雪乃「比企谷くんと猫カフェへ行ってきたの」 (521)
八幡「雪ノ下が猫カフェで働いてるだって?」
八幡「雪ノ下から一緒に猫カフェへ行こうと誘われるなんて」
のつづきです
地道に書いていきますよ~
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397408966
わーい
たのむぜ
八幡「」
『二俣新町 猫カフェ』
検索結果 715862件
0.00000000001秒
1.二俣新町猫カフェ「ねこまんま」ホームページ
八幡「マジかよ………」
八幡「(昨夜の夢に出てきた二俣新町の猫カフェ)」
八幡「(ふと思い出して何気なく検索かけてみたら、実在している……だと……!)」
八幡「(おかしいな……俺はここの猫カフェはおろか、二俣新町すら立ち入ったこともないのに、どうして夢に……)」
八幡「……せっかくだし、ここにするか」
八幡「(俺が場所を決めとくって言っちまったし、特に異論も無いだろう)」
八幡「(そう、日曜日は雪ノ下と猫カフェへ行くという予定が組まれたのだ)」
八幡「(過去にも二人でショッピングモールを巡ったことはあるけど、あれは小町がはぐれたことによって仕方なしに……だったし)」
八幡「雪ノ下……とねぇ……」ゴロン
ブイイイイイイイイン
八幡「!?」
八幡「……アイツから、か」
××××@docono.ne.jp
件名『雪ノ下雪乃です』
本文「比企谷くんのアドレスですか?
日曜日の予定が決まったら連絡下さい」
八幡「アイツから敬語使われるのもなかなかの違和感だな……」
八幡「ま、場所は決定したし、集合時間と場所も妥当なところでいいだろ」
【送信】
××××@docono.ne.jp
『Re:雪ノ下雪乃です』
「比企谷で間違いないぞ
二俣新町の猫カフェに決めた
集合は二俣新町駅前に11時で」
八幡「ま、こんなもんだろ」
八幡「必要な用件が済んだら返信とかして来なさそうだし、漫画でも読むかね」
ブイイイイイイイイン
八幡「あっという間に読みが外れた予感」
八幡「……雪ノ下からだ」
【受信】
××××@docono.ne.jp
『件名は消すか変えるかのどちらかにしてくれないかしら?あなたは雪ノ下雪乃ではな』
「いでしょう?
了解。」
八幡「お前こそ、件名に書ききれないなら本文に移せや」
【送信】
××××@docono.ne.jp
『無題』
「スマン
いちいち気にすんなって
じゃあまた日曜日」
八幡「流石は俺……。謝罪の意を込めた返信するなんて、社会適応力ありまくりんぐだわ」
八幡「もう返信は無いだろうな。今度こそ漫画を」
ブイイイイイイイイン
八幡「俺がいったい何をしたというのだ……」
【受信】
××××@docono.ne.jp
『件名は毎度設定しておいた方がいいわよ』
「」
八幡「本文真っ白じゃねぇか!!」
八幡「(なんなの雪ノ下さん、優先順位がおかしいと違いますか?)」
八幡「(件名埋まってて、本文空白のメールとか初めて見たわ)」
八幡「(これはこれでインパクトは絶大だな。迷惑メール送信業者が取り入れてもおかしくないくらい)」
小町『ちょっとお兄ちゃん、なに急に叫んだの~?』
八幡「あっ!?べ、べつになんてこと無いんだからっ!」
小町『あまりの気持ち悪さに、コンマ一秒で全身に鳥肌が立ったよ……』
小町「もうこの際、中入っちゃうよー?」ガチャ
八幡「って入ってくんなや!いま、お兄ちゃんがあられもない姿でいたかもしれないんだぞ!」
小町「あられもないって女性に使う言葉だよ、お兄ちゃん……」
八幡「いまの発言無かったことにしようか」
八幡「(妹から言葉の間違いを指摘されるなんて……、兄として……っ!)」
八幡「(こんなに嬉しいことはないぜ!小町の成長っぷりが著しくて世帯栄誉賞与えたいくらい)」
小町「お兄ちゃん、いま何してたの?」
八幡「は?……いや、何だってええべ」
小町「ふふ、その言い方。確実に小町に隠し事してるね!」ピシッ
八幡「そそ、そんなわけ、ないだるぉっ!」
小町「焦り方が露骨だよ……隠す気ゼロでしょ?」
八幡「まあ、そんな隠すようなことでは……ないからな」
小町「で、なになに?」
八幡「ああ、日曜に雪ノ下と猫カフェに行くことになってな」
小町「へー!で、誰と?」
八幡「いや、雪ノ下と」
小町「あとは?」
八幡「俺。以上」
小町「」
小町「えぇぇぇぇーーーーーっっ!!?」
八幡「ちょっ!うるさいわ!」
小町「そ、そそそれってつまりは、デート!?」ワクワク
八幡「……まぁ俗に、そうとも言うか」
小町「いやいやそうとしか言わないって!すごいよお兄ちゃん!今までの暗黒孤立生活とはおさらばだね♪」ニコッ
八幡「俺の人生を暗黒孤立とか言うなや……」
小町「いや~、でもそっかー、お兄ちゃんと雪ノ下さんねぇ……♪」ニヤニヤ
八幡「おい小町、今なに余計なこと考えた」
小町「え?別にー?」ルンルン
八幡「(こいつの隠し事も見破りやすいな……)」
小町「ねぇねぇ、どっちから誘ったの?」
八幡「……雪ノ下から」
小町「へー!こりゃフラグビンビンだね!」
八幡「いや、大げさだろ。猫カフェ行くくらいで……」
八幡「(あと年頃の女の子がビンビンとか言うんじゃありません。息子の九幡が『呼んだ?』って反応すっから)」
小町「ちなみに、由比ヶ浜さんはそのこと知ってるの?」
八幡「猫カフェ行くことか?いや、知らないだろ」
小町「なるほどぉ~…」ニヤニヤ
八幡「お前、俺の部屋入ってきてからほとんど怪しげな表情してるぞ。ニヤニヤと」
小町「わかった!頑張ってね!」トテテ バタン
八幡「聞き逃げかよっ!」
八幡「(きっと、何か企んでるよな。兄として、妹のことは疑ってはならないのだが……)」
八幡「(小町が妹だと、そんなの信用ならないからな……)」
ブイイイイイイイイン
八幡「!?」
八幡「また雪ノ下からメールか……?」
【受信】
××××@docono.ne.jp
『言い忘れたわ』
「今回の猫カフェ訪問は、くれぐれも内密にね。
決して、あなたと二人だけの思い出を作りたいからとか、そんな考えでばなくて。
身近の人が色々と問い質してきたり、私たちの関係が誤解される可能性があるから、そのような面倒事をを防ぐためよ?
お願いね」
八幡「うんごめん、今更だわ」
八幡「(しかも一番知られてはまずい人物に、ペラペラ喋っちまったよぅ……)」
それでは続きはまた今夜
おやすみなせう
おつおつ
小町が出てきてくれて胸熱
乙
期待
禿げしく期待
>>13
これゆきのんからのメールの誤字脱字は演出?
だとしたら可愛い
お待たせしました
書きますよ
>>19
え、演出だよ!
日曜日
・・・・・・・
八幡「そんじゃ、行ってくるわ」
小町「うん!頑張ってね!ヘタこいちゃダメだよ?余計な一言は避けてね?口は災いの元だよ?猫カフェに着いたらちゃんとエスコートしてね?店内では楽しそうな表情で」
八幡「あーわかったわかった!それくらいは人並みに気を付けるっての」
小町「その口ぶりも不安だなー」
八幡「大丈夫だって。テキトーにしてれば時間も経つだろ」
小町「ううむ、女の子とのデートでその意気込みはポイント低い……」
八幡「じゃ、行ってくるから」
小町「うん、行ってらっしゃい」ノシ
バタン……
小町「……よし」ピポパ
小町「……あ、由比ヶ浜さんですか?」
小町「兄が今出たので……はい、では20分後に駅前で……」プツッ
小町「フッフッフ~、これは楽しみ♪」
小町「こんなにも兄想いだなんて、小町的にポイント2倍デー!」
小町「さてと、お着替えお着替え」トテテ
30分後
・・・・・・・
駅前
八幡「……ふう、着いた」
八幡「(うーん、小町の前では平然を保っていたが、さすがに待ち合わせ場所に着くと変な緊張感が……)」
八幡「(これから雪ノ下とデート紛いなことするんだよな……)」
八幡「(これ、ドッキリじゃないよね?遠巻きにカメラで撮影してないですよね??)」
八幡「……さて、奴はどこだ」キョロキョロ
雪乃「真後ろにいるのだけれど」
八幡「うぉっ!?」ビクッ
雪乃「その驚きとアホなポーズ、見ていて不愉快だから止めなさい」
八幡「そりゃあ驚くわ。後ろから声かけられりゃ」
雪乃「普通、こんなに近くにいて気がつかないかしら?」
八幡「……すまん」
八幡「(本当は、後ろにいたことに気づいていたんだよ)」
八幡「(ただ、一見雪ノ下とおぼしき人物だったが、俺が普段感じ取っている雰囲気とは何だか違って……)」
八幡「(今日はいつもに増して、女性らしさが前面に出てるといいますか)」
八幡「(おかげで、雪ノ下のことを意識せざるを得なくなってしまいました)」
八幡「てか、おまえ何分前から待ってたんだよ」
雪乃「そうね、10分前頃かしら」
八幡「まじか、今の時間でやっと集合5分前なのに」
雪乃「待ち合わせ時刻よりも早く到着することは常識よ?マナーが成っていないのね」
八幡「いやいや、5分前に来たんだからマナー身に付いてる方だろ」
雪乃「甘いわね。今日のような遊びの時には、少しでも早めに集合した方が、より長い間楽しむことができるでしょう?」
八幡「まあそう言われると、正論には反論できない……」
八幡「(でもいまの雪ノ下の発言は『俺と一緒に出来るだけ長い時間楽しみたい』という解釈も可能なんですがこれは……)」
八幡「(いや、ダメだ八幡!俺はそんな阿呆思考を廻らせてきた結果、かつての苦~い失敗を繰り返してしまったんだ!)」
八幡「(勝手に雪乃ルートへ進みそうな解釈はよそう……)」
一方その頃
・・・・・・・
駅からほんの少し離れた広場
小町「あ、由比ヶ浜さん!やっは」
結衣「わわ!」アタフタ
結衣「小町ちゃん、あまり大きな声で呼ばないでよぉ……バレたらまずいし……」
小町「あはは、このくらい大丈夫ですって。心配症すぎますよ?」
結衣「そう……なのかな……?」
小町「(ここからは小町が解説しますよ♪)」
小町「(実は2日前の夜、お兄ちゃんから『雪ノ下さんと猫カフェへ行く』という情報を入手したので、)」
小町「(すっかり蚊帳の外状態である由比ヶ浜さんにこの件を教えちゃいました!)」
小町「(もちろん、お兄ちゃんが失態を冒さないか、後を付けて見守るという理由もあるのですが、)」
小町「(由比ヶ浜さんが、前々からお兄ちゃんを意中に想っていることは気づいていたので、)」
小町「(それも汲んで、一緒にストーカーをしようと誘ったのです!)」
小町「(だって、お兄ちゃんと雪ノ下さんが二人きりで猫カフェへ行ったという事実を、後々に知ることになったら、落ち込んでしまうだろうし……)」
小町「(恋する乙女は、気になる男性の行動すべてが、自分の気持ちの軸になりますからね)」
小町「(結局、知って損するくらいなら、一部始終を目で確認した方が有益ですもん♪)」
結衣「でも私、本当に来ちゃって良かったのかな……」
小町「何をいまさら言うんですか♪ここまで来たら二人の行動をくまなく監視しましょう!」フンヌ
結衣「あはは~……そうだね」
結衣「でも、猫カフェかぁ。ねこちゃんがたくさんいるんだろうね……」
小町「あ……そうですよね、由比ヶ浜さんは猫にまつわる悲しいエピソードが……」
結衣「ううん大丈夫!気遣わなくて平気だよ。元々ねこちゃんは好きな部類だし」
小町「それなら安心です」
・・・・・・・
雪乃「それじゃあ、そろそろ行くわよ」
八幡「そうだな、駅前で立ち話もなんだし」
雪乃「ええ、急ぎましょう」スタスタスタスタ
八幡「歩くの速っ!」
八幡「(ん?なんか夢でも同じようなシーンを見たような……)」
雪乃「何をしているの。電車1本逃すことがどれだけ重大なことか理解してほしいわね?」
八幡「わかったよ、急ぐから!」ダッダッ
八幡「(察するに、雪ノ下も楽しみにしてたんだろうな……猫カフェへ行くということが)」
八幡「(ま、俺のキャラに合わないが、アイツが楽しんでもらえるように努めるとしますか)」
・・・・・・・
結衣「……あ、ヒッキーたち駅の中に移動したよ!」
小町「ホントですね!」
結衣「え、ゆきのん歩くの速っ!?」
小町「こうなったら私たちも急ぎましょう!」トテテ
結衣「あ、小町ちゃん待って!」トテテ
「……ん?あの見覚えありまくりの二人は……」
・・・・・・・
駅ホーム
『まもなく、2番線に、三鷹行きが参るぞ』
八幡「とりあえず、西船橋まで総武線に乗って、乗り換えをしたら南船橋まで向かい、更に乗り換えて二俣新町を目指すぞ」
雪乃「どうしてこうも複雑な路線なのかしら」
八幡「お前一人だったらたどり着けないかもな」
雪乃「あら、ずいぶんと私のことを下に見ているのね」
八幡「だって、動物の展示会に行ったとき、あれだけさも『道に迷ってます』オーラ出されるとなあ……」
雪乃「そ、それは忘れてくれないかしら……」
八幡「それまでお前のことを完璧超人かと思っていたから、ギャップを感じたな」
八幡「(ギャップ萌えってやつか)」
・・・・・・・
小町「由比ヶ浜さん!早く!電車来ちゃいますよ!」トテテ
結衣「待って~……」ヨボヨボ
小町「(えーと、お兄ちゃんたちは……あ、あそこの乗り場にいた!)」
小町「(それじゃ、そろそろ変装しようかな……)」スチャッ ファサ ポフッ
結衣「お~い……あれ、小町ちゃんどこいった?」トボトボ
小町「由比ヶ浜さん!」
結衣「……え、小町ちゃん?」
小町「はい!百均の伊達メガネを付けて、束ねた髪をほどいてはキャップをかぶってみました♪」
結衣「すごーい!小町ちゃんじゃなくなったみたい!」
小町「髪型が見えなければ、それだけで変装度は抜群に上がりますからね~」
結衣「そいじゃ、あたしも団子を解かないと」スルッ
小町「へー、由比ヶ浜さんって肩まで髪伸びてたんですね!」
結衣「うん。団子にしてると分かりづらいよね」
小町「でも、髪を下ろしたらまた違った可愛いさですね!少し大人っぽさが出て良い感じ♪」
結衣「ほんと!?お世辞でも嬉しいな~」
結衣「(……今度、ヒッキーの前で髪下ろしてみよっかな……//)」
小町「あ、お兄ちゃんたち乗り込みますよ!二人の隣の乗車位置に並びましょ」
・・・・・・・
電車内
八幡「(意外と立ち客がいるほど混んでるんだな。休日なんて外出しないから知らなかった)」
八幡「(ここから西船橋まではおよそ15分か……立ちっぱなしだと足に乳酸溜まるから辛いよね)」
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
雪乃「……………………」
八幡「……………………」
ガタン ゴトン
・・・・・・・
小町「あちゃー、やっぱり二人は積極的に会話しようとしませんね」
結衣「あはは……まあ普段通りかな……」
結衣「(……良かった、あたしのいない所で楽しそうに会話してなくて……)」ホッ
小町「ところで、今日は内緒で後を付けに来てるじゃないですか?」
結衣「うん、そうだね」
小町「そしたら、私たちの互いの名前を呼び合うとき、普通に『小町ちゃん』と呼ばれると二人にバレてしまう恐れがあります」
結衣「あ、そうだね。そしたら今日だけ違った呼び名で通そっか」
小町「ではどうしましょうか?結衣さんは私のこと……」
結衣「うーん………、あ、小町だから『マッチ』はどうかな?」
小町「うわぁ………」
結衣「なんで!?」
小町「由比ヶ浜さん、こういう場合は私たちとは何ら関係ない名前に設定した方がいいですよ」
小町「『マッチ』で通しちゃうと、簡単に小町だと見破られてしまう可能性・大です!」ピシッ
結衣「うう……ごめん、甘かったよ……」
結衣「そしたらマッチじゃなくて……トシちゃん?」
小町「いちいち古いんですよー…」
結衣「え、そしたらどうしよっか?」
小町「わかりました!そしたらテキトーに『ローラ』って呼んでください♪」
結衣「なぜローラ!?……まあそれでいいならそう呼ぶよ。そしたら私は『西城秀樹』かな?」
小町「だから古すぎてもう……」
結衣「あははー…最近、テレビで昔の名曲特集とかよく観るからさ」
小町「うーん……由比ヶ浜さんかぁ……」
結衣「なんでもいいよ?」
小町「うーん……」
小町「(何か特徴的なものから名付けてみるとか……)」チラッ
結衣「何にしよう………」ボイーン
小町「………………乳牛」ボソッ
結衣「え?」
小町「あっ!?いや、なんでもないですよ!」
結衣「?……う、うん?」
小町「(ダメダメ!やっぱり直感で名付けよう、よし!)」
小町「決まりました!」
結衣「なになに?」
小町「おっぱ……」
小町「(い!ってそれは直感的すぎだよーー!!)」
小町「(関係ないもの!関係ないもの…………!)」ウーンウーン…
小町「…………レベッカ、なんてどうですか……」
結衣「レベッカ!あたし好きだよ~!『フレンズ』って名曲だよね~♪」
小町「あはは……そういうつもりじゃないですけど、もうそれでいいです……」
小町「(テキトーな名前考えるのにこんだけ疲れるとは……小町HP減少傾向……)」
【命名】
小町………『ローラ』
結衣………『レベッカ』
とりあえず一旦ここまで
続きは昼過ぎに
逆にそんな名前の方が目立つわ!w
おつおつ
ID変えないと乗っ取られる可能性あるよ
間違えた、トリップ
・・・・・・・
『まもなく、西船橋、西船橋、お出口は右側です。武蔵野線、地下鉄東西線は、お乗り換えです』
八幡「……次、降りるぞ」
雪乃「分かってるわよ」
八幡「……おう」
結衣「小町ちゃん、二人ってどこまで乗るつもりかな?」
小町「ローラ、ですよ?レベッカ?」
結衣「あ、そっか。ロ、ローラァァ……」
小町「(こりゃ慣れるまで時間かかりそうですな……)」
プシュー ピンポン ピンポン ガタン ←ドア開いた
八幡「結構な人数が降りるみたいだな」
雪乃「降り損ねないでよ?」
八幡「俺はそこまでとろい人間じゃねぇって」
ゾロゾロゾロゾロ………
小町「あ、レベッカ!二人ともここで降りてますよ!」
結衣「え!そしたら、あたしたちも降りなきゃ!」
小町「うわわ、人がたくさん乗ってきちゃって降りれない!」
結衣「ごめんなさーい、降ります~!」グイグイ
小町「(すごーい、人に押されながらも無理矢理降りるなんて、意外と積極的?)」
八幡「(えーと、武蔵野線乗り場に続く階段は……)」
雪乃「こっち側じゃないかしら?出口へ通ずる階段が見えるわよ」
八幡「本当だ。ただ看板に『武蔵野線はこちら』みたいな案内が書かれていないとダメだ」
雪乃「案ずるより産むが易しよ。行ってみましょう」スタスタ
八幡「お、おい……」トボトボ
結衣「ふぃ~、なんとか降りれた……」
小町「レベッカ、二人ともあっちの階段向かってますよ!」
結衣「んん?どこへ行くつもりだろ」
・・・・・・・
雪乃「ほら見てみなさい。しっかり看板に『武蔵野線』の文字が刻まれているでしょう」
八幡「あ、ああ、それはそうだが……」
八幡「(矢印が『∩』の形に曲がってるんですが……)」
雪乃「ほら、ボサッとしないで早く向かうわよ」スタスタ
八幡「(これってきっと無駄足だよな……)」トボトボ
小町「うむ、乗り換えるそうですよ」
結衣「ええっ、西船で降りるんじゃないの~……?」
小町「もう少し用心深く付いていきましょ♪」
結衣「(うわぁ……すごく楽しんでる……)」
・・・・・・・
雪乃「……東京メトロ東西線……?」
八幡「おい、改札口まで来てみたら周りに武蔵野線の『武』の字もねえじゃねぇか」
雪乃「……駅員さん、武蔵野線に乗り換えるにはどちらから……」
駅員「ん?武蔵野線かな?うん、あのね。ここはね、東西線乗換専用の改札口なんだわね、うん。だから武蔵野線乗り換える場合は、総武線ホームの中心あたりまで戻って頂かないと、そこへ通じる連絡通路にたどり着けないわけね、うん」
雪乃「」
八幡「言わんこっちゃねぇ……」
八幡「(なんのためにホームの端まで歩いてきたんだ俺たち……てかこのオヤジ、よう喋るな)」
雪乃「…………」
八幡「ほら、はよ来た道戻ろうぜ」
雪乃「……あなたが、もう少し強く引き留めてくれれば良かったのだけれど」ムスッ
八幡「俺のせいかよ!?」
雪乃「……まあいいわ、行きましょうか」
八幡「おう……(拗ねやがったなコイツ……)」
小町「……あれ?」
結衣「ひー、階段つらー…。どしたの?」
小町「…お兄ちゃんたち、こっちに戻ってきてる……」
結衣「えっ!?ど、どうしたらいい!?隠れる!?」
小町「いいえ!こういう場合は堂々とすれ違いましょう。顔を見られないよう、俯きがちに」
結衣「わ、わかった」
雪乃「………………」スタスタ
八幡「………………」トボトボ
小町「………………」テクテク
結衣「っ……………」トテトテ
平塚「………………」カツカツ
結衣「……ふー、なんとかバレずに済んだ……」
小町「少し緊張しましたね……お兄ちゃんには気づかれるかもしれないってヒヤヒヤしましたよ~」
平塚「えっ、あ……あれ?」ピタッ
結衣小町「え?」
平塚「あっ…………」
平塚wwwwww
せ・ん・せ・い www
結衣「……もしかして、平塚先生?」
平塚「な……なぜ分かった……」
結衣「いや、さっきの声で……」
平塚「(しまったあああ!二人が急に止まったからって、驚いて声を出すんじゃなかった……!)」
小町「いつも兄がお世話になって……」ペコリ
平塚「いやいや、こちらこそ、彼をちっとも更生させられなくてすまない……」ペコリ
結衣「先生、そんなサングラスにマスク姿でお辞儀してたら、誰が見ても怪しいですよ……」
小町「あ!そうだ、お兄ちゃんたちの後を付けないと」
結衣「そうだった!すれ違っても気づかれなかったことに一安心してる場合じゃなかった!」
平塚「お、お兄ちゃん……?もしかして、比企谷のことを追っかけているのか?」
小町「はい、そうです!ではでは私たちは先を急ぐので!」トテテ
結衣「じゃあね!先生っ」トテテ
平塚「ま、待てっ、私も行くぞ!」ツカツカッ
結衣「なんでっ!?」
10分後
・・・・・・・
武蔵野線ホーム
八幡「ようやく着いたか……」グッタリ
雪乃「はあ……」
八幡「ったく、お前が誘導するもんだから全然たどり着かなかったじゃねぇか」
雪乃「そんなこと言われたって、私この駅は利用したことがないもの。分からなくて当然でしょう」
八幡「だったら、真っ先に俺を頼れって……」
八幡「(方向音痴も甚だしいわ……)」
結衣「はぁ…はぁ…もう歩き疲れた……」
小町「どこへ行こうとしてるのか、ちっとも分からなかったですね……」
平塚「ヒールでウォークラリーはキツいな……」
『間もなく、12番線に、南船橋行きが、参るぞ』
結衣「南船橋って、お隣だよね?」
小町「分からないですよ、南船橋から京葉線に乗り換えて先へ行く可能性も」
平塚「な、なんだ?何の話だ?」
結衣「そういえば、ゆきのんって京葉線沿線に住んでるんだよね」
小町「!?まっ、まさか!」
平塚「おい、私に状況を」
小町「もしかして、猫カフェへ行くってことは表向きの発言で……」
小町「……本当は、雪ノ下さんのご自宅へ向かうつもりじゃ……」
結衣「」
平塚「おい、何がどうして由比ヶ浜は固まっているんだ」
小町「と、とりあえず、詳しくは車内で話しますね」
平塚「そ、そうか」
小町「ほら、レベッカさん!乗りますよ!」
結衣「ヒ、ヒッキーと……ゆきのんが……ひとつ屋根の下……たははー……」
平塚「(私、どうして付いてきたんだろう……)」
一旦ここまで
続きは今夜
おつおつ
頑張ってくれたまえ
期待
みてるよ
期待
オッサンスギィ
創立記念日なんだろやめてやれよ...
