後輩「好きです、先輩」先輩「うん」 (45)

先輩「それで後輩ちゃん、この曲だけど」

後輩「……またスルーですか」

先輩「何が?」

後輩「『好き』って」

先輩「あー。それでこの曲……」

後輩「」

先輩「ん?」

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後輩(弱小吹奏楽部に入部して、1年と半分)

後輩(人数も少ないし、大会も地区止まりだった)

後輩(中学から吹奏楽をやっていた私には、少し物足りない部活だけど)

後輩(私が続けてきたのは……)


後輩「えっと、で、何でしたっけ?」

先輩「ここ。2ndの方吹いてくれる?」

後輩「わ、わかりましたっ」


後輩(この人が、いたから)


先輩「ごめんね、迷惑かけてばっかり」

後輩「い、いや、こちらこそ、1年生を入れられなくて」

先輩「ううん、後輩ちゃんがいてくれれば、私はそれで」

後輩「先輩……」

先輩「じゃあ、パート練習、しよっか?」

後輩「はい!」


後輩(花形と言われるトランペット、なのに、先輩と私の二人きり)

後輩(最初は、一人きりのこの人を放っておけなかっただけ)

後輩(でも気づいたら、落ちてた)


先輩「成功すると良いね、文化祭のステージ」

後輩「そうですね、って、え!?」

先輩「どうしたの、急に立ちあがったりして」

後輩「文化祭ってことは、先輩、引退じゃないですか!?」

先輩「い、今更ね」

後輩「だって嫌です、先輩が引退なんて」

先輩「私が引退したら、後輩ちゃん一人だものね」

後輩「そうですけど、ですけど」

先輩「頑張ろうね」

後輩「……はい」


後輩(文化祭まで、あと一か月、か……)

百合かな
期待


――文化祭3週間前

後輩「好きです、先輩」

先輩「今日は合奏だ!」

後輩「…………」

先輩「チューニングしなきゃ後輩ちゃんに怒られちゃうもんね、ふふっ」

後輩「……はい」


――文化祭2週間前

後輩「好きです、先輩」

先輩「うーん、ここのメロディー、もっと大きく吹かなきゃ、だよね?」

後輩「……はい」


後輩(どうして……?)


――文化祭1週間前

後輩「好きです、先輩」

先輩「来週の今日は、文化祭だね」

後輩「…………」

後輩「そうですね」


後輩(告白をスルーされるのにも慣れた)

後輩(でも、今日こそ……)


後輩「先輩!」

先輩「ん?」

後輩「す、好き、です!」

先輩「…………」


後輩(き、聞いてもらえた……?)




先輩「えっと、譜面台持って来なきゃ」

後輩「…………」



後輩「……はい」


後輩(何で聞いてくれないんだろう)

後輩(そんなに、私のことが嫌いなの?)



>>5
ありがとうございます~
百合です!


部長「どうしたの、後輩」

後輩「部長!」

部長「最近ずっと、悩んでるでしょ」

後輩「えっ、何で」

部長「見てたらわかるよ、そんなの」

後輩「……」

部長「聞こうか」

部長「そんな顔でステージ乗られるの、嫌だし」

後輩「す、すみません……、でも」

部長「うちのこと、信用できない?」

後輩「……いいえ、でも」

部長「じゃあ、部長権限。話しなさい」

後輩「部長……」


後輩「……実は」


後輩「……というわけで」

部長「まあ、知ってたけどね」

後輩「えっ」

部長「後輩わかりやすいから」

後輩「じゃあ何で話させたんですか……」

部長「面白いから、かな?」

後輩「…………」


部長「嘘よ、嘘だから、そんな顔しないで」

後輩「す、すみません……」


部長「で? 後輩は、どうしたいの?」

後輩「私は……」


後輩(どうしたい?)

後輩(先輩に毎日、好きって伝えて)

後輩(付き合いたい?)

