シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ…
プシュー
『異世界、異世界。未開の終点です』
ロリ姫さま「とうちゃくしたのう!」
こめりちゃん「わぁ……本当になんにもないね」
ロリ姫さま「案内ごくろうだったのじゃ。もし帰ることがあったら、よろしく頼むぞよ」
ピーッ
【回送】
シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ シュッポ…
こめりちゃん「いっちゃったね」
ロリ姫さま「わらわ達のでんせつのはじまりじゃ!」
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ロリ姫さま「まずはどこでくらすか決めないとのう」
こめりちゃん「いろいろ歩き回ってみようか」
ロリ姫さま「そうじゃな。わらわ、みはらしのよいところがよいなぁ」
こめりちゃん「じゃあとりあえず、あの丘の上を目指してみようか」
ロリ姫さま「それにきまりじゃ! れっつごー!」
こめりちゃん「おー!」
ロリ姫さま「おかーをこーえーゆこーぉよー♪」
こめりちゃん「くちーぶえーふきつーつー♪」
ロリ姫さま「あ! ひつじの群じゃ!」
こめりちゃん「かわいい~」
ロリ姫さま「かわいいのう」
こめりちゃん「仲良くなれるかな?」
ロリ姫さま「なれるのじゃ!」
……
こめりちゃん「登ってみると結構高いね」
ロリ姫さま「ちょっと……つかれてきたのう……」
こめりちゃん「! 姫さま! あれ見て!」
ロリ姫さま「え……おぉ!」
こめりちゃん「すっごい眺め~!」
ロリ姫さま「大ぱのらまじゃな!」
こめりちゃん「ここが、わたし達の新しい国なんだね」
ロリ姫さま「うむ。わらわ達は、ここから国作りをはじめるのじゃ」
こめりちゃん「せっかくだから、ここでお昼ごはんにしよう♪」
ロリ姫さま「おお! こめりちゃん名案じゃ!」
こめりちゃん「姫さま、シートのそっち持って」
ロリ姫さま「わらわにまかせるのじゃ」バサッ
こめりちゃん「はい、タマゴサンド」
ロリ姫さま「ありがとなのじゃ♪」
ロリ姫さま「じゃあ、いただきますのじゃ!」
こめりちゃん「いただきまーす♪」
ロリ姫さま「おいしいのう♪」
こめりちゃん「おいしいね♪」
ロリ姫さま「こめりちゃん、紅茶のむかえ?」
こめりちゃん「うん、もらおうかな」
パカッ
コポポポ…
ロリ姫さま「おまちどおなのじゃ」
こめりちゃん「ありがとう」
こめりちゃん「次はどっちに行ってみよう?」
ロリ姫さま「あっちに見える川に行ってみるのじゃ」
こめりちゃん「水はなにかと必要になるだろうし、そうしようか」
ロリ姫さま「なにかと必要じゃからな」
素晴らしい物語になりそうな悪寒
期待④
……
ロリ姫さま「きれいな川じゃのう」
こめりちゃん「そうだね。魚いるかな?」
ロリ姫さま「いるのじゃ。こんなにきれいなのじゃ、さぞ棲みやすかろう」
こめりちゃん「そうだね。わたし達もみんなが住みやすい国を作らないとね」
ロリ姫さま「うむ。あっちの広大な平野部にみずをひいて農業したいのう」
こめりちゃん「その前に、わたし達の生活基盤を作らないとね」
ロリ姫さま「そうじゃった」
ロリ姫さま「水辺なだけあって、木々がおいしげっておるのう」
こめりちゃん「どんな木があるのか、後々調査してみる必要がありそうだね」
ロリ姫さま「そうなのかえ?」
こめりちゃん「一口に木って言ってもいろんな特徴があるからね。極端に言えば、食べられる実をつける木を建築に使ったりしたら、とってももったいないよね?」
ロリ姫さま「たしかに……」
ロリ姫さま「あ! りんごじゃ!」タタタ
こめりちゃん「あ、ちょっと待ってよ!」
ロリ姫さま「こめりちゃん、見よ! りんごの木じゃぞ!」
こめりちゃん「もう、急に走らないでよぉ」
ロリ姫さま「すまぬすまぬ」
こめりちゃん「はー、それにしても本当にりんごそっくりだね」
ロリ姫さま「む? そっくりとな?」
こめりちゃん「ここはわたし達の世界によく似た未開の異世界だからね。この木もまだ、りんごのようでりんごじゃない何かなんだよ」
ロリ姫さま「ふーむ……しゃく、もぐもぐ」
こめりちゃん「あ、たべちゃった」
ロリ姫さま「あまくておいしいぞよ♪」
漏れ様の股間に生えてる二個のリンゴとミミズも美味しいぞよ?
ロリ姫さま「あまくておいしい赤い実なのじゃ。ここではこの木がりんごなのじゃ」
こめりちゃん「ふふ、それいいね。どんどん名付けていこう!」
ロリ姫さまが『命名』を実行しました。
国レベルが1になりました。
ロリ姫さま「ということは、さっき遠目に見たひつじも、まだひつじではないのかえ?」
こめりちゃん「そうなるね」
ロリ姫さま「名前がないのはさみしいのう……」
こめりちゃん「姫さま、ひつじも名前とは言えないと思うよ?」
こめりちゃん「ここなら水辺に近いし、りんごの木もあるし、キャンプ地にするのにいいんじゃないかな」
ロリ姫さま「そうじゃな。おうちを建てるでもないし、もっとよい場所が見つかったら移動すればよいものな」
こめりちゃん「日がかたむく前にテント張っちゃおうか」
ロリ姫さま「うむ!」
こめりちゃん「じゃあまず、雨が降っても水が入ってこないようにね……」
ロリ姫さま「おろ? こめりちゃん、なんでぶるーしーと用意しておるのじゃ?」
こめりちゃん「テントだけだと雨がだんだん染みてきちゃうからね。テントの上にさらに屋根をかけたいんだ」
ロリ姫さま「なるほどの~。さすがこめりちゃんじゃ」
こめりちゃん「えへー♪」
…………
こめりちゃん「風向きよし、屋根よし、テントよし、排水溝よし」
ロリ姫さま「なんだか、お城の様相じゃの」
こめりちゃん「どれくらいここで生活するかわからないからね。できるだけしっかり作っておこうと思って」
ロリ姫さま「わらわ、今こめりちゃんがいてよかったと心底おもうておる」
こめりちゃん「わたしだって、姫さまがいなかったらここにくることなかったもん。ありがとう、姫さま」
ロリ姫さま「わらわ、なにもしとらぬぞ?」
こめりちゃん「してるよー」
ロリ姫さま「そうなのかえ。じゃあ、お互いに感謝じゃな」
こめりちゃん「うん!」
ロリ姫さま「日が暮れてきたのう」
こめりちゃん「もうすぐ最初の夜だね」
ロリ姫さま「まっくらになっちゃうのかえ?」
こめりちゃん「街灯なんて一つもないから、きっとまっくらだろうね」
ロリ姫さま「お星さま、きっときれいじゃろうなぁ」
こめりちゃん「そうだね。今見えている夕日もすっごくきれいだもんね」
ロリ姫さま「……」
こめりちゃん「……」
ロリ姫さま「……きれいじゃの」
こめりちゃん「きれいだね」
待ってるよ
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