はっきり言って、俺は新年早々複雑な気分だ。
何も朝から、こんな修羅場に巻き込まれなくても……
ガラケー娘「新年、明けましておめでとうございます!」
ガラケー娘「今年もどうぞ宜しくお願い致します!」ペコッ
双子姉「ああ、あんたの所もだったか……」
スマホ娘「……」ギロッ
双子弟「……who are you?」
ガラケー娘「はい。私は貴方が長年ご使用になっているガラケーです!」ニッコリ
ガラケー娘「恥ずかしながら、本日より擬人化モードを実装致しました!」ニコニコ
双子弟「(°д°;;)」
後に、これは携帯会社からの粋な計らいだと判明。
だが、すぐに俺達が納得出来るはずもなく、暫くの間はなかなか気持ちの整理が付かなかったのだった。
~自宅・リビング~
1時間後――
双子弟(ううん。どうするか?……)
双子弟(どう見ても、ただの女の子なんだよな……)
双子弟(つい最近、軍艦が擬人化したゲームが流行ってるけど……)
双子弟(まさか、それに近い出来事が自身の目の前で起こるとはな……)
ガラケー娘「……」
双子姉(とにかく、どうしようかしら?)
双子姉(私、幻覚でも見てるのかしら?)
双子姉(もしくは、私まで頭がおかしくなってきたの?)
双子姉(ここ最近、やけに自宅内ではあいつのキモい妄想が垂れ流されていたし……)
双子姉(まぁ、ちょっと特殊なペットとして割り切れば別に良いか……)
スマホ娘「……」
飼い猫「(°д°;;)」
ガラケー娘「それで、どうなさるんですか?」
ガラケー娘「双子弟さんは、私の事をどうなさるのですか?」
双子弟「返答に困る」
双子姉「そのまま、別に手を出しちゃっても良くない?」
双子姉「この子、あんたに解約されない様に必死なんだからさ」ニッコリ
スマホ娘「……」
ガラケー娘「どうなさるのですか?」
双子弟「とりあえず、今から携帯ショップに行こう」
双子弟「君も、一緒に今から付いてきてくれるかな?」
ガラケー娘「!?」
双子弟「ああ、大丈夫。別に君の事を解約をするつもりはない」
双子弟「ちょっと、君の事をアップグレードしに行くだけだ」
ガラケー娘「……本当なのですか?」
双子弟「ああ、大丈夫だ」ニッコリ
双子姉「なら、私達も行こうかしら」
双子姉「私も、どの道行かなきゃいけないんだし」
スマホ娘「うん。そうだね」
ガラケー娘「あの、私、本当にここにいて良いんですね?」
ガラケー娘「携帯ショップに着いてから、私の事を裏切るのは無しにして下さいよ?」
双子弟「ああ、大丈夫だから」ニコニコ
ガラケー娘「ほっ……」
双子姉「ちなみに、こいつ日常的に女に飢えてたから丁度良いわ!」
双子姉「私、いつかこいつが犯罪起こさないかどうかが物凄く心配だったもの!」
双子弟「は?」クルッ
双子姉「だから、精々こいつに捨てられない様に頑張ってね!」ニッコリ
双子姉「ああ、ゴムとかいるんだったら、今から用意してきてあげるけれど!」ニコニコ
双子姉「じゃあ、私達も早めにここを出ようか?」ニコニコ
双子姉「ここにいたら、私達まで犯されちゃうし!」ニコニコ
スマホ娘「うん。そうだね!」ニコニコ
双子弟「おいっ、何誤解を生む様な事を言っているんだ?」
双子弟「俺、そこまで女には飢えてねぇよ!」ギロッ
ガラケー娘「ですが、ほぼ毎日の様に四時間ぐらいはアダルトサイトにアクセスされてますよ……」
ガラケー娘「特に、双子弟さんは黒髪ロングで爆乳な美少女がお好きみたいですね……」
ガラケー娘「私、こう見えてもそれなりに容姿が合致してます……」
ガラケー娘「ですから、私の事を捨てないで下さい……」
双子弟「いや、君もさっきから何を言ってんのさ……」スッ
ガラケー娘「あっ……」ビクッ
ガラケー娘「また、私を使ってアダルトサイトをご覧になられるのですか?……」
ガラケー娘「本当に、双子弟さんは朝から女性に飢えているんですね……」
ガラケー娘「出来れば、擬人化モードだけは解除してほしいです……」
ガラケー娘「いくら女性に飢えているからと言って、人前で私の着物を脱がそうとしなくても……」
双子弟(何言ってんだ? この子……)サッ
双子姉「ふぅん」ニヤリ
スマホ娘「もう、そのまま脱いじゃえば?」ニヤリ
ガラケー娘「でも、これも仕方ない事なんです……」
ガラケー娘「ここ最近は、スマホ娘さんにシェアを奪われていますから……」
ガラケー娘「だから、私は耐えてみせますよ……」
ガラケー娘「たとえ、このまま辱しめを受けようとも、私の事を解約しないで頂けるのなら私は……」ウルッ
双子弟「……」
双子姉「あら、必死ね……」
スマホ娘「ああ、ちょっと意地悪し過ぎたかな?……」アハハッ
双子姉「まぁ、別にそれでも良いんだけど」
双子姉「ただし、私の結婚と就職に響かないでくれるのなら、あんた達の好きにして良いわ」
双子弟「……」クルッ
スマホ娘「ちなみに、その子にご主人様とか言わせたりはしないよね?……」
スマホ娘「私、それを実際にさせてたら本気で引くよ……」
スマホ娘「ああ、本当に良かった。私の持ち主は女の人で……」
スマホ娘「貴方みたいなオタク風の男に契約されてたと思うと、本気で自身の人生すら毎日の様に悲観していたよ……」ホッ
双子弟「とにかく、さっさと行け!」
双子弟「姉さん達に付き合ってたら、こっちまでおかしくなる!」
ガラケー娘「……ご主人様?」ボソッ
双子弟「!?」クルッ
双子姉「あらあら、もう既にあんたの趣味全開ね……」ニッコリ
双子姉「まぁ、擬人化する前から一緒にいたんだし、あんたの性癖なんてとうにバレてるわよ……」ニコニコ
双子弟「あっ……」ハッ
ガラケー娘「……」スッ、フキフキ
スマホ娘「後、貴女が死にたくなった時には、私がこの手で真っ二つにしてあげるね!」ニッコリ
スマホ娘「と言うか、早く死んでくれないかな?」ニコニコ
スマホ娘「もう既に、貴女達ガラケーの時代は終わったの!」ニコニコ
スマホ娘「本当に存在自体が邪魔だから、早くこの世から消えてほしいんだよね!」ニコニコ
ガラケー娘「……は?」ギロッ
双子姉「うふふっ……」ニコニコ
双子弟「……何?」
ガラケー娘「残念ですが、私はまだ死ぬつもりはありませんよ!」
ガラケー娘「はっきり言って、それはこっちの台詞なんです!」ギリッ
スマホ娘「でも、そうやって貴女もし烈な競争に勝ってきたんでしょ?」ニコニコ
スマホ娘「今まで、貴女は誰から何を奪ってきたの?」ニコニコ
スマホ娘「今の貴女は、もう既にシェアを奪われる側に回ったの!」ニコニコ
スマホ娘「だから、早く貴女も死んでくれないかな?」ニコニコ
ガラケー娘「くっ……」ガクッ
双子弟「だが、まだガラケーだって人気あるだろ」
双子弟「何も、そこまで言う必要はなくないか?」
スマホ娘「じゃあ、その人気もいつまで続くのかな?」ニコニコ
スマホ娘「もうすぐガラホも発売されるし、今は格安スマホも出てきてるんだからね!」ニコニコ
ガラケー娘「!?」
双子弟「でもなぁ……」
スマホ娘「でも何? あの電気鼠ですら、妖怪の勢いに負けてるんだよ!」ニコニコ
スマホ娘「まぁ、そう言う事だから私達はもう行くね!」ニコニコ
スマホ娘「精々、貴女も頑張ってね!」ニコニコ
スマホ娘「どの道、私の仲間達が全て駆逐するよ!」ニコニコ
スマホ娘「せっかく、こうやって擬人化したのに無駄な足掻きだったね!」ニコニコ
双子姉「……」ムクッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
ガラケー娘「絶対、私は貴女達の事を許さない!」プルプル
ガラケー娘「それだけは、覚えといて下さいね!」プルプル
スマホ娘「うん。覚えておくよ!」ニコニコ
スマホ娘(結局、ガラケー娘達の奮闘もすぐに終わる……)ニコニコ
スマホ娘(何故なら、世界は私達スマホ娘を求めてるんだからね!)ムクッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
~登場人物~
双子弟:主人公。ガラケー娘の所有者。年齢は20。黒の短髪で眼鏡を掛けた地味で冴えないフリーター。一応、彼女がいるのだが先月バイトを首になった。
ガラケー娘:地味で清楚な黒髪ロング美少女。見た目の年齢は18歳くらい。自身の爆乳に悩んでいて、何故かよく和服を着ている。
双子姉:スマホ娘の所有者。年齢は20。茶髪ロングな爆乳美女。彼氏持ちの大学生。双子弟とは昔から仲が悪い。
スマホ娘:おしゃれで明るい茶髪ロングな爆乳美少女。見た目の年齢は18歳くらい。所有者に似たのか双子弟とガラケー娘の事を見下してる。
本日の分、終了。
面白いけど何となく読みにくい④
なれない設定だからかな
なぜわざわざ設定なんて投下するのか
キャンピングカー娘の人か
某ネズミ全く押されてないと言う
某鼠は衰えてないし、世界シェアだしなぁ………一方妖怪の一過性ブームの典型ぶりときたら………
てかスマホは携帯会社が推してるだけで壊れやすいし色々ウィルス等に汚染されてダメになるイメージ
基本料金も高いしね
てかスマホはもう携帯『電話』じゃないよな、『通話機能付き小型パソコン』だよ、あれは
支援ありがとうございます。
キャンピングカー娘の時の様に、携帯娘の容姿を想像しやすい様に設定を投下しました。
自分はガラケーユーザーなんで、スマホ娘にはちょっと悪になって貰ってます。
~自宅2F・双子姉の部屋~
トントン、トントン……
双子姉「どうぞ」
スッ、ガチャ……
スマホ娘「失礼しま~~す」
双子姉「ああ、いらっしゃい」クルッ
スタスタスタッ、ピタッ……
スマホ娘「ああ、なんか新鮮な感じがするね」
スマホ娘「普段から、この部屋には入ってるのに」
スマホ娘「これも、擬人化モードを実装した所為なのかな?」
スマホ娘「本当に、今の私は不思議な感じがしているよ」
双子姉「ええ、そうね……」
スマホ娘「……」クルッ
スッ、バタン……
双子姉「とりあえず、今から脱いでくれる?」
双子姉「服のサイズ、見とかなきゃいけないから」
スマホ娘「うん。良いけど」
双子姉「ついでに、あの子のも見といてあげた方が良いかしら?」
双子姉「今更だけど、あそこに置いてきたのは失敗だったかもね」
スマホ娘「……」クルッ
双子姉「……」
スマホ娘「まぁ、あの子は後でも大丈夫じゃない?」
スマホ娘「だって、あの子着物着てるんだし」
双子姉「ああ、そっか……」
スマホ娘「だから、私の方から先にしてよ」
スマホ娘「早くしないと、福袋とか買いに行けなくなるんじゃない?」
双子姉「ええ、そうね……」
スマホ娘「……」スッ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スッ、パサッ……
双子姉(うっ、私より大きい……)
スマホ娘「……」スッ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スマホ娘「……」ヌギヌギ
スッ、パサッ……
スマホ娘「全部脱いじゃったけど、良かったかな?」
双子姉「ええ、良いわよ……」
双子姉「ねぇ、ちょっと触って良い?……」
双子姉「本当に、人間と同じ体してるのね……」
スマホ娘「うん。まあね」
双子姉「ちなみに、この場合ではどこで通話とかするの?」
双子姉「一応、その辺の事も教えてくれないかな?」
スマホ娘「主に、この状態の時は音声入力になるんだけど」
双子姉「じゃあ、メールの場合は?」
スマホ娘「その場合も、私が音声で読んであげるけど」
スマホ娘「それが嫌な場合は、擬人化モードを解除して」
双子姉「ええ、了解したわ」
スマホ娘「だから、私は男の人に契約されてなくて良かったかな」
スマホ娘「今みたいに脱がされてたら、確実に襲われてたし」
双子姉「ええ、そうね……」
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ムニュ……
スマホ娘「うん……」
ムニュ、ムニュ……
スマホ娘「……」
双子姉「感じるの?」
スマホ娘「うん。ちゃんと、感じてるけど」
スマホ娘「擬人化モードの時は、人間に近い存在だからね」
双子姉「なら、この下はどうなの?」
双子姉「その下の大事な所も、ちゃんと使えるの?」
スマホ娘「うん」
双子姉「ああ、なんか心配になってきた……」
双子姉「今から、本当に呼びに行こうかしら?……」
スマホ娘「多分、大丈夫だと思うけど……」
スマホ娘「あの人、見た目が童貞っぽいから手出し出来てないんじゃない?……」
双子姉「まぁ、そうよね……」
双子姉「私、あいつまでそんな事してたら、本気で虫酸が走ってしまう……」
双子姉「でも、何でそこまで人間に近くしてるの?」
双子姉「逆に、貴女達がそう言った被害に遭わなくない?」
スマホ娘「さぁ、何も解らないね」
双子姉「やっぱり、今から携帯ショップに行くしかないんだ……」
スマホ娘「うん」
双子姉「じゃあ、ちょっとそこで待ってて」
双子姉「ええっと、ブラのサイズは私より大きいわね」スッ
スマホ娘「……」
双子姉「残りの服やスカートとかは、大体私と同じぐらい」
双子姉「なら、少し大きめのサイズで良いかな?」
双子姉「私のポイント、どんだけ貯まってたっけ?」
スマホ娘「うん。ちょっと待ってね」ウィーーン
スマホ娘(ネット接続中)「……」
スマホ娘(ネット接続中)「……」
スマホ娘(ネット接続中)「……」
スマホ娘(ネット接続中)「……」
双子姉「どうかしたの?」
スマホ娘(ネット接続中)「今、ネットに繋いでポイントを見たよ」
スマホ娘(ネット接続中)「今、600pt貯まってるね」
双子姉「じゃあ、服はどれぐらいあるの?」
双子姉「大体、何着ぐらい交換出来るの?」
スマホ娘(ネット接続中)「ごめん。まだ交換出来ないかな……」
スマホ娘(ネット接続中)「なんか、ポイントが足りなくて無理なんだって……」
双子姉「ああ、そうなんだ……」
スマホ娘(ネット接続中)「もうネット切るね……」
双子姉「うん。お願い……」ガクッ
双子姉「とにかく、私も準備するわ」
双子姉「貴女は、今さっき脱いだ服をもう一度着てくれる?」
スマホ娘「うん。分かった」プツン
双子姉「今日、寒いから私のコート貸してあげるわ」
双子姉「ちなみに、食事やトイレとかはどうしてるの?」
スマホ娘「まぁ、その必要はないかな」
スマホ娘「一応、携帯ショップでアップデートしてくれたら、食事ぐらいは出来る様になるよ」
双子姉「ふ~~ん。そうなんだ」
双子姉「その辺については、アップデートしなきゃいけないんだ」
双子姉「本当に、今回のサービスは普段から女の子に縁がない人達が喜ぶわね」
双子姉「全く、メーカーも何を考えてんだか」
スマホ娘「うん。そうだね」
スマホ娘「……」スッ
スマホ娘「……」ハキハキ
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子姉「……?」
トントン、トントン……
双子姉「誰?」
「姉さん。年賀状来てたぞ」
「後で、確認しとけ」
双子姉「そう。置いといて」
「それと、俺も後もう少ししたら出掛けるから、鍵だけはちゃんと持っていってくれよ」
双子姉「はいはい」
スマホ娘「あっ、ちょっと待って」
スマホ娘「そこに、ガラケー娘いる?」
「いや、もういないぞ」
「今さっき、充電が切れちまったから」
「姉さん。姉さんも充電には気を付けろよ」
「擬人化モードにしてたら、あまり電池が長持ちしないからな」
双子姉「ええ、了解したわ」
スマホ娘「……」ハキハキ
クルッ、スタスタスタッ……
双子姉(とにかく、私も服を着替えよ)
双子姉(あいつも、後で出掛けるみたいだし)
双子姉(あの子の寸法とかは、帰ってきてからで良いか)
双子姉(さすがに、あいつもすぐには手出しをしないと思うからね)
クルッ、スタスタスタッ……
双子姉「……」ヌギヌギ
スッ、パサッ……
本日の分、終了。
今までのSSってどれくらいあるの?
あと、基本ニートや無職がろくでもない目に遭うの多いよね
過去に書いてたのは勇者ものが五つ、ニートが悲惨な目に遭うのが三つですね。
一応、ニートにも救いはあったんですが、結局ニート自身がそれを自ら潰してしまっているのが多いですね。
~自宅2F・双子弟の部屋~
更に1時間後――
弟彼女「なんか、朝から凄い事になってきたね……」
弟彼女「私、そんなにも影が薄いのかな?……」
双子弟「そんな事ない。ただ単に、姉さんが忘れてただけだ」
弟彼女「それに、双子弟君の話を聞いてたら出し辛いなぁ……」
弟彼女「私のスマホは、まだ実装してないんだけど……」
双子弟「まぁ、その辺は大丈夫だろ」
双子弟「最初から姉さん達みたいに敵視してなかったら、多分大丈夫だと思うし」
弟彼女「う~~ん」
双子弟「今は、充電切れて擬人化モードも解除してる」
双子弟「だから、そんなにも心配はするな」
弟彼女「……そう」チラッ
ガラケー「……」
弟彼女「ちなみに、今の状態だと会話とか出来るの?」
弟彼女「多分、機種によっては顔や性格とかも違ってくると思うけど」
双子弟「ああ、今の段階ではまだ試してない」
双子弟「それに、充電しながらそれやってたら、すぐに充電が切れてしまうからな」
弟彼女「ああ、そうなんだ」
ガラケー『別に出来ますけど』
カップル「え? そうだったの?」
ガラケー『あの、そんなにもハモらなくても……』
ガラケー『今の私、たとえ充電中でも会話ぐらいは出来ますよ……』
双子弟「……」
弟彼女「なら、今の貴女とは初対面なのかな?……」
弟彼女「私の事は、そうなる前から知っていたの?」
ガラケー『はい。よく存じ上げております』
ガラケー娘『貴女は、双子弟さんの高校の時からの彼女さんですよね?』
弟彼女「うっ、しっかりと言い当てられた……」
弟彼女「本当に、私の事も解るんだ……」
ガラケー『はい。貴女の事は昔からよく存じ上げております』
ガラケー『私の中に内蔵されているSDカードには、貴女とのハメ撮り動画が12件も入っていますからね』
弟彼女「……は?」ギロッ
双子弟「おいっ、何言ってんだ!?」クルッ
弟彼女「どう言う事?」
双子弟「いや、これは単なる誤解なんだ……」アセアセ
双子弟「こいつが、勝手に言っているだけなんだよ……」アセアセ
弟彼女「ふ~~ん」
ガラケー『ちなみに、今から再生も出来ますけど』
ガラケー『宜しければ、今ここで再生致しましょうか?』
弟彼女「うん。お願い!」ニッコリ
双子弟「ああ、待った待った!」アセアセ
ガラケー『では、再生致します』
ガラケー『擬人化モードにして頂ければ、立体映像も出せますが』
弟彼女「……」
双子弟「お前、それ以上何もするな!」
双子弟「今から、本当に解約しに行くぞ!」
ガラケー『……はい。かしこまりました』
弟彼女「……」
双子弟「ああ、ごめんごめん……」
双子弟「ちょっと、感情的になってしまった……」
ガラケー娘『いえ、私の方もこそ出過ぎた真似を……』
双子弟「はぁ、本当に今日は朝から最悪だ……」
双子弟「姉さんも姉さんで、俺達の事を散々からかってきたからな……」
ガラケー娘『ええ、そうでしたね……』
弟彼女「……」
弟彼女「じゃあ、初詣はどうするの?」
弟彼女「このまま、初詣には行かないの?」
双子弟「いや、ちゃんと行くよ」
双子弟「じゃねぇと、俺の金運が余計に下がりまくるからな」
弟彼女「うん。そうだね」
ガラケー「……」
弟彼女「……」チラッ
弟彼女「ねぇ、ちょっと良い?」
弟彼女「貴女、双子弟君の秘密をどれくらい知ってるの?」
ガラケー『まぁ、それなりには』
弟彼女「なら、ちょっと擬人化モードにしてくれる?」
弟彼女「私、まだ貴女の擬人化モードを見た事がないから」
ガラケー『はい。かしこまりました』
双子弟「え?」
シュン、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シュン……
ガラケー娘「ふぅ……」
弟彼女「へぇ、これが噂の擬人化モードなんだ……」
弟彼女「なんか、実際にそれを見せられると双子弟君に浮気されても仕方なく思えてくるね……」
ガラケー娘「……」
双子弟「いや、そもそも見たいって言ったのは、お前じゃないか?」
双子弟「まぁ、確かに人間に比べたら整い過ぎているけどよ」
ガラケー娘「……」
ガラケー娘(私、何か悪い事をしてしまったのでしょうか?)
弟彼女「ちなみに、まだ何もしてないよね?」
弟彼女「私、信じても良いんだよね?」
双子弟「ああ、大丈夫だ」
ガラケー娘「ですが、私は立場の弱い身……」
ガラケー娘「いつ、先程の様に双子弟さんに脅され、体を要求されると思うとかなり不安です……」
弟彼女「……」ピキッ
双子弟「いや、だから……」
弟彼女「ともかく、双子弟君には後でお話があるからね……」
弟彼女「絶対に、その子には何もしちゃ駄目だよ……」
双子弟「……ああ、了解した」
弟彼女「ちょっと、少しトイレ借りるね」スッ
弟彼女「大丈夫。私は双子弟君の事を信じてるからね」ニッコリ
双子弟「……」
ガラケー娘(ああ、またやってしまいましたか……)
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「はぁ……」
ガラケー娘「……」
双子弟「……」ギロッ
双子弟「次、変な事を言ったら解約だからな!」ボソッ
双子弟「それだけは、絶対に覚えとけよ!」ボソッ
ガラケー娘「……はい」ウルッ
双子弟(全く、俺も何ムキになっているんだ……)
双子弟(こいつは、ただの携帯だと言うのに……)
ガラケー娘「……」ハッ
弟彼女のスマホ(録音中)「……」
ガラケー娘(ああ、そう言う事でしたか……)
ガラケー娘(さりげなく、ICレコーダーを起動していきましたか……)
ガラケー娘(今はまだ、双子弟さんも気づいてはいません……)
ガラケー娘(今後は、出来る限り失言には気を付けておかないと……)
双子弟「……あれ?」ハッ
双子弟(あいつ、自分のスマホ置いてったぞ……)
ガラケー娘「あの……」
双子弟「ん? どうかしたか?」
双子弟「もう、擬人化モードは解除していても良いぞ」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
ガラケー娘「つい先程から、重ね重ねご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございません」ペコッ
双子弟「ああ、こっちもすまなかったな」
ガラケー娘「……」
双子弟(こいつ、よく見たら本当に胸もデカイなぁ……)
双子弟「とりあえず、服どうしようか?」
双子弟「服もポイントで買っとくか?」
ガラケー娘「はい。そうして頂ければとても有り難いです」
ガラケー娘「何分、今の私にはこの着物しかありませんし」
ガラケー娘「服だけでなく、顔や性格や体型とかも変更出来ますけど」
双子弟「へぇ……」ニヤリ
ガラケー娘「……」ビクッ
双子弟「ともかく、擬人化モードはもう解除しとけ」ニヤニヤ
双子弟「後少ししたら、俺は初詣に行ってくる」ニヤニヤ
双子弟「そのついでに、携帯ショップも寄ってくから、次からは本当に気を付けろよ」ニヤニヤ
双子弟「じゃないと、本当に解約するからな」ニヤニヤ
ガラケー娘「はい。かしこまりました」ウルッ
双子弟「……」ニヤニヤ
弟彼女のスマホ(録音中)「……」
本日の分、終了。
過去作も見てきたけど、何だかキチガイじみてねえか。。。?
そうですね。
何故か、主人公が不幸になったり、周りの人間が屑だったりするのが多いんですよね。
~携帯ショップ・擬人化携帯コーナー~
その頃――
双子姉「ねぇ、これなんてどう?」
双子姉「この服とかもおしゃれじゃない?」スッ
スマホ娘「うん。そうだね」
双子姉「でも、ここじゃ衣服とかは少ないわねぇ」
双子姉「隣の服屋にでも行こうかしら?」
スマホ娘「うん。そうだね」
キモオタ「あの、どうして僕のは対応していないのですか!?」
キモオタ「僕も、擬人化出来るスマホを購入したいです!」
店員「そうおっしゃられましてもねぇ……」
双子姉「ん?」クルッ
キモオタ「お願いです。僕のもスマホ娘にして下さい!」
キモオタ「ちなみに、料金はいくら掛かるのですか?」
店員「少々お待ち下さい」
スマホ娘「……」クルッ
双子姉「ああ、何かキモいのがいるわね……」
双子姉「あんな奴に買われるスマホ娘が、かなり可哀想だわ……」
スマホ娘「うん。そうだね……」
キモオタ「ちなみに、黒髪ロングで爆乳な美少女にして下さい!」
キモオタ「それが出来なかったら、他のを考えます!」
店員「……」カタカタ
店長(何だこのキモオタは?)
スマホ娘「ねぇ、もうここ出ない?」
スマホ娘「さっきから、変な人達に見られてるんだけど」
双子姉「え?」クルッ
スマホ娘「ほらっ、あそこにいる人達……」
スマホ娘「さっきから、私達の方をずっと見てるんだよね……」クイクイッ
双子姉「……」ハッ
キモオタの群れ「……」ジーーッ
双子姉「ええ、そうね……」
双子姉「あんなのがいたら、こっちまでいつ汚染されるかが全く解らないわね……」
双子姉「でも大丈夫よ。貴女は私が守る!」
双子姉「だから、貴女は何も心配はしないで!」クルッ
スマホ娘「うん。そうだね!」ニッコリ
双子姉「さぁ、もう行きましょうか?」ニッコリ
キモオタの群れ「……」ジーーッ
店員2「お客様。大丈夫ですか?」
店員2「ご気分が優れない様でしたら、救急車をお呼び致しますが」
老婆「ええ、大丈夫です……」
老婆「本当に、世の中色んな人がいらっしゃいますね……」
店員2「ええ、そうですね……」チラッ
キモオタ「あの、早くして頂けませんでしょうか?」
キモオタ「少し、今日は急ぎの用があるんで!」
店員「ええ、大変お待たせ致しました」
店員「どうやら、お客様のご期待には添えない様ですね」
キモオタ「!?」ガーーン
店員「現在、お客様がご希望の機種とサービスに関しましては、プレミアム会員様限定となっております」
店員「ちなみに、プレミアム会員になるには当社とのご契約が10年以上の方限定となっておりまして、誠に申し訳ございませんがまたの機会にお越し下さいませ」ペコッ
キモオタ「そ、そんなぁ……」ガクッ
双子姉(ふふっ、いいザマよ……)ニヤリ
店員3「お客様。少し宜しいでしょうか?」
店員3「他のお客様のご迷惑になります。店内での試着はどうかご遠慮下さいませ」
おばさん「あら、ごめんなさいね」
おばさん娘「お母さん。この服も可愛い」
おばさん「ああ、ダメよ。それは擬人化携帯さん達が着る服だから」
おばさん娘「え~~っ?」
店員3「……」
双子姉「とりあえず、そろそろ出ようか?」
双子姉「まだ、充電はある?」
スマホ娘「うん、あるけど」
双子姉「じゃあ、後どれぐらい持つ?」
双子姉「一応、緊急充電と予備の電池は持ってきてるからさ」
スマホ娘「……今、擬人化モードにしてるから、後50%かな」
双子姉「じゃあ、まだ大丈夫ね」
スマホ娘「でも、擬人化モードは残り30%で強制的に解除されるよ」
スマホ娘「私、朝からずっとこのまんまだったでしょ?」
双子姉「ああ、そうだったわね……」
スマホ娘「とりあえず、残り30%になったら電池変えて」
スマホ娘「まだ、長時間連続で使えるスマホ用電池は出てないし」
スマホ娘「ああ、早くあの人達向こうに行ってくれないかなぁ……」
スマホ娘「本当に、良い迷惑だね……」
双子姉「ええ、本当にね……」
シュン、ウィーーーーーーーーン……
店員4「いらっしゃいませ」ペコッ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
スマホ娘「!?」ビクッ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ピタッ
シュン、ウィーーーーーーーーン……
スマホ娘「……」ビクビク
キモオタの群れ「……」ニヤリ
キモオタ2「おいっ、まだ掛かるのかよ?」
キモオタ2「早く、飯食いに行こうぜ」
キモオタ「ああ、ごめん」
キモオタ3「へぇ、これが噂のスマホ娘か……」ニヤニヤ
キモオタ3「本当に、おしゃれで可愛いなぁ……」ニヤニヤ
スマホ娘「……」ビクビク
双子姉(ちっ、こんなにも来た……)ササッ
店員3「お客様。どうかなさいましたか?」スタスタスタッ
店員3「ご気分が優れない様でしたら、別室でお休みになられますか?」スタスタスタッ
双子姉「ええ、お願い致します」クルッ
スマホ娘「……」ビクビク
キモオタ3「ちっ……」ジーーッ
キモオタ「はぁ、本当に最悪だよ……」
キモオタ「こんな事なら、一度他社に乗り換えるんじゃなかった……」
キモオタ4「とにかく、もう出るぞ」
キモオタ4「ここにいても、他の客の迷惑になる」
キモオタ2「おいっ、その辺にいるスマホ娘をジロジロ見てやるな」
キモオタ2「あの子、本気で怖がってるだろ」
キモオタ3「ああ、すまんすまん」クルッ
キモオタ「……」ムクッ
クルッ、スタスタスタッ……
キモオタ2「じゃあ、もう行くぞ」
キモオタ2「キモオタ、忘れ物はないな?」
キモオタ「うん。ないよ」スタスタスタッ
キモオタ4「では、もう行くぞ」
キモオタ4「俺ら、早く飯食いに行きたいからな」
キモオタ「はいはい」スタスタスタッ
クルッ、スタスタスタッ……
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
シュン、ウィーーーーーーーーン……
店員「ありがとうございました」ペコッ
双子姉「……」ホッ
スマホ娘「……」ビクビク
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
キモオタの群れ「……」ゾロゾロ
シュン、ウィーーーーーーーーン……
双子姉「ふぅ……」ホッ
スマホ娘「……」ビクビク
おばさん「はぁ、やっと行ってくれたわ……」
おばさん「全く、何であんなのまで群がってくるのかしらね?……」
店員3「ええ、そうですね……」
双子姉「スマホ娘。大丈夫?」
双子姉「少し、奥で休んでく?」
スマホ娘「うん。大丈夫だよ……」ヘナヘナ
双子姉(全然、そんな風には見えないわ……)
店員3「とにかく、お客様のスマホ娘を奥に」
店員3「なるべく、あの様な方達の前では擬人化モードはお控え下さい」
双子姉「はい」
店長「はぁ、今度からあの団体は出入り禁止だ」スタスタスタッ
店長「あの団体、他の店でもトラブルを起こしてたからな」スタスタスタッ
店長3「はい。かしこまりました」
スマホ娘「……」ホッ
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~自宅2F・廊下~
シュン、ジャバーーーーーーーーッ……
ジャバーーーーーーーーッ、ジャバーーーーーーーーッ……
ジャバーーーーーーーーッ、ジャバーーーーーーーーッ……
スッ、ガチャ……
弟彼女「……」クルッ
スッ、バタン……
飼い猫「にゃあ~~っ」トコトコ
弟彼女「ん?」クルッ
飼い猫「にゃあ~~っ」トコトコ
弟彼女「……」
スッ、ガチャ……
双子弟「……」ヌッ
双子弟「ああ、お前もこっちまで来てたか……」
弟彼女「もしかして、双子弟君の部屋に入りたかったの?」
弟彼女「その子、よく双子弟君の部屋の中にいるね」
双子弟「ああ、まあな……」
飼い猫「……」トコトコ
弟彼女「それで、あの子は?」
弟彼女「早く着替えて今から初詣に行かない?」
双子弟「ああ、ちょっと待ってな」
飼い猫「……」トコトコ
飼い猫「……」トコトコ
飼い猫「……」トコトコ
飼い猫「……」トコトコ
飼い猫「……」ピタッ
飼い猫「……」キョロキョロ
飼い猫「……」キョロキョロ
双子弟「おいっ、入るならさっさと入れ」
双子弟「入らないんなら、もう閉めるぞ」
飼い猫「……」トコトコ
弟彼女「ああ、入ったね」
双子弟「こいつ、一体何がしたいんだ?」
双子弟「今日は、やけにすんなりと入らなかったな」
弟彼女「そりゃあ、あの子がいたんじゃ仕方ないと思うよ……」
双子弟「まぁ、そろそろ姉さんも帰ってくると思うし、ここに入れとくか」
双子弟「さすがに、姉さんもそろそろ電池切れになると思うし」
弟彼女(いや、双子姉なら予備のバッテリーぐらいは持ってると思う)
弟彼女(前に、喫茶店で緊急充電使ってるの見た事あるからね)
飼い猫「……」ピョン
飼い猫「……」スタッ
飼い猫「……」ストン
弟彼女「後、あの子の言っていた事は本当なの?」
弟彼女「そこだけは、教えて?」
双子弟「……」
弟彼女「そう。何も答えないんだ」
弟彼女「まぁ、後でそのSDカードを完全消去すれば良いんだし」
双子弟「……すまん」ペコッ
弟彼女「……なら、いつ撮ったの?」
双子弟「確か、この間お前が酔っていた時」
双子弟「ほら、去年のクリスマスの時のだ」
弟彼女「最低!」ギロッ
双子弟「……すまん」ペコッ
弟彼女「まぁ、私の持ってきたノーパソにそれ専用のアプリが入ってるから大丈夫だよ」
弟彼女「それ、他のに場所に保管してないよね?」
弟彼女「場合によっては、全て完全消去して貰うよ!」
双子弟「いや、大丈夫だから……」アセアセ
双子弟「それ、携帯のSDにしか入ってないから……」アセアセ
弟彼女「一応、パソコンとかの中身も確認して良い?」
弟彼女「隠したって、すぐにバレるんだからね!」
双子弟「……ああ、了解した」
弟彼女「……」フン
双子弟(ああ、何でこうなったんだか?……)
プルルルルッ、プルルルルッ……
ガラケー『着信 双子姉』
双子弟「え?」クルッ
プルルルルッ、プルルルルッ……
ガラケー『着信 双子姉』
弟彼女「出たら?」
双子弟「ああ、そうだな」
プルルルルッ、プルルルルッ……
ガラケー『着信 双子姉』
プルルルルッ、プルルルルッ……
ガラケー『着信 双子姉』
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、パカッ……
ガラケー『留守番電話サービスに切り替わります』
スッ、ピッ……
双子弟「もしもし」スッ
ガラケー『あっ、やっと出た』
ガラケー『なんか、私達以外にもそうなってる人達がいるみたいよ』
双子弟「へぇ……」
弟彼女「……」
ガラケー『とにかく、あんたもこっちに見に来たら?』
ガラケー『ついさっきまで、あんたと同類の奴等が多数押し掛けてきたけど』
ガラケー『私達は、適当にまだ買い物に行っているわ』
ガラケー『もし出掛けるんなら、戸締まりだけは気を付けてね』
双子弟「はいはい」
プツン……
ツーツーツー、ツーツーツー……
スッ、ピッ……
弟彼女「双子姉。何て?」
弟彼女「まだ、帰ってはこないの?」
双子弟「ああ、そうみたいだ」
双子弟「余程、あのスマホ娘が気にいったんだろう」
弟彼女「ふぅん」
双子弟「……」スッ
弟彼女「中見るね」スッ
双子弟「ああ、好きにしろよ」
スッ、カチカチッ……
カチカチッ、カチカチッ……
弟彼女「……」
弟彼女「……」ギロッ
双子弟「……すまん」
弟彼女「はぁ……」
弟彼女「本当に、呆れたね……」
双子弟「とりあえず、着替え終わるまでに消しといてくれ」
双子弟「カードリーダーいるなら、それも渡しとくぞ」
弟彼女「うん、大丈夫。それも、今日持ってきてるし」
双子弟「……ああ、そうか」
弟彼女「後で、何発か殴って良い?」
双子弟「なるべく、殴る時は優しくしてくれよ?」
弟彼女「う~~ん。どうしようかな?」
ガラケー『あの、なるべく早めにした方が宜しいのでは』
ガラケー『私の充電、まだそんなにも出来てませんよ』
弟彼女「ああ、そうなんだ」
ガラケー『ちなみに、双子弟さんはパソコンの方には隠してはおりませんよ』
ガラケー『実際にそれをなさろうとされていましたが、すぐに良心が打ち勝ちましたから』
双子弟「おいっ!?」ビクッ
弟彼女「へぇ……」
ガラケー『ですから、なるべくお早めに済まされた方が宜しいですよ』
ガラケー『そうやって、ずるずる無駄話をしていて結局行かなかった事も何度もありますし』
ガラケー『本当に、双子弟さんは罪なお方ですね』
ガラケー『結局、双子弟さんが望むのは年若い女性の体だけ』
ガラケー『私もいつか、双子弟さんに汚されてしまうのでしょうか?』
弟彼女「うん。多分ね!」ニッコリ
双子弟「……」ブチッ
その後、俺は自身の携帯をすぐさま取り返し、容赦なくそれを真っ二つにした。
気がついた時には、つい手が出てしまっていて、それを見た俺の彼女は完全に呆れてもいた。
弟彼女「ああ、やっちゃったね……」
双子弟「……」ハッ
真っ二つにされたガラケー「……」プシューーッ
双子弟「(°д°;;)」
双子弟「NOOOOOOOO――――――――!?」
弟彼女「……大丈夫なのかしら?」
その後、俺達はすぐに近所にある携帯ショップにまで直行。
おまけに、携帯ショップでその日の内にスマホに機種変更したら、俺が真っ二つにしたはずのガラケー娘が何故か奥の部屋から恨めしそうな顔をしながら出てきたのだった。
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~自宅・和室~
翌日――
着物少女「うむ。今日も茶が美味い」
着物少女「やはり、和菓子には茶が合うのぅ」
ガラケー娘「ええ、そうですね」
着物少女「全く、あの穀潰しも薄情な奴じゃな」
着物少女「長年、仕えてきたそなたをいとも簡単に切り捨てるとは」
ガラケー娘「ですが、今の私は着物少女さんに引き取られました」
ガラケー娘「本当に、着物少女さんには感謝しています」
着物少女「と言っても、妾は偶々あそこにいただけじゃぞ」
着物少女「実際に、金銭を支払ってくれたのは双子姉じゃ」
着物少女「妾の持つガラケーは、双子姉名義じゃしな」
着物少女「元々、双子姉の持っていたガラケーを妾が譲って貰っただけじゃし」
ガラケー娘「……」ズズッ
着物少女「それで、あの穀潰しはどうした?」
着物少女「今日もまた、自室で暇を持て余しておるのか?」
ガラケー娘「はい」
着物少女「あ奴、本当にいいご身分じゃな」
着物少女「どれ、少し妾があ奴の事を痛め付けてやるか」
ガラケー娘「お願い致します」
スッ、ガラッ……
スマホ娘「あれ? ガラケー娘どうしたの?」
スマホ娘「昨日、解約されたんじゃなかったの?」
着物少女「む? 誰じゃ?」クルッ
ガラケー娘「残念ですが、私はまだ死んではいませんよ」
ガラケー娘「昨日付けで、私の新しい器の持ち主が代わっただけです」ニッコリ
スマホ娘「ふ~~ん。そうなんだ」
双子姉「……」
スマホ娘「じゃあ、ガラケー娘はこのままここにいるんだ?」
スマホ娘「本当に、余計な事をしてくれたね」ギロッ
双子姉「別に、市松さんが使うんだから良いじゃない」
双子姉「彼女、自分用の新しい携帯が欲しいって言ったから、契約をしてあげたんだけど」
着物少女「まぁ、そう言う事じゃ」
ガラケー娘「残念でしたね」ズズッ
スマホ娘「……」ギロッ
双子姉「それで、今日はどうしたの?」
双子姉「そろそろ、人形供養にでも出してほしくなった?」
着物少女「いや、そうではない」
着物少女「今日はまだ正月じゃから、ここに来ただけの事じゃ」
双子姉「そう。じゃあ、お茶飲んだら帰って」
着物少女「まぁ、まだ暫くはおるつもりじゃがな」
スマホ娘「……?」
双子姉「後、こっちに飼い猫が来なかった?」
双子姉「あの子、私の服にトイレしてたから」
着物少女「いや、来とらんぞ」
着物少女「妾は朝からここにおるが、一度も姿は見とらん」
双子姉「そう。じゃあ散歩にでも行ったのかしらね?」
スマホ娘「うん。そうだね」
ガラケー娘「ちなみに、その服はもう処分されたのですか?」
双子姉「ええ、処分したわよ」
双子姉「双子弟は、相変わらず自室でAV見てたけど」
双子姉「本当に、何であんな犯罪者予備軍が身内なのかしらね」
双子姉「ああ、何で私は双子で生まれてきたんだか」
スマホ娘「ああ、同感だね」
ガラケー娘「それに関してだけは、私も同意致します」
着物少女「本当に、あ奴だけはどこをどおしてああなったのか……」
着物少女「とりあえず、そなた達もどうじゃ?」
着物少女「せっかく、皆が着物を着ておるのじゃから、共に茶でも飲もう」
スマホ娘「うん。良いよ」
双子姉「じゃあ、私は追加の和菓子を取ってくる」
スマホ娘「うん。行ってらっしゃい」
クルッ、スタスタスタッ……
着物少女「……」ズズッ
スマホ娘「はぁ、本当に上手くやったね……」
スマホ娘「予定では、このまま貴女の事を追い出すつもりだったのに……」
ガラケー娘「スマホ娘さん。まだまだ爪が甘いですよ」
ガラケー娘「私、最初に言った通りにまだ死ぬつもりはないので」
スマホ娘「ふん」
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ストン……
着物少女「では、妾が茶を煎れてやる」
着物少女「茶を飲む時ぐらいは、お互いにいがみ合うのは止めにせんか」
スマホ娘「は~~い」
ガラケー娘「では、私のも」
着物少女「ああ、少し待て」
スッ、パカッ……
スッ、スッ……
スマホ娘「ちなみに、人形供養ってどう言う事?」
スマホ娘「まさか、貴女も擬人化モードを実装してたとか?」
着物少女「まぁ、そうじゃよ」
着物少女「妾は、双子姉の祖母の代からある市松人形じゃ」
着物少女「以前から、この様な姿をして出歩いておってな」
着物少女「本当に、双子姉の祖母とはよく幼き頃より遊んだわい」
スマホ娘「……」
ガラケー娘「でも、そのお方はもう既にお亡くなりになられたのですよね?」
ガラケー娘「故人の遺品整理の際、処分の対象にならなかったのですか?」
着物少女「まぁ、その時は運良く逃れておってな」テキパキ
着物少女「でなければ、あのまま可燃ごみに出されていた」テキパキ
着物少女「近頃は、どこの家庭も人形供養には出してはくれぬ」テキパキ
着物少女「じゃから、妾は可燃ごみに出される前に近くの寺に逃げておったのじゃ」テキパキ
スッ、コトッ……
スマホ娘「なら、貴女は私達の大先輩と言う訳だね」
スマホ娘「大体、もう80ぐらいは生きてるのかな?」
着物少女「まぁ、そうなるのぅ」テキパキ
スマホ娘「じゃあ、その時から擬人化モードは実装されていたの?」
スマホ娘「私、未だにそれが信じられない」
スマホ娘「てっきり、擬人化モードが実装されたのは、つい最近の事だと思ってたから」
ガラケー娘「ええ、私もです」
スッ、ジョロジョロジョロ……
着物少女「所で、まだそなたの名は聞いておらんかったな」
着物少女「そなた、名はなんと申す?」
スマホ娘「スマホ娘」
着物少女「おおっ、そなたが噂のスマホ娘か」
着物少女「さすがに、ガラケーですらまだ慣れてはおらんのに、今の妾にはとても扱いきれんかもな」ニッコリ
スマホ娘「うん、そうだね……」
ガラケー娘「……」ニッコリ
スッ、ガラッ……
双子姉「おまたせ」
スマホ娘「あっ、お帰りなさい」クルッ
双子姉「なんか、羊羮とカステラときなこねじりしかなかったけど、それでも良い?」
着物少女「うむ。良いぞ」
双子姉「そう。良かった」スタスタッ
スマホ娘(いや、カステラは合わないでしょ……)
着物少女「スマホ娘。妾はカステラが好きじゃ」
着物少女「特に、鈴カスがな」ニッコリ
スマホ娘「!?」クルッ
着物少女「ふふっ、そなたもまだまだよのぅ」ニコニコ
着物少女「まぁ、いずれはそなたの願いも叶うじゃろうが」ニコニコ
双子姉「……」クルッ
スッ、バタン……
スマホ娘「もしかして、人の心が読めるの?……」
スマホ娘「貴女も、私達同様に人間じゃないのに……」
着物少女「なら、何故そなた達もこうやって人と同じ姿をしておる?」ニコニコ
着物少女「妾は、自然とそうなった」ニコニコ
着物少女「ほれ、昔から物には魂が宿ると言うじゃろ?」ニコニコ
着物少女「そなた達二人は、つい最近になって意図的にそうされた様みたいじゃがな」ニコニコ
携帯娘達「……」
双子姉「とりあえず、先にこの羊羮を頂きましょ」クルッ
双子姉「そんな難しい事を考えていたとしても、誰一人として答えは出せないわ」ニッコリ
スマホ娘「うん。そうだね」
着物少女「ほれ、そうこうしてる内に茶を煎れたぞ」
着物少女「双子姉、羊羮を妾に寄越してくれ」
双子姉「はいはい」
スタスタスタッ、ピタッ……
双子姉「……」スッ
着物少女「……」スッ
スッ、パカッ……
スーーッ、スッ……
スッ、コトッ……
スマホ娘(本当に、私達は何の為に生まれてきたの?……)
スマホ娘(思えば、つい昨日からの記憶しかないんだよね……)
~自宅2F・双子弟の部屋~
TV『また、私の中に出すんですか?……』
TV『もうこれ以上は、私の中に出さないで下さい……』
TV『別に、このまま何回出したって良いだろ?』
TV『それが嫌なら、今からお前の妹の中にも出すぞ』
TV『ううっ、ぐすっ……』
双子弟「……」ジーーッ
TV『とにかく、このまま出してくぞ』
TV『もう既に、何日も前から出してるんだからな』
TV『ほらっ、早く出せよ』
TV『俺も、早くこいつとしたいからな』
TV『へいへい』
TV『ぐすん、お姉ちゃん……』
双子弟「……」ジーーッ
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「ん?」ハッ
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「……」スッ
スマホ『着信 弟彼女』
スッ、スッ……
双子弟「はい」スッ
スマホ『あっ、双子弟君。今大丈夫?』
スマホ『あの後、実装して貰ったの?』
双子弟「いや、まだだぞ」
双子弟「なんか、良い感じの子がまだ出てなかったからな」
スマホ「ふ~~ん。そうなんだ」
TV『いや、止めて……』
スッ、ピッ……
スマホ『ちなみに、今何してるの?』
スマホ『私、×××のバーゲンに行ってるんだけど』
双子弟「俺は、自室で映画見てる」
双子弟「ようやく、全本見終わる所だからな」
スマホ『そう。余程、暇なんだね?』
双子弟「いや、別に暇じゃねぇんだけど」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
スマホ『なら、少し運動しない?』
スマホ『そろそろ、お腹の肉が弛んできたんじゃないの?』
双子弟「いや、俺は遠慮しとくよ」
双子弟「どうせ、お前の事だから俺に荷物持ちでもさせたいんだろ?」
スマホ『……ううっ、そう言った勘は本当に鋭いね』
双子弟「まぁ、付き合いが長いからな」ニッコリ
スマホ『じゃあ、こっちに今から来てよ』
双子弟「だから、俺は今映画を見たいの」
双子弟「どうせなら、姉さんを誘え」
スマホ『まぁ、双子弟君に電話する前に双子姉にも電話してたんだけどね』
スマホ『なんか、今日のバーゲンには興味ないんだって』
双子弟「あっ、確か今日の姉さんは彼氏さんとデートみたいだぞ」
スマホ『うん。知ってる』
双子弟「なら、諦めて一人で凌げ」
スマホ『けど、私は双子弟君に来て欲しいなぁ……』
スマホ『ここ最近、双子弟君は私にも冷たいよね……』
双子弟「そうか?」
スマホ『うん。ここ最近はやけに冷たいよ』
スマホ『まるで、今の双子弟君のお財布みたいにね』
双子弟「いや、それを言うなら寒いだろ?……」
双子弟「俺、今は金ないんだからさ?……」
スマホ『じゃあ、そう言う事だから早く来て』
スマホ『どうせ、自室でイヤホン付けながらAVでも見てんでしょ?』
双子弟「!?」ギクッ
スマホ娘『来てくれなきゃ、例の件を皆に言うよ?』
スマホ娘『特に、双子姉には話されたくないんだよね?』
双子弟「……はぁ、解ったよ」
双子弟「少し、そこで待っていてくれ……」
カリカリカリカリッ、カリカリカリカリッ……
双子弟「ん?」
カリカリカリカリッ、カリカリカリカリッ……
「にゃ~~っ」
スマホ『どうかしたの?』
スマホ「いや、ちょっとウチのデブ猫が鳴いてるだけだ」
スマホ『ふ~~ん。そうなんだ』
スマホ『とにかく、早く来てね』
スマホ『私、レディースコーナーにいるから』
双子弟「はいはい」
スマホ『じゃあ、また後で』
スマホ『ちゃんと、着いた時には連絡をしてよね?』
双子弟「はいはい」
スマホ「それじゃあ」
プツン……
ツーツーツー、ツーツーツー……
スッ、スッ……
双子弟「ふぅ……」
スッ、スッ……
双子弟「う~~ん。やっぱまだ慣れないなぁ……」
スッ、コトッ……
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「ん?」
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「はぁ、今度は誰だよ?」
スマホ『着信 双子姉』
双子弟「へ?」スッ
スッ、スッ……
スマホ『あっ、双子弟。出掛けるの?』
スマホ『出掛けるんなら、ちょっと和菓子買ってきて』
双子弟「え~~っ?」
スマホ『今、ちょっとお客さん来てて』
スマホ『どうせ、あんたは×××に行くんだし、そのついでに買ってきてよ』
双子弟「へいへい」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子弟「ちなみに、何を買ってきたら良いんだ?」
双子弟「俺、今はそんなに金はないぞ」
スマホ『ああ、そう。あんたお金ないんだ』
スマホ『まぁ、ちゃんとお金出してあげるから、おかきとおせんべいと羊羮とおまんじゅうとかを買ってきてくれる?』
双子弟「……それ、百均で良いか?」
スマホ『は? あんたふざけてるの?』
スマホ『ちゃんとしたのを買ってきなさいよね!』
双子弟「じゃあ、姉さんが行けよ……」
双子弟「こっちは、弟彼女の荷物持ちもしなきゃなんないんだから……」
スマホ『そう、残念ね。せっかくお年玉も貰えたのに』
スマホ『じゃあ、私が代わりに行ってくるわ』
スマホ『あんたの代わりに私が貰っとくから、精々寂しいお財布の中身でも心配してなさい』
双子弟「!?」
スマホ『それじゃあ』
プツン……
ツーツーツー、ツーツーツー……
双子弟「……」スッ
スッ、スッ……
双子弟「……」スッ
ツツツツツツッ、ツツツツツツッ……
双子弟「……」スッ
ツーツーツー、ツーツーツー……
ツーツーツー、ツーツーツー……
双子弟「はぁ……」ガクッ
スッ、スッ……
双子弟(姉さん。それ早く言えよ……)
双子弟(誰だか知らんが、お年玉貰えるんなら俺が今すぐ行ったのに……)
スッ、コトッ……
双子弟(とにかく、準備するか)
双子弟(あいつ、今×××にいるんだよな?)
