戦士「え?なんで急にそんなこと…」
女勇者「だって生まれた時から魔王を倒すって決められてるんだよ?
ぼくにだって仕事を選ぶ権利くらい欲しいよ!」
戦士「女勇者ったら仲間が集まらないからいじけちゃって……」
女勇者「戦士だって自分で決めた仕事でしょ!?」
戦士「…………」
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女勇者と男魔王の恋に乞うご期待
四天王にいる紅一点とのロマンスは?
僕っ娘につられた
期待
女勇者「ハァ…ぼくもう疲れたんだ、だってね!一年間どんなに頑張っても寝る間も惜しんで戦っても全然強くなれないし魔王城の場所もてがかり何一つないし…
もう嫌だよ…こんな生活………」
戦士「でも、俺達約束したよな!魔王倒して平和になったら結婚しようって!!
あれは…ウソだったのかよ……」
女勇者「ぼくも覚えてるよ…その約束………でもそんな子供の口約束いつまで引きずってるの?
そんな思い出いつまでも引きずってたら現実を見れないよ…前にすすめないよ!!」
戦士「……もう俺達の冒険は終わりなのか?」
女勇者「そうだよ…最初からぼく達は間違っていたんだ!!
子供の頃から魔族は悪者だって教えられてきた……でもおかしいじゃないか!彼らは何もぼく達に悪い事をしていないじゃないか!!
ただ見た目が怖いだけじゃないか!それなのにぼくら人間は一方的に傷つけてるじゃないか!!!
もうこんな旅おしまいにしよう………」
戦士「…………女勇者、君がそうしたいならそうするといい…俺は止めない」
女勇者「そうかい、理解してくれて良かったよ……じゃあね…会うことはもう無いだろう」
戦士「女勇者!!待ってくれ!!!俺、ずっと女勇者の事好きだったんだ。でも君はそうじゃないらしい……言いたかったのはこれだけだ………じゃあな」タッタッタッ
女勇者「戦士…………」
戦士からする花咲いろはのこーちゃん臭
女勇者「ぼく…これからどうしよう、今まで魔王討伐だけ頑張ってたそれ以外はなんにも夢中になって頑張った事ないな………
そうだとりあえず魔法使いのおばあちゃんのところに行こう!なにかしたい事が見つかるかも!
~暗闇の森~
ギィィィィーーーーーーーー
女勇者「おばあちゃぁーーん!遊びに来たよーーーー!!」
婆「おぉ…久しぶりだね……今日は何しにきたのかい?」
女勇者「実はもう魔王を倒すのは止めたんだ、友達もどっかいっちゃって…………わかってたけど……なんだか寂しくて……ヒック…でもこれからぼく…何すれば良いのか…グスン…わ…かんな…くて…ヒック」ポロポロ
婆「泣きたい時は泣けばいいんだよ」ギュッ
女勇者「おばあちゃぁーーーん!!うわぁーーーん!!!」ギューーーー
そしてぼくは泣き疲れていつの間にか眠っていたらしい。気付くとおばあちゃんのベッドの上だった。
おばあちゃんの匂いで心が落ち着いた。そしてぼくはまだ疲れていたのでまた眠りについた………
婆「あら、起きたのね!よく眠れた?」
女勇者「うん!よく寝たらだいぶすっきりした、ごめんね!ベッド使っちゃって…」
婆「あらいいのよ!お客様用のベッドで寝たから」
女勇者「えへへ…ごめんね、あっ!美味しそうなご飯!!」
婆「女勇者ちゃんのために頑張ったもの!!」ニッコリ
女勇者「ありがと……おばあちゃん」
婆「いいのよ…さっ!冷めないうちに食べましょ」
女勇者「うん!わぁ!美味しい~」モグモグ
婆「女勇者ちゃんの好きなものばかりだもの!」ウフフ…
女勇者「ねぇ…おばあちゃん、ずっと一緒にいていい?」
婆「もちろん!女勇者ちゃんの好きなだけいていいのよ!」ニコニコ
女勇者「ありがとう!おばあちゃん!」ギュッ
婆「あらあら」ウフフ
これからずっと幸せな生活が出来る…そう思っていた…………
婆「ふんふふ~んふふ~ん♪♪」カチャカチャ
女勇者「ねぇ!おばあちゃん、手伝う事ない?」
婆「そうねぇ…森の東に木苺がなっているから摘んできてくれないかしら」
女勇者「わかった!たっくさん摘んでくるね!」
婆「動物達が困るからほどほどにしなさい」
女勇者「わかった!じゃあ行ってきまーーす!!」
ガチャン………………………
婆「うふふ、あんなにはりきっちゃて、まだまだ子供ね。
さて私はハーブでも摘もうかしら」
バタン!!
婆「あら?あなたは誰?何の御用ですか?」
???「さぁ!こっちに来るんだ!!」
婆「い、嫌!やめて離して!!」
???「うるさいババァだな…」シュッ
婆「あ…う…うぅ………」バタン
???「まったく手こずらせやがって…」ズルズル
女勇者(大変なもの見ちゃった……どうしよう。武器も無いのにあんな大きな男の人倒せないよ……)ブルブル
???「」ズルズル
女勇者( あ、おばあちゃんが馬車に乗せられる)
???「ほら、お前足持てよ、1、2の3!」
女勇者(しかも仲間が二人いるよ……)
???「じゃあ行くぞ」
女勇者(あ、あのマークは魔界の………やっぱり魔族は悪者だったのかな?分かんないけど戦士に悪い事したな………)
女勇者「おばあちゃんを助けなきゃ!!でもぼく一人じゃ絶対ムリ………
あぁ………戦士に会いたいなぁ」
女勇者(いつもこんな時、戦士が励ましてくれたなぁ………)グスッ
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