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このみ「夏の終わり」【ミリオン放送局第二十二回】
このみ「夏の終わり」【ミリオン放送局第二十二回】 - SSまとめ速報
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P「マジマジ、大マジ」
杏奈「やったぁ……ありがと」
P「こっちとしても丁度いい宣伝になるし、願ったり叶ったりだよ」
杏奈「……杏奈……その日は、先に……行ってちゃ、ダメ?」
P「うーん……まあいいか、ちゃんと集合時間には集まるんだぞ?」
杏奈「……うん」
百合子「ミリオン放送局!」
このみ「イン!」
まつり「ゲームショウ!」
百合子「……杏奈ちゃん、来ませんねぇ」
このみ「そうねぇ」
まつり「迷っているのです?……人が多いから、あながちありえなくもないのです」
百合子「ちょっと電話してみます」
オーエンクダサイ!!
このみ「あら?この着メロ」
???「……いぇい」
まつり「ほ?」
百合子「……えっと、もしかして」
このみ「……杏奈ちゃん?」
杏奈「ずっと、ここに、いたよ?」
このみ「で、どうして変装してるの?」
杏奈「収録まで……ここ、回ってた」
百合子「……なるほど、そんな手が」
まつり「しかし、全く気づかなかったのです」
杏奈「……帽子と、眼鏡で……けっこう、隠せる…………それと、気配を、消せば」
このみ「アイドルにそのスキルは必要なの?」
百合子「……まあ、これで全員集まったということで」
まつり「ほ?もう一人いるのです」
杏奈「……ゲスト、さん?」
まつり「さあ、ゲストの登場なのです」
???「お久しぶりです!」
「「エミリーちゃん!?」」
百合子「……確かに、考えてみればエミリーちゃんだってエターナルハーモニーのメンバーなんですし、十分来ることは予想できますよね」
エミリー「本日はこの番組への来客という立場として、聞いてくださっている皆様を楽しませられるように頑張ります」
杏奈「……懐かしい」
このみ「で、今回はこの五人なのね」
まつり「そうなのです」
エミリー「ところで、台本はどこにあるのでしょうか」
まつり「これを使うのです」
百合子「……えっと、これは一般的に『地図』と呼ばれるもので間違っても『台本』ではないと思うんですけど」
まつり「この番組に台本を求める方がおかしいのです」
杏奈「……てことは、自由に……回って……いい、って……こと?」
まつり「そういうことなのです」
このみ「……自由って逆に難しいわね」
まつり「ちなみに、動き回るときはこちらのプラカードを」
百合子「これですか?」
『ラジオ収録中!』
エミリー「本当に、この立て札を持たないといけないのでしょうか」
まつり「あ、アイドルの子達も何人か参加してるのです」
杏奈「……うん、なんにんか……見た」
エミリー「どなたがいらっしゃったんですか?」
杏奈「……こっち」
タッタッタ
このみ「杏奈ちゃん、すごく楽しそうね」
百合子「私も、すっごくワクワクしてます」
エミリー「私、こういった遊戯はそこまでやったことが無いのですが……」
百合子「それなら、私のお勧めを手取り足取り……」
まつり「ほどほどにするのです」
「もう一回!もう一回!」
「頑張れー!もうちょっとで完成だー!」
グシャ
「あー……」
杏奈「……ここ」
百合子「クレーンゲームがたくさんありますね」
エミリー「人だかりができていますが……こういうものなのでしょうか?」
このみ「みんな、クレーンゲームには注目してないみたいだけど」
まつり「……ふむ、そこにいるのは」
やよい「うぅ…………あと一個、しんちょうに…………できましたっ!……ってあーっ!」
「あーっ……」
百合子「すでに『お菓子の塔を建てられないやよいちゃんを見守るパフォーマンス』になってるわけですが」
やよい「おおごえを出したら倒れちゃいました……」
まつり「貸してみるのです」
やよい「あれ、まつりさん?」
まつり「秘儀……『スイーツ・フェスタ』!」
百合子「あっ!まつりさんがいかにもな技名を言いながら普通にお菓子を載せていってます!」
