担任「今年の修学旅行は大阪と奈良と京都です」 (140)

皆「うぇーいwwww」

男「修学旅行とかだるい」

非リアA「行かなきゃいいじゃん」

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縺翫≧

男「どうせ修学旅行なんかつまんなそうだし」

男「でも人生で一度しかないしなあ…」

男「試しに行ってみるか」

非リアA「結局行くのかよ」

担任「まず2人1組を作って下さい」

「一緒の班になろうぜー」「女子1組もー!」ワイワイ

男「…」

リア充「男!」

男「!」

リア充「一緒に組もうぜ!」

男「いいぜ」

リア充「よっしゃ、男と同じ班だ!」

男(俺の何がいいんだ…)

担任「余りが出ると思うので3人のところもOKです」

担任「それでは次に今決めたペアをランダムで組み合わせまーす」

結果

女子A「男君同じ班だね!」

男「…」

女子B「wwww」

女子C「…」

リア充「うわあ…何この班…」

非リアA「…」

非リアB「…」

女子A「班長誰やるー?」

女子B「女子Cは?」

女子C「えー、私?」

女子A「男子は?班長誰かやりたい?」

非リアA「えーと、誰でもいいです」

非リアB「俺も誰でもいい」

男「…」

女子A「リア充は班長やる?」

リア充「俺はいい…」

女子A「私が班長か」

女子B「じゃあ後は班長よろしくねーwww」

女子A「えーっ!」

女子BC「wwwww」

リア充「最悪だこの班…」

男(リア充が落ち込んでる…)

話し合い結果

分担
女子A:班長
非リアB:副班長
女子BC、非リアA:地理・コース係
リア充、男:学習係

女子B「じゃーどこ行くー?」

女子A「うーん、清水寺行きたーい」

女子B「いいね清水寺!」

女子A「そうだ。非リアA君は行きたい場所とかある?」

非リアA君「あ。どこでもいいです」

女子A「非リアB君は?」

非リアB「俺もどこでもいいや」

女子A「そうなの…、男君は?」

男「どうでもいい」

女子A「リア充君は?」

リア充「好きに決めていいよ」

女子A「だって」

女子B「男子皆どこでもいいって言ったから女子だけで決めちゃおうかーwwww!」

女子A「いえーい!」

女子ABC キャッキャワイワイ

非リアA「男何勉強してんだ」

男「だって何もすることねーじゃん」

非リアA「俺はもう受検諦めたし」

男「早えーよ」

非リアB「…」

非リアA「お前はガイドブック読んでるのか」

非リアB「これ見て」

非リアA「…おお、いいなこれ」

リア充「俺も勉強しよっと」

男(なんかもう男子自由だ)

男が通う塾

リア充「最悪だ修学旅行とか。行きたくねえ」

塾生A「まあまあ。気を落とすなよ。な?」

リア充「もう行かねー」

塾生B「リア充なんでそんなに行きたがらないの?」

リア充「もうメンバーが最悪なんだよ…」

男「俺も最悪なのか」

リア充「いや。男はいいんだよ。逆にいると面白いし」

男(なんだそれ…)

後日学校

担任「USJで行動するグループは自由です」

皆「うぇーいwwwwww」

担任「他のクラスの人とでも可能です」

皆「うぇーいwwwwww」

担任「ただし、この用紙にUSJに一緒に行く人の名前を書いて提出して下さい」

男「…は?」

男「リア充が2日目に一緒に行動するメンバーが最悪だったからか、喜んでる」

非リアA「相合い出来ないしな」

非リアB「USJは1日目か」

非リアA「そうだ男、USJ一緒に行こうぜ!」

男(え…なんかやだ)

非リアA「おーい、男?」

男(こいつらと行く位なら…)

非リアA「どうすんだー男」

男「俺一人USJ行くわ」

非リアA「えっ?!」

非リアB「男それマジかww」

担任「どうー?非リアA君達は決まったー?」

男「俺一人USJ行くわ」

担任「ええっ?!」

非リアA「www」

非リアB「男マジで言ったよwww」

担任「それは駄目だよ男君。皆と行かなきゃ」

男「一緒に行く奴いねえし」

担任「えーっ。それは困ったなあ。…非リアA君達と行ったら?」

男「一人で行く」

担任「男君…」

非リアA「俺が誘っても一人で行くって言ってるんですよ」

担任「じゃあどうしようか。それじゃあグループ入れないし、一人になっちゃう。そうしたらUSJ行けないよ」

男「一人でUSJ行けないのか」

担任「皆で行かないと駄目なんだよ男君」

男「一人で行く」

担任「ああ…どうしようか。もう無理矢理非リアA君達のところに入れちゃおうか」

非リアA「それでいいですよ」

男「絶対に一人で行ってやる」

非リアB「男何故そんなに一人にこだわるんだww」

担任「旅館で同じ部屋で過ごすグループを決めたいと思います」

皆「うぇーいwwww」

男「もう行きたくないのに…」



学級委員「ここは2つ部屋があるから2つのグループに分かれよう」

リア充友A「非リアCとは別の部屋にしろ」

リア充友B「非リアDとかやだ」

男「俺達には選択権はないのか」

非リアA「そうだな…」



学級委員「じゃあこれでいいな」

グループ1:学級委員、リア充、リア充友ABCD
グループ2:男、非リアABCDE

リア充友C「それで決まりでいいわ」

リア充友B「リア充友C同じだ、うぇーいwwww」

リア充友C「うぇーいwwww」

リア充友A「うぇーいwwww」

男「なんかもう勝手に決められたぞ」

非リアC「俺達はそれでいいわ」

非リアD「…」

非リアE「よー男じゃんwww」

男「…」

非リアE「無視かよww」

非リアA「このメンバーで良かったんじゃねえか」

男「まあ、リア充の間じゃ気軽に過ごせなかっただろうし…気が置けないお前らと同じで、ある意味良かったな」

担任「着替えなどの大きい荷物は行くとき邪魔になるので先に旅館に送っておきます」



男「家には碌な服がないな」

男「1日目と3日目は黒い長袖一枚、2日目は赤い半袖一枚、あとジーパンは毎日同じでいいや」

男「なんて身柄なんだ俺」

男「おっと、下着忘れるところだった」

男「ついに明日から修学旅行か…日程確任しとこう」

1日目:USJで自由行動
2日目:京都内で班別行動
3日目:学年全体行動

男「USJは本当に一人で行くんかな俺…まあ、当日なんとかなるか」

男「旅館の部屋のメンバーは皆非リアだし過ごしやすいだろうな」

男「荷物一応確認するか」

男「デジカメ、しおり、筆記用具、生徒手帳、3DS、DSi、親の3DS、充電器、酔い止め、ビニル袋、財布…金入ってる。よし、これで完了だ」

親「ハンカチティッシュ持っていきなさいよー」

男「面倒くせえ」

親「面倒くさいじゃない。持っていきなさい」

ふむふむ

修学旅行1日目開始

リア充「よう男!」

男「…」

リア充「いやー、朝早くて大変だったわー」



非リアA「よう男!」

男「…」

非リアA「どうした男ー?」

男「昨日あまり寝てない」

非リアA「それはお疲れ」

男「DS3台持ってきた」

非リアA「おいwww」



リア充友C「修学旅行だぜー!うぇーい!」

担任「リア充友Cちゃん今日は早いねー」

担任「いつもこのくらい早く来ればいいのに」

男(行事にしか来ないDQN…)

修学旅行1日目開始

リア充「よう男!」

男「…」

リア充「いやー、朝早くて大変だったわー」



非リアA「よう男!」

男「…」

非リアA「どうした男ー?」

男「昨日あまり寝てない」

非リアA「それはお疲れ」

男「DS3台持ってきた」

非リアA「おいwww」



リア充友C「修学旅行だぜー!うぇーい!」

担任「リア充友Cちゃん今日は早いねー」

担任「いつもこのくらい早く来ればいいのに」

男(行事にしか来ないDQN…)

バス内

リア充「男は俺の隣だったな」

男「…酔いやすいから酔い止め飲んできた」

リア充「おお、それは良かったな」



男「…」

リア充「…男何やってるの」

男「デジカメで外の景色撮ってるだけ」

リア充「そうか」



リア充友C「カラオケ早くやりてえ!」

担任「まだ待って下さい」

リア充友B「おいババアふざけんなよ」

担任「こらリア充友B君。ババアじゃないでしょ」

皆「wwwwww」

リア充友C「おい担任、カラオケいつになったらできんだよ!」

担任「あっちに着くまで待って下さい」

リア充友B「ちい、つまんねー」

新幹線駅前

担任「予定より早く着いてしまったので駅の外で待ちます。中で待っていると周りに迷惑ですので」

皆 ワイワイガヤガヤ

男「暇だ」

非リアB「予定より早く着いたとか…これはヤバいな」

男「どんくらい早かったんだ」

非リアB「んー。大体30分以上は早く来てしまった」

男「30分も待つのか」

非リアB「そうだな」



元友「男もデジカメ持ってきたのか?」

男「まあ」

元友「男の見せて」

男「…」スッ

元友「おー、これが男のかー」

男「…」



女子B「ねー男君ww」

男「…」

女子A「ww」

女子B「男君、そのズボンとか、カッコイイよーww」

女子A「wwww」

女子B「ねえwww?」

女子A「wwww」

男「…」



男「結局43分待たされたな」

非リアB「長過ぎでしょ、もう」

リア充「やったー。やっとお菓子食えるー」

非リアA「新幹線ってお菓子食っていいんだっけ」

非リアB「いいんだよ」

男「はあ…やっと休める…」

非リア同士で仲良いとか非リア充じゃなくね?

非リア=オタク解釈でいい

新幹線内

男「…」カチャカチャ

非リアB「男wwww何やってんだwwww」

男「3DS」

非リアB「おい先生にバレるぞww」

男「…」カチャカチャ

男「…」カチャカチャ

男「…」カチャカチャ

男「…!」カチャk‥

体育教師「没収」バッ

家庭科教師「男君…」

体育教師 フッ(誇らしげな表情)

男「…」

非リアB「…」

男「行ったか」

非リアB「?」

男「まだDSは2台あるんだよな」

非リアB「男どんだけ持ってきてんだwwwwww」

非リアA「どうしたんだ?」

非リアB「男が先生にDS没収された」

非リアA「おいwwwww」

男「教師達に一度取らしてもう無いと思わせて、実はまだ残っているっていう」

非リアB「男wwwwww」

非リアA「wwwwwww」ゴッホゴホン

リア充「男も大富豪やる?」

男「やる」

元友「お、男もやるのか」



元友「よっしゃ!」

リア充「くっそー負けた」

男「…」



リア充友A「お前もこれ食う?」

男「…」コクリ

リア充「やっぱお菓子は美味いな」サクサク



女子B「元友の被ってる帽子よくない?」

女子A「うんうん」

元友「…」

男「あの帽子センスあるな」

非リアB「そうか?」

USJまでのバス内

ガイド「皆さんおはようございます」

皆「おはようございます!!」

ガイド「皆さん元気いいですねー」

リア充友B「すごい美人さんじゃん!」

リア充友C「確かに美人だわ」

皆「wwwwww」

ガイド「ありがとうございます…」

ガイド「では、自己紹介をさせていただきたいと思います。私は、皆さんの思い出に残る修学旅行のお共をさせていただく、ガイドと申します。皆さん宜しくお願いします」

皆「宜しくお願いしまーす!!」

男(皆テンション高けえな)



リア充友C「おい担任、いつになったらカラオケ出来んだよ」

担任「USJの後にやるからそれまで待ってて」

リア充友C「待てねーよー。早く歌いてえ」

担任「駄目です。我慢しなさい」

リア充友C「無理ー。今やりてえ」

ガイド「カラオケは後でやるので、もう少し待ちましょうか」

リア充友C「分かりましたー」

担任「あら、私とは態度が違うじゃない」

皆「wwwwwwww」

男(俺、このまま本当に一人USJやるつもりなのか…)

元友「男ー」

男「?」

元友「一緒にUSJ行こうぜ」

男「いいぜ」

元友「やった!男も来るんだって」

リア充「おお、俺達のとこに?」

男(元友が俺を誘うなんてな…)



元友「俺昨日3時間しか寝れなかった」

リア充「俺も4時間位しか寝てない」

男「俺は寝てない」

元友「え?男寝てないの?」

リア充「男大丈夫かよ」

男「眠い」



担任「皆さん。あそこに見えるのがUSJです」

「おおー!」「来たねー!」「すげえ」「早く遊びてえ!」「うぇーいwww」

担任「間も無く着くので、荷物の確認をしていて下さい。もう一度バスに戻って来るので、大きな荷物は置いていって構いません」

USJ

担任「クラス毎に写真を撮るので、荷物はそこに置いておいて下さい」

男「写真写りたくねえ」

元友「ホントだな」

リア充「写真とかメンドくせえ」

担任「リア充君達、ほら次行くよ!」

男「だる」

担任「だるくても撮る!」



男「俺絶対シケた顔して写ってただろうな」

非リアA「wwwww」

非リアC「俺もだなww」

USJ

担任「クラス毎に写真を撮るので、荷物はそこに置いておいて下さい」

男「写真写りたくねえ」

元友「ホントだな」

リア充「写真とかメンドくせえ」

担任「リア充君達、ほら次行くよ!」

男「だる」

担任「だるくても撮る!」



男「俺絶対シケた顔して写ってただろうな」

非リアA「wwwww」

非リアC「俺もだなww」

男(あれ、リア充達どこ行った?)

男(…まあいいか。元々一人で行く予定だったし)

「…」

男「!」

男(あそこにいるのは昔俺が好きだった奴…)

男(今でも相変わらず可愛いな。更に可愛くなってる気もするし)

男(でも、今じゃもう近付くことは出来ない…)

元友「男!」

男「!」

元友「男が来たぞ」

リア充「あとはアイツらだけか」



塾生C「8人…ん?いや、9人いるぞ」

塾生A「よし、全員揃ったな」

リア充「じゃー行きますかー!」

塾生C友「なんで男がいるんだよ…」

男(昔いじめてきた奴がいる…空気悪い)

男(あれ、リア充達どこ行った?)