そろそろこないかな
>>67
いつも深い時間に投下するからね
・・・・・・・
電車内
平塚「……ほう、あそこにいる二人をストーキングしてるのか」
結衣「す、ストーキングというか、二人が変な関係にならないよう、監視しにきたみたいな……」
平塚「…………ほう?」^^
結衣「ち、ちがっ!妬いてるとかジェラシー抱いてるとかそんなんじゃなくてっ……//」アセアセッ
小町「レベッカ、隠すの疲れたろう?もう無理しなくていいんだぞよ?」ニコニコ
結衣「えっとー、ローラ?なんのことかな~?……」
平塚「ところで、さっきからローラだのレベッカだの、FBIごっこでもしているのかね」
小町「これはコードネームみたいなものですね。互いの名前を出さないように偽名で通してます!」
平塚「ほう、それは面白い。太陽にほえろでいう、テキサスやマカロニみたいなものか」
結衣「???」
小町「むむむ……?」
平塚「これほどまで、ジェネレーションギャップを恨めしく思ったことは無いよ」
先生に同情する
平塚「どうだろう。私も仲間に入るから、ひとつアダ名を付けてくれないかね?」
小町「本当ですか!?わーい、何だか楽しい集団になってきましたね!」
結衣「(私にとっては二人の動向が不安で楽しめないけどさ……)」アハハ…
小町「そしたら、何にしますかね……」
平塚「なんでもいいぞ?」
小町「んーと、けっこ……」
平塚「結婚…………?」ズーン
小町「わわ!違います!結構考えるの難しいな、って呟こうとしただけですよ!」
結衣「そ、そうだよ先生!今のは被害妄想っていうか……」
結衣「あ、そしたら『聖子ちゃん』はどうですか!何度も結婚してるし……?」
結衣「(あれ?何度も結婚……?とゆことは離婚も……)」
小町「(レベッカさん……全然フォローなってないですよ……)」コショコショ
結衣「(やややヤバい!先生また落ち込んじゃう!)」アセアセッ
平塚「聖子ちゃん……か……。うむ、いいじゃないか!」
結衣「へ?」
平塚「松田聖子は私が子供の頃に憧れていた女性なんだ。呼ばれて悪い気はしないよ」
平塚「むしろ快感ですらある!!」
結衣「(あ、この人意外とアホだ……)」
一方その頃
・・・・・・・
雪乃「ねえ比企谷くん」
八幡「あ?」
雪乃「……なんだか、私のよく知る人物が同じ空間にいるような気がするのよ」
八幡「お前……なに改まって言うん
雪乃「あなたのことじゃないわ。よく知る人物と言ったでしょう?」
八幡「いい加減俺のことも承知しろや」
八幡「(俺は一体何を言ってるんでしょうか……)」
雪乃「空気がそう感じさせるのよ……さっきの車内でもそうだったわ」
八幡「勘違いじゃねえの?」
雪乃「そう……かしら。あなたの隣にいるから感覚が麻痺したのかもしれないわね」ニコッ
八幡「笑顔で悪態をつくな……」
雪乃「……ところで塵谷くん」
八幡「読みが似てるから、普通に比企谷って呼ばれたのを聞き間違えたかと思ったじゃねぇか。なんだよ」
雪乃「……猫カフェのネコには、どこまで接していいのかしら?」
八幡「は?」
雪乃「一応、ネコもスタッフの一員でしょう?民家の飼い猫とは訳が違うじゃない」
八幡「確かにそうだな……」
雪乃「……抱っこ……は、していいの?」
八幡「いや、それくらいなら別に良いだろ。猫が嫌がってるのを無理矢理じゃなければ」
雪乃「そう……」
八幡「(あれ?いま口元緩みました?くそぅ、窓からの日射で確認できない!)」
雪乃「……あたまを撫でても、いいの?」
八幡「いや、それぐらいは全然問題ないだろ」
雪乃「のどを撫でるのも?」
八幡「むしろ猫が喜ぶから良いんじゃないか?」
雪乃「……毛を、その……も……もは……?」
八幡「もふもふ?」
雪乃「それ。……もふもふしても、良いのよね?」
八幡「どんだけ猫触りてぇんだよ」
雪乃「……否定できないから、悔しいわね……//」
八幡「(ああこのくそ可愛いな)」
八幡「……良かったな、猫カフェの存在を知れて」
雪乃「ええ、それはごもっともよ」
八幡「お前、帰り際に名残惜しいからって、猫を持ち帰るような真似はするなよ」
雪乃「……そんなことするとでも思ってるの?」
八幡「念のためだよ」
雪乃「しっかりその場で購入して、持ち帰るわよ」
八幡「ファッ!?」
雪乃「冗談よ」クスッ
八幡「(お前ならマジでやりかねないだろ……)」
八幡「(まさかそのために、財布の中で諭吉30人くらい待機してんじゃないの?)」
今日はこの辺で
つづきは日付変わって今夜にでも
おつかれー
ゆきのんかわいい
おつ
おつおつ
なかなか着かないねー
乙
全裸待機中
まだー?
「ツギャー 南船橋ー南船橋ー 終点ディース」
雪乃「思ったのだけれど」
八幡「あ?」
雪乃「わざわざ比企谷くんの最寄り駅を集合場所に設定したのはどうしてかしら?」
八幡「? 俺が楽をするためだけど?」
雪乃「……流石は屑谷くん。今日も飛ばしてるわね」
八幡「皮肉たっぷりっすね」
雪乃「どのみち経由するのなら、南船橋を集合場所にしても良かったんじゃないかしら?」
雪乃「私は京葉線ユーザーなのだし。手間と効率を考えればその方が……」
八幡「まぁまぁ、今さらそんなこと追及したところで、何も利益は無いだろ?」
雪乃「……確かにそうね。」
雪乃「(裏を返せば、今日のような待ち合わせを設定したことによって……)」
雪乃「(その……、比企谷くんの隣にいる時間が増えた、と考えることも可能だし……)」
雪乃「(……やだ、何そんなことを考えて、顔赤くしているのよ、私ったら……//)」
雪乃「(別に……、嬉しくなんて……)」
雪乃「……ねえ」
八幡「なんだ?」
雪乃「……次からは、気を付けなさいよ?」
八幡「お、おう。悪かったな」
八幡「(ん?……………………次から?)」
プシュー ガガガガガガタン ←ドア開いた
雪乃「降りるわよ」
八幡「!? ……あぁ」
昨夜は更新できなくてすまなかった
つづきは夕方あたりに
おつおつ
でれのん可愛いよでれのん
乙
夕方(どこ時刻でとは言ってない)
夕方(今日とは言ってない)
夕方(夕方の意味をわかってない恐れあり
夕方(夕方とは言ってない)
夕方(一文字目が漢字じゃないかも知れない)
ゾロゾロゾロゾロ……
小町「あ、レベッカさん!二人とも降りて左の方向へ進みました!」
結衣「わかった。先生もほらっ」
平塚「…………」
結衣「?………あっ、聖子……ちゃん?」
平塚「もたもたするな、見失ったりしたら一貫の終わりだぞ!」ダッ
結衣「あ、あははー…」
小町「(ふむふむ、大人げない女性だ)」
ようやくきたーーー
待っていたぞ
きましたわー!
小町「どうやら階段を下るようですね。改札へ向かうんでしょうか?」
結衣「てか、人多すぎない!?終点だからってのもあるけど」
平塚「このままでは見失う可能性もゼロではないな……」
平塚「……よしわかった。私はエレベーターで先回りしよう。改札口前で張り込むよ」
小町「なるほど!それはいいアイディア♪」
結衣「でも、大丈夫ですか?改札前で張り込む姿を見てバレたりしないかな……」
平塚「なーに、いまの私はグラサンにマスク姿だぞ?こんな、風邪引いたタモリみたいな格好でバレる心配はあるまい」
小町「では、お願いします!」
平塚「応っ!」ダッ
ガキ「ママー!変な人が白昼堂々ホームを駆け抜けて行くよぉぉぉ!」ビエェン
ママン「見るな!泣くな!喚くな!」
結衣「(変装というより変質だなぁ……)」
小町「レベッカさん、二段とばしで下りますよ!」
結衣「えっ!?む、無理無理!そんなの恐いよぉ…」
小町「じゃあ、私先に行きますね!」ポン ポン ポン
結衣「(すごぉ……朝ドラヒロインみたいなおてんばっぷり……)」
ガキwwwwww
平塚「(エレベーター、エレベーター……あれか!)」ダッ
『ドアガ 閉マリマス』
平塚「待てぇぇぇぇぇ!!!」ダダダダッ
乗客ども「「うわああ!?」」
平塚「はぁ……はぁ……セーフ!」
乗客「(なんだコイツ……!)」
小町「(えっと、お兄ちゃんと雪ノ下さんは……いたっ!)」ダッ ダッ
小町「……あれ?改札に向かってない……?」
>>104
急激にものすごいIDへと変貌したな
一方その頃
・・・・・・・
八幡「問題です」
雪乃「突然なによ」
八幡「次、俺たちはどの電車に乗るでしょうか?という問題だ」
雪乃「馬鹿にしてるの?」ムッ
八幡「いいから、はよ答えい」
雪乃「東京行でしょう?」
八幡「おお、流石は京葉線ユーザー」
雪乃「当然よ」
八幡「(分かって当然なのに、見事なドヤ顔を呈しやがる……うぜぇ……)」
八幡「(ただな、本当に問いたいのはそんなことじゃないんだよなぁ?)」
八幡「てことで、4番線ホームへ向かうぞ」
雪乃「そんなこと、いちいち確認するまでもないわね」
八幡「(ふっ、随分と余裕の表れだな)」
八幡「(お、連絡通路に電光掲示板があるのか。ちょうど良い)」
八幡「雪ノ下、この掲示板見てみろ」
雪乃「……ただの発車時刻案内じゃないの。これがどうしたの?」
八幡「さて俺たちは、何時何分発の東京行に電車に乗るでしょうか?」
雪乃「あなた、視力が機能しないの? あ、だから目が腐ってるように見えるのね」
八幡「勝手に自己解決すな。全然違うわ」
八幡「まぁそんなことはいいんだ。はよ答えんか」
雪乃「正直、あなたの出題難度とセンスの無さには失望したわよ」
八幡「ほう?」
雪乃「……11時26分発の『快速』東京行よ」
八幡「ブフッwwwwwwww」
雪乃「……なによ」
八幡「ばっかでーwwww引っ掛かってやんのwwwwww」
雪乃「? ………ま、まさかあなたっ!」
八幡「……あぁ、そうさ!」
八幡「快速だとな、二俣新町は通過するんだっ!!」
雪乃「なんですって……!?」
なんだこの件wwwwww
八幡「……やはりユキペディアにも、さすがに京葉線各駅の停車種別までは収録されてなかったか」ニヤニヤ
雪乃「くっ………」
八幡「情けないな……実に哀れを催すよ」
八幡「さっきまで余裕ぶっこいて解答していたくせに、ハズすとはなぁ……?」
雪乃「……卑怯よっ、ひきょ谷くんっ……//」カアァッ
八幡「(うっわ、辱しめを受けて顔真っ赤にしてる雪ノ下……)」
八幡「(……くっそかわえぇ)」
こいつら仲いいな
「ひきょ谷くん……//」にキュンとした
雪乃「だ、大体っ、私は俗に云う電車オタクではないのよ? 鉄道の専門知識まで把握して何になるというのかしら? そんな知識を蓄えるくらいなら、キャットフードの世界一の消費国でも覚える方がだいぶタメになると思うけど?」クドクド
八幡「(あー、クドクドうるさい。負けず嫌いだからって言い訳がましすぎだろ……)」
雪乃「……聞いてるのかしら?」
八幡「はいはい、聞いてますよっと」
雪乃「気に食わないわね、その態度……」
八幡「っつうわけで、俺たちの乗る電車は何時何分発だ?」
雪乃「……11時30分発の『各駅停車』東京行……」
八幡「お見事、正解。はちまんくん人形をくれてやろう」
雪乃「断じていらないわ」
小町「……あの二人は発車案内板の前で何を……?」
小町「あっ、動いた。……東京方面に行くのかな?」
結衣「ふぃ~、やっとこさ下りきった~……」
小町「レベッカさん!どうやら二人は更に乗り換えるようですよ」
結衣「えぇっ、また……?」
小町「一体どこへ向かうつもりなんだろ……?」
結衣「しょうがない、最後まで後を付けよっか!」
小町「そうですねっ」
八幡「あぁ……」
雪乃「どうしたの」
八幡「ちと、トイレ行ってきていいか?」
雪乃「いいわよ。そしたら私も行くとするわ」
八幡「そか、じゃあトイレの前で再集合な」
雪乃「ええ。……その代わり、早く済ませなさいよ」
八幡「わかってるっつーの。11時半の電車には間に合うから」
八幡「(男なんてボロンして放尿したら、あとはしまってお終いだしな)」
結衣「あれ?二人ともトイレに入った」
小町「しょうがないですね、しばし待機です」
結衣「……ね、ねぇ、小町ちゃん?」
小町「ローラですが、なんですか?」
結衣「あ、忘れてた。……非常に申し上げにくいんだけど……」
結衣「私も、トイレ行ってきていい……?//」
小町「えぇっ!」
結衣「実は……ちょっと、我慢しててさ……」クネクネ
小町「むうー…、見つからないようにしてくださいよ?」
結衣「ごめんね!ありがとっ」トテテ
小町「(……いやな予感が的中しなければ良いけど……)」ヒヤヒヤ
・・・・・・・
♂トイレ
『なにぃ?今度はうんこぉ?お前、俺をバキュームだと……』
『ひぃ~、しーましぇ~ん!』
八幡「(なんだろう、個室から非常に『アッー!』な喧騒が……)」
八幡「(ここってハッテントイレなのか……?いやいや、さすがにそれは俺の思い込 チラッ
ホモ「…………………//」ジーッ
八幡「(………喰われる前に逃げろ八幡!!)」ダッ
八幡「はぁっ、はぁ……、ヤベェよ……ここヤベェよ……」ゼェゼェ
八幡「(リアルハッテン場の恐怖に寿命がもりもり縮んだ……)」
八幡「(とりあえず、雪ノ下が戻るまではここで待機するしかないな……)」
八幡「……ん?」
平塚「……っ?………っ!?」キョロキョロ
八幡「(なんか改札前に、風邪引いたタモリみたいな格好した、怪しい女が……)」
八幡「(なんだあれ、何をキョロキョロしてんだ……。挙動不審の日本王者かよ……)」
八幡「(ダメだ、南船橋駅アブない奴しかいねぇ……二度と来ねぇわ……)」ガクッ
・・・・・・・・
女性用お手洗い
ガチャッ
結衣「ふう……」ヌギヌギ
結衣「(まだ電車乗って尾行してるだけなのに、もう疲れちゃったよ……)」ショワー
結衣「(とりあえず東京方面に進むってことは、ゆきのんの家に向かうつもりは無さそうだし、ひとまず安心……)」ショワー
結衣「(ま、まさか……ホテルってことは、無いよね……?)」
結衣「(っ!何を考えてんだあたし!?さすがにそんなはずは……)」
結衣「(……ないよね?ヒッキー……)」
結衣「(って!勝手に気落ちしてる場合じゃなくてっ!)」
結衣「(小町ちゃん待たしてるから、早く戻ろ……」フキフキ
結衣「(あ、ローラだった。また忘れてたぁ……)」スルッスルッ ←パンツとか履いてる
ジャーーーーー
ガチャッ ガチャッ
結衣「……」 雪乃「……」
くそみそ繰り広げられててワロタwwwwww
結衣「(ん…………?)」チラッ
雪乃「(…………あら?)」チラッ
結衣「ひっ!」フイッ
結衣「(ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい目が合った目が合った目が合った目が合った目が合った目が合った目が合った目が合った目が目が合った目が合った目が合っちゃったーーー!!)」トテテッ
雪乃「(由比ヶ浜さん……かしら?それとも、ただのそっくりさん……?)」
結衣「(いっ、急いで手洗って!)」ジョワー
結衣「(逃げるっ!!)」ダッ
雪乃「(……勘違いよね。由比ヶ浜さんは普段から髪をお団子状に纏めてるもの)」
雪乃「(……でもこの慌てた行動や顔、由比ヶ浜さんそっくりね……)」
結衣「(大丈夫かなっ、バレてないかな……?)」トテテ
結衣「あっ……」
八幡「(…………長いな雪ノ下、バラの木を伐採でもしてるのか?)」
八幡「(未だに、あいつから大便が放たれる姿を想像できない……)」
結衣「(ヒ、ヒッキー!)」アセアセッ
結衣「(ど、どうしよっ!さっきみたいに、俯きがちに通りすぎた方がいいのかな……?)」
結衣「(……いや、それしかないっ!)」
八幡「(それ以前に、大便を催す姿を見たこともない……)」
八幡「(どうなってるわけ……)」
結衣「(よし………)」
八幡「………………」モンモン…
結衣「っ………………」トテトテ
八幡「………………」チラッ
結衣「っ!……………」トテトテ
八幡「………………あ、」
結衣「!!」ビクッ
八幡「……あの、すいません」
結衣「!? は、ひゃいっ!」
八幡「これ……ハンカチ、落としましたよ」
結衣「あ……」
結衣「(あたしとしたことがーーー!?)」
八幡「はい、どうぞ……」スッ
結衣「あ、ありがと……ございましゅ……」ボソッ パシッ
結衣「………………!!」スタスタスタ…
八幡「(……今の娘、可愛かったな……)」
八幡「(それに良い香りがしたし、その上……巨乳で)」
八幡「(チクショウ、お礼と託つけて連絡先貰えば良かった!!)」
雪乃「なにさっきの娘に見惚れてるのよ……」ムスッ
平常運転です
八幡「ファッ!? ああ、なんだお前か……」
雪乃「なんだ、とは何よ……」ギロッ
八幡「いや、そういう意味じゃねぇって!」
雪乃「……今日は、私と出かけてるのだから、あまり他の女性のことは……」ボソッ
八幡「……はい?」
雪乃「! な、なんでも無いわよ藤ヶ谷くん」
八幡「お前それ、キスマイのメンバーだろ……」
雪乃「い、行くわよっ」スタスタスタ
八幡「だから歩くの速ぇよ!」
八幡「(なんなの?どうしたらその小さな歩幅でそこまで早歩きできんの?)」
出来もしないのにw
小町「あ、お帰りなさいレベッカさん」
結衣「はぁっ……はぁ……」ゼェゼェ
小町「すごく疲れてますね……さっきお兄ちゃんと何があったんです?」
結衣「いや……あの……ハンカチ落としちゃったのを、拾ってくれて……」
小町「へー!さすがは私の愛するお兄ちゃん!あ、今の小町的にポイント高いです♪」
結衣「あ、あはは」
結衣「(精神的に疲れてツッこむ気力がないよ……)」
小町「ちなみに、結衣さんってことはバレませんでした?」
結衣「そこは大丈夫……な、はず……」
結衣「(一番危険なのは、ゆきのんにバレたかもしれないってところなんだよね……)」
今日は投下数多くて嬉しい
小町「それじゃあ私たちも、東京方面のホームに向かいましょう!」トテテ
結衣「あ、うん!」
結衣「(……あれ?なんか忘れてる気が……」
結衣「(……勘違いかな?)」トテテ
平塚「むむむ、どこだ……比企谷たちはいつになったら改札に……」
駅員1「あのー、すみません」
平塚「?」
駅員2「……すみませんが、怪しさ半端ないので、事務所まで来ていただけますでしょうか……?」
平塚「は!?」
駅長「捕まえろ!」
駅員ども「さあ観念しろ!」グイッ
平塚「ちょっ、離してくれ!私には大事な任務を遂行するという義務がだね!?」ズルズル
