モバP「俺の飯がマズイ」 (64)
・・・・・・昼食・・・・・・
P「ふう、給料少ないからな…節約しなきゃならんのが辛いな」
ちひろ「あ、Pさんお弁当持ってきてるんですか! 立派ですねえ」
P「あ、ちひろさん。 ってあなたもしっかり自分でお弁当作って来てるじゃないですか」
ちひろ「ふふ、それはそれです。Pさんが男なのにお弁当持ってきてるのは評価が高いですよ!」
P「といってもマズイですけどね」
ちひろ「ふふ、そんなご謙遜なさらないで」
P「いや、これホントに不味いんですよ。食べてみます?」
ちひろ「えー? ホントですかー? じゃあ一口貰いましょうかね…」パクッ
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ちひろ「……普通に不味いですね」
P「でしょう?」
ちひろ「なんていうか…食べられなくは無いけど、普通にマズイですね」
P「なんて言うか、海の家のカレーとかラーメンみたいなマズさですよねえ」
ちひろ「あー! 確かにそれに近いですね 言い得て妙です」
ちひろ「ちゃんとレシピを見て作ってますか?」
P「もちろん見て作ってますよ! 初心者がアレンジを加えるのは自殺行為だそうですし」
ちひろ「料理初心者といえば、和久井さんは『ピーマンをくわえて作るハンバーグ』でピーマンを口に加えて淡々と料理してましたよ」
P「シュールな光景ですね」
ちひろ「流石に吹かざるを得なかったですけどね」
P「味見もしてるし…自分でも何でこうなるのか…理解が出来ません」
ちひろ「もはや一種の才能ですね」
ちひろ「あ、逆に思い切りアレンジを加えてみるのはどうでしょう?」
P「はい?」
ちひろ「そうすれば一周回って逆に料理がおいしくなるかもしれませんよ?」
P「んなバカな…」
ちひろ「ネタにもなりますし、明日作って来て下さいよ!」
P「いやいや…流石に面倒ですし」
ちひろ「アイドル達にもちょっとしたドッキリ仕掛けられますし!」
P「ドッキリって…」
ちひろ「……Pさんが料理を作ってくれてうれしい!でも味が…… 言うべきか気を使うべきか…… そんな思考の狭間で葛藤するアイドルを見たくありませんか?」
P「最高ですね、すぐにやりましょう」
・・・・・・翌日・・・・・・
P「作って来ましたよちひろさん!」
ちひろ「おお、どうでした?」
P「控え目に行って最悪ですwwwwww 朝から笑いが止まりませんwwwwwwwwwwwwww」
ちひろ「なんか様子がおかしいですよ!? 大丈夫ですか!?」
P「大丈夫じゃwwwwww無いwwwwwwwwwwwwクソwwwwwwwwハライタイwwwwwwwwwwヒーーーーwwwwwwwwwwww」
ちひろ「う、うわあ…」
P「はー、はー、ご、ごめんなさいwwww、朝試食してから体調がおかしくてwwww」
ちひろ「どれだけ破壊力の高いものを作ったんですか…」
P「とりあえずちひろさん、試食してみてくださいよ」
ちひろ「う、ま、まあ言い出しっぺですし…仕方ありませんね」
P「では、一品だけ…『スクランブルエッグ』です」コトッ
ちひろ「…見た目は普通ですね。 では頂きます!」パクッ
「ごめんねえ…ちひろ、おかあちゃんが貧乏なばっかりにこんなものしか食わせてやれないで…」
「ううん、だいじょうぶだよおかあさん! わたし、おかあさんのお料理すきだもん!」
「そうかい…でも、小さいお前にはもっと良いもん食わしてやりたいねえ……ごめんねえ…ちひろ」
「おかあさんは悪くないよ! 悪いのは貧乏なんだ! 誰も悪くない!」
「そういってくれると助かるよ…」
「わたしね、いつかね、いっぱいおかねを稼いで、家族みんなにいつも美味しいごはん食べさせてあげられるようにするね!」
「ちひろ……! ウッウッ…」