男(…まあいいか。元々一人で行く予定だったし)

「…」

男「!」

男(あそこにいるのは昔俺が好きだった奴…)

男(今でも相変わらず可愛いな。更に可愛くなってる気もするし)

男(でも、今じゃもう近付くことは出来ない…)

元友「男!」

男「!」

元友「男が来たぞ」

リア充「あとはアイツらだけか」



塾生C「8人…ん?いや、9人いるぞ」

塾生A「よし、全員揃ったな」

リア充「じゃー行きますかー!」

塾生C友「なんで男がいるんだよ…」

男(昔いじめてきた奴がいる…空気悪い)

リア充「いきなり迷ったな…」

「こっちこっち!」

「今ここ、今ここ」

スタッフ「何かお探しですかー?」

「ここ、ここ」

「こっち!」

スタッフ「何かお探しですか?!」

男(二回言ったし)

「大丈夫」

スタッフ「大丈夫ですか。はい、いってらっしゃーい」

「逆だ」

リア充「反対反対」

元友「反対だ」

「戻るのかよ」



塾生C「そういやなんで男がいるんだww?」

塾生C友「ここじゃないだろ」

塾生C「www」

塾生C友「www」

男「…」

塾生C「お前、非リアAとかと行くんじゃないのww?」

男「アイツらとは行くと約束はしてない」

塾生C「そうかよww」

塾生C友「ああ、男とかヤダ…」

男「…」

塾生C友「つーか男なんでここにいるんだよ」

リア充「ん?俺じゃないぞ。元友が誘ったんだ」

塾生C友「チッ」

男「…」

元友「なんだよおい」

リア充「結構お化け屋敷探し回ったのに、今日休みとか。ふざけんなー」

元友「時間30分位無駄にしたな」

塾生A「じゃあどうする?」

元友「次行くことに決めてたスパイダーマンに行こうぜ」

リア充「おう、それでいいな」

塾生A「皆さんこれからスパイダーマンに行きますが宜しいですか?」

「いいよ」

「腹減った」

「まだ昼じゃなくね?10時だぞ」

塾生C「また歩くのかよ」



リア充「おお来たー!」

元友「やっと乗れる」

スタッフ「一列4人で座って下さい」

男「…」

塾生A「おい、男が」

リア充「男だけ残っちまった」

元友「男、先に行って待ってるわ」

男(奇数のグループで見事に8人乗りで一人だけ余ったし)



男(昔にも一度USJに行ったことあるけど、そのときはビビって乗れなかったなあ)

男(アイツら出口で待ってるかな…いや、俺なんか待たないよな)

男(それより回転し過ぎて目が回る…気持ち悪い)



男(出口に誰もいねえ…完全に置いてかれた)

男(まあ、アイツらは俺がいなくて清々するだろうし、いいか)

男(さて、これから一人でどこ行こう)

男(取り敢えず地図でも見てるか…)

男(特に行きたい場所がないな…)

「あれ、男君じゃん」

男「!」

「迷子?」

「友達とはぐれちゃったの?」

男「一人」

「え?」

男「一人でUSJ来てんだ」

「そうなの」

「じゃあ、男君バイバイ」

男「…」

男(まだ昼でもないし時間があるな…)

男(適当にぶらついてるか)

男(…ああ、俺何してんだ)

男(なんで非リア達と行かなかったんだろ)



スタッフ「間も無くショーが始まります」

男(ここどこだし)

男(3DSでもやってるか…)

男(また同じ奴とすれちがった…、これは同じ学校の奴だろうな)

男(あと3時間…暇だ…)



元友「あ!男いた!」

男「…」

リア充「おお、男が帰って来たのか」

元友「探してたんだぜ」

リア充「すごい偶然だな」

男(お前らが置いて行ったんだろうが)

塾生A「なあ、そろそろどこかで昼にしねえ?」

元友「男も揃ったことだし、食うか」



「ここの店」

「英語…」

塾生C「グリルの店らしい」

塾生A「ここで食うのか?」

元友「もう腹減った。早く食おうぜ」

妙にリアルだな

リア充「俺はステーキにしよー」

元友「俺もステーキ」

「このハンバーグのセット」

「ステーキで」

塾生C「じゃー俺もステーキにしよ」

塾生C友「ハンバーグでいい」

リア充「皆同じモン頼んでるwww」

元友「ホントだよなwww」

リア充「塾生Aまだ決めてないよな」

塾生A「んー。俺もステーキで」

リア充「塾生Aもかよwww」

元友「あと決めてないのは?」

塾生A「…2人?」

元友「男もか」

「決まった」

リア充「決まった?」

塾生A「よし、じゃあ店員さん呼ぶぞー」

リア充「すみませーん」



塾生A「あと頼んでないのは?」

リア充「男。頼んだ?」

男「いや」

元友「じゃー頼んで」

男「…」

男「…」

店員「…」

塾生C「早くしろよww」

男「…アイスティー」

皆「…」

店員「アイスティーだけで?」

リア充「えっ?」

男「えっ」

塾生A「男マジか」

男「おう」

店員「アイスティーがお一つで」

元友「男、昼飯アイスティーだけで足りんの?」

塾生C「wwww」

リア充「これは恐竜のモデルか」

元友「おお、かなりリアルだな」

リア充「これはティラノサウルス」

元友「赤色と白色があるな」

リア充「買うのか?」

元友「これ弟に土産として買ってくわ」

リア充「高くね?」

元友「そうでもないな」

男「俺もこれ買う」

リア充「男も買うのか」

男(これはネタになる)



塾生A「あったぞシアター」

リア充「あそこか」

元友「もうすぐ始まる、急ぐぞ」

男「トイレ行ってくる」

皆 ワイワイ



男(トイレ行くって言ったけど誰も聞いてなかったのか、もう皆シアターの中に行ったし)

男(また一人になっちまった)

男(これからどうしよう)

男(そういや、やっぱりさっきの土産屋で恐竜もう1匹買っておくべきだったな…)

男(仕方ない、また土産屋に行くか)



男(恐竜2匹買っておいた方がより面白いネタになるな)

店員 ガサガサ

男「同じ袋に入れる」

店員「そうするよりも、別々の紙袋に入れた方が良いですよ」

男「同じ袋」

店員「…分かりました」



男(結局紙袋が破れて恐竜抱え歩くことになった)

男(店員の言う通りにすれば良かった…)

男(なんで俺一つの紙袋に恐竜2匹詰め込んだんだろ)

男(時々人の勧誘や助言を拒む自分がよく分からない)

その頃元友グループ

塾生A「あれ、男は?」

リア充「男いないww」

元友「またどっかではぐれちゃった?」

塾生A「またか」

元友(男はまだあの時のこと気にしてんのかな)

元友(すごい酷いことしたし…)

元友(男があんな風になったのも俺の所為かな)

塾生B「あ!男ー!」

男「!」

塾生B「一人でUSJ?」

「えっ、そうなの?」

男「まあな」

「抱き締めてるそれ恐竜?」

「見せて見せてー」

「リアルだねww」

「これすごいww」

塾生B「なんで2匹、買ったの?」

男「…さあ」

「これで男君遊ぶの?」

「遊ばないよ。飾るんでしょ」

「でも2つだよ」

「双子?」

「wwwww」

「wwwww」

男「…」

塾生B「あ。もう行くの?じゃあ、男じゃあね」

「ばいばーいww」

男(もうすぐバス出発時刻だな…)

男(出口付近で様子見してるか)



塾生D「あ、男だ」

男「…」

塾生D「…」

男「…」

塾生D「恐竜買ったの」

男「おう」

塾生D「…」

男「…」

塾生D「リアルだ」

男「…」

塾生D「…」

男「…」

塾生D「あそこにいるキャラクターと握手してくる」

男「タックルしろ」

塾生D「タックルしたら面白いね」

男「だろうな」



塾生B「あ!男また会ったね」

塾生D「…」

塾生B「塾生Dもいた。…こんなとこで2人とも何してんの?」

男「座ってる」

塾生B「え?どういうこと?」

塾生D「座ってる」

塾生B「ちょっとお前らwwww」

塾生D「www」

男「…」

塾生D「見て見て、恐竜」

塾生B「あー。それすごいよねー」

塾生D「特に歯の部分が」

男「目が黄色い」

塾生D「確かに」

塾生B「黄色いね」

男「こいつは目が腐っている」

塾生D「wwwww」

塾生B「wwwww」

塾生D「男は面白い」

男(よく皆にそう言われるな。なんでだろ)

旅館までのバス内

元友「あ、男いた。先戻ってたんだ」

男「…」

元友「あれ?恐竜2匹に増えてないか?」

リア充「ホントだ1つ増えてる」

元友「男また買ったのww?」

リア充「こりゃすげえな」

元友「2匹で遊べるぞ」

元友「…ほら、共食い」

リア充「www」

元友「はい男。って、あれ?恐竜入れてた袋は?」

男「破れた」

元友「破れた?ここまで持って歩いてきたのか」

リア充「ていうかなんで破れた?」

男「窮屈だったようだ」

元友「?」

リア充「?」



元友「旅館の部屋は男子は2部屋に分かれるんだったよな」

リア充「俺とか男が使う部屋は中で更に2つの部屋に分かれてるから、正確には3部屋だな」

元友「へえ、そうだったんだ」

元友「そっち部屋の中で、2部屋に分かれるメンバーとかもう決まってる?」

リア充「決まってるよ。俺はリア充友A、リア充友B、リア充友Cちゃん、リア充友Dと同じ部屋だ」

元友「そうか。じゃあ男はもう片方の部屋の方ってことか」

リア充「そういうことだね」

リア充友C「遂にカラオケ来たぜい!」

皆「うぇーいwwwwww」

リア充友B「もう歌っていいかー?」

担任「いいですよ」

リア充友B「よっしゃー!何歌う?いや誰から歌う?」

リア充友C「お前歌え!」

リア充友B「リア充友Dが歌えよ」

リア充友D「あッ?なんで俺が?」

リア充友A「行けリア充友D!」

リア充友B「歌えよリア充友D!」

リア充友A「上手いだろリア充友D!」

リア充友B「皆さん、リア充友D君が歌いまーす!」

皆「うぇーいwwwwww」パチパチパチパチ

リア充友D「…仕方ねえなあ」

皆「うぇーいwwwwwwwww」パチパチパチパチ

男(すごいうるせえ)



リア充友D「響け、恋のうーた!」

皆「うぇーいwwwwwwwww」パチパチパチパチ

「ヒュー!」

「上手いよねー!」

「うん」

リア充「小指立ってたなwwww」

元友「そうそう立ってたwwww」

リア充友B「次は俺だー!」

リア充友A「うめえじゃねえかリア充友Dー!」

リア充友C「リア充友D!うぇーいwwwww」

リア充友D「うぇーいwwwww」

男(うるさ過ぎて眠れない…早く終われ)

女子B「ほら、女子C歌いなよwwww」

女子C「ええwww?」

「そうだよ歌いなwww」

女子A「女子Cwwww」

女子B「行っちゃいなwwwwほらwwww」

「何歌うの?」

「女子Cがヘビーローテーション歌うってーwwwww」

女子B「女子Cーwwww」

女子達「いぇーいwwwwww」パチパチパチパチ



担任「えー皆さん。カラオケも終わったようですね」

担任「私からも出し物があります。…これ、ビンゴゲームをやりたいと思います」

皆「うぇーいwwwwww」パチパチパチパチ

担任「しかも早く揃った人には賞品を差し上げます」

皆「うぇーいwwwwww」パチパチパチパチ



担任「17」

皆 ザワザワ

担任「17です。もう揃った人はいませんか?」

元友「くそー!駄目だ!」

リア充「俺も全然揃わねえ」

元友「ばらついてて当たんねーわ」

「お、まさか?キター!」

リア充友B「マジかお前」

「どんだけ」

「いいなー」

「そっちどう?」

「駄目だ…全然当たんない」

男(ねむ…)

男「はっ」

皆 ワイワイガヤガヤ

男(ビンゴゲームはもう終わってるのか)

リア充「お、男起きた」

男「よく寝た」

リア充「結構寝てたよな」

男「…旅館で早く休みてえ」

リア充「俺も早く旅館に行ってすぐ寝たい」

男「頭が重い…」

リア充「寝不足か?」

男「ああ」



ガイド「八ツ橋は云々…」

皆 ワイワイガヤガヤ

男「ガイドさんの説明が全く聞こえねえ」

リア充「そう。皆うるさ過ぎて何も聞こえないんだよな」

「八ツ橋の話してるんですか?」

ガイド「はい。八ツ橋の話をしています」

「だって!」

「wwwww」

男(なんで皆こんなにもテンション高いんだ)



担任「あれが私達が泊まる旅館です」

皆「うぇーいwwwww」

リア充「和風だな」

元友「おおー!」

リア充「ボロくね?」

元友「古いな。それに狭そう」

リア充「確かにそうだな」



数学教師「担任さん、今少し打ち合わせをするので」

担任「ああ、そうなんですか。今行きますね」

担任「ちょっと皆さんは荷物準備して待ってて下さい」



学年主任「今のところ大丈夫そうですね」

教務主任「順調で良かったです」

学年主任「このまま生徒達にとって楽しい修学旅行になればいいんですがね」

教務主任「きっと平和に行きますよ」

学年主任「そうですね」

旅館玄関付近

皆 ガヤガヤ

元友「くっさ!」

リア充「下駄箱滅茶苦茶臭え!」

女子B「きゃー!すごい臭いwwww」

女子A「臭ーいwwww」

非リアA「ちょー臭え!」

男「くっせー。少し離れたここまで臭ってきてる」

非リアB「これは酷い」

非リアC「うわ、これは…」

非リアD「マジヤベえここ」

非リアE「くっさ!めっちゃくさ!」



担任「もう少し待って下さい」

非リアA「早くしろよな」

非リアC「あと少しで休めるっていうのに」

男「もう脚が痛い」

非リアB「明日も歩くんだぞ」

男「だるい…」

家庭科教師「あら非リアA君」

非リアA「あっ、家庭科教師先生、こんにちはっす」

非リアB「今朝のあの事件の奴か」

非リアA「wwww」

非リアC「え?事件って何?」

非リアA「男が新幹線でゲームやっててDS没収された」

非リアC「おいwwww馬鹿だろwwww」

非リアB「wwww」

家庭科教師「普段真面目な男君が、意外だったなあ」

非リアC「いや全然」

非リアA「え?男意外じゃないですよ」

家庭科教師「そうなの?」

非リアA「部活ではいつもあんなですよ。ホントに」

家庭科教師「へえー。そうなんだ」

男(普段から真面目でいてるつもりはあまりない)

旅館部屋

学級委員「じゃあ俺はあっちの部屋の班長役も引き受けるから」

リア充「あ、学級委員の存在忘れてた」

リア充友A「俺も」

学級委員「おい」

リア充友B「確かに影薄いしな」

リア充友D「静か過ぎて存在忘れてたわ」

学級委員「お前ら…」

リア充達「wwwww」



非リアC「隣の部屋がうるさい」

男「リア充共め…楽しそうだな」

リア充達「うぇーいwwwww」

非リアA「ホントうるさいな」

非リアE「笑い声がこっちまで聞こえてくる」

非リアC「叫び声だろ」

非リアB「ていうかすぐ隣の部屋だしな」

リア充友B「うっ。何この部屋臭っ。閉めろよ」スパーン

非リアC「は?閉められたし」シャー

非リアA「何なんだ?」



リア充「誰かUNO持ってる人ー」

非リア達「…」

男「俺持ってる」ガサガサ

リア充「おお、サンキュー」

非リアA「絶対返せよ?」

男「…」



リア充友C「くっさこの部屋。開けんなよ」スパーン

非リアC「あ?」

非リアA「また扉閉められたし」

男「通り掛かる度に閉められてるな」

非リアC「絶対わざとだろ」

非リアD「うぜえ」

非リアC「これはイラついた」

非リアA「いい加減にしろよな。俺らの部屋なのに」

非リアC「そうだよここは俺達の部屋だし。アイツらが臭いとか言って干渉する権利はない」

非リアE「面倒だなあ。うるさい」

男「…ボコせばよくね」

非リアD「いいねえそれ!」

非リアC「そうだよやっつけちまえばいいんだよwww」

非リアA「早速やっつけちゃおうかww?うるさいしwwやれば静かになるでしょww?」

非リアC「そうだなww」

非リアA「非リアCと非リアDがいればあんな奴らはすぐ殺せるわww」

男(このテンションは一体何なんだろう)



