【向井拓海についてどう思いますか?】 (29)

?【向井拓海についてどう思いますか】?

里奈「んー、それはー……もちろん……らぶぽよ~~☆きゃー!言っちゃったー!はずかちっ☆」

【彼女はリーダーとして相応しいですか?】

里奈「え?アハハ☆リーダーじゃなくて、頭☆」

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【失礼しました。で、どうですか?】

里奈「んー………あのね、アタシとたくみんってアイドルになる前から知り合いなんだけど、昔ね、そん時付き合ってたカレシとすんごい喧嘩して、もうスッゴイ泣いてた時があって……そしたらたくみんが『ツーリング行くぞ』って無理矢理アタシをバイクに乗っけて地元を走りまくったんだけど、なーんも言わなかったの。
でもね、なんかそうこうしてるうちにどーでも良くなっちゃって、結局カレシとは別れちゃったんだけど……アレ?何の話だっけ……?
とにかく!アタシはたくみんがいてくれたら超うれし☆以上!おしまい!」

【本当にお好きなんですね】

里奈「もちろん、マブだし☆」

?【向井拓海についてどう思いますか】

亜季「どう、でありますか……?改めて聞かれると、何と答えたものか……彼女は仲間であり戦友であり……手のかかる妹みたいなものですかね!」

【え?】

亜季「???何かおかしな事でも?」

【いえ、別に……では、彼女はリーダーとして相応しいですか?】

亜季「…………もちろんであります」

【理由は?】

亜季「理由、でありますか………質問で返して申し訳ありませんが、良いリーダーの条件とは何だと思いますか?」

【なんでしょう】

亜季「判断力と実行力、この2つです。判断力に関しては経験も必要ですし、人間ですから常に正解を選ぶことは出来ません。その点彼女はまだ18歳ですから、まだまだ未熟と言えるでしょう。
しかし実行力、これだけは我々炎陣の中でも頭ひとつ抜けていると思います!」

【何か具体的なエピソードが?】

亜季「具体的にこうというお話があるわけでは無いのですが……我々はいつも拓海の背中を見ています。
先程言った通り彼女はまだ18歳。悩んだり間違えたりする事だってしょっちゅうなんですが、それでも、あの子……失礼。拓海は、下を向いたりしないんです。
いつも愚直に前を向いて、転んで、立って、ぶつかって。
それでも拓海は、自分がなすべき事に真っ正面からぶつかっていくんです。ちょっぴりおバカなので(笑)

でも、そんな後ろ姿を押したくなるんです。

頑張れ、頑張れって。

そうしているうちに、いつの間にかみんな団結してるんです。
だからきっと、我々は彼女の背中を押しながら、彼女に引っ張ってもらってるんですよ。
それが私達の実行力に繋がっている。
それが彼女の、向井拓海の頭としての姿だと、私は思います。

が……ガラにも無くこんな話を……恥ずかしい……で、あります……/////」

?【向井拓海についてどう思いますか】

涼「えっ?どういう意味だ、それ」

【そのままの意味です】

涼「どう、ねぇ……面白いヤツだよ。アツくて、ギラギラしててさ」

【では彼女はリーダーに相応しいと思いますか?】

涼「…………」

【あの……】

涼「質問の意図が見えないな。何を言わせたいんだ?」

【いえ、特に意図は……】

涼「ふぅん…………ま、いいさ。答えは決まってるから。拓海以外に、アタシ達の頭はいないよ」

【何故でしょう?】

涼「何故、か……こないだ、ひっどい現場があってさ、ディレクターはやらしい目つきで見て来るし、他のスタッフも未熟だし、おまけにアタシらまでミスしまくった。そのうち現場がギスギスしちまって、どうにもなんないから一旦休憩に入ったんだよ。
いつもは騒がしいうちの連中もみんな無言で、ただ黙って椅子に座ってた。
アタシもイライラしちゃってさ、ぶーたれた顔でため息なんてついてた。
そしたら、いつの間にか拓海がいなくなってる。その時はトイレにでも行ったのかって思ってたんだけど、自分もトイレに行こうして気がついた。違ったんだ。

頭下げに行ってたんだよ。
誰も近づこうとしなかったスケベなディレクターから、末端のスタッフまで。

なんて言うのかな……カッコいいなって、素直に思ったさ。
族でもリーダーやって、アイドルになって、沢山のファンから愛されて、天狗になってもおかしくないはずのに、頭として、通すべき筋を通すためなら恥だって厭わない。

頭が下がるのはこっちの方だって、思ったよ。

ま、そういう訳で、アタシはアイツの後ろを着いていく事にしたのさ。以上」

【ありがとうございます。】

涼「どういたしまして。これ、拓海にも見せるのか?」

【来月地上波で特番ですね】

涼「そっか、じゃあ今の話の後半削っといてくれないかな?」

【え?】

涼「恥ずかしいじゃん」

【上司と相談してみます(笑)】

涼「頼むよ。って言ってもどうせ放送されるんだろうな」

【(苦笑)】

?【向井拓海についてどう思いますか】

夏樹「え?なんだい、藪から棒に」

【まあお気になさらず】

夏樹「そうだな……ロックなヤツだと思うぜ」

【はぁ……ちなみに、彼女はリーダーに相応しいと思いますか?】

夏樹「ええ?アハハッ!アンタ面白い事言うな!」

【そうでしょうか?】

夏樹「そうだよ、アイツ以外に誰がこのドラ猫達の頭務めるんだ?」

【ですが、最年長は亜季さんですし、涼さんも歳上で落ち着いた方です。夏樹さん里奈さんは同い年ですが、だったらお二人がリーダーでも良かったのでは?】

夏樹「へぇ……そっか……うちの事務所ってさ、小さいアイドルも多いだろ?だから結構いつも騒がしいんだよ。で、時々お遊びが過ぎてプロデューサーが叱ってたりするんだけど……そのプロデューサーを叱るのが、アイツの役目なんだよ」