双子弟(ここからだと、自転車で15分の距離)
双子弟(着替えとか合わせたら、片道30分ぐらいだな)
カリカリカリカリッ、カリカリカリカリッ……
カリカリカリカリッ、カリカリカリカリッ……
双子弟(あっ、忘れてた……)
双子弟(仕方ない。このまま中に入れといてやるか……)
双子弟(このままほっといたら、確実に姉さんに殺されるみたいだし……)
双子弟(全く、姉さんも何考えてんだか……)
双子弟(俺が真っ二つにしたガラケー娘を、そのまま自分が引き取らなくてもなぁ……)
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガチャ……
飼い猫「……」トコトコッ
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~ショッピングモール2F・レディースコーナー前~
1時間後――
双子弟「……」キョロキョロ
双子弟「……」キョロキョロ
弟彼女「はぁ、やっと来た……」フリフリ
双子弟「おっ、いたな」クルッ
弟彼女「……」ムクッ
弟彼女「ちょっと、何でそんなに遅かったの!?」
弟彼女「と言うか、そのレジ袋は何?」
双子弟「これか? これは姉さんに頼まれてた買い物の品だ」
双子弟「なんか、今日は朝から客人が来ててな、仕方なく俺が買い物を任されていたんだよ」
弟彼女「へぇ……」
双子弟「……」
弟彼女「ふざけてるの?」ギロッ
双子弟「いや、別に俺はふざけてなんかねぇよ」
双子弟「仕方ねぇだろ? どっちも、急に言われたんだから」
弟彼女「はぁ……」
双子弟「とにかく、次はどこに行くんだ?」
双子弟「今回も、かなり買い込んでるな」
弟彼女「ええ、まあね……」
買い物袋の山「……」
弟彼女「ちなみに、今日はここまで何で来たの?」
弟彼女「私、出来れば車で来てくれてたら嬉しいなぁ」
双子弟「すまん。俺は免許すら持ってない」
双子弟「と言うか、まだ教習場すら行ってないの知ってるだろ?」
弟彼女「甲斐性なし」
双子弟「悪かったな」
弟彼女「はぁ……」
双子弟「それで、次はどこで何を買うんだ?」
双子弟「早く、どこに行くかを言えよ」
弟彼女「じゃあ、次は家電コーナーに」
弟彼女「それ終わったら、もう帰るよ」
双子弟「はっ?」
弟彼女「何か問題でも?」
双子弟「そろそろ、昼時だからここで飯食って行こうぜ?」
弟彼女「なら、今日はどんだけ持ってきてるの?」
弟彼女「まさか、私に奢らすつもりじゃないよね?」
双子弟「……」ギクッ
弟彼女「はぁ、やっぱりそうだったんだ……」
弟彼女「相変わらず、貯金すらまともに出来ていないんだね……」
弟彼女「双子弟君。今、貯金はどんだけあるの?……」
弟彼女「私、本気で双子弟君の将来が心配になってきたよ……」
双子弟「いや、なんと言うか出来心で……」
双子弟「昨日、スマホにした所為で財布の中身が寒くなったからかな……」
弟彼女「ふ~~ん」
双子弟「だから、今日はお前に昼飯を奢って頂きたい……」
双子弟「じゃなきゃ、マジで今日の昼飯は姉さんが用意してたMREレーションになるんだよ……」
弟彼女「……」
双子弟「ダメか?」
弟彼女「双子弟君。そんなにお金ないの?」
弟彼女「私、今はあまり持ち合わせはないんだけどなぁ」
弟彼女「とりあえず、下のATMで下ろしてきたら?」
弟彼女「せめて、口座の中には少しくらい入ってるよね?」
双子弟「……すまん。全くない」
弟彼女「え?」
双子弟「だから、俺の口座には12円しかないんだ……」
「あら? 弟彼女さんじゃない(英語)」
「今日は、彼氏さんと一緒に買い物にでも来てるのかしら?(英語)」
弟彼女「え?」クルッ
双子弟「ん?」
エルフ「久し振りね(英語)」ニッコリ
弟彼女「あっ、お久し振りです。エルフさん(英語)」
弟彼女「昨年は、色々とお世話になりました(英語)」ペコッ
エルフ「いえいえ(英語)」ニコニコ
弟彼女「けど、今日はどうされたんですか?(英語)」
弟彼女「こちらには、営業か何かですか?(英語)」
エルフ「いいえ、違うわよ(英語)」ニコニコ
エルフ「今日は、休暇で衛生士官さんと一緒にここに来てるのよ(英語)」ニコニコ
エルフ「近い内に、また例の無人島でイベントを開く予定でね(英語)」ニコニコ
エルフ「これ、良かったら貴方の彼氏さんにも勧めてみてくれないかしら?(英語)」ニコニコ
エルフ「……」スッ
弟彼女「……」スッ
双子弟「ん? 何だそれ?」
双子弟「弟彼女。それは、何かのイベントのパンフレットか何かなのか?」
弟彼女「うん」
双子弟「ちなみに、その内容は?」
双子弟「ちょっと、俺にも見せてくれ」
弟彼女「はい」スッ
双子弟「……」スッ
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
弟彼女「どう?」
双子弟「……なんなんだこれ?」
エルフ「何か問題でもございましたか?」ニコニコ
双子弟「いや、これは明らかにまずいでしょ?……」
双子弟「これ、よく許可されましたね?……」
エルフ「ええ、まあね」ニコニコ
弟彼女「……」
双子弟「とりあえず、そろそろ昼飯にしよう」
双子弟「さぁ、行くぞ。弟彼女」
弟彼女「うん。そうだね……」
エルフ「では、私はもうこれで」ニコニコ
エルフ「いずれ、貴方もあそこに来て下さる事を心よりお待ちしております」ニコニコ
エルフ「弟彼女さん。さようなら」ニコニコ
エルフ「また私の力が必要になった時には、いつでも連絡してね(英語)」ニコニコ
弟彼女「はい。さようなら(英語)」ニッコリ
双子弟「……」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(あの人、かなり色々と危ない人なんだな……)
双子弟(俺も、下手したら姉さんに給付金目当てで処理されちまうのかな?……)ギュッ
双子弟(絶対、俺はあんな風にだけはなりたくはない……)
双子弟(このパンフレットに書かれてる法律が施行されてから、やけに全国のニートが不運な目に遭っているからな)ギュッ
スッ、クシャクシャ……
スッ、ポイッ……
ゴミ箱「……」ポスッ
双子弟「とにかく、もう行くぞ」
双子弟「あれ、絶対に姉さん達に見せたら俺の身が危ない」
双子弟「さぁ、早く行こうぜ」
双子弟「俺、もう腹減ってきたからさ」
弟彼女「うん。分かった」
スッ、スッ……
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」スタスタスタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟「……」スタスタスタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
弟彼女(後で、双子姉にメールしとこ)スタスタスタッ
弟彼女(双子弟君。私だけでなく、双子姉が彼氏さんにフ〇ラやパ〇ズリしてる動画すら持っていたからね)スタスタスタッ
衛生士官(あら? あの子もこっちに来てたんだ……)スタッ
~ショッピングモール・レストラン~
しばらくして――
弟彼女「結局、私が奢る羽目になるんだ……」
弟彼女「まぁ、ここはバイキング形式だから別に良いけど……」
弟彼女「本当に、よくお肉食べるね」
弟彼女「そろそろ、ちゃんと運動をしといた方が良いよ」
双子弟「ああ、そうだな……」モグモグ
弟彼女「ちなみに、双子弟君は何買ったの?」
弟彼女「私と会う前に、何か買ってたみたいだけど」
双子弟「和菓子だ」
弟彼女「和菓子?」
双子弟「そう。なんか姉さんが客に出すんだって」
双子弟「まぁ、夕方までに帰れば大丈夫みたいだけどな」
弟彼女「へぇ……」
双子弟「けど、何で急に朝から来たんだろうな?」
双子弟「姉さんも、今日来るって聞いてなかったみたいだし」
双子弟「おまけに、姉さんはお年玉すら貰ってやがった」
双子弟「ああ、思い出したらまた腹が立ってきたぜ」
弟彼女「ふ~~ん」
スッ、モグモグ……
モグモグ、モグモグ……
弟彼女「なら、早めに帰らないとね」
弟彼女「それ食べたら、もう帰る?」
双子弟「!?」ピタッ
弟彼女「双子弟君。本当によく食べてるから」
弟彼女「やっぱり、あのMREレーションだけは食べたくなかったみたいね」
双子弟「ああ、まあな……」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
「弟彼女さん。またお会いしましたね」
「お二人も、こちらでお食事をなさっていたのですか?」
弟彼女「あっ、こんにちは」ニッコリ
双子弟「!?」クルッ
エルフ「……」ニッコリ
キャピ娘D「……」ズーーン
キャピ娘E「……」ズーーン
弟彼女「エルフさんも、こちらでお食事だったんですか?」
弟彼女「そちらにいらっしゃるのは、エルフさんの娘さんでしょうか?」
エルフ「まぁ、そんな所ね」ニコニコ
双子弟「……」
キャピ娘D「……」ズーーン
キャピ娘E「……」ズーーン
双子弟(いや、絶対にそうは見えないぞ……)
弟彼女「その割りには、やけに具合悪そうですね(英語)」
弟彼女「彼女達は、どこか悪いのですか?(英語)」
エルフ「え?(英語)」クルッ
キャピ娘D「……」ズーーン
キャピ娘E「……」ズーーン
エルフ「全く、何暗い顔をしてるんだか?(英語)」
エルフ「せめて、外での食事の時ぐらいはそんな暗い顔をしないでよね(英語)」
弟彼女「それで、大丈夫なんですか?(英語)」
弟彼女「帰りに、病院に連れてった方が宜しいのでは?(英語)」
エルフ「ええ、今はちょっと個人的な事で通院しててね(英語)」
エルフ「つい先日、この子達をキャピ娘に改造してみたのよ(英語)」
エルフ「そしたら、何故かこんな風になってしまいましてね(英語)」
エルフ「まぁ、私の仕事上の事が原因だから致し方ないんだけど(英語)」クルッ
弟彼女「ああ、そうなんですか(英語)」
双子弟「ちなみに、今なんて言ってたんだ?」
双子弟「なんか、めっさ流暢な英語で会話してるみたいだけど」クルッ
弟彼女「ああ、ちょっとエルフさんと世間話を……」
弟彼女「一緒にいる子の具合が悪そうだったら、一体どうしたのかな?と思って」
双子弟「ふ~~ん」
エルフ「本当に、大丈夫なの?(英語)」チラッ
キャピ娘達「はい。もう精神安定剤を飲んだので大丈夫です!(英語)」シャキン
弟彼女「あっ、あの子達の表情が急に変わった……」
弟彼女「本当に、もう大丈夫なんですか?……(英語)」
双子弟「……」クルッ
エルフ「ああ、ちょっとこの子達に精神安定剤を飲ませてただけよ(英語)」ニッコリ
エルフ「この子達、元々はキャピ娘として製造はされてないから、常に精神的にも不安定なのよね(英語)」ニコニコ
弟彼女「ああ、そうだったんですか(英語)」
キャピ娘達「……」ニッコリ
双子弟(いや、あれは明らかに強要されてるだろ……)
双子弟(一体、このおばさんは何者なんだ?)
エルフ「彼氏さん。またお会いしましたね」ニコニコ
エルフ「今度、私の所有する無人島にいらっしゃいませんか?」ニコニコ
エルフ「私、つい先日、貴方のお姉さんともお会い致しました」ニコニコ
エルフ「暫くの間、貴方を私の所有する無人島でキャンプさせたいとおっしゃられておりましたが」ニコニコ
双子弟「!?」ガーーン
エルフ「それで、どうなさいますか?」
エルフ「一応、ご本人の意思を確認しておきたいのですが?」
双子弟「俺、絶対にそんな所には行きたくありません……」
双子弟「出来れば、すぐにキャンセルしてほしいんですが……」
エルフ「はい。かしこまりました」
双子弟「……」ホッ
弟彼女「……」チッ
エルフ「でしたら、私の管理する廃墟内の探索なんて如何でしょう?」ニコニコ
エルフ「それでしたら、双子弟さんは参加条件を満たしてはおります」ニコニコ
エルフ「ですから、今度彼女さんと一緒にいらして下さい」ニコニコ
エルフ「いくら、双子姉さんが貴方の事を無理矢理キャンプに行かせようとしても、参加条件を満たさなければ参加すら出来ない決まりですからね」ニコニコ
双子弟「あっ、そうなんですか……」
双子弟「だったら、そっちの方を見てみたいです……」
弟彼女「え~~っ?」
エルフ「では、後日パンフレットを送らせて頂きます」ニコニコ
エルフ「発送まで、少し時間が掛かりますが宜しいでしょうか?」ニコニコ
双子弟「ええ、構いませんよ……」
エルフ「では、私はもうこれで」ニコニコ
エルフ「さようなら、双子弟さん、弟彼女さん」ニコニコ
弟彼女「はい。さようなら」
双子弟「……」クルッ
スッ、モグモグ……
モグモグ、モグモグ……
エルフ「さぁ、行くわよ(英語)」クルッ
キャピ娘達「はい。エルフさん(英語)」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」チラッ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子弟「ふぅ、やっと行ってくれた……」ポトッ
双子弟「本当に、あのおばさん何なんだよ?……」ガクッ
弟彼女「……」
双子弟「お前、あのおばさんといつ知り合った?……」
双子弟「あのおばさん、絶対に危ねぇだろ?……」
弟彼女「うん。昔ちょっとね」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子弟「お前、まさかひきこもりだった実の兄を?……」
双子弟「ああ、だから今日はこんなにも買い物をしてたのか?……」
弟彼女「うん!」ニッコリ
双子弟「じゃあ、いつか俺も姉さんの手によってあんな風に?……」
双子弟「俺、絶対にあんな風にはなりたくはない……」
弟彼女「だったら、早く真面目に就活でもしたら?」
スッ、モグモグ……
双子弟「だが、今は正月だぞ……」
双子弟「さすがに、まだゆっくりとしときたい……」
弟彼女「……そう」
双子弟「ちなみに、何でお前ん家はそんな事した?……」
双子弟「そんなにも、金が欲しかったのか?……」ギロッ
弟彼女「うん。まあね!」ニコニコ
双子弟「……」
スッ、ムクッ……
双子弟「すまん。俺もう帰るわ……」
双子弟「さすがに、気分が悪い……」
弟彼女「うん。お大事に!」ニコニコ
双子弟「はぁ……お前、本当に最悪だわ……」
双子弟「さすがに、俺はお前の神経を疑うよ……」スッ
エルフ「……」スタスタスタッ
衛生士官「あら?」スタスタスタッ
クルッ、シュタッ……
弟彼女「双子弟君。気を付けてね」ニコニコ
弟彼女「いつ、どこで、何があるか分からないから?」ニコニコ
双子弟「ああ、ありがとよ……」
弟彼女「でも、まだ大丈夫だよ!」ニコニコ
弟彼女「双子弟君がちゃんと真面目に再び働き出したら、絶対にあんな目には遭わないからね!」ニコニコ
双子弟「ああ、そうだな……」
クルッ、スタスタスタッ……
衛生士官「あら? もう帰っちゃったの?」
衛生士官「彼、意外にショックを受けてたみたいだけど」
弟彼女「うん。別に良くない?」
弟彼女「いずれ、双子弟君も消えちゃうから別に良いかなぁと思って?」ニッコリ
衛生士官「ああ、そうなんだ……」
エルフ「……さすがは、衛生士官さんの従姉妹さんね」
弟彼女「何か問題でも?」ニコニコ
衛生士官「とにかく、弟彼女ちゃんもこっち来たら?」
衛生士官「さすがに、一人じゃ寂しいでしょ?」
弟彼女「うん!」ニコニコ
衛生士官「エルフさん。相変わらず、あちこちに声を掛けてるのね」
衛生士官「おかげで、私の従姉妹や妹まですっかり染められちゃったなぁ」ウルッ
エルフ「ああ、悪かったわよ……」
衛生士官妹「今更、姉さんは何を言ってるのかな?」ニッコリ
弟彼女「とりあえず、誰か荷物運ぶの手伝って」
弟彼女「今日、結構買い込んだし」
衛生士官妹「うん。良いけど」
エルフ「所詮、ニートなんてこの世に生きる価値すらない(英語)」
エルフ「本当に、何でまだ減らないのかしらね?(英語)」
衛生士官「ええ、そうですね……(英語)」
弟彼女「……」テキパキ
衛生士官妹「……」テキパキ
本日の分、終了。
おつかれさま!
支援ありがとうございます。
~自宅・和室~
更に1時間後――
スッ、ガチャ……
双子弟「ただいま」
双子姉「あっ、お帰りなさい」
着物少女「おっ、来たか」
ガラケー娘「意外に、時間が掛かっていましたね」
双子弟「姉さん。客って言うのはこの二人か?……」
双子弟「本当に、あのガラケー娘が復活してやがるぜ……」
ガラケー娘「……」
着物少女「とにかく、妾が注文した物を早う渡せ」
着物少女「本当に、近頃の若者はだらしないのぅ」
双子弟「ああ、悪かったな……」スッ
双子姉「……」スッ
スマホ娘「じゃあ、またお茶を煎れようか?」
スマホ娘「少し遅れたけど、新しい茶菓子が届いたし」
双子姉「ええ、そうね」
双子弟「ちなみに、あんた何者だよ?」
双子弟「見た所、明らかに俺よりは年下だろ?」ギロッ
着物少女「いや違う」
双子弟「は? どう見たって俺よりは明らかに年下じゃねぇか?」ギリッ
着物少女「まぁ、昔からよく言われとる」
着物少女「そうやって、妾に怒声を浴びせるのはそなたの祖父譲りか」
着物少女「妾は、ガラケー娘達と同じく擬人化モードとやらを実装した存在」
着物少女「そう、それもそなたの亡くなった祖母の大事にしていた市松人形じゃよ」
双子弟「!?」
着物少女「……」ズズッ
着物少女「ふぅ……」
双子弟「姉さん。それは事実なのか?」クルッ
双子弟「ああ、なんかまた頭が痛くなってきた……」
双子弟「まぁ、携帯が実際に擬人化してるから、そう言われても納得は出来る……」
双子弟「だが、俺はこの現実をなかなか受け入れる事が出来ない……」
双子姉「ええ、そうね……」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガサッ……
スッ、チラッ……
着物少女「おおっ!」
双子弟「姉さん。それで合ってたか?」
双子弟「一応、なるべく高そうのにはしといたぞ」
双子姉「ええ、まあね……」
スッ、パカッ……
着物少女「では、そなたにもお年玉をくれてやる」
着物少女「ガラケー娘。例の封筒をあの者に」
ガラケー娘「はい」ムクッ
双子弟「ん?」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
ガラケー娘「どうぞ」つ封筒
着物少女「双子弟。それを受け取れ」
着物少女「そこに、現金で1万8666円入っとる」
着物少女「そなた、聞く所によると働き口が無い様じゃな」
着物少女「それを使って、存分に働き口を探すが良い」
双子弟「ああ、ありがとよ……」スッ
着物少女「うむ。下がって良い」
双子弟「……」フン
双子弟「ちなみに、ここにはいつまで滞在しておくんだ?」
双子弟「一応、その辺については聞いておきたいんだが」
着物少女「今の所、全く決めとらん」
着物少女「それに、妾はただの市松人形じゃ」
着物少女「どうせ、そなたの事じゃから自室で良からぬ事でもしておるのじゃろ」
着物少女「妾達は、当分の間はここの和室に滞在させて貰う」
双子弟「……」チッ
双子姉「まぁ、そう言う事よ」
双子姉「あんたは、今まで通りに好きにしてなさい」
双子姉「後、ちゃんとアレ食べなさいよ」
双子姉「じゃないと、それ没収だからね」
双子弟「へ~~い」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
♪~♪~♪、♪~♪~♪……
双子姉「ん?」
♪~♪~♪、♪~♪~♪……
スマホ娘『メール受信 弟彼女』
双子姉「……?」
スマホ娘『開く?』
双子姉「うん。そのまま音声で読み上げちゃって」
スマホ娘『……』ウィーーン
スマホ娘『トラトラトラ』(音読中)
双子姉「は?」
着物少女「うむ。左様か」
ガラケー娘「変わったお方ですね」
スマホ娘『今ので終わりだけど』(音読終了)
スマホ娘『本当に、意味か分からないメールだったね』プツン
着物少女「ちなみに、今のは“ワレ奇襲に成功セリ”と言う意味じゃ」
着物少女「まぁ、今の若い娘達がそれを知らぬのも無理もない事じゃがな」
双子姉「……」
着物少女「ちなみに、妾は戦前の生まれじゃぞ」
着物少女「思えば、本当に戦時中は地獄じゃった」
着物少女「特に、空襲に見舞われた時には妾の大勢の仲間達が、次々と無惨に死んでいったからな」
スマホ娘「へぇ……」
双子姉「スマホ娘。あの子に返信して」
双子姉「あの馬鹿の影響受け過ぎって」
双子姉「本当に、そろそろ消してやりたいぐらいだわ」
双子姉「けど、まだ消すまでに時間が掛かるから、心配だけはしないでねって」
スマホ娘「は~~い」
スマホ娘「……」ウィーーン
双子姉「はぁ……」
スマホ娘(メール入力中)『……』
スマホ娘(メール入力中)『……』
スマホ娘(メール入力中)『……』
スマホ娘(メール入力中)『……』
スマホ娘(メール入力完了)『……』
スマホ娘(メール送信中)『……』
双子姉「……」
着物少女「とりあえず、茶でも飲んで機嫌を直せ」
着物少女「いずれは、あの穀潰しの事を処分するのじゃろ?」
双子姉「ええ、まあね……」
ガラケー娘「ですが、あの方はまだ年数的にも全く足りませんよ」
ガラケー娘「早くても、まだ四年近くは必要ですが」
着物少女「む? そうなのか?」
ガラケー娘「はい。残念ながら、そう法律によって定められている様です」
着物少女「なら、もっと別の手を考えんと」
着物少女「でなければ、ますますあの穀潰しが付け上がるぞ」
ガラケー娘「今の所、それ以外には手はありません」
ガラケー娘「尚且つ、合法的に処分するにはそれしか全く手がないのが現状なんです」
着物少女「う~~む」
スマホ娘(メール送信完了)『……』
スマホ娘『……』プツン
スマホ娘「双子姉。送信終わったよ」
スマホ娘「そろそろ、買ってきたおせんべいとか食べない?」
双子姉「ええ、そうね……」
スマホ娘「とにかく、元気出してよ」
スマホ娘「いずれは、合法的に処理されるんだからさ」ニッコリ
双子姉「ええ、そうね……」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
~自宅・リビング~
双子弟(げっ、姉さん達が嫌な会話してる……)
双子弟(本当に、俺の事を処分するつもりなのか?……)
双子弟(だが、俺はクビになってまだ一ヶ月にも満たないぞ……)
双子弟(前から、姉さんが俺の事をやけに嫌っていたのを知っていたが、まさかここまでだったとはな……)
双子弟「はぁ……」
スッ、パカッ……
スッ、コトッ……
双子弟(ともかく、俺も今後は気を付けないとな……)
双子弟(下手したら、俺まであいつらに処分されちまう……)
双子弟(結局、姉さんは俺を未だに憎んでる……)
双子弟(それもこれも、死んだ爺さん達が長男である俺を可愛がっていただけだ……)
双子弟(まぁ、その爺さん達は俺達が中学に上がる前に死んだけどな……)
双子弟(本当に、姉さんは何でそこまで恨みに思ってんだよ?……)
MREレーション「……」
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「ん?」
プルルルルッ、プルルルルッ……
スマホ『着信 非通知』
双子弟「……」
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「……」
プルルルルッ、プルルルルッ……
スマホ『留守番電話サービスに切り替わります』
スッ、プツン……
ツーツーツー、ツーツーツー……
ツーツーツー、ツーツーツー……
スッ、スッ……
双子弟「……」
双子弟「誰だ?」
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「……」ビクッ
プルルルルッ、プルルルルッ……
『着信 非通知』
双子弟「……」
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「……」
プルルルルッ、プルルルルッ……
スマホ『留守番電話サービスに切り替わります』
スッ、プツン……
ツーツーツー、ツーツーツー……
ツーツーツー、ツーツーツー……
スッ、スッ……
双子弟「……」
双子弟「はぁ、何なんだよ……」
「おいっ、双子弟。電話を取らぬか!」
「せっかく、妾が電話してやったと言うのに!」
双子弟「へっ?」
「多分、非通知にしてたから取らなかったんじゃない?」
「あんた、これ絶対に非通知にしてたでしょ?」
「む? そうなのか?……」
双子弟「はぁ……」
双子弟(全く、誰かと思ったらあいつかよ……)
双子弟(そもそも、何であいつが携帯で掛けてくるんだ?……)
プルルルルッ、プルルルルッ……
双子弟「……」ビクッ
プルルルルッ、プルルルルッ……
スマホ『着信 双子姉』
双子弟「はぁ……」スッ
双子弟「もしもし」スッ
スマホ『か~ご~め、か~ご~め』
スマホ『籠の中の鳥は、いついつ出やる、夜明けの晩に』
スマホ『鶴と亀が滑った、後ろの正面だ~あれ?』
双子弟「……」
スマホ『ちゃんと聞こえとるか?』
双子弟「ああ、聞こえてるよ……」
スマホ『うむ。成功した様じゃな』
双子弟「じゃあ、もう切るぞ」
双子弟「こっちは、昼飯を食いたいんだし」
双子弟「全く、姉さんにも困ったものだ……」
双子弟「俺に対する逆恨みも、ここまで来たら本当に怖くなってくるな……」
スッ、プツン……
ツーツーツー、ツーツーツー……
スッ、スッ……
双子弟(さて、次はこいつをどうするか)
双子弟(こいつ、下手したら姉さん並みに手強そうだぞ)
双子弟(大体、何でこんなのが家にあんだよ?)
双子弟(これ、本当に食えるのか?)
MREレーション「……」
双子弟「……ん?」クルッ
防災用品娘「あっ、気づかれてしまいましたか……」ビクッ
双子弟「いや、あんた誰だよ?」
双子弟「つうか、一体何の用だ?」
防災用品娘「私は、着物少女さんからの依頼を受けた防災用品娘です」
防災用品娘「ここに、賞味期限が明らかに過ぎている非常食があるとのご連絡を受け、参上した次第です」
双子弟「……」チラッ
MREレーション「……」
防災用品娘「……それ、今から回収しても宜しいでしょうか?」
「む? もう来てたのか」スタスタスタッ
「すまんな。わざわざこうして出向いて貰って」スタスタスタッ
双子弟「え?」
着物少女「……」ヌッ
防災用品娘「お邪魔してます」ペコッ
着物少女「では、早速回収をしてくれ」
防災用品娘「はい。かしこまりました」
双子弟「なぁ、これ持ってくのか?」
双子弟「一応、姉さんにはちゃんと食えと言われているんだが」
着物少女「別に、わざわざ口に合わんものを食う必要もない」
着物少女「以前、妾も口にしてみたがとても食える物ではなかった」
双子弟「ああ、そうだよな……」
防災用品娘「では、回収致します」
防災用品娘「これ、明らかに軽く10年以上は過ぎてますよ」
双子弟「!?」
スッ、コトッ……
スッ、ジーーーーッ……
スッ、スッ……
スッ、ジーーーーッ……
防災用品娘「他に、賞味期限が切れた物はございますか?」
着物少女「いや、ここにあるのはそれだけじゃ」
双子弟(良かった。あれ食わなくて……)
防災用品娘「では、私はもうこれで」
防災用品娘「また、何かございましたらご連絡下さい」
着物少女「うむ。大義であった」
防災用品娘「失礼致します」ペコッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」
着物少女「さて、妾も失礼する」
着物少女「双子姉には、妾の方できつく叱っておくぞ」
双子弟「ああ、すまん……」
着物少女「後、双子姉の言動にはくれぐれも気を付けよ」
着物少女「いずれ、あ奴はそなたの事を死に追いやるつもりじゃ」
着物少女「まぁ、そうなった原因はそなたらの祖父母にある」
着物少女「本当に、あ奴だけは酷い扱いを受けておったからな」
双子弟「じゃあ、それが原因なのか?」
双子弟「姉さんが、俺の事を恨みに思っているのは?」
着物少女「まあな。今の世の中、結婚だけが女の幸せとは限らん」
着物少女「本当に、そなたの祖父母は時代錯誤が甚だしい」
着物少女「たかが女と言う理由だけで、そなたとは大いに差が付けられる」
着物少女「いつしか、そなたに対してもあ奴は恨みを抱く様になっていったのじゃ」
双子弟「なら、姉さんを今すぐ止めてくれよ!」
双子弟「お前、姉さんとは仲が良いんだろ?」
着物少女「だが、あ奴の恨みはそう簡単には晴らす事は出来ぬ」
着物少女「結局、そなたもまた実の姉を足蹴にした」
着物少女「じゃから、そなたはあ奴に対する言動には気を付ける事じゃな」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「はぁ……」ガクッ
双子弟「本当に、色々とおかしいだろ?……」
双子弟「俺を恨むぐらいなら、せめて死んだ祖父母だけにしておけよな……」
~登場人物2~
着物少女:ガラケー娘の新たな所有者。年齢は80。見た目は18歳ぐらいの地味目な黒髪ロングのスレンダーな美少女。よく赤い着物を着ていて、古風は話し方をする。双子達の祖母が大事にしていた市松人形が擬人化した姿であり、昔からよく双子姉の年齢に合わせて容姿を変えながら姿を現していた。
弟彼女:双子弟の彼女。年齢は20。地味目な黒髪のショートの巨乳美女。双子弟とは高校の時からの付き合いで、現在は双子姉と同じ大学に通っている。最近、双子弟が原因で恋人関係が冷めてきた。
衛生士官:陸軍付属病院に勤務する女性看護師。年齢は28。黒髪のショートの巨乳美女。エルフとは三年前に知り合い、自身の腹違いの兄と弟を処分して貰った。弟彼女とは従姉妹。
衛生士官妹:衛生士官の腹違いの妹。年齢は23。黒髪ショートの巨乳美女。新米婦警。衛生士官とは昔から仲が良く、復讐に燃える衛生士官に手を貸し、実の兄二人を処分して貰った。弟彼女とは従姉妹。
本日の分、終了。
~自宅・リビング~
翌々日――
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
パンフレット「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
パンフレット「……」
スッ、ガチャ……
双子姉「……?」
双子姉「双子弟。何してるの?……」
双子姉「そんな所で寝転ぶぐらいなら、自室で寝てきたら?……」
双子弟「……」ムクッ
双子弟「……」クルッ
双子姉「……どうしたのよ?」
双子弟「……」つパンフレット
双子姉「あら? 何それ?……」
双子弟「なんか、俺の部屋の枕元に置いてあった……」
双子弟「これ、本当に行かなければならないのか?……」
双子姉「……」
双子弟「姉さん。頼むから殺さないでくれ……」
双子弟「俺、まだ死にたくはねぇよ……」
双子姉「そう言われてもねぇ……」スッ
スッ、ピラッ……
双子姉「……」
双子姉「……」
双子姉「……」
双子姉「……」チラッ
双子弟「……」
双子姉「別に良くない?」
双子姉「ただ単に、あんたが7泊8日で廃墟探索に行くだけなんでしょ?」
双子弟「だから、俺は行きたくないんだ……」
双子弟「そこ、かなりヤバイとこなんだけど……」
双子弟「いくら、俺の事が嫌いだからって、それはねぇだろ?……」
双子弟「何も、給付金目当てに俺を殺そうとしなくてもなぁ……」
双子姉「は? あんた何言ってんの?」
双子姉「私、あの人に頼んだのは無人島での短期バイトだったんだけど?」
双子弟「え?」キョトン
双子姉「ああ、そっか……」
双子姉「あんた、私の事をそこまで疑ってたのね……」
双子姉「ここ最近、弟彼女が愚痴ってたわよ……」
双子姉「あんたがお金ないから、去年のクリスマスはろくな思い出がなかったって……」
双子弟「……」ズキッ
双子姉「だから、私はエルフさんにお願いしてあげたのよ!」ギロッ
双子姉「エルフさんの所なら、楽にすぐ大金を稼げるからって!」ジーーッ
双子弟「じゃあ、俺の事を殺すつもりはないんだな?……」
双子弟「その辺の事だけは、はっきりとしておいてほしい……」
双子姉「ええ、そうよ!」
双子弟「はぁ、無駄に心配して損した……」
双子弟「弟彼女の奴も、実の兄を処分してたからさ……」
双子姉「ああ、そう言えば、去年の秋頃に処分したって言ってたわね」
双子弟「!?」ガーーン
双子姉「とにかく、あんたはまだ大丈夫よ」
双子姉「だって、まだあんたは四年以上じゃないでしょ」
双子姉「本当に、あんたってバカね!」ニッコリ
双子姉「四年経たなきゃ処分出来ないのに、何今から怯えてんだか!」ニコニコ
双子弟「……」
スッ、ポイッ……
パンフレット「……」ポトッ
双子姉「だから、床の上で寝るのは止めときなさい」ニコニコ
双子姉「私、今からここの掃除をしなきゃいけないから」ニコニコ
双子姉「そんなに死にたいのなら、今から生ゴミで出てみる?」ニコニコ
双子姉「あんたが望むのなら、本当にエルフさんに頼んで処分して貰おうかしら?」ニコニコ
双子弟「……」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
~自宅・廊下~
ガラケー娘「あら、双子弟さん。おはようございます」
ガラケー娘「今から、お出掛けでしょうか?」
双子弟「ああ、まあな……」
スマホ娘「ふ~~ん。今からお出掛けねぇ」
スマホ娘「でも、あまりお金がなかったんじゃなかったの?」
双子弟「……」
着物少女「まぁ、あまり無駄使いをせぬ様にな」
着物少女「でなければ、来月の携帯料金の支払いすら滞ってしまう」
着物少女「一応、妾はそれを見越して多目に渡しておいた」
着物少女「次からは、妾もそなたに小遣いをやる事はないぞ」
双子弟「ああ、了解した……」
クルッ、スタスタスタッ……
「スマホ娘達。早く来て」
「そろそろ、あの子達が着く頃だから」
スマホ娘「は~~い」
着物少女「では、行くぞ」
着物少女「そなた達、お互いにいがみ合う事はないようにな」
スマホ娘「は~~い」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
~自宅・階段~
双子母「あら、もう起きてたのね」
双子母「地下のシアタールームなら、今使えないわよ」
双子弟「ああ、そうなんだ……」
双子父「全く、お袋も嫌な置き土産を残してくれたものだ……」
双子父「あの着物少女が、お袋が大事にしてた市松人形だったとはな……」
双子弟「ああ、そうだな……」
双子母「でも、そのおかげで助かったんでしょ?」
双子母「貴方、市松さんから資金援助受けてたじゃない」チラッ
双子父「うっ……」
双子母「それに、ここの自宅の名義は私よ!」
双子母「私が働いて建てた家だって、ちゃんと分かってる?」
双子父「……はい」ガクッ
双子弟「え?」キョトン
双子母「まぁ、家主の私が許可したんだから、貴方は文句を言わないで!」
双子母「元々、ここは私の父から受け継いだ土地なんだし!」
双子母「全く、これだから無職は!」
双子母「何で、ウチの男達は揃って無職なのかしら?」ギロッ
双子弟「申し訳ありません……」ペコッ
双子父「誠に面目ない……」ペコッ
双子母「……」フン
双子母「とにかく、貴方達はさっさと再就職先を見つけなさい!」
双子母「今年の3月末までに決めなければ、貴方とはもう離婚よ!」
双子母「ちなみに、財産分与も慰謝料も貴方には渡さないわ!」
双子母「貴方達二人には、3月末までには出てって貰うからね!」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子弟(はぁ、本当に困ったなぁ……)
双子弟(もうすっかり、着物少女達が俺の周りを固めてやがる……)
双子弟(ここ、実際は母さんの名義なのかよ……)
双子弟(その割りには、何で親父が威張ってたんだ?……)
双子弟「はぁ……」
双子父「……」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(とにかく、どうするか?……)
双子弟(相手は、あの姉さん達だからな……)
双子弟(結局、俺も無人島送りになるのか?……)
双子弟(本当に、それだけは嫌だなぁ……)
双子弟「はぁ……」
クルッ、ツカツカツカ……
ツカツカツカ、ツカツカツカ……
~自宅・リビング~
しばらくして――
双子姉「……」テキパキ
着物少女「……」テキパキ
スマホ娘「……」テキパキ
ガラケー娘「……」テキパキ
双子父「……」ズズッ
双子姉「……」テキパキ
着物少女「……」テキパキ
スマホ娘「……」テキパキ
ガラケー娘「……」テキパキ
双子母「ああ、爽快だわ……」
双子母「まるで、娘が増えたみたいね……」ニッコリ
双子父(全く、面白くない……)ズズッ
着物少女「よしっ、ここは良い感じじゃな」
着物少女「やはり、四人ですれば早く済むのぅ」
双子母「ええ、そうですね」
双子姉「お母さん。次のゴミの日はいつだっけ?」
双子姉「確か、年末年始はいつもと違うのよね?」
双子母「ええ、そうよ」ニコニコ
双子父(あのまま、あいつも生ゴミに出してやろうか?)
着物少女「どうせ、出すんならそこの穀潰しも出してやるぞ」
着物少女「さっきから、ろくに手伝いもせずに茶を飲んでおる」
双子父「……」ギロッ
双子母「貴方、そう睨まないの」ニコニコ
双子母「貴方が、若い子と浮気して懲戒解雇にならなければ、そんな風に言われずに済んだのに」ニコニコ
双子父「……」フン
スッ、ポリポリッ……
着物少女「まぁ、穀潰しはもう一人おるがな」
着物少女「双子父。ここに双子弟を呼んで来てくれ」
双子父「何故だ?」
双子姉「そりゃあ、そこで暇そうにしてるからでしょ?」テキパキ
双子姉「本当に、こう言った所も双子弟とそっくりなんだから」テキパキ
双子父「ちっ……」ムクッ
クルッ、スタスタスタッ……
着物少女「では、妾は玄関の掃除をしてくる」
着物少女「手が空いた者は、和室や廊下の方を頼むぞ」
双子姉「は~~い」
飼い猫「(°д°;;)」
双子母「もう、そんなにも怯えなくても大丈夫なのに」
双子母「本当に、この子は……」ニッコリ
飼い猫「(°д°;;)」
~自宅・階段~
双子父(全く、どいつもこいつも……)ムカムカッ
双子父(一体、俺の事を何だと思ってる?……)ムカムカッ
双子父(今頃、この家も土地も俺の物になるはずだったのに……)ムカムカッ
双子父(あの市松人形の所為で、全ての目論みが無に返した……)ムカムカッ
双子父「はぁ……」ムカムカッ
ピンポーーン……
着物少女「む? 来た様じゃな」
双子父(大体、何でこの家には擬人化した物が多いんだ……)ムカムカッ
双子父(お袋も、俺の事を邪魔するのか?……)ムカムカッ
双子父(結局、俺よりも出来の良い長男の方が良いのかよ……)ムカムカッ
双子父(思えば、あいつの親父さんにも良い印象は持たれてなかったからな……)ムカムカッ
双子父「……」ハッ
スッ、ガチャ……
「おおっ、よく来たな……」
双子父(まさか、それが原因で?……)
双子父(だから、俺はあいつの両親の残した遺産の相続権がなかったのか?……)
双子父(いや、そんなはずない……)
双子父(絶対にあり得ない……)
双子父(一体、何の為に俺はあいつと結婚したんだ?……)
双子父(俺は、あいつの妻だからあいつの両親の遺産ぐらい分けて貰えるだろ?……)
飼い猫「……」ヌッ
双子父(とにかく、あいつを探すか……)
双子父(いずれ、妻の財産は全て俺の物になるのだし……)
双子父(お袋、頼むから邪魔するなよ!)
双子父(これ以上、邪魔するなら俺は人の道を外れるからな!)
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
飼い猫「……」キョロキョロ
~自宅地下・シアタールーム~
スッ、ガチャ……
TV『どう気持ち良い?』
TV『私のお〇ぱい、気持ち良い?』
TV『このまま、私のお〇ぱいでしごいてあげるね』
TV『だから、沢山精〇出してね』
双子弟「……」ジーーッ
双子父「お前、そこでAV見るなよ」
双子父「俺もそれやったら、母さんにこっぴどく叱られたんだから」
双子弟「別に、良いじゃねぇか」ジーーッ
双子父「だかな」
TV『どう? もう出そう?』
TV『そろそろ、精〇出ちゃう?』
双子弟「ほら、良い所だからじゃまするなって……』
TV『あっ、あっ、あっ……』
TV『ああっ、ああっ、はぁ……』
双子父「おっ、出たな……」
双子弟「ああ、そうだな……」
TV『どう? 気持ち良かった?』
TV『私のお〇ぱい、気持ち良かった?』
双子弟(いや、今日はあんまり気持ち良くなかったです……)
スッ、ピッ……
双子弟「……」クルッ
双子父「とにかく、そこでAV見るな」
双子父「母さんに見つかる前に、さっさと片付けろ」
双子弟「へ~~い」
スッ、ジーーーーッ……
双子弟(はぁ、仕方ないな……)ムクッ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、スッ……
スッ、パコッ……
双子弟「……」
スッ、ジーーーーッ……
双子父「……」
双子弟「じゃあ、俺はもう行くぞ」
双子弟「と言うか、親父は何しに来たんだよ?」クルッ
双子父「俺か? 俺はお前を探しに来たんだ」
双子父「着物少女が、暇だったら掃除手伝ってほしいって言ってきたから、お前を探してたんだよ」
双子弟「……ああ、またか」
双子父「じゃあ、行くぞ」
双子弟「へいへい」
スッ、ガチャ……
双子母「あら? 何してるの?」
双子母「ここ、まだ使って良いとは言ってないわよ」
双子弟「ああ、ちょっと、DVDの調子を見ようと思って」クルッ
双子弟「だが、問題なく使えたから買い換える必要なんかねぇんじゃねぇか?」
双子母「そう。なら、早くここから出てって頂戴」
双子弟「へ~~い」
双子弟「ちなみに、何でここは使っちゃいけないんだ?」
双子弟「ここのDVDとかは、まだちゃんと使えるのに」
双子母「ここに、しばらくの間はこの子達を置いておく事にしたのよ」
双子母「いつ、どこで、何があるかが全く分からないからね」ソソッ
野営用品娘「……」ペコッ
防災用品娘「……」ペコッ
双子父「はぁ、また変なのが増えるのか……」
双子母「何か問題でもあるの?」
双子母「文句があるなら、今すぐ実家にでも帰ってくれる?」ギロッ
双子父「くっ……」
双子母「双子弟。貴方もよ!」
双子母「貴方、市松さんに失礼な事をしたでしょ?」
双子母「後で、離婚届にサインして貰うわ!」
双子母「はぁ、こんな事なら結婚なんてするんじゃなかったわ!」
双子父「おいっ、それは言い過ぎだろ!?」
双子父「こっちだって、辞めたくて辞めたんじゃねぇよ!」ギロッ
双子母「じゃあ、何で娘と歳が変わらない子と浮気してたの?」
双子母「おまけに、懲戒解雇にまでなって!」
双子母「もういい、もういいわ!」
双子母「貴方とは、もう離婚よ!」
双子母「荷物纏めて、今すぐ出てって頂戴!」ギロッ
双子弟(なんか、凄い事になってきたな……)
双子弟(新年早々、親の離婚話に巻き込まれるとは……)
双子弟(と言うか、何で俺まで巻き添えになるんだよ?……)
双子弟(まさか、これも姉さん達による陰謀なのか?……)
双子父「……冗談だろ?」
双子母「いえ、私は本気よ!」ジーーッ
用品娘達「……」ソソッ
「おいっ、何を騒いでおる?」
「双子弟は、見つかったのか?」
双子母「ええ、見つかりましたよ」クルッ
「どうせ、あ奴の事だから良からぬ物でも見ていたのだろ」
「本当に、そんなのを見て何が面白いのやら」
双子母「……ええ、そうですね」クルッ
着物少女「……」ヌッ
着物少女「双子弟。早く来い」
着物少女「そなた、今は暇なのであろう?」
双子弟「いや、暇じゃない」
着物少女「双子弟。早く手伝え」
着物少女「さもなけば、エルフに連絡して早速無人島送りにするぞ」
双子弟「!?」
双子母「え? まだ条件を満たしていなかったのではなかったのですか?」
着物少女「まぁ、まだ無理じゃけどな」
着物少女「いずれ、この穀潰し共は処分するんじゃし」
着物少女「じゃから、そなたは何も心配いらぬぞ」
着物少女「こんな年老いた穀潰しをここに置いておいたら、いくらでもそなたの資産が食い潰されてしまうわ」
双子父「何!?」ギロッ
着物少女「控えろ! この穀潰しが!」ギロッ
双子父「……」ビクッ
着物少女「まぁ、そう言う事じゃ」
着物少女「今更、穀潰し共が騒いだ所でどうにもならん!」
着物少女「双子父。そなたはもう実家に帰れ!」
着物少女「勝手ながら、妾の方でもう話を付けてあるからな!」
双子父「……」ウルッ
双子母「さぁ、早く二人ともここから出て行きなさい!」
双子母「ここは、もう貴方達の自宅ではないのだから!」
双子父「……もう勝手にしろ!」グスン
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ツカツカツカッ……
双子弟「……」
双子母「ほらっ、貴方ももう行きなさい!」
双子母「ここでAV見る子なんて、私にはもう必要なんかないわ!」
双子弟「……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ツカツカツカッ……
双子母「ああ、ごめんなさいね」
双子母「少し、お恥ずかしい所をお見せしちゃって」
防災用品娘「いえ、慣れてますから」
防災用品娘「前にお世話になっていた所は、もっと酷かったですし」
双子母「あら、そうだったの」
双子母「貴方達が前にいた所も、離婚問題とか出ていたのかしら?」
防災用品娘「はい」
野営用品娘「以前は、例の無人島にもいましたからね」
双子母「そう、そうだったの。本当に貴方も大変ね」
双子母「貴方、前の家では酷い事をされていなかった?」
双子母「お隣の所はキャンピングカー娘を所有されてたのだけど、そのキャンピングカー娘に酷い事してすぐさま逮捕されてたからね」
野営用品娘「……そうでしたか」
防災用品娘「ええ、多少は似た様な事がありましたよ」
防災用品娘「けど、もうそれも過去の話です」
双子母「あら、ごめんなさいね」
防災用品娘「いえ」
「ねぇ、何かあったの?」
「お父さん達、泣きながら二階にまで上がってったんだけど」
双子母「ああ、ちょっとあの人と離婚の話をね……」
双子母「あの人、一年近くも再就職先が見つからなかったでしょ?」
双子母「だから、もう切り捨てる事にしたのよ!」
双子母「ついでに、双子弟もね!」
「ああ、そうだったんだ……」
着物少女「とりあえず、妾達は掃除の続きをするぞ」
着物少女「そこの用品娘達は、あの穀潰しの代わりに手伝ってはくれぬか?」
防災用品娘「はい。かしこまりました」
着物少女「全く、あの穀潰し共は」
着物少女「そんな所もまでもが、遺伝してしまったか」
双子母「ええ、そうですね」
双子母(昔は、二人ともそんな風じゃなかったのに……)
防災用品娘「では、ここに荷物を置かせて頂きます」
防災用品娘「少しの間、待っていて下さいね」
着物少女「うむ。良いぞ」
双子母(まぁ、あの二人に比べたらまだマシな方だわ)
双子母(お金の方は、市松さんがなんとしてくださるみたいだし)
双子母(結局、あの人はお金しか興味なかった)
双子母(本当に、双子姉に悪い事をしたわ)
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~自宅2F・双子弟の自室~
1時間後――
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
弟彼女「……大丈夫?」
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
弟彼女「双子弟君、大丈夫?」
エルフ「ああ、全く反応がないわね」
双子母「ええ、そうですね」
双子母「とにかく、早めに連れてって貰えますか?」
双子母「私の夫は、もう荷物纏めてる最中ですから」
双子母「本当に、この子はどうしようもないわね……」
双子母「はぁ、こう言った所もあの人の血を引いたのね……」
双子弟「……」レイプメ
エルフ「では、こちらの書類にサインをお願い致します」スッ
双子母「はい。かしこまりましたわ」スッ
スッ、ピラッ……
双子母「……」
双子母「……」
双子母「……」
双子母「……」
弟彼女「……」チラッ
双子母(へぇ、ニート歴四年以上だったら、本当に1000万貰えるんだ……)
スッ、カキカキッ……
カキカキッ、カキカキッ……
スッ、ピタッ……
双子母「これで、宜しかったでしょうか?」スッ
エルフ「はい。確認致します」スッ
双子母「……」
エルフ「はい。結構ですよ」ニッコリ
双子母「では、早速お願い致します」
双子母「たとえ、この子が死んだとしても悔いはありません」
双子母「本当に、この度はご迷惑をお掛け致します」
双子母「ついでに、私の夫も引き取って頂きたいぐらいですわ」
エルフ「いえいえ」
弟彼女(いや、いくら何でも夫までもは無理だと思う……)
双子弟「……」レイプメ
「ふん。金の亡者が」
「そうやって、自分の息子を切り捨てて何が面白いんだか」
双子母「は?」クルッ
双子父「……」ヌッ
弟彼女(あらら……)
双子母「貴方、荷物の方は纏めたの?」
双子母「早く、荷物まとめて出てってくれない?」
双子父「ふん。誰が出ていくかよ!」
双子父「俺は、この場でお前を殺してやる!」
スッ、ガシャン……
双子母「!?」
エルフ「……」
弟彼女(えっ!? 散弾銃!?)