男「ティラノサウルス2体」

非リアA「おいwww」

非リアC「これはwww」

非リアD「リアルだ」

非リアB「それ言おうと思ったのに」

男「これをだな…トランクの上に、乗っけて、入口に配置」

非リアA「おお」

非リアC「これは門番になるなwww」

非リア達「wwwww」



非リアB「…またなんか下駄箱の臭いがし始めてきた」

ボトッ

非リアC「おい非リアB、トランクに乗せてたサウルス落としたぞ」

非リアD「ん、立った」

非リアA「立ったぞ」

非リアC「サウルス自力で立ったwwwかっけえwww」

非リア達「wwwww」



リア充友B「あっちの部屋もうるせえなあ」

非リアC「アイツらもうるさいクセにな」

非リアA「アイツらの方がうるせえよ」

非リアE「もっと騒ごうぜ!」

非リア達「うぇーいwwwww」



男「そういや、リア充達は皆上半身裸になって騒いでるな」

非リアC「アイツらテンション高いんだよ」

非リアA「じゃー俺らもテンション上げますか」ヌギヌギ

男「おい、脱ぐのかよ」

非リアE「暑いし俺も脱ぐわ」

非リアA「パンツ一丁でいいべ?」

非リアB「お前らwwww」

非リアA「晩飯ここで食うの?」

非リアC「そうだろ」

非リアA「やったー!」

男「この部屋狭くね?」

非リアE「確かに狭いな」

非リアB「隣の大きい方の部屋はリア充達が取っちまったし」

非リアE「窮屈だここ」

非リアA「仕方ないだろ」

非リアC「そういや夜はどうって寝るんだ?」

男「5畳の部屋」

非リアC「一人1畳ずつとか?」

非リアB「それじゃ一人外で寝ることになるぞ」



非リアB「ジュース買ってきた」

男「どこで買った?」

非リアB「下の自販機」

男「じゃー買いに行こうぜ」

非リアB「俺はさっき行ったからいい」

男「おい非リアE、ジュース買いに行こうぜ」

非リアE「えー。メンドくさい」

男「はあ…」



「おーい」トントン

非リアE「誰だよ。窓?」

「よう」カチャ

非リアE「お前wwwどっから入ったww?」

「自分の部屋のから」

非リアE「ここまで繋がってるのか」

「ああ。非リアEも来るかい?」

非リアE「いや、いい」

「じゃあ一回こっから出させてくれ」

非リアE「はあ?どうすんだよ」

「テレビをどかして」

非リアE「面倒くせえなー」

「おっ。出れそうだ」

非リアE「…」

「よっしゃあ」

非リアE「窓、戻しとけよ」

「おう」

旅館自販機前

塾生D「よう男」

男「よう」

塾生D「…何買うの」

男「… 」

塾生D「…」

男「お前は?」

塾生D「別にいい」

男「そうか」

塾生D「…」

男「…」ピッ

塾生D「コーヒー」

男「微糖美味いよな」

塾生D「ん…」

旅館部屋

担任「もうすぐ夕食なので、準備は済ませておいて下さい」

非リアC「はーい」

非リアA「やっと飯だ」

非リアB「その後が風呂だな」



非リアC「飯がないぞ」

非リアA「リア充達が持って行った」

非リアC「くっそ」

非リアB「じゃー貰いにいくか?」

非リアC「そうだな。足りないって言いに行くぞ」



学年主任「ええ、本当?」

非リアC「はいそうですこっちの部屋には米が来てません」

学年主任「じゃあすぐに旅館の人に頼まなきゃねえ」

非リアA「はあ…」

非リアC「飯食うのにも苦労すんなあ」



リア充達「~♪」

非リアE「…なんだ宴会かよ」

リア充達「~♪」

男「何歌ってんだよ…」

リア充達「~♪」

非リアE「うるせえ…」

館員「あ。足りないですか」

学年主任「そうですね」

非リアC「ありません」

館員「ああはい。只今お持ちします」



リア充達「~♪」

非リアA「誰かこのオカズない人いる?」

非リアE「どれ?」

非リアC「この、素麺みたいな奴」

男「…あ、俺無いわ」

非リアA「じゃあまた頼まなきゃ」

非リアC「はあ…」



リア充達「~♪」

男「宴会ねえ」

非リアE「そうだよホント」

リア充友B「誰かこれいらない人ー!」

男「…」

非リアE「…」

男「腹減った」

非リアE「俺も」

リア充友B「誰かこれいらない人!このグラタン的なの」

男「早く食いたい」

リア充友C「おかしくねえかァ!」

非リアE「待ってろよ」

リア充友C「おい!聞いてんのか!」

男「隣の部屋すごいうるさい」

非リアE「明日耳栓でも買ってくるか?」



館員「はい、すみませんね。ご飯です」

非リアC「あ、はい」

館員「はーい。これで皆足ります?これ下に、置いちゃいますね」

非リアC「足りるか?これで」

非リアD「足りないだろ」

非リアC「またかよ」

男「早くしろ…」

非リアE「お前は何もしてないだろ」

男「お前もな」



担任「はい。えーと、保健係非リアD君。ここのメンバーの調子を書いて下さい。ご飯終わった後でもいいから」

非リアD「え。だる」

男「俺何係だっけな」

非リアE「忘れてんなよ」



非リアE「いただきまーす」

非リアC「いただきます!」

非リアD「いただきます」

非リアA「いただきマア゛ア゛ア゛ァッス!!」

非リアC「暑い。暑いです」

非リアD「エアコン付ける?」

非リアC「いやエアコンは付けません」

非リアD「あ、テレビの後ろの窓押して開けるか」

非リアE「あ、それ押す奴か」

男「暑い」

非リアC「『付けない』をー、アルファベットで言うとeco(エコ)」

非リアA「覚え方が違え。…ていうかecoなの?」



非リアD「ん?」

非リアC「どうした」

非リアD「窓の外に誰かいる」

非リアE「また来たん?」

非リアD「おい、何食事中してんだよ」

「ご飯くれない?」

非リアE「無理!」

「そうか」

非リアE「窓野郎帰ってろ」

「じゃあまたな」

非リアA「…何なんだったんだ」

非リアB「窓野郎って」

非リアC「窓野郎wwww」

館員「あ、お疲れ様です」

カメラマン「ああそちらもお疲れ様です」

男「遂に来やがった…」

非リアA「wwww」

非リアB「wwww」

カメラマン「こんばんは」

非リア達「…」

非リアC「こんばんは」

カメラマン「この部屋暑くねえか?ふっはっはっはwwwww」

非リアC「米の量が少なくて困っています」

カメラマン「wwww…え?何が?」

非リアC「米の量が少なくt…」

カメラマン「そう。反対の部屋も?」

非リアC「うん。もう聞いたと思うけど。今頼んだ」

カメラマン「(さっきの館員さんは)そういうことか。ふっはっはwwww」

非リア達「…」

カメラマン「一人は今トイレかな?」

非リアC「いやこの部屋にいますよ」

カメラマン「えっwwwどこwwww?」

非リアA「ここ」

非リアC「押し入れに入ってる」

カメラマン「ふっはっはっはっはwwwwwそんなに写真嫌いなんだあwwwwwそれはwwwwww」

カメラマン「よし、撮りまーすwwww」

カシャ

非リア達「…」

カメラマン「もう1枚」

カシャ

カメラマン「…」チラ

押し入れ「…」

非リア達「wwwwww」

カメラマン「中で何やってんだろうwwww」

非リアC「中で様子を伺ってるんですよwwww」

皆「wwwwww」

カシャ

カメラマン「もういっちょ!」

カシャ

カメラマン「ありがとう」

押し入れ「…」

非リア達「wwwwww」

非リアA「おーい生きてるかー」

カメラマン「ハハハハハハwwwww」

非リア達「wwwwww」

カメラマン「何なんだよーwwwww」

カメラマン「皆ありがとうww」

非リアC「はーい!気にしないで下さい」

押し入れ「…」

非リア達「www」

押し入れ シャッ

非リアC「お?」

非リアD「生きてた」

男「行ったか…」

非リア達「wwwww」

男「…」カチカチカチカチ

非リアB「男何やってんの」

非リアC「目覚まし時計セットしてる?」

非リアD「…」

男「よしOKだ」コト

非リアB「OKじゃn…」

ジリリリリリリリリ

男「オウオワあ!!」

非リア達「wwwwwwwww」

非リアB「お前、ふざけんじゃねーよwww」

非リアE「はははははwww」

非リアC「やりおったあー」

非リアB「夜にはやるのは、駄目だよ」

非リアC「やってやって」

男「これはまだ小さい方だな。音量MAXにするか」

非リアA 「マジか」

非リアE「ははwww」

非リアD「…」

非リアA「恐ろしい」

非リアC「やれやれww」

非リアD「MAXやれ」

非リアB「今はやんなくていい…」

男「朝の5時に鳴らしてやる」

非リア達「wwwwww」

非リアD「違う。4時にセットして明日鳴らせばいい」

男「朝…あ、そうだ。これで隣の部屋のアイツらにも祝福を…」

非リアA「アイツらが寝たな~と思ったら」

男「俺達が早く寝る。どうせすることないし」

担任「失礼しまーす」

非リアC「グアーwww」

男「うわああああ」

非リアA「www」

担任「回収に来ましたー」

非リアB「何を回収しに来たの」

担任「保健カード。今出して」

非リアD「すいません。まだ書いてないんですけど」

担任「今書いちゃって下さい」

非リアA「先生ちょっと待って」

非リアC「ちょ、待っww」

非リアB「今書いちゃおう今書いちゃおう」

担任「ここの部屋汚いよねやっぱ。綺麗にさ…」

男「ふざけんなオルァアア!」

非リア達「www」

男「老齢イィ!」

非リアC「確かに」

非リア達「wwww」

担任「今なんか、非リアCの声が…紛れて誰かなんか老齢って言ったでしょ」

非リア達「…」

非リアB「ww」

担任「男君はそんなこと言わないよねえ?男君」

男「…」

非リアD「保健カード基本全員良好だよね」

非リアC「大丈夫」

担任「ここの部屋狭いのがね、ちょっと可哀想だよね」

非リアC「ああいいです」

非リアD「いいですよ」

非リアC「それより米が少ない」

担任「米が少ない。おかわり貰いな」

非リアC「貰えんの」

担任「うん貰えるよ」

担任「…あ、こっちの男子は綺麗に食べてるじゃん」

非リアC「そうですよ」

男「汚くねえじゃねえか」

担任「すいません」

非リア達「www」

担任「…あっ!何で(恐竜が)2つになってんのwww?」

非リア達「wwwww」

担任「男君のと、元友君のが集合してんの?」

非リアD「きもっ」

非リアC「ふふ」

非リアA「連結した…」

非リアD「担任先生、保健カード書けt…」

ジリリリリリリリリリリリリリリリリ

男「ウエアアア!!」

非リアE「はははははwwww」

非リアA「wwwww」

非リアB「鳴ったwwww」

非リアC「はははwwww」

担任「はい。全員元気良かったです」

非リアC「ふむ」

担任「はい良かった良かった」

男「ちなみにどっちも俺買った奴な」

担任「ああ、じゃあもう1つ男君が買ったのね」

担任「…はい。じゃあ1発ちょっと綺麗に男子も食べているそうなんで、撮りましょう」

押し入れ ガタッ

以下略

非リアA「アラあー?!」

非リアC「アーハッハッハッハwwww」

非リアE「どうしたんだ2人共」

非リアC「非リアAが、バスのビンゴゲームの景品のカップ麺を畳にこぼしたwwww」

非リアE「おいwwww汚ねーwwww」

男「お湯もねーのにどうして開けたんだよ」

非リアC「そのまま食おうとしたらしい」

非リアE「そんな食い方出来ねえよ」

男「食い方も汚ねえとか…」

非リアC「この部屋カップ麺臭いな」

非リアE「うわ、ホントだな」



男「ふう」

非リアE「おお風呂から戻ったか」

男「他の奴は?」

非リアE「まだ皆風呂じゃね?」

男「そうか」

非リアB「あー気持ち良かったー」

男「そういやさあ、明日は早いか?」

非リアB「まあー、6時頃起床だったはずだよ」

男「そうかだりーな。寝てたい」

非リアB「寝るな」

男「面倒臭いじゃん。歩くの。それに足が痛い」

非リアB「どんだけ痛んでるんだよ」



塾生F「男いる?」

男「ん?」

非リアB「そこにいるぞ」

塾生F「男ー、下でコーヒー買おーぜ」

男「分かった。ちょっと待ってて。財布財布…」

旅館自販機前

塾生E「よう、男じゃん」

男「すごい足が痛い」

塾生E「大丈夫かよ…」

塾生E「ん、塾生Fは何でここに来たんだ?」

塾生F「男と飲み物買いにきただけ」

塾生E「そうか」

男(言い方が若干変わってる)

塾生F「男どれにする?」

男「さっきこれ飲んだし、これにしよっかなー」

塾生F「それはやめといた方がいい」

男「なんで?」

塾生F「あんま美味しくなかった。俺はこれがいいと思うぞ」

男「じゃあこれにする」ピッ

男「…あれ、お前買わないの」

塾生F「俺はいいや」

男「じゃあ何で俺呼んだ?」

塾生F「暇だから。俺の部屋話す相手いないんだよな」

男「まあ俺も暇してたけど」

塾生E「なあなあ」

男「ん」

塾生F「何だ」

塾生E「塾って修学旅行の宿題あったっけ?」

塾生F「えーと確か無いんじゃなかったっけ?男は?」

男「ねえよ宿題なんて」

塾生F「じゃあやっぱ宿題は無いんだな」

塾生E「ほっ。安心したわ」

塾生E「じゃーなー男塾生Fー」

塾生F「おう、またな」

旅館部屋

非リアD「あのDVD持って来たー?」

非リアC「おう。非リアDは?見せて」

非リアD「…ほい。これだ」

非リアC「おお…」

男「なんで修学旅行にDVDとか持ってきてんだよ…」

非リアE「お前も3DS持って来たろ」

男「DVDはまずこんな所じゃ見れないと思うんだけど」



非リアA「布団が3つしかないぞ」

男「狭い部屋だからそれしか置けなかったんだな」

非リアB「は?じゃあどうすんの?」

非リアC「同じ布団で寝るしかないな」

非リアE「えー…」



数学教師「いいかい?消して」

非リアC「OKです」

非リアA「大丈夫」

非リアE「大丈夫です」

数学教師「よしじゃー電気消すぞ。おやすみ」カチッ

男「暑くね」

非リアE「この部屋めっちゃ暑い」

非リアA「確かに」

非リアE「エアコン付けようぜ」

非リアC「我慢しようか」

非リアE「ええー」



男(この部屋狭いし暑苦しい…)

男(全く寝れない…廊下に出るか)

