【ヱヴァ落語】酢豆腐【破】(40)
ビューッウッティッフルボッーイ じぶーんのー
うーつーくっしっさ まどぅあすいるぁぬあいぬおー
お待たせ 皆さん、今日はミサトさんが小話をしてあげまーす
お酒は本当にいいわよねえ、もうリリンの生み出した文化の極みって感じかしら
でも毎日ガブガブ飲んでるとだんだん体のなかが痛んでくるのよね~
昔は少し飲んだだけで気持ちよく酔えたのに最近はちょっち飲んだくらいじゃなんだか
ただただ体がだるいだけになっちゃったのよね
飲む量を増やすと酔えるんだけどその量も年々増えちゃうのよねえ
量が増えるとなんだか感情が高ぶっちゃうからなのか
一人で飲むのが異様に寂しくなるのよ、あたしこのまま一人で死んでいくんじゃないかなあって…
ちゃんと結婚できるかな…
はあ…今からするお話しはやっぱりお酒はみんなで飲まないとねってお話しなんです…
ミサト「ちょっと~シンちゃんお酒の準備できた」
シンジ「はい、今カヲル君が酒屋さんに買いに行ってくれてます」
ミサト「あ~彼、色んな人に顔が利くからね、ツケで買ってきてくれるでしょう、シンちゃ~ん、いい友達持ったわね、大人のキスしてあげようか?」
シンジ「はは…飲む前からもう酔ってるんですか?」
ミサト「んもう、付き合い悪いわね~」
ミサト「レイ~お湯は温めてくれた~?」
綾波「はい…」
ミサト「うーん、サンキュ!悪いけどそのまま火の様子見ててね」
綾波「ポカポk…暑い…」
ミサト「マリ~、流しに湯のみがあるでしょう?人数分こっちに持ってきて~」
マリ「ヘイヘイ、上官殿~もってきましたでありますですあります~」
ミサト「よくぞやった、褒めて遣わすでございますでありますであります~っと」
ミサト「こんなもんかしら?あ、そうだアスカおもてに水撒いてきて」
アスカ「え~!なんであたしが~?」
ミサト「お願~い、美人にしか頼めないの、この通り」
アスカ「ったく、めんどくさいわね…」
ミサト「ありがとう!風が冷たくなって気持ちいいのよね~、でも水を撒きすぎると道がぬかるんじゃうから気を付けてね」
カヲル「お酒」
加持「持ってきたぜ」
リツコ「なんであたしまで…」
ミサト「や~ん三人共愛してるー」
ミサト「さあさあ、みんなこっちに集まって」
アスカ「何よ、まだなんか仕事押し付ける気?」
ミサト「そんな訳ないでしょう、これからみんなで決めたいことがあるのよ」
リツコ「あら、何かしら?リョウちゃんとの式の日取り」
ミサト「ぶっぶー、こんなチャランポランとは結婚しませんよーだ」
加持「はは…まいったね、こりゃ」
ミサト「お酒は手に入ったわ」
シンジ「そうですね、カヲル君のおかげだよ、ありがとう」
カヲル「君が笑ってくれるなら僕はなんだってするよ」
アスカ「ふーんじゃあ、あんた裸踊りしなさいよ」
シンジ「なんでそうなるんだよ」
アスカ「良いじゃない!絶対あんた笑うわよ」
シンジ「笑わないよ!カヲル君がまにうけたらどうするのさ!カヲル君気にしなくて…」
ミサト「なにスッポンポンになってんのよ!!」
シンジ「か、カヲル君!冗談だから早く服着て!」
カヲル「おもしろかったかいシンジ君」
シンジ「はは…そうだね…」
綾波「9cm」
シンジ「綾波も大きさ言わなくていいから…」
ミサト「ゴホンっ!話しを戻すわよ、お酒もあるでしょう」
ミサト「それにお湯も湯のみもあって熱かんもすぐにできるし」
ミサト「それに打ち水もしたから涼しく飲める環境もある」
ミサト「しかーし!我々には一つだけ足りないものがある!」
マリ「上官!いい年して大きい声出さないで欲しいにゃ!」
