女勇者「魔王に惚れた」 (51)

女勇者「私は魔王に惚れてしまった」

女勇者「だがしかし、みんなに伝えたらどうなってしまうだろうか」

女勇者「殺される?拷問にかけられるのかもしれない」

女勇者「だめだ魔王のことが頭から離れない」

女勇者「みんな、今までありがとう」

※女勇者が堕ちていて女勇者が他のパーティを堕とすSSです。
 書き溜めていませんだらだらと書いていきます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468152452

女勇者「一人で魔王城の近くまで来てしまった」

女勇者「あれは?魔物だ」

女勇者「ちょうどいい、魔王城に向かっている感じだ」

女勇者「後ろをついていこう」


女勇者「ここが魔王城」

女勇者「ここに魔王がいるのか」

女勇者「番人が居る、まあ当然か」

女勇者「しかし、私は魔王にしか要はない」

女勇者「まあ手を出さないし大丈夫だろう」


番人「貴様は?」

女勇者「私か?私は勇者だ魔王に用があってきた」

番人「勇者?」

女勇者「そうだ、ここは通れるのか?」

番人「ああ、お前は特別な方法でな」

女勇者「?」
シュッ
女勇者「うっ、なんだ?」

女勇者(視界がぼやけていく)

女勇者「ここは、牢屋?」

魔王「貴様か、のこのこと城にやってきた勇者とやらは」

女勇者「ああ、あなたが魔王」

女勇者「私は、魔王にいや魔王様が好きだ」

魔王「はっ、ハニートラップか勇者も落ちたものだ」

女勇者「違う、私は本当に魔王様が好きだ」

女勇者「あれは、私が5歳の頃だった」

女勇者「魔王様は、私の地元を攻撃した」

女勇者「私はかろうじて逃げ切れたが、母や父は死んだ」

女勇者「それを私は憎んでいた、復讐したかった」

女勇者「私がまだ魔王様に復讐を思っていた時に、私は山賊に誘拐された」

女勇者「しかし、私は体力だけに自信があった」

女勇者「なんとか逃げようともがいていたら、神もしくは天使が私に不思議な力を与えたのだと思う」

女勇者「なぜか山賊を一掃し村に帰っていった」

女勇者「そのことを村長に話すと、私は100年に一度の勇者だと言われ私はとても嬉しく思った」

女勇者「その頃はまだ魔王様に復讐を思っていたから」

女勇者「私は男が嫌いだった、魔王様が男だったからだ」

女勇者「だから、パーティは女で固めていた」

女勇者「力が強い格闘家や騎士なども女だ」

女勇者「そのパーティが私は好きだった」

女勇者「それでも、あの時私は変わってしまった」

女勇者「私がとある街で休んでいた時だ、魔王様はその街に攻撃してきた」

女勇者「私は復讐のチャンスだと思った。しかし私は動けなかった、騎士や格闘家が前線で戦い、僧侶や魔法使いがサポートしている中」

女勇者「私だけ宿で震えていたのだ、父や母のことを思い出し」

女勇者「しかし私は魔王様と戦うことを決意して宿から飛び出した」

女勇者「騎士や格闘家が倒れていた、魔法使いは必死に治癒魔法をかけていた」

女勇者「そこは死地、何人もの人間が死んで、泣いていた」

女勇者「その中で笑って賢者を攻撃し、賢者は死にかけていた」

女勇者「そんな魔王様をみて、一生共に生きて共に死にたいと思ってしまった」

女勇者「不思議だ、復讐相手に惚れるなんて」

魔王「ほう、実に興味深い貴様はあの時ずっと笑っていた」

魔王「覚えているよ、この勇者は何かをすると思っていた」

魔王「面白い、だが貴様の言葉は信用できない」

女勇者「そんな・・・」

魔王「貴様はいきなり因縁の相手が好意を持っているといって信用できるのか?」

女勇者「なら、どうやって」

魔王「覚悟は、あるのか?」

女勇者「当たり前だ、だからこうやってここにいる」

魔王「ならば」

女勇者「そのナイフはなんだ」

魔王「そのナイフで薬指を切れ」

女勇者「その程度か、魔王様の命令ならば命だってかけるつもりだ」
ボキッ
女勇者「くっ、少し痛いな」

魔王「ほう、なかなか興味深い本当に切るなんてな」

女勇者「私の思いは、本物だ」

魔王「なるほど、いい目をしている」

魔王「しかしまだ信用はならん」

