上に酷い。と

天乃は窓と母親の間に割り込み

笑みを浮かべる

天乃「お母さんがここに入院してるって聞いて、本当はもっと早く来るべきだったのかもしれないけど、色々あって」

「……………」

それでも、

母親の反応は何一つ、無かった

骨折って全身ぐるぐるレベルだったのか…

そういえば父と母、どっちが久遠家の直系何だろうか(唐突)

そういえば兄の遭遇コンマ消えたな


死んでいるわけではない

生きていると言うのは、繋がれた医療機器が示しているし

呼吸だってしっかりとしている

けれど、まるで植物であるかのように

反応は何一つ、ない

夏凜「……どういうこと、なの?」

「……私は外出中だった。だから、詳しくは知らない……が」

夏凜「なにが……」

「母さんを助けるために、兄がその兄の為に、姉が犠牲になった」

少し考えればどういうことだか解る

けれど

その答えと言う名の真実あるいは現実は重く

目を背けたがる思考は、彷徨い

夏凜を呆然とさせる

けれど、どう遠回りしようといつかはたどり着いてしまうように

思考もまた、終着する

夏凜「つまり……なによ。小母様の目の前で、2人は」

「ああ……そう。だったららしい」

悲しみゆえに静かな父の声

それを聞き取ってしまった天乃は……固く、目を閉じた


私のせいだ

私のせいだ

私の……せいなんだ……

天乃「っ………」

母親に触れようとした手が止まる

触れて良いのか

慰めの言葉を投げかけて良いのか解らなかった

天乃「………………」

直接的に殺したわけではない

なのに、自分の手が2人だけでなく

数多くの人の血で汚れてしまっているように見えてしまう

天乃「……お母さん」


1、何も言わない
2、帰る
3、ごめんなさい
4、……生きていてくれて、良かった


↓2

Oh...

4


天乃「……生きていてくれて、良かった」

「………………」

天乃「……ありがとう」

少女の手は、母には触れず

少女の温かさは、母には伝わらず

少女の声は、母には届かない

天乃「お母さん」

「……天乃。お前も、生きていてくれてよかった」

天乃「お父さん……」

「三好君」

夏凜「は、はいっ」

「……私も母さんも。こんな状態だ。すまないが娘の事を、頼むよ」

夏凜「……はい」

小父の言葉に頷き

悲しみに包まれてしまった少女の手を取って引く

夏凜「行くわよ、天乃」

天乃「……うん」

天乃を連れ、夏凜は部屋を出る

その後姿を見つめていた父は小さく息をついて、目を瞑る

「……何もできず。なにをもってして父と言えるのだろうな。私は」


「久遠様、面会の方はお済ですか?」

天乃「……ええ」

「では、少々お時間をいただけますね? 面会前にと思ったのですが、先に、面会させてしまったようですので」

さっきの看護師とは打って変わって

ごく普通の真面目な会社員のような雰囲気の女性

話す代わりに、面会すると言った

ゆえに、逃げる選択なんて、無かった

天乃「……ええ。良いわよ」

「では、ご案内いたしますので、こちらへどうぞ」

天乃「……………」

女性に従って病院棟を移動し

職員用のエレベーターに乗り

特殊なカードキーを用いてしかいけない

特別な場所へと……赴く

死体安置所とかではないことを祈る


「わざわざご足労頂いて申し訳ない」

天乃「………………」

「公になってはいけない部分もあるのでな。その点は了承願いたい」

仮面に素顔を隠した初老に近い、男性の声

大赦の中でも上のくらいであることは

容易に……想像できた

天乃「それで……何の話なの?」

「その前に、申し訳ないが三好君には出てて貰いたい」

夏凜「私は天乃と一緒にいるわ」

「………申し訳ないが、退出していただきたい」

引くことなく

もう一度繰り返した男性から視線を移してきた夏凜を見つめ返して

天乃は、少し、下を向く


1、夏凜も一緒じゃないのなら。話はしない
2、夏凜……私なら平気だから



↓2

2

2

2

あらやだID変わってた


天乃「夏凜、私なら平気だから」

夏凜「……何かあったらすぐ、呼びなさい」

天乃「うん、ありがとう」

夏凜「……ったく」

天乃の素直なお礼に

何も言えなくなった夏凜はため息をついて

部屋を出ていく

残った2人は仮面越しにではあれど

向かい合い、視線を躱して

やがて、男性が口を開く

「久遠君。キミのご両親は、仕事が出来る状態ではない」

天乃「ええ」

「仕事が出来た兄も姉も、今回の災害によって、亡くなってしまった」

天乃「………………」

「そこで、我々はキミの生活を補助しようと思う。もちろん、今まで通り、勇者部の者達との共同生活も許可する」


ただその代わり。と

何らかの要求をされることを想定して

天乃はわずかに身を引く

今までさんざん、大赦に対して悪態をつき

今回に至っては神樹様を傷つけてしまったのだ

求められる対価など

想像することも出来ないほどのものの可能性さえ、あったからだ

しかし

「そう心配しなくともよい。キミに何かを求めたりはしない」

天乃「……え?」

「今まで通りの生活をする。キミがすべきなのは、それだけだ」

両親の入院・治療費

自分自身の生活費

世界を破壊しかけた化け物だと揶揄したりしながら、

それらを補助する……? 何の条件もなしに?


悩むまでもないことだ

自分では入院・治療費を払うことは出来ないし

それが出来ても生活費までは賄うことなど出来るはずがない

中学生の少女一人

まともに雇ってくれる店など、そうない

児童養護施設を紹介されたり、どこかの養子になることを薦められるだけだ

でも

だけど

天乃「……本当に、私は今まで通り生活しているだけでいいの?」

「もちろんだ」

天乃「…………………」

不安だ

心配だ

怖いとさえ、感じる

だって……あまりにも、条件が良さすぎるではないか



1、なにか……条件を下さい。そうすれば、まともな取引になります
2、いいわ。受ける



↓2

ksk

kskst

今まで通りの生活…あっ(察し)

沙織が裏取引でもしたのかな?


天乃「解ったわ……受ける」

天乃の返答に

男性は大きく頷いて、承った。と嬉しそうに答える

嬉しそうなのだから

何らかのメリットがあったとしてもおかしくない

しかし、天乃に求めたのは今までと変わらない生活

そこにメリットなど……生じるとは思えない

天乃「……ううん。そっか、解った」

「?」

天乃「貴方たちは、神樹に対し忠誠を誓って欲しいんでしょう?」

「……いや、それは求めてはいない。キミの過去そして現在を考えれば、致し方ないことだと思っている」

天乃「…………………」

「そう睨んでも、見抜けぬよ。私は仮面をつけているうえに……元々、それが本心なのだからな」

大赦と天乃

ここに契約がなされた

代償なき、その救いの手は

救いの女神か、それとも悪魔か

天乃には――解らなかった

大赦仮面……一体何者なんだ


√ 6月10日目 昼

01~10 神樹
11~20 風
21~30 沙織
31~40 樹
41~50 新人ちゃん
51~60 
61~70 春信
71~80 東郷
81~90 夏凜
91~00 友奈

↓1のコンマ 

ほれ

任せる

危うく10%引くところだった

風先輩とは珍しい


√ 6月10日目 昼


半壊した商店街では、その店の持ち主や、知り合い

その家族らが片付けなどに追われ、営業している店は数えられるくらいしかなく

人はいるのに、活気がなく

ガチャガチャ

ガタガタ……と、物音だけが響いていた

風「……ねぇ、天乃」

天乃「解ってる」

風「あたしはさ……天乃の気持ちを解るだなんて、言えない」

犬吠埼家も、両親を失った

でもそれは、自分とバーテックスの戦いによるものではなく

自分自身で戦った末の喪失とは近くとも遠いのだ

けれど

風「でも、……天乃と同じ立場だったとしても樹だけは絶対に一人にはさせない。樹だけは絶対に守るんだって。言うと思う」

天乃「…………………」

風「大切なものを失った。沢山のものも、失った……でも、ちゃんと。護れたものがあるからさ」


天乃「……貴女はまだ。何も失ってないからそう言えるのよ」

風「………………」

天乃「頭では分かっていても、どうしようもないのよ」

そうするほかになかった

仕方がなかった

守ることが出来た

そう考えても

心は傷ついて行く

一つ一つの真実や現実を目の当たりにするたびに

その罪を犯したのは自分に他ならないんだと、思ってしまう

天乃「もしも、勇者としての戦いで樹が何らかの傷害を負ったとき、貴女は平然としていられるの?」

風「それは……」

天乃「生きていてくれてよかった。そう思うでしょう。けれど、樹がその傷害によって苦しんでいるのを見た時、貴女は絶対に、割り切ることなんてできはしないわ」


言い切るほどの自信が天乃にはある

いや

言い切れるほどの傷が、天乃にはあり

そして

反論できないくらいには

風自身に……背負っているものがあった

互いに背負うもののある少女たちは

向かい合い、視線を交わしたまま黙り込む

風「……そう。かもしれない」

天乃「……悪かったわね」

風「ううん。あたしこそ……知ったようなこと言って、ごめん」



1、イネスに寄り道
2、公園に寄り道
3、素直に帰宅
4、もしも割り切れなくて、暴走した時は……私が止めてあげるから。安心しなさい
5、でも大丈夫よ……だって、バーテックスは12体で、それは全部倒したんだから


↓2

2


天乃「……ちょっと、寄り道しましょうか」

風「え?」

天乃「気分転換、しましょ」

そんなのはただの方便でしかない

だが何もせず

何も考えず

ただ過ぎていく時間と言うものが

少女たちには必要だった

風「そうね」

天乃「貴女と2人きりだなんて……結構珍しいことよね」

風「そうかもね……いつ以来?」

天乃「大分前……だったと思うわ」

適当な会話を振って

2人はゆっくりと、公園へと向かった


√ 6月10日目 昼

01~10 
11~20 沙織
21~30 女の子
31~40 春信

41~50 
51~60 
61~70 男子生徒

71~80 
81~90 樹
91~00 

↓1のコンマ 

何だろう

いつもの…じゃないだと!?


天乃と風

2人が公園で黄昏ていると「久遠!」と

聞き覚えもない声が、響いてきた

天乃「……誰?」

「俺の事なんて良い! 頼みがあるんだ」

天乃「素性も知らない人に頼みって……」

讃州中学の制服

同学年か低学年かは不明

そんな男子生徒の必死の形相に

天乃はため息をつく

天乃「……なんなのよ」

「俺の親友が、久遠の事好きだって言っててさ……」

天乃「だから? その告白場所に着いて着てくれって?」

「……そうだったら良かったんだけどな。残念だけど違う」

天乃「じゃぁ――」

「告別式、出てくれないか? あいつの為に……一応、久遠のクラスメイトだったやつなんだから」

Oh...

たまにちらほら話が出かけていたやつか…


天乃「告別……式?」

「ああ……この前の災害で、あいつ。死んじまったんだ……」

天乃「………………」

親友の死を、嘆く男子生徒を天乃は見ていられなかった

可哀想だからではなく

悲しいからでもなく

辛いからでもなく

申し訳なかったからだ

「久遠にとっては知らないやつかもしれないけどさ……あいつはきっと、来てくれたら喜ぶと思うんだ」

天乃「私が………」

「ああ、久遠じゃなきゃダメなんだ」



1、ごめんなさい……行けないわ
2、解った……私で良ければ、行くわ



↓2

もうやめて!クオンサンのLPはもうゼロよ!

2

2

2


天乃「……解った。私で良ければ行くわ」

「本当か!」

天乃「私が行くことで、その子が浮かばれるのなら……行かないなんて、言えないわ」

少女は笑みを作る

浮かべるのではなく、作り上げる

歪なものにならないように何度も作り直し

それを保持し続ける

「……そんなこと言われたら、あいつ。嬉しすぎて死んでたな」

天乃「そうなの?」

「まぁな……今、こうして俺が久遠と話してるの知られたら、殴られてるかもしれねーんだぜ?」

天乃「殴るなんて……そこまでしなくても良いとは思うけど」

表面上で明るく取り繕う天乃を見つめ

風は悲しそうに、首を振る

風「じゃ、あたしは帰るわ……ご飯作らないといけないし」

無理をするな。なんて

行かなくていいだなんて

言えるわけがない

でも

風「ちゃんと……帰ってきなさいよ。待ってるから」

それだけは――伝えないわけにはいかなかった


√ 6月10日目 夕

01~10 
11~20 沙織

21~30 
31~40 
41~50 沙織

51~60 
61~70 
71~80 
81~90 沙織

91~00 

↓1のコンマ 

ほい

沙織キター

ここで沙織ちゃん引いたか

とうとう来たか…

ついにこの時が

おお 遂に来た

やっとサイコレズの出番か

なんか怖い

今まで通りに接すれば大丈夫やで(慢心)

ほんとにぃ?

