花陽「真姫ちゃんに叩かれたい」 (67)
凛「……? どういうこと?」
花陽「真姫ちゃんって他の人に比べて花陽に対して態度が違うと思うの」
凛「うーん、まあ確かに真姫ちゃんはかよちん
に対してちょっと甘い気もするような……」
花陽「凛ちゃんとか、ニコちゃんとかにはもっとツンツンしてるよね?」
凛「凛にももっと優しく接してほしいニャ」
花陽「花陽はそれが羨ましいの」
凛「えー? 凛はかよちんみたいに真姫ちゃんから優しく接してもらいたいけど……」
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花陽「きっと真姫ちゃんが花陽に対してツンツンしないのは心を開いてくれてないからじゃないかな、って思ってるんだ」
凛「うーん……?」
花陽「だって花陽、一回も真姫ちゃんにはたかれたことないもん!」
花陽「凛ちゃんはよく真姫ちゃんにチョップとかされてるよね?」
凛「あれ地味に痛いんだニャ……」
花陽「あれって真姫ちゃんなりの愛情表現だと思うの」
凛「えー、そうなのかなー?」
花陽「だって心を開いてないと叩いたりできないでしょ?」
凛「うん、それは確かにそうだけど」
花陽「だから! 花陽も真姫ちゃんに心を開いてほしいの!」
凛「真姫ちゃんはかよちんに心を開いてると思うけど」
花陽「でも叩かれたことないもん!」
花陽「真姫ちゃんにツンツンしてほしい! ううん、叩いてほしい!」
凛「うーん、真姫ちゃんはきっとかよちんが良い子だから厳しく接することができないと思うんだけど」
花陽「じゃあ花陽悪い子になるね!」
凛「え!?」
はよ
花陽「まず、タバコ――」
凛「っ!」ビクッ
花陽「はダメだから、ココアシガレットをくわえて」
凛「よかったニャ……」ホッ
花陽「どう? 凛ちゃん、花陽悪い子かな?」スパー
凛「うん、すっごく悪いよ!」
花陽「えへへ、花陽は悪い子です」ドヤァ
凛(ココアシガレットを咥えてドヤ顔のかよちんかわいい)
花陽「あ! これで加湿器の前に立って」スゥ
花陽「ふぅ……」スパー
凛「おー! それっぽい!」
花陽「えへへ」スパァ
海未「ごきげんよう、って花陽!?」ビクッ
花陽「あ、海未ちゃんこんにちはー」ニコニコ
海未「そ、その手に持っているのは……?」ワナワナ
花陽「えへへ、花陽は今日から悪い子なんだ」ニコニコ
海未「っ! ダメです!」
海未「そんなもの百害あって一利なしですよ!」
すき
こういうスレを待ってた
かよちん可愛い
海未ちゃんのケツ
凛「海未ちゃん」チョンチョン
海未「凛も! なぜ止めないんですか!」
海未「幼なじみの花陽が道を誤った時、止めるのはあなたの仕事でしょう!?」
凛「違うニャ。これ」スッ
海未「……? ココアシガレット?」
海未「お気持ちは嬉しいですが今はこれを食べている場合では――」
花陽「」スパー
海未「……ん?」
海未「よく見たら花陽の持っているそれは」
凛「ココアシガレットだよ」
花陽「えへへ、本物のタバコは身体によくないから」ニコニコ
海未「で、でも先ほどから煙が……!」
凛「あれは加湿器の煙だよ」
海未「は、はあ……」ヘナヘナ
花陽「ど、どうしたの海未ちゃん!?」アセアセ
海未「は、花陽が、あの花陽が道を誤ったかと……」
海未「心臓が止まるかと思いました……」ハァ
凛「海未ちゃん、深呼吸! 吸ってー、吐いてー」スーッハーッ
海未「は、はい。吸って、吐いて……」スーッハーッ