ミサト「いいのよ!29なんてまだ若者なんだから…そう…ワカモノ…」
ミサト「と、とにかく一つ足りないものがあるのそれはー…ハイ、シンちゃん!」
シンジ「え?えっと…おつまみ?とかかな?」
ミサト「だ―い正解!そうおつまみが無いのよ」
加持「酒飲みに肴はいらねえって言葉を知らねえのか?たまにはそういう飲み方も粋だぜ」
ミサト「ダ・メ・よ、絶対!例え食べないとしても目の前に何か無いと寂しいじゃない1」
アスカ「そうねー、何か無いとみみっちくてしょうがないわね、バカシンジひとっ走りなんか買ってきなさい!」
シンジ「そうしたいのは山々なんだけど…」
ミサト「シンジ君あたしから説明するわ、アスカ今日は何日かしら?」
アスカ「今日は確か…24日…ハッ!」
ミサト「そう、給料日前なの、だから全員懐がかなり寂しいの…」
ミサト「という訳で、何か安くておいしいおつまみを考えましょうってことよ」
加持「はあ…なにかアイディアないか?」
マリ「ほいほいのほーい」
加持「お!何かいいのがあるのかマリ?」
マリ「うん、かなりイけてると思うよ、あたしはこれ以上のおつまみは無いんじゃにゃいかとにらんでるんだ」
加持「ほお~すげー自身だな、言ってみてくれよ」
マリ「ふっふっふ…ズバリお刺身!」
ミサト「は?」
マリ「アレ?日本には無いのかにゃ?生の新鮮な魚をせうゆにつけてパクッと…」
ミサト「誰かあのブァカを黙らせて…」
アスカ「ラジャー」
マリ「ふごっふご…言論の自由を!」
ミサト「刺身がうまい事なんて知ってんのよ!金がないっつってるでしょうが!」
マリ「てへ、そうでした」
シンジ「あの…ぬか漬けなんかどうでしょうか?」
ミサト「シンちゃん気持ちは嬉しいけど、ぬか漬けはこの前全部食べたでしょう…アスカが」
アスカ「あれ癖になるのよね~」
シンジ「はい、でも奥の方に忘れられたぬか漬けがありそうな気がするんです」
ミサト「それは本当?」
シンジ「確信はありませんが…」
ミサト「もしあったとしたら大変な戦力ね…何日漬けかわからないけど、洗ってしまって切っちゃって、匂いを取るために水に付ければ…いける!」
カヲル「かつお節やゴマがもしあれば、かなり贅沢なおつまみになるね」
アスカ「さ、無敵のシンジ様早くその古漬けとってきてよ」
シンジ「な、なんで僕が…僕が考えたんだから他の人…アスカがとって来てよ!」
アスカ「嫌よ、ぬかの匂いが手に染み付いたらお酒楽しめないもの」
シンジ「僕だっていつもぬかをこねてるんだから偶にはゆっくりしてたいよ」
アスカ「いいからあんた行きなさいよ、言いだしっぺでしょう」
シンジ「言いだしっぺだからこそ行きたくないんだよ!ネルフだって作戦を考える人とヱヴァで戦うパイロットは別々じゃないか!」
アスカ「あんたバカァ!料理と使徒との戦いは別よ!ここは戦場じゃないのよ!」
綾波「待って、主夫にとって台所は戦場よ」
リツコ「レイ…話しをこじれさせないで…」
ミサト「じゃあ加持君取って来てよ」
加持「ああ…取りに行きたいのは山々なんだが死んだ弟が遺言でどんな事があってもぬか味噌を触るなといわれてな…」
加持「以来俺はぬかを触っていない…」
ミサト「もう、なんかあんた…いいや…」
ミサト「マリ、頼めるかしら?」
マリ「脱出…」ダダっ
綾波「させない」ガシ
マリ「ふべっ!ああーなにすんのさー!無理だってあたしぬか味噌大っ嫌いだもん!」
マリ「ほら、ぬか味噌って発音しただけで腕に…」
綾波「鳥肌が立ってる」
マリ「ほらー、聞いただけでこれなんだから手なんてツッコんだら死んじゃうよー」
