[けいおん] 憂「えっ…クリスマス予定あるの?」 (122)
今さらですが、けいおんSSです。
時系列は
唯・・・大学1年
憂・・・高校3年
です。
大学編の話の後になります。
クリスマスなので、友達(絵を描かせ始めて2か月)に絵を描いてもらいました。
友達「絵についての厳しいコメント待ってます。できれば上手くなるアドバイスがほしい。」だそうです。
過去の自分の作品は「みなみけ」なのですが、興味があれば読んでみてください(宣伝)。
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387879531
12月のある日 朝 平沢家
憂「えっ…クリスマス予定あるの?」
唯「えへへー、私も大学生だからね。」エッヘン
憂「そ、そうなんだー。えっと…誰と過ごすの?(たぶん軽音部の人達だよね?)」
唯「それは内緒だよー。」
憂「えっ…」
唯「でさぁ、受験生の憂には悪いんだけど、その日外に出ててもらえないかな?」
憂(内緒…家にいて欲しくない…これって…)
唯「ねぇ、憂、ダメかな?」
憂「い、いいよ。ちょうどその日は終業式だから、そのあと梓ちゃん達と勉強する約束してたんだ。」
唯「おぉ、あずにゃん達と勉強かぁ…クリスマスなのに受験生は大変だねぇ…」
憂「じゃ、じゃぁ私学校行ってくるね。」
唯「いってらっしゃーい。変な人に付いていっちゃだめだよー。」
高校
憂「ってことがあって…」
梓「えぇー!?それって…」
憂「うん…たぶん…」
純「いやいや、唯先輩に彼氏ができたなら、憂と梓には話すでしょ。それに、唯先輩って女子大だよね?」
憂「うん、そうなんだけど…」
梓「それにしても、唯先輩、なんでこんな平日に家にいるの?」
憂「えっとね、授業が休講になって、土日挟んで4連休になったから帰ってきたんだって。」
純「へぇ、いいなぁ、大学生…」
梓「そ、そうなんだ・・・」
純「あれあれー?梓、唯先輩に会いたいんじゃないの?」
梓「べ、べつにそんなんじゃないよ。受験で忙しいこの時期に唯先輩なんかにあったら気が抜けちゃうよ。」
憂「えー、そんなことないよ。お姉ちゃんがいるとリラックスできるよ。」
純「憂は本当に唯先輩が好きだね。」
夜 平沢家
唯「あーやっぱり憂の作るご飯は美味しいなあ。」
憂「そうかな?普通の味付けだよ?」
唯「そんなことないよー。憂のご飯は世界一だよ。」
憂「ありがとうお姉ちゃん。ところで・・・」
唯「ん?」
憂「今朝言ってたクリスマスの用事なんだけど・・・」
唯「えー内緒って言ったじゃん。」
憂「そ、そうだよね。お姉ちゃん、もう大人だもんね。」
唯「えへへー、大人だなんて、そんな・・・」テレテレ
憂「・・・」
唯「あっそうだ!」
憂「ん?どうしたの?」
唯「土曜日は夜ご飯外で食べてくるから!」
憂「え?月曜日に帰るんじゃないの?」
唯「うん。だけどちょっと用事があるんだ。」
憂「そ、それって軽音部の人?」
唯「・・・うん。そうだよ。」
憂(今、間があったような・・・)
次の日 高校
純「それは怪しいね。」
梓「でも唯先輩って嘘ついたらすぐ分かるくらい嘘下手だったよね?」
憂「うん。間はあったんだけど、嘘ついてるとは思えなかったんだよね。」
純「でも、それは高校生までの唯先輩でしょ?大学生になって嘘つくのがうまくなったのかもよ?なんといっても大学生だからね。」
梓「うーん、唯先輩はやる気を出すとすごいから・・・あり得るかも。」
憂「そうなの。お姉ちゃん、本気を出すとすごいんだよ!」
梓「うん、だけど今はそれを自慢してる場合じゃないよ、憂。」
憂「あっそうだった・・・」
純「というか、実際に確認してみればいいんじゃないの?」
憂「うーん、昨日も内緒って言われたこと聞いちゃったし・・・あんまりしつこいとお姉ちゃんに嫌われちゃうよ。」
梓「それに、もし唯先輩の嘘がうまくなってるなら、聞いてもはぐらかされちゃうんじゃない?」
純「うん、だから唯先輩じゃなくて他の先輩に聞いてみれば?」
憂「あぁそっか!純ちゃんさすが。」
梓「で、誰に聞くの?」
純「そりゃ澪先輩でしょ。」
梓「それ、純が澪先輩と話したいからじゃないの?」
純「まぁ、それもあるけど、澪先輩はしっかりしてるから、仮に唯先輩と出かけるのが澪先輩じゃなくても、予定とか把握してそうじゃない?」
梓「たしかに・・・でも、今の時間って大学生は授業受けてるよね?もし澪先輩に電話したら・・・」
---妄想---
-大学-
教授「~であるからして…」
携帯『あぁ神様お願い 二人だけの』
学生(…!)
