財前時子「ブタ野郎3分クッキングの時間ね」 (56)

時子「ごきげんよう」

拓海「こんばんわー☆」キャピッ

時子「番組第一回目のディナーは、豚のしょうが焼きよ」

拓海「わぁい☆」キャピッ

時子「これから豚料理の何たるかを、この時子様が直々に教えてあげるわ。感謝なさい」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396094001

期待

時子「まず用意するのは、言うまでも無いけれど豚肉3枚」

拓海「スーパーでもしょうが焼き用の豚肉が売ってありますね☆」キャピッ

時子「えぇ、そうね」

拓海「それじゃあ筋に切り込みを入れて、肉に小麦粉を……」



時子「あら、あら、あら」

拓海「?」

時子「この豚肉、そのまま小麦粉付けて焼くつもり?」

拓海「それが何か?」

時子「はぁ……貴女、全然分かってないのね」

拓海「は?」

時子「いい?豚肉はね、焼く前に程良く叩いて伸ばしておくの」

時子「そうすれば、焼いた時に肉が硬くならずに柔らかくなるから」

時子「……貴女、こんな事も知らずにしょうが焼きを作るつもりだったの?」

拓海に何が

>>5
調教のしすぎやろ

拓海「それって、小麦粉付けてからでも」

時子「はぁ?それじゃ折角まぶした小麦粉の意味がなくなるじゃない」

拓海「……あ、そっかー☆たくみん、うっかり☆」テヘペロ

時子「分かったならさっさと豚肉を仕込みなさいよ。ホント愚図ね」

拓海「……すみませーん☆」キャピッ

時子「ったく、脳にいく栄養が胸にいってる子はこれだから……」

拓海「………」

時子「さて、豚肉を仕込んでる間にタレを作ろうかしら」

時子「材料は酒、砂糖、醤油、みりん、そしてしょうがの……」

時子「あら?」



時子「ねぇ、ちょっと」

拓海「はい?」

時子「すりおろしておいてって言ったわよね?しょうが」

これは放送事故目前ですねぇ・・・

拓海「そ、それはスタッフの仕事じゃ」

時子「ミスに対する口答えと言い訳を許可した覚えは無いのだけれど」

拓海「………」

時子「お子様向けのスイーツを作る貴女の持ち番組って、25時半からだったの?」

拓海「……違、います」

時子「なら、今は誰の番組?」

拓海「……時子……様、です」プルプル

三分持たない(確信)

