まどか「え!?」
ほむら(言っちゃった、断られるだけってわかってるのに)プルプル
ほむら(でも、これ以上気持ちを隠し続けるのは嫌だったから……これで……)
まどか「え、えっと……あ!もしかしてエイプリルフールの冗談?」
ほむら「え……」
まどか「も、もう!びっくりしちゃったよほむらちゃん」
ほむら「で、でしょ?じょ、冗談って言っても結構勇気がいるわね」
まどか「そ、そろそろ帰ろ?」
ほむら「えぇ、そうね」
ほむら(冗談ってことにしてくれたのかな……そうだよね、女の子どうしだし……)
まどか(や、やっぱり冗談だったんだ……」
まどか「よかったぁ、OKなんて言ってたらきっと冗談のつもりだったほむらちゃんが困っちゃうもん)
そして50年後・・・
つづけたまえ
―帰り道―
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「はぁ……」
まどか「溜息なんてついたら幸せが逃げちゃうよ」
ほむら「そうね……」
ほむら(きっと自分のせいで落ち込ませたって気にしてくれているのね……)
まどか(なにか悩み事かな?私なんかじゃ力になれないのかな……)
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
5. ファーランド サーガ1、2
6. MinDeaD BlooD
7. WAR OF GENESIS シヴァンシミター、クリムゾンクルセイド
SS誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」
ほむら「今日は変な冗談を言ってしまってごめんなさいね」
まどか「ううん、でもドキドキしちゃったよ」
ほむら「そう、それじゃあね」
まどか「あ、その前に……」
ほむら「何かしら?」
まどか「えっとね、私は何の役にもたてないかもしれない、それでも悩みがあるなら相談してほしいなって」
ほむら「……ありがとう、まどか」
猿除け
ほむ
―ほむホーム―
ほむら「……」
ほむら「今なら泣いてもいいかな……」
ほむら「ってこんなボロアパートじゃおとなりにめいわくだよね……」
ほむら「泣いたら……多分声を我慢できなくなっちゃうし……」
ほむら「元々まどかが幸せに生きていてくれることが望みなのに欲張ったりするのがいけなかったのよ」
ほむら「今日が4月1日でよかったわ……」
ほむら「本当に……まどかとの関係が壊れなくて……よかった……グス……」
>>10
kwsk
まどか「ほむらちゃん大丈夫かなぁ……」
まどか「もしかして、さっきの告白が本当だったからとか?」
まどか「ううん、そんなわけないよね……」
まどか「私がほむらちゃんが好きだから……だからそうだといいなって思っちゃうだけだよね……」
まどか「……」
まどか「冗談でも……ほむらちゃんに好きっていわれるのは嬉しかったな……」
しえんだーよ
飯いく前に保守だーよ
いいぞいいぞ
しえんほむ
いいぞぉ
―まどホーム―
まどか「はぁ……」
まどか「あ、ほむらちゃんに注意したのに私がため息ついちゃった……」
まどか「もしもあの冗談の時に……私も大好きって言ってたらどうなったのかな……」
まどか「ほむらちゃんが冗談なのにOKされて慌てちゃうんだろうなぁ……」
まどか「あ、そっか……その時に私も冗談だよっていっちゃえばほむらちゃんの気持ちが聞けたんだ……」
まどか「はぁ……」
まどか「今までずっとほむらちゃんは私のために戦ってくれた……」
まどか「おかげで私は契約してない……」
まどか「でもそれって、ほむらちゃんからしたら何気ないコトで私が契約する危険性があるってことだよね」
まどか「そういうふうにほむらちゃんが考えてたら……好きですなんて言ったらほむらちゃんは断れない……」
まどか「はぁ……」
ほむ
―ほむホーム―
ほむら「ふふっ我ながらひどい顔ね……」
ほむら「まどかと離れるのも、まどかとの関係が壊れるのも……怖い……」
ほむら「あの子に嫌われても、どう思われてもあの子が生きていればなんて考えていたはずなのに……」
ほむら「見滝原を出ていく覚悟だってしていたはずなのに……今となっては口だけね……」
はよ
ぺろ
チャプ
ほむら「……」
ほむら「もしも勇気を出せたのが昨日や明日だったら結果は変わったのかしら……」
ほむら「エイプリルフールには早いよほむらちゃんなんて言われそうね……」
ほむら「ふふっこんな事考えても意味なんてないのに……」
ほむら「馬鹿みたいね私……」
ほ
ほむら「明日ちゃんと謝らないと……」
ほむら「謝ればきっとまどかは告白をなかったことにしてくれて……」
ほむら「そうすればいつも通りに……」
ほむら「前みたいにそばにいられる……よね……」
ほむら「まどか……」
はよ
ダメだ、すれ違いまどほむしたいのに展開浮かばないわ
だれか乗っ取ってくれると嬉しいな
. -‐……… ‐-ミ
......:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:.. 、
.....::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
..:::::::::::::::::::::::::::::,::´::::::::::::::::::::::::::::/二二二二ニヽ
/:::::::::::::/:::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::...
