ﾌﾟﾙﾙﾙ

ｶﾞﾁｬ

男『はいもしもし』

幼『ﾌﾌ…』

男『用件は』

幼『ﾄﾞ､ﾄﾞｺﾆ…ｲﾃﾓ……』

幼『ﾐ､ﾐ､ﾐﾃﾙ……ﾌﾌ……』

男『……』

男『幼馴染だよね？』

幼『ｯ！』

男『今何してるの？』

男『何で遊んでるの？』

幼『ﾁ､ﾁ､ﾁｶﾞ…ｲﾏｽ……』

男『……』

ｶﾞﾁｬ

男「あれか、ミスコンで１位になって虐められたのを引きずってるのか」

男「家に行くかな」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

男「……」

男（そういや前にもあったなぁ）

男（落ち込んだり精神的ダメージが多いときにこうやってストーカーみたいになるの）

男（あの頃は単純だったからすぐ立ち直ったけど……）

ｶﾞﾁｬﾘ

男「あ、こんにちは」

幼母「あらこんにちは」

幼母「久しぶりね、あの子に会いに？」

男「はい」

幼母「そう……でもちょっと会えないかもね…」

男「まだ引きこもって？」

幼母「それがここ最近出てるのよ」

男「……」

幼母「だから準引きこもりかな」

男「わかりました、失礼します」

男（確か虐められたのが四年前……引きずりすぎだろ……）

男（まぁでも……それ相応のことされてたしな……）

男（で、回復してきて……ストーカー気味になったのか）

男（良かったのかダメなのか……）

ﾀﾀﾀ

男（？）

幼母「あ、ごめんね」

幼母「ひとつ言いたいことがあって……」

男「はい？」

幼母「あなただけは裏切らないであげて…ね？」

幼母「事情は少し聞いただけだからわからないけど……多分友達に裏切られたんだとおもう…」

幼母「だから…」

男「大丈夫ですよ」

幼母「そう……」

男「俺が支えになりますから」

幼母「……ありがとね」

幼母「あの子お洒落もなにもできないって泣いてたから、もし見つけたら声かけてあげてくれる？」

男「！……はい、任せてください」

幼母「……じゃ、失礼」

ﾀﾀﾀ

男「よし」