誰か、鈴で頼む
俺がいくぞ? いいのか?
>>4
出撃許可でました!
一夏「鈴っ、お前はっ、いつもっ!」ペシンペシンッ
鈴「ひっ、やっ、やめっ!」
一夏「酢豚ばっかりっ、作ってきやがってっ!」ペシンペシンッッ
鈴「ぅっ、ぁあっ、ああっ、いやぁっ!」
一夏「どうせ俺のこと嫌いなんだろお前っ! だからあんな嫌がらせをッ!」ペシンペシンッ!
鈴「ち、ちがっ、ちがうわよぉっ!」
一夏「何が“違う”だッ!! 毎日酢豚ばっかり食わされる俺の気持ちにもなってみやがれぇぇ!!」ペシンッペシンッ!!
鈴「わかっ、分かったから! わかっらから、こんにゃくで叩かないで! ぬるぬるするぅ!」
一夏「俺の苦しみはこんなものではない!」
鈴「いやぁ!やめて!こんにゃくで叩かないで!」
一夏「黙れ!!」
…………鈴自室…………
鈴「――――あたしは一夏のことが好き」
鈴「この気持ちに偽りはない」
鈴「だから喜んでもらえると思って酢豚も毎日作って持っていってあげてる」
鈴「……でも、あいつはそれが迷惑だって言ってた」
鈴「…………」
鈴「一夏を好きなのはなにもあたしだけじゃない」
鈴「箒に、セシリア、シャルロットにラウラ、……もしかしたらあの簪って娘も」
鈴「…………」
鈴「…………あたし、勝てる自信がないよぉ」ションボリ
鈴「……はっ!」
鈴「こんな弱気じゃ駄目だ!」
鈴「あたしは一夏が好き! その気持ちは誰にだって負けないっ!」
鈴「なら!!」
鈴「あたしは一夏の理想の女になって見せる…………ッ!」
~鳳鈴音理想化計画 始動~
…………次の日、放課後…………
鈴「一夏!」
一夏「な、なんだよ突然一組に来て」
一夏(もしかして鈴のやつ昨日こんにゃくで叩いたこと怒ってる……?)
一夏「なあ、鈴? ひょっとしてお前昨日のこと怒ってるのか?」
鈴「昨日のこと?」
一夏「ほら、こんにゃくで……」
鈴「ああ、いいのよそんなことは」
一夏(あれ、怒ってない?)
鈴「それよりも、あたし決めたの!」
一夏「決めた……って何をだ?」
鈴「あたしは一夏の理想の女になるっ!」
一夏「」
鈴「だから……一夏!」
鈴「あたしはこれからあんたの言ったことを言われた通りに実行する!」
鈴「そして一夏の理想の女になる!!」メラメラ
一夏「」
鈴「――――というわけで、一夏。あんた今なんかあたしにして欲しいことない?」
一夏「と、突然言われてもな……すぐには思いつかねえよ……」
鈴「でもなんか一つぐらいはあるでしょ!? 何でも言ってみなさいよ!」
一夏「…………そ、それなら」
鈴「そ、それなら?」ドキドキ
一夏「これからISの訓練に付き合ってもらおうかなぁ……なんて」
鈴「…………へ? それだけ?」
一夏「あ、ああ、思いつかねえし」
鈴(もしかしたらエッチなこと要求されるかもって期待……じゃない、覚悟してたけど……)
鈴(そういえば一夏は一夏だった。エッチなことなんて要求するわけがない)
鈴「はぁ…………いいわよ」
一夏「いい、のか?」
鈴「言うこと聞くって言ったしね。いいわよ、ISの訓練? 付き合ってあげる」
一夏「本当か、サンキュー! 同じパワータイプだからさ、鈴との練習はためになるんだよ!」
鈴(……け、結構こういうのもいい気分ね…………)
シャル「……………………」
…………訓練中…………
鈴「一夏ぁ、遅いッ!」
一夏「く、クソっ!」
鈴「そんなんじゃ…………こうよ!!」
一夏「!? ……うぉわあっ!?」
鈴「まだまだぁ!」
一夏(容赦なさすぎるううぅぅぅぅ!!)
………………
…………
……
鈴(やってしまった……っ!)
鈴(思わず普段の調子で一夏をぼこぼこにしてしまった……!)
鈴(あたしはただ一夏に振り向いてもらいたいだけなのに……)
鈴(こんなんじゃ乱暴な女だって思われて嫌われちゃう……ッ!)
一夏「鈴」
鈴「!! ……一夏」
一夏「ありがとうな、ISの訓練をいきなり手伝ってもらったりして」
鈴「べ、べつにお礼なんて……。そ、そんなことより!」
鈴「あんた、あたしのこと怒ってないの?」
一夏「……? 怒るって何にだよ?」
鈴「あたし、あんたのことぼこぼこにして」
一夏「ああ、そんなの別に怒るようなことじゃねえだろ。 訓練なんだからさ、本気で来てくれないとかえって困るし」
鈴(よかった…………! 一夏は怒ってない!)
一夏「だからありがとうな、鈴」
鈴「べ、別にあんたのためにやったわけじゃ――」
一夏「嘘言え。“何でも言うとおりにする”って言うから手伝ってもらったわけだし」
一夏「気遣ってくれたんだろ? 鈴は」
鈴「う…………」カァアァァッ
鈴「そ、そんなことより! あんた他にあたしにして欲しいこととかないの!?」
一夏「ってそれまだ続いてたのかよ!! …………気持ちはうれしいけど別にこれといってはないかなぁ」
鈴「きちんと考えてよ! 何でも言うこと聞くんだから!」
一夏「……む。それなら――――」
一夏「>>+3」
一夏「こんにゃくで叩かせて」
鈴「えっ」
一夏「……だめ、か?」
鈴「そんな、あたしなんか悪いことした!?」
一夏「いや別にそういうわけじゃないんだが」
鈴「だったらどうして! ……昨日はきちんと理由があったけど、今日はないじゃない!」
一夏「いや、鈴が“なんでも”って言うから……」
一夏「こんにゃくで人を叩くのって結構気持ちいいし」
鈴「!?」
一夏「だからさ、駄目か?」
鈴「いくら好きだからって……それはさすがにないでしょ……」
鈴「こんにゃくで人を叩くのが快感なんて、明らかにおかしくない?」
鈴「第一、食べ物は大切に――――」
一夏「お前に何が分かるッ!?」
鈴「!?」ビクッ
一夏「こんにゃくで人を叩く…………ああ、なんと甘美な響きか!」
一夏「ぺしん、ぺしんと音が響く中……」
一夏「終わらないぬるぬる地獄に悲鳴が上がる……」
一夏「そして、宴が終わるとき……」
一夏「そこはこんにゃくの楽園と化しているんだ」
一夏「なんの不安も、不幸もない世界」
一夏「みんなが笑顔、みんなが幸せな楽園が…………っ!!」
一夏「分かるか!? こんにゃくは正義なんだよ! こんにゃくは芸術なんだよ! こんにゃくは漢の浪漫なんだよ!」
一夏「それの…………っ、邪魔をするなぁああぁぁぁぁあ!!」
鈴「」
一夏「あ、もちろん使うこんにゃくは刺身こんにゃくだ」
鈴「…………はぁ、分かったわよ。叩けば? こんにゃくで」
一夏「おお分かってくれたか!」
鈴(……一夏が変態だってことはね)
鈴「でもこんにゃくなんてあたし持ってないわよ。どうするの?」
一夏「ああ、大丈夫だ。俺が持ってるから」
鈴「……!?」
鈴(懐からこんにゃくを取り出した!? あれはまさかMyこんにゃく!?)
