ソシャゲ黙示録カイジ (62)
20XX年、元旦、都内、某所
暖房もないような部屋で一人の男がスマホをいじっていた
シャシャシャシャシャンペキッシャン……
カイジ「うっ……」
カイジ「くそ……今回のイベント"命燃やして恋せよ乙女"……
マスプラがフルコンできやしねぇ……クソ……毎回サビのところでハマりやがる……!」
カイジ「はー……」ゴロ……
カイジ「……憂さ晴らしにガチャ引くか……財布財布……」チラッ……
カイジ「あっ……!?もう金がねぇ……」
カイジ、圧倒的金欠ッ!全財産1200円ッ!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1484454629
カイジ「くぅぅ……年末のフェスのせいで金欠っ……!iTunesカードも買えねぇ……!」
カイジ「うっ……ガチャ更新……」
カイジ「ぐっっ……!限定紗枝っ……!?」
振袖ッ……!圧倒的可愛さッ……!
そしてカイジ、小早川紗枝ッ、担当ッ!
フェスの直後のすっからかんの財布に追い討ちをかける
まさに鬼、悪魔的発想ッ!ちひろッッ!
カイジ「俺は紗枝の担当P……いつ出てきても限定なら引くっ……いや……出るまで回さなきゃならねぇっ……」
カイジ「……」チラッ…
カイジ「使うしかねぇのかっ……悪魔的っ……グラ〇ルカードをっ……」
カイジ、手に取るはゾーイを手に入れるためだけに発行したグ〇ブルカードッ……!
カイジ「使う予定はなかったが……今回は仕方ねぇっ……!上限10万、リボ払い月1万のこいつで限定紗枝を引くっ……!」ガシャガシャ
――数十分後。
カイジ「ぐっ…どうして……何故出ないっ……!340連……普通は出てもいいのに……爆死っ……!何故っ……こんなことにっ……」バタバタ
カイジ「0.4%……表示してても……出ないなら…戦争っ……戦争だろうが……!
金、借りてこよう……」
場所……遠藤金融……
「おめぇ……何もなしに1ありすを借りたい……だぁ?」
カイジ「そうだ……たのむよ……遠藤さん……!」
遠藤「無職、ゲームオタク、見た目は浮浪者、根暗……おまけに中卒ときたもんだ……
そんな10割クズに貸すか……?誰がっ……!」
カイジ「ぐっ……」
遠藤「だがよカイジさん……あんたは運がいい……」
カイジ「え……?」
遠藤「あるんだよ……そんなクズ…最底辺のあんたでも借りれる……プランが……」
カイジ「マ……ほんとすかっ……!?」ガタッ
遠藤「あぁ……ただ、とあるクルーズに乗るだけさ……」
カイジ「あ……?クルーズ……?」
遠藤「一ヶ月後にとある埠頭からクルーズ船が出航する……その名も「エスポワール」っ……!
それは現代では廃れたような大きなギャンブルをやってる船のようでな……
もともとは返済しきれないような借金を抱えたやつが乗るらしいが……
それに乗ったやつの半数はしっかりと借金完済……それだけじゃなく一生手にできないような大金を手にしている……」
カイジ「あの……」
遠藤「あん?」
カイジ「一発逆転のギャンブルっていえば聞こえはいい……が、どうなんすか実際……
負けた人の処遇……未来は……!」
遠藤「……よく知らされてねーんだそれが」
カイジ「え……?」
遠藤「まぁ……1年から2年くらいか……集中労働でもして返済するんだろうが」
\ミッツボッシパって弾けてとーびのってーりゅーせー!(りゅーせー)/
遠藤「おっと…すまん」
遠藤「はい、遠藤です…はい、はい……わかりましたありがとうございます」
遠藤「わりぃカイジさん……枠、あと2つだわ……」
カイジ「うっ……」
遠藤「どうする?斡旋してるのは俺だけじゃねぇから、すぐ埋まるかも知れねぇ」
カイジ「の、乗りますっ……!」
遠藤「わかった……上に伝えよう」
ピッポッパ
遠藤「あ、遠藤です……あぁ、例の件ですが…えぇ、はい……ありがとうございます……」
遠藤「よかったなカイジさん……枠、カイジさんが最後だったわ」
カイジ「あっ、ありがとうございますっ……!」
遠藤「じゃあ早速だけど契約書に……」
この日、カイジは契約書に署名、捺印をし1ありすを借りて帰宅
そして一ヶ月後……希望の船、エスポワール……!