双子母「ふ~~ん」ニヤリ
双子母「貴方、それで私の事を撃つつもり?」
双子母「たとえ、私を殺したとしても貴方には1円も入らないわ!」
双子父「何?」スチャ
エルフ「ええ、そうですね!」
エルフ「だから、お止めになった方が宜しいですよ!」
エルフ「いくらお金が欲しいからと言って、それは間違っています!」
エルフ「本当に、何で男の人って馬鹿なんでしょうね?」ニッコリ
双子父「お前、知った口を聞くな!」
双子父「これは、俺達夫婦の問題なんだよ!」
エルフ「いや、ですから!」
双子母「貴方、何か勘違いしてない?」
双子母「私はただ、この人に双子弟の新しいバイトを斡旋して貰ってただけなんだけど」
双子父「は?」キョトン
エルフ「ええ、実はそうなんですよ!」ニッコリ
双子母「だから、今私は挨拶をしていたのよ」
双子母「この人の職場は、結構ハードだから」
双子母「それに、この子は車の免許すら持ってないでしょ?」
双子母「この人に斡旋して貰ったバイトが終わったら、すぐにも車の免許ぐらいは取りに行かせようと思って」
双子父「……」
エルフ「……」ニコニコ
弟彼女(ああ、どうなるのかな?……)
双子父「だが、俺はそう簡単には信じねぇぞ!」
双子父「お前さえ死んでくれたら、俺に全ての遺産が入るんだ!」
エルフ「いや、だから……」
弟彼女「おじさん。落ちついで下さい……」
弟彼女「そんな事してたら、ますますおじさんの立場が悪くなるんですよ!」
双子父「煩い!」
双子母「はぁ、困ったわね……」
エルフ「じゃあ、何で離婚したくないんですか?」
エルフ「別に、お子さんも成人されているんですから、離婚しても良いじゃないですか」
双子母「……」
双子父「だから、俺は離婚したくねぇんだよ!」
双子父「一体、俺に何の不満があるんだよ?」
双子母「色々あるわ!」
双子母「前にも言ったけど、もう貴方の事は信用出来ないのよ!」ギロッ
双子父「なら、どうやったらやり直してくれるんだ?」
双子父「俺の今後の生活は、一体誰が面倒を見てくれるんだ?」
双子母「はぁ、本当に貴方って馬鹿ね……」
双子母「私は、もう貴方とは一緒にいたくないの……」
双子母「だから、貴方は実家に帰りなさい!」
双子母「もう既に、お義兄さん達には話を通してあるんだから!」
双子父「ふざけるな!」
エルフ「……」スッ
スッ、ダーーン……
弟彼女「きゃあっ!?」
双子父「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子母「……あら?」キョロキョロ
見えない壁「……」ピキピキッ
エルフ「……」スッ
双子母(何かしら? この宙に浮いた丸いの?)
「はい。そこまでにして下さい!」
「私は、警察の者です!」
双子父「何?」クルッ
エルフ「あら? この声は?」ハッ
双子父「貴様、一体何者だ!?」
双子父「人の家に土足で踏み込むとは、一体どう言う神経してるんだ!?」
弟彼女(一体、誰が通報したんだろう?)
見えない壁「……」シューーッ
~自宅2F・廊下~
双子父(こいつ、よく見たらただの女じゃねぇか……)
双子父(こいつ一人なら、なんとかなるな……)
衛生士官妹「さぁ、早く銃を置いて下さい!」
双子父「煩い。こっちには人質がいるんだ!」
双子父「怪我したくなかったら、大人しくしてやがれ!」スチャ
衛生士官妹「くっ……」ギロッ
衛生士官妹(とにかく、人質の安否を確かめないと……)
衛生士官妹(一体、何人の人質がいるの?……)
衛生士官妹(ここ、確か弟彼女ちゃんの彼氏さんの自宅よね?……)
衛生士官妹(まさか、あの中に弟彼女ちゃんが?……)ハッ
双子父(くっ、少し厄介な事になったな……)ウルッ
スッ、ダ--ン……
双子父「!?」ビクッ
双子父(なっ、誰が撃った?……)キョロキョロ
双子父(もしかして、目の前にいる婦警か?……)キョロキョロ
衛生士官妹「えっ!? 今のは誰が撃ったの!?」
双子父(じゃあ、こいつ以外の誰かか……)キョロキョロ
双子父(本当に、色々と厄介な事になってきたぜ……)キョロキョロ
衛生士官妹「……」キョロキョロ
衛生士官妹(良かった。撃たれてなくて……)
~自宅2F・双子弟の部屋~
エルフ(とにかく、そろそろウザイから制圧しよ……)
エルフ(このおっさん、あんな玩具で何がしたいんだか……)
エルフ(まぁ、最初からあれは玩具だって解ってたけど……)
エルフ(全く、私の仕事を増やさないでほしいわ……)スッ
弟彼女(鉄アレイ?)
エルフ「……」ブン
ドゴッ、ズシッ……
双子父「――っ!?」
フラッ、ドサッ……
エルフ「ふぅ……」
玩具の銃「……」ポトッ
双子父「うぐぐっ……」ピクピクッ
エルフ「ふん。女だからって舐めないでね!」
エルフ「私、これでも元アメリカ兵なんだから!」
双子父「!?」ガーーン
エルフ「婦警さん。早く取り押さえて!」
エルフ「ああ、その散弾銃は玩具だから、もう大丈夫よ!」スッ
「はい。かしこまりました」
双子父「!?」ガーーン
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子父「くっ……」ピクピクッ
エルフ「……」ニッコリ
スッ、ドゴッ……
双子父「ぐはっ!?」ビクン
双子父「げほっ、ごほっ……」ピクピクッ
エルフ「あら、結構痛そうね!」ニコニコ
「あの、エルフさん。やり過ぎですよ」
「後で、聴取を取らせて貰っても宜しいですか?」
エルフ「ええ、良いわよ!」ニコニコ
スッ、ドゴッ……
双子父「ぐっ、ぐはっ!?」ビクン
「いや、だから蹴り過ぎですって!」
エルフ「良いじゃない。少しぐらい?」ニコニコ
弟彼女(いや、あれはやり過ぎでしょ……)
弟彼女(確実に、足の上に鉄アレイが落ちてたけど……)
弟彼女(エルフさん。いくら何でも足に向けて鉄アレイなんか投げつけなくても……)
弟彼女(おまけに、蹴り倒した後に腹部に蹴りまで入れるなんて鬼過ぎる……)
双子母「ふふっ、いい気味ね……」
弟彼女「!?」クルッ
エルフ「あら? 双子母さんからは好感を得たわよ」ニコニコ
「だからって、もうそれ以上は止めて下さい!」
「この人、本当に死んじゃいますよ!」
エルフ「はいはい。分かったわよ」
エルフ「それじゃあ、さっさと手錠掛けてくれないかしら?」
エルフ「そうじゃなきゃ、本当に私が殺しそうだから」
「はい。かしこまりました」
双子父「!?」ガーーン
双子母「弟彼女ちゃん。怪我はない?」クルッ
双子母「本当に、ウチのろくでなしが迷惑掛けてごめんなさいね」ペコッ
弟彼女「いえ、大丈夫です……」
双子母「けど、弟彼女ちゃんはかなり怖い思いしたでしょ?」
双子母「本当に、こんな時にも関わらずウチの馬鹿息子はまだ寝てるんだから」
弟彼女「ええ、そうですね……」
双子弟「……」レイプメ
スッ、グイッ……
カシャン、カシャン……
「ふぅ……」
エルフ「お二人とも、犯人は無事に拘束致しました」クルッ
エルフ「ですから、もうご安心下さい!」ニッコリ
双子母「あら、そうなの?」
弟彼女「はい、かしこまりました」
エルフ「ちなみに、あの銃はただの玩具ですよ!」ニコニコ
エルフ「どうやら、そこでまだ寝てる双子弟さんの玩具みたいですけど!」ニコニコ
弟彼女「あっ」ハッ
双子母「そう言えば、そんなのを昔から何丁か持ってたわね」
双子母「全く、本当に紛らわしい事をしてくれるわ!」ギロッ
弟彼女「ええ、そうですね!」ギロッ
双子弟「……」レイプメ
双子母「とにかく、早く連れて行ってくれない?」
双子母「あっ、ウチの元夫は別に逮捕して貰っても構わないから」
衛生士官妹「はい。かしこまりました」ヌッ
エルフ「では、早速双子弟さんを新しい職場にまでお連れ致します!」ニコニコ
エルフ「期間は7泊8日になりますから、どうかご安心下さい!」ニコニコ
双子母「はい。お願い致します!」ペコッ
弟彼女「双子弟君、頑張ってきてね!」ニッコリ
衛生士官妹「じゃあ、私も聴取を取らせて頂きます」
衛生士官妹「お二人とも、お怪我はありませんでしたか?」
双子母「ええ、まあね」
双子母(案外、男って簡単に処分出来るのね)
双子母(こんな事なら、もっと早くに処分しとけば良かったわ)
双子母「はぁ……」
双子父「……」ガクッ
~自宅・階段~
着物少女「うむ。どうやら、もう既に制圧したそうじゃぞ」
着物少女「エルフの奴、最初からこうなるのを分かってて、ここを魔法で防音にしておったか」
衛生士官「ええ、そうですね」
着物少女「ちなみに、誰が警察に通報したのじゃ?」
着物少女「妾達は、一度も警察に電話すらしとらんぞ」
衛生士官「ああ、それはエルフさんですよ」
双子姉「なんか、お父さんの様子がおかしいから衛生士官妹さんに来て貰ってたんだって」
双子姉「この近くに、妹さんが勤務してる交番があるから」
スマホ娘「へぇ……」
双子姉「だから、最初から問題はなかったんじゃないの?」
双子姉「そもそも、双子弟とお父さんの事を追い出したかったんだし」
双子姉「お母さん。前から愚痴ってたからね」
双子姉「じゃなきゃ、エルフさんに双子弟達の処分なんて依頼してないと思うよ」
着物少女「まぁ、そうなんじゃが」
ガラケー娘「とりあえず、掃除の方はどうなさいますか?」
ガラケー娘「まだ、二階の方は済ませてはおりませんけど」
着物少女「どの道、あ奴等が降りてこなければ、どうにもならんよ」
着物少女「今の二階は、結構な修羅場だった様じゃし」
着物少女「じゃから、二階の掃除はまだ駄目じゃ」
着物少女「ほれっ、刑事ドラマとかで出てくる現場保存とか言う奴じゃよ」
ガラケー娘「ああ、そうでしたね」
スマホ娘「まぁ、あの二人を消せるなら賛成するよ」
スマホ娘「あの二人、あまり良い感じがしなかったもん」
スマホ娘「ついでに、私はガラケー娘も消したかったんだけど……」
スマホ娘「今はもう市松さんの持ち物なら、それは仕方ない事なんだよね?」
着物少女「ああ、そうじゃな」
ガラケー娘「うふふっ、残念でしたね」
スマホ娘「うん。全くだよ……」ガクッ
衛生士官「妹ちゃん。いつ終わる?」
衛生士官「私、そろそろ戻らなきゃいけないんだけど?」
「姉さん。まだ帰らないでね!」
「と言うか、エルフさんと一緒にこの二人を連れてってよ!」
衛生士官「え~~っ?」
「駄々捏ねない!」
衛生士官「は~~い」
衛生士官「はぁ、妹ちゃんがエルフさんにすっかり染められちゃった」
衛生士官「特に、ここ最近はかなり酷いね」
衛生士官「昔は、結構可愛かったのになぁ」
衛生士官「本当に、何でこうなったんだか?」ガクッ
「聞こえてるよ!」
衛生士官「え?」ムクッ
「姉さん。気が散るから下で静かにしてて!」
衛生士官「は~~い」
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、クルッ……
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、ピタッ……
エルフ「ふぅ……」
スマホ娘「あっ、お疲れ様です」
スマホ娘「後、どれぐらいで終わりますか?」
エルフ「さぁ、まだ分からないわ」
エルフ「まぁ、事情聴取もすぐに終わるわよ」
エルフ「あの二人は、ウチで処分するもの」
エルフ「だから、あんた達は何も心配入らないわ」
エルフ「私の所有してる用品娘達は、7泊8日でここに置いておくし」
着物少女「ふむ。そうか」
スマホ娘「あの子達は、期間限定なんだね」
双子姉「なんとか、長くここに居させられないかな?」
エルフ「でも、ウチに来てくれたらいつでも会えるわよ」
エルフ「あの子達も、あんた達の事を気に入ってるもの」
エルフ「所詮、ニートなんてこの世に存在する意味すらない!」
エルフ「四年以上ニートしてる奴の末路なんて、もっと悲惨だからね!」ニッコリ
衛生士官「ええ。そうですね!」ニッコリ
双子姉「え?」
スマホ娘「そんなに酷いんですか!?」
エルフ「ええ、そうよ!」ニコニコ
その後、俺と親父は無理矢理どこかへと連行された。
本当に、何で親父までもが連行されてるんだか……
双子父「くっ、いたたっ……」ピクピクッ
双子父「絶対に、お前ら全員を訴えてやる……」ピクピクッ
双子弟「……」レイプメ
エルフ「さぁ、もう行くわよ」
弟彼女「双子弟君。行ってらっしゃい!」ニコニコ
双子母「別に、生きて帰ってこなくても良いわよ!」ニコニコ
結局、俺の親父にはしっかりと別件でも前科が付き、おまけに母さんとの離婚すらすぐに成立。
それに対して一方の俺はと言うと、翌日の朝から例の無人島内で7泊8日の廃墟探索をする羽目になったのだった。
~登場人物3~
エルフ:NGOスタッフ。年齢は非公表。金髪ロングの白人系爆乳美女。見た目は美人なのだが性格や言動等に問題があり、よく周囲に自分から多くの敵を作っている。元アメリカ兵であり、キャピ娘を二人、用品娘を二人所有している。
キャピ娘達:エルフの所有しているキャンピングカー娘達。必要に応じて人と車の姿を使い分けている。人の姿をしている時は黒髪ロングの爆乳美少女で、車の姿の時はキャピ娘Dはレンジャーベース、キャピ娘Eがローザベースの大型車である。元々、キャンピングカー娘として製造されておらず、所有者の都合でキャピ娘仕様に途中から改造された為、未だに精神的に不安定。
用品娘達:エルフの所有している用品娘達。防災用品、野営用品が擬人化した姿。見た目は18歳ぐらいの黒髪ショートの巨乳美少女。防災用品娘は作業員の様な服装等をしていて、野営用品娘はキャンプに行く様な服装等をしている。様々な用品が入った特殊なリュックを背負っていて、キャピ娘達とは協力関係にある。着物少女からの依頼で、主人公の自宅に短期間だが派遣されてきた。
巨大猫:エルフのペット。年齢は50。柄は三毛で性別はメス。体長はライオン並みの大きさ。化け猫の一種で人間とも意思疏通が出来、古風な話し方をする。ニート達が無人島で悲惨な死に方等をする前から、無人島で暮らしていた。
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~無人島・簡易ヘリポート~
滞在初日――
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
巨大猫「……」
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
巨大猫「……」
米兵達「……」スタスタスタッ
エルフ「あら、まだここにいたんだ」
エルフ「ねぇ、早く行って来たら?」
エルフ「前から、廃墟探索してみたかったんでしょ?」
エルフ「とにかく、早く廃墟探索に行ってきなさい」
エルフ「ほらっ、あそこにいる巨大猫があんたの事を案内してくれるからさ」
双子弟「……」レイプメ
エルフ「……どうかしたの?」
巨大猫「完全に、気絶しておるな」
エルフ「ああ、そうなんだ」
エルフ「せっかく、お給料も弾んであげるのになぁ」
エルフ「あんた、彼女とここ最近は上手くいってないんでしょ?」
エルフ「おまけに、先月で失業までしてしまってるし」
双子弟「……」レイプメ
エルフ「聞いてるの?」
スッ、ドゴッ……
双子弟「!?」ビクン
双子弟「いたたっ、何すんだよ?……」
双子弟「無理矢理、ここに連れてきた癖に……」クルッ
エルフ「うん。それで?」ニッコリ
双子弟「俺、早くここから帰りたいよ……」
双子弟「ここにいたら、俺まであいつらみたいに殺されそうだからさ……」クイクイッ
エルフ「ああ、あれね……」ハッ
遺体袋の山「……」
エルフ「あれは、昨日死んだ奴等の死体よ」
エルフ「場合によっては、あんたにもここで死んで貰うかもしれないけど」
双子弟「!?」ガーーン
エルフ「一応、あんたの母親が同意書にもサインしてくれたし、ここであんたが死んだとしても大して問題にもならない!」
エルフ「ニート対策基本法では、特例で親が同意さえすれば早期に処分する事も可能なのよ!」
エルフ「ただし、その場合は緊急性が高いものに限られる!」
エルフ「まぁ、今のあんたみたい期間限定でここに送られてくる場合もあるからね!」ニッコリ
双子弟「なら、俺は生きて帰れるのか?……」
双子弟「あいつらみたいに、ここですぐさま殺されたりはしないんだよな?……」
エルフ「ええ、そうよ!」ニコニコ
双子弟「ちなみに、その問題の廃墟と言うのは?……」
双子弟「ここ、どう見たってただの離島じゃねぇか……」
双子弟「おまけに、何で米軍の兵士達までここにいるんだよ?……」
エルフ「うん。秘密!」ニコニコ
巨大猫「ともかく、そなたはさっさと行け」
巨大猫「早くせねば、日が暮れてしまうぞ」
双子弟「!?」ビクッ
巨大猫「全く、ここ最近の若い者は」
巨大猫「真面目に働いてさえいれば、無駄に命を散らす事もなかったのに」
エルフ「ええ、そうね!」ニコニコ
双子弟「……」
エルフ「だから、早くあんたも行って来たら?」
エルフ「あんたには、その廃墟の中で宿泊をして貰う」
エルフ「じゃあ、私達はもうこれで」
エルフ「後、ここの兵士達にはあんたの事を知らせてあるわ」
エルフ「巨大猫。早速、廃墟にまで案内してあげて」
巨大猫「うむ。了解した」
双子弟(結局、行く羽目になるのか……)グスン
スッ、ムクッ……
双子弟「……」キョロキョロ
双子弟「……」パンパン
双子弟「……」パンパン
双子弟「……」キョロキョロ
巨大猫「では、行くぞ」
エルフ「うん。行ってらっしゃ~~い!」ニコニコ
クルッ、トコトコトコッ……
トコトコトコッ、トコトコトコッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
エルフ「ふぅ……」
キャピ娘D「やっと、行って下さいましたね」
エルフ「ええ、そうね……」クルッ
エルフ「二人とも、今日の夕飯は何?」
エルフ「そろそろ、日も暮れてくるけど」
キャピ娘D「今日は、週に一度のMREレーションの日です」
キャピ娘D「ちなみに、それは私達も食べなければならないのですか?」
キャピ娘D「私達、まだそれを食べた事がないのですけど」
エルフ「あら? そうだったっけ?」
エルフ「そろそろ、貴女達にも食べさせてみようかしら?」ニッコリ
キャピ娘達「……」
キャピ娘D「では、早速ご用致します」
キャピ娘D「他に何か、申し付ける事はございますか?」
エルフ「いえ、無いわ」
キャピ娘D「それでは、私達はもうこれで」
キャピ娘D「何か他にお申し付ける事がございましたら、すぐにご命じ下さいませ」
エルフ「ええ、了解したわ」
キャピ娘達「失礼致します」ペコッ
クルッ、スタスタスタッ……
エルフ「……」
エルフ「……」
エルフ「……」
エルフ「……」
エルフ「う~~ん。何かやっぱおかしいわねぇ……(英語)」
エルフ「あの子達、あんなに素直な子だったかしら?……(英語)」
米兵達「……」スタスタスタッ
エルフ「まぁ、ちゃんとしてくれるんなら別に良いか……(英語)」
エルフ「今は、新しく用品娘達もいるし……(エルフ)」
エルフ「もしくは、つい最近買ったこれが原因かもね……(英語)」
エルフ「あの子達、それが原因でああなっているのかしら?……(英語)」クルッ
豪華キャンピングカー「……」ピカピカッ
エルフ「やっぱり、これが原因かもね……(英語)」
米兵達「……」スタスタスタッ
~無人島・砂浜~
双子弟「なぁ、ちょっと聞いて良いか?」ザッザッザッ
双子弟「ここでの生活は、もう長いのか?」ザッザッザッ
巨大猫「ああ、まあな」ザッザッザッ
双子弟「じゃあ、何でお前は日本語を話せるんだよ?」ザッザッザッ
双子弟「お前は、一体何者なんだ?」ザッザッザッ
巨大猫「化け猫の一種じゃよ」ザッザッザッ
ザザーーーーン、ザザーーーーン……
双子弟「は? 化け猫?」ザッザッザッ
双子弟「お前は、化け猫の一種なのか?」ザッザッザッ
巨大猫「ああ、そうじゃ」ザッザッザッ
双子弟「じゃあ、何で死んだんだ?」ザッザッザッ
双子弟「お前も、ここに送られてきたのか?」ザッザッザッ
巨大猫「ああ、まあな……」ザッザッザッ
巨大猫「妾がここに来て、もう50年になる」ザッザッザッ
巨大猫「元々、妾はとある港町に住んでおった」ザッザッザッ
巨大猫「じゃが、猫嫌いな奴等が妾をここに捨てていった」ザッザッザッ
巨大猫「その後、今の姿になる前に多数の猫達がここに連れてこられ、次々と連れてこられてはすぐに餓死」ザッザッザッ
巨大猫「ろくに島の中には餌や水もなく、皆ここに自分達の事を捨てた人間達の事を深く恨みながら息絶えたのじゃ」ザッザッザッ
双子弟「……」ザッザッザッ
巨大猫「他に質問はあるか?……」ザッザッザッ
双子弟「いや、もう良い……」ザッザッザッ
巨大猫「ちなみに、そなた猫を虐待した事があるじゃろ?」ザッザッザッ
巨大猫「妾の目には、そなたが虐待していた猫の姿が見える」ザッザッザッ
双子弟「!?」ザッザッザッ
巨大猫「そ奴、そなたの事を深く恨んでおるぞ?」ザッザッザッ
巨大猫「今の妾に、そのままここで死なせてくれと訴えておるわ」ザッザッザッ
双子弟「……」ピタッ
双子弟(まっ、マジかよ……)
巨大猫「じゃから、そなたも気を付ける事じゃな」ザッザッザッ
巨大猫「ここに短期間とは言え、7泊もするのじゃし」ザッザッザッ
巨大猫「ここでは、数多くのニート達も死んでおるぞ」ザッザッザッ
巨大猫「つい最近も、ここで若い娘が無理矢理何度も犯されておったわ」ザッザッザッ
双子弟「……」
ザッザッザッ、ザッザッザッ……
巨大猫「ほれ、見えて来たぞ」ザッザッザッ
双子弟「ん? あの建物か?」ザッザッザッ
双子弟「なんか、かなり古びた建物だな……」ザッザッザッ
双子弟(まぁ、実際にここにいるのは短期間だけだ……)ザッザッザッ
双子弟(せめて、まともな布団ぐらいあれば良いんだけどな……)ザッザッザッ
巨大猫「……」ザッザッザッ
双子弟「……」ザッザッザッ
ザザーーーーン、ザザーーーーン……
~無人島・アパート前~
巨大猫「さぁ、着いたぞ。ここがそなたの寝床じゃ」
巨大猫「まぁ、詳しくは中を見てみるがよい」
巨大猫「では、妾はこれで失礼する」
巨大猫「ちゃんと、ここに7泊するのじゃぞ」
双子弟「ああ、了解した……」
巨大猫「……」
双子弟(なんか、本当にボロい建物だな……)
双子弟(ここで、7泊もするのか……)
双子弟(一応、金はあのおばさんから貰えるみたいだし……)
双子弟(ここで、噂では数多くのニート達が死んだみたいだからな……)
双子弟「ん?……」ハッ
巨大猫「……」ジーーッ
双子弟「……」クルッ
巨大猫「……」ジーーッ
双子弟「……」
巨大猫「……」ジーーッ
双子弟「……」
巨大猫「……」ジーーッ
双子弟「……」
巨大猫「早う入れ!」ジーーッ
双子弟(とにかく、中に入るか……)
双子弟(なんか、あの巨大猫が見つめてくるし……)
双子弟(じゃあ、とっとと早く終わらせて家に帰るか……)
双子弟(帰ったら、姉さんの事を確実にぶん殴ってやろ……)
クルッ、ザッザッザッ……
ザッザッザッ、ザッザッザッ……
巨大猫(うむ。ちゃんと入った様じゃな……)
~アパート・吹き抜け~
双子弟(ふぅん。なんか、変わった作りだな……)
双子弟(日本でロ型の建物とは、また珍しい……)
双子弟(ここは、天井がなく吹き抜けとなっているな……)
双子弟(一体、部屋の中はどうなってんだよ?……)
双子弟(ん?)ハッ
ニート達「……」グッタリ
遺体袋の山「……」
双子弟(げっ、ここにも遺体袋が沢山ある……)
双子弟(はぁ、本当に勘弁してくれよな……)ウルッ
双子弟(姉さん。絶対にこれ知ってて送り込んだろ?……)
双子弟(それに加えて、スマホすら家に忘れてきたからな……)
双子弟(はぁ……)
ニート達「……」グッタリ
遺体袋の山「……」
「おいっ、そこで何している?」
「お前、新たにやって来た期間限定の滞在者か?」
双子弟「ん?」クルッ
米軍士官「……」
双子弟「ええ、実はそうなんです」
双子弟「ここ、やけに死体が多いですね」
米軍士官「ああ、まあな」
米軍士官「とりあえず、これをお前に渡しておく」
米軍士官「これは、短期間ここに滞在する者に配られるIDカードだ」
米軍士官「こいつがなければ、お前までここで殺されるぞ」
米軍士官「それが嫌なら、ちゃんと見える様に首に掛けておくんだな」スッ
双子弟「はい。ありがとうございます」スッ
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(何か感じ悪いなぁ……)
双子弟(あっ、ここでの食事をどうするかを聞いてなかった……)
双子弟(俺、全く何も持ってきてないからな……)
双子弟(思えば、今の俺は黒のジャージ姿だし、スマホも現金もない……)
双子弟(と言う事は、もう既に用意されているのか?……)
双子弟(風呂やトイレとかも、今更だが一体どうするんだよ?……)
ニート達「……」グッタリ
遺体袋の山「……」
双子弟(え~~っと、俺の部屋は?……)キョロキョロ
双子弟(俺の部屋は、一体どこになるんだ?……)キョロキョロ
双子弟(ん? 何かあそこに掲示板らしき物があるぞ……)
双子弟(向こうにはまだ生存者がいるみたいだし、今から向こうにも行ってみるか……)
クルッ、スタスタスタッ……
ニート達「……」グッタリ
遺体袋の山「……」
~自宅・リビング~
その頃――
双子姉「そろそろ、あいつが向こうに着く頃かな?」
双子姉「そのまま、別に死んできて貰っても良いんだけど」
双子姉「お母さんも、見かけによらず結構ドライだね」
双子姉「長年一緒にいた家族二人を一気に切り捨てたんだから」
双子母「ええ、まあね……」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子姉「それで、給付金は入るの?」
双子姉「あいつがもし死んじゃったら、どうなるのよ?」
双子母「エルフさん曰く、その場合は国から賠償金が支払われるわ」
双子母「大体、一人につき500万ね」
双子姉「へぇ……」
双子母「まぁ、今は安全になったみたいだし」
双子母「去年までは、民間人はあまり立ち入れない場所だったみたいよ」
スッ、ポリポリッ……
双子姉「ああ、その噂知ってる!」
双子姉「なんか、以前どこかの住宅街に謎の生物が現れてた奴よね?」
双子姉「噂によると、その島にも生息していた痕跡があった!」
双子姉「それで、長年に渡って政府がずっと立ち入りを禁止にしていたとか!」
双子母「ええ、そうよ!」
ガラケー娘「……」
スマホ娘「なんか、かなり奇妙な話だね……」
双子母「けど、ちゃんと生きて帰ってくるかしら?……」
双子母「私としては、1000万にした方が良かったかな……」
双子母「もし仮に、あの子が生きて帰ってきたら大幅にお金が減らされるのよ!」
双子母「しかも、それは全てあの子のものになる!」
双子母「ああ、やっぱり1000万にしとけば良かった!」
双子母「あの人が浮気してた所為で、私の貯金までもが慰謝料として消えちゃってたからさ!」
双子姉「……お母さん」
着物少女「双子母。そう取り乱すな」
着物少女「どの道、生きて帰ってきたら100万は手に入るのじゃし」
着物少女「あ奴、色々と金には困っておるじゃろ?」
着物少女「もういっその事、その100万は手切れ金として渡してはやらんか?」
双子姉「手切れ金?」
双子母「まぁ、そう言った考えもあると思いますが」
ガラケー娘「ええ、そうですね」
着物少女「じゃから、今はエルフからの連絡を待とう」
着物少女「そう簡単に、人間はすぐ死ぬ訳ではないのじゃし」
着物少女「おおっ、そう言えばあの島には妾の知り合いがおるぞ」
着物少女「思えば、もう何十年も会っておらんかったな」
双子母「え?」
双子姉「いや、それはいつの話なのよ?……」
着物少女「はて、それはいつの事じゃったかな?」
双子母「はぁ、仕方ないわねぇ……」
双子母「どの道、あの子はここを出ていくんだし、あの100万は手切れ金として渡してあげるわ……」
双子母「けど、他に金策の当てはあるの?」
双子母「そろそろ、税金とかも支払わなければならないし」
着物少女「ああ、大丈夫じゃよ!」
着物少女「一体、何の為に妾がここにおる!」ニッコリ
双子母「……」
着物少女「ガラケー娘。少し、妾は出掛けてくる」
着物少女「そなたは、ここにおれ」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
着物少女「後、金の事は心配するな」
着物少女「妾がしっかりと用立ててやろう」
双子母「……本当に大丈夫なの?」
着物少女「まぁ、全て妾に任せておけば良い!」ニッコリ
着物少女「では、もう行ってくる」
着物少女「夕食の時間には戻ってくるからな」
双子姉「うん。いってらっしゃい」
着物少女「まぁ、妾はすぐに帰ってくるがな」
着物少女「巨大猫の奴、まだあそこにいるのかのぅ?」
スッ、ムクッ……
着物少女「……」スッ
シュン、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シューーーーーーーーッ……
シューーーーーーーーッ、シュン……
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~アパート・吹き抜け~
双子弟「おいっ、大丈夫か?……」
双子弟「やけに、酷い怪我をしてるみたいだが?……」
DV夫「はぁ、はぁ、はぁ……」ピクピクッ
双子弟「あんた、かなり酷い怪我だぞ?……」
双子弟「一体、誰にやられたんだよ?……」
DV夫「はぁ、はぁ、はぁ……」ピクピクッ
米軍士官「おいっ、そいつに関わるのは止めとけ!」
米軍士官「そいつは、最低最悪な父親だぞ!」
双子弟「!?」クルッ
米軍士官「こいつは妻に暴力をふるい、金欲しさに実の娘に売〇を強要させた挙げ句、自作の裏ビ〇オに娘を出演させてやがった!」
米軍士官「だから、こいつはここでリンチされた!」
米軍士官「下手にそうやって関わるのは、絶対に止めといた方が良いぞ!」
双子弟「え? ああ、はい……」
ニート「頼む、何か食い物をくれ……」ノソノソッ
ニート「俺、ここに来てから何も食ってないんだ……」ノソノソッ
双子弟「!?」クルッ
ニート「なぁ、頼むから何か食い物をくれよ……」ノソノソッ
ニート「俺、このままだと本当に死にそうなんだ……」ノソノソッ
双子弟「……」ゾクッ
米軍士官「ほらっ、言わんこっちゃない!」
米軍士官2「中隊長。どうかしたんですか?(英語)」スタスタスタッ
米軍士官2「何故、日本語で怒鳴ってるんですか?(英語)」スタスタスタッ
米軍士官「ああ、ちょっと新しく来た期間限定の滞在者がやらかしただけだ(英語)」
米軍士官「本当に、何でこんな奴等に関わりたくなるのか?(英語)」
米軍士官2「へぇ……(英語)」ピタッ
ニート「なぁ、頼むよ……」ノソノソッ
ニート「頼むから、何かくれ……」ノソノソッ
シンママ「あんた、ここに来た新参者かい?……」ポロポロッ
シンママ「お願いだから、何か私に頂戴……」ポロポロッ
シンママ「ここに来てから、全く何も食べてないの……」ポロポロッ
シンママ「お願い。早く何か頂戴……」ポロポロッ
双子弟「……」
米軍士官「さぁ、どうするんだ?」ギロッ
元記者「おいっ、何か新参者が来たぞ……」ノソノソッ
元記者「頼む、俺にも何かくれ……」ノソノソッ
シンママ「ねぇ、お願いよ……」ポロポロッ
不良「みず……」グッタリ
双子弟「……」
ストーカー男「ああ、どうして俺がこんな目に……」ポロポロッ
虐待女「神よ、どうか私をお救い下さい……」ポロポロッ
双子弟(なんか、ここは思った以上の地獄だな……)
双子弟(皆、ニート歴四年以上あるのか?……)
双子弟(ここでは、常に死体に囲まれ精神を病む……)
双子弟(ろくに水や食料もなく、風呂すらも入れない……)
双子弟(ああ、本当に最悪だな……)
双子弟(これが、噂に聞くニート達の末路なのか?……)
DV夫「……」ガクッ
米軍士官「ん? また一人死んだのか?(英語)」
米軍士官「おいっ、衛生兵!(英語)」
「はい!(英語)」
フラッ、ドサッ……
DV夫の死体「……」
双子弟(あっ、あの人が倒れた……)クルッ
双子弟(まぁ、あんな酷い怪我してたから仕方ないな……)
スタタタタタッ、スタタタタタッ……
スタタタタタッ、ピタッ……
米軍士官2「おいっ、任務の邪魔だ。向こう行ってろ!」
米軍士官2「お前、私の話を聞いているのか?」ギロッ
双子弟「え? ああ、はい……」クルッ
米軍士官2「よしっ、ちゃんと聞こえてるみたいだな!」
米軍士官2「お前の部屋は、適当に探せ!」
米軍士官2「ただし、絶対に他の奴等を入れるなよ!」
双子弟「サーッ、イエス・サーッ!」ビシッ
クルッ、スタタタタタッ……
米軍士官「なぁ、そいつもう死んだのか?(英語)」
米軍士官「全く、あの女は何人殺すんだか……(英語)」
米軍衛生兵「はい。もう既に死んでいます(英語)」
米軍士官2「ですが、それがあいつの任務ですよ(英語)」
米軍士官2「例の擬人化娘達を作るには、こいつらの死体が必要みたいですから(英語)」
米軍士官「けどな……(英語)」
米軍士官2「中隊長。これも任務の内なんです(英語)」
米軍士官「はぁ、本当に上も何を考えてるんだか……(英語)」
米軍士官「あのおかしなエルフ女の元上官や軍の研究者達も、よくあいつなんかと仲良くしているな?……(英語)」
米軍士官2「ええ、そうですね(英語)」
米軍士官「中尉、後何日で終わる?(英語)」
米軍士官「我々は、後何日ここにいんだよ?(英語)」
米軍士官2「まだ、今日を含めても四日はありますよ(英語)」
米軍士官「ああ、そうか……(英語)」
米軍士官「じゃあ、まだ我々はここにいるのか……(英語)」
米軍士官「ここ、確か日本人以外にも居やがるんだよな?……(英語)」
米軍士官2「ええ、今はどこの国でも同様の法律と施設等があります(英語)」
米軍士官2「皆、例の擬人化モードの実装には大変興味があるみたいですし(英語)」
米軍士官2「でなければ、例の研究があそこまで進んではおりませんよ(英語)」
米軍士官2「元々は、日米合同での極秘プロジェクトの一貫だった様ですから(英語)」
米軍士官「ああ、そうだったな……(英語)」
米軍士官「とりあえず、そいつらの死体を適当に搬出しろ……(英語)」
米軍士官「私は、少し外に出てくる……(英語)」
米軍士官「本当に、ここはかなりの地獄だよ……(英語)」
米軍士官「まぁ、例の半魚人達がいなくなったから、多少はマシな場所にはなったみたいだがな……(英語)」
米軍士官2「ええ、そうですね(英語)」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
ニート「結局、俺達に救いはないのか……」ポロポロッ
ニート「こんな事なら、真面目に高校にも行っとくんだった……」ポロポロッ
虐待女「ぐすん。娘ちゃん、ごめんね……」ポロポロッ
元記者「母さん。未成年に何度も手を出してごめんなさい……」ポロポロッ
不良「ちくしょ~~~~っ!」ポロポロッ
シンママ「いやああああああああ――――――――っ!?」ポロポロッ
米軍士官2「……」
米軍上級下士官「黙れ!(英語)」
シンママ「お願い、もう許して!」ポロポロッ
シンママ「私、もう実の娘や息子を餓死させたり、売春や窃盗も繰り返さないから!」ポロポロッ
シンママ「だから、早く私をここから出して!」ポロポロッ
シンママ「お願いだから、もう許してよ!」ポロポロッ
シンママ「うわああああああああ――――――――ん!!」ポロポロッ
シンママ「うわああああああああ――――――――ん!!」ポロポロッ
米軍士官2「……」
米軍上級下士官「黙れ、黙れ――――――――っ!!(英語)」
米軍下士官「ん? 何かあいつら叫んでやがるぞ?(英語)」
米軍下士官「一体、何て言ってるんだ?(英語)」
米軍下士官2「さぁな、俺が知るかよ(英語)」テキパキ
米軍下士官2「どうせ、ママのお〇ぱいでも飲みたいよ~~っとでも叫んでるんだろ?(英語)」テキパキ
米軍下士官3「ああ、そうかもしれねぇな(英語)」テキパキ
米軍下士官3「よしっ、この遺体袋の山をすぐに運ぶぞ!(英語)」
米軍上級下士官「む? ようやく出来た様だな(英語)」クルッ
米軍上級下士官「よしっ、そいつら運んでけ!(英語)」
米軍上級下士官「ちゃんとヘリポートまで運べよ?(英語)」
米軍下士官達「はい。了解致しました(英語)」
米軍上級下士官「はぁ、後四日の我慢だ……(英語)」
米軍上級下士官「皆、気を引き締めてな!(英語)」
米兵達「はっ!(英語)」
クルッ、スタスタスタッ……
~アパート2F・廊下~
人喰い「……」ムシャムシャ
人喰い「……」ムシャムシャ
人喰い「……」ムシャムシャ
人喰い「……」ムシャムシャ
双子弟「(°д°;;)」
従軍牧師「おおっ、神よ……(英語)」
人喰い「……」ムシャムシャ
人喰い「……」ムシャムシャ
人喰い「……」ムシャムシャ
人喰い「……」ムシャムシャ
人喰い「……」クルッ
デブの死体「……」
双子弟「(°д°;;)」
人喰い「……」ニッコリ
スッ、ムクッ……
クルッ、ノソノソッ……
ノソノソッ、ノソノソッ……
双子弟「いやああああああああ――――――――っ!?」ガクガクッ
従軍牧師「神よ、どうか我をお救いたまえ――――――――っ!(英語)」ガクガクッ
米軍兵達「(°д°;;)」
米軍兵長「はぁ、まるで某ゾンビゲームみたいだな……(英語)」スチャ
ダン、ダーーン……
人喰い「!?」バシュ
フラッ、ドサッ……
人喰いの死体「……」ポタポタッ
米軍兵長「ふぅ……(英語)」
双子弟「……」ガクガクッ
従軍牧師「……」ホッ
デブの死体「……」ポタポタッ
米軍兵長「おいっ、大丈夫か?(英語)」
米軍兵長「全く、リアルでゾンビに遭遇するのは某アミューズメント・パークだけで十分だぜ……(英語)」
従軍牧師「ええ、なんとか……(英語)」
米兵「兵長。撃っちゃって良かったんですか?(英語)」
米兵「いくら何でも、人殺してしまってますし(英語)」
米軍兵長「ああ、構わんよ……(英語)」
米軍兵長「ここにいるニート達には、もう戸籍すらないんだからな……(英語)」
「おいっ、今の銃声は何だ?(英語)」
「誰か、また殺したのか?(英語)」
米兵達「げっ……(英語)」
米軍兵長「はい。ゾンビ1体を二階廊下にて射殺!(英語)」
米軍兵長「自分が、ゾンビ1名を射殺致しました!(英語)」
「よしっ、今すぐ降りてこい!(英語)」
米軍兵長「はっ!(英語)」
米軍兵長「じゃあ、ちょっと行ってくるわ!(英語)」
米軍兵長「そこに転がっている死体は、まだ触るなよ!(英語)」
米兵達「はっ!(英語)」ビシッ
米軍兵長「牧師さん。あんたも来い!(英語)」
米軍兵長「あんたは、貴重な証人だからな!(英語)」
従軍牧師「ええ、構いませんよ(英語)」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(はぁ、困ったな……)ガクガクッ
双子弟(こんな所で、リアル某ゾンビゲームみたいな展開に遭遇するとは……)ガクガクッ
双子弟(絶対に、これは一日も持たねぇよ……)ガクガクッ
双子弟(姉さん。余程、俺の事を恨んでるんだな……)ガクガクッ
米兵「……?」ハッ
米兵2「誰だこいつ?(英語)」
米兵3「さぁ、下で叫んでた奴等の仲間じゃねぇか?(英語)」
ニート「とりあえず、ここから出ないと……」ガクガクッ
ニート「どこかに、安全な場所はないのか?……」ガクガクッ
ニート「確か、俺はここでは殺されないはずだ……」ガクガクッ
ニート「あのおばさん。ちゃんと確約をしてくれたし……」ガクガクッ
米兵「どうする?(英語)」
米兵2「兵長が戻ってくるまで、このままにしとこうぜ(英語)」
米兵3「ああ、そうだな(英語)」
ニート「とにかく、早くここを移動しよう……」ガクガクッ
ニート「駄目だ。足が思うように動かない……」ガクガクッ
ニート「姉さん。絶対に、今度ぶん殴ってやる……」
ニート「いや、むしろ、姉さんにフ〇ラとパ〇ズリを最低10回はさせてやるからな……」
米兵「……フ〇ラ?(英語)」
米兵「こいつ、まさかゲイなのか?……(英語)」
米兵2「さあな、俺が知るかよ……(英語)」
ガシャンガシャンガシャン、ガシャンガシャンガシャン……
ガシャンガシャンガシャン、ガシャンガシャンガシャン……
双子弟「ん?」ハッ
鎧武者「……」つひきこもりの生首
米兵達「(°д°;;)」
双子弟「(°д°;;)」
ガシャンガシャンガシャン、ガシャンガシャンガシャン……
ガシャンガシャンガシャン、ピタッ……
鎧武者「失礼、道を開けてはくれぬか?(英語)」ガシャンガシャンガシャン
鎧武者「でなければ、こいつみたいになるぞ!(英語)」ガシャンガシャンガシャン
双子弟「(°д°;;)」
米兵「え? 英語?……(英語)」
鎧武者「おいっ、さっさと退けよ!(英語)」
鎧武者「上にはまだ沢山死体があるんだし(英語)」
米兵達「……」ソソッ
鎧武者「おいっ、お前ら。俺みたいにふざけてないでさっさと持ち場に戻れ!(英語)」
鎧武者「次、またサボってたら容赦しないからな!(英語)」
米兵達「はっ!(英語)」ビシッ
鎧武者「では、失礼する(英語)」
鎧武者「ついでに、これは持ち帰るとするか(英語)」
ガシャンガシャンガシャン、ガシャンガシャンガシャン……
ガシャンガシャンガシャン、ガシャンガシャンガシャン……
米兵達「はぁ、良かった。幽霊じゃなくて……(英語)」
スッ、ストン……
フラッ、ドサッ……
双子弟「ああ、もう限界……」
米兵達「……?」ハッ
双子弟「すまん。少し、ここで寝かせてくれ……(英語)」スッ
双子弟「このIDカードがあるから、俺の事を殺さないでくれよ……(英語)」ガクッ
米兵「ああ、了解した……(英語)」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
スタスタスタッ、ピタッ……
米兵「……」スッ
米兵2「どうだ?(英語)」
米兵「本当に、こいつ寝てやがるわ(英語)」
米兵士官3「おいっ、貴様。何ふざけてんだ!?(英語)」
米兵士官3「さっさと、その鎧を脱げ!(英語)」
鎧武者「はい。すみません!(英語)」
米兵達「あっ」クルッ
米兵士官3「罰として、その鎧は没収する!(英語)」
米兵士官3「それに従わない場合は、憲兵隊に引き渡すからな!(英語)」
鎧武者「はっ、了解致しました!(英語)」
米兵「結局、上官に見つかっちまったな……(英語)」
米兵「まぁ、確かにあれは問題あるな……(英語)」
米兵「兵長。頼むから早く戻ってきてくれ……(英語)」
米兵「俺達、死体はあんま慣れてないんだから……(英語)」
米兵「ああ、全くだ……(英語)」
米兵「と言うか、何でこいつは寝てるんだよ?(英語)」
双子弟「……」
米軍下士官4「おいっ、そこのお前らちゃんと見張りしてろ!(英語)」
米軍下士官4「また、再び起き上がられても困るからな!(英語)」
米兵達「はっ!(英語)」ビシッ
米兵「実際、また起きてこられても困るんだけど……(英語)」
米兵「本当に、何でこうなったんだか……(英語)」
米兵2「ああ、全くだ……(英語)」
人喰いの死体「……」ポタポタッ
本日の分、終了。
乙なんか世界観がよくわからんな
この世界の中では、ニート対策基本法と言う架空の法律が施行されています。
それにより、国はニートを様々な分野で有効活用する事が出来、悪質だと判断した場合には殺処分する事が可能となっています。
~アパート・双子弟の部屋~
滞在三日目――
米軍士官「どうだ? 期間限定滞在者の様子は?(英語)」
米軍士官「そろそろ、そいつも餓死する頃だろ?(英語)」
米軍衛生兵「ええ、普通でしたら(英語)」
米軍衛生兵2「ですが、こうやって今点滴をしていますから大丈夫ですよ(英語)」
米軍衛生兵2「期間限定滞在者は、なるべく殺さない様にしなければいけませんから(英語)」
米軍士官「全く、ややこしい奴だな……(英語)」
米軍士官「どうせ、あの女からの指示が出てんだろ?……(英語)」
米軍士官「本当に、何であんな奴が俺と同じ大尉なんだよ……(英語)」
米軍士官「おまけに、とんだ越権行為すらしてきやがった……(英語)」
米軍衛生兵「ええ、そうですね……(英語)」
米軍上級下士官「あの女のバックには、複数の軍高官がおりますから……(英語)」
米軍士官「ああ、本当に何もかもが嫌になってくるぜ……(英語)」
米軍士官「とにかく、その点滴終えたら撤収だ……(英語)」
米軍士官「ここには、ご親切に水や食料や布団やポータブルトイレ等もあるみたいだし……(英語)」
米軍士官「先任、お前これに耐えれるか?……(英語)」
米軍士官「ここ、本当に日本なんだよな?……(英語)」
米軍上級下士官「ええ、間違いなく……(英語)」
米軍上級下士官「ですが、部下の前ではあまりそう言った態度を取らないで下さい!(英語)」ギロッ
米軍士官「ああ、すまん……(英語)」
米軍兵長「なぁ、これ日本刀だよな?……(英語)」ボソボソッ
米軍兵長「何で、こんなのがここにあるんだ?……(英語)」ボソボソッ
米軍兵長2「さぁ?……(英語)」ボソボソッ
米軍兵長「一応、中隊長に報告しとくか……(英語)」ボソボソッ
米軍兵長「じゃねぇと、後で何を言われるか分からねぇし……(英語)」ボソボソッ
米軍兵長「ああ、そうだな……(英語)」ボソボソッ
米軍士官「ん? どうかしたのか?(英語)」クルッ
米軍兵長「中隊長。押し入れに不審物があります(英語)」
米軍兵長「なにやら、日本刀の様な物が複数あるのですが(英語)」クルッ
米軍士官「何?(英語)」
米軍上級下士官「それで、いくつある?(英語)」クルッ
米軍上級下士官「それ、まだ触るなよ!(英語)」
米軍士官「ああ、そうだな……(英語)」
米軍士官「本当に、あの女は余計な事ばかりしやがる……(英語)」
米軍上級下士官「米軍兵長、あの女を今すぐここに呼んでこい!(英語)」
米軍上級下士官「それは、あの女に始末させる!(英語)」
米軍兵長「はっ!」
米軍士官「米軍兵長。気を付けろよ!(英語)」
米軍士官「あの女、一応は俺と同じ大尉だ!(英語)」
米軍士官「あの女の前では、最低限の敬意を払えよ!(英語)」
米軍兵長「はっ!(英語)」
クルッ、スタスタスタッ……
~陸軍付属病院・外科病室~
衛生士官「全く、お父さんも何考えてんの?」
衛生士官「いくら一般人も使える様になったからと言って、何も娘の勤務先に入院する必要はないでしょ?」
衛生士官父「まぁ、そう言うなって」