このみ「技名の意味ないじゃないの……あ、ラジオ収録中でーす、ご協力よろしくお願いしまーす」
「え、ラジオ?」
エミリー「何を協力していただくんでしょうか」
まつり「完成♪」
エミリー「まつりさん、凄いです!」
まつり「それほどでもないのです」
杏奈「さすが……まつりさん」
百合子「あれ、お菓子の塔を作っただけですよね」
やよい「お礼に、いっかい好きなゲーム、やっていいですよ!」
まつり「ほ?なら、このクレーンゲームにするのです」
茜「この茜ちゃん人形がいーっぱい入ったクレーンじゃなくて?」
まつり「それより、まつりはこの海美ちゃんフィギュアを華麗にとらせてもらうのです」
ウィーン……ガシャン
「おー」パチパチパチ
やよい「まつりさん、すごいですっ!」
百合子「私も挑戦します!」
エミリー「私も、この二本掴み遊戯には少し興味が出てきました」
茜「もちろん、二人はこのカワイイカワイイ茜ちゃん人形をゲットしたいんだよね!」
百合子「このリトルミズキ、可愛いですね……よし、これにしよう」
エミリー「私は慣れていないので、百合子さんと同じものにしようと思います」
取れた?コンマ50-99で成功
百合子>>14
エミリー>>15
「えっ?『QMAからのゲスト出演』って書いてあるんだけど、この子QMAのキャラだったのか!なんか普通っぽ過ぎてQMAのキャラに見えないな!(笑)」
マヤが他ゲームに出たとしても、大体のプレイヤーはこんな反応すると思うなw
いっけー
百合子「この前取り方を本で読んだんです!」
このみ「何の本を読んだら書いてあるのよ」
ウィーン……ガシャン
百合子「リトルミズキ、ゲットです!」
「おーっ」パチパチパチ
エミリー「うぅ、私にできるでしょうか……」
ウィーン…………
エミリー「……あっ!」
杏奈「……落ちちゃった」
百合子「まあ、初めてだしまだまだこれから……」
エミリー「そ、そうですよね!」
エミリー「うう、もう一度……」
このみ「ここに長居してもやよいちゃんや他のお客さんに迷惑だし、行きましょう」
やよい「わたしは迷惑なんてしてませんよ?」
このみ「お菓子の塔……作らなくていいの?それと景品補充も」
やよい「え?…………あっ!」
杏奈「……じゃあね」
やよい「うっうー!また後で!」
このみ「そういえば、今日もお便りは届いてるの?」
まつり「読むのです?」
百合子「一応、ラジオですし読みましょうか」
杏奈「……どこ、で?」
エミリー「あっ、仕掛け人さまが椅子を用意してくれるみたいです」
このみ「あら、いいの?」
このみ「……まあ、椅子を用意してくれるとは言ったわね」
百合子「……用意してくれましたね」
『ミリオン放送局、ゲリラ公開録音!』
杏奈「……机と、マイクも……ある」
百合子「但し、ステージの上に」
エミリー「えっと……これは、つまり」
このみ「……公開録音ね」
まつり「ほ?まつりも参加するのです?」
このみ「あ、カンペよ」
『会場のお客さんからメールを募集して軽くフリートークしたら撤収します』
杏奈「……短い」
『無理を言ってイベントの合間に入れさせてもらったのです、短いのは仕方ない』
百合子「別に無理を言わなくてもよかったと思うんですけど」
エミリー「ですが、せっかくの舞台です、全力で頑張りましょう!」
まつり「それもそうなのです、全力を出すのです」
百合子「というわけで、今会場にいるみなさんから『直接!』お便りを募集します!」
まつり「なーんでも、募集してるのですよー♪」
お便り一通目
>>23
「えっ?『QMAからのゲスト出演』って書いてあるんだけど、この子QMAのキャラだったのか!なんか普通っぽ過ぎてQMAのキャラに見えないな!(笑)」
マヤが他ゲームに出たとしても、大体のプレイヤーはこんな反応すると思うなw
マヤってかわいくもないしキャラも面白くないしまさに誰得
動きと台詞がいちいちウザいし
あと顔がデカいのもまさに誰得
マヤの決勝戦の時のアホ面はジミー大西に似てる。
自分でゲームを作るとしたらどんなのを作る?
馬鹿が1匹沸いてるな・・・
他のスレにもいたな・・・スルーして25か?