何度にぼしイベントを起こしても友好度の頂点を譲らなかった沙織さん


男子生徒の告別式

そこには……彼女がいた

クラスメイトの棺の前で涙を堪えて、俯く少女

その名は……伊集院沙織

天乃の親友

しかし

神樹様の巫女の一族と言う重要な立場でもある少女

沙織「……あっ」

天乃「あな――」

沙織「久遠さんッ!」

沙織は天乃を認めるや否や

堪えていた涙を溢れさせて、天乃へと飛びつく

沙織「良かった……良かったっ、無事だったんだ。生きててくれたんだ……良かったっ」

天乃「……そう言えば、連絡、してなかったわね」

沙織「家に行っても誰も居なくて、誰に聞いても解らなくて……久遠さん、もしかしたらって……私っ」


その声に、嘘はない

その涙に、嘘はない

その表情に、嘘はない

全てが真実だった

心配していたこと、不安だったこと

悲しかったこと、怖かったこと

全てが真実だった――けれど

天乃「……………」

騙していたことには、変わりがない

でも

それは大赦の人が言った言葉だ

彼女は優しいそして、味方に近い

でも、大赦の人間だ

だから、嘘をついてはいないと、断言はできない



1、ねぇ……園子を、返して
2、ねぇ……貴女。大赦の、人だったの?
3、触らないで
4、でも。貴女も教えてくれなかったわよね……大赦の、人間だって
5、悪かったわね……貴女も。無事でよかった


↓2

1

2

つっこんだな


天乃「ねぇ……貴女。大赦の、人だったの?」

沙織「っ」

沙織の体がビクッと震えたのを感じ

あぁ、本当なんだ。と、天乃の表情は暗くなっていく

そう言えば、いつだったか

大赦の人間云々と言う話をしたっけ……と

天乃は意味をなさない笑みを浮かべて

沙織の体を、自分から引きはがす

天乃「そっか……」

沙織「……久遠さん」

天乃「……大赦の人は、きっと私の事を見て、笑ってたんでしょうね。大赦の事を毛嫌いしながら大赦の派遣した子と、楽しそうにしてるんだもの」

沙織「違う……違うよ久遠さん……あたし、そうだけど、でも、違うの! 本当に、あたし……ただ、久遠さんの事が……」

天乃「……うん。信じたい。そうだって、貴女の事……でもね? 思い出は全部その嘘上に積み重なっていたから」

沙織「久遠さん……」

天乃「何もかも……崩れちゃったから……」

だからこそ

少女は親友を信じたくても……信じることが、出来なかった


ではここまでとさせて頂きます

久遠さんが連続して追い込まれる展開
これは兄が化けて出て下着を盗むしかないですね

兄がパンツに憑依?


告別式済ませてから話そうぜ



兄貴がいた頃がいかに平和だったことか…


これどうなってしまうん?個人的にだけど沙織ちゃんは普通に幸せになって欲しい



沙織は行動力があることわかってるから危ういな


思い出は全部嘘の上=裏切
なんで裏切りが裏切りって言うのかわかった気がした

けどヤバイなあマジで天乃追い込まれ過ぎてないか?



この二人には名前で呼び合える様になってほしい

おつ
精神ダメージが…

これは沙織ヤンデレルート確定か

むしろ天乃ちゃんが病み始める予感

でもこれを乗り越えた先には最強の精神力をもった勇者が誕生する

最強の精神力の勇者はもう友奈ちゃんがいるから・・・

最胸のバストの勇者な天乃ちゃんのおっぱい揉みたい

残った癒しが最初は対立してた勇者部だけになるとは…

誰も悪くない…なにも悪くない…ただ優しすぎるだけなんだ
久遠さんは優しいから皆の為に満開した
沙織さんは優しいから大赦だと言えなかった
久遠さん達は優しすぎるんだよ…

AuroraDays聴くときに久遠さんを想像してもしっくりくるなあ

きつい展開が続きますね…

サントラ聞きながら見ると雰囲気出るから良いぞ


では、今日も少ししたら少しだけ始めようかと思います

アッハイ
沙織ェ…

よしこい

きてるぅー

こいこい

オーケー

たのしみ


沙織「崩れた……」

いいや、違う

崩してしまったのだと

沙織は……目の前の親友から、目を逸らす

沙織「……ごめんね」

天乃「…………………」

沙織「神樹様の巫女であることは事実だし……その立場を利用したのも、本当」

向こうが自分を利用すると言うのなら

自分も向こうを利用してやろう

そう考えただけだった

そして、天乃と一緒にいる為に利用した

真実だ。事実だ

嘘ではないが、嘘だ

沙織「……あたしは、久遠さんを騙してた」

天乃「うん。知ってる」

恐い

どーなる


沙織「……そっか。じゃぁ、これも知ってる? 大赦は久遠さんの事を、崇敬してるって」

天乃「私の事を?」

沙織「久遠さんは、大赦にとって……祀らなければ呪われる。という悪霊と同等の存在なんだよね」

天乃「忌み嫌われてるって、わけでしょう?」

沙織「そう、かもしれないね……でも」

沙織はそこで一旦言葉を区切って

嫌なことを思い出したかのように顔を顰めて

首を振る

沙織「……久遠さんが優しい人だと解ってるからね。大赦はそれを利用したいんだと思う」

天乃「利用。ね」

沙織「……あたしも詳しくは教えて貰えなかったけど。久遠さんを利用すれば……って、言ってたのだけは覚えてる」

天乃「…………………」

沙織「……嘘つきの言葉なんて、信じられないよね」

平将門みたいに思われてるな久遠さん

なるほど

これはまたひどい扱いだな

荒魂と和魂は表裏一体の関係と言うがクオンサンはどうなるのか


自分の言葉に対して

沈黙し、悲しそうな顔をする天乃に向けて

沙織は悲しげな笑みを浮かべる

沙織「でも、気を付けておいてほしい」

天乃「なにに?」

沙織「大赦や神様に」

天乃「………………」

沙織「……あの人たちはきっと久遠さんに供物を捧げて、見返りを求めてくると思う」

天乃「たとえば?」

沙織「それは解らないけど……でも、きっと。久遠さんが凄く、傷つくことになること」

そんな気がするから。と

沙織は呟いて、天乃から離れて踵を返す

呆然とする親友の視線を背中に感じながらも

振り向くことなく、少女は口を開く

沙織「乃木さんなら大丈夫……あの子は、死なないから」

人が勝手に崇めて、与えてくれるものだと信じてその対価を望む
宗教ってのはそんなもん

あー 神樹の対抗派閥に祀り上げられるかもしれないんだww


乃木

それは、誘拐された天乃の親友であり

それは、誘拐された大赦の重要人物である少女の名

天乃「貴女……」

沙織「あたしは……勇者だからと傷ついて行くのを見ていられるほど強くない」

天乃「っ」

振り向いた沙織の表情は

酷く冷たく、そして何よりも悲しそうで

反論も

怒りの言葉も

悲しみの言葉も

疑問も

何もかもが、白紙に帰っていく

沙織「だから、久遠さんも……もう、勇者になんてならないで」

天乃「……………」



1、なる必要自体、ないわよ
2、……私は。護る為にまた。なると思う
3、ええ、解ったわ
4、……それを約束すれば、園子を返してくれるの?



↓2

2

2


天乃「……私は。護る為にまた。なると思う」

沙織「……だよね」

天乃「……………」

寂しそうに言った沙織は

悲しそうな笑みを浮かべたまま、首を振る

沙織「久遠さんが端末が必要な勇者だったら……止められたのにな」

天乃「……残念だけど、違うのよ」

沙織「うん」

天乃「勘違いしないように言っておくけれど、私は勇――」

沙織「勇者だから戦うわけじゃない。ただ、守りたいものがあるから戦う。でしょ?」

呆れたように

悲しそうに

寂しそうに

嬉しそうに

複数の感情入り乱れた笑みで、沙織は近づき

蝶の飾りのついた、リボンを差し出す

沙織「……でも、本当に気を付けてね? 久遠さんはきっと……乃木さん達とは異質な勇者だから」

沙織はそれだけを言い残して、逃げるように走り去っていく

追おうとしたところで男子生徒の告別式が始まり

天乃は追いかけることを諦めるしか、無かった


ではここまでとさせて頂きます
アニメの内容及び流れとは大幅に異なる可能性があります


なお、告別式終了後
男子生徒の両親から、男子生徒直筆ラブレターが進呈されます



ラブレターを死後に読まれるのは…両親…

おつ
トラウマスイッチが増えていく


ラブなレターは下駄箱にシュウウウーッされとけば正解だったんだな...



ラブレターってこの男子のやつだったのか…



自分が殺してしまったのかもしれない人からのラブレターって……


おおもう

俺の机の中にあるラブレターは読む前に燃やしてくれ

俺が神社にお祓いしに行ってやるよ

http://i.imgur.com/4KSU3ZC.jpg

この名前にした人は大人しく出てきなさい怒らないから、ね? ね?

安価だし…

今の状況まんまだな

逆境(周りから敵視、最強の敵)
悲運(家族の死、親友の嘘)
前向き(夏凜の為に生きる、守る為に戦う)
伝説ってなんだろうな

最終決戦で皆の為に戦死して伝説の勇者として語り継がれるんだろうか?


では、今日もまた少しですがやらせていただきたいと思います

待機

うい


√ 6月10日目 夜

01~10 春信
11~20 風
21~30 新人ちゃん
31~40 樹
41~50 
51~60 友奈
61~70 
71~80 東郷
81~90 死神
91~00 夏凜

↓1のコンマ 

はい

今日の死神さん

不調だな、20%を外すなんて

死神久々な気がする


√ 6月10日目 夜


天乃「………………」

自分が原因で亡くなった人の好意の結晶

もしかしたら、男子生徒の最期の言葉かもしれない手紙

それの封を切ることが出来ずに

黙り込む少女の傍らに、それは現れた

死神「クオンサン……ドウシタノ?」

天乃「貴方には関係のないことよ」

死神「カンケイナイ?」

天乃「ええ……これは私に向けられた手紙だもの」

中身の言葉は知らない

けれど、内容は知ってる

男子生徒なりに気を使った

けれど、土汚れて、皺くちゃになってしまっている白い封筒

聞いた話によれば、学校に行く途中。だったそうだ

読まないのか

クオンサン…


天乃「私のクラスメイトからの、ラブレターらしいわ」

死神「ラブ、レター?」

天乃「そう。愛をつづった手紙。というよりは、まぁ、好意を綴った手紙よ」

死神「ヨクワカラナイ。クオンサンガスキナラ、クオンサンニスキッテイエバイイダケ」

天乃「……そう。なんだけど」

真面目に理解できないと言うような死神に対して

天乃は困ったように、頭を振る

天乃「意外と難しいのよ。心構えもなく、不意打ちのように好きだと言うのは」

死神「ホントウニスキナラ、アッタシュンカンニ、スキダトイエル。ワタシハ、ソウオモウ」

人間ではないのに……いや、

人間ではないからこそ、そう言えるのかもしれない

天乃「でも、そう言うのは人の性格に左右されちゃうものなのよ」

好きだと言える人もいれば

好きだとは言えず、手紙で伝える人も言えれば

心構えあるいは準備が必要で

どこかに呼び出して待つ人もいる

天乃「だから、きっと……この子も手紙で伝えたかったんだと思うわ」


死神「ミナイノ?」

天乃「………………」

死神「クオンサンヘノ、ラブ、レター。ナンデショ?」

天乃「……ええ」

そう。自分に向けられたラブレター

もしも何事もなく

月曜日を迎えることが出来ていれば

下駄箱の中あるいは机の中から見つかるはずだった、手紙

天乃「……見るべき?」

死神「ワタシニハ、ワカラナイ。デモ、ソノヒトガイナイナラ。キット、クオンサンニハツライダケ」



1、手紙を見る
2、手紙は見ない
3、何知ったようなこと。言ってるのよ
4、この子は……私の満開による被害で、死んだのよ


↓2

1


見れば辛い

つまり見なければ辛くないと言うこと

それはつまり、逃避に他ならない

男子生徒を死なせたと言う現実に直面し

彼が自分の事を好きだと人から伝えられた

それが真実か否かを示すものが、手元にある

天乃「……現実逃避をするかしないか」

死神「ウン」

天乃「この子の死を、背負うかどうか」

死神「ウン」

それがこの手紙を見るか見ないかにかかっているのなら

天乃「私はこの子の事を……背負うべきだから」

見ないわけには、行かないだろう。と

少女は鋏を用いて丁寧に封を切り

しまい込まれていた一枚の手紙を……その瞳に映した

──────────────────────────────────────
 久遠へ

 1年の時は久遠とはクラスが別だったけど、2年から一緒だった

 なんて言ったって、テストを運ぶデビルサンタの異名を持つ不登校児だった久遠には

 きっと、お前なんて知らないって言われるのが落ちだよな

 でも、俺は知ってる。いや、男子はみんな知ってると思う

 1年生の頃の久遠は明るくて、優しいやつで凄く人気だったからな……まぁ、今もだけど

 本当はさ……このまま見てるだけでいいんじゃないかとも思ってたんだ

 でも、進路の話をするようになって……会えなくなる、見れなくなるって思って

 そんなのは……なんか勿体ないって思ってさ

 だから、久遠

 今日の放課後、二人で話がしたい

 ここまででたぶん想像はついたと思う。だから、嫌なら来なくても良い

 でも、出来たら……来てほしい

                                        【3年N組    】

──────────────────────────────────────

きっついなあ

テストを運ぶデビルサンタww

そらテストの時にしか登校しないとなあ

テストの時だけ登校して高得点を毎回取る
確かにデビルサンタだな


ラブレターと言うには、

いささか言葉選びが不適切な、手紙

でも

そこには男子生徒の思いがあって

だからこそ、天乃の心に深く傷をつけるには十分な鋭さがあって

天乃「っ………馬鹿な人」

1年の頃がどうだったとしても

2年、3年と素行の悪い女子生徒だったはず

そんな人を好きになるなんて、馬鹿な人だ

本当に……馬鹿な人

天乃「私の事なんて……好きに、なる場面なんてなかったはずなのにっ」

死神「………………」

天乃「いつまでもっ好きでいる理由なんて……無かったはずなのに……」

ふざけたやつだと

悪いやつだと

見限って、別の人を好きになっていてくれれば

少なくとも、あの災害の日

学校になんて……行くことはなかったのに

天乃「馬鹿よ……貴方。こんな私のこと……好きになっちゃうなんて本当……馬鹿なんだからっ」

名前だけしか覚えのない男子生徒

自分に好意を抱き、それゆえに命を落としてしまった彼の為に

涙を零す心優しき少女を、死神は静かに……見守っていた

ある意味久遠さんとの繋がりを求めたが故に死んだのか


ではここまでとさせて頂きます


放課後の教室……そこに彼の姿は、もうない

ここでAurora Daysを流すんですね



久遠さんが来ていたら渡す為に毎日持ってきてたのか…


安価でこの男が絡んできてたら死なずに済んだかもな

このままじゃ鬱状態ぶり返してしまいそうだ…
なんとかならないかな

久遠さんは男子生徒の為に一生独身貫きそうな感じがする
寿命が削られてるから元々単身者でいるつもりかもしれないけど

愛する兄も死んでしまってるしなあ

なんだか久遠さん自身が死神みたいになってきてしまった

>>530
キスする関係だからね仕方ないね

1日のまとめ

・  犬吠埼風:交流有(責任、公園)
・  犬吠埼樹:交流無()
・  結城友奈:交流無()
・  東郷美森:交流無()
・  三好夏凜:交流有(お見舞い)
・伊集院沙織:交流有(大赦の人)