澪(私の携帯!)
携帯『ドリームナイトください』
澪(ないよー、どこ…)ガサガサ
教授「…」
携帯『お気に入りのクマちゃん抱いて 今夜もおやすみ』
澪(ないよー)涙目
携帯『ふわふわタイム』
学生「ふわふわタイム」
携帯『ふわふわタイム』
教授「ふわふわタイム」
---妄想終了---
純「ちょっ…ちょっとストップ!」
梓「え?」
純「おかしいでしょ!」
梓「どこが?」
憂「そうだよ梓ちゃん、澪さんは左利きなのに今の回想だと右利きになってたよ!」
純「いや、そこじゃないよ。第一SSなんだからそんなの読者に伝わらないよ。」
憂「えっ、でも今回は絵をつけていくコンセプトだったはず…」
純「うん、まぁ、そうなんだけど…作者が書くの遅すぎて絵が間に合わなかったんだよ…」
憂「あぁ…」
純「そ、それよりも、もっとおかしなところあったでしょ。」
憂「えっと…自分の歌ってる曲を着信音にするとか…」
純「たしかに!そこは盲点だった!けど…そこじゃないよ。」
憂「えぇ?じゃぁもう変なところないよ?」
純「憂がボケちゃったら、私がボケられないじゃん。」
憂「そんなつもりはないんだけど…」
梓「そうだよ憂、どう考えても他の人が歌うのは不自然だよ。」
純「梓が言っちゃうの!?」
CM デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん!
http://upup.bz/j/my91251iGCYt6zxs53PZf5I.jpg
純「まぁ紆余曲折はあったけど、梓の言いたいことは何となくわかったかな。」
梓「うん、澪先輩に今連絡するのは悪いかなって…」
純「でも、そうすると誰に連絡する?」
憂「紬さんは?」
梓「うーん、ムギ先輩か…」
憂「だめなの?」
梓「ダメっていうか…」
---妄想---
紬「もしもし、うわぁ梓ちゃん?久しぶりね。」
紬「えっテンション高い?あのね、私、後輩からこうやって電話かかってくるのが夢だったのー。」
紬「それで?うん…うん…えっ、唯ちゃんが軽音部の人と?えっと…知らなかった…」
紬「梓ちゃん、ごめんなさい…せっかく電話してくれたのに役に立てなくて…」ショボーン
---妄想終了---
梓「って感じで、必要以上に落ち込んじゃいそうで…」
純「ムギ先輩が知らないことは前提なんだね。」
梓「ち、違くて、別に他意はなくて、、」あたふた
純「分かってるから大丈夫。からかっただけ。」
憂「でも紬さんもダメとなると…」
梓「…」
---大学---
律「ということで、って…なんじゃそりゃぁ!」
律「久しぶりに連絡してきたと思ったら、なんて失礼な奴!」
律「いいよ、もう、で、何の用だ?」
律「うん、うん、土曜日に?」
律「いや、私はその日はバイトあるから唯と遊ぶ予定はないぞ。」
律「心当たり?いや、ぜんぜ…あぁ…」
律「うん?まぁ…私達ももう大学生な訳で…人に言えない用事の一つや二つ…」
律「あるわけないか!あはは…って梓?あれ?切れちゃった…」
---高校---
梓「…あれ?切れちゃった…」
憂「どうだった?」
梓「うん、なんか律先輩は知ってる風だったけど、秘密な感じをかもちだしてた…かな…」
憂「えぇ…それって…」涙目
純「まさか本当に唯先輩に彼氏ができたとは…大学生ってすごい。」
梓「いや、でもまだ決まったわけじゃないし…」
憂「…いく」
梓「えっ?」
憂「私、土曜日お姉ちゃんについていく!」
梓「えぇ?それって尾行するってこと?」
憂「うん!」
純「何それ、探偵みたい!私も行く!」
梓「いや、でも、唯先輩にもプライバシーが…」