. /:::::::::::::/:::::::::::: / :::::::::::::::::::::::::: /::::::::/:::::::/::::::::::::::::::::::ー‐…一 ⌒^  ̄ ̄ ̄ ¨¨ 、 〃ヾ、
' :::::::::: /:::::::::::: / :::::::::::::::::::::::::: /:::::/ :::: /:::::: ,イ ::: / :::: i>―一 ' 〃ヾ、 ¨t―i}― 、
:::::::::::::/:::::::::::: / :::::::::::::::::::::: /:厶イフ:::::/::::://::::,イ:::::::::.|`>―‐ {i i} \|| く_
|:::i:::: /:::::::::::: / :::::::::::::::::::::: /:/ ´ / :::/ /:::::/.|:: / :/ || 《,_______ }
|:::|: /:::::〃⌒Y:::::::::::::::::::::::/:/ ,/ メ、 /:::::/ }..'/,/ || /⌒ヽ ̄ ̄ ̄ ̄}}ーt=== 、
|:::|/:::::/:| ヽ|:::::::::::::::::::::/: i! 、 `メ、,/ / ´ イ ,.イ || j ヽ⌒ヽ 〃、 .|〃
|:::|:::::/:: | { .|::::::::::::::::::,:::::::|! `ミミ、 |l/ 「 /¨¨¨ 人. {{ Y´,彳
. Ⅴ:::/::/:ヘ ` |:::::::::::::::: i:::::::| `ヽ .ノ | ,/ | `リ .|〃 |
|::/::/:::::::`::ー{:::::::::::::::: |:::::::| //// 「 ̄ ハ } / 从 \ .| 、从
|::::::|::::: /::::::::| :::::::::::::: |:::::::| j ヒッ Y / / ヽ 、 \ ミ=‐
/ ::: |::::/::::::::: | :::::::::::::: |:::::::| / /// ` }|/ / イ| >―≧=-
. /:::::::::|:::i :::::::: ∧ :::::::::::: |:::::::|:、 〉 ー‐=彡イ / | |` 、 ,ハ
/:::/::::::|:::|:::::::::::i ∨::::::::: |:::::::|:::.\ | ノ / ハ、 | ∨ {\リ
. /:::/::::::: |:::|:::::::::::|ヽ ∨::::::: l:::::::|::::::::::.. 、 /| / ,//`ヽ\ |. ∨ } \
/:::/ :::::::: |:::|:::::::: ノ .∨ ::: l::::: }!ーァ……ー―一 / イ´_} ノ }i | ト、 У ハ, ≧=-
. /:::/:::::::/ ̄ ̄ ̄`ヽ. ∨::::|::: ノ∨ ヽ::::::::::::::::∧、 丶 / / ー一 `ミ |l |:! 人 | \ |\ }
/:::/:: / \ ∨||::::::::∧ マ ::::ヽ ::∧\ ¨7 / `ミ| 从 \. | ル' ノイ
. /:::/:::,:′ \Vl|:::::i::: ∧ マ :::::l ::::∧__}___ //  ̄ ¨Y レ' ヽ } |
{: // }__|:::::|:::::::::} マ::::| ::::::::} ]/ 《=====≠" }}.\ | 、リ
|/〈 /;;; |:::::|:::::::::l、 | :::|::::::::::| ヘ. 〉 リ \! 乂
|:::∧ ,;;;;;;;;;|:::::|:::::::::|;;;、 | :::|::::::::::| l! >ー―< ====≠'" { ノ
またまたご冗談を
1億2000万人がお前に期待してるんだぞ
おいおい頼むよ
ここはベタにさやかさんに相談だろ
ここを乗り越えればお前は人間として一皮剥けるんだ
さあ
ほらほら
あきらめないで
生きるのを諦めるな!
