美希「これからの人生を…」 (28)

伊織「話をしましょう…」

伊織「あれは今から5ヶ月前の話…」

伊織「私たち765プロのプロデューサー、秋月律子が謎の病に襲われたわ…」

伊織「私の手によって…ね…」

伊織「その後も、所属アイドルの、菊地真、我那覇響と…3人を苦しめてきたわ…」

伊織「今回のお話は私がまた犠牲者を増やすお話」

伊織「今回の獲物は手強いわ…」

伊織「そろそろね…」

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亜美&真美「ミキミキ!誕生日おめでとう!」

美希「うわっ!びっくりしたの…なんてとこから出て来てるの…?あ、ありがとうなの」

亜美「亜美たち、メッチャすごいプレゼント用意してるから、あとでね!」

真美「ビックリして腰抜かすんじゃないぜぃミキミキよぉ」

美希「うん!楽しみにしてるの!」

美希「おはようございますなの!」

雪歩「あ、美希ちゃん。おはよう。それと…はい、これ!受け取って!お誕生日おめでとう!」

美希「ケーキ?」

雪歩「うん、抹茶のケーキ!春香ちゃんと一緒に作ったんだよ!」

美希「ありがとうなのー!早速食べるの!」

雪歩「どうぞ、召し上がれ」

美希「んー」モグモグ

雪歩「どう…かな?」

美希「とってもおいしいの!」

雪歩「よかったぁ…」

美希「雪歩、あーんして?」

雪歩「へ?」

美希「あーんして?」

雪歩「ど、どうして…?かな?」

美希「一緒に食べたいからなの」

雪歩「でも…私たちもう味見の時に食べてるし…」

美希「それとこれとは、別なの」

美希「さあ、口を開けるの!」

雪歩「(美希ちゃんの真剣な眼差し…うぅ…逆らえない…)」

雪歩「あ、あーん」

美希「はいっ♪」

雪歩「うぅ…」パクッ

美希「どう?」

雪歩「すごく…美味しいですぅ…(よく見たら美希ちゃんが口付けたところだったよぉ…)」

美希「ごちそうさまなの!」

雪歩「お粗末様。今お茶を淹れてくるね」

美希「ありがとうなのー!」

キィ…ガチャ

Producer「I'm back.」

美希「あ、ハニー!おはようなのー!」

Producer「Oh,Miki! Happy birthday!」

美希「えへへ…ありがとうなの」

Producer「This is a gift from me.」

美希「可愛いマフラーなの!ありがとうハニー!」

Producer「HAHAHAHAHA」

雪歩「美希ちゃん、お茶入ったよ!あ、プロデューサー。帰ってきてたんですね」

Producer「Oh,Yukiho!Good morning.」

雪歩「おはようございます」

美希「お茶、美味しいのー♪」

雪歩「そういえば美希ちゃん、今日のバースデーライブ。私も行くんだ」

美希「ホントに!?ありがとうなのー!」

雪歩「仲間なんだから…当然だよ!」

美希「真クンたちがおかしくなってピリピリした事務所で、雪歩だけが唯一の良心なの…」

雪歩「あ…美希ちゃん…」

美希「ん?なに?」

雪歩「気を付けてね…?その…伊織ちゃん…」

雪歩「あんなことしても、仲間なんだから…疑いたくはないけど…」

美希「雪歩はホントに優しいの…でもね、デコちゃんのことなら大丈夫なの!」

美希「(そう…大丈夫…何故ならミキは…)」

美希「(既に打開策を見つけ出しているから…)」


-バースデーライブ-

美希「みんなー!今日はミキの誕生日に集まってくれて、ありがとうなのー!」

ワアアアアアァァァァァァァ!!!

美希「ミキ、みんなに言ってもらいたいことがあるんだけどなー?」

「「「「「「美希ちゃん誕生日おめでとうーーー!!!」」」」」」

美希「あはっ☆ありがとうなのっ!それじゃあ早速一曲…」

美希「っていきたいところなんだけどその前に…」

ザワ・・・ザワ・・・ ?