男(あー。床冷てー)

男(部屋の中で寝るより増しだわ)

男(アイツらよく寝ていられんなあ)

リア充友C「おらよォ!」

リア充友B「うぇーい!」

男(夜でもうっせーなアイツら)

男(あー。早く眠りにつきたい)

修学旅行2日目開始

男「…」

非リアE「ふああ…」

非リアB「…もうすぐ6時か」

男「ふう」カチッ

非リアB「男まさか、あの目覚ましセットしてたの?」

男「あと5分遅かったら轟音が鳴り響いてたな」

非リアB「おいwww」



非リアA「朝飯はパンか」

非リアB「なんか結構種類があるぞ」

非リアE「これはクロワッサン、となんだこれ」

男「バターロール」

非リアE「ああ。それか」

非リアC「スープ来ましたー」

非リアA「おお」

男「…お前はつけパンとひたパン、どっち?」

非リアB「つけパン?」

男「そう。非リアEは?」

非リアE「ひたパンかな」

男「お前はひたすのか。俺はつけるな」

男「えー今からー、この茹で卵を壁にぶつけて割ります」

非リアA「おいwww」

非リアC「本当にやる気かよwww」

非リアB「男やめろってwww」

男「行くぞ」

非リアB「うわあ…」

男「…」コンコンコン

非リア達「…」

男「あれ、割れてない」

非リアC「おいwww」

非リアD「…」

非リアE「wwww」

男「うりゃ」バチッ

非リアB「投げたwwww」

非リアE「はははははwwww」

男「割れたwww」

非リアC「クソワロタwwww」

非リアA「何してんだよお前wwww」

男「だって、普通に割るのつまらないじゃん」

非リアB「そして何で壁で割るし」

非リアD「マジキチ」

男「普通は壁にぶつけて割んねえだろ?」

非リアC「確かにな」

非リア達「wwwww」

旅館玄関付近

学年主任「全員揃ってますね?」

女子A「皆、いるね?」

女子B「wwww」

女子C「wwww」

非リアA「ういっす」

非リアB「…」

男「…」

リア充「…」

学年主任「班長さんはこの先生達への連絡用の携帯を持っていて下さい」

女子A「はい」

女子B「使うのかなwww?」

女子A「wwww」

学年主任「じゃあ気を付けて行ってらっしゃい」

女子達「はーいwww」

非リアB「…外、雨が降ってるな」

非リアA「え?傘とか何も持ってきてないんだけど」

非リアB「え。非リアAヤバいじゃんどうするの?」

リア充「またこの班かよ…うわ…もう…」

男(露骨っすよリア充さん)

リア充「少し降ってる」

女子A「雨だねー」

女子B「置き傘あるww?」

女子A「あるよーww」

リア充「男、傘は?」

男「ねえわ」

非リアB「男も傘無いのかよ」

男「非リアAは傘どうした」

非リアA「ねえわ」

男「ん、あそこに傘あるじゃん」

リア充「確かに」

非リアB「あれは旅館のだよ。勝手に使わない方がいい」

男「…」

非リアA「こんくらいの雨なら大丈夫だろ」



男「もう傘閉じていいだろ」

女子A「もう止んだの?」

女子B「お、もう降ってないねww」スチャ

女子A「ホントだww」スチャ

女子B「男君ありがとーww」



非リアB「あ、バス停こっちじゃなかった」

非リアA「は?どういうことだ」

非リアB「逆。正反対の方向行ってた」

女子A「戻るの?」

非リアB「そういうこと」

女子B「また同じとこ歩いて戻るの~ww?」

女子A「ええー、めんどーww」

リア充「無駄に歩くのかよ」

非リアA「おい非リアB何してんだよ」

非リアB「俺方向音痴だから…」

男「なら先頭歩くな」

非リアB「だって、女子達が遅いんだもん」

男「ならペース合わせとけ」

清水寺入口

男「入場料かかんの」

非リアB「かかる」

男「財布出すのめんど」

非リアB「俺は取り出しやすい所にいれてる」

男「土産買う気か」

非リアB「買うだろ」

男「俺は自宅配達頼んだ」

非リアB「えっ。それでもう買ったの?」

男「部活の部員全員に八ツ橋一箱ずつ買った」

非リアB「えっwwwマジか男wwwていうか部員全部で何人だよwww」

男「1年が5人、2年が…7人、3年が4人てところか。全部で20箱買ったんだ」

非リアB「買い過ぎwww全部で幾らしたんだ?」

男「一万円」

非リアB「それ自腹?」

男「親の金に決まってんじゃん」

非リアB「何買わせてんだwww」



元友「よーリア充!」

リア充「おお元友じゃん。見学場所同じだったのか」

元友「リア充達は昼飯どこで食うの?」

リア充「祇園」

元友「おお!俺達もそこで食うんだ」

リア充「そうか。あ、やべ皆行ってる。じゃあ先行ってるわ」

元友「祇園でまた会おーなー!」

リア充「おー!」

清水寺

男「また降ってきたな」

非リアB「今日は一日中降るよ」

男「一日中雨に当たるのか…」

非リアA「こんな雨はどうってことないよな!」

男「まあ俺達は水泳部だし」

非リアB「男と非リアAは水泳部だけど、皆そういうもんなの?」

男「低い温度の水でも泳ぐんだからな」

非リアA「本当にそうだよ」

男「だけど足がつるんだよな」

非リアB「へえ」

男「そういえば、なんで他の非リアの奴らは皆科学部なんだよ」

非リアB「さあ?」

男「お前副部長だろ」

非リアB「分からん。雰囲気じゃね?」

男「だから文化祭での科学部は陰湿な感じがする訳か」



リア充「おー!高けー!」

男「こっから飛び降りてみたら」

非リアB「普通に死ぬだろ」

男「大丈夫。騙されたと思ってやってみろ」

非リアB「やらねーよ」



男「あれ、もうここは皆自由行動なん」

リア充「そういえば皆もうバラバラになっちゃってるな」

男「じゃあもう自由だな」

リア充「まー、そういうことになんのかな?そうするしかないよな」

男(一人で歩いてると落ち着く)

男(誰にも縛られずに自由にどこにでも行ける)



男「!」



女子A「ほら、リア充友Dおみくじ引いてみなよ~www」

リア充友D「ええーww?」

女子B「wwww」

リア充友C「女子Aは?」

女子A「うんwww引くよwww」

リア充友B「このストラップ買おーぜ」

女子B「wwww」

リア充友A「可愛くね?これ」

女子A「かわいーwww」

男「…」



男「…」

女子A「あ!男君。雨強くなったけど大じy…」

男「リア充氏ね」

女子A「えっ…」

男「…」



ザー

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

非リアA「ここで雨宿りしてるのか」

男「…」

非リアA「雨ヤバくなったな」

男「…」

非リアA「…おーい、男どうしたー?」

男「…鬱になるものを見てしまった」

非リアA「あ?」

男「…」

非リアA「なんじゃそりゃ」

男「…」

非リアA「…」

男「…」

非リアA「…」

男「ちょっとあそこで叫んでくる」

非リアA「え?」

男「…」

非リアA「ホントに言っちゃってるの?この人」

男「…」

非リアA「無視すか?」

男「…」

非リアA「これはやる気だ…」

非リアB「おお非リアA、ここに居たのか」

非リアA「ねえ、あの人あそこで本当に叫ぼうとしてる」

非リアB「ええっ、ここで叫んだらさあ」

非リアA「それはまずいな…」

非リアB「もうあそこに立ってるよ」

非リアA「早っ、早く止めさせるぞ」

非リアB「男、何があった…」

ザー

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」スウ…

男「リア充爆発しろーーーーーッ!!!」

「?!」

「?!」

「?!」



非リアA「やりやがったアイツ…」

非リアB「マジでやっちゃったね男
wwww」

非リアA「wwwww」ゴッホゴッホン

非リアB「一般人から小学生もいるのにwwww」



女子B「まさか、男君www?!」

女子A「ww?!」

リア充友B「誰かなんか叫んでるぞ」

リア充友D「リア充?が何とか…」

リア充友C「お前も叫んどけよ」

リア充友D「やだよ」

リア充友A「何だったんだ?」

『男だ』

『おう、宜しく』

『あ、君男の隣に来たんだ』

『そうだけど』

『えっと、…転校生君の名前なんて言うんだっけ?』

『言ったばっかなのにもう忘れたのかよwwwひでえなwww』

『私記憶力悪いんだー』

『あれ、俺もお前誰だか忘れたわ』

『女だよ!』

『すまんww』

『で、俺の名前分かんないの?』

『うん』

『即答wwww』

『さっき言ってたのに?』

『うんww』

『じゃあお前の為にもう一度言うよ?』

『うん、いいよ』

『俺は元友』

『へえ、元友君かぁ』

『女、明日テストするからな。しっかり覚えておけよ』

『何それwww』

『wwwww』

『wwwww』

リア充「よー男」

塾生A「男雨大丈夫か?ってもう濡れてるか」

男「さっき俺が叫んでたの聞こえなかったか」

リア充「ん?叫んだ?どこで?」

男「なんだ、聞こえなかったのか」



塾生A「ここからだと舞台がよく見えるな」

リア充「すげえ…あ、写真写真」

男(俺あそこで叫んだんだ…)

塾生A「ありゃ高いなー」

リア充「そう、結構高いんだよ」

男「飛び降りるイコール」

リア充「ん?ああ、死ぬよね」

塾生A「下に木があるからいけんじゃね?」

リア充「いや転落死しますから」



男(やっぱり広い清水寺は一人で歩くのがいいな)

男(そう言えばさっきから班員を見掛けないな)

男(まだまだ見学時間は残ってるし…)

男(もう少し探してみるか)



男(なんで皆どこにもいないんだ)

男(あ、もしかしてアイツら入口で待っているかも)

清水寺入口

オタク女「あっ!男じゃん!」

男「なんでお前がここにいるんだよ」

オタク女「悪い?」

男「悪い」

オタク女「ひど!」

オタク女友「そういえば男久し振り」

男「おう。誰だっけ」

オタク女「オタク女友ちゃんだよ!」

男「ああ、そんな奴いたねえ」

オタク女「忘れてたの?」

男「いや、覚えてたけど」

オタク女「じゃあなんで名前聞いたの?」

男「なんとなく」

オタク女友「相変わらずだね」

オタク女「そうだよ。いつまで経っても。だからひねくれた性格直せないんだよ」

男「う、うるさい」

オタク女「男なんで一人?迷子?」

男「なんか探してても皆見つからないんだ」

オタク女「探しに行く?」

男「いやいい。さっき一時間くらいは清水寺で探してた」

オタク女友「男ずぶ濡れじゃん」

オタク女「傘無いの?」

男「ねえわ」

オタク女「そうなの」

オタク女友「半袖って寒いでしょ」

オタク女「うんそうだよ」

男「そうでもないが」



オタク女「…男はどこではぐれたの?」

男「はぐれたっていうか、清水寺に入って自由行動みたいになって、班がバラバラになった」

オタク女「そうなの?それウチらと一緒じゃん!」

男「お前らも班がバラバラになったのか」

オタク女「そうだよ。清水寺で男子達とはぐれたの」

オタク女友「途中で別行動になっちゃったからだよ」

男「俺と境遇同じじゃん」

オタク女「今アイツらどこにいるんだろう…ほんともう面倒なことするなあ」

男「お前らはここでの見学時間は何時間だ」

オタク女「えっと…一時間半」

男「こっちは三時間だ」

オタク女「長っ!」

男「それでまだ30分以上ここでの見学時間残ってる訳。でもアイツらはもう一時間くらいは早く次の見学場所行った」

オタク女「次の場所行ったこと分かってるの?」

男「ここにいないんだから、次の場所行ったと考えるしかない。それに、事前の学年集会ではぐれた時は次の見学場所で合流しろって全体に言われてただろ」

オタク女友「あー、それあったね」

オタク女「じゃあウチらの班の男子達も次の場所行ったのかな」

オタク女友「多分そうじゃない?」

オタク女「先生に電話しよ!」

オタク女友「そうだね」

男「電話持ってんの」

オタク女「うん。ほら、朝借りた携帯だよ」

男「それ持ってたのか」

オタク女「取り敢えず今連絡、電話しよう。男のことも言っておくよ」

男「おい。俺のことはいいわ」

オタク女「でも言っとくよ」

男「おいやめろ…」

オタク女「先生すぐ近くにいるってー!」

オタク女友「そうなんだ」

男「マジかよ…」

オタク女「あ!まさかもう先生来たー?!」

オタク女友「おお5分も掛からずに」

男「幸か不幸か…」



教務主任「はぐれた?」

オタク女「はい。清水寺で男子とはぐれました。男も同じです」

教務主任「うーん。これは困った」

男「俺は次の場所行って来る」

教務主任「ちょっと待って」

男「…」



教務主任「一度旅館に戻ろうか」

男「なんで」

教務主任「大丈夫だから」

男「…」

教務主任「…運転手さん、旅館までお願いします」



車内

男(なんで?)

男(このまま俺はタクシーに乗せられて旅館に戻されるの?)