綾波「あなたは死なないわ…特に根拠は無いけど」
ミサト「うーん…じゃあレイ…お願いでき」
綾波「」ペチーン
シンジ「はやなみ---!!なんで僕にビンタしたの!!?」
綾波「ぬかに手を突っ込むの…嫌だったから…」
シンジ「口で言ってよ、手を出すにしてもせめて対象はミサトさんに定めてよ…」
カヲル「しょうがない…僕が…」
ミサト「よっ待ってました!人の嫌がる事を進んでやる!かっこいいー」
カヲル「僕が出すわけじゃないけどココに古漬けが出てくればいいんだろう?」
カヲル「大丈夫、僕に任せていおいて、今から棒の言う通りに動いてね」
カヲル「やあ、鈴原君」
トウジ「んー?渚やないか?それに皆様も集まって…」
カヲル「ちょっと寄って行かないかい?みんなで夕涼みがてらお酒を酌み交わしているんだ、君もどうだい?」
トウジ「寄りたいんやけど、ちょっと用があってな、ほなな」
カヲル「そうか…残念だけどしかたないね…」
トウジ「すまんな、この埋め合わせはいつかするで」
カヲル「頼むよ、さて皆としていた鈴原君についての話しの続きを始めよう」
トウジ「ん?」
カヲル「ああ、気にすることないよ、君がとても異性を引き付ける才に秀でているという事を話していただけさ」
トウジ「おいおい、ワシがけーへんからって嫌味かい」
カヲル「事実を話しているだけさ、君の事を思っている女性がいて僕らに君の話しばかりをしてくるのにうんざりしているという話しをみんなと」
トウジ「へ、へえ~そ、そうなんか~」
カヲル「ふう、引きとめてしまったね、さようなら」
トウジ「あ、あの~」
カヲル「どうしたんだい?」
トウジ「ちょっとだけ寄って行こかな?」
カヲル「おや?用はいいのかい?」
トウジ「ちょっと此処に寄ってからいこかな、おじゃましますー」
アスカ「ちょっと!なに割り込んできてるのよ!ただでさえ狭いのに!何よ!」
トウジ「あのな…今言うてたやつや」
カヲル「なんだい?」
トウジ「ワイを思っているおなごがいるとか…なんとか…」
アスカ「ああ、ヒカリの事ね」
トウジ「い、委員長がなんやて!」
アスカ「あの子としゃべってたら鈴原、鈴原って本当うるさいのよねえ」
トウジ「ほ、ほえー」
シンジ「トウジ鼻の下がありえないくらいに伸びてるよ」
アスカ「それであんまりうるさいから聞いてみたのよ、鈴原の事好きなの?って」
トウジ「そ、それでなんて言ってたんや」
アスカ「ちょっと!顔近いわよ!」
トウジ「す、すまん、それで!」
アスカ「ヒカリの性格からいって顔を赤らめて下向くと思ってたんだけど、開き直って大好きってね」
トウジ「ほーほーほーうわっはっはっははっはーい!!」
マリ「よかったね、大阪君 !」
アスカ「まだ続きがあるわよ!あいつのどこを好きになったのって聞いたの」
トウジ「うん!うん!そうしたら」
アスカ「全部って!」
トウジ「わしにも春がきたんじゃー!」
アスカ「特にあんたの人に何か頼まれたら絶対に嫌って言わない優しいところなんだってー」
トウジ「ほうか!ほうか!やっとわしの料簡が世間につたわってきたか!」
カヲル「それで此処にいる全員が君に頼みたいことがあるんだよ」
トウジ「なんや!言うてみい!男鈴原!なんでも引き受けたるわい!」
トウジ「なんや?三号機のパイロットでもやれ言うんか?」
リツコ「今回はいいわ」
トウジ「なんや?センセに制服でも貸すんか?」
シンジ「サードインパクトの後に頼むよ」
カヲル「実はぬか味噌の中から古漬けを取って来て欲しいんだ」