一夏「へへへ……それじゃあイクぜ!」
鈴「う、うわあぁぁぁああ!!」
一夏「へっへっへ」ペシン
鈴「きゃっ」
一夏「へっへっへ」ペシンペシン
鈴「あっ、ちょっ」
一夏「へっへっへ」ペシンペシンペシン
鈴「やっ、やっぱりやめっ!?」
一夏「へっへっへ」ペペペペペシンッ ペペペペペシンッ
鈴「ひゃっ、首筋に入れないでぇっ!」
一夏「へっへっへ」ペペッペッペシンシンペペシンシン
鈴「んやっ!? ちょ、あんた今どこ触って――――」
一夏「へっへっへ」パパパパパパパパパパパパパパパペシンッ
鈴「やっ、んあぁっ、や、ぁあっ」
一夏「へっへっへ」パペパペシンパペパペシンパパパペペペシンペシン
鈴「うぅ…………」
鈴(……もうやだっ、もうやだぁぁっ!)
鈴(すごく体がぬるぬるするし、一夏も何か変)
鈴(こんなのってないよ…………)
一夏「へっへ……」ペシンペ……
鈴「…………?」
鈴(止まった……?)
一夏「…………」
鈴「…………」
一夏「…………うっ」ドピュッ ビュクルッ ドピュピュッ
鈴「…………」
一夏「ふぅ…………」
鈴「…………」
一夏「もういいぞ、鈴」
鈴(何か急に元の一夏に戻った……?)
鈴「も、もう終わりなの?」
一夏「ああ、終わりだ。ありがとうな、鈴。我が儘に付き合ってくれて」
鈴「れ、礼には及ばないわよ。なにせ“何でも言うこと聞く”んだし」
一夏「いや、それでもありがとうな」
鈴「…………////」
鈴(命令の内容はめちゃくちゃだったけど、やっぱり一夏に感謝されるのは悪い気分じゃないわね……)
鈴「いいわよ、別に。……他になにかして欲しいことはないの?」
一夏「…………いや、もう今日はいいよ。すっきりしたし」
鈴「……すっきり? まぁいいわ。じゃあ次はまた明日ねっ!」
一夏「おう」
鈴(こうしてあたしの「鳳鈴音理想化計画」の初日は終わりを告げた)
鈴(……いろいろあったけど、なんだかんだで結構いい滑り出しになったと思う)
鈴(これを続けていけば、きっと一夏もあたしの魅力に気が付くはず)
鈴(…………絶対に、一夏に振り向いてもらう!)
…………次の日の朝…………
鈴(ラッキー! 朝食前に一夏を発見できた!)
鈴「おはよっ、一夏っ!」
一夏「うぉっ!? 鈴か、おはよう」
鈴「早速だけど、あんた何かして欲しいことないの?」
一夏「それまだ続いてたのかよ…………」
鈴「当たり前よ!」
一夏「そうだなぁ……」
一夏「+3」
一夏「こんにゃく料理を作れ」
鈴「……は?」
一夏「いやだから、こんにゃくで料理を作れって言ってんだよ」
鈴「こんにゃくで?」
一夏「ああ、丁度朝飯前だしさ」
一夏「せっかくだから手料理を食べたいなぁ、と」
鈴「わ、分かったわ…………」
鈴(でもそれにしてもコイツどれだけこんにゃく好きなのよ……)
鈴「……あっ」
一夏「? どうした、鈴」
鈴「酢豚にこんにゃくって合うのかしら…………?」
一夏「酢豚以外のものを作れよっ!」
…………一夏の部屋…………
鈴(って、一夏の部屋まで来ちゃったけれど、何作ればいいんだろ……)
鈴(一夏に酢豚以外のものを作れって言われてるし……)
鈴(あたし中華料理と簡単な日本料理しか作れないし……)
鈴(魔芋焼老鴨っていう鴨肉を使った料理はあるけれど、肝心の鴨肉がないし)
一夏「マーダー?」
鈴(でも一夏はもう待ちくたびれてる……)
鈴(それにあまり遅れすぎると授業にも遅れちゃうし……)
鈴(そうだ! >>+3)
鈴(そうだ! みそこんにゃくなら……!)
鈴(簡単に出来るし、こんにゃくだし、おいしいし、こんにゃくだし!)
鈴(それに刺身こんにゃくとみそとのハーモニーは最高!)
鈴(口の中に広がる風味……っ!)
鈴(濃厚なみその香り……っ!!)
鈴(なのに味わいはさっぱり……!!!)
鈴(朝食べても重くない……!!!!)
鈴(完璧……、完璧だわこの作戦……!!)
鈴(みそこんにゃくを思いついた自分が恐ろしい)
鈴「よし、張り切って作るわよ!」
………………
…………
……
鈴「はい、出来たわよ……///」
一夏「おおっ、これはみそこんにゃく! ……いただきます」
一夏「ああ、さっぱりしたこの感じがたまらないね!」
鈴「お、おいしい?」
一夏「もちろんだ!」
鈴「そ、そう。よかった……」
一夏「……ところでさ、鈴」
鈴「ん? 何よ?」
一夏「他のものはどうしたんだ? ご飯とか、味噌汁とか」
鈴「…………あ」
鈴「……………………」
一夏「……………………」
鈴「……………………」
一夏「もしかして、ない……のか?」
鈴「う……。じ、実は……これしか作ってなくて」
一夏(マジか……。でも、もうそろそろ教室向かわねえとやべえし)
一夏(最悪、俺はこんにゃくさえあれば何とかなるけど)
一夏(……でも、鈴はそうはいかない。この様子から見て鈴は自分の分の料理なんて作ってないだろうし……)
鈴「あ、あのっ、ご、ごめんね一夏? つい忘れちゃって」
一夏「……鈴」
鈴「な、何っ!?」
一夏「ちょっとこっち来い」
鈴「…………!」コクリ
鈴(ああ、やっぱり一夏怒ってる……!?)
一夏「目、つむって」
鈴(逆らえない……)
一夏「口を開いて」
鈴(一体何を――――)
スッ、パクっ
鈴「!?」
鈴(こ、これは……)モグモグ
鈴(みそこんにゃく!?)モグモグ
一夏「……おいしいだろ、こんにゃくって」
一夏「せかっくなんだから一緒に食おうぜ。鈴も腹減ってるだろ?」
鈴(一夏…………っ)ゴクン
鈴「…………うんっ」
…………授業(1組2組合同のIS実習)…………
一夏「ふぅ、次は実習か……」
鈴「一夏っ」
一夏「鈴、どうした?」
鈴「次合同授業でしょ? なんかないの?」
一夏「なんか…………って、“何でも言うこと聞く”ってやつか?」
鈴「そうそうそれそれ♪」
一夏「いや、でももうすぐ授業始まるぜ?」
鈴「いいからいいから♪」
鈴(さっきは一夏に優しくされたし、あーんもしてもらったし、今のあたしは今までになく絶好調!)