・  乃木園子:交流無()
・   三ノ輪銀:交流無()
・      死神:交流有(会話)
・     神樹:交流無()


6月の10日目終了後の結果

  犬吠埼風との絆 21(中々良い)
  犬吠埼樹との絆 22(中々良い)
  結城友奈との絆 28(中々良い)
  東郷三森との絆 19(中々良い)
  三好夏凜との絆 50(高い)
伊集院沙織との絆 57(かなり高い)

  乃木園子との絆 16(中々良い)
  三ノ輪銀 との絆 47(高い)
      死神との絆 34(少し高い)
      神樹との絆 -7(絶望的に低い)

大赦・神樹による、久遠天乃の警戒レベル300%程度?(検閲解除、翌日検閲)

伊集院沙織より、大赦は天乃を悪霊と同等に見ている

来たな

お きたか


√ 6月10日目 朝

01~10 
11~20 夏凜
21~30 
31~40 死神
41~50 
51~60 兄
61~70 
71~80 樹海
81~90 
91~00 男子生徒

↓1のコンマ 

とりあえず

いつもの

いつもの

何だか安心した


√ 6月11日目 朝



今日は木曜日

学校はあるが、登校・不登校に関しては

各々の意思が尊重されている

自分は無事でも、親族を失った生徒

友人やクラスメイト、先輩や後輩を失った生徒は

まだ、授業を行える精神状態ではない可能性があったり

告別式、通夜、葬式など

まだとり行えていない家庭もあるからで

それでも学校が再開するのは

少しでも早く、日常への復帰を目指しているからだ

夏凜「――天乃はどうするのよ?」

天乃「私?」

風「学校。行くのか、行かないのかって話……もしかして聞いてなかった?」

兄ィ!


話を飲み込めず

困惑しているような表情を浮かべる天乃を見つめ

夏凜は心配そうに顔を顰める

夏凜「私達は特別学級だけど、一時的に元のクラスに戻るから、どうするかって話よ」

天乃「えっと……何か問題?」

友奈「久遠先輩が問題なければ大丈夫です」

5人の瞳が自分へと向けられていることに気づき

天乃は暗い気持ちを奥へと押しのけて、首を振る

天乃「私が登校しないって言ったら?」

夏凜「私が残る」

風「だからそうじゃなくて、天乃に相方を選んでもらうのよ。一緒にいたい相手をね」



1、学校に行く
2、夏凜と残る
3、友奈と残る
4、東郷と残る
5、風と残る
6、樹と残る


↓2

3


天乃「私が選んでも良いの?」

風「まぁ、相方だし。天乃自身に選んでもらうべきだから」

それは、勇者部による

少女の精神的ケアの為の、選択

一緒にいたくない相手はいないかもしれないけれど

本当に一緒にいたい相手と居させてあげたい。という

少女たちによる、天乃の為の、気遣い

天乃「なら……そうね」

夏凜に始まり、友奈に終わる視線

5人をそれぞれ見つめた天乃は

最後にもう一度、友奈を見つめて笑みを浮かべる

天乃「じゃぁ、今日は友奈にしようかしら」

友奈「きょ、今日は?」

天乃「今日は」

夏凜「とっかえひっかえみたいな真似、するんじゃないでしょうね?」

天乃「……それは私の気分次第。かしらね」

悪女風天乃さん
園子に会わせる件どうしようか

う~ん
沙織と一緒にいるのなら沙織にコンタクトを取らないと駄目なのかな

死神に頼んだら樹海経由であっさりあえるやも


夏凜「あんたねぇ……」

天乃「大丈夫よ。ちゃんと……貴女の傍に、居るから」

夏凜「っ……」

夏凜の頭を撫でて

天乃は笑みを浮かべる

冗談で言ったことに本心を上乗せする、いつもの天乃のやり口

それがわかっていても

その仕草

その言葉には、気恥ずかしさを感じて

夏凜はわずかに頬を染めて、頭を振る

夏凜「ふ、ふざけんじゃないわよ!」

天乃「ふざけたわけじゃ……ないけど」

夏凜「ったく……友奈!」

友奈「な、なに!?」

夏凜「天乃の事、頼んだわよ……何か嫌なこと言われたりされたりしたらすぐ連絡しなさい」

友奈「大丈夫だと思うけど……」

夏凜「……そう思ってた時期が、私にもあったような気がするわ」

久々のほっこり空間

僕の股間はもっこり空間


友奈「不安になること言わないでよぉ」

夏凜「……まぁ、慣れるから」

東郷「それは夏凜ちゃんがいい例だとは思うけれど」

夏凜「つまりそう言うことなのよ。解った? 友奈」

友奈「ちょっとだけかな」

自分が普通で居ようとすれば

周りも普通に笑顔になれる、和みのある雰囲気になることが出来る

それを悟って

慈愛に満ちたような表情を浮かべる天乃に対して

夏凜は小さくため息をつき、天乃へと顔を近づける

夏凜「……あんまり、無理するんじゃないわよ」

天乃「え?」

夏凜「友奈達は気づけなくても……私は。あんたが無理してるってことくらい、解んのよ」

天乃「………………」

夏凜「……行ってくるわ。留守番、頼んだわよ」

そう言い残し、去っていく夏凜達を見つめていた友奈と天乃は

それじゃぁ、どうしようか。と

顔を見合わせ、困ったように……笑みを浮かべた


では、ここまでとさせていただきます

そろそろYP振りも考える時期です


今何YPあるんだっけ



強化か

夏凜ちゃん天乃の事好きすぎんよ
天乃ちゃんが無理してるって分かるのはメタ視点と夏凜ちゃんだけ!

沙織「せやろか」

死神「セヤセヤ」

トラウマスイッチのワンツーは帰ってくださいお願いします
友奈ちゃん友好度高いし壁ドンしたい

直後に腹ドンされる模様

されるのは股ドン

壁(に)ドン(と叩きつける)

兄「呼ばれた気がしたんだが」

http://i.imgur.com/cRuPOfS.png

では、少ししたらYP振り分けをしたいと思います


安価の仕様↓

現在所持しているYP810分だけ複数選択可能ですが
範囲内のレスが選択したスキルをすべて習得するのではなく
範囲内で選択されたものを集計し、過半数以上が選択したもののみを習得します

【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開2回目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421235603/641)
【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開2回目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1421235603/651)

SPに直結する精神力か集中力、今後バーテックスが大量に出てくる可能性考えたらATKコンボはとっておきたいな
あと火力に直結するクリティカルがあると強い
あとは体力と迅速あげてればよさそう
精神コマンドは絆があればって気もしなくもないけどSP足りないから要らなそう


まず初めにどちらに振り始めるか


1、特殊技能
2、精神


↓1~↓3

1

では特殊技能からといたします

1、集中力(SP消費80%)          100
2、命中力(L1で命中+10 L2で+20)   Lx20
3、回避力(L1で回避+10 L2で+20)   Lx20
4、精神力(L1ごとにSP+5)         Lx30
5、クリティカル(CRI+20%)          50
6、援護攻撃(隣接するキャラに援護攻撃) Lx40
7、援護防御(隣接するキャラに援護防御) Lx40
8、カウンター(Lにつき5%で反撃) Lx20

9、インファイト(L1で格闘+15)   Lx25
10、ガンファイト(L1で射撃+15)  Lx25
11、ATKコンボ(隣接する敵にも攻撃) 150

12、撃ち落とし(Lにつき5%で攻撃弾く) Lx30
13、切り払い(Lにつき5%で攻撃弾く) Lx30
14、気力+(命中回避被弾で気力+2) 80
19、迅速(機動+1)              Lx50
20、体力(HP+80)              Lx40


↓1~5



安価の仕様↓

現在所持しているYP810分だけ複数選択可能ですが
範囲内のレスが選択したスキルをすべて習得するのではなく
範囲内で選択されたものを集計し、過半数以上が選択したもののみを習得します

精神コマンドの方も控えていますので、ここで使いすぎると精神コマンドは習得できなくなる場合があります
予めご了承ください

1,5,11、19、19,20、20

1・11・14・14

1, 4, 4, 11, 19, 20

1.5.11.19.20.20

1,8,11,19,20

5のクリティカルとれなかったか

ダメージ効率いいと思うんだけどな、クリティカル
ま、安価は安価や


1x5
4x1
5x2
8x1
11x5
14x1
19(l1)x3
19(l2)x1
20(l1)x2
20(l2)x2

集中力(SP消費80%) =100
ATKコンボ(隣接する敵にも攻撃) =150
迅速(機動+1)=100(L2になる為、x2)

=250


20が同率で2ですが、必要でしょうか?


1、体力L2が欲しい(YP80消費で現状HP+80)
2、体力L3が欲しい(YP80+120=200消費で現状HP+160)
3、不要


↓1~↓3

2のついでに5も欲しい

2

特殊は多くても2つ取れればいいし

間違った 精神だ


了解しました
体力に関してはレベルによる区別があった為、再安価しただけですので
5に関しては過半数以下なので取得しません

全部終了後、再度必要であれば安価をとります

450消費(体力L3、集中力、ATKコンボ)


次に、精神の方を行います


習得したのはあと迅速L2です

1、友情(味方のHP全回復)              150
2、  絆(全員のHP50%回復)             200
3、信念(特殊効果を無効化)               50
4、熱血(ダメージ2倍)                  100
5、魂(ダメージ2.5倍)                   200
6、闘志(ダメージ1.5倍)                  50
7、分析(相手のステータス把握+命中・回避-10%) 80
8、集中(命中・回避+15%)               50
9、必中(絶対命中)                    100
10、閃き(絶対回避 )                   100
11、直感(必中・ひらめきがかかる)           150
12、不屈(ダメージを10に)                  80
13、予測(相手の命中・回避を半減)            100
14、覚醒(二回行動)                     200
15、気合(気力+10)                     60
16、気迫(気力+30)                     100
17、愛情(気力150 HP全快)                  150
18、勇気(熱血、必中、不屈、加速、直撃、気合がかかる) 200
19、取得しない


安価の仕様↓

現在所持しているYP360分だけ複数選択可能ですが
範囲内のレスが選択したスキルをすべて習得するのではなく
範囲内で選択されたものを集計し、過半数以上が選択したもののみを習得します


↓1~↓5でお願いします

ttp://www46.atwiki.jp/anka_yuyuyu/pages/38.html
消費SPはこっちに載ってる

19

1 17 18
今SP最大値は60で覚醒と魂はレベルアップで覚える?

4

19

めっちゃ悩むが

>>588
そうやで ついでに残YPは360だから超過してるぞ

1 、6、17

今来たばかりだから単発なんだよなぁ
ダメなら安価下

1を消し忘れてたが結局過半数はなしか

あ、昼過ぎに書き込んでたわ失礼


19
(1) 17 18

19
1 6 17


1、17だけ習得する(SP60消費で、自分の気力150、HP全快)
2、習得しない


↓1~↓3

1

1


了解しました

消費YPは600/810

習得技能は(体力L3、集中力、ATKコンボ、迅速L2)
習得精神は(愛情)


明日の早朝、可能であれば纏めてステータスを出します
出来なければ夜に

おつおつ
ステ関係はさっぱりなのでおまかせ



明日は友奈との留守番からか

http://i.imgur.com/dog79bU.png

ステータス更新です
wikiの方に関しては時間が出来たら更新します

天乃以外に関してはYPを取り除いて
LVUPでのステータス上昇、技能習得、精神習得に上乗せと言う形で
更新しておこうかと思います

>>603
乙(機動力が変わってないだなんて言えない…)
HPがようやく並になったな
これで大丈夫だな!()

>>604
失礼しました。修正しました


では、少ししたら少しだけ進めたいと思います

よし、待機


友奈「大赦の人達は」

天乃「うん?」

友奈「大赦の人達は、お役目ご苦労様でしたって、言ってました」

天乃「……なにそれ、聞いてない」

意地悪っぽくそう呟いた天乃は

まぁ、別に聞かなくても内容は解るけど。と

深く、ため息をつく

友奈「………………」

天乃「………………」

友奈「……やっぱり。まだ、終わってないんでしょうか」

天乃の神妙な面持ちに

不安になった友奈もまた、少し心配そうに問う

ポジティブな思考が人一倍出来るとしても

凄惨と言えてしまうほどの災害が起きた後では

流石に、どこにあるわけでもない自信をもっての前向きな言葉は、言いづらかった

本当に終わったんならいいんだけどな


友奈「バーテックスは12体倒しました。でも、それは双子座を2体で1体と考えた場合……なんですよね?」

天乃「そうね」

終わったかもしれない

終わってないかもしれない

どちらも可能性、憶測、想像、想定

出来るのなら、終わったんだと、言いたい

けれど、友奈が言ったように

少し好意的な解釈をしなければいけないと言うことが

天乃にも、友奈にも、気がかりだった

いや、天乃からしてみれば

戦いがまだ終わっていないだろうと言うことは

殆ど、確定したようなものだった

天乃「………………」


1、そんなことより、家に帰りたいの(久遠家)
2、まぁ……戦いは終わってないでしょうね
3、先代勇者について、会えなくなったことを話す。 友会の件は伏せる
4、終わったわよ。きっと……じゃなきゃ、報われない
5、そんなことより……ねぇ。どうして、貴女の事を残したと思う?