魔王「指は自分でつけておけ」

女勇者「はい」

女勇者「もう、ここで何日立つ」

女勇者「となりでは悲鳴と泣き声」

女勇者「そして腹がすいた」

女勇者「魔王様に会えただけ、気持ちを伝えただけいいか」

女勇者「もう悔いはないここで餓死するか」

ゴブリン「飯の時間だ、魔王様の命令だこれを食え」

女勇者「なんだこれは、虫?芋虫もいるのか」

女勇者「しかも生きている・・・、だが魔王様の命令だ」

女勇者「美味しくいただくとしよう」
グチュグチュブチィ
女勇者「うっ、おぇ」

魔王「本当に食べるとはな」

女勇者「魔王様、ご食事を感謝します」

魔王「ハニートラップの次は媚をうっているのか、勇者がそれでいいのか」

女勇者「いえ、本当にありがたいと思っています」

魔王「貴様は面白い、これをつけろ」

女勇者「これは?つながりの首輪?」

魔王「知ってはいるのだな、これをつけている限りお前は私の管理下に置かれ生活をする」

魔王「そしてお前は私の命令には絶対だ」

魔王「それでも私の元にいたいか?」

女勇者「あたりまえだ、魔王様に使えることが幸せである」

魔王「じゃあつけろ、お前は今日から私の奴隷だ」

女勇者「はい」

女勇者(檻から出られた、魔王様に近い)

魔王「そうだ、お前のパーティは必死にお前のことを探しているぞ」

女勇者「そうですか、もう昔の話です」

魔王「一回パーティに戻れ、そして一人ずつ徐々にこの城へ連れてこい」

女勇者「はい、魔王様」

魔王「必ずここの情報は漏らすなよ」

女勇者「はい」

女賢者「勇者様がいなくなってからもう一週間が経ちますよ」

女騎士「一体どこへ行ったんだ、魔族にさらわれた可能性も」

女賢者「それは、考えないでいましょう」

女騎士「そうだな、わるかった」


女勇者(魔王様にここで気絶しているふりをしてろとの命令)

女勇者(本当に彼女たちはここへくるのか?魔王様を信用していよう)


魔法使い「あれ、もしかしてあれは」

女騎士「どうした?」

魔法使い「勇者様に近い魔力を察知しまして」

女賢者「え、本当?どこよ!」

魔法使い「こちらです」


魔法使い「あれは・・・」

女騎士「勇者・・・なのか?」

格闘家「おいしっかりしろ、勇者!」

女勇者(指示が出るまで起きてはならない・・・)

格闘家「とりあえず近くの町までいくぞ」

魔法使い「とりあえず、宿にいってきます」

女賢者「そうね、騎士と格闘家は勇者様のことを見守っておいて」

女騎士「わかった」



女勇者(いっけない寝てしまってた)

魔王(聞こえるか?女勇者よ)

女勇者(はい、魔王様)

魔王(おそらく、魔法使いだけはその首輪に気がついている、厄介だから魔法使いを連れてこい)

女勇者(はい、わかりました)

魔王(では、もう起きて行動を開始しろ)

女勇者(はい)


ガチャ
女勇者「ここは?」

女騎士「やっと目覚めたか」

女勇者「なんで、騎士ちゃんが?なんでみんなここにいるの?ここはどこ?」

女勇者「ねぇ!答えてよ!ねぇ!」

女騎士「ちょっと、落ち着け!勇者!」

女勇者「う、うん」

女騎士「何があったんだ、なぜあそこにいた一週間なにをしていた」

女勇者「わからない、わからないよ」

格闘家「わからないじゃねぇよ!お前のためにどれだけさがしたと思ってるんだ」

女騎士「でも、よかった生きていて」

女勇者「ごめん、なさい」

女勇者「部屋にもどってるね」

魔法遣い「あの、勇者様」

女勇者「ん?なに?」

魔法使い「聞きたいことがあるので部屋にいれてください」

女勇者「いいよ、鍵あいてるから」

魔法使い「ありがとうございます、では」
ガチャ
魔法使い「はなしたいことがあるのですが」

魔法使い「本当に覚えていないんですか?」

魔法使い「あなたには首輪がついている、前までなかった首輪が」

魔法使い「その首輪に邪悪な魔が込められている」

魔法使い「口止めされているのではないんですか?」

女勇者「すごいね魔法使いは、そんなことまでわかるんだ」

女勇者(魔王様なんといえばいいのでしょうか)

魔王(察しがいい魔法使いだ、計画変更だ、魔族に捕まり無理やり首輪を付けられたとな)

