リヴァイ「絶対に裏切らないお前が心の底から信用できるやつを出来るだけ多く連れてこい」
エレン「どういう意味ですか?」
リヴァイ「そのままの意味だ。明日までにここに連れてこい。分かったな」
エレン「あっちょっへいちょ……行っちゃった」
エレン「信用できるやつ?兵長は何をするつもりなんだ?」
エレン「あ、先輩達に聞いたら何かわかるかも知れない」
ペトラ「エレンどうしたの?」
エレン「ペトラさん!あの質問があるんですが」
ペトラ「いいよ。私に答えられる範囲なら出来るだけ答えるわ」
エレン「あの、先程兵長に明日までに信用できる人間を連れてこいと言われたのですが」
ペトラ「明日まで?……そう、そういうことね」
エレン「ペトラさん?」
ペトラ「今のところ私には何も言えない。でもこれだけは言えるわ」
ペトラ「私たちを信じて」
ペトラ「そしてあなたが信じられる人を連れてきて」
エレン「それだけじゃ何も分かりませんよ……」
ペトラ「ごめんね」
エレン「ということがあったんだ」
アルミン「なるほど。それで僕のところに来たんだね」
エレン「ああ。信用できるやつって聞いたときに真っ先にお前が浮かんだ」
アルミン「そっか、ありがとう。でもミカサは?」
エレン「いや、あいつは…」
アルミン「エレン?まさかミカサが信用できないの?」
エレン「そんなわけないだろっ!」
アルミン「うん、だよね。分かってるよ。それで何でミカサがいないの?」
エレン「……何でこんな指令が下されたのか未だに分かってないんだ」
アルミン「話を聞く限りじゃそのようだね」
エレン「だから、そのだな」
アルミン「うん、だから?」
エレン「お前分かってて言ってるだろ」
アルミン「そうかもしれないね」
エレン「いつからそんなに性格悪くなったんだよ。優しかったアルミンカムバック」
アルミン「あはは。それで?」
エレン「だから、あいつを危険な目に遭わせたくないっていうかさ」
アルミン「うん」
エレン「……っ家族は守りたくなるものだろ!」
アルミン「うん、そうだね」
エレン「お前なんなんだよ。ずっとへらへらしやがって」
アルミン「そんなにへらへらしてる?あ、因みに何で僕には話したの?」
エレン「だってお前は家族っていうより仲間みたいだし」
エレン「いや、もちろんミカサも仲間なんだがアルミンにはずっと隣に立っていて欲しいというか、親友だし」
エレン「あーなんかすっげー恥ずかしくなってきた」
アルミン「なるほどね。そういうことらしいけどミカサはどう思う?」
エレン「は?」
ミカサ「話は聞かせてもらった」
エレン「は?どこから?」
ミカサ「最初から」
アルミン「エレンは僕と二人きりで話があるって言ったけどこういうことになるんじゃないかと思ってついてきて貰ってたんだ」
エレン「じゃあ、今までの話も全部…」
ミカサ「聞かせてもらった」
エレン「うわああああああ!!!!忘れろ忘れろ!何かかなり恥ずかしい!」
ミカサ「どうして恥ずかしがる必要があるの?私はエレンの話を聞いてとても嬉しかった」
エレン「いや、お前はそうでも俺は恥ずかしいんだよ!」
ミカサ「それにエレンの話を聞いて明日は私もついて行こうと思った」
エレン「は?お前俺の話ちゃんと聞いてた?」
ミカサ「聞いていた。エレンは家族を守りたいと言った。私にとってもエレンは家族。だからエレンを守りたい」
エレン「いや、そういうのは男の役割っていうか」
アルミン「今この時代において男とか女とか関係ないよ。守りたいものが目の前にあること。それを守りぬく強さがあること。それが大事なんじゃないかな」
ミカサ「私たちの中で一番頭がいいアルミンがこう言ってる。私はもう二度と家族を失いたくない。勿論アルミンも」
エレン「そうはいっても何があるかわかんねーんだぞ?」
ミカサ「エレン説得のためとはあのチビの言葉を使うのは腹立たしいがあのチビは出来るだけ多く連れてくるように言ったとエレンは言った」
ミカサ「ので私も連れて行くべきだと思う」
エレン「お前チビチビ言い過ぎだろ」
ミカサ「でもあのチビがチビであることには変わりない」
エレン「ミカサ…」
アルミン「それでエレンはどうするの?」
エレン「……あーわかったわかった。明日はミカサも一緒に行こう」
ミカサ「そう、それがいい」
アルミン「よかったねミカサ。それにエレン、多分明日は大した危険もないと思うよ」
エレン「どうしてそう思うんだ?」
アルミン「うーん。カン?」
エレン「なんだそりゃ」
アルミン「それにしても意外だったな」
エレン「何が?」
ミカサ「私もそれが不思議だった」
エレン「だから何が!?」
アルミン「だよねー」
エレン「俺を無視するなよ」
ミカサ「どうどうどう」
