チノ「ココアさんがうちに来て、来週で丁度一年です」
チノ「せっかくですし、何かプレゼントしようと思います」
ティッピー「チノもやっと素直に……」
チノ「ココアさんの嬉しそうな顔が見たいわけじゃないです」
チノ「クリスマスにプレゼントを貰いましたから、そのお返しです」
ティッピー(その割りには口元が緩んでおるわい)
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チノ「しかし、一体何を渡すのが一番でしょうか」
チノ「前に作ったように、お菓子を作りましょうか」
チノ「それとも、うさぎ好きのココアさんにうさぎのぬいぐるみなどを……」
チノ「……どれも喜んではくれそうですが、しっくりきませんね」
チノ「リゼさん。ココアさんにプレゼントをしたいのですが、どんなものが良いでしょう」
リゼ「ココアの奴にプレゼントか……」
リゼ「それは、私より……というか誰より、チノのほうが良くわかるんじゃないか?」
チノ「どういうことです?」
リゼ「ココアがこっちに来てから、一番長く一緒にいるのはチノだろうし、一番仲が良いのもチノだろう?」
チノ「そ、そうでしょうか…///」
リゼ「そのチノが、ココアが欲しいだろうと思ったものをあげるなら、きっと喜んでくれるさ」
チノ「それを考えているんですが。ココアさんの一番欲しいもの……」
チノ「欲しがっている…」
チノ「…………」
チノ「/////」
一周年の日、当日
チノ「ココアさん、起きてください」
ココア「んー……もう…一口だけだからね……」
チノ「……お姉ちゃん、起きてください」
ココア「」ガバッ!!
チノ「」サッ
ココア「あれ……クレープは?」
チノ「寝ぼけないでください」
ココア「あっ、おはようチノちゃん……って、今日お休みだよね、確か?」
チノ「そうです」
ココア「じゃあもう少しだけ…」
チノ「待ってください、……その……お姉ちゃん」
ココア「!?」
ココア「チノちゃん、今」
チノ「ココアさん、今日は何の日かわかりますか?」
ココア「へ? うーん……何かあったっけ?」
チノ「今日はココアさんがうちに来て一年目です」
チノ「なので、今日はココアさんにプレゼントがあります」
ココア「プレゼント~? なになに~」
チノ「プレゼントは……わ、私です///」
ココア「」
はよ
チノ「今日一日、私がココアさ…お姉ちゃんの妹として過ごします」
ココア「」
チノ「プレゼントなので、ちゃんと頭にリボンもつけてみました。どうでしょう、似合ってます?」
ココア「」
チノ「……ココアお姉ちゃん? どうしたんですか」
ココア「……チノちゃん!チノちゃん!チノちゃんぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!」ムギュー、ホッペスリスリ
チノ「」サレルガママー
ココア「ふぅ……チノちゃんが可愛すぎて愛で空も落せそうな気分だよ」
チノ「なんですか、それ」
ココア「チノちゃんは、今日一日身も心も私の妹なんだよね?」
チノ「そうですよ、お姉ちゃん」
ココア「それじゃあ、朝ごはん一緒に作ろっか」
チノ「はい、お姉ちゃん」
ココア「できたら食べさせっこしようね~」
チノ「/// き、今日は一日妹ですからね……しょうがないですね、お姉ちゃんは」
ティッピー(嬉しそうじゃ……)
チノ「お姉ちゃん、にんじんです。口開けてください」
ココア「チノちゃん、セロリだよ。ほら、あーん」
チノ「」
ココア「」
ココア「うぅ……まずい。でも、協力して苦手を克服っていうのも、なんか良いかも…」
チノ「そうですね。これなら、今日に限らずやってみてもいいかもしれません」
ココア「そう考えると、苦手なものを食べるのもちょっと楽しみかも」
チノ(そう思えばあまり照れずにすみます)
ココア「ごちそうさまー」
チノ「ごちそうさまでした」
ココア「ところで、今日は何か予定あるの?」
チノ「お姉ちゃんの行きたいところに行きますよ」
ココア「んー、じゃあお散歩しよっか」
公園
ココア「大分春らしくなって暖かいねえ…」ポワーン
チノ「ぽかぽかします…」ポワーン
チノ「ココアさん、初めてここに来たとき確か迷っていたんですよね」
ココア「うん……チノちゃん、元に戻ってるよ」
チノ「!? すいませんお姉ちゃん…」
ココア「無理はしなくていいよ?」
チノ「いえ……今日は一日、お姉ちゃんの妹、ですから」
ココア「ん~チノちゃ~ん」モフモフ
チノ「……//」ギュッ
ココア「あっ、またクレープ屋さんが出てるよ」
チノ「中に居るのはシャロさんですね」
シャロ「ココアにチノちゃんじゃない。クレープ食べにきてくれたの?」
ココア「うん♪ シャロちゃんは多趣味……でやってるんじゃないんだよね」
シャロ「そうよ、今月も厳しいからよ! でどれにするの?」
ココア「えーっとねー…」
シャロ「今作るわね」
ココア「前はここにあんこが降って来たんだよね」
チノ「また降ってきたりしないでしょうか」
ココア「まさか~。さすがにもう来ないよ」
シャロ「できたわよ。はいチノちゃん。それにココアも」
ココア「わーい」
空あんこ(フラグ回収に来たぜ!)