鈴(何でも言うこと聞いて見せる!)
一夏「じゃあ……>>+3」
一夏「せっかくだから……」
鈴「うんっ、うんっ」
一夏「せっかくだから……」
鈴「……なんで二回も言うのよ」
一夏「いや特に意味は無いんだが……」
鈴「で? あたしに何をして欲しいの?」
一夏「ああそうそう、リモバイ装着して授業を受けてくれ」
鈴「……?」
一夏「聞こえなかったか? リモバイ装着して授業受けろって言ったんだ」
鈴「…………りも、ばい?」
一夏「そうだよ、リモバイ。……これのことだ」サッ
鈴「!?」
鈴(何よ……これ…………)
一夏「まあ、俗に言うバイブってやつだな」
鈴「ば、ばっ、バイブぅぅ!?」
一夏「おう」
鈴(ば、ばばばバイブってアソコに入れる……///////)
一夏「大丈夫だよ、これは浅いタイプのものだから処女膜を傷付ける事も無い」
一夏「これをつけて授業を受ける。……簡単だろう?」
鈴(いやだ……! いやだ……! 絶ッ対にいやだ…………っ!)
鈴(……でも、もし断ったら今までの苦労は全部パァ?)
鈴(それもいやだ! ううん、そっちの方がいやだ!!)
鈴「一夏っ! あたしそれ付けるわ!!」
一夏「!?」
一夏(ままままままさか本当に付けるなんて……)
一夏(さすがにこれは断ると思ったのに…………)
一夏(一体何が鈴をここまでさせるというんだ!?)
鈴「じゃ、じゃあ、付けに行くからあたしはこれで……////」
一夏「駄目だッ!」
鈴「!?」ビクッ
一夏「付けに行くから、だって?」
一夏「そんなのいくらでも誤魔化せてしまうじゃないか!」
一夏「あの娘は本当にバイブをつけているのか!?」
一夏「それともつけていないのか!?」
一夏「時折はためくスカートの中身に目を凝らし、パンツの中央が盛り上がっていないか確認する!!」
一夏「ああ、いま一瞬だけ見えたッ!!」
一夏「でもつけているのかつけていないのか……」
一夏「はっきりとは分からない!!」
一夏「恥ずかしそうにしているあの表情はバイブによるものか!? それとも他の何かが原因なのか!?」
一夏「分からない! 分からない! 分からないからこそ、そ そ ら れ る !!」
鈴「」
一夏「ふーっ、ふーっ……」
鈴「あ、一夏、はい水」
一夏「ああ、ありがとう」ゴキュゴキュ
一夏「…………でもさ、違うんだよ」
鈴「……違う?」
一夏「今この場合においては鈴が確実にバイブをつけているって分からなきゃ意味が無いんだよ!」
一夏「俺は鈴にリモバイを装着して欲しいと思ったからッ!!」
鈴「な、ならどうしろって言うのよ」
一夏「ここで付けてくれ」
鈴「」
………………
…………
……
鈴(そうしてあたしは一夏の目の前でリモバイを付けた)
鈴(大事なところもばっちり見られてしまった……////)
鈴(それに、結局あたしがうまく入れることが出来なくて授業に遅れてしまった)
鈴(最悪…………)
鈴(しかも、さっきからぶるぶる震えてるのが変な感じでうまく歩けない)
鈴(どうしてこうなったんだろう……)
千冬「鳳!」
鈴「ひゃいっ!」
千冬「集中しろ、馬鹿者!」
鈴(うぅ……)
千冬「ふむ、そうだな…………」
千冬「今日は遅れてきた織斑、鳳に模擬戦をおこなってもらおうか」
鈴「えぇぇえっ!?」
千冬「なんだ? 不服か?」
鈴「いえっ! そんなことは!」
鈴(そんなことは無いけれど、こんなリモバイ付けた状態で模擬戦だなんて……)
鈴「うぅ…………」
千冬「早くしろ。……織斑はもう行ったぞ」
鈴(あたしを置いて先に飛んでいってしまった一夏が恨めしい……)
鈴(あたしも行かないと……)
ヴヴヴヴヴ……
鈴「ひゃっ!?」
鈴(も、もうっ! 甲龍!)
鈴「一夏ぁっ!」プライベートチャネルッッ!
一夏「お、来た」
鈴「“お、来た”じゃないわよぉぉ! あたしがどれだけ……」
一夏「まあまあ。それより模擬戦始めないと」
鈴「うっ……、分かったわよ」
一夏「じゃあ…………いくぞッ!」
鈴「望むところ――――」
ヴヴヴヴ……
鈴「ひゃいんっ!!」
鈴(な、なんでこのリモバイリズム一定じゃないのよ……)
一夏「隙ありっ!!」
鈴「!?」
一夏「零落…………白夜ッ!!」
鈴「そんな真っ直ぐの攻撃当たるわけが――――」
――ヴヴヴッ!!
鈴「ひぃぅいんっ!? ――――しまった!」
一夏「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉおおおおおおお!!!!!」サクッ
鈴「きゃああぁぁっ!!」プッシィィィイッ
鈴(あはは……、何なんだろあたし……)
鈴(イきながら落下なんてただの変態じゃない…………)
鈴(きっとみんなにあたしがリモバイなんていやらしい物付けてることがばれる)
鈴(そうなったらもうあたしIS学園にいられないよ…………っ!)
鈴(一夏とも……お別れ?)