エミリー「作るとしたら、ですか?」
杏奈「……杏奈、作ったこと、あるよ」
百合子「えっ、本当!?」
杏奈「……うん、番組の……企画で」
百合子「私もやりたかった……」
このみ「でも、意外と大変そうね……」
百合子「その時は、どんなゲームを?」
杏奈「……みんなで、遊べる……パーティゲーム」
このみ「確かに、みんなで楽しめるっていいわねぇ」
杏奈「みんなは……どんなの、作る?」
百合子「私は……壮大なファンタジー超大作を作りたいです」
エミリー「……和風な遊戯、とはどうでしょうか」
このみ「麻雀ゲームに新たな風を吹き込むわよ!」
杏奈「……個性?」
エミリー「しかし、そもそも、私はそこまでこのような遊戯を行ったことがなくて……やったことがないのに作るというのも」
杏奈「それなら……こんど、事務所で……やろ?」
このみ「ゲームはみんなでやるのが楽しいわよね♪もちろん杏奈ちゃんのゲームで楽しみましょう♪」
エミリー「はいっ」
このみ「それじゃあ二通目だけど……まつりちゃん、喋っていいのよ?」
まつり「……はっ、つい癖でしゃべらないようにしていたのです」
百合子「今日のまつりさんは作家じゃないですから」
まつり「……それじゃあ、まつりは……なんなのです?」
このみ「パーソナリティじゃダメなの?」
二通目
>>32
コスプレしてみたいキャラクターはいますか?(ジャンル問いません)
エミリー「……とは、一体?」
まつり「簡単に言えば、好きなキャラの服装を真似するのです」
エミリー「なるほど、そういうことですか……私は、ジュリアさんの反骨心を真似したいです!」
このみ「んーっ、そういうことじゃなくて……いや、間違ってはないのかしら」
百合子「杏奈ちゃんは?」
杏奈「……やってみたい、の……なら、いっぱい」
百合子「例えば」
杏奈「……会社、的に……ムリ」
百合子「会社?」
杏奈「四角形……とか、SE〇Aとか……怒られる」
このみ「……どこに?」
>>34
×このみ「……どこに?」
〇このみ「……どこよ四角形って」
エミリー「百合子さんは、どうですか?」
百合子「やるなら魔法使いになります!」
杏奈「……どんな?」
百合子「もちろん、黒いマントに尖った帽子の、典型的魔法使いです!」
このみ「あー、ハリー〇ッター系の」
百合子「そうですそうです」
まつり「30になればコスプレなんてしなくとも魔法使いになれるのです」
百合子「そうなんですか!」
このみ「その魔法使いは絶対何か違うわよ」
~~
百合子「えっと、それでは三通目……え、もう時間がない?」
まつり「はやく撤収しないとみんな手遅れになっちゃうのです?」
このみ「……というわけで、撤収!」
エミリー「皆様、ご清聴ありがとうございました!」
まつり「清聴はしてないのです」
百合子「え?撤収作業は自分達でやれ?……次のステージまで五分……?」
エミリー「え、えっと……とりあえずどうしましょう……きゃっ!」ドンガラガッシャーン
このみ「みんな落ち着きなさい!」
杏奈「……ふぅ、終わった……」
『大石泉・三好紗南のG@ME DEBUGGERS!!』
エミリー「あっ、次の舞台も始まったようですよ」
百合子「聞いていきますか?」
まつり「色んな所に許可をとるのも面倒くさいのです」
杏奈「……じゃあ、他のところ、ぶらぶら……しよ?」
このみ「そうね」
百合子「ところで、まつりさんは、やっぱりコスプレできるならお姫さまのコスプレをするんですか?」
まつり「ほ?本物の姫なのに姫のコスプレなんてするはずがないのです」
エミリー「どこのお姫様なのですか?」
まつり「………………むう」
このみ「ほら、答えてあげなさいよ」
まつり「…………次に行くのです」
百合子「どこなんですか?」
まつり「そんなことはどうでも」
杏奈「……よくない」
「へぇ、オンラインゲームのコーナーもあるんだ……あ、あの男の人ゲームの中で女の子を動かしてる」
「ネカマに限らずオカマとか女装とかは気持ち悪いデスよね」
「……ヘンタイ、っぽい?」
「んぐっ……」
「あっ、あのゲームやるーっ!!!」
「あーもう、声抑えて愛ちゃん」
杏奈「……この近く、だと、音ゲーの……宣伝、してる……みたい」