カイジ「これが…希望の船エスポワールか……」
その後カイジは身体検査をし、係員らしき人物に持ち物をすべて預ける
そして乗船……!
ちなみにカイジ、借りた1ありすを溶かし限定紗枝を引けなかった模様……!爆死……圧倒的爆死ッ……!
今日はここまで
また後日書きます
場所、エスポワール、船内
利根川「えー……貴君らに集まってもらったのは他でもない……この船での催しに参加してもらうため……」
利根川「この……DQMSL-RTAに……!」
ざわ……
「「え……?」」
「その…もう1度言ってもらってもいいですか……」
利根川「fuck you…!ぶち[ピーーー]ぞスライムめら……
先程も言ったが…質疑応答はなし……!黙って聞いていろっ……!」
利根川「えー、我が帝愛の子会社CygamesからリリースされているDQMSL(ドラゴンクエストモンスターズスーパーライト)……このゲームについては皆様もご存知だと思います……」
「うっ……あのドのつく課金ゲー……!」ざわ……
「そんなゲームをやれって言うのか……」ざわざわ
利根川「……そして元祖DQでよくあるRTAを組み合わせたのが今回のゲーム……DQMSL-RTA……!」
利根川「ルールは至ってシンプル……7日間、DQMSLをプレイし、その後闘技場ルールで皆様に競っていただきます……」
利根川「それでは、まずは軍資金の貸付を……
最低でも100万円、最高で1000万円までお選びいただけます」
「ま、まてよ……!ここにきてまた金を借りなきゃならないのかよ!」
「そうだそうだ!それくらいただでくれても……!」
バンッ!
「うっ……」
利根川「静粛にっ……!!
それが嫌なら、降りてもらっても一向に構わん……」
利根川「貴様らは20を超えてなお親に金をもらって課金をするのか……?更には30すぎて親が定年間際……なお親のすねにかじろうとする……!」
利根川「そんなクズどもにソシャゲで一攫千金のチャンスをやる……それだけでも良心的なのにそれ以上を求めるクズがどこにいる……?」
利根川「さぁ選べっ……!ここでも落ちぶれるか……希望の糸を手繰り寄せ這い上がるか……」
「ま、まってくれ……金利は?借金するのはいいが……どれくらい利息がつくのか教えてくれてもいいだろ……!」
利根川「それもそうだな……おい!」
黒服「はっ……この貸付金の金利になりますが……
1.5%の1日複利とさせていただきます……
このクルーズは7日間を予定させていただいておりますので、予定通り進めば借りた額の1割ほどを上乗せして返していただければ結構……」
「1割……?1000万借りたら100万も色つけて返さないといけねぇのかっ……悪魔がっ……!」
ざわ……
ざわ………
利根川「100万円だけ借りていただいても結構……
借りたくないと言うならば、降りてもらうが……即刻っ……」
「う……100万だ!」
「俺も100万円……!」
カイジ(どいつもこいつもバカばかり……)
カイジ「伊藤カイジ……1000万円……!」
ざわ……
カイジ(ソシャゲに大事なものって言ったら……金だろうがっ……!)
利根川「クク……賢い選択をする者は歓迎をするぞ……」
ざわ…ざわ………
カイジの1000万コールに周りがざわめき、1人、また1人と1000万をコールしていく人が増えていった
全員に札束が行き届いた後に各自、ホルスターが配られる
これは大金を上着の内側に隠せるよう、主催側の気遣いである
カイジ(大金を隠して持ち歩かないといけない理由が……?)