-土曜日-
純「とかなんとか言いながら、結局梓も来るんだね。」
梓「いや、ほら、唯先輩だから、悪い男に騙されてるかもしれないし…」
憂「うぅ…お姉ちゃん…今日の朝もすごい楽しそうに家を出て行って。」
梓「それに、憂のことが心配で…」
純「唯先輩のこととなると何をしでかすか分からないからね…」
梓「で、待ち合わせはここであってるの?」
憂「うん、この駅で集合って言ってたから。」
純「あっあの人じゃない?」
憂「えっどこ?」
純「ほら、あの短髪の…唯先輩も手振ってるし…」
梓「…男の人…だね…」
憂「うぅ…お姉ちゃんに彼氏…そんな…」
梓(唯先輩…)
純「歩き出したよ、私たちも行こう。」
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
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憂「お姉ちゃんに彼氏…お姉ちゃんに彼氏…」
梓「憂、大丈夫?さっきからそれしか呟いてないよ。」
憂「う、うん…お姉ちゃんに彼氏…」
純「でもさ、あの二人って本当に付き合ってるのかな?」
憂「えっ!?」目キラキラ
梓「どういうこと、純?」
純「だって手繋いだりしてないし、寄り添ったりもしてないじゃん。普通カップルならそういうのすると思わない?」
梓「いや、そんなのそのカップル次第だろうし、私としては人前でイチャイチャするのはどうかと…」
憂「そうだよ純ちゃん!普通カップルなら人前でイチャイチャして、キスとかもするよね!」
純「いや、キスはどうか…」
憂「何言ってるの純ちゃん!大学生のカップルだよ!人前でキスくらいするよ!だから、そういうことしてないお姉ちゃんとあの人は付き合ってないよ!」
梓「いや、憂ちょっと落ち着いて…」
憂「わ、私はいつでも、落ちつ、落ち着いてるよ小豆ちゃん。」
梓「小豆ちゃんって誰!?」
純「あっ、唯先輩が彼氏に抱きついた。」
梓「えっ、どk…」
憂「えぇぇぇぇ!?」
純「しかも彼氏、それをほどいて頭をどついたよ。」
憂「お姉ちゃぁぁぁん…あの人、絶対許さない!文句言ってくる!よくもお姉ちゃんを…」
梓「ちょ、ちょっと憂、ストップストップ!」
憂「止めないで梓ちゃん!」
梓「ちょっと、純も憂を止めるの手伝ってよ。」
純「…」
梓「純ってば!ボーッとして、どこ見てるの!?」
純「いや、あの二人どこいったかなって。」
梓 憂「え?」
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
http://upup.bz/j/my91252eRjYt6zxs53PZf5I.jpg
絵が殆ど無くね?
梓「本当にこっちであってるの?」
純「たぶん…」
梓「たぶんって、しっかりしてよ純。」
純「だってしょうがないじゃん、梓と憂がうるさくしてるから、そっちに気をとられちゃったんだもん。」
梓「わ、私だってうるさくしたかった訳じゃないよ。元は憂が…」
憂「お姉ちゃん…彼氏…お姉ちゃん…彼氏…」
純「あちゃー、こりゃ相当重症だね…」
梓「笑ってる場合じゃないでしょ。憂をどうにかしないと。」
>>38
すいません、いうて4枚くらいしかないです。
純「どうにかって?」
梓「うーん、とりあえず、唯先輩達を探そう。さっきの純の意見に賛成ってわけじゃないけど、まだ彼氏だって決めつけるには早いと思うし。」
純「そうだね…ってあれ憂は?」
憂「お姉ちゃん…彼氏…」
梓「ちょっと、憂!前、前!」
憂「お姉ちゃん…彼氏…お…いだっ」ゴン!
