エレン「は?どういうことだよ?」
アルミン「だから、そういう指令が下ったんだってば」
エレン「キース教官から?」
アルミン「そう」
エレン「なんでまた…訓練兵団内で小売りをしろだなんてよ…」
アルミン「キース教官曰く、エレンは訓練をがんばってるのはいいんだけど…」
アルミン「それ以外の事柄を蔑ろにし過ぎてるらしいんだ」
エレン「うぐ…まあ、自覚はあるけどよ…」
アルミン「だよね、僕もそう思う」
エレン「だからってさ…」
アルミン「だから、販売を通じて、コミュニケーションを高めろってさ」
エレン「コミュニケーションかよ」
アルミン「期待されてるってことだよ」
エレン「うれしくないけどな…」
エレン「で、売るものって確か…医薬品…だっけ?」
アルミン「うん、訓練兵団でも必需品だしね」
エレン「それって勝手に俺が売って大丈夫なのか?」
アルミン「既に許可済みのやつだかあ、エレンが売っても問題ないってさ」
エレン「おいおい…」
アルミン「このご時勢だからね、あいまいな点も多いってことかな」
エレン「は?」
アルミン「なんでもないよ」
エレン「くそ…本当にするはめになるのかよ…」
アルミン「がんばってねエレン。最初は仕入れは教官たちがしてくれるみたい
だけど、慣れてきたら卸売りの人とも交流しとけってさ」
薬局にあてがわれた小屋
エレン「意外と多いな…商品覚えるのも大変だし…訓練の後にこれ経営
すんのかよ…」
ガチャ
ライナー「ふう、今日の訓練もなかなかだったな」
ベルトルト「そうだね」
エレン「いらっしゃい…て、お前らかよ」
ライナー「おお、本当に店員してるんだな、エレン」
ベルトルト「けっこうサマになってるよ」
エレン「うれしくねぇ…」
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