オッサン「人生って楽しいのかな?」 (25)


幼女「楽しいよ!!」

終わり

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うせろ

真にやりたい事が現実に存在していれば楽しいだろうね……


オッサン「人生って楽しいのかな?」

少女「はい! とっても楽しいです!」

終わり


オッサン「人生って楽しいのかな?」

女学生「人生ですか......とても考えさせられるテーマですね」

終わり


オッサン「人生って楽しいのかな?」

女「......そうですね」

女「人生って何でしょうか......」


オッサン「なんだろうね......」

女「人が生きる意味......」

女「生まれた意味......」

オッサン「それはなんだろうね?」

女「それは......」


女「何かを成し遂げるために......」

オッサン「何かってなにを?」

女「それは自分の夢を......目標を......叶えるためにではないですか?」


オッサン「そっか......夢とか目標を成し遂げるために」

オッサン「みんなここにいるんだね?」

女「はい......」


オッサン「じゃあさ、女ちゃんは人生楽しんでる?」

女「.......楽しんでは......いないです」

オッサン「なぜ?」


女「.............縛られているようで......」

オッサン「縛られている?」

女「はい......」


女「規則、常識、仮面をはり付けた人間関係、言語、宗教、人種......」

オッサン「............」

女「私はいつもなにかに縛られている......」


女「いつからでしょうか......」

女「小さい頃のように、今を生きている実感がわきません」

女「心のどこかで何かに縛られているんです」


女「いつまでも......無垢な幼子でよかったのに......」

オッサン「.........」

女「だから私は」

女「こんな殻を打ち破る」

女「そんな力が欲しいです......」


オッサン「女ちゃん......」

女「だから......!!」

女「私に力を......!!」

女「常識、ルール、人種、何もかも!」

女「全てを打ち破り、その先の.......」

女「私の本当の理想郷を......!!」


オッサン「それで君の人生は鮮やかに彩られるのかい?」

女「......はい、それは燦然と降り注ぐ天輪のように」

女「私を照らしてくれると思います」

オッサン「そうか......」


オッサン「でも、それは叶えることはできない」

女「......」

女「わかっていますよ」

女「それこそ、縛られている事柄を全て投げだせば」

女「その先にあるのは、際限をしらない深淵に踏み入ることになるのは」

女「理解しています」

オッサン「女ちゃんは自分をよく理解しているよ」

オッサン「でもな俺だって何かに縛られている一人だ」

オッサン「女ちゃんだけじゃないよ」

オッサン「縛られているのはね?」

女「.......そう......ですね......」

オッサン「まぁあんまり深く考えるな若者よ」

オッサン「今が楽しければそれでいい」

オッサン「とか、言っている奴もいることだし......な?」


女「......はい」

オッサン「うん、それでいい」

女「では、もう時間なので」

オッサン「そうか......じゃあな女ちゃん」

女「........」

オッサン「ん、どした?」

女「私は数多くのしがらみの中で生きています」

女「でも私を......私を特に縛りつけているのは.......」

女「.................アナタなのかもしれない..................」


オッサン「...........そうか」

女「でもいいんです」

オッサン「なぜ?」

女「アナタも私のほんの一部分なのだから」


オッサン「............そうだね」

女「ではまた会いましょう」

オッサン「うん、またね」

女「さよなら、鏡の中の私」

本当に終わり



まあ皆なにかに縛られて生きてるわけで

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