黒服「……資金が行き渡ったところで、こちらをご覧ください」
うっ……
ざわ…
・iTu〇esポイント…………1P=100円
・1日個室利用…………………50万円
・Wi-Fiルータ(3GB分)……300万円
カイジ(高い……高すぎるっ……!なんだこの値段……ぼったくり以外の何ものでもねぇ……!)
利根川「こちらが今回利用いただけるシステムと料金の一覧……
貴様らクズの境遇を考え、非常にリーズナブルな料金となっております……!」
ざわ……
ざわ……
利根川「ちなみに……暴力行為に関してはこちらが止めに入りますが、船内での盗難についてはこちら側では一切の責任を持ちませんので、ご了承を……!」
カイジ(うっ……)
カイジ(暴力はなしにしても……スリ……置き引き……まるで……無法地帯じゃねぇかっ……)
利根川「……」チラッ
利根川「それでは、現時刻を持って開始と致します……!」
利根川の開始の合図とともに船が少し揺れる
開始と同時に、出航の合図である……もう、引き返せない……!
今日はここまで
参加者は手元の端末を一斉にいじりだす……そう、リセマラの開始だ
カイジ(俺もとりあえずゲームのダウンロードを……)
ソシャゲで重要なリセマラ……
おおよそかかる時間はダウンロードに5分、チュートリアルに5分と言ったところ
ユーザーはあらかじめ配られていた無料の1500ジェム、それにチュートリアルで引けるガチャ1回の計6回を……
当たりモンスターが出るまで延々とダウンロードとチュートリアルを繰り返すのだ……!
カイジ(このゲームの大当たりモンスター……ゾーマかダークドレアムあたりを引かないとリセマラは終了できないだろうが……
引っかかる……何か……別のことが……)チラッ
ボードに目をやるカイジ……が…わからない……!
だが湧き上がる違和感ッ……!
カイジ(くそっ……!なんだ……いったい……!何を見落として……)
カイジ(……)キョロキョロ
カイジ(ぐっ……わかんねぇ……!)
カイジ(が、とりあえずは今はリセマラを終わらせるのが先決……)
黙々とリセマラをする負債者たち……
そして数時間が経過……!
最初は金地図(A~Sランク)に一喜一憂していた者達も魔王……それもデスタムーアやネルゲル、りゅうおうと言ったリセマラ妥協ライン以外では騒がなくなっていた……!
カイジ(これでリセマラも20回目か……)
カイジ「ん……?」ざわ……
カイジ「あっ……!金地図……3つ……!?」
カイジ「ぉ…ぉお……!うおおっ……!」
カイジ……引くッ……!当たりも当たり……大当たりッ……!
カイジ「ゾーマっ……きた……!俺の手に……ううっ……リセマラ終了……!!」
カイジ(さらにりゅうおう、スライムハーツ……僥倖っ……ゾーマ以外も当たりっ……!)ぐぅ~
カイジの腹から間の抜けた音が響く
カイジ(うっ……そういえば腹減った……)
時計を見やるカイジ、時計は午後7時を指していた……
そう、本来ならばおゆはんの時間である……!
黒服s「……」ゾロゾロ
カイジ「あ……?」
黒服A「皆様……夕食のお時間となりました……が、その前に」
一同「……?」
ざわ……
「ううっ……」
黒服のひとりにえりを掴まれた男がホールの中央へと放り投げられる
黒服B「静粛にっ……!
今この男の端末はリセマラに使える4G回線の1GBを超えて通信制限にかかった……
ゲームの規約に書いてある……それを確認しないなど言語道断っ……
通信制限にかかったものは……即刻別室行きとなる……!
回線の使い過ぎは厳罰に処す……いいな……!」
カイジ(ぐっ……)
カイジ(おかしいと思ったんだ……なぜ、Wi-Fiルータなんてものが売られているのか……!
規約を読まない情弱だけが被害に遭う……
いや……待ち構えてやがった……運の悪いやつが……自然と吸い込まれるように……!)
カイジ(死神がっ……!)