頑張れよマジで
あきらめたらそこで人生終了ですよ
ほれ
ほむっふるほむっふる
今日はほむまどスレがいっぱいある
そのなかでもこのスレに期待してんだぜー
翌朝
―学校―
ほむら「まどか…」
まどか「あ、ほむらちゃん…」
ほむまど「あ、あのね」
ほむまど「あっ」
ほむら「ま、まどかからどうぞ」
まどか「ほ、ほむらちゃんこそ先に」
的な
ほむまどで書きたいSSがあるんですが
誰か代理頼めますか
>>46
ここに書いちゃいなよ!
どんなの?
あ、俺も代理で頼みたい…
たてられるぜ
あー、フラストレーション湧いてきたわ
続き読んでもいい?結構有名な読み手なんだが
>>47
推理物です
『さやか「待て~!ほむパ~ン!」』で建てるつもりでした
水遁喰らってて駄目でした
じゃたてる
さやほむかとおもた
つかルパンか
>>52
お願いします
さやか「待て~!ほむパ~ン!」
ほらよ
宙を飛んでるほむらのパンツ追っかけてるさやかが思い浮かんだ
>>55
ありがとうございます
スレ汚ししてしまい、申し訳ありませんでした
>>57
ガンバッテ
おとさん
おかさん
おにーさん
おねーさん
おじさん
おばさん
おNEETたん
>>65
新しすぎワロタ
この日を乗り切らねばならぬ
ほむ
ほみゃあ
ついに人々が皆正直者になる日を迎えてしまったようだな
エイプリルフールって午前中までらしいぜ
こまけえこたあいいんだお
ここが新たなまどほむホームでござるか
んじゃ即席でまどほむ書くかね、明け方コースでまったりと
どうぞどうぞ
どうぞ!
ほれほれ
ウェヒヒヒ
まどっち
ts
「だめ、逃げないで」
服の隙間から指を這わせ、くすぐるように撫でていく。
身をよじらせるほむらちゃんは、空き教室の壁にもたれかかっていて、
その下半身は私が覆いかぶさるようにホールドしていて、身動きがしにくい姿勢になっていた。
情けなく床に手をついて、切なそうにこちらを見るほむらちゃんには、
普段教室で見ている凛々しさはなかった。
身体を重ねたくて、私はその華奢な身体にすり寄った。
身長差のせいで目の前にあるのはほむらちゃんの肩。
首筋に唇を当ててみる。
「んっ……」
小さく息を漏らして、身体を揺らすほむらちゃん。
襟元から覗く鎖骨の曲線を指でなぞる。
また高いトーンの息を漏らす。
「まどか、いじめないで……」
えへへ、ほんの少しいたずらしただけなのにな。
すっかり乱れた長い黒髪をかき上げて、柔らかく笑う。
私はそれに応えて、照れ隠しの笑いをして、また身体を重ねた。
なんかキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
ほむっふるほむっふる
文武両道、頼れる優等生。
口数が少なくて怖いときもあるけど、面倒見が良くてしっかりしてる。
暁美ほむらはそんな人だった。
私は得意な科目はないし、運動も得意とは言えない。
取り立てて特技があるとも言えないし、人望のある性格をしているとも思えない。
私とほむらちゃんは正反対の存在だった。
それは突然だった。
ほむらちゃんが転校した当日、私が一人で委員の仕事を済ませていたときに彼女は現れて、
何の予告もなく、私は告白を受けた。
教室で見たほむらちゃんは、やや冷たくも感じるほどの無表情で、それを崩すことはなかった。
そういう委員長タイプの人なのかなと思っていたけど、
このときのほむらちゃんはどこにでもいる女の子らしい表情をコロコロと浮かべていて、
どことない安心感を抱いた。
夕日よりも頬を赤く染めて、思いの丈を告げるとほむらちゃんは返事を待たずに走りだした。
次の日、教室で会ったほむらちゃんは他の人にするのと同じように私に挨拶をするだけで、
期待していた話の続きや、進展を匂わせるアプローチは放課後になるまで訪れなかった。
放課後、やはり一人で委員の仕事を処理しているときにほむらちゃんは現れた。
昨日よりは冷静なのか、その表情は教室のときとあまり違いはなかったと思う。
ほむらちゃんは、返事はいつでもいいから、気持ち悪かったらそう言ってくれていいから、困らせてごめんね。とだけ告げて、
また昨日と同じように立ち去ろうとした。
女の子同士の恋愛なんて考えた事もなかったし、そうでなくても恋愛なんて私にはまだもったいないものだと考えてた。
けど、ほむらちゃんが私に見せる姿は、まるで漫画に出てくる気弱な女の子のようで、
私は自然と呼び止めて、友達から始めようと、そう答えた。
なんか良い腐陰気
保守なんだよ
はよう!
