にこ「1日遅れのバースディ」 (43)
真姫「おはよう、にこちゃん」
にこ「おはよ」
真姫「昨日はごめんなさい」
真姫「親戚の所に行ってて、にこちゃんの誕生日に祝えなかったわ」
にこ「………」
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真姫「それで、プレゼ――――」
にこ「あーあ、真姫ちゃんにこにーの誕生日に会えなくてガッカリだったなー」
にこ「ホントもう、気が利かないっていうかー」
真姫「しょ、しょうがないじゃない!用事があったのよ!」
にこ「でもでもー、にこより大事な用事ってさー」
にこ「ホンット真姫ちゃんって、そんなんだから友達がー」
真姫「」カチン
にこ「ていうのは嘘で、1日遅れでも真姫ちゃんが祝ってくれて、とても嬉し――――」
真姫「なによ!いい年して誕生日のお祝い?ばっかじゃないの!」
真姫「ちんちくりんのクセに!」
にこ「なっ!?」カチン
にこ「どういう意味なのよ!?」
真姫「言ったままの意味よ!私より小さいし胸も無いクセに!」
にこ「し、身長とか関係ないでしょ!?」
にこ「あーもう!あったまきた!もうあんたとは絶対口きかないから!」
真姫「こっちだって!にこちゃんの事なんて知らないわよ!」
にこまき「フン!」プイ
――――――――――――――――
――――――――
――――――――――――
にこ「……ていうことがあったの」
絵里「これはにこが悪いわね」
にこ「分かってるわよ……」
絵里「で、仲直りしたい。と」
にこ「そりゃ……」
絵里「でも、なんて謝ればいいのかわからない。と」
にこ「あんな事言った直後だし、真姫ちゃん怒ってるだろうし……」
絵里「もう、きっと真姫なら大丈夫よ」
にこ「はぁ…………」
絵里(こんなに後悔するくらいなら、ふざけなかったらいいのに…)
絵里「あ、そうだわ」
にこ「?」
絵里「ここはプレゼントで仲直りね」
絵里「今月、駅前にケーキのお店できたの知ってるわよね?」
絵里「そこのチーズケーキが絶品なのよ」
絵里「真姫に渡して、ごめんなさい。ってきちんと謝れば真姫も許してくれるわよ」
にこ「そんなんで……」
絵里「はいはい、それじゃあどうするの?」
にこ「…………」
絵里「決定ね。ほら、早く買ってきなさい」
――――――――――――――――
真姫「うぇ……ひっぐ……」ポロポロ
希(なんかわからんけど、音楽室で真姫ちゃんが泣いてる)
真姫「にこちゃんの……ばか…」
希(にこっち……?ケンカでもしたんかな?)
ガラッ
希「どうしたん真姫ちゃん?」
真姫「………!」ポロポロ
希(目が腫れてる……。きっと、ずっと泣いてたんやね)
希「どこか痛いん?」
真姫「べ……べつに……泣いてなんか……けほっ!けほっ!」
希(ボロボロやん。相当堪えてるっぽい)
希「あー、はいはい。泣いてない泣いてない。ウチは今ピアノに夢中だから」
希「真姫ちゃん見てる余裕ないよー」
希「だから早くこのハンカチで汗を拭いて」
真姫「ぅえ……う……」ポロポロ
希(落ち着いたら、話聞こうかな)
――――――――――――――――
希「なるほどなるほど」
希「真姫ちゃんは、にこっちの事そう思ってたん?」
真姫「そんなわけ……」
希「それじゃ、真姫ちゃんはこのままでいいと思ってるん?」
真姫「………」フルフル
希「じゃあ、どうすればいいか……もうわかるよね?」
真姫「でも……きっと怒ってるわ」
真姫「もう口利かないって……」
希「にこっちも本心やないって」
真姫「でも……」
希「プレゼントまだ渡してないんやろ?」
希「それ渡して、ごめんなさい。これでオッケーやん」
希「それでもにこっちがまだ何か言ってくるんやったらウチが怒ってやるよ」
希「だからいつもの自信満々な真姫ちゃんに戻って、な?」
真姫「………」
――――――――――――――――
にこ「絵里に言われた通りに買ってきたけど……」
にこ「なんて謝れば……」
にこ「許してあげるわ!……何様のつもりよ」
にこ「とりあえず部室にいる絵里に相談しましょう」
ガチャ
真姫「にこちゃ……!?」
にこ「真姫ちゃ……!?」
にこまき「…………」
にこまき(あああああああああ!どうしよう!)
にこまき(絵里(希)が部室なら来ないから大丈夫って言ってたのに!)
にこまき(なんで真姫(にこ)ちゃんがいるのよ!?)
にこまき「………」
にこまき(き、気まずい……!)