女勇者「魔法使い、誰にも言わないでね」

魔法使い「わかりました」

女勇者「実は魔族に捕まり、無理やりつながりの首輪を付けられた」

女勇者「ごめんね」
シュッ
魔法使い「え?」
ドサ

魔王「よくやったな、女勇者よ」

女勇者「魔王様、どうやってここへ」

魔王「テレポートなど余裕だ、ではこの魔法使いは与ろう」

魔王「お前も掴まれ、魔界へもどるぞ」

女勇者「はい」



女騎士「魔法使いが勇者の部屋へ行ってからもう一時間だぞ」

格闘家「説得しているのか、一向に話さないのかだな」

女賢者「私、少し見てきます」

女騎士「ああ、頼んだ」


女賢者「勇者様、魔法使いいますか?」

女賢者「勇者様開けますよ?」
ガチャ
女賢者「え・・・?二人共なんでいないの?」

女賢者「二人に報告しないと」

女勇者「魔王様私の気持ちは伝わりましたか?」

魔王「ああ、仲間まで裏切るお前は本物だな」

女勇者「ああ、うれしいです」

魔王「今日から魔族の一員だ、女勇者よ」

女勇者「ありがたき幸せ」

魔王「早速仕事だ、こい」

女勇者「はい、魔王様」



女勇者「魔法使い、こんなところに」

魔王「こいつの目の前でお前を魔人にする」

女勇者「はい、わかりました」

魔王「魔人になるには相当苦しい思いをする、耐えれるか?」

女勇者「はい、大丈夫です」

魔王「この魔法使いはまだ女勇者が自ら来たことは知らない」

魔王「それを利用する、お前は出来るだけ嫌がりそして苦しめ」

女勇者「わかりました魔王様」

魔王「じゃあ、魔法使いを起こせ」

女勇者「はい」

女勇者「魔法使い、起きて」

女勇者「起きて!」

魔法使い「ぅん?」

魔法使い「ここは・・・?」

魔王「貴様はあの時の魔法使いか」

魔法使い「お前は、魔王!」

魔王「儀式の準備は出来た、お前は女勇者が苦しむ姿を見ているんだな」

魔法使い「え・・・?」

魔王「見ていたまえ」

女勇者「いや!離して!」

魔法使い「勇者様!」

女勇者「いや!嫌よ!魔人になんかなりたくない」

魔法使い「魔人!なんてことを、勇者様に」

魔王「では始めるとする、魔人の復活だ」

女勇者「いやあああぁぁぁぁぁ」
ゴキゴキュゴリゴリゴリィ
女勇者「はぁ、息が・・・できない」

魔王「もっと抵抗したらどうだ」

魔法使い「やめて!魔人なんかに勇者様をしないで!」

魔王「愉快だ、もっと楽しませてくれ」

女勇者「いやああぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁ」
ゴキュゴキュゴリゴリゴリィボキボキ
女勇者「骨が・・・もう骨が全部折れて」

