真姫「花陽とお泊り」 (30)
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真姫「え?私がμ'sに入った理由?」
真姫ママ「そう、誰かに誘われたとか?」
真姫「誘われたというか、その子のついでに入ったみたいなものかしら」
真姫ママ「どちらにせよ真姫が最近楽しそうなのはその子のおかげなのね!」
真姫「ヴェエ!? 私そんなに楽しそうにしてるの表に出してる?」
真姫ママ「ええ、ホントに楽しそうよ...今度その子をウチに連れてくるのはどうかしら?」
真姫「な、何でそうなるのよ」
真姫ママ「いいじゃない、是非見てみたいわその子 おもてなしもするつもりだから」
真姫「...分かったわ、一応誘ってみるから」
真姫ママ「ウフフ、楽しみね♪」
真姫「花陽!」
花陽「どうしたの?真姫ちゃん」
真姫「いきなりで申し訳ないんだけど、今日ウチに来ない?」
花陽「え? うん、別にいいよ?」
真姫「ありがとう、じゃあ練習後に行きましょ!」
花陽「う゛ん゛!」
花陽「そういえば今日はどうして花陽を誘ってくれたの?」
真姫「お母さんが是非花陽に会ってみたいって言ってたから」
花陽「真姫ちゃんのお母さんが? どうしてだろう」
真姫「私がμ'sに入ったのって花陽のおかげでもあるでしょ? それをお母さんに話したら花陽に会いたいってことになって...」
花陽「わ、私のおかげなの?」
真姫「そうよ、おかげで毎日充実してて感謝してるのよ?」
花陽「エヘヘ/// こちらこそ真姫ちゃんに感謝してるんだよ」
真姫「もう///なんだか恥ずかしくなってきたじゃない///」
真姫「...ねぇ花陽、せっかくだし今日泊まっていかない?」
花陽「お泊り!? うーん...真姫ちゃんちが大丈夫なら」
真姫「うちは大丈夫よ お母さんも歓迎するはずだし」
花陽「じゃあ先に着替え取りに帰るね」
真姫「ここからじゃ少し遠いでしょ? 着替えくらい私の貸すから大丈夫よ」
花陽「エエ!? じゃあちょっと恥ずかしいけどお願いしようかな」
真姫「ええ ...着いたわね」
真姫「ただいまー」
花陽「お、おじゃまします」
真姫ママ「おかえりなさい...あら?もしがしてその子が?」
花陽「も、申し遅れました。私小泉花陽といいます...ええと、真姫ちゃんのクラスメイトで同じ部活に所属してますっ!」
真姫ママ「あら、あなたが花陽さんなのね。真姫から話はよく聞いてるわ...真姫がいつもお世話になってます」
花陽「い、いえ、こちらこそ真姫ちゃんにはいつも助けてもらってとても感謝してます」
真姫「今日花陽が泊まることになったけど大丈夫でしょ?」
真姫ママ「へー、あの真姫がねぇ...もちろんよ大丈夫よ。花陽さんは何か食べたいものあるかしら?」
花陽「いえ、私は何でもいいです...あっ!やっぱり白いご飯が食べたいです!」
真姫ママ「ウフフ、真姫の言ってた通りね♪じゃあご飯できたら呼ぶから真姫といっしょに待っててちょうだい?」
花陽「は、はい、ありがとうございまひゅ...///」
花陽「ねぇ、真姫ちゃんってお母さんに花陽のこと何て言ってるの?」
真姫「そうね、アイドル好きで白ご飯が好きな子ってことかしらね」
花陽「だからさっき白いご飯に反応してたんだ...少し恥ずかしいなぁ」
真姫「恥ずかしがることないじゃない。悪いことでもないんだし」
花陽「うーん...そうかなぁ」
真姫「そうよ、夕飯までなにかしたいことある?」
花陽「えぇと、真姫ちゃんと歌いたいかな」
真姫「う、歌!?......別に構わないけど何か歌いたい曲はある?」
花陽「じゃあMusic S.T.A.R.T!! がいいかなぁ」
真姫「へー、私がセンターの曲とは分かってるじゃない花陽」
♪゜・*:.。. .。.:*・♪
花陽「やっぱり真姫ちゃんのソロパートは圧巻だね~」
真姫「ありがと、花陽だって綺麗な声してて聞いてて気持ちよかったわよ」
花陽「そうかなぁ、エヘヘ///」
真姫(可愛い)
真姫「今度は花陽のなわとびを聞いてみたいわ」
花陽「花陽が一人で歌うのぉ?」
真姫「ええ、是非花陽の声をもっと聞きたいから...」
花陽「真姫ちゃん...うん、頑張って歌うね」
花陽「出会いが私を変えたみたい」♫
真姫(これって凛のことかしら、それとも私や穂乃果とか...?)