衛生士官「それで、何でこんな風になったの?」
衛生士官「お父さんももう若くないんだし、そろそろ自宅でゆっくりとしてたら?」
衛生士官父「そう言われてもなぁ……」
衛生士官叔母「兄さん。もう歳考えてよ……」
衛生士官叔母「本当に、兄さんは馬鹿なんだから……」
衛生士官父「俺だって、実の娘の悪評が流されていたら黙ってられないぞ!」
衛生士官父「あいつら、いつか名誉毀損で訴えてやる!」
衛生士官「……」
衛生士官叔母「それで、兄さんは返り討ちにあったの?……」
衛生士官叔母「もう現役の頃とは違うのよ!」
衛生士官父「俺だって、そんな事は分かってるぞ!」
衛生士官父「もう俺は、現役の兵士なんかじゃない!」
衛生士官叔母「じゃあ、もうこんな無茶しないで!」
衛生士官「はっきり言って、例の噂は事実だもの」
衛生士官「さすがに、二人も身内殺してたらそう言われてても仕方ないよね」
衛生士官父「!?」ガーーン
衛生士官叔母「あんたも、余計な事を言わないで!」クルッ
衛生士官父「お前、そんな事を言われて平気なのか!」
衛生士官父「俺は、お前の為を思ってやったったのに!」
衛生士官「その割には、こうやって返り討ちにされてきたじゃない!」
衛生士官「私、昔から不遇な扱いは慣れているもん!」
衛生士官「今更、そうやって父親らしい事をしないで!」
衛生士官父「何――――っ!?」ギロッ
衛生士官叔母(まぁ、そりゃあそうよね……)コクン
衛生士官父「けどな、俺はお前の父親なんだ!」
衛生士官父「父親が、実の娘の心配をして何が悪いんだ!」
衛生士官「だったら、こちらも言わせて貰うわよ!」
衛生士官「お父さんの所為で、余計に私の評判が落ちてるの!」
衛生士官「私も、お父さんが返り討ちにあってすぐ警務隊からの聴取を受けたわ!」
衛生士官「お父さんは、もう13年前に除隊したの!」
衛生士官「今更、かつての部下だった人達にも迷惑を掛けないで!」
衛生士官叔母「二人とも、静かにしなさい!」
衛生士官叔母「ここが、病院だって分かってる?」
衛生士官父「ふん」
衛生士官「……申し訳ございません。看護部長」クルッ
衛生士官叔母「×××ちゃん。私はもう看護部長じゃないわ」
衛生士官叔母「私も、兄さんと同様に退役した身なんだから」
衛生士官「……はい。申し訳ございません」ペコッ
スッ、ガラガラガラッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガラガラガラッ……
衛生下士官「先輩、看護部長がお呼びです!」
衛生下士官「至急、看護部長室までお越し下さい!」
衛生士官「ええ、ご苦労様」
衛生士官父「……」ハッ
衛生士官父「お前、また向こうに行くのか?」
衛生士官父「もうこれ以上、あの女に関わるのはよせ!」
衛生士官叔母「×××ちゃん」
衛生士官「残念だけど、私はもう行くね」
衛生士官「また、向こうで活動をしないといけないし」
衛生士官「叔母さん。お父さんの事を宜しくお願いします」
衛生士官「もう今年で67になるんだし、あまり無茶はさせないで下さいね!」
衛生士官父「だが、お前はまだ少尉だろ?」
衛生士官父「正看のお前は、ここで大人しく病院勤務をしてれば良いんだ!」
衛生士官「今更、そうやって止めに入らないでよ!」
衛生士官「私は、任務の一貫で行ってるの!」
衛生士官父「さすがに、もうこれ以上は認められない!」
衛生士官父「俺は、お前の事を心配してるんだよ!」
衛生士官「だから、もうほっといてって!」ギロッ
衛生下士官「先輩。看護部長がお呼びです!」
衛生下士官「至急、看護部長室までお向かい下さい!」
衛生士官「ええ、了解したわ」クルッ
衛生士官父「お前、本当に馬鹿な奴だな……」
衛生士官父「一体、何でこうなったんだか……」ガクッ
衛生士官叔母「……」
衛生士官「多分、それはお父さん譲りだと思う!」
衛生士官「私、そう言った所がよく似ちゃったから!」ニッコリ
衛生士官父「ちっ……」プイッ
衛生士官「衛生下士官。後頼むね」
衛生士官「それじゃあ、また後で」ニッコリ
衛生下士官「はい。かしこまりました」ニッコリ
スッ、ガラガラガラッ……
衛生士官叔母「とにかく、気を付けて行って来なさい!」
衛生士官叔母「生きて帰ってくるのも、軍人の勤めよ!」
衛生士官「はい!」
衛生士官叔母「兄さん。兄さんはここで大人しくしててね!」
衛生士官叔母「後で、私の主人にはキツく行っとくから!」
衛生士官父「ああ、ありがとよ……」プイッ
衛生士官「では、行って参ります!」
衛生士官「大佐。父の事を宜しくお願い致します!」ビシッ
衛生士官叔母「ええ、気を付けてね!」ビシッ
衛生下士官(まぁ、普通は衛生隊勤務じゃないと、あんな現場には行かないんだけどね……)
衛生下士官(先輩、あのエルフさんと仲良いから向こうにはよく行かされてるからなぁ……)
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
~アパート・双子弟の部屋~
滞在五日日――
エルフ「はぁ、まだ起きないんだ……」
エルフ「一体、こいつはどんだけ寝てるのよ?……」
衛生士官「今の所、ちゃんと生きているみたいですね」
衛生士官「これなら、まだ大丈夫ですよ」
エルフ「ああ、そうなんだ」
巨大猫「まぁ、あの中にずっといたんじゃし、これは仕方なかろう」
巨大猫「せっかく、妾も脅かしてやろうと思っていたが」
巨大猫「それで、どうする?」
巨大猫「このまま、こ奴を家族の元に返すのか?」
エルフ「ええ、ここで生き残れたらね」
エルフ「それが出来たら、規定通りに家族の元に帰してあげるわ」
巨大猫「うむ。そうか……」
衛生士官「でしたら、彼を陸軍キャンプにまで移動させましょうか?」
衛生士官「今日からは、日本陸軍が担当致しますから」
エルフ「いや、別に良いわよ」
エルフ「こいつは、ここでまだ過ごさなきゃいけないし」
エルフ「だから、衛生士官さんは他の奴等の診察をしてあげて」
エルフ「他の奴等なんか、かなり怪我とかが酷い奴等がいるからさ」
衛生士官「はい。かしこまりました」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
巨大猫「……」
双子弟「……」
エルフ「巨大猫。あんたはここにいて」
エルフ「私も、他の場所を見てくるから」
巨大猫「ああ、了解した」
巨大猫「ちなみに、いつ戻ってくる?」
巨大猫「あまり、妾も長居するつもりはないぞ」クルッ
エルフ「大丈夫よ。すぐに戻ってくるから」
エルフ「ちょっと、上の方が酷いらしくって、私が戻ってくるまでここにいてね」
巨大猫「ああ、了解した」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」
巨大猫「さて、こいつをどうするか?」
巨大猫「本当に、よく寝ておるの」
双子弟「……」
巨大猫「すまぬが、そこの引き戸を閉めといてくれ」
巨大猫「いつ、ニート達がここに入ってくるかが解らないからな」
下士官「ああ、了解した」
スッ、ガラガラガラッ……
~自宅・和室~
着物少女「とりあえず、資金は調達出来たな」
着物少女「これで、双子母は文句はなかろう」
着物少女「して、双子姉はどうしたのじゃ?」
着物少女「もう、学校に行っておる様じゃな」
ガラケー娘「はい。もう既に」
着物少女「うむ。そうか」
着物少女「そう言えば、例のガラホとやらが発売される様じゃな」
着物少女「なんか、妾としてはイマイチなんじゃが」
着物少女「やはり、慣れない物を扱うのは良くないのぅ」
着物少女「少し、双子姉からスマホ娘を使わせて貰ったが、上手く扱えんかったわ」
ガラケー娘「……そうでしたか」
着物少女「……」ズズッ
ガラケー娘「……」ズズッ
ガラケー娘「ですが、まだ私は諦めた訳ではありませんよ!」
ガラケー娘「今年の春に、また新たなガラケーが発売されますから!」
ガラケー娘「相変わらず、“スマホじゃないと恥ずかしい!”と言う風潮を無くしたいです!」
ガラケー娘「スマホとガラケーの保有数は、たったの200万台の差じゃないですか!」
着物少女「これ、熱くなり過ぎるな」
ガラケー娘「……申し訳ございません」
スッ、コトッ……
着物少女「まぁ、そなたの気持ちも分からなくはない」
着物少女「妾も、何度かスマホにしないかと店員に勧められたわ」
着物少女「じゃが、やはり慣れない物は扱いきれん」
着物少女「つい最近になって、ようやくガラケーを使える様になったのじゃからな」
ガラケー娘「……」
スッ、モグモグッ……
ガラケー娘(はぁ、少し不安になってきましたね……)
着物少女「それで、そなたはどうする?」
着物少女「あ奴、後もう少しで帰ってくるかもしれないぞ」
ガラケー娘「え?」
着物少女「じゃから、そなたは今後どうする?」
着物少女「また、あ奴と顔を合わすのか?」
着物少女「下手すれば、そなたの今着ている着物を剥ぎ取られるかもしれん」
着物少女「あ奴、何度か周囲にそなたの事を手込めにしたいと申していた様じゃからな」
着物少女「おっと、話がそれてしまったな」
着物少女「今は、再びガラケーの話をしよう」
ガラケー娘「いえ、つい先程のお話の続きをお願い致します」
ガラケー娘「本当に、双子弟さんはそうおっしゃられたのですか?」
ガラケー娘「いつ、どこで、誰からその話をお聞きになったのかをお聞かせ願いたいです」
着物少女「うむ。つい最近の事じゃ」
着物少女「実は、例の無人島には昔からの知り合いがおるからのぅ」
ガラケー娘「でしたら、その話には信憑性がありますね」
ガラケー娘「確か、巨大猫さんと言う方が向こうにいらしてたとか」
ガラケー娘「私、出来る事なら顔も見たくありません!」
ガラケー娘「長年苦楽を共にしてきた私を捨ててまで、スマホに乗り換えたお方ですからね!」
着物少女「うむ。そうじゃな」
ガラケー娘「……」ズズッ
ガラケー娘「ふぅ……」
着物少女「妾も、あ奴の事はあまり好かんよ」
着物少女「まぁ、これは双子姉の所為かもしれぬが」
着物少女「双子姉は、よく昔は双子弟にも泣かされておった」
着物少女「その度に、妾がキツイ制裁を課しておったがな」
ガラケー娘「……」
着物少女「信じとらんじゃろ?」
ガラケー娘「いえ、着物少女さんのお話は信用しておりますよ!」ニッコリ
着物少女「まぁ、たとえ生きて帰ってきたとしても、あ奴の居場所はどこにもあるまい」
着物少女「妾はその為に、ここに来たのじゃからな」
着物少女「そろそろ、双子姉も成人式を迎える事じゃし、あ奴の振り袖とかも用意してあるからのぅ」
着物少女「ガラケー娘。そなたは、器さえ変えれば生きていける」
着物少女「妾もつい最近になって、双子姉に変えて貰った」
着物少女「やはり、新しい体も良いのぅ」
着物少女「以前と比べて、顔や体がしっかりとしておるからな」ニッコリ
ガラケー娘「なんか、そこだけ聞いていると不気味ですね」
ガラケー娘「私達、まるでホラー映画に出てくるキャラクターみたいになってますよ」
着物少女「うむ。そうじゃな」
ガラケー娘「とりあえず、双子弟さんの件はまだ保留と言う事で」
ガラケー娘「実際に、あの人の状態を見てみない事には判断出来ないですから」
着物少女「うむ。そうか」ズズッ
スッ、モグモグッ……
ガラケー娘(はぁ、本当に大丈夫なのでしょうか?……)
ガラケー娘(少なからず、不安になってきましたね……)
ガラケー娘(着物少女さん。かなり澄まされてますし……)
ガラケー娘(私もいつか、着物少女さんみたいになってしまうのでしょうか?……)
着物少女「……」ピクッ
ガラケー娘「……」ハッ
着物少女「どうかしたのか?」
ガラケー娘「いえ、何でもございません」
ガラケー娘「少し、郵便受けの方を見て参ります」
ガラケー娘「そろそろ、双子母さんから頼まれていた物が届きますし」
ガラケー娘「すぐ戻りますので」
着物少女「ああ、気を付けてな」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
着物少女(あ奴、割りと失礼な事を考えておったな……)
着物少女(妾とて、好きで人形遊びの第一線から退いた訳ではない……)
着物少女(昔と比べて、近頃の若者達の性は年々乱れるばかり……)
着物少女(貞操観念が無いだけでなく、空気嫁とか言う物すら作り出しておるからな……)
着物少女「……」ズズッ
着物少女「……」ハッ
スッ、コトッ……
着物少女(もしや、それが原因で?……)
着物少女(例の法律は、その為に施行されたと言うのか?……)
着物少女(だとしたら、妾や双子姉の持つ携帯娘達も……)
着物少女(あの島で死んでいった娼婦達から作られておるのか……)
着物少女「……」
着物少女「……」
着物少女「ははっ、これもいとおかし……」
着物少女(まぁ、別にそれでも良かろう……)
着物少女(こうして、皆が新たな人生を送っておるのじゃし……)
着物少女(昔と比べて、今の若い女達は平気で子供を堕しておる……)
着物少女(本当に、自ら望んで春を売っていた若い女達も、少しは後悔しているのかもしれんな……)
スッ、ザクッ……
着物少女「……」
スッ、モグモグッ……
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~アパート・双子弟の部屋~
滞在最終日――
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」パチッ
スッ、ムクッ……
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟「……」
スッ、ガサッ……
双子弟「……」クルッ
ゴキブリ「……」
双子弟「ここ、どこだ?……」
双子弟「今日は、一体何日目なんだ?……」
双子弟「俺、いつここに移動してたんだよ?……」
双子弟「駄目だ。全く思い出せない……」
ゴキブリ「……」カサカサ
スッ、ムクッ……
クルッ、キョロキョロ……
双子弟(おっ、トイレ発見……)
双子弟(おまけに、水や食料まである……)
双子弟(と言う事は、例のおばさんが入れてくれたのか……)
双子弟(あのおばさん。これについてだけは、感謝するぜ……)
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
クルッ、ストン……
スッ、ズルッ……
ジョーーーーーーーーーーーーーーーーッ……
ジョーーーーーーーーーーーーーーーーッ……
スッ、ボトン……
ジャワアアアアアアアアーーーーーーーーッ……
双子弟「ふぅ、すっきりした……」
スッ、ハキハキッ……
スッ、ガラッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
エルフ「ああ、起きてたのね」
双子弟「あっ、おはようございます」クルッ
双子弟「俺、どれぐらい寝てました?」
エルフ「期間内全てよ!」
双子弟「え?」
エルフ「あんた、一体どう言う体の作りをしてるの?」
エルフ「何回か、点滴とか打って貰ってたんだけど……」
エルフ「まぁ、期間内に生きてたから家族の元に帰してあげるわ!」
エルフ「今すぐ、出発の用意をして!」
双子弟「!?」
エルフ「ほらっ、早く!」
双子弟「はっ、はい……」
衛生士官「エルフさん。あまり急かさなくても」
衛生士官「彼、まだ病み上がりなんですし」
衛生下士官「ええ、そうですね」
エルフ「いや、こう言うのは早い方が良いのよ」
エルフ「そろそろ、派手に掃除するからさ」
衛生士官「……」ハッ
衛生下士官「あの、一体何をなさるおつもりなのですか?」
衛生士官「とにかく、早く出ましょ!」
衛生士官「じゃないと、私達にまで被害が出るよ!」
衛生下士官「先輩?」クルッ
衛生士官「衛生下士官。早くその人を連れて出るわよ!」
衛生士官「貴女も、こんな所では死にたくはないでしょ?」ニッコリ
衛生下士官「はい!」
エルフ「さぁ、早く来て!」クルッ
双子弟「ちなみに、派手にするとはどんな風に?……」
双子弟「ここ、一体どんな風になるんですか?……」
エルフ「別に、あんたがそんな事を知る必要なんてないわよ」
エルフ「ただちょっと、皆で大掃除するぐらいだからさ」
双子弟「へぇ……」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
~アパート・吹き抜け~
ロリコン「みず、水をくれ……」
ロリコン「頼むから、誰か俺に食い物を……」
双子弟「……」
痴漢男「ちくしょう。何で俺がこんな目に……」ポロポロッ
痴漢男「こんなの絶対に間違ってるだろ!?」ポロポロッ
ストーカー女「うわああああああああ――――――――ん!」ポロポロッ
痴漢捏造女「ぐすん。早く家に帰らせて……」
痴漢捏造女「こんな所、もう嫌だ……」
デブ「はぁ、もう終わりだ……」
デブ「腹減って、体がもう動かない……」
双子弟「……」
エルフ「……気になるの?」
エルフ「下手したら、あんたもこうなってたからね」
衛生下士官「先輩。相変わらず酷い光景ですね……」
衛生下士官「私のひきこもりだった兄も、こんな風に死んでったのでしょうか?……」
衛生士官「ええ、多分ね」
双子弟「俺、このままニート続けてたらこうなるのか……」
双子弟「絶対に、こんな風だけにはなりたくはないな……」
エルフ「じゃあ、さっさと早く次の就職先でも決めときなさい!」
双子弟「ああ、そうするよ……」
双子弟「このまま、家に帰って人生をやり直す……」
エルフ「そう。良かったわ」
衛生士官「じゃあ、もう行きましょうか」
衛生士官「彼らが、群がってくる前に」
衛生下士官「ええ、そうですね」
クルッ、スタスタスタッ……
元暴走族「なぁ、お前らどこ行くんだよ?……」ノソノソッ
元暴走族「外に行くんだったら、俺も連れてってくれ……」ノソノソッ
兵士「駄目だ!」
元暴走族「頼む。俺もここから出してくれ!」ノソノソッ
元暴走族「見ての通り、足を怪我してるんだよ!」ノソノソッ
兵士「下がれ!」スチャ
双子弟「……」スタスタスタッ
ひきこもり「なぁ、何でお前だけが外に出れるんだ?……」ポロポロッ
ひきこもり「俺だって、今すぐ家に帰りたいよ……」ポロポロッ
元風俗嬢「ええ、私もよ……」ムクッ
キチママ「あんただけが、家に帰れるなんて絶対におかしいわよ!」ノソノソッ
双子弟「……」スタスタスタッ
兵士「黙れ、黙れ!」
スッ、ダーーン……
双子弟「!?」ピタッ
前科者「絶対に、俺がこの手で貴様らを殺してやる!」
前科者「貴様ら、覚悟しろ!」ダッ
スチャ、ダーーン……
前科者「……」ブシュ
フラッ、ドサッ……
ニート達「!?」
前科者の死体「……」ポタポタッ
兵長「次、騒いだ奴も容赦なくこの場で射殺する!」
兵長「それが嫌なら、ここで大人しくしてろ!」
元暴走族「ふざけるな!」
スチャ、ダーーン……
元暴走族「……」ブシュ
兵士2「ふぅ……」
フラッ、ドサッ……
キチママ「いやああああああああ――――――――っ!?」
エルフ「ほらっ、何してるの?」
エルフ「早く歩きなさい!」ギロッ
双子弟「……でも?」
下士官「エルフ大尉。ここは我々にお任せを!」
下士官「我々も、すぐに撤収致しますので!」
エルフ「ええ、了解したわ!」
双子弟「くっ……」スタスタスタッ
ニート達「……」ポロポロッ
双子弟(これが、ニート歴四年以上の者達の末路か……)スタスタスタッ
双子弟(戸籍がないから、もう人間扱いされてないのか……)スタスタスタッ
双子弟(近くから、続々と兵士が集まって来てるぞ……)スタスタスタッ
双子弟(ああ、やっぱ俺だけが日本に帰れるのが余程不満なんだな……)スタスタスタッ
下士官「……」ジロジロッ
兵長「……」ジロジロッ
ニート達「ううっ、ぐすっ……」ポロポロッ
兵長2「分隊長。全員揃いました!」
兵長2「我々も脱出致しましょう!」
下士官「うむ。そうだな……」
下士官「これより、撤収する!」
兵士達「はっ!」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子弟(ふぅ、やっと出口だ……)スタスタスタッ
双子弟(さすがに、朝日が眩しいな……)スタスタスタッ
双子弟(待ってろ。姉さん達……)スタスタスタッ
双子弟(俺が必ず、姉さん達をこの手で汚してやるからな……)スタスタスタッ
エルフ「……」スタスタスタッ
兵士達「……」スタスタスタッ
ニート達「……」ムクッ
~無人島・アパート前~
エルフ「……」ザッザッザッ
衛生士官「……」ザッザッザッ
衛生下士官「……」ザッザッザッ
兵士達「……」ザッザッザッ
「まっ、待ってくれ……」
巨大猫「む?」ハッ
エルフ「……」ザッザッザッ
衛生士官「……」ザッザッザッ
衛生下士官「……」ザッザッザッ
兵士達「……」ザッザッザッ
「頼む。待ってくれよ……」
「俺達も日本に帰してくれ……」
巨大猫「はぁ、本当にこ奴等は……」
「巨大猫。早く来なさい!」
「あんたも、爆風に巻き込まれるわよ!」
巨大猫「ああ、了解した」
クルッ、ザッザッザッ……
「お願い。待って!」
「いや、行かないで――――っ!」
巨大猫「本当に、煩い奴等じゃな……」ザッザッザッ
エルフ「まぁ、それも仕方ないわね……」ザッザッザッ
エルフ「もう次期、大掃除が始まるんだから……」ザッザッザッ
エルフ「先に、ヘリを飛ばして貰おうかしら……」ザッザッザッ
エルフ「じゃないと、衛生士官さん達までもが瓦礫の中に埋もれちゃうからね」ザッザッザッ
衛生士官「ああ、そうなんですか」ザッザッザッ
衛生下士官「!?」ザッザッザッ
双子弟「!?」ザッザッザッ
~無人島・砂浜~
双子弟(なんか、かなり大掛かりな作戦だな……)ザッザッザッ
双子弟(海上に、空母らしき艦影が見えている……)ザッザッザッ
双子弟(このおばさん。大尉だったのか……)ザッザッザッ
双子弟(ひょっとして、アメリカ軍の関係者なのか?……)ザッザッザッ
エルフ「……」ザッザッザッ
双子弟「……」ザッザッザッ
ザザーーーーン、ザザーーーーン……
双子弟(けど、何で空母らしき艦影が見えてるんだよ?……)ザッザッザッ
双子弟(ここ、ただの無人島なんだろ?……)ザッザッザッ
双子弟(まさか、俺の輸送の為にわざわざ空母が?……)ザッザッザッ
双子弟(いや、絶対にそんな事はあり得ないな……)ザッザッザッ
双子弟「はははっ……」ザッザッザッ
衛生士官(そんなに、日本に帰れるのが嬉しかったのかな?……)ザッザッザッ
衛生下士官(なんか、気持ち悪い人ね……)ザッザッザッ
兵士達「……」ザッザッザッ
エルフ「ねぇ、あんた帰ったら何するの?」ザッザッザッ
エルフ「一応、日本に帰国してすぐ陸軍付属病院に入院して貰うけど」ザッザッザッ
双子弟「ああ、そうなんですか」ザッザッザッ
エルフ「衛生士官さん。こいつが退院するまでには、どれぐらいかかるの?」ザッザッザッ
エルフ「あまり、長くは掛からない様にしてあげてね」ザッザッザッ
衛生士官「はい。ですが精密検査をしてみない事には、まだ何も解りませんよ」ザッザッザッ
エルフ「ふぅん。そうなんだ」ザッザッザッ
双子弟「……」ザッザッザッ
衛生下士官「でも、あれはもう居なくなったんですよね?」ザッザッザッ
衛生下士官「そのおかげで、私達も普通に出入り出来る様になりましたし」ザッザッザッ
エルフ「確かに、あいつらは全てこの私が消し飛ばしたわ!」ザッザッザッ
エルフ「まぁ、何体かはサンプルとして極秘施設に移送しといたけど」ザッザッザッ
衛生下士官「へぇ……」ザッザッザッ
衛生士官「アレ、まだ生きてたんだ……」ザッザッザッ
エルフ「ええ、そうよ」ザッザッザッ
下士官「少尉殿。あんたも気になるのか?」
下士官「あんたとエルフ大尉は、かなり評判悪いからな」ザッザッザッ
下士官「まぁ、そう言われてるのも仕方ないんだろうが」ザッザッザッ
下士官「一体、どれだけ儲けたんだよ?」ザッザッザッ
衛生士官「2000万だけど」ザッザッザッ
下士官「え?」ザッザッザッ
衛生士官「だから、ニート対策基本法で国から支払われた給付金が2000万だって言ってるんだけど」ザッザッザッ
兵士達「……」ゾクッ
エルフ「まぁ、そうなったのも仕方ないわよね!」ザッザッザッ
エルフ「結局、四年以上もニートしてたのが悪いんだから!」ザッザッザッ
エルフ「双子弟。もう着いたわよ!」ザッザッザッ
エルフ「今から、あんたをヘリで日本に移送する!」ザッザッザッ
エルフ「衛生士官さんとのお話は、また後でね!」ザッザッザッ
双子弟「は~~い」ザッザッザッ
兵士達「……」ザッザッザッ
~無人島・簡易ヘリポート~
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
機長「おっ、来たな……」
スッ、ポトッ……
ズリズリッ、ズリズリッ……
機長「ふぅ……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
機長「おいっ、お客が来たぞ!」
機長「離陸準備を始めるんだ!」
副操縦士「はっ!」バッ
陸軍士官「ふぅ、やっと来たか……」
上級下士官「全く、どんだけ時間が掛かってるんやら……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
エルフ「お待たせ」
陸軍士官「お待ちしておりました。大尉殿!」ビシッ
上級下士官「……」ビシッ
双子弟「おおっ……」
中型輸送ヘリ「……」
エルフ「では、早速移送をお願い致します!」
エルフ「陸軍付属病院に到着した後は、彼を精密検査に回しますので!」
陸軍士官「はっ!」
機長「では、こちらにどうぞ!」
機長「危ないですから、足元には十分注意して下さい!」
双子弟「はい!」
スタスタスタッ、スタッ……
機長「じゃあ、ちょっくら移送してくるな」
機長「まだ、大掃除には時間が掛かるんだろ?」
エルフ「ええ、まだ時間はございますよ」
陸軍士官「念の為、中隊長からの命令で部下達を隣島に移送しといた」
陸軍士官「全く、何で三度もこの島に派遣されたのかが未だに解らないぜ」
機長「ああ、俺もだよ」
衛生士官(なんか、今日はやけにストレスが溜まってるみたいね……)
機長「おいっ、そこのおっかない姉ちゃん達二人、さっさと乗れ!」
機長「乗らねぇんなら、ここに置いてくぞ!」
衛生士官「はい」
スタスタスタッ、スタッ……
衛生下士官「失礼致します」
スタスタスタッ、スタッ……
機長「よしっ、全員乗ったみたいだな」
陸軍士官「じゃあ、俺達はボートで隣島に向かう!」
陸軍士官「また、今度例の店でな!」ビシッ
上級下士官「お気を付けて!」ビシッ
機長「おうっ、お前達もな!」ビシッ
エルフ「……」ビシッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
副操縦士「機長。早く乗って下さい」
副操縦士「エンジンが掛けられません」
機長「ああ、すまん」
クルッ、スタスタスタッ……
スッ、スタッ……
クルッ、ストン……
スッ、カチャカチャ……
ウィーーーーーーーーン、ダン……
シュン、キュルルルルルルルッ……
キュルルルルルルルッ、キュルルルルルルルッ ……
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
中型輸送ヘリ「……」フワッ
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
中型輸送ヘリ「……」フワワッ
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
中型輸送ヘリ「……」スーーッ
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
中型輸送ヘリ「……」スーーッ
巨大猫「うむ。やっと行ったか……」
巨大猫「さてっ、妾もエルフ達に合流するとしよう」
本日の分、終了。
乙
支援ありがとうございます。
~自宅・リビング~
その日の夕方――
双子母「はい。はいはい……」
双子母「そうですか。あの子は生き残ってしまいましたか……」
双子母「では、指定した口座に振り込んで下さい……」
双子母「はい。色々とご迷惑をお掛けして申し訳ございません……」
双子母「失礼致します……」
スッ、コトン……
双子母「ふぅ……」
双子姉「あいつ、まだ生きてたんだ……」
双子姉「本当に、早く死んでほしいわね……」
双子母「ええ、そうね……」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
クルッ、ストン……
双子母「はぁ……」ガクッ
着物少女「まぁ、そう気を落とすな」
着物少女「あ奴の事じゃから、まだすぐには帰れぬのじゃろ?」
双子母「ええ、そうですね」
双子姉「え? まだ掛かるの?」
双子姉「じゃあ、いつ帰ってくるの?」
双子母「さぁ、まだ分からないわ」
双子母「なんか、精密検査して異状がなかったら帰ってくるんだって」
双子姉「ふ~~ん」
スッ、ガチャ……
ガラケー娘「ただいま。戻りました」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スマホ娘「ふぅ、かなり量があって大変だったよ……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子姉「あっ、お帰りなさい」
双子姉「アレ、どんだけあってた?」
ガラケー娘「最低でも、一ヶ月分はあります」
ガラケー娘「あれだけの量ですから、災害に遭ったとしても大丈夫でしょうね」
スマホ娘「うん。そうだね……」
着物少女「ほぅ、一ヶ月分とは」
着物少女「これまた、かなりの食糧を備蓄しとるのじゃな」
双子母「ええ、その為にあの子達をここに置いていたんです」
双子母「おかげで、お金に困った時にも重宝しますわ」ニッコリ
着物少女「うむ。そうか」
スマホ娘「とりあえず、そろそろ擬人化モードを解除するね……」
スマホ娘「私の充電が、もう持ちそうもない……」
ガラケー娘「ええ、私もです」
双子母「二人とも、お疲れ様」
双子母「じゃあ、もう元に戻っても良いわ」
携帯娘達「はい。かしこまりました」
着物少女「……」ズズッ
着物少女「後、あ奴があの無人島から帰還した様じゃぞ」
着物少女「いずれ、ここに戻ってくるやもしれん」
ガラケー娘「えっ!?」ガーーン
スマホ娘「ちょっと、それどう言う事なの!?」ガーーン
着物少女「今、妾が言った通りじゃ」
着物少女「あ奴、これから精密検査を受けるらしい」
スマホ娘「そんな……」ガクッ
ガラケー娘「……」
双子母「とにかく、貴女達も気を付けてね……」
双子母「あの子、本当に何を考えてんだか……」
双子母「次は、絶対にしくじらないわよ……」
双子母「あの子の事も、すぐに処分してあげるんだから……」
双子姉「……」
ガラケー娘(何故そこまで?……)
スマホ娘(この人、血も涙もないんだな……)
携帯娘達「!?」ハッ
シュン、シューーーーーーーーン……
シューーーーーーーーン、シューーーーーーーーン……
シューーーーーーーーン、シューーーーーーーーン……
シューーーーーーーーン、シューーーーーーーーン……
シューーーーーーーーン、シューーーーーーーーン……
シューーーーーーーーン、シュン……
ガラケー「……」
スマホ「……」
双子姉「あっ、擬人化モードが解除された」
双子姉「本当に、もう充電が危なかったんだ」
双子姉「そう言えば、お母さんは擬人化モードを実装しないの?」
双子姉「お母さんのも、対応してるんじゃなかったっけ?」
双子母「いや、私は良いわ」
双子姉「え? どうして?」
双子母「そこの段ボールの中に隠れているあの子がいるからよ」クイクイッ
飼い猫「(°д°;;)」
双子姉「ああ、そうなんだ……」
双子姉「そりゃあ、お母さんまで擬人化モードを実装しちゃったら、あの子の立場がないよね……」
双子姉「一応、あいつの部屋の中はまだそのままにしとく?」
双子姉「片付けが必要なら、片付けるけど」
双子母「いや、良いわ……」
双子母「あんたも、早くその振り袖脱ぎなさいよ……」
双子姉「うん。分かった」
着物少女「それで、その振り袖は気に入ってくれたか?」
着物少女「少し高い買い物であったが、よく似合っとるわい」
双子母「ええ、そうですね……」
着物少女「双子姉。明日は、気を付けていくのじゃぞ!」
着物少女「そなたは、もう立派な女じゃ!」
着物少女「くれぐれも、双子弟の様に道を踏み外さない様にな!」
双子姉「は~~い」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
着物少女「……」ズズッ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子姉「……」スッ
スマホ「……」
双子姉「じゃあ、私は着替えてくるわ」クルッ
双子姉「市松さん。この振り袖、本当にありがとうございます!」ペコッ
着物少女「うむ」
双子母「双子姉。明日は気を付けて行ってきてね!」
双子母「今の私の子供は、貴女一人だけだからね!」ニッコリ
双子姉「……は~~い」ニッコリ
着物少女「……」
~弟彼女の自宅・弟彼女の部屋~
しばらくして――
弟彼女「そう。そうなんですか……」
弟彼女「双子弟君。こっちに戻ってくるんですか……」
弟彼女「それじゃあ、私も今度お見舞いに行きます」
弟彼女「大体、どれぐらい入院するんですか?」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
弟彼女「そうですか。まだ分からないんですか……」
弟彼女「あの島は、結構特殊な島みたいですし……」
弟彼女「いえ、大丈夫です」
弟彼女「エルフさん。わざわざご連絡ありがとうございました」
弟彼女「はい。失礼致します」
スッ、プツン……
ツーツーツー、ツーツーツー……
スッ、スッ……
スッ、コトッ……
弟彼女「ふぅ……」
弟彼女「……」
弟彼女「……」
弟彼女「はぁ……」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
ゴクゴクゴクッ、ゴクゴクゴクッ……
弟彼女「私、どうしたんだろ?……」
弟彼女「あまり、嬉しくもない……」
弟彼女「これ、結構危ないよね?……」
弟彼女「やっぱり、もう私は冷めてきたのかな?……」
弟彼女「はぁ……」
スッ、コトッ……
クルッ、スタッ……
写真立て「……」
弟彼女「とりあえず、明日の成人式の準備をしよ」
弟彼女「双子姉も、明日の成人式には来るんだよね?」
弟彼女「けど、双子弟君は明日来れない……」
弟彼女「まぁ、それも仕方ないか……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガチャ……
~陸軍付属病院・中庭~
スッ、スッ……
エルフ「……」
エルフ「……」
エルフ「……」
エルフ「……」
スッ、ゴソッ……
エルフ「ふぅ……」
情報士官「相変わらず、貴様は色々とご活躍の様だな」
情報士官「一体、何名の人間を殺したら気が済むのだ?」
エルフ「さぁ、私の気の済むまでね」クルッ
情報士官「私は、必ず貴様を潰す!」
情報士官「それだけは、覚えておけ!」
エルフ「ええ、覚えておくわ。情報士官殿」ビシッ
情報士官「……」フン
クルッ、ピタッ……
情報士官「ああ、そうそう。貴様、いつ米軍に戻った?」
情報士官「私が聞いた限りでは、まだ貴様はNGOのスタッフとなっていたが」
エルフ「まぁ、今回の作戦上必要だったんですよね」
エルフ「一応、今の私にはアメリカ陸軍大尉と言う肩書きがあります」
エルフ「はっきり言って、私はもうアメリカ陸軍を退役したはずなのに……」
エルフ「一体、何でまた現役に戻ってるんでしょうね?」
情報士官「……」クルッ
エルフ「何か問題でも?」ニッコリ
情報士官「いや、貴様らしいな……」
情報士官「結局、貴様も利用されていると言う事か……」
情報士官「まぁ良い。いずれ貴様も消される」
情報士官「精々、消される前に故郷にでも逃げとくんだな!」ニッコリ
エルフ「ええ、了解したわ」ニッコリ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
情報士官「……」
情報士官「……」
情報士官「……」
情報士官「……」
情報士官「あいつ、本当に何も知らないのか?……」
情報士官「一体、誰が裏で糸を引いているのだ?……」
クルッ、スタスタスタッ……
~隣島・砂浜~
キャピ娘D「……」
キャピ娘E「……」
防災用品娘「……」
野営用品娘「……」
巨大猫「……」
ザザーーーーン、ザザーーーーン……
キャピ娘D「……」
キャピ娘E「……」
防災用品娘「……」
野営用品娘「……」
巨大猫「……」
陸軍士官「暇だな」
上級下士官「ええ、そうですね」
下士官「小隊長。あいつらは、どうなったんでしょうか?」
下士官「やっぱり、もう射殺されたんでしょうか?」
陸軍士官「ああ、多分な」
下士官「本当に、あの女もエグイ事しますね」
下士官「何も、ピンポイントに空爆とかしなくても」
陸軍士官「ああ、全くだな」
上級下士官「おかげで、こっちまで気分が悪い!」
下士官2「だが、今の俺達にはどうにも出来ねぇだろ?」
下士官2「あの女、アメリカ陸軍の大尉なんだし」
下士官3「ああ、そうだったな……」
下士官4「本当に、あの女は何を考えてんだよ……」
下士官4「まぁ、俺達のキャンプに被害かないんだったら、別に良いんだけどな」
陸軍士官「ああ、そうだな……」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
スッ、キュルキュル……
キャピ娘D「ねぇ、野営用品娘。そっちはどうだった?」
キャピ娘D「なんか、ここ数日はいなかったみたいだけど」
野営用品娘「うん。ちょっとね……」
防災用品娘「私達は、つい昨日まで出張に行ってたから」
巨大猫「ほう? 出張か」
巨大猫「どうせ、エルフが何か安請け合いでもしたのじゃろ?」
野営用品娘「うん。まあね……」
キャピ娘D「じゃあ、どこに行っていたの?」
キャピ娘D「結局、昨日は教えてくれなかったけど」
野営用品娘「その帰りに、他のキャピ娘達がいるキャンプ場にね」
野営用品娘「そこ、かなりのニート達が生活をしていたし」
野営用品娘「だから、ついでにそこで一泊していた訳」
キャピ娘D「ふ~~ん……」
キャピ娘E「まさか、そいつらに襲われちゃったとか?……」
ザザーーーーン、ザザーーーーン……
野営用品娘「まぁ、似た様なものだね……」
野営用品娘「その人達、完全に女性に飢えてたから……」
野営用品娘「おまけに、何かのイベントから帰ってきたら家がなかったんだって……」
野営用品娘「それで、住む所にすら困ってたみたいで、そのキャンプ場にまで流れてきたみたい……」
キャピ娘D「……」
キャピ娘E「そこ、何てキャンプ場なの?」
キャピ娘E「まさか、××××キャンプ場とか言わないよね?」
野営用品娘「うん。そうだけど……」
キャピ娘D「ああ、だから姉さんまで寝込んでたんだ……」
キャピ娘D「姉さん。そこのキャンプ場に去年から勤めてるし」
キャピ娘E「……」
野営用品娘「キャピ娘D。もしかして、キャピ娘Aと知り合いなの?」
野営用品娘「私達が、エルフさんと知り合いだって言ってみたら、やたらとキャピ娘Dの事を気にしてたけど」
キャピ娘D「うん。まあね……」
キャピ娘D「キャピ娘Aと私は同じメーカーだから、便宜上姉さんと呼んでるんだけど」
野営用品娘「ああ、そうだったんだ」
キャピ娘E「じゃあ、キャピ娘Bやキャピ娘Cは?」
キャピ娘E「以前、一度だけエルフさんに連れられて会った事があるんだけど」
野営用品娘「うん。その二人とも会ってきたよ」
野営用品娘「その二人も、キャピ娘Aと同じキャンプ場に勤めてたけどね」
キャピ娘D「あれ? そうだっけ?」
キャピ娘E「あの二人は、確かそのキャンプ場近くの喫茶店に勤めてたはずなのに」クルッ
キャピ娘D「うん。そうだったよね」
巨大猫「と言う事は、転職でもしたんじゃろうか?」
キャピ娘D「でも、何で教えてくれなかったんだろ?」
キャピ娘D「まさか、そこでセクハラに遭ってたとか?」
防災用品娘「いや、ただ単にそのお店は閉店していただけだよ」
防災用品娘「なんか、年末を最後に閉めちゃったみたいだからさ」
キャピ娘D「ふぅん。そうなんだ……」
キャピ娘D「私も、転職してみたいなぁ……」
キャピ娘E「うん。そうだね……」
巨大猫「まぁ、今のそなたらは確実に無理じゃろ」
巨大猫「あのエルフが、そなたらの事をそう簡単に手放すとは思えん」
巨大猫「エルフは、ずっとそなたらの事を欲しがっておった」
巨大猫「昔からよく周囲に敵ばかり作っておって、ろくに味方すらいなかったからな」
キャピ娘D「……分かってるよ」
キャピ娘E「今の私達の所有者はエルフさんなんだから……」ウルッ
用品娘達「……」
ザザーーーーン、ザザーーーーン……
野営用品娘「じゃあ、巨大猫はエルフさんに欲しがられたの?」
野営用品娘「どっちかと言うと、あまり動物を可愛がる様には見えなかったし」
巨大猫「一応、あ奴は行き場のなかった妾の事を拾ってはくれた」
巨大猫「妾は、この島からは一歩も出る事が出来ぬ」
巨大猫「そのまま、本土に渡ればすぐさま捕獲されるぞ!」
巨大猫「じゃから、妾はこの島で生きていく事しか出来ないのじゃ!」
野営用品娘「……」
巨大猫「ふぅ……」
陸軍士官「なんか、あっちはあっちで色々と苦労してるな……」
陸軍士官「あの女、あんな若い子達の事を縛ってたのか……」
上級下士官「実際、不憫ですが何もしてやれる事はありませんよ」
上級下士官「彼女達は、ただ単に運が悪かっただけです」
上級下士官「小隊長。あまり深入りをしない方が」
上級下士官「下手に彼女達に情を出したら、小隊全員の命が危ういのですからね!」
陸軍士官「ああ、そうだな……」
下士官5「ですが、あの娘達は色々と不憫ですよ!」
下士官5「あの娘達、ちょうど自分の末の妹と同じ歳ぐらいですし!」
下士官5「小隊長。なんとか出来ないんですか?」
下士官5「さすがに、これは後味が悪すぎますよ!」
陸軍士官「落ち着け。下士官5」
下士官5「しかし!」
巨大猫「……む?」クルッ
下士官6「ほらっ、落ち着けよ!」
下士官6「あの女のペットが、こっちを見てるぞ!」クイクイッ
下士官5「げっ……」
巨大猫「……」ジーーッ
上級下士官「ほらっ、言わんこっちゃない!」
上級下士官「下手に関わろうとするから、こうなるんだ!」
下士官5「申し訳ございません……」ペコッ
陸軍士官「とにかく、まだここで待機しとくぞ!」イライラッ
陸軍士官「まだ、確認作業は終わってないみたいだし!」イライラッ
陸軍士官「全く、どいつもこいつも……」イライラッ
陸軍士官「次、あいつらに関わろうとした奴は、この俺が容赦せんからな!」イライラッ
兵士達「はっ!」
巨大猫「……」クルッ
ザザーーーーン、ザザーーーーン……
本日の分、終了。
乙
変な効果音で一発で分かったわwww
相変わらず読みにくい文章書いてんな
読みにくいって自分で自覚してる?wwwww
支援ありがとうございます。
~自宅・リビング~
一週間後――
スッ、ガチャ……
双子弟「ただいま」
ガラケー娘「あっ、お帰りなさいませ」クルッ
着物少女「うむ。よく無事に帰ってきた」クルッ
双子弟「はぁ、本当に疲れたよ……」
スタスタスタッ、クルッ……
双子弟「あれ? 母さん達は?……」
双子弟「今家にいるのは、お前達だけなのか?……」
着物少女「ああ、そうじゃよ」
ガラケー娘「お二人でしたら、朝早くからお出掛けになられました」
双子弟「ふぅん……」
着物少女「それで、例の無人島はどうであった?」
着物少女「そなた、よくあそこから生きて帰れたな」
双子弟「ああ、まあな……」
双子弟「とりあえず、例の無人島には行ってきたぞ」
双子弟「これで、もう文句ねぇだろ?」
双子弟「ちゃんと、俺の口座にも現金が振り込まれてた」
双子弟「何故か、100万も入ってたけどな」
ガラケー娘「あら、良かったですね」
着物少女「その金は、そなたの好きな様に使うが良い」
双子弟「ああ、了解した」
クルッ、スタスタスタッ……
~自宅・廊下~
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
双子弟「……」クルッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
双子弟(ああ、本当に煩いなぁ……)
トコトコッ、ピタッ……
双子弟「おおっ、お前は無事だったか!」
双子弟「良かった。お前も無事でいてくれて!」
双子弟「俺、お前までいなくなったら、確実に死んでたぞ!」
双子弟「ああっ、やっぱお前しか味方はいないんだな!」
飼い猫「……」スリスリッ
飼い猫「……」スリスリッ
スッ、ナデナデ……
双子弟「……」ニッコリ
双子弟「けど、お前のおやつは何もないぞ」
双子弟「姉さん達からは、何も貰ってはないのか?」
飼い猫「にゃあ~~っ!」
双子弟「ああ、そうなのか。姉さん達はケチだもんな……」
双子弟「ここ最近、スマホ娘にしか構ってないし、お前も苦労してるんだな……」
飼い猫「にゃあ~~っ!」
スッ、ナデナデ……
飼い猫「にゃあ~~っ!」
~自宅・リビング~
着物少女「双子弟。聞こえとるぞ」
着物少女「誰が、ケチな女じゃ?」
「いや、それはお前達だろ!」
「少しは、こいつにおやつやれよな!」
着物少女「そう言われてものぅ……」
ガラケー娘「ええ、私達には全く懐いてくれませんし……」
「うにゃ~~おっ!」
「ああ、もう分かった、分かった!」
「今すぐ、買いに行ってきてやる!」
「ちなみに、本当に何もないのか?」
「以前、姉さんが買ってきてたはずだろ?」
ガラケー娘「ええ、もうありませんよ」
ガラケー娘「昨日の時点で、おやつが全てなくなったそうですから」
「ああ、そうだったのか……」
着物少女「そなた、今何日だと思っとるのじゃ?」
「はぁ、悪かったよ……」
「ちょっくら、飼い猫のおやつを買ってくるから……」
「ちなみに、母さん達はなんか言ってたか?」
「何故か、母さんまでもが姉さんみたいになってたからな」
着物少女「いや、何も」クルッ
ガラケー娘「ええ、地下のシアタールームにいた人達が帰ったぐらいしか聞いてませんね」
着物少女「うむ。そうじゃな」
「ふぅん……」
~自宅・廊下~
双子弟(なら、姉さん達は大丈夫なのか?)