魔王「まだ話せるか、もっとパワーを上げるか」

女勇者「あ、あああああああああ」

魔王「貴様は魔人になれるぞ、嬉しく思え」

魔法使い「私は無力だ・・・回復魔法しかつかえない・・・」

魔法使い「呪い解除なんて・・・できない」

女勇者「あっだめ、いやこないで」

魔王「これで最後だ」

女勇者「来ないで、来ないで、こないで、コナイデ、コナイデ」
ドサッ
魔王「これで貴様も魔族だ」

魔法使い「私のせいで・・・私のせいで勇者様を」

女勇者「あ・・・あぁ、魔王様」

魔法使い「せめて、このことを伝えなければ」

魔王「来い醜い魔人が」

女勇者「は、い」

魔法使い「魔王が勇者様を連れて」

魔法使い「今のうちに、賢者たちに」

魔法使い「この部屋に魔法封じはないみたい」

魔法使い「今の私にできることはこれだけ・・・私の見たものを格闘家に・・・私はもう」



格闘家「魔法使いから、魔法で何かきたぞ」

女騎士「本当か!」

格闘家「待て、私宛だ一体なんだ」

格闘家「記憶魔法・・・何かの情報かいる場所か」

女騎士「記憶魔法を送ってくるなんて、まずい状態なのか」

格闘家「今から見てみる」



格闘家「なんで、本当なのか・・・まさかこんなことが」

女騎士「どうしたんだ、魔法使いは大丈夫なのか?勇者は一緒だったか」

格闘家「その前に女賢者、お前は部屋に戻れ」

女賢者「なんで!私だってパーティよ!」

格闘家「戻れ!」

女賢者「なんで・・・、わかったわよ」

格闘家「いったな」

女騎士「おい!どうだったんだよ」

格闘家「非常にいいにくい、言い出しにくいが」

格闘家「いま勇者と魔法使いは魔王の元にいる」

女騎士「な・・・」

格闘家「今から言うことは本当のことだ心して聞け」

女騎士「ああ」

格闘家「魔法使いは勇者につながりの首輪が付けられてることを見つけた」

女騎士「つながりの首輪だと?あの奴隷につけるものか?」

格闘家「ああ、それでそのことを指摘したら」

格闘家「いつの間にか檻の中に魔法使いはいた」

女騎士「まさか」

格闘家「女勇者が、魔王の手によって」

格闘家「魔人になった」

女騎士「嘘・・・だろ」

格闘家「魔法使いは今はどうなっているかわからない、もしかしたら魔人にされているかも知れない」

女騎士「そんな・・・」

格闘家「どうする?殴り込みに行くか?」

女騎士「まずは、居合わせた魔法使いに話がしたい」

女騎士「魔法使いを助けるぞ」

女勇者「魔王様、魔人とはどういったものなのでしょう」

魔王「きになるか?」

女勇者「はい」

魔王「まずは魔族に位置する人から生まれる魔族だ」

魔王「お前はおそらく肌の色が変わっただろう」

魔王「魔人になることによって、人ではなくなる」

魔王「だがしかし、一番人に近い魔族だ」

魔王「魔人になったら一日に5回は死ねる、治癒力が人間の5倍だ」

魔王「そして魔法も人間だった頃より数倍強く多く使える」

女勇者「そうなんですね、私のためにありがとうございます」

魔王「では次のはなしだ、お前のパーティには上級賢者がいる」

女勇者「はい、確かにいます」

魔王「あの時に殺しておけばよかったのだが」

魔王「上級賢者は魔人から人間へと戻せる力があるので非常に迷惑だ」

魔王「賢者の暗殺をたのめるか?」

女勇者「わかりました」

女騎士「じゃあ、説明したとおりに行くぞ」

女賢者「ちょっと!どこに行くか聞いてないんだけど」

格闘家「そりゃあもちろん、勇者と魔法使いを助けにだ」

女賢者「な、それならそうと先に言ってよ!」

女騎士「はは、ごめんごめん」

女賢者「ん?」

女騎士「どうした?」

女賢者「いや、さっき勇者様みたいな人がいたから」

格闘家「見間違いだ行くぞ」

女賢者「まって!」


女勇者「まっててね、賢者ちゃん」

女騎士「まだまだ、遠いな」

格闘家「少し休むか」

女賢者「そうだね」

女騎士「だが一体どうやって短時間であんなに遠くまで行けるのか」

格闘家「ワープとかテレポートとかいろいろあるだろう」

女賢者「結局どこにいるの?」

女騎士「お前には言えないよ」

格闘家「全くだ」

女勇者「魔王城にいるよ」

女騎士・格闘家「おい!なんで言うんだよ!」

女騎士「え?」

格闘家「いまのって」

女勇者「はーいちょっと動かないでね」

女賢者「んーんー」

女勇者「少しでも動いたら賢者ちゃん死んじゃうから」

女騎士「おい、嘘だろ?そんな冗談やめろよ」

女勇者「はぁ、これだから人間は」
ボキ
女賢者「んー」

女勇者「あっ間違えて指おっちゃった」

女勇者「でも、これで本気ってことわかったでしょ?」

女騎士「勇者、どうしたんだ」

女勇者「どうしたって?」

女騎士「本当はそんなことしたくないんだろ!知っているお前がつながりの首輪で支配されてることも」

女勇者「ねぇ格闘家ちゃん、私の首に首輪なんてついてる?」

格闘家「え・・・」

女勇者「こっちに来て確かめてみてよ」

格闘家「・・・」

女勇者「ほら、ついてないでしょ?」
グッ
女騎士「おい!格闘家、なぜ勇者の首を・・・」
ボキ
女勇者「え・・・?」
バタッ
格闘家「つながりの首輪がなかった、女勇者の意思で賢者を殺そうとしていた」