「ああ、おかあさんなかないで…!」
P「ちひろさん!? ちひろさん!?」ユサユサ
ちひろ「はっ」ガバッ
P「だ、大丈夫ですかちひろさん!?」
ちひろ「走馬灯を見ていました。正直死んだかと思いました」
ちひろ「…あと、私の口から大量に血が出ているんですが何故です?」
P「スクランブルエッグに入れた卵の殻が悪かったのかなぁ…」
ちひろ「卵の殻!?」
P「ほら、中国とかで食材の素材をすべて使った料理こそ良い料理みたいなのあるじゃないですか、その思想を取り入れました。白身、黄身だけでなくカラも砕いて混ぜました」
ちひろ「うわあ余計なアレンジ」
P「ついでに、鳥の骨や何やらをブレンド、カルシウムが不足してる感があったので魚の骨も入れときました」
ちひろ「魚の骨は絶対に要らないでしょうが!! ってかもうカルシウムの塊じゃないですか!?」
P「これをアイドルに出すのか…」
ちひろ「正直気が引けてきました…」
P「一応ちひろさんには一番マシなのを出しましたからね?」
ちひろ「本気で言ってます?」
P「本気と書いてマジです」
ちひろ「うわぁ…」
ウッウッがうっうーに見えてしまったwwww
P「そうこうしてるうちに誰か来ましたよ」
ちひろ「あの服装と髪型は…柚ちゃん?」
ガチャ
柚「おっはよー♪」
P「おう、柚、おはよう」
柚「あ、Pサンだ!おっはよー♪」
P「ところで柚、もうすぐお昼だな」
柚「どうしたの突然?」
P「いや…今日お弁当を作り過ぎてしまってな、良かったら一品だけどうだ?」
柚「え?ホント!? 食べる食べる―♪」
P「よし」
P「ほい、じゃあこれ、パスタだ」トン
柚「ぱ、パスタ? なんか柚はパスタに縁があるなー」
柚「…あと、ピンク色のパスタって言うのも珍しいケド、抹茶色のパスタってのも珍しいねー…?」
P「これはパスタでは無い、茶そばだ」
柚「茶そば!? 明らかに玉ねぎとかウインナーとかと一緒に炒めてあるんだけど!?」
P「茶そばの焼きそば的な…」
柚「なんでそんなアレンジをしたのカナ?」
柚(…まあいいや、ありすちゃんのイチゴパスタもなんやかんやでスイーツの体にはなってたしね!)
柚(きっとおいしいよ!うん♪)
柚「それじゃ一口頂きまーす♪」パクッ
柚「……」
P「どうだ?」
柚「 」ダラダラダラ
P(めっちゃ汗かいとる…!)
柚「 」ポロポロ
P(泣いた!?)
柚( たすけて )
P(コイツ直接脳内に…!?)
・・・・・・プレイバック ~柚が何を思いどう行動したのか~・・・・・・
柚「それじゃ一口頂きまーす♪」パクッ
柚(!!!!???)
柚(ま、マズ過ぎる!? こんなの食べ物どころか物質じゃないよ!!)
柚(一気に飲み込む…うぇぇ駄目だ…とてもじゃないけど呑み込めない…)
柚(いっそ吐きだす…Pサンの前で? そんな)
柚(で、でもこのままだとコレがマズ過ぎて、どの道吐くよ! そうなるくらいならペッってした方がまし…!)
柚(う!!? ま、マズ過ぎて吐く事も出来ない…口を動かすだけで苦みやマズみか舌の上を伝わって来る…!)
柚(どうしようどうしようどうしよう)ダラダラダラ
柚(でも、このままじゃ…うう、吐き気がもう喉まで上がって来てる…!?)
柚(どうしようどうしようどうしよう)
柚(ああ、もう駄目だ…飲む事も吐く事も出来ない)
柚(もう、どうしようもない…諦めて吐くしか…)
柚(吐いたらPサンに嫌われちゃうよね、引かれちゃうよね)
柚(もう、もしかしたら、女として見てくれないかもしれない…)
柚(もしかしたら、吐くなんてアイドル失格だってクビになって…もう一生Pさんに会えないかもしれない…)
柚(そ、そ、そんなの…いやだよ…嫌…!)ポロポロ
柚(ヤダヤダ!もっとPサンと一緒に居たい!)
柚(まだまだアイドルだって続けてたい!)
柚(Pサン…!助けて……!)