男(旅館にアイツらがいる訳でもない)

男(はぐれたら次の見学場所に行って合流するんじゃないの?事前に言ってたことと違うじゃないか)



タクシー運転手「…」

男「…」

タクシー運転手「どうかしたかい」

男「…」

タクシー運転手「…」

男「…」

旅館玄関前

男(うわ。なんか旅館の玄関から教師達がぞろぞろと出てきてる)

男(一体何が起こるんだ)



ザー

校長「ほら、雨だからまずは旅館に入ろう」

男「…は?」

校長「濡れてるだろう。早く入ろう」

男「やだ」

校長「でも寒いだろう」

男「黙れ!!」

校長「むう…」

男(これは一体何なんだよおい)



校長「…誰かあの子を説得してくれませんか」

学年主任「私が説得してきます」

教務主任「今戻りました」

学年主任「寒いでしょう。風邪引くから、まず着替えましょう」

男「風邪なんかどうてもいい」

学年主任「どうでもよくないでしょう」

男「そのまま今すぐ次の場所行かせろ」

学年主任「…着替えたら行っていいから」

男「今すぐ行かせろ」

学年主任「…特別に風呂を使えるようにしたから」

男(このまま教師達の言われるままに入ったらおしまいだな…)

男(早く次の見学場所の祇園に行きたいのに)

男(ほんと、)

男「うっせえんだよ糞ババア!!」

学年主任「!!」



教務主任「濡れてるし寒いでしょう」

男「今すぐ行かせろ」

教務主任「いや寒いでしょ。部屋で着替えよう」

男「今すぐ行かせろ」

教務主任「着替えるだけでいいから」

男(ここで押し潰される訳にはいかないんだ)

男(しつこい)

男「無理だっつってんろ!!」

教務主任「!」

男(普段俺が大人しいからかこいつら叫んだら皆驚いた顔してやがる)



担任「ほら男君、取り敢えず部屋に戻って着替えよう」

男(教師共は皆風呂に入れとか着替えろとか風邪を引くとか勝手なことばっか言ってやがる)

男(いい加減イライラしてきた)

男(なんでこんな奴らに)

男「ふっざけんじゃねえよこの野郎!!はぐれたら次の場所で合流だって言ってたじゃねえか!!どんだけ俺の修学旅行潰したら気が済むんだよ!!生徒思いやるなら早く行かせろっつってんだよ!!」

担任「!!」

男(やっぱ最初から修学旅行なんか来なきゃ良かった)

男(もう嫌だ)

教務主任「…今許可を貰いました」

男「もうここで30分以上は抗議してた」

教務主任「早く行きましょうか。次の次の見学場所、金閣寺に」

男「は。祇園は」

教務主任「もう他の人達が行ってるようなので」

男「ふざけんなよ。飯は。土産は。どうすんだよ」

教務主任「…諦めるしかないね」

男「くっそ…」



車内

教務主任「鹿苑寺までお願いします」

タクシー運転手「了解しました」



教務主任「ん。このタオルで濡れた服拭きな」

男(最初からこうしろよ…本当に時間無駄にしてた…)

男「…」ゴシゴシ

男「…」ゴシゴシ



金閣寺

ザー

教務主任「ほい。旅館の傘。借り物だから大切にね」

男(これ、朝見た旅館の玄関にあった傘じゃん…)

男(やっぱあの時最初から持って行っていればなあ)

教務主任「班長さん何度も掛けてくるから心配してるんだよ」

男「本当かよ…」

男(俺だけを置いてさっさと行ったくせに)

男(祇園で飯食って、土産買って、その後もふざけ合って過ごす予定のはずだったのに)

男(本当に心配しているのなら、予定よりも一時間以上も早く、班員見捨て次の場所行くはずがないだろ)

男(アイツらは清水寺に戻って俺を探しに行こうともしなかった)

男(なんで俺がこんなことにならなくちゃいけないんだ)

『2ヶ月しか経ってないのにまた席替えかよ』

『元友と女から離れてしまうのか…』

『またな男!』

『男じゃーね。あと元友君も』



『よう、女友!』

『えっ。きも』

『えっ?』

『気持ち悪い。寄って来ないで』

『なんで?』

『きもいから』

『なんだそりゃww』

『…』



『なあなあ女』

『男かぁ。何?』

『お前の友達の女友さあ、俺の隣の席になったんだけど俺には冷たいんだけど。なんで?』

『…さあね?知らないよ。女友に聞いてみな?』

『聞けたら苦労しないよ』



『よー女友!』

『話し掛けないで』

『ひでえww』

『…』



『女友、消しゴム貸してくれない?』

『…はい』

『ありがと』

『…後で返して』

『おう分かったぜ』

『…』



『(なんなの男って奴)』

『(しつこいしうざい)』

『(私の友達は女だけなのに)』

『(なんなの…)』

男が清水寺で一人彷徨っていた頃

地主神社

女子A「あれ?男君は?」

非リアB「いない…」

リア充「いなくなっちゃった?」

非リアA「マジかよ男って奴は…」

女子C「…」

女子B「男君だけいないけどどうするww?」

リア充「どうするって…」

非リアA「清水寺に戻る?」

女子B「また戻るのww?」

リア充「次の場所の祇園に行ったのかな?」

非リアB「まだ10時だぞ」

リア充「探しに行く?」

女子B「でもせっかく皆集まったしさあww蕎麦屋食べようよwwねえ女子A女子Cww」

女子A「ああ、うんww…」

女子C「そうだね」

リア充「確かに男以外集まったのはそうだけど」

非リアA「またはぐれると厄介だしな」

非リアB「後でまた探す?」

非リアA「祇園に一人で先に行ったとかは?」

非リアB「男行けるのかよ」

非リアA「地理・コース係でもないから使うバス知らないしな」

リア充(俺も、正直使うバスなんて知ったこっちゃねえし、上手く再会出来て良かった…)

非リアB「本当にヤバいんじゃないか」

非リアA「…ってあ!女子達先行ってやがる!」

非リアB「また勝手に…」

非リアA「取り敢えず早く追い掛けるぞ!」

非リアB「にしても…」

非リアA「ん?お前も確か副班長だったよな。なんで使うバス覚えてる訳?」

非リアB「まあ、一応ね」

リア充(お前が迷子になっとけよ…)

非リアB「班長があんなだし」

非リアA「確かに駄目だよな」

リア充(何この班…)

女子A「ねえ、先生に電話掛けようよ」

女子B「そうだねww」

女子A「えっと…、あった」

女子B「まさか使うことになるとはww」

女子A「男君が心配じゃん…」

女子B「大丈夫だよwww」

女子C「見上げればもう」

女子B「大丈夫ほらwwww」

女子A「何言ってるのww」

女子B「wwww」

女子C「www」

女子A「いや掛けとこう?」

女子B「仕方ないかww」



女子A「…もしもし?」

女子A「教務主任先生ですか?」

女子B「教務主任先生www?」

女子A「男君がはぐれちゃって…」

女子A「男君は清水寺ではぐれてしまいました」

女子A「はい」



教務主任「はい。もしもし」

教務主任「そうですよ」

教務主任「今どこにいます?」

教務主任「そうですか…分かりました。今そちらに向かいます」

教務主任「…今日は迷子が多いなあ」

教務主任「あ、アレ聞き忘れた」

蕎麦屋

ピリリリリ

リア充「食事中に?」

女子B「何www?」

非リアA「…」

非リアB「はあ…」

女子C「…」ズルズル

女子A「もしもし?」

女子B「蕎麦美味しいねwww」

女子C「そだね」

女子A「私達は今蕎麦屋でご飯食べてます」

非リアB「ふう」

非リアA「…」

非リアB「ここに来てまさかのハプニングか」

非リアA「なんでだろうな」

非リアB「さあ…」

女子A「はーい」

リア充「なんだって?」

女子A「私達どこにいるか聞かれただけだったよ」



教務主任「もしもし」

教務主任「君達はどこにいるか一つ聞き忘れてました」

教務主任「そうか分かりました。ありがとうございました」

女子B「蕎麦も食ったし、祇園のパフェ食べに行こwww」

非リアB「今どうしてるだろ男」

女子A「男君来るかな?」

女子B「きっと来るよwww平気平気www」

非リアA「…アイツのことだしな」

リア充(やっぱこの班最悪だったな…)

女子A「バスとか分かるかな?」

リア充「まあ、男頭はいいんだし」

女子B「そうだよwww」

非リアA「学年トップだしな」

リア充「まあ確かに」

非リアB「違くね?」

女子B「とりま早く行こwww」

女子A「そ、そうだねww」

リア充(正直言えば、はぐれたためだけに時間が潰れるのも面倒だしな…)

非リアB「本当に大丈夫なのか?」

リア充「俺もパフェ食いたくなってきたわ」

非リアB「なんかもう…」

非リアA「皆に見捨てられてるなww」

非リアB「俺も方向音痴だったから、俺じゃなくて良かったわ…」

リア充「男残念だなあ…」

なんか…こう…リアルっていうか。なんとなくわかるっていうか。
楽しんで見てまする

女子B「トイレ行ってくんねーww」

女子C「私も」

リア充「俺も行こー」

女子A(男君…ごめんね)

非リアA「はあ」

女子A「男君どこにいるのかな…」

非リアB「また電話掛けるの」

女子A「心配だし…」

非リアA「確かに男に悪かったな」

非リアB「結局俺達だけで来ちまった」

ピリリリリ



数学教師「少しばかり、出向いてきます」

学年主任「ご苦労様です」

担任「学年主任先生、また生徒がはぐれたようなんですよ…」

学年主任「あら、またですか…」

担任「今年は昨年以上にそういうのが多いですね」

学年主任「事前の学年集会ではしっかり注意を促したのですがね」



教務主任「もしもし。はい。オタク女さんですか」

教務主任「男子とはぐれた?」

教務主任「はい」

教務主任「そこに男君もいますと?」

教務主任「清水寺の入口ですか。すいません。どこですかね?」

教務主任「門がある…ああ、分かりました。そこですか。今私すぐ近くにいますね」

教務主任「はい分かりました。今そちらに向かいますので待っていて下さい。お気をつけて」

教務主任「丁度良いですね」

女子B「あっwww!」

女「あー!」

女子B「女だぁーwww!」

女「女子B!」

女子A「女と女友ちゃん!」

女「女子Aと女子Cもー!」

女友「女子Aの班も祇園だったんだ」

女子B「まさかここで会うなんてねwww」

非リアB「…どうする?」

リア充「あー…早くしてくれよ…」

非リアA「…女子置いて先行くか?」

非リアB「またはぐれるかもしれないからやめとけ」



女子A「そっち男子は?」

女「どこかではぐれちゃったよ」

女子B「女のところもだったんだww」

女「そっちもいない人いるの?」

女子A「さっき男君と清水寺ではぐれちゃったの」

女「うぇーい君?」

女友「男君が?」

女子B「うぇーい君ってww?」

女子A「うぇーい君www?」

女「男昔はうぇいうぇいうるさかったからそう呼んでるのww」

女子B「何それwww」

女友「懐かしいねそれww」

女「うんそうだねーwww!」

女子B「うぇいうぇいって何www?」

女「こうだよ」

女「…うぇーい!」

女子B「wwwww」

女子A「wwwww」

女友「wwww」

『なんで私にしつこく構ってくるの?嫌がらせ?』

『うぇーいwww』

『男ww何してんの?』

『なんか女友冷たいんだわww』

『やめてあげなよ…』

『うぇーいwwww』

『ほんとうざい…』

『うぇーいwwww』

『男うるせえwwww』

『ほんとだわwwww』

『…』

『うぇーいww』

『お前もかよwww』

『うぇーいwwww』

『うぇーいwwwww』

『ほら、お前もやれwww』

『なんで俺がwww』

『うぇーいwwwww』

『うぇーいwwww』

『あんたらなんなの…』

『うぇーいwwwww』

『うるさいwww』

『…ww』

『(今ちょっと笑った?)』

『うぇーいwwwww』

『うぇーいwwwww』

『女友もやろうよww?』

『ええ…』

『うぇーいwwwww』

『ほら、うぇーいwww』

『い、いぇーい?』

『可愛いなwww』

『うぇーいwwwww』

『女友可愛いwww』

『うぇーいwwwww』

『もう一回wwwww』

『もう一回やってwwwww』

『うぇーいwwwww』

『あんた達いい加減にしなよww』

『うぇーいwwwww』

『ww』

喫茶店

女子B「このパフェ美味しいねwww」

女子A「うんwww」

女子B「そっちもちょっと食べさせてwww」

女子A「いいよwww私にもちょーだいwww?」

女子B「いいよーんwww」

女子C「私もいい?」

女子B「女子Cも交換しよwww」

女子A「これもいいねwww」

リア充「…」

非リアA「…」

非リアB「…」



女子A「男君平気かな…」

非リアA「大丈夫だろ」

リア充「男だしね」

非リアB「多分ね」

リア充(という風潮…)

ピリリリリ

女子A「あ、また電話だ!」

リア充「またご飯中にww」

非リアB「男かな」

女子A「もしもし」

非リアA「そうだろ」

女子B「電話多過ぎでしょwww」



女子A「金閣寺で待ち合わせだってさ」

女子B「その前にお土産買ってこ!」

リア充「お土産は買わなきゃね」

土産屋

非リアA「何買う?」

非リアB「お前は?」

非リアA「生八ツ橋買うわ」

非リアB「俺は何にしよっかなー」

非リアA「よいしょ」ドサッ

非リアB「えwww」

非リアA「?」

非リアB「お前www買い過ぎwww」

非リアA「え?普通じゃないの?」

非リアB「そんなに買わねえよwww」

リア充「何やってんだお前www」

非リアA「そんなにこれおかしいんですかww?」



リア充「おう、元友じゃん」

元友「お、よう」

リア充「何見てんだ?」

元友「ちょっとな」

リア充「こういうの非リアAとかが買いそうな奴じゃん」

元友「確かにな」

リア充「こういうの何がいいんだろうな」

元友「そうだな」

元友「…俺、昔はオタクだったんだよな」

リア充「え?マジ?」

元友「うん。結構マニアなとこまで行ってたんだよな」

リア充「元友が。意外だなww」

元友「そうかwww?」

『元友はどうした?』

『なんかアイツ、男と塾生C友が喧嘩してた時に私物がぶっ壊されたらしくマジ切れしてたぞww』

『あれはマジでウケたわwww』

『え?』

『すげえショックだったかwww』

『ほんとキモいよなwww』

『何が壊されたんだ?』

『あのキモいフィギュアだよwww』

『そんなもん学校に持ってくんなよなwww』



『元友!』

『話し掛けんな』

『ごめん!』

『お前何したか分かってる?』

『うん』

『言ってみな』

『なんかのフィギュアを壊した』

『そうだよ。お前大切なそれ壊したんだよ』

『だからごめん!』

『(なんかのって)』

『元友がそんなの持ってたなんて知らなかったんだ!』

『もう話し掛けんな』

『わざとじゃないんだって!』

『俺の大切なもんを壊したことに変わりない』

『ごめんな』

『もう〈元・友〉だ。二度と関わるな』

『…』

『…』

『(えっ?)』

金閣寺休憩所

ザー

男「…」

他クラス非リアA「…」

他クラス非リアB「…」

教務主任「君達はもしかして、オタク女さん達の班の男子達ですか?」

他クラス非リアA「はい」

「そうです」

他クラス非リアA「清水寺ではぐれました」

教務主任「それじゃあ、今オタク女さんに電話掛けるから」

「ほんとアイツさあ…」

他クラス非リアA「勝手にやりやがって…ふざけんなよな」



教務主任「男君の班の人達は今から金閣寺に来るそうです」

男「…」

教務主任「ここに来て合流するまでもう少し待ってましょうか」

男「…」



他クラス非リアB「お前も班からはぐれたのか」

男「ああ」

他クラス非リアB「俺のとこもだ」

他クラス非リアA「最悪だよこの班」

男「…何が」

他クラス非リアA「聞いてくれよ。朝さあ、俺が班長なのに、オタク女が携帯持たせろ持たせろってうるさくて。で結局無理矢理携帯奪われたんだよ。オタク女が自分勝手過ぎてさあ…ほんと最悪」

男「俺も他の皆に見捨てられて、祇園行けなかったわ」

他クラス非リアA「そうそう。俺達もオタク女達が勝手にどこか行ったせいで祇園行けなかったんだよ」

男「土産欲しかったな」

他クラス非リアA「土産なんて…」

他クラス非リアB「お土産は欲しかった」

「俺も」

男「滅多に無い修学旅行だもんな」

他クラス非リアA「いやないだろうよ」

男(寒い…鳥肌立ってきた…)

男(何十分待てばいいんだ)

他クラス非リアB「…」

男(こいつも同じ水泳部のくせに唇紫だし鳥肌かなり立ってるじゃん)

男(俺も人のこと言えないけど…)



男「…」

教務主任「…」ウト‥

男「…」

教務主任「…」ウト‥

男(先生が寝掛けてる…)