ほむらちゃんは器用な人。
友達になって、初めての印象はこれだった。
教室では口数が少なくて、事務的に物事をこなせるほむらちゃんで、
私の前ではいじらしくて、整った大人らしい顔とは似つかわないほど可愛らしい。
どっちが本当のほむらちゃんなのかは、今でも自信がないことがある。
けど怖い人ではないなと、心を許し始めたのはこの頃だ。
ほむらちゃんの可愛さというのは、言葉では説明しにくいけど。
一緒に帰りたいのに約束をとりつけるのはできなくて、だから私が帰るまでずっと待ってて、
二人で下校しているときも、初めは声には出さなくても顔が喜んでるんだけど、
すぐに言葉につまって、困ってるような顔でチラチラと私を見てくる。
そんな小動物みたいな可愛さ。
普段はとても器用なんだけど、自分のことは不器用。
そういう人だった。
私が友達と会話しているときも、気が引けるのか緊張するのか、それとも人見知りなのか。
ほむらちゃんの方から混ざってくることはあまりなかった。
私がおいでおいでと誘うとよそよそしくやってくる。
自分というものを積極的に出せない一面もある人だ。
逆にそういうのはあまり気にしない私は、クラスで距離を置かれがちなほむらちゃんを溶けこませようと思って、
私のグループに誘ってみたりとお節介をしてみた。
これは今でも続けている。
ほむらちゃんが転校してから数ヶ月が過ぎて、私達は友達の線をいつまでも超えることができずにいる。
けど、私もほむらちゃんも少しずつ、ゆっくりと互いを求めていて、
たまにこうして、触れ合って好意を確認しあっている。
いいね
わっほーわっほー
ベルギーワッホー
夕日がだんだんと暗がりを作り始めていた。
影になっているほむらちゃんの顔はもうよく見えない。
「まどか……」
風が吹けば消えそうな声に、なぁに、と小さく応えると、
汗で湿ったほむらちゃんの手が私の頬を撫でていた。
温かい。
細く綺麗な指が私のあごを引く。
ほむらちゃんを見上げる姿勢になった視線の先には、
リードしたはいいけれど、このままキスしてしまうの……?
と不安げな顔。
もう、しょうがないなぁ。
ほむらちゃんを抱いていた両手でそっと引き寄せて、小鳥のように唇を合わせた。
それはほんの一瞬。
だけど、わわわーと慌てるほむらちゃんの顔はしばらく続いてて、私はまた愛おしくなって、
暗がりが侵食する空き教室の中で、その身体に顔をすり寄せた。
「ねえ、聞いてもいいかな」
先に言葉を発したのは私だ。
ほむらちゃんの胸元に埋めていた顔を上げる。
もう顔の輪郭くらいしかつかめなくなっている。
私の顔はまだ夕日が指しているようだ。 頭を撫でていたほむらちゃんの手は、迷うことなく私の後ろ髪へと移動している。
いい
「どうして私が好きなの……?」
なるべく優しく言おうとした。
けど、もしかしたら不安そうに聞こえたかも。
私は言葉にしてから慌てて両腕に力をいれて、ぎゅっと抱き直した。
「……一目、惚れ」
少しの間のあと、言葉を探すようにほむらちゃんは言った。
本当はもっと聞きたかったんだけど、気まずそうなほむらちゃんの声を聞くと、
いじめているようで可哀想なのと、まだそこまで知るのは怖い気持ちもあって、
この話は沈黙で終わりの合図をした。
けど。
「…………まどかのことは、転校するまえから知ってたから」
その声は少しだけ教室にいるときのほむらちゃんらしさを感じた。
「それって、もともとこの町に住んでたとか?」
「……うん」
会話はそこで途切れた。
きっと小学校のときのクラスメートだったのかも知れないなと、
勝手に想像したけど、ほむらちゃんはそれ以上を語ろうとはしなかったし、
私も本当のことを聞いてしまうのはやっぱり怖くて、
時計を見れば下校時間を過ぎようとしていたし、それを理由に今日は解散することとなった。
いいよいいよ
はよ
二人のときの私達は、どちらともなく手を繋いで、歩くペースは自然と合うし、
寄り道もどちらかがわがままをいったり、過度に遠慮することもなく、順番にいきたいところを回っていた。
思い返すと私が合わせてもらっている場面が多いけど、気の合う仲なんだなと少し自慢気だった。