双子弟(一応、メール送っといたんだけどな)
双子弟(まぁ、今日は平日だしすぐには無理だろ)
双子弟(姉さん達は、朝からいつも通りに出掛けてるみたいだし、俺も今日はまだゆっくりとしとくか)
飼い猫「にゃあ~~っ」スリスリッ
双子弟「ああ、分かってるって」ハッ
飼い猫「にゃあ~~っ」スリスリッ
双子弟「じゃあ、ちょっと行ってくるな」
双子弟「今日は、買い物とかは良いのか?」
「ああ、別に構わぬよ」
「妾達は、昨日の内に買い物を済ませてあるからな」
双子弟「ああ、了解した」
飼い猫「……」イラッ
飼い猫「にゃあ~~っ!」イライラッ
双子弟「ああ、もう分かったって!」ギロッ
双子弟「とにかく、お前はここで大人しくしてろ!」イライラッ
双子弟「ちゃんとお前のおやつを買ってくるから!」イライラッ
飼い猫「にゃあ~~っ!」イライラッ
双子弟「はぁ、本当にお前は……」イライラッ
双子弟「後で、ちゃんと構ってやるから、そんじゃあな……」イライラッ
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
飼い猫「にゃあ~~っ!」イライラッ
~自宅・玄関~
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
双子弟「煩い!」クルッ
トコトコッ、ピタッ……
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」イライラッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」イライラッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」イライラッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」イライラッ
双子弟「……」ギロッ
スッ、バシン……
双子弟「少しは黙れ!」ギロッ
飼い猫「……」シュン
スッ、ガチャ……
双子母「あら? お帰りなさい」
双子弟「ああ、ただいま」クルッ
双子母「双子弟。よく無事で帰ってきたわね……」
双子母「意外に、サバイバル経験とかがあったとか?……」
双子弟「いや、ないけど」
双子弟「あれ? 母さん。今日仕事は?」
双子母「ああ、ちょっと近くを通りかかったから、忘れ物を取りにね」
双子弟「ふぅん。忘れ物をね……」
双子弟「まぁ、ずっと一ヶ所に固まってたから運良く生き残れたけど……」
双子弟「姉さん。本当に俺の事を恨んでるんだな……」
双子弟「いくら何でも、あれはやり過ぎじゃないか?……」
双子母「えっ? そうかしら?」
双子母「まぁ、あれで済むんだったらまだ優しいほうね」
双子弟「!?」ガーーン
双子母「それで、あんたどこ行くの?」
双子母「やけに、その子が煩かったけど」
双子弟「ああ、ちょっと買い物にな」
双子弟「こいつのおやつを今から買いに行くんだよ」クルッ
双子母「そう。行ってらっしゃい」
双子弟「そんじゃ行ってくる」
双子母「そう。気を付けてね」ソソッ
クルッ、スタスタスタッ……
~大学・構内~
双子姉(げっ、あいつ本当に帰ってきたんだ……)
双子姉(あの馬鹿、何でまだ生きてるのよ?……)
双子姉(弟彼女は、この事を知っているのかしら?……)
双子姉(まぁ、あいつの事だからすぐに連絡してると思うけど……)
スッ、スッ……
スッ、コトッ……
双子姉「はぁ……」
「弟彼女。どうかしたの?」
「何溜め息吐いてるの?」
双子姉「うん。ちょっとね……」
「もしかして、双子弟君からのメール?……」
「私の所にも、双子弟君からのメールが入っていたからね……」
双子姉「ああ、そうなんだ……」クルッ
弟彼女「ほらっ」スッ
双子姉「ああ、確かに入ってるね……」
双子姉「あの馬鹿からのメールがしっかりと……」
双子姉「本当に、空気ぐらい読みなさいよ……」
双子姉「あのまま、別に帰ってこなくても良かったんだけどなぁ……」
弟彼女「うん。そうだね……」
双子姉「え?」キョトン
弟彼女「あれ? 今私おかしい事を言った?」
双子姉「いや、言ってるから……」
双子姉「あんた達、もしかして破局寸前なの?……」
双子姉「確か、高校の時からの付き合いなんだよね?……」
双子姉「今さっきの発言は、かなり意外だったかな……」
弟彼女「うん。ちょっとね……」シュン
双子姉「……何があったのよ?」ジーーッ
弟彼女「ここじゃ無理だから、帰りに私の家に来て……」レイプメ
双子姉「!?」ビクッ
双子姉(あいつ、一体何したのよ!?)
双子姉(余程の事がないと、ここまで行かないわよ!?)
双子姉(まさか、あいつレ〇プしたんじゃ!?)
双子姉(そうじゃなきゃ、この子が絶対にそんな事を言うはずがない!)
弟彼女「ふぅ……」
双子姉「後で、そっちに行くね……」
弟彼女「うん。分かった」スッ
双子姉(とにかく、今日は弟彼女の家に行こう……)
双子姉(結構、事態は深刻みたいだし……)
双子姉(一体、二人の間に何があったのかしら?……)
双子姉(ああ、ここが私の家だったらすぐに聞けたのになぁ……)
スッ、キュルキュル……
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子姉「ふぅ……」
弟彼女(双子姉。後で絶対に泣かないでね……)
~総合スーパー・ペットコーナー~
30分後――
双子弟「おっ、あったあった」
双子弟「これがないと、あいつ煩いからな」
双子弟「でも、前よりは値上げしてるな……」
双子弟「それに、量とかもやけに減ってねぇか?……」
老人(何だこいつ?)クルッ
双子弟「いや、違った……」
双子弟「これは、元々少ない奴か……」
双子弟「全く、紛らわしいぜ……」
双子弟「本当に、何で猫の餌まで値上げしてるんだか……」
老人(まぁ、それについてだけはもっともだな!)クルッ
双子弟「……」スッ
猫のおやつ「……」
「あら? 退院したのね」
「もう体の方は、大丈夫なのかしら?」
双子弟「え?」クルッ
エルフ「また会ったわね」ニッコリ
双子弟「あっ、どうもエルフさん……」ビクッ
エルフ「もう、そんな怯えなくても良いのに……」
双子弟「す、すみません……」
双子弟「それで、今日はどうしたんですか?……」
双子弟「俺、もう二度とあそこには行きたくはありませんよ……」
エルフ「ちょっと、今日は買い物にね」
エルフ「ここに、ウチの飼い猫のおやつを買いに来たのよ」
双子弟「ああ、そうだったんですか……」ホッ
エルフ「……」クルッ
双子弟(あれ? この人の飼い猫ってあの巨大猫じゃね?……)
エルフ「あんた、ここにあるのでお勧めとかある?」
エルフ「ウチの子、普段から海で取れたお魚しか食べないから」
双子弟「へぇ……」
エルフ「前に、キャットフードをあげてみたら、全く食べなかったわ」
エルフ「おまけに、“こんな物食えるか!”と言い出して、結局海で取れたお魚しか食べなかったからね」
老人「……」チラッ
老人(こいつ、かなり美人だな……)
双子弟「でも、量とかは足りるんですか?」
双子弟「あいつ、かなりデカイじゃないですか」
エルフ「まぁ、多分大丈夫だと思うわ」
エルフ「あの子が食べなきゃ、別のにあげれば良いんだし」
双子弟「ああ、そうでしたね……」
双子弟(多分、あそこにいる連中に食わすんだろうな……)
老人「……」
双子弟「だったら、試しにその17本入りの焼き魚にしてみたらどうですか?」
双子弟「ウチの飼い猫は、これが一番好きですから」
エルフ「う~~ん」
双子弟「あいつ、見た目に反して結構な歳みたいですし」
双子弟「だから、ちゃんと高齢猫用にしといた方が良いですよ」
エルフ「ええ、そうね……」スッ
幼女「……」トコトコッ
エルフ「じゃあ、これにしとくわ」
エルフ「と言うか、あんたの家に猫なんていたっけ?」
双子弟「ええ、いましたよ。かなり煩いのが」
双子弟「全く、何でウチの猫はあんなにも煩いのやら」
双子弟「今日、久し振りに家で会ったから、かなり煩く鳴かれましたけどね」
双子弟「あいつ、本当に昔から煩いんですよ」
エルフ「多分、ウチのに比べたら遥かにマシだと思うわ……」
幼女「お爺ちゃ~~ん。どこ?」トコトコッ
幼女「お爺ちゃ~~ん?」トコトコッ
老人「む?」クルッ
幼女「あっ、こんな所にいた」トコトコッ
幼女「もう、何で急にいなくなるの?」トコトコッ
老人「ああ、悪かったね」ムクッ
幼女「……」ピタッ
老婆「ふぅ……」ピタッ
老婆「とりあえず、向こうで休憩しませんか?」
老婆「もうすぐ、お昼になりますし」
老人「ああ、そうだな。そろそろ向こうに行くか?」
老人「ちなみに、あの子は何が好きなんだ?」
老人「ここは種類が多くて、何が良いかがさっぱり解らん」
老婆「あら、そうなんですか?」クルッ
幼女「あっ、にゃんにゃんのおやつが沢山ある!」クルッ
エルフ「じゃあ、私はもうこれで失礼するわ」
エルフ「また、お金に困った時はウチに働きに来なさい」
双子弟「……は、はい」ビクッ
エルフ「次は、前と違ってちゃんとまともなのを頼むわよ」
エルフ「例えば、あいつらの餌やりなんてどうかしら?」ニッコリ
双子弟「……考えておきます」
エルフ「うふふっ、それじゃあね……」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(ふぅ、なんとか命の危機は脱した……)
双子弟(あの人、本当に恐ろしい人だからな……)
双子弟(とりあえず、俺も帰るか……)
双子弟(じゃないと、あいつが煩いし……)
『♪~♪~♪』
双子弟「ん?」ハッ
双子弟「……」スッ
スマホ『メール受信 双子姉』
双子弟「何だ。姉さんからのメールか……」
双子弟「珍しく、ちゃんと返信してきたな……」
スッ、スッ……
双子弟(え~~っと、メールの内容はかなり簡潔だな……)
双子弟(あんたが借りてたDVDは、私が代わりに返しておいた……)
双子弟(あんた、結構マニアックな趣味してるのね……)
双子弟(……悪かったな)ガクッ
双子弟(ああ、そう言えばアレまだ見てなかったんだっけ……)
双子弟(まぁ、さすがに姉さんには悪い事をしたよ……)
双子弟(俺が借りたの妊婦ものだったし……)
双子弟(他に、爆乳ものを何本か……)
双子弟(ブラコンな爆乳美人姉妹に迫られるのとか、結構な本数を借りてたしな……)
スッ、スッ……
双子弟「ふぅ……」
スッ、ゴソッ……
老婆(この人、かなり怪しいわね……)チラッ
老婆「じゃあ、そろそろ行きましょうか?」
老婆「ここ最近は、かなり物騒ですし」
老人「ああ、そうだな。ここ最近はやけにな」
老人「つい先日にも、子供が誘拐される事件もあった事だし、ウチも気を付けんとな」チラッ
老婆「ええ、そうですね」チラッ
双子弟「……?」ハッ
老人「さぁ、行くよ」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(あれ、絶対に誤解されてるだろ?……)
双子弟(俺は、そんな幼い子には興味すらねぇよ……)
双子弟(ああ、なんかさっきから変なおばさん達に監視されてる……)
双子弟(あのおばさん達、一体何なんだ?……)
万引きGメン(かなり、怪しいわね……)ジーーッ
警備員(あいつ、まさかロリコンなのか?……)ジーーッ
双子弟「……」
クルッ、スタスタスタッ……
スッ、カチッ……
警備員「店長。こちら、警備員」
警備員「不審な20代前半と思われる男性が、幼稚園ぐらいの女児の近くを徘徊」
警備員「これより、追跡を開始する」
ザーーッ……
無線「こちら、店長。了解しました」
無線「引き続き、警戒を続けて下さい」
警備員「……」チラッ
万引きGメン「では、行って参ります」
万引きGメン「警備員さん。援護をお願いします」
スッ、カチッ……
警備員「こちら、警備員。了解しました」
警備員「では後程」
万引きGメン「はい」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
本日の分、終了。
乙
スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ、スタスタスタッ……
多すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
支援ありがとうございます。
~自宅・玄関~
更に30分後――
スッ、ガチャ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子弟「……」クルッ
スッ、バタン……
飼い猫「にゃあ~~っ!」トコトコッ
双子弟「ん?」クルッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
飼い猫「にゃあ~~っ、にゃあ~~っ、にゃあ~~っ!」トコトコッ
双子弟「……」
トコトコッ、ピタッ……
飼い猫「にゃあ~~っ!」
双子弟「煩い!」ギロッ
双子弟「とにかく、ちょっと待て!」
双子弟「ちゃんと、買ってきてありから!」
飼い猫「にゃあ~~っ!」
双子弟「先に、靴脱がせろ!」
双子弟「これ以上、煩くしたらおやつ抜きだからな!」
飼い猫「……」シュン
双子弟「ふぅ……」
クルッ、ストン……
~自宅2F・双子弟の部屋~
しばらくして――
飼い猫「……」ムシャムシャ
飼い猫「……」ムシャムシャ
飼い猫「……」ムシャムシャ
飼い猫「……」ムシャムシャ
双子弟(本当に、よく食うなぁ……)
飼い猫「……」ムシャムシャ
飼い猫「……」ムシャムシャ
飼い猫「……」ムシャムシャ
飼い猫「……」ムシャムシャ
双子弟(こいつ、一体どんだけ食うんだよ?……)
『♪~♪~♪』
双子弟「ん?」ハッ
双子弟「……」スッ
スマホ『メール受信 携帯会社』
双子弟「……」スッ
飼い猫「……」ピタッ
スッ、スッ……
飼い猫「……」ペロペロッ
飼い猫「……」ペロペロッ
双子弟(はぁ、またくだらない勧誘のメールか……)スッ
双子弟「あっ、もう食ったのか?」
双子弟「お前、本当に食うのだけは早いなぁ……」
飼い猫「……」キョロキョロ
飼い猫「……」キョロキョロ
双子弟「おいっ、もうないぞ」
双子弟「今日は、それでお終いだ」
飼い猫「……」チッ
クルッ、トコトコッ……
双子弟(あいつ、俺がおやつをあげた後すぐに出て行きやがった……)
双子弟(少しは、俺を癒してくれよ……)
双子弟(ペットって、そう言う生き物なんだろ?……)
双子弟(はぁ、本当にあいつは……)
スッ、コトッ……
双子弟「このまま、今日は家で休すんでおくか……」
双子弟「うん。そうしとこ……」
双子弟(だが、俺もあまり油断は出来ないぞ……)
双子弟(下手したら、本当にあそこで死んでたかもしれないし……)
双子弟(未だに、あの時の人喰いの光景が夢に出てくる……)
双子弟(出来ることなら、夢だけで終わらせたいものだな……)
双子弟「はぁ……」
スッ、ムクッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子弟(けど、何で100万なんだ?)
双子弟(しっかりと、俺の口座にも振り込まれてたし)
双子弟(あの金は、もしかしすると口止め料も含まれているのか)
双子弟(まぁ、あんな事をしてるのがバレたら、さすがのエルフさんも立場が危ういからな)
スッ、バタン……
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
クルッ、ストン……
双子弟(とにかく、姉さんをなんとかしないと)
双子弟(もしくは、逆に姉さんを向こうに送ってみてはどうだろうか?)
双子弟(そしたら、姉さんは少しは懲りるはず)
双子弟(何故なら、姉さんはこの俺に対して逆恨みしてるだけだ)
双子弟(だが、そう上手く行くかなぁ?)
双子弟「う~~む」
スマホ『♪~♪~♪』
双子弟「ん?」クルッ
スッ、スッ……
スマホ『メール受信 着物少女』
双子弟「は? 着物少女?」スッ
双子弟「……」
双子弟「……」
双子弟(あいつ、メール打てたのか……)
双子弟(しかも、今すぐ降りてこいとは何なんだよ?……)
双子弟「はぁ……」
双子弟(とりあえず、下に降りるか)
双子弟(なんか、話があるみたいだし)
双子弟(どうせ、向こうでの話でも聞きたいんだろ?)
双子弟(あいつ、そう言った話とか好きそうだからな……)
スッ、ムクッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガチャ……
~自宅・リビング~
スッ、ガチャ……
スタスタスタッ、ピタッ……
着物少女「おおっ、来たか……」
着物少女「すまんな。急に呼び出して」
ガラケー娘「くっ……」ギロッ
双子弟「なっ、何だよ?……」
双子弟「と言うか、何で俺はそいつに睨み付けられているんだ?……」
着物少女「実は、妾達が今からここでDVDを見ようとしたら、とても不思議な事が起きた」
着物少女「妾達は、それを見た時からどうして良いかが全く解らない」
着物少女「何故なら、デッキから出てきた物にかなり問題があってな」
着物少女「そなた、ここで懲りずにAVとか言うのを見てたじゃろ?」
着物少女「しかも、子を孕んだ状態の乳の大きな若い女のをな」
双子弟「!?」ガーーン
ガラケー娘「最低です!」ギリッ
双子弟(あれ? そんなのここで見たっけ?……)
着物少女「じゃから、それを今すぐ回収してはくれぬか?」
着物少女「妾、いつガラケー娘がそなたに手込めにされないかが、かなり心配じゃ」
着物少女「特に、妾の隣におるガラケー娘なんかは、そなたの性癖には完全に一致」
着物少女「いつか必ず、そなたの手によってその着物を剥ぎ取られるであろう」
ガラケー娘「……」ギリギリッ
双子弟「いや、そんな事をしないって」
双子弟「と言うか、何で俺がここで見てたと解るんだよ?」
ガラケー娘「貴方、よくそんな風に白を切れますね」
ガラケー娘「貴方の狙いは、最初から私の体なんでしょ!」
双子弟「は?」キョトン
ガラケー娘「私は、もう貴方の所有するガラケー娘ではありません!」
ガラケー娘「ですから、もう何もかも諦めて今すぐ自首して下さい!」
着物少女「……」
双子弟「いや、だから……」
着物少女「そなた、今の自身の立場をあまり分かってはおらんな」
着物少女「以前、そなたはガラケー娘に手を出したいとか言っていたではないか」
着物少女「その前触れとして、ガラケー娘とよく似た若い女が出演しているAVをガラケー娘に見せる」
着物少女「それを再び見せながら、そなたは色々と体で覚えさせていき自身の性欲を満たす」
着物少女「少しでも、ガラケー娘が逆らえば容赦なく暴力をふるい、日が経つに連れ主人と奴隷の関係が成立」
着物少女「その結果、そなたはガラケー娘の事を好きに出来、ガラケー娘が完全に壊れるまで容赦なく暴力をふるうと言っていたではないか」
双子弟「は?」
双子弟(何でこいつは、俺の計画を見抜いてんだよ?……)
着物少女「それで、どうするのじゃ?」
着物少女「やはり、このまま手を出すのか?」
着物少女「さすがに、それだけは止めておけ!」
着物少女「これが双子姉にバレたら、今度こそ始末されるぞ!」
ガラケー娘「どうなんです?」ギリギリッ
双子弟「いや、さすがにそんな事をしねぇよ……」
双子弟「それやったら、今度こそ確実に姉さんが殺しにくるじゃねぇか……」
ガラケー娘「そのまま、本当に死んできたら良かったのに!……」ギリギリッ
ガラケー娘「一体、私の何が不満だったのですか!?……」ギリギリッ
双子弟「!?」ガーーン
ガラケー娘「私は、貴方の元で四年も仕えてきました!」ギリギリッ
ガラケー娘「貴方の元に来てから、本当に色々な事がありました!」ギリギリッ
ガラケー娘「それなのに、貴方は私の事をいとも簡単に捨てた!」ギリギリッ
ガラケー娘「私がこの世で一番嫌いなスマホに、顔を会わせたその日の内に機種変更をしてしまいました!」ギリギリッ
ガラケー娘「その時の私の気持ち、貴方には分かりますか?」ギリギリッ
ガラケー娘「店の裏にいた大勢のスマホ娘達に大爆笑され、本当に悔い思いをしてたんですよ!」ギリギリッ
ガラケー娘「所詮、私との思い出なんてガラスの様に脆い物なんですね?」ギリギリッ
ガラケー娘「今では、すっかり貴方もスマホのユーザーですし!」ギリギリッ
ガラケー娘「だから、もうこれ以上は私に酷い事はしないで下さい!」ギリギリッ
ガラケー娘「私は、本気で今の貴方の事を恨んでます!」ギリギリッ
ガラケー娘「結局、貴方も私の事をいとも簡単に捨てるんだって!」ギリギリッ
双子弟「じゃあ、あの時のお前は捨てられない様に大人しくしとけよ!」
双子弟「何勝手に、二人して言い掛かりを付けてんだか!」
双子弟「俺は、お前らと違って人間なんだ!」
双子弟「物は物らしく、人間の言う事をちゃんと聞いとけ!」イラッ
着物少女「……」ピキッ
ガラケー娘「何ですって!?……」ギリギリッ
着物少女「こらっ、落ち着かんか」スッ
ガラケー娘「ですが、ここで黙っている訳には行きませんよ!……」ギリギリッ
双子弟「それが出来なかったから、俺はお前の事を捨てたんだ!」イライラッ
双子弟「人間でもないお前らに、とやかく言う資格なんて最初からない!」イライラッ
ガラケー娘「……」ギリギリッ
着物少女「では、何故ここでAVを見た?」
着物少女「しかも、あんな鬼畜の所業としか思えぬ物を!」
双子弟「だから、俺はここで見てないって!」イライラッ
双子弟「お前らが勝手に、それをここに持ってきただけじゃないのか?」イライラッ
着物少女「何を?」
双子弟「じゃあ、どんなのかを見せてみろよ!」イライラッ
着物少女「では、今から実物を見せる」
着物少女「ガラケー娘。その問題のDVDを取り出してくれぬか?」
ガラケー娘「はい」スッ
クルッ、ピッ……
ジーーーーッ、ピタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、スッ……
ガラケー娘「……」クルッ
ガラケー娘「これが、問題のDVDです!」
ガラケー娘「本当に、マニアックな趣味をなされてますね!」スッ
DVDソフト「……」
双子弟「……あっ!?」ガーーン
ガラケー娘「……」
着物少女「どうじゃ? これで文句ないか?」
着物少女「おまけに、妾のやった小遣いでこんな物を買っておったとはな……」
双子弟「……返せ」ウルッ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
ガラケー娘「……とうぞ」スッ
双子弟「ああ、ありがとよ……」スッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
ガラケー娘「……」クルッ
着物少女「とりあえず、用件は済んだ」
着物少女「次からは、自室でゆっくり見る事じゃな」
双子弟「ああ、そうさせて貰う……」
ガラケー娘「所詮、貴方も悲しい人間なんですね……」
ガラケー娘「貴方の今の姿を見ていたら、嫌でもそう感じました……」
双子弟「ああ、悪かったな……」
クルッ、スタスタスタッ……
~自宅・廊下~
双子弟(くっ、迂闊だった……)
双子弟(これ、丁度姉さん達がいない日に大画面のテレビで見てた奴じゃないか……)
双子弟(まさか、あそこに入れたままだったとはな……)
双子弟(良かった。姉さんには見つかってなくて……)
DVDソフト「……」
双子弟「はぁ……」
双子弟「本当に、もう最悪だわ……」ガクッ
双子弟(とりあえず、これの続きを見よ……)
双子弟(今なら、姉さん達はいないみたいだし……)
双子弟(着物少女の奴、完全に俺の考えていた事を見抜いてやがった……)
双子弟(あれ、まだガラケー娘を所有していた頃に考えていた奴だったし……)
双子弟(まさか、こうもあっさりと見抜かれてたとはな……)
クルッ、トボトボッ……
トボトボッ、トボトボッ……
~弟彼女の自宅・2F弟彼女の部屋~
その日の夕方――
双子姉「殺す、殺す、殺す、絶対に殺す……」ボソボソッ
双子姉「殺す、殺す、殺す、確実に殺してやる……」ボソボソッ
双子姉「あいつ、何でそんなの持ってたのよ!?」ムクッ
双子姉「頭、おかしいでしょ!?」ブチッ
弟彼女「さぁ、何でだろうね?……」レイプメ
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子姉「ああっ、こんな事ならトドメ刺しとくんだった!」ゴゴゴゴッ
双子姉「今から、再び依頼してやろうかしら!?」ゴゴゴゴッ
弟彼女「うん。お願い……」レイプメ
双子姉「本当に、あいつ馬鹿でしょ!?」ゴゴゴゴッ
双子姉「ただでさえ、マニアックな趣味してた癖に!」ゴゴゴゴッ
弟彼女「一応、ここは持ち家だけどあまり騒がないでね……」レイプメ
弟彼女「そうしてくれなきゃ、確実に近所迷惑だからさ……」レイプメ
双子姉「あっ……」ハッ
弟彼女「双子姉。どうかしたの?……」レイプメ
双子姉「急に、大人しくなったけど……」レイプメ
双子姉「うん。ちょっとね……」ウルッ
双子姉「私、もうエルフさんには依頼しちゃったし……」ウルウルッ
双子姉「当分の間は、エルフさんに依頼すら出来ないのよ……」ガクッ
弟彼女「あらら……」レイプメ
双子姉「ううっ、ぐすっ……」ポロポロッ
弟彼女「じゃあ、他の人にして貰ったら?……」レイプメ
弟彼女「まだ、依頼出来る人はいるんでしょ?……」レイプメ
双子姉「ごめん。お父さんはもう無理……」ポロポロッ
双子姉「お父さん。お母さんによって消されちゃったしね……」ポロポロッ
双子姉「そのまま、裁判にまでもつれ込んでるから……」ポロポロッ
弟彼女「ああ、そうだったね……」レイプメ
弟彼女(あの時、双子姉の落ち込み具合は半端なかったしね……)レイプメ
双子姉「とにかく、別の手を考えましょ……」ポロポロッ
双子姉「絶対に、他の手があるはずだから……」ポロポロッ
双子姉「絶対に、私達はあいつを許さない!……」ポロポロッ
双子姉「今度は、確実に殺してやるんだからね!……」ポロポロッ
弟彼女「うん。そうだね……」レイプメ
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子姉「ふぅ……」ポロポロッ
双子姉「ううっ、ぐすっ……」ポロポロッ
弟彼女(けど、そんな手段は本当にあるの?……)レイプメ
弟彼女(双子姉には悪いけど、もしあったとしても確実に違法になっちゃうし……)レイプメ
弟彼女(どっちかと言うと、例の法律ですらもまたかなり問題あるしね……)レイプメ
弟彼女(まぁ、あれぐらいしないと、全国にいる60万のニート達が働きに出ないから……)レイプメ
弟彼女「あっ……」ハッ
双子姉「ん? どうかしたの?……」ポロポロッ
弟彼女「……」ニッコリ
双子姉「……弟彼女?」ポロポロッ
弟彼女「ごめん。良い事を思い付いちゃった……」ニコニコ
弟彼女「実際に殺せないなら、社会的に殺せないかな?……」ニコニコ
双子姉「社会的に?」ポロポロッ
弟彼女「うん。社会的に……」ニコニコ
弟彼女「双子弟君。まだ、お金に困ってたでしょ?……」ニコニコ
弟彼女「だから、双子弟君を罠に嵌めるの……」ニコニコ
双子姉「……具体的には?」ポロポロッ
弟彼女「とりあえず、着物少女さん達にも連絡をしよ!」ニコニコ
弟彼女「お二人も、双子弟君には手を焼かされていると思うし!」ニコニコ
弟彼女「特に、あのガラケー娘さんとか!」ニコニコ
弟彼女「あのガラケー娘さんは、確実に私達の味方になってくれるからね!」ニコニコ
双子姉「ええ、まあね……」ポロポロッ
弟彼女「じゃあ、ちょっと連絡してみるよ」スッ
双子姉「ああ、もうすぐにしちゃうんだ……」ポロポロッ
この日、私は思い知る事となった。
普段から割りと大人しいこの子が、こんなにも恐ろしい存在にまで成り下がっていたと言う事についてを……
ツツツツツツ、ツツツツツツ……
トゥルルルルッ、トゥルルルルッ……
トゥルルルルッ、トゥルルルルッ……
スッ、ツーーッ……
スマホ『もしもし』
弟彼女「お久し振りです、着物少女さん。弟彼女です」
弟彼女「少し、お時間の方を宜しいでしょうか?」
スマホ『うむ。構わんが』
弟彼女「実は、少し折り入って頼みたい事があるんです」
弟彼女「主に、双子弟君の事についてなんですが」
スマホ『うむ。詳しく聞かせい』
双子姉「……」ポロポロッ
弟彼女「私、もう双子弟君とは別れようと思います!」
弟彼女「双子弟君を社会的に抹殺したいですから、手を貸して頂けないでしょうか?」ニヤリ
スマホ『な、なんじゃと!?』
双子姉「……」ポロポロッ
これが、私の見た最初で最後の弟彼女が浮かべた不適な笑み。
さすがに、この時の私はこれから待つ双子弟の未来についてを、少なからずは同情してしまったのだった。
本日の分、終了。
~自宅・玄関~
更に1週間後――
弟彼女「こうやって、双子弟君と会うのも久し振りだね」
弟彼女「ごめんね。お見舞いにも行けなくて」
双子弟「いや、良いって。お前も忙しかったんだから」
双子弟「けど、今日は大丈夫なのか?」
双子弟「もう既に、大学の方も始まってるんだろ?」
弟彼女「うん。まあね」
弟彼女「はい。これ退院祝い」スッ
弟彼女「少し遅くなったけど、良かったら食べて」ニッコリ
双子弟「ああ、了解した」スッ
弟彼女「じゃあ、私はもうこれで」
弟彼女「ちょっと、先にお手洗いを貸してくれるかな?」
双子弟「ああ、良いぞ」
弟彼女「うん。ありがとう」
スッ、ヌギヌギッ……
着物少女「では、こ奴を送ってやれ」
着物少女「双子弟。すぐに出掛ける用意を」
双子弟「けどなぁ……」
着物少女「けど、何じゃ?」
着物少女「そなた、好いた女とこうして久し振りに会えた事じゃし、もう少し一緒にいても良いのでは?」
双子弟「うっ、そうだな……」
ガラケー娘「行ってらっしゃいませ!」ニッコリ
弟彼女「……どうするの?」ヌギヌギッ
双子弟「はぁ、分かったよ……」
双子弟「ついでに、この前借りたDVDも返してくる……」
双子弟「着物少女。アレ出しといてくれ……」
双子弟「お前、歴史ドラマ『明智光秀』と『石田三成』を、ずっと見てたまんただったからさ……」
着物少女「うむ。了解した」
ガラケー娘「では、行きましょうか?」
クルッ、スタスタスタッ……
弟彼女「ふぅん。結構歴史物とかが好きなんだ……」
弟彼女「と言うか、何でそれだったの?……」
双子弟「ああ、それは俺が前に借りてきた奴だよ」
双子弟「俺がそれ見てた時に、珍しく着物少女が俺の部屋に来てな」
双子弟「なんか興味が沸いたらしくって、そのまま返却日になるまで貸してやってたんだよ」
弟彼女「へぇ、そうだったんだ……」クルッ
スッ、スッ……
弟彼女「ちなみに、AVは借りなかったの?」
弟彼女「なんか、やけにマニアックなのを借りてたみたいだけど……」
双子弟「え?」ギクッ
弟彼女「双子弟君。もしかして、趣味変わった?……」
弟彼女「さすがに、妊婦ものはないと思うよ……」
双子弟「……」
クルッ、スタスタスタッ……
10分後――
双子弟「じゃあ、ちょっと行ってくるな」
双子弟「なるべくすぐ戻ってくるけど、気を付けてな」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
弟彼女「失礼致します」ペコッ
着物少女「うむ。気を付けてな」
クルッ、スタスタスタッ……
スッ、ガチャ……
双子弟「おっ、雪が降ってる」スタスタスタッ
双子弟「お前、今日傘持って来てるか?」クルッ
弟彼女「ううん。持って来てない」
双子弟「まぁ、駅前までだし別に良いか?」
双子弟「この程度なら、すぐやむと思うし」
弟彼女「うん。そうだね」スタスタスタッ
スッ、バタン……
~自宅付近・路地~
双子弟「……」スタスタスタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟「……」スタスタスタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟「はぁ、今日も冷えるな」スタスタスタッ
双子弟「この寒さも、いつまで続くんだか」スタスタスタッ
双子弟「……」スタスタスタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟「……」スタスタスタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟「お前、ちょっと俺の事を避けてるだろ?」スタスタスタッ
双子弟「やっぱり、俺の借りたDVDが原因なのか?」スタスタスタッ
弟彼女「うん。そうだけど」スタスタスタッ
双子弟「あれは、ちょっとした興味本意で……」スタスタスタッ
双子弟「偶々、新作として店の中に置いてたから……」スタスタスタッ
弟彼女「だからって、さすがにアレは引いたよ……」スタスタスタッ
弟彼女「双子姉なんか、余計に双子弟君の事を汚物扱いしてたんだから……」スタスタスタッ
双子弟「ああ、そりゃな……」スタスタスタッ
双子弟「つい先日、姉さんだけでなくあの二人にも見つかって、ガラケー娘からは軽蔑の視線すら送られたからな……」スタスタスタッ
弟彼女「ふ~~ん。そうなんだ……」スタスタスタッ
双子弟「だから、お前も俺との距離を取らないでくれ……」スタスタスタッ
双子弟「お前にまで距離を取られたら、誰が俺の味方をしてくれるんだよ?……」スタスタスタッ
弟彼女「飼い猫ちゃん」スタスタスタッ
双子弟「いや、あいつはただ単に俺の事を“おやつ係”としか見てない……」スタスタスタッ
双子弟「俺がおやつあげたら、さっさと食って俺の前からすぐ消えるからな……」スタスタスタッ
弟彼女「へぇ……」スタスタスタッ
双子弟「……」スタスタスタッ
双子弟「なぁ、そんな距離取るなって……」スタスタスタッ
双子弟「俺、ちゃんとそれ以外にも借りてたんだから……」スタスタスタッ
弟彼女「じゃあ、何借りてたの?」クルッ
双子弟「ほれ、中身見てみろ?」スッ
双子弟「今回は、映画ばっか借りてたからさ」
弟彼女「……」スッ
スッ、ガサッ……
弟彼女「……」
弟彼女「……」
弟彼女「……」
弟彼女「……」
双子弟「ほらっ、大丈夫だろ?」
弟彼女「……どこが?」ギロッ
双子弟「……」ビクッ
弟彼女「ごめん。当分の間はまた会わないでおこうか?」
弟彼女「さすがに、これは人として問題があると思うよ!」スッ
双子弟「そ、そうか?……」スッ
弟彼女「はぁ、今ので双子弟君に対する愛情ゲージが大幅に急降下したよ……」
弟彼女「ここ最近の双子弟君、本当に色々と趣味とかが変わってきてるよね?……」
双子弟「……」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(ああ、また失敗しちまったか……)
双子弟(こればっかりは、さすがに姉さんの所為には出来ねぇな……)
双子弟(あいつの言う通り、俺の趣味が変わった……)
双子弟(けど、そんなに趣味が悪いかな?……)
双子弟「あっ……」ハッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟「……」スタタタタッ
双子弟(けど、新たな世界の扉をこじ開けてしまったから仕方ねぇだろ)スタタタタッ
双子弟(俺だって、最初はあまり興味がなかったし)スタタタタッ
双子弟(ああ、だからあいつは俺の見舞いすら来なかったのか……)スタタタタッ
双子弟(さすがに、あんなの姉さんと一緒に見つけたら、嫌でも俺と距離を置きたがるわな……)スタタタタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟(ふぅ、やっと追い付いた……)スタスタスタッ
弟彼女「……」スタスタスタッ
弟彼女「そのまま、別に帰っても良かったんだよ」スタスタスタッ
弟彼女「私、本気で双子弟君と距離を置きたくなったから」スタスタスタッ
双子弟「はぁ、悪かったよ」スタスタスタッ
双子弟「もう二度と、ああ言ったのは借りないからさ」スタスタスタッ
弟彼女「本当に?」スタスタスタッ
双子弟「ああ、本当だとも」スタスタスタッ
弟彼女「じゃあ、行動で示して」ピタッ
クルッ、ピタッ……
スッ、グイッ……
弟彼女「あっ……」
双子弟「……」ブチュ
弟彼女「……」
双子弟「ふぅ……」
弟彼女「……」
双子弟「頼む。俺の事を信じてくれ!」
双子弟「もう二度と、お前に軽蔑される様な事をしないからさ!」
弟彼女「ごめん。やっぱり無理……」
弟彼女「とりあえず、バレンタインまでは会わないでおこうよ……」
双子弟「!?」ガーーン
弟彼女「後、双子姉にはちゃんと謝った?」
弟彼女「過去の事も含めて双子姉にちゃんと謝ってくれたら、私も双子弟君の事を許してあげれるけど!」ニッコリ
双子弟「うっ……」
弟彼女「さぁ、どうするの?」ニコニコ
双子弟「はぁ、分かったよ……」
双子弟「今までの事も含めて、ちゃんと姉さんにも謝ってくる……」
双子弟「結局、それがそもそもの原因だったからな……」
双子弟「俺があそこまで姉さんにされたのは、全てがあそこから始まったからな……」
弟彼女「……」
双子弟「……」
弟彼女(まぁ、今更もう遅いんだけど……)
弟彼女「じゃあ、もう二度とあんなのは借りない?」
弟彼女「私、双子弟君の事を信じても良いんだよね?」
双子弟「ああ、まあな……」
弟彼女「なら、私は双子弟君の事を信じてあげる!」ニッコリ
弟彼女「とにかく、もうそろそろ行こうか?」ニコニコ
双子弟「ああ、そうだな……」ホッ
クルッ、スタスタスタッ……
近所の奥様方「あらまぁ……」ニヤニヤ
~私鉄の駅・入口~
弟彼女「じゃあ、ここでもう良いよ」
弟彼女「今日は、色々とありがとね!」ニッコリ
双子弟「ああ、またな!」ニッコリ
弟彼女「次は、バレンタインの日に会おうね!」ニコニコ
弟彼女「ちゃんと、アレも持ってきてあげるから!」ニコニコ
双子弟「ああ、気を付けてな!」ニコニコ
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(ふぅ、なんとかなったな……)
双子弟(一応、あいつの機嫌は少しは直せた……)
双子弟(とりあえず、俺も帰るか……)
双子弟(今日は徒歩で来てるし、この前借りたDVDも返さなきゃいけないからな……)クルッ
双子弟「ん?」ハッ
双子姉「……」ニヤニヤ
姉彼氏「……」ニヤニヤ
双子弟「姉さん。ここで何やってんだよ?……」
双子弟「まさか、今の見てたとか?……」ゾクッ
双子姉「うん!」ニヤニヤ
姉彼氏「いやあぁっ、本当に面白い物が見れた……」ニヤニヤ
姉彼氏「お前ら、なんとか持ち直したみたいだな……」ニヤニヤ
双子弟「ああ、まあな……」
双子姉「そう。良かったわね!」ニヤニヤ
双子弟「とりあえず、もう帰るな……」
双子弟「姉さんの恋路の邪魔をしたら、確実にモンスターに食われるから……」
クルッ、スタスタスタッ……
双子姉「うん。気を付けて帰ってね!」ニヤニヤ
双子姉「私、今日帰りは遅くなるから!」ニヤニヤ
双子弟「はいはい」スタスタスタッ
姉彼氏「いやあぁっ、実に面白い物が見れた……」ニヤニヤ
~私鉄の駅前・レンタルビデオ店前~
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子弟「……」スッ
ヒュン、ポシュ……
双子弟「ふぅ……」
返却BOX「……」
双子弟(とりあえず、今日はもう帰るか……)
双子弟(下手したら、また姉さん達に見られてるかもしれないからな……)クルッ
双子弟「……」ハッ
双子姉「……」ニヤニヤ
姉彼氏「……」ニヤニヤ
双子弟「……」
クルッ、スタスタスタッ……
姉彼氏「おいっ、ちょっと待てよ!」ニヤニヤ
姉彼氏「今日は、何も借りねぇのか?」ニヤニヤ
双子弟「……」スタスタスタッ
姉彼氏「お前、結構変わった趣味してるな!」ニヤニヤ
姉彼氏「さすがに、あれは引いたぞ!」ニヤニヤ
双子弟「……」ピタッ
双子姉「……」ニヤニヤ
双子弟「……」クルッ
双子弟「姉さん。あいつに余計な事を言ったか?」
双子弟「おかげで、こっちは迷惑してるんだけど!」ギロッ
双子姉「うん。ごめんね……」ニヤニヤ
双子姉「偶々、お店から返却の催促の電話が来てその時に……」ニヤニヤ
双子弟「……すまん」
姉彼氏「今日は、やけに素直だな……」ニヤニヤ
双子弟「まぁ、さすがにな……」ウルッ
双子姉「後、あんたの変わった趣味は同級生達の間にも伝わってるよ……」ニヤニヤ
双子姉「少なからずは、その趣味を擁護する人達もいたみたいだけど」ニヤニヤ
双子弟「!?」ガーーン
双子姉「だから、もうこれぐらいで許してあげるね……」ニヤニヤ
双子姉「あんたが私達二人のアレなのを隠し持ってたから、ちょっと皆で報復しちゃった……」ニヤニヤ
姉彼氏「まぁ、そう言う事だ……」ニヤニヤ
双子弟「くっ……」ウルッ
クルッ、スタスタスタッ……
~私鉄の駅前・歩道橋~
女子大生A「ねぇ、聞いた? 中学の時に一緒だった双子弟君の趣味」
女子大生A「さすがに、あれはないよね?」
女子大生A「私、本気で引いちゃったわよ」
女子大生B「うん。そうだね」
女子大生C「さすがは、落ちこぼれのフリーターだよ」
双子弟「……」ハッ
女子大生D「けど、双子姉は大丈夫かな?」スッ
女子大生D「聞いた話だと、双子弟君とは昔から仲が悪かったみたいだし」スッ
女子大生D「おまけに、双子姉の事を足蹴にしてたとか」スッ
女子大生D「双子姉は、その所為で色々と苦労してたみたいよ」スッ
女子大生A「へぇ」
女子大生B「本当に、あいつムカつく」
双子弟「……」
女子大生A「後、双子弟君には彼女がいたらしいよ」
女子大生A「その子とは、結局それが原因で別れたらしいけど」
女子大生C「ああ、その噂なら聞いた事ある」
女子大生C「でも、その子かなり地味じゃなかった?」
女子大生B「あれ? そうだっけ?」
女子大生B「私が聞いてたのは、別のクラスの×××さんじゃなかった?」
女子大生A「いや、それは××君のだよ」
双子弟「……」
女子大生C「けど、何で急にそんなのが広がったんだろ?」
女子大生C「以前までは、そんな噂すら聞いていなかったのに」
女子大生A「多分、双子姉辺りが流したんじゃない?」
女子大生A「あの子、双子弟君とは仲が悪いし」
女子大生C「う~~ん。そうかな?」
女子大生C「私は、元カノの線かなぁ」
女子大生B「いや、双子姉の方でしょ?」
双子弟「……」
女子大生D「ねぇ、ちょっとこれ見て」
女子大生D「双子弟君。今ニートらしいよ」スッ
女子大生A「え?」
女子大生D「今さっき、双子弟君の名前で検索してみたら、ここのHPにこんなのが……」
女子大生B「……」
女子大生C「……」
女子大生A「これ、本当なの?……」
双子弟「……」
女子大生D「うん。全部本当みたい……」
女子大生D「なんか、完全に自分で投稿しちゃってるよ……」
女子大生D「本当に、双子弟君も馬鹿なんだね……」
女子大生D「まさか、顔出しや実名まで出して投稿しているなんてね……」
女子大生A「うん。そうだね……」
女子大生B「双子姉。本当に色々と可哀想……」
双子弟「……冗談だろ?」ウルッ
女子大生B「はぁ、本当に最悪だね……」
女子大生B「本当に、最悪としか言いようがないよ」
女子大生B「結局、あいつは何がしたいの?」
女子大生B「こんな事してたら、ネットに晒されるだけじゃん」
女子大生A「うん。そうだね……」
女子大生C「女子大生D、もう良いよ……」
女子大生D「……」スッ
双子弟「……」ウルウルッ
女子大生B「ねぇ、今度双子姉を慰めに行かない?」
女子大生B「双子姉。今は違う大学に通ってるでしょ?」
女子大生A「うん。それ良いかも」
女子大生A「ついでに、双子弟君を排除しちゃう?」
女子大生A「例の法律、双子姉に勧めてみたらどうかな?」
女子大生A「双子姉なら、喜んですぐにサインしちゃうと思うんだけど」
女子大生B「いや、無理よ。だって、それ四年以上じゃないと無理みたいだから」
双子弟「……」ウルウルッ
女子大生B「まぁ、双子姉なら自分で何とかするんじゃない?」
女子大生B「絶対、もう既に色々と動いてると思うから?」
女子大生B「結局、あいつもただの馬鹿!」
女子大生B「今時、男尊女婢が正しいと思ってるただのキチガイだからね!」ニッコリ
女子大生A「うん。そうだね」
女子大生D「だから、こんな馬鹿みたいな事をするんだよ」スッ
双子弟「……」ウルウルッ
クルッ、スタスタスタッ……
本日の分、終了。
~自宅・リビング~
その日の夜――
スッ、ガチャ……
双子姉「ただいま」
双子母「あっ、お帰りなさい」クルッ
着物少女「うむ。丁度良い所に帰ってきた」
双子弟「……」ポロポロッ
双子姉「あら? 双子弟、どうしたの?」
双子姉「また、あんた何かしたの?」
着物少女「まぁ、そんな所じゃ」
着物少女「こ奴、色々とネット上でやらかしたらしい」
双子姉「ああ、そうなんだ……」
双子弟「……」ギロッ
双子姉「……何よ?」
双子弟「姉さんが全て悪い!」ポロポロッ
双子姉「は? 私が悪い?」
双子姉「一体、何があったか説明してくれる?」
双子弟「実は、俺にとっては全く身に覚えのない出来事が度々起きてた……」ポロポロッ
双子弟「皆、俺のつい最近になって目覚めた性癖についてを、何故か細かく知っている……」ポロポロッ
双子弟「俺、もう二度と家の外に出れねぇよ……」ポロポロッ
双子弟「いくら俺の事が嫌いだからって、皆にバラす事ないじゃないか?……」ポロポロッ
双子姉「……は?」キョトン
双子母「まぁ、あんたの気持ちも分からなくはないわ」
双子母「けど、この子がやったって証拠はあるの?」
双子姉「ええ、そうね……」
双子弟「実際、俺はこの耳で聞いたよ……」ポロポロッ
双子弟「姉さんが、俺に対して自白してる所をな……」ポロポロッ
双子姉「……は?」
双子母「じゃあ、どんな風に言ったのかしら?」
――双子弟の回想――
双子姉『後、あんたの変わった趣味は同級生達の間にも伝わってるよ』
双子姉『少なからずは、その趣味を擁護する人達もいたみたいだけど』
双子姉『だから、もうこれぐらいで許してあげるね』
双子姉『あんたが私達二人のアレなのを隠し持ってたから、ちょっと皆で報復しちゃった』
――双子弟の回想終了――
双子姉「私、そんな事を言ったっけ?」キョトン