トウジ「おう!任せと…うーん…うん?…うーーーーん、ほなまたな」
ミサト「ああー待って待ってー!」
トウジ「なんやねんぬか味噌ってあんなんに手つっこんだら臭いとれへんくなるわ、病院の妹に臭い言われるわ!」
カヲル「さっきやってくれると言ったよね、よろしく頼むよ」
加持「男は冗談にも責任をもたないといけないんだぜ、少年」
トウジ「すまんかった、みんな、わし無理や、ぬかかき回すなんて女の仕事や!」
アスカ「まーた屁理屈を」
トウジ「要はつまみ買う金がないんやろ?わしが金出すさかい堪忍してや」
マリ「ふーん、まあいいんじゃにゃいの?んで大阪君いくらだすの?」
トウジ「せやなこれくらいでどうや?」
リツコ「ふーんそれならスルメイカ用の養殖所が二軒買えるわね」
トウジ「何桁まちがえとんねん!これくらい言うたらこれくらいやろ!!」チャリンチャリン
ミサト「えーこれじゃあの薄いカツみたいな奴も買えないじゃない、もう一声」
トウジ「ほなこれでどうや!」チャリン
加持「すまないがやっぱりぬか床を…」
トウジ「ええーいこれでどうや」チャリンチャリンチャリン
アスカ「チッ、しけてるわね、まあこれで勘弁してあげるわよ」
トウジ「うう…わいの全財産が…」
マリ「まいどありーお出口はあちらー」
トウジ「なんや金出したのに一杯も飲ませてくれへんのかい?」
アスカ「なーに甘ったれた事言ってんのよ?妹さんが待ってるんでしょ!早く言ってやりなさいよ」
トウジ「鬼ー!アクマー!」
綾波「待って鈴原君、実はオペレータの伊吹さんが…」
トウジ「もうその手には引っ掛からんわ!あほー!」
ミサト「ひい、ふう、みい、こんだけあればおつまみが買えるわねー」
シンジ「あ!今思い出したんですけど昨日豆腐が余りましたよね」
アスカ「そういえばそうね、もったいないからかたずけといたわよ」
シンジ「ありがとうアスカ、その豆腐はどこにかたずけたの?」
アスカ「ふふーん、ネズミに食べられないように釜に入れて川の中につけておいたわ」
シンジ「それじゃ流されちゃうよ!」
マリ「実はあたしが流されないように重石の石を乗っけときました、ほいコレ」
アスカ「あんたバカァ!そんな事したらお豆腐潰れるじゃない!」
マリ「あ!」
シンジ「あ!じゃないよ!この場合二人ともバカァ!だよ!」
ミサト「この季節だしもう…食べれないでしょうけど見てみるわ、うっ…」
マリ「どれどれ…うっ…凄いにおい…わんこ君のアソコの裏みたいな匂い…」
アスカ「ハ、ハア!?あ、あんた達あたしの居ない所でなんてこと!!?」
シンジ「し、知らないよ!真紀波!変な嘘つかないでよ!」
マリ「天井のシミを数えてる間に終わるってのも…嘘だったもんね」
シンジ「し、知らないよ!なんだよそれ!」
アスカ「この裏切り者―!」ボカボカ
シンジ「痛いよ!真紀波の嘘だって!離してよ!」
マリ「ふふーん、2人とも純粋で可愛いなあもう・・」
加持「さてと…匂いが移ると困るし捨ててくるとするか」
ミサト「そうね…その匂いが移るのはかなり、あ…加持くーんちょっち待って」
加持「なんだ?行ってきますのチューか?」
ミサト「黙って戻ってきて!それは…そっち置いておいて」
ミサト「いい余興を思いついたの…誰か司令を呼んできて」
シンジ「嫌ですよ!僕、あの人苦手なんです、あんなに嫌な人他に知らないくらいに…水泳の授業の次にあの人苦手なんです」
アスカ「変な物と並べたわね」
ミサト「ふふふー、あの人をここに呼んでからね、あの豆腐を食べさせるのよ」
リツコ「あんな匂うもの食べるかしら?」