百合子「あれ、あっちにオンラインゲームのスペースが」
杏奈「……一度入ったら……出れない……魔境、だから」
百合子「確かに」
このみ「エミリーちゃんはあの二人みたいになっちゃダメよ?」
エミリー「肝に命じます」
支援だよ
パーソナリティ
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/er7ukVB.jpg
http://i.imgur.com/uVfaN0V.jpg
馬場このみ(24) Da
http://i.imgur.com/e4t5w7z.jpg
http://i.imgur.com/z0JgeeX.jpg
七尾百合子(15) Vi
http://i.imgur.com/iA4J7Uj.jpg
http://i.imgur.com/6ZbxriX.jpg
構成作家
徳川まつり(19) Vi
http://i.imgur.com/tADrpmF.jpg
http://i.imgur.com/MSJwZkx.jpg
ゲスト
エミリー(13) Da
http://i.imgur.com/ELunOSE.jpg
http://i.imgur.com/ed3JY4u.jpg
可憐「わ、私がプレイしますっ……」
可憐「え、えっと、この曲、『ちいさな恋の足音』は、私の曲で、今回ゲーム用にアレンジしてもらいました」
「アレンジしたのはそう、僕だ」
百合子「あ、可憐さん」
可憐「それでは……いきますっ」
エミリー「どういう遊戯なのですか?」
杏奈「……踊る、ゲーム?」
このみ「おー、揺れてる揺れてる」
まつり「揺れてるのです」
可憐「……ふぅ、ふぅ……中々、難しいですね……少し、休憩」
このみ「可憐ちゃーん、お疲れ様」
可憐「え?あ、このみさんと……えっと、こんなに大人数で、何を?」
~~
エミリー「かくかくしかじかでして」
可憐「ラジオ、ですか?」
杏奈「……うん」
百合子「今は何か面白いことがないか探している真っ最中です」
可憐「そうですか……そ、それなら、私と一緒にあのゲーム、やりませんか?」
このみ「いいの?」
可憐「やよいちゃんも、さっき一緒に遊びましたから……」
まつり「ふむ、それならラジオのネタにもなるのです」
「というわけで!乱入者の登場だぁ!」
杏奈「望月杏奈、ビビッと頑張っちゃうよ!」
可憐「……負けません!」
「課題曲は『Pretty Dreamer』と『Happy Darling』!さあ、より高いスコアを叩き出すのはどちらだ!」
まつり「あ、ラジオ収録中なのです、よろしくお願いするのです」
「この二曲のアレンジをしたのは?……そう、これまた僕だ」
勝者(コンマ50以上で杏奈勝利)
>>46
あ
「……いいライブだった、掛け値なしに」
杏奈「……負けちゃった」
エミリー「途中で、体力が尽きてしまったように見えたのですが」
杏奈「……うん」
可憐「ふぅ……ふぅ……何回もやってますから、……負けません」
杏奈「…………明日、リベンジ……する」
まつり「明日もここに来るのは決めてるのね」
「……いいライブだった、掛け値なしに」
杏奈「……負けちゃった」
エミリー「途中で、体力が尽きてしまったように見えたのですが」
杏奈「……うん」
可憐「ふぅ……ふぅ……何回もやってますから、……負けません」
杏奈「…………明日、リベンジ……する」
まつり「明日もここに来るのは決めてるのね」
>>11
高槻やよい(14) Da
http://i.imgur.com/BQgRZ9x.jpg
http://i.imgur.com/YJjz6oj.jpg
>>42
篠宮可憐(16) Vi
http://i.imgur.com/ujtv8Xh.jpg
http://i.imgur.com/YasKJ4B.jpg
ちいさな恋の足音 (2曲目)
https://www.youtube.com/watch?v=IBzsbMyh4vI
>>44
Pretty Dreamer(2曲目)
Happy Darling(1曲目)
https://www.youtube.com/watch?v=hdwEwY3D9Zs
「……いいライブだった、掛け値なしに」