双子弟「いや、ちゃんと駅前のビデオ屋の前で言ったじゃないか!」ポロポロッ
双子姉「いや、確かに言ってないわ」
双子姉「私、今日は彼氏の家にまでそのまま直で行ってたし」
双子弟「え?」キョトン
双子姉「それ、何時の話よ?」
双子姉「私の彼氏の家は大学の付近だし、ここからだと反対方向になるんだけど」
双子弟「あっ……」ハッ
双子母「……どう言う事?」
着物少女「もしや、そなたが幻覚でも見てたのではないのか?」
着物少女「その問題の画像やHPとやらを、早く妾達にも見せてやれ」
双子弟「ああ、ちょっと待ってな……」スッ
双子姉「……」
双子母「はぁ、明日も仕事あるんだから、早くしてほしいわ……」
双子姉「ええ、そうね……」
双子弟「……あれ?」ポロポロッ
着物少女「む? どうかしたか?」
着物少女「まだ見つからんのか?」
着物少女「妾達は、そなたの戯言には付き合っている暇はないぞ」
着物少女「早く、双子姉にも見せてやれ」
双子弟「……」ポロポロッ
双子姉「どうしたのよ?」
双子弟「それが、そのHP自体が見つからないんだ……」ポロポロッ
双子姉「は? 見つからない?」
双子姉「あんた、ちゃんとネットで検索したの?」
双子弟「ああ、まあな……」ポロポロッ
双子姉「私、疲れてるから早くしてくれないかな……」
双子姉「明日も、暇人のあんたと違って大学に行かなくちゃいけないんだから……」
双子弟「もうちょっとだけ待ってくれ……」ポロポロッ
双子姉「はいはい」
双子母「とりあえず、先にお風呂にでも入ってなさい」
双子母「この子、まだ時間が掛かるみたいだから」
双子姉「うん」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「あれ? 本当にどこ行った?……」ポロポロッ
双子弟「着物少女。お前も検索をしてくれ……」ポロポロッ
着物少女「ああ、了解した」スッ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、コトッ……
ガラケー娘「どうぞ」
着物少女「すまぬ」
ガラケー娘「では、これより検索に入ります」
ガラケー娘「暫くお待ち下さいませ」ウィーーン
ガラケー娘「……」(ネット接続中)
ガラケー娘「……」(ネット接続中)
ガラケー娘「……」(ネット接続中)
ガラケー娘「……」(ネット接続中)
双子母「……」
双子弟「あれれっ?……」ポロポロッ
着物少女「どうじゃ?」
ガラケー娘「いえ、全くヒットしません……」(ネット接続中)
ガラケー娘「もしくは、もう既に削除されたのではないでしょうか?……」(ネット接続中)
着物少女「何? ちゃんとよく探せ」
ガラケー娘「はい」(ネット接続中)
双子弟「……」ポロポロッ
双子母「はぁ、まだ掛かるの?……」
双子母「本当に、早くしてほしいわね……」
着物少女「まぁ、そう言ってやるな」
ガラケー娘「残念ですが、どの検索ワードにもヒットしません」(ネット接続中)
ガラケー娘「如何致しましょうか?……」(ネット接続中)
着物少女「もう切っても良い」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」(ネット切断中)
ガラケー娘「ふぅ……」プツン
双子母「じゃあ、私ももう寝るわ……」
双子母「あんたが、間違って消したんじゃないの?……」
着物少女「うむ。そうじゃな」
双子弟「いや、確かにあったんだよ……」ポロポロッ
双子弟「俺の同級生からも、ちゃんと連絡もあったし……」ポロポロッ
着物少女「では、何故そのHPが見つからないのじゃ?」
着物少女「そなた、嘘偽りを申しているのではないか?」
双子弟「絶対に違う……」ポロポロッ
双子母「はぁ、もう付き合いきれないわ……」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
着物少女「とにかく、早う探せ」
着物少女「ほれっ、これでも飲んで落ち着くのじゃ」スッ
双子弟「え?」ムクッ
着物少女「これは、弟彼女からの差し入れの品じゃ」
着物少女「他には、サラミとチーズも入っておったぞ」
双子弟「すまん」スッ
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子弟「ふぅ……」ポロポロッ
着物少女「どうじゃ? 美味かったか?……」
着物少女「久し振りの炭酸飲料は、いつもと違って格別じゃったろ?……」
双子弟「ああ、美味かったよ……」ポロポロッ
双子弟「たまには、違う味にするのも良いな……」ポロポロッ
着物少女「うむ。そうじゃろ?」ニッコリ
スッ、コトッ……
双子弟「……」ポロポロッ
スッ、スッ……
着物少女「まぁ、そなたはまだそこにいるが良い」
着物少女「妾達も、引き続きそなたには付き合ってやる」
着物少女「ガラケー娘。サラミやチーズもここに」
着物少女「今のこ奴は、夕飯も食わずにこんな感じじゃからな」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」ポロポロッ
30分後――
双子姉「どう? 見つかった?」
双子姉「まだ、検索してるの?」
着物少女「ああ、そうみたいじゃ」
双子姉「あんた、そのやる気とやらをもっと他に使えないの?」
双子姉「お母さんなんか、もう既にいなくなってるじゃない」
双子弟「……」ポロポロッ
双子姉「……」
着物少女「とりあえず、そなたももう寝ろ」
着物少女「ここは、妾達が引き受けておく」
着物少女「今のこ奴は、尋常ではない」
着物少女「じゃから、そなたももう寝るのじゃ」
双子姉「は~~い」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」ポロポロッ
ガラケー娘「……」
着物少女「双子弟。少し休め」
着物少女「ガラケー娘が出したサラミやチーズも、まだほとんど手付かずじゃぞ」
ガラケー娘「ええ、そうですね」
双子弟「すまん。俺はまだここで検索をする……」ポロポロッ
双子弟「例のHPは、絶対にあるはずなんだ……」ポロポロッ
スマホ『充電が切れました』
双子弟「あっ……」
ガラケー娘「あららっ、充電が切れてしまいましたね……」
ガラケー娘「つい先程から、ずっとご使用になられてましたから……」
双子弟「……」ポロポロッ
着物少女「双子弟。一旦、休め」
着物少女「そなた、食事すらまともには取っとらんじゃろ?」
双子弟「はぁ……」ガクッ
スッ、コトッ……
双子弟「とりあえず、俺ももう休むわ……」ポロポロッ
双子弟「明日、絶対に見つけてやる……」ポロポロッ
着物少女「うむ。そうじゃな」
双子弟「ガラケー娘。そっちはどうだった?……」ポロポロッ
双子弟「お前の方も、本当になかったのか?……」ポロポロッ
ガラケー娘「はい」
双子弟「……そうか」ポロポロッ
ガラケー娘「なら、一体どこに消えたんでしょうね?」
ガラケー娘「あれだけ、検索してもヒットはしませんでしたし」
ガラケー娘「結局、双子弟さんの思い違いだったのではないのでしょうか?」
ガラケー娘「そうじゃなきゃ、色々と納得が行きませんよ」
着物少女「うむ。そうじゃな」
スッ、フキフキ……
双子弟「いや、絶対にある……」ギロッ
着物少女「では、妾達も失礼する」
着物少女「ガラケー娘。もう行くぞ」
ガラケー娘「はい」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子弟「一体、俺の見たサイトはどこにあんだよ?……」
双子弟「あれは、本当に現実の出来事だったんだよな?……」
双子弟「おまけに、姉さんは姉さんでそんな事は言ってないとかほざいてるし……」
双子弟「本当に、何がどうなってんだか……」
スッ、カリカリッ……
スッ、カリカリッ……
双子弟「ふぅ……」
~自宅・2F双子姉の部屋~
双子姉(あの子、結構酷い事するわね……)
双子姉(あいつに幻覚とか見せるなんて……)
双子姉(あいつの今さっきまでの顔、結構危なかったわよ……)
双子姉(はぁ、何であいつはあの子の事を本気でキレさせてるのかしら?……)
スッ、ゴロン……
双子姉「ふぅ……」
双子姉(まぁ、あいつが私のハメ撮り動画なんか持ってるのが悪いんだからね……)
双子姉(私が依頼するには、後1年もあるし……)
双子姉(あのまま、本当に死んできたら良かったのに……)
双子姉(結局、四年以上じゃなかったから、かなり中途半端になっちゃったわね……)
双子姉「……」チラッ
スマホ「……」
双子姉「おやすみ」
スマホ『うん。おやすみ』
~自宅・2F双子弟の部屋~
翌日――
TV『報告。魔王軍が南大陸を再制圧致しました!』
TV『北大陸につきましては、未だにエルフ王国が占領中!』
TV『北大陸に住む人間は、全て虐殺されたそうです!』
TV『うむ。そうか……』
双子弟「……」
TV『陛下。如何致しますか?』
TV『いずれは、我が国も……』
TV『大臣。今は情報を出来るだけ多く集めろ!』
TV『エルフ王国が北大陸を占領している今、我々はエルフ王国とも剣を交えなくてはならなくなるからな!』
TV『はっ!』
双子弟「……」
スッ、ゴクゴクゴクッ……
TV『くそっ、あの忌々しいエルフ達め……』
TV『まさか、あ奴が未だに生きているとはな……』
TV『神は、本当に酷な事をされる……』
TV『あ奴さえいなければ、北も南も我ら人間達が支配していたものを……』
『♪~♪~♪』
双子弟「ん?」スッ
スマホ『メール受信 弟彼女』
TV『一体、何故あいつは未だに生きている!?』
TV『何故、あ奴はエルフ女侯爵と名乗り、魔王軍と手を組んでいるのだ!?』
TV『下手したら、我が国も奴等の手に……』
TV『いや、それ処かこの中央大陸すら危うくなるな……』
TV『くっ……』
スッ、ピッ……
DVDデッキ「……」ピタッ
双子弟(あいつ、例の噂を真に受けたのか……)
双子弟(そりゃあ、俺と別れたくはなるよな……)
双子弟(本当に、何でこんな事に……)
双子弟(はぁ、本当に最悪だわ……)
スッ、スッ……
飼い猫「……」ムクッ
双子弟(本当に、メールすら打ちにくいなぁ……)
双子弟「お前、重いからそこ退け……」
双子弟「そろそろ降りてくれなきゃ、俺の足が潰れる……」
飼い猫「……」ジトッ
双子弟「お前、そんな顔するなよ……」
双子弟「本当に、お前は昔から重いんだから……」
飼い猫「……」プイッ
双子弟「ほらっ、退けるぞ……」スッ
スッ、スタッ……
~大学・構内~
スッ、ゴソッ……
元弟彼女「ふぅ……」
双子姉「もう送ったの?」
元弟彼女「うん。そうだけど」
双子姉「あんた、本当に恐ろしい事するよね?……」
双子姉「いや、私も人の事を言えないか……」
元弟彼女「……」
元弟彼女「とりあえず、これでもう縁切りかな」
元弟彼女「後は、向こうの出方次第なんだし」
双子姉「そう。そうなんだ……」
双子姉「あいつ、ストーカーにならなければ良いんだけど……」
双子姉「まぁ、アレの所為でこうなったんだけど……」
双子姉「あんたが、あいつと別れたがるのも無理はないわ……」
元弟彼女「うん。そうだね……」
元弟彼女「とにかく、双子姉は何も心配はしないで!」
元弟彼女「後は、私の方でなんとかするから!」ニッコリ
双子姉「……うん」
元弟彼女「例のアレは、私の方で完全に消去してあるよ!」ニコニコ
元弟彼女「偶々、HDDの完全消去ソフトが手元にあって、もう既に完全消去してあるけど!」ニコニコ
元弟彼女「だから、もう大丈夫かな!」ニコニコ
元弟彼女「もう既に、着物少女さんには協力を取り付けてあるからね!」ニコニコ
双子姉「……」
双子姉「じゃあ、お言葉に甘えて……」
双子姉「元弟彼女も気を付けてね……」
元弟彼女「うん。またね!」ニコニコ
クルッ、スタスタスタッ……
双子姉(さすが、ひきこもりだった実の兄をすぐさま処分した女……)
双子姉(私、なんだかあの子の事が本気で怖くなってきたわ……)
双子姉「はぁ……」
~自宅・和室~
ガラケー『今日は、やけに静かですね』
ガラケー『普段も、これぐらい静かだったら良いんですが』
市松人形『ああ、そうじゃな』
市松人形『それで、後どれぐらいで充電は出来る?』
市松人形『妾は、もう既に実体化出来るぞ』
ガラケー『まだ、もう少し時間が掛かります』
ガラケー『双子弟さんの部屋がやけに静かになりましたし、だから暫くの間はこうしておきましょうよ』
市松人形『ああ、そうじゃな』
市松人形『このまま、静かにしておくか』
市松人形『大体、今の妾には予想は付いてる』
市松人形『今の世の中、男尊女卑など時代遅れ!』
市松人形『本当に、いつの時代も女の恨みと言う物は恐ろしいのぅ!』
ガラケー『ええ、そうですね』
市松人形「……」
ガラケー「……」
本日の分、終了。
しえ
しえ、、、、
しね
支援ありがとうございます。
~自宅・2F双子弟の部屋~
翌々日――
双子姉「あんた、ちゃんと生きてる?」
双子姉「さすがに、ここ数日でかなり酷い顔してるわね」
双子弟「……」レイプメ
着物少女「双子弟。聞こえとるか?」
着物少女「一度、病院で診て貰った方が良いのでは?」
双子弟「……」レイプメ
双子姉「まぁ、あの子に別れを切り出されたんだから仕方ないわね」
双子姉「あんた、あの子に何か嫌われる様な事をしたの?」
双子弟「……記憶にない」レイプメ
双子姉「え?」
双子弟「今の俺には、全く身に覚えがないんだよ……」レイプメ
双子姉「……」
着物少女「本当か?」
双子弟「ああ、そうだ……」レイプメ
双子姉「じゃあ、ちゃんと謝ったの?」
双子姉「あんた達、五年ぐらいは続いてたんでしょ?」
双子弟「ああ、まあな……」レイプメ
着物少女「では、一体何が決定打となった?」
着物少女「そなた、あの娘に一体何をしたのじゃ?」
双子弟「……」レイプメ
双子姉「ほらっ、早く言いなさいよ!」
双子弟(やっぱ、アレが原因なのかなぁ?……)
双子弟「実は、去年のクリスマスの時だ……」レイプメ
双子弟「その時、俺はあいつのハメ撮り動画を作成した……」レイプメ
双子弟「それが、ガラケー娘の所為でバレたんだよ……」レイプメ
双子弟「あいつ、ペラペラと俺の秘密を弟彼女に話してたからな……」レイプメ
着物少女「……ハメ撮り?」
双子姉「あんた、何でそんな酷い事したの?」
着物少女「双子姉。ハメ撮りとはどう言った物なのじゃ?」
双子姉「ハメ撮りとは、相手との性〇為を撮影する事よ」
双子姉「それが原因で、近年はかなり問題となってきてるの」
双子姉「あんた、もうそれは全部削除したのよね?」
双子姉「今のあんた次第では、本当に警察のお世話になるわよ」
双子弟「ああ、大丈夫だ……」レイプメ
双子姉「もう削除してたの?」
双子弟「ああ、まあな……」
双子弟「と言っても、あいつが全部専用ソフトを使って完全に消去していたよ……」レイプメ
双子姉「じゃあ、もう問題はないわね」
双子姉「あんた、本当にこれからどうするのよ?」
双子弟「……え?」レイプメ
双子姉「私、前にも言ったよね?」
双子姉「私の結婚と就職に響かないんだったら、あんたの好きに生きて良いって」
双子姉「今のあんた、絶対に犯罪とか犯しそう」
双子姉「やっぱり、エルフさんに頼んで殺処分して貰ってた方が良かったかな」
着物少女「ああ、そうじゃな」
双子弟「なら、何で俺をあそこで殺さなかったんだよ?……」レイプメ
双子弟「こんな事なら、あそこで死んできた方がまだマシだった……」レイプメ
双子姉「私は、あんたに更正してほしいと思ってエルフさんに依頼したのよ」
双子姉「あんた、先月からバイトクビになってから、ずっとニートしてるでしょ?」
双子姉「その所為で、弟彼女との関係もギクシャクしてきたし、だから私はエルフさんに依頼したのよ!」
双子姉「結局、それも無駄に終わったみたいね!」
双子姉「今のあんたがそんなんだから、あの子とも別れる羽目になったんじゃない!」
双子弟「……すまん」レイプメ
着物少女「まぁ、そう言う事じゃな」
着物少女「そなたが変わろうとせんと、何も変わらん」
着物少女「のぅ、双子弟。そろそろ、ニートを卒業せんか?」
着物少女「妾の古くからの知人が言っていた事なんじゃが、ニートからニードへと変わってみてはどうかのぅ?」
着物少女「妾は、あまり英語は得意ではない」
着物少女「具体的な意味は知らんが、今のそなたには解るはずじゃ」
双子姉「ええ、そうね……」
双子弟「……」レイプメ
着物少女「じゃから、ただ単にそうやってそこで待っていても無駄なだけじゃぞ」
着物少女「周りが、自分の良い風に変わってくれると思う事が、全ての間違いなのじゃ」
着物少女「今の状況を変えたいのなら、すぐに前を向け」
着物少女「ずっと、そこで後ろを向いていても時間を無駄にするだけじゃぞ」
双子弟「……」レイプメ
着物少女「聞いておるのか?」
双子姉「……」
双子弟(具体的に、俺は一体どうすれば良いんだよ?……)レイプメ
『♪~♪~♪』
双子弟「ん?」レイプメ
スッ、ゴロン……
双子弟「……」スッ
スマホ『メール受信 携帯会社』
双子弟「はぁ……」レイプメ
双子姉「誰からなの?」
双子弟「ただ単に、携帯会社からのメールが来ただけだ……」レイプメ
双子弟「ほらっ、いつもの勧誘のだよ……」レイプメ
双子姉「ああ、あれね……」
着物少女「なら、妾達にも来ておるのかな?」
着物少女「少し、妾も見てくるか」
クルッ、スタスタスタッ……
双子姉「……」
双子弟(何で、あいつからのメールじゃないんだよ?……)レイプメ
双子姉「ねぇ、何であんな動画持ってたの?」
双子姉「あんた、本当に趣味変わっちゃったわね」
双子弟「……」レイプメ
双子姉「あんた、私のも持ってたのよね?」
双子姉「アレ、そろそろどうやって撮ってたかを教えてくれる?」
双子弟「……コピーしたから」レイプメ
双子姉「え?」
双子弟「酒に酔って寝てた姉さん達の隙を突いて、自分のSDにコピーしたんだよ……」レイプメ
双子姉「じゃあ、私の彼氏も持ってたのね?……」
双子姉「具体的には、どんなのだった?……」
双子弟「一番意外だったのは、姉さんが女の顔しながら男の肉棒を舐めてた時だ……」レイプメ
双子弟「俺、姉さんがあんな顔してる姿を始めてみたぞ……」レイプメ
双子弟「しかも、フ〇ラとパ〇ズリでイカせれるなんて、一体どこでそんなテクを身に付けてきたんだよ?……」レイプメ
双子姉「……」ピキッ
双子弟「!?」ビクッ
双子姉「へぇ、あんたそこまで詳しく見てたんだ……」ニッコリ
双子姉「とりあえず、あんたこの場で半殺しにして良い?」
双子姉「今の私、あんたに何しても許されるわよね?」ニッコリ
双子弟「……」ビクビクッ
双子姉「あんたが望むのなら、死ぬ前にたっぷりサービスしてあげるわよ……」ニコニコ
双子姉「私、ここ最近は色々とストレスが溜まってるし……」ニコニコ
双子姉「久し振りに、あんたと一対一で格闘出来るわね……」ニコニコ
双子弟「……」ビクビクッ
双子姉「さぁ、早くこっち向きなさい!」ギロッ
スッ、ゴロン……
双子弟「……」ビクビクッ
双子弟「……」ビクビクッ
双子弟「……」ビクビクッ
双子弟「……」ビクビクッ
双子姉「……」
飼い猫「……」ヌッ
双子弟「……」ビクビクッ
双子弟「……」ビクビクッ
双子弟「……」ビクビクッ
双子弟「……」ビクビクッ
双子姉「……」
飼い猫「にゃあ~~っ!」トコトコッ
双子姉(ちっ、邪魔が入ったか……)
「双子姉。ちょっと来て~~っ!」
「なんか、彼氏さんからメール来てるよ~~っ!」
双子姉「ええ、今行くわ!」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」ホッ
飼い猫「にゃあ~~っ!」トコトコッ
双子弟(はぁ、本当に助かった……)
双子弟(とにかく、今後は部屋に鍵閉めとこ……)
双子弟(また、着物少女達がお説教に来ると思うし……)
双子弟(まぁ、こいつは窓からでも大丈夫だしな……)
双子弟(こいつ、昔から俺の部屋を寝床にしているしな……)
シュン、シュタッ……
飼い猫「……」キョロキョロ
双子弟「……」ニッコリ
飼い猫「……」クンクン
~元弟彼女の自宅・元弟彼女の部屋~
3日後――
元弟彼女「……」カタカタッ
元弟彼女「……」カタカタッ
元弟彼女「……」カタカタッ
元弟彼女「……」カタカタッ
『♪~♪~♪』
元弟彼女「……?」ピタッ
元弟彼女「……」スッ
元弟彼女「……」
スマホ『メール受信 双子弟』
元弟彼女「……」スッ
元弟彼女「……」スッ
スッ、コトッ……
元弟彼女「ふぅ、これで100通目の復縁希望メールか……」
元弟彼女(けど、そんなんじゃ私の決意は変わらないよ!)
元弟彼女(もう私、完全に覚めちゃってるもん!)
元弟彼女(実際、双子弟君の趣味はAVをよく借りに行ってる時点でバレてるし……)
元弟彼女(私も、変な人呼ばわりは絶対に嫌だからね!)
スッ、ゴクゴクゴクッ……
元弟彼女「……」
『♪~♪~♪』
元弟彼女(あっ、また来た……)
元弟彼女「……」スッ
元弟彼女「……」スッ
スマホ『メール受信 双子弟』
元弟彼女(これ、もう完全にストーカーだね……)
元弟彼女(まぁ、そうなる様に仕向けたのは私なんだけど……)ニヤリ
元弟彼女「……」スッ
元弟彼女「……」スッ
スッ、コトッ……
~自宅・リビング~
双子弟(おかしい。何故メールを返さない?……)レイプメ
双子弟(何故、あいつはこの俺と復縁してくれないんだよ?……)レイプメ
双子弟(まさか、まだ謝罪が足りないとか?……)レイプメ
双子弟(一体、後どれぐらい謝罪したら許してくれるんだよ?……)レイプメ
スッ、ゴクゴクゴクッ……
飼い猫「……」
双子弟(姉さんが言うには、まだ新しい男はいないはず……)
双子弟(やっぱり、例の噂が原因なんだよな?……)
双子弟(あれさえなければ、俺達は別れる事もなかった……)
双子弟(本当に、誰があんな噂を流したんだよ?……)
スッ、ポリポリッ……
飼い猫「……」
スッ、ガチャ……
着物少女「双子弟。何をしている?」
着物少女「また、元弟彼女にメールしておるのか?」
双子弟「……」レイプメ
着物少女「あの娘は、もうそなたの恋人でもない」
着物少女「そなた達は、もう既に破局しとるのじゃろ?」
双子弟「いや違う!」レイプメ
着物少女「じゃが、妾は破局したと聞いておるが?」
双子弟「じゃあ、誰からそれを聞いたんだよ?」クルッ
双子弟「あいつは、まだ俺の彼女だぞ!」ギロッ
着物少女「その娘からじゃ」
双子弟「え?」レイプメ
着物少女「じゃから、妾はその娘から直接聞いたのじゃが」
双子弟「!?」ガーーン
ガラケー娘「一応、私も聞いたんですけどね」
着物少女「とにかく、もうこれ以上は止めとけ!」
着物少女「これ以上、そなたがあの娘に執着したとしても、何も得るものはない!」
双子弟「黙れ!」レイプメ
着物少女「双子弟。現実を見よ!」
着物少女「今のそなたは、ただのストーカーじゃぞ!」
双子弟「!?」ガーーン
着物少女「どうやら、その自覚すらなかった様じゃな」
ガラケー娘「ちなみに、もうこれ以上は本当にお止めになられた方が宜しいかと」
ガラケー娘「ここ最近は、ストーカーが原因による犯罪も増えていますし」
着物少女「うむ。そうじゃな」
ガラケー娘「双子弟さん。いい加減に前を向いて下さい!」
ガラケー娘「貴方が前を向かなきゃ、本当に貴方はただのストーカーですよ!」
双子弟「煩い!」レイプメ
着物少女「……」
ガラケー娘「はぁ……」
着物少女「なら、そなたも捕まってくるが良い」
着物少女「そうでもしなければ、そなたは理解出来ない様じゃからな」
双子弟「……」レイプメ
着物少女「のぅ、双子弟。ここと刑務所だとどちらがマシじゃ?」
着物少女「場合によっては、刑務所に入らずに済むかもしれん」
着物少女「そなた、まだ成人したばかりじゃろ?」
着物少女「まだまだそなたは若いんじゃし、ここで人生を棒に振るのはちと早過ぎるのではないか?」
ガラケー娘「ええ、そうですね」
双子弟「じゃあ、俺にこの現実を受け入れろと言うのか?……」レイプメ
双子弟「あいつとは、もう五年近くの付き合いなのに……」レイプメ
着物少女「ああ、そうじゃよ」
着物少女「そなたは、その事実を受け入れよ」
着物少女「一体、誰の所為でそうなった?」
着物少女「紛れもなく、そなた自身が招いた事ではないか」
双子弟「違う!」レイプメ
着物少女「いや、そなた自身が招いたのじゃ!」
ガラケー娘「双子弟さん。いい加減に認めて下さい!」
ガラケー娘「貴方だって、本当はもう分かってらっしゃるんでしょ?」
双子弟「煩い! 元はと言えば、お前の所為なんだ!」レイプメ
双子弟「お前が、弟彼女にあんな事をバラさなければ!」レイプメ
ガラケー娘「……は?」ギロッ
着物少女「そなた、本気でそう思っとるのか?」
双子弟「ああ、そうだよ!」レイプメ
ガラケー娘「はぁ、呆れました……」
ガラケー娘「貴方には、心底呆れてしまいましたよ」
ガラケー娘「着物少女さん。もう諦めましょ」
ガラケー娘「彼に何を言ったとしても、もう駄目みたいですから」
着物少女「うむ。そうじゃな」
双子弟「……え?」レイプメ
クルッ、スタスタスタッ……
スッ、ムクッ……
飼い猫「……」トコトコッ
飼い猫「……」トコトコッ
双子弟「あっ、起きてたのか?」ハッ
飼い猫「……」トコトコッ
飼い猫「……」トコトコッ
双子弟「えっ!? お前まで、俺の事を見捨てるのかよ!?……」レイプメ
クルッ、トコトコッ……
双子弟(はぁ、あいつにまで見捨てられたか……)レイプメ
双子弟(もうここには、俺の味方はいないのか……)レイプメ
双子弟(俺はただ、あいつとは別れたくねぇんだよ……)レイプメ
双子弟(そうじゃなきゃ、何もここまでしていないって……)レイプメ
『♪~♪~♪』
双子弟「……ん?」クルッ
スマホ『メール受信 双子姉』
双子弟「はぁ、あいつじゃなくて姉さんからかよ……」レイプメ
双子弟(とにかく、なんとか振り向かさないと……)レイプメ
双子弟(久し振りに、向こうにまで行ってみるか?……)レイプメ
双子弟(ああ、確かあいつの家はマンションだったよな?……)レイプメ
双子弟(まだ、引っ越しとかしてなきゃ良いんだが……)レイプメ
スッ、ポリポリッ……
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子弟「ふぅ……」
双子弟(とりあえず、用件は何だ?……)スッ
双子弟(大体、予想は出来てるんだけど……)スッ
双子弟(ああ、やっぱりな……)レイプメ
双子弟(いい加減、ウザイから止めてやれよ! このストーカー野郎!……)レイプメ
双子弟(これ以上やると、被害届を出させにいくぞ! か……)レイプメ
双子弟「はぁ……」ガクッ
双子弟「……」レイプメ
~自宅・廊下~
ガラケー娘「なんとか、止めてくれたみたいですね」ヒソヒソッ
ガラケー娘「一体、どうなるんでしょうか?」ヒソヒソッ
着物少女「さぁ、まだ何も分からんな」ヒソヒソッ
ガラケー娘「一応、まだ監視しときますか?」ヒソヒソッ
ガラケー娘「監視が必要でしたら、引き続きしておきますが」ヒソヒソッ
着物少女「うむ。頼む」ヒソヒソッ
ガラケー娘「はい。かしこまりました」ヒソヒソッ
着物少女「では、我らも一息吐こう」ヒソヒソッ
着物少女「さすがに、もうこれ以上はせぬかもしれん」ヒソヒソッ
着物少女「じゃが、まだ油断は禁物じゃぞ」ヒソヒソッ
着物少女「あ奴、まだ完全には諦めてはおれぬ様じゃがらな」ヒソヒソッ
ガラケー娘「ええ、そうですね」ヒソヒソッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
飼い猫「……」ホッ
本日の分、終了。
~元弟彼女の自宅マンション跡地前・路地~
更に3日後――
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
キモオタ「ううっ、ぐすっ……」トボトボッ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
クルッ、トボトボッ……
トボトボッ、トボトボッ……
土木作業員(……何だあいつら?)
双子弟(あいつ、引っ越してたのか……)トボトボッ
双子弟(そう言えば、一度もあいつの新居に行ったことがなかったな……)トボトボッ
双子弟(一体、何がどうなってんだよ?……)トボトボッ
双子弟(あいつ、本当に俺と別れるつもりだったのか?……)トボトボッ
キモオタ「俺の家が、俺の金が……」トボトボッ
土木作業員「……」
交通誘導員「……」フリフリ
双子弟(とにかく、もう帰るか……)トボトボッ
双子弟(ここにいても、あいつはもう戻っては来ない……)トボトボッ
双子弟(どうせなら、もっとあいつに構ってやるべきだった……)トボトボッ
双子弟(ここ最近は、本当にあいつとはろくに会えなかったし……)トボトボッ
双子弟(たとえ、俺と会う時間があったとしても、俺自身には金がなかったからな……)トボトボッ
双子弟(結局、金の切れ目が縁の切れ目と言う訳か……)トボトボッ
双子弟「はぁ……」トボトボッ
現場監督「あいつら、ここで何やってんだ?」
土木作業員2「どうせ、親にでも追い出されたんじゃないですか?」
土木作業員2「最近、親に追い出されたニートの群れが、各地を徘徊してますし」
現場監督「ああ、そうなのか」
土木作業員「なら、納得が行きますね」
土木作業員「あいつら、本当にただの馬鹿ですから」
土木作業員3「あははっ、本当に笑えるな!」ニヤリ
双子弟「……」トボトボッ
土木作業員4「おいっ、向こうからもニートの群れが徘徊してるぜ」
土木作業員4「アレ、通報しといた方が良いんじゃねぇか?」
土木作業員3「何?」クルッ
現場監督「げっ、本当にこっち来やがった」
双子弟「……」トボトボッ
キモオタ「……」トボトボッ
ニートの群れ「ううっ、ぐすっ……」ゾロゾロッ
現場監督「なんか、凄い数だな……」
現場監督「こいつら、全員親に捨てられたニート達なのかよ……」
土木作業員「まるで、イナゴの大群だぜ……」
土木作業員「こいつら、一体どこに向かってるんだ?……」
土木作業員2「さぁな」
土木作業員「はぁ、この分じゃまだ現場に戻れねぇよ……」
土木作業員「頼むから、早くどっか行ってくれ……」
現場監督「とにかく、あいつらが通り過ぎるのを待つぞ!」
現場監督「そうしなきゃ、何も出来ん!」
現場監督「お前ら、決してこいつらに手を出すなよ!」
現場監督「もし出したら、クビじゃ済まされねぇからな!」
土木作業員達「はい」
ニートの群れ「ううっ、ぐすっ……」ゾロゾロッ
現場監督「本当に、こいつら迷惑だぜ……」
~自宅・駐車場~
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
着物少女「うむ。もうすぐ終わりそうじゃな」
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
着物少女(さすがに、着物のみだと寒いのぅ……)
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子母「二人とも、ただいま」
双子母「双子弟は、どうしてるの?」
ガラケー娘「あっ、お帰りなさいませ」クルッ
着物少女「あ奴なら、少し買い物に行っておるぞ」
双子母「あら、そうなんだ」
着物少女「まぁ、すぐに帰ってくるじゃろ」
着物少女「珍しく、徒歩で外出しておったみたいじゃから」
双子母「ふ~~ん。徒歩でね」
双子母「まぁ、あの子が買い物に出てるんなら、それでも良いわ」クルッ
スッ、ガチャ……
キキィーーーーッ、スタスタスタッ……
双子母「……」クルッ
スッ、バタン……
ガラケー娘「ふぅ……」
双子母「とりあえず、私はもう休むわ」
双子母「夜勤明けで、疲れてるから」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
双子母「はぁ、あの子は何でああなったんだか……」
双子母「どっちかと言うと、最初から貴女達がいてくれたら、どんだけ良かったか……」
クルッ、スタスタスタッ……
ガラケー娘「……」
着物少女「だいぶ、疲れとる様じゃな」
着物少女「まぁ、それも無理はあるまい」
着物少女「今の双子弟は、ただの穀潰し」
着物少女「双子母がああなるのは、仕方なかろう」
スッ、ガチャ……
ガラケー娘「ええ、そうですね」
スッ、バタン……
着物少女「ともかく、今は掃除を終わらそう」
着物少女「後は、ここを掃除すれば良いだけじゃからな」
ガラケー娘「はい」
着物少女「本当に、双子弟はどうしようもないのぅ」
着物少女「一体、どこで何をしているのやら」
ガラケー娘「……」
着物少女「はぁ……」
~大学・バス停前~
双子姉「ねぇ、どうかしたの?」
双子姉「あんた、結構険しい顔してるけど」
元弟彼女「うん。ちょっとね」
元弟彼女「今、弟からメールが入ってたから」
双子姉「ああ、そうだったんだ」
元弟彼女「……」スッ
元弟彼女「ちなみに、双子弟君って今どうしてるの?」
元弟彼女「外、自由に出歩いてるの?」
双子姉「さぁ?」
元弟彼女「なんか、ウチの弟が見掛けたんだって」
元弟彼女「しかも、前の私の自宅前で」
双子姉「……そう」
スッ、ゴソッ……
元弟彼女「とりあえず、次の段階に行こうかな?」
元弟彼女「そろそろ、良い頃だと思うし」
元弟彼女「双子姉。大丈夫?」
元弟彼女「例の件、大丈夫だよね?」
双子姉「……」
元弟彼女「双子姉?」クルッ
双子姉「……本当にするの?」
元弟彼女「うん。するよ!」
元弟彼女「そうしなきゃ、双子姉も困っちゃうから!」ニッコリ
元弟彼女「大丈夫、大丈夫だからね!」ニコニコ
元弟彼女「着物少女さんに頼めば、なんとかなるからさ!」ニコニコ
元弟彼女「だから、良いよね?」ニコニコ
双子姉「……はぁ、分かったわ」ガクッ
~自宅・2F双子弟の部屋~
1時間後――
元弟彼女「また、私に乱暴するんだ……」
元弟彼女「もうこれ以上は、体とか許したくないなぁ……」ウルッ
双子弟「別に、良いじゃねぇか……」
双子弟「お前のその体は、もう既に俺の物なんだし……」
元弟彼女「……」ウルウルッ
双子弟「さぁ、早く脱げよ……」
双子弟「今脱がないんだったら、俺が脱がしてやるぞ……」
元弟彼女「いや、止めて……」ポロポロッ
双子弟「ふへへっ、やっとお前も俺の元に帰ってきた……」
双子弟「その証拠に、お前の体はこの俺を求めた……」
双子弟「だから、もうお前は俺のチ〇コなしには生きれない様にしてやる……」
双子弟「さぁ、早く俺の前ですぐに服を脱ぐんだ……」
元弟彼女「いやああああああああ――――――――っ!?」ポロポロッ
~自宅・シアタールーム~
着物少女「おっ、始まったな」
着物少女「あ奴、空気嫁相手に乱暴をしておるぞ」
元弟彼女「ええ、そうですね」ズズッ
着物少女「そなた、結構図太いな」
着物少女「仮にも、そなたが襲われていると言う設定なんじゃし」
元弟彼女「え? そうなんですか?」クルッ
双子姉「いや、あんた図太いわよ……」
双子姉「何暢気に、ここでお茶飲んでるの?……」
双子姉「私、かなり複雑だわ……」
双子姉「あいつのキモイ公開オ〇ニーを見せられた挙げ句、体張らされるんだから……」
元弟彼女「まぁ、そう言わないで」ニッコリ
双子姉「……」
TV『さぁ、もう服は脱がせたぞ……』
~自宅・2F双子弟の部屋~
元弟彼女「双子弟君。止めて……」ポロポロッ
元弟彼女「今なら、まだ間に合うから……」ポロポロッ
双子弟「はははっ、何を言ってるんだ? 弟彼女」
双子弟「俺とお前は、今から再び一つになるんだ!」
双子弟「さぁ、もう始めるぞ!」
元弟彼女「いやああああああああ――――――――っ!?」ポロポロッ
双子弟「ああ、煩いな!」
スッ、バシン……
元弟彼女「!?」ビクッ
バシン、バシン、バシン……
元弟彼女「――――っ!?」ビクビクッ
双子弟「ふぅ、ついうっかり何度も殴っちまったぜ……」
双子弟「なんか、前より胸とかが平べったくなった様な?……」
元弟彼女「ううっ、ぐすっ……」ビクビクッ
~自宅・シアタールーム~
双子姉「ねぇ、あいつ、いつもあんな感じなの?……」
双子姉「元弟彼女。よく耐えてたわね……」クルッ
元弟彼女「いや、いつもはもっと優しかったよ……」
元弟彼女「今回は、少し着物少女さんに改悪して貰ってるけど……」
双子姉「……そう」
着物少女「……」ズズッ
ガラケー娘「とりあえず、まだこうして見張っときましょうか?」
ガラケー娘「私も、あまりこう言った物は見たくないのですが」
双子姉「ええ、そうね……」
着物少女「じゃあ、少し展開を早めるとしよう」スッ
着物少女「これぐらいなら、そなたらも文句はなかろうか?」スッ
双子姉「……」
TV『さぁ、挿れるぞ……』
TV『いや、挿れないで……』
双子姉「いや、こう言うのもあんまり見たくないわ……」
双子姉「あいつ、完璧に空気嫁にチ〇コ挿れちゃってるし……」
元弟彼女「うん。そうだね……」
双子姉「ごめん。私もう無理……」
双子姉「少し、違う物を見ましょ……」
着物少女「む? そうか……」
着物少女「では、違うのにしよう」スッ
TV『……』ピッ
TV『あの、私ただの魚なんですけど……』
スッ、ピッ……
TV『ここが、エルフの里か……』
スッ、ピッ……
TV『どう? 気持ち良い? 双子姉のお〇ぱい気持ち良い?』
双子姉「!?」ガーーン
元弟彼女「あれ? まだ残ってたんだ?……」
着物少女「すまん。少し手違いが起きた」
着物少女「ここに写ってるのは、双子姉ではない」
TV『うふふっ……』
双子姉「あっ、本当だ……」ホッ
スマホ娘「良かった。ただの幻覚で……」ホッ
元弟彼女「……」
ガラケー娘「じゃあ、今のは何だったんでしょうか?」
着物少女「まぁ、ちょっとした手違いじゃよ」
着物少女「今ので、双子弟の方に仕掛けていた幻覚すらもまた解けてしまった」
着物少女「あ奴、今はどうしてるかのぅ?」
着物少女「さて、今のあ奴は何をしておるかな?」
スッ、ピッ……
着物少女「おっ」
TV『なっ、何だこれ!?』
~自宅・2F双子弟の部屋~
双子弟「え? 俺何してるの?」
双子弟「と言うか、何この状況?」
空気嫁「……」
双子弟「これ、ただの空気嫁だよな?……」
双子弟「じゃあ、ここには最初から弟彼女はいなかったのか……」
空気嫁「……」
空気嫁「とにかく、早く済ませて下さい」
空気嫁「もう実際に、私の穴の中に挿れちゃってるんですし」
双子弟「!?」ビクッ
空気嫁「さぁ、どうするんですか?」
空気嫁「早く、私の中に出して下さいよ」
飼い猫「……」ヌッ
双子弟「くっ、空気嫁が喋った!?」
双子弟「ひいいいいいいいい――――――――っ!?」
~自宅・シアタールーム~
双子姉「あはははははっ、あはははははっ!」ニヤニヤ
双子姉「あいつ、完全に馬鹿丸出しだわ……」ニヤニヤ
双子姉「何、空気嫁相手にああなってるんだか……」ニヤニヤ
元弟彼女「うん。そうだね……」ニヤニヤ
着物少女「ああっ、もう本当に最高じゃな!」ニヤニヤ
着物少女「あ奴、空気嫁が本当に喋るとでも思っておるのか?」
ガラケー娘「ええ、そうですね……」ニヤニヤ
スマホ娘「あっ、空気嫁を今投げ飛ばした……」ニヤニヤ
着物少女「とにかく、これで少しは懲りたろ」
着物少女「これ以上するなら、本当に突き出してやれ」
着物少女「では、そろそろお開きにするか」
着物少女「さぁ、皆の衆。撤収の用意じゃ」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
双子姉「ああっ、本当に面白かった……」ニヤニヤ
スマホ娘「うん。そうだね……」ニヤニヤ
~自宅・2F双子弟の部屋~
スッ、ガチャ……
双子姉「……」ニヤニヤ
双子弟「……」ビクビクッ
空気嫁「……」グッタリ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子姉「……」スッ
双子姉「……」テキパキ
双子姉「……」テキパキ
双子姉「……」スッ
双子弟「……」ビクビクッ
空気嫁「……」グッタリ
双子姉「……」クルッ
飼い猫「にゃあ~~っ?」
双子姉「ふふっ、いい気味よ」
双子姉「その空気嫁は、あんたにあげるわ」
双子姉「本当に、あんたって馬鹿ね!」
双子姉「次、また元弟彼女にストーカーしてたら、絶対に容赦しないからね!」
双子弟「……」ビクビクッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
飼い猫「……にゃあ~~っ?」
双子弟(ああっ、今の何だったんだ?……)ビクビクッ
双子弟(今さっきまで、誰かここにいたんだよな?)ビクビクッ
双子弟(本当に、何がどうなってるんだよ?……)ビクビクッ
双子弟(まさか、もう俺の頭は完全におかしくなってきたのか?……)ビクビクッ
飼い猫「にゃあ~~っ?」
双子弟「……」ビクッ
飼い猫「にゃあ~~っ?」
双子弟「……」ホッ
双子弟(とりあえず、今日の事はもう忘れよ……)
双子弟(絶対に、もうこんな思いなんかしたくはない……)
双子弟(はぁ、もう今日までの出来事全てを夢で終わらせたい……)
双子弟(もし仮に、誰かが夢で終わらせないとか言ってきたら、絶対に嫌だからな……)
スッ、キュルキュル……
スッ、ゴクゴクゴクッ……
双子弟「ふぅ……」
フラッ、ドサッ……
本日の分、終了。
~自宅・リビング~
バレンタイン当日――
双子姉「♪~♪~♪」
双子姉「♪~♪~♪」
双子姉「♪~♪~♪」
双子姉「♪~♪~♪」
双子弟「……」レイプメ
双子姉「♪~♪~♪」
双子姉「♪~♪~♪」
双子姉「♪~♪~♪」
双子姉「♪~♪~♪」
双子弟「……」レイプメ
着物少女「……」ズズッ
双子母「かなり、浮かれてるわね」
着物少女「そりゃあ、今日はバレンタインとか言う奴じゃからよ」
着物少女「妾としては、和菓子の方が好きじゃけどな」
双子母「あら、そうだったの……」ハッ
スマホ娘「今日は、彼氏さんとデートなんだって」
双子母「へぇ……」
双子弟「かなり、憂鬱だ……」レイプメ
着物少女「まぁ、今のそなたはな」
スマホ娘「そう言えば、また新しいガラケーが発売される様だね」
スマホ娘「それも、いつまで持つんだか」
ガラケー娘「……何をおっしゃりたいんでしょう?」
スマホ娘「思い出なんて、今はSDカードさえあれば簡単に引き継げるよ!」
スマホ娘「本当に、貴女は馬鹿なんだね!」ニッコリ
ガラケー娘「くっ……」ギロッ
着物少女「こらこら」
双子母「はぁ、相変わらず二人は仲悪いのね……」
双子母「私が前に使ってたPHSやポケベルとかも、こんな感じだったのかしら?……」
着物少女「ああ、そうじゃよ……」
双子姉「二人とも、朝から喧嘩しないの!」
双子姉「そろそろ行く時間になって来たから、スマホ娘は擬人化モードを解除して」
スマホ娘「は~~い」
ガラケー娘「……」フン
スマホ娘「まぁ、2020年頃には全部スマホになってると思うけどね!」
スマホ娘「もうその頃には、貴女が使用してる回線等も全く使われなくなるんだし!」
ガラケー娘「!?」クルッ
スマホ娘「だから、いずれ貴女もお払い箱になるよ!」
スマホ娘「そうやって、私も貴女もし烈な競争を勝ち抜いて来たんだし、貴女達が使っている回線の規模も大幅に縮小された!」
スマホ娘「まさか、携帯会社からは何も聞かされてなかったとか?」
スマホ娘「やっぱり、次々とガラケー向けのサービスが打ち切られているだけあって、貴女は何も知らないみたいだね?」ニッコリ
ガラケー娘「――――――――っ!?」プルプル
双子母「ねぇ、双子弟。貴方さっきからそこで何してるの?」
双子母「今日は、どこかに出掛けるの?」
双子弟「ああ、ちょっとDVDを返しにな……」
双子母「そう。あまりマニアックなAVとかは借りないでよね」
双子母「従姉妹の××ちゃんが出産控えてるし、貴方なんかに襲われたらそれこそ大変だから」
着物少女「うむ。そうじゃな」
双子弟「……」ウルッ
双子姉「あんた、私の時もそんな事をしないよね?……」
双子姉「いくら私の事が嫌いだからって、そんな鬼畜みたいな事をしないよね?……」
双子弟「……いや、誰がするか」ウルッ
双子姉「そう、良かった。ようやく、あんたも分かってくれたみたいだし……」
双子姉「あんた次第では、昔の様なとても優しい姉に戻れるのになぁ……」
双子姉「私だって辛かったんだよ。可愛い実の弟に嫌われた挙げ句に、あんな無人島に送り込まなきゃいけなくなるなんて……」
双子母「……双子姉」
着物少女「……」ズズッ
双子弟「だったら、今の俺をもう少し労ってほしいなぁ……」レイプメ
双子弟「今の俺は、失恋と言うどん底の中にいるのに……」レイプメ
双子姉「じゃあ、早くあんたも変わりなさいよ!」
双子姉「あんたが全く変わろうとしなかったから、あの子にまで見捨てられたのよ!」
双子姉「ほらっ、以前みたいにシャキッとしなさい!」
双子姉「一体、いつまでそんな暗い表情をしているのかしら?」ギロッ
双子弟「……」レイプメ
スマホ『♪~♪~♪』
スマホ『双子姉。そろそろ行かないと』
スマホ『♪~♪~♪』
スマホ『双子姉。早く行く準備して!』
双子姉「ええ、分かったわ。ついでにアラームを解除して!」
スマホ『うん。アラーム停止』ピタッ
双子姉「ふぅ……」
双子母(あの子、あのままの状態でも会話出来るのね……)
双子姉「じゃあ、そろそろ行ってくるね!」
双子姉「スマホ娘、カモン!」
スマホ「は~~い」フワッ
双子母「!?」ビクッ
スマホ「……」フワワッ
スマホ「……」フワワッ
スッ、ギュッ……
双子姉「じゃあ、行ってくるね!」ニッコリ
双子母「一応、帰る時は連絡をしなさいよ」
双子母「私、今日は夜勤なんだから」
双子姉「うん。分かってるよ」
双子弟「じゃあ、俺も出掛けてくるわ……」レイプメ
双子弟「そろそろ、店が開くからな……」レイプメ
双子母「ええ、行ってらっしゃい」
着物少女「車には気を付けてな」
クルッ、スタスタスタッ……
~自宅・廊下~
双子姉「あんた、本当に大丈夫なの?」
双子姉「あまり、無理とかしない方が良いわよ」
双子弟「大丈夫。大丈夫だ……」レイプメ
双子弟「もう時期、全部夢で終わるから……」レイプメ
双子姉「……そう。気を付けてね」
双子弟「ああ、了解した……」レイプメ
クルッ、スタスタスタッ……
双子姉(あいつ、本当に大丈夫なのかしら?)