・・・・・・プレイバック 終了 ・・・・・・
柚(Pさん…助けて…)
P(コイツ直接脳内に…?)
柚(お願い、すぐに水を持ってきて! それで水を無理やりでいいから柚に飲ませて!)
P「お、お茶ならここにあるぞ!飲ませるぞ良いな!?」
柚(早く!)
P「よいしょ!」グイッ
柚(~~~ッ!!)ゴクッ
柚「はぁはぁ…助かった…なんとか呑み込めた…」
P「だ、大丈夫か?」
柚「大丈夫じゃないよ!? 何あれ!?」
P「ごめん、悪ふざけで、くっそマズイ料理作って来て食べさせたらどういう反応するか見たくて…」
柚「もう!Pサンの馬鹿! 柚は女として大変なものを無くす所だったんだよ!?」
P(女として大切なもの? って処女だよな? ナンデ?)
柚「うええ…まだ喉にダメージが残ってるよう…」
P(うーん? 喉にダメージが行くのは分かるけど何で処女を無くすんだ?)
柚「お茶…お茶…」ゴクゴク
P(まさか…喉と処女膜は連動している…? つまり…?)
柚「ってもう!Pサン聞いてるの!?」
P「なんて事だ、処女膜は発声器官だったのか」
柚「Pサン?いきなり何言いだすの!?」
柚「もう…とにかく柚は大変だったんだよ?」
P「ホントに済まない…」
P「最初は…ちょっとアイドルの困った顔を見たくてさ…ホラ、気になる子にはイタズラしたくなるし…」
P「でも、ちょっと度が過ぎたみたいだな…」
柚「…まあ、いっか」
P「ゆ、許してくれるのか?」
柚「んー? ダメ~♪」
P「そ、そんな…」
柚「罰として今度Pサンには私の作った料理を食べて貰うからね!」
P「へ?」
柚「今回は私がPサンの手料理食べたんだし、今度は柚の番でしょ?」
柚「期待してて待っててね?」
P「ゆ、柚…ありがとう…」
口直しに新作の苺料理はいかがですか?
柚「そういえば、Pサン良く柚の考えてること分かったね?」
P「へ? ああ、テレパシーのか」
柚「て、テレパシー?」
P「なんか、柚の主張が脳内に伝わって来たんだよな」
柚「柚まさかあの料理食べて超能力者になっちゃったのカナ? サイキックアイドルの登場だよっえいっ!」
柚(まさか、届く訳無いけど一応テレパシーやってみようカ?)
柚(Pさん今日何食べたー?)
P「さ、サイキックアイドルはもう居るぞ!?」
柚(…やっぱりテレパシーなんて伝わって無いよね。 じゃあ…)
柚(Pサン大好きー! …な、なんちゃって、えへへ)
P「あと、今日の朝飯はパンだけだな」
柚「へ!?」
P「あと、俺も好きだぞ、柚」
柚「あわ、あわわわ」
柚「わーーーーー!」ダダダッ
P「あっ柚!? …走ってどこかへ行ってしまった」
寝ます 続きは書き溜めて明日にでも
>>P「なんて事だ、処女膜は発声器官だったのか」
発送がまるで処女厨のコピペのようだあ
>>19
人のトラウマほじくり返すのやめーや橘
>>19
あっちでお嬢がキラキラした顔で待ってるからそっち行きーや橘
万年酔っぱらいのあの人に食べさせよう
のあさんに食べさせたらどうなるのか
処女膜は発声器官……それってはなz
(ファミチキください)
(すいませんここローソンなんですよ)
(じゃあ、ホットシェフのカツ丼ください)
本スレかアフィでやれ
一応、別ににぎわう分には構わんですよ?何の雑談されても
モバマスSSスレでも、特定のSSの話とかするなって言われてるですしおすし
あ、投下開始します。
ちひろ「あまりのマズさに超能力に目覚めるとは…Pさんの料理ってなんなんです?」
P「まさか、マジモンのサイキッカーが生まれてしまうとは…」
ちひろ「何かを超越してますね…」
P「まあ、サンタやら幽霊やらがいるプロダクションで何が起こっても不思議ではありませんが…」
ちひろ「いえ、新たな伝説が生み出された事が問題なんですよ?」
P「料理漫画のリアクションと思えば良いんじゃないですか?」
ちひろ「んな馬鹿な…」
ガチャ
凛「おはよう」