ざわ……ざわ……
黒服に回収された男はそのまま大扉の向こうへと連れていかれた……
残されたユーザー達には慌てて利用通信料を確認するものや泣き崩れるものもいた
黒服A「はいっ……静粛に……!」パンッ
優しそうな黒服が張った声でホールが静寂に包まれる
別室送りを見た直後だ、仕方ない
黒服A「皆様、夕飯がご用意できました……
こちらではなく、別の部屋にございますのでご案内致します……」
利根川「……」
利根川「ククク……」
ワイン片手にカメラの映像を見る利根川
100人あまりの参加者がゾロゾロと並んで歩く様は壮観である
利根川「見ておけ、権田……ここからがこの船の一番の見どころだ……」
権田「食事を見るのがですか……?利根川先生……」
利根川「フフ……違う違う……食事を終えたあと……それがここ一番だ」
利根川「飯は最高級のものを、酒だってビールや高級なワインだって用意した……美味い飯と酒がただで飲み食いできるんだ、宴会の様にもなるだろう」
権田「……?」
利根川「まだわからんか?危機感のないバカが酔いつぶれたあと、それを漁るハイエナと盗られたやつの起きてからの反応を……
ここでこうやって見るのが一種の愉悦なのだよ……」シュボッ……
利根川「ふぅー……」
権田「は、はぁ……」
利根川「今、ホールは言うなれば戦場……!危機感のないやつから落ちていくだけ……!」
利根川「それだけのためのVIP専用の配信もある……それを見るためだけに……見せるためだけに用意したっ……最高級の食材っ……シェフ……酒をっ……クズを……!!」
利根川「ククククク……」
一方カイジ……
カイジ(酒だ飯だ……ありつくのはいい……が、なんだよお前らっ……危機感の危の字もねぇっ……)
カイジ(大金かけて戦うんだろお前らっ……なにのんきに宴会してんだくそっ……くそっ……)
「のう、あんた……カイジはんやろ……?」
カイジ「っ……!?」
「ワイは船井っちゅーもんや」
カイジ「なんで俺の名を……?」
船井「最初に1000万を借りとったから、印象づけられてなぁ……それで覚えてたんや」
カイジ「……そりゃどうも」
船井「そんでこの人はできる人や思うてな……声をかける機会を伺ってたんや」
カイジ「…?」
船井「んで本題なんやがカイジはん……ワイと協力せぇへんか?」
カイジ「協力……?」
船井「実はな……このゲーム、普通にリリースされとるやつと違うてトレード……モンスターの交換ができるんや」
カイジ「なっ……そんなこと説明されてないじゃねぇか……」ざわ…
船井「ワイはリピーターでな……前回も、前々回も説明はなかった……
カイジはんなら何故かわかるやろ?
情弱を蹴落とすため……グズの選別……!
まぁ……そこで、や……あそこでどんちゃん騒いで飲み食いしてるアホどもを酔い潰してモンスターを奪い取ろうと考えててな」
カイジ「……なんでそんなことを」
船井「ふふ……リセマラに制限がかかったって周知された後
売れるんよ……魔王……リセマラギリギリ終わってないような運のない連中にな……」
船井「それに取り入るなら1人よりも2人や……多で小を攻めるのが人心掌握の基本……ソロよりグループ組んだ方が効率がええ……!
売上げは山分けでええし……はよせぇへんと前回も参加してたヤツらに先越されてしまうで……!」
カイジ「……か」
船井「…?」
カイジ「アホかお前らっ……そんなクズみたいなことして……許されると思ってんのかっ……」
船井「許されるやろ……船側からも盗難に関しては不問、揉め事はNGって言われてて……盗ってくださいって言われてるようなもんや」
カイジ「けどなっ……」
船井「カイジはん……この世界は利用するかされるか……騙すか騙されるかやろ……四の五の言ってると食われるでっ……!」
カイジ「ぐっ……」
カイジ「俺はやらねぇっ……やるなら勝手にやってろっ……」スタスタ
船井「どこいくんやカイジはん…!」
カイジ「ふん……部屋借りてお前みたいなクズとの接触を最小限にするだけだっ……」
船井「チッ……まぁええわ」
船井(ソシャゲ、ネトゲの資本は情報や……それがわからない情弱は痛い目みるだけやからな…)ニヤ
カイジ、ポイント5万と部屋利用権を6日分購入……!