エレン「俺はジャンじゃねえ!」
アルミン「ジャンだって馬じゃないからそれじゃなだめられないよ
アルミン「いやね、エレンならみんな信じられる仲間です!とか言って全員に話そうだのになと思って」
エレン「勿論みんな信じてるさベルトルトのこともライナーのこともサシャのこともコニーのこともマルコやジャンやユミルやクリスタ、それにアニも、他のみんなだって信じてる」
アルミン「だよね」
エレン「104期生に裏切り者がいるとか言われたとしても絶対にありえないと言い切れるくらいみんなを信じてる」
アルミン「そっ、か」
エレン「アルミン?」
アルミン「いや、何でもない」
エレン「でもさ、信用って一方通行じゃできないっていうかさ、うまく言えないけど」
ミカサ「大丈夫。言いたいことは何となくだけれど伝わる」
エレン「そうか?」
エレン「まぁだからお互い信じ合えなきゃ意味がないと思うんだ」
エレン「でも今は俺すら自分のことを完璧には信じられないから俺があいつらを信じてるからってあいつらにも俺を信じてくれることを望むのはお門違いじゃないかって思うんだ」
ミカサ「それでも私はエレンを信じている」
エレン「知ってる。俺もミカサとアルミンを信じてる。それに、だからこそお前らが信じてくれている俺のことも少しは信じられるんだ」
アルミンの言動から女型が出た後かと思ったがペトラさん生きてるんだよな
怪しいミン
アルミン「そっか」
エレン「なんだその我が子を見守る母のような微笑みは」
アルミン「いやエレンもちゃんと考えてるんだと思って」
エレン「お前結構俺をバカにしてるだろ」
アルミン「そうでもないよ」
エレン「そうでもないってなんだよ!否定しろよ!」
翌日
エレン「リヴァイ兵長!」
リヴァイ「……エレンか」
エレン「はい。えっと言われたとおりついてきて貰いましたけど」
リヴァイ「二人か」
エレン「はい。それで今日は何を行うんですか?」
リヴァイ「エルヴィンの所へ行け。あいつが説明してくれるはずだ」
エレン「あ、はい!」
ミカサ「あのチビの言うことは要領を得ていない」
ミカサ「あのチビからとくに説明もなくエルヴィン団長からの指示を仰ぐのなら昨日の時点でエルヴィン団長の元へ行くよう言っていればよかった」
アルミン「まぁまぁまぁまぁ」
エレン「とりあえず団長に話を聞けばいいんだろ?どこにいるんだ。あの人影薄いから見つけにくいんだよな」
アルミン「エレン……」
エレン「あ、いた」
エルヴィン「やぁ、エレンたちか」
エレン「はい!あの、今日は一体何があるんですか?」
エルヴィン「第8回裏壁外調査だ」
アルミン「?壁外調査は既に50回以上しているのでは?」
エルヴィン「それは壁外調査だ。今回行うのは裏壁外調査」
ミカサ「何が違うんですか?」
エルヴィン「壁外調査は主に巨人に関することを調べるために行う」
エルヴィン「しかし裏壁外調査は肉の確保のために行う」
エレン「肉、ですか?」
エルヴィン「そうだ。そしてその肉はこの壁外調査に協力してくれた者だけで分ける」
エレン「そんなことしていいんですか!?」
エルヴィン「勿論よくないさ。だからリヴァイに言われただろ?信用できる者を連れてこいと。誰かに密告されたら大変だからね」
エルヴィン「まぁバレたときはバレたときで肉でもばらまいておけば壁内でのうのうと過ごしてる類の人間は肉に目を奪われて責めることも忘れるとは思っているけどね」
エレン「」
ミカサ「」
アルミン「」
ペトラ「失望したって顔だね」
エレン「ペトラさん!?」
ペトラ「珍しい反応じゃないよ」
ペトラ「世間が言うような税金泥棒にしか見えないでしょ」
ペトラ「でもこのくらいの楽しみはあってもいいと思わない?」ニコ
終わりです
ペトラの「税金泥棒にしか~」をやりたかっただけなので先は考えてないしそこに至るまでの過程に特に意味もありません
やおいですみませんでした
>>13
アルミンはただ昔は自分しか友達がいなかったのに今では信じられると言える友達がエレンに出来たのだなと
なんとも言えない気持ちをかみしめてるだけです
時間軸を間違えたとかではありません
決して
終わりです
ペトラの「税金泥棒にしか~」をやりたかっただけなので先は考えてないしそこに至るまでの過程に特に意味もありません
やおいですみませんでした
>>13
アルミンはただ昔は自分しか友達がいなかったのに今では信じられると言える友達がエレンに出来たのだなと
なんとも言えない気持ちをかみしめてるだけです
時間軸を間違えたとかではありません
決して
断じて
絶対
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