ミサト「食べるわよ!まあ話しの持っていき方次第でしょうけど…みんな協力してね」
ミサト「あらー司令じゃないですかー」
ゲンドウ「どうした、こんな所で?」スタスタ
ミサト「ちょっ…素通りしないでくださいよ~、たまには飲んでいきませんか?」
ゲンドウ「いや、君たちの邪魔になりそうだ…失礼する」
シンジ「そ、そんな事無いよ…父さんも来なよ…」
ミサト「たまには部下との親睦を深めるのもいいと思いますよ、ついでに父子の親睦も」
ゲンドウ「私は…いや…そうしよう、おじゃまする」
ミサト「さあさあ、遠慮しないでくださいね~」
ゲンドウ「ああ…」
ゲンドウ「ふ…」二ヤリ
ゲンドウ「美男美女が勢ぞろいだな」
加持「はは、お世辞なんていりませんよ、誰も碇司令には敵いませんし」
ゲンドウ「口が笑っているぞ」
リツコ「まさか、それに顔だけじゃなくて中身もいいですものね、惚れた女性に振られた経験はございませんでしょう?」
ゲンドウ「そうなるかもな…」
アスカ「それにいっつも高そうなレストランに通うくらいの美食家だなんて本当あたしも惚れちゃいそうです」
ゲンドウ「あんな所いつでもつれていってやろう」
ミサト「司令位のグルメになるとなにを食べてもそんなにおいしくはないでしょう?」
ミサト「最近食べたものでおいしかったものってございますか?」
ゲンドウ「そうだな言われてみれば最近はうまいと感じたことは…無いな」
ゲンドウ「できるだけ新しい…珍しいものを取るようにしている」
ミサト「そうなんですか…さっきのものなんて丁度いいんじゃない」
ゲンドウ「なんだね」
ミサト「いや~さっき、偶然頂いたんですが、舶来の珍しいものらしいんですよ」
ゲンドウ「ほお」
ミサト「食べてみたいんですけど、価値も名前もわからないようなあたし達が食べるのはもったいないかなって」
ミサト「そこに丁度司令が通りかかって下さって、よかったら見て頂けませんか?」
ゲンドウ「いいだろう…見せてくれ」
加持「こ、こちらにウエーなります…」
ミサト「ゲホッ…な、なにかご存知ですか」
ゲンドウ「これが…よく手に入れたな…」
ミサト「は、はい…これって食べ物なんですかね?」ニヤ
ゲンドウ「ああ」
アスカ「ブフッ」
マリ「プププ…姫…ダメだよ」
ミサト「食べたことはありますか?」
ゲンドウ「ああ、2度程食したが忘れられない味だ」
カヲル「それはよかった」ニッコリ
ゲンドウ「え?」
ミサト「そうね、こういうものは価値のわかる人が食べた方がいいものね、司令どうぞお召し上がりください」
ゲンドウ「そうか、気遣いに感謝する、一ついただこ…ウッ…くs…」
ゲンドウ「ング…ではありがたくいただいて夕食の前菜にでも」
シンジ「父さん、そんな事言わないで食べてみてよ」
ゲンドウ「何故だ?」
シンジ「だってどこかでそれを出されたときに食べ方が分からなかったら僕ら恥をかくじゃないか」
シンジ「みんなもいっしょに頼んでよ、お願い」
一同「お願いします」
ゲンドウ「そ、そうか…で、では一つ…一つ食べようか…ウグ」
ゲンドウ「スプーンを…」
ミサト「スプーンですか?うちにあったかしら~?」
ゲンドウ「無いなら無いでいい、無いなら帰る!」ニヤ
ミサト「お!ありましたどうぞ」
ゲンドウ「」
ゲンドウ「で、で、ででは…い、ただくと…しよう…グヘッ」スッ
ゲンドウ「ううー、ゲホッゲホ…目にピリピリとくる…刺激が、なんとも言えん…うえ」
ゲンドウ「ま、ず香りを楽しむのだ…ハアハア…うっ…グ…」
ゲンドウ「い、いくぞ、う…うう…おえ…」パク
ゲンドウ「」
ゲンドウ「」
ゲンドウ「」
ゲンドウ「」