後輩(それも何か、違う気がする)

後輩(でも、好き、先輩が好き)

後輩(わからないけれど、でも)



後輩「私は、先輩と、ずっと一緒にいたい」



部長「それ、ちゃんと言ってあげたほうが良いんじゃないかな?」

後輩「え? 私今、何て?」

部長「頑張ってね、後輩」

後輩「あの、よくわからないんですけど」

部長「ううん、もう大丈夫」

部長「あとは、あなた次第よ、後輩」


――文化祭2日前、夜

後輩(あれから、私は先輩に好きって言うのをやめた)

後輩(というより、何故か言えなくなってしまった)

後輩(でも先輩は普段通りで、何も気にしてなくて)

後輩(先輩が一人になるのは可哀想だからってやってた部活だけど)

後輩(先輩は私を必要としてたわけじゃないのかな)

後輩(むしろ、私が先輩を必要と……)


後輩「…………」


後輩(これで最後にしよう)

後輩(メール……部活の話以外でするの、久しぶりだな)

後輩『先輩、好きです』


後輩「…………」

後輩「……やっぱやめよ」


先輩(この1週間、後輩ちゃんが好きって言わなくなった)

先輩(やっぱり、無視し続けたから?)

先輩(嫌われちゃったかな)

先輩(…………)


先輩(引退したら後輩ちゃんと会うこともなくなる)

先輩(卒業したら、もっとだ)


先輩「……あれ、おかしいな、何で泣いてるんだろ」

先輩「変なの」


先輩(後輩ちゃんが入部したとき、私は一人でトランペットを吹いていた)

先輩(先輩方二人が引退してから半年、一人だった)

先輩(だから後輩はほしかった、でも……)

――

先輩『よろしくね……?』

後輩『先輩一人でやってるんですか?』

先輩『うん……』

後輩『そうですか』


先輩(何か話題を……)

先輩『い、いつからトランペットやってるの?』

後輩『中1からです』

先輩『そ、そうなんだ……』

先輩(私よりも長い……)

――

先輩(自分より楽器歴が長くて)

先輩(いつも何だか不機嫌そうで、怖かったな)


先輩(ピッチが合わないときはにらんでくるし)

先輩(未だに高音は後輩ちゃんの方が出るし)

――

先輩『こ、後輩さん?』

後輩『先輩、何でさん付けなんですか、私のこと』

先輩『や、その、礼儀正しくいこうかなぁ、って……?』

後輩『そういうの、いらないんで』

先輩『は、はい……』

後輩『だから、そういうの。いらないです』

先輩『……うん』

――

先輩(いっそ先輩と呼ばせてください)

先輩(そう思ったことは数え切れないほど……)


先輩(後輩ちゃんは私のことを、先輩って呼んでいた)

先輩(あの頃は、「こんな下手な奴のことを先輩って呼びたくない」って思っているんじゃないかって疑っていた)

先輩(あの子の本心、全然わかんなくて)

先輩(耐えられなくて)

先輩(それで……コンクールのソロ、あげたんだっけ)

――

後輩『何でですか、先輩が吹けば良いのに』

先輩『後輩さんのほうが上手い、から……』

後輩『…………』

後輩『わかりました、吹きます』

――

先輩(あのときは、それで良いと思っていた)


後輩(先輩を好きになったの、いつだっけ?)

後輩(……いや別に、もう好きとか言う気ないけど)

後輩(あ、思い出した)

後輩(私が1年で、先輩が2年で)

後輩(コンクールのソロを吹くことになったとき……)


――

放課後、音楽室

3年生A『後輩って、何で1年なのにソロ吹くの?』

3年生B『調子乗ってるよね』

3年生A『まあ、ちょっとは上手いかなって思うけどー』


後輩(……聞こえてるんですけど)

後輩(毎日毎日、よく飽きないよね)

後輩(あんたたちより絶対、私の方が練習してるし、楽器歴も長いし、上手いし)

後輩(……でも、最近外すこと多いから、何とも言えない)

――


――

朝、音楽室

後輩(……昨日も外した)

後輩(もうコンクール近いのに……)