花陽「なりたい自分を見つけたの」♫
真姫(アイドルになりたいの?それとも正直な自分になりたいの?)
花陽「諦めたとき支えてくれた優しい手のそのぬくもりすきだよ」♫
真姫(やっぱり凛のことかしら...私だって初めから花陽といたら...)
花陽「ありがとうって消えないときめき」♫
真姫(誰に対してのありがとうかなんて私には分からないわよ...)
~
花陽「泣けちゃったゴメンね」♫
真姫(何でかしら...私が泣けてきちゃった...何なのこの切ない気持ち)ポロポロ
花陽「ふぅ......っ、真姫ちゃん泣いてるの!? 大丈夫?」
真姫「ヒック、ええ、大丈夫...花陽の歌聞いてたら感動しちゃっただけよ...」
花陽「花陽の歌そんなに良かったかなぁ、ありがとう」
真姫「! ...ねえ花陽、あの歌詞の『ありがとう』って誰に対してのありがとうなの...?」
花陽「え!? ...ええと......誰にってわけじゃないけど、強いて言うならμ'sのメンバー皆に対してかなぁ...」
真姫「μ'sの皆?」
花陽「うん、真姫ちゃんに対してもそうだし、他の皆に対してのありがとうかな」
真姫「そう...良かったわ......とても嬉しい」
花陽「エヘヘ♪ なんだかよく分からないけどありがとう、真姫ちゃん!」
真姫ママ「ご飯の準備出来たわよ~!」
真姫「...ちょうどいいタイミングね、行きましょ花陽!」
花陽「うん!」
花陽「わぁ~! このおかず美味しです!この白ご飯も!」
真姫ママ「あらありがとう♪ 花陽さんの食べっぷりみてると嬉しくなっちゃうわ」
真姫「今日はいつもより豪華なのね」
真姫ママ「今日は初めて真姫が友達を連れてきたから張り切っちゃった」
花陽「そうなんですか? じゃあ花陽が真姫ちゃんの初めてなんだね♪」
真姫「っ!?ゴホッゴホッ、ちょ、ちょっと花陽!?」
真姫ママ「あらあら真姫そんなに慌てることないんじゃない?」クスクス
花陽「だ、大丈夫?真姫ちゃん 花陽そんなに変なこと言ったかなぁ」
真姫「へ、変なことっていうか...もう///」
花陽「ところでこのご飯、新潟県魚沼産のこしひかりですよね?」
真姫ママ「凄いわ!よく分かったわね~」
花陽「大好きなんです!とっても美味しいですよね!」
真姫「へー、そんなに凄いの?このご飯」
花陽「そうだよ真姫ちゃん!美味しいお米の代表と言ってもいいくらいなんだから!」ズイッ
真姫「ちょ、近いわ花陽!///」
花陽「花陽の家の近くのスーパーで2キロで1200円ちょっとで少し高いですが美味しいのでいつも食べてます!」
真姫ママ「そんなに喜んでもらえて嬉しいわ~♪ いつでも食べに来ていいのよ?」
花陽「そ、そんな!花陽なんかが何度も来るなんて恐れ多いです」
真姫「さっきの元気はどこにいったのよ花陽は!」クスクス
真姫ママ「私は歓迎するわよ? 真姫だって喜ぶはずだし...ねぇ真姫?」
真姫「へ?...ええ、私も花陽に来て欲しいって思うけど」
花陽「あ、ありがとうございます! 楽しみにしてます!」
花陽「ご馳走様でした!」
真姫ママ「お粗末さま...お風呂も沸かしておくからそれまではまた二人でおしゃべりでもしててね」
まきぱな「はーい」
花陽「ご飯美味しかったな~♪」
真姫「ホントいい食べっぷりなんだから 私も嬉しくなっちゃったわ」
花陽「エヘヘ、ありがとう...真姫ちゃんて誰かとお泊りとかしたことある?」
真姫「私は無いわ...今日の花陽とが初めてだから.........花陽は?」
花陽「花陽は凛ちゃんと何度かお泊りしてるよぉ」
真姫「そうよね...二人は親友なんだし......私なんか...」
花陽「ん?どうしたの真姫ちゃん?」
真姫「ううん、何でもないわ...ゲームでもする?」
花陽「うん...あー!マリオカート64だ!懐かしいなぁ~」
真姫「やったことあるの?じゃあ一緒にしましょ...♪」
花陽「もー真姫ちゃん!後ろから緑の甲羅投げるのやめてよ~」
真姫「フフッ 赤甲羅じゃないんだからいいじゃない」
