御坂 「私って結構弱いんだよね……」(407)

上条 「いや強いだろ」

御坂 「あんたの言ってたオカルト連中入れると、私ってだいぶ弱いんでしょ?」

上条 「あいつらはだな……一方通行だって勝てるかどうか分からないやつらだし」

御坂 「と・に・か・く! 私って弱いんでしょ!? 学園都市第三位打なんて呼ばれてるくせに……」

上条 「そんなことないって」

御坂 「そうだって!」

上条 「そんなことないって」

御坂 「そうなの!」

上条 「分かったよ……そこまで言うなら戦ってみろ」

御坂 「へ?」

御坂 「誰と?」

上条 「魔術連中含め全員と」

御坂 「そんなことできるの?」

上条 「科学と魔術両方にアテ有るし。まずは俺からな」

御坂 「いきなり!?」

上条 「そげぶ!!」

御坂 「ぶへぇっ!!」バキィ!!

上条 「はいお前の負け」

御坂 「」

上条 「御坂?」

御坂 「」

上条 (やっぱあんま強くないかもな……)

御坂 「……負けちゃった」

上条 「不意打ちだし気にすんな。次はステイルのあんちくしょうだな」

御坂 「すている?」

上条 「イギリス清教の魔術師。使う魔術は炎……と、これ言っちゃうと駄目だな」

御坂 「あんたっていろんな人とつながりがあるのね」

上条 「まぁな。ちょい待て、電話で呼び出すから」





ステイル 「やぁ」

上条 「よぉ」

御坂 「どうも」

ステイル 「誰?」

上条 「さっき電話で言ったろ? 対戦相手」

ステイル 「あぁ君がか。ずいぶん小さいな」

御坂 (あんたがデカすぎるんでしょうが)

上条 「じゃあ俺んちでバトルな」

御坂 「何でよ?」

上条 「こいつと戦ったときのが俺んちだったんだよ。だからお前もな」

ステイル 「あの時の君にはしてやられたよ……」

御坂 (この人あいつよりかは弱いのか……私でも何とかなるかな? 魔術ってのが良く分からないけど)

ステイル 「……さて、ルーンも貼り終えたことだし戦おうか?」

御坂 「えっと……よろしくね」

ステイル 「はいこちらこそ」

御坂 「…………」

ステイル 「…………」

御坂 「…………」

上条 「どうしたぁー? 早く戦えよ!」

御坂 「いやなんか、特に敵意がない人と戦うのが……気が引けるというか」

ステイル 「僕もだよ」

上条 「お前から言い出したんだろうが! さっさとやれー」

【BATTLE とある学生寮】

ステイル 「灰は灰に! 塵は塵に! 吸血殺しの……」

御坂 (呪文……?)

ステイル 「……紅十字!!」

御坂 (ッ!? 両の手から炎!? 避けなきゃ!!) シュッ!!

ステイル 「へぇ、よく避けたね」

御坂 「レベル4相当の炎ね、早さもなかなか。でも残念、私は能力である程度の攻撃は察知できるのよ」

ステイル 「なるほど。僕の紅十字は如何せん連射が聞かない。君には軽々と避けられてしまうね」

御坂 「打つ手なし? だったらこっちからいかせてもらうわよ!!」ビリィ!!

ステイル 「掌から電撃!?」

御坂 「さぁどうする!?」

ステイル 「ぶぎゃぁ!!」 バタン

御坂 「…………」

ステイル 「」

御坂 「……終わり?」

上条 (あいつイノケンティウス使う間もなく負けやがった)

御坂 「ねぇ!」

上条 「ああ。お前の勝ちだ」

御坂 「あんがい楽勝ね」

上条 「そいつドラクエでいうスライム級の弱さだからな。上はとんでもなく強いぞ」

御坂 「先が思いやられるわね……」

御坂 「次は誰かしら?」

上条 「じゃあ……土御門」

御坂 「土御門って舞花のお兄さん?」

上条 「そう。あいつも実は魔術師だから。俺を負かしたこともあるんだぜ?」

御坂 「あんたを負かす……!」 (相当の強さね……!!)






土御門 「」

御坂 「あんた本当にこの人に負けたの?」

上条 「いやまぁ」

上条 「疲れてないか?」

御坂 「全然」

上条 「そうか。じゃあ次な」





海原 「どうも……これはこれは御坂さん!」

御坂 「げぇっー! 海原光貴!」

上条 「実はコイツ魔術師なんだ。アステカのほうの」

御坂 (あぁ、だからあの時この二人戦ってたのか……)

海原 「御坂さんと戦うのは心苦しいですが……御坂さんのことを思えばこそ戦いますよ」

御坂 「思われたくないんだけど」

海原 「えっ?」

御坂 (やば、声に出た)

【BATTLE とある路地裏】

海原 「では、いきますね」 ジャキ

御坂 「石のナイフ? あいにく馬鹿みたいに近づいたりはしないわよ」

海原 「石ではなく黒曜石です」

御坂 「どっちでも同じじゃない」

海原 「コレじゃないと駄目なんですよ……あと、近づいていただかなくても結構です」

御坂 「えっ?」

黒曜石のナイフが金星の光を反射し、距離をとっている御坂のもとへ殺人光線を放つ

海原 「距離は関係ないですから」

御坂 (光で攻撃!? 私のレーダにすら感知できないほどの速度……危険だわ!!)