純 梓「…」
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
http://upup.bz/j/my91254rotYt6zxs53PZf5I.jpg
憂「ごめんね、心配かけちゃって。」
梓「本当に大丈夫?」
憂「うん、お姉ちゃんとあの人が一緒にいるところみて少し驚いちゃっただけだから。」
純「少し…ね…」
憂「そ、それよりも、お姉ちゃんは!?」
梓「それが、見失っちゃって…」
純「しかもあれから10分以上経ってるから、もう近くにいないかもしれない…」
梓「見つけるのは難しいかも…」
憂「うーん…」
純「別れて探す?」
梓「そうだね、それが…」
憂「あっち!」
梓「えっ?」
憂「お姉ちゃん!」
ダッダッダッ
純「って、ちょっと憂!」
梓「どこ行くの?」
ダッダッダッ
梓「はぁ、はぁ、やっと追い付いた…急に走り出してどうしたの?」
純「梓、あれ…」
梓「えっ?…って唯先輩!なんで?なんで分かったの?」
憂「うーん、なんとなく、お姉ちゃんの匂いがこっちからしたような気がしたから…」
梓「匂いって…そんなの分かるの?」クンカクンカ
憂「なんとなくだよ。それよりも…」
梓「それより?」
憂「お姉ちゃん、あの人と食材買ってる…」
梓「あっ、本当だ。」
純「食材買うってことは…まぁ、そういうことだよね。」
憂「それって…」
---妄想---
唯「ご飯できたよー」
彼氏「おぉ、美味しそうだな。」
唯「一杯食べてねー」
彼氏「いただきます…モグモグ…って、これ塩と砂糖間違えてるぞ。」
唯「えー?本当に?…モグモグ…あっ本当だ…えへへ、ごめんね。」
彼氏「全く、お前はしょうがないやつだな…でも、そういうお前が大好きだよ。」
唯「私もー!大好きー!」
彼氏「…唯」
唯「…彼氏」
---妄想終了---
憂「だめぇぇぇぇ!」
純「そして、唯先輩と彼氏は熱い夜を過ごすのであった…」
憂「いやぁぁぁぁ!」(純ちゃんの襟掴みながらブンブン)
純「ちょ、憂、痛い、痛い…」
梓「ちょっと、憂、自分の想像でしょ!落ち着いて。あと純も余計なこと言わない。」
憂「あっ…そうだよね…純ちゃんごめんね…」
純「うん、私も調子に乗ってごめん。」
梓「じゃぁ行くよ、唯先輩達もうお会計してるよ。」
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
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純「さて、食材を買って…次はどこにいくんだろうね?」
梓「うーん、でも普通、食材買ったらそのまま帰るよね?食べ物とか腐っちゃうし…重いし…」
純「あの人、唯先輩に重いものを持たせて、自分は軽いのしか持ってないね。」
梓「あっ、本当だ…重い荷物を女の人に持たせるのか…あれはマイナスポイントかも…」
純「ひょっとして、あんまり良い彼氏とは言えないかもしれない…って…」
憂「…うぅ…」涙目
純「あっ、でもほら、手とか怪我してるのかもしれないし、きっと何か事情があるんだよ。」
憂「…うん。」シュン
梓「ちょっと純!」コショコショ
純「え?」コショコショ
梓「今、憂はナイーブになってるんだから、言葉には気を付けてよ。」
純「そ、それを言うなら梓だって言葉に気を付けなよ。」
梓「わ、私は気を付けてるよ。」
純「うそ、『あれはマイナスポイントかも…』とか言ってたくせに。」
梓「うっ…それは…」
憂「二人とも!」
梓 純「へ?」
憂「私は、大丈夫だから。だからケンカしないで…ね。」
梓「う、うん、ごめんね。」
純「ごめん。」
憂「二人は悪くないよ…あれ?お姉ちゃん…」
梓 「あそこに入っていったね。」
純「…神社?」
SSは良いけど絵は評価しようが無いなww
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
http://upup.bz/j/my91256tEQYt6zxs53PZf5I.jpg
純「唯先輩、神社になんの用だろうね?」
憂「うーん、なんだろう。」
純「私、神社とかお正月くらいにしか来ないよ。」
憂「私は家の近くの神社にたまに行くよー。」