そして部屋に入りポイントを使用しガチャる……!10連ガチャ30回……!
今日はここまで
次回、番外編「ソシャゲ管理録トネガワ」……!
普通に遊ぶだけなら無課金でも、有意義に遊びたいなら2~3万円で課金必要だけど
闘技場トップとか取ろうとするなら通常の排出率の時に回したら10万入れても出ないことのあるダークドレアムの地図5枚は最低限必要だったりするくらいのスーパーライトなゲームだよ
時短したいなら課金が手っ取り早いし今は3周年でかなりガチャもガバガバだから魔王出るけど。
時はカイジ紗枝爆死の数ヶ月前
帝愛グループ本社、第3会議室にて……
集まる……!
新生……利根川チーム……!
ざわ……ざわ……
利根川「えー……さっそくだが……発足したての我がチームに舞い降りた……仕事……!
新プロジェクト……!」
利根川「デレステ本部からの依頼……読み上げるぞっ……
『ちょっと年末のガシャ更新が多すぎてどうにもならないから帝愛様の方で1月の年始限定の企画お願いします☆』
だそうだ……」
利根川「ユーザーから金を巻き上げるガシャ……そのアイデアをお前たちから募りたいっ……!」
利根川「……が、それは後回しっ!」
利根川「まずは自己紹介……!」
黒服「「「え……?」」」ざわ…
利根川「どいつもこいつも似たり寄ったり……つくかっ……区別っ……!」
黒服「うっ…」ざわ…
利根川「まぁ、その黒服とサングラスは帝愛の決まり……気がエロなどわしの口からは言えん、言えん……が!」
利根川「ならば自己紹介……名前、その他……趣味や担当アイドル……などなど」
利根川「自己紹介……順繰りに……!まずはお前からっ……!」
「え…?」
利根川「はやくやれっ」
「はっはい……」
「や……山崎……山崎健二です……」
山崎「趣味はデレステ……担当アイドルは……竜崎薫です…」
利根川「山崎…山崎……」ブツブツ
利根川「お前は山崎…よし次!」
「は、はい!」ガタッ
「えと…左衛門三郎二郎です……趣味はデレステ…担当アイドルは赤城みりあ……」
利根川「……待て」
利根川「……今、なんか2人……2人分くらい名前を言わなかったか……?三郎四郎…?」
左衛門「いえ……左衛門三郎が名字……名前が二郎で…左衛門三郎二郎です……!」
利根川(ぐっ……なんだこのめんどくさい名字っ……だが…まぁ……ここまで変な名字なら逆に覚えやすいかもしれん……)
利根川「よし、次っ…」
「はっ…!」
「川崎敏政……担当アイドルは結城晴……」
利根川(そうか川崎…こういう名前なら覚えやすくて……)
利根川(うっ……!?まずい……崎被り……!しかも…担当アイドルが漢字3文字……!)
利根川(しかも…山崎の担当アイドルも崎……!ぐっ……なんだこの偶然っ……!)
利根川(ぐっ…だが……)
利根川「川崎……川崎……よし」ボソボソ
理不尽な崎被りに気付くも黙って記憶……!
普通の人ならすんなり記憶するものだが利根川が優秀故の気付き……!
怒りたい……!紛らわしいと……!
だが、この理不尽な感情も表には出さない……!
なぜなら部下の前でそんなこと言えないからッ……!