【プロデューサーさんを、ですか】

夏樹「そうそう。『もっとマシな言い方は無ぇのか』とか『威圧してどうすんだ』とか」

【凄いですね(笑)】

夏樹「でもな、そういうのはチビ達のいないところでやるんだよ。アイツなりにプロデューサーの顔をたててんだろうな」

【なるほど】

夏樹「こないだなんて、チビ達が遊び疲れて眠った後に、こっそり後片付けまでしてたんだぜ?ありゃ誰が見ても肝っ玉母さんのドキュメンタリーだったよ」

【皆さんも彼女の娘だと】

夏樹「ハハッ!そいつはいいな!でも確かに、アタシらは親子じゃ無いけど、ファミリーみたいなもんだから。仲良しこよしの集まりじゃなくて、互いの良いところも、悪いところも受け止めあった、魂の家族さ」

【となると、父親は夏樹さんですか?】

夏樹「え?アレの旦那なのか?やめてくれよ、あんなデカいの尻に敷かれんのはゴメンだ」





拓海「誰のケツがデカいって……?」

夏樹「よぉ、ママじゃねーか」

拓海「誰がママだてめぇ!」

夏樹「はいはい、わーったよ。ま、そういう訳で、アタシを悪ガキでいさせてくれんのもコイツなのさ」

【なるほど】

拓海「夏樹ッ……!ん?あっ、悪い、インタビュー中か……すんませんっした!」

【いえいえ、むしろちょうど良かったですよ】

拓海「は?」

【向井拓海というアイドルについてどう思いますか?】

拓海「はぁ?なんだそりゃ?」

【ご自身を客観的に見てどう思うのかなと】

拓海「突然んな事言われてもな……うーん…………未熟者の半端者さ、けどいつかぜってーてっぺんを獲る。それが向井拓海の生き様ってヤツだ」

【頼もしいですね】

拓海「おう!」

【では、ご自身はリーダーに相応しいと思いますか?】

拓海「………………」

【歳上のメンバーもいらっしゃいますし、その方達に任せるという選択肢は無かったのでしょうか?】

拓海「あー、なんつーか………アタシは別に、自分がやりたいから頭張ってるわけじゃねえんだよ」

【そうなんですか?】

拓海「ああ、昔からなんか知らねえけど、周りが勝手に着いて来やがるから、気がついたら頭にされてるってだけだ。別に、亜季や涼がやりたいって言うんならそれでもいいと思ってるぜ。けどな……」

【はい】

拓海「アタシは……!」



里奈「1番おっぱいおっきぃし」

拓海「そうだ、1番おっ……って里奈!?」

夏樹「尻もデカいし」

拓海「夏樹!?てめぇ…!」

涼「なんだかんだ態度もデカいよな」

拓海「涼まで……」

亜季「けれど、1番器が大きいのも拓海であります」

拓海「亜季……」

亜季「まぁ中身はスカスカですけどね!」

拓海「お前ら喧嘩売ってんだろ!?」

涼「とにかく、アタシらが頭を任せたのはこの向井拓海なんだ。コイツは途中で投げ出すような半端な事はしないぜ?」

亜季「我々は皆進むことしか知りません。拓海が前に立つ限り、いつでも、いつまでも背中を押し続けるだけです!」

夏樹「そう言うこと」

里奈「たーくみん♪」

拓海「お前ら……」ポロポロ

里奈「えっ!?ウソウソウソ!たくみんマジ泣き!?」

夏樹「あーあ……インタビュアーさん泣かしちまった」

【僕ですか!?】

拓海「うっせぇ!泣いてねえよ!」

涼「いや、目が真っ赤じゃねえか」

亜季「拓海にも可愛いところがありますね~」

拓海「てめぇらやっぱ喧嘩売ってんだろコラァ!!!」

【えーっと、すいませんでした?】

拓海「あー……クソッ…………とにかく!コイツらが任せてくれる限りアタシが頭だ!頭であるからにはぜってぇ負けねえ!1×5=は5だけど、アタシらは500だ!10倍だぞ!10倍!」

夏樹「は?」
亜季「拓海……」
涼「あー……」
里奈「たくみんカッコイイー!!☆」





夏樹「ま、そんなわけで、これからもアタシ達、炎陣をよろしくな」

拓海「シカトこいてんじゃねえぞ!?」

涼「よろしく」

亜季「よろしくお願いいたします!」

里奈「いぇーい☆」

夏樹「ほら、最後は頭が決めろよ」

拓海「わぁーってるよ!
アタシら炎陣はてっぺん獲るまで止まらねぇ!だからしっかり応援してくれよな!これからも炎陣を……」


「「「「「夜露死苦!!」」」」」























里奈「あれ?500は10倍じゃなく無い?」

拓海「うるせぇな!!!!」

おしまい。

たくみんに「お前ら…!」って言わせると熱血女教師みたいで興奮しますね。

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