鈴(そんなの……)
鈴(……やだ)
一夏「大丈夫か…………鈴?」ダキッ
鈴「いち、か……?」
一夏「おう」
鈴「あた、あたし怖かったんだからっ」
鈴「みんなにリモバイ付けてることばれて!」
鈴「変態呼ばわりされて!」
鈴「怖かったよぉぉ」グスリ
一夏「おー、よしよし」ナデナデ
鈴「…………うぅっ、ひぐっ、ぐす」
一夏「…………」ナデナデ
鈴「……ひっく、……ぐすっ」
一夏「…………落ち着いたか?」
鈴「……うん」
一夏「じゃあ次の命令だ。>>+6」ノリノリ
すいません寝ます。
起きて残ってるようでしたら続き書きます。
一夏「リモートコンニャンク装着を装着しろ」
鈴「り、リモートコンニャク? ……って、命令ってなによ!」
一夏「へ? 命令は命令だろ」
鈴「もも、も、もしかして“何でも言うこと聞く”ってやつ?」
一夏「おう、そうだぜ!」
鈴「だからってこんなときに」
鈴「それに大体リモートコンニャクってなによ」
一夏「リモートコンニャクはリモートコンニャクだよ」
一夏「ほらこれ」スッ
鈴「う、うわ……」
鈴(なにこの卑猥なモノ……//// 色はこんにゃくのそれなのに、形はまるで違う)
鈴(それに全体がぬるぬるてかてかしてるし、ときどき脈打ってる……)
鈴(気持ち悪い……)ゥオエッ
一夏「じゃあ付けてもらうか」
鈴「ちょ、一夏!? 今授業中よ!?」
一夏「大丈夫だって、ここなら結構な高度があるし」
一夏「バレやしないって」
鈴(そういう問題じゃないのに…………)
鈴「分かったわよ、恥ずかしいけど何とかやってみるわよ」
一夏「おおそうかやってくれるか!」
鈴(な、何なのよこの喜びよう……)
鈴(酢豚を作って持ってって行ったときよりも嬉しそうじゃない)
鈴(…………もしかして、あたしの酢豚っておいしくないのかな……)ションボリ
一夏「どうした鈴? 急に黙り込んで」
鈴「なんでもないわ。それより、もうリモバイ付けてるのにどうやってリモートコンニャク付けるって言うのよ?」
一夏「ああそうか、リモバイ付けてるんだっけ」
鈴「そうよっ!」
一夏「じゃあ、尻に入れるか」
鈴「」
――――――――
千冬「遅い……、遅い……」
箒「あの二人なかなか戻ってこないな」
セシリア「高くまで行き過ぎて、もうまったく見えませんわ……」
シャル「何かあったのかなぁ……」
本音「まー、おりむーのことだからだいじょーぶだって。すぐ戻ってくるよぉ」
ラウラ「そうならいいのだが……」
千冬「遅い……、遅い……」イライラ
千冬「よし、しょうがない。>>+5に様子を見に行ってきてもらう」
千冬「デュノア! 様子を見に行って来い!」
シャル「は、はいっ!? 僕ですか?」
千冬「そうだ。早くしろ、このままでは授業にならん」
シャル「分かりましたっ」
――――――――
鈴「ってなんでそうなるのよ!?」
一夏「え? 前が塞がってるんだから後ろしかないだろ」
鈴「リモバイ、取ればいいじゃない」
一夏「いや、命令は“リモバイ付けて授業参加”だし」
鈴「だからって……」モジモジ
一夏「そんな文句ばっかり言うんだったら…………こうだッ!」リモコンソウサッ
ヴヴヴッ、ヴヴ、ヴヴヴヴッ!!
鈴「いひゃぁあんっ!?」ビクビク
一夏「さあ、尻を出して……」
鈴(…………だ、誰か助けて)
シャル「い、一夏と鈴!? なな、な、何やってるの!?」
一夏「」
鈴「」
シャル「なかなか帰ってこないから何かあったんじゃないかって心配して見に来たのに……」
シャル「本当に何があったの二人ともっ!」
鈴(やばいやばい! まさかシャルロットが来るなんて)
鈴(このままじゃ、あたし変態だって思われる!?)
鈴(そんなの駄目! な、何とかしないと……)
鈴「しゃ、シャルロット!」
シャル「…………何?」
鈴「これは別に――――んひゃぅんっ!」ビクンッ ビクンッ
シャル「い、いきなりどうしたの鈴!?」
一夏「シャル」
シャル「な、何…………」
一夏「鈴の具合が悪い。保健室に連れて行くから、千冬姉に伝えておいて」
シャル「え、あ、う、うん……」
一夏「じゃあなっ!」
シャル「お、お大事に……」
鈴(あたし助かった……?)
…………ラウラとシャルの部屋…………
――――その部屋に足を踏み入れた瞬間「ああ、始まるな」と感じた。
カーテンは閉め切られ、室内は薄暗い状態。
もやっとした空気が肌に纏わり付いてうざったらしい。
ふと視線を前にやると、大きな丸テーブルが目に入った。
二つあるベッドを脇に動かしたことによって生まれたスペースに鎮座しているそれ。
そこだけがいくつかのライトで照らされていて、特に目立っている。
テーブルの周りにはいくつかの椅子がある。
その数は、6。
しかしその内二つは埋まっていない。
なんとなくみんなの視線が集まってることに不安を感じながらも、あいている椅子の一つに腰掛ける。
――――これで、揃った。
ラウラ「それではこれよりッ! 緊急一夏会議を始める!」
ラウラ「司会はこの私、ラウラ・ボーデヴィッヒ! 決定事項だ! 異論は認めんッ!」
ラウラ「皆も分かっていると思うが、今回の議題は――――」
ラウラ「2組の暴走について、だ!」
ラウラ「あの雌狐め、私の嫁を誑かしおってからに……」
ラウラ「……っと、話が逸れたな」
ラウラ「シャルロット! 状況説明をっ!」
シャル「う、うんっ! ……えっとね、僕見たんだ。鈴の……そ、その、アソコが盛り上がってるところを」
シャル「それでね、突然「ヴヴヴヴ」って音がしたかと思うと鈴が痙攣しだして」
シャル「今思うと、鈴はバイブをつけていたような気がする。……どうしてそうなったかは分からないけれど」
シャル「……以上です」
シャル(昨日の放課後見たことは言わなくてもいいよね……)
ラウラ「そうか、ありがとう」
ラウラ「皆の衆よ! これについてどう考える!? 意見があるものは手を挙げ発言してくれ」
ラウラ「……箒」
箒「わたしはそれはシャルロットの勘違いだと思う! 一夏のことはずっと昔から知っているんだ」
箒「一夏がそんな破廉恥なことするとは思えないし、するはずが無い!」
箒「少なくとも一夏はそ、その、ば、バイブの件に関しては無関係だろう」
シャル「箒は僕が嘘を吐いてるって言うの?」
箒「そうは言ってない。……ただその可能性は低いんじゃないかと言っているんだ」
ラウラ「ふむ……セシリア」
セシリア「わたくしはシャルさんを信じますわ!」
箒「む」
セシリア「一夏さんだって一人の男性」
セシリア「それならこの女性だらけのIS学園に来て欲求不満を溜めてしまうのも無理の無い話」
セシリア「鈴さんはおそらくそこに付け入って、一夏さんを誑かしたに違いありませんわ!」
ラウラ「ふむ……欲求不満、と」キュッ キュッ
ラウラ「他に意見のあるものはいるか?」
ラウラ「……簪」
簪「私は、い、一夏がどうであれ……直接聞いた方がいいと……思う」
簪「どういう状況でも確かめなきゃいけないのは変わりないのだし、何より直接聞けば早い……と思うし」
ラウラ「ふむ、“直接聞く”っと……」キュキュキュッ
ラウラ「他に意見のあるものは?」
シャル「はい!」
ラウラ「……シャルロット」
シャル「一夏に直接聞くなら、みんなで聞きに行くんじゃ無くて誰か一人に任せたほうがいいと思う」
シャル「デリケートなことだからさ、うまく話を聞きだすことが出来る人一人に任せたいんだ」
ラウラ「ふむ……なら採決するか」
ラウラ「今のシャルロットの案に反対の者!」
ラウラ「……誰もいない、か」
箒「なら問題はその一人を誰にするか、だな」
簪「多数決が……いい」
ラウラ「多数決、か。……反対の者!」
ラウラ「よし、いないな。ならば多数決に決定だ」
ラウラ「われわれは五人だな……」
多数決⇒>>+1~+5
…………一夏の部屋…………
一夏「鈴、じゃあ挿れるぞ……」
鈴「う、うん」
ぬぷっ、ぬぷぷぷぷ……
鈴「んっ、あぁぁんっ、んぁああっ!」
一夏「力抜いて!」
ぬぷぷぷ、ぬぷぷぷぷぷ……
鈴「んっ、んぁ、ああぁんっ、んんっ!」
一夏「よし、全部入ったぞ!」
鈴「は、入った……?」
一夏「おう!」
一夏「こんにゃくが、尻にな」
コンコン
箒「居るか、一夏」
一夏・鈴「!?」ビクゥゥッ
箒「居ないのか、一夏」
一夏「ほ、箒っ!?」
鈴(ば、馬鹿ッ! 何しゃべってるのよ!?)