ピリリリリ

教務主任「!」

男「…」

教務主任「…もしもし」

男「…」



教務主任「私はちょっと別の所へ行ってきます」

男「…」



オタク女「男子達ここにいたんだー!」

オタク女友「いたいたー」

他クラス非リアA「おいオタク女。お前らどこにいたんだよ」

オタク女「ウチらは清水寺にいたんだけど」

他クラス非リアA「は?お前らから勝手にどっか行ったんだろ」

オタク女「着いて来ないあんたらがいけないでしょ」

オタク女友「まー、金閣寺で再会出来たんだからさ」

他クラス非リアA「ほんとなんなんだよ…」



オタク女「おっ。男じゃん!待ってるの?」

男「そうだけど寒い」

オタク女「頑張れー。じゃー先に行ってくるよー」

男「おう。元気でな」

他クラス非リアB「…じゃあな」

男「じゃーな他クラス非リアBっさん」

男(寒い…)

男(寒い…)

男(死ぬ…)

男(長い…)

男(寒い…)

男(遅い…)

男(アイツら何やってんだ…)

男(寒い…)

男 ガチガチガチガチ

男(本当に寒い時は歯が震動して音すんだよな…)

男(長袖着てくりゃ良かった…)

男(こんな所で一人で待たされるとか…)

男(一人が好きなんじゃなくて単に人と馴染めなかっただけだ…)

男(集団行動だるい…)

男(早くアイツらの下へ戻してくれ…)

女子A「男君いたー!」

非リアB「男いるぞ」

女子B「ww」

非リアA「おう男」

男「お前ら…」

リア充「すまんな男」

男「遅い」

リア充「それは」

非リアA「おい非リアB」

非リアB「だからごめんって」

非リアA「非リアBが土産買うのに時間掛かったんだ」

非リアB「あれはさ~」ゴチャゴチャ

非リアA「だからお前が~」ゴチャゴチャ

男(ゴチャゴチャうっせえな…)

男「俺を置いて祇園行ったのは何故」

非リアB「俺は地主神社に辿り着く前、男と一度会ったけど」

非リアA「俺は叫んだ後見てない」

非リアB「男どこいた?」

リア充「叫んだ?」

女子A「!」

男「清水寺の予定見学時間3時間だろ」

非リアA「そうだっけ」

リア充「長くね」

男「だから長かったんだよ」

非リアB「俺達は10時くらいに集まってた気がする」

非リアA「え、だからさ~」ゴチャゴチャ

リア充「女子達が蕎麦屋に~」ゴチャゴチャ

女子達 ゴチャゴチャ

男「…俺は予定見学時間が残り一時間半になってから、清水寺の中でお前らを探してた」

リア充「え?」

非リアA「だからさ、~」ゴチャゴチャ

非リアB「違う、~」ゴチャゴチャ

男「で、残り30分になって、清水寺の入口に行った」

非リアB「そこに?それ何時くらい?」

男「11時過ぎ頃か」

女子A「ほらやっぱ~」ゴチャゴチャ

非リアB「男以外が集まって」

リア充「奇跡的にね」

非リアB「で、俺は一度探しに行こうかと思ったけど、今度は俺が一人になるかもと思ったんだ」

リア充「班長が使えない」

女子A「えーなんで?ちゃんと電話したじゃん」

リア充「電話する前だろ。勝手に蕎麦屋に移動しやがっただろ」

非リアB「蕎麦屋に行こうって最初に言ったのは確か女子Bだったな」

女子B「ええ私ーww?」

リア充「班長がそれであの時そのまま蕎麦屋行くことに賛成しただろ」

非リアA「班長がそこでちゃんとしてれば~」ゴチャゴチャ

非リアB「男その後ここまでどうした?」

男「偶然近くにいた先生に旅館に戻された」

非リアA「なんで?」

男「全身濡れてたから風邪引くだとか変に心配されたせい。俺はバスに乗って祇園に行こうとしてた」

女子A「その近くにいた先生って誰?」

男「教務主任」

リア充「教務主任先生って…」

非リアB「電話に出た先生だ」

リア充「旅館からここに来たと」

皆 ゴチャゴチャ

男(俺一人で下らない話してるな…)

男(寒いしここ早く動きたいんだけど)

男(なんで意見がまとまらない)

男(それに今こんな話すんのもだるい)

男「なんかもうこんなこと語ってるのだるくなってきた」

女子B「私も疲れたーww」

リア充「いい加減疲れたww」

女子A「私もww」

非リアB「おい…いいのかよ」

リア充(皆同じこと思ってたよな)

非リアA「ww」

男「もうなんかどうでもいい」

非リアA「本当に?」

女子A「…」

リア充「後でこのことは話せばいい」

女子B「そうだよwww」

非リアA「今はこの旅行に集中してさ」

男「もう早く行こうぜ」

女子B「やったーwwwじゃー早速行こうよーwww?」

女子A「そ、そうだねwww」

男(皆同じこと思ってたんだ…)

男「祇園で何してた」

非リアB「えっと、喫茶店でパフェとか食ったり、吉本行ったりした」

男「吉本」

非リアB「吉本興業」

男「なんだそれ」

非リアB「知らないの?」

男「吉本興業てなんだ」

女子A「ああー。もしかして祇園の吉本?」

男「…」

リア充「元友って金田に似てるよな?」

女子A「それ分かるwwwwww」

女子B「めっちゃ似てるよねwwwwww」

非リアA「はんにゃwwwwww」

男「金田って誰だ」

非リアB「お笑い芸人だよ」

男「知らん」

非リアB「はんにゃ知らない?」

男「なんだはんにゃか」

非リアB「はんにゃは知ってるんだ」



男「その後はどうした」

非リアB「お土産買ってバスに乗って…」

非リアA「こいつ、また乗るバス間違えやがったんだぞ」

非リアB「お土産屋と合わせてロスタイムが出来た」

男「ふざけんなよお前。鳥肌立ったぞ」

非リアB「ごめんよ男」

非リアB(鳥肌?)

非リアB「祇園でお前と同じ、はぐれてた奴いたぞ」

男「俺も先生の電話で他クラスの知り合いの名前が呼ばれてたのを聞いたな」

非リアB「これはやばくねえか」

男「何が」

非リアB「今年は酷い」



校長「お風呂に入ろう」

「あっ。入れんの?」

校長「入れるよ」

「じゃー入るわ」

校長「…」

校長(今度は案外すんなりいった)



オタク女「すげー!あれが金閣ー!」

オタク女友「すごいね」

オタク女「きれー!」

他クラス非リアA(ほんとオタク女うっせえな…)

他クラス非リアB「…」

他クラス非リアA「はぁ…」

他クラス非リアB「…」

他クラス非リアA「こんな古いののどこがいいんだよ」

他クラス非リアB「…」

他クラス非リアA「…」

女子B「すごーいwwwww」

女子A「ほんとに金色wwww」

女子C「wwww」

女子A「実際に見るとなんか違うねwwww」

女子B「分かるwwww」

リア充「やべえ写真撮んなきゃ!」

男「…」

非リアB「あれが…」

非リアA「おお…」

男「すげえ光ってる」

非リアA「あれが…なんだっけ。家康だっけ?」

男「足利義満」

非リアA「そうだった」

リア充(一般常識じゃね?)

非リアB(家康さん最強)

男「雨降ってるけど逆にもっと綺麗に見える」

非リアA「そうかな」

男「今までの人生で見たものの中で一番美しい」

非リアA「俺もだな。こんな綺麗なもの見たことない」

男「…」

非リアB「…」

非リアA「あの一番上にある鳥って、鳳凰だよな?」

非リアB「そうだよ」

非リアA「よっしゃあ!」

非リアB「じゃあ、関東大震災が起こったのは何年?」

非リアA「うーん。答え」

非リアB「1923年」

非リアA「分かる訳ないだろ」

男「樺太・千島交換条約は何年」

非リアA「何それ」

非リアB「聞いたことあるような…分からん」

非リアA「分からん。答え」

男「1875」

非リアA「もっと分かんねえよ!」

非リアB「wwwww」

男(さっきからコイツらが手に提げてる紙袋が気になる…)

男「それなんだ」

非リアB「お土産だよ」

男「よこせ」

非リアB「ええ無理だよ」

男「俺は土産買えなかったんだぞ」

非リアB「えー」

男「菓子一個くらいよこせ」

非リアB「ストラップだよ?男要る?」

男「そんなゴミ要らん」

非リアB「ゴミじゃねえよwww」



女子B「男君八ツ橋食べるwww?」

男「食べる」

女子B「はいwww」

男(って固八ツ橋かよ…)

女子B「おいしいwww?」

男「固い」ボリボリ

女子B「wwwww」

女子A「私もはい!あげるよ」

男「…」

男「生が食いたい」ボリボリ

非リアA「後でたらふく食わせてやるから我慢しろ」

男「あんのか」

非リアA「あるよ。ほら。これ全部(生)八ツ橋」

男「あり過ぎ」

非リアA「皆で食うんだぞ」

男「どこからその金が出てくる」

非リアA「へ?親から?」

男「なんだお前もか」

リア充「あ、ちょっとトイレ行ってくるわ」

女子A「一緒にトイレ行こーww」

女子B「うんwww」

男「…」

非リアA「…」

非リアB「…」

男「過去は思い出したくない」

非リアA「は?」

非リアB「…」

男「身体の中が痒くなる」

非リアB「それはどういう…」

男「イラつく…」

非リアA「?」

非リアB「?」

男「…」

男「うぇーい」

非リアB「男どうした」

バキ

非リアB「え?」

非リアA「え、お前…」

男「的な」

非リアB「傘壊しちゃった?」

非リアA「何やっちゃってんの?」

男「うぇーい」

非リアB「俺のは壊すなwww」

非リアA「おい落ち着け」

非リアB「あーあ、曲がってる…」

非リアA「何やってんだよ」

非リアB「これ旅館の奴じゃんかww」

非リアA「仕方ねえ奴だなぁ…ほら貸せ」

男「…」

非リアB「…」

非リアA「んー」

非リアA「これは…」

非リアA「…」

非リアA「ふん!」

非リアA「直った」

非リアB「直したのww?」

男「…」

非リアA「次はないぞ」

男「…」

徒歩移動時の班のイメージ

先頭

女子A
非リアB

女子BC



非リアA







リア充男



男「雨止んだ」

リア充「そうだな。さっき止んだ」

男「もっと早く止んでくれよ」

リア充「確かにこんな日に雨はうざいよな」

男「…」

リア充「…」

男「…」

リア充「…」

男「この班のこの間隔、おかしくないか」

リア充「俺もそう思ったww」

男「なんなんだしこれ」

リア充「分からん…」

男「帰ったら塾の宿題」

リア充「あーやりたくねー」

男「…」

リア充「…」

男「…」

リア充「…」

バス停

女子A「これ乗るの?」

非リアB「多分これ」

男「おい」

非リアB「なんだ男」

男「お前さあ、さっきから班長ストーカーしてるだろ」

非リアB「してないww」

男「いやしてただろ。常に班長から半径1m以内を付きまとってたじゃねえか」

非リアB「いや違う。ただ地図を確かめようと…」ゴチャゴチャ

男(こいつの説明はいつも何かはっきりしないんだよな)



北野天満宮

非リアB「また少し降ってきた…」

男「もう濡れてるけど」

女子達 ワイワイ

リア充「…よし」

非リアB「…」

非リアA「おし、やるぞ男」

男「…」

男「…」ガランガランガラン

男「…」

男「…」

男「受かりますように…」



男「ゲームで五千円使うのとお守りで五千円使うのどっちがいい」

非リアA「分からん。お前の好きにすればいいんじゃないの」

男(非リアAは旅館のときと雰囲気が違う)

男(やっぱリア充とか女子がいるとテンション下がるのか)

男(どれにしよっかな)

男(取り敢えず一番高い奴は…)

男(『北野天満宮学業御守護』…)

女子A「男君お守り買うの?」

男「買う」

女子B「どれーwww?」

男「…これ」

女子B「ふうんwww」

女子A「受験のお守り?」

男「ああ」

女子A「私も買おっかなー」

女子B「女子Awwwこれ見てwww」

女子A「何何ww?」

男「…」



リア充「男何買った?」

男「これ」

リア充「…おお」

男「二千円した」

リア充「すげえな」

教務主任「おや皆さん」

女子B「教務主任ーwwww」

女子達「wwwww」

教務主任「ちゃんと男君と再会出来ましたか」

非リアA「はい」

女子A「出来ました!」

女子B「wwww」

男「…」

女子達 ワイワイ

非リアA「こいつ、さっき旅館の傘壊しかけたんですよ」

教務主任「え?!」

非リアA「結局俺が直すことになったんですけど」

教務主任「ああ、びっくりした。それは良かった」

非リアB「俺も壊されかけたぞ」

男「お前は傘無くて大丈夫だろ」

非リアB「大丈夫じゃねえよww」

教務主任(仲良くやってるようで良かった…)