P「おう、凛か。おはよう」
凛「うん、おはようプロデューサー」
凛「…ところで、ここに来る途中に全力ダッシュしてる柚ちゃんにあったんだけど何があったの?」
P「ん? ああ、話せば長くなるが…要約すると、今日お弁当作り過ぎちゃったから、少し食べさせてあげたら顔真っ赤にして出てっちゃったってとこかな」
凛「…へぇ」
凛「お弁当はしっかり自分の食べる分だけ作らないと駄目だよ?」
P「はは、まあな」
P「ところでまだまだ作り過ぎてる感があるんだ。凛ももしよかったらどうだ?」
凛「まあ…おなかも空いてるし少しだけ頂こうかな」
P「おし」
P「それじゃ、凛に食べさせるのはこれだ」
凛「見た所…鮭の塩焼きだね」
P「ああ、そんな感じだ」
凛「じゃあ、頂きます」パクッ
凛「……!?」
凛(私…今食べたよね?)モゴモゴ
凛(うん、なんかものすごくマズイ物が口のなかにあるからきっと食べたんだ)
凛(でも、それにしては触感が無い…かすみでも食べてるみたいな…)モゴモゴ
凛(とりあえずのみ込もう…ものすごく不味いけど)ゴクン
凛(…!?!?)ビクン
凛(呑み込んだ瞬間にマズみがどんどん増していく!!?)
凛(なにこれ!?マズすぎる!!!)
P「どうだ?」
凛「……まず、一つ聞いていいかな?」
P「? なんだ?」
凛「食べたら、歯ごたえが皆無だったんだけど…あれはどうして?」
P「ああ、ハンペンとかって魚のすり身を使ってるだろ? あれを参考にして、一旦すり身にして形だけ魚に戻した、いわゆる模造料理だなさらに中に気泡が沢山入るようにしてさらに歯ごたえを消し去った」
凛(何でわざわざそんなことしたの!?)
凛「…プロデューサーって料理初心者?」
P「まあ、それなりに初心者だな」
凛「…」パクッ
P(なにぃ!?追加で食べただと!?)
凛「……」パクパクゴクン
凛「ごちそうさま」
P(か、完食…!?)
凛「…まあ、食べられなくは無いけど、少し精進が必要だと思うよ」
凛「次に作る時が有ったら、もっとレシピ通りに作ってみなよ、そしたらもっと美味しくなるよ」
凛「そしたら…また味見してあげるから。それじゃ」スタスタ
P「…くっそ不味かっただろうに、ええ子や…」
ちひろ「大丈夫ですかね?」
P「何がです?今回は特に大変な問題はなさそうでしたが」
ちひろ「凛ちゃん、冷や汗書いてて、手も震えてましたし、歩きもぎこちなかったです」
ちひろ「もしかしたら、相当我慢してるかもしれませんよ?」
P「……一応様子を見に行きますか」
ちひろ「……そうしましょう」
・・・・・・廊下・・・・・・
凛「……」フラフラ
未央「あ、しぶりんだ!おっはよー!」
卯月「凛ちゃんおはよう!」
凛「未央…卯月…」
未央「おやあ?元気ないね?しぶりん!」
凛「この事務所にほとんど最初の頃に所属してさ、色々あったよね…」
卯月「凛ちゃん?」
凛「ユニットを組んで色々やって来て…ここまで来るの大変だったなあ…」
未央「…しぶりん?」
凛「でも、私…」フラ…
凛「皆に会えて幸せだった……!」ドサッ
未央「しぶりん!? しぶりん!?」ユサユサ
卯月「わ、悪い冗談はやめてよ! 凛ちゃん!? 凛ちゃーん!!」グイグイ
凛「……」
凛「……」ムクッ
未央「う、うわぁ!? もう、冗談やめてよ!」
卯月「顔色もホントに悪かったですし…死んじゃったかと…」ヘナヘナ
未央「ホントだよ…」ヘナヘナ
凛「ごめん、本当に調子悪かったんだ…でも、2人にゆすって貰ったら急に元気になったよ」
卯月「それなら良かったですけど…あ、あれ?立てない?」ヘナヘナ
未央「わ、私も…なんか急に体力が無くなったみたいな…」ヘナヘナ
凛「まさか…2人の体力を私が奪ったのかな…?」
卯月「そ、そんなまさかー、あはは…」
未央「でも、この力の抜け方は異常だし、案外しぶりんの言うとおりかも…?」
凛「これが…蒼の力…?」
・・・・・・物陰・・・・・・