凛「落ち着いた?」
海未「……はい、ありがとうございます」
花陽「ご、ごめんね、海未ちゃん。びっくりさせちゃった?」オロオロ
海未「当然です!」
かわいい(かわいい)
みんなこのスレを待ってた
海未「しかしなぜあのようなことを?」
花陽「さっきも言ったように花陽は悪い子になったの」
海未「……なぜ悪くなろうと?」
花陽「カクカクシカコで……」
海未「なるほど、ミモミモウミウミというわけですか」フム
海未「しかし、私から見ると真姫は十分花陽に心を開いているように見えますが……」
花陽「でも、真姫ちゃんに一回でもいいから叩かれてみたいの!」
海未「真姫なりの愛情表現を受けてみたいというわけですか」
花陽「うん!」
海未「なるほど。μ'sの結束を深めるためでしたら私も協力を惜しみません」
凛「結束は深まるのかな……?」
花陽「深まるよ、きっと!」
海未「花陽は真姫に叩かれるために悪い子になりたいんですよね?」
花陽「うん、凛ちゃんが花陽はいい子だから叩きづらいのかもーって」
海未「確かにそうですね……」フム
海未「叩きやすいということはこう、感情を逆なでるというか、そういう感じでいいんでしょうか?」
花陽「うん!」
凛「確かにむかむかいらいらしたら叩きたくなるよね」
海未「では私なりの感情を逆なでる像を花陽に演じてもらってもいいですか?」
花陽「うん、ご指導お願いします。海未ちゃん」ニコッ
海未「はい、ではまずそこの椅子に座ってください」
花陽「? うん」ストン
海未「それで足を組んで――」
花陽「こう?」クミッ
凛「おおっ! 普段はかよちんが絶対しない座り方!」
凛(パンツ見えそうニャ)チラッ
海未(ふむ、花柄ですか)チラッ
海未「それで、私個人的な意見なのですが、ガムをあからさまに音を立てて噛まれるとイライラしますね」
凛「あー、確かにそれは凛もいやかも」
海未「なのでガムをかみましょう」
花陽「えっと、ガム持ってきてたかなぁ……」
海未「私が持っていますのでどうぞ」
花陽「ありがとう海未ちゃん!」パアアアアアアアアア
海未「では、口を開けてください」スッ
花陽「あーん、ぱくっ」モグモグ
海未(花陽に何かをあげるの、なんだか癖になりそうですね)ナデナデ
花陽「?」キョトン
俺はこういうssを見るためにラブライブを知ったんだ
花陽「」モグモグ
凛「かよちん! もっと音立てないと!」
海未「そうです! それではただかわい――普通に噛んでいるだけです!」
花陽「あ、そっか! えっとー……。こうかな?」クッチャクッチャ
海未「その調子です花陽!」
凛「かよちん悪かわいいニャ!」
花陽「えへへ、ありがとう。海未ちゃん、凛ちゃん!」クチャクチャ
ことり「こんにちはー、ってかよちゃん!?」ビクッ
穂乃果「どうしたの、ことりちゃ――ひぃっ!」ビクゥッ
花陽「あ、こんにちは。ことりちゃん、穂乃果ちゃん」クチャクチャ
穂乃果「ど、どど、どうしたの!? 何かあった!?」アセアセ
ことり「ことりでよかったらいつでも相談に乗るよ!?」アセアセ
花陽「えへへ、花陽は今日から悪い子なんです」クチャクチャ
穂乃果「り、りり、凛ちゃん、海未ちゃん! かよちゃんに何があったの!?」
ことり「あの良い子のかよちゃんがぐれちゃってるよ!?」
凛「あれは真姫ちゃんとの距離を縮めるためなの!」
ことほの「「?」」キョトン
花陽「カクカクシカコで」
ことり「チュンチュン」