静wwwwwwww
・・・・・・・
3・4番線ホーム
八幡「お、ちょうど電車が来てたな」
雪乃「本当ね、乗りましょう」
八幡「バカ、だからそれは快速だっつの」
雪乃「あ……また引っかけたわね……//」カアァッ
八幡「(あ、やっぱりコイツの方が可愛いわ……)」
雪乃「なんなの?あなたは私をからかって楽しいかしら?」
八幡「楽しく思えてきた俺がいる」
雪乃「酷い悪趣味ね……度が過ぎたときには私も怒るわよ?」
八幡「おう、怒らせない程度に済ませるから大丈夫だ」
雪乃「そういうことではなくて……」ハァ…
俺ガイル
八幡「とりあえず各駅停車が来るまで、ベンチで座って待とうぜ」
雪乃「そうね」
八幡「……にしても、のど乾いたな。自販機でMAXコーヒー買ってくるかな」
雪乃「そう、待ってるわ」
八幡「お前なに飲む?」
雪乃「……え?」
八幡「ほら、俺だけの分買ってくるのもよ、男としてどうなんだって話だし……」
雪乃「…………ふふ」クスッ
八幡「なんやねん」
雪乃「変に格好つけてるところ、とても似合わないと思って」
八幡「だから、微笑みながら悪態つけるな下さい」
雪乃「ふふ……買ってきてくれるの?」
八幡「だからそう言うとろうが」
雪乃「そうね……お茶でお願い」
八幡「おう、わかった」トボトボ
雪乃「(比企谷くん……たまには頼りがいあるじゃない)」
八幡『こんな程度じゃなんともねえって。これくらい俺を頼れよ?』
八幡『だったら、真っ先に俺を頼れって……』
雪乃「(今まで私は、人の手を借りずに、自己ですべてを解決させてきた)
雪乃「(でも彼は……、比企谷くんは、私から頼りにされるのを望むような、そんなことをいつも言う)」
雪乃「(別に、比企谷くんのことが嫌いではない)」
雪乃「(彼は人間としては不真面目だけれど……)」
雪乃「(それでも、優しさはある)」
雪乃「(私は、比企谷くんのそんな優しさに惹かれつつある)」
雪乃「(……もしかしたら、とっくに惹かれているのに自覚してないのかもしれない)」
雪乃「(……ただ、私が無意識のうちに、彼にふと頼ろうとする時が来たら……)」
雪乃「(……それは、愛なのかもしれない……)」
一方その頃
・・・・・・・
八幡「(自販機、自販機ぃ~っと)」
八幡「(おおっ!これはタッチパネル式の最新ハイテク自販機じゃないか!)」
八幡「(なんでもこいつは、人間の全身姿や顔をセンサーで取り込んで、そいつに見合った商品を『おすすめ表示』するなんて機能があるらしい)」
八幡「(ま、それは見た目の判断でしかないからな。ただの偏見と言えよう)」
八幡「(どれどれ、自販機よ自販機よ自販機さん、私に合った商品はどーれ?)」
ピピピッ
おすすめ♪
『Red Bull』
『メガシャキ』
『眠眠打破』
八幡「もうお前では買わねぇよ」トボトボ
メガシャキワロタ
目腐ってるもんなwwww
八幡「(やはり駄目だな南船橋。近くにららぽーとがある以外、何も取り柄がない)」
八幡「(えーと、さっきの黒い筐体のバカ以外に自販機は無いのか……?)」キョロキョロ
八幡「(……お、あったぞ!しかもコカ・コーラ社製……)」
八幡「!?」
八幡「(なん……だと……!?)」
八幡「(500mlペットのMAXコーヒーを扱っている……!?)」
八幡「(自販機で初にお目にかかる、このタイプのMAXコーヒー!)」
八幡「(お前、即買いに決まってんだろ!先ほどは南船橋さんバカにしてすいませんした!)」ポチ ガタン
八幡「(ついでにみやげ用としてあと3本買っとこう。いい買い物だわこれ)ポチ ガタン ポチ ガタン ポチ ガタン
八幡「(で、だ。雪ノ下の分も買わないとな)」
八幡「(うん、お茶って言ってたしこれでいいかな)」ポチ ガタン
八幡「(選ばれたのは、綾鷹でした。)」
小町「さっきからお兄ちゃんの行動を観察してるけど……」
結衣「自販機の前で立ち止まっては去るという意味不明な行動が……」
小町「あと、MAXコーヒー4本も買って、すごく嬉しそうな顔してるし……」
結衣「客観的に見てると、キモい……」
結衣「(…………でも、好き……//)」
雪乃「………………」モンモン…
雪乃「愛……」ボソッ
八幡「……ほれ、雪ノ下」スッ
雪乃「ひゃっ!……あら、生きて帰ってきたのね……」
八幡「心配して言ったのかただの罵詈なのかハッキリしてくれ……」
雪乃「もちろん後者よ」
八幡「(さっき一瞬、キュンときたじゃねぇか畜生……)」
八幡「で、お茶。買ってきたから」
雪乃「あ……、ありがとう……//」
結衣「うぅぅ…………」
結衣「(良いなぁゆきのん……ヒッキーに飲み物買ってきてくれて……)」ワナワナ
小町「ふふ、レベッカさん。そう妬かないでくださいよ♪」
結衣「や、妬いてなんか!別に……」
小町「(とんでもなく分かりやすい……)」
結衣「ふんっ、いいもん。あたしだって初めて部室に行ったとき、ヒッキーが買ってきてくれたことあったし!」
小町「(あらら、負けじと張り合ってる……)」
小町「(でも、それほどお兄ちゃんのことを想ってくれてるのかな??)」
小町「(良かったね……お兄ちゃん。小町は嬉しさで涙いっぱいだよ♪)」←一滴も出てない
とりあえず今日はこの辺で
昼休みに書き込めたらまたその時にでも
150レス前後行ったし、次スレに移行しようか迷ってる
おつおつ!
書き続けてくれるのならどっちだっていいよ
乙
次スレ立てるのは基本的に900超えてまだ続きそうならでいい
べりー乙乙!
話がそのまま続くのなら、新スレじゃなくこのままこのスレの方が読みやすいし流れが追いやすいと(個人的には)思います。
なぜ150行くと次スレなのか?
確かに今までそんな感じだったが
このままでいいと思うのだけれど
乙
俺の静ちゃんはもう出てこないんですか!
『まもなく、4番線に、普通 東京行が、参るぞ』
八幡「よし、乗るぞ」スッ
雪乃「ええ」スッ…
雪乃「あら……?」クラッ
八幡「お、おい大丈夫か!」グイッ
雪乃「少し、立ちくらみがしたの……」
八幡「とりあえず、電車に乗ろう。誘導するからよ」
雪乃「いえ、大丈夫よ…ありがとう……」チラッ
雪乃「(あ…比企谷くんの手が……)」
八幡「本当に大丈夫かよ?」ギュ
雪乃「ええ……、だから、その……手………//」
八幡「あ? んぁ、わりい!」スッ
雪乃「あっ………」
雪乃「(離してほしいとは、一言も……)」
雪乃「(って、私ったら何を求めているのよ……//)」カアァッ
八幡「(つい条件反射的に、転びそうになった小町を助けるのと同じ要領で……)」
八幡「……あー、その、あれだよ」
八幡「と、とりあえず電車乗るか……」
雪乃「そうね……ごめんなさい、手数かけて」
八幡「別に礼はいいから」
小町「(すごーい!さっきのどう見てもラブコメ展開だよー!)」
小町「(こりゃ、雪乃さんルートに進むのかな??)」
小町「(でも、私の横には恋敵が……)」
結衣「うぅぅ…………」
小町「(こりゃどう発展する分からんね……)」
小町「レベッカさん、私たちも電車に乗り込みましょっ」
結衣「う、うん……」
・・・・・・・
電車内
ガタゴトッ ガタゴトッ
八幡「……………………」
雪乃「……………………」
八幡「(……なんだよ、この沈黙は……)」
八幡「(普段から部室で体感するのと似て非なる空気だ……。いや、全くの別物か……)」
八幡「(干渉せずが故に起こる静寂さと、互いが意識し合うことによって生じる沈黙……)」
八幡「(いまの状況だとまさしく、後者だよな)」
八幡「(こんな形式で会話が無いなんて、初めてだ……)」ハァ…
八幡「……………………」チラッ
雪乃「…っ!」ビクッ
雪乃「っ………………」フイッ
八幡「(うわぁ……)」
八幡「(ものっそい、居たたまれねぇぇぇぇ………!!)」
小町「なんだか付き合いたてのカップルみたいですね……よそよそしくて」
結衣「別にっ、二人はまだ付き合ってるわけじゃないし……」
小町「ただの比喩ですよ、レベッカさん」
結衣「でも…………」
小町「(ふふっ♪)」
小町「いやー良いですね~、恋する乙女は!」
結衣「か、からかわないでよぉ!」
小町「大丈夫ですよレベッカさん。悔しいんなら単純に、お兄ちゃんを振り向かせてやればいいんですっ♪」
結衣「まあね……ただ、その振り向かせることに一番苦戦してるんだけど……」
小町「あはは……まぁ、お兄ちゃんですから……」
「まもなく、二俣新町、二俣新町です。停車したところで乗降客いるのかねこれ」
八幡「……着くぞ」スッ
雪乃「そ、そうみたいね……」スッ
八幡「(猫カフェ着く前からこんなんでいいのか……いや、ダメだろ!)」
小町「……あれ、二人とも次で降りるみたい?」
結衣「え?次ってどこ?」
小町「なにやら、『ふたまたしんまち』って駅だそうです」
結衣「なにそれ、聞いたことない……なんか駅名からして縁起悪いし……」
小町「ふたまた、ですもんね」
プシュー リンドン リンドン ガタン ←ドア開いた
八幡「ちょ……なんだこれ!」
雪乃「閑散としてるわね……」
http://i.imgur.com/wvKkNDN.jpg
八幡「ここまでホーム上に何もない駅は初めて見たぜ……」
結衣「うっわ、あの二人とあたしたち以外、誰も降りてこないよ?」
小町「なんだか寂しいステーションですね……」
八幡「出口はあっちの階段か」
雪乃「行きましょう」
結衣「(ここで二人が後ろ振り返ったら、あたしの存在に気づいちゃうかも……)」ヒヤヒヤ
ピュウゥ……
雪乃「あら、私の切符が……」クルッ
結衣「!?」グイッ
小町「えっ!」トトッ
雪乃「……?」
雪乃「(いま人影が……、まあいいわ)」クルッ
ホントに閑散としててワロタww
ガチ田舎だな
結衣「ホッ……」
小町「どうしたんです?突然、私の腕を引っ張っては自販機の陰に隠れて……?」
結衣「いや、ゆきのんがこっちを振り向いてきたから、つい……」
小町「なるほど、そうだったんですか」
小町「確かに、人は私たち以外誰もいないので、ここからは慎重に尾行しましょう!」
結衣「うん、気を付けなきゃ……」
結衣「(うう……寿命が縮む……)」ハァ…
・・・・・・・
雪乃「改札は出たけれど……」
八幡「なんもねぇ……」
八幡「(厳密に言うと、デイリーヤマザキしかねぇよ……!)」
http://i.imgur.com/NJcZFCq.jpg
八幡「(マジかよこれ……夢で見た場景と全く一緒じゃんか……)」
八幡「(なんなんだ俺?雪ノ下はエスパーなのに対して、俺は予知能力があるのか?)」
八幡「(だからといって、こんなところの景色を当てたところで何も得しねぇよ。いらないっすよこの能力……)」
コンビニがあるだけうちの最寄り駅よりいいな…
雪乃「ねぇ比企谷くん、本当にこの近くに猫カフェあるんでしょうね?」
八幡「嘘を吐いてまでここに来る意味無いだろ……。あるって情報を入手したんだよ」
雪乃「これがもしも過去形の話で、とっくに潰れてたりなんかしたら怒るわよ」
八幡「いや、だだだいじょぶだろ、おう!」
雪乃「いまの言動で不安要素しか残らなくなったのだけれど……」
八幡「とりあえず俺を信用してくれよ、ここまで来たんだし……」
雪乃「……そうね、信用して行くだけ行ってみましょうか。跡地に」
八幡「ちっとも信用してねえじゃんかよ」
一旦ここまでかなー
20時からのガガガチャンネル見終わったら、続き投下しますね
あと、スレはこのままで行きまっせ
乙一
大丈夫うちの近くなんて無人駅だから
>>1二俣新町の悪口はもう止めるんだ!!
http://f.xup.cc/xup1zaiakew.jpg
http://f.xup.cc/xup1zamjndp.jpg
乙
俺の最寄駅もたいがい何もないと思ってたけどそれよりひどかった
乙
結構進んでてうれしいよ
田舎というか、工場AND倉庫地域。
>>156
京成線ユーザーとしては大佐倉の方がヤバい
ガガガチャンネルで初めてわたりん見たけどおもしろい人だな
タレント業もやってけそう
まあ駅前コンビニすらない駅とか普通にあるしな
南栗橋...加須...
・・・・・・・
移動中
ガイン ガイン ガイン ガイン ガイン
ギュンギュンギュンギュンギュンギュン
ブルルルルルルルルルルルルルルルゥゥ…… ←大型トラック通過
八幡「…………………」トボトボ
雪乃「…………………」トボトボ
八幡「(なぜ俺たちは工場地帯を歩いているんだろう……)」
八幡「(理由は簡単。二俣新町駅はさまざまな工場や製造所で包囲されているからだ)」
八幡「(駅を出たらいずれの方角にもそういった施設があるため、工場見物マニアにとっては穴場スポットなのかもしれん)」
八幡「(だからもし、工業系女子高生青春物語なんかを制作する際、この町をモデルにすれば、聖地化されて訪れる客が増えることは確実だろうよ)」
八幡「(ま、来てどうすんだって話ですがねぇー)」
雪乃「……空気の悪い町ね。それとも隣のあなたが空気を汚しているがゆえに、そう感じるのかしら?」
八幡「お前その悪態って咄嗟に思い付いてんの?すげぇよな」
雪乃「別に、感心してもらうつもりで言ったわけじゃないのだけれど……」
八幡「(俺くらいの誹謗受けマイスターになると、悪口なんて可愛く思えてくる)」
八幡「(直接や陰でそしられたりしても、素直に受け止めず逆に称え受け流すこともできるんだぜ?)」
八幡「(まぁそんなのは強がりで、相変わらず心に傷つきまくりなんですけどね)」
八幡「なんか、悪かったな。こんな辺鄙なところ連れてきちまって」
雪乃「そうね、こんな粗道歩くの初めてよ」
八幡「いや、まさかここまでとは思わなんだ……」
八幡「(夢で見たときは、こんな騒音聞こえなかったからな。町並みが映ったくらいで……)」
雪乃「でも、目的の場所にたどり着けるのなら、文句は吐かないわ」
八幡「そうか。きっとあるはずだから安心してもいいかもしれないと思う」
雪乃「その確実性がゼロに等しいような、濁った言い方止めてちょうだい。楽しみにしてるんだから……」
・・・・・・・
結衣「ねぇローラちゃん……本当にこれ猫カフェへ向かってるのかな……?」
小町「さあ?二人の目的地はあの二人だけしか知りませんし……」
結衣「だよね……。うわぁ、なんか不気味。どっちを向いても工場だらけだよ……」
小町「なんだか、小学校の時に行った社会科見学を思い出しませんか?」
結衣「あ、それ分かる!そうだ、あの時もあたしこう感じてたんだ!」
小町「工場苦手なんですか?」
結衣「うーん……なんか、鉄を叩く音?とかが嫌いなんだよね」
ガイン ガイン ガイン ガイン
結衣「ひぃっ!」ビクッ
ムギュ
小町「(あらら、小町に飛び付いてきちゃいましたね)」
小町「レベッカさん、さすがに大げさですよ~?」
結衣「あはは……その話してるときに音が聞こえたから、つい驚いちゃってね……」スッ
小町「(そうか、私も驚いたときにお兄ちゃんに抱きついちゃえばいいんだ!)」
小町「(そんでもって『大丈夫だよ小町?お兄ちゃんが付いてるから。』とか言って頭撫でてくれたら、ポイントアップも待ったなし!)」
小町「(まあお兄ちゃんの場合は『憑いてる』って表記した方が合ってるけどねっ♪)」
数分後
・・・・・・・
八幡「……ん?あれは……」
雪乃「なんだかお洒落な外見だけれど、あの店かしら?」
八幡「夢で見たのとまったく一緒だ……」ボソッ
雪乃「何かしら?」
八幡「いや、こっちの話だ。あれが猫カフェっぽいな」
雪乃「本当にあったのね……こんな所に」
八幡「(いやぁ、ここまでの道のり長かったわぁ~、汗ばむわぁ~)」
小町「あれ?なんだかあそこに、一際目立った明るい外見のお店が……」
結衣「もしかして、あれが猫カフェ?」
小町「あ、二人とも中に入りました!」
結衣「うっそ、本当に猫カフェだったよ……」
小町「(うーむ、本当は高校生にはまだ早いような、イケない場所に行ってくれた方が小町的に面白かったんだけどなぁ)」
小町「(でも結衣さんにとっては、ひとまず安心したでしょうね♪)」
結衣「じ、じゃああたしたちも中に……」
小町「ダメですレベッカさん!」グイッ
結衣「おっととと!ど、どったの?」
小町「私たち二人同時に入ると、お兄ちゃんたちに注目される可能性が高いです」
結衣「え、そうかな?」
小町「はい! ましてやレベッカさんは、トイレでお兄ちゃんと面識がありましたらね」
結衣「う、ごめん……」
小町「いやいや、責めてるつもりじゃないです。ただ、相手はお兄ちゃんですよ、」
小町「店内に入ってきたレベッカさんを見て『あ、さっきのハンカチ娘……』と、いやらしい視線でジロジロ見てくるに決まってます!」
結衣「あ、あはは……あり得る」
小町「そこで、小町の考えた作戦ですよ♪」
結衣「ほうほう」
小町「ひとまず小町が一人で入店して、二人をこっそり観察します」
結衣「うんうん」
小町「それで二人してメニューを選んでいる時に、メールでレベッカさんを呼び出します」
結衣「なるほどね、ヒッキーたちが周りに目が回っていない隙に、こっそりあたしが店に入るってことか!」
小町「さすがは総武高の生徒さん!物わかりがいいですね♪」
結衣「えへへ……//」
結衣「(初めて、誰かから物わかりの良さを褒めてくれた……)」
小町「とゆことで、しばらく外で待機しててもらってもいいかな?」
結衣「いいともー!」グッ
一方その頃
・・・・・・・
ウィーン カランカラン
店員「いらっしゃいまーせー」
八幡「(自動ドアが押しボタン式なのも同じだった……なにこの才能)」
雪乃「ふ、二人です……」
店員「はいはい、お二人様ね。好きなお席へどーぞー」
八幡「ほれ、テキトーに座
雪乃「ーーっ!」
雪乃「(カフェテリア内なのに……ほ、本当に猫がたくさん……!)」
雪乃「(三毛猫シャム猫ペルシャ猫、ベンガルロシアンブルーアメリカンショートヘア……)」
八幡「……あの雪ノ下さん、感無量のところ悪いんだが、とりあえずお席に着きましょうよ」
雪乃「ーー……はっ、な、何か言ったかしら?」
八幡「(めっちゃ浸ってたなこいつ……)」
今夜はここまで
続きは今日の夕方以降(予定)
小町の一人称いままで違ってたわ、ごめんよ
乙
おつおつ
ここまではほんの序章ですよね?