純「さすが憂…梓は?」
梓「私もお正月くら…(『10円×100回』)…あっ…」
純「ん?どうしたの?」
梓「ううん、なんでもない。それより…」
憂「どうしたの梓ちゃん?」
梓「いや、確かに神社だから隠れる場所全然なくて仕方ないんだけど、狛犬の影からこそこそ見てるのって、回りから見たらどうなんだろう。」
純「梓、探偵は回りを気にしたら終わりだよ。」
梓「いや、探偵なら、なお回りを気にした方がいいんじゃないの?」
憂「あっ、お参り終わったみたい。」
純「売店の方に向かったね。」
梓「社務所でしょ、純。」
純「えー、意味が通じれば別にいいじゃん。」
梓「いいけど、日本人として、それくらいは知っておいた方がいいと思うよ。」
純「むー。」
憂「まぁまぁ…」
梓「全く、憂は純に甘いなぁ。」
憂「えー、そんなことないよ。」
純「唯先輩、社務所でおみくじ引くのかな?」
梓「まぁおみくじ以外もあるけど、唯先輩はそうだろうね。」
純「あっ、引いてる。で、中を見て…」
梓「あの顔は…大吉ではなさそうだね…」
純「でも凶だったら、もっと残念そうな顔しそうだよね?末吉とか?」
梓「あぁ、確かに末吉って反応に困るよね。」
純「あっ、あとなんか他に…なんだろう?」
梓「うーん、御守りを授かってるように…見えるけど…」
純「うん、それでその御守りを、彼氏に渡してるね。」
梓「あれ?でも彼氏嫌がってる。」
純「なんでだろう?あっ、出るみたい。どうする?」
梓「どうするって追いかけるんでしょ?」
純「いや、なんのお守りを授かったのかなって。」
梓「…」
純「梓、聞いてる?」
梓「う、うん。でもそういうのは聞かないほうがいいんじゃない?ねぇ憂?」
憂「すいません、今の人の授かった御守りって何の御守りでしたか?」
梓「ってはや!」
巫女「えっと、そういうことは言えない決まりで…」
憂「今の私のお姉ちゃんなんです、ほら、こうすれば…そっくりですよね?」
巫女「あら、本当。えっと…確か、恋愛成就の御守り…」
憂「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
純「決定的…」
梓「あの、それいが…」
純「あっ、憂!どこへ行く!?」
梓「え?」
純「梓、憂を追いかけるよ!」
梓「う、うん。あの、ありがとうございました。」
巫女「はい、お体に気を付けて、頑張ってくださいね。」
梓「…!ありがとうございます。」
すいません
>>31
に入れる絵を忘れていました。
http://upup.bz/j/my91217HZFYt6zxs53PZf5I.jpg
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
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クリスマス
---高校---
純「クリスマスになっちゃった訳だけど。憂、大丈夫?」
憂「うん。もう私の中で整理はできたよ。気を使ってもらってありがとね。」
梓「で、今日は午前で学校終わるけど、夜まで勉強していく約束を私たちとしてるんだよね?」
憂「うー、ごめんね、無理言って。迷惑だったよね。」
梓「冗談だよ、冗談。いいよ、どうせ勉強はしないといけないんだから。」
純「そうそう、せっかくのクリスマスなのに一人で家で勉強なんて寂しすぎるもん。」
憂「梓ちゃん、純ちゃん、ありがとう。」
---部室---
純「あぁ、クリスマスイヴだって言うのに、なんで女3人で勉強なんかしてるんだろう。」
梓「はいはい、文句言う前に手を動かす。受験までもうそんな日がないんだよ。」
純「分かってるよー。でも梓だってそう思うでしょ?」
梓「まぁ、たまにそういう時もあるけど、今は恋愛より勉強でしょ。」
純「あーもう、来年のクリスマスは絶対に大学生活をエンジョイしてやるんだから。」
憂「…」
純「そ、そういえば今日は直と菫は来ないのかな?」
梓「そ、そうだね。どうしたんだろ?」
憂「クリスマスだもん。きっと彼氏と遊んでるんだよ…」シュン
純(気持ちの整理できたって言ってたけど、やっぱりそんな簡単じゃないよね。)