さっきみたいに触れ合うときは、やっぱりほむらちゃんはまだ消極的で、
ほむらちゃんの方からそれとなく誘うんだけど、最終的に先導するのは私だったりする。
恥ずかしいとは思うけど、ほむらちゃんが私を好きなら、これはおかしなことじゃないし、私は嫌とは思っていない。
そういうところもほむらちゃんらしくて好きだったし、
普段は助けてもらってるけど、二人のときは立場が変わるっていうのも仲良さそうで好きだった。
お風呂からあがると、本棚から小学校時代のアルバムを取り出した。
今日のことが気になっていた。
まだ真新しい表紙をめくって、ずらっと並んだ顔達を一つ一つ見比べていく。
一年のところから最後の集合写真までに目を通す間、
懐かしい思い出達を見つけては小学生の頃に思いを馳せる。
結局、アルバムの中にも、記憶の中にもほむらちゃんの姿はなかった。
私はもう深く調べる気はなかった。
転校初日に告白されるというものがおかしな話だった。
きっとそれとなく言い難い理由があったり、あるいは私が思い出せないほど古い付き合いなのかも知れない。
どちらにせよ、ほむらちゃんは優しくて思いやりのある人だったし、私達の関係は順調だったから、
ほむらちゃんが言う気になるまで、私から詮索するのはやめよう。
期待
地の文ありでここまで読ませられるのは久々だ
ほしゅ
休日。
天気はよく、風も気にならない。
花粉がいつもより多く飛んでいるけど、私もほむらちゃんも花粉症ではないから大丈夫。
私達はデートに来ていた。
女の子同士をデートと言うのかは怪しいところだけど、
その日の私は小学六年生のときの発表会に買ってもらった上品なブラウスに、余所行きのときにしか出さないフリルのスカートでオシャレしていたし。
ほむらちゃんだって、ゴシックなワンピースにつま先の丸い靴を履いて、二人とも着飾っていた。
「まどかに誘ってもらうの、何度目かな……」
ほむらちゃんはいつもそう言っては嬉しそうに笑っていた。
私も、ほむらちゃんの弱いところはよく知っているから、休日は迷惑にならないくらいに誘っている。
実はこうして遊ぶのも珍しいことではない。
先週は私の思いつきで隣町のプラネタリウムに行ったし、その前はほむらちゃんの希望でアンティークショップを見て回った。
そんな私達だから、もう近場のデートスポットはおおよそ踏破していて、
ついに今日は行く宛もなくのんびりと遊ぶことが目的となってしまっている。
私は当然のように手を繋いで歩いた。
ほむらちゃんとの身長差はほんの少しだけど、並んでみると私の目元にほむらちゃんの口が来てしまうくらいは離れている。
お互いの容姿からいっても甘える役は私に見えるのだろう。
けど本当に甘えてるのはほむらちゃん、私は柄にも無くリードしてあげるのだ。
けっこう楽しい。
ひとまずの行き先をショッピングモールに決めて、駅前をのんびりと歩く。
ふとほむらちゃんのトートバックに目がいき、そこで折り畳み傘を発見した。
今日の天気はずっと晴れだったはずだけど、こういうさり気ない気遣いがほむらちゃんらしかった。
台本形式に慣れきってたけど
こういうのもいいな
明日、仕事だけど気になって寝れねぇ
最近開いたばかりのショッピングモールはこの町には似合わない規模のもので、
広い駐車場、子供が遊べる広場、イベント用の吹き抜けスペース、飲食店が並ぶレストラン街など、
どんな客層にも合いそうなスペックをしていた。
丁度お昼過ぎだったので、私が好きなデザートレストランに入ることになった。
屋外に設置されたレストラン街へ向かっていると、先程まで照っていた太陽が急に遮られ、
どこからともなく薄暗い雲がふつふつと湧き出ていた。
「わ、雨ふりそう、はやく行こ」
ほむらちゃんを連れて足早にレストランに入る。
禁煙席に案内され、お冷とおしぼりが配られたときには外は通り雨にやられていた。
「あぶなかったぁー」
「傘、もってきてるから平気よ」
にへらと笑う私に、トートバッグから先ほど目についた折り畳み傘を出して見せるほむらちゃん。
しっかりしてて頼れるほむらちゃんと私は、なんだか上手い具合に支えあっているように見えて、少し嬉しかった。