乙
ゆきのんがかわいすぎる
雪乃「そうね……、この円卓の席はどうかしら」
八幡「お前がいいなら、そこで構わんよ」
雪乃「あら、似合わなくも紳士的ね」クスッ
八幡「まぁ、今回は雪ノ下が誘ってきたんだし、そうするとお前の提案が優先されるだろ」
雪乃「別に、なにか不服なら隠さず言っていいわよ?」
八幡「いや、そういう意味で言ったんじゃない」
八幡「とにかく今日はお前に楽しんでもらえれば、それだけで良いんだよ」
雪乃「っ! ……そう…………//」
雪乃「(不意打ちでそういうこと言わないでほしいわね……)」
雪乃「(反応に困る……//)」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ぬこ「みゃーお」
八幡「お、雪ノ下、早速来たぞ」
雪乃「えっ、あ……可愛いわね……」
ぬこ「みゃお~」スリスリ
雪乃「ふふ……甘えてるのかしら」
八幡「さすが人懐っこいな。撫でてあげたらどうだ?」
雪乃「ええ」ナデナデ
ぬこ「ごろごろごろごろ……♪」
雪乃「ふふ、ごろごろ……」
八幡「(ホント、好きな猫を前にするといつもの冷酷さはどこへやら、だな)」
雪乃「ほらほら………」ナデナデ
ぬこ「ごろごろ……(のどはらめええええ!!//)」
雪乃「ふふっ」クスッ
八幡「(もっと早くから、猫カフェのこと教えてやりゃ良かったな)」
八幡「(こんなにも無垢で柔らかな笑顔、隣で見せつけられたらなぁ……)」
八幡「……………………」ジーッ
雪乃「……………?」チラッ
雪乃「あっ……」
雪乃「(ずっと見てたのかしら………//)」
雪乃「……その、」
八幡「なんだ?」
雪乃「……私のこと、見てもいいのだけど、あんまりジッと凝視されると………」
雪乃「恥ずかしい……から………//」
八幡「」ズキュン
八幡「(お前……頬染めて上目使いで恥ずかしそうにそんなこと言われたら……)」
八幡「(……守りたくなるだろうがぁぁぁ……!!)」
雪乃「…………………//」フイッ
八幡「…………あー……」
ぬこ「にゃーにゃー」
雪乃「……あ、ごめんね。撫でてる途中だったわね……」
八幡「(俺、どうしてたらいいの?)」
カランカラン
店員『いらっしゃいまーせー』
小町「(……素知らぬ顔、素知らぬ顔)」ススッ
店員「何名様ーでー?」
小町「あ、えと……あとからもう一人。(声低め)」
店員「はいはい、お好きな席へどうぞー」
八幡「(ほう……猫カフェには、こんなちっこい娘も友達と来たりするのか)」
八幡「(年齢的には、小町と同い年ぐらいか?)」
八幡「(老若男女問わずして愛されてるよなぁ……猫)」
八幡「(もし、次生まれ変わるとすれば、吾輩は猫になりたい……)」
小町「(どうしてお兄ちゃん、ずっと小町のほう見てるの~!?)」アセアセッ
小町「(雪乃さんとイチャイチャしてなよ~!)」
小町「(と、とりあえず、あの二人がよく見えるこの席に座ろっと……)」
ぼっちぬこ「みゃーお」
八幡「あ?」
ぼっちぬこ「ぐるるるる……」
八幡「なんだよ、ブッサイクだなお前」
八幡「(目が腐ってるとかどこの俺だよ……)」
ぼっちぬこ「みゃー」
八幡「あーわかったわかった、撫でたるから」ナデナデ
ぼっちぬこ「にゃ、にぇ、あ、どぅふふ……」
八幡「(うわぁ……鳴き声までも可愛くねぇ……)」
八幡「なんだよお前、ただの顔見知りである同級生から急に『なあ、単4電池持ってねぇか?』って唐突に訊かれたときの俺の応答をマネしてんのかよ」
八幡「持ってないことだけを伝えるつもりが『え、あ、持ってねぇわ、どぅふwwww』って最後に奇妙な笑みを付け足してしまったことによって、そいつから気味悪がられた俺の思い出をよくも蒸し返してくれたな」
小町「(お兄ちゃん、それ初耳だよ……)」ガックシ
雪乃「なに猫相手に、あなたの武怪伝を吹き込んでるのよ……」
八幡「おいちょっと待て、武怪伝ってなんだよ」
雪乃「ふふ、あなたのど撫でられるの好きなのね」ナデナデ
八幡「俺の質疑には応答しないおつもりですか」
ぼっちぬこ「ぐにゃー」
八幡「なんだよいまの鳴き声、プチゴジラかよ」
ぼっちぬこ「ぐにゃーぐにゃー」
八幡「わかったよ、撫でてやるから10秒したら去って寝ろ」ナデナデ
ぼっちぬこ「ふぎゃー」
にぃに…にぃに…
更新されてたwwww
もう寝落ちしたか?
八幡「はい、1……2……、飛んで6……7……」
雪乃「あらら、気持ち良いからってあまりにも無防備よ」クスッ
小町「(ふむふむ、ここから見ると二人の雰囲気はとても良い感じ♪)」
小町「(まあ、それぞれ別々の猫を可愛がってるだけなんですけど……)」
小町「(うーむ、どうにか猫を通してさらに親睦を深めてはもらえないかなぁ?)」
小町「(まぁ、二人の仲が睦まじくなることによって、ますます不利になってしまう方が一名いるんだけどね……あはは……)」
>>195
蒸し返すじゃないわ
『掘り返す』だわ
おつおつおやすみ
八幡「8……9……10、ほれ、おしまいだ」スッ
ぼっちぬこ「くぎゅうう……」トテトテ
八幡「なぁ雪ノ下。そろそろ注文しようぜ」スッ
雪乃「そういえばそうね……ここ、カフェだものね」
八幡「(さて、何を頼むか)」ペラッ
八幡「(やはり猫カフェだけあって、猫を関連させた特別メニューでもあるのかね)」
八幡「(あれ、こちらの店……『猫ババロア』なんてものがあるんですか……?)」
八幡「(偶然ですね、おとつい夢の中で同じもの食べましたよ?)」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
小町「(お、メニュー選び始めた!したらば結衣さんに報告ー)」
【送信】
結衣さん♪
『かもん!』
「二人ともメニュー見て選んでます!
早くいまの内に(*≧m≦*)ププッ」
小町「(早く来ないかなぁ…」
↓1
コンマ奇数ではるのん
コンマ偶数でサキサキ登場
なんでや!
いろはすにも来て欲しい
八幡「(『猫まんま』なんてのもあるのか)」
八幡「(おい、白飯に味噌汁ぶっかけただけかよ。家で食うわ、んなもん)」
雪乃「ふむ…………」ジーッ
カランカラン
店員『いらっしゃいまーせー』
結衣「…………?」キョロキョロ
小町「(あ、結衣さん!)」
小町「(こっちこっち!)」ノシ
結衣「あ、いましたよ」チラッ
小町「?」
陽乃「んー?」ヒョコッ
小町「え゙っ」
はるのんきたーーー!!
やはり発信器でもつけているのかな
小町「(え、は、陽乃さん?)」
陽乃「ふふ、こんにちは。ローラさん?」スタスタ
小町「!?」
小町「(普段の陽乃さんの声と違う!なんだこの男を一発で落とせるようなセクシーボイスは!?)」
陽乃「んふふ~……」
小町「レ、レベッカさん!どうして陽乃さんが?」コショコショ
結衣「あはは、それがさ……」
3分前
・・・・・・・・
猫カフェの店先
ポツーン
結衣「(うぅ……なんだろ、変に緊張するー…)」
結衣「バレないかなぁ? もし、あたしだってバレたらどうなるんだろ……?」
結衣「(小町ちゃんみたいに、変装グッズでも持ってくればよかったかなぁ)」
スタスタスタ……
トボトボトボ……
結衣「(にしても、周り工場だらけなのに、ちらほら人通りはあるんだ)」
結衣「(さすがに、あたしの知り合いが通ることはないだろうけど)」
陽乃「あれ? 見覚えある顔だなぁ……?」
結衣「ふぇっ!?」ビクッ
陽乃「あ、この可愛らしい反応ー! やっぱりガハマちゃんだよね?」
結衣「え、あれ……ゆきのんのお姉さん?」
陽乃「そだよ、雪ノ下陽乃。偶然だね~?」
結衣「あっと……、はい、偶然ですねー!」
結衣「(知り合いに出くわさないと予想した矢先だよ、ビックリした……)」
結衣「でも、どうして陽乃さんがこんなとこに?」
陽乃「うん、この辺りにお父さんの会社と提携結んでる工場があってね、そこのお偉いさんに挨拶しに行ったの」
結衣「へぇー」
結衣「(やっぱり雪ノ下家ってすごい家柄だなぁ)」
陽乃「もう、愛想笑いのオンパレードで頬肉が痛いや」
結衣「あはは……あれ、まさか歩いて帰るんですか?」
陽乃「うん、一人で帰りたかったんだ。このへんの散策がてら」
結衣「なるほど……」
陽乃「それで、ガハマちゃんはこんなところに立ち尽くしてどしたの?」
結衣「えーと、話せば少し長くなるんですけど……」
・・・・・・・
陽乃「えー!雪乃ちゃんと比企谷くんがここでひとつ屋根の下ー!?」ワクワク
結衣「こ、声でかいです! あと言い方っ!」アセアセ
陽乃「あはは、ごめんごめん。そっかぁ、まさか本当に進展があったとは」
結衣「う……、そうですね……」
陽乃「ねぇねぇ、私も仲間に入っていい?」
結衣「はい?」
陽乃「最愛の妹・雪乃ちゃんの恋路が上手くいくか、姉として見届けたいなぁ……」シミジミ
結衣「(うう、そんな理由言われたら断れない……)」
陽乃「ガハマちゃん、ダメかな……?」
結衣「(な、なんだか威圧的なオーラ放ってる!恐いよぉ!)」ブルブル
結衣「も、もちろんオーケーに決まってるじゃないですか!一緒に見届けましょ!」
陽乃「ありがとー!」ギュッ
結衣「わっ! なぜ抱きしめるんです!?」
陽乃「あははっ、可愛いなぁガハマちゃんは」
結衣「(うぅ、どうも掴めない……)」
ポコチンッ♪
結衣「あ、小町ちゃんからメール……。メニュー選び始めたからいまの内に、ですって」
陽乃「よっしゃー行ってみよー!」ズカズカ
結衣「わわわ!ちょっと待ってください!」グイッ
陽乃「オウ!どったの?」
結衣「いや、いまのままだと陽乃さん全開ですから、店入った時に二人にバレちゃう可能性が!」アタフタ
陽乃「そいえばそっか。あ、だからお団子作ってなかったんだ!」
結衣「あ、はい……」
陽乃「ふふ、ガハマちゃん髪下ろしても可愛いね」
結衣「あぇっ!? あ、ありがとーございます……//」
結衣「って、そういう話じゃなくって!」
陽乃「あははっ♪ そしたら、私も髪型変えた方がいいよねー。ヘアゴム持ってる?」
結衣「あ、はい。これどうぞ」スッ
陽乃「ありがと。じゃあ簡単に前髪しばってみよっかな。今まで一度もしたことないし」
結衣「あと陽乃さんの場合、口調とか雰囲気も変えないと、ゆきのんにバレる可能性高いですよ?」
陽乃「ふふふ、そこは抜かりないよ」
陽乃「(常にキャラを演じて生きているからね、大得意)」
陽乃「そんじゃ、店の中では淑女っぽい路線で通そっかな?」
結衣「し、しゅくじょ?」
陽乃「しとやかで、大人っぽいってこと。ガハマちゃんたちの保護者役として、みたいな?」
結衣「あーなるほど……あ、忘れてた!」
陽乃「んー?」
結衣「実は私と小町ちゃん、お互いの名前を変えて呼びあってるんですよ。ゆきのんたちにバレないように」
陽乃「ほほー、対策してるねー。ガハマちゃんはなんなの?」
結衣「えっと、レベッカ……です」
陽乃「あははは!なんでレベッカ!」
結衣「いや、あのー、私たちに何一つ関係無いものから設定しようってことで……」
結衣「(な、なんだろ……レベッカって名前が急に恥ずかしくなってきた……」
結衣「あ、ちなみに小町ちゃんは『ローラ』です」
陽乃「うふふ、おもしろーい! じゃあ私は『マドンナ』でお願い♪」
結衣「マ、マドンナですね? 了解です!」
陽乃「よし、髪型もセット完了っ!」ピョコーン
結衣「あはは、この髪型にして淑やかな性格ってのは、ちっとも合いませんね?」
陽乃「ギャップってやつだよ、気にしない気にしない。じゃあレベッカちゃん、先陣を切って入店してちょうだい!」グイッ
結衣「わわっ、押さないで下さいよマドンナさん!」アタフタ
・・・・・・・
結衣「……ってやり取りがあったから、お越しいただいたというか……」
陽乃「うふ、お邪魔してしまってごめん遊ばせ?」
小町「いえいえ、なんだか楽しいパーティになってきたんで、ローラは大歓迎だよ~☆」
結衣「(小町ちゃん、ローラのキャラ合ってるなぁー)」
今夜はここまで
続きは明日か明後日の夜かな
どーでもいい件をずるずる延ばしてしまって申し訳ない
メールの着信音が酷いとか思った俺の心は汚れきっている
ちょいとお知らせ
↓こんなスレ立てた
八幡「奉仕部がパワフル高校へ出張?」【俺ガイル×パワプロ】
八幡「奉仕部がパワフル高校へ出張?」【俺ガイル×パワプロ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397937926/)
しばらくは、猫カフェSSとクロスSSの同時進行で行くよ
パワプロと俺ガイル好きの人はぜひぜひ
はい
乙
おつおつ
パワプロクロスとか俺得wwww
今日はどっちを更新するんだい?
八幡の弾道が上がる展開はありますか!?
そろそろ更新しないかな
パワプロの方は随分と進行してるみたいだな.....こっちいつやんの?
つづきはよ
お久しぶりっす
需要あるかわからないけど、ぼちぼち続き書いていきますー
雪乃「……比企谷くん、頼むもの決まったかしら?」
八幡「んぁ? そっちは決めたのか?」
雪乃「ええ、これだけの時間を割いて熟考したのだから当然よ」
八幡「お、おう。何にするんだ?」
雪乃「え? ど、どうしてそんなこと訊くの」
八幡「注文するやつカブるのを防ぐためだ」
雪乃「そう……、確かにそうね。それに、いずれ届いたときにバレてしまうし……」
八幡「ひとりでなにブツブツ言ってんだ?」
雪乃「こっちの話。干渉しなくて結構よ」
八幡「別に干渉ってつもりじゃないが……」
八幡「で、何にするんだ?」
雪乃「っ…………」ピシッ
八幡「は?」
雪乃「だ、だから……いま、指で指してるものよ」
八幡「えーと……『猫も食べれるビスケット』……」
八幡「(ゆ、由比ヶ浜に次いでお前もか……!)」
雪乃「………………//」フイッ
八幡「……ふふ、いいんじゃないか?」
雪乃「か、勘違いしてるのかもしれないけれど、こ、これはあくまで私が食べるために注文するわけであって、決して商品名の文句のようにネコに食べさせるつもりは無いのよ? ビスケットを探していたらこれしか無かったものだから仕方なく
八幡「わかったっつーの!」
八幡「(本当に言い訳が甚だしいわ……)」
八幡「別に照れ隠しする必要ないだろ」
雪乃「誰が照れてなんか……」
八幡「大体、ここは猫と戯れるためのカフェテリアなんだし、そいつらにお菓子を与えて仲良くしてこそだろ」
雪乃「うう………」
八幡「ま、真相はともかくとして。俺は猫ババロアでも頼むわ」
雪乃「そ」
八幡「すいませーん」
店員『はいはーい』
お、つづきか!
小町「お、ターゲットが注文を決めたそうですよ」
結衣「そういえばあたしたち、まだメニューすら開いてなかったね……」
陽乃「んふ、どれにしましょうかね」
小町「(陽乃さんすごーい、オーラとか引っくるめて見事に変装してるなぁ……)」
小町「(これで泣きぼくろがあったら艶っぽさ倍増だね!)」
小町「(ただ、なぜ髪型を普段の小町のような形にしちゃったのか……、キャラと微妙に合わない気が……)」
陽乃「? どうかしたの、ローラちゃん?」
小町「あ、い、いえ!」
小町「(なんというお姉さんパワー……!)」
とんでもねえ、待ってたんだ
待ってた
店員「はい、猫ババロアと猫も食べれるビスケットですねー」
雪乃「う……、はい」
八幡「(そんなに俺に知られて恥ずかしいかよ、ビスケット頼むこと)」
店員「少々お待ちくださいませ~」タタタ
雪乃「…………ふう」
八幡「はあ…………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
沈黙長すぎワロタ
結衣「(沈黙ながっ!)」
小町「二人ともどうしたんですかね? 倦怠期?」ボソッ
結衣「ちょ、付き合ってもないのに倦怠期とか無いからっ!」アセアセ
陽乃「んふ、レベッカちゃん? 声、大きいわよ……?」ゴゴゴ
結衣「す、しゅいません……」
陽乃「でも二人の間で沈黙が生じるのはいつものことじゃない? その方が互いにとって心地よい空間なのかもしれないわね」
結衣「なるほど……」
結衣「(このまま良いフインキにならなきゃいいけど……)」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「………………」
雪乃「………………」
八幡「…………なあ」
雪乃「! ……何かしら」
八幡「猫と絡まないでいいのか」
雪乃「え? そ、そうね、せっかく来たのだし」
八幡「おう」
雪乃「……ねえ、比企谷くん」
八幡「なんだ」
待ってた
雪乃「その……言いにくいのだけれど」
八幡「?」
雪乃「……落ち着かないの、あなたと二人だと」
八幡「…………は?」
雪乃「いや、だからと言って、普段あなたと部室で共にしているときは落ち着いてるってことではなくてっ」
八幡「よ、よくわからんけど落ち着けよ」
雪乃「落ち着かないからこういう状態なのよ!」
八幡「!?」
雪乃「あ……ごめんなさい、取り乱したわね」
八幡「……どうしたんだよ急に」
『落ち着かないからこういう状態なのよ!』
小町「!?」
結衣「え、ゆきのんどしたの。急に声荒げて……」
陽乃「あらあら……」
陽乃「(そろそろ雪乃ちゃんも、我慢の限界かな?)」
陽乃「(二人っきりの状況じゃ、いつまでも感情は抑えられないよね)」
八幡「……どうしたんだよ急に」
雪乃「ちがうの……」
八幡「?」
雪乃「……初めてなのよ、こんなに頭が空っぽな気分は」
八幡「…………………」
雪乃「……なぜだか、わかる……?」
八幡「っ!」
八幡「(雪ノ下は、光輝き潤おった二つの瞳を俺に向け、ジッと見つめていた)」
八幡「(対して俺は、その視線から逃げるようにして別の方向へ振り向く)」
八幡「(……こういうとき、どうしたらいいのか全く分からない)」
八幡「(この言動、中学時代の俺なら間違いなく勘違いしていたことだろう)」
八幡「(雪ノ下は、俺のことが好きなのかもしれない、と)」
八幡「(紅潮した頬、言い淀んだ口調、自分の唇をきゅっと噛む素振り、自信なさげにトロンとした瞳)」
八幡「(こんな姿を俺に向けてきたことは、今まで一度もなかった)」
八幡「(ましてや、こんなにも恥ずかしそうな雪ノ下は初めて見た)」
八幡「(事実、勝手に結論付けている俺がいる)」
八幡「(こいつがいまどんな気持ちで、どんな感情を抱いているのか)」
八幡「(今回ばかり、この予想には自信がある」
八幡「(――ただ、)」
八幡「……分からないとでも思うか?」
雪乃「!」
八幡「簡単だ、お前の大好きな……」
雪乃「っ…………//」
八幡「……猫がたくさんいるからだろ?」
雪乃「……………………は?」
八幡「(……いまの俺は、その気持ちに応えられるほど強くない)」
八幡「なんだよ、違うのか?」
雪乃「っ……ええ、正解よ……」
八幡「そうか、なんだよ引っかけ問題かと思ったぜ」
雪乃「そう」
一旦ここまで
続きは明日かな、明後日かな……?
とりあえず来月中までには完結させますよ
まだいけるだろ
乙
おつおつ
おつかれ
VIPのやつもここで書けばええのに
ヒッキーさんマジ攻略難度たけえ
需要はあるから書き続けてな!
