ちひろ「初任給30万……」 (15)

ちひろ「プロデューサーさん、少し休まれては?」


モバP「あぁ、ちひろさん。俺はまだ大丈夫ですよ。だって、2周年記念なんですから」


ちひろ「そうですね。……はやいですね」


モバP「えぇ。……俺もちひろさんと共に働いて早2年ですか」


ちひろ「懐かしいですね。私もプロデューサーも新卒だったんでしたっけ?」


モバP「そうそう。そうでした!」




-2年前-



モバP「就活どうしようか……俺、どんなとこに就職したらいいんだ……」


モバP「……はぁ」


「…………ん? そこの君!」


モバP「……え? 俺ですか?」


「そうそう。そこのスーツを着た君! 君、アイドルのプロデューサーにならないかい?」








モバP「え?」

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ちひろ「……内定がとれない。どうしよ……」


ちひろ「事務員を志望してるけど、内定が取れないなんて……」


ちひろ「まわりのみんな取れてるのに……」


「……ん? お、今日は運がいい」


モバP「え? ちょ、急にどこへ!?」



「そこのキミ!」


ちひろ「? 私ですか?」


「そうそう。ビジネススーツを着てるキミだよ!」








「キミ、アイドル事務所の事務員にならないかね?」


ちひろ「……え?」


モバP「え、えぇ!?」








-現在-


モバP「懐かしいですね。あのときでしたっけ?」


ちひろ「そうですね。私、内定もらえなくてどうしようって時に今の社長に声をかけてもらって……」


モバP「それから、急にこの事務所にきたんですよね」

-2年前-


「さぁ、ここが我が社……になる予定の場所だ」


モバP「……予定って」


「ははは……。まだ会社を立てたばかりでね……」


ちひろ「えっと、アイドル事務所って、どんな事務所なんですか?」


「よくいってくれた!」







社長「女の子をシンデレラの魔法にかかったようにアイドルとしてプロデュースする! それがこのシンデレラガールズプロダクションだ! そして、私はその社長である」


「「……はぁ」」


社長「……なんだね?」


モバP「い、いやー、そんな昨日今日たてたばかりの会社にスカウトされたのかーって」


社長「……確かに私は昨日今日で会社を設立したかもしれないが、経験とコネはある。私は元々アイドルのプロデューサーをしていてね。レッスンスタジオや、トレーナー、はたまた寮といった設備もある。これだけでは不安かね?」


ちひろ「お給料は……?」


社長「初任給に30万だす。後はアイドルのプロデュース次第だ」


ちひろ(初任給30万……。初めての月給でそれだけ貰えれば、とりあえず2ヵ月は暮らせる。寮に入ったらかなりお金が浮くし、……ありね)


モバP「それだけ貰えるならやりますよ!」

-現在-


モバP「今思えば、よく受けましたよね」


ちひろ「確かに(実際すぐにアイドルが見つかって、私はお金に困らなかったんですけどね……)」


モバP「それから、アイドルをスカウトして……」


ちひろ「あっという間でしたね」


モバP「覚えてますか? 第1回シンデレラガールズ選抜総選挙の打ち上げで、ちひろさん、号泣したんですよ?」


ちひろ「えぇ!?」

-約1年前-


モバP「社長、ちひろさん、総選挙お疲れ様でした!」


社長「私も、いつもは仕事で出払っているが、今日のために仕事を全部終わらせておいたんだぞ!」


ちひろ「社長、いつも新規の開拓ありがとうございます。やっと今では慣れてきましたが、社長の手助けなしではできなかったです。ありがとうございました」


社長「でも、今ではしっかり業務をこなしてるじゃないか? なら大丈夫だ。君も立派な我が社の事務員だ」


ちひろ「社長……うぅ」


モバP「!? ち、ちひろさん!?」


ちひろ「……ありがとうございます。私、社長に出会えてなかったら、この事務所でプロデューサーさんと一緒に働けて、よかったです……」


社長「……今日はめでたい日じゃないか、さぁ、飲もう!」

-現在-



モバP「あの時のちひろさん、かわいかったですよ?」


ちひろ「……もう、お姉さんをからかっちゃダメですよ?」


モバP「……一緒の年じゃないですか」


ちひろ「ですよねー」









モバP「よし、仕事終わり!」


ちひろ「お疲れ様です」


モバP「ふー、疲れたー。……そういえばちひろさん、2周年の目標ってありますか?」


ちひろ「んーそうですね……仕事が安定してきたのはいいですけど、プロデューサーさんの体調が心配です。私は健康体ですけど、プロデューサーさんは……」


モバP「それは……アイドルを1人でそんなにたくさんプロデュースしてるので、どうしても……」


ちひろ「今なら私、プロデューサーさんの手助けをできますよ?」


モバP「……ありがたいですが、やっぱり、俺が一人でやります。俺がスカウトしてきた子たちなんですから……」


ちひろ「……そうですか。私、目標ができました」






ちひろ「プロデューサーさんが無理しないように、支えられる女になることです!」



終わり

2周年の4コマ漫画みて思わず書きました。アイドルは出さないように書きました。
とにかく天使なちひろさんを書きたかった。それだけです。
拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。

ちひろさんまじ天使かわいい

最後の文字がよく見えない。
続きはよ

おっつおっつ。
次は正妻ちっひとPを狙うアイドル達の暗闘やね。

普通に考えたらブラック警戒なんだけどイイハナシダナー

うん、やっぱりちひろさんは普通に天使
4コマホントにかわいかったし

やっぱちっひー最高や

三周年は結婚式ですかね(棒)

やっぱりちっひは天使だったか

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