教務主任「北野天満宮に行ったんですか」

非リアA「さっき行きました」

女子A「はい」

リア充「これからまたバスに乗って帰るところです」

教務主任「ん…もうこんな時間。…私も一緒に帰らせていただきましょう」



女子A「ねえねえ、男君の好きな教科何www?」

男「数学」

女子A「wwww」

女子B「数学ってどこが面白いのwwww?」

男「…」

女子達「wwwww」

教務主任「お前達さっきからうるさいよ」

女子B「えwwwww」

女子A「wwww」

男「…」

教務主任「男困ってるじゃんか」

女子B「えーっwwww」

女子A「wwww」

女子B「ごめんね男君wwww」

女子A「男君ごめんねwww」

男「…」

コンビニ

リア充「ちょっとコンビニ寄ってこ」

非リアA「俺もジュース買お」



非リアB「非リアA、またジュース何本買ってんだよwww」

非リアA「こんくらいなきゃ足りないじゃん」

非リアB「え。それ一晩で飲むの?」

非リアA「そうだよ。夜に全部飲むよ」

非リアB「これは買い過ぎだってwww」

男「一体何本買ったんだ」

非リアA「えーっと、30本くらい?」ガサッ

男「全部それ(同じ奴)かよ」

非リアB「wwwww」

旅館玄関付近

女子A「やっと着いたー」

リア充「ようやく休めるぜ」

非リアB「疲れた…」

男「八ツ橋食えるのか」

非リアA「それはまた後でな」

女子A「4組5班戻りました」

学年主任「はい。お疲れ様です。お風呂沸いてるので入れますよ」



旅館自販機前

男「…」ピッ

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」ピッ

男「…」ピッ



旅館部屋

男「あれ、誰もいない」

非リアE「お、やっと帰ってきた」

男「他の奴らは」

非リアE「皆風呂行ってんじゃね?」

男「お前は入ったのか」

非リアE「俺はまだだけど」

男「疲れた…」ゴト

非リアE「なんでそんなにコーヒー買ってんだwww」

男「ああ。今日は色々あったからな」

非リアE「wwwww」

男「まあ打ち上げにな」

男「えっと…」

非リアE「?」

男「あった。これ見ろ」ガサガサ

非リアE「何だ?…はははwwwww」

男「非リアAが帰りにコンビニで買った奴」

非リアE「えwww何これwww全部アクエリアスwww?」

男「…」

非リアE「こんなに買ってどうすんのwwww?」

男「全部飲むらしい」

非リアE「どんだけwwww」

男「今日の晩飯はすき焼きか」

非リアE「そうなのか」

男「部屋の真ん中に置いてあるテーブルの上にある鍋とか卵とかで分かるだろ」

非リアE「ああそうか」

男「何気にこの部屋でこのテーブル使うの初めてだな」

非リアE「確かに昨日の夜と今日の朝は個別のお盆があったし、そうだよな」

男「ところで携帯貸せ」

非リアE「やだよ。ていうか何使うんだよ」

男「アイツを呼び出す」

非リアE「アイツって誰だよ。てか直に部屋に行けばいいじゃん」

男「部屋知らん。しかも女子だし」

非リアE「だから誰だよ」

男「とにかく早く貸せ」

非リアE「無理ー」

男「貸してくれ」

非リアE「無理だっつってんだろ」

男「じゃあ仕方ないな」

男「…」キョロキョロ

男「どこだ?」

非リアE「何が」

男「非リアBの携帯」

非リアE「知らねえよ」

男「はあ、どこだし」

非リアE「そんなに携帯やりたいなら自分の持ってこいよ」

男「俺携帯持ってないし」

非リアE「そうなの?」

男「お、ここにあるかな」

男「…」

男「あった」

非リアE「それ誰の?」

男「非リアB」

非リアE「何に使うんだよそれ」

男「メールで奴を呼び出す」

非リアE「相手が持ってきてなかったらどうすんだ?」

男「持ってきてんに決まってんだろ。思想の根本が女子の野郎だぞ」

非リアE「そうかよ。…で、呼び出してどうすんの」

男「お、登録されてるじゃん流石非リアB」

男「直に説教をだな」

非リアE「なんだよそれ」

男「…ガラケー打ちにくい」

非リアE「それは同感」

『小学校の頃、ある日朝いつも通り登校して教室に行ったらさ、俺の机の中にフィギュアがあったんだ』

『ぶっwww』

『絶交の話だぞ』

『えww?』

『その時、それは誰が置いたのか、誰のものなのかは分からなかったんだけど』

『…俺は小学校の頃はある奴らからよくからかわれててさ。ある奴からは後ろから蹴られたり、何度もうざいくらいちょっかい出されたりしてたんだ。ちょーうざかったわ』

『…そいつらの中で、人の机の中とかロッカーに何か物を入れたりして(被害者が)取った対応…を笑うのが一時期流行ってたんだ。俺も被害者…ていうか、俺しかいなかったのかな、…まあそれで、何度も虫の抜け殻とか、ストローとか、入れられた訳』

『でフィギュアが入ってたからさ、もうその時は毎日のようにうざったくて、机の中のゴミ全部捨ててたのな』

『それも奴らがどっかからか持ってきたもんだと思って、イライラしてたし叩き付けたり投げたり踏んだりしたんだ』

『そしてそこでまさかの元友っていうね、昔の友達が無茶苦茶怒った顔でやって来て、めっちゃどなられた』

『その後に元友に絶交宣言された』

『え?じゃあそのフィギュアはそいつのだったの?』

『そう。でもあん時はすんごい寒気がしたわ』

『マジな話?これ』

『わざわざ捏造すんかよこんなもん』

『壊した時は喧嘩してて壊したとか言い訳して逃れようとしてたんだけど、数日した後に絶交』

『ひっでえなあ』

『元凶はアイツらだからな』

『アイツらって?』

『だから、俺をしょっちゅうからかってきた奴のこと』

『ああ、分かったそういうことね』

『その後は、そいつに喧嘩売りに行った』

『一人?』

『いやタイマンだった』

『すげーじゃん、自分から行くなんて』

『他の奴には迷惑とか心配させたくないしずっと我慢してたんだけど。2年くらい…、怒りが積もってやっちまった』

『怒り発散出来て良かったんじゃん、それで』

『その後はもう飽きたのか、からかわれなくなったし』

『結果オーライじゃねえの?』

『失ったものが大きい』

『…お前友達いないの?』

『いるよ。まあ、それほど仲は良かったー…のかな…』

『今自分で失ったものが大きいって言ったじゃん』

『友達なんてそうできるもんじゃないじゃん』

『そうか?案外いるの普通だろ』

『俺はコミュ障』

『そうだったなwww』

『気付いてなかったのか』

『そうか?普通に話せてるじゃん』

『これのどこが』

『昔はお前すげーうるさかったって聞いたことあるけど』

『昔は昔』

『前の方が良かったんじゃねえの?』

『過去にはもう戻れない』

『そういう鬱発言はやめろよwww』

『事実だろが』

Sub:by某班員
今直ぐ下のソファーに集合
班長だけ来い
今日の会議だ



旅館自販機前

ザワザワ

男(アイツ来るかな…)

男(本当に来たらそれでどうすんだし)

男(もうメール送っちまったし)

男(でも風呂に入っている可能性もあるな)

男(持ってきていても移動不可能な夜中以外使わないかもしれないし)

男(第一呼び出してまで俺は何がしたいんだろう)

男(雨で濡れて帰ってきた後に何やってんだろ俺)

男(どうでもいいことやってる)

男(でも他にやることないし暇だし)

男(やっぱ修学旅行はつまらない…)

男(なんか面白いことないかな)

男「!」

女子A ペチャクチャ

女子B ペチャクチャ

男(奴らが風呂から出てきた…が…)

男(でも周りに人がいるし)

男(話し掛けようかな)

男(駄目だ怖え…)

男(どうしよう)

男(あー早くしないと部屋に行ってしまう…)

男(…駄目だ、言えなかった…)

男(何してんだ俺)

男(意気地無し…)



女「ねーねー!」

男「あ?」

女「うぇーい君久し振り!」

男「その名前やめろ」

女「wwww…昔はそうだったでしょ?」

男「黒歴史思い出させるな」

女「前の方が良かったんじゃない?」

男「現在進行形で俺はおかしいと」

女「おかしくはないけど。なんか。変わったよね」

男「おかしいのは過去形だろうが」

女「そうかな?」

男「今の方が正常だろ」

女「私は昔の方が面白くて良かったと思うよ」

男「面白いとかやめろ」

女「えーwwwいいじゃーんwww」

男「…」

女「wwww」

旅館部屋

男「お前ら、このコーヒーで乾杯しようぜ」

非リアC「賛成www」

非リアE「いいねえwww」

非リアA「これ誰の?」

男「全部俺の」

非リアE「www」

非リアC「いいのかよ」

男「いいぜほら、一人一缶ずつ持て」

非リアA「いいんだな?」

非リアC「やっちゃうのか」

非リア達「うぇーいwww」

男(皆テンション高いな)

非リアB「俺は遠慮しとく」

非リアA「駄目。お前もやれ」

非リアB「いや、いい…」

非リアA「いいから!」

男(俺も……うぇーい、やりたいな)



眼鏡オタ「あれ、皆何してんの」

非リアA「おう眼鏡オタwww丁度良い」

非リアC「お前も乾杯やるか?」

眼鏡オタ「乾杯?」

非リアC「うん。乾杯」

眼鏡オタ「缶でやるのか。面白そうだな。じゃー俺もやるわ」

男「(テーブルの)真ん中にある缶を取れ」

眼鏡オタ「コーヒーか。これ誰が買った奴?」

非リアC「男」

眼鏡オタ「マジで?いいのか。ていうか皆同じコーヒーじゃん」

眼鏡オタ「今日さあ、黒蜜屋で、千円札を投げたんだ」

非リアC「wwww」

非リアA「wwww」ゴッホゴッホン

眼鏡オタ「ああ。黒蜜屋から、千円札を鶴…じゃなくて、紙飛行機にして。ういっ!て投げたんだ。それで飛んでいって。『ああー!千円がーっ!』て」

非リアC「wwwww」

非リアA「wwwww」



男「クーリーアー」

非リア達「??」

男「アサヒが。家で冷えてる。心うっきうっきわっくわっくー」

非リア達「www」

男「らーららーららら。らーららーららら」

男「クリア、アサヒ」

非リア達「wwwww」

男「これ皆で歌って乾杯しよう」

非リアC「面白そうだなwww」

非リアA「皆でやろうwww」

非リアB「…」

男「お前もちゃんと歌えよ」

非リアB「えー」

非リアC「乾杯の曲といえばこれだよな」

眼鏡オタ「ここの部屋いつもこんな感じなん?」

非リアA「うんそうだよ」

非リアC「誰かさんが…いや、皆うるさいよ」

非リアC「じゃあやろう」

非リアA「せーn…」

男「クーリーアー」

非リアE「wwww」

男非リアC「アサヒが!家で…」

男非リアAC「冷えてるwww!」

男非リアAC・眼鏡オタ「心ウッキウッキワックワックウ~ッwwwww!!」

非リアBDE「wwwww」

男非リアAC・眼鏡オタ「ラーララーラララ!!ラーララーラララ!!」

非リアBE「wwwww」

男非リアAC・眼鏡オタ「クリア!!!アサヒ!!」

非リア達「wwwww」

カチャ

非リアE「早ええよwwww」

男「うぇーい」コン

非リアACE「うぇーいwwwww」コン

非リアC「乾パーイ!」コン

非リアA「乾パーイwww」 コンコン

非リアE「乾杯!」コン

眼鏡オタ「うぇーいwwww」カチャ

非リアAC「うぇーいwwwww」カチャ

男(この流れならいける)

男「うぇーい」

ベチャ

非リア達「??!!」

非リアA「うわああああ!!」

非リアC「ギャああああああ!!」

非リアB「え??!」

非リアD「…」

眼鏡オタ「!!」

非リアE「え??!何??!」

非リアC「逃げろおおおお!!」

非リアA「うわああああああ!!」

非リアB「??!」

非リアE「待ってくれ置いてくな!」



男(一時のテンションでやったが)

男(…なんてことをしてしまったんだ)

男(これはまずい…)

男(早く何かで拭かなきゃ)

な、何が起きた

男(俺冷静になれ)

男(タオルタオル…)

男(あった、よし早く拭かないと)

男(やば、液体が下の畳にまで垂れてる…)

男(しかも当たった所、拭いてても色が落ちない…)

男(流れ落ちた部分も微かに跡が付いてる…)

男(これはまずい)

男(何をやってるんだろう俺は)



非リアC「お、いた」

非リアB「男…」

男「…」

非リアC「あれ?(跡が)ないぞ?」

非リアC「確かここら辺に投げたはずなんだが」

男「…」

非リアB「んー」

非リアA「お。何してんだ非リアC達」

非リアC「跡を探してる」

非リアB「あ。あったぞ」

非リアC「どれどれ?」

非リアB「これじゃない?」

非リアC「wwwww」

男「見つかったか」

非リアB「そりゃあ見つかるだろwww」

非リアC「男やっちまったなwwww」

男「でも一見してバレないだろ」

非リアC「ああ、確かにな」

男「これで安心」

非リアC「wwwww」

非リアB「いやこれは駄目だろ。先生に言わなきゃ」

男「大丈夫だろ」

非リアB「大丈夫じゃない」

非リアC「ファーッwwwww」

非リアA「wwwww」

『男、女友が好きなんでしょ』

『ちげえよ』

『嘘だあww』



『…』

『なんかあの人こっちずっと見てくるんだけど』

『女友の事好きなんじゃない?』

『は?』

『えっ?』

『そうなんでしょww?』

『ちがうし』



『(2人にも同じこと言われた…)』

『(正直驚いた…じろじろ見てるのバレバレじゃん)』

『(でも友達と一緒によく女友をからかっているのは事実だな…)』

『(可愛いからつい、からかいたくなるんだよな)』

『(そうとするとアイツも女友に俺と同じ気持ち持ってんのかな)』

『(女友に触れたもの全てが神聖で、女友と会話している男子は全員憎い)』

『(なんだろうこの感じ)』

『(俺はやっぱり、女友が好きなのかな)』

『パンフのここよくない?』

『確かによさそうだな…』

『これとか』

『うぇーいwww』

『何ww?』

『いや何でも』

『何なの?』

『(今何気無く女友の手に触れた!)』



『女友、お前ジェットコースター乗れんの?』

『一応大丈夫』

『そうか』

『男は?』

『乗れるに決まってんだろ。お前、やっぱ乗るの怖いの?』

『怖くなんかないし』

『(可愛いこいつ…。俺自身はビビりで乗ったことがないが、今回は無理してでも乗らなければな…)』

『…』

『男何やってるの?』

『振動マッサージ』

『何それ?』

『この体勢だとジェットコースターの振動が伝わってきて気持ちいいぜ』

『なるほどね!』

『(納得された…?でもこれで風景も見えないし抵抗も小さくなるはずなんだ…)』

『(やっぱり男は手すりにがっしりつかまって身を縮めて、頭を伏せてるだけじゃ…)』

『来るぞ…!!』

『!!』



『(うわあああ身体があああ三半規管があああ)』

『風が気持ちー!!』

『振動マッサージだあー!!』

『やほーーーい!!』

『…』

『男!!うぇーい!!』

『…うぇーい!!』

『うぇーい!!』

『うぇーい!!』

『あんたらテンション高過ぎ!!』



『女友、ジェットコースター怖かった?』

『あまり怖くなかった』

『いや。ほんとは怖かったんだんだろ』

『怖くなかったし』

『大丈夫だとか言ってたけど。やっぱ怖かったんだべ?』

『怖くなかったって言ってんじゃん!』

『(やっぱ可愛いこいつ)』

『(男はあの時頭を伏せてた気がする…)』

非リアA達が部屋から逃げ出した頃

旅館他クラス部屋

非リアA「うわああああwwwww」

非リアC「やべえwwwww」

非リアD「…」

他クラス非リアC「ちょ、お前らなんなんだよ」

非リアA「助けてwwwww」

非リアC「wwwww」

他クラス非リアC「勝手に入ってくんな」

他クラス非リアD「何事だ?」

非リアA「wwwww」

非リアC「wwwww」

非リアD「…」

他クラス非リアC「とにかくうっせえ!お前ら出てけよ」

非リアA「wwwww」

非リアC「wwwww」

他クラス非リアC「早く出てけ」

非リアA「wwwww」

非リアC「ピャーwwwww」

他クラス非リアC「早く出てけっつってんだろ!?」

非リアA「wwwww」

非リアC「wwwww」

他クラス非リアC「ああ、もういいわ。俺が出てく」

非リアD「非リアA達壊れた」

眼鏡オタ「お前らどうした」

非リアC「おう眼鏡オタww」

非リアA「他クラス非リアCうるさかったなwwwww」

非リアC「ほんとそうだなwwwww」

眼鏡オタ(追い出した…のか?)