にこ(ここは一度外へ……)
トン
にこ「へっ?」
希「頑張ってなー?」バタン
にこ「ちょ!?希!?開けなさい!開けなさいよー!」ドンドン
真姫「あ、ああその………」
真姫「にこちゃ……」
にこ「ああもう、どういう事なのよ!」
真姫「」ビクッ
真姫「…………」ポロポロ
にこ「!?」
真姫「ごめ……ごめんなさ……」
真姫「謝るから……」
真姫「謝るから…なんでもするから……嫌いにならないで…」
真姫「口きかないなんて言わないでよ……」
にこ「真姫ちゃ……」
にこ「こ、これ!」ズイ
真姫「………?」
にこ「あげるわ!」
真姫「ありが…とう」
にこ「ごめんなさい!」
にこ「謝るのはにこの方なの!」
にこ「真姫ちゃんは悪くないわ!」
にこ「本当にごめんなさい!」
真姫「にこちゃん……怒ってないの…?」
にこ「真姫ちゃんこそ……」
真姫「そう、なの……よかったわ……」
――――――――――――
にこ「それにしても」
にこ「真姫ちゃんが泣くなんて思ってなかったわ」
にこ「どちらかと言えば、『許してあげる!』っていうタイプでしょ?」
真姫「なっ……!?」
真姫「そっちの方が良かったのかしら?」
にこ「ううん、そんなことないわ」
にこ「あんな真姫ちゃんなんてとっても貴重だし」
にこ「できれば写真に収めたかったなー」
にこ「あ、でも…にこの脳内カメラにはバッチリだからね」
真姫「も、もう……」
真姫「はい」ズイ
にこ「……なにこれ?」
真姫「プレゼント。1日遅れちゃったけど」
にこ「開けていい?」
真姫「もちろん」
気持ち悪い文章だな
もう書かなくていいよ
にこ「なによ、その煮え切らない返事は」
にこ「もーっと、ちゃんとした感想欲しいなぁー」
真姫「………い、いいわよ!」
真姫「私が選んだのよ?似合ってるに決まってるじゃない!///」プイ
にこ「ふふっ……」クスクス
にこ「じゃあ、今度はにこのプレゼントを開けてほしいなー?」
真姫「そういえば……さっきくれたわね」
パカッ
真姫「これ……!?」
にこ「駅前のチーズケーキ。とっても評判いいみたいだから」
にこ「真姫ちゃんに食べてもらいたいな、って」
にこ「………どうしたのよ?」
真姫「い、いえっ!なんでもないわ!ありがとう!」
にこ「………?」
にこ「あら?そっちの箱もにこのプレゼント?」
真姫「あっ、そっちは……!」
にこ「何が入ってるのかなー?」パカッ
にこ「あれ………?」
にこ「どこかで見たことのあるケーキが……」
真姫「はっ、花陽が教えてくれたの!」
真姫「美味しいって言うから……!」
にこ「…………ふふっ、あはは!」
真姫「な、なによ…?」
にこ「ううん、なんでも」
にこ「せっかくだから一緒に食べましょ」
にこ「うーん、真姫ちゃんの買ってきてくれたモンブランおいしーい」
真姫「確かに美味しいけど、私が買ったっていうの必要?」
にこ「もちろん。ていうか、真姫ちゃんの買ってきてくれたってのが重要」
真姫「もう……///」
にこ「真姫ちゃんが食べてるの食べたいな」
にこ「真姫ちゃん食べさせて」
真姫「はぁ!?」
にこ「さっき、なんでもするって言ってたわよね?」
真姫「そ、それは……!」
にこ「真姫ちゃんが一度言った事を覆したりしないわよねー?」
にこ「あーん」
真姫「ああ、もう………!///」
真姫「えいっ」
にこ「うーん……とっても美味しい」
にこ「今日はとってもいい日ね♪」
おしまい
最後まで読んでいただきありがとうございました。
真姫ちゃんのキャラがなんだかおかしいのは、単純に真姫ちゃんを喋らせるのが苦手なだけです。
それと、予告がどんどんずれてきてごめんなさい。次回こそは予告通りにします。
乙乙
二人ともかわゆい
乙
荒らしは気にせんでいいよ
乙
ええと思うよ
乙
乙であった
真姫ちゃんかわいい
乙
すごく良かった
真姫ちゃんがなにをプレゼントしたのかわからないのはそういう仕様なのかな?
あああああ
ごめんなさい。
>>23と>>25の間が抜けてました。
以下の内容になります。申し訳ありませんでした。
ゴソゴソ
にこ「髪飾り?」
真姫「そうよ。にこちゃんに似合うと思って」
にこ「ありがと。さっそくつけてみるわね」ゴソゴソ
にこ「どうかしら?」
真姫「いいんじゃないかしら」
そして>>30でチーズケーキがモンブランになってしまっています。
色々と申し訳ありませんでした。
誤)にこ「うーん、真姫ちゃんの買ってきてくれたモンブランおいしーい」
正)にこ「うーん、真姫ちゃんの買ってきてくれたチーズケーキおいしーい」
いい甘々だった
乙
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