杏奈「……負けちゃった」
エミリー「途中で、体力が尽きてしまったように見えたのですが」
杏奈「……うん」
可憐「ふぅ……ふぅ……何回もやってますから、……負けません」
杏奈「…………明日、リベンジ……する」
まつり「明日もここに来るのは決めてるのね」
>>49
なかったことに……
百合子「杏奈ちゃん、最初で体力使いすぎて最後の方はいつもの杏奈ちゃんに戻ってましたからね」
杏奈「結構……長かった」
まつり「ところで、エミリーちゃんたちはやらないのです?」
エミリー「面白そうだとは思いますけど……でも、いいんですか?」
可憐「私は、別に……」
このみ「それならエミリーちゃん、二人で対戦するわよ!」
エミリー「はいっ、やります!」
百合子(エミリーちゃんって日本舞踊だけじゃないんだ……)
ゼハー……ゼハー……
このみ「ハッスル……し、すぎた……わね」
エミリー「ふぅ……思ったより、動作が激しいです……」
このみ「それじゃあ最後は百合子ちゃんね」
百合子「無理無理無理無理絶対ムリです!」
まつり「ほ?やらないのです?」
今は風の中──
百合子「ふっ……ふっ……」
可憐「はあ……はあ……」
このみ「………………」
エミリー「このみさん、そんなに見つめられて、どうしましたか?」
このみ「…………揺れるわねぇ」
まつり「ほ?」
杏奈「百合子さん……揺れない」
エミリー「えっと……何がでしょうか?」
このみ「気にしないでちょうだい……あれが16歳なのよねぇ」
百合子「もう……無理……骨は図書館の地下に保管してください……夜な夜な読み歩きますから」
このみ「それじゃあただのホラーよ」
エミリー「……大丈夫ですか?」
まつり「お水、飲むのです?」
百合子「はい……それと、少し……休ませてください」
まつり「休んでる間に、ユニットの話でもするのです」
エミリー「まつりさんもいらっしゃいますしね」
このみ「で、どう?順調?」
まつり「順調、快調、絶好調……と、言いたいのです」
杏奈「……そう、なの?」
エミリー「はい、皆様優しくしてくれますし、この前は路上で音楽会を行ったんです」
百合子「……えっと、路上ライブ?五人で?」
まつり「そうなのです」
エミリー「風花さんがふわふわで……」
このみ「敵しかいない」
エミリー「どうしたんですか?」
このみ「なんでもないわ、気にしないで」
まつり「ただ、ちょっとだけ不安もあるのです」
百合子「不安、ですか?」
このみ「見た感じ、順調に見えるけど……」
まつり「うちのリーダーのことなのです」
杏奈「……千早、さん?」
まつり「ついネガティブに考え込んでしまう癖があるように見えるのです」
百合子「そうですか?」
エミリー「私にはそのようには見えませんが……」
まつり「姫の思い過ごしならいいのです」
このみ「まあ、分からなくもないけど……千早ちゃんのことだし大丈夫よ、それより私はクレシェンドブルーが心配ね」
まつり「話は茜ちゃんから聞いているのです」
百合子「そういえば茜さん、なんだかしょんぼりしていましたね」
杏奈「……そう、だっけ」
まつり「最悪、まつりがお城の地下室につれていけば全て解決するのです」
エミリー「地下室、ですか?……そこで一体、何をなさるのですか」
まつり「聞きたいのです?」
百合子「あ、いいです」
このみ「あら、そういえば、そろそろ収録的には時間みたいだけど」
まつり「ぶっちゃけ、特別回だからどれだけやってもいいのです、時間を超えた分は適当におまけにでもすればいいのです」
百合子「体力が続けば、ですけど」
エミリー「それでは、もう少しだけ続けますか?」
杏奈「……うん」
このみさんは24歳だけど揺れな……
このみ「で、どこに行くかしら」
杏奈「……あそこ、格ゲーのブース、あるよ」
百合子「ほう、対戦プレイですね……行きましょう!」
まつり「嫌な予感がするのです」
「なんだあの子……強い!」
「美奈子ちゃんを……ご存じないのですか!?」
美奈子「わっほーい!さあ、みんなまとめて投げちゃうよ!」
まつり「いると思ったのです」
美奈子「あっ、皆も遊ぼうよ!……私が勝っちゃうけど」
百合子「……vivid_rabbit」
杏奈「……うん、lilyknightさん」