花陽「あー!偽アイテムブロックだ...もう嫌だよぉ~」
真姫(可愛い)
花陽「わ~ん、タマゴに潰されたぁ~」
真姫(可愛い)
花陽「あぁ、トゲゾーに巻き込まれた~」
真姫「可愛い」
花陽「え?」
真姫「あっ! ヨッシー可愛いわね! でっていうでっていう...アハハ」
花陽「う、うん...そうだね」
真姫「そ、そうだわ! 次はポケモンスタジアムしましょ!」
花陽「いいよ~ 対戦とミニゲームどっちする?」
真姫「花陽が好きな方選んでいいわよ?」
花陽「この時代は今みたいに対戦状態が微妙だからな~」
真姫「? どういうこと?...じゃあミニゲームでいいわね」
花陽「うん! スタジアム3ならラッキーのタマゴ入れがすきだな~」
真姫「私も好きよ、すごいモードでもパーフェクト出せるんだから」
花陽「あ~!いきなりタマゴ落としちゃった...」
真姫(可愛い)
真姫「って私まで落としちゃったわ...後は全部取ってみせる」
花陽「エヘヘ、真姫ちゃんと同じ99個だったね」
真姫「あの油断がなければ...次はイーブイやりましょ!」
花陽「あー!!真姫ちゃんフェイントやめてよぉ...」
真姫(可愛い)
花陽「や、やった!最後のさくらんぼほとんど取れたよ真姫ちゃん!」
真姫「もぅ、花陽喜びすぎよ...フフッ♪」
真姫「そろそろお風呂沸いたはずだし、花陽先に入ってきたらどお?
花陽「え?一緒に入らないの?」
真姫「ヴェエ!? 一緒に!? ま、まあ私は別に構わないけど!」
花陽「そうだ着替え、どうしよう真姫ちゃん」
真姫「このフリフリのやつが似合うわきっと! 下着は...普通のでいいわよね」
花陽「は、恥ずかしいよぉ」
真姫「似合うわよ! だから、ね?」
花陽「う、うん分かった...真姫ちゃんもこういうの着てたんだね♪ 可愛いなぁ」
真姫「そ、そう/// 嬉しいわ」
花陽「お風呂場行こっか」
花陽「わぁ~!広ーい」
真姫「そうなの?この広さしかしらないからよく分からないけど」
花陽「とっても広いよ~ 花陽の家はずっと小さいから分かるよぉ」
真姫「...! じゃあ今度花陽の家にお邪魔していい? お風呂場とか見てみたいし」
花陽「うん、いいよぉ~♪ 凛ちゃん以来かな友達が泊まりに来るの」
真姫(...そうよね、私は花陽の最初にはなれないわよね)
真姫「花陽!背中洗ってあげるからこっちにいらっしゃい?」
花陽「ええ!?だ、大丈夫だよ一人で洗うよぉ」
真姫「私が洗いたいの! だからお願いよ」
花陽「ま、真姫ちゃん!?...うん、じゃあお願いするね!」
真姫「花陽の肌スベスベね 胸も大きいし羨ましいわ」
花陽「そ、そんなことないよぉ~」
真姫「ホントよ、この胸なんて柔らかそうで......」モミッ
花陽「ひゃう!」ピクッ
真姫「あ、ごめんなさい花陽...」モミッモミッ
花陽「そう思うなら止めてよぉ///アッ...ンン///」モジモジ
真姫(な、何なのこの感情は///もっと花陽に触れていたい///背中もお腹もスベスベ)モミサワ
真姫(もっといろんなとこに触りたい...///花陽//)サワモミ
花陽「ダメだって真姫ちゃん...!アン//マキチャン///」
真姫(可愛いわよ花陽///)
花陽「ま、真姫ちゃん///もぉダメ///」
真姫(今のスゴイわ、破壊力ありすぎよ花陽///もっと聞かせて//)サワサワモミモミ
花陽「ア...!/ウン//もぅ限界っ///ーー!」ビクンビクン
真姫「あっ!花陽大丈夫!?」
花陽「ひどいよまきちゃぁん///...花陽やめてって言ったのに」
真姫「ご、ごめんなさい花陽...その、つい夢中になっちゃって」
花陽「...真姫ちゃん初めてのお泊りだったからはしゃいじゃったんだよね なら仕方ないよ」
真姫「怒ってないの...?」
花陽「へ?ううん全然怒ってなんかいないよ? むしろキモチヨカッタカモ...」
真姫「? 良かったわ怒ってなくて...じゃあ湯船につかりましょ?」
真姫「あったかいわね~」
花陽「...エイッ!」ダキッ
真姫「きゃっ!ちょ、ちょっと花陽!?ナニシテルノヨ///」