美希「ミキはね、プロデューサーのことが好きで…普段は『ハニー』って呼んでるの」

ザワザワ・・・ガヤガヤ・・・

美希「この前もね、散歩してたら飼い犬の散歩をしていたハニーを見つけてね」

美希「近づいて行ったら、うっかりハニーの犬を蹴飛ばしちゃってね」

美希「『ハニー!!』って言って行ったら『ダニー!!』だって♪あはっ☆キョーレツー!」

美希「小っちゃいことは、気にしないのソレミキチコミキチコー♪」

美希「さあ、会場が冷え切ったところで、一気に暖めて行くの!それじゃあ一曲目…

「待ちなさい!!」

美希「デコ…ちゃん…?」

ナンダナンダ・・・エンシュツカナ…?

伊織「アンタ…それ…どこで手に入れたのよ…!」

美希「それって…?」

伊織「その力よ!その…奴らの魂をどこで…どこで手に入れたかって聞いてんのよぉ!」

美希「落ちてたの」

伊織「お・ち・て・たですってぇぇ!!?まったくウチの間抜け共は何してんのよ!」

美希「デコちゃん…『チェック』なの…」

伊織「そうね…もう…詰んだかもしれないわ…」

伊織「でも、ここでアンタを逃したら!このプロジェクトは失敗…」

伊織「この計画に使われた膨大な費用も、時間も、全て水の泡」

伊織「逃すわけないじゃない!」

伊織「必ず何かタネがあるわ…絶対に暴いてみせる…!」

美希「出来るものならやってみるの!」

伊織「まあ…もう既に見切っているのだけれど…」

美希「!?」

伊織「アンタは今現在、華やかなステージに立っているわ」

伊織「私が今まで放ってきた魂、アンタたちに宿らせてきた魂は…」

伊織「全てブームが去った魂、もう日の目を見ることのない…堕ちた魂よ…」

伊織「この魂を宿したらもう二度と煌めくステージに立つことはできない…」

伊織「つまりアンタのは…全て臭い演技よ」

美希「………」

伊織「特性を知らなかったのが、アンタの敗因ってわけ」

伊織「データ…取らせてもらうわよ!」

「だ、だめぇ!」

雪歩「美希ちゃんには…指一本触れさせません!」

美希「雪歩…」

伊織「そう。別に触れずとも魂を宿すことはできるわ」

伊織「でもまあ、アンタの勇気に免じて直接やるのは避けてあげるわ」

伊織「本当は首筋に触れてやるのが一番いいんだけど…」

伊織「どうあれ結局成功すれば変わらないし、後から実験に使われるだけで…アンタらは家畜同然なのよ!」

美希「デコちゃん!ふざけた事言ってんじゃ…」

雪歩「やめて美希ちゃん!」

雪歩「伊織ちゃん…伊織ちゃんはもう…忘れちゃったの?」

雪歩「真ちゃんや、律子さん…響ちゃんたちのこと…」

美希「やよいだって、この前、最近のデコちゃんは怖いって泣いてたの…」

伊織「真?律子?響?やよい?なにそれ…」

伊織「刹那で忘れちゃった」

美希「!」

雪歩「美希ちゃん!」

美希「もう我慢できないの!絶対に許さない!」

伊織「隙あり!」

カッ!!

