エレン「小売りはじめました」(6)

エレン「は?どういうことだよ?」

アルミン「だから、そういう指令が下ったんだってば」

エレン「キース教官から?」

アルミン「そう」

エレン「なんでまた…訓練兵団内で小売りをしろだなんてよ…」

アルミン「キース教官曰く、エレンは訓練をがんばってるのはいいんだけど…」

アルミン「それ以外の事柄を蔑ろにし過ぎてるらしいんだ」

エレン「うぐ…まあ、自覚はあるけどよ…」

アルミン「だよね、僕もそう思う」

エレン「だからってさ…」

アルミン「だから、販売を通じて、コミュニケーションを高めろってさ」

エレン「コミュニケーションかよ」

アルミン「期待されてるってことだよ」

エレン「うれしくないけどな…」

エレン「で、売るものって確か…医薬品…だっけ?」

アルミン「うん、訓練兵団でも必需品だしね」

エレン「それって勝手に俺が売って大丈夫なのか?」

アルミン「既に許可済みのやつだかあ、エレンが売っても問題ないってさ」

エレン「おいおい…」

アルミン「このご時勢だからね、あいまいな点も多いってことかな」

エレン「は?」

アルミン「なんでもないよ」

エレン「くそ…本当にするはめになるのかよ…」

アルミン「がんばってねエレン。最初は仕入れは教官たちがしてくれるみたい
だけど、慣れてきたら卸売りの人とも交流しとけってさ」

薬局にあてがわれた小屋

エレン「意外と多いな…商品覚えるのも大変だし…訓練の後にこれ経営
すんのかよ…」

ガチャ

ライナー「ふう、今日の訓練もなかなかだったな」

ベルトルト「そうだね」

エレン「いらっしゃい…て、お前らかよ」

ライナー「おお、本当に店員してるんだな、エレン」

ベルトルト「けっこうサマになってるよ」

エレン「うれしくねぇ…」

期待

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