女騎士「だからって、首を折った?」

格闘家「ああ、しょうがないんだ」

女騎士「お前は、裏切り者だ」

格闘家「殺すなら、殺せ」

女騎士「お前を今から、処刑する」

格闘家「ああ、こいよ」

女賢者「まってよ!なんでそうなるのよ」

女騎士「勇者を殺した、罪だ大罪だ、死刑にしなければならない」

格闘家「そういうことだ」

女賢者「やめてよ!もう私の目の前で人を殺さないで!」

女勇者「そうだよ、もっと殺しちゃえ」

女賢者「え・・・?」

女騎士「お前・・・なんで生きているんだ」

格闘家「うそ・・・だろ?」

女勇者「さて、はやく殺してよ格闘家ちゃんのこと」

女勇者「大罪なんでしょ?早く」

女騎士「お前は、変わった」

女勇者「そう?私は元々こうだったよ」

女勇者「しょうがないなー、賢者ちゃん」

女賢者「え?」

女勇者「さようなら」
グサッ
女勇者「ありがとうね」

女騎士「え・・・?」

格闘家「て、てめぇ!」

女勇者「おっと危ない」

格闘家「お前だけは殺す」

女勇者「それは無理だよ、もう帰んなくちゃ」

女勇者「魔王様が待ってるから」

今日はもう寝ますまた時間が空いたら書きます。

もうどのくらいたったであろうか、目の前には綺麗なしたいが転がっていた。
首に一つ綺麗に傷があるだけだ。
もうヒールを撃ち尽くした、見ているだけしかできなかった。
仲間を回復する程度だったら女騎士もできる、しかし仲間の命を助けることは女賢者しかできない。
いや、できなかった実際誰も死ぬことなどなかったからそれも迷信にしか過ぎない。
格闘家はもうとっくにどこかへ行ってしまった。
私はその状況で・・・



女勇者「魔王様、支持の通り女賢者を殺してきました」

魔王「そうか、慈悲の心はもうないのか」

魔王「いや、もうなくしたというのが正しいか」

女勇者「そんなことをしたのは魔王様ですよ?」

魔王「そう言うな、お前は本当に私の下僕として奴隷として忠実に働いてくれてる」

魔王「これから議会がある、お前もこれから参加するように」

女勇者「はい」

まさかここまで早く魔王様の信頼を勝ち取れたのは嬉しいことだ。
議会では侵略先は奴隷の待遇などについて話し合うらしい。
そこで私はどうなってしまうのか、だが変わらないのは魔王様が一番ということだけだ。

ゴブリン長「だから、侵略先は村からがいいと言っているだろ」

ヴァンパイア「それは無理だ、そんなことをしていると酷く時間がかかってしまう」

ゴブリン長「だからといっていきなり国を襲ってはひどくこちらの戦闘要員が削られてしまうだろう」

オーク「だが時間がないのも確か、奴隷をうまく使っては?」

こんなひどくつまらないものだとは思わなかった、魔王様はただ聞いているだけ。
なんでこんなところに魔王様がいるのだろうか、決まりもしない会議など意味がない。

魔王「女勇者、きいているのか?」

女勇者「はっ、はい。すみません聞いていませんでした」

魔王「お前もこの会議の一員だ、ちゃんと聞いておけ」

女勇者「はい、申し訳ございません」

魔王「で、村から侵略するか国を襲うかどちらがいいと思うのだ?」

女勇者「私はまだよくわかりませんが、村や国を襲うよりは国の近くの町などを襲い国と村を分断することがいいと思います」

ヴァンパイア「なるほど、その後に国を襲いながら村を襲うこともできるな」

女勇者「町から、村や国に貿易をしているのでそこを分断すれば二つの貿易が絶たれます」

女勇者「そう行けば、治安などが徐々に悪くなっていくのでそこが襲いどきかと」

魔王「異論はないか?」

ゴブリン長「わたしはない、その意見に賛成だ」

ヴァンパイア「私もだ」

魔王「じゃあその方法で、女勇者話すことがあるこちらへこい」

女勇者「はい」

魔王「魔法使いのことなんだが、記憶改ざんの魔法をかけお前が魔人になったのを忘れている」

魔王「更に、お前も囚われの身となり生きていることになっている」

魔王「魔法使いは使い物にならないくらいの精神状態にさせる、いいか?」

女勇者「はい」

魔王様もひどい人だ、牝奴隷の檻の中に魔法使いをいれて生活させるなど。
あそこは何もない、悲鳴と泣き声だけが聞こえる檻何を強要させられることなく毎日食事だけが与えられる。
食事はひどいものだが少し多くよくするだけで中にいる牝はいうことを聞く。
なぜか?食事しか楽しみがないからだ。