他クラス非リアD「…非リアA達どうしたんだ?」

眼鏡オタ「…男が部屋で生卵投げた」

他クラス非リアD「え?」

非リアA「wwwww」

非リアC「wwwww」

他クラス非リアD「え?それってすき焼きの奴?」

眼鏡オタ「そうだ」

非リアB「今先生に言ってきた」

非リアE「なんで皆ここに集まってんのwww?」

非リアA「ここに避難してきた」

非リアC「結局ティーチャーに言ったのか」

非リアB「言うでしょ普通…」

眼鏡オタ「今回のは異例の事態」

非リアE「そうだな」

非リアC「生卵wwwww投げるとかwwwww」

非リア達「wwwww」

他クラス非リアD「つまりどういうことだってばよ?」

非リアA「だから…」

非リアC「そのまんま。生卵を投げた」

眼鏡オタ「襖にな」

他クラス非リアD「なんで?」

非リアC「さあ?」

非リアA「なんでだろうな」

眼鏡オタ「多分テンション高かったんだよ」

非リアE「それな」

非リアA「確かに」

非リアB「理由がそれかよ。まあ、先生に言ったとき、投げた理由は分からないって言ったし…」

眼鏡オタ「実際そうじゃね」

非リアC「皆すげー騒いでたもんなwww」

眼鏡オタ「皆でクリアアサヒ(のcmソング)歌ってコーヒーで乾杯してたら…」

非リアC「クリア!アサヒ!」

非リアE「ははwwwww」

眼鏡オタ「wwwww」

非リアA「wwwww」ゴッホゴッホン

非リアB(前から思っていたけど非リアAが爆笑したときの咳込みは特徴的というかなんというか…)

眼鏡オタ「おかえり」

非リアA「部屋見て来た」

非リアE「どうだった?」

非リアC「襖に微かに生卵の跡が残っていたwwwww黄色いwwwww」

眼鏡オタ「え、マジかよ」

非リアE「それやばくね」

非リアC「同じ色だから大丈夫だとかwwwww」

非リアA「wwwww」

眼鏡オタ「大丈夫なのかよ」

非リアE「ちょっと見に行きたい」

眼鏡オタ「俺も」

非リアA「先生にはもう言ったんだよな?」

非リアE「いや、あれは正確には言えてない。なんか見放されたっていうか、無視されて、相手にされなかった」

非リアC「もっとやばい事件でも起きたのか?」

非リアE「分からないけど。そうかもな」

非リアA「糞教師め…」

非リアC「こういうときに使えないな」

非リアD「確かにそうだ」

眼鏡オタ「言い方が悪いんじゃね」

非リアE「どういうこと?」

眼鏡オタ「無理矢理何度も押し掛けろよ。生卵投げた生卵投げたって。本質的なこと連呼してれば、きっと対応してくれるよ」

非リアC「それやろうぜ」

非リアA「いいなそれ」

非リアE「お前ら本当にそれやんの?」

非リアA「状況が状況なんだから仕方ないだろ。こっちだって大変なんだから…」

眼鏡オタ「元はと言えばお前の言い方が悪かったんだし」

非リアE「言ったのは非リアBだよ」

非リアA「非リアB…また…ほんとアイツ…」

非リアC「取り敢えず行こう。先生の所へ」

旅館某部屋前

非リアB(まだ緊急職員会議?みたいの終わらないのかよ…)

非リアB(今こっちはかなりまずい状況なのに、先生達は忙しくて対応してくれないし)

非リアB(どうすりゃいいんだよ…)

非リアC「非リアBいた…って、そこで何してんだ」

非リアB「待ってるんだよ」

非リアC「待ってる?」

非リアA「この部屋に先生達いるんだよな?」

非リアB「お前ら何しに来た」

非リアC「生卵の件について言いに来た」

非リアB「でも今先生達なんか会議してるよ」

非リアA「関係ねえよ」

非リアC「関係ない。こっちも同じくらい大変なことになってんだ。対応して貰わなきゃ困る」

非リアB「確かにそうだけど…」

非リアC「行くぞ」

非リアA「おう」

眼鏡オタ「何気に非リアDもいた」

非リアD「…」



旅館某部屋

ガラララパーン

教師達「?!」

非リアA「先生!大変です!」

非リアC「男が、部屋で生卵を投げました!」

校長(なん…だと)

学年主任「それは、どういうことですか?」

非リアA「だから、男が生卵を投げて…」

眼鏡オタ「それで襖に生卵が当たって、中身の跡が付いてしまいました」

学年主任「それは大変じゃないですか」

担任「どこの部屋で?」

非リアA「俺達の部屋です」

英語教師(まさかさっき何かを言ってきた非リアB君達の部屋かな??)

教師達 ガヤガヤ

学年主任「どうしましょうか?」

教務主任「この会議は一旦中止にして、直ちに現場に向かいましょうか」

教師達 ガヤガヤ

数学教師「眼鏡オタ君は非リアA君達と違うクラスだよね」

眼鏡オタ「偶然その場に居合わせてただけです」

数学教師「ああ、なるほど」

旅館他クラス部屋

非リアC「いやー」

非リアA「教師共何やってんだろうな?」

非リアC「ほんとだよ。てか非リアB。お前本当に先生に言ったのか?」

非リアB「言ったはずだぞ」

眼鏡オタ「『はず』って」

非リアB「いやーまさか突っ込むなんてなあ」

非リアC「お前が原因だろうが」

非リアA「お前がいけないだろ」

非リアB「ごめん」

眼鏡オタ「あの強行突破はお前の説明不足の所為で起きたんだ」

非リアD「そーだそーだ」

非リアB「だからごめんよ」



他クラス非リアC「おい!まだいんのか!早くお前ら出てけよ!」

非リアA「また来た」

非リアB「??」

他クラス非リアC「ふざけんなよテメえら!おい!」

非リアC「またうるさいのが…」

非リアB(出ていった方がいいかな…)

他クラス非リアC「出てけ糞共!」

ドン

非リアB(テーブル蹴ったッ!これ相当危ないでしょ…)

眼鏡オタ「ちょっくら出てくる」

他クラス非リアC「おうおう!おらお前らも早く出てけェ!」

ドン

非リアB(鍋が落ちるっ、生卵が危ない!早くどかさないと…)カチャカチャ

他クラス非リアC「早く出てけっつってんだよ」

非リアA「どうする?」

非リアC「やっちゃう?」

非リアD「そうだやっちまえばいいんだよ!」

非リアA「いいね!やろうか!」

非リアD「やろーぜやろーぜ!」

他クラス非リアC「お前らうるせえよ!」

非リアA「は?お前の方がうるさいし」

非リアC「その通りだ」

他クラス非リアC「うっせえ!早く出てけ!」

非リアB(非リアA達は他クラス非リアCに何の恨みがあるんだろう)

旅館某部屋

眼鏡オタ「塾生Fー」

塾生F「なんだ?」

眼鏡オタ「他クラス非リアCがうるさいんだが」

塾生F「それな。アイツまだ騒いでんのか」

眼鏡オタ「今自分の部屋で暴れてる」

塾生F「ほんとうぜえよな」

塾生F「他クラス非リアCさっき俺んとこの部屋に来て、ギャーギャーほざいててマジうるさかったわ」

眼鏡オタ「今他クラス非リアC4組の奴らが挑発してる」

塾生F「誰?」

眼鏡オタ「非リアCとか」

塾生F「ああ、あいつらか」

『よう男www』

『おうチャラ男早いな』

『大体10分前に来たwww』

『早っ!』

『だろwwwww』

『他の奴は?』

『まだ来てないwww』

『もう時間過ぎたけど』

『今何分www?』

『31分』

『遅えなあwww』

『アイツは時間にルーズだからな…』

『ほんとそれwww』

旅館自販機前

「チャラ男朝天井に卵投げて割ったんだぜ」

「へえwwwすごいじゃんwww」

「ワイルドだなwwww」

チャラ男「まあなwwwwww」



旅館某部屋

他クラス非リアA「…」

他クラス非リアB「…」

他クラス非リアA「…」

他クラス非リアB「…」

他クラス非リアA「暇だな」

他クラス非リアB「確かにそうだな」

他クラス非リアA「…」

他クラス非リアB「…」

他クラス非リアA「…」

他クラス非リアB「…」



旅館部屋

男「あーやべー」

男「やっちまった」

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

男「…」

カチャ

男「…」ゴクゴクゴクゴク‥

男「ぷはあ」

男「…」

男「…」

男「…」

男「もう修学旅行なんか行かねえ…」

旅館某部屋

「まず押し入れを開けます」

「勝手に開けちゃっていいのかよwwww」

「お、布団だ」

「『この布団には触らないで下さい』だって」

「なんかあるかな」

「ないでしょ」

「…」

「なんか見つかったのか?」

「おい!」

「何何?」

「あれなんだ?」

「どこどこ?」

「あれ」

「おお!あんなのあったんだ」

「でしょ?」

「何があんだろうな」

「開けてみる?」

「いいな!面白そうだな」



「なんだこれ」

「えっ!もしかしてこれ…本物?」

「分からん」

「旅館にこんなものがあったなんて…」

「ちょっと怖いな」

「いや滅茶苦茶怖ええよww」

「取ってみる?」

「マジで?」

「大丈夫平気だろ」

「ほんとかよwwwwでも面白そうwwww」

『リア充とデブオタ遅せえよwwww』

『ごめんww』

『ウスwwwwサーセンwwww』

『チャラ男、集合時間の10分前から来てたらしい』

『ファッwwww?』

『え?!そんなに待ってたの?』

『早過ぎたwwwwてか男時間ぴったに来てたぞwwww』

『すまんなチャラ男』

『いいって気にすんなwwww取り敢えずお前ら早く行くぞwwww』

『おう』

旅館他クラス部屋

塾生F「ここか…」

眼鏡オタ「…」

非リアA「おっ!眼鏡オタ?」

非リアC「戻って来た?」

他クラス非リアC「てめえら、何しに来た」

塾生F「ああん?」

他クラス非リアC「失せろ!ぶっ殺すぞ!」

塾生F「お前何様なんだよ」

他クラス非リアC「は?おめえこそ何様だよ!」

塾生F「チッ」

塾生F(こいつは言論じゃ駄目だ。こうなったら)

塾生F「…」

他クラス非リアC「?!」

他クラス非リアC「…」キッ

塾生F(ビビったな今)

他クラス非リアC「…」

塾生F「…」ドスッ

他クラス非リアC「ぐふっ!」

塾生F「…」ドスッドスッ

非リアA「なんか始まったぞ」

非リアC「タイマンだ」

眼鏡オタ「他クラス非リアCはマジ切れしてる塾生Fには勝てねえよ」

非リアA「眼鏡オタでも?」

眼鏡オタ「んー分からんな」

他クラス非リアC「このヤロ!」ガッ

塾生F「…」

他クラス非リアC「ぐ…!」

塾生F「…」ドスッ

他クラス非リアC「がはっ…」

塾生F「…」ドスッドスッドスッ

他クラス非リアC「うぐっ!」

塾生F「…!」

他クラス非リアC「!?」

非リア達「!?」

バーン

他クラス非リアC「ぐはあ!」

塾生F「…」

他クラス非リアC「…」

塾生F「…」ドスッドスッドスッドスッ

他クラス非リアC「」

塾生F「…」ドスッドスッドスッドスッ

他クラス非リアC「」

非リアA「ねえ、これやばくない?」

非リアC「もう一方的だよな」

非リアA「そうだよ」

非リアD「もういじめだよこれ」

非リアC「まさにその通り。これは弱い者いじめだ」

非リアA「もうやめて!他クラス非リアCのライフはゼロよ!」

非リア達「wwwwwww」

眼鏡オタ「相手が強いんじゃないのか」

非リアC「いや、他クラス非リアCは元々めっちゃ弱ええよ」

眼鏡オタ「にしてもやり過ぎじゃね?他クラス非リアC息してるの?」

非リアC「さあ」

非リアA「ふん、ざまあ見やがれってんだ」

非リアC「ざまあwwww」

非リアD「ざまー見ろー」

眼鏡オタ「これ先生が見たら大変なことになってただろうな」

非リアC「もう事後だよ」

非リアD「そうだもうやっちゃったんだ」

非リアC「あれではもう立ち直れないだろうな」

旅館部屋

担任「どれ?」

非リアB「ここです」

担任「あっ…この黄色い奴か。…確かにまずいかもね、これ」

男「…」

非リアE「…」

担任「男君が、…生卵を投げたの?」

非リアB「男がやりました」

非リアE「俺も見ました」

担任「男君、どうして卵を投げたの?」

男「…」

担任「何かあった?」

男「ない」

担任「何もないの?」

男「ない」

担任「ああ良かった。何かまた事件があったのかと心配だったよ」

男「…」

担任「本当に卵投げる前には何もなかったんだよね」

男「…」

担任「じゃあ投げたのはどうして?」

男「衝動的」

担任「衝動的。ふむ。衝動的にやったと。そうか…衝動的ねえ…」

男「…」

担任「いきなり投げたいって思って、衝動的に投げたってこと?」

男「違う」

担任「じゃあどうして?」

男「修学旅行で鬱憤が溜まった」

担任「鬱憤ねえ」

男(担任は相手の発した難しい言葉を復唱する傾向がある)

担任「これ、拭いても落ちないねえ」

男「…」

担任「でも、旅館の人には言わなきゃバレないんじゃないかな?」

非リアB(誰かと同じ考えしてる…)



旅館某部屋

学年主任「どうでしたか」

担任「それがですね…男君は確かに生卵を投げていました」

学年主任「あらぁ…」

数学教師「本当ですか」

英語教師(男君どうしたんだろう)

校長「…」



旅館部屋

男「卵が黄色で良かった」

非リアE「wwww」

男「…」

非リアE「…」

男「…」

結構期待してる

すいません、さげ忘れました

『ポスト開封ー』

バササササ


トイレの扉のガムきたねー

学校死ね教師死ね人間全部死ね

この学校汚すぎ

死にたい

トイレ臭い 改善して下さい

1組にいじめられてる人がいる

便所のウ○コつまってる

塾生C友に後ろからけられたりしてからかわれてる 早く助けてくれ 死ぬ

他クラス非リアC ぼう力

消臭力トイレに買ってください お願いします

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…

風紀委員さん 2階の男子トイレのトイレットペーパーが補充されてません

う ん こ

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね…


『…』

『何これ…』

『捨てちまえこんなの』

『待った、それ見せてくれ』

『誰だよこれ書いたのwww』

『どれどれ?』

『見せて見せて』

『…』

『何見てんの?…他クラス非リアC、暴力?』

『トイレ多いーなあ』

『確かに臭いべなwww』

『これマジ?』

『この学校はいじめが多い』

『それホント?』

『…って聞いたことがある』

『風紀委員使えねえな!ポストに入ってた奴無視しやがったぞアイツら』

『は?』

『何それ』

『意味無いじゃん』

『ポスト設置した意味ねえwww』

『それな』

『ウチの風紀委員もなかなか臭ってるな』

『もう終わってんな』

『チャラ男が風紀委員会に居る地点で終了してるが』

『学校終わるな』

『俺違えよwww』

『おい。糞教師!』

『先生に向かってその口の聞き方は何だ?!』

『ぐ…!』

『その口の聞き方は何だって聞いてんだよ』

『お前らの所為で…デブオタは…』

『ああ?何だと』

『デブオタがああなったのはお前ら教師が使えなかったからだ!』

『人の所為にしてんじゃねえよ』

『お前らが悪かったのは事実だ!』

『さっきから口の聞き方が悪いっつってんだよ』

『この野郎!』

『!!』

まだ途中ですが
次は3月に再開するかもです
すいません

待ってる

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