時子「私がやれと言ったら、貴女がやるの。私の番組では常識でしょう?」

拓海「す、すいませんでしたー☆今からすりおろしまーす☆」キャピッ

時子「もういいわ、私がやるから。貴女はさっさと肉を仕込み終えなさい」

拓海「………」

時子「ったく、こんな下らない事に時間を使わせないでくれる?本当に使えない子ね」ショリショリ



拓海「……………」

時子「はい、すりおろしたしょうがも混ぜて……タレの完成よ」

拓海「おいしくなぁれッ☆」ドスッ

時子「次は玉ねぎを切るわ。まぁ私には造作も無……」

拓海「おいしくなぁれッ☆」ドムッ

時子「………」

拓海「お・い・し・く・な・ぁ・れッ☆」ドゴォ

時子「煩いわね……静かに料理できないわけ?」

拓海「すみませーん☆」キャピッ

時子「仕込み終わったなら、さっさと小麦粉をまぶしてちょうだい」

拓海「はぁい☆」



時子「……ちょっと。何やってるの?」

拓海「?」ベタベタ

時子「肉が粉で真っ白じゃない。貴女一体何を作ってるつもり?」

拓海「……何って、しょうが焼きに決まって」

時子「これが?」

拓海「………」

時子「いい?小麦粉は薄くまぶす程度でいいの。パン粉じゃないのよ?」

時子「お子様向けのスイーツは作れる癖に、しょうが焼き一つまともに作れないわけ?流石に冗談よね?」

拓海「………」

時子「豚肉だってタダじゃないの。貴女のおままごとで無駄に消費できる豚肉なんて、ここには一枚も……」

拓海「チッ、うっせーよ」ボソッ

時子「あ?」

拓海「反省してまーす☆」

アカン

ジュージュー

時子「油を引いたら、先に玉ねぎを強火でサッと炒め……」ガタガタ

時子「いったん器に取り出すの」ガチャン

拓海「………」

時子「次に豚肉を並べて、このまま焼くわ」ジュージュー



時子「はぁ……いいわ、すごくいい」ジュージュー

時子「焼いた豚肉って、いつ嗅いでもたまらないわ……♪」ジュージュー

拓海「………」

二人共Paなんだからお互いの性格知ってるだろうに

http://imgur.com/u4AojiK.jpg

むしろそれを楽しむ番組ではないか

時子「……表面が少し茶色になってきたみたいね。そろそろタレを」

拓海「そぉいっ!」ドバァ

時子「」


ジュウウウウウ…


時子「あ、ああ、あ……ああ貴女、な、何してくれてんのよ!?」

拓海「へっ……これが拓海流、ぶっかけダレって奴だ!」

時子以外じゃないとムードが

時子「あ、あぁ……私の、豚肉……タレに沈んで……!」

拓海「んな小せぇこと気にすんなよ。アタシは濃い味の方が好きだぜ?」

時子「誰がいつ貴女の好みなんて聞いたのよ!これじゃ肉の味がタレに殺されちゃうじゃない!!」

拓海「はぁ?」

時子「じっくりといたぶるから美味しくなるんであって、死んでしまっては元も子もないでしょ!?」



拓海「……肉は肉だろ。腹に入れば一緒だろうが」

時子「」ブチッ

焼いてる最中にタレは時子様じゃなくてもキレる

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       .:.:´: : : : : : ⌒\\
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          乂ノ   乂ノ  乂ノ 乂ノ           しー し─J

>腹に入れば一緒

お前それ苺料理でも同じこと言えんの

時子「………」ボロッ

拓海「………」ボロッ



時子「……盛り付け、終わり。豚のしょうが焼き、完成よ」コトッ

拓海「わー☆とってもおいしそー☆」

時子「……来週はパイナップルを入れない酢豚を作るわ」

拓海「たくみんスマイル☆……また見てねー☆」フリフリ

この二人を組み合わせたPaPが悪い(確信)

P「………」



P「普通に夜食テロ目的の深夜番組を企画したはずだったのに……」

P「どうしてああなった……」



P「つーか毎週作り方で揉めて放送事故起こしてるのに、10%台っておかしいだろ……深夜だぞ……」

P「局は継続させたがってるし、二人とも意地になって辞めたがらないし……一体どうすりゃいいんだ……」

糞みたいな企画から恵まれた視聴率

拓海「ほらよプロデューサー、今週作ったポークソテーだ!」ゴトッ

P「あぁ……」

拓海「先週あいつが作ったとんかつよりは、絶対にうめーから!」

P「そ、そうか」

時子「……ポークソテーは、もう死んだのよ」

拓海「一々うるせーな、肉ならもう死んでるだろバーカ」

P「な、なぁ、二人とも……もう少し、仲良く作ってみないか?その方がきっと……」

時子「この牝牛と仲良くですって?正気?」

拓海「あ?誰が牝牛だコラ」

時子「と言うか貴女、早く辞めてくれない?私の番組なんだけど。初回だけの助手だったはずでしょ?」

拓海「ハッ!辞めたきゃテメェが辞めやがれ。教科書通りのつまんねー料理見てる奴なんかいねーからよ!」

時子「あ゙ぁ?」

P「やめて!お願いだから喧嘩しないで!頼むから!」

拓海「………」

時子「……ふん」

P「そ、それじゃあ……ポークソテー、いただきます」



P「………」パクパク

時子「貴方の脳味噌と舌が狂ってなければ、おいしく感じる訳無いわよね?そうでしょ?」

P「………」モグモグ

拓海「アタシのポークソテーが、マズい訳無いよな?……な?」





P「……………」パクパクモグモグ

~翌日~

ちひろ「最近うちのアイドルの料理番組、評判上がってますね~」

P「そうですね」

ちひろ「あれって、作った料理どうしてるんですか?」

P「俺が食べてます」

ちひろ「そうなんですか、羨ましいですね~♪」

P「……あの、ちひろさん」

ちひろ「はい?」

P「胃薬売ってません?」



おわり


荒んだ胃袋にイチゴパスタをどうぞ

ひどい(誉め言葉)

面白かったよ

恐らく全アイドル中最も相性の悪い組み合わせだろうな

>>35
トドメ刺す気か橘ぁ!?
いいから幸子とバミューダクルージングロケだ行くぞぉ!

乙です
この番組色々とアウトだ

乙。
え?しょうが焼きは軽く焼いてタレダバーでジューが基本だろ?



>>39
多分Pの入院そう遠くないな…

時子様はかけるタレを分けてじっくり絡める方法
拓海はタレを一気にぶっかける方法を想定してた

たくみんとタイマンはって互角の財前さんマジパねぇ


むしろ時子様と互角のたくみんがすごいわ

>>44
突っ張ってるだけでたくみんが並の女の子レベルの強さかもしれんだろ!

モバマス最強議論なるものが存在する…?

財前時子(21)
http://i.imgur.com/haQgdIR.jpg
http://i.imgur.com/5b6xyB6.jpg

向井拓海(18)
http://i.imgur.com/pUAA4kd.jpg
http://i.imgur.com/xA4MlxK.jpg


この2人の喧嘩を止められるのは、
早苗さんか木場さんぐらいなもんか

言うほどトッキー胸あるよね

>>49
清良とあいでもいけそう

あいさんはあんまり腕っ節強いイメージないな…
なだめようとして結局押し切られてそう

おつ

想定し得る限り最悪の組み合わせだな

小姑と新妻の小競り合いみたいで普通に(端から見てる分には)面白いと思う

こんなキャットファイトを毎回繰り広げられてれば
そりゃあPaPの頭も心労で荒野になりますわ

いいssだった、かけ値なしに

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