箒「ああ、よかった。一夏、そこに居るのだな? ここを開けてくれ。聞きたいことがある」
一夏(どうしよう、どうしよう…………)オロオロオロロン
鈴(もう、しょうがないわね。……一夏!)
一夏(なな、何だ鈴!?)
鈴(あたしはうまく隠れるから、何とか箒を追い返しなさい!)
一夏(やっぱそうなるのか……)
箒「おい、聞こえているのか一夏? ドアをぶち破るぞ?」
一夏「お、おう。今開けてやる」
ガチャリ
箒「お邪魔する……」
箒(鈴は……居ない、のか?)
一夏「とりあえずお茶でも飲むか、箒?」
箒「ん、ああ、頼む」
鈴(あの馬鹿、“追い返しなさい”って言ったのに……)
一夏「それで、何のようだよ箒」
箒「う、うむ。言いづらいことなのだが……」
一夏「遠慮せずに言えって。俺と箒の仲だろ?」
箒「うむ、そうだな。ならば単刀直入に聞かせてもらおうか」
一夏「おう、どっからでもかかって来い」
箒「IS訓練のとき、鈴は、そ、その、バイブを装着していなかったか/////」
一夏「え? よく分かったな」
箒「!?」
鈴「!?」
一夏「――――というのはもちろん冗談だ」
箒「な、なんだ冗談か…………」ホッ
鈴「…………」ホッ
箒「って、冗談にしていいことと悪いことがあるぞ!」
一夏「はは、すまない箒。でもあまりにもお前の質問が変だったから思わずからかっちまった」
箒「//// お、お前は……//////」
一夏「第一あの鈴がバイブなんて付けるわけ無いだろ」ハハハハ
箒「それもそうだな」ハハハハ
箒「では、あのとき鈴はバイブなどつけていなかった、と」
一夏「もちろんだ!」
箒「……ところで、このテーブルの上の奇妙な物体は何だ?」
一夏「」
一夏(やべえ、リモートコンニャクのリモコン隠し忘れてた!)
箒「……何なのだこれは?」
一夏「そ、それはだな……」
箒「これは……?」
一夏「…………」
一夏(ああ、良い言い訳が思いつかねえ! やばい! やばいよ!)
一夏「…………」
箒「これは……なんだというのだ、一夏」
一夏「そ、それは……」
一夏「なっ、謎の物体Xだよっ!」
一夏(やっちまったー!)
箒「謎の物体X…………? なんだそれは?」
一夏「ああ、希少種で絶滅危惧種な生き物でな」
一夏「俺のペットなんだ」
箒「ほう…………」
一夏(うまく…………乗り切ったか?)
箒「だが一夏。これは到底生き物の触り心地ではないぞ」モミモミ
一夏「!! ……そういう生き物なんだよ、希少種だし」
箒「そうなのか……まあ、希少種なら仕方ないな」モミモミ
一夏「おう…………」
箒「…………」モミモミ
一夏「…………(汗)」
箒「…………ところで、一夏」モミモミ
一夏「な、何だっ!?」
箒「このバーと目盛りはなんだ?」
一夏「」
一夏「そ、それは……」
一夏(ああっ、まずいっ、それはリモートコンニャクの震えを調節する目盛りだ!)
箒「こんなのがついている生き物なんて居るのか……?」
一夏「あ、ああ、面白いだろ!? そういう生き物なんだよ」アセアセ
箒「ほう、そうなのか……」
一夏「…………」
箒「……ってそんなわけがあるかっ!!」
一夏「デ、デスヨネー」
箒「何か私に隠していないか、一夏」
一夏「いや別に……」
箒「…………」
箒(あやしい…………)
鈴(…………)ドキドキ
箒(とりあえずこのバーを端っこまで押してみるか)
一夏「……って、ちょ、ちょっと待て!!」
箒「どうした?」
一夏「どうした、ってそのバーに触るなッ!」
一夏「謎の物体Xが死んでしまう!」
箒「…………」ジーッ
一夏「…………」ゴクリ
箒「…………いいだろう」
一夏「…………!!」パァァアッ
箒「尊い犠牲だ、お前のことは永遠に忘れない」グッ
一夏「」
ぷる、ぷる、ぷる、ぷる…………
鈴(ん? リモートコンニャクの震えが……)
ぷるぷるぷるぷるぷるぷる!!
鈴(きゅ、急に強くなってぇぇっ!?)
鈴「んやぁああっ!!」
ドターンッ!
一夏(あっちゃー……)
箒「な、な、鈴!?」
箒(どうして衣装箪笥から鈴が……)
箒(しかも下半身は丸出しではないか///////// ……ん? あれは……?)
箒「ば……、バイブ……?」
一夏「……ばれてしまったか」
一夏「こうなったからには箒、お前をここから出すわけにはいかない」
箒「え……?」
一夏「>>+6」
一夏「お前も俺のバイブ奴隷にしてやる!」
箒「な、な、バイブ奴隷、だと……!?」
一夏「ああ、そうだ。……鈴、手伝え!」
鈴(お前“も”って、一夏あたしのことそんな風に考えてたの!?)
鈴(ああでもこうなった以上箒を巻き込むのは仕方が無いこと……?)
鈴(あたしと一夏が幸せになるためには箒をこの部屋から帰させるわけにはいかない!!)
鈴「わかったわ!」
箒「クッ、やめ、やめろ! 離せ一夏!!」ジタバタ
一夏「断る」ギュッ
箒「――――かくなる上は! 紅椿ッ!!」
一夏「無駄だ」
箒「な、何!? 紅椿が展開しない……!?」
一夏「こいつが無ければIS展開は出来ないだろ?」シャララン
箒「わ、わたしの紅椿……」
一夏(待機状態のISさえ奪っちまえばこっちのものだ!)