↓2

5

園子イベか


天乃「そんなことより……ねぇ。どうして、貴女の事を残したと思う?」

友奈「えーっと……」

天乃「……………」

本気で困った表情を浮かべる友奈は

あっ。と、気づいたように声をあげて

さっきと同じく、真剣な表情で天乃を見つめる

友奈「先代勇者さんの件……ですか?」

天乃「え?」

友奈「え?」

天乃「あぁ……そう。そうね」

友奈「違うんですか?」

天乃「違くないわよ。ええ。違わないわ」

残念そうな表情を浮かべ首を横に振る天乃は

どう見ても、答えが間違っていないとは、思えなかった


友奈「その割には、残念そうですけど……」

天乃「つい、夏凜に対する話し方をしちゃっただけよ。気にしないで」

夏凜ならきっと

顔を赤らめて、なに言ってるのよと怒鳴るか

ふざけんじゃないわよ。とか

弄りがいのある返答

言い換えれば、日常に戻ることのできる

あるいは、日常を感じられる会話が出来ただろうに……と

今更なことを思い、振り払って口を開く

天乃「先代勇者に会おうと思ったのだけど、前回あんなことになっちゃったからもう少し、会うまでに時間が必要になりそうなのよ」

友奈「……そう。ですか」

天乃「機会があったら、ちゃんと会わせてあげるから」

友奈「はい」

天乃「……それまでの辛抱ね」

性格の違いが出ておもろいなww

やはり園子は誘拐の件が片付くまではお預けか


先代勇者であり

大赦にとっての重要人物である園子は現在

天乃の親友だった沙織の手中にある

無事だと言っていた以上は無事の可能性は極めて高く

天乃も、100%とは言わずとも、80%ほどは信じていた

だからこそ

次の樹海化時、天乃は園子のもとへと向かうことを、決めた

神樹による話し合いの場の可能性もあるけれど

でも、きっと

次の樹海化は、悪夢の再来だろうから

天乃「……次は、会いましょう」

友奈「お願いします」

悪夢に立ち向かえるか

それとも、立ち向かえず折れてしまうのか

どちらにしても

天乃にとっては……悪い結果ではなかった


√ 6月11日目 昼

01~10 兄
11~20 
21~30 春信
31~40 
41~50 新人ちゃん
51~60 
61~70 男子生徒
71~80 
81~90 神託
91~00 

↓1のコンマ 

そい

安心と信頼のいつもの

いつもの

おしい


√ 6月11日目 昼


天乃「……沙織」

名を呼んだ少女から受け取った

黒い蝶の飾りがついた髪留め

それを握りしめて、天乃は俯く

もう二度と、勇者にならないでと沙織は言った

天乃「勇者も、バーテックスも、神樹も大赦も……全部知る巫女でありながら」

それが好意的解釈の正反対であることは

天乃も解りきっていること

だからこそ、由奈には言えなかった。けれど

どうしても思わずにはいられなかった

再び、バーテックスが襲来し

また勇者にならなければいけない時が来るのではないか。と

天乃「……だから、勇者にならないでと。貴女は言ったのでしょう?」

コンマ強い


聞くべき相手はそこにはおらず

唯一言葉を聞いたであろう死神も

姿を現すことはなく

天乃は小さくため息をついて、窓の外を眺める

大分変った景色

無かったものがあるからではなく

会ったものは、無残な姿へと変わってしまった景色

見れば見るほど、心が痛む

けれど、少女は決して

外を見ることを止めようとはしなかった


1、友奈にちょっかいをだす
2、寝る
3、友奈に一緒に寝たいと言う
4、久遠家へ
5、端末を借りる(勇者部部員へのメールまたは電話が出来ます)
6、死神を呼ぶ


↓2

3


ではここまでとさせて頂きます

あとで東郷さんに怒られても知りません


そこまで含めてお約束ですよね!

おつ
変なことしなきゃ怒られないさ
…怒られないよね?

間に合わなかったかー
なんか同じ人ばっか安価取ってるように見える
人の出入り激しいなこのスレ

クオンサンだんだんお茶目さが戻ってきたな

戻って来てるというより無理して戻ろうとしてる感じがする
男子生徒の手紙もあってお茶目になれるとは思えぬ



怒りますよ。東郷さんは、確実に
では、今日も進めていこうかと思います

よしこい

どうかお手柔らかに…

こいこい


天乃「ねぇ、友奈」

友奈「何ですか?」

天乃「ちょっと」

友奈「?」

天乃「もうちょっと、こっちおいで」

なぜ呼ばれるのかと困惑する友奈に対して

天乃は満面の笑みを浮かべながら、手招きする

友奈「どうしたんですか?」

天乃「友奈」

友奈「くお――」

天乃「えいっ!」

友奈「!」

友奈が目の前まで来た瞬間

足をかけて転ばせて

友奈「っ」

受け身が取れないように手を引いて

山積みになった布団の上へと、押し倒した

攻めるなおいww

吊るされそう

これは〆られますわ


友奈「っ……久遠先輩?」

天乃「ふふ……貴女って、素直ないい子よね」

友奈「え?」

天乃「………………」

理解の追い付かない状況に

不安そうな表情を浮かべる友奈の頬に手を触れて

天乃はくすっと、小さな笑みを浮かべる

天乃「そう怖がらなくても平気よ」

友奈「怖がってなんて……」

天乃「でも、ドキドキしてるでしょう?」

友奈「急に倒されてびっくりしたからっ」

天乃「あら……本当にそれだけ?」

驚いたような表情を浮かべたかと思えば

すこし、残念そうな、悲しそうな表情を浮かべた天乃は

友奈の頬から滑るように下あごへと手を動かし、くいっと引き上げる

天乃「本当に、それだけ?」

兄貴とのじゃれ合いを思いだすな

押し倒し方は兄に習いました


友奈「え……?」

天乃「……友奈。貴女のドキドキは、本当に。驚いただけ?」

三度目の、言葉

場合によっては執拗だと思いかねない

けれど

急に倒されたという驚き

想定していなかった接触

それによる、動悸

それらが重なりあう友奈には

そう思う余裕さえ、なかった

友奈「えっと……」

自分の動悸の理由が分からなくなっていく

不安か

恐怖か

驚きか

それとももっと別の、何かなのか

考えれば考えるほど深みに嵌り

思考は泥沼へと沈み、鼓動はさらに激しくなっていく

純真な娘弄ぶの楽しい


天乃「……どうしたの?」

友奈「っ」

いつもと違う天乃の声は、脳を揺らして体に染み込んでいく

ドキドキする

でも、その理由がわからない

怖いのか、不安なのか、恥ずかしいのか

解らないままに思考は進み

身体は段々と火照っていき

喉が渇いて、ごくりと生唾を飲み込む

天乃「顔……赤くしちゃって」

友奈「そんなこと」

天乃「あるわよ……こんなにも、熱くなってる」

友奈「………………」

自分の顔に触れて

熱っぽくなってきているのを感じて

友奈の視線が、泳ぐ



1、私ね? 女の子が好きなの
2、私ね? 友奈の事が好きなの
3、ねぇ……キス。したことある?
4、なんてね。ふふっ、冗談よ。からかってごめんね


↓2

4

4

あぁ^~


天乃「なんてね」

友奈「えっ?」

天乃「ふふっ、冗談よ。からかってごめんね」

天乃がニコニコと笑みを浮かべる一方で

収拾のつかない思考のままの友奈は呆然と天乃を見つめて

少ししてから、気づいたようにビクッと体を震わせる

友奈「じょ、冗談だったんですね」

天乃「ええ、冗談よ」

友奈「……………………」

天乃には冗談と言われ

身体も放して貰えたし

距離だって密着していない

なのになぜ

いまだに動悸が収まらないのか

不可解な自分の胸に手を当てて、友奈は大きく深呼吸をして

もしかしたらの可能性を考えて、首を振った


√ 6月11日目 夕方

01~10 沙織
11~20 兄
21~30 夏凜
31~40 東郷
41~50 風
51~60 
61~70 友奈
71~80 新人ちゃん
81~90 樹
91~00 孤独

↓1のコンマ 

Go

新人ちゃんパート

新人!

1割は流石に無理か...


天乃「………………」

「…………………」

天乃「………………」

「…………………」

訪れたのは、大赦により派遣された女性と、静寂

語ることは多いはずなのに

語るべき口を開けず

女性は困り果てて、首を振り

意を決して少女の名を呼ぶ

「話が、あります」

天乃「なによ」

「実は……久遠様含め、勇者部の方々に精密検査を受けるよう指示が来ています」

天乃「精密検査?」

「はい。前回の戦いによる影響がないかどうかを検査したい。とのことです」

おつ

魂の計測って出来るのかね
体調に現れるのかね


天乃「今更そんなことを言い出すのは……」

「言うまでもありません」

天乃「……………」

「もちろん、久遠様をお一人にすることはございません皆様ご一緒に。だそうですよ」

心配する必要はありませんよ。と

笑みを浮かべる女性を見つめ

天乃は大きくため息をつく

心配なんてしていない

不安なんて感じてもいない

……というのは、きっと嘘になるだろう

天乃「そう」

「はい」

天乃「………………」


1、お断りするわ
2、全員一緒なら……まぁ
3、それよりも、沙織について教えて
4、それよりも、園子について教えて


↓2

2

2

2


天乃「全員一緒なら……まぁ」

「ふふっ、そう仰って頂けると信じておりました。では明日の朝、お迎えに上がります」

天乃「明日? 学校もあるのに?」

「はい。翌々日に延期して何かが起きてしまうとなったら困りますので」

何か

たとえば、園子の体に起きているような障害なのか。と

一瞬だけ考えて

天乃は口にすることなく、飲み込む

天乃「解ったわ」

「ありがとうございます。それと、春信さんからお手紙をお預かりしておりますので、後ほどご確認ください」

天乃「夏凜のお兄ちゃんから?」

「内容は伺うことできませんでしたが、久遠様に関することだと思われます」

どこかで見覚えのある字で【久遠天乃へ】と記された便箋

それを渡して

女性は一度だけ会釈をすると「では、明日」とだけ言い残し

笑みを浮かべて……去って行った


天乃「夏凜のお兄ちゃんからの手紙……」

中身は気になる

けれど

あまり、良い予感はしなかった

開いてはいけないような

見たら後悔してしまうような

そんな不安を感じ、天乃は喉を鳴らして首を振る

天乃「あとで……そう。後で確認しましょう」

自分にそう言い聞かせて

あまり意味のない

自分専用の勉強机の引き出しへと

手紙をしまい込んだ


では、ここまでとさせて頂きます
明日は可能であればお昼頃から

7月には入れると、ベストかもしれません


着々とハーレム建設進めてますなあ



なんとも濃すぎな6月である



見覚えのある字てまさか兄



もうそろそろ夏凜の誕生日じゃない?


東郷さんなにとぞ穏便にお願いします…


では、進めていきたいと思います

待ってました!


√ 6月11日目 夜

01~10 兄
11~20 
21~30 神樹
31~40 
41~50 銀
51~60 夏凜
61~70 男子生徒
71~80 
81~90 見知らぬ誰か
91~00 

↓1のコンマ 

銀……?

きてた

さりげなく銀がおる

そして男子生徒

来たか


天乃「…………………」

目を覚ますと

変わらない天井が目に映り

顔を傾けると、机とドアが目に入る

天乃「寝ちゃって……たのね」

普段は寝ていない時間に寝てしまったからか

痛む頭を押さえながら首を振り、ため息をつく

外はすでに暗く

恐らくは夜だろう。と

想定しながら端末で時間を確認する

天乃「……端末?」

見慣れた端末は自分の物

けれども

それは、自分の手元にあるはずがないものだ

天乃「…………………」

机と入口のドア

そして、自分の周りを見渡してようやく

天乃はそこが勇者部の家ではなく

自分の本来住んでいるべき家の部屋であることに、気づいた


天乃「……夏凜?」

名前を呼んでも返事は返ってこない

それは

友奈であろうと、樹であろうと、風でも東郷でも変わることなく

そして

呼べば絶対に出てくるはずの死神ですら

呼んでも、返事どころか姿さえも見せない

天乃「……夢?」

今見ているものが夢で

実はまだ寝ているのかもしれない

そう思って肌を抓ったはいいものの

感覚があることに戸惑ってしまった天乃のもとに、彼はやってきた

「あっ、久遠さん。起こした?」

天乃「えっと………」

「良いから寝てて良いって、学校で倒れたんだから」

来てたか


「沙織とか、みんな心配してたぞ」

これは夢だ

「久遠って心配かけたくないとか言って無茶して結局心配させるよな」

この男子生徒は死んでいるのだから

自分が行った満開による被害で

死んでしまっているのだから

現実であるはずがない

そう確信した天乃の前に

湯気の立つおかゆを掬ったスプーンが差し出され

天乃はキョトンとした表情で、男子生徒を見つめた

天乃「なんのつもり?」

「なんのって……そりゃ、食べて貰いたいんだよ」

天乃「………………」

「心配しなくても毒なんて入れてないし、悪戯も何もしてないよ」

天乃「………………」


見るからに熱そうなお粥

強引に食べれば口の中を火傷してしまうだろう

でも、そのくらいの痛みを伴えば

この夢から覚めることが出来るかもしれない

「一応、久遠のお母さんが作ったやつなんだからな」

天乃「え?」

「だから、久遠の……」

天乃「お母さんが?」

「そうだって言ってるだろ」

まだ寝ぼけてるんだな。と

心配そうな男子生徒をよそに

天乃は自分の額を抑えて、黙り込む

動けないはずの母が作った料理

そして、死んだはずの男子生徒

つまり、これは誰も不幸になっていない世界の夢なんだ。と

泣きそうな気持ちを捕まえて、息を吐く



1、電話:夏凜、風、友奈、沙織、樹、須美、銀、園子 から選択
2、メール:夏凜、風、友奈、沙織、樹、須美、銀、園子 から選択
3、ねぇ……貴方って私のなんなの?
4、お兄ちゃんを呼んできてほしいのだけど
5、でも。これは夢だから