しばらくしてテーブルにチョコバナナパフェと抹茶パフェが並んだ。
私もほむらちゃんもおなかが空いたら甘いものを食べる派だった。
二つのパフェはその証拠。
私はあつあつのホットケーキにバニラアイスとチョコチップなんかいいな、と思っていたんだけど、
ほむらちゃんがチョコと抹茶のどちらにしようか、割と真剣な表情で悩んでいたものだから、
一つずつ頼めばいいよ、と私がチョコバナナを受け持つ形になっている。
私のホットケーキは気まぐれみたいなものだから、むしろこうやって半分ずつ分け合えるのも仲良さそうで好きだ。
しえーん
じー。
「ん……っ」
ほむらちゃんは何かにつけて恥ずかしがる。
案の定食べているところを見られるのも恥ずかしいようで、私がいじわるで見つめていると食べにくそうにしてしまう。
「あ、あげないから」
頬を赤くして目を逸らしたほむらちゃんが、不意にそんなことを言ってきた。
どうやら一番上の抹茶アイスだけはとられたくないらしい。
思わず笑ってしまう。
私はスプーンにチョコアイスと生クリームをすくって、ほむらちゃんの方へ。
「あーんして」
「っ……」
やだなぁ。 そんなに反応されたら私が恥ずかしくなっちゃうよ。
「はやく、落ちちゃうよ」
観念してスプーンを口にする。
もじもじと照れるほむらちゃんがいじらしい。
人前でなければ、甘やかしてしまいそうになるくらいだった。
「……まどかも、ほら」
今度は私が抹茶を食べさせられる番らしかった。
ごめんね、ちょっとは恥ずかしいんだけど、あんまり抵抗ないんだ。
差し出された抹茶アイスは、和風なのにクリームの甘さがあって絶妙だった。
ほむかわいい
夜中にニタニタしてまう
レストランを出ると、足元には水たまりができていて、再び顔を出した太陽がそれに反射して眩しかった。
ショッピングモールの中に戻って、順番にそれぞれの行きたいお店を回って、
あれがほしいこれがほしいと言いつつも、財布の中に落胆したりして、半分冷やかしを楽しんだ。
「少し、座らない?」
言ったのはほむらちゃん。
およそ一時間ほどお店巡りをしていて、休憩するには丁度いい頃合いだった。
こういうときに私は調子に乗って遊びまわって、あとあと体調を崩すだめな子だったけど、
ほむらちゃんの機転の良さのおかげで、二人のときは不思議とそういうアクシデントが起こらない。
広場の近くにあるベンチに腰掛ける。
ほむらちゃんも並んで座るんだけど、ちょっと隙間があったから私からすり寄ってあげる。
恥ずかしそうに笑うほむらちゃんが見れて嬉しい。
言葉につまるとぎこちなくなるのは、今でも同じだった。
私はもともと話し上手じゃなかったし、ほむらちゃんはどちらかと言うと言葉がなくても嬉しそうにしてくれるから、
無言のまま二人の体温の交換をするだけで幸せになれる私達だった。
やがてしびれを切らした私は、さっき買ったシュシュをほむらちゃんにつけてみたりして遊び始めた。
「まどかと一緒にいると、楽しい」
言葉の次にそっと抱き寄せられる。
周りの雑音に消え入りそうな声が耳元で響いて、少しだけ積極的なほむらちゃんに私は身を任せた。
「ほむらちゃん……」
用はないけど、名前を呼ぶ。
これが私の甘え方だった。
好きな人の名前を呼んで、呼んで。 好意と存在を確かめて、愛しく思う。
なんだ。 やっぱり、とっくにほむらちゃんを好きになってたんだ……。
顔面の弛みが止まらないね
その日の放課後は委員の仕事もなくて、とくに用事もなかった私は、
ほむらちゃんに付き合って図書室で放課後を過ごすことにしていた。
本を読むとき、ほむらちゃんは眼鏡をかける。
私はその姿を見るたびに、言われもない既視感を抱いていた。
やっぱり古い知り合いなんだろうか。
隣に座るほむらちゃんを見る。
視線に気づいて慌てる仕草が可愛かった。
「ねえ、転校してくる前はどこに住んでたの?」
読書を一段落しているほむらちゃんになんとなしに疑問をなげた。
私は他愛のない世間話くらいにしか考えていなかったけど、ほむらちゃんは表情を変えずにしばらく悩んで、
「今と同じ家」
とだけ、ぶつ切りに答えた。
私は続ける。
