余裕すぎやしませんかね

ドンっ……！ドンっ……！

ヤクザ「開けんかいコラァっ……！」

ドンっ……！ドンっ……！！！

戸を激しく叩く借金取りっ……！もはや空白に逃げ場など無しっ……！！

ドガァっ……！

ついにその重い扉がっ……！壊されるっ……！

～数時間後　エスポワール号～

空「どこだここ……？」

ざわ……ざわ……
　　ざわ……ざわ……

利根川「金は命よりも重いっ……！」

利根川「そこの認識をごまかす輩は生涯地を這うっ……！」

利根川「お前らはっ……！クズだっ……！」

利根川「借金すら返済できない恩知らずっ……！恥を知れっ……！」

利根川「だがっ……！今宵っ……！お前らは蝶になるっ……！」

利根川「おいっ……用意しろっ……！」

黒服「……」

そこに現れたのは溢れかえる程の札束っ……！札束っ……！

利根川「お前らには今からっ……！最低100万……最大で1000万を借りてもらうっ……！」

利根川「そしてぇっ……！一つ100万円の星をかけてっ……このカードでじゃんけんをしろっ……！」

ざわ……ざわ……
　　ざわ……ざわ……

空「なるほど……」

利根川「わかったならっ……！さっさと借りる額を決めろっ……！」

空白「倍プッシュだっ……！」

利根川「あぁ……？」

空白「1000万借りるっ……！！！」

1000万っ……！まさかの1000万っ……！
負けたら多額の借金を背負うことになるっ……！諸刃の剣っ……！

利根川「ほう……？」

船井「おーそこの兄ちゃんに嬢ちゃん！」

空「……？」

白「誰？」

船井「俺は船井って言うんや……いやーあんた等みたいな度胸ある人達は久しぶりに見たわ！」

空白「……」

船井「それで一つ提案があるんやけどな？」

船井「あいこでカードを使い切ってしまうちゅーもんや」

空「ゲーム終了までに……星3つを維持すれば勝ち抜けできるだったな」

船井「そうや！やったらあいこでカードを使い切ってしまえば……」

白「星3つのまま勝ち抜けできる？」

船井「そーゆーことや！」

空「いいぜ……ならゲームを始めよう」

船井「……」ニヤァ