穂乃果「ファイトダヨッっていうこと?」
ことり「ことりから見たら真姫ちゃんってかよちゃんのこと大好きだから大切にしてるように見えるけど……」
穂乃果「穂乃果から見てもそうかなー」
花陽「でもやっぱり真姫ちゃんに叩かれたことないのは真姫ちゃんが花陽に心を開いてないからだと思うし……」
ことり「うーん、そういうことならことりも協力しちゃいます!」
穂乃果「穂乃果も! みんな仲良い方がいいもんね!」
穂乃果「でも、かよちゃん、もう大分悪そうだけど」
花陽「そ、そうかなぁ……?」
ことり「うん。さっきかよちゃんを見て、ことりびっくりしちゃった」
花陽「ご、ごめんね。びっくりさせちゃって」
穂乃果「でもやっぱりかわいいんだよね」
ことり「それはことりも思った! びっくりしたけどやっぱりどこかかわいいなっていうところがあって……」
海未「確かに、それは私も思いました」
ことり「うーん、見た目が変わってないから、かなぁ?」
凛「はっ! 見た目は盲点だったニャ!」
素晴らしいスレ
花陽「で、でも、見た目ってどうすれば……」
穂乃果「こう、悪いぞー! って感じで!」ガオー
凛「穂乃果ちゃん、大雑把すぎるよ!」
ことり「例えばー、かよちゃんちょっとごめんね」スッ
花陽「ぅえっ!?」ビクッ
ことり「ちょっとリボンを緩めてー、大胆に第2ボタンまで開けちゃいましょう!」シュルップチップチッ
凛「こ、ことりちゃん、急にかよちんの服を脱がせ始めてどうしたの?」
ことり「うふふ、でーきた」ニコニコ
海未「何がでs、ひっ!」ビクッ
穂乃果「かよちゃん! 悪い! すっごく悪そうだよ!」
花陽「そ、そうかなー?」
凛「かよちん、それで加湿器の前でココアシガレット!」
花陽「えっ? う、うん」クワエ
海未「ガムも噛みながら!」
花陽「が、ガムも!? え、えっと……」クチャクチャスパァ
穂乃果「結構雰囲気変わったねぇ」
凛「あの天使だったかよちんが小悪魔になっちゃった……」シュン
凛「でも凛はこのかよちんも好きニャ!」
不良な格好したかよちんもかわいいにゃ
絵里「こんにちはー、ちょっと遅くなっt」カチン
希「どうしたん? えりち、急に固まっt」コチン
にこ「ちょっと、入り口で止まらないでよ、ニコが入れないでしょ?」ムスッ
にこ「全く、邪魔ね」グイグイ
にこ「一体何があるってのy」カッチーン
花陽「あ、絵里ちゃんに希ちゃん、それにニコちゃん。こんにちは」クチャクチャスパー
絵里「は、花陽っ!? ど、どうしたのよ!?」アセアセ
希「その格好に、それにそれ高校生が持ってちゃいけないものやん!」アセアセ
にこ「あ、あの花陽が反抗期……? こういうときってどうすればいいのよ……」ブツブツ
にこ「うちのちび達は反抗期とかまだだし……」ブツブツ
絵里「と、とりあえず。生徒会長としてその手のものは没収を……」
希「待って、えりち」
絵里「何よ、希。花陽が急にぐれちゃって戸惑う気持ちもわかるけど生徒会業務に私情をもちこんじゃ駄目よ」
希「違う。よく見たらあの手に持ってるの……」
にこ「あ、ココアシガレットじゃない」
花陽「? 絵里ちゃんたちも食べる?」スッ
にこ「考えすぎて甘いものほしいしもら――じゃなくて!」
にこ「なんでそんな格好してるのよ! あんたらのドッキリ!?」ビシッ
海未「いえ、ドッキリというわけでは」
希「ならなんで花陽ちゃんがあんな恰好を?」
花陽「カクカクシカコで」
絵里「ジョルジョル」