双子姉(まぁ、私の就職と結婚にさえ響かなければ、別に良いんだけど)
双子姉(結局、今更ながらも因果が巡ってくるのね……)
双子姉(昔は、もっと私にも優しく接してくれてたのになぁ……)
クルッ、スタスタスタッ……
飼い猫「……」ヌッ
飼い猫「……」キョロキョロ
~自宅・2F双子弟の部屋~
スッ、ガチャ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、クルッ……
双子弟「……」レイプメ
PC「……」
SDカード「……」
双子弟「はぁ……」レイプメ
双子弟「あいつ、俺のPCの中身全部消しやがった……」レイプメ
双子弟「しかも、復元ソフトでも無理なレベルでな……」レイプメ
双子弟「おまけに、写真や思い出の品すらもまた全て破棄……」レイプメ
双子弟「これ、やっぱ姉さんが手伝った結果なんだよな?……」レイプメ
双子弟「はぁ……」レイプメ
スッ、ストン……
フラッ、ドサッ……
――双子弟の回想――
『やっぱり、もう別れよ……』
『我が儘かもしれないけど、もう双子弟君とはやっていけない……』
『ああ、了解した』
『そう、良かった。双子弟君も元気でね!』
『こんな形で私達の恋は終わっちゃったけど、今までありがとう!』
『さよなら、双子弟君!』
『ああ、さよなら。弟彼女……』
――回想終了――
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「何で、俺はあいつとあの時に別れたんだ?……」レイプメ
双子弟「本当は、まだあいつとは別れたくなかったのに……」レイプメ
双子弟「ううっ、ぐすっ……」レイプメ
~私鉄の駅前・レンタルビデオ店前~
1時間後――
スッ、ウィーーン……
『♪~♪~♪、♪~♪~♪』
「ありがとございました! またお越し下さいませ!」
双子弟「……」スタスタスタッ
スッ、ウィーーン……
双子弟「……」クルッ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
双子弟「……」レイプメ
ポスター「当店限定 バレンタイン割引!」
双子弟「はぁ……」レイプメ
クルッ、スタスタスタッ……
男子高生「そう言えば、今日はバレンタインだな」スタスタスタッ
男子高生「今年は、チョコくれるのか?」スタスタスタッ
双子弟「……」ピタッ
女子高生「うん。ちゃんと用意してあるよ」スタスタスタッ
女子高生「まぁ、先に借りたDVD返さない?」スタスタスタッ
男子高生「ああ、そうだな」スタスタスタッ
双子弟「ちっ……」ウルッ
クルッ、スタスタスタッ……
元弟彼女「ねぇ、あのカーネルシリーズって面白いの?」スタスタスタッ
元弟彼女「私、あまり見た事がないんだけど」スタスタスタッ
新彼氏「いや、前に俺の弟が借りてみたけど、あまり面白くなかった」スタスタスタッ
新彼氏「アレ、人によっては結構評価が別れるらしいぜ」スタスタスタッ
元弟彼女「へぇ……」スタスタスタッ
双子弟「!?」ハッ
元弟彼女「あっ……」スタスタスタッ
新彼氏「どうかしたか?……」スタスタスタッ
元弟彼女「ううん。何でもない」スタスタスタッ
元弟彼女「けど、今日は何でこっちにまで来たの?」スタスタスタッ
元弟彼女「こっちは、あまり好きな所じゃないなぁ」スタスタスタッ
元弟彼女「もしかしたら、今日あそこに来てるかもしれないから……」スタスタスタッ
双子弟「……」レイプメ
新彼氏「ああ、この辺には確かお前の元カレがよく使ってたビデオ屋があるんだろ?」スタスタスタッ
新彼氏「まぁ、俺がお前の側にいるんだし、大丈夫だろ!」スタスタスタッ
元弟彼女「うん。そうだね!」スタスタスタッ
新彼氏「けど、お前よくあんな奴と付き合っていたな」スタスタスタッ
新彼氏「あいつ、お前にすら暴力ふるう結構最低な奴だったんだろ?」スタスタスタッ
元弟彼女「うん。そうだったけど」スタスタスタッ
新彼氏「大丈夫。俺はあいつみたいに気持ち悪くはねぇよ!」スタスタスタッ
新彼氏「あんな屑みたいなニートと違って、俺はまだ遥かにまともだからな!」スタスタスタッ
元弟彼女「うん。そうだね!」スタスタスタッ
双子弟「……」レイプメ
双子弟(あいつ、何やってんだ?……)レイプメ
双子弟(俺と言う彼氏がいながら、あいつは一体何をやっているんだよ?……)レイプメ
元弟彼女「……」スタスタスタッ
双子弟(ああ、そう言う事か……)レイプメ
双子弟(あいつ、浮気してるのか……)レイプメ
双子弟(だったら、俺にも考えがあるぜ……)レイプメ
双子弟(俺は絶対に浮気は許さない……)レイプメ
新彼氏「……」スタスタスタッ
元弟彼女「それで、今日はどこ行くの?」スタスタスタッ
元弟彼女「そろそろ、教えてよ」スタスタスタッ
新彼氏「いや、まだ秘密だよ!」スタスタスタッ
新彼氏「大丈夫。今からちゃんとした所に向かってるから!」スタスタスタッ
元弟彼女「へぇ、そうなんだ」スタスタスタッ
双子弟「……」スタスタスタッ
元弟彼女達「……」シュン
双子弟「!?」ピタッ
双子弟(あれ、弟彼女達がいない?……)
双子弟(今、確かに俺の前にいたんだよな?……)
カップル「……」スタスタスタッ
双子弟(いや、確かにいた……)
双子弟(あのカップルは、一体いつ出てきたんだよ?……)
双子弟「……」クルッ
双子弟「……」キョロキョロ
双子弟「……」キョロキョロ
双子弟(はぁ、もう帰るか……)レイプメ
双子弟(ここ最近は、やけに幻覚を見るみたいだな……)レイプメ
双子弟(それに、あいつには新しい彼氏なんて存在しない……)レイプメ
双子弟(あいつの彼氏は、この俺だけで十分なんだからな……)レイプメ
双子弟「はぁ……」ガクッ
配達員「……」スタスタスタッ
カップル2「……」スタスタスタッ
~元弟彼女の自宅前・路地~
その頃――
元弟彼女「どう? いる?」
元弟彼女「一応、警戒しとかないといけないから」
新彼氏「いや、いねぇよ」
新彼氏「あいつ、本当に馬鹿みたいだからな」
元弟彼女「そう。良かった……」ホッ
新彼氏「けど、今のお前の家の場所は知らないんだろ?」
新彼氏「まぁ、前の家の前には何回か来ていたみたいだが」
新彼氏「大丈夫。そんな顔をするな!」
新彼氏「いざとなった時には、俺が排除してやるからさ!」ニッコリ
元弟彼女「うん。ありがとう……」ニッコリ
新彼氏「じゃあ、行くか?」
元弟彼女「うん!」ニコニコ
「姉ちゃん。ちょっと待った!」
「大事な物を忘れてるぞ!」
元弟彼女「え?」クルッ
「この×××の袋、姉ちゃんのだろ?」
「今日、これ持ってくんじゃなかったのか?」
元弟彼女「あっ、忘れてた……」ハッ
新彼氏「……おいおい」
クルッ、スタスタスタッ……
プルルルルッ、プルルルルッ……
新彼氏「ん?」スッ
プルルルルッ、プルルルルッ……
『着信 双子姉』
プルルルルッ、プルルルルッ……
新彼氏「……」スッ
新彼氏「よう。どうかしたか?」
スマホ『ああ、新彼氏。双子姉だけど、そっち大丈夫?』
スマホ『あの馬鹿、そっちに行ってない?』
新彼氏「いや、全く来てないぞ」
新彼氏「あいつ、本当に外出してるのかよ?」
スマホ『うん。今さっきDVDを返しにね』
スマホ『色々と、ウチの馬鹿弟が迷惑を掛けるかもしれないけど、もしそうなった場合は本当にごめんなさいね……』
新彼氏「ああ、良いって」
スマホ『それで、あの子は?』
スマホ『今、側にいるの?』
新彼氏「ああ、まあな」
スマホ『じゃあ、ちょっと代わってくれる?』
新彼氏「ああ、ちょっと待ってくれ」
「気を付けて行ってこいよ!」
元弟彼女「うん。分かった」
クルッ、スタスタスタッ……
新彼氏「ほれっ、双子姉から電話だ」
新彼氏「なんか、お前の声が聞きたいんだと」スッ
元弟彼女「え?」スッ
元弟彼女「もしもし」
スマホ『元弟彼女、おはよう。あいつ、そっちに来てない?』
元弟彼女「うん。大丈夫だけど」
スマホ『そう。良かった……』
スマホ『あいつ、外出してまだ戻ってきてないから、ちょっと心配してたのよ……』
元弟彼女「うふふっ、大丈夫だよ!」ニッコリ
元弟彼女「今の私の側には、新彼氏君がいるし!」ニコニコ
元弟彼女「それに、双子弟君とは単なる遊びに過ぎなかったし……」チラッ
元弟彼女「やっぱり、あんな甲斐性無しな人が私の彼氏だったなんて、今の私にとってはただの汚点だったかな!」ニコニコ
新彼氏「ああ、確かにな……」ニッコリ
スマホ『そう。なら安心ね!』
新彼氏(まぁ、実際は大学に入ってすぐの段階から寝取ってたんだか……)
新彼氏(あいつ、本当にそれすら気づかなかったからな……)
スマホ『とにかく、あいつには気を付けてね!』
スマホ『なるべく、私達の方でも監視しとくから!』
元弟彼女「うん。分かった!」ニコニコ
スマホ『じゃあ、私達はもうこれで!』
スマホ『そっちも、楽しんできてね!』
元弟彼女「うん。またね!」ニコニコ
スッ、プツン……
ツーツーツー、スッ……
元弟彼女「はい。もう返すね」
元弟彼女「本当に、双子姉は心配性なんだから……」スッ
新彼氏「……」スッ
元弟彼女「じゃあ、もう行こうか?」
元弟彼女「早く行かないと、アレが見れなくなっちゃうからね!」ニッコリ
新彼氏「ああ、そうだな!」ニッコリ
クルッ、スタスタスタッ……
~自宅・リビング~
30分後――
スッ、ガチャ……
双子弟「ただいま」レイプメ
スタスタスタッ、ピタッ……
ガラケー娘「お帰りなさいませ」
着物少女「外は、寒かったか?」
双子弟「ああ、まあな……」レイプメ
双子弟「あれ? 母さんは?」レイプメ
双子弟「母さんは、もう出掛けたのか?」レイプメ
着物少女「ああ、そうじゃよ」
着物少女「少し、近所にある歯医者に行くと言ってな」
双子弟「ああ、そうか……」レイプメ
ガラケー娘「では、行って参ります」
着物少女「ああ、頼んだぞ」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟(ん? ガラケー娘が移動しだした……)レイプメ
双子弟(あいつ、今からどこに行くんだ?……)レイプメ
ガラケー娘「そこ、退いて下さい」ソソッ
双子弟「ああ、すまん……」ソソッ
スタスタスタッ、クルッ……
着物少女「ただ単に、ちょっと買い物を頼んだだけじゃよ」
着物少女「すぐそこの郵便局にまで、切手を買いにな」
双子弟「ふ~~ん……」レイプメ
双子弟(じゃあ、すぐに戻ってくるのか)レイプメ
双子弟(なら、今の内にお願いしとくか)レイプメ
双子弟(あいつ、もしかしたら浮気してるかもしれないし)
双子弟(だとしたら、俺と別れたいって言ってきたのも、そいつの所為かもしれないからな)
着物少女「……」ピクッ
双子弟「……」クルッ
着物少女「どうかしたか?」
双子弟「いや、ちょっと頼みたい事が……」レイプメ
双子弟「一度だけでも良い、少しこの俺に手を貸してくれ……」レイプメ
着物少女「まぁ、内容次第じゃな」ズズッ
双子弟「じゃあ、今から言う事は俺達だけの秘密にしといてくれ」レイプメ
双子弟「俺、元弟彼女に浮気されてる」レイプメ
双子弟「だから、少しだけ復讐がしたい」レイプメ
双子弟「頼むから、俺にも一度だけ手を貸してくれ」レイプメ
着物少女「……」ズズッ
着物少女「では、どう言った具合に?」
着物少女「それが終わった後のそなたは、どうするのじゃ?」
双子弟「それについては、お前の好きにしろ!」レイプメ
双子弟「場合によっては、例の無人島の中ですぐさま餓死しても構わない!」レイプメ
双子弟「頼む。手を貸してくれ!」レイプメ
双子弟「それ程、俺は皆に馬鹿にされてるんだ!」レイプメ
着物少女「……」ズズッ
着物少女「はぁ、分かった。手を貸してやる」
着物少女「ただし、そなたはただでは済まされぬぞ」
双子弟「!?」ピカァ
着物少女「とりあえず、具体的にどうしたいかを紙に書いてこい」
着物少女「それを妾が認めたら、二週間後には実行をする」
着物少女「さぁ、早く紙に書いて持ってこい」
着物少女「でなければ、この話はなかった事にするぞ」
双子弟「ああ、了解した。本当にすまん」ペコッ
~自宅・玄関~
ガラケー娘(着物少女さん。一体、何を?)
ガラケー娘(何故、あの人にまで手を貸してしまうのですか?)
ガラケー娘(さすがに、これは嘘だと信じたい)
ガラケー娘(一体、私はどうしたら良いのでしょうか?)
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
ガラケー娘「……」ハッ
クルッ、ツカツカツカッ……
ガラケー娘(とりあえず、先に買い物を済ませましょう)
ガラケー娘(着物少女さんにも、何か考えがあるかもしれないですし)
ガラケー娘(いずれ、双子弟さんはここを追い出されます)
ガラケー娘(けれど、今の私には物凄く嫌な予感が致しますね)
ガラケー娘「……」
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガチャ……
本日の分、終了。
~自宅・2F双子姉の部屋~
2週間後――
双子姉「……」レイプメ
姉彼氏「……」レイプメ
双子弟「……」ゴクリ
着物少女「では、始めるぞ」スッ
双子弟(ああ、いよいよか……)ジーーッ
双子姉「……」ピクッ
姉彼氏「……」ピクッ
双子姉「ふぅ……」
双子姉「今日も、いつも通りで良い?」ニッコリ
姉彼氏「ああ、頼む」
スッ、ヌギヌギッ……
双子姉「姉彼氏。そこのベットの上に座って」ヌギヌギッ
双子姉「私が今から両足の間に入るから、早く出して下に行こうよよ」ヌギヌギッ
姉彼氏「ああ、そうだな」ヌギヌギッ
双子姉(でも、何で急にしたくなったんだろ?)ヌギヌギッ
双子姉(まぁ、今日はウチで映画見てたから、休憩時間の間にちょっと抜いてあげても別に良いか)ヌギヌギッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
クルッ、ストン……
スッ、パサッ……
双子弟(デカッ!?)ジーーッ
双子姉「……ん?」キョロキョロ
姉彼氏「どうかしたか?」
双子姉「ううん。何でもない……」
姉彼氏「とりあえず、こっち来いよ」
姉彼氏「それで、いつもの様にやってみせてくれ」
双子姉「うん」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子弟「ん?」ハッ
双子姉「……」ムニュムニュ
双子姉「……」ムニュムニュ
双子姉「双子姉のお〇ぱいで、今日も沢山気持ち良くなってね!」ニッコリ
姉彼氏「ああ、了解した」ニッコリ
スッ、ストン……
双子弟(姉さん。何で半裸になってすぐ自分で胸を揉んだ後に、そんな事を言うの?……)
スッ、ササッ……
スッ、プニュ……
双子姉「じゃあ、今から動いていくね!」ニッコリ
双子姉「今日は、下に元弟彼女達がいるから、少し早めに動いて行くよ!」ニコニコ
姉彼氏「ああ、頼む……」ニコニコ
双子弟「……」ゴクリ
着物少女(なんて、下品な乳じゃ……)ムカッ
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
姉彼氏「あっ、ああっ……」
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
姉彼氏(こいつ、いつもより早い……)
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
姉彼氏「はっ、はっ、はぁ……」
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ドピュッドピュッドピュッ、ドピュッドピュッドピュッ……
姉彼氏「うっ、ふぅ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏(あれ? いつもよりなんか早くね?……)
双子姉(う~~ん? こんなにも姉彼氏は早濡れだったっけ?……)
双子姉「どう? 気持ち良かった?……」ニッコリ
双子姉「私のお〇ぱい気持ち良かった?……」ニコニコ
姉彼氏「ああ、気持ち良かったよ……」
姉彼氏「次は、口で気持ち良くしてくれ……」
双子姉「ええ、分かったわ……」ニコニコ
スッ、ペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
姉彼氏「ああっ、ああっ……」
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
姉彼氏「ああっ、ああっ……」
双子弟(凄い光景だな……)ゴクリ
着物少女「どうじゃ? 満足したか?」
着物少女「まだ、このままここで見ておくのか?」
双子弟「ああ、まあな……」ジーーッ
着物少女「今は、妾達二人はここにいないと言う事になっておる」
着物少女「絶対に、そなたはこの二人には手を出すなよ」
双子弟「ああ、分かってるよ……」ジーーッ
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
姉彼氏「ああっ、ああっ……」
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
姉彼氏「ああっ、ああっ……」
双子弟(姉さん……)ウルッ
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
姉彼氏「ああっ、ああっ……」
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ…
姉彼氏「ああっ、ああっ……」
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
姉彼氏「うっ、ふぅ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉「……」ゴクン
スッ、ペロペロペロッ……
双子姉「ふぅ……」
双子姉「けど、何で今日はこの二つなの?」
双子姉「おまけに、誰かにさっきから見られてる様な……」
姉彼氏「ん? そう言えば……」キョロキョロ
双子姉「う~~ん……」キョロキョロ
双子弟「……」
着物少女「……」
姉彼氏「あいつ、今日はどこにいるんだ?」
姉彼氏「俺が来た時には、家にいなかったみたいだけど」
双子姉「うん。今日は珍しく朝から出掛けてるの」クルッ
双子姉「なんか、急にパワースポット巡りをしたくなったんだって」
姉彼氏「へぇ……」クルッ
姉彼氏(なら、別に問題もないか……)
双子弟「……」ホッ
双子姉「ねぇ、次はどうするの?」
双子姉「次は、一体どうしたいのかな?」ニッコリ
姉彼氏「お前に任す」
双子姉「じゃあ、もう今日は止めにしない?」
双子姉「私、今日はもう別な事をしたいから」
姉彼氏「ああ、そうだな」
スッ、ササッ……
双子姉「……」ムニュムニュ
双子姉「……」ムニュムニュ
双子姉「今日も、沢山精〇出たね……」ニッコリ
双子姉「また、双子姉の事を使ってね……」ニコニコ
姉彼氏「ああ、今日もありがとよ……」ニッコリ
双子弟「……姉さん」ウルッ
着物少女「とりあえず、移動するぞ」
着物少女「次は、元弟彼女の番じゃったな」
着物少女「あ奴等、今は下のシアタールームにおるぞ」
着物少女「このまま、下に連れてくのか?」
双子弟「ああ、頼む」
着物少女「……」スッ
双子姉「!?」ピクッ
姉彼氏「!?」ピクッ
スッ、サッサッ……
サッサッ、サッサッ……
双子姉「ねぇ、このまま着替えずに下行く?……」
姉彼氏「ああ、服持って下に行くか……」
双子弟「……」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガチャ……
着物少女「では、下に行くぞ」
着物少女「双子弟。早く来い」
双子弟「へ~~い」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
着物少女「……」クルッ
スッ、バタン……
~自宅・シアタールーム~
スッ、ガチャ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
双子姉「……」レイプメ
姉彼氏「……」レイプメ
元弟彼女「……」レイプメ
新彼氏「……」レイプメ
双子弟「……」
着物少女「……」
双子弟「……」キョロキョロ
双子弟「あっ……」ハッ
双子弟(ふ~~ん。こいつら俺が借りてきた映画見てたのか……)
双子弟(今さっきまで見てたのは、関ヶ原の戦い)
双子弟(他には、劇場版××3に××××劇場版ザ・ラスト)
双子弟(暇人の俺は、もう既に見終えてたんだけどな)
着物少女「……」スッ
カップル達「!?」ピクッ
双子姉「二人とも、お待たせ」ニッコリ
姉彼氏「あれ? お前らもしかして普通に待ってたのか?」
元弟彼女「うん」クルッ
新彼氏「と言うか、お前ら今さっきまでヤってたのか?」
元弟彼女「こっちは、まだ何もしてもいないよ……」
双子姉「ええ、そうだけど」
姉彼氏「じゃあ、もう少し遅めの方が良かったか……」
元弟彼女「双子姉、胸元に精〇付いたままだよ……」
元弟彼女「いくら、双子弟君がいないからと言って、半裸のままこっちに来なくても」
新彼氏「ああ、そうだな……」ジーーッ
双子姉「まぁ、別に良いじゃない」
双子姉「今日は、私達四人しかここにいないんだから」ニッコリ
姉彼氏「ああ、そうだな。すまんすまん、俺は今フ〇チンだけど」
新彼氏「とりあえず、元弟彼女は俺にも今からフ〇ラしてくれ」クルッ
新彼氏「ほらっ、早くしてくれないと双子姉にして貰うぞ!」ニッコリ
元弟彼女「……ふざけてるの?」クルッ
スッ、ムクッ……
新彼氏「……」クルッ
スッ、ジーーッ……
新彼氏「ほらっ、早く舐めろ」ポロン
元弟彼女(今日は、あんまりしたくなかったんだけどなぁ……)ササッ
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
新彼氏「……」
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
新彼氏「……」
双子姉「健気ね……」
姉彼氏「ああ、そうだな……」クルッ
スッ、ムギュッ……
双子姉「……」ハッ
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
双子姉「また、したくなったの?」クルッ
姉彼氏「ああ、なんかアレ見てたらな!」ニッコリ
双子弟(ううっ、なんか複雑だな……)
双子弟(やっぱ、姉さんだけにしとくんだったな……)
双子弟(あいつ、俺以外のチ〇コ舐めてやがるぞ……)
双子弟(いくら俺と別れたからと言って、新たな男のチ〇コ舐めてる姿を見ると、かなり複雑な気分だな……)ウルッ
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
双子姉「積極的ね」
姉彼氏「まぁ、あいつは昔からそうだったろ」
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
着物少女「双子弟。まだ耐えられるか?」クルッ
着物少女「もう、お開きにするか?」
双子弟「いや、大丈夫だ……」ウルウルッ
双子弟「このまま、続けてくれ……」ウルウルッ
着物少女「……」クルッ
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
新彼氏「うっ、ふぅ……」
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
元弟彼女「……」ゴクン
元弟彼女「どう? 満足した?……」
元弟彼女「私の事、人前で汚せて満足した?……」ギロッ
新彼氏「ああ、すまん……」ビクッ
双子姉「とりあえず、私はちょっとシャワー浴びてくるわね……」
双子姉「元弟彼女。私に着いて来て」
元弟彼女「うん」
スッ、ササッ……
クルッ、ムクッ……
元弟彼女「……」ハッ
双子姉「どうかしたの?」
元弟彼女「……」ウルッ
双子姉「元弟彼女?」
元弟彼女「ごめん。何でもない……」ウルウルッ
新彼氏「とにかく、双子姉はシャワー浴びて来い!」ニヤニヤ
新彼氏「じゃねぇと、俺が双子姉まで襲っちまいそうだわ!」ニヤニヤ
姉彼氏「まぁ、今日は色々と違和感有り過ぎだから気にすんな!」ニヤニヤ
姉彼氏「今度、気晴らしにあいつ殴っとけば良いんだし!」ニヤニヤ
新彼氏「ああ、そうだな」ニヤニヤ
元弟彼女「うん。お願いね……」ウルウルッ
双子姉「えっ!?」ガーーン
姉彼氏「余程、嫌いになったんだな……」
元弟彼女「うん。だって、今はただの陰湿なストーカーだから!」ウルウルッ
元弟彼女「だから、もうどうなったって良いよ!」ポロポロッ
双子弟「!?」ガーーン
新彼氏「そこまでか!?」ガーーン
着物少女「では、妾達も撤収しよう!」
着物少女「これ以上やると、双子姉達にバレてしまうぞ!」
双子弟「ああ、そうだな……」
着物少女「双子弟。そなたの処遇は、後日言い渡す!」
着物少女「安心しろ。そなたの事は生かしてやる!」
着物少女「少し、双子姉達はそなたの事をいびり過ぎた!」
着物少女「もう、これぐらいで勘弁してやってくれ!」
双子弟「ああ、良いぞ……」
双子姉「じゃあ、行こうか?……」
元弟彼女「うん」ポロポロッ
姉彼氏「お前、しくじったな……」チラッ
新彼氏「ああ、そうみたいだ……」ガクッ
元弟彼女「別に、新彼氏君は悪くないよ……」ポロポロッ
元弟彼女「ちょっと、ここで双子弟君に酷い事をされた時の事を思い出しただけだから……」ポロポロッ
彼氏達「!?」
双子姉「いつ!?」ガーーン
元弟彼女「ついこの間……」ポロポロッ
元弟彼女「しかも、無理矢理にね……」ポロポロッ
双子姉「……」ハッ
新彼氏「なん……だと……!?」ガーーン
姉彼氏「あいつ、最低だな!?」ガーーン
双子姉「……」
元弟彼女「ううっ、ぐすっ……」ポロポロッ
双子弟(いや、あれは未遂だったじゃん!?)
新彼氏「とにかく、早く連れていってくれ!」
新彼氏「後の事は、俺らに任せてくれたら良いから!」
新彼氏「あいつ、今度会ったらぶん殴ってやる!」
新彼氏「いや、ここは去勢してやった方が良いかもしれないな!」
姉彼氏「ああ、同感だな!」
双子姉(……はぁ、どうしよう?)チラッ
元弟彼女「……」ニヤリ
双子姉「……」ハッ
元弟彼女「……」ポロポロッ
双子姉(やっぱり、あそこで死なせてた方が良かったかな?……)ガクッ
着物少女「さぁ、行くぞ」クルッ
双子弟(あいつ、絶対一瞬だけ笑ったよな!?)ガーーン
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」
着物少女「……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガチャ……
双子姉「……」ツカツカツカ
双子弟「……」ツカツカツカ
元弟彼女(後で、着物少女さんにはお話があります……)
元弟彼女(何故、双子弟君に手を貸しているのかは存じませんが、双子弟君の事を抹殺出来るのでしたら、今の私はなんだって致しますからね……)
元弟彼女「……」スタスタスタッ
着物少女(やはり、あの娘は妾達の気配には気づいておったか……)
~自宅・浴室~
しばらくして――
双子姉「そう。そうだったんだ……」ムニュムニュ
双子姉「今さっきのは、双子弟なりの逆襲だったんだ……」ムニュムニュ
双子姉「それで、双子弟は?……」ムニュムニュ
双子姉「双子弟は、もう自室で休んでるの?……」ムニュムニュ
着物少女「ああ、そうじゃよ」
双子姉「じゃあ、私も早くシャワー浴びるね……」ムニュムニュ
双子姉「やっぱり、少しいびり過ぎたかな……」ムニュムニュ
元弟彼女「うん」ポロポロッ
双子姉「じゃあ、もう少し待っててね」ムニュムニュ
着物少女「ああ、了解した」
スッ、ガラッ……
元弟彼女(双子姉。まだ気づいてないんだ……)ポロポロッ
元弟彼女(今、私の背後に双子弟君がいる事や自分の胸を無意識に揉んでいた事についてを……)ポロポロッ
元弟彼女(本当に、何でこんな事に……)ポロポロッ
元弟彼女(お願い、もう止めて……)ポロポロッ
スッ、ムギュッ……
元弟彼女「!?」ビクッ
ムニュミニュ、ムニュミニュ……
元弟彼女「……」ポロポロッ
ムニュミニュ、ムニュミニュ……
シュン、ジャーーーーーーーーッ……
ジャーーーーーーーーッ、ジャーーーーーーーーッ……
元弟彼女「お願い。もう、止めて……」ポロポロッ
双子弟「はぁ、分かったよ……」サッ
双子弟「とりあえず、今日の所はもう止めてやるよ」
双子弟「おかげで、色々と吹っ切れたからな」
元弟彼女「そう。ごめんね……」ポロポロッ
双子弟「着物少女。もう行くぞ」
双子弟「早く、俺を処分しろよ」
着物少女「まぁ、そう慌てなさんな」
元弟彼女「……」ポロポロッ
スッ、ガラッ……
双子姉「……今、誰と話してたの?」
双子姉「まさか、ここに双子弟がいたのかしら?……」
着物少女「いや、おらんぞ」
元弟彼女「うん。ここにいないよ……」ポロポロッ
双子弟「……」
双子姉「そう。なら私の勘違いなんだ……」
双子姉「私、なんか今日は色々と変なんだよね……」
元弟彼女「具体的には?……」ポロポロッ
双子姉「う~~ん、それがよく解らないのよ」ムニュムニュ
双子姉「本当に、今日はどうしちゃったのかしら?」ムニュムニュ
双子姉「……」ソソッ
スッ、ガラッ……
元弟彼女(双子姉。まだ気づかないの?……)ポロポロッ
元弟彼女(さっきから、自分で胸もんでるじゃん……)ポロポロッ
双子弟「ふぅ……」
着物少女「では、移動するとするか」
双子弟「ああ、そうだな」クルッ
スッ、ガチャ……
元弟彼女「ちなみに、いつ双子弟君は処分されるんですか?」ポロポロッ
元弟彼女「ちゃんと、処分してくれるんですよね?」ポロポロッ
着物少女「ああ、大丈夫じゃよ」
着物少女「いずれ、また例の無人島送りにする」
着物少女「じゃから、そなた達はもう安心せい」
着物少女「今回の件は、あ奴の事を処分する為にやった事じゃからな」
元弟彼女「はい。かしこまりました」ポロポロッ
「お願い致します」
着物少女「ああ、任せておけ」
双子弟「……」
着物少女「……」クルッ
双子弟「……ふん」スタスタスタッ
着物少女「……」スタスタスタッ
元弟彼女「さよなら。双子弟君……」ポロポロッ
元弟彼女「ほんの少しの間だったけど、一緒にいれて楽しかったよ……」ポロポロッ
元弟彼女「だから、そのままもう死んで……」ポロポロッ
元弟彼女「もうそうしてくれたら、私も双子姉も許してあげるからね……」ポロポロッ
「うん。そうだね」
シュン、ジャーーーーーーーーッ……
ジャーーーーーーーーッ、ジャーーーーーーーーッ……
スッ、フキフキ……
元弟彼女「……」
元弟彼女「……」
スッ、バタン……
元弟彼女「……」ニヤリ
本日の分、終了。
~自宅・シアタールーム~
その日の夜――
双子姉「どう? これ良いでしょ?」
双子姉「実際に、射〇も出来るレアなラ〇ドールなんだって」
元弟彼女「へぇ……」
双子姉「あいつ、今日はまだ帰ってきてないでしょ」
双子姉「だから、今さっき届いたこのラ〇ドールを代わりとして持ってきたのよ」
元弟彼女「ふ~~ん。そうなんだ……」
新彼氏(なんで、ここにベットがあるんだ?……)
姉彼氏(しかも、人形を全裸にしてそこに寝かせてるし……)
ラ〇ドール「……」
着物少女「……」
新彼氏「ちなみに、ソレはどこで買ったんだ?」
新彼氏「やけに、リアルな人形だな」
双子姉「いや、これ貰い物よ」
双子姉「私の知り合いが“双子弟の代わり”として貰って欲しいと言ってきたから、私が有り難く貰ったのよ」
新彼氏「へぇ……」
姉彼氏(一体、どこのどいつだ?)
元弟彼女(ソレ、まだ本当に未使用なんだよね?)
ラ〇ドール(はぁ、まさかラ〇ドールにされるとはな……)
ラ〇ドール(しかも、女性用のかよ……)
元弟彼女「……」スッ
ラ〇ドール「……?」ハッ
サワサワ、サワサワ……
元弟彼女「……」ハッ
姉彼氏「それで、どうすんだ?」
姉彼氏「ソレ、まだ使ってねぇんだよな?」
双子姉「うん」
姉彼氏「じゃあ、試しに使ってみるか」
姉彼氏「ソレ、本当に射〇出来るんだろ?」
双子姉「うん。でも、私はやっぱり本物が良いかな」
双子姉「最近、また挿れて貰ってないし」
姉彼氏「なら、今から俺がこいつの相手してやるよ」
姉彼氏「なんか、顔があいつに似ててムカつくからな」
双子姉「そりゃあ、あいつに似せて作ってあるんだから、あたり前でしょ」
双子姉「代わりに、私を汚して!」ニッコリ
ラ〇ドール「!?」
元弟彼女(着物少女さん。一体、何考えてるの?)
着物少女『まぁ、そう文句を言うな』
着物少女『そなた、また酷い目に遭わされたいのか?』
元弟彼女「!?」ビクッ
着物少女『今の双子姉は、少し病んでおる』
着物少女『じゃから、そなたも少し付き合ってやれ』
元弟彼女「……」クルッ
着物少女「……」ニッコリ
元弟彼女「……」コクン
双子姉「……」スッ
ヌギヌギッ、ヌギヌギッ……
スッ、パサッ……
ラ〇ドール(いや、何で姉さんがパンツとタイツを脱いでるんだよ……)
双子姉「……」クルッ
姉彼氏「なぁ、そのままそいつのソレを挿れるのか?」
姉彼氏「出来る事なら、俺は挿れてほしくもない!」
新彼氏「ああ、俺も!」
元弟彼女「……」
双子姉「ちょっと、今日はやりたい事があるのよ」
双子姉「一回、挿入しながら背後から胸を揉まれ、そのままフ〇ラとかしてみたらどんな感じなんだろうと思って」
姉彼氏「なら、俺らが相手してやるよ」
姉彼氏「それじゃダメなのか?」
双子姉「うん」
姉彼氏「何故だ?」
双子姉「だって、他人の彼氏を寝取る趣味なんてないもん!」キッパリ
姉彼氏「ああ、そうか……」
新彼氏「じゃあ、ソレは良いのかよ?」
新彼氏「ソレ、あいつに似ているのに」
双子姉「うん。今日は特別にね」
双子姉「あいつと私は、なんか父親だけが違ってたみたいだし」
双子姉「それを知ってから、もうちょっと優しくしてあげてたらなぁと思って」
ラ〇ドール「!?」ガーーン
姉彼氏「マジで?」
双子姉「うん!」
元弟彼女「じゃあ、双子弟君は誰の子なの?」
双子姉「お母さんが結婚してすぐ浮気してた人の子」
ラ〇ドール「……」
姉彼氏「まるで、昼ドラみたいだな……」
新彼氏「けど、一応はゴムとかはしといた方が良いんじゃねぇか?」
新彼氏「いくらラ〇ドールでも、病気とか移ったら大変だぞ」
姉彼氏「ああ、そうだな」
双子姉「大丈夫。ちゃんと用意してるわよ」
双子姉「だから、そこで皆は見てて。お願い!」ニッコリ
姉彼氏「……はぁ、分かったよ」
新彼氏「気を付けてな……」
元弟彼女「何か手伝える事はある?」
双子姉「ううん。そこで待機してて」
スッ、ストン……
スッ、ビリッ……
スッ、シュルシュル……
姉彼氏「なんか、かなり複雑な気分だな……」
姉彼氏「アレ、本人じゃねぇのに……」
新彼氏「ああ、全くだ……」
元弟彼女「双子弟君。本当にどこ行ったんだろ?……」
元弟彼女「今の双子姉は、かなり病んじゃってるのにね……」ウルッ
姉彼氏「ああ、そうだな……」
新彼氏「ここ最近は、かなり様子がおかしいよな?……」チラッ
姉彼氏「ああ、実はそうなんだよ」コクン
双子姉「……」テキパキ
双子姉「……」テキパキ
双子姉「ふぅ、出来たよ……」
ラ〇ドール(姉さん。マジでゴム填めなくてもなぁ……)
元弟彼女「……双子姉。本当に可哀想に」ウルウルッ
スッ、ササッ……
双子姉「……」クルッ
ラ〇ドール「……」
スッ、ズブブッ……
双子姉「うっ……」
ズブブブブッ、ズブブブブッ……
双子姉「ううっ……」
スッ、ストン……
双子姉「ふぅ……」
元弟彼女(本当に、挿れちゃった……)ウルウルッ
新彼氏「後で、俺にも使わせてくれ」ボソッ
姉彼氏「ああ、良いぞ……」ボソッ
元弟彼女「……」ポロポロッ
元弟彼女「どう? どんな感じ?……」ポロポロッ
元弟彼女「やっぱり、本物じゃないと嫌?……」ポロポロッ
双子姉「うん」クルッ
姉彼氏「じゃあ、早く退けよ」
姉彼氏「今から、俺のを挿れてやるから」
双子姉「う~~ん。まだ待って」
双子姉「これ、ちゃんと使えるかどうかを試したいから」
姉彼氏「へいへい……」
双子姉「……」クルッ
ラ〇ドール「……」
双子姉「はぁ……」
双子姉(今日の私、一体何やってんだろ?……)
双子姉(やっぱり、このラ〇ドールが原因なのよね?……)ウルッ
スッ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
双子姉「はぁ、はぁ、はあっ……」
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
双子姉(あれ? なんか体が勝手に……)
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
双子姉(駄目、体が止まらない……)
姉彼氏(よっぽど、あいつ溜まってたのか……)
姉彼氏(思えば、ここ最近はあまり挿れてなかったよな……)
姉彼氏(こんな事なら、ちゃんと挿れてやるんだった……)
姉彼氏(とりあえず、今後元弟彼女を使わせて貰おう……)
姉彼氏(あいつ、酔うとサセ子になるみたいだからな……)チラッ
新彼氏「……」ジーーッ
元弟彼女「……」ポロポロッ
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
ラ〇ドール「うっ、ふぅ……」ブーーン
カップル達「!?」ビクッ
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
新彼氏「今、こいつ喋ったよな?……」
新彼氏「こいつ、実は人間なんじゃね?……」
姉彼氏「何?」ギロッ
元弟彼女「双子姉。お疲れ様……」ポロポロッ
元弟彼女「とりあえず、抜いてくれるかな?……」ポロポロッ
双子姉「……うん」ドキドキッ
スッ、ムクッ……
ヌポポッ、ヌポポッ……
双子姉「ふぅ……」タラタラッ
姉彼氏「血、出てないか?……」
双子姉「うん。ちょっと出ちゃってるね……」
元弟彼女「うわっ、それ痛そう……」ポロポロッ
使用済みのゴム「……」ベトベトッ
新彼氏「けど、なんか入ってねぇか?」
新彼氏「その白いのは、一体何なんだよ?」
双子姉「え?」クルッ
姉彼氏「ああ、本当だ。何か入ってる」
姉彼氏「ソレ、今から引き抜いてくれよ」
双子姉「うん。分かった」
スッ、ササッ……
スッ、ストン……
スッ、シュルシュル……
シュルシュル、シュルシュル……
双子姉「……」スッ
使用済みのゴム「……」タラーリ
スッ、ペロッ……
双子姉「これ、飲むヨーグルトじゃない……」
双子姉「まぁ、中に出した時の表現としては、よくヨーグルトが使われてるけど……」
姉彼氏「ああ、そうだな」
元弟彼女「じゃあ、これはもう使わないでおこうよ……」ポロポロッ
元弟彼女「私、もう限界かな……」ポロポロッ
フラッ、ドサッ……
新彼氏「え?」クルッ
元弟彼女「……双子弟君の馬鹿」ガクッ
新彼氏「良かった。クッションの上で……」ホッ
ラ〇ドール「……」
元弟彼女「……」
双子姉「気絶しちゃったの?」
姉彼氏「ああ、お前の所為でな」
双子姉「とりあえず、これは使えるわね……」
双子姉「その子、まだ起きなさそう?……」
新彼氏「ああ、ちょっと待ってな」
スッ、ユサユサ……
ユサユサ、ユサユサ……
元弟彼女「……」
新彼氏「駄目だ。起きようともしない」
新彼氏「暫くの間は、このクッションの上で寝かしとくぞ」
双子姉「うん。お願い」
着物少女「……」スッ
カップル達「!?」ピクッ
着物少女「ラ〇ドール。もう起きても良いぞ」
ラ〇ドール「はぁ、やっとかよ……」ムクッ
着物少女「どうじゃ? その新しい姿は」
着物少女「実に、愉快な姿をしておるな」ニッコリ
ラ〇ドール「ああ、まあな……」
着物少女「今後、そなたは双子姉の所有するラ〇ドールとして生きよ」
着物少女「今のそなたは、もう既に人間ではない」
着物少女「近い内に、そなたの死亡届けが出されるからな」
ラ〇ドール「ああ、そうか……」クルッ
双子姉「……」レイプメ
元弟彼女「……」レイプメ
着物少女「どうかしたか?」
ラ〇ドール「いや、どこをどうしたらラ〇ドールになるんだよ?……」
着物少女「さぁな、妾は何も知らんよ」
ラ〇ドール「とにかく、お前には感謝するよ」
ラ〇ドール「こうして、俺はまたここに戻ってこれたんだし」
ラ〇ドール「そもそも、お前は何者だ?」
ラ〇ドール「今更だが、何で魔法の様な物が使えるんだよ?」
着物少女「秘密じゃ」
ラ〇ドール「教えろ」
着物少女「じゃから、秘密じゃって」
ラ〇ドール「ちっ……」
着物少女「……」スッ
ラ〇ドール「……?」ドサッ
カップル「!?」ピクッ
着物少女「では、先程の続きをしよう」
姉彼氏「それで、どうするんだ?」
姉彼氏「挿れてほしいなら、今から挿れてやるが」
双子姉「う~~ん。やっぱり、今日は止めとくわ」
双子姉「このままやったら、確実に元弟彼女に縁を切られそうだから」
元弟彼女「……」パチッ
元弟彼女「……」ムクッ
姉彼氏「じゃあ、このまま借りてきたDVDを見るか」
姉彼氏「次は、一体何を見るんだ?」
双子姉「双子弟君の秘蔵AV」
ラ〇ドール「!?」ガーーン
姉彼氏「冗談だろ?」
双子姉「うん。次は、私が借りてきた大阪の陣だよ」
姉彼氏「はぁ、良かった……」
姉彼氏「あいつのマニアックなAV、あまり興味なかったからな……」
姉彼氏「とりあえず、次はそれ見るぞ」
姉彼氏「お前、先にアソコ洗ってきた方が良いんじゃねぇか?」
双子姉「いや、もう大丈夫だよ」
姉彼氏「無理すんな」
双子姉「だから、大丈夫だって」
新彼氏「後、このラ〇ドールはどうすんだ?」
新彼氏「ここに、置いとくのか?」
双子姉「うん。それは後でしまっとく」
双子姉「早く、あいつも帰って来なさいよね」
双子姉「そしたら、確実に殺してあげるからさ!」ニッコリ
元弟彼女「それなら、ちょっとあのラ〇ドール借りても良い?」
元弟彼女「私も、なんか挿れて動きたくなってきた」
双子姉「駄目!」ギロッ
元弟彼女「……」シュン
新彼氏「元弟彼女。俺が今から挿れてやる」
新彼氏「さぁ、お前もショーツとかを脱げよ」
元弟彼女「うん。分かった」クルッ
スッ、ヌギヌギッ……
双子姉「じゃあ、私の中にも出して」
姉彼氏「ああ、了解した」ニッコリ
スッ、ヌギヌギッ……
ラ〇ドール(いや、誰か一人ぐらい違和感持てよ……)
ラ〇ドール(まぁ、この状況じゃ仕方ないか……)
ラ〇ドール(姉さんと元弟彼女は、何故か全裸になりだしてるし……)
ラ〇ドール(はぁ、まるで今の姉さん達は肉〇器だな……)
ラ〇ドール(あの新彼氏の所為で、元弟彼女は色々と変わっちまったよ……)ウルッ
スッ、パサッ……
双子姉「じゃあ、挿れて」
姉彼氏「けど、今日は騎〇位が良いな」
双子姉「う~~ん。なんか私がしてばっかじゃない?」
姉彼氏「いや、そんな事ねぇから」
元弟彼女「どうするの?」
新彼氏「人形を退かした後に、そこのベットの上に寝転べ」
元弟彼女「うん。分かった」
クルッ、スタスタスタッ……
しばらくして――
スッ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉「……」レイプメ
着物少女「……」
スッ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
元弟彼女「……」レイプメ
ラ〇ドール「……」
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
姉彼氏「うっ、ふぅ……」ビクンビクン
双子姉「……」レイプメ
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
着物少女「……」
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
グチュグチュグチュ、グチュグチュグチュ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
新彼氏「うっ、ふぅ……」ビクンビクン
元弟彼女「……」レイプメ
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「ふぅ、今日は何度も中に出しちまったな……」
姉彼氏「あんなの見たら、さすがにな……」
新彼氏「ああ、お前か?」クルッ
姉彼氏「そりゃあ、あんなの見たら余計に心配になるだろ」
姉彼氏「全部、あの気持ち悪いラ〇ドールの所為だからな」
新彼氏「ああ、そうだな」
双子姉「……」レイプメ
元弟彼女「……」レイプメ
姉彼氏「それにしても、こいつら起きないな」
姉彼氏「実際、このまま孕ませてやろうか?」
新彼氏「止めとけ、確実に人生を棒に振るぞ」
新彼氏「俺も、あいつみたいに人生を棒に振りたくはないからな」
双子姉「ねぇ、何してるの?……」ムクッ
双子姉「何で、私の寝込みを襲ってるのよ?……」ギロッ
姉彼氏「おっ、起きたのか……」ビクッ
元弟彼女「……私、また誰かに汚されちゃったんだね」レイプメ
元弟彼女「結局、新彼氏君も同じ事するんだ……」レイプメ
新彼氏「……すまん」
双子姉「……」キョロキョロ
双子姉「……」キョロキョロ
姉彼氏「……」ビクビクッ
双子姉「とりあえず、水くれる?」クルッ
双子姉「後、何で何度も中に出してたのかな?」ニッコリ
姉彼氏「すまん。悪かった……」ビクビクッ
元弟彼女「まぁ、今回の件は私達にも落ち度はあるよ……」レイプメ
元弟彼女「だって、気がついてたら気絶しちゃってたんだし……」レイプメ
双子姉「まぁ、そうなんだけど……」
元弟彼女「余程、私達を双子弟君なんかに取られたくなかったんだね……」レイプメ
元弟彼女「今の私、それだけは辛うじて理解出来たかな……」レイプメ
新彼氏「……」ホッ
スッ、ササッ……
トロトロッ、トロトロッ……
元弟彼女「はぁ……」レイプメ
スッ、ササッ……
トロトロッ、トロトロッ……
双子姉「これ出し過ぎでしょ?」
双子姉「一体、何回出してたの?」ギロッ
姉彼氏「大体、中に三回程……」
姉彼氏「今日だけで、全体的に五発は出してるな……」
双子姉「ええ、そうね……」
元弟彼女「じゃあ、新彼氏君は?」レイプメ
元弟彼女「新彼氏君も、双子弟君みたいな事をするんだね!」レイプメ
新彼氏「すまん。元弟彼女!」ペコッ
新彼氏「今日だけで、中に二回も出してた!」
元弟彼女「……は?」ギロッ
スッ、バシ----ン!
新彼氏「っ!?」ヒリヒリ
スッ、バシ----ン!
姉彼氏「っ!?」ヒリヒリ
彼女達「最低!」ギロッ
着物少女「双子姉。大丈夫か?」
着物少女「必要ならば、今から警察とやらを呼ぶぞ?」
彼氏達「!?」クルッ
双子姉「いえ、大丈夫ですよ」
双子姉「双子弟は、どうしたんですか?」
双子弟「ん? 呼んだか?」シュン
元弟彼女「!?」ビクッ
双子姉「あれ? もう帰ってたの?」クルッ
双子弟「ああ、今さっきな……」
元弟彼女「なっ、何で!?」ビクビクッ
双子弟「まぁ、そんな怯えるなよ」ニッコリ
彼氏達(あれ? 双子弟はいつ帰ってきたんだ?)