ドサッ…

美希「う、うそ…。ゆき…ほ…?」

雪歩「え、えへへ…前に、伊織ちゃん…言ってたよね…?誕生日の人にしか効果が無いって…」

美希「ねぇデコちゃん…?雪歩は…どうなっちゃうの…?」

伊織「はぁー…」

伊織「ホンット、迷惑だわ。こんなことされても 死臭がヒドイ!ゾンビかっての」

伊織「雪歩?そこに転がってるゴミのことかしら?」

伊織「そんなのじきに死ぬわよ」

美希「そんな!ねぇ!なんとかできないの!?ミキに何してもいいから!何でもするから!雪歩だけは…助けてあげて…」

伊織「ん?今、何でもするって言ったわね?」

美希「え…それは……」

美希「雪歩を助けてくれたら何でもするの!」

伊織「雪歩?関係ないでしょ?」

美希「え…でも…」

伊織「だって、雪歩は今日誕生日じゃないもの。関係ないでしょ?」

美希「関係なくないの!雪歩は仲間なの!」

伊織「だから、関係ないって」

美希「雪歩は最後までデコちゃんのこと仲間って…!」

伊織「興味ない」

伊織「アンタ、雪歩が今唯一の支えなんですってね。プロデューサーから聞いたわ」

伊織「アンタが今まで飛んでこれたのは、雪歩という翼があったから…」

伊織「でも、アンタにそれ以上希望を持たれてちゃ困るのよ」

伊織「だったらもう…そんな翼、いらないわよね」

美希「そんなこと…ないの…。雪歩がいなくたって…きっと………」

伊織「絶望した奴らの顔って超笑えるわよねー。あのお笑いショーがあれば世界は平和になるんだと思うわ」

伊織「さぁ、始めましょうか」

ッソンナノカンケイネェッ ッソンナノカンケイネェッ

美希「(あれ…?何か…見えてきたの…。目が…霞んで…)」

美希「ッ!」

美希「う…うアアッァァァァァァぁぁぁぁぁァ!!?」

美希「ハァ…ハァ…」

伊織「あら…まだ意識があるのね…」

伊織「じゃあもう一発いくわよ!」

美希「グイぎぐゥぅうウガァァアあああああアアアぁぁァア!!」

美希「ミキ…は…負けない……の……!」

ミキチャンマケルナー! ガンバレー! コレエンシュツダヨネー? ミキチャンカテー!

伊織「なるほど…」

美希「お願い…ファンの…みんなは…」

伊織「分かってるわよ。私だって…アイドルだもの。ファンが一番大切な事くらいは…」

美希「よかった…の…」

伊織「次でとどめよ!」

美希「(終わったの…これで…美希の人生が…)」

美希「(もっと先…これからの人生を…もっと歩んでいきたかったなぁ…)」

美希「(せめて最後くらいは…快く受け入れよう…)」

美希「あはっ☆なんともないの!」

伊織「なんですって!アンタは今確かに!」

美希「確かに、正面からまともに受けたよ?」

美希「でもね…デコちゃん…雪歩は天使なんだよ…?」

伊織「何よ…それ…」

美希「雪歩もミキの唾を飲んだけど、ミキも同じように雪歩の唾を飲んでいたの…」

美希「天使の唾液が危機を救ってくれた…ってことかな?」

美希「救ってくれるどころか…美希に更に力を与えてくれたの!」

美希「雪歩…これが終わったら…必ず助けるからね…」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

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    .       ∨  .{/      {./              ヽ|

伊織「美希…アンタまさか…世界最強になる気…?」

美希「世界…?そんなもの興味ないの…」

美希「デコちゃんを倒して雪歩を助ける!!それだけなの!!」



ヽ( ・∀・)ノ┌┛ミ完

伊織「何勝手に終わらせてんのよ…」

美希「そんな…!」

伊織「食らいなさい!」

美希「ナノーー!!」

美希「千早さんよりィー♪ウェーイ」

美希「あずさの方がー♪ウェーイ」

美希「全然おっきいの♪」

美希「でもそんなの関係ねぇのwwwwwそんなの関係ねぇのwwwwwそんなの関係ねぇのwwwwww」

美希「はい、おっぱーいー♪」


伊織「やっぱり勝つのは私よ…」

伊織「これで4人分…あと1人で…」



終わり。(雪歩誕生日編に続く?)

これにて終了です!
今まではVIPの方に立てていたのですが、昨日丁度水遁食らって立てられなくなったのでこっちの方に立てました。

あと最後のレスがネタバレになってますが、雪歩誕も書きますのでどうかお楽しみに!?

それでは、美希!誕生日おめでとう!

おつおつ~

なんなのこれ…

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