ベシャッ
ココア「あ゛ーっ! 今回は一口も食べてないのにーっ!」
シャロ「だ、大丈夫ココア!?」
ココア「だ、大丈夫……うう、服がべたべただよ…」
チノ「とりあえずあっちで拭きましょうお姉ちゃん。シャロさん、お金置いときますね」
シャロ「え、う、うん…(今お姉ちゃんって)」
チノ「さ、行きましょう」
千夜「あんこー、どこー」
シャロ「ちーやー!!」
千夜「あら……なんだか既視感」
チノ「お姉ちゃん、じっとしててくださいね」フキフキ
ココア「うん……ありがとうチノちゃん」
チノ「私のクレープは平気でしたし、一緒に食べましょうか
チノ(あっ…ココアさんのほっぺにまだクリームが…)
ペロッ
ココア「ち、チノちゃん!?///」
チノ「え、あ、すいません! なんだかココアさんが美味しそうで!?」
ココア「美味しそう!?」
千夜「ほほえまー」
シャロ「いいからあんたは掃除手伝いなさいよ」
ココア「うーん、見た目は大丈夫だけど、やっぱりべたべたするし、なんか甘い匂いがするよー」
チノ(ココアさんは普段から甘い匂いがしますけど…)
チノ「一旦帰って着替えてから、今度は服を買いに行きましょう」
ココア「良いね~。じゃあ、早く帰ろっか」
チノ「はい。……あの、手、繋いでもいいですか///」
ココア「勿論だよ」
ぎゅっ
ココア(べたべただからモフモフでこの喜びを表現できない…)
夕方・ココアの部屋
ココア「楽しかったねー」
チノ「はい。まさか着替えたときに財布を忘れるとは思いませんでしたが」
ココア「うっ…ごめんねー」
チノ「全く……しょうがないお姉ちゃんです」
ココア「チノちゃん……今日は一日、ありがとうね」
シュルッ
チノ「あ……」
チノ「ココアさん…どうしてリボンを」
ココア「ほら…チノちゃん、やっぱりちょっと無理してるみたいだったし」
ココア「それにね……お姉ちゃんって呼ばれるのは嬉しいし、そう思ってもらえたら良いけれど…」
ココア「私は、なんにも無理してない、普段どおりのチノちゃんが一番大好きだよ」
ココア「それに、チノちゃんのほうがしっかりしてる気もするし…」
チノ「ココアさん……いえ、ココアお姉ちゃん」
チノ「お姉ちゃんは私にとって、もう立派なお姉ちゃんです」
チノ「ドジなところもいっぱいありますし、ちょっと抜けていますし」
チノ「普段からお姉ちゃんって呼ぶのはちょっと恥ずかしいですが…でも、私もそんなココアさんが、大好きです」
ココア「チノちゃん…」
ココア「ねえチノちゃん、ちょっと来て」
チノ「はい?」
ちゅっ
チノ「」
チノ「な、何してるんですかココアさん!」
ココア「さっきのクレープ屋さんでのお返し♪ 本当にびっくりしたんだよー」
チノ「全くもう…………」
チノ「でも、お返しならそう……しょうがないですね//」
ぴょんぴょんするわぁ
おしまい
ごちうさSSが足りずにキチガイSSまで読み漁ってたら普通のSSが足りなくなったので書くしかないなって。
短いですがここまでです。
ありがとう!よかった!乙
あ
- 激しく乙 -
心ぴょんぴょんした
おつかれぴょん?
ありがとう!癒された!
ありがとう!癒された!
こころぴょんぴょん
お疲れサンバ!
あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~
心ぴょんぴょんしたわぁ……
なんかほっこりしたwwww
乙乙
心ぴょんぴょんしまくった
乙
心ぴょんぴょんして仕方ない
このSSまとめへのコメント
乙
心がぴょんぴょんするんじゃ^~