一夏「鈴! 早くしろ!!」
鈴「分かってるわよ、んひっ、でも、ああっ、このコンニャク激し、んにゃぁっ、すぎてぇっ!!」
鈴「ねえ一夏! んひゃっ、これもうはずして、いぁっ、いい!?」
一夏「……駄目だ。つけたまま手伝え」
鈴「そ、そんな……」
箒「は、離せぇ…………」ジタバタ
一夏「よぉーし、まずとりあえず脱がすか」
箒「!?」ビクッ
一夏「いやでも抵抗されるとやりづらいし、いっそ破っちまうか!」
箒「!?」ビクッ
一夏「いくぞぉ~」
箒「だ、駄目だ一夏! そういうのはきちんとした男女交際の末に――――」アセアセ
一夏「まあそう言うなって。破いちまった服の代わりに俺が服をプレゼントしてやるから」
箒(一夏が私にプレゼント!? ……そ、それはイイな……)
箒(じゃなくてっ!!)
箒「なあ、一夏っ! やっぱりこんなのはおかしい!」
箒「考え直してくれ!! 今ならまだ取り返しがつく!」
一夏「……悪いな、箒」ペロペロ
箒「ひゃうんっ!?」ビクッ
箒(耳を舐め――――!?)
一夏「もう決めたんだよ。…………鈴!」
鈴「あ゛~~~~、イくうぅぅぅぅうっ!!」ビクンッ ビクンッ
一夏「」
一夏「し、仕方ない。コンニャクでイってるあいつはとりあえず放っておこう」
箒「や、やめ、離せ、離せぇっ!」
一夏「今は箒、お前だけを愛してやるよ」
箒「なっ、あ、愛して――――!?」
一夏「おう」モミモミ
箒「んあ、お前いきなりどこを触っている!?」
一夏「どこって……胸だけど」
箒「」
一夏「にしてもいやらしい肉付きだよなぁ、箒って」
箒「そ、そんなことない!」
一夏「謙遜するなよ。……褒めてんだぜ俺は?」
箒「ぅ…………」
一夏「だから直接触りたいんだ。……いいか?」
箒「…………好きに、しろ/////」
結局、同意が取れたため無理やりに服を破る必要がなくなった。
そのことに内心ほっとしながら一夏は箒の服をゆっくりと脱がせていく。
箒「う、うぅ……」
箒は相変わらず恥ずかしそうにもじもじとしている。
まあ、シチュエーションを考えれば当然のことだが。
一夏(とりあえず上だけ……)
ブラジャーが露わになったところで手を止める。
箒が一夏の視線から隠すように手を胸元に持っていこうとするのを抑えつつ、一夏は箒の耳元に顔を近づけていった。
一夏「やっぱり大きいんだな。……ブラジャー、よく似合っててかわいいよ」
箒「か、かわいい……」
一夏は呆けた表情に箒がなったことを確認してから、ブラジャーをそっとずらし上げた。
ポロン、と零れ出る双果。
一夏は迷わずその谷間に顔を埋めた。
一夏「気持ちいいー……」
まず大きい。次にやわらかい。そしていい匂い。
これ以上無い快感であった。
唇を、胸に這わせて感触を楽しむ。
箒「ふっ……、んあっ……」
箒はくすぐったそうにしながら時折喘ぎ声のようなものを上げている。
一夏はそれを聞いて股間を硬く熱く滾らせた。
――――そしてついに唇は胸の先端、桜色の突起にたどり着いた。
挟んだり。
箒「んんっ、んぁ」
咥えたり。
箒「ゃぁあっ、ふぁっ」
摘んだり。
箒「あぁっ、んゃっ」
その度に箒は喘ぎ声を上げてくれた。一夏は、片方の乳首に口で刺激しつつ、もう片方の乳首に愛撫をする。
箒「んぁっ、んゃぁっ、あああぁああぁぁっ!!」
がくがくと震えながらこれまでになく大きく喘ぐ箒。どうやらイったらしい。
一夏「じゃあそろそろバイブで処女喪失だな!」
箒「」
箒「ま、ま、待ってくれ!」
一夏「何をだ?」
恍惚とした表情から一転、慌てふためく箒。
箒「……ほ、本気なのか?」
一夏「ああ、もちろんだぜ!」
何をいまさら。
バイブ奴隷にするって言ってんだろ。バイブでやらなきゃ意味がない。
箒「い、嫌だっ! 止めてくれっ!」
一夏「なんだよいまさら……。さっきまでよがってたくせに」
箒「だって、だって、バイブで処女を捨てるなど……」
俯き、そう搾り出すように呟く箒。
見ると、ぽたぽたと水滴――――箒の涙が落ちている。
一夏「…………」
どうしようか。
彼女の様子を見ているとバイブで処女を奪うことがとてつもなく罪深いことに思えてくる。
鈴「イくイくイくイくぅぅうぅぅぅううっ!!」プッシャアアアアァッ
一夏「うるさいッ!」
箒「お願いだ、一夏ぁ……頼むから、頼むからそれだけは……」
一夏「…………」
不意に顔を上げこちらに向け懇願する箒。
既に彼女は号泣していた。
どう、するか。
一夏(俺は一度“箒をバイブ奴隷にする”って決めた)
一夏(でも今になってだんだんかわいそうになってきた……)
一夏(俺は……どうすればいいのだろうか?)
一夏(何か、バイブ以外の方法……)
一夏(バイブは別の方法で処女を奪ってから好きなだけ挿れればいい……)
一夏(せめて、初めてだけは……)
一夏(そうだ! >>+5)
一夏(もっとも、それで箒のやつが納得するかは分からないけれど……)
一夏「おい、箒」
箒「……いち、か…………」
一夏「バイブは止めてやる」
箒「……! ほ、本当かっ!?」
一夏「ああ、本当だ」
一夏「でも処女は貰うぞ、いいな?」
箒「ああ、バイブじゃなければ何でもいいさ!」
箒(あぁ、一夏め、私とつながりたいと言うのだろう///// 素直じゃないやつめ////)
一夏「じゃ、いくぞ!」
箒「来いっ!」
一夏「それっ」
ザシュッ
箒「な……っ! ぁ……、が、あぁ……っ!?」
一夏(うお、少し乱暴にやり過ぎたか? すごい血の量だ)
ビシャァッ
箒「あ゛あ゛あ゛あ゛……い゛ぢがぁ……!」
箒「痛い、痛いっ、痛いッ、助げでぇぇえ!!」
一夏「うわ、本当にすごい量だな……。水溜りになってる」
箒「があ゛あ゛あ゛ぁぁぁあ…………ッ!!」
一夏「どうしよう、こいつ」
鈴「ちょ、んひっ! あんた箒に何やって、んぁぁっ! やってんの!?」
一夏「あ、鈴いたのか」
一夏(というかまだリモートコンニャクつけてるのかよ)
一夏「もういいぞ。それ外して」
鈴「…………」コクリ
鈴「どうしてこんなことしたのよ!?」
一夏「どうして、って箒が“バイブで処女喪失は嫌だ”って言うから」
一夏「モップにしてみた」
鈴「な……っ! 一夏あんたね……ッ! やっていいことと悪いことがあるでしょッ!!」
鈴「箒は……! 箒は……ッ!」
鈴「あたしの友達なのよっ!?」
鈴「それにあんたのファースト幼馴染じゃない!?」
鈴「それがどうしてこんなひどいことが出来るの!?」
鈴「こんなのってないわよ!!」
一夏「そんな俺はただ箒の幸せを願って」
鈴「それに一夏、あんた箒が一夏のことどう思ってたのか知ってるの!?」
鈴「箒はねぇ……! 箒はねぇ……ッ!」
鈴「ずっとあんたのこと好きだったんだからッ!!」バッ
一夏「あっ、鈴!!」
一夏「行ってしまった……」
一夏「…………」
箒「あ゛……、あ゛……」ドクドクドクドク
………………
…………
……
鈴(あたしの馬鹿馬鹿っ!)タッタッタ……
鈴(箒は大切なものを失った……)タッタッタ……
鈴(元はといえばあたしが“鳳鈴音理想化計画”なんて考えついてしまったから……)タッタッタ……
鈴(それから一夏がおかしくなって……)タッタッタ……
鈴「うわあぁぁあんっ!」タッタッタ……
ドンッ
鈴「きゃっ」
――――――――
一夏「…………」
一夏「箒が俺のことを好き、だった……!?」チラッ
箒「…………」
一夏「そ、そ、そんなまさか…………な。そんなわけないじゃないか」
一夏(箒はいつもことあるごとに俺を殴ったり蹴ったりしてきた……)
一夏(俺と一緒に居て楽しそうじゃない箒が俺のこと好きだなんてそんなのあるわけないじゃないか)
箒「…………」
一夏「でも…………」
一夏(もしその態度すべてが本心の裏返しだったら?)