「もしかして、小さい頃に私と会ってた……のかな」
その返事は返ってこなかった。
そんなところ、とはぐらかすほむらちゃんの目から、かすかに拒絶の意が読み取れたし、
以前にも教えてもらえなかったのだから、触れられたくない記憶があったりするんだろう。
けど、私の疑問はそれほど時間をかけずに解消されることになる。
支援
ホムホシュ!‼
『そろそろ帰りましょ、教室にプリント取りに行くの忘れないでね』
うん、とあっけらかんに返した私は、言われた通りに教室で宿題のプリントを鞄にしまったところで疑問に思った。
私がプリントを机に入れっぱなしにしていたのを、どうして知っていたのだろう。
今までの記憶の中で積み重なっていた疑問達が重なり合っていくのがわかる。
ほむらちゃんは、知らないはずの事をたくさん知っている。
私の家の場所。 私の家族。 私の誕生日。 私が家を出る時間。
もっと、もっとある。
私の趣味。 私が好きな食べ物。 私がされると嬉しいこと……。
そして何より、私は何も説明していなかったのに、
『私が委員である事をはじめから”わかっていた”』
記憶の隅に追いやっていた疑問と矛盾の正体が途端に見え隠れしだし、私の胸は大きく跳ねた。
私は、何か大切なことを忘れている。
全身から汗がふきでて、制服が湿っていく。
何かとても大切なことがあって、やっと思い出せそうなのに、
なのに、その記憶がない。
思い出せないんじゃなくて、そのキッカケになっている違和感みたいなものも、感じるだけで見つからない。
「ほむらちゃんなら……何か知ってる」
この時ばかりは自分の勘が正しかった。
私の独り言を聞くと、教室の外で待っていたのであろうほむらちゃんが私をじっと見ていた。
いや、その目は睨んでいたといった方が近いかも……。
自ほしゅ
「まどか……どこまで気付いたの?」
その声は震えていた。
睨んでるように見えた目は、怯えている目だった。
ほむらちゃんはフラフラと私に向かって歩いて、すがりつくように抱き崩れた。
袖を掴んでる手を掴んで、それから私も同じように床に座って抱きしめた。
原因はわからないけど、こんなほむらちゃんは見たくないから……。
背中をさすると、くすんと泣き声がした。
「ほむらちゃんは知ってるんだよね。 私が知らないこと」
私の言葉に、ほむらちゃんは「なんで気付くの」と繰り返し言い続けた。
涙声は噛み締めるような声にかわり、やがて喉を枯らした声へと変わった。
「ほむらちゃん教えて、私ぜったいにほむらちゃんのこと嫌ったりしないよ」
涙のたまった目元に、優しくキスする。
どうして、こんなに泣いているのだろう。
どうして、気付いたらだめなんだろう。
私はなにに気付いたのだろう。
たくさんの疑問が渦を巻いて、私は思考を手放す。
いまは私の腕の中で泣いてるほむらちゃんを助けてあげたい。
幸い、教室には誰も来ないし、辺りは無人だった。
力任せに抱きしめたり、おでこをくっつけてみたり、色々してみた。
ようやく落ち着きつつあるほむらちゃんは、泣きそうな顔で。
「…………驚かないで聞いて」
とだけ前置きした。
gkr…
「この世界には魔法が存在したの。
私達は全員で五人の魔法少女だった。
私達の使命は最悪の魔女『ワルプルギスの夜』を倒す事だったわ」
「そいつは強くて、私達は何度も負けた。
けど時間を戻す魔法で私だけは何度も戦いを挑んだ。
繰り返される時間の末、『ワルプルギスの夜』は倒されたわ。」
「私ではなく……鹿目まどか、あなたが倒したのよ」
ほむらちゃんは真剣だった。
話の内容はとてもついていけなかった。
ついていけないし、一度に言われても理解がおいつかない。
だけど、話の途中で既視感が私を襲った。
見た事のない記憶がふつふつと湧き上がった。
青い髪の女の子、黄色の髪の先輩、赤い髪の女の子。
そして……ほむらちゃん。
「あなたは魔法少女になった。
けれど、あなたの願いを叶えるには、あなたが世界の一部となって、消えるしか……なかったのよ……」
そんなこと、言われてもわからない……。
だって、だったら、私は一体誰なの……?
「じょ、冗談……だよね?」
「冗談で言うわけないでしょ!