彼氏達(と言うか、この赤い着物を着た人は誰?)クルッ
着物少女「とにかく、もう今日はお開きにしよう」
着物少女「皆の衆、良いな?」ニッコリ
彼女達「はい」
着物少女「では、早く浴室に迎え」
着物少女「もう既に、湯の支度は出来ておるぞ」スッ
双子姉「はい。かしこまりました」ペコッ
双子弟「……」ニヤニヤ
元弟彼女「……」ビクビクッ
彼氏達(まぁ、訴えられるかよりは遥かにマシだな……)
彼氏達(今の俺達、かなりヤバイ事してたみたいだし……)
彼氏達(双子弟。今度ぶん殴ってやる……)
彼氏達(シャワー浴びたら、もう帰るとするか……)
双子弟「……」ニヤニヤ
本日の分、終了。
~無人島・豪華キャンピングカー前~
一ヶ月後――
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
中型輸送ヘリ「……」フワワッ
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
バリバリバリバリッ、バリバリバリバリッ……
中型輸送ヘリ「……」スーーッ
巨大猫「うむ。やっと行ったか」
着物少女「ああ、そうみたいじゃな」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
エルフ「あら? 来てたの」
着物少女「うむ。少し、巨大猫の顔を見にな」
着物少女「ほれっ、ちゃんと巨大猫用の土産も持ってきてるぞ」ビシッ
クーラーボックス「……」
エルフ「ああ、確かに持ってきてるわね」
エルフ「そのクーラーボックスの中には、一体何が入ってるの?」
着物少女「鮪と鰹の切り身じゃ」
エルフ「へぇ、鮪と鰹の切り身ね……」
エルフ「それ、まさか冷凍してる奴じゃないよね?……」
着物少女「うむ。そうじゃよ」
巨大猫「まぁ、良いではないか」
エルフ「普段は、新鮮な物しか食べない癖に……」
巨大猫「はて、何の事じゃったかな?」
エルフ「この我が儘猫が!」ギロッ
着物少女「所で、例のラ〇ドールの件なんじゃが、アレは一体どうなっておる?」
着物少女「何故か、アレを使用しだしてから双子姉達の様子が色々とおかしいのじゃ」
エルフ「ああ、アレはあまり多用しない方が良いのよ」
エルフ「特に、ラ〇ドールに射〇させ過ぎると年齢性別問わずにS〇X依存症になる」
エルフ「だから、使用する前は必ずコ〇ドームを付けた方が良いのよね」
エルフ「まぁ、ラ〇ドールの発射した精〇を直に浴びたり、誰かに舐めさせたりしなければ大丈夫なんだけど」
着物少女「……」
巨大猫「どうかしたか?」
エルフ「まさか、もう既に手遅れだったとか?……」
着物少女「ああ、そうじゃよ」スッ
エルフ「はぁ、ちょっと専用の解毒剤等を持ってくるわ……」
エルフ「全く、何でそんなのを直接浴びてるんだか……」
クルッ、スタスタスタッ……
巨大猫「そなた、ちゃんと説明したのか?」
巨大猫「さすがに、これはそなたらしくはないぞ」
着物少女「ああ、普通に忘れておったわ」ズズッ
巨大猫「おいおい」
スッ、コトッ……
着物少女「ふむ。茶が美味い」
巨大猫「ああ、そりゃあ良かったな」
巨大猫「なら、一体どうなっておった?」
巨大猫「そなた、今はその娘の元にいるのじゃろ?」
着物少女「うむ。今日もかなりお盛んじゃった……」
着物少女「さすがは、下品な乳をしている事だけはある……」
着物少女「やはり、女の胸はスレンダーに限るな……」
着物少女「あそこにおると、妾まで襲われかねないからな……」
巨大猫「ああ、そうか……」
スッ、モグモグッ……
巨大猫「エルフ。この鮪の切り身は解凍しといてくれ」クルッ
エルフ「嫌よ!」テキパキ
巨大猫「エルフ。そう拗ねるでない!」
エルフ「ああもう、代わりに解凍しといて!」テキパキ
キャピ娘D「はい。かしこまりました!」ビクッ
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
キャピ娘D「失礼致します」スッ
着物少女「うむ。ご苦労」
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
巨大猫「さて、まだ少し時間が掛かるな」
巨大猫「あ奴、今は書類整理に忙しい様じゃし」
着物少女「ふむ。そうか」ズズッ
着物少女(あ奴ら、今はどうしとるかのぅ?……)
着物少女(なるべく、早くに戻ってやるとするか……)
スッ、ズズッ……
~自宅・2F双子姉の部屋~
その頃――
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ドピュッドピュッドピュッ、ドピュッドピュッドピュッ……
姉彼氏「うっ、ふぅ……」
元弟彼女「……」バシャ
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
元弟彼女「……」レイプメ
新彼氏「どうだ? 気持ち良かったか?」
新彼氏「まぁ、多少は双子姉よりはし慣れてはなかったけど」
姉彼氏「ああ、そうだな……」
姉彼氏「やっぱ、双子姉の方がし慣れてて気持ち良いぜ……」
姉彼氏「こいつは、あいつのお古だったから仕方ないか……」
新彼氏「ああ、そうだな……」
元弟彼女「……」ムカッ
スッ、ペロペロペロッ……
姉彼氏「うっ……」ハッ
新彼氏「ああ、少しイラッときたみたいだな……」
姉彼氏「そ、そうか……」
双子姉「……」レイプメ
新彼氏「ああ、まだベットは空かないな」
新彼氏「もう少し、近くで見ておくか」
双子姉「……」レイプメ
姉彼氏「双子姉。ちょっとこっち来い」
姉彼氏「ああ、一旦フ〇ラ止めてくれ」
元弟彼女「……」ピタッ
姉彼氏「ふぅ……」
新彼氏「おいっ、何する気だ?」
姉彼氏「ちょっと、気分直しにWフ〇ラして貰うだけだ」
姉彼氏「そうじゃなきゃ、あまり気持ち良くねぇからな」
新彼氏「ああ、なる程な」
元弟彼女「……」ムカッ
スッ、ササッ……
クルッ、ストン……
双子姉(絶対に許さない……)レイプメ
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ストン……
姉彼氏「……」クルッ
姉彼氏「じゃあ、早速舐めてくれ」
姉彼氏「ああ、立った方が舐めやすいか」ムクッ
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
姉彼氏「おおっ、ううっ……」
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
姉彼氏(あ、あれ? 二発目なのに何故かもう出そうだ……)
ドピュッドピュッドピュッ、ドピュッドピュッドピュッ……
姉彼氏「うっ、ふぅ……」
彼女達「……」バシャ
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
彼女達「……」ギロッ
姉彼氏「さ、さっきよりは遥かに気持ち良かったかな……」ビクッ
トントン、トントン……
スッ、ガチャ……
双子弟「姉さん。いるか?」
新彼氏「え?」クルッ
双子弟「ああ、悪い。取り込み中だったか」
双子弟「また、出直すよ」
スッ、バタン……
新彼氏「いや、別に大丈夫だけど」
新彼氏「お前、何か用があったんじゃねぇのか?」
「ああ、そうなんだが……」
双子姉(はぁ、やっと見つかったんだ……)レイプメ
双子姉(かなり時間掛かってたわね……)レイプメ
双子姉「それで、今日はどうしたの?」レイプメ
双子姉「まさか、あんたも私の事を肉〇器にしたくなったとか?」レイプメ
彼氏達「!?」
「いや、ちょっと着物少女から連絡があってな……」
「今の姉さん達の状態をなんとかする方法が見つかった……」
「それを今日中には、今の姉さん達に試したいんだと……」
双子姉「へぇ……」レイプメ
元弟彼女「ああ、やっと肉〇器扱いから脱け出せるんだ……」レイプメ
彼氏達「……」ビクッ
双子姉「じゃあ、もう用件は終わり?……」レイプメ
「ああ、もう今日はそれだけだ」
双子姉「そう。なら、ちょっとこっちにきて……」レイプメ
スッ、ガチャ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
双子姉「……」クルッ
双子姉「ねぇ、双子弟。今の私の姿どう見える?……」レイプメ
双子姉「やっぱり、双子弟も私の事を肉〇器にする?……」レイプメ
双子弟「え?」ビクッ
双子姉「私の事、好きなだけレ〇プして良いよ……」レイプメ
双子姉「もう既に、私のお腹の中では新たな命が宿っては消え、宿っては消えを繰り返してるし……」レイプメ
双子姉「だから、あんたも好きにして良いよ……」レイプメ
双子姉「私、あんたにこれまでしてきた事を全て謝るからさ……」レイプメ
双子弟「……姉さん」ウルッ
双子姉「どうするの?……」レイプメ
双子弟「……安心しろ。俺がこいつらの事をブチのめしてやる!」ギロッ
彼氏達「!?」ガーーン
双子弟「とまぁ、冗談はさておき、今から俺も混ざるぞ」ニッコリ
双子弟「良いよな? 彼氏達!」ニッコリ
彼氏達「ああ、良いぞ!」ニッコリ
彼女達「!?」ガーーン
双子弟「新彼氏。ちょっと元弟彼女を借りるぞ」ニコニコ
双子弟「さぁ、元弟彼女。今から俺の相手をするんだ」ニコニコ
元弟彼女「は? ふざけてるの?」ギロッ
双子弟「いや、俺は本気なんだけどなぁ……」
元弟彼女「死んじゃえ!」ギロッ
双子姉「媚売って損したわ!」ギロッ
新彼氏「すげぇ、言われ様だな……」
姉彼氏「そりゃあ、こんな状態なら期待するだろ……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガシッ……
双子姉「あっ……」レイプメ
元弟彼女「いや、離して!」レイプメ
双子弟「元弟彼女。大人しくしてろ」
双子弟「今のお前らは、まだ肉〇器なんだからな!」ニッコリ
元弟彼女「くっ……」レイプメ
双子姉「……」レイプメ
姉彼氏「じゃあ、双子弟は元弟彼女に舐めて貰えよ」
姉彼氏「俺は、今から元弟彼女にベットの上で騎〇位させるからさ」
双子弟「ああ、了解した」
新彼氏「なら、俺はその横の掛け布団の上で双子姉の得意なパ〇ズリでもして貰うか」
新彼氏「ほらっ、早く準備しろ」
双子姉「……」レイプメ
スッ、ジーーッ……
スッ、ポロン……
新彼氏「……」クルッ
双子姉「本当にするの?……」レイプメ
双子弟「姉さん。姉さんも大人しくしてろ」
双子弟「じゃなきゃ、俺はまだ姉さん達に嫌がらせをするぞ」ボソッ
双子姉「ええ、了解したわ……」レイプメ
双子弟「じゃあな」
新彼氏「ほらっ、お前も全裸になって早くこっち来い」
双子姉「……」ムクッ
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「本当に、肉〇器みたいだな……」ニヤリ
スッ、ジーーッ……
スッ、ポロン……
数分後――
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ズリズリズリズリッ、ズリズリズリズリッ……
ドピュッドピュッドピュッ、ドピュッドピュッドピュッ……
新彼氏「うっ、ふぅ……」ビクンビクン
双子姉「……」バシャ
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」ムニュムニュ
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
姉彼氏「うっ、ふぅ……」ビクンビクン
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
元弟彼女「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
元弟彼女「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「ふぅ……」
双子弟「元弟彼女。次はこっちだ」スッ
双子弟「ほらっ、早く俺のを舐めろ」
元弟彼女「……」クルッ
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
スッ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
元弟彼女「……」ピタッ
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
双子弟「おいっ、止まってるぞ」
双子弟「早く、続きしろよ」
元弟彼女「じゃあ、胸揉ますの止めて……」レイプメ
双子弟「姉彼氏」クルッ
姉彼氏「はぁ、仕方ねぇな……」
双子弟「じゃあ続きを」クルッ
元弟彼女(絶対に、許さない……)レイプメ
元弟彼女(新彼氏君達もまとめて、不幸にしてあげるよ……)レイプメ
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
新彼氏「ううっ、ああっ、ああっ……」プルプル
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
新彼氏「うっ、ふぅ……」ビクンビクン
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
双子姉「……」ゴクン
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
新彼氏「も、もうしなくて良い……」スッ
双子姉「……」ピタッ
姉彼氏「あれ? お前らは休憩か?」
姉彼氏「さすがに、双子姉は結構し慣れてただろ?」
新彼氏「ああ、まあな……」
姉彼氏「そっちも、好きなだけ中に出しても良いぞ」
姉彼氏「多分、この間のが腹の中に出来てるかもしれないからな」
新彼氏「ああ、了解した……」
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
双子弟「うっ、ふぅ……」
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ……」
元弟彼女「……」ゴクン
新彼氏「おっ、そっちも出したか」
新彼氏「そろそろ、ベット使わせてくれ」
姉彼氏「ああ、良いぞ」ムクッ
双子弟「元弟彼女。ご苦労様」
双子弟「少し、休んでも良いぞ」
元弟彼女「うん。分かった……」レイプメ
スッ、ムクッ……
トロトロトロッ、トロトロトロッ……
元弟彼女「……」レイプメ
姉彼氏「ああ、これは確実に出来ちまう量だな……」
姉彼氏「けど、相手はただの肉〇器だし、別に良いか……」ニヤリ
双子弟「ああ、そうだな」ニヤリ
元弟彼女「……」レイプメ
クルッ、ササッ……
スッ、スタッ……
更に数分後――
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
ズチャズチャズチャ、ズチャズチャズチャ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
新彼氏「うっ、ふぅ……」ビクンビクン
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
新彼氏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」プルプル
双子姉「はぁ、はぁ、はぁ……」
新彼氏「ふぅ……」
双子弟「お疲れ様」
姉彼氏「お前、息上がってるぞ」
姉彼氏「そんなに、気持ち良かったのか?」
新彼氏「ああ、まあな……」
双子姉「ふぅ……」レイプメ
双子弟「姉さん。今後は姉彼氏にフ〇ラしてやれ」
双子弟「そのまま、新彼氏には胸を揉んで貰うからさ」
双子姉「……」クルッ
元弟彼女「……」コクン
双子姉「じゃあ、舐めるね……」レイプメ
姉彼氏「ああ、頼むぞ」ニヤリ
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
元弟彼女「……」レイプメ
スッ、ムニュムニュ……
元弟彼女「ねぇ、双子弟君。そろそろ終わりにして……」レイプメ
元弟彼女「私、もうこれ以上は嫌……」レイプメ
双子弟「まだ、もう少し待て」クルッ
新彼氏「そうだ。我が儘言うな」クルッ
元弟彼女「……でも」レイプメ
双子弟「このまま、次は俺が中に出してやろうか?」
双子弟「もう既に、その腹の中は手遅れだと思うけど」
元弟彼女「ごめん。本当にそれだけは止めて……」レイプメ
元弟彼女「お願い。もう許してよ……」レイプメ
元弟彼女「一体、いつまでこんな事をするの?……」レイプメ
元弟彼女「私、もう嫌……」レイプメ
双子弟「さぁな、まだ具体的な事は決めてねぇよ」
スッ、ムニュムニュ……
元弟彼女「……」レイプメ
新彼氏「とりあえず、双子姉のが終わったらもう今日は終わりだ」
新彼氏「だから、まだ大人しくしてろ」
元弟彼女「うん」レイプメ
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ジュプジュプジュプッ、ジュプジュプジュプッ……
ビクンビクンビクン、ビクンビクンビクン……
姉彼氏「うっ、ふぅ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
姉彼氏「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉「……」レイプメ
新彼氏「じゃあ、もう終わりだな」
双子姉「ねぇ、もう終わりにしてくれる?……」レイプメ
双子姉「結局、四発目は出なかったけど……」レイプメ
姉彼氏「ああ、そうだな……」
双子弟「姉さん、もう今日は終わりだぞ」
双子弟「今から、シャワー浴びて来いよ」
双子姉「うん」レイプメ
元弟彼女「本当に、今日はもう止めてくれるの?……」レイプメ
双子弟「ああ、だから早くシャワー浴びに行けよ」ニッコリ
元弟彼女「うん。そうする……」レイプメ
双子姉「じゃあ、行きましょうか?」レイプメ
スッ、ムクッ……
トロトロトロッ、トロトロトロッ……
クルッ、ササッ……
スッ、スタッ……
新彼氏「おっと、その前に俺のを綺麗にしてくれ」
新彼氏「ほらっ、俺のはまだベトベトだぞ」
元弟彼女「うん。分かった……」レイプメ
双子姉「はぁ、仕方ないわね……」レイプメ
スッ、ムクッ……
クルッ、スタッ……
新彼氏「……」ムクッ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
新彼氏「おおっ……」
姉彼氏「さすがに、お前ももう出ないだろ」
双子弟(今後は、新彼氏にWフ〇ラか……)ニヤニヤ
トントン、トントン……
双子弟「はい」クルッ
スッ、ガチャ……
着物少女「双子姉。いるか?」
双子姉「あっ」クルッ
元弟彼女「はぁ、やっと戻って来て頂きましたか……」クルッ
着物少女「うむ。遅れてすまんかった」ペコッ
男性陣「!?」ビクッ
双子姉「とりあえず、先にシャワー浴びてきて良いですか?」
双子姉「私、早くシャワー浴びたいんで」
着物少女「ああ、別に構わんぞ」
着物少女「詳しい話は、その後にするか」
双子姉「はい。かしこまりました」
男性陣「……」ビクビクッ
着物少女「……」ソソッ
双子姉「じゃあ、ちょっと先にシャワー浴びてくるね」クルッ
双子姉「この代償は、いつか必ず払わせてあげるから!」ギロッ
元弟彼女「うん。私も!」ギロッ
男性陣「!?」ビクビクッ
双子姉「あっ、後片付け宜しく」ジトメ
双子姉「それぐらい、あんた達でやってよね」ジトメ
元弟彼女「じゃあ、任せたよ」ジトメ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
着物少女「……」
男性陣「……」ビクビクッ
着物少女「……」ニッコリ
男性陣「ひいいいいいいいい――――――――っ!?」ビクビクッ
本日の分、終了。
~自宅・玄関~
1時間後――
姉彼氏「じゃあ、俺らはもう帰るな」
姉彼氏「本当に、訴えないでくれるのか?」
双子姉「うん。大丈夫よ」ニコニコ
双子姉「今の私達は、この通り肉〇器じゃなくなったからさ!」ニコニコ
姉彼氏「ああ、そうだったのか……」
新彼氏「なら、安心だな……」
元弟彼女「それに加えて、双子弟君は今日外泊するみたいだよ」
元弟彼女「なんか、今からイベントがあるんだって」
新彼氏「へぇ……」
姉彼氏(そんなの今日あったっけ?)
双子姉「とりあえず、夜道には気を付けてね!」ニコニコ
双子姉「ここ最近は、かなり色々と物騒だから!」ニコニコ
双子姉「この間、この辺でも空き巣やひったくりとかもあったみたいだよ!」ニコニコ
双子姉「実際、それに何件か被害に遭ってたし、ついこの間捕まってたけど夜道には気を付けてね!」ニコニコ
姉彼氏「ああ、了解した」ニッコリ
新彼氏「それじゃあな」ニッコリ
双子姉「うん。またね!」ニコニコ
元弟彼女「また明日!」ニッコリ
新彼氏「……」クルッ
スッ、ガチャ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
姉彼氏「……」クルッ
スッ、バタン……
~自宅・リビング~
スッ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
スマホ娘「……」ジトメ
ガラケー娘「……」ジトメ
スッ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
スマホ娘「……」ジトメ
ガラケー娘「……」ジトメ
双子弟「うん。良い揉み具合だな」
ガラケー娘「言いたい事は、それだけでしょうか?」ジトメ
スマホ娘「うん。そうだね!」ジトメ
双子弟「別に、お前らの胸を揉んだって良いだろ?」
双子弟「嫌なら、あの二人の胸を乱暴に揉むぞ!」
ガラケー娘「くっ……」ジトメ
スマホ娘「貴女、本当に最低だね……」ジトメ
スマホ娘「私達を全裸にした挙げ句、そうやって弱味に漬け込むなんて……」ジトメ
スマホ娘「出来れば、もう止めてほしいかな……」ジトメ
スマホ娘「はっきり言って、これは立派な犯罪だから!」ジトメ
ガラケー娘「ええ、そうですね……」ジトメ
スッ、ムニュムニュ……
ガラケー娘「止めて!」パシン
スッ、ムニュムニュ……
スマホ娘「しつこい!……」パシン
双子弟「ちっ……」
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ガチャ……
着物少女「もう見送ったのか?」
双子姉「ええ、今さっきね……」
双子弟「とりあえず、これで携帯娘達には止めにしてやる」
双子弟「だが、元弟彼女には今から俺の部屋でさっきの続きをして貰うぞ」クルッ
元弟彼女「……」ソソッ
双子姉「またするの?」ギロッ
双子弟「元弟彼女、逃げるなよ?」
双子弟「お前がもし逃げたら、今度はこの二人がお前達の代わりに犯されるからな」ニッコリ
元弟彼女「……うん。分かった」ウルッ
クルッ、スタスタスタッ……
着物少女「では、そこの携帯娘達はもう着替えても良いぞ」
着物少女「さすがに、ずっとそのままだと風邪を引くだろう」
着物少女「皆の衆、ここが正念場じゃ!」
着物少女「今はまだ耐えてくれ!」
双子姉「……」
ガラケー娘「……」
スマホ娘「……」
元弟彼女「……」ウルウルッ
着物少女「良いな?」スッ
彼女達「!?」ピクッ
携帯娘達「!?」ピクッ
彼女達「はい。かしこまりました」
携帯娘達「着物少女さんが、そうおっしゃるなら」
着物少女「うむ。もう下がって良いぞ」
~自宅・2F廊下~
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、クルッ……
元弟彼女「……」
双子弟「おっ、ちゃんと来たな」
双子弟「さぁ、早くするぞ」
元弟彼女「……」
双子弟「どうかしたか?」
元弟彼女「ううん。何でもない……」
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、ピタッ……
双子姉「……」クルッ
双子弟「何だ、姉さんも来たのか」
双子弟「姉さんは、別にしなくて良いぞ」
元弟彼女「うん。そうだね……」クルッ
双子姉「ううん。私もするわ……」
双子姉「だから、もう私以外にはそうやって酷い事をしないでくれる?……」
元弟彼女「……どうしても?」
双子弟「じゃあ、二人とも脱げ」
双子弟「連戦で悪いが、今度は俺の相手をして貰うぞ」
双子姉「ええ、了解したわ……」レイプメ
元弟彼女「双子姉が、そうしたいのなら……」レイプメ
スッ、ヌギヌギッ……
双子弟(結局、女ってこう言うもんだろ……)
双子弟(男が強く出てきたら、女はそれに従うしかないんだからな……)ニヤリ
数分後――
双子姉「あんたに言われた通りに、ここで脱いだわよ……」レイプメ
双子姉「次は、どうするの?……」レイプメ
双子弟「とりあえず、二人とも自分の胸を揉んでくれ」
双子弟「と言うか、姉さんのその胸はどれだけあんだよ?」
双子弟「なんか、今さっき見た時よりも胸や腹とかが、段々大きくなってきてねぇか?」
双子姉「うん。気の所為……」レイプメ
元弟彼女「はっきり言って、双子姉の胸は以前から大きかったからね……」レイプメ
双子弟「ふ~~ん」
双子姉「じゃあ、始めるわよ……」レイプメ
元弟彼女「双子弟君の嘘つき……」レイプメ
双子弟「何とでも言え……」
スッ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
双子姉「……」レイプメ
スッ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
元弟彼女「……」レイプメ
双子弟「かなり、レアな光景だな……」
双子弟「姉さん達、自分で胸を揉んでる時は気持ち良いのか?……」
双子姉「全然」レイプメ
元弟彼女「レ〇プされてるのに、感じてる訳ないでしょ?」レイプメ
双子弟「ああ、そうだな……」
スタスタスタッ、ピタッ……
元弟彼女「……」ビクッ
スッ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
元弟彼女「あっ……」ウルッ
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
元弟彼女「もう、限界かな……」ウルウルッ
双子弟「何?」ピタッ
元弟彼女「ううっ、ぐすっ……」ポロポロッ
元弟彼女「お願い、もう揉まないで……」
スッ、ムニュムニュ……
ムニュムニュ、ムニュムニュ……
双子姉「全く、罪悪感すら湧かないのね……」レイプメ
双子弟「ああ、まあな……」ニヤリ
双子姉「ねぇ、あんたは楽しいの?……」レイプメ
双子姉「そうやって、女の子に乱暴して……」レイプメ
双子弟「ああ、楽しいよ……」ニヤニヤ
双子弟「楽しいから、こんな事をしてるんだよ……」ニヤニヤ
元弟彼女「えっ!?」ポロポロッ
双子姉「……そう。そうなんだ」レイプメ
元弟彼女「ううっ、ぐすっ……」ポロポロッ
元弟彼女「お願い。もう止めて……」ポロポロッ
双子弟「嫌なこった」
双子姉「あんた、もしかして私にだけはしないつもり?」レイプメ
双子姉「さすがに、今寒いんだけど」レイプメ
双子弟「うん。だって興味があるのは、元弟彼女の体だし」
双子弟「俺、さすがに姉さんの事だけは汚したくない」
双子姉「は?」ギロッ
双子弟「とりあえず、今からフ〇ラやパ〇ズリをして貰うぞ」
双子弟「元弟彼女。お前は、そのままトイレに入ってくれ」
元弟彼女「……」ポロポロッ
双子弟「聞いてるのか?」
スッ、バシン……
元弟彼女「!?」ビクッ
双子姉「あんた!?」ジトメ
双子弟「元弟彼女。言われた通りにしろ」
双子弟「じゃないと、今の姉さんみたいな体になるぞ」
スッ、グイッ……
双子姉「……」
元弟彼女「……うん」ポロポロッ
双子姉「じゃあ、私はどうしたら良いのよ?」ジトメ
双子姉「まずは、そこだけを教えてくれる?」ジトメ
双子弟「姉さん。姉さんはそのまま待機!」
双子弟「と言うか、マジで病院行けよ!」
双子弟「明らかに、その体型はおかしいだろ!?」
元弟彼女「えっ?」ポロポロッ
双子姉「いや、私のお腹は全く出てないんだけどなぁ……」
双子弟「は? 明らかに出産控えた妊婦の様な体型にまでなってきてるじゃねぇか!?……」
双子姉「……?」
元弟彼女「……」ハッ
双子弟「まぁ、今の姉さんに自覚がねぇんなら、後で病院に連れてこう……」クルッ
双子姉(いや、だから私は妊娠なんかしてないって……)
~自宅・トイレ~
スッ、ガチャ……
双子弟「さぁ、入れ」ソソッ
元弟彼女「……」レイプメ
スタスタスタッ、ピタッ……
元弟彼女「もう、入ったよ」レイプメ
双子弟「なら、こっち向けよ」
双子弟「まずは、フ〇ラとパ〇ズリから行くからな」
元弟彼女「……」クルッ
双子弟「では、始めるか」ニッコリ
元弟彼女「……本当に、最低だね」レイプメ
双子弟「まぁ、そう言うな」ニヤニヤ
双子弟「やっぱ、こっちの方がやり易いんだ」ニヤニヤ
元弟彼女「……」ギロッ
双子弟「では、いつもの様にしてくれ」ニヤニヤ
双子弟「それと、この間の時のは出来てなかったか?」
元弟彼女「うん。まあね……」レイプメ
元弟彼女(実際の所は、去年のクリスマスの時のが出来ちゃってたけど……)レイプメ
元弟彼女(私、その所為で生まれて初めて双子姉と一緒に水子供養に行ったからね……)レイプメ
スッ、ストン……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ギュッ……
元弟彼女「……」
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
双子姉「……」ハッ
双子姉(そう言えば、市松さんがこいつに幻覚を掛けてたのよね?……)
双子姉(だから、私のお腹を心配してくれたんだ……)
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
双子弟「ん?」クルッ
ツカツカツカッ、ツカツカツカッ……
ツカツカツカッ、クルッ……
双子弟「げっ!?」
着物少女「ああ、ここでしておったのか?」
着物少女「今、そこの厠は使っとるのか?」
双子弟「ああ、まあな……」
双子姉「……」クルッ
元弟彼女「場所変える?」レイプメ
双子弟「いや、このままで良い……」クルッ
双子姉「……」ニヤリ
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、ピタッ……
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
双子弟「うっ、ああっ……」ウルウルッ
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
スッ、ギュッ……
双子弟「……姉さん?」クルッ
双子姉「私の今のお腹の中、集団レ〇プされてこうなったの……」レイプメ
双子姉「おまけに、まだ膨らみは目立たないけど、元弟彼女のお腹の中にはあんたとの赤ちゃんが出来ちゃってるからね……」レイプメ
双子弟「!?」ガーーン
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
双子弟「うっ、ふぅ……」
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」ビクンビクン
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」ビクンビクン
双子姉「どう? 気持ち良かった?……」レイプメ
双子姉「やたらと、亀〇を責められてたわね……」レイプメ
双子弟「姉さん。今の冗談だろ?……」ポロポロッ
双子姉「ううん。今のは全部本当の事……」レイプメ
双子姉「私、今は大学でも肉〇器扱いされてるからさ……」レイプメ
双子弟「……そ、そうか」ポロポロッ
元弟彼女「今更、罪悪感が湧いてきたの?」レイプメ
双子弟「いや、全く湧いてなんかいねぇよ……」ポロポロッ
双子姉(はぁ、無理しちゃって……)レイプメ
元弟彼女「そう。残念だね……」レイプメ
双子姉「とりあえず、その子だけでも解放して」レイプメ
双子姉「私の事、もう好きにして良いから」レイプメ
元弟彼女「それで、次はどうしたいの?」レイプメ
元弟彼女「このまま、実際に大きくしてみる?」レイプメ
元弟彼女「私、双子弟君が望むのなら、このままギリギリまで大きくしてあげるよ」レイプメ
元弟彼女「私も、今はただの肉〇器だからさ」レイプメ
双子弟「……いや、しなくて良い」ポロポロッ
双子姉「どうして?」レイプメ
双子弟「姉さん。俺が悪かったから、もう許してくれ……」ポロポロッ
双子姉「嫌!」ニッコリ
双子弟「!?」ガーーン
双子姉「あんた、今は私の物だって理解してる?」ニコニコ
双子姉「私、まだあんたの事を許してなんかいないわよ!」ニコニコ
双子弟「!?」ガーーン
双子姉「元弟彼女。あんたもよね?」ニコニコ
双子姉「私達、何の為にこうやって好き放題されていたと思うの?」ニコニコ
双子姉「今のあんたは、私の所有物!」ニコニコ
双子姉「だから、人としては無理だったけど、物としてだったなら良いなぁと思って情けを掛けてあげたのよ!」ニコニコ
双子弟「!?」ガーーン
元弟彼女「はぁ、本当に長く辛い三ヶ月だったよ……」
着物少女「まぁ、そう言う事じゃ」ニッコリ
双子弟「……」ポロポロッ
元弟彼女「とりあえず、次はどうするの?」
元弟彼女「私、ちゃんと逆襲出来てないよ!」ニヤリ
スッ、ペロペロペロッ……
双子弟「うっ……」ポロポロッ
双子姉「双子弟。あんた本当に酷い事するよね?」
双子姉「可愛い彼女をレ〇プした挙げ句に、孕ませるなんて」
双子姉「だから、まだもう少し付き合ってくれる?」
双子姉「じゃないと、お姉ちゃんは絶対に許さないかなぁ!」ニッコリ
双子弟「……」ポロポロッ
双子姉「ねぇ、返事は?」ニコニコ
元弟彼女「……」ペロペロ
双子弟「はぁ、つまり最初から嵌められていたと言う訳か……」ポロポロッ
双子弟「じゃなきゃ、着物少女が俺の逆襲なんかには手を貸してはくれないよな?……」ポロポロッ
着物少女「ああ、まあな」
双子弟「はぁ、もう俺は人間じゃねぇのに……」ポロポロッ
双子弟「せっかく、姉さん達には逆襲出来たと思っていたのに……」ポロポロッ
双子弟「結局、俺ばかり酷い目に遭うのか……」ポロポロッ
双子弟「本当に、何で俺だけが……」ポロポロッ
元弟彼女「……」スッ
双子弟「ううっ、ぐすっ……」ポロポロッ
双子弟「ううっ、ううっ……」ポロポロッ
着物少女「とにかく、そなたは自身の定めを受け入れよ」
着物少女「一歩間違えば、そなたの来世はマンボウじゃぞ」
双子弟「!?」クルッ
着物少女「その前は、確か蛞蝓じゃったな」
着物少女「何でも、エルフが言うにはラ〇ドールにしといた方がまだマシだった」
着物少女「下手したら、半魚人になっていたかもしれん」
着物少女「ほれっ、そなたは一度入院しとったじゃろ?」
着物少女「もうその時点で、人間ではなくなっていたのじゃ」
双子弟「!?」ガーーン
元弟彼女(いい気味だね)ニヤリ
双子姉「じゃあ、もう撤収しましょうか?」
双子姉「後で、私が沢山慰めてあげるからね!」ニッコリ
双子弟「……」ポロポロッ
元弟彼女「双子弟君、良かったね。ちゃんと、罪を償うんだよ」
元弟彼女「私、まだ一度も償って貰ってないし、ずっと双子弟君には酷い事をされてばかり!」
元弟彼女「おまけに、去年のクリスマスの時のが出来ちゃってたよ!」
元弟彼女「まぁ、それはもう着物少女さんによって、綺麗さっぱり消して貰えたけどね!」ニッコリ
双子姉「うん。私も!」ニッコリ
双子弟「……」ポロポロッ
スッ、ソソッ……
スッ、バシン!
双子弟「!?」ビクッ
双子姉「ふぅ……」
双子弟「痛てて……」ヒリヒリ
双子姉「今のは、ついさっきの仕返しよ!」
双子姉「さぁ、元弟彼女も殴って!」
双子弟「……」ポロポロッ
元弟彼女「……」ジトッ
スッ、バシン!
双子弟「!?」ヒリヒリ
元弟彼女「本当に最低だね!」ニッコリ
スッ、ドン……
双子弟「!?」ポロポロッ
フラッ、ドサッ……
元弟彼女「……」フン
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、クルッ……
双子弟「……」ポロポロッ
着物少女「うむ。実に良いパンチじゃった」
~自宅・浴室~
双子姉「ふぅ、終わった……」
双子姉「さすがに、ちょっと汚れ過ぎたかな?……」
双子姉「今の私達、ただの変態じゃない……」
双子姉「まぁ、そうしなければいけなかった事なのは事実なんだけど……」
元弟彼女「うん。そうだね……」
ガラケー娘「とりあえず、今日はもうお休み下さい」
ガラケー娘「私達が、責任を持って監視致しますから」
双子姉「ええ、了解したわ」
双子姉「貴女達も気を付けてね」
双子姉「所詮、あいつの浅知恵なんかじゃ私達には敵わない!」
双子姉「今更だけど、あいつも理解したでしょうね!」
元弟彼女「うん。そうだね」
~自宅・トイレ~
双子弟「……」ポロポロッ
双子弟「……」ポロポロッ
双子弟「……」ポロポロッ
双子弟「……」ポロポロッ
スマホ娘「ふん。いい気味だね!」ニヤリ
双子弟「……」ポロポロッ
双子弟「……」ポロポロッ
双子弟「……」ポロポロッ
双子弟「……」ポロポロッ
着物少女「所詮、今の世の中に男尊女卑など時代錯誤」
着物少女「そなたが、その様な考えを持っているからこんな目に遭うのじゃ」
クルッ、スタスタスタッ……
双子弟「……」ガクッ
姉さん達に対して、とても中途半端な逆襲をしたその日。
俺は、何故か例の無人島の中ですぐさまラ〇ドールにされてしまった。
俺をこんな風にしてしまったのは、例のエルフとか言うおばさん。
着物少女からの依頼で、人間としての俺はその日の内にこの世を去った。
その後、俺は激しく悩んだ。
何故、あのおばさんはこの俺の事をラ〇ドールなんかにしたのか。
結局、それすらも分からず、俺は再び新たな人生を歩む事となる。
普通、ラ〇ドールは男が使うものだろ……
一体、何なんだよ? 女性用って……
それに加えて、俺には新たな能力が加わった。
一定時間、ラ〇ドールから人間になれると言う能力だ。
もう既に、姉さんや元弟彼女には色々と勘づかれている様な気もするが、今の俺にはそんな事は関係ない。
二人とも敢えてその事には全く触れる事はなく、この俺が元弟彼女に体を要求してみると、何故かすんなりとの俺にも再び体を許してきた。
だが、俺の見通しはかなり甘かった。
俺がラ〇ドールにされたのは、予め誰かに仕組まれていた事だった。
実際、俺は今まで忘れていた。
例の無人島には、沢山のニート達がいた事についてを。
あの島には、以前には多数の半魚人達がいた。
あの島から出る時、その話を聞いていたではないか。
はぁ、何故、俺はその事を忘れていたのか……
結局、俺ばかり不幸な末路を辿ってしまうのか……
その後、俺は姉さん達によって管理され、人間としての俺も法的に死んだ。
所詮、俺は姉さん達とは違って出来の悪いニート。
尚且つ、母さんが結婚してすぐ浮気して出来た子供がこの俺であり、その事は親父は全く知る由もなく母さん達の手によって完全に闇に葬られたのだった。
~自宅・リビング~
数日後――
エルフ「どうやら、本当に大丈夫みたいね」
エルフ「その後、ちゃんと日常生活を送れてる?」
元弟彼女「はい」
双子姉「今は、問題なく過ごせてます」
エルフ「そう。なら、もう問題はないわね」
エルフ「本当に、色々とごめんなさいね」ペコッ
双子姉「いえいえ」
元弟彼女「エルフさんには、色々とお世話になっていますから」
エルフ「そう。ありがとう」
着物少女「エルフ。そんなに気にする事でもない」
エルフ「いや、元々は全てあんたの所為でしょ……」
エルフ「あんたが、ちゃんとこの子達に説明してくれてたら……」ギロッ
着物少女「まぁ、もう事件は解決したし良いではないか」
着物少女「もう既に、双子弟達の処遇も決まった事じゃし」ズズッ
エルフ「あんたねぇ……」ギリギリッ
衛生士官「まぁ、落ち着いて下さいよ」
衛生士官妹「それで、アレはどうしたの?」
衛生士官妹「もう、ゴミにでも出したの?」
双子姉「いえ、今は貸し出してます」
双子姉「主に、高校の時の友人に貸し出してますけどね」
衛生士官妹「へぇ」
エルフ「それ、大丈夫かしら?……」
着物少女「とにかく、本日の昼食はどうするのじゃ?」
着物少女「そなたらはもう既に解毒剤を飲んだ事じゃし、心身共に大丈夫なんじゃろ?」
双子姉「うん」
元弟彼女「そう言えば、もうすぐお昼になるのね」
元弟彼女「このまま、皆で外食にでも行く?」
着物少女「うむ。そうじゃな」
双子姉「それ、良いわね」
エルフ「なら、私達もご一緒させて頂くわ」
エルフ「衛生士官達、大丈夫よね?」クルッ
衛生士官「ええ、大丈夫ですよ」
衛生士官妹「じゃあ、いつものお店に行きましょうか?」
エルフ「ええ、そうね」
元弟彼女「けど、本当に大丈夫かな?」
元弟彼女「アレから、ずっとあの子達が借りっぱなしなんでしょ?」
エルフ「!?」
双子姉「大丈夫。大丈夫よ!」
双子姉「普段は、ウチの地下のシアタールームを使ってるし、もし何かあったらすぐにエルフさん達がなんとかしてくれる!」
双子姉「実際、私達も大丈夫だったんだし、何も心配はいらないわよ!」
双子姉「じゃなきゃ、私達は未だに肉〇器だったからね!」ニヤリ
元弟彼女「うん。そうだね!」ニヤリ
エルフ「……」
スッ、ピッ……
TV「……」
TV『お昼になりました。×××ニュースです!』
TV『まず最初に、××県××市の総合スーパーの駐車場で、男性二名が暴走した車に跳ねられ死亡する事故がありました!』
TV『警察は、同市に住む無職・プー太郎容疑者30歳を自動車運転過失致死の容疑で逮捕し、現在身柄を××署にて取り調べを受けています』
TV『亡くなったのは、同市に住む国立××大学二年の××新彼氏さんと××姉彼氏さんで、事件当時は買い物を住ませ自宅に戻る途中だった様です』
『なお、容疑者の体内からは基準値を越すアルコールが検出されず、警察は何らかの理由で運転操作を誤ったとみて慎重に捜査しています』
双子姉「……」
元弟彼女「……」
スッ、ピッ……
着物少女「うむ。こちらも一件落着の様じゃな」
エルフ「え? 何が?……」クルッ
衛生士官妹「かなり、気になる発言でしたね……」クルッ
双子姉「……」ニヤリ
元弟彼女(少しは、私達も報われたかな……)ニヤリ
衛生士官「はぁ……」ガクッ
着物少女「まぁ、そう下手な勘繰りをするな」
着物少女「世の中には、知らない方が良い事もある」
着物少女「さて、そろそろ行くか」
着物少女「皆の衆、もう行くぞ」スッ
女性陣(人間のみ)「……」ピクッ
女性陣(人間のみ)「はい。かしこまりました」
エルフ「あんたねぇ……」ギロッ
着物少女「おや? どうかしたか?」
衛生士官「とにかく、もう行きましょ」
衛生士官「そろそろ、昼食の時間ですし」
衛生士官「早く行かないと、どこのお店も混んでしまいますよ」
衛生士官「特に、いつものお店ででもですけどね」ニッコリ
エルフ「はぁ、分かったわよ……」
双子姉「市松さん。本当に有り難う御座います!」
双子姉「お陰で、色々と助かりました!」ペコッ
元弟彼女「有り難う御座います!」ペコッ
着物少女「うむ。報酬は、いつも通りに頼むぞ」
着物少女「ここ最近は、やけに静かじゃったからな」
双子姉「はい!」
元弟彼女「では、食事が終わり次第ご用意致します!」
着物少女「うむ。了解した」
衛生士官妹「……」
エルフ「あんた、本当にやりたい放題ね……」
スッ、ムクッ……
クルッ、スタスタスタッ……
衛生士官妹「とにかく、詳しい話は後程……」
衛生士官妹「一応、私は現職の警察官ですので……」
衛生士官「妹ちゃん。相手にしちゃ駄目!」
衛生士官「今の私達では、着物少女さんには全く敵わないの!」
衛生士官妹「けど」クルッ
エルフ「はぁ、とりあえずもう行くわよ……」
エルフ「そこの二人も、擬人化した携帯娘を呼んで来て……」
双子姉「はい」
エルフ「あんた、本当にやりたい放題ね……」
エルフ「まぁ、そう言った所はよく私と似てるんだけど……」
エルフ「後で、それに関する報告書も書かないと……」
エルフ「まぁ、解毒剤の備蓄もかなりあるし、今度配りに行かないとね……」
衛生士官「ええ、そうですね……」
~自宅・庭~
スマホ娘「……」ハキハキ
スマホ娘「……」ハキハキ
スマホ娘「……」ハキハキ
スマホ娘「……」ハキハキ
スッ、コトッ……
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
ガラケー娘「……」サッサッサッ
スッ、サッ……
携帯娘達「ふぅ……」
野営用品娘「ねぇ、そっちにごみ袋ない?」
野営用品娘「こっち、切らしたみたいだからさ」クルッ
防災用品娘「うん。あるけど」
防災用品娘「はい。ごみ袋」スッ
野営用品娘「うん。有り難う」スッ
防災用品娘「ちなみに、この空気嫁は燃えるごみ?」
防災用品娘「これ、ビニールだから燃えるごみで良いんだよね?」
野営用品娘「うん。良いよ」
飼い猫「……」ビクビクッ
スマホ娘「仲良いんだね……」
ガラケー娘「本当に、私達とは大違いですね……」
スマホ娘「うん。そうだね……」
スッ、ガラッ……
双子姉「そこの四人、もう終わりよ」
双子姉「今から、出掛けるわよ」
スマホ娘「は~~い」
野営用品娘「でも、まだ片付けが」クルッ
双子姉「それ、後でやるから大丈夫よ」
双子姉「と言うか、もう既におわってるじゃない」
元弟彼女「うん。そうだね」
着物少女「早くこっちに来い」
ガラケー娘「はい。かしこまりました」
スマホ娘(ふぅ、やっとガラケー娘の相手から解放されたよ……)
クルッ、スタスタスタッ……
スタスタスタッ、スタスタスタッ……
スマホ娘「それで、どこ行くの?」
スマホ娘「ここ最近は、かなり私達の仲間を町で見かけるけど」
双子姉「うん。今から外食にね」
双子姉「だから、貴女達も早く用意して」
スマホ娘「は~~い」
野営用品娘「あの、私達もですか?」
双子姉「うん。エルフさんが今から連れてってくれるんだって」ニッコリ
野営用品娘「はい。かしこまりました」
防災用品娘「じゃあ、行こうか?」クルッ
野営用品娘「うん。そうだね!」クルッ
クルッ、スタスタスタッ……
双子姉「……」
着物少女「あの二人とは、えらい違いじゃな」
双子姉「ええ、そうですね」
~自宅前・路地~
スッ、ガチャ……
エルフ「あっ、来たわね……」
着物少女「うむ。待たせたな」スタスタスタッ
元弟彼女「お待たせ」スタスタスタッ
衛生士官「うん。お疲れ様」クルッ
衛生士官妹「もう、お掃除は終わったの?」
元弟彼女「うん。もう終わったよ」スタスタスタッ
双子姉「……」クルッ
スッ、チャラチャラ……
スッ、カチャ……
双子姉「……」クルッ
双子姉「……」スタスタスタッ
着物少女「うむ。全員揃ったな」
着物少女「では、もう行くとしよう」
双子姉「ああっ、ちょっと待って」
双子姉「まだ、ここの門を閉めてないでしょ?」クルッ
着物少女「ああ、そうじゃったな」
スッ、ガチャ……
双子姉「ふぅ、もう良いわよ」クルッ
着物少女「では、改めて出発をしよう」
着物少女「皆の衆、忘れ物はないな?」
携帯娘達「はい」
着物少女「では、これより出発する」
着物少女「皆、今日は穀潰しの処分祝いじゃ」
着物少女「金の心配等せず、遠慮なく食べてくれ」
用品娘達「はい。かしこまりました」
携帯娘達「お言葉に甘えさせて頂きます」
着物少女「うむ。では参ろうか」
クルッ、スタスタスタッ……
~自宅の庭・地下シェルター~
その頃――
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
双子弟「うっ、ふぅ……」
双子姉(本物)「はぁ、はぁ、はぁ……」レイプメ
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉(本物)「はぁ、はぁ、はぁ……」レイプメ
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉(本物)「ふぅ……」レイプメ
双子姉(本物)「どう? 気持ち良かった?……」レイプメ
双子姉(本物)「お姉ちゃんの騎〇位、気持ち良かった?……」レイプメ
双子弟「ああ、意外にな……」
双子姉(本物)「お姉ちゃんの事、本当に好きにして良いよ……」レイプメ
双子姉(本物)「外にいる偽物の私と違って、私は双子弟君には優しいから……」レイプメ
双子弟「……」
元弟彼女(本物)「そろそろ、私に代わって……」レイプメ
元弟彼女(本物)「私も、また中に出されたい……」レイプメ
双子弟「……」
双子姉(本物)「ねぇ、どうするの?……」レイプメ
元弟彼女「そろそろ、交代してくれるよね?……」レイプメ
双子弟「……」ウルッ
双子弟「じゃあ、いつ偽物と入れ替わったんだ?……」ウルウルッ
双子弟「先に、そこを教えてくれ……」ウルウルッ
双子姉(本物)「大体、去年の年末辺りから……」レイプメ
双子姉(本物)「私達、最低でも一回は赤ちゃん堕ろしてるし……」レイプメ
双子姉(本物)「だから、今はここでお仕置きされているの……」レイプメ
双子姉(本物)「まぁ、四月になればようやくここから抜け出せるけどね……」レイプメ
元弟彼女(本物)「うん。そうだね……」レイプメ
双子弟「……誰にだ?」ウルウルッ
双子姉(本物)「市松さん……」レイプメ
元弟彼女(本物)「うん。私も……」レイプメ
双子弟「!?」ガーーン
スッ、ムクッ……
トロトロッ、トロトロッ……
双子弟「あっ……」ポロポロッ
双子姉(本物)「ああ、沢山出ちゃったね……」レイプメ
双子姉(本物)「まぁ、また懲りずに彼氏とのが出来ちゃってるから、別に良いけど……」レイプメ
双子弟「……亡くなったぞ」ポロポロッ
双子姉(本物)「……え?」レイプメ
元弟彼女(本物)「誰が?」レイプメ
双子弟「姉さん達の彼氏は、もう既に殺されたよ……」ポロポロッ
双子姉(本物)「……そう」レイプメ
元弟彼女(本物)「残念だね……」レイプメ
クルッ、スタッ……
双子姉(本物)「じゃあ、もう交代だね……」レイプメ
元弟彼女(本物)「うん、今日が最後になるけど……」レイプメ
双子弟「……」ポロポロッ
クルッ、スタッ……
スッ、ズブッ……
元弟彼女(本物)「うっ……」レイプメ
ズブブブッ、ズブブブッ……
スッ、ストン……
元弟彼女(本物)「ふぅ……」レイプメ
元弟彼女(本物)「じゃあ、また騎〇位してあげるね……」レイプメ
元弟彼女(本物)「そのまま、出しちゃっても大丈夫だけど……」レイプメ
元弟彼女(本物)「今の私のお腹の中には、双子弟君との赤ちゃんがいるよ……」レイプメ
元弟彼女(本物)「多分、もう二人とも四ヶ月目ぐらいだからね……」レイプメ
双子弟「ああ、了解した」ポロポロッ
スッ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
双子姉(本物)「まぁ、私もクリスマス辺りからいるんだけど……」サスサス
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
双子姉(本物)「市松さん。もうそろそろ許してくれるよね?……」レイプメ
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
双子姉(本物)「……」ムニュムニュ
水子の霊「……」シュン
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ズチュズチュズチュ、ズチュズチュズチュ……
ドクンドクンドクン、ドクンドクンドクン……
双子弟「うっ、ふぅ……」
双子姉(本物)「はぁ、はぁ、はぁ……」レイプメ
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉(本物)「はぁ、はぁ、はぁ……」レイプメ
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉(本物)「ふぅ……」レイプメ
水子の霊「まだ、お母さん達にはそこにいて貰うよ」
水子の霊「だって、またお腹の中に赤ちゃんが出来ちゃってるもん」
双子姉「え?」クルッ
元弟彼女「……」ハッ
水子の霊「さよなら。お母さん達」
水子の霊「次、産まれてくる時は擬人化された何かになるみたいだけど」
水子の霊「そうじゃなきゃ、擬人化した何かが産まれないよ」
水子の霊「主に、擬人化した何かは私達の様な水子の霊が転生した姿」
水子の霊「だから、まだそこで反省してて」
水子の霊「ここを出るには、市松さんの許可がいるんだからね」
水子の霊「それじゃあ」シュン
双子姉「……」レイプメ
元弟彼女「……」レイプメ
双子弟「……」
女性陣「そう。ごめんね……」レイプメ
スッ、ムクッ……
トロトロッ、トロトロッ……
双子弟「……?」
クルッ、スタッ……
双子弟「もう止めるのか?……」
元弟彼女「ううん。まだするよ……」レイプメ
双子姉「じゃあ、私も……」レイプメ
双子弟(今さっき、水子の霊にあったばかりなのに?……)ゾクッ
スッ、ペロペロペロッ……
双子弟「……姉さん」
スッ、ペロペロペロッ……
双子弟「……元弟彼女」
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
双子弟「……姉さん、そのまま変わらないで」
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
双子弟「……元弟彼女、何で亀〇ばかり刺激するんだ?」
元弟彼女「……」レロレロ
スッ、ペロペロペロッ……
ペロペロペロッ、ペロペロペロッ……
双子姉「……」レロレロ
ドピュドピュドピュッ、ドピュドピュドピュッ……
双子弟「うっ、ふぅ……」ビクンビクン
双子姉「……」バシャ
スッ、グイッ……
ドピュドピュドピュッ、ドピュドピュドピュッ……
元弟彼女「……」バシャ
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
双子弟「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
双子姉「どう? 気持ち良かった?……」レイプメ
双子姉「このまま、お姉ちゃん達が連続でパ〇ズリをしてあげようか?……」レイプメ
双子弟「え?」ムクッ
双子姉「双子弟君、100cm以上の爆乳の妊婦さんにパ〇ズリされるのが好きなんでしょ?」レイプメ
双子姉「だから、今の私のバストは100cmを超えてるし、今度は私がそれをしてあげるよ」レイプメ
双子弟「!?」ビクッ
双子姉「双子弟君、逃げないでね……」レイプメ
元弟彼女「今更、私達の事を捨てないでね……」レイプメ
双子姉「当分、まだ私達はここにいとかなきゃいけないみたいだし、今の私達は双子弟君の精〇まみれの淫乱な肉〇器……」レイプメ
双子姉「さぁ、今から私がパ〇ズリをしてあげるよ……」レイプメ
双子姉「望まない妊娠と中絶を何度も繰り返す馬鹿なお姉ちゃん達のお〇ぱいで、沢山双子弟君は気持ち良くなってね……」レイプメ
双子姉「風〇店で今も働いてる現役の肉〇器の私の体を、好きなだけ性〇処理の為だけに使ってね……」レイプメ
双子姉「お願い……」レイプメ
双子弟「ああ、了解した……」ポロポロッ
双子弟「ガラケー娘が、恨めしそうな顔でこちらを見ている」/完
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