私は、魔族相手に拷問を受ける役らしい。
魔法使いが見たらどうなるだろうか。
ふふっ、楽しい。

魔王「では、明日から決行だ」

魔王「私は侵略をしに町に向かう」

魔王「基本的にゴブリンが相手をする、実際の拷問を受けるから覚悟しておけ」

女勇者「はい」

魔王「では、今日は休め」

女勇者「はい」



魔法使い「こんなところに、魔界は・・・」

少女「あなたは・・・?どこから来たの?」

魔法使い「え?女の子?」

魔法使い「一体どこから?」

女性1「新人がきたわね」

女性2「一体どんな話が聞けるかしら」

魔法使い「えっと、あなたたちは」

女性1「ここに囚われた身よ」

女性2「ここは、何もないただただ毎日を生きる」

女性1「気が狂ってしまうわ、いつ私たちが相手になるかビクビクしながら」

女性2「いずれわかるわ」

魔法使い(一体どのくらいたっただろうか)

魔法使い「何かすることはあるのでしょうか?」

女性1「あったらこんなところいないわよ」

女性1「ここからランダムで1人犠牲になるのよ」

女性2「そろそろじゃないかしら?」

女性1「そうね、初めはびっくりするでしょう」

女性2「早く、なれてね」

魔法使い「え?」
ウィィィィィィィィィィン
いや!こないで!それで何を!
いやぁぁぁああああああああ手が、指がちぎれ

魔法使い「え・・・?」

女性1「かわいそうね、のこぎりで指をきられてるのね」

魔法使い「指を・・・?」
足!足だけはもうやめて!私をころしてぇ!

魔法使い「・・・」

どのくらいたっただろうか、見ず知らずの女性の叫び声、それを想像した時のおぞましさ。
みんなが騒ぎ出した、ご飯だそうだ。

女勇者「みなさん、ごはんです」

魔法使いは腰をぬかした、腕が一本しかない女勇者、それに足も片足が膝まで削られている。
まさか、拷問をうけていたのは・・・?

女勇者「どうぞ、そこの奥にいる方も」

魔法使い「勇者・・・様?」

女勇者「え・・・?」

魔法使い「勇者様ですよね?」

女勇者「魔法・・・使い?」

魔法使い「まっててください、いまから回復魔法を」

私は必死に勇者様の傷を癒した、足も直した手も直した。

食事は一人分だけ残っている、ここのルールで拷問を受ける人はここでは奴隷のようだ。
勇者様は自分の食事を食べないで去っていった。
私は、食事に手をつけられなかった。
他の人たちが次々私の食事をとっていったが何も思わない。
思っているのは、勇者様のことだけ。
あれでは生き地獄だ。
ずっとこの檻にいる女性に聞くと、次の日には傷は全て良くなっているそうだ。
拷問で死ぬまで、永遠と痛みを感じる毎日。
勇者様は、かれこれ三週間はいるそうだ。
私がここに来る前からずっと・・・。

魔法使い「眠れない・・・こんなところで眠れる方がおかしいのよ」
ズル
魔法使い「私の衣服もいつの間にかボロ切れになっている」
ズルズル
魔法使い「まだ、勇者様は帰ってこない」
カチャン
魔法使い「あっ」

そこには下半身が無に近い勇者様の姿があった。
必死に体を引きずってここまで戻ってきたのだ。
私はそっと近づき、様子を見た。
いや、様子を見ることしかできなかった。
ほかの女性は箸やスプーンなどを使って食べていた食事。
勇者様は犬のように物心付きはじメル前の子供のように、ひどく必死に食事をしていた。
手でものを掴み口に運ぶ、一通り終わったらこぼれているものも必死に舐めていた。
私は見ることしかできなかった。

今日はここまでにします。
少し書く方法を変えてみましたがどうでしたか?