さわ子「違うわよ、直ちゃんは弟たちとクリスマスパーティーをするから帰ったわ。菫ちゃんも、パーティーの準備があるからって帰っていったわ。」
憂「あぁ、そうだったんですか。」
梓 純「って…えぇぇぇぇぇ!?」
さわ子「あら、どうしたの急に大きな声を出して。」
梓「いや、先生が突然出てきたので。」
純「いつからいました?」
さわ子「いつからって、ずいぶん前からいたわよ。」
梓「全然気がつきませんでした。」
純「気配を感じなかったです。」
さわ子「そう?でも憂ちゃんは、ちゃんとお茶とお菓子を出してくれたわよ。あっ、おかわりお願いできるかしら?」
憂「はい。」
梓 純(本当、憂って何者なんだろう…いや、先生もだけど…)
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
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さわ子「それにしても…こうしてると、去年の唯ちゃん達を思い出すわね。」
梓「あぁ、そうですね。」
さわ子「あの頃は、4月から梓ちゃんだけで大丈夫かなって思って心を痛めてたのよ。」
梓「毎日楽しそうにお茶飲んで、全然そんな風には見えませんでしたけど。」
さわ子「あら、失礼しちゃうわ( ̄З ̄)」
純「あはは、でも確かにあの頃の梓はすごい寂しそうだったんもね。」
梓「ちょっと、純…」
純「本当に、私と憂が入って良かったね。感謝してよー。」
梓「…うん、ありがとう。」
純「って、そこはツッコンでくれないと梓。」
憂「直ちゃんとスミーレちゃんが入ってくれて良かったよね。」
梓「うん、先輩達の軽音部が廃部にならなくて本当に良かった。」
さわ子「あら?確かにこの軽音部はりっちゃん達が作り直したものだけど、今は梓ちゃん達の軽音部よ。」
梓「…先生って、たまに良いこと言いますよね。」
さわ子「たまには余計よ。」
純「それにしても、直と菫が言ってるパーティーって、全然違うものだよね。」
梓「直は普通の家庭でやるクリスマスだろうけど、菫はムギ先輩の家だからね。」
さわ子「私もムギちゃんの家でやるパーティーに行ってみたいわ。」
---妄想---
梓「いや、ムギ先輩が主宰してるわけじゃないから無理だと思いますよ。」
---妄想終了---
さわ子「ちょっと!妄想くらいさせてよ!」
純「そういえばムギ先輩はもう帰ってきてるのかな?」
梓「さぁ、どうなんだろう。」
さわ子「きっと、ムギちゃんは唯ちゃん達とパーティーでもしてるんじゃない?」
憂「…お姉ちゃん…」ウルッ
さわ子「えっ、ちょっと、憂ちゃんどうしたの?」
梓「先生、ちょっと。」
さわ子「へ?」
カクカクシカジカ
さわ子「なるほど、そんなことがあったのね。」
憂「すいません、もう気持ちの整理はつけたつもりだったんですけど。」
梓「憂、いいんだよ、空気を読めない先生が悪いんだから…」
純「そうそう、クリスマスなのにこんなところで寂しく過ごしてる先生が悪いんだから…」
さわ子「ちょっと、二人とも私に対してひどくない!?しかも純ちゃんに至ってはただの悪口だし!」
純「あっ、バレた。」
さわ子「まったくもう…」
憂「…」
さわ子「ねぇ、憂ちゃん。」
憂「はい?」
さわ子「唯ちゃんは、憂ちゃんにバレないように彼氏作ったり、その事を内緒にしたりはできないと思うし、しないと思うわよ。」
憂「はい、私もそう思ってました。でも実際私たちは見ちゃったんです。お姉ちゃんが彼氏といるところを…」
さわ子「本当に彼氏だったのかしら?」
純「本当に?」
さわ子「確かに…街中で抱きついたり、恋愛の御守りを渡してたのは事実かもしれない…でも、事実=真実とは限らないんじゃないかしら?」
憂「先生…」
さわ子「って、昨日見た、名探偵コ〇ン 14番目の標的で言ってたわ。」
梓「受け売りですか!?」
デデッデデデッデデレレレレレレレーン けいおん
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---帰り道---
純「あぁ、寒い…寒い。」
梓「純の場合、心の中まで寒そうだけど?」
純「なにをー、言ったな梓。」
憂「…」
梓「ねぇ憂、このまま家に帰るんだよね?」
憂「うん、お姉ちゃんにこの時間に帰って来てって言われたから。」
