男「人の好感度が見える」(39)
突然だが俺には人の好感度が見える
これに気付いたのは5年生の時
それまでは人の頭の上に数字がかいてあるだけで
意味なんかはわからなかったしそれが普通だと思っていた
突然放課後、女の子に呼び出された
話しかけてきた途端頭の上に数字が出てくる
その数字は「88」だった
「男くんが好きです。付き合って下さい!」
この時から俺はこの数字が好感度だと知った
話を現代に戻そう
あれから数年が経ち俺はいま高校生になった
今は教室の壁にもたれかかって他人の好感度を見ている
ただし好感度が見える条件がある
今、ある女の子が友達に話しかけた
すると、話しかけた女の子の頭上に数字が出る
「64」
これは話しかけた側が話しかけられた側に対する好感度である
同性の「64」ということは普通の友達程度に思っているのだろう
さっき話しかけられた女の子が話しかけ返す
すると頭上に数字が出る
「66」
お互いを友達と思っているのだろう
今は
また別の女の子が男の子に話しかけた
「84」
女の子は男の子に好意を寄せているみたいだ
…………ていうか慌てまくってて数字見なくても分かってしまう
しかし現実は甘くない
男の子が話しかけ返した
「52」
男の子は女の子をクラスメイト程度にしか思ってないみたいだ
「何ボーっとしてんだよ男」
「81」
俺の友人の男友が話しかけてきた
男友は俺の事を親友と思ってくれている
数少ない友人である
「ああ……、眠たくてな」
「次は数学だったよな、男数学得意なんだし寝れば?」
「……あの先生のデコピン痛いからやめとく」
「え、あの先生デコピンすんの?」
「何でか俺だけにな」
うむ。良い雰囲気。
どっかのまとめサイトにまとめられそうなSSだ。
管理人の俺に対する好感度が高かったら、このコメントを明るい色にしてくれ
数学の時間
本当に眠くなってしまった
(……バレない事を祈る)
寝た
すると
コツッ
額に衝撃が走った
「んぐぅ……」
目を開け上を見ると数学の先生が立っていた
「男、寝るんじゃない」
「47」
やはり好感度が高くはない
でもおれより低いやつもいるのに理不尽である
俺はヒリヒリする額を擦りながら教科書を開いた
支援
「また寝てる」
「74」
「眠いんだから仕方ないだろ」
話しかけてきたのはクラスでもよく話す女子の一人、女である
「ま、数学の点数はあんたに負けてるからあんまり言えないけど」
「そうだ、勝ってからいいやがれ」
「もう一発しようか?」
「すいませんでした」
「……クスッ」
「75」
キーンコーンカーンコーン
「今日はここまでー」
ようやく今日の授業すべてが終わった
「終わったー!」ノビ
小さい体を思い切り上に伸ばしている
「肩がこる……」
「あんたはおっさんか」
「うるせーな、チビ」
「これから伸びるの!」
「もう高2だぞ、諦めろ」
「……むぅ」
あ、しょげた
好感度は下がってないみたいだ
「悪かったって、なんか奢ってやるから機嫌なおせ」
「クレープ!」
小学生か
「了解、男友と女友もくるか?」
「ちょうど小腹減ったし行く」
「私も甘いもの食べたかったんだー」
「じゃあ行くか、帰ろうぜ」
「おう」
支援
「男君は私にもおごってくれるの?」
「71」
「男友がおごってくれるよ」
「ちょ、俺かよ!」
アハハハ
「86」
「…………」
「どうかした?」
「……いや、何でもない」
今日はここまでです
今日は時間がありましたが
ない日は1日1レスとかになるかもです
それでは
誰のセリフかわかりにくい
世にも奇妙な物語の雰囲気があって面白そう
>>17みたいに複数人いる場面だと誰の好感度か分かりづらいな
何はともあれ期待
~中略~
「やっぱりあそこのクレープは最高だね」
「私も来て正解だったよ」
「結局俺も奢らされたし……」
「ちょっとくらいでケチケチすんな」
「ほーい……」
少し暗くなってきた
時計を見ると17時半
「これからどうする?どっか行く?」
「俺、明日バイト早いから帰るわ」
「つまんないの」
頭の後ろに腕を組み女が口を尖らせる
「また遊ぼうぜ、男友は女友送ってやれよ」
「お、おお」
「じゃあよろしくね?男友君」
「ま、任せとけ!」
「………」
「おーとーこ!!」
「ぬぐぁ!」
女が俺に物凄いスピードで抱きついてきた
色々当たってる……
「77」
「どうしたの?ボーっとして」
「……考え事」
「私に相談は?」
「出来ない」
「好きな人でも」
「出来てない」
「なんなのよ!」
女に相談していいのだろうか……
家に帰ってもう少し考えるか
「じゃあな」
「ばいばい」
女と別れた後も頭の中はそれでいっぱいである
紛らわすため残りの道を走って帰ることにした
汗が頬を伝ってくる
手の甲で拭いスピードを上げる
家が見えてきた
スピードを落とし呼吸を整える
少し落ち着くと頭の中がいっぱいになった
「風呂はいろ」
「ただいま」
声が誰もいないリビングに反響する
「……シャワーでいいか」
鞄を起き服を脱ぎ籠にいれる
慣れた手つきである
シャアアアアアアアアアアア
湯気が部屋を満たしていく
呼吸をすると鼻と喉が潤う感じがする
「どうしよっかなー……」
「男友君はやくー」
「ちょまっ!靴紐が!」
「奢ってくれないの?」
「……よし!奢るよ!」
「やった!」ニコッ
「じゃあよろしくね?男友君」
「任せとけ!」
今日の男友と女友の会話
全て「80」を超えていた
間違いない
男友は女友に好意を寄せている
今回はここまで
乙
セリフの前にセリフを話す人間を付けないのは後々意味があるの?
人には人の気に入った書き方があるからなんとも
なんかこだわりでもあるのか知らんけど読む人が分からんかったら意味ないで
セリフの前に名前を入れたら?数字だって誰かのセリフじゃないんだから「」で囲む必要ないでしょ。
女「どうしたの?ボーッとして」(77)
とかにしてくれるだけで分かりやすくなる気がする。
自由だとは思うけど、流石に地の文ほぼ皆無、発話者の手がかりが発言内容のみでは書き手以外には何も分からないと思う。
取り敢えず落ち着け
演出の意図というものは展開が進むにつれ後々明らかになる物もある
それを少し解り辛いからで切って捨てるのは勿体無い
だから、この書き方に意味やら拘りがあるのか無いのか聞いてるんだ、早漏野郎ども
>>37
まあまあ、あなたも落ち着いて。
意図的じゃなかった時「じゃあどうしろっていうんだ!」と困らないように一応道も示してみてるだけだよ。
ゾフィー来い
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