後輩(朝練では、吹けるのに)

後輩(合奏では吹けなくなる……)


後輩(あ、今日は朝練、一番だ)

後輩(いつもは先輩いるのにな)


後輩(…………)

後輩(何で今日は外すんだろ)

後輩(いつも、朝練のときだけは上手くいくのに)

後輩(コンクール近いのに)

後輩(もう一度、楽譜を見直そう)



3年生A『後輩、また昨日も外してたよね』

3年生B『調子乗ってたツケってやつかな?』

3年生A『でもぉ、うちらのコンクールつぶされたら困るっていうかぁ』

3年生B『わかるー、それなー!』



後輩(何でいるの……!?)

後輩(いつも朝練なんか来ないくせに……)


3年生A『中学から楽器やってたとか言うけど』

後輩(うるさい……)

3年生B『ほんとにねー!』

後輩(うるさ……)

3年生A『でもさあ』

後輩(うる、さ……)

3年生B『わかるー』


後輩(うるさい……う、るさ、い)

後輩(……うるさい…………)

後輩(うるさい)

後輩(うるさい)

後輩(…………)



後輩(たすけて……)

後輩(せんぱ、い……)



3年生A『後輩なんか消えちゃえば良いのにー』



先輩『……今、何と言いましたか』

3年生A『あれー、先輩ちゃんいつからいたのー?』

3年生B『おはよー、朝練なんてえらいねー』


先輩「何と言ったかって、聞いてるんです!!!」


3年生A『……は?』

3年生B『何怒ってるの? 先輩ちゃんだって、ソロとられてウザくないの? あいつ』


先輩『そんなことはどうだって良い!!』

先輩『後輩ちゃんは! 私の!』

先輩『大切な後輩だから!!!』


3年生A『……うわめんどくさ、行こ』

3年生B『意味わかんない……』


後輩『……先輩』

先輩『ごめんね、後輩ちゃんごめんね』

後輩『何で先輩が泣いて……』


先輩『私が頼りないから、私が2年生だから』

後輩『先輩、先輩ちょっと』


先輩『気づけなくてごめんね』

先輩『こんなことなら、私がソロ吹いてれば良かった』

先輩『やめても良いよ、全部』

先輩『私は一人でも大丈夫だから』

先輩『ごめんね、ごめんね』



後輩『…………』

後輩『……やめませんよ』

先輩『え……?』


後輩『先輩なんか! 泣き虫で、へたれで!』

後輩『わ、私より、下手なくせに!』

後輩『一人で大丈夫とか、言わないでくださいっ!!』


先輩『ご、ごめ……やっぱり下手だよね』

先輩『頼りないよねやっぱり……』


後輩『違う、私知ってます』

後輩『先輩、練習頑張ってます』

後輩『2年目にしては、上手いですし』


後輩(……そんな言い方したいわけじゃない)

後輩(私を守ってくれた先輩が、私は……)


後輩『す、好きです、先輩!』

先輩『……うん?』

――

後輩(……あれ?)

後輩(何で私、そこだけ口に出したんだ)

後輩(一緒に頑張りたいとか、守ってくれて嬉しかったとか)

後輩(…………)


後輩『好きです、先輩』

先輩(そう言われ続けて、もう1年以上経つ)

先輩(最初はあのコンクールの前)

先輩(あのときから、後輩ちゃんのこと、守らなきゃって思うようになった)


先輩「懐かしいなー……」


先輩(そりゃあ、最初は「告白された、どうしよう」って思ったよ?)

