～６時間前～

引きこもり『ふう、100％いったあー！！ゲームクリアっと』

引きこもり『腹減ったなー、飯でも食うか』

電話『ｐｒｒｒｒ・・・・』

引きこもり『おや、母上からの電話かい、ちょうどいい飯作らせようっと』

引きこもり『はい、もしもーし』

母『ああ、引きくん？私ね、今日実家に帰るのよ』

引きこもり『へー、いつごろ帰ってくんの？』

母『あの・・・当分家には戻らないから・・・』

引きこもり『は！？どういうことだよ！飯は！？』

母『だ、大丈夫、あなたのお世話はをしてくれる人が今日来るから・・・』

引きこもり『』ブチッ

引きこもり『っざけんな！一生帰ってくんなクソババア！！』

引きこもり『ハァーッ、ハァーッ、くそ！！』

引きこもり『（捨てられたのか・・・・俺・・・？）』

引きこもり『（くそ・・あのババア・・・なんとか連れ戻して・・・）』

引きこもり『』ｸﾞｰｯ

引きこもり『（は、腹減った・・・・）』

引きこもり『（まずは飯食うか・・・）』

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

引きこもり『（ん、誰か来た・・・・？）』

ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

引きこもり『まさか・・・あのﾊﾞﾊﾞｱ忘れ物したんじゃ・・・』

引きこもり『よし・・・捕まえてやる・・・、俺を捨てて逃げやがって・・・』

ｶﾞﾁｬﾘ

引きこもり『（入ってきた・・・間違いねえ、ﾊﾞﾊﾞｱだ・・・よし、玄関に・・）』

女『おじゃましまーーーーす！引きこもり君いますかー？』

引きこもり『！？』

引きこもり『（知らねえ女の声だ・・・ﾊﾞﾊﾞｱじゃねえ・・・・）』



　　　　　　　母『だ、大丈夫、あなたのお世話をしてくれる人が今日来るから・・・』



引きこもり『まさか・・・・そいつか・・・・？』

引きこもり『（親戚かな・・・・？）』

女『でてきてよー、ねえー』

引きこもり『（入ってきた・・・・・どうする・・・開けて出るか・・・）』

女『んー』ガチャ

女『どこかなー』ガラッ

女『お？』ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

女『（ここだけ開かない・・・ドアノブに鍵穴なし・・・・）』

女『（中からなにかでふさいでるわね・・・・当たりだわ）』

女『引きこもりくーん、ここでしょー、出てきてー』

引きこもり『（ズボンはいてないんだった・・・あぶねー）』

女『引きこもりくーん』

引きこもり『（このまま黙ってやりすごそう・・・・）』

女『（・・・・・・。）』

女『あ、間違えてたのかなー、家、帰ろう』

引きこもり『・・・・。』

ガチャリ

バタン。

引きこもり『ふ・・・行ったか、じゃあズボンとりに・・・って、その前に』

引きこもり『このバリケードはずして・・・』

引きこもり『よし、行くか』ｶﾞﾁｬ・・・

女『お、引きこもりくーん』

引きこもり『うわああああああああ！』ﾊﾞﾀﾝ

女『ﾌﾟﾌﾟﾌﾟｰ、こんな古典的な作戦に引っ掛かるとは』

引きこもり『（く・・・言われてみりゃベタなことやりやがって・・・引っ掛かる俺も俺だけど）』

引きこもり『（つーか、やりすごす意味ねえよな・・・）』

引きこもり『あんた、俺の親戚？』

女『いいえ、違いますよ』

引きこもり『え』

女『私は脱引きこもりさせる委員会会員ナンバー004、女です！』

引きこもり『脱・・・・引きこもり？』

女『お母様に頼まれてきました、ですのでお母様には別の場所に移ってもらい
　　　引きこもりくんと私が一対一で話ができる環境をつくってもらったんです』

引きこもり『（・・・・話は全部繋がった・・・だが・・・）』

引きこもり『帰れーーーーーーー！！』

女『無理ですーーーーーーーーーーーー！！』