まどか……私が転校する前日のことを思い出せるの?」
また、涙を溢れさせていた。
手放した思考をたぐり寄せながら、ほむらちゃんの涙を拭いてあげた。
ほ・・・む・・・
急展開…
おい寝れないじゃないか
記憶を遡った。
ほむらちゃんが転校する前の記憶。
小学校の記憶はいくらでも出てきた。
けど、中学にあがってから、ほむらちゃんに出会うまでの記憶が私の中にはなかった。
ほんの数カ月前の記憶が、穴が空いたように抜け落ちている。
「う、うそだよ……私は……なんなの?」
私の声は驚くほど震えていた。
ほむらちゃんを抱く腕に力が入る。
こんな時でも、ほむらちゃんと繋がると心が落ち着いた。
「……あなたは、まどかが私のために作ってくれた、もう一人のまどかなのよ」
「私のわがままで生まれてしまった、もう一人のあなたなの……っ!」
喉を潰すように言葉を吐き出して、後は念仏のように、ごめんなさい、と繰り返していた。
私が、作られた、もう一人。
「世界の一部になったまどかは、世界中から自分の記憶を消したの。
けど私だけは消せなかった。
それを知って、苦しんでる私にあなたを送ってくれたの」
自ほしゅ
どうなるのか…
震えていた。
可哀想なくらい、ほむらちゃんは震えていた。
顔はくしゃくしゃになって、目は赤く腫れている。
自己犠牲のようにごめんなさいを繰り返す彼女を、私は撫で続けた。
ほむらちゃんの話は不思議と実感があった。
身に覚えのない話なのに、私の空いた記憶に、まるでパズルのピースのように綺麗にはまり、渦巻いていた矛盾が解消されていくのがわかる。
「……思い出したよ」
僅か、ほんの僅かだけど、私がほむらちゃんとやってきた事。
魔法少女の事、魔女の事、インキュベーターの事。
ほんの少しずつ、断片のように一つずつ記憶が埋まっていった。
長くて、細い髪を撫で付ける。
「ほむらちゃん……あやまらないで」
頭の中に、たくさんの記憶が絵となって巡って、その一つ一つが意味あるものになっていく。
子供のように泣きじゃくる顔を、伝う涙を、唇でぬぐう。
まだ全部じゃないけど、ほむらちゃんのことはたくさん思い出したんだよ?
あの頃は怖いなって思ってたけど、こんなに可愛かったんだね。
もっと早く知ってたら、あの頃から私達は仲良くなれてたのにね。
もし、まだ世界に魔法があるなら。
ほむらちゃんの苦しみを、ほんの少しでも幸せに変える魔法をください。
叶えてよ……。 インキュベーター。
まど
俺の立てた糞スレが神スレになってるじゃねぇか
『もう叶ってるじゃないか。 鹿目まどか』
懐かしい声が響いた。
姿はどこにもなかった。
幻聴?
ううん……。
そっと、おでこにキスをした。
「泣いちゃだめだよ、また会えたんだもん」
目を真っ赤にして、ほむらちゃんは私をじっと見つめていた。
うさぎさんみたいだよ?
えへへ。
「全部思い出したんだ。
ほむらちゃんだけ苦しい思いをさせてごめんね……。
……約束通り、もう一人じゃないよ。
世界中どこにいても、私はほむらちゃんのそばにいるよ。
だって、魔法少女だもん。
ほむらちゃんを幸せにする、魔法少女だよ」
泣いてしまいそうになるのをこらえて、いっぱい笑顔を作った。
窓にうつる私が、一瞬だけ魔法少女の衣装を着ているように見えた。
「これで良かったのかい?」
「うん」
「あれは鹿目まどかであって、君じゃない。
君は暁美ほむらの愛を受けてはいないのに、本当にこれでいいのかい?」
「へへっ。 いいんだよ、これで」
「もう誰も絶望しなくていい……。
ほむらちゃんも、一人で悲しまなくていい」
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今日も、私とほむらちゃんは一緒だ。
ほむらちゃんは今も魔法少女の役目をこなしていて、たまに会えないこともあるけど、
私はそれもわかってあげられる。 だって元魔法少女なんだから。
これからも、ううん。
私達はやっと中学三年生を迎えられるんだ。
ここから始まる。
私達の未来、命をかけて守った、ハッピーエンドのつづき。
もう、魔法少女は絶望しない。
fin
おわたおわた、乗っ取りすみませんした
乙乙
乙でした
まどかとまどかは感覚共有しちゃえばいいんだよ!
乙乙乙
保守ありがとでした
>>1さんすみませんした
リアルおやすみのうたはじまるよー^q^
乙であった
…本当にそれでいいのか女神まどか
乙
まどかどうし意識の共有しちゃえばいいよ!
乙
こういう切ないの大好物よ
乙
素晴らしかった
乙!良かった
次はスレタイのすれ違いまどほむの続きも読みたいな…
誰か…!!
今から読む
追い付いた素晴らしい乙
ハッピーエンドではあるけど切ない
まど神も何か報われるといいな
おつ!
つまんね、まじウンコだわ
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