花陽「エヘヘ///さっきのおかえしだよぉ」
真姫「もう、さっき許してくれたんじゃないの?」
花陽「だって花陽だけがされるのって悔しいもん」サワサワ
真姫(このままじゃ理性失いかねないわ...!そうなる前に)
真姫「わ、私もう上がるから!花陽も長く入り過ぎないようにしなさいよね!」スクッ スタスタ
花陽「あっ...真姫ちゃん......もぉ」
真姫ママ「あら真姫、花陽さんより先に出たの?」
真姫「......」
真姫ママ「...真姫? どうかしたの?」
真姫「...え? ううん、何でもないから」
花陽「お風呂ありがとうございました~」
真姫ママ「お風呂気持ち良かった?花陽さん」
花陽「エ、エエ!? ま、真姫ちゃん言っっちゃたのぉ!?」
真姫「そ、そういう意味じゃないわよ花陽ぉ!」
真姫ママ「あらあら、お風呂場で何してたのかしら?」クスクス
花陽「あっ、あの!真姫ちゃんとはただ洗いっこしてただけです!」
真姫ママ「それにしては慌ててたけど...」
真姫「な、なんでもないわよ...花陽、部屋に行きましょ!」
花陽「え?う、うん...」
真姫ママ「これはどうなのかしら...」
真姫「今からどうする?寝るまでまだ少しあるけど」
花陽「うーん、お風呂で少し疲れちゃったからもう寝たいかなぁ~」
真姫「うぅ、悪かったわよ...」
花陽「フフ、真姫ちゃんにはこれからこうやってからかえるね♪」
真姫「は、花陽だって湯船で、その...///」
花陽「? とにかくもう寝るってことでいい?」
真姫「ええ、構わないわ ベッドが一つしかないけど...」
花陽「せっかくだし一緒に寝よう?真姫ちゃん」
真姫「え!?一緒に...? 花陽がいいなら...」
花陽「エヘヘ、真姫ちゃんあったかーい♪」ダキッ
真姫「花陽ったら...こういうのもいいわね...」
真姫「ねぇ花陽、さっきのお風呂場でのことで聞きたいんだけど」
花陽「ん?どうしたの?」
真姫「さっき私たちがしてたようなこと...凛としたことある?」
花陽「凛ちゃんと? ううん、ないよ?」
真姫「そうなの...じゃあ私が初めてってこと?」
花陽「そうだよ...真姫ちゃんが初めてだったってことかな」
真姫(私って凛と張り合ってるのかしら...今とても嬉しい)
花陽「もっとおしゃべりとかしたいけど、もう眠くてすぐ寝ちゃいそう」
真姫「無理しなくても寝ていいのよ? 私も眠くなってきちゃったし」
花陽「うん、おやすみなさい」
真姫「おやすみ、花陽...」
花陽「ねぇ真姫ちゃん、夕飯前のなわとびの歌詞について話したの覚えてる?」
花陽「皆に対してのありがとうでもあるんだけどね...さっきは照れくさくて言えなかったんだけど...」
花陽「あの歌詞を考えてたとき、実は最初に真姫ちゃんが思い浮かんだの」
花陽「真姫ちゃんに声が綺麗って言ってもらって...自信を持てって言われて...」
花陽「μ'sに入ってからも歌の練習とかにも付き合ってもらって...発生練習も楽しかった...」
花陽「今の花陽があるのは真姫ちゃんのおかげだって...そう確信を持って言えるの」
花陽「真姫ちゃん? もう寝てたんだね.........聞かれてなくて良かったかな 恥ずかしいもん」
花陽「真姫ちゃん...嬉しすぎて泣けちゃった、ありがとう」グスッ
真姫(...............)
真姫(なんだ、私ったら不安になりすぎてたのね...花陽は私を見てくれてたし私を必要としてくれてた...)
真姫(そして今日ずっと感じてきた感情が分かったわ......)
真姫(だって生まれて初めてなんだから...)
真姫(花陽が私を変えてくれた...花陽の手のぬくもりが好き...)
真姫(嬉しくて嬉しくて幸せすぎて...泣けてきちゃう)
真姫(このときめきはずっと消えることはないわ...)
真姫「好きよ、花陽......ありがとう」
おしまい
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