先輩(でもあの子、毎日言ってくるんだもの)

先輩(どうして良いかわからないまま、半年過ぎて、1年過ぎて)

先輩(後輩ちゃんが好きって言ってくれるの、日常になって)


先輩「…………」グスッ

先輩「……引退、かぁ」


先輩(後輩ちゃんの好きって)

先輩(どういう意味だったんだろうな……)



後輩(私の好きって)

後輩(何だったんだろう……)

――

コンクール後

後輩『銅賞、でしたね』

先輩『あ、でも、後輩ちゃんのソロ、褒められてるよ』

後輩『本当だ!』

後輩(あのとき、先輩が守ってくれたから)

後輩(そんな先輩に感謝してるし、私は本当に……)

後輩『先輩好きです!』

先輩『え? うん?』

――

3年生引退後

先輩『ふぅ、やっとあの人たちと離れられた』

後輩『え?』

先輩『後輩ちゃんが泣かないように私が守らないと』

後輩『何言ってるんですか、泣いてたの先輩ですよ』

先輩『そうだけど、でもー』

後輩(へたれのくせに、あんなときだけ強気になって)

後輩(結局泣いちゃうし、でも私は……)

後輩『先輩好きです』

先輩『あ、ありがと?』

――

後輩(……あれ?)


後輩(今年に入って、先輩好きだなって思うようになった)

後輩(好きの意味はよくわからなかったけれど)

――

新年度

先輩『1年生入ると良いなぁ』

後輩『え?』

先輩『ほら、後輩ちゃんもそう思うでしょ?』

後輩『いや、私は……あの、私は』



後輩『私は、先輩と二人きりが良いかなぁって……?』

先輩『……』

後輩『先輩のこと、好きだから……』

先輩『…………』





先輩『えー何言ってんのー?』

先輩『可愛いこと言うなんて後輩ちゃんらしくないなあー』

――

後輩(先輩は、好きって言っても聞いてくれない!)

後輩(そう思っていた、でも)


後輩(もう1年も好き好き言い続けてるのか)



後輩(そりゃあ聞かなくもなるわ……)

後輩(…………)

後輩(……何か恥ずかしくなってきた)

疲れてきた……けど、今夜中に完結させたい!
がんばる

支援
なんか二人見てるとほっこり。


先輩(後輩ちゃんは、私のことどう思っていたんだろう)

先輩(……ううん、違う)

先輩(私は、後輩ちゃんのこと)


先輩(どう、思ってたんだろう)




先輩(…………)

先輩(寝よう)

――文化祭前日、朝

後輩「おはようございます、先輩」

先輩「おはよ」


後輩「……」

先輩「……」


後輩(何で平気で毎日好き好き言えてたんだろう)

先輩(今日も言ってくれないのかな、好きって)


後輩「…………」

先輩「…………」


後輩(恥ずかしい)

先輩(何となく、嫌われてるわけではないと思うんだけど)


後輩「………………」

先輩「……こうやって朝練するのも、明日で最後かぁ」


後輩「…………」

後輩「……そうですね」



>>26
ありがとう~


先輩「ねぇ後輩ちゃん?」

後輩「何ですか?」

先輩「後輩ちゃん、好き」

後輩「……え?」










先輩「って最近言わなくなったよね」

後輩「……はぁ」

先輩「何で?」

後輩「何でって……」

先輩「なんでー?」ニコニコ

後輩(うっ……)キュン


後輩「な……」

後輩「何ででも良いじゃないですか……!」ダッ

先輩「あ、後輩ちゃ……」


後輩(先輩のバカ……)



先輩(あれー、おっかしいなー)

先輩(もう後輩ちゃんをいじめる人もいないしなあ)


――昼休み、教室

部長「何? 後輩が好きって言ってくれない?」

先輩「うん」

部長「そもそも毎日言われてたんだ?」

先輩「あー、うん」


部長「で、お前はどうしたいわけ?」

先輩「後輩ちゃんが変なのは嫌だなーって」

部長「毎日好きって言われるのも変だとは思わないのか」

先輩「慣れって怖いよね」


部長「本当に慣れたの?」


先輩「……え?」

部長「まあ、そういうことでしょ」

先輩「…………」


――音楽室

後輩(昼練、先輩来ないなぁ)

後輩(……来ても困る、けど)



先輩「いた」

後輩「!?」



先輩「ねぇ後輩ちゃん」

後輩「何ですか?」


先輩「ううん、何でもない、楽器吹いてくる」ニコニコ

後輩「……??」


先輩(慣れたっていうのも嘘じゃないと思う)

先輩(正しく言うなら)

先輩(ずっと、このままで……)




先輩(……明日引退だった)


――放課後

先輩(最後の合奏練習が終わった)

先輩(皆は引退だ引退だ言ってるけど)

先輩(私は、引退そのものは)

先輩(どうも思ってない……んじゃないかな?)