ところで、>>1がVIPに立てた
八幡「お前の21歳の誕生日、祝ってやるよ」雪乃「……ありがとう」
ってスレはどうしてつづき書かなかったん?
結構楽しみにしてたんやがな
>>255
心の傷が深いからな…
八幡はよく訓練されたボッチだからなぁ。一筋縄ではいかない。乙!
>>257
信じてもらえるかわからないけど、寝不足だったもんで、つづきを書いてる途中に寝落ちしてしまった……
保守してくれた皆に申し訳無い……
このスレが完結したら、こっちに改めて建て直すつもり
>>260
そこはお前、待っててくれた奴のために寝るなよ…
まあまた立ててくれるなら良いけどね
知らなかったから立てたら見るよ
>>250
お前の明日明後日っていつだよ
はよせんか
はよ、はよ
GWの連休に大量投下されるのを期待しよう……
お久しぶりぶりです
ごめんなさいサボってました
いまからちょっとだけ書いていきますよ
店員「おまたせしまーしたー、猫ババロアとビスケットですねー」
雪乃「あっ……」
店員「あとこちら、お水ですねー」コトッ
八幡「あっ」
八幡「(ちょいちょいちょい、水が入ったこのマグカップも夢に出てきたやつとそっくりだぞ!?)」
八幡「(おい、もしかしていま過ごしているこの時間も実は夢の世界での出来事ってことはないよな……?)」
八幡「……なあ」
雪乃「どうしたの?」
八幡「俺のほっぺたつねってみてくれな
ギュウウゥゥ
八幡「あだだだだだだだだ駄々妥だだ陀だ!!?!」バタバタ
雪乃「っ…………」ギュウウゥゥ
八幡「ちょっ!? はな、せっ! 痛いっつーの! どっからそんなパワーでんだだだだだだ!!」バタバタ
雪乃「………………ふん」スッ
八幡「なんだよ、誰が頬肉潰せと頼んだし……」
雪乃「……私に、あんな恥ずかしいことを言わせた罰よ」ムッ
八幡「…………なんのことだ?」
雪乃「もういいわよ……食べましょ」
八幡「おう」
八幡「(こうしてとぼけることしか、俺の脳内選択肢は存在しない)」
雪乃「いただきます」シャクシャク
八幡「(うん、ババロアうめぇ)」
八幡「(チョコペンで猫の似顔絵が描かれてるだけなんだが、それがまたシンプルな可愛さを引き立たせる)」
八幡「(ま、こちらの代物も夢に現れたものと瓜二つなんだがな……)」
雪乃「…………」シャクシャク
八幡「(……こいつ一人でビスケット食ってやがる)」チラッ
八幡「なあ、それ猫にあげなくていいのか」
雪乃「!」
雪乃「べ、別に、そんなこと私の勝手でしょう?」
八幡「それもそうだが、与えたい気持ちがあるのなら強がらず素直にあげればいいだろ」
雪乃「強がってなんか……」スッ
八幡「(今日のこいつ、えらく消極的じゃないか?)」
八幡「(内気な雪ノ下って、接するのにこんなにも面倒臭い女なんだな)」
八幡「(ったく、俺のキャラに合わないが……仕方ない)」
八幡「っ……」パシッ
雪乃「きゃっ、なによ比企谷くん! 急に私の腕を掴んできて……セクハラのつもり?」
八幡「なワケねぇだろ。このままじゃお前が満足できずに店を出ることになっちまうから」
雪乃「どういう意味かしら」
八幡「おい、そこの猫、こっちこい」クイクイ
そこの猫「ミャー」トテトテ
八幡「ほれ、ビスケットあげてみろ」
雪乃「……だから、私はこれを自分で食べるつもりで」
八幡「そんなに、素直な気持ちを俺の前で晒すのは嫌か?」
雪乃「……何を言っているのよ」
雪乃「(さっきあなたに、私の気持ちを十分曝したというのに……)」
雪乃「(呆れた。こんなにも鈍感な男って本当に存在するものなのね)」
雪乃「(……変な男に惹かれてしまったわ)」
八幡「ったく、ほら」グイッ
雪乃「ちょっと、そんな無理矢理に腕を……」
雪乃「(強いのよ、握る力だけが無駄に)」
そこの猫「ミャー」シャクシャク
雪乃「あ……」
そこの猫「♪♪」シャクシャク
雪乃「………………//」キュン
八幡「良かったな、食ってもらって」パッ
雪乃「(あ、比企谷くんの腕が……)」
八幡「これでちょっとは、猫に素直にビスケット与える気持ちも芽生えたろ」
雪乃「……いいえ、まだ」
八幡「あ?」
雪乃「だから、その………//」
八幡「……なんつーお願いだよ、まったく」
雪乃「そ、それなら結構よ。自分で食べ
ギュッ
雪乃「!」
八幡「……さっきみたいに、お前の腕を握って誘導しろってことだろ?」
雪乃「……良いんじゃないかしら、それで」
時間も時間なので寝ます
続きは日付かわって今夜中に更新できたらしますね
乙
楽しみに待ってる
乙乙
GW最後の楽しみや
乙!
楽しみにしてます
サボってんじゃねーよwwww
でもおつおつ、更新待機
待ってる
おつ
待ってるよ
完結期待
乙です
八幡「ほれ、そこのでぶ猫もこっちこい」
でぶ猫「びゃー」
八幡「ほれ」グイッ
雪乃「た、食べなさい?」
でぶ猫「? びゃわー」バリボリ
雪乃「ふふ……」クスッ
八幡「なあ、これだと俺が与えてるようなもんじゃないか?」
雪乃「いちいち細かいわね。私の持ってるビスケットなのだから、したがって私が
八幡「わかったわかった。あともう誘導はいらないだろ?」パッ
雪乃「あっ……」
八幡「(なんでいちいち寂しげな表情すんだよふざくんなああもうかわいいな!)」
結衣「うぅぅう~~~!」プルプル
小町「ゆ、レベッカさん?」
結衣「さっきから黙って見てたら何さ!! なんであんなにイチャついてんのー!?」
小町「まあまあ、落ち着いてくださいよ……」
結衣「(いいなあゆきのん……嫉妬しちゃうよ……)」
陽乃「レベッカちゃん、嫉妬深い乙女は煙たがれるわよ?」
結衣「うぐっ、や、やだなあマドンナさん。嫉妬なんて別に……」モジモジ
小町「(うぅ、レベッカさんが不憫に思えてきた……)」
小町「ごめんなさい結衣さん。やっぱり誘わなきゃ良かったですかね……」
結衣「えっ、ど、どうして?」
小町「だって、お兄ちゃんと雪乃さんが良い関係になってるところをこんな間近で見せられて……」
結衣「……ううん、大丈夫だよ。それにゆきのんの笑顔を見てると、あたしも嬉しくなるから……」
結衣「(……嘘)」
結衣「(本当は、その笑顔を見る度に胸が傷む)」
結衣「(ゆきのんは、あたしの唯一無二の親友なのに……)」
結衣「(いまは敵としてしか見ることができないよ……ごめんね)」
雪乃「ふふ、おなか撫でさせてくれるの?」ナデナデ
でぶ猫「ふしゅるるるる」
八幡「(材木座みたいな声出すのなお前)」
八幡「(さて、ババロアの続きでも咀嚼するかね)」
雪乃「?」チラッ
八幡「(うめ)」ハムハム
雪乃「…………………」ジー
八幡「(明らかに隣から視線を感じるが無視無視。ディザートを食んでる間は一人で楽しみたいからな)」プルン
雪乃「……ねえ」
八幡「んぁ? (何やねんな……)」
雪乃「……ひと口、欲しいのだけれど……//」
八幡「あーはいはいひと口だけだぞファッ!?」
雪乃「……やっぱり、イヤ、よね?」
八幡「(こいつ何言い出すかと思いきや……)」
八幡「(コイツの言い分は考え方変えたらあれだぞ、自ら『間接キス希望☆』と言ってるようなもんやで?)」
八幡「(別にイヤとかじゃないけど……)」
八幡「(……相手が雪ノ下だから、特別変に意識してしまう)」
八幡「(これが戸塚の頼みだったらなぁ、スプーンをベロベロ舐め尽くしてからひと口あげるのに。もちろんアーン付きで)」
雪乃「どうなの?」
八幡「はいっ!?」
雪乃「くれるの? ……ダメ、なの?」
八幡「あーと……いや、」
雪乃「嫌?」
いいぞお
おつおつ
乙
おつ
くそいいとこで切りやがって
乙乙
あ~あ…よりにもよって陽乃さんの前でそう言う不用意な発言はよろしくないなガハマちゃん
『雪乃ちゃんの笑顔の為にも協力してくれないかなぁ?』
何て事言われちゃうよ?(スレ主次第だけど)
スレ主(笑)
見え見えの釣りに反応するなよ…
やっはよー
スレ主(笑)
まだー
大変お待たせしました
ぼちぼち書いていきやす
八幡「そ、そんなわざわざ俺の食いかけを貰わなくたって良いだろうよ。頼めよ」
雪乃「頼む前に、私の口に合うか確認したいのよ」
八幡「だからといって、なぁ……」
雪乃「……嫌ならいいの。変なこと頼んでしまってごめ
八幡「別に、俺は嫌とは言ってないけどな……」
雪乃「えっ」
八幡「……食いたきゃ、食えばいいだろ」ススス
雪乃「あ……」
八幡「………………」フイッ
雪乃「……ありがと、頂くわね」クスッ
雪乃「………………//」チラッ
八幡「……………………」
雪乃「……はむ」プルン
八幡「(マジで食いよった…………!!)」
八幡「(お、俺の使ったスプーンが、雪ノ下の口に……だと……!?)」
八幡「(いや、落ち着け八幡……。たかが間接キスごときで何をうろたえているんだ)」
八幡「(そもそもキスに間接もクソも無いだろ! キスとは直接唇を重ね合わせる行為しか指さないだろ! いい加減にしろ!)」
八幡「(でも、スプーンは口内に突っ込むから、従って唾液も付着するわけで……)」
八幡「(その俺色に染まったスプーンが、雪ノ下の艶かしい唇を伝って更に奥へ運ばれたということはだな……)」
雪乃「…………んくっ」ゴクン
八幡「これ、もはやディープキスじゃね?」ボソッ
雪乃「!? ゴホッ、コホッ」
八幡「な、どうした雪ノ下」
雪乃「ケホッケホッ、あ、あなたが余計な一言を発するから、ケホッ、むせたじゃない……」
八幡「えーと一応訊いておくが、俺は一体なにを言ったんだ?」
雪乃「実に嗜虐的な質問ね。死んでくれないかしら……」
八幡「あー、その返しで何を口に出してしまったか分かりました結構ですありがとうございます」
雪乃「あなた、心に思った言葉を発言しないと気が済まない人間なの? 要介護レベル3ね」
八幡「(急に当たりが強くなってきた気がするんだが……今までのデレのんは何処へやら……)」
雪乃「そもそも、そんな下らないことを考えること自体おかしいのよ」
雪乃「普通、そういう下卑た雑念を追い払うことは、互いの暗黙の了解だと思うのだけれど」
八幡「そ、そっすね…………ん?」
おお更新されてた
八幡「おい雪ノ下」
雪乃「何かしら」
八幡「お前いま『互いの』って言ったよな?」
雪乃「ええ、それがどうかし…………っっ!!」
八幡「(気ーづいちゃった気ーづいちゃったワーイワイ)」
雪乃「……い、言ってなんかないわよ」
八幡「いいや、確実に言ってたぞ。『下卑た雑念を追い払うことは、互いの暗黙の了解だ』ってな」
雪乃「っ…………」
八幡「つまりお前は……」
八幡「――俺と同じこと考えてたってことだよな?」
雪乃「…………………//」
八幡「(やったよ小町!俺こいつに勝ったよーーーー!!)」
小町「お、お兄ちゃんが雪乃さんを論破した……」
陽乃「雪乃ちゃんたら、自分で墓穴の在りかを晒しちゃうんだから」
結衣「(やっぱり、ゆきのんもヒッキーと同じようなこと考えたりすることあるんだ……)」
結衣「(ほんと、嘘をつけない性格だなあ)」
結衣「(……あたしも、うっかり思ったことを吐露しちゃう性格だったら、ヒッキーとの距離も前もって縮めることができたのかな?)」
結衣「(ヒッキーが部活の人助けで活躍したとき、素直に『カッコよかったよ』とか言ってれば、何か変わってたのかな)」
結衣「(……もう、遅いんだけどね)」
ガハマさんが吐露なんて難しい単語知ってるわけなんかないやい!
八幡「いやぁ、かの雪ノ下さんも俺みたいな屑と同じこと考えるんですね」
雪乃「待ちなさい、勝手に決めつけないでちょうだ
八幡「否定も肯定もしてない上に、俺がとどめを刺した瞬間に頬染めて俯くというアクションを見れば、決めつけも何も答えは明らかだろ」
雪乃「……………」
八幡「ま、安心した」
雪乃「?」
八幡「……俺相手にでも、そういう煩悩働いてくれるんだなって」
雪乃「……そんなことが、安心に繋がるの?」
八幡「ああ、だってそれは」
八幡「俺を、一応ひとりの男として意識してくれてるってことだろ?」
雪乃「……そうね」
雪乃「あなたのことははいつだって『独りの男』として認識してるわ」
八幡「難聴かな? 誤魔化すのよそうぜ」
雪乃「……あなた、どうして聞く方も恥ずかしくなるような言葉を、いとも簡単に口に出せるの?」
八幡「何でだろうな、そういう年頃なんだろうか」
雪乃「あなただって誤魔化してるじゃない。ちゃんと私の目を見て正直に答えてほしいのだけど」
八幡「目を見てだと? 恥ずかしくて出来るわけないだろうが」
雪乃「私だって、あなたの今にも放射能を放出しそうな腐った目を見つめるのは苦行の極みよ」
八幡「解決だな。したらば再び猫と戯れ
雪乃「待ちなさい、話は終わってないわ」
八幡「なんですか」
雪乃「……今日は、そんな気がしないのよ」
八幡「は?」
雪乃「だ、だから……」
雪乃「あなたの目を見て会話しても……いいかもしれない、って」
八幡「(こ、こいつマジで何を言いたいの? テキトーな解釈しとくか)」
八幡「なに、つまり俺の目をジッと見つめたいってこと?」
雪乃「……そうとも、言っていいわね」
八幡「えっ」
雪乃さん攻めてますねぇ~いいよいいよ
作者頑張って?
とりあえず完結だけはして下さいなw
作者がんばって(戸塚ボイス)
作者寝落ち?
やっとこさ追いついたでござるよ
続きよろ
乙乙
攻める雪のんいいねぇガハマさんがちょっとかわいそうだけど
ここで結衣が乱入していい雰囲気を無かったことにする展開で
雪ノ下がヒロインなのはつまらん
ゆきのん かわいい!
続きはよ
雪乃「………はっ!」キョロッ
雪乃「(私ったら少しの間、頭が空っぽになってしまってたわ)」
雪乃「(な、なにかいま変な言葉を発してしまったような気がするのだけれど……)」
雪乃「ひ、比企谷くん。私、さっき何を言ってしまったか覚え……」
八幡「雪ノ下」
雪乃「ひゃ……は、はい」
八幡「その……少しだけな」
雪乃「?」
八幡「なんだ、俗に言うあれだ。……見つめ合うってやつだよ」
雪乃「見つめ………?」
wktk
雪乃「(……まさか、私が提案したんじゃないわよね……?)」
八幡「……今日のお前は、やはりどこか違うよな」
雪乃「な、何かしら急に」
八幡「ほら、その今みたいな言葉の詰まり。今日だけで何度目だよ」
雪乃「それは……」
八幡「あと、そのたどたどしくて覇気の無い声。いつにも増して三点リーダが多用されてるようだ」
雪乃「………………」
八幡「なんでそんなに黙るんだよ?」
雪乃「……本当に解らない?」
八幡「あ?」
今日も寝落ちか!?
つづきはよ
まだなのか...
まだなのか...
ガハマさんのライフはry
話が進まないなあ
こんなやりとりを見させられる由比ヶ浜を思うと萌える
>>1は結局また寝落ちしててワロタ
雪乃「私が、あなたの言う『いつもと違う』理由」
八幡「……ああ、解らないな」
雪乃「……ここまで不識なのは、さすがに疑わしいわね」
八幡「な、なんだ? 急に推理なんか始めて、探偵ごっこか?」
雪乃「……ひとつ、訊いてもいいかしら」
八幡「?」
雪乃「以前、あなたは私にこう言ってくれたわよね」
雪乃「お、俺を頼れ、って……」
八幡「……それがどうした」
雪乃「あなたなら、心の内でとっくに気づいているはずよ」
雪乃「今日だけで、私がどれほどあなたを頼りにしたことか」
八幡「……さあな、身に覚えがない」
雪乃「そ、なら私が思い出させてあげるわ」
八幡「え」
雪乃「まず一つ、……駅で、あなたにお茶を買ってきてもらうよう頼んだこと」
八幡「いや、あれは俺がついでに聞いただけだし」
八幡「てかそんなこと言ったら由比ヶ浜が初めて奉仕部を訪れたときにお前、俺をパシらせたからな?」
雪乃「それはお使いでしょう? 今回はあなたを頼りにして買いに行ってもらったの」
八幡「聞こえが良くなっただけで、行いは一緒じゃねぇか」
雪乃「次、」
八幡「(安定のスルーですか)」
雪乃「二つ目は……」
雪乃「あなたに、手を取ってもらったこと」
八幡「さっき、ビスケットをあげた時か?」
雪乃「ええ」
八幡「大げさだろ。あれはお前がなかなか猫にビスケットをあげないから、ただ腕を掴んだだけで」
雪乃「そうかもしれない。けれど今までの私ならあなたに腕を掴まれた瞬間、どんな場面でも拒絶するはずよ」
八幡「ひどいなお前」
雪乃「あくまで仮定。でもさっきは違う」
雪乃「あなたにリードしてもらうため、私から頼んだじゃない」
雪乃「これは、あなたを頼りにしたという、歴とした証拠でしょう?」
八幡「……なあ、つまりお前は何を言いたいんだ?」
雪乃「話は終わってないわ」
八幡「は?」
雪乃「比企谷くん」
雪乃「……私、これでも今とても恥ずかしい気分なのよ?」
八幡「………………」
雪乃「それに、これから更に恥ずかしいことを伝えるつもりなのだけれど」
雪乃「……あなたに」
八幡「(確かに、雪ノ下はかつて見たことが無いほど、そわそわとしていた)」
八幡「(いや、これは言い換えるならば『もじもじしている』という表現が嵌まるかもしれない)」
八幡「(いつもは冷静沈着、且つ、大半の時間を無表情で貫き通している彼女からは起こり得ない仕草だ)」
八幡「(起こり得ないは言い過ぎか。こいつも一人の女の子なわけだし)」
八幡「(恥ずかしがることだってある。当たり前だが、雪ノ下雪乃も内に羞恥心を握り締めている)」
八幡「(……いまの心情を、流石に俺も感じ取っていた)」
八幡「(なんだよ、俺まで心恥ずかしくなってきたじゃんか)」
キタ━(゚∀゚)━!