P「……」
ちひろ「……」
ちひろ「Pさん」
P「はい」
ちひろ「なんか柚ちゃんに引き続き凛ちゃんも何かに目覚めてるんですけど」
P「なんかもうひたすらすごいですね」
ちひろ「くっそ不味くて食べたら能力に目覚めるって…もう悪魔の実じゃないですか」
P「たしかに…性質は似てますね」
ちひろ「この料理…なんて命名しましょうか、ワンピースにあやかって…『悪魔の料理』とか?『Pの実』とか?」
ちひろ「…うーん、でも、締まらないネーミングですね。『料理の実』とかだとおかしいですし」
P「間をとって、『ちひろの悪魔』で良いんじゃないですか?」
ちひろ「ただの悪口じゃないですか!?」
鬼!悪魔!!ちくわ大明神
蒼…… オ……ア ……!
・・・・・・事務所・・・・・・
P「さて、事務所に戻って来ましたが…」
ちひろ「こうなるともう、アイドルに食べさせまくりたいですね」
P「ええ、不謹慎ですが、アイドルがどんな能力に目覚めるのか興味があります」
ガチャ
藍子「おはようございまーす」
P「早速次の犠牲所が…」
藍子「? Pさんどうしたんですか?」
P「ああ、藍子、ちょっとお弁当作り過ぎちゃってな…」
P「よければ少し食べてくれないか?」
藍子「わ、Pさんの手料理ですか。楽しみです」
P「そう期待されても困るが…」
P「ほい、ほうれん草のおひたしだ」
藍子「ほうれんそうですか、もしかして栄養とかも考えて作ってるんですか?」
P「まあ自己管理はPの基本だからな」
P「あと、ほうれんそうもPの基本だ」
藍子「……? お好きなんですか?ほうれん草」キョトン
P(ギャグが伝わらなかった…)
藍子「何はともあれ、一口頂きますね」パクッ
藍子「!?!?」
藍子「……」モグモグゴクン
藍子「に、苦い…? ほうれん草なのに…?」
P(今度も普通に呑み込めたか)
P「味はどうだった?」
藍子「え、えっと…」
藍子「ひ、控え目に言って最悪でした!」
P「藍子からこんな言葉が出てくるなんて相当ひどいんだ な 俺 の 料 理 …」
藍子「え っ と … ま ず レ シ ピ 通 り に 作 る こ と が 第 一 で す ね 」
藍子「 多 分 、 ひ た し 地 も 自 分 で 作 っ て ま す よ ね ? こ う い う の も 市 販 の も の を 使 う だ け で 良 い ん で す よ ? 」
P「そ う だ な … っ て な ん か … お か し く な い か ?」
藍子「 え え ? … 言 わ れ て み れ ば 今 日 は い つ も よ り 時 間 の 進 み が … 」
P「 ゆ る ふ わ 空 間 と か の レ ベ ル じ ゃ 無 い … ど ん ど ん お そ く な っ て っ な く そ お ん ど んど…い無ゃじルベレのかと間空わふるゆ」P
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
P「…あれ?」
藍子「あれ?あれれ?」
P「……藍子? おひたし食べたよな?」
藍子「え、ええ…その筈です…」
P「……でも、おひたしそのまま残ってるよな」
藍子「そうですね…私の口の中にも苦みが無くなってますし…」
P「時間がどんどん遅くなっていって、しまいには時が逆行したとか?」
藍子「そ、そんなまさか…えい っ 」
P「 う 、 う わ あ ! ? 遅 く な っ て る ぞ ! ? 」
藍子「 え っ え え ! ? う そ … 」
P「 と り あ え ず 戻 し て く れ ! 」
藍子「 わ 、 わ か り ま した…」
P「…」
藍子「…」
P「…藍子の能力は時を減速させる能力だな」
藍子「いえいえいえ!!信じられませんよ!」
P「でも、実際こんな事が起こってるし…」
藍子「…ええー」
P「…悪用するなよ?」
藍子「し、しませんよ!?」