↓2

2 銀

1銀


天乃「ごめんね。ちょっと、電話したいから」

「ん……そか。じゃぁ、これは置いておくからちゃんと食べてくれよ?」

天乃「ええ」

「あんまり無理するなよー」

天乃「ええ、解ったわ」

去っていく男子生徒に対して

笑顔を向け、手を振り

ドアが閉められ、足音が遠のいてから

端末の中にある、三ノ輪銀という相手に、電話をかける

出ないのが当たり前だから

でなくても良いと、思った

けれど

銀『もしもし?』

天乃「っ」

銀『もしもーし、天乃? 具合はもう、良くなったのかー?』

もう二度と聞けないと思っていた少女の声が

端末から、漏れ出してきた


天乃「銀……」

銀『ん? どうした? 天乃?』

天乃「……なんでもないっ」

震えそうな声を、押しとどめて

死んだはずの親友に心配をかけないように

平常心を無理やりに保ち

見せることのできない笑みを浮かべて、言葉を紡ぐ

天乃「大丈夫よ。もう、本当に」

銀『そっか! 良かったぁ……でも、心配したんだからなー? 須美なんてあの人がそう簡単に倒れるはずがない! とか言ってさー』

天乃「そうなの?」

銀『大変だったんだぞ? 須美も園子も沙織さんまでも救急車呼ぼうとしててさー何台呼ぶつもりなんだよーって』

銀の声が聞こえる

銀の笑い声が聞こえる

これが夢だと解っていても

これが続くことなく、叶わない夢・理想だと解っていても

少女の心を傷つけるには十分すぎるほどに……幸福だった


銀『だから――って、あんまり長い話するのもあれかー』

天乃「もう十分、長い話してるわよ」

時計を見れば

電話をしてからもう十数分

プラン導入していなければ

端末の使用料金は馬鹿にならないくらいの金額に跳ね上がっていることだろう

そんなことを考えて

天乃は……ため息をつく

銀『どうかした?』

天乃「私ね」

銀『ん?』

天乃「疲れちゃった」

銀『何言ってるんだよ。今更だろー? 倒れたんだから』


天乃「そうだけど……でも、そうじゃなくて」

銀『はっきりしろよな。あたしにはそんな遠回しな言い方向かないって解ってるだろ?』

天乃「そうだったわね……」

覚えてなんていない

いや

覚えてはいるけれど

もうすでに、すり切れかけていて

良く、解らなくなりつつある

そんな悲しい記憶を抱いて、天乃は小さく、笑みを浮かべる

天乃「みんなを助けたいの」

銀『それで』

天乃「でもね? 助けようとすればするほど、私の大切なものが、なくなっていっちゃうの」

銀『……須美のぬいぐるみとお小遣いみたいな話?』

天乃「違うわよ」


茶々を入れたつもりではないのだろう

けれど

話の流れを打壊すような一言を挟まれて

天乃の言葉が停まった瞬間

電話の先で「でもさ」と、今は亡き親友が呟く

天乃「なに?」

銀『それって結局はさ。天乃が1人で全部やろうとしてるからいけないんじゃないか?』

天乃「………………」

銀『全部1人でやろうとしたら、それは当然無理があるよ。あたしだって無理があって須美や園子に怒られたこともあるから良く解ってるんだ』

笑えないことだけどと言いながら

笑う銀はそのまま話を続ける

銀『だからその大切なものにも手伝って貰えばいいんだよ。1人で無理でも2人、3人、4人、5人なら』

そこで言葉を止め、溜を作り

そして力強く

三ノ輪銀は「無理じゃない」と、告げた


銀『もしも疲れたならさっきみたいに疲れたって言って良いんだ』

天乃「………………」

銀『もしも一人じゃダメそうな時は、助けてって言えば良いんだ』

天乃「……銀」

銀『そうすればきっと。絶対……みんなが助けてくれるはずだからな』

疲れたと言えば

助けてと言えば

いや、言うまでもなく

みんなは手を貸してくれるだろう

休ませてくれるだろう

でも、きっと

それだけじゃ……ダメ

そう思っていることを知るわけでもないのに

銀は、言う

銀『仲間が天乃を信じて手を貸しても、天乃が仲間を信じてなきゃ意味がない』

天乃「……え?」

銀『信じあってればきっと……成せば大抵何とかなる!』


勇者部五箇条

その一つを高らかに言い放った親友は

ところで。と

今さっき思いついたかのように、繋ぎとめて

銀『今、天乃にとって一番信じられる相手って、誰なんだ?』

と、問う

天乃「信じられる相手?」

銀『信じられる相手』

天乃「…………………」

夏凜や友奈、樹や風に東郷

沙織にあの女性や、夏凜の兄である春信……人は沢山いる

けれど

信じられる相手それも一番と言われると……




1、夏凜
2、友奈
3、樹
4、風
5、沙織
6、死神
7、自分
8、銀



↓2

ksk

1


天乃「……夏凜。かな」

銀『そっか』

天乃「うん」

銀『なんかちょっと……嫉妬しちゃうな』

天乃「……ごめん」

銀『いや、でも。悔しくはないよ。だってあたしは……』

天乃「………………」

親友の声はだんだんと弱く、遠くへと延びて

次第に聞こえなくなっていく

同時に、元々暗かった部屋も

その黒さを増して、すべてを染め上げる

天乃「……銀」

今はもういない親友

【銀『だってあたしは……ずっとそばに、居るんだからな』】

彼女が最後に残した言葉は

天乃の脳裏に深く刻み込まれて、響く

1日のまとめ

・  犬吠埼風:交流無()
・  犬吠埼樹:交流無()
・  結城友奈:交流有(御指名、指名理由、悪戯)
・  東郷美森:交流無()
・  三好夏凜:交流有(信じられる人)
・伊集院沙織:交流無()

・  乃木園子:交流無()
・   三ノ輪銀:交流有(信じられる人)
・      死神:交流無()
・     神樹:交流無()


6月の11日目終了後の結果

  犬吠埼風との絆 21(中々良い)
  犬吠埼樹との絆 22(中々良い)
  結城友奈との絆 32(中々良い)
  東郷三森との絆 19(中々良い)
  三好夏凜との絆 52(高い)
伊集院沙織との絆 57(かなり高い)

  乃木園子との絆 16(中々良い)
  三ノ輪銀 との絆 50(高い)
      死神との絆 34(少し高い)
      神樹との絆 -7(絶望的に低い)

大赦・神樹による、久遠天乃の警戒レベル○△□%程度?(検閲)


少し休憩

定着が深い!

一旦乙です

一旦乙
定着とは


では再開いたします

待機


√ 6月12日目 朝

01~10 
11~20 夏凜
21~30 
31~40 風
41~50 
51~60 友奈
61~70 
71~80 樹

81~90 
91~00 

↓1のコンマ 

どうだ

1足りない

四割が当たった…だと…?

なんだこれは…

だから明日雨が降るのか…


天乃「あら、友奈。おは――」

友奈「お、おはようございますっ!」

天乃「友奈……?」

友奈「ぁ、あの。その……今日は、検査ですよ」

天乃「それは解ってるけれど……」

声は上ずったり、低くなったり

目を合わせようともしないし、

会話しているにもかかわらず、2人の距離は広い

そんないつもとまったく違う友奈の態度に

天乃は顔を顰めてすぐ

あぁ、そう言えば。と、思い当たる

天乃「まだ、ドキドキしてるの?」

友奈「っ!」

天乃「……やっぱりね」


友奈は純粋で素直

だからこそ

天乃のアレが悪戯だったとしても

天乃に対しての動悸を抑えることは出来ず

その理由を定めることも理解することも、出来ずにいた

友奈「……解らないんです」

天乃「なにが?」

友奈「今は久遠先輩に驚かされてなくて、怖がってもいなくて。なのに……」

天乃「ドキドキする?」

友奈「………………」

黙ってうなずく友奈は

本当に、困っているようで

天乃はほんの少し罪悪感を覚えて、首を振った

友奈かわかわ


たとえば、そう

初めて触れた水が、物凄く冷たいものだった場合

その人はそれ以降見た水も、凄く冷たい水である。と、思ってしまう

触れればそうではないと知覚できる

しかし

それが触れることが出来ないものだったとしたら

それが、定めることのできないものだったとしたら

友奈「…………………」

天乃「友奈」

解らないまま、不安になって

もしかしたらと言う仮定で思考は止まる

天乃「……………………」

それを解消するには

幽霊の真実とも言われる枯れ尾花のようなものを、作り出さなければいけない

でなければ恐らく、東郷に怒られる


1、それはね? 恋よ
2、貴女は昨日、ただ驚いただけよ。別に、私に対してどうこう思ってるわけじゃない
3、壁ドン!
4、好きという言葉の意味を、知りなさい
5、昨日の事は忘れなさい。あんなの、ただの冗談だったんだから


↓2

3

3

そんなに東郷さんに怒られたいのか…

自分よりちっちゃカワイイ先輩に壁ドンされるなんて更にドキドキしそう

ドン!

東郷さんが壁ドン(射撃)しても知らないからな!

いざとなったら東郷さんにも壁ドンすればいいの

東郷さんにも壁ドンすればいい(震え声)

東郷さんにシバかれても文句言えんぞコレ


天乃「友奈」

友奈「久遠せ――」

ドンッと

友奈の顔のすぐ横の壁に手をついて

天乃は黙って、友奈を見つめる

友奈「っ………」

理解不能の動悸に

不意を突いた音への驚きが重なって

友奈の頭の中も、心の中も、乱れてしまう

天乃「……ふふっ、貴女が狼狽えているなんて」

友奈「久遠先輩……」

天乃「もうちょっと、楽しんでみたくなっちゃうわ」

自分よりも少し、小さな少女

だけれども

まともに考えることのできない友奈は

もしかしたらの可能性に戸惑い、目を逸らすだけだった


友奈「久遠……先輩」

天乃「なぁに?」

友奈「私……」

天乃「……………」

好きと言う言葉の意味を

恐らくは一種類しか知らなかったであろう友奈

その友奈が

現状に狼狽えて

顔を赤くして

言葉に困って

黙り込んでしまうと言う現状の危うさに

天乃は少し、躊躇いながらも、友奈を見つめた

ドキドキ


天乃の事を、友奈は好きだ

世間一般的な意味で言うなら

友人としての、好き

けれど今の友奈にとって

それはラブやロマンスに直結してしまう方の好きに、なりかけていた

もちろん、本来の意味では友人として

けれど

元々境界線の解らなかった好きと言う言葉

理解のできない、胸の高鳴り

それらが重なってしまったがゆえに

友奈は……混乱してしまっているのだ



1、……私は、女の子が好きよ
2、私は友奈の事が好きよ
3、ふふっ……貴女、ファーストキスはもう済んだかしら?
4、可愛い子ね……友奈
5、顔を近づける


↓2

kskst

5

TOGO「ステンバーイ…ステンバーイ…」

追い込みかけまくっとるww

背伸びして顔を近づける久遠さん

辛抱たまらん


01~10 夏凜
11~20 東郷
21~30 
31~40 夏凜
41~50 
51~60 東郷
61~70 
71~80 新人ちゃん
81~90 
91~00 春信

↓1のコンマ 

このままだと東郷さんが暗黒面に落ちてしまう

4割もハズレならよゆーよゆー

一言だけ言わせて

ごめん

キターーwwww

あぁ…死人が出るぞぉ!!

何ぞこれおかしい

死神「ヤッタゼ。」


こんこんっと

すぐ横のドアがノックされ

東郷「友奈ちゃん? 久遠先輩?」

友奈の大親友の声が、入り込む

今ドアを開けられたら

どうなるか分かったものではない

天乃「………………」

引くか

あえて見せるか

そのどちらかで揺れる天乃を

友奈は少しばかりうるんだ瞳で、見つめる

このまま開けてもらえれば助かるかもしれない

でも、いろんな意味で助からないかもしれない

友奈もまた、悩んでいた


1、どうするの? 友奈
2、あえて、東郷に見せる
3、急いで退く
4、困った時の隠密雲隠れ


↓2

4

2

逃げるのかww

さんきゅー死神くん!


天乃「死神」

死神「ウン」

何をしてとも言わず

ただ名前を呼んだだけで

死神は姿を現して、天乃とともに姿を消す

それとほとんど同時に部屋へと入ってきた東郷は

部屋を見渡し、友奈を見つけて首を傾げる

東郷「友奈ちゃん? どうしてそんなところに?」

友奈「えっと、それは……」

東郷「それに、久遠先輩は……」

友奈「く、久遠先輩なら、お手洗いに行くって!」

明らかに嘘だと解るような素振り

だけれども

確かに天乃の姿はなく

もしかしてと。東郷は目を細めた

東郷さんの後ろに回りこむんだ


東郷「久遠先輩……逃げたのね?」

友奈「なにから?」

東郷「病院からよ。夏凜ちゃんに聞いた話だけど、久遠先輩は病院が大嫌いらしいの」

友奈「そ、そうなんだ……」

姿は見えない

けれど

ほんのわずかな呼吸と体温

その空気は確かに存在していて

天乃が今もまだ目の前にいると言うことを感じて

友奈は困ったように笑う

友奈「でも、今回は久遠先輩も納得してのことだって聞いてるし、ちょっと外の空気を吸いに行ってるだけなんじゃないかな?」

東郷「……………」

友奈「と、東郷さん?」

東郷「……友奈ちゃん。どうして嘘をついたの?」

友奈「え?」

修羅場かな?