メンドクサイなぁ~ゆきのんはぁ~
邪魔して良いと思うよ?(誰がとは言ってない)
ゆきのんがめんどくさいのは肯定だが、それ以上に八幡の方がめんどくさい
八幡が一番攻略難易度高いわ
乙乙
おもしろい
はよはよ
ガハマがかわいそす
ストーキングして盗み聞きしてるガハマさんが悪い。慈悲は無い
ストーキングして盗み聞きしてるガハマさんが悪い。慈悲は無い
大事なことなので
つづきいつだよ
お久しぶりです
続き書きまっす
結衣「(どうしよ……なんか二人ともすごく良いフインキだよ……)」
結衣「(……あたし、どうしたらいいのかな)」
結衣「(…………このまま、展開の読める結末を見届けちゃっても良いの?)」
結衣「(ゆきのんとヒッキーが……その二人だけが、幸せになるのを受け入れちゃっても良いの?)」
結衣「(あたしは…………)」
結衣「…………いやだよ」
小町「結衣さん……?」
結衣「……こんな、二人だけ良い展開迎えるなんて」
結衣「ずるいよ…………」
結衣「(だから、こうなったら、こんな悲しい気持ちになるのなら……)」
結衣「(あたしはっ……!)」ガタッ
陽乃「だめっ!!」
結衣「!?」ビクッ
陽乃「……ほら、レベッカちゃん? 座って?」
結衣「………………」
小町「あ、えとー……、うぅ……」
陽乃「…………結衣ちゃん?」
結衣「…………なんのつもりですか」
陽乃「え?」
結衣「……どうして、止めるんですか」
陽乃「それは……」
結衣「……そうやって、いっつも妹ひいきばっかり……」
結衣「あたしの気持ち知っておいて!!」
結衣「あたしも、好きに、なっちゃったんですよ……っ」
結衣「……たぶん、ずっと前から」
結衣「振り向いてもらいたくて、毎日、コツコツと、頑張ってきたつもりなんです……」
結衣「……その努力を、無駄になんかしたくない」
結衣「だからっ、だから…………」
結衣「……えっく、ひっく…………」
陽乃「……ちがうの、結衣ちゃん。私はそんな、雪乃ちゃんびいきとかじゃなく
結衣「うそですよっっ!!」
雪乃「…………………………」
結衣「陽乃さんは……、あたしの気持ちなんて汲んでくれなんか……」
陽乃「話を聞いて。……結衣ちゃんがいま割って入ったら」
結衣「はぁ……もう、いいです」ガタッ
小町「……結衣さん、どこに……」
結衣「………帰るね」
小町「えっ……」
陽乃「結衣ちゃん!」
結衣「グスッ……」ダッ
雪乃「……っ!」スクッ
八幡「おい、どうし」
雪乃「由比ヶ浜さん!」ダッ
八幡「おい、雪ノ下!」
八幡「………………」
小町「……お兄ちゃん、」スタスタ
八幡「ん? うぉっ、なんで小町がここに」
小町「全然リアクション薄っぺらいし、さっきの件でいたの気づいたでしょ」
八幡「……当たり前だ、あんな大声で口論なってればな」
陽乃「比企谷くん……」
八幡「……なんで雪ノ下さんまで」
陽乃「ごめんね、私なりに考えてたつもりだったんだけどさ……結衣ちゃんに伝わらなくて……」
ガハマさんうっとうしいなw
陽乃「三人の距離感を保たせようと、結衣ちゃんたちに付いてきたんだけど……」
陽乃「……こんなことになるなら、興味半分で来なけりゃ良かったな……」
八幡「……まあ陽乃さんのおかげか、代わりに由比ヶ浜の気持ちは伝わっちゃいましたけど」
陽乃「ごめんね、こんな形で……」
八幡「……正直言うと、感謝してます」
小町「え?」
八幡「(……やっぱり俺、駄目だよなぁ)」
八幡「(でもしょうがないだろ、こんな悩み抱えるの初めてなんだしよ)」
八幡「(……由比ヶ浜の気持ちが明確になった以上、道なりに進むことは出来ない」
八幡「(取捨も選択も選別も、出来ない)」
八幡「(……人としてどうなんだよ、この優柔不断っぷり)」
八幡「(つまり、俺の気持ちはこうだ)」
八幡「(雪ノ下、由比ヶ浜、二人のことが同等に好きだ)」
???『お前たちが、俺の翼だ!』
……って訳にはいかんよなぁ……
・・・・・・・・・・
カランコロン
雪乃「待って! 由比ヶ浜さん!」タタッ
結衣「えっ……」クルッ
結衣「……ゆきのん」
雪乃「……ごめんなさい、盗み聞きしてしまったから……」
結衣「あ、あはは、やっぱり聞いてたかー」
雪乃「でも、よく考えてみれば私、謝る必要なんてなかったわね」
結衣「え?」
雪乃「……ストーカーは場合によっては犯罪よ?」
結衣「あ、えと……ごめん……」
雪乃「ふふ……」
雪乃「どうして追けてきたの?」
結衣「それは……だから、その……」
結衣「うぅぅっ、わかってるくせに!」
雪乃「半ば解らないから訊いてるのよ」
結衣「……ふ、ふたりのことが、気になって……」
雪乃「どうして気になったの?」
結衣「ど、どうして!?」
雪乃「ええ」
結衣「……良い、フインキになるの、嫌だから……」
雪乃「だから、それはどうして?」
結衣「なんでさっきから恥ずかしいこと訊き続けてくるの!?」
雪乃「理由は何層にも重なって作られるものよ。私はその最深部、核を知りたいの」
雪乃「その行動を起こす近因となった事柄」
結衣「だ、だからっ……!」
結衣「あたしが、ヒッキーのこと好きだからっ!!」
雪乃「……ええ、知ってたわ」
結衣「うぅぅ、ゆきのんのばかっ!!//」
雪乃「ごめんなさい。でも、その気持ちを由比ヶ浜さんの口から直接聞きたかったの」
結衣「そっか……」
雪乃「ええ」
結衣「…………ゆきのんは?」
雪乃「えっ」
結衣「……ヒッキーのこと、どうなの」
雪乃「…………良い、天気ね」
結衣「しらばっくれるの禁止! あたしは言ったんだからさ」
雪乃「……きっと、好きなのだと思う」
結衣「きっ……と?」
雪乃「彼に抱いてるこの気持ちは、はたして恋心なのか解らないの」
雪乃「今まで、異性を好きになったことが無いから……」
雪乃「でも、さっきまで比企谷くんと一緒にいると、何だか部室で過ごすと違って居心地が変だったの」
雪乃「なぜか彼を意識してしまって……」
雪乃「そして彼の横顔を覗く度に、声を聴く度に、目が合う度に……」
雪乃「……胸が、チクチクと痛むの……」
結衣「あはは……ゆきのん、ヒッキーのこと好き過ぎだよぉ……」
雪乃「え、えっと……」
雪乃「やはりこれは、好きという感情、なの……?」
結衣「うん。好き以上に『愛してる』って表した方がいいかも」
雪乃「そうなのね……」
結衣「……でもね、ゆきのん」
雪乃「?」
結衣「……あたしも、ヒッキーのこと、愛してるから……」
雪乃「……そう、よね」
結衣「ごめん……ゆきのんは敵にしたくないけど……」
雪乃「恋敵、という関係になってしまったわね」
「みゃおー」
雪結「??」
ぬこ「ごろにゃー」
雪乃「あら、あなたはさっき私が撫でた猫……」
結衣「え、店のネコちゃん?」
雪乃「ええ……どうして外に?」
ぬこ「~~♪」タタタタタ
結衣「あっ!!」
雪乃「に、逃げてしまったわ!」
結衣「たたたたたいへんたいへん!!早く追わなきゃ!」ダッ
雪乃「私は店内の比企谷くんたちに応援を頼むから、由比ヶ浜さんは猫を追って頂戴!」
結衣「わかった!!」タタッ
乙
どちらも幸せになって欲しい
この流れでどっちも取る展開になっちゃうのかー
結衣が乱心しなければそのままくっついてただろうし結果的には良かったな
おつおつ
そろそろエンドかな?
はよ
スランプか?
おいまだか?
ま、まだ最終書き込みから10日だ
帰ってくるに違いない、ですよね?
やつは死んだ、もういない…
やつは死んだもういない…
待ってる人いるかわからんけど、お待たせしました
続き書きまっせ
カランコロン
雪乃「ちょっといいかしら!」
八幡「お、おいどうしたよ」
雪乃「ここの猫が……逃げて、しまったの……」
小町「えー!?」
雪乃「こ、小町さん?」
小町「あっ」
八幡「(ばっかでー。まぁ今さらだしどーでもいいんだけどな)」
陽乃「どっちへ逃げたの?」
雪乃「……店を出て右、由比ヶ浜さんが追ってるわ」
陽乃「ほら、追うよ!」ダッ
雪乃「ちょっ、姉さん?」
陽乃「ほら、比企谷くんも!」
八幡「え、あ、は、はい」
小町「こ、小町も!」
八幡「お前は念のために残ってろ。帰ってくるかもしれないしな」
小町「ほほう、なかなか頭冴えてるねお兄ちゃん」
八幡「そりゃお前より偏差値が格段に上だしな」
雪乃「比企谷くん何をしてるの、早く……」
八幡「ああ、すま……」
雪乃「………………っ」
八幡「!」
八幡「(雪ノ下をちらと見て、そして俺は気づいた)」
八幡「(こいつ、瞳が潤んでいて、今にも涙が零れそうになってることに)」
八幡「(……そうだよな、大好きな猫が急にいなくなったんだ)」
八幡「(心配で不安な気持ちは、さすがに隠しきれないよな)」
八幡「(……雪ノ下の不安を拭えないで、俺はコイツが好きだと名乗れるのかよ)」
八幡「(……否だ)」
八幡「……捜すぞ」
雪乃「ええ」
陽乃「二人は結衣ちゃんと同じ方に向かって。私は別の方向で捜すから」
八幡「頼みます」ダッ
雪乃「姉さん、お願い」
陽乃「任せて。だから雪乃ちゃんも早く捜してきな」
雪乃「……わかった」
八幡「(なんつーか、初めて雪ノ下姉妹の自然なやりとりを見たというか、なんというか)」
八幡「(……何だよ、いざとなったら普通に会話したり、協力しあったりできるんだな)」
雪乃「……何をボーッとしてるの、早く行くわよ」
八幡「おう」ダッ
・・・・・・・・・
八幡「ねこー!」
雪乃「出てきなさーい」
八幡「……ったく、どこにいんだ」
雪乃「見つから、ないわねっ……」
八幡「……なあ雪ノ下」
雪乃「なに、かしら……」
八幡「お前、だいぶ疲れただろ」
雪乃「……そんなこと、ないわよ」
八幡「嘘つくな。そんだけ息切れてればバレバレだ」
雪乃「……猫が、失踪してしまったと、いうのに……疲れたなんて、言えるわけ、ないじゃない……」
八幡「……そうか」
八幡「やっぱりお前って、強いな」
雪乃「当たり前、じゃない……」
八幡「ふっ」
ピロロロロロロロロロロ
八幡「? 由比ヶ浜からだ」ピッ
八幡「なんだ、どうした?」
結衣『あ、あのさ、猫見つけたんだけどさ!』
八幡「ホントか!?」
結衣『ただ、そのー、ちょっと……ていうか、だいぶ困ったことになっちゃってて……』
八幡「は?」
結衣『と、とにかく来て!二俣小学校ってとこのそばに公園があって、そこにいるからさ!』
八幡「小学校……?」
雪乃「小学校って、ここのことかしら?」
八幡「えっ?」チラッ
【二俣小学校】
八幡「……あと2分で着くわ」
結衣『え、はやっ!そ、そしたら急いで来て!』
はよ
期待
小学校の名前w
>>381
調べてみたら実在してた
てか駅も二俣だったな
今さら気づいたわ
二俣新町とか最寄り駅から3駅だわ
行ったことないけど
ふたまたwwwwww
だれうまだよwwwwww
・・・・・・・・・
塩谷瞬公園
雪乃「おそらく由比ヶ浜さんはここにいるのよね」
八幡「小学校の近くの公園となると、ここしか……ん?」
結衣『ほ、ほら、おいで? ね?』
ぬこ『みゃーお』
雪乃「! 本当に猫もいたわ」
八幡「てかあいつ、地面にしゃがんで何してんの? 猫と交信?」
結衣「あ、ゆきのん!……あれ、ヒッキー?」
八幡「は?」
八幡「(この期に及んで『え、何で来たの?』設定編み出しますかね?)」
八幡「さっき俺に電話よこして、来いと言ってきたのはお前だろうが」
結衣「ん? ほへ……? ………………あっ!!」
八幡「お前……普通、数分前にかけた電話を忘れるか?」
結衣「いや、えっと、あーなんというかだね、そのー」
結衣「(あたし、無意識の内にヒッキーに応援頼んじゃってたんだ!!)」
結衣「(ヒッキーは、あたしが猫カフェまで付いてきたの知らないのに!!)」
結衣「アホアホアホォ……っ!」グシグシ
八幡「アホなのは周知の事実としてだな」
結衣「アホじゃな……くないです、はい……」
雪乃「由比ヶ浜さん、それでどうして呼び出したりなんか?」
結衣「へ? あ、そうそう!」
結衣「ネコちゃんの追っ手になって、ようやく追い付いたから抱っこして帰ろうと思ったんだけど……」
雪乃「だけど?」
結衣「その、抱っこしようと近づくと……」ススス
ぬこ「ぐるるる」サササ
結衣「離れてっちゃうんだよねー……あはは」
八幡「」
八幡「んだよ、んなことかよ……」ヘナヘナ
結衣「いやいや、充分問題だし!」
八幡「お前な、そういう時は無理矢理にでも捕まえる勢いでだ」ズズズ
ぬこ「ひぎゃーお!」シャシャッ
八幡「ぐおぉぉぉぉおお!!引っ掻かれた!!」
雪乃「馬鹿だわ……当たり前じゃない……」
結衣「ヒッキーだっさ……最初から呼ばなきゃよかった……」
八幡「ひっかき傷患者に余計な心の傷を負わさないでくれさい」
結衣「ゆ、ゆきのん……」
雪乃「……私に任せて」
結衣「! うん!」
八幡「おい俺の弁明は」
雪乃「ひっかき谷くん、黙ってて」
八幡「ちくしょ……」
雪乃「……猫ちゃん?」
ぬこ「………………」
雪乃「……おいで?」ポンポン
ぬこ「………………」
雪乃「……ほら、ね?」クイクイ
ぬこ「………………」
雪乃「……猫ちゃん?」ススス
ぬこ「ぐるる…………」サササ
雪乃「ふう…………」
雪乃「無理ね」
結衣「ウソでしょっ!?」
結衣「そ、そしたらさ、一緒においでおいですれば、観念して寄ってきてくれると思うんだけど……」
雪乃「他に方法もないし、やってみましょう」
結衣「うん! ほら猫ちゃんーおいでー」
雪乃「こっちに来なさい? おいで?」ポンポン
結衣「こっちだよ、こっちにおいでー」
雪乃「私の方でもいいのよ? ほら、いらっしゃい」
結衣「あたしだってこんなにウェルカムだよ? おいでおいで」
雪乃「いいえ、私に抱っこされるととても心が安らぐわよ、ほらおいで?」
結衣「(ムッ)」
結衣「あ、あたしはほら、胸に柔らかい枕まで付いてるからさ、フカフカだよ?」
雪乃「あら、私だって無駄に出っ張りが無い分、抱っこされた時に苦しく感じることも無いと思うわよ?」
結衣「そんなことないって! 逆に抱かれ心地抜群だよ!」
雪乃「それは誰調べの情報なのかしら? ソースは?根源は?」
結衣「いや、えっと…………私調べ?」
雪乃「話にならないわね」
結衣「がーん! ゆ、ゆきのんヒドイ!」
雪乃「あら、何か酷いこと口に出したかしら?」
結衣「はぁ……ゆきのんわかってないなぁ」
雪乃「何のことかしら?」
結衣「そんな冷たいことをサラッと言うから、部室でいつまで経ってもヒッキーと距離が縮まらないんだよ?」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん? ここで比企谷くんの話は関係ないと思うのだけれど」
結衣「そう言えば、今日のゆきのんの行動とか言動をずーっと見てきたけどさ」
雪乃「そう言えば、って、どこに『そう』が掛かるのかしら」
結衣「今日のゆきのん、いつものゆきのんじゃない!!」
雪乃「……??」
雪乃「……全く自覚が無いわね」
結衣「ウソだよ、普段のゆきのん見てればわかるもん!」
結衣「今日のゆきのん、ヒッキーにデレまくりだし、あんなのわざととしか思えないって」
雪乃「どうして演じる必要があるのかしら? ただ単に比企谷くんと親密になっただけよ?」
結衣「し、親密って! なにその表現、エロい!」
雪乃「どこにエロチシズムな官能表現があったかしら……」
結衣「てか、親密さが増したとか仲良くなったとか、自分で決めるもんじゃないってゆーか……」
雪乃「……………………」
結衣「な、なに?」
雪乃「…………由比ヶ浜さん、私に妬いてるの?」
結衣「やいっ!?」
雪乃「これだけ私と比企谷くんの関係に首を突っ込んでくるなんて、嫉妬以外の何物でも無いわよね」
結衣「そ、それは……」
雪乃「……そんな焼きもちな由比ヶ浜さんに、さらにジェラシーを抱いてもらいましょうか」
結衣「へ?」
修羅場になっとるwww
雪乃「つい数日前ね」
結衣「!」
雪乃「……昼休み、二人っきりでお弁当を食べたわ」
結衣「え」
雪乃「更にその後、次の授業まで時間が迫っていたから急いだの」
雪乃「走って疲れた私を比企谷くんは……おぶってくれたわ」
結衣「おぶっ!?」
雪乃「零距離で密着したわ」
結衣「ぜろっ!?」
雪乃「まだあるわ」
結衣「まだあっちゃうの!?」
猫「」
雪乃「その後、本来は授業中の時間だったのだけれど……」
雪乃「比企谷くんと屋上で過ごしたわ」
結衣「ほぇ!?」
雪乃「……勿論、二人っきりで」
結衣「ふ、ふふふたり!?」
雪乃「……気持ちよかった」
結衣「え…………」
雪乃「……………………」
結衣「ゆ、ゆきのん……まさか、ヒッキーと……!?」
雪乃「春風が気持ちよかったわ」
結衣「ははははだ……かぜ!?」
雪乃「何を勝手に想像したのかしら?」
結衣「わわっ、ななんでもない!」
八幡「(こいつ等本人の前で何やってんですかね…てか、猫どうすんの?猫)」
結衣「と、とにかくっ、ゆきのんばっかりズルい!」
雪乃「あら、嫉妬していたことを明らかに肯定したわね」
結衣「ぐぬぬ……!」
雪乃「ふふん」
結衣「……て、てか、あたしだって……今度、ヒッキーとデートするし」
雪乃「!」
結衣「なんなら、去年の夏から約束してたし」
雪乃「……でも、私に関しては約束したのは数日前なのに、今日こうして迎えているのだけれど」
結衣「デートのつもりじゃ無かったんじゃないっ?」
雪乃「な……?」
結衣「ほら、デートってさ、その日にどこ行ってどこ廻ってどこで何食べるか……って、事前に入念に決めるもんだし」
結衣「そんな二日三日で即行動に移すもんじゃ、そんなのデートって呼ばないっていうか……」
雪乃「……そ、そうなの?」
結衣「へ? あ、も、もちろんっ、そうだ、けど?」
雪乃「」
結衣「あれ、ゆ、ゆきのん?」
雪乃「(違った、のね……)」
雪乃「(今日のこのイベントは、デートとは、呼ばない……)」
ぬこ「…(解せぬ)」
八幡「…………なあ」
結衣「えっ……?」クルッ
八幡「そ、そこ、猫」
雪乃「…………あら」
ぬこ「にゃーん♪」スリスリ
結衣「……あれ、いつの間に?」
雪乃「私たちにすり寄ってたのね……」
結衣「ん……? あれ、ヒッキー!?」
八幡「初めからいるんだがなにその驚き泣ける」
雪乃「比企ゅ、比企ょ谷くん、な、なにも聞いてないわよね?」
八幡「あ?」
雪乃「何も、聞こえなかったわよね?」
難聴系主人公にメガ進化
八幡「……あのよ」
結衣「な、なに?」
八幡「……よく、本人すぐそばにいるのに、互いの気持ちを曝し合えたな」
雪乃「…………いつから聞いてたかしら」
八幡「訊くまでもあるかよ。最初っから今までぜーんぶノーカットで聞いてしまったわ」
雪乃「…………………//」
結衣「あっと……その……//」
八幡「……俺からも一つ、訊いてもいいか」
結衣「え、あ、えっと、えっとえっと…………どう、ぞ?」
ですよねぇー…これが八幡クオリティ
八幡「……こういう場合、どうしたらいいか解らんから、素直に訊きたいことを問う」
八幡「……お前ら二人とも、俺のことが……好き、なのか?」
雪乃「………………は?」
結衣「……デリカシー、無っ」
八幡「だ、だから言ったろうが、何をどう問えばいいのか解らんって」
雪乃「……由比ヶ浜さん」
結衣「な、なに?」
雪乃「…………まずあなたから、この男に想いを伝えてほしいの」
結衣「ふぇっ!?」
結衣「ちょ、い、意味わかんないよ!?」
雪乃「あなたが彼に告げたら、私も後に続くわ」
雪乃「……約束、するから」
結衣「…………たはは」
八幡「?」
結衣「なーんか、よく分かんなくなっちゃった……」
八幡「は?」
結衣「なんか、こういう雰囲気がまったく適してないっていうか……」
結衣「こんな状況で、今からこんな言葉伝えるって、あまりにもおかしいよね……」
八幡「……………………」
雪乃「……………………」
結衣「……………………ヒッキー」
八幡「…………おう」
結衣「……一度しか、伝えないからね?」
八幡「……ああ」
結衣「…………あたし、さ」
八幡「……………………」
結衣「ヒッキーのこと…………、やっぱ嫌いっ」
八幡「そっか……………………んぁっ?」
ぬこ「ファッ!?」
ファッ!?
結衣「いや、もう、ホント…………嫌いっっっ!!」
八幡「二回言ってんじゃねぇか! 一度だけじゃねぇのかよ!?」
結衣「もうっ、嫌い嫌い嫌い嫌い嫌いきらいきらいきらいきらいきらいキライキライキライキライキライキライキライキライ!!」
八幡「合計20回も言うなよ!!」
結衣「バーーーカ!!」
八幡「(なにこれ人生で最も解せないイベントきたんだけどなにこれナニコレ)」
ニヤッ!?…じゃないんだ
雪乃「……それじゃあ比企谷くん、私からも」
八幡「もう脳ミソ液状化待ったなしなんだ、ちょっと待ってくれ」
雪乃「比企谷くん、私もあなたのこと、嫌いよ」
八幡「ちょ、待てよ!」
ぬこ「ファッ!?」
雪乃「由比ヶ浜さんに諭されて気づいたの。きょう一日、私ったら本当に演技していたのかもしれないって」
雪乃「あなたに惹かれるところなんて、冷静に考えてみれば一つも無いし」
八幡「あるわ、孤高なところとか。あとはなんだ、まぁいろいろだ」
ごめんなさい寝ます
次回の更新で完結させたいところですな
なるほど…ここから陽乃さんのターンですね?(願望)
なんか今までに読んだことのない感じの作品やな
期待してるよ
これにはねこも動揺隠せず
ちょ、待てよ!