「「望むところです」」
エミリー「私もですか?」
このみ「多分、私もね」
エミリー「あ、お相撲さんがいらっしゎいます……私はこの方にいたします」
美奈子「エミリーちゃん、いいセンスだね!」
このみ「太ってるからでしょ」
杏奈「……一度の、攻撃より……手数が、大事」
百合子「一撃必殺!」
ジョインジョイントキィ……
まつり「ゲームが違うのです」
美奈子「さあ、いざ勝負!」
「アイドル百人切り、67から70人目!」
まつり「……そんなにやってるのです!」
美奈子「楽しいじゃないですか!好きなものでなら一日、いや一生でも」
このみ「……もう何も言わないわ」
杏奈「……わかる」
百合子「確かに」
エミリー「そういうものなのでしょうか?」
まつり「……ゲーマーはよく分からないのです」
勝てた?コンマ50-99で誰か勝利
>>65
ほい
エミリー「えっと、これはどのように操作すればいいのですか?」
百合子「こう、こうして……で、これで攻撃を」
このみ「頑張ってねー」
エミリー「はいっ、頑張ります!」
~~
まつり「……まあ、初心者が勝てるわけもないのです」
美奈子「ノーダメ!」
杏奈「近づいたら……投げられる」
百合子「中々厄介ですねぇ……」
このみ「……やっぱり私もやるの?弱いわよ?」
美奈子「えへへ、いいんです!楽しんだもの勝ちですから!」
~~
このみ「楽しむ暇を与えられなかった」
杏奈「……瞬殺……だった」
このみ「私はこういうゲームより、もっとパズルとかRPGとかが得意なの!」
百合子「RPGに得意不得意ってあるんでしょうか」
まつり「というわけで前哨戦はおしまい!メインの二人なのです」
エミリー「お二人とも、頑張ってください!」
このみ「まあ、負けるとわかってる試合だってのは分かるけど……前哨戦って言い方はどうなの?」
まつり「まあまあ」
~~
「挑戦者、七尾百合子!防衛チャンピオン、佐竹美奈子!」
美奈子「わっほーい!この調子で百合子ちゃんもこてんぱんにしちゃいますよ!」
百合子「ドラゴンキラーと名高い私のテクニック、しかとご覧ください!」
「レディ……ファイッ!」
このみ「……動かないわね」
杏奈「……牽制、しあい」
美奈子「…………」
百合子「…………」
このみ「ラジオなのに無言……あっ、ラジオ収録中です!ご協力お願いします」
~~
百合子「……っ!」
エミリー「動きました!」
杏奈「あっ!」
ガシッ
百合子「っ!」
杏奈「……突進、するから」
このみ「綺麗な誘いカウンターね……」
百合子「……負けた……」
このみ「格ゲーって奥が深いのねぇ……」
百合子「あっ。はまってくれるんですか!」
このみ「それは考えさせてもらうわ」
百合子「むぅ」
~~
「さあ、アイドル勝負も最後の一戦!挑戦者は……望月杏奈!」
杏奈「……lilyknightのためにも……負けない」
美奈子「勝てる!絶対に勝って見せますからねー♪」
「うおーっ!」
最近ハマり始めた俺に良しな展開
タゲコン昇竜すら安定しないけどな
美奈子「わっほわっほ……」
杏奈「ナーンナーン……」
「レディ……ファイッ!」
~~
ガチャガチャ
このみ「……あら、バグかしら?攻撃が当たってるはずなのにダメージが入ってないわよ」
百合子「違います、このみさん……二人とも攻撃が当たるギリギリのところ、ほぼ1フレームの差で避けてるんです」
まつり「……六十分の一秒を見切れるのです?」
~~
杏奈「……違う……まだ……」
美奈子「…………ここが……」
杏奈「…………えっと……」
~~
「1フレーム投げを避けたぞ!」
エミリー「しかし、これでは、どちらも攻撃を与えられず終わらないのではないのですか?」
百合子「……確かに、時間切れになるのは必至です……この勝負、きっと一撃でも相手にダメージを与えられた方が勝つでしょう」
このみ「でも、そもそもダメージが入らないでしょ?」
百合子「人には、それぞれ『癖』があります……そして、美奈子さんと百合子ちゃんも例外ではありません」
百合子「どんな達人でも、確実に各々の癖があります……例えば、弱Pから強Pのボタンを押すのに1フレームかかる人と2フレームかかる人、コマンドの入力にかかる時間など……その癖を先に見切って反応した方が勝ちます」