東郷「友奈ちゃん……最初に言ったよね? お手洗いに行くって言ってたって」

友奈「ぁっ」

東郷「でも、今度は外の空気を吸いに行ってるだけじゃないかって、言った」

友奈「それは……」

凄く、悲しそうな表情を浮かべる東郷に

友奈は慌てふためいて

どうしよう。どうしよう。と考える

嘘をついたのは紛れもない事実

姿のない天乃の為に

その場しのぎでお手洗いだと言った

本当は、目の前で見えなくなっているだけなのに

友奈「東郷さん、あのね……」


1、東郷の後ろに回り込み、トイレから戻ってきたように見せかける
2、友奈の口を塞いで、黙らせる
3、東郷の髪の毛を引っ張る
4、姿を現す
5、私。東郷さんの事が前からずっと大嫌いだったの(声真似)


↓2

3



もう助けてあげよう、ややこしくなるだけだろうけど

鬼畜選択肢が選ばれなくてホッとしてるww

髪引っ張るのもそこそこおにちく


友奈「実は――」

東郷「っ! 曲者!」

不意に怒鳴った東郷は

自分の髪のすぐ横のあたりを払って

何もない場所を睨む

友奈「と、東郷さん?」

東郷「誰かが私の髪を引っ張ったのよ」

友奈「でも、久遠先輩はここに……って、あれ」

東郷「久遠先輩?」

この場にいないはずの天乃の名が出てきたことに疑問を抱き

訝しげな瞳で見つめてくる視線に耐えかねて

困り果てた表情を浮かべる友奈

天乃「……さすがに、見てられないわよね」

東郷「久遠……先輩?」

天乃「そう。私」

自分の座る車椅子

その真横に天乃が忽然と姿を現したことに驚き、東郷は思わず……目を見開いた


天乃「東郷の声が聞こえたから、ちょっとからかってみましょって」

東郷「じゃぁ……」

天乃「友奈のあからさまな嘘でドッキリか何かだって気づくと思ったのだけど、まさか本気で怒るとは思わなかったわ」

東郷「そうだったのね……ごめんね? 友奈ちゃん」

悪かったわね、付き合せて。と

自分が勝手に嘘をついたからなのに

全部背負い込んで

謝ってくる天乃を見つめて、友奈は首を振る

友奈「ち」

天乃「東郷。迎えの車が来たんでしょう?」

東郷「はい」

けれど、天乃は決してそれは違うとは言わせてはくれなくて

東郷「……友奈ちゃん。本当にごめんね?」

友奈「……ううん。気にしてないよ。私こそごめんね!」

東郷の謝罪に対して

疑問と躊躇いと不安……すべてを覆い隠し

笑みを浮かべて、そう答えた


√ 6月12日目 昼

01~10 新人ちゃん
11~20 
21~30 風
31~40 
41~50 友奈
51~60 春信
61~70 東郷
71~80 
81~90 夏凜
91~00 

↓1のコンマ 

四割

最近のコンマは綺麗にフラグを回収してくる


検査が終わって、すぐ

天乃の前に姿を現したのは東郷だった

東郷「久遠先輩。少し、よろしいですか?」

天乃「………ええ」

東郷「では、こちらに」

そう言われ

東郷について行った先は

屋上ではなく

表札に名前のない、空いた病室だった

そのカギをかけ

東郷は、神妙な面持ちで、口を開く

東郷「友奈ちゃんとどんなお話をしていたのですか?」

天乃「……やっぱり、それを聞いてくるのね」

東郷「解っていたのなら、答えてください。久遠先輩」

早速東郷さんおこ


天乃「拒否したら?」

東郷「させません」

天乃「それでも、言わなかったら?」

東郷「……友奈ちゃんから直接。伺います」

あの会話の内容を

友奈が完璧に伝えることが出来るとは到底思えない

けれど

布団に押し倒されただの、壁際で追い込まれただの

ドキドキしただの

断片的なことでさえ、致命傷になりかねない

もっとも、全部自分が蒔いた種なのだが



1、口説いただけよ
2、からかっただけよ
3、教えられないわ
4、車椅子から引き立たせて、ベッドに押し倒す


↓2

4

4

4

見境なしかいwww

いや 口で言うより伝わりやすいだろ 意図をどう受け取られるかは話の流れ

久遠さんが完全復活する為の儀式みたいな物だから仕方ないね うん

久遠さんも初恋の兄は死ぬわ死人からラブレター渡されるわでフラストレーション溜まってるんだよ、うん


天乃「じゃぁ」

東郷「っ!」

天乃「教えてあげるわよ!」

慌てて車椅子を掴んでも

その速さと、力強さには抵抗できず

東郷の体はわずかに浮き上がり

そのまま――ベッドの上へと倒れ込む

東郷「っ………」

天乃「……ドキドキ、してるんでしょう?」

東郷「それは」

急に引き上げられ、ベッドに押し倒されたから驚いて

何をされるかわからないから、緊張して

だから、鼓動が早くなっているだけだ。と

東郷は瞬時に把握して、天乃の顔を見つめた

なんぞこれwwwwww


東郷「当たり前だと思います」

天乃「……そうかもしれないわね。でも、それだけなのかしら」

東郷「え?」

天乃「緊張と、驚き。広義的に言えばそう。でも、それを細分化したらどうかしら」

ほんの少しだけ

瞳の中に戸惑いの色が見えたのを確認して

天乃はニヤッと笑みを浮かべて、東郷の頬に触れる

東郷「っ!」

天乃「そう。貴女は緊張してる。この先に訪れることに、期待して、胸を躍らせ、結果発表に、ドキドキしてるのよ」

東郷「ちが」

天乃「そうかしら? 違うかしら? ならどうして、貴女は緊張をしているのかしら」

東郷「……………」

天乃の疑問に

東郷は無意識のうちに、思考を広げていく

どうして緊張しているのか

なぜ緊張しているのか

そこに、自分が知る以外の緊張の理由があるのか。と


それは知的好奇心と言うものかもしれない

だが

人はそれを抱いた時、必ず鼓動が速くなる

自分が望むあるいは思うものであってほしいと言う期待

望んでいない思っていないものかもしれないと言う不安

その二つの心理に挟まれるからだ

だから、東郷は思わず……天乃を見つめてしまった

それが自分の白旗を揚げるようなことだと言うことも、知らずに

天乃「ふふっ……そう焦らなくても」

東郷「っ……」

天乃「教えてあげるわよ」

東郷「久遠……先輩っ」

自分の動悸についての好奇心

それがもうすぐわかる。もうすぐ知れる

その期待と不安によって

東郷の動悸はさらに早くなっていく



1、東郷の唇に、唇を近づける
2、それは恋よ
3、なんて……教えてあげないわ
4、なんて、ね……こういうことを友奈にしただけ


↓2

4

4

この一体感

悔しい…!でも…ドキドキしちゃう!


天乃「なんて、ね……」

東郷「え……」

天乃「こういうことを友奈にしただけ」

そういって離れていく天乃を見つめていた東郷は

自分が本来の目的を忘れかけていたことに気づいて、慌てて首を振る

何を考えてた

何を期待してた

何を、なにを、なにを……

東郷「………………」

おさまりのつかない自分の胸に手を宛がって

東郷は大きく、息を吐く

天乃「それくらいよ。ちょっと、からかったの」

東郷「…………そう、ですか」

最初ほどの勢いのない東郷を見つめ、

天乃はどうかしたのかと、首を傾げる

妹さえも戸惑わせ

本当に恋心抱かせた亡き兄

あの兄にして、この妹であることを

本人はもちろん

周りの誰も――解ってはいなかったのだ

悪女の素質あるで

ファーストキスは夏凛ちゃんか沙織ちゃんのためにとっておかなきゃね


√ 6月12日目 夕

01~10 夏凜
11~20 
21~30 風
31~40 
41~50 東郷
51~60 
61~70 友奈
71~80 
81~90 樹
91~00 

↓1のコンマ 

はい

いつものひさしぶり

何気に今日初めての空欄?


何もすることがなくて

誰も居なくて

たった一人の孤独な時間

一人にはならないと言った女性を思い浮かべ

なってるじゃない。と

恨み言をぶつけて

天乃はベッドへと倒れ込む

夏凜と風が売店へと旅立ち

東郷と友奈は

なぜか二人して、逃げるように屋上へと行ってしまった

残ったのは、死神くらいだろう


1、ベッドの下に隠れる
2、死神を呼ぶ
3、屋上へ
4、売店へ
5、寝る


↓2

3

1

1


01~10 夏凜
11~20 看護師
21~30 風
31~40 新人ちゃん
41~50 東郷
51~60 沙織
61~70 友奈
71~80 夏凜
81~90 樹
91~00 友奈

↓1のコンマ 

いつもの調子を取り戻してきたクオンサン
いや、あるいはその振りをしているだけかも

これは気まずい

2

一番ハズレっぽいのをww

ううむすまん…


そそくさと

ベッドの下へと隠れた天乃は

誰が来るのかと息を潜め、待機する

飛び出して驚かすのも手だが

あえてまた死神の力を用いて

本当にどこかへと消えてしまった。と

思わせるのも手だ

そう考える天乃の居る病室の扉が開き

コツコツと靴音を立ててその人物は入ってきた

「……いない?」

天乃「……………」

履いている靴から察して

入ってきたのはただの看護師だろうか

気づいた天乃が足元にいることにも気づかずに

看護師はベッドへと、近づいた


「まだ温かい……さっき出ていったのかしら」

天乃「……………」

「でも、勇者部の5人は確認したけれど、彼女だけは……」

キシッっと

真上のベッどが音を立て

そこに看護師であろう女性が座ったのだと、知らせる

そしてそれは

天乃に疑問を抱かせるのに――十分すぎる材料だった

看護師が

これから使われるであろうベッドの上に座る?

いや、座るはずがないのだ




1、出ていく
2、讃州中学校勇者部第一隠密特殊遊撃部隊隊長出陣
3、息を潜めて待機
4、隠密を使って、看護師を押し倒す

↓2

1

3

何だこの2の格好良さ

なんか情報落としてくれそう


「……もしも彼女が本当に奇跡の子なのなら」

天乃「……………?」

「勇者システムは犠牲のない、完璧なモノに出来るのに」

残念そうに呟いた看護師は

足音が近づいてきていることに気づき

慌ててベッドを直し、ドアへと近づく

そして、ガラッと音がした瞬間

樹「きゃぁっ」

「あ、あらっごめんなさい」

樹「わ、私こそ……すみません」

わざとらしさを感じさせずに、看護師は立ち去っていく

奇跡の子

勇者システムと、犠牲

気になることが増えた天乃がベッドから出るのを忘れ

夏凜に見つけられるまで、少しばかり……時間がかかった

大赦は天乃の満開に代償は必要ないと考えてるのか?

ここにきて重要そうなキーワードが

天乃ェ!お前は勇者にとっての新たな光だ!


√ 6月12日目 夜

01~10 満天の星空の下、少女に問う
11~20 
21~30 友奈
31~40 樹
41~50 東郷
51~60 
61~70 夏凜
71~80 春信
81~90 風
91~00 

↓1のコンマ 

ほい

6/12は友奈が多いな

ユウナチャン!

ちょっと待て、6月12日?
大事な事を忘れているきが……

誕生日…

押し倒せばヘーキヘーキ


友奈「あ、あのっ」

天乃「うん?」

友奈「少し……付き合っては貰えませんか?」

病院による

味気ないが栄養満点の夕食を振る舞われた天乃のもとに近づき

気恥ずかしそうにしながら、友奈はそう言ってきた

天乃「今から?」

友奈「はい」

天乃「…………」

もう夜だ

消灯まではまだ時間があると言えばあるけれど

出歩くのはあまり……すすめられたことではない


1、良いわよ
2、布団を捲って手招きする
3、布団の中へと引き込む
4、明日にしましょう
5、此処ではできない話?

↓2

ksk

3

2

1

夏凛ちゃん泣くぞ…


どうするべきかと考えた天乃は

もじもじとする友奈を見かねて、おもむろにその手を掴んだ

友奈「っ!」

天乃「魔王からは、逃げられない……なんてね」

くすっと笑って

友奈の手を強く引っ張り

布団の中へと引きずり込み

その体を軽く……寝技で抑え込む

友奈「く、久遠せんっ」

天乃「大丈夫よ、大人しくしてれば」

友奈「そ、そうじゃなくて、話があって……」

胸に埋もれながらも

必死にもがき、

何かを伝えようとする友奈に免じて

天乃は少しだけ拘束を緩めた


天乃「それで? 話って?」

友奈「それは……その」

天乃「なによ」

友奈「っ…………」

本当は気兼ねなく話が出来るように

場所を変えたかった

けれど

布団の中へと引きずり込まれてしまった以上はそれも望めなくて

友奈はごくっと喉を鳴らし、頬を紅潮させながらも

首を振り、意を決して天乃の耳元へと、口を近づけた

友奈「今日は夏凜ちゃんの誕生日だって、知ってますか?」

天乃「……え?」

友奈「やっぱり……知らなかったんですね」

アチャー、やってもうたな

今から何とかしよう

実際知る暇が無かったから仕方ない、デートでもしよう(提案)

沙織さん?いや、知らない子ですね


仲が凄く良いから

知ってるものとばかり思っていた

けれど

朝が終わり、昼が終わり、夕方が終わって夜になっても

天乃が全くそう言ったそぶりを見せなくて

疑問を感じたのだ

友奈「今月はちょっと色々ありすぎて、プレゼントは用意できませんでしたけど」

天乃「…………」

友奈「でも、お祝いのケーキは夕方、樹ちゃんに用意して貰いました」

だからお祝いの言葉は

久遠先輩から言ってあげてはくれませんか。と

抱きしめられていると言う気恥ずかしさを堪えて

友奈は、天乃へと願いを継げた


1、……いやよ
2、解ったわ



↓2

12時までは誕生日だからセーフ理論


天乃「解ったわ」

友奈「久遠先輩っ」

天乃「あの子にも祝ってもらったんだもの……私も祝ってあげなきゃ、不公平じゃない」

少し離れたベッドで横になる今日誕生日の三好夏凜

そんなことは一言も言わなかった

あるいは

言うことなんてできなかったのかもしれない

だから、攻めるつもりもなく

天乃はむしろ

知ろうともしなかった自分の事を責めようとして首を振る

そんなことをしたところで意味はないし

なにより、せっかくの夏凜の誕生日をダメにしてしまうような気がしたのだ

天乃「お祝いの言葉……ね」


いきなり言えと言われるのは

正直言って無理難題、無茶ぶりだ

簡単で適当なことならいくらでも言えるだろう

けれど

誕生日を祝ってあげる言葉は中々、言い辛かった

それが唯一無二の親友で

自信が最も信頼する相手ともなれば、なおさら

けれど時間は刻一刻と過ぎていく

日付変更の0時まではまだ時間はあるけれど

だからといって、ギリギリまで時間をかけて良いわけでもない

天乃「……………」


1、夏凜、お誕生日おめでとう。貴女が生まれてきてくれたこと、本当に嬉しく思うわ
2、夏凜……プレゼントは用意してあげられなかったけど。でも、おめでとうとだけは、送らせて
3、なんで言わなかったのよ。ばっ夏凜! お誕生日おめでとうって、お祝いしたかったのに
4、夏凜、貴女が生まれれてきたことを祝して……煮干しケーキよ!
5、夏凜、ハッピーバースデー


↓2

2


天乃「夏凜」

夏凜「なによ」

天乃「プレゼントは用意してあげられなかったけど。でも、おめでとうとだけは、送らせて」

夏凜「あんた……」

ありがとうと言われた

なのに

夏凜はあまり嬉しそうな表情はせず

逆に申し訳なさそうな表情を浮かべて、俯く

祝って貰えるのが嬉しくないわけじゃない

でも

だけれど

申し訳なくて……素直に喜べず

夏凜「馬鹿ね……ありがたく、受け取らせてもらうわ」

夏凜の浮かべた笑顔は

笑顔でありながら、どこか……悲しげだった

直球はダメだったか

アー 家族なくしたばかりだから気を使わせてしまったと思わせてしまったか


01~10 
11~20 夜這い

21~30 
31~40 
41~50 夜這い

51~60 
61~70 
71~80 夜這い

81~90 
91~00 

↓1のコンマ 

ファッ!?