キムタクで再生されてしまった…
猫擦り寄ってくるなんてどうした
冬眠してるだけだろ
八幡「てかあれだよ、ついさっきまで俺の話題で持ちきってたのに、そのくせ嫌いだなんておかしいだろ?」
八幡「嫌いな男を前にして、その嫌いな男とあーしたこーしたズルいズルくない、って主張し合うか普通?」
雪乃「……はぁ、呆れるわ」
八幡「へい?」
結衣「ゆきのんどうする? たぶんコレわざとじゃなくて、天然だよ?」
雪乃「厄介な男ね……」
八幡「ごめん、えっ、何で俺くん悪者扱いなのん?」
雪乃「悪びれる様子も無いのね。腹が立ってきたわ」
八幡「ちょ、マジでなんだよ?」
結衣「自業自得ってやつだよ?」
八幡「は?」
結衣「っ~~だからっ!!」
結衣「『好きなのか?』って訊かれて、素直にほいほい認めるほど、あたしたちは素直で優しくないの!!」
八幡「…………なんだよ、それ」
雪乃「由比ヶ浜さん、それでは私たちのワガママにしか聞こえないわよ……」
結衣「へっ? ちょっと表現おかしかった?」
雪乃「大体合ってるけれど、これでは完全に種明かしとなってしまうというか……」
結衣「ほえ?」
雪乃「さっきから私たち三人、ちっとも会話になっていのだけど」
結衣「えー……と?」
雪乃「比企谷くん」
八幡「あん?」
雪乃「……私たちの言わんとしていること、さすがのあなたでも解ったはずよ」
八幡「………………」
雪乃「私たちの気持ちは先に伝えた。残りはあなただけ」
八幡「……ズルいだろ、それ」
雪乃「何かしら?」
八幡「ズルい女だよな。お前ら、シャ乱Yかよ」
雪乃(Yukino)「上手くないわよ」
八幡「知ってた」
結衣(Yui)「てかさっきも言ったけど、そもそもの原因はヒッキーのせいだし!」
八幡「だからといって、普通あの場面で『嫌い』って伝えるか?」
結衣「だって……そこで正直になったら、あたしたちの負けじゃん」
八幡「いや、勝ち負けあんのかこれ」
結衣「……あのね、ヒッキー。あたしね……」
結衣「あたし、ヒッキーの方から気持ちを伝えてくれるのを、ずっと我慢して待ち続けてきたんだよ?」
はよ
まぁこう言う展開だろうな…続けて
八幡「いや、俺には小町がいるから」キッパリ
つまらん
こうなると>>429がものすごくつまらない人間に見えるな
ラブコメ的にはベタな展開なんだろうけど、八幡が他人の好意に期待して告白して
失敗したトラウマ話を本編で話していたと思ったし、雪ノ下に対しては2回告白しよう
として2回とも断られていると思うのだが、それでも自分を「嫌い」という相手に
対して告白しろって嫌がらせ以外の何物でもないと思うが
>>431
ほんこれ
女「女子的にゎ男の子の方からコクッてほしぃもんなんだょ!ぢゃからぜったぃこっちからわコクんなぃからね!てゅぅかそっちが察してコクッてくれればぃぃだけぢゃん笑 こっちがあぴってんだからそんぐらぃ察しろょみたいな笑」
出た~肯定以外認めない奴wwwwwwwwwwww
不特定多数が見られる場で晒しておいて「嫌なら見るな」なんて通用するわけねーだろ
理屈が通じないどころか理屈が分からない病気野郎は余計な恥晒さねえように書き込み我慢しとけよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
見るかどうかが個人の自由なところにわざわざ文句言いにきてる時点で
個人の感想なんてどうでもいいからレス消費はしないでくれよ
争いがヒート化するのが一番迷惑だから
ガハマさんもゆきのんも可愛い
黙って身を引かないで良かったよ
俺にとって面白ければなんでもいいです
>>431
そういうのはこの話が完結した後に書こうぜ
>>431
ゆきのんへの告白は今回のと原作の2回とでは意味が違いますし…
はようしてくれさい
まぁなんだ…取り敢えず完結するまで待って見よう。後、数レスで終わるだろうからさ
八幡「ずっと我慢して……?」
結衣「え、えと、だからね……」
結衣「……その、ヒッキーがあたしに、ほ、惚れてくれたらなあって……」
結衣「それで、あたしから想いを伝えるんじゃなくて、ヒッキーから想いを伝えてほしくて……」
結衣「意識、してほしかった、から……」
結衣「だから…………」
八幡「…………なんか、あれだな」
結衣「……?」
八幡「お前って……なんか、重いな」
結衣「ふぇっ!?」
結衣「お、重いって、何だし!!」
八幡「いやそう思うのも当たり前だって。一人の男を相手に余分に恋い焦がれる女、こえぇよ」
結衣「ひ、ひどいっ! もう、ヒッキーなんか本当にキラい!」
八幡「俺が悪いのか、俺が……」
雪乃「あなた、空気になることは得意でも、空気を読むことに関してはド下手ね」
八幡「上手いこと言ってやったとか思ってるだろ、その顔。腹立つわぁ……」
おお来てたか
雪乃「……けれど、その空気の読めない人間を演じるところは、上手いわね」
八幡「っ…………」
雪乃「どうして、そこまでしてこの雰囲気を壊したいと思うの?」
雪乃「……私たちが、あなたに抱いているこの気持ちを、受け付けたくないという、逃避?」
雪乃「それとも、奉仕部を通して築いた、私たちの一定の関係から更に一歩踏み出すことを忌む、拒絶?」
八幡「………………」
八幡「(俺は軽く俯いていながらも、視界の隅には悲しげな表情を浮かべる、雪ノ下と由比ヶ浜の顔が見えてしまう)」
八幡「(……こんな鬱々とした表情を作らせたくないのに)」
八幡「(……俺の気持ちは、もう既に固まっているのに)」
八幡「(彼女らは、俺の想いを今にも受けとめる準備が整っているのに)」
八幡「(こんな俺のために、心苦しくしながら待ってくれているのに)」
八幡「(……どうして、伝えられないんだろうか)」
八幡「(……そんなの、決まってる)」
八幡「(……こんな状況で、二人のことが同率タイで好きだ。なんて伝えてみろ)」
八幡「(……片方を犠牲にすることも出来ない、弱虫野郎と捉えられるに決まっている)」
雪乃「比企谷くん?」
八幡「っ!?」
雪乃「……いま、あなたが何を考えているのか分からないけど、言わせて」
八幡「……なんだ」
雪乃「…………あなたの自己完結は、今まで一度も正しかったことなんてない」
雪乃「あなたの思考行動に、いつも頭を悩ませてきたわ」
雪乃「手の施しようがなく、手を焼かせてばかり」
八幡「……なんか、すまん」
雪乃「あら、あなたらしくないわね」
八幡「……こんな機会でしか、言えないしな」
雪乃「……さっき、店内で私が言ったことを覚えてる?」
八幡「なんだ?」
雪乃「……『これから恥ずかしいことを伝えるつもりなのだけれど。あなたに』って」
雪乃「……いま、伝えるわ」
八幡「…………なんだ?」
雪乃「一般論からすると、あなたは人格性格感覚のほとんどが不出来で、共に行動していて溜め息を吐くこともあるけれど……」
雪乃「私の持論では、違う」
雪乃「……方法は汚くて歪んでいるけれど、奉仕部を訪れる依頼人の悩みを曲がりなりにも、ちゃんと解決してくれる」
雪乃「この男をよく知らない人物は、あなたのことを良くは思わないでしょうね」
雪乃「……でも、私は、あなたを尊敬している」
雪乃「あなたの、その行動力に惹かれてしまった私がいる」
雪乃「ただ単に、あなたに毒されてしまっただけなのかもしれない」
雪乃「……だから、こんな想いを抱いてしまっているのかもしれない」
雪乃「……貴方のことを、守りたいって」
雪乃「そして…………守られたい」
八幡「(俺はその時、反射的に、雪ノ下雪乃を覗くために顔を上げてしまっていた)」
八幡「(別に悪いことではないのだが、今まで俯いて逃げに走っていただけに、彼女の表情を窺うことが出来なかったのだ)」
八幡「(……目の前に映る女性は、本当に雪ノ下だろうか)」
八幡「(……俺にその想いを伝えることがよほど恥ずかしかったのか、両手を力強く握りしめ、拳がプルプルと震えている)」
八幡「(そして、彼女の視線と俺の視線とがピタッと重なる)」
八幡「……顔、赤いぞ」
雪乃「……誰のせい、かしら?」
八幡「(え、俺のせいって言いたいの?)」
結衣「ち、ちょっと、あのー……あたしのこと、忘れてない、よね?」
八幡「あっ」
結衣「ちょっ、本当に忘れてたの!? サイテー……」
八幡「いや、違うんだよ。ほら、両親が大事な話をするって時に『あっちに行ってなさい』とか言うだろ? あれだ」
結衣「あたしずっとここにいたよ!?」
結衣「ふんっ、ヒッキーとゆきのんだけ、良い雰囲気になっちゃってさ……」ボソッ
雪乃「あら、そう言うならあなたも加わればよかったのに」
結衣「いや、普通そこは空気読むでしょ! ……だから、見てるしか出来なかった……」
雪乃「空気を読むって、面倒なのね」
八幡「さすが、伊達に今まで空気を読まずに、独りで突っ走ってきた雪ノ下さんは違いますね」
雪乃「確実に貶してるわよね」
八幡「さ、猫も見つかったし帰るか」
結衣「えっ!?」
八幡「はい?」
結衣「……ヒッキー、正気?」
雪乃「空気を読みなさい」
八幡「俺は常に正気だし、空気を読まないお前には言われたくねぇわ」
雪乃「う、うるさいわよ……」
結衣「て、てか、普通この流れ的に、さ……」
結衣「ど、どっちのことが…………って」
八幡「……………………」
雪乃「黙ってちゃ、何も解らないわよ……」
八幡「……これだけ伝えておくわ」
八幡「想いは、口に出さんでも、心でしっかりと通じ合うものなんだ、ってな」
雪乃「…………比企谷くん」
結衣「ヒッキー……」
八幡「……なんだよ?」
雪乃「……それで、誤魔化せたとでも思っているのかしら」
結衣「てか今の、昨日の火9のセリフじゃん……」
八幡「(うわっ、あっさりバレちまったじゃねぇかコノヤロウ)」
八幡「(あれだ、あえて月9じゃないところが八幡クオリティなんだよ。わかるかなぁ~わかんねぇだろうなぁ~)」
八幡「おい、マジで帰るぞ。あまりにここで道草食ってたせいで、猫が退屈しのぎに自分の肉球プニプニして遊んじまってるぞ」
雪乃「今までの一件を、すべて道草扱いするのね……」
結衣「ヒッキー、まじ最低……」
八幡「……ああ。確かに、俺は最低だよ」
結衣「へ?」
八幡「……でもな、お前らに解るか?」
八幡「……本当に、どっちとも捨てることの出来ない、この苦しみを」
雪乃「…………どっち、とも?」
結衣「え、何のはなs」
八幡「ほれ行くぞ」スッ
ぬこ「みゃー」
雪乃「ちょ、待ちなさいっ」
結衣「本当に帰るんだ!?」タタッ
はよう
陽乃「(……ねこちゃん捜してたら、公園で話し合ってる三人見かけて、草陰から盗み見しちゃった)」
陽乃「(なぁんだ、陰から見てたのに修羅場展開は無し、か)」
陽乃「(比企谷くんも、もっと素直に正直になったらいいのになぁ)」
陽乃「(三人同士がトライアングルのように、三角に結ばれれば、素敵だと思うけど)」
雪乃『比企谷くん、その抱え方は猫への負担が大きくて、腰を悪くしてしまうわ』
八幡『は?カマクラにはいつもこうして……あれ、前に抱っこしたのって何年前だっけ……』
結衣『うわ……聞きたくなかったそのセリフ……』
陽乃「(…………ううん、もう結ばれてるね)」
八幡『べ、別に嫌われてるってわけじゃねぇし……気に入られてないだけだろ』
結衣『意味同じだよ、ヒッキー……』
雪乃『全く、好かれないのね…………猫には』
結衣『そだね、猫には……ね』
八幡『…………なにさりげなく寄ってきてんだよ』
結衣『は!?よ、よよ寄ってないし!自意識過剰とかまじキモいし』スス
八幡『今あからさまに意識して離れたろ……』
雪乃『くすっ』
結衣『あ、あれ、ゆきのん……離れないんだ』
雪乃『? 離れなければならない決まりなんて、無いわよ?』
結衣『開き直ってる!?』
陽乃「(……私の勘は、どうやら外れてたみたい)」
陽乃「(想いを伝えたことによって、今までの丁度良い距離感が崩壊すると思ってたけど、)」
陽乃「(……その距離感が心地好くて、お互いが手放したくないほどにしっかり嵌まってれば、簡単には壊れない)」
陽乃「(むしろ、より親密になっちゃってさ……)」
陽乃「(……彼たちのこと、見くびってたなぁ、私)」
ガサッ
陽乃「…………平等に、愛してね。比企谷くん」
陽乃「雪乃ちゃんと…………結衣ちゃんのこと悲しませたら、お姉さん怒るんだから」クスッ
・・・・・・・・・・
カランコロン
八幡「ただいまー」
小町「お兄ちゃん! ね、ねこちゃんは?」
雪乃「心配要らないわ、ほら」スッ
ぬこ「みゃー」
小町「あっ! 良かった~……」
八幡「さっきまで俺が抱いてたのに途中からこいつ、」
『……猫、あなたの腕のなかだと居心地悪そうよ。代わりなさい』
八幡「……とか言って、半ば無理矢理に奪ったんだぜ」
結衣「ちょっと可愛かった……ゆきのん」
雪乃「由比ヶ浜さん、白百合が咲きそうな発言は止してほしいのだけれど……」
結衣「ち、ちがっ、そういう意味じゃないって!」
結衣「……まぁ、確かにゆきのんのことは好きだけど……」
雪乃「……そう言われても、困るわ」
結衣「……えへへ」
小町「(あ、あれ? 小町のいない間に、お兄ちゃんハーレム物語は終幕して、代わりに違うルート始まっちゃった?)」
八幡「(もうコイツら同士が愛し合えばよくないかこれ)」
八幡「(……おい、そしたらこの二人分の想いはどうなるんだ。火曜の燃えるごみの日に捨てろってか)」
カランコロン
陽乃「たっだいまー! いやぁ、ねこちゃん見つからなかったよぉ……」
雪乃「姉さん……」
ぬこ「みゃっ」
陽乃「あれっ、雪乃ちゃんたち見つけてたんだぁ! なんだ、良かったぁ」
雪乃「その……姉さん、」
陽乃「ん?」
雪乃「……その……協力してくれて、……ありがとう。」
陽乃「……ふふ、いつ振りだろうね、雪乃ちゃんからお礼貰うの」
雪乃「……久しく、伝えてなかったかしら」
陽乃「そうだよー? ま、これも、雪乃ちゃんが成長した証かな」
陽乃「……いっちょまえに、三角関係なっちまいやがって♪」ボソッ
雪乃「? 何か言ったかしら?」
陽乃「なーんにもっ、にひひ」
八幡「(……この人、もしかして見てたのか……?)」
陽乃「ん? どったの義弟、こっち睨んで」
八幡「ぅあ、いや、睨んでないしアンタの義弟じゃねぇし」
雪乃「そうよ……まだ、違うわよ」
陽乃「んっ?」
雪乃「っ!……」キッ
八幡「いや、なんでお前は俺を睨むんだよ!」
八幡「(……ダメだ、陽乃さんには敵わないわ)」
結衣「あ、あたしは……?」ウルッ
雪乃「泣かないの、由比ヶ浜さん」
雪乃「……あなたとは以前から、身内のように、接しているつもりだから……//」
八幡「(言い方が回りくどいだろうよ、『家族の一員だ』で済む一言を)」
結衣「ゆ、ゆきのん~~っ!!」ダキッ
雪乃「ちょ、ちょっと……//」
八幡「(いやおい、あんな言葉のチョイスでよく泣いて喜べるな)」
小町「(これはキマシタワー……)」
陽乃「そしたらほら、ねこちゃんも見つかって一件落着したことだし、今度は皆で猫カフェを堪能しようじゃないの♪」
雪乃「姉さん、名案だわ」
八幡「ほんと猫好きな……」
雪乃「ええ、もちろん」
結衣「……どうしよ、ここで愛でまくったら、帰るときに別れが恋しくなるよね……」
八幡「もうお前らここ住めよ」
ぼっちぬこ「びゃー」
八幡「わっ、ビックリし……ってお前かよ、何だよ」
ぼっちぬこ「にゃでろー」クネクネ
八幡「なんだそのいかにも、撫でなさいあなたと言わんばかりの身体のうねり方は」
雪乃「良かったじゃない比企谷くん。ただでさえ動物に好かれないあなたを気に入ってくれた猫がいて」
結衣「なんだろ、目の腐り方が似てる……」
八幡「るっせぇ」
八幡「(え、てかまだ腐ってるのん? 恋をすると綺麗になるんちゃうのん?)」
雪乃「あら、そういえばビスケットがまだ余ってたわね」
でぶ猫「ふしゅるるる」
結衣「あははっ! この子、ビスケットで食い付いた」
雪乃「まったく、さっきもあげたでしょう? ほら、あげるわ」
でぶ猫「ゴラムゴラム!」バリボリ
八幡「(材木座先生、人間として生まれなかったらまだ可愛いげがあったんだろうな。どうして生まれてきたのだろう)」
・・・・・・・・
雪乃「ふふ、眠いの? 大きなあくび。ねんねしなさい」
結衣「ひゃーー!毛ぇフワッフワ! 飽きないーー♪」ワシャワシャ
そこの猫「ぐるるるる……」
小町「うーん、キミに名前を付けるとしたらなんだろ…………ブタゴリラ?」
でぶ猫「ぶるるるる」
陽乃「あはははっ!豚でもゴリラでもないのにっ!」ケラケラ
八幡「おいお前ら……もう帰ろうぜ……」
雪乃「比企谷くん、いま良いところなの」
八幡「それ1時間前にも言ってたろよ……」
・・・・・・・・・・
カランコロン
店員「ありがとーごさいまーした」
結衣「あー、楽しかったし可愛かった!」
雪乃「こんなに長い時間、猫と戯れたのは初めてね」
八幡「(あの後、更に2時間も居座るとか……)」
八幡「(お前らあれか、たまの休みにデパートへ買い物に来たワークウーマンか。行こうみんなでMITSUKOSHI♪ またはルミネ)」
八幡「(てかCMの吉幾三、なぜ消えたし……。実況掲示板で『イこう、みんなでワークマン♂』って打てなくなっただろふざけんな♂)」
八幡「(それ以前にあれだ、ワークマンって英語、正しくは『ワーキングマン』じゃねぇのか……ふざけんな♂)」
陽乃「いやー、今日は来て良かった! じゃ小町ちゃん、二人で一緒に帰ろっか♪」
小町「え、ふ、二人でですか? それならお兄ちゃんも加えて、結衣さん雪乃さんだけを……」
陽乃「だーめ。ほら、行くよ」ギュッ
小町「わわっ!」
八幡「あ、小町っ」
小町「(ひえーー、陽乃さんに腕掴まれてどこへ連れてかれるのーー!?)」ズルズル
結衣「……行っちゃった」
雪乃「即行で連行されたわね……」
八幡「(はぁ……余計な気を遣ってくれるな、陽乃さん……)」
八幡「……三人で帰るか」
結衣「うん、そだねっ」
雪乃「ここから少し歩くのよね……バテないかしら」
八幡「そんなんでバテるとか……東武野田線のホーム端から端まで歩くだけでも息上げそうだな」
雪乃「それくらいなら大丈夫よ。馬鹿にしないでちょうだい」
八幡「え、えぇ~~?」
結衣「てかヒッキー、いまは野田線じゃなくて『東武アーバンパークライン』だよ?」
八幡「いいや、俺は断固として野田線で通すぞ」
八幡「(幕張在住だから野田線なんてちっとも利用しないけど)」
次回の更新でようやく完結する予定です(たぶん明日)
おやすみなさい
おつおつ
ついに終わるんか長かったな
おつ
・・・・・・・・・・
ガタンゴトン ガタンゴトン...