希「クスクス」
にこ「ニッコニッコニーってことね」
絵里「つまりぐれたんじゃなくてぐれたふりなのね」
花陽「うんっ!」クチャクチャ
にこ「……そのクチャクチャするのうるさいわね」イライラ
海未「そういう狙いですので」ドヤァ
にこ「……海未の提案なのね」ハァ
希「でもなんだかまだ可愛いんよねー……」ジッ
花陽「?」クチャクチャ
にこ「髪とか?」
ことり「確かに! いつもの髪型だと可愛さの方が大きいかも!」
穂乃果「誰かワックスとか持ってない?」
希「あるよ」
凛「流石希ちゃん!」
にこ「それじゃあ髪型変えるわよ?」
花陽「……お願いします!」ゴクリ
にこ「ちょっとこっちに来なさい」チョイチョイ
花陽「は、はいっ!」テトテト
にこ「あ、あんたらは出来るまで見ちゃだめよ? できるまでのお楽しみなんだから」フフ
穂乃果「えー、ニコちゃんのケチー」ブーブー
にこ「ここをこうして、こうして……」サッサッ
花陽「うえぇっ!? そんなにぃっ!?」アセアセ
にこ「このくらいしないと真姫は驚かないわよ」グシャグシャ
花陽「わっ、わわっ! 花陽が花陽じゃなくなっちゃうみたい……!」
凛「気になるニャ……」
穂乃果「気になる……」
にこ「できた!」
花陽「こ、これが新しい花陽……っ!」パアアアアアアアアア
凛「早く見せるニャ!」
穂乃果「早く! 早く!」
絵里「そうね、どんな花陽になったのか……。気になるわ」ワクワク
ことり「どんなかわいいかよちゃんになったんだろう」ワクワク
にこ「ふっふーん、会心の出来よ」
にこ「見て驚きなさい! 出てきなさい、花陽っ!」バンッ
花陽「ど、どうですか……?」オズオズ
海未「これは……」
希「思った以上やね……」
凛「パンクな感じのかよちんかっこいいニャ!」ワーワー
穂乃果「かよちゃんすごい! 悪そうだよ!」
花陽「そ、そうかな……?」テレテレ
ことり「これはこれでかわいい……っ!」パアアアアアアアアア
絵里「でも、やっぱり何か足りないような気がするのよね……」
にこ「はあ!? ニコの仕事が気に入らないって言うの!?」
絵里「そうじゃないわ。見た目はいいと思うんだけど、何かが……」ウーン
希「あっ! しゃべり方やない?」
穂乃果「確かに! 見た目は悪そうだけどしゃべり方は元のかよちゃんだから……」
花陽「しゃべり方……?」
ことり「っ! じゃあまずはことりのことを呼び捨てにしてみて!」
花陽「ことりちゃんのことを?」
ことり「はい、どうぞ!」
花陽「こ、こと、り……?」
ことり「っ!」バンバン
穂乃果「おおっ! その見た目で呼び捨てだとすっごく悪い!」
希「話し方もちょっと男勝りにしてみて」
花陽「男っぽく……えっと……?」
海未「とりあえず手始めにココアシガレットを咥えてみてください」
花陽「うん」パクッ
海未「きっと真姫のことですから、そんな花陽を見て、こういう反応をするでしょう」
海未「『は、花陽! 今すぐそれを捨てなさい!』」
海未「『そんなの吸ってもいいことないんだから!』と」
絵里「確かに真姫なら言いそうね」
希「そこですかさず花陽ちゃんがこう返すわけやね」
希「『ちっ、っせーな……』って感じ?」
花陽「そ、それを花陽がやるの!?」
穂乃果「かよちゃんの思ってる悪いイメージでやってみればいいんじゃない?」
花陽「う、うん……!」
――――
――
―
花陽(みんなに鍛えてもらったおかげでちょっとは悪い花陽になれたかな?)