利根川「次っ!」
「荻野圭一……担当アイドルは的場理沙です……」
利根川「…! よし!荻野……お前は荻野だな……!!」
荻野「は…はぁ」
利根川「よし次のやつ……」
「萩尾……萩尾純一です……!」
萩尾「担当アイドルは……」
利根川「あぁ~~~~~~!?」ガタッ
利根川「荻尾~~~~~~~!?萩野ときてその次が荻尾だとぉ~~~!?あるかっ……そんな偶然っ!!」
荻野「ところがどっこい……あるんです……!そんな偶然っ……!」
萩尾「…それに、逆です………!荻野と……萩尾……!」
利根川「…!」プッチン
利根川「いい加減にしろ……お前らっ……!
どいつもこいつも紛らわしいっ…!
改名しろっ…ワシの覚えやすい名前にっ……!!」
利根川「名前だけじゃない……担当アイドルもっ!」バンッ
利根川「口を開けば出てくるのはロリアイドルの名前ばかり……!お前らっ」
利根川「ロリコンかっっ……!!!第3芸能課かここはっ…!!!!」
利根川「言っとくが……BADハマりっ……!お前らの名前っ……」
利根川「Trancing Pulseラストの32分並の鬱陶しさっ……未フルコン……!!」
利根川「誰もいないのかっ…フルコンボっ……!ワシの記憶…脳みそにっ……!」
黒服s「……?」
結局、この日の会議はグダグダで終了……何も無いまま……
それでも頑張れ利根川……負けるな利根川……!!
ちなみに、利根川の担当アイドルは橘ありすッ……!
次はちゃんとカイジ書くよ
たった30連ガシャで限定飛鳥きました
サンキューちっひフォーエバーちっひ
見てる人いなさそう
10連30回じゃなくて10回の間違いでした。
5万じゃ200連しかできません。
手にいれた100枚の地図を仕分け……売却……
カイジ「普通なら取っておく地図も…別っ……今回は……!」
このゲーム、実で有料ガチャで手に入れた地図を売る時……わたぼうポイントというものが手に入る……
わたぼうポイントと引換に貰えるのは新生転生用の素材等、とても高価なものばかり……!
(※一部例外はあるが最大2ランク、素材とゴールドを使いモンスターのランクをあげることが出来る。ランクをあげたモンスターはレベル1に戻るため転生と呼ぶ。
SからSSにあげる際、究極転生となり特殊な転生素材が必要になる。ちなみに究極転生への道と呼ばれるクエストで素材を低確率で入手可能。
モンスターの最高ランクまであげた後にまたもう1回転生ができるが、それはインフレについていけない実装されてから日が経つクソザコモンスターのみに実装されるもので、新生転生と言う。
その素材は超難度のクエストで超低確率でドロップするため非常に貴重である)
カイジ、ひたすらに地図を売る……
100連回して出たS地図4枚のうち2枚売却…300p
A地図6枚…のうち5枚売却、250p
B地図22枚のうち18枚売却、540p
残りC地図68枚全売却680p
計1870pものわたぼうポイントを手に入れる……!
カイジの手に残ったものはS地図のりゅうおう、スライムマデュラ、A地図のエビルソーサラー、B地図のまかい軍師、ドラゴスライム、ヘルコンドル、デンタザウルスであった
カイジ「ゾーマサンドの呪文パを組めるように……かつ闘技場で必要にになりそうなモンスターを残した……
勝てるっ……このゲーム……!必勝っ……!」
このあとカイジはショップでスタミナ草、クエストスキップ券、クエスト回数券、メタルの鍵を購入上限まで買い、鍵がなくなるまでひたすらメタルダンジョンを周回し手持ちのモンスターの育成に取り掛かった。
メタルダンジョンは1回クリアしてしまえばクエストスキップ券でスキップ可能(ドロップするメタルも最大)なので、スタミナにものを言わせガンガン周回……!
わたぼうポイントで手に入れた転生素材を使い一気にゾーマを新生転生しカイジ、入眠……
そして翌日……
ホールへと戻ったカイジの目に入ったのは隅で小さくなっている人らであった
なんだ……?この温もりは……!
胸から湧いてくる…この温かさ……感謝の気持ちは…!
読者がいるだけで……こんな……こんな救われる……!
今日はここまでです
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