八幡「(そして俺たちはなんら問題無く、スムーズに元来たルートをたどり帰っている)」
八幡「(……ほんの数時間前、三人は恥ずかしながら、素直に想うところをさらけ出したのだ)」
八幡「(それなのに、なんだ。あのとき公園で経た出来事は、まるで幻だったかのような、)」
八幡「(体験した、という実感が湧かない)」
八幡「(……まぁ仕方ないか。俺なんてちゃんとした返事伝えないまま、公園を去ったわけだし……)」
八幡「(……そして、この空間には当事者三人が揃っているわけで、しかも一緒に帰ってるわけで……」
八幡「(…………なのに)」
結衣「あれ、ゆきのん、バッグの中のその包みなに?」
雪乃「これ? ビスケットが少し残ったから、持ち帰ることにしたの。勿体無いでしょ」
結衣「へー!ゆきのん意外と倹約家!」
雪乃「……それは、褒め言葉…………なのよね。由比ヶ浜さんが皮肉めいた発言なんて出来ないし……」ボソッ
結衣「んん?」ハテナ
八幡「(……随分と楽しげに会話してますな、おふたりさん……、おふたりさん……空を見上げりゃ(ry)」
八幡「(てか普通はあんな恥ずかしいことした後、気まずくなるもんなんじゃないんすかね?)」
八幡「(え、単にこれって俺が気にしすぎなの?」
八幡「(初めて告白まがいなことされたもんだから、ムショーにムダにドキドキMAXな感じアタシ?)」
八幡「(っかしーなぁ……ラブコメ漫画じゃお互い意識しすぎちゃって物を取ろうとするとお互いの手が重なりあっちゃって更にお互いの視線も重なっちゃってお互いのレバーがホルモンホルモン!!俺なに考えてんだろ……)」
結衣「どしたのヒッキー、疲れた顔して」
八幡「……あぁ、まあな」
八幡「(そう質問されたからって、気安く『三角関係なんて初めてなもんでつい』とか言い出せないし)」
八幡「(ましてや遠回しに『いや、ポリンキーって何でわざわざ三角形にしてんのかなって。あれなかなかコストかかってるぜ。その点トッポってすごいよな、だって最後までチョコたっぷりだもーん』って言っても逆に通じるわけも無しに……)」
『まもなく南船橋ー。武蔵野線・西船橋方面ご利用のお客様お乗り換えれぃーす』
結衣「あっ、そいえばゆきのんって京葉線だから、このまま一本だよね?」
雪乃「ええ、……本来なら、ね」
八幡「は?」
雪乃「……一緒に、最後まで付いていっては、だめかしら……?」
結衣「えっ」
八幡「……はい?」
雪乃「…………だめであれば、別に構わないけれど……」
結衣「……ううん!全然オッケーだよ! ね、ヒッキー?」
八幡「んぁ? ああ、お前がそうしたいなら、好きにすればいいだろ」
雪乃「……ありがとう」
八幡「(……俺はいま、彼女の無垢で柔らかな微笑みが、本物だとそう確信した)」
結衣「いや、まさかゆきのんが『最後まで付いていく』なんて、可愛いこと言うとは思わなくて……」
八幡「お前、それじゃクエストしているパーティに晴れて仲間入りした堅物剣豪が放ったセリフみたいだぞ」
八幡「(少し変えるなら『命の尽きる最期まで……貴方様のお役に立てれば光栄です……』みたいな感じか。雪ノ下さんがこんなこと言ったら救急車呼ぶわ)」
・・・・・・・・・
『……次ゃー西船橋ー西船橋ー、総武線と地下鉄東西線、東葉高速鉄道はお乗り換えでぃーす』
八幡「……たったひと駅乗っただけでまた乗り換えかよ」
雪乃「あなたがこのルートを選んだのでしょう」
結衣「もうっ、尾行するの大変だったんだから!」
八幡「それはお前らが勝手にやったことだろ……いま由比ヶ浜しかいないけど」
八幡「(……あれ、気づいたら俺まで普段通りの会話繰り広げてないか?)」
八幡「(さっきまで、ズルズル気にしてたはずなのに……なんだ?)」
八幡「(いやまあ、これはこれで過ごしやすくなれたから良いんだけどさ)」
八幡「(……さすがに、ハッキリさせておかないと、後味悪いよな)」
・・・・・・・・・
ツカツカ...
「……あはは、結局ヒッキーん家の最寄り駅まで来ちゃったね」
「来るのは勝手だが、そこそこ時間も深いけど親は心配してないのか?」
「大丈夫大丈夫、遅くなるって伝えてはいるからさ」
「ならいいんだけどよ……」
「………………」
「どした、雪ノ下」
「…………あまり、切り出したくはないけど、そうしないと確実に前進できないから……」
「………………」
「……言ってみろ」
「…………私たち、これから、どうなるのかしらね」
お?
「…………どうなるったって……」
「電車の中で考えたのだけれど、やはり整理しないと……これからあなたたちにどう接していけばいいのか…………」
「ゆきのん……」
「…………………あのさ」
「?」
「……どう接していけばいいのか? って問うたところで、意味はないだろ」
「……何を言っているのか、さっぱりだわ」
「……接し方なんて、今まで通りでいいじゃねぇか。……それが、俺たちの最も心地良い関わり方なんだからよ」
「でもっ、私と由比ヶ浜さんは……その、あなたを巡って……」
「……ねえ、ゆきのん」
「……?」
「……人を好きになって、その相手も私のことだけを好きになるのが、恋……、」
「ううん、それだけが恋とは呼ばないと思う」
「あたしは、ヒッキーのことが好き」
「!?」
「ちょ、おま……」
「つづきを聴いて?」
「あたしはヒッキーのことが好きだけど…………きっと、ゆきのんもそうなんだと思う」
「!!」
「…………でもあたしは、ゆきのんのことも大好き」
「………………」
「ね、ゆきのん。」
「…………あたしのこと、嫌い、かな……?」
「っ………………もちろん、同姓として…………いいえ、」
「……友達として、好き……よ……//」
「えへへ、あたしも……//」
「そしたらほら、これであたしとゆきのんは両想いってことで決まり!」
「……でも、あたしは……ヒッキーのことも好き」
「それは…………恋愛の対象として、だよ」
「ゆきのんがあたしのことが好きで、更にヒッキーのことも好きで、」
「……なおかつ、ヒッキーが私たち両方のことを好きでいてくれるとすれば……」
「……ちょっと複雑だけど、三角形それぞれの辺が、両想いとして繋がるの」
「…………あたしは、そうでありたい」
「だから…………教えて? ゆきのんの気持ち。」
「……さっき、公園で伝えなかったかしら」
「でもあれは、ゆきのんの抱く感情を伝えてなかったからねっ」
「……そう、だったわね」
「嫌い、なんじゃないのか?」
「え……?」
「由比ヶ浜と一緒に言ってたろ。『私もあなたのこと嫌い』って……」
「ヒッキー……?」
「大体、お前もそうだよ。嫌いって言っときながら、『好き』ってなんだよ……」
「口で伝えた言葉はな、無情にも真実と捉えられるばかりじゃねえんだ」
「…………心の内は、結局心にしか届けられないんだよ」
「口っていうのは、心に抱いた気持ちを声で伝えるための伝達手段の一つでしかないんだ」
「……この気持ちは本物だって、そう信じさせてくれるのは、相手の気持ちが届いた時のみだけってことだ」
「……………………」
「……………………」
「言うのが、遅れたな」
「……雪ノ下、由比ヶ浜」
「…………俺は、お前ら二人のことが好きだ」
「……二人と居るときに生じる、あのやるせない空間が大好きなんだよ……」
「……ぼっち身分が、どっちも好きだなんて、身の程知らずにも程があることは自覚してるんだ」
「……でも、……でもな、」
「…………お前ら、二人じゃなきゃ、嫌なんだよっ……」
「…………ちょっと、なにメソメソしてるの」
「ほ、ほんとだよ、ヒッキー……キモい、よ……」
「……キモくて、悪かったな」
「…………でも、なんだろ、キモいのにさ、……嬉しい。」
「……ふふ、残るは私のみ、ってことね」
「………………」
「……比企谷くん、顔を上げて」
「……んぁ」
「…………そんな、恥ずかしいことを言われたら……」
「……ますます、愛しくなっちゃうじゃないっ」スッ
チュ....
「!?」
「あ、えっ、ゆ、ゆきのん!?」
「…………っ、んっ……」スッ
「……お、おおおおまえよ、いっいいきなりキスするビッチがどどどこにっ……!?」
「? 海外では挨拶じゃない」
「いや、挨拶とかそういう問題じゃ
「ちなみに、」
「……いまのは、大切な人へ贈る、ファーストキスよ」
「えっ………………」
「…………大好き。比企谷くん。」
「……あ、やば、なんかグッと来たわ……」
「ヒ、ヒッキー! そのっ……あ、あたしとも、……しよ?//」
「……いやお前さ、人通りは閑散としてるものの、ここ駅前ロータリーだぜ?」
「ゆきのんとはしたのに、あたしとはだめなの……?」
「いや、コイツの場合あれだから、予告無しに突然されただけだから! しようと思えば強制わいせつ罪で訴え……」
「……それは、さすがに酷いわよ……」シュン
「訴えるもんかよ、好きな人からキスされてさ」
「なんじゃそりゃ!? もうっ、あ、あたしも――」
「だから、ここじゃ駄目だ。お前調子乗って舌入れてきそうだし」
「しっ、舌!? んなもん初っぱなから入れるわけないじゃん! まじキモ…………え、ここじゃ駄目?」
「あー……と、なんだ? えっと……」
「……ねえ、あなたたち」
「へ?」
「な、なんだよ」
「…………今夜は、泊まっていったら、どうかしら」
「…………私の、家に……//」
「………………悪い」
「えっ………」
スッ シュッシュッ プルルルル....
「小町か? ……今日、帰れないわ。じゃな」
プツッ
「…………言っておくがな、眠くなったら寝るからな」
「……ふふ、当然じゃないの」
「……あたしだって、眠くなったら、寝るもんっ」
「……てか、雪ノ下の家に行って、何するんだよ」
「それは……、……流れに応じて、よ……//」
「そ、そだよね。流れに応じて……うんっ……//」
「…………そうか」
八幡「(……小町、ビッグになって帰ってくるからな)」
んぎもぢぃぃぃぃぃ!
いいぞ!もっとやれ??
翌日
・・・・・・・・・
ガチャ
八幡「たでーま……」
ダッダッダッダッダッダ
小町「お兄ちゃん! よっ!卒業おめでとう!」パチパチ
八幡「んぁ?」
小町「いやぁ、まさか小町だけのお兄ちゃんが一夜にして、雪乃さんと結衣さんの八幡へと変貌を遂げるなんて……」
八幡「……おい」
小町「はぁーあ、でもそしたらお兄ちゃん、小町なんか相手にしてくれなくなっちゃうね……」
小町「もし小町が16になっても、お兄ちゃんが未使用品だったら……小町がお兄ちゃんと一緒に……//」
小町「なーんて、考えてたのになー。うわわ、これ小町的にポイント高すぎ!年齢指定付いちゃう♪」
八幡「おい聞け」
小町「ふぇ?」
八幡「実直に言うぞ」
八幡「ヤッてない」
ナ、ナンダッテー!
小町「ま、またまたー、そんな妹相手に隠さんでもいいってば兄さんー」
小町「小町、多少は下ネタ耐性ついてるから、恥ずかしがらずにー♪」
八幡「いや、マジなんだ……」
小町「うそやろ」
八幡「お前の察しの通り、雪ノ下の家へ上がったんだ。由比ヶ浜も一緒にな」
八幡「いやぁあの時は俺もこの先どうなるのかという、期待と希望と肉棒がふくれ上がってたさ」
小町「ふむふむ」
八幡「だがな、俺の期待はへし折られた……」
八幡「あいつら、家に着くやいなや、速攻で眠りに就きやがったんだ……」
小町「なん……だと……っ」
小町「(お兄ちゃんたちと猫カフェで別れた後、陽乃さんから聞いた話によると)」
陽乃『実はねー、雪乃ちゃん結衣ちゃんが猫に夢中になってる隙に、こっそり飲み物の中に粉末の媚薬を混ぜといたんだよねー』
陽乃『これで、二人は数時間後に比企谷くん相手に発情! きっと眠れない夜に……』
陽乃『とは思ったんだけどさ、さすがに高校生身分で朝まで派手に盛られても、仮にも保護者として見過ごすわけにいかないから……』
陽乃『ちょっと、ほんのちょこっとだけ睡眠薬も投入したんだよねー』
陽乃『ただ、その睡眠薬って強力だからさ、媚薬に負けなければいいけど……』
小町「(媚薬マケタ\(^o^)/)」
八幡「おかげで話し相手もいないわ、雪ノ下の家だから自由にくつろげないわで、めっさ疲れたわ……」
八幡「ただ、テレビの戸棚に入ってたパンさんの名作アニメDVDってのを観てたら、ディスティニーのファンタジスタが俺のセクシャルディザイアにブレーキを駆けてくれたから助かった」
小町「お兄ちゃん、字幕スーパー版で観たのかな?」
八幡「たまたま取り出したのが米国正規輸入品だったもんでな」
小町「(……はぁ、昨日の夜、張り切って赤飯炊いちゃった小町の努力は一体……)」
小町「(ど、どうしよ、お母さんたちに『今さら小町の生理が来た』って解釈されたら! もうずいぶん前から血祭り行われてるよ!)」
小町の血祭りハァハァ
あれから数週間後
・・・・・・・・・・
結衣「はぁ……せっかくヒッキーとゆきのんで出かけようと思ったのに、二人とも用事があったとは……」
結衣「ま、今日は久々に一人で買い物しますかね」
結衣「たまには一人になるのも、悪くないわね……」
結衣「なーんちゃって! いまの似てたかなぁ?」
雪乃「誰に似せたのかしら?」
結衣「そんなのもちろん、ゆきのんゆきのーーんっっ!?」クルッ
雪乃「言っておくけれど、まっっっったく似てないわよ」
結衣「う、うぅ……ご本人様からダメ出し受けるなんて複雑……」
八幡「淡谷のり子よりも鋭利で辛口だからな」
結衣「あわやってだれヒッキーーー!!??」
八幡「うっせぇよ……耳にキンキン来るわ。黒板に爪立てたような声だな」
結衣「そんなに耳障りじゃないよっ!たぶん……」
八幡「自信失くすなよ……冗談だから」
結衣「あーもうこれ落ち込んじゃったよあたし……ヒッキーのせいだっ……」
八幡「……あーわかったわかった、何をすれば機嫌直していただけますか」
結衣「………ナ」
八幡「な? 成田離婚?」
結衣「ちがうし! その……」
結衣「……あ、あたまナデナデしてくんないと……許して、あげないっ……」
八幡「はぁ……お前それ今週何度目だよ」
結衣「い、いいから早くっ! ……ヒッキーのなでなで、気持ちいいから」ボソッ
八幡「ふーん、気持ちいいのねぇ……」ニヤニヤ
結衣「わぁーー!? な、なんでそこ難聴にならないの!?」
八幡「いや、俺べつに聴力正常だし。iPodの音量半分くらいで充分だし」
雪乃「例えが微妙すぎるでしょう……」
八幡「(いや実際、iPodユーザーなら気持ち分かるだろ。ちなみに静かな空間で音量1にして聴いていても、慣れてくると少しうるさく感じてくるよな。……え、お前違うの?)」
雪乃「いいから比企谷くん、さっさと由比ヶ浜さんの頭を撫でてあげなさい。その次に私」
八幡「なにちゃっかりお前もおねだりしてるんだよ……」
雪乃「……別に、いいじゃない」ムスッ
八幡「はいはい、この際同時に撫でたるから」スッ
ナデナデ ナデナデ
結衣「はゃぁ………」
雪乃「んっ………」
ナデナデ ナデナデ
結衣「ヒッキー……良いよぉ……」
雪乃「……上達、したじゃなぃ……」
八幡「(なんだよこいつら、猫カフェの猫かよ)」
八幡「(頭を撫でられて気持ち良さそうにしやがってよ、たまには俺のことも撫でてくれってんだ。変な声が高確率で出るけど)」
八幡「……おい、もういいか。あそこのおっさんがこっちを奇異な目で凝視してる」
ナデナデ ナデナデ
結衣「んんぅ~~!」
雪乃「あと25秒お願い。そろそろ前頭部を撫でてもらえるかしら」
八幡「撫でられてるときに前頭部って単語出るかよ……」
ナデナデ
雪乃「あっ、ひゃっ……んん……//」
八幡「おい、頼むから声抑えてくれろ……」
八幡「(だからこいつの前頭部撫でたくないんだよ……弱点みたいっす)」
八幡「(……つまり、こいつに叱られてる時さりげな~く前頭部撫でたったらイチコロですわ。俺KUZUUUUUU)」
結衣「……はい、もうオッケ!」
雪乃「それなりね。82点くらいかしら」
八幡「なんだよいつもより辛口だな……」
八幡「(ちなみに今までの最高点は93点である。ファーストタッチが前頭部だったことが高評価なのだとか。チョードーデモイイ☆)」
結衣「で、だよ! なんで二人ともあたしに内緒で出かけてるのさ!」
八幡「あれ? 雪ノ下から聞いてたんじゃねぇの?」
雪乃「う……」
結衣「え、なになに?」
雪乃「その…………」
雪乃「比企谷くんと猫カフェへ行ってきたの」
結衣「ちょっ、ウソ!? 聞いてないよ!」
雪乃「その……由比ヶ浜さん、猫嫌いでしょう? であれば誘わない方が良いかと……」
結衣「嫌いじゃないよ! ただ、死ぬ直前になったら姿を消しちゃうからそれで苦手になってただけだってば」
雪乃「そ、そうだったの……? 知らなかったわね……」
八幡「(あー、確かに雪ノ下には話してなかったよな。俺が聞いただけで)」
結衣「それで、内緒で二人っきりで猫カフェに、ねぇ……?」
雪乃「内緒ではなく、正しくは『内密に』よ」
結衣「聞こえがもっと悪いよ!?」
八幡「(確かに……なんか内密ってエロスを帯びてるよな。密って部分がズバリ)」
結衣「~~~っっ! よし、決めた!」
八幡「は?」
結衣「今から三人で猫カフェへ行こう!!」
八幡「ファッ!?」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん? 私たちはとっくに猫エネルギーは充分に摂取したのだけれど……」
八幡「なんだよ猫エネルギーって……猫ひろしがニャー言うごとに貯まるのか」
雪乃「うるさい」
八幡「はい」
結衣「確かこの近くにあった気がする!」
雪乃「ちょっと待って由比ヶ浜さん、本当に今から?」
結衣「もちのろん! ほらほら、早く行こっ!」グイグイ
八幡「まじかよ……もう金無ぇよ……」
八幡「(いつも思うが、どうして異性と遊ぶとこうも金の減りが早いんだ)」
八幡「(公園の薄汚いベンチに腰かけて、互いの抱えてる愚痴とか、叶いもしない将来の夢とか語り合って盛り上がる……プライスレス)」
八幡「(……ま、コイツらと一緒だと、金が減る代わりにしっかりと思い出が刻まれるけどな)」
八幡「(うわ、我ながらくっさ)」
結衣「ほら、ヒッキーも行くよ!」グイッ
八幡「ぐふっ」
雪乃「……まぁ、楽しくなりそうだし、いいわ」ボソッ
その後、訪れた猫カフェで川崎が働いていたのを知った件については別のお話。
あいつきっと、趣味バイトだろ……
おわり
よ、ようやく終わった……
途中から色々おかしな点が現れたかと思います。
なぜならプロットはおろか、オチすら考えていなかったからどういう進行をしたらいいのか分からんくなっちまいましてね……
とりあえず約2ヶ月間、ここまでお付きあいくだすってありがとうございました
次回からはお待たせしました、こちらの作品の続きに専念しまっせ
こっちはプロットとか考えてあるから安心設計
八幡「お前の21歳の誕生日、祝ってやるよ」雪乃「……ありがとう」
八幡「お前の21歳の誕生日、祝ってやるよ」雪乃「……ありがとう」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1399037593/l20)
↓の作品も需要があれば、ちまちま続き投下しまっせ
八幡「奉仕部がパワフル高校へ出張?」【俺ガイル×パワプロ】
八幡「奉仕部がパワフル高校へ出張?」【俺ガイル×パワプロ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/mread.cgi/news4ssnip/1397937926/l20)
果たして、猫カフェSS川崎登場編は書かれるのか!?
まぁ希望があればいつか……
おつおつー!
この作品も良かったよー
あたまなでなでされてるゆきのんとゆいゆい可愛すぎヨダレ垂れた
面白かった
乙
川崎編も期待
バイトして勉学励んで冷静で
口悪いけど弟妹思い
川嶋さんマジ良妻ちゃんす
姫菜に無理やり誘われてしぶしぶバイトしているうちに猫中毒になってしまい、
ゆきのんと猫好き具合を張り合っちゃう川越さんはよ
おつ
サキサキって猫アレルギーじゃね?
>>512
解消したんじゃね
今更ながら訂正……
>>505の最後の部分
川崎じゃなくて、あーしさんこと三浦さんですはい……
何かおかしいと思ったんだ……
まあサキサキでもいいけどねっ
どっちもおもしろそうだけど、
サキサキは猫アレルギーだからなぁ
乙!
おつおつ
完結?
続き待ってます
まだー?
このSSまとめへのコメント
ちっとも猫カフェ着かねえじゃねえかwww
まあこのやり取り面白いから別にいいんだけどさ
wktk
続きまだー?
はよ
ゆきのんかわいいのん
二俣新町が聖地になるかも。
ほんと、総武民・武蔵野民には行きにくい駅だ。
はよ
はよはよー