一夏(本当は俺のことが好きだけれど素直になれないだけだとしたら?)
一夏(そう仮定して考えてみると…………)
一夏「正直思い当たる節がありすぎる……」
一夏(本当にそうだとしたら……)チラッ
箒「…………」
一夏(箒はいまやまったく動く気配を見せない……)
一夏(股からは破瓜のときの血に塗れたモップが生えている……)
一夏「もしかして……俺はものすごくやってはいけないことをやってしまったんじゃないか!?」
箒「…………」
一夏「…………」チラッ
箒「…………」
一夏「…………はぁ、やっぱり駄目だよな」
箒「…………いち……か……」ゴフッ
一夏「!?」
一夏「ほ、箒ッ!」
箒が腕を虚空に伸ばす。
一夏はそれを一心不乱に握った。
一夏「箒っ! 大丈夫かッ!?」
箒「ぅ……あまり…………大丈夫では……ゴフッ! ない、な……」
一夏「喋るなッ! 無理するんじゃねえ……っ!!」
箒「駄目だ……コレだけは言っておかなくては……」
一夏「…………?」
箒「よく聞け……い、ちか…………」
箒「あいつは…………、あいつも…………」
箒「鳳も…………一夏のことが好きだったんだ」
一夏「箒お前、さっきの会話聞いてて……?」
箒「ははっ…………ゴフゥッ、意識は朦朧としていたけどな……」
箒「セシリアも……、シャルロットも……」
箒「ラウラに……、簪だって……!!」
箒「それにもちろん私だって…………っ!!」
箒「みんな一夏のことが好きなんだよ……!」
箒「“俺もみんなのことは好きだぜ?”……とかは言うなよ」
一夏「!!」
箒「はは……何年お前の幼馴染をやってきたと思ってるんだ……」
箒「違うんだ、一夏。私たちの“好き”はさ、“愛してる”って意味なんだから……」
箒「ずっと一夏と一緒に、生きたい。……そういうことなんだから…………」
箒「うぅ……」ゴフッ ゴハァッ
一夏「もう無理するな! 箒!」
箒「なあ、頼む……一夏」
箒「一夏が誰を好きなのかは分からない。でも……」
一夏「ほう、き…………っ」
箒「“必ず幸せになる”って」
箒「“必ず幸せにする”って」
箒「“必ず後悔しない”って」
箒「約束してくれ…………一夏ぁ……」ガクリ
一夏「ほうっ……きぃ…………ッ!!」
………………
…………
……
鈴「ち、千冬さん……」
千冬「学校では織斑先生と呼べ」ペシィァンッ
鈴「いたたた……はい…………」
千冬「体の調子はどうだ? ……良くなったのか?」
鈴(そういえばあたしの具合が悪いことにして授業サボったんだっけ……)
鈴「あ、はい……おかげさまで…………」
鈴(千冬さん、妙に勘がいいから苦手なのよね…………)
千冬「…………どうした鳳。考え事か?」
鈴「!!」ビクゥゥッ
千冬「…………どうせ織斑のことだろう?」
鈴「…………」コクリ
千冬「言っておくけどな」
千冬「あいつは、落とすのは難しいぞ?」
千冬「まず一つ、あいつは鈍感だ」
千冬「次に、あいつはおそらく相手の気持ちに気づいても、うじうじ悩んですぐに答えを出せないだろう」
千冬「そして最後に、私がそう簡単にあいつを誰かに渡さない」
千冬「どうだ? 難攻不落だろう?」
鈴「それは……教師としての織斑先生の考えですか? それとも姉としての千冬さんの考えですか?」
千冬「…………姉として、だな」
鈴「…………」
千冬「どうした? あまりの嶺の高さに怖気ついたか?」
鈴「…………」
千冬「…………まあ、いい。養生するんだな。模擬戦の途中でまた居なくなられたりしたら困る」
千冬「あと、下半身丸出しはお勧めできないぞ。体が冷える」
鈴「」
一夏「くそっ、鈴はどこだッ!?」タッタッタッタッ
一夏「どこに行ったんだ!?」タッタッタッタッ
ラウラ「む。嫁ではないか」
一夏「ら、ラウラ!」
一夏「鈴がどこにいるか知らないか!?」
ラウラ「……残念だが、知らないな」
一夏「そっか…………」
千冬「鳳ならあっちに走っていったぞ」
一夏「ち、千冬姉!?」
千冬「早く行け。お前がそうしたいと思うのならばな、一夏」
一夏(俺がそうしたいと思うのなら…………)
「あたしは一夏の理想の女になるっ!」
「れ、礼には及ばないわよ。なにせ“何でも言うこと聞く”んだし」
「はい、出来たわよ……///」
一夏(浮かんでは消えていく鈴の弾けるような笑顔……)
一夏(思えばいつもそばに居てくれていたのは鈴だった……)
一夏(千冬姉がIS操縦者として活躍していたときなんかは特に毎日のように遊んだっけ……)
一夏(あいつは……、あいつは…………っ!)
一夏(俺の中のぽっかりと空いた穴を埋めてくれていたっ!)
一夏(そして今なら分かる……あの時交わした約束)
「あ、あたしが毎日酢豚を食べさせてあげる!」
一夏(あれはあいつなりの愛情表現だったんだよ…………っ)
一夏「…………たい」
千冬「ん?」
一夏「…………したい」
千冬「何をだ?」
一夏「謝りたい……鈴に」
千冬「……それだけ、か?」
一夏「…………ち、違う……違う、でも――」
一夏(俺に何が出来る? 何が許される? 鈴が俺のことを想って“何でも言うこと聞く”って言ったのをいいことに己の欲望の捌け口にしたこの俺に)
一夏(謝って……? ずっと気が付かなくてごめん、って? そして? その後は――――?)