このみ「……そもそも癖が分かるのかも分からないし、分かったとしてそんな短時間の間に攻撃なんて当てられるの?」
エミリー「えっと……私にはよく分からなくて……」
百合子「現在、二人の脳内では自分の癖、自分と相手の操作キャラの動くスピード、それぞれの技のモーションの速さと範囲、そして推測される相手の癖と行動、それらを総合して自分にとって最も適切な動き方を1フレーム単位で計算しているはずです」
エミリー「…………ぷしゅー」
まつり「エミリーちゃんにはまだ早いのです」
百合子「……入った!」
ガチャガチャ
美奈子「っ!」
ガシュッ
このみ「初めてダメージが入ったわ!」
「タイムアップ!」
美奈子「……嘘……」
杏奈「……勝った……」
「さあ、ということで勝者は、新チャンピオンの望月杏奈さん!」
杏奈「美奈子……さん、ジャンプ着地……からの、投げ技……入力まで、2フレームくらい……余計に……かかるから」
美奈子「やっぱり気付いてた?……杏奈ちゃんもガードしてから次の動作に移るまでの無防備時間が4フレームあったから、そこを狙おうと思ったんだけどなー」
杏奈「……シチュエーション、を……作らないように、頑張った」
まつり「こいつら人間じゃないのです」
美奈子「負けちゃったし、これをプレゼントしちゃうよ♪」
百合子「これ、ですか?」
『佐竹飯店お食事券』
このみ「……」
エミリー「……」
まつり「……」
(((((どうしよう……)))))
どっちにしろ美奈子の勝ちじゃないですかやったー
美奈子「あ、リベンジでもう一戦……」
このみ「私たち……杏奈ちゃんが勝ったら?」
美奈子「もう一枚お食事券を」
このみ「杏奈ちゃんが負けたら?」
美奈子「お店に招待して私のリベンジ成功パーティです!」
まつり「お断りするのです」
挑んだ時点で負けていた
百合子「……行きましょうか」
「新チャンピオンはどうしますか?」
杏奈「えっと……美奈子さんに……譲ります」
美奈子「えっ、いいの!?……なら、その代わりにこれを……」
杏奈「……ううん、いらない」
エミリー「ここで、765事務所からのお知らせです」
エミリー「私も出場している、大和撫子大運動会の円盤が好評発売中です」
エミリー「運動会部分と、公演部分の二枚が一つの箱に入っております」
エミリー「また、千早さん、まつりさん、ジュリアさん、風花さん、そして私の五人で音楽集団も結成しています」
エミリー「そちらの方も、ぜひよろしくお願い致します」
エミリー「それでは、765事務所からのお知らせでした」
杏奈「ミリオン放送局……そろそろおしまいの時間です」
百合子「この番組では、メールをお待ちしています」
百合子「詳しいコーナー内容は、番組公式サイトをご覧ください」
杏奈「メールアドレス……は、million@xxxx.xx……です…………メール、お待ちしています」
エミリー「長かったようで、すぐ終わってしまいましたね」
このみ「そうねぇ……というか、ほぼずっとゲームしてただけじゃないの」
まつり「ゲームショウに来てゲームをしないのは変なのです」
杏奈「……遊ばなきゃ」
エミリー「……えっと、これ、放送されるのですよね?」
このみ「ツッコんだら負けよ」
変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-
変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲- - SSまとめ速報
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大面白いSSと銘打って自信を持ってお送りする艦これSS!
その名も「変な艦これ劇場 -鎮守府狂騒曲-」!
コメディタッチなほのぼの艦これSSでございます!
しかしまあ大面白いというと語弊がありますし、自信なんてものもさっぱりで。
ほのぼのってのもあんまりだし、でもコメディはホント。
つまりはただのコメディ艦これSSに過ぎないのであります!
わかりづらいパロ、妙ちくりんな独自設定やキャラ崩壊などございますので
お気を付けてお読み下さいませ!