梓「そっか。さわ子先生も言ってたけど、やっぱり何か勘違いってこともあるしさ。」
純「気になるならもう聞いちゃえばいいんじゃないかな?」
梓「たしかに、聞いたら話してくれると思うし、今よりもスッキリするよ。」
憂「うん…そうかもしれない。」
梓「じゃぁ憂、私と純はここでさよならだけど、ちゃんと家に帰るんだよ。」
純「ボーっとしてたら危ないんだからね。」
憂「うん、大丈夫だよ、心配性だなぁ。」
梓「じゃぁまた明日、補講で。」
純「またねー。」
憂「うん、バイバイ、今日はありがとね。」
---平沢家---
憂「ただいまー」
唯「おーかーえーりー!外は寒かったでしょ?ささ、早く中へお入り。」
憂「あれ?お姉ちゃん…(聞くんだ、聞くんだ…)」
唯「ん、どうしたの?」
憂「か、彼氏さんは?」
唯「えっ彼氏って誰の?」
憂「誰のって、お姉ちゃんの…」
唯「ふぇ?私、彼氏なんていないよ?」
憂「えっ、だって、この前の休みに男の人と遊びに行ってたでしょ?」
唯「男の人?男の人となんか遊んでないよ?」
憂「うそだよ。」
唯「本当だって。」
憂「お姉ちゃん…なんで、嘘つくの…?」
唯「憂?」
憂「お姉ちゃん、今までは、なんでも相談してくれたのに…」
唯「…?」
憂「私、お姉ちゃんの後を追いかけたの…それで見たんだもん…」
唯「えっと…」
憂「お姉ちゃんが男の人に街中でくっついたり、一緒に食材買ったり、神社で恋愛成就の御守りを授かったりするの…」
唯「ちが…」
憂「悪いと思ったよ。だけど、私、お姉ちゃんに彼氏ができたなんて信じたくなくて…それに…なにより…私に言ってくれないのが…寂しくて…うっ…うぅ…」
唯「…憂。」
憂「ごめんね…勝手なこと言ってるのは分かってるよ…だけど…」
ギュー
憂「え?」
唯「憂…いい子だから…いったん落ち着こうね…よしよし…」
憂「お姉ちゃん…」
唯「ごめんね…勘違いだけど…寂しい思いさせて…」
憂「そんな、お姉ちゃんが謝ることじゃ…え?勘違い…?」
唯「そうだよ。この前会ってたのは晶ちゃんっていって…確かに男の子みたいに見えるけど…女の子だよ。」
憂「えっ、えぇぇぇ!?で、でも恋愛成就の御守りは?」
唯「あれは、晶ちゃんに好きな人がいるから、その恋が叶いますようにって。」
憂「そうなんだ…」
唯「そうだよ、だから彼氏なんていないし、私は憂に隠し事なんてしないよ。」
憂「あっ、でも、そしたら今日はなんで…?」
唯「私ね、大学に入って最初に、憂のご飯が食べたいなって思ったんだ。もちろん寮のご飯も美味しいんだけど、やっぱり憂のご飯が一番なんだよ。」
憂「…」
みなみけのはいつも見てるけどけいおんも書いてるのか
しえん
唯「持っていくものとかもすぐ忘れちゃうし、何がどこにしまってあるかも分からなくて。」
憂「…」
唯「それにね、部屋にいるときに憂と話せないのがすごく寂しいの。去年までは一緒に暮らしてたから当たり前だと思ってたのにね。」
憂「…」
唯「でね、思ったの、私って憂がいないと何もできないんだなぁって。いつも憂に迷惑ばっかりかけてたなって。」
憂「そんなこと…」
唯「だから、憂に感謝の気持ちを込めて、何かしたいなって…」
憂「なにか…?」
唯「それは…ほら、こっちにおいで。」
憂「お姉ちゃん…どこい…あっ…」
唯「メリークリスマス&いつもありがとう、憂!」
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>>90
いつもありがとうございます。
みなみけも今作ってるので、次も見てくれたら嬉しいです。
憂「…これ、お姉ちゃんが?」
唯「そうだよ。全部私が作ったの。この前食材を買ってたのも、晶ちゃんに料理を教えてもらうためでもあったんだよ。」
憂「うぅ…お姉ちゃん…」
唯「えへへ、憂のことをビックリさせようと思って、外にいてもらったんだけど、砂糖とか醤油がどこにあるか分からなくて大変だったんだよ。」
憂「うん、うん。」
唯「それと…」
憂「…?」
唯「はい。」
憂「これって…御守り?」
唯「そうだよ。あの神社は学業にご利益があるってことで有名なんだって。憂、受験生だからこれを渡したくて。」
憂「うぅ…ありがとう、お姉ちゃん。本当に、ありがとう。」