花陽(みんなは真姫ちゃんがそろそろ来るころだーってどこかに行っちゃったけど……。うぅ、緊張するよぉ……)ドキドキ
花陽(えっと、ガムを噛んで、加湿器の前でココアシガレットを咥えて、えっと座って足をくんで……)クチャパクックミッ
真姫「ピアノ弾いてたらインスピレーションがわいてきちゃってちょっと遅くなったわ」ガチャッ
花陽(きたっ……!)クチャクチャ
花陽「ぉせーよ」スパァ
真姫「だ、誰よ!? って、花陽!?」ビクッ
花陽「ぁんだよ、なんか文句でもあんのかよ!?」スパァ
真姫「っ! そ、それ! やめなさい!」ビシッ
花陽「あん?」ギロッ
真姫「ひっ……。そ、そんなの吸っててもかっこよくないし、害はあってもいいことなんてないんだから!」
花陽「ちっ、っせーな……」クチャクチャスパァ
真姫「だから、やめなさいって、ばっ!」ガッ
花陽「っ! っめーにはかんけーねーだろっ!」バッ
真姫「関係あるわよっ!」
真姫「花陽は、私の一番大好きな友達なんだから!」
花陽「っ!」
真姫「あなたがいなきゃ、今の私はいないんだからっ!」ガシッ
花陽「いたっ……」
真姫「なんでそうなっちゃったのよ、花陽……っ!」
花陽「真姫、ちゃん?」オロオロ
真姫「私は、昨日までの優しい花陽が大好きだったのよ!」
真姫「なんで、そんな、そんなの吸ってるのよっ!」
真姫「そんな花陽見たくなかった!」
真姫「花陽にはずっと純粋でいてほしかったのよ!」
花陽「真姫ちゃん……。……!」フルフル
花陽「花陽は昨日までの花陽とはちげーんだよ!」
花陽「今日から花陽は、悪いんだから……っ!」スパァ
真姫「花陽……」
真姫「……。ごめんなさい」
花陽「あん?」
真姫「友達が道を誤ったっていうなら――」
真姫「それを正すのが友達でしょ?」
真姫「まず、花陽が悩んでいたのに気付けなかったことに、ごめんなさい」
真姫「それと、これからすることに」
花陽「これから?」
真姫「……。あなたには手をあげたくなかったけど、道を誤ってしまった以上……っ!」スッ
花陽「っ!」
真姫「ごめんなさい、花陽っ!」
パァンッッッッ
花陽「……っ! ――っ!」パクパク
真姫「――――っ」ポロポロ
真姫「戻ってよ、花陽! 元の優しい花陽に!」
花陽「……えへへ」ニコッ
真姫「な、なんで笑うのよ!?」
花陽「だって、真姫ちゃんがはたいてくれたから」
真姫「はあ!? っていうかそのしゃべり方……」
花陽「っ! ごめんなさい、真姫ちゃん!」ペコッ
真姫「な、なんなのよ? 最初から説明しなさいよ!」オロオロ
花陽「えっとね、真姫ちゃんって他の人には結構厳しいのに花陽に対してはなんだか甘いっていうか……」
真姫「そ、そうかしら?」アセアセ
花陽「それで、花陽は思ったの。真姫ちゃんはもしかしたら花陽に対して心を開いてくれてないんじゃないか、って」
真姫「そんなわけ――」
花陽「だから、一回でいいから叩いてもらいたくて」
花陽「凛ちゃんは花陽がいい子だから叩きにくいんだって、そうアドバイスしてくれたの」
花陽「じゃあ真姫ちゃんに心を開いてもらうために悪い子になろうって……」
真姫「バカっ!」
花陽「え?」
真姫「花陽のバカ! そんなことのためにあんなもの吸ってたの!?」
花陽「あんなもの……? あぁ! はい、真姫ちゃんも1本どうぞ」スッ
真姫「い、いらないわよ!」
真姫「って、よく見たらこれお菓子?」
花陽「うん。ココアシガレット。タバコはよくないから」
真姫「よ、よかった……」ヘナヘナ
花陽「ごめんね、驚かせちゃったよね……?」