回避したな

3割がこの戦いについてこれるはずがない

誰か夜這いなんて…

1日のまとめ

・  犬吠埼風:交流無()
・  犬吠埼樹:交流無()
・  結城友奈:交流有(壁ドン、誘惑)
・  東郷美森:交流有(誘惑)
・  三好夏凜:交流有(誕生日)
・伊集院沙織:交流無()

・  乃木園子:交流無()
・   三ノ輪銀:交流無()
・      死神:交流無()
・     神樹:交流無()


6月の12日目終了後の結果

  犬吠埼風との絆 21(中々良い)
  犬吠埼樹との絆 22(中々良い)
  結城友奈との絆 35(少し高い)
  東郷三森との絆 22(中々良い)
  三好夏凜との絆 53(高い)
伊集院沙織との絆 57(かなり高い)

  乃木園子との絆 16(中々良い)
  三ノ輪銀 との絆 50(高い)
      死神との絆 34(少し高い)
      神樹との絆 -7(絶望的に低い)

大赦・神樹による、久遠天乃の警戒レベル○△□%程度?(検閲)


ではここまでとさせて頂きます


7月まであと2日……足りませんでしたね
天乃はあの兄の妹です


あの兄貴の妹だもんね仕方ないね


押し倒しもされたからマスター出来たわけだしな
やっぱあの兄は変態



後は風先輩と樹ちゃんとも絡んでおきたいな


久し振りに天邪鬼で悪戯っ子なクオンサンが戻ってきたな

友奈の絆が死神を越えたな
交流は焦らしも良いけど是非とも最後までやって欲しい

死神、怒りの壁ドン(体当たり)

まだ油断できないとはいえこのスレ開始時の重苦しさが徐々に減ってきて一安心した

開始時の学校に行くなんてことは軽すぎるな


では、今日も少し、進めさせて頂きたいと思います


√ 6月13日目 朝

01~10 
11~20 友奈
21~30 
31~40 夏凜
41~50 
51~60 死神
61~70 
71~80 少女は星降る空を、夢に見る
81~90 
91~00 東郷

↓1のコンマ 

おりゃ

さっそくいつもの

おっはじまってる

来たぞ来たぞ


あの災害から

早くも一週間が経とうとしている

けれど

人々の心にも

街並みにも

未だ、傷跡は深く残ったままだ

天乃「………………」

最近はボーっとしている時間が少なくなった

それはきっと勇者部のみんながいるから

もしも、その誰か一人でもかけていて

みんなが暗い面持ちだったとしたら

天乃の気持ちを少しも和らげてあげることなんて、出来なかったはずだ


けれど

誰とも話していない時間

誰とも接していない時間

その間だけは

天乃の心は独りぼっちで

世界はそれを狙いすましたかのように

天乃の心へと、現実と真実を染み込ませていく

天乃「……………」

今いる病院のどこかの病室には

自分の満開による被害者がいるのだろう。と

唐突な申し訳なさを感じて

天乃は首を振った


1、夏凜と話す/屋上へ
2、友奈と話す/屋上へ
3、東郷と話す/屋上へ
4、風と話す/屋上へ
5、樹と話す/屋上へ
6、死神と話す/屋上へ
7、ぼーっとする


↓2

1から6の場合は話すか屋上かを選択

1屋上

4 話す


01~10 友奈
11~20 東郷
21~30 夏凜
31~40 風
41~50 樹
51~60 東郷
61~70 風
71~80 夏凜
81~90 樹
91~00 友奈

↓1のコンマ 

始まってたか

久しぶりに同身長な樹ちゃん


じっと窓の外を見つめる、天乃

その姿を見つめているだけだった樹は

少しだけ、躊躇いながらも

意を決して足を踏み出す

樹「く、久遠先輩っ」

天乃「……うん?」

樹「その……」

天乃「……………」

茶化したり、微笑みかけたり

何一つせず

黙って自分の反応を待つ視線に

樹は言葉を見失って、俯く

朝起きることも出来ない自分が

愁いに満ちた表情を浮かべる先輩の助けになることが出来る。と

樹には……思えなかった


昨日はベッドの下に隠れていたりするような元気の良さがあったのに

一夜明ければ、まるで別人のような雰囲気の天乃

樹ではなくても、判断は難しい

でも

樹「ぁ、あの……っ」

樹は声をかけてしまった

切り出してしまった

一時の気の迷いだと

やり直しのきくものじゃない。と

自分自身に言い聞かせて

自分の憧れである先輩たちの雄姿を胸に、樹は天乃を見つめる

樹「す、少し……話。しませんかっ」

天乃「話?」

樹「は、はい……その、屋上とかで」


1、嫌よ
2、良いわよ
3、……どうして?


↓2

2

2


ただ話をするだけだと言うのに

一生懸命な樹の姿を見つめて

まるで告白する見たい。と

少しだけ心が温まって

天乃は優しく、微笑みかけた

天乃「良いわよ」

樹「あ、ありがとうございます」

風達には少し外の空気を……と告げて

2人で一緒に屋上へと向かう

天乃「……珍しいわね。貴女から。なんて」

樹「はい……」

天乃「何なのよ。話って」

樹「それは屋上についてから……お話します」

緊張しているのか

目を合わせようとしない樹に続き

天乃は屋上への扉をくぐった


残念ながら晴天とはいかない天気

その下で

たった2人の少女達が、視線を交わす

樹「……久遠先輩」

天乃「なに?」

樹「歌って、好きですか?」

天乃「歌……?」

意図の掴めない質問

以前友奈が好きな食べ物を聞いてきたように

今度は趣味でも聞こうとしているのかもしれない。と

天乃は小さく息をついて、樹を見つめた


1、好きよ
2、普通よ
3、それよりも……貴女の声が好きよ
4、好きって言ったら。歌ってくれるの?


↓2

4

1

一応安価なら1

久遠さん歌うまいんだっけ?忘れた

オーロラデイズにぼっしーとデュエットして90点台だったはず


天乃「そうね、好きよ」

樹「!」

望んでいた

待っていた

そう言うかのように、樹は嬉しそうな瞳を輝かせる

出来ることはないかもしれないと思った

けれど、歌が好きなのなら

もしかしたら……と

樹は自分の自信が持てない心を支えるように、胸元に手を宛がう

樹「そ、それなら……その。歌を、聞いては貰えませんか?」

天乃「……誰の?」

樹「えっと……」

樹が言い難そうにしながら

照れくさそうに目を逸らすのを見ていた天乃は

もしかして。と、呟く

天乃「貴女の歌?」


ではここまでとさせて頂きます
あsも可能であれば、同じくらいの時間から


樹「聞いてください。突撃ラブハート!」


おつ

祈りの歌流しときますね~

満開なんてくだらねえぜ、俺の歌を聴けー!


しかしこの時期の樹ちゃんが話しているというだけで泣きそうになる俺がいる

しょーこー♫しょーこー♫あさはら♫しょーこー♫

>>882
夏凜じゃなく友奈だったはず
もしかしたら歌うのは部歌かもしれない
天乃「六割に~んげんっ」

あと衝撃的な事実を言うとまだアニメ内
満開祭りの1ヶ月前なんだぜ


では、今日も進めていこうかと思います

期待

はいよ


樹が小さく頷くのを見て

天乃は驚きに目を見開いて

すぐに……薄らと笑みを浮かべる

あれだけオドオドとしていた樹が

自分から呼び出して

自分から歌を聴いてほしいと言い出して

天乃「……そっか」

自分の妹ではない

けれど

その成長を感じられたことが

天乃は、嬉しかった

天乃「貴女の、歌なのね」

樹「嫌、ですか?」

天乃「ううん、良いわ。聞かせてくれる?」


樹の歌声は

とても温かくて、優しくて、穏やかで

少女の傷ついた心に寄り添うように

ゆったりと流れて行く

天乃「……………」

作詞も作曲も樹ではないけれど

そこにある物語は

まるで、樹の心を現しているかのようで

天乃は……切なげな笑みを浮かべる

悲しくなんてないはずなのに

嬉しい、はずなのに

いや、だからこそ……泣きたくもなる

少女にとって、その歌は

あまりにも……優しかった

きてたか

コンサートの始まり


名もなき歌姫の、隠れた音楽会が終わり、

暫くしてから鳴り響いた学校のチャイムで、そこが病院の屋上であることを思い出す

樹「どう、でしたか?」

天乃「………」

不安そうな表情

歌う時はあんなにも自信に満ち溢れていたのに

聞いてくださいと言わんばかりの雰囲気だったのに

天乃「そうね……」

樹「…………っ」

物静かな天乃の様子に

樹は緊張に喉を鳴らして言葉を待つ



1、良かったわ
2、とてもよかったと思うわ。好きよ。貴女の歌声
3、回答は控えさせて貰うわ


↓2

2


天乃「とてもよかったと思うわ」

樹「っ!」

天乃「好きよ。貴女の歌声」

口が悪い時も、態度が悪い時もあった

でも、本当は

しっかりと年上としての助言をくれる

周りを楽しくさせてくれる

友達思いの、優しい先輩

それは、樹にとっての憧れの人でもあって

だからこそ

褒められて……凄く、嬉しくて

樹「ありがとう……ございますっ」

満面の笑みを浮かべた樹を見つめ

天乃もまた……笑みを浮かべた


樹「あの……久遠先輩」

天乃「どうしたの?」

樹「私……やってみようと、思ったことがあって」

天乃「そっか」

何かを決意した

そんな表情で見つめてくる樹から目を逸らして

天乃は小さく、呟く

嬉しくないわけではないけれど

でも、複雑だった

勇者と言うお役目が、弊害になってしまうんじゃないか。と

けれど樹は

そんな天乃の不安を知る由もなく

樹「歌のオーディションに、応募とかしてみようかなって思ってるんです」

そう、告げた


姉よりも

勇者部のみんなよりも

誰よりも先に

樹は、天乃へと自分の目標を言う

天乃「歌の……オーディション?」

樹「学校で……その、褒めてくれた友達がいて。その子がずっと、薦めてくれてたんです」

天乃「…………」

樹「だから、もし。久遠先輩に褒めて貰えたら。私……頑張ってみようって決めてたんです」

樹の表情や、その声から

友人がどうなってしまっているのか

ひしひしと伝わってきて

天乃は見えないところで顔を顰めて、首を振る



1、……頑張ってね
2、ごめんね
3、そっか、合格すると良いわね
4、みんなには言わないの?
5、なら、勇者を止めなさい


↓2

2

アッ 連取なっちゃったんで上か下かに

3で


天乃「そっか、合格すると良いわね」

樹「はい、頑張ります」

天乃「……………」

笑みを浮かべる樹の

裏に隠れた悲しみには触れず

いずれ来るかもしれない

悲劇には、触れさせず

天乃は樹に対して、言い放つ

天乃「応援、してるから」

勇者という、役目

歌手という、目標

その夢と現実はぶつかり合い、

やがて、どちらかを壊してしまうのだろう

いや、きっと

壊れてしまうのは―――

天乃「………………」

その先を考えながらも、

天乃は頭を振って、振り払った


ではここまでとさせて頂きます

明日は出来るかどうか解りませんが
恐らくできないかと思われます


7月まで あと  2 日


迫ってきてるなあ



7月が怖すぎる…

大丈夫だろ樹は満開出来ないんだから(震え声)
7月は楽しい楽しい夏休みだ


では、今日も少しだけですが薦めたいと思います

待ってた。


√ 6月13日目 昼

01~10 風
11~20 
21~30 樹
31~40 
41~50 友奈
51~60 い願お、の様樹神
61~70 東郷
71~80 
81~90 夏凜
91~00 春信兄さん

↓1のコンマ 

よここい

いつものじゃなかった

おかしいな

以外とレアな春信兄さん


「久遠天乃をお借し頂きたい」

そう言ってきたのはいかにもエリートな男性

でも、だからこそ

風や東郷は訝しんで

夏凜は、一瞬だけ戸惑いながらも

天乃と男性――自身の兄との間に身体を挟み込んだ

夏凜「なんで?」

「……話がある」

夏凜「ここでじゃダメな話?」

「これは彼女に話さなければならないことだ。お前や勇者部等、外部の人間に話すようなことではない」

夏凜「……だったら、天乃は連れて行かせない」

兄を睨む夏凜と

妹を見ず、その背に隠れた天乃を見る春信

両者を共に見つめ、天乃は口を開く


1、大丈夫よ。夏凜……行くわ
2、そういうことだから。帰って、春信さん
3、そうよ夏凜、春信さんには告白のお返事をするって約束していたの


↓2

1


天乃「大丈夫よ。夏凜……行くわ」

夏凜「天乃……」

天乃「大丈夫だから」

横を通り過ぎていく天乃の手を掴もうとして

けれど

夏凜はためらって、掴むことはなく

天乃に見えないまま、首を振る

夏凜「……天乃」

天乃「うん?」

夏凜「……………」

天乃「どうしたの?」

沈んだ表情の親友へと振り返り

困った表情を浮かべる天乃

それを見つめて、夏凜は首を振る

夏凜「なんでもない」

言いたい言葉を飲み込んだ夏凜は

天乃が兄と去っていくのを

ただ、黙って……見送った


天乃が連れてこられたのは

先日両親のお見舞いへと行った際に

大赦の人間と話したのと同じような会議室だった

けれど、そこには誰も居らず

天乃と春信の二人だけが、向かい合っていた

天乃「それで……なんです?」

「単刀直入に言おう」

まだるっこしいことも言わず

余計なそぶりも溜めも作らず

「久遠天乃。園子様の件について、どこまで知っている」

天乃「……?」

「もう少しはっきりと問おう。キミは、園子様の状態についてどこまで知っている?」

色々知ってるけど満開とはまだ繋げてないんだよな まだ


天乃「園子の状態……?」

「そうだ」

天乃「…………」

春信の問いが

乃木園子は誘拐されている。という

大赦側の周知の事実ではなく

もっと別の

知る人ぞ知ると言うような

もっと重要で、危険なことであると

天乃は言われなくとも、感じ取っていた



1、全然、知らないわ
2、頑張ったらああなる。というのは解っているわ
3、……その前に、園子は無事だったの?
4、何が言いたいの?