唯「ほら、憂、泣かないんだよ。」
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憂「うん、でも…嬉しくて…それに、お姉ちゃんのこと疑っちゃったのが…」
唯「そんなこと気にしなくていいんだよ、憂。それを言うなら私こそ、受験前の憂に変な心配かけさせちゃってごめんね。」
憂「そんな、お姉ちゃんは何も悪くないよ。」
唯「憂は私のことを悪くないって思ってくれてるし、私も憂のことは悪くないって思ってるよ。だから、それじゃだめ?」
憂「うん、そうだよね、うん。」
唯「じゃあ憂、ご飯食べよう。せっかく作ったんだから冷めないうちに食べてほしいな。」
憂「そうだね!早くお姉ちゃんの料理食べたいよ。」
唯「いっぱい食べてねー。」
憂「いただきます…モグモグ…」
唯「どう?どう?」
憂「お姉ちゃん…」
唯「ん?」
憂「…これ、お塩とお砂糖間違えてるよ。」
唯「えー?本当に?…モグモグ…あっ本当だ…えへへ、ごめんね。」
憂「ふふ、お姉ちゃんはもう。」
唯「あー笑ったなー。」
憂「笑ってないよー。それに、私はそういうお姉ちゃんが大好きだよ。」
唯「えへへー、私も憂のこと大大好きだよ。」
憂「えー、それなら私は大大大好き。」
唯「いやいや、私なんて…」
おしまい
おまけ
---次の日---
高校
純「えぇ、あの人女の人だったんだ…」
梓「でも、本当に良かったね。」
憂「うん!それでね…」
梓「ん?」
憂「はい、純ちゃんと梓ちゃんにって。」
純「えっ私も?」
梓「御守り…」
憂「純ちゃん、受験頑張って!応援してる!だって。」
純「ありがとうございます。」
憂「で、梓ちゃんには…これも。」
純「えー梓だけずるいなぁ。」
憂「はい。」
純「…あめ?」
憂「うん。あめちゃん。」
梓(『唯先輩がくれたアメ…』)
梓「…甘い。」
本当におしまい
終わりです。
クリスマスなのに読んでくれた方、ありがとうございます。
何か意見、感想ありましたらコメントしていただけると助かります。
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乙乙
久しぶりにけいおんSS見た気がする
さわちゃんがいい味だしてた
明後日誕生日の和ちゃんがいないのが寂しいね
お疲れ様でした。
最近はけいおんSSのスレに変な荒らしが湧いていたけど、そんなものも来なくて本当に良かった。
おつおつ
あんたのSSに出てくる保坂が好きなんだ
けいおんでも書いてくれてめっちゃ嬉しい
希少なけいおんSSありがとう!
最初晶を和ちゃんかと思ったが、それなら憂が気づきそうなもんだよね。
>>109
ありがとうございます。
自分でも、さわちゃんのところは原作に近い雰囲気だせたんじゃないかなって思いました(自画自賛)
和は出したかったんですが、うまく絡まなかったので、今回は無しにしてしまいました。
>>110
ありがとうございます。
そうだったんですか?全然知りませんでした。
なにはともあれ、平和に書ききれてよかったです。
>>111
いつもありがとうございます。
自分も保坂を書くのは好きなので、そう言ってもらえると嬉しいです。
もしまたけいおん書くときがあったら、その時もよろしくお願いします。
>>112
こちらこそ、見ていただいてありがとうございます。
そうですね、憂が全く知らないキャラというのと、
大学生の唯が高校だけの繋がりしかないというのは良くないと思ったので
晶をチョイスしました。
まぁ見た目が男っぽいというのが一番の理由ですが 笑
けいおんは大学編と在学編読んでなかったけどこれ読んで読んでみようかと思ったわ
乙乙
平沢姉妹も後輩組もとても可愛かった!
ぜひまた書いてください。
良きかな良きかな
>>117
ありがとうございます。
そう言ってもらえると書いたかいがありました。
ぜひ読んでみてください!
>>118
ありがとうございます。
けいおんは個人的に好きなので、何かネタがあったら書こうと思います。
>>119
ありがとうございます。
次の作品もよろしくお願いします。
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