少し時間が経ってしまってすみません。
また書いていきます。



魔法使い「あれからどのくらいたったのだろうか」

魔法使い「勇者様はいつも体のどこかを欠けて帰ってくる」

魔法使い「しかし次の日には元に戻っている、もう勇者様に辛い思いはさせたくない」

魔法使い「しばらく話してなかったがもう一度話してみよう」

魔法使い「今は夜しかし勇者様はまだ帰ってきていない」

そう思っているとうめき声と共に手がなくなっている勇者が帰ってきた。

魔法使い「勇者様、大丈夫ですか」

すかさず駆け寄る。

女勇者「え?あなたは?」

魔法使い「私ですよ!魔法使いです」

女勇者「魔法使い?」

女勇者「ごめんなさい、私はあなたが誰だかわかりません」

魔法使い「そんな・・・」

魔法使い「記憶がなくなるまで拷問を受け・・・」

魔法使い「ひどい」

その時魔法使いの頭には変わって上げたいという気持ちが芽生えてしまった。
大好きな勇者がひどい拷問を受けているのに対し私はずっと見ているだけ、生きているだけ。


だから私は




魔法使い「私が勇者様の代わりになってあげたい」

言ってしまった。

魔法使い「私が代わりになってあげたい」

女勇者「え?」

魔法使い「勇者様がこんな姿になって帰ってくるのはもう見れません」

魔法使い「勇者様だったらここを抜け出せるはずです」

魔法使い「代わってほしいです」

女勇者「ありがとう」

魔法使い「え?」

女勇者「変わってくれるんでしょ?いやーいつも思ってるけど魔法使いは優しいね」

魔法使い「勇者さま?」

女勇者「ん?なに?」

魔法使い「なんで、そんなに明るく・・・」

女勇者「だって変わってくれるんだもん」

女勇者「ウレシイにきまってるじゃん」

私はその言葉を聴いて暗転した

女勇者「魔王様、魔法使いはもうすぐ堕ちますよ」

魔王「そうか、ならば褒美を上げないとな」

女勇者「私は、魔王様の近くにいるだけで幸せですから///」

魔王「そうか、ならば明日は何もないからずっと一緒にいてやろう」

女勇者「本当ですか!ありがとうございます魔王様」

魔王「お前もちょろいやつだな」

魔王「で?今の魔法使いは」

女勇者「今は拷問を受けている真っ最中です」

女勇者「初めに、あの牢に入ったら日が変わると怪我や部位欠損が治る薬を投与されて白目むいて気絶してました」

魔王「そんなものか、やはり人間は」

女勇者「そうですね、人間に合わせて作られているものではないですから」

魔王「お前はあれを投与されてどうだったんだ」

女勇者「私もまだ魔人になって日が浅かったので、気絶してしまいました」

魔王「そうか、まだ体に馴染んでないのか」

女勇者「恥ずかしながら」

魔王「そう・・・、か」

女騎士「もう、どうしたらいいのかがわからない」

格闘家「そんなこと言うなよ」

女騎士「もう、帰るか」

女騎士「もう私たちだけじゃ無理だ」

格闘家「そんな弱音はいてんじゃねぇよ」

格闘家「お前らしくない」

格闘家「お前はずっとまっすぐで仲間のことを第一に考えて動いてくれていたじゃないか」

女騎士「勇者ほどではないがな」

格闘家「おい、あいつのことを言うな」

女騎士「ずっと一緒のパーティだった、子供の頃から色々なところを渡り歩いてきたんだ」

格闘家「そうか」

女騎士「ずっと友達だった、私が騎士になると言ったら励ましてくれた、応援してくれた」

女騎士「その頃はまだ勇者になるなんて思わなかった」

女騎士「人一倍優しいあいつを、助けられるように、死なないようにしようと騎士の道に入ったのに」

女騎士「どうして、こうなってしまったのだろうか」

格闘家「そうだったのか」

女騎士「おかしいだろ、あいつが女賢者を殺した時でさえあいつをかばった、お前を殺そうとした」

格闘家「それは、お前が騎士だったからだ」

女騎士「いや、違うあれは私の憎しみからでた言葉だ」

女騎士「勇者が魔族に殺されそうになり、お前に死を求めてお前が殺したならば」

女騎士「それは魔族に殺されたことにするだろう」

女騎士「お前が素であいつを殺そうとしたから、腹が立った」

女騎士「申し訳ない」

女騎士「この際だ、昔話をしようか」

女騎士「私と勇者が出会った話」



女勇者(幼)「ひっぐ・・・うぅ・・・」

女騎士(幼)「どうしたの?大丈夫?」

女勇者(幼)「うん・・・」

女騎士(幼)「なんでないてるのかな」

女勇者(幼)「泣いてないもん」

女騎士(幼)「大丈夫だよ、だからどうしたか教えて」

女勇者(幼)「うん、あのね・・・私の人形とられちゃって」

女勇者(幼)「それでね、おいかけてたら迷子になっちゃって」

女騎士(幼)「そうなの、どこからきたの?」

女勇者(幼)「あっち」

女騎士(幼)「じゃあ、一緒に帰ろうか」

女勇者(幼)「うん」




女勇者(幼)「あっ、お母さん」