↓2

神樹のやつ何だったんだろ
2

4


天乃「頑張ったらああなる。というのは解っているわ」

「………そうか」

天乃「春信さんは解ってるの? 全部」

「………………」

天乃「沈黙は肯定と受け取るわよ」

一転して厳しい口調と視線になった天乃を

変わらない落ち着いた瞳で見返す春信は

天乃から目を離し、息をつく

「家族は全員、聞かされる。おそらく、久遠家に関しては兄姉が真実をせき止めていたのだろうな」

天乃「……どういうこと?」

「キミの言った頑張った事と言うのは、勇者のレベルアップとされている満開。というものだ」

流れる風のように、自然に

春信は偽ることなく、親友の妹で

大赦にとっての厄介者で、勇者ではないはずなのに、勇者な少女へと

真実を告げる

「満開使用後、使用者の身体機能の一部が供物として神樹様に捧げられると言うのが、勇者システムの一部なのだ」

ん?安価4じゃないのか?

>>935
失礼しました
なぜか勘違いしました
訂正します


天乃「何が言いたいの?」

恍けているのかもしれない

本当に知らないかもしれない

けれど

「キミは満開後に身体の異常を感じたことはないか?」

天乃「えっ?」

「満開とは、強力な力を行使できるものであり、勇者の間ではレベルアップ。ということになっているが……」

どちらにしても

春信は隠すことなく、告げる

「使用者の身体機能の一部が供物として神樹様に捧げられると言うのが、満開の真実だ」

天乃「っ…………」

いずれ知ることになる残酷な真実

であれば

世界を犠牲に親友たちを守り

その親友たちが満開し、身体機能を失っていくと言う残酷な未来にて知るよりも

今、此処で知らせてあげよう。と言うのが

親友の妹で妹の親友な少女への

精一杯の、手助けだった

天乃が自らの魂を削り切る姿が見える

どっちにしても真実を知ることになるのか…


「園子様も同じく、満開による――」

天乃「待って」

「……………」

天乃「待って……ちょっと。待って」

繋がってしまう

非情で、残酷な式で答えが出てしまう

どうして、乃木園子はあんなにも、ボロボロなのか

どうして、頑張っただけであんなことになるのか

頑張ったとはなんなのか

天乃「意味………っ、解らないッ」

「……だが、真実だ」

そう、真実だ

神樹様含め、世界を守る為に戦って

確実に守る為にと頑張っただけで身体機能が失われてしまう

そんな、理不尽で、残酷で、非情で、無慈悲なものが真実なのだ


繋がった答えは

どれだけ後付で考え直そうと努力をしても

答え・真実としてその場にとどまり

最終的にはまた、そこへと回帰させる

天乃「じゃぁ……つまり」

「………………」

鷲尾須美と言う少女もまた

満開の副作用によって、

記憶を失った、足が使い物にならなくなったということなのか

天乃「…………………」

考えるまでも、無かった

捧げてしまったら戻ってこないっぽいんだよな
これだけの情報だと

繋がった

この時点だと過去に戻った実績は無いんだろうなぁ


「……そろそろ、続けよう」

天乃「……………」

「現状、キミの身体には異常が一切見受けられない」

だから。と春信は言う

「キミがもしも満開による後遺症が一切ないのなら、それは、勇者システムを犠牲のないシステムへと進化させることのできる希望となる」

天乃「……………」

希望

世界の半分ほどを破壊したのに?

寿命を大きく削っているのに?

そんなバカな話があるはずがない。と

天乃は首を振りながらも、口を閉じる



1、残念だけれど……私の供物は寿命よ
2、そう……進化。出来ると良いわね
3、もう。戦いは終わったんじゃないの?
4、ねぇ……捧げた供物は戻っては来ないの?


↓2

3

1

そもそもこの時点では大赦だって散華が治るものかは知らなかっただろうし


天乃「残念だけれど……」

「……あるのか?」

天乃「ええ」

天乃の静かで、悲し気な物言いに

春信はそこはかとなく嫌なものを感じて、顔を顰める

亡くなった親友の妹

満開をしても身体機能に異常は見られず

一安心だと思っていた……けれど

天乃「……私の供物は寿命よ」

「な…………」

天乃「冗談とかじゃ、無いからね」

安心なんて、どこにもなかった

希望なんて、どこにもなかった

死んでしまうよりは

身体の機能が失われていても生きていてくれる方が良い

「……そうか」

天乃「悪いわね……希望を奪って」

「いや、私のことなど気にするべきことではない」

身内と亡き友人の家族

共に勇者を持つ春信は

残酷な真実を前に……そう思わずにはいられなかった


ではここまでとさせて頂きます

勇者部に真実を告げるか否か

夏凛もそのうち満開しちゃうんだろうか……


告げた上で選択させるほうがよさそう

おつ
真実伝えたら東郷さんが…



天乃が満開したら災害が起こる
かといって勇者部が満開したら生き地獄
どっちもひどい話だ

>>954
天乃は寿命縮む+世界に被害
他は身体機能の喪失
やっぱ神樹って糞だわ

神樹(天乃の件は俺関係ない…)

そういや劇中のバーテックスって結局バーテックス絶滅後の呪い的な怨念的な何かだったの?

>>957
劇中って?アニメ?このスレ?
バーテックスが絶滅後のバーテックスってのはちょっと良く解らない


では、今日も少しずつ進めていこうかと思います

期待


√ 6月13日目 夕方

01~10 
11~20 夏凜
21~30 樹&友奈
31~40 風
41~50 
51~60 樹
61~70 
71~80 友奈
81~90 
91~00 東郷

↓1のコンマ 

ほい

たあっ

いつもの

いつもの


勇者の満開には、代償がある

それは、身体機能を失うと言うもので

きっと、誰しもが受け入れがたいものなのだろう。と

ベッどに横たわり、友奈と二人で話す東郷を見つめる

知らぬが仏か

それとも、知ってしまうべきなのか

判断の難しい問題を抱える天乃は

小さくため息をついて

窓の外へと視線を移す

天乃「いつの間にか、夕方なのね……」


1、夏凜と話す/屋上へ
2、友奈と話す/屋上へ
3、東郷と話す/屋上へ
4、風と話す/屋上へ
5、樹と話す/屋上へ
6、死神と話す/屋上へ
7、ぼーっとする
8、全員に話がある。と、言う


↓2

1から6の場合は話すか屋上かを選択

2 友奈と話す

8

最近夏凛の影が薄いぜ……

まあそのっちと会ったら遅かれ早かれバレるしなぁ


天乃「友奈、ちょっと」

友奈「えっ」

天乃「……お話」

友奈「……………」

普段なら喜んで何ですかと言う友奈の躊躇う姿に

東郷だけでなく

夏凜達までもが違和感を覚えて、天乃を見つめる

夏凜「あんた、友奈になにかしたわけ?」

天乃「……冗談を言っただけよ」

夏凜「どんな冗談言ったのよ……」

呆れまじりに言った夏凜の視線を感じて

友奈は申し訳なさそうに首を振って天乃へと近づく

友奈「な、なんですか?」

天乃「そんな警戒しなくたっていいじゃない」

友奈「ごめんなさい」

ワロス


本人が警戒したくてしているわけではなく

そもそも

そうなったのが自分のせいであると解っているからこそ

天乃はクスクスっと笑って友奈へと手を伸ばす――が

当然かつ必然的に友奈は半歩後退り、その手を躱す

天乃「なんで避けるのよ」

友奈「その……なんというか、はい」

天乃「……………」

夏凜「やっぱり、何かしたわね?」

風「友奈が拒絶するなんて相当よ?」

天乃「ったく……」


1、友奈だけに聞こえるように、満開には代償がある。と告げる
2、友奈にした冗談を、友奈を用いて再現する
3、友奈の事を押し倒しただけよ……悪い?
4、冗談、やってあげようか? 風
5、冗談、やってあげようか? 夏凜
6、私が女の子が好きだと教えただけよ


↓2

1


天乃「変なことはしないから、耳を貸しなさい」

友奈「は、はい」

少しだけだった動悸が段々と激しくなっていくのを感じて

あの時の続きだったり

もしかはまた別の何かをしてくれるのではないか。と

期待しているのかもしれない

そう思う友奈は頬をほんのりと紅潮させ

喉を鳴らして、天乃の方へと耳を傾ける

天乃「……一応、貴女だけに言っておくわ」

友奈「っ………」

耳に直接触れる吐息がくすぐったくて、びくびくとする友奈の手を掴み

天乃はより密着して、告げる

天乃「勇者の満開には代償があるらしいわ」

友奈「!」

天乃「それも、身体機能の一部を神樹への供物とする……なんて、酷い代償がね」

なぜ友奈をピンポイントにって気もするけど 言い損ねたら園子みたいになるからなあ


友奈「どうして、それを私に……」

天乃「貴女が一番、頑張りそうだから」

友奈「みんなには」

天乃「私がこうしている理由を、考えて頂戴」

公に話すのではなく

わざわざ耳を貸してと良い

2人でこそこそと話していると言う状態

それを差しての天乃の言葉に

友奈ははっとして……悲しさを抑えるために目を閉じる

友奈「……久遠先輩は」

天乃「うん?」

友奈「久遠先輩は、体。平気なんですか?」

やっぱこの質問は来るか


自分たちの中で唯一満開を行った人に

友奈が聞かないはずがなかった

もしも天乃がやらなければ

自分が満開していたはずで

つまり、天乃によって満開をせず

代償を支払うなんて言うことにはならなかったわけで

つまりそれは

天乃が自分の身代わりになってしまったようなもので

友奈「………………」

天乃「………………」

心配そうな友奈を

天乃はじっと見つめて……口を開く


1、実は、寿命がね
2、ううん。今のところは何も
3、実は温かさを感じられなくて……だから、貴女の事を……ごめんね


↓2

1

つっこんだか また悩む安価だった


天乃「実は……寿命がね」

友奈「え……?」

天乃「死神によれば、私の満開は自分の寿命を削っているらしいの」

友奈「そんなっ」

嘘だとは言えなくて

信じないとは言えなくて

けれど

嘘だとは思いたくて

真実だとは思いたくなくて

瞳を潤ませる友奈の体を

天乃は抱き寄せてベッドへと押し倒し

ニヤッと笑う

天乃「だから、好きな事好きなだけしたいの」

友奈「へっ」

天乃「させてくれるわよね? 友奈」

友奈「っ!」

アカンやろwwww

あれ、これみんなに見られてないか?


友奈「そ、そんなこと言われてもっ」

天乃「お願いよ友奈……じゃないとわたっ!?」

スパンッと、良い音が聞こえたかと思えば

天乃の顔が自分のすぐ真横にめり込んだのを見て

友奈は驚きに目をしばたたかせて

すぐ隣に立つ、夏凜を見つめた

夏凜「何やってんのよ! あんたは!」

天乃「なにするのよ……」

夏凜「あんたがなにすんのよ!」

天乃「友奈と親交を深めようとしただけよ」

夏凜「もう少し……その、け、健全な親交にしなさいよ。馬鹿」

風「そ、そうよ……っていうか、東郷の目の前でそんなことしたら――」

東郷「久遠先輩、お話。しませんか?」

風「おぉぅ!? 笑顔でマジ切れしていらっしゃる!?」

ギャグパートだった

風も満開ゲージ溜まってるんだよなあ


わいわいがやがや……と

深刻な雰囲気は一転してそんな明るい空気へと変貌し

流れに取り残された友奈は

渦中の天乃を見つめて……首を振る

満開には代償がある

天乃は寿命が供物

言われた衝撃的なこと

それのどこまでが真実で

どこまでが冗談なのか

判断のできない友奈は

冗談でありますように……と

願いを込めて

頭の片隅へと、残酷な真実らしきものを追いやった

それは

友奈が天乃を失うかもしれないと言う現実から目を背け

なんとかなる。何とかできる。という

前向きな思考をするために、必要だったのだ

友奈ちゃんは前向きだけどときに悲惨な現実からは目を背けようとするとこあるからなあ

【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開7回目】
【安価で進行】結城友奈は勇者である【満開7回目】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1429279274/)


次スレとなります
こちらは埋めてしまってください

久遠先輩が言うなら私……!みたいな決意されそうで困る

うめ

うめ

スレ立ておつ
みんな危なっかしいな

うめ

うめ

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