後輩(やっぱり最後に、聞いてほしい)

後輩(もう一回、好きって)

後輩(……言いたい)


後輩「先輩、好き……」

先輩「うん、知ってる」


後輩(あ、口に出しちゃった)

後輩(って、え?)



先輩「後輩ちゃんが私を好きなの、知ってるよ」


――帰り道

後輩「……」

先輩「何で黙ってるの?」

後輩「先輩と一緒に帰るの初めてだから、変な感じだなって……」

先輩「6回目だよ」


後輩「……すみません」

先輩「うん」


後輩「……」

先輩「後輩ちゃんって面白いよね」

後輩「何がですか」

先輩「好きだよ、後輩ちゃん」


後輩「……明日、良いステージにしましょうね」

先輩「……え? スルー?」


先輩「ねぇ後輩ちゃん」

後輩「何ですか」

先輩「どういう意味だったの?」

後輩「何のですか」

先輩「好きって」


後輩「…………」

後輩「あー、私もとうとう一人かぁ」


先輩「スルーはさせない」

後輩「私のは何度もスルーしたくせに」


先輩「だって仕方ないじゃない」

先輩「後輩ちゃんのこと、怖かったし」

後輩「そうなんですか?」

先輩「うん」


後輩「じゃあ、先輩の先輩と、どっちが怖かったですか?」

先輩「私の1個上ってこと?」

後輩「はい」


先輩「うーん、どっちだろ」

先輩「後輩ちゃんがいなくなっちゃうほうが、怖いかな」

後輩「答えになってないですよ、それ」

先輩「なってるよ」


先輩「ねぇ後輩ちゃん」

後輩「何ですか」

先輩「好きだよ」

後輩「……」


後輩「それはどういう意味で?」

先輩「わかんない」

後輩「……」



先輩「ねぇ後輩ちゃん」

後輩「何ですか」

先輩「好きって言って」


後輩「それはどういう意味で?」

先輩「どうでもいいよ」

後輩「えっ」


先輩「意味とか、どうでも良いよ」

先輩「私がいて、後輩ちゃんがいて」

先輩「後輩ちゃんがいて、私がいて」

先輩「すごく、しあわせだったから」

先輩「これからもずっと、後輩ちゃんに好きって言われたい」

先輩「だめかな、そんなの」


後輩「……」ウルッ

後輩「先輩、す――」







先輩「で、どういう意味の好きだったの?」

後輩「は?」


後輩「意味なんてないですぅ」

先輩「ごめん」


後輩「意味なんてどうでも良いんですぅー」

先輩「ごめんってば」


後輩「毎日好きって言ってやりますからぁ?」

先輩「すみませんでした」


後輩「ううっ……」ポロッ

先輩「……え?」


後輩「う……うぅ……」グスグス

先輩「え? え?」


後輩「私のこと、助けてくれて」

先輩「うん」


後輩「後輩にしてくれて」

先輩「うん」


後輩「練習熱心で」

先輩「うん」


後輩「ずっと一緒にいた先輩が」

先輩「うん」

後輩「私は、大好き」



先輩「要するに、一緒にいたいってこと?」

後輩「……うん」コクッ


――文化祭

先輩「最後のステージだ」

後輩「先輩」

先輩「ん?」



後輩「好きです」

先輩「私も」


(終)


これぞ正しく、女の子の精神構造。

乙乙
こういう少ししっとりした雰囲気の百合SSはいいよね
また機会があったら書いて欲しい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月05日 (日) 22:13:04   ID: CU6ySZ2V

いいねえ

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