藍子「…ってああ!? もうこんな時間! スタジオに行かなくちゃ」
P「うお!? もうこんな時間か…行ってらっしゃい」
藍子「はい! いってきます」タタタッ
P「さてと…これでお弁当全部なくなったし終わりですね」
ちひろ「…ジー」●REC
P「…さっきから何してるんですかちひろさん?」
ちひろ「いえ、こう言う企画として番組で流すのも良いかなと思いまして」
P「はあ、どこまでいっても仕事ですね」
ちひろ「良く分からない出来にはなりましたが、これはこれで面白そうです。ちょっとネットにでも流してみましょうか」
P「本気ですか?」
ちひろ「ふふふ、これも宣伝活動の一環です」
ちひろ「…あ、儲けも一応出したいので、番組の最後にPさん特製弁当100名に有料でプレゼントする予定ですので用意しておいて下さいね」
P「いやいやいや!? イカンでしょ、これ以上犠牲者を増やす気ですか!?」
ちひろ「……売れた金額は山分けでどうです?」
P「ちひろさまのご意向のままに」
・・・・・・
ちひろ『……と、このようにアイドルが超能力を使えるようになったお弁当、あなたも食べてみては?』
ちひろ『限定100名に一つ19800円での販売です!』
ちひろ『もちろん、超能力に目覚める保証はできませんが、このマズさは前人未到のものです!一生に一度は経験しておくべきですよ!』
ちひろ『先着100名!早い者勝ちです! もし、食べたいと言う方がいましたら ●×△□-△△△-○×□ CGプロダクションまで!』
ピッ
P「ちひろさんも良くやるなあ…」
P「っていうか冷静に考えたらこんな高い値段で買うやついないか、ははは」
・・・・・・翌日・・・・・・
ちひろ「……」イソイソ
P「あ、ちひろさん、どうでした?料理の件」
P「ははは、と言っても、売れなかったでしょ」
ちひろ「い、いえ…完売しましたけど…」
P「…は?」
ちひろ「ちょっとその売り上げ、降ろしに行きますので、事務所の方はよろしくお願いしますね!」スタスタ
P「行っちゃった…なんか焦ってたような?」
P「それにしても100セット完売って…19800だから…えっといくらだ…?」
P「俺の取り分は…あれ…?100万? いやいやそんな訳…」
P「って、こんな計算ばっかしてちゃいかんな、事務所に入って気合いを入れ直そう」
ガチャ
P「おはようございまーす!」
茜「あ!プロデューサー! おはようございます!!ボンバー!!」ボオオオオオオ
幸子「カワイイボクが空を飛べるようになるなんてまさに地上に舞い降りた天使ですね!」フワフワ
未央「ハンドレットパワー!! シューティングスター!!」シュウウン バシュン!
のあ「…万華鏡天通眼! …万華鏡天通眼!」ビシッビシッ
みく「痛いにゃ! のあにゃん! 自分がお弁当手に入れられなかったからってみくにやつあたりするのはよすにゃ!!」バシッバシッ
裕子「うわーん!ものすごくマズイスクランブルエッグ食べたのに何で私だけ超能力使えないんですかー!!」
P「…買ったのお前らかよ!!」
END
以上です。お粗末さまです
当初はPの料理に困惑したり気を使うアイドルを書きたかったですけど、
案外困惑のパターンが少なかったのでささっと終わらせました。
ってsage進行しちゃってる…一応上げときます
では、HTML化依頼してきますね
おつー
ユッコは悔しいでしょうねぇ
>>19
橘ぁ!マウンテン行くぞ!
乙
超展開だったけど面白かったw
チーズあんシメサババーガーみたいだな
乙
>>57
タイミングが最悪だったんや…(加蓮?ナンノコトカナ
>>60
あれは小鳩ちゃんの創作料理だっけか
>>62
福の神の貧ちゃんやな
なお、小鳩ちゃんの全財産を突っ込んだもよう
特殊能力欲しいからモバPの「悪魔の料理」を下さい
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