真姫「心配したのよ! 花陽が変わっちゃったと思って、私、わたしぃ……」ポロポロ
花陽「わわ、ごめんね、真姫ちゃん!」オロオロ
真姫「そもそも、花陽は無駄なことを心配しすぎなのよ!」
花陽「え?」
真姫「花陽に対してだけ態度が違うっていうことをマイナスにとらえたみたいだけど、逆には考えなかったの?」
花陽「逆って……?」キョトン
真姫「花陽が、私にとって特別だっていうこと」
花陽「特、別……?」
真姫「花陽は私にとってかけがえのない友達なのよ」
真姫「素直になれない私に対して眩しいくらい素直にまっすぐ接してくれた」
真姫「綺麗な声をしてて、優しくて、花みたいに可憐で、それでいて太陽みたいに暖かい」
真姫「そんな花陽のことを見て、触れているうちにどんどん花陽のことを大切に思うようになってたの!」
真姫「花陽は、他の誰よりも大切な友達」
真姫「叩くとか、叩かないとか。それ以前に大好きな友達なのよ」
花陽「真姫、ちゃん……っ!」パアアアアアアアア
真姫「もちろん、凛や穂乃果のことが嫌いって言うわけではないんだけど……」カミノケクルクル
真姫「ほら、花陽って純粋で、なんだか守ってあげたくなるのよ」
真姫「だから叩けないって言うか……」
花陽「ありがとう、真姫ちゃん」ニコッ
真姫「な、なんでお礼言うのよ?」
花陽「だって、真姫ちゃん、花陽のこと大切に思ってくれてるんでしょ? だから」
真姫「あー! もう! 花陽は調子狂うのよ!」
花陽「ひっ……。ご、ごめんなさい……」ウルウル
真姫「あ、ち、違うのよ。別に怒ってるんじゃなくて……」
真姫「…………。はぁ……」
真姫「一度しか言わないからよく聞いてなさいよね!」
花陽「? うん」
真姫「私にまた音楽の道を与えてくれた、花陽が!」
真姫「優しくて純粋で、かわいい花陽が!」
真姫「私は、大好きなんだからっ!」
真姫「花陽のこと、特別に想ってるんだからっ!」
真姫「だから、変なことで悩んだりしないで、いつもの、この真姫ちゃんが大好きな花陽でいればいいのよ!」
真姫「はあ、はあ……っ!」
花陽「………」ジーッ
真姫「な、何よ?」タジッ
花陽「真姫ちゃん……っ!」モギュッ
真姫「な、なな、何よ? 何なのよ?」カアアアアアアアアア
花陽「花陽も、真姫ちゃんのこと大好き!」
花陽「花陽にとって高校で最初の友達で、会って間もないのに花陽のことはげまして、支えてくれた真姫ちゃんが大好き!」
花陽「よかったら、ずっと花陽とお友達でいてください」ニコッ
真姫「……。何バカなこと言ってるのよ」ハァ
花陽「そ、そうだよね。花陽ちょっと調子n」
真姫「そんなの、言われなくたってこっちはそのつもりよ」プイッ
花陽「真姫ちゃんっ!」ギューッ
真姫「っ! ……はあ」
真姫「本当、花陽といると調子が狂うわね」ギュッ
花陽「っ! 真姫ちゃん! 大好きっ!」ニコッ
真姫「……私も大好きよ。花陽」ナデナデ
おわり
はあ、かよちんってなんでかわいいんだろう
やさしいまきちゃん
やさしいせかい
乙!良い物読ませて貰ったわ!
悪くなろうとするかよちん可愛かった!
ましえんじぇー
おいおい最高かよ
乙
かよちんかわいい
素晴らしいぜ…
これはいい意味でのスレタイ詐欺
乙 素晴らしかった
素晴らしかった
花陽がドM系の話かと思ったら全然違った…いい意味でスレタイ詐欺だったわ
かよちゃんの「ああん?」がACVのRDの声で脳内再生されたおれはもう修正が必要だ
乙乙
ここ最近読んだので一番好きだ
最高です
このSSまとめへのコメント
かわいい
とても良い