母「もう!どこいってたの、心配したでしょ!」

女勇者(幼)「だって、私の人形取られちゃって」

母「あちらの方は?」

女勇者(幼)「帰り道教えてもらったの」

母「そうなの、ちょっときて」

女騎士(幼)「え?いいのですか?」

母「送ってもらったもの、お礼はしないと」

女騎士(幼)「はい、ありがとうございます」

母「あなたは何歳なの?」

女騎士(幼)「えっと7歳です」

母「あら、あのこと同じね」

女騎士(幼)「そうなんですか」

母「あのこったら、すぐに泣いちゃうし背も小さいしもっと小さく感じたでしょ」

女騎士(幼)「まあ」

母「ありがとうね、ここまで来てくれて」

女騎士(幼)「いえ、また来てもいいですか?」

母「いいわよ、ほらあなたもお礼言いなさい」

女勇者(幼)「ありがとう、おねえちゃん」

女騎士(幼)「じゃあ、また」

私はそれから毎日のように女勇者の家に行った

女騎士(幼)「おーい勇者ちゃーん」

女勇者(幼)「あっ騎士ちゃん」

女騎士(幼)「今日も来たよ」

女勇者(幼)「わーい、はいってはいって」

女騎士(幼)「そうせかさないでよ」

毎日が楽しかった・・・あの時までは


5年後

女勇者「おーい、騎士ちゃん」

女騎士「ん?どうした?」

女勇者「明日ちょっと隣町に買い物いかない?」

女騎士「はぁ、前から言ってただろ、明日王国騎士採用試験があるんだよ」

女勇者「そっか、ならしかたないね」

女騎士「しばらくここから離れる、手紙くらいはおくってやるよ」

女勇者「えー毎日送ってよ、まあいいや明日はひとりで行ってくる」

女騎士「きおつけろよ、また迷子になるなよ」

女勇者「そんなに迷子にならないよー」

女騎士「そんなこと言ってこの前森で迷子になってたじゃないか、いい年して泣きべそかいて」

女勇者「そのことは言わないで!!!」

その日女勇者はいなくなった

女騎士「まったくこっちが手紙を出してるのにあっちは手紙の一つも出しやしない」

女騎士「長期休暇が決まったし、久しぶりに帰ってみるか」

女騎士「採用されたの聞いたらどんな反応するだろうな」

女騎士「はぁ二週間の休暇か」

次の日

女騎士「久しぶりだな、ざっと一ヶ月いなかったからな」

女騎士「早速女勇者の家に行きますか」



女騎士「女勇者いるかー?」
ガチャ
母「女騎士さん?」

女騎士「女勇者のお母さん」

母「少し話があるの、はいって」

女騎士「はぁ」

母「あのね、娘が女勇者がいなくなったの」

女騎士「え?」

母「あなたが王国騎士採用試験の日に隣町へいくって言ってたでしょ」

女騎士「はい」

母「それから帰ってこなくなってしまって」

女騎士「え・・・」

母「あなたが、帰ってくるのをずっと待ってた」

女騎士「私、初めて会ってから決めてました」

女騎士「私があの子を、女勇者を助けるって」

女騎士「だから王国騎士になろうって、なってここで働いてずっと守っていこうって」

女騎士「私、探してきます」

母「ありがとう、でももう1ヶ月くらいたってるし」

女騎士「諦めてはダメです」

母「そう・・・よね、ありがとう女騎士ちゃん」

女騎士「はい」

それから休暇中はずっと探した、しかし見つからなかった


国王「お前も随分成長したな、もう一人前だ」

国王「この国初めての女騎士だ、しかも13歳かよく頑張った」

女騎士「ありがとうございます」

国王「それでだが明日、大規模作戦があるのだが」

女騎士「それは?」

国王「どうやら二年前くらいから奴隷売買がこの国で行われていてそれを奇襲して欲しい」

国王「君には特攻部隊に行ってもらいたい任せられるか

途中で書き込んでしまった申し訳ございませぬ


女騎士「はい」

次の日

指揮官「それでは行くぞ!女騎士、君の活躍に期待する」

女騎士「はい!」

それからはひどいものだった、奴隷売買する盗賊たちのアジトに乗り込み奴隷として誘拐した少女や女性たちの場所を突き止めた。
そしてその場所に乗り込んだ、薬品の匂いや食料の腐った臭い、とにかく異臭がした。
私は、いろいろな女性や少女を助けた。
その中にいたのだ。女勇者が。
私は目を疑った、元気な様子はなくただひたすら口を動かしている、私は必死に彼女を助けた話しかけた。
彼女は私のことをわかったのか、泣いた。そして、笑った。
彼女を開放し連れて行こうとしたとき、一瞬の気の緩みで私の後ろにボスがいた事に気がつかなかった。
背中を剣で切られそれでも尚私は戦おうとした、彼女のために。
しかし私の努力は虚しく、出血がひどく気を失ってしまった。
しかし私は助けられた、女勇者に。

今日はここまでにしておきます、なんかずるずると引き伸ばしてすみません。

明日はかけそうです。
なかなかかけなくて申し訳ありません。

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