ゲンドウ「」
シンジ「父さん?」
リツコ「暴走?」
マリ「違うでしょ」
ゲンドウ「」ニヤ
ゲンドウ「ううう……グワアアアアア…げほっげほげっほげほ…おつだな」ハアハア
ミサト「すごい…あれを…喰った?」
アスカ「ププ、司令それ…何て名前の料理なんですか」ニヤニヤ
ゲンドウ「酢豆腐だ…」
加持「うまい名前を付けたもんだ…老人たちがだまっちゃいませんぜ」
ミサト「よかったら、どんどん召し上がってくださいよ」
ゲンドウ「いや…ゲホッ…酢豆腐は一口に限るものだ」
おあとがよろしいようで
ミサト「は~緊張したわ~、シンちゃん、私の落語どうだった?」
シンジ「えと…あの…よかったと思いますよ」
ミサト「あら、目も合わせてくれない、こりゃ反抗期到来かしら?」
アスカ「目を合わして欲しかったらその服、着替えてくれば?」
アスカ「バカシンジには刺激が強すぎるんでしょ?」
シンジ「べ、別にそんな事無いよ!む、胸くらい…」
ミサト「ごっめーん、お姉さんの大人の魅力に当てられちゃったか~?ちょっち着崩しすぎたもんね~」
リツコ「まあ、そのおかげで男性のお客様が多かったけどね、よかったわよ、ミサト」
ミサト「本当、男って単純よね~少し胸だしただけでこんなに釣れるんだから」
リツコ「そうね、チケットの売り上げも今の所あなたが一番よ」
冬月「ああ、葛城君ほんとうにありがとう…ありがとう、おかげで私もネルフに残ることができたよ」
ミサト「嫌ですねえ~副指令の話しのアレンジがよかったからですよ」
シンジ「あ、父さんお疲れさま」
ゲンドウ「ああ、シンジ私の演技はどうだった?」
シンジ「うん…すごく良かったよ」
ゲンドウ「そうか…」二ヤリ
冬月「碇、最近表情が明るくなってきたな」
ゲンドウ「そうでしょう冬月先生」
アスカ「明るく?」
マリ「シー、主観の問題にゃ」
カヲル「シンジ君、今日はこの後暇かい?」
シンジ「え?カヲル君?」
カヲル「おいしいアメリカンを出す喫茶店を見つけたんだ、よかったら一緒に」
シンジ「ご、ごめん今日は…その…あの…聞きたいラジオがあるんだ!だから」
カヲル「君は嘘がヘタだね」ギュ
シンジ「ひっ!」
カヲル「おとうさん、シンジ君を借りますね」
ゲンドウ「ああ、シンジを頼むぞ」
シンジ「え?父さん!助けてよ!父さん!」
ゲンドウ「シンジ、家に引きこもってばかりじゃなくてたまには友達と遊ぶんだ」
シンジ「違うんだ!父さん!」
カヲル「イってきます、おとうさん」
ゲンドウ「ああ」
シンジ「なんでだよ!なんで僕ばっかり!」
冬月「お前の息子も元気になってよかったな、あんなにはしゃいで」
ゲンドウ「ああ、いい傾向だ、シンジも明るくなってきた」
アスカ「…ご愁傷さま」
マリ「明日会ったらボラギノール渡さないと…」
綾波「二丁目の角を曲がった…」ピッ ピッ ピッ
ユイ「まあ…人生何事も経験ですからね…葛城さん、よろしかったら次回予告お願いします」
ミサト「りょうかいでーす」
ミサト「公演の収入に己の欲をぶつけるゲンドウ そして語られぬ所得税 だが日本国内外より飛来する公演の客は 人々に利益を捨てさせた 次回【ヱヴァ落語 q】この次もサービスしちゃわよ!」
綾波「橋をくぐって…ホテルの方ね…」タタタ
マリ「おっ!発信機か~、無口ちゃんやるね~」タタタ
アスカ「あ、バカ!アタシを置いてくな」タタタ
乙
酢豆腐と薬缶聞きながら待ってた
グラサン光らせて鼻水垂らしてる司令が見えたよ
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