一夏(…………俺にその資格があるのだろうか? 大切な人を傷つけてしまったこの俺に)
一夏(それだったら、いっそ――――)
千冬「自分を責めるのはいいが、人の気持ちまで踏み躙るなよ」
一夏「!?」
千冬「お前のことを好きであるのに、好きであり続けるのに、あいつらが生半可な気持ちで居ると、お前本当にそう思うのか?」
千冬「おいおい…………」
千冬「……舐めるなよ」ギロッ
一夏「…………っ」
千冬「…………行け」
一夏「!?」
千冬「女を待たせるな。……特にあいつはずっと待ってたんだから」
一夏「…………っ!」
千冬「分かるだろう? お前が何をするべきか」
一夏「ずっと待たせてごめん、って謝る。…………そして」
一夏「ずっと待っててくれてありがとう、って言う」
千冬「そうか……それがお前の答えなんだな、織斑一夏」
一夏「ああ」
千冬「ならば、行け! 失敗など恐れるなぁッ!!」
一夏「おうッ!!」
タッタッタッタッ……
千冬「…………行った、か」
ラウラ「教官……あれで良かったのですか?」
千冬「…………ああ、良かったんだ」
ラウラ「そうなのですか…………」
千冬「ボーデヴィッヒ、お前は良いのか?」
ラウラ「……悔しくないといえば、嘘になります」
千冬「…………」
ラウラ「悲しい……っ! 悲しいに決まってる…………ッ!!」
ラウラ「でも……」
ラウラ「一夏が鈴のことをどれだけ大切に思っているのか。……今ので思い知らされました」
ラウラ「…………教官」
千冬「…………何だ」
ラウラ「私は、強くなります!」
ラウラ「そしてあいつがいつか私の夫にならなかったことを後悔するくらいの、いい女になって見せます!」
千冬「…………そうか」
ラウラ「はいッ!!」
ラウラ「…………」
千冬「…………」
ラウラ「…………」
タッタッタッタッ……
一夏「おーい、二人とも!」
一夏「言い忘れてた。俺の部屋に箒がいるから迎えに行ってくれ」
タッタッタッタッ……
千冬「」
ラウラ「」
…………屋上…………
一夏「……鈴」
鈴「…………」
一夏(手すりにもたれかかっている鈴はこちらを見ようともしない)
一夏(吹き抜ける風の中、夕焼けに照らされた鈴の横顔はなんだか神聖なものに見えてならなかった)
一夏「……おい、鈴」
鈴「…………ねえ、一夏」
一夏「!!」
鈴「あたしのせい、なんだよね……」
一夏「なにがだよ」
鈴「箒があんな事になったの」
一夏「それは俺が――――」
鈴「違うわよっ!」
一夏「!」
鈴「あたしが“なんでも言うこと聞く”って一夏に言っちゃったから」
鈴「あたしが“鳳鈴音理想化計画”なんて考え付いたから」
一夏「…………」
鈴「あたしが“一夏のことを好きになったから”」
一夏「――鈴ッ!!」
鈴「だってそうじゃない、全部元をたどればあたしのせいじゃない!」
鈴「あたしが一夏に好いてもらいたいって願った結果がコレよ!?」
鈴「だいたい、“セカンド幼馴染”って何よ!?」
鈴「あたしだけ2組って何よ!?」
鈴「酢豚って何よ!?」
鈴「だから…………、だから……っ!! あたしなんて――――」
――――一夏のこと好きにならなければ良かったんだ
一夏「鈴ッッ!!!」
一夏(俺は声を張り上げた。それだけは…………耐えられなかったから)
一夏「そんな…………、そんな、悲しいこと言うなよ……」
一夏「“好きにならなければ良かった”なんて…………」
一夏「そんな……っ、悲しいこと…………っ」
一夏(く、くそ、目元が霞んできやがった!!)
一夏(泣くな、一夏! 織斑一夏! お前の覚悟を見せてやれ!)
顔を上げると、すぐそばに鈴の顔があった。
彼女の目は真っ赤で今までずっと泣いていたことが窺えた。
鈴「なに目、真っ赤にしちゃってんの? 泣いてるの? ……情けない」
一夏「……お前だって目、赤いぞ?」
鈴「な…………っ! か、関係ないでしょ!!」
一夏(赤面する鈴。俺はその姿を見て、力が湧いてくるのを感じた)
一夏(そうだ、俺はこの娘が好きなんだ)
一夏(この気持ちに偽りはない)
一夏(だったら……諦める訳には、いかない)
一夏「鈴」
鈴「な、何よ……」
一夏「箒が言ってたぞ?」
一夏「“鈴は一夏のことが好きなんだ”って」
一夏「それでさ、俺……箒と約束したんだよ」
鈴「……やく、そく…………」
一夏「ああ」
一夏「“必ず幸せになる”って」
一夏「“必ず幸せにする”って」
一夏「“必ず後悔しない”って」
一夏「約束したんだよ…………鈴」
一夏(俺は唄うようにそう言った)
一夏(鈴はただじっと聞いてくれているようだった)
一夏(俺は一歩踏み出し、鈴に近づいた)
一夏「……鈴」
鈴「…………いち、か」
一夏「聞いて欲しい」
鈴「…………」コクリ
一夏(俺はそれからたっぷり五分くらいかけて自分の思いの丈をぶちまけた)
一夏(千冬姉がいなかったとき鈴がいつもいてくれてどれだけ救われたか、ということ)
一夏(学園に来たときも、大切な約束をきちんと覚えていなかった俺に対してでさえ優しく接してくれたことが何よりも嬉しかった、ということ)
一夏(鈴の存在はいつだって俺の中で救いになっていたし、助けになっていた、ということ)
一夏(そして俺は、俺は…………、鈴のことが――――)
………………
…………
……
一夏「…………鈴」
鈴「…………なに、よ?」
一夏「俺、お前にずっと言いたかったこと――――いや、言わなくちゃいけなかったことがあるんだ」
鈴「…………」
一夏「鈴、待たせてごめん」
一夏「あと、こんな俺を待っててくれてありがとう」
一夏(そのとき俺は鈴のことを抱きしめたらしい)
一夏(“らしい”というのは後で鈴に聞いた話で、俺はほとんど無意識のことだったからだ)
一夏(でも、そのとき俺が鈴の耳元で囁いた言葉は一生忘れることなどないだろう)
「鈴、愛してる。――――毎日俺のために酢豚を作ってくれないか?」
これで、この物語はおしまいだ。
…………えっ、この後二人はどうなったかって?
それは皆さんの想像にお任せしたいと思う。
ただ、一つ言える事があるとすれば。
『彼は約束を守った』ってことかな。
終わり
正直一夏のエロエロこんにゃくハーレムにしようと思ったら
安価で箒がモップ刺されるところで全てが狂ったww
なんでこんなに箒の人気ないんだよ……(涙)
「鈴、愛してる。――――毎日俺のためにこんにゃくで叩かせてくれないか?」
なら評価してた
>>279
そしたら
一夏「へっへっへ」パペパペパパパンペシシンパペパピンピンペシンペシン
になってただろぉぉぉぉお
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません