ロリ姫さまが異世界で国作りをはじめるようです (17)

シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ…

プシュー

『異世界、異世界。未開の終点です』

ロリ姫さま「とうちゃくしたのう!」

こめりちゃん「わぁ……本当になんにもないね」

ロリ姫さま「案内ごくろうだったのじゃ。もし帰ることがあったら、よろしく頼むぞよ」


ピーッ

【回送】

シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ…



こめりちゃん「いっちゃったね」

ロリ姫さま「わらわ達のでんせつのはじまりじゃ!」

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ロリ姫さま「まずはどこでくらすか決めないとのう」

こめりちゃん「いろいろ歩き回ってみようか」

ロリ姫さま「そうじゃな。わらわ、みはらしのよいところがよいなぁ」

こめりちゃん「じゃあとりあえず、あの丘の上を目指してみようか」

ロリ姫さま「それにきまりじゃ! れっつごー!」

こめりちゃん「おー!」

ロリ姫さま「おかーをこーえーゆこーぉよー♪」

こめりちゃん「くちーぶえーふきつーつー♪」

ロリ姫さま「あ! ひつじの群じゃ!」

こめりちゃん「かわいい~」

ロリ姫さま「かわいいのう」

こめりちゃん「仲良くなれるかな?」

ロリ姫さま「なれるのじゃ!」

……

こめりちゃん「登ってみると結構高いね」

ロリ姫さま「ちょっと……つかれてきたのう……」

こめりちゃん「! 姫さま! あれ見て!」

ロリ姫さま「え……おぉ!」




こめりちゃん「すっごい眺め~!」

ロリ姫さま「大ぱのらまじゃな!」

こめりちゃん「ここが、わたし達の新しい国なんだね」

ロリ姫さま「うむ。わらわ達は、ここから国作りをはじめるのじゃ」

こめりちゃん「せっかくだから、ここでお昼ごはんにしよう♪」

ロリ姫さま「おお! こめりちゃん名案じゃ!」

こめりちゃん「姫さま、シートのそっち持って」

ロリ姫さま「わらわにまかせるのじゃ」バサッ



こめりちゃん「はい、タマゴサンド」

ロリ姫さま「ありがとなのじゃ♪」

ロリ姫さま「じゃあ、いただきますのじゃ!」

こめりちゃん「いただきまーす♪」

ロリ姫さま「おいしいのう♪」

こめりちゃん「おいしいね♪」

ロリ姫さま「こめりちゃん、紅茶のむかえ?」

こめりちゃん「うん、もらおうかな」

パカッ

コポポポ…

ロリ姫さま「おまちどおなのじゃ」

こめりちゃん「ありがとう」


こめりちゃん「次はどっちに行ってみよう?」

ロリ姫さま「あっちに見える川に行ってみるのじゃ」

こめりちゃん「水はなにかと必要になるだろうし、そうしようか」

ロリ姫さま「なにかと必要じゃからな」

素晴らしい物語になりそうな悪寒

期待④

……

ロリ姫さま「きれいな川じゃのう」

こめりちゃん「そうだね。魚いるかな?」

ロリ姫さま「いるのじゃ。こんなにきれいなのじゃ、さぞ棲みやすかろう」

こめりちゃん「そうだね。わたし達もみんなが住みやすい国を作らないとね」

ロリ姫さま「うむ。あっちの広大な平野部にみずをひいて農業したいのう」

こめりちゃん「その前に、わたし達の生活基盤を作らないとね」

ロリ姫さま「そうじゃった」

ロリ姫さま「水辺なだけあって、木々がおいしげっておるのう」

こめりちゃん「どんな木があるのか、後々調査してみる必要がありそうだね」

ロリ姫さま「そうなのかえ?」

こめりちゃん「一口に木って言ってもいろんな特徴があるからね。極端に言えば、食べられる実をつける木を建築に使ったりしたら、とってももったいないよね?」

ロリ姫さま「たしかに……」



ロリ姫さま「あ! りんごじゃ!」タタタ

こめりちゃん「あ、ちょっと待ってよ!」

ロリ姫さま「こめりちゃん、見よ! りんごの木じゃぞ!」

こめりちゃん「もう、急に走らないでよぉ」

ロリ姫さま「すまぬすまぬ」

こめりちゃん「はー、それにしても本当にりんごそっくりだね」

ロリ姫さま「む? そっくりとな?」

こめりちゃん「ここはわたし達の世界によく似た未開の異世界だからね。この木もまだ、りんごのようでりんごじゃない何かなんだよ」

ロリ姫さま「ふーむ……しゃく、もぐもぐ」

こめりちゃん「あ、たべちゃった」

ロリ姫さま「あまくておいしいぞよ♪」

漏れ様の股間に生えてる二個のリンゴとミミズも美味しいぞよ?

ロリ姫さま「あまくておいしい赤い実なのじゃ。ここではこの木がりんごなのじゃ」

こめりちゃん「ふふ、それいいね。どんどん名付けていこう!」


ロリ姫さまが『命名』を実行しました。

国レベルが1になりました。


ロリ姫さま「ということは、さっき遠目に見たひつじも、まだひつじではないのかえ?」

こめりちゃん「そうなるね」

ロリ姫さま「名前がないのはさみしいのう……」

こめりちゃん「姫さま、ひつじも名前とは言えないと思うよ?」

こめりちゃん「ここなら水辺に近いし、りんごの木もあるし、キャンプ地にするのにいいんじゃないかな」

ロリ姫さま「そうじゃな。おうちを建てるでもないし、もっとよい場所が見つかったら移動すればよいものな」

こめりちゃん「日がかたむく前にテント張っちゃおうか」

ロリ姫さま「うむ!」

こめりちゃん「じゃあまず、雨が降っても水が入ってこないようにね……」

ロリ姫さま「おろ? こめりちゃん、なんでぶるーしーと用意しておるのじゃ?」

こめりちゃん「テントだけだと雨がだんだん染みてきちゃうからね。テントの上にさらに屋根をかけたいんだ」

ロリ姫さま「なるほどの~。さすがこめりちゃんじゃ」

こめりちゃん「えへー♪」

…………

こめりちゃん「風向きよし、屋根よし、テントよし、排水溝よし」

ロリ姫さま「なんだか、お城の様相じゃの」

こめりちゃん「どれくらいここで生活するかわからないからね。できるだけしっかり作っておこうと思って」

ロリ姫さま「わらわ、今こめりちゃんがいてよかったと心底おもうておる」

こめりちゃん「わたしだって、姫さまがいなかったらここにくることなかったもん。ありがとう、姫さま」

ロリ姫さま「わらわ、なにもしとらぬぞ?」

こめりちゃん「してるよー」

ロリ姫さま「そうなのかえ。じゃあ、お互いに感謝じゃな」

こめりちゃん「うん!」

ロリ姫さま「日が暮れてきたのう」

こめりちゃん「もうすぐ最初の夜だね」

ロリ姫さま「まっくらになっちゃうのかえ?」

こめりちゃん「街灯なんて一つもないから、きっとまっくらだろうね」

ロリ姫さま「お星さま、きっときれいじゃろうなぁ」

こめりちゃん「そうだね。今見えている夕日もすっごくきれいだもんね」

ロリ姫さま「……」

こめりちゃん「……」



ロリ姫さま「……きれいじゃの」

こめりちゃん「きれいだね」

待ってるよ

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