百合子「エミリーちゃん、久しぶりのミリオン放送局はどうだった?」
エミリー「すごく楽しかったです!やはり、自然体で電波放送ができるのはとてもいいことだと思います」
このみ「自然体すぎるのもどうかと思うけど」
まつり「ほ?」
杏奈「杏奈も……楽しかった」
百合子「私もです」
まつり「で、今回のプレゼントは何にするのです?」
百合子「とりあえず、これは確定で」
『佐竹飯店お食事券』
杏奈「……異議、なし」
このみ「同じく」
まつり「上に同じなのです」
百合子「上?」
エミリー「……えっと、よろしいのですか?それは、杏奈さんに渡されたもので……」
このみ「いいのよ、多分」
まつり「なら、聞いてみるのです?」
美奈子「プレゼントに?わっほーい!いいですよ!なんならここにまだ10枚くらい残ってますけど」
このみ「……どうしてそんなに持ってるのよ」
美奈子「私に格ゲーで勝てた人にプレゼントしようと思ったんです」
まつり「強すぎて渡せなかったのですね」
百合子「……プロでも精々10フレームくらいしか見切れないのに1フレームを読めて、それで負けると思ったんですか?」
美奈子「世界は広いから」
エミリー「……広くても、そのような人はいるでしょうか」
まつり「少なくともここに二人」
このみ「……アイドルって、一体何なのよ」
まつり「ついでに、番組中にとった海美フィギュアも他の人に送っちゃうのです」
百合子「それなら、私のリトルミズキも」
~~
まつり「今回のプレゼントは『お食事券』五枚と海美フィギュアが一つ、リトルミズキ人形が一つの計七人分なのです」
まつり「もしお食事券が当たったら絶対に行くのです……姫との約束なのです、ね?」
このみ「というわけで今回の放送はおしまい、次回からはいつものスタジオに戻るわよ!ミリオン放送局、お相手は」
杏奈「望月杏奈」
百合子「七尾百合子」
このみ「馬場このみ」
まつり「徳川まつりと、ゲストの」
エミリー「エミリー スチュアートでした!」
せーの
「「「「「ばいばーい!」」」」」
杏奈「……これで、自由」
百合子「エミリーちゃん、一緒に回ろう」
エミリー「はいっ」
まつり「この番組は」
まつり「765プロダクションと」
まつり「ご覧のスポンサーの提供でお送りしたのです」
【番組終了後】
杏奈「えへへ……いっぱい、すれちがった」
このみ「もう……ラジオを録ってる間は電子機器は電源オフでしょ?……まあいいわ」
百合子「どんな人がいた?」
杏奈「……lilyknigjtさん」
このみ「百合子ちゃんも?」
百合子「まあまあ」
杏奈「あとは……Arisa_idolloverさん……とか」
まつり「ほ?誰なのです?」
杏奈「えっと……konomi_allgreenさん」
このみ「えっ」
エミリー「どうしたのですか?」
このみ「……なんでもないわ」
このみ(……あら、電源を切り忘れていたのかしら……反省反省)
百合子「ところでこのみさん」
このみ「どうしたの?」
百合子「ゲームはやるんですか?」
このみ「好きなジャンルはやったりするけど……」
百合子「へぇ……ゲーム機、見せてもらってもいいですか?」
このみ「ごめんなさい」
百合子「注意した人も忘れてるなんて……」
杏奈「お仕置き……?」
このみ「お仕置きって何よ」
百合子「うーん……」
杏奈「……お昼、ごはん?」
このみ「……私がごちそうするの?……まあ、いいけど」
エミリー「いいのですか?」
このみ「いいのいいの、大人には甘えなさい……じゃあ、食べ物のあるブースに行って、ちょっと遅めの昼御飯にしましょう」
「「「はーいっ!」」」
【おまけ】
まつり「……姫もごちそうになるのです、ね?」
杏奈「……あ、まだ、いた」
百合子「すれちがった人ですか?」
このみ「あら、本当ね……festaqueenちゃんって誰かしら、まつりちゃん、分かる?」
まつり「……すれちがっただけの人に知る知らないなんてないのです」
このみ「……カバンのなかを見せてもらいましょうか」
まつり「正直、すまないと思っているのです」
このみ「……はぁ、いいわよ、まつりちゃんにもご馳走してあげるわ……まつりちゃんもまだまだ未成年なんだし」
杏奈「エミリーちゃんだけですか、ちゃんと電源をオフにしてたのは」
エミリー「あ、あの……私、お恥ずかしながら、そういうものを持っていなくて」
このみ「あら、そうなの?」
百合子「」ジーッ
杏奈「」ジーッ
このみ「さすがにそこまで面倒見切れないわよ」
【おまけおしまい】
終わりだよ~(o・∇・o)
その後、エミリーもしっかりゲーム機を買いました。
おつおつ!
みんな、HNわかりやすすぎるでしょうw
おつ!
佐竹厨房のお食事券はあかん…
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