御坂 「とにかく狙いを絞らせちゃいけない! 私がやられる!!」シュュ

海原 「器用に逃げますね、さすがは超能力者。能力の応用力も他とは比べ物にならない」

御坂 (切っ先を向けられたら終わり……気を抜いちゃいられない、とにかくあんだけ速度のある攻撃を出されたら反撃も出来ない)

海原 「ふ~む……時間がたてばたつほど僕が不利になるので速めに倒したいのですが」

御坂 「どういうことよ?」

海原 「僕の能力一定化の環境じゃないと使えないんですよ、あんがい不便なんです」

御坂 (……一定の環境でしか使えない。黒曜石のナイフ、光の攻撃)

海原 「どうかしました?」

御坂 「あなたのパワーソースが何か分かったわ。これでどう!?」

頭上に巨大な雷雲を作り出す

海原 「あぁ~……これじゃ金星の光を反射できませんね。打つ手無しです」

御坂 「降参?」

海原 「それはもう」

御坂 「よっしゃ!」

上条 「次いくか」

御坂 「えぇ」

上条 「誰にしよう……あいつでいっか」






白井 「まぁお姉さま! まぁまぁお姉さまぁ~!!」

御坂 「……なんで黒子?」

上条 「いや何となく」

黒子 「お姉さまと戦うだなんて……いえしかしながらお姉さまのためを思えばこそ……」

御坂 (海原光貴と同じ子といってるわね……)

御坂 「そういえばなんでアンタ黒子の電話番号知ってるの?」

上条 「何でもいいじゃねぇか」

御坂 「気になるなー」

黒子 「では始めますの」

御坂 「ちょっと待って、心の準備」

黒子 「そうですか。では私は悩めるお姉さまの姿を目に焼き付けていますの」

御坂 (空間移動……格闘戦に持ち込むためには使ってこないでしょうね)

御坂 (体術では私の完敗だけど、一撃でしとめ損ねたら私の電撃をゼロ距離で喰らうハメになるんだから)

御坂 (さすがにリスクが大きすぎるだろうし……)

御坂 (いくらテレポートが時速288km/hの速さだとしても、私のレーダーの網にかかる)

御坂 (だとするとやっぱり狙ってくるのは直接私の体内に鉄器を送りつけてくること)

御坂 (これだと、私の周りに張り巡らせてるレーダーをすり抜けられる。私の体内はレーダーの索的範囲じゃないから)

御坂 (なら私がとるべき行動は……)

黒子 「…………」 ハァ ハァ 

御坂 「何私の姿見て興奮してるんだあんたはぁー!!」

黒子 「悩めるお姉さまは素敵ですの……」 ハァ ハァ

【BATTLE とある公園】

黒子 「では手加減無しですの!!」

御坂 「させない!」

巨大な磁場を発生させ、黒子が手にかけようとした鉄器の全てを奪い取る

黒子 「あぁ!? 私の武器が!!」

御坂 「いっちょステゴロといく?」

黒子 「もはや勝ち目無しですの……」

御坂 「後輩に負けるわけにはいかないのよ。面子的にね」

上条 「じゃ、次」

御坂 「次はどんな人?」

上条 「超強い。お前でも気を抜くと一瞬でやられるぞ」

御坂 「そんなこと言ってさっきのグラサンくらいの弱さじゃないでしょうね?」

上条 「今度は半端じゃない。マジで」








神裂 「呼びましたか、上条当麻」

上条 「おぅ」

御坂 (すごい綺麗な人……)

神裂 「話は聞いてます。超電磁砲ですね? よろしくお願いします」

御坂 「こ、こちらこそ」

神裂 「では戦闘を行います」






【BATTLE とある交差点】

御坂 「人が一人もいない……」

神裂 「人払いのルーンです。それはともかく始めましょう」

御坂 (獲物は長剣……うぅん、油断しない。海原光貴のときと同じで得体の知れない攻撃かもしれないから)

神裂 「……いきますよ」

神裂 「……ハァっ!」 シュッ

御坂 「は、速い!!」 シュッ

神裂 「…………」

御坂 「……びっくりした」

神裂 「あなたもなかなかに速いですよ。スピードが……というよりも反応速度がという意味ですけどね。まるで未来予知でもされたようでした」

御坂 「ちょっとばかし小細工してるだけよ……あなたのは何? 肉体強化の魔術?」

神裂 「素ですよ」

御坂 「す、素!?」

神裂 「世の中色んな人間がいるんです。ちょっとくらい強い人間がいたっていいじゃありませんか」

御坂 「ちょっとってレベルじゃないわよ……!」

御坂 (速さが段違いだ! 受身だと絶対にやられる! 攻撃、こっちから仕掛けないと!!) ビリィビリィ!!

電撃の槍を神裂に向けて放つ
脅威に気づくと、神裂はとっさに身を翻し、襲い掛かる電撃の槍を寸でのところで避ける

御坂 「避けられた!? いくら相手が速くてもこっちは光速なのよ!?」

神裂 「光速でしたか……ただの雷ではないと思っていましたが。さすがは超電磁砲の異名を持つだけのことは有りますね」

御坂 「ど、どうやって避けたのよ!?」

神裂 「ノーモーションで放てるのはさすがです。避けるのも難しい。ただわずかにあなたの筋肉が振動したので、コレは何か来ると……」

御坂 「そんなことで……」

神裂 「人より目が良いだけですよ。さて、初撃を外しては対策も講じられる」

御坂 (強い……)

神裂 「ではいきます」

御坂 (また近づいてくる!)

磁場をとっさに形成し、アスファルトがひび割れて搾り取るように砂鉄を取り出す
そして御坂が立つ場を中心に、まるでミキサーのように砂鉄の剣を回転させた

神裂 「……? コレでは近づけませんね。何がどうなってこうなるのか良く分からないのですが、あなたの能力はどうやら応用が利くみたいですね」

御坂 「あなたの体術は封じたわ!」

神裂 「……では、その黒い剣の切れ味を確かめさせてもらいましょう」

御坂 (剣を構えた!?)

一瞬神裂の近くで無数の何かがきらめく
次の瞬間、七つの斬撃が御坂を囲う砂鉄の剣を襲い、破った

御坂 「そんな!?」

神裂 (おやおや、鋼糸が4本も切り裂かれてしまいました……とんでもない切れ味ですね)

御坂 「あ、あなた今何を!?」

神裂 「剣を振るっただけですよ。見れば分かるでしょう?」

御坂 (私のレーダーが七つもの斬撃を感知した……それほどの速さの攻撃。それにあの威力……)

神裂 「手詰まりですか? では終わりにしましょう」

御坂 「舐めるな!!」 ビリィビリィ!!

神裂 「それは当たらないといったでしょう……いくらあなたの電撃が速くとも、それを行使するあなたの動きが見切られたらそれまでです」

御坂 「くそっ!!」


御坂 「……ん?」

上条 「やっと起きたか」

御坂 「そっか……私負けちゃったんだ」

上条 「あいつに当身を食らわされてな」

御坂 「あの人は?」

上条 「もう帰った。あいつも色々と忙しくてな」

御坂 「…………」

上条 「負けたのショックか?」

御坂 「何言ってんのよ! 次は負けないわよ!!」

上条 (元気だなぁ……)

御坂 「次は誰? 今度こそ勝つ!!」

上条 「次はだなぁ……えぇっと……」



一方通行 「どうもォ。俺といっちょやり合おうぜェ」

御坂 「…………」

上条 「……今度の対戦相手の一方通行さんだ」

御坂 「分かるわよ! ってか何でコイツなのよ!?」

一方通行 「いや俺に勝ち目無いって思ってンだろ? 大丈夫大丈夫、俺あの頃より弱くなってっから」

御坂 「……そうなの?」

一方通行 「この姿見りゃわかンだろ? 杖突いてンだぜ? しかも今は時間制限付だァ」

御坂 「だったら私でも何とかなるかも……」

一方通行 「さくっとやろうぜ。俺も俺で忙しいからなァ」

上条 「不登校なのにか?」

一方通行 「忙しい不登校なンだよ」 

【BATTLE とある駐車場】

一方通行 「ほれ、カチっとな」

御坂 「何そのチョーカー?」

一方通行 「ン? これがないと俺ァ能力使えねぇンだよ」

御坂 「何でよ?」

一方通行 「妹達のネットワークがあるだろ。俺ァその助けを受けてるンだよ」

御坂 「ふ~ん……じゃあジャミング」

一方通行 「joi;ream] at0ia4]tka@ v」

御坂 「オラァ!!」 

一方通行 「a:oktnv maep:t vamm」 バキィ!!

御坂 「オラァ!! オラァ!! ソラァ!!」

一方通行 「:rpml k:tm blatk 」 バキィ!! 

御坂 「ドラァ!! ドラァ!! ドラァ!! ドラァ!! ドラァ!!」

一方通行 「j;oa mkp btgmk 」 バキィ!! バキィ!! バキィ!! バキィ!! バキィ!!

上条 (ひでぇリンチ)

御坂 「勝った!!」

一方通行 (突然すぎて杖使う暇もなかったぜ……)

上条 「お前案外弱いな」

一方通行 「うるせェ」

御坂 「第一位に勝っちゃうなんて……私が強いんじゃなくて、科学側が弱いのよね」

一方通行 「いいや科学もけっこうやるぜェ? どっかの第二位とか」

御坂 「第二位?」

垣根 「垣根帝督だ。お前超電磁砲か?」

御坂 「酷い名前」

垣根 「んだとぉ!?」

一方通行 「だろ?」

上条 「うん」

垣根 「誰お前?」

上条 「いやなんでもいいから御坂と戦えよ、お前」

垣根 「何で初対面なのにそんなにえらそうなんだよ?」

一方通行 「さっさとしろよ」

上条 「頑張れよ御坂」

御坂 「うん!」

一方通行 「死んでこいアホの垣根」

垣根 (何この扱い)

【とある街中】

垣根 「ここらへんでいいか?」

御坂 「えぇ」

垣根 「じゃ、やるとしますか」

御坂 (第二位の『未現物質』……巷に流れてる風評によると、未知の物質を作り出す能力……)

御坂 (他の能力と違って聞いただけじゃまるで実態がつかめない……いったいどんな能力なの?)

垣根 「五分は持てよ、クソ女?」 ブサァ

御坂 「天使の……羽……?」

垣根 「レベル5同士だ……『未現物質』の本領をたっぷり見せ付けてやるぜ」

御坂 (まずは様子見……なんて悠長なこと言ってられないんでしょうね)

相手が行動するよりも早く電撃の槍を放つ。が、後方に展開していた6枚の天使を思わせる羽根が
垣根の身体を包み込み電撃を弾き飛ばした

御坂 「10億ボルトの電撃弾き飛ばすなんて……どんな羽根よ!?」

垣根 「気にすんな、俺にもわかってないのにお前が分かるはずがねぇ。なんたって未知の物質だからな」

6枚の羽根が横開きに展開し、その翼を勢いよく交差させる
すると、その各々から衝撃波を発生させた

御坂 「それくらいはガードできるわよ!」

磁場でコンクリートの壁を作り出し、攻撃を防ぐ

垣根 「まぁこれくらいはやるだろ。仮にもレベル5だし」

御坂 「どんなもんよ!?」

垣根 「……だったらこれはどうだ?」

垣根 「この翼は飾りじゃねぇぜ?」

御坂 「飛んだ!?」

垣根 「それだけじゃない」

御坂を見下ろせる位置まで上昇すると、翼を展開する
太陽の光線を浴びた羽根は光を回折し、未知の性質を加えられた太陽光は御坂を襲った

御坂 (コンクリートが……溶けてる!?)

垣根 「未知の物質を作り出すって言ったろ? ただの太陽光じゃない。殺人光線だと思っとけ」

御坂 「だったらこうよ!」

二人の頭上を、雷雲が覆い尽くす

垣根 「確かに太陽光は封じたな……だがそんなこと、数えるのが面倒になるほどある俺の攻撃の一つをつぶしたに過ぎないぜ」

御坂 「私の攻撃だって、電撃だけが能じゃないのよ!」

コンクリートの壁から勢いよく飛び出すと、磁場を形成し、大量の砂鉄を結合
上空にいる垣根に届くほどの砂鉄の剣を作り出した

垣根 「それがどうしたよ?」

御坂 「自分から当たりにいった!!?」

避けるでも防ぐでもなく、迫り来る砂鉄の剣に垣根が近づく
その翼に触れると砂鉄は拡散し、元の形を保てなくなり崩れ去った

御坂 「どうして……?」

垣根 「磁力で引きつくという砂鉄の性質を俺の『未現物質』が塗り替えた。分かるか?」

御坂 「……まだまだぁ!!」

垣根 「元気がいいじゃないか……のってやるよ中房が」

御坂 (確かに強いけど……幸いなことにスピードはたいしたことない。いやあるけど、あの人見た後ならそれほどにも感じない)

御坂 (勝機はそこにある!)

再度電撃を飛ばす。それを予測して垣根も盾の様に翼を構える
しかし、電撃は翼に達することはなく、ぐるぐると垣根の周りを旋回し始めた

垣根 「攻撃しなきゃ勝てないぞ?」

御坂 「してるわよ」

垣根 「……なんだ?」

ぐらり、と頭を揺らすような感覚、そして喉元を駆け巡る妙な息苦しさが垣根を襲った
自分の身に何が起こっているか、一瞬そのことに思考を駆け巡らせたが、すぐに打開策をはじき出した

垣根 「そういう使い方もあるんだな……電撃でオゾンを作り出すとはやるじゃねぇか」

御坂 「何でアンタは平気なのよ!?」

垣根 「無駄な気体に酸素の役割を持たしただけだ。俺の『未現物質』に常識は通用しねぇ」

御坂 「……なんでもありね」


一方通行 (やべェあの攻撃俺対処できなかったのに、垣根くン強い、なンか強い)

垣根 「しっかしどうにも埒があかないな。俺はお前の攻撃を完全に防御できてる」

垣根 「そしてお前はのらりくらりと俺の攻撃に対処しちまう」

御坂 「のらりくらりだなんて楽なものじゃないけどね」

垣根 「このまま続ければ俺が勝つだろうがあいにく俺は忙しいんだ。もう終わらすことにしよう」

御坂 (大技が来る!!)

危険を察知し、御坂は手に超電磁砲を放つためのコインを備える
垣根は白い6枚の翼を数十メートルにまで展開していた

垣根 「超電磁砲……か。その程度の攻撃じゃ俺には勝てねぇよ」

御坂 「やってみなきゃわかんないでしょうが!!」

垣根 「……強気な女だ」

神が住む天界の片鱗を帯びた翼と、超電磁砲が激突する
衝突とともに、激しい炸裂音と閃光が発せられた、まるで紙くずのように御坂の超電磁砲は弾き飛ばされしまった

御坂 「そんな……」

垣根 「終わりだ」

発せられたが

御坂の眼前に光速の脅威が迫る
そこに上条が割って入ると、右手をかざし

上条 「ぬぅぅぅぅぅぅぅ……おりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!」

白い翼を跡形もなく消し去った

垣根 「なん……だと……!?」

御坂 「とうまぁ……」 グスグス

上条 「うぁっ!? 何泣いてんだよお前!」

御坂 「泣いてないわよ!」 グスグス

上条 「怖かったんだな……よしよし」

御坂 「怖くなんてなかったわよ!!」グスグス

垣根 「最後の最後でまさかの噛ませ化とはな……」

一方通行 「垣根くン雑魚ェ」

垣根 「うるせぇ……誰だよあのツンツン頭は」

一方通行 「光の世界の住人だァ……」

垣根 「光の世界(笑)」

一方通行 「死ね」

一方通行 「j@nijean vtawepontv kpaknet vajt!!!」 ブシャァァァァァァ!!!

垣根 「黒翼は、黒翼は止めろぉぉぉぉぉ!!!」 グチャ グチャ

一方通行 「itjnapo:vmk:aotvnjap:tjnapnno2pinr@ion!!!」 ブシャァァァァァァ!!!

垣根 「モルスァァッァァァァ!! モルスァァッァァァァァァァァァ!!!」 グチャ グチャ

一方通行 「io@n bia:optnkvj:tvi;m:kvnt ;aw v/ejtma/eta!!!」 ブシャァァァァァァ!!!

垣根 「」 グチャ グチャ




御坂 「ちょっと自信なくなってきたかも……」

上条 「もう終わりにするか?」

御坂 「冗談! まだまだやるわよ!」

上条 「あんま無理すんなよな。えっとじゃあ次の対戦相手は……」

闇咲 「まさか俺が戦うとは……」

上条 「よろしく頼むよ」

御坂 「お願いします」

闇咲 「うぅむ……」

御坂 「闇咲さんも魔術師なんですよね?」

闇咲 「一応な。東洋にルーツがあるからあまりその呼び名は聞きなれていないが……」





【BATTLE とあるビルの屋上】

御坂 「ボーガン……?」

闇咲 「梓弓だ」

闇咲 「透魔の弦」

御坂 (姿が消えた? ……いえ違う、きっと視認できなくなっただけ。実態はあるわ)

闇咲 (聞けばかなりの能力者。当身などということは考えず、一気に攻め落とすとするか)

御坂 (大丈夫。私の電磁波ならある程度の空間把握は出来る。何も無い場所で何か動いたような感触……それを探せば)

闇咲 「断魔の弦」

御坂 「そこぉ!!」 ビリィビリィ

闇咲 「むぉ!?」 ビリィビリィ

御坂 「……どうよ」

闇咲 「……不覚」 バタリ

御坂 「……ふぅ」

上条 「やっぱり疲れてるだろ。休憩しようぜ」

御坂 「いいわよ休憩なんて……」

上条 「疲れてたら勝てる試合も勝てなくなるぜ? 年長者の言うことは聞けよ」

御坂 「……わかったわよ」

上条 「疲れてたら書けるssも書けなくなるぜ? 年長者の言うことは聞けよ」

俺 「……わかったわよ」

ワラタwww

御坂が勝てる神の右席ってテッラくらい? でも電撃無効されたらキツいよね。残り三人は無理ゲーだし

>>84
テッラ「優先 人肉うpwwwww」
御坂「orz」

保守

保守

保守

>>85
あのテ/ッラさんなら多分攻撃中に槍を撃たれる気がする

>>91
テッラさんはプレートカッターの不意打ちでも死なないんだぜ
いつの間に詠唱してるのか

美琴だって水さえあれば電気による発熱で空気中の水蒸気量を操作して天使の羽で飛べるのに・・・

>>95
美琴ってよく考えるといろいろできるな
物体に電子ぶつけて錬金術とか核融合とか

砂鉄で羽根作って飛べばよくね?

つか砂鉄かコンクリの上に乗れば良くないか?
羽よりよっぽど小回りきく気がする

>>103
どうやって飛ぶんだよwwww
砂鉄で羽根作ったらはばたいて飛べる

御坂「綺麗な宝石ねー」

御坂「不気味な仮面ねー」

御坂「あっ、ピッタリはまったわ」

御坂「かぶってみよう」

保守

以下保守がてら美琴ちゃんに新技を考えてあげるスレ

・砂鉄で飛ぶ
・マイクロ波
・感覚皮質の刺激で激痛or北斗有情拳

保守

浜面 「ん? なんだお前らデートか?」

上条 「げっ! お前は……」

御坂 「知り合い?」

上条 「こいつスキルアウト」

浜面 「元、な」

上条 「ちょうどいいや。お前戦えよ」

浜面 「は?」






【BATTLE とある路上】

御坂 「いくわよ!」

浜面 「なんでこんなことに……」

御坂 「さすがに余裕だったわね」

浜面 「」 




絹旗 「超何してるんですか、浜面?」

浜面 「……ぉ、おう絹旗。ちょっとこいつと勝負してたんだ」

絹旗 「こいつ? ……あ、第三位」

御坂 「えっ、誰?」

絹旗 「なるほどー。麦野超負かした第三位に、浜面が超勝てるわけもありませんよね」

御坂 「むぎの……?」

絹旗 「超こっちの話です。じゃあ浜面の超敵討ちと行きますかねー」

御坂 「あなたと?」

絹旗 「私はあそこに寝転がってるのと違って、超手ごわいですよ」

【BATTLE とある路上】

絹旗 「じゃあいきますねー」

御坂 (私と同じくらいの背丈……たぶん中学生かな? スキルアウトの人といたって事は彼女も能力者)

御坂 (さっきのやつみたいに拳銃持ってたりしたら危ないけど……とりあえず相手の戦力を確認してみようか)

御坂 「ふんっ!」

御坂が手を向けると、絹旗の周りに強力な磁場が発生した
武器となる拳銃や鈍器の奪取が目的だったが、絹旗の懐からは何も出てこず、少しすると磁場は消えた

絹旗 「私は超役にたたない武器なんて持ってないですよ。私は間合いに入って殴るだけですから」

御坂 「あなた空手とか習ってたりするの?」

絹旗 「いえ全然」

御坂 「じゃあ近寄っても返り討ちにされるだけだと思うけど……」

絹旗 「武器が役に立たないって言ったのは、私がすでに超役に立つ武器を持ってるからですよ」

御坂 「……えっ?」

御坂 「あなたは武器になるようなもの何も持ってないはずじゃ……」

絹旗 「説明するより、超実践あるのみです」

絹旗が一瞬で間合いを詰め、拳を御坂に向けて振りかざす

御坂 (……これはっ!?)

迫り来る拳を前に、御坂はレーダーに微弱な違和感を感じた
わずか数センチほどだが、絹旗が振りかざした拳の先端に、危険を孕んだ何かが付着していることを

御坂 (避けなきゃまずいっ!!)

寸でのところで殴打を避ける。
勢いを保ったままの絹旗の拳は、標的を見失い壁に激突し、崩壊させた

御坂 「ただ殴っただけじゃない……あなた能力者ね!?」

絹旗 「調正解です。ただし、何の能力かは超教えませんけどね」




御坂 「あなた……空力使いでしょ?」

絹旗 「さすがレベル5、頭のほうも超回りますね。若干正解が入ってます」

御坂 「あなたの威力は確かに凄い。でも、その能力で私の攻撃を防げるかしら!?」

絹旗 「それは超困り種ですよ……だからこうしてインファイトで超速攻持ち込んでるんじゃないですか!」

轟ッ!! 絹旗の豪腕が空を切る
御坂はとっさに避け、体勢を立て直す

御坂 「負けないわよ!!」





浜面 「キャットファイトキャットファイトキャットファイト」

上条 「お前はアレがキャットファイトに見えんのか?」

御坂 「なんやかんやで勝ったわ!!」

絹旗 「なんやかんやで超負けました……」

浜面 「うーし終わったか、帰んぞ」

絹旗 「超はーい。それじゃさよならー」

御坂 「じゃあねー」







上条 「次いくか」

御坂 「よし来い!」

上条 「次は超強いぞ、板倉だぞ」

御坂 「板倉?」

テッラ 「神の右席のテッラですねー」

御坂 「板倉さん?」

テッラ 「誰ですかそれ」

上条 「じゃあこいつと戦えよ」

テッラ 「あー、はい」

一方通行 「痩せ過ぎてンだろお前」

テッラ 「誰だよお前?」






【BATTLE とある街中】

テッラ 「異教徒みたいですし容赦はしませんねー」

御坂 (聞いた話だととんでもなく強い……あの美人さん並に……)

テッラ 「…………」

御坂 「…………」

テッラ 「…………」

御坂 「……仕掛けないの?」

テッラ 「後手のほうが何かと都合がいいんですよー、私の術式はそういうものなんですねー」

御坂 (術式って何かしら……それに後手のほうが都合がいいってのも……)

御坂 (悩んでてもしょうがないか)

御坂 「先手必勝!!」 ビリィビリィ

テッラ 「おっと! ……なるほど、あなたの攻撃手段は電撃ですねー」

御坂 「ボヤボヤしてるとクロ焦げにするわよ!」

テッラ 「されないんですねー、それが」

テッラ 「優先するーー電撃を下位に、人体を上位に」

御坂 (何か呟いた……?)

テッラ 「どうぞ、続きを。存分にクロ焦げにしてくださいねー」

御坂 「な、舐めてるんじゃないわよ!!」 

頭上より光速の電撃を放つ。電撃はテッラを捉え、激しい閃光が炸裂した
だが、閃光音が空に消えると、何処に傷を負うでもなく、テッラは何事もなかったかのようにたたずんでいた

御坂 「無傷……!?」

テッラ 「先に一途来ますけど、たとえ同じ事を1000回繰り返そうが結果は同じですねー」

御坂 「……くっ!」

御坂の両の手がテッラに照準を向ける。そして勢いよく、光速の電撃が両の手より無数に速射される
だが、テッラの言うとおり結果は変わらなかった

御坂 (おかしい! たとえあの人のように丈夫過ぎる人間だったとしても、今の攻撃なら確実に傷は負う! 無傷はありえない!!)

御坂 (何かカラクリがあるはずよ! 考えるの! 考えなきゃ負ける!!)

テッラ 「攻守交替の頃合ですかねー……」

御坂 「小麦粉のカッター!?」

先に一途来ますけど  ×

先に言っときますけど  ○

御坂 (接近されたらヤバい……)

御坂 (どうして喰らわないの? 威力の問題……性質の問題……とにかくそれを見極めなきゃ!)

御坂 「電撃が駄目なら斬撃よ!!」

即座に作り上げた、十メートルほどに及ぶ砂鉄の剣が斬りかかろうとするテッラを襲う
危険に気づくと、テッラは近づくことを諦め、砂鉄の剣が届かない安全距離まで退いた

テッラ 「これは避けたほうがいいですねー」

御坂 「あなた斬撃は有効なのね!?」

テッラ 「ちょっと黙っててくださいねー、考え事してるんですから」

御坂 「この機を逃すわけないでしょ!!」

テッラ (ふ~む……彼女の攻撃方法は電撃。そして今のはおそらく磁力によって形作られた武器)

テッラ (だとすると、光の処刑の設定を誤りましたかねー。電撃は喰らわずとも斬撃は喰らう)

テッラ (もちろん小麦粉を上位にすればあの剣を打ち崩せるでしょうが、それだと防御がおろそかに)

テッラ (彼女の能力も応用が利きそうですし……電気分解で酸欠でもされたらたまっちゃもんじゃないですしねー)

テッラ (と、なると優先するべきは……)

始まってた支援age

テッラ「私を上位に御坂を下位に!」

御坂「」

テッラ 「ーー優先する」

テッラを逃さないために、先ほどより幾分か大きくなった砂鉄の剣が振り下ろされる
テッラは頭上より迫り来る致命傷にもなりかねない斬撃を気にも留めず、詠唱を続けた

御坂 「もらったっ!!」

テッラ 「電子を下位に、大気を上位に」

そう唱えると、先ほどまでテッラにとっての脅威足りえたものは音もなく崩れ去った

御坂 「……なんで?」

テッラ 「手っ取り早く放電現象を止めさせてもらいましたねー。これであなたの攻撃は完封できたってことですかねー」

御坂 「……電撃が出せないんじゃ勝ちようがないじゃない!」

テッラ 「それを狙ってましたから」

上条さん近くに居ないのか……

御坂 「……負けたわ」

テッラ 「承諾しましたねー、では死んでもらいますか」

テッラ 「救われてはならないんですねー、異教徒は」

上条 「御坂に何しやがる!!」

テッラ 「うるさいですねー!!」

上条 「ぐわぁ!!」 バキィ!!

御坂 「当麻!!」

テッラ 「すぐ楽にしてあげますねー」

御坂 「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

テッラ 「」

フィアンマ 「コイツは神の右席の中でも最弱……」

アックア 「にもかかわらず残虐な行為を好んでいたである……」

ヴェント 「だから始末させてもらったわ……」

上条 「テメェら……神の右席!!」

上条 「揃いも揃って何しにきやがった!?」

アックア 「天草式の女教皇に、力になるよう頼まれたである」

フィアンマ 「暇だったから」

ヴェント 「ジェットコースター乗りにきた」

上条 「あぁそう」

御坂 「どちらさま?」

フィアンマ 「俺様は世界の味方で正義の敵さ……」

御坂 (一方通行と同じ匂いがするのは何でだろう?)

アックア 「誰と戦うか?」

御坂 「えっと……じゃあ……」

御坂 「じゃあえっと……ピアスさん」

ヴェント 「ん? 戦るの?」

御坂 「お願いします」

ヴェント 「すぐ終わりそうね」

御坂 (むかっ)





【BATTLE とある街中】

御坂 「凄い風貌ですね……」

ヴェント 「戦い合いの前に煽り合い? そんなのいいからとっと始めましょうよぉ!」

御坂 「負けない!!」

ヴェント 「もう負けてるから」

御坂 「えっ……」 バタン

御電撃を放つよりも早く、御坂の意識は闇に消えた

ヴェント 「やっぱりすぐ終わったわね」

御坂 「……何が起こったの?」

上条 「あいつ敵意を持った相手を一瞬で倒せるんだよ。それにやられたのさ」

御坂 「敵意……?」

上条 「要するにだな、どうあがいても攻撃しかける前に負けちゃうってことだ」

御坂 「…………」

上条 「御坂?」

御坂 「……とんでもないわね魔術ってのは」

上条 「気にすんなよ」

御坂 「アンタはあの人と戦ったの?」

上条 「一回だけな」

御坂 「勝った?」

上条 「まぐれですけどねー……って痛っ! 殴るなよ」 ベシッ!!

御坂 「にくたらしい!」 プンスカ

上条 「ごめんって!」

アックア 「気分はどうであるか?」

御坂 「もう大丈夫です」

上条 「次お前が戦うのか?」

アックア 「うむ」

御坂 「張り切っていくわよ!!」





【BATTLE とある路上】

アックア 「覚悟するである」

御坂 (さっきの人より強いのかな……)

電子が発生しなくなったって意味合いで書いたんだけど、たぶん間違ってると思う
文型だからそこんとこ良く分からん

寝る

>>146

× スキルアウトの人といたって事は彼女も能力者

○ スキルアウトの人といたって事は彼女も無能力者?

>>183
そもそもの論点は、上条さんが大気に触れてる件について

そしておやすみ

その戦力分析は公式なのか?だいぶおかしくね

黒い双翼一方が騎士団長に勝てるところが想像つかんね
板倉もっと上だろどう考えても
どうも上位陣で一方だけ浮いて弱く見える

御坂 「…………」

アックア 「…………」

御坂 「…………」

アックア 「……心配するな。ヴェントのような術式は使用できないのである」

御坂 「良かった……あんなの持ってたら勝ち目ないわよ」

アックア 「存分にかかって来い」

御坂 「えぇ!!」

危惧していた事態が起こりえないことがわかると
御坂は眼前にアックアを見据え、雷撃の槍を放った

電撃の槍は直撃、アックアの巨体に電流が駆け巡った
だがまるで何事もなかったかのように、アックアは悠々と佇む

御坂 「喰らってない……それとも無力化された……?」

アックア 「前者である。天草式の女教皇と同じく『聖人』だ」

御坂 「また、ぶっ飛んだ身体してる人!?」

アックア 「そうだ」

御坂 (ということは、あの人みたく私の電撃は軽々避けられてしまう……)

御坂 (それに当たったとしてもノーダメージだなんて、打つ手が……)

御坂 (いや、ある。私のとっておきなら……)

アックア 「こちらからいかせてもらう」

御坂 「!!」

そう律儀に宣告すると、アックアはソニックブームを撒き散らせながら御坂めがけて突っ込んだ

常人の反応では回避など到底間に合わず、ただの体当たりで粉々になってしまうであろう

だが、御坂は神裂との戦闘で聖人の異常なまでの戦闘スピードを身をもって体験していたため
アックアの宣言を合図に、前もって磁力を集中、緊急回避することに成功した

アックア 「避けるとはやるな」

御坂 「心臓飛び出るかと思ったわよ……」

アックア 「面白いである。鬼ごっこといくか?」

御坂 「勘弁願いたいわね」

アックア 「ふむ。ならばこうだ」


アックアの持つ『神の力』の特性により、総質量五千トンにも及ぶ膨大な水の塊が姿を現した

御坂 「なっ……!? あんなの喰らったら軽く圧死しちゃうわよ!!」

アックア 「圧殺ではなく刺殺である」

多量の水が出現したことを確認すると、それによって複雑な魔法陣を形成
その術質の影響で、30メートルほどに及ぶ氷の槍を無数に創り出した

御坂 「湾内さんに見せてあげたいわね……」

アックア 「ふんっ!!」

巨大すぎる氷の槍を軽々と手におさめると、アックアは巨腕を大きく振りかぶり
ロケットのような勢いで御坂めがけて放った

御坂 「くっ!!」

御坂 「くっ!!」

御坂が増えた

一つを振り投げては、また一つを手に取り振り投げる
アックアは一連の動作を高速で繰り返した 

それにより、御坂の視界は無数の氷の槍の雨で覆い隠されてしまった

御坂 「焼き切る!!」

槍が身体に到達するよりも早く、電撃を扇状に展開し広範囲に広げる
電撃は襲い掛かる全てをすっぽりと包み込み、その全てを蒸発させた

アックア 「あれを防ぐか……なかなかやるであるな」

御坂 (あの人に攻撃は効かないけど、あの人の攻撃を防ぐことなら出来る)

アックア 「では次だ」

御坂 (超電磁砲を打ち込む隙がない……!)

攻撃術式により、二十メートル近い氷柱のハンマーを形成する

アックア 「接近戦だ」

御坂 (一度や二度は凌げるかもしれない……だけど、ずっとあの速さで攻撃されたら軽く詰んじゃう)

御坂 (相手の攻撃を喰らわずに、尚且つ超電磁砲をぶち込める方法)

御坂 (カウンターしかないわね)

御坂 (何か自分で『接近戦である』とか言ってくれてるし、最初の攻撃のタイミングだけなら捉えられる)

御坂 (これに望みを賭ける……)

アックア 「いくである」

アックア 「ふんっ!!」

御坂 「……なっ!?」

先ほど、御坂の電撃が氷の槍を一瞬で蒸発させたことによって生じた多量の水蒸気
アックアは氷柱のハンマーを横なぎすることで、強烈な暴風を起こし、それらを御坂のほうに吹きやった

御坂の視界は白の世界一色となった

御坂 (落ち着け……相手の姿が見えないことに動揺しちゃ駄目……)

アックア (コレに乗じて攻撃させてもらう)

御坂が気をとられてるうちに、すばやく側面に回りこむ
そして水蒸気が少し晴れ、ちらりと御坂のシルエットが確認できるようになると、勢いよくとびだした

アックア 「これで終わりである」

御坂 「あなたのいる場所なんてお見通しよ!!」

アックア 「何っ!?」

氷柱のハンマーを叩きつけようとしたその瞬間、アックアのわき腹に何かが突き刺さる
それは電磁誘導を利用し音速を超えて駆け抜けて、対象を一瞬で塵と化す、御坂の超電磁砲だった

超電磁砲はアックアを射抜いた
いくら『聖人』の肉体といえども、その衝撃を受け止めきれることはなくはるか後方にまで吹っ飛ばされた

御坂 「私はレーダーを張ってるから、視界を塞がれていようが位置関係は把握できるのよ」 

御坂 「ふぅ~……なんとか勝ったわね」








アックア 「無事である」

御坂 「えぇ!?」

御坂 「超電磁砲でもダメージがないの!?」

アックア 「確かに効いた。だが死ぬほどではない」

御坂 「どうなってんのよ……」

アックア 「続きだ」

超電磁砲により吹き飛ばされた地点より御坂までの距離 
アックアは地面を人蹴りすると、その距離を一瞬でゼロにし、再度攻撃を仕掛けた

御坂 (磁力を最大にして緊急回避!)

アックア 「ニ撃目だ」

かろうじて避け、御坂が稼いだ間合い
それを、またも地を蹴ることで無に帰した

御坂 (やっぱり逃げられない……)

アックア 「今度は逃げられないようだな……終わりだ」

御坂 「……また気絶?」

上条 「そう」

アックア 「すまない。力加減を誤った」

御坂 「死んでないだけマシよ。それにしても負け続きね」

上条 「最初に言ってた一方通行でも勝てないやつらだからなぁ……」

御坂 「次の相手は?」

アックア 「フィアンマである。俺でも比べ物にならないくらい強い」

御坂 「インフレしすぎでしょ……」

上条 「頑張れよ!」

御坂 「頑張ったところでどうにかなるのかな……」

フィアンマ 「最後は俺様か」

御坂 「なんか似てるかと思ったら垣根くんか」

フィアンマ 「えっ?」

御坂  「いやこっちの話よ」






【BATTLE とある街中】

フィアンマ 「俺様一番。一番強い」

御坂 「ホントかなぁ……」

フィアンマ 「腕が出ます」

御坂 「何アレ?」

フィアンマ 「そして腕を振ります」

御坂 「」

フィアンマ 「しゅーりょー」

御坂 「……また気絶ぅ!?」

上条 「あいつら帰ったぞ」

御坂 「もう?」

上条 「もう」

御坂 「結局全敗か……」

上条 「しょうがないって。どうする、もう終わりにするか?」

御坂 「もうちょっと他の人と戦ってみるわ」

上条 「うし。じゃあ塾行こうぜ?」

御坂 「塾?」

アウレオルス 「愕然。また貴様と相まみえるとは」

上条 「よう」

御坂 「この人も魔術師?」

上条 「おう。思ったことを現実に出来る黄金練成の使い手だ」

御坂 「凄いんですね!」

アウレオルス 「全然。照れるから口を慎め小娘」





【BATTLE とある塾】

アウレオルス 「…………」

御坂 (……あれ? 勝ち目ないよね)

アウレオルス 「這い蹲れ」

見えない力により、御坂が床に叩き伏せられる

御坂 「……ぐっ?」 (これが黄金練成……!)

アウレオルス 「焼死、感電死、溺死、ショック死、餓死、凍死、恥辱死……好きなものを選ばせてやる」

御坂 「最後のは何よっ!!」

上条 (わっふるわっふるわっふる)









御坂 「一度死んでから蘇って、結果として負けました」

アウレオルス 「歴然。圧倒的な力の差」

上条 「俺には負けたけどな」

姫神 「あっ、上条くん」

上条 「姫神じゃないか」

御坂 「よしバトル!!」

姫神 「……誰?」







【BATTLE とある塾】

御坂 「電撃ビリリン!!」

姫神 「あばばばばばばばば」 ビリビリビリビリ!!

御坂 「久々に勝ったわ!!」

姫神 「」 バタリ

上条 「お前余裕なくなってきただろ?」

御坂 「まぁちょっと……」

上条 「大丈夫だって。お前もかなり強いんだから」

御坂 「強くなんかないわよ! むしろ雑魚よ!!」

上条 (なにこいつ拗ねてる なにこいつ可愛い)

御坂 「他に戦ってくれる人いないの!?」

上条 「お前のほうに知り合いいないのか?」

御坂 「もうほとんど……あっ一人いた」

御坂 「勝負!!」

削坂 「儀典で戦っただろうが。根性あるのは大好きだけどな!!」

御坂 「そうだった……」

上条 (※ 儀典はとある科学の超電磁砲特荘版の付属品)





オッレルス 「あっ、何時かの……」

削坂 「お前は!?」

御坂 「よし勝負!!」

オッレルス 「えっ」

夜になったら戻る

ところで、ていとくん が最強だと思うのは俺だけじゃないはず

>>374
へた錬『死ね』

ていとくん「」



板倉「日光を上位に、人体を下位に」

ていとくん「」 

世界の全てを呪文と化し、それを詠唱完了することで行使可能となる錬金術の到達点。
神や悪魔を含む『世界の全て』を己の手足として使役する事ができる。

エイワスもフィアンマもアレイスターも目じゃない圧倒的な力だよな本来

【BATTLE とある路上】

オッレルス 「お譲ちゃーん、怪我じゃすまないかもしれないぜ?」

御坂 「上等よ!」

オッレルス 「気合入ってんなー」

オッレルスが攻撃術式『北欧玉座』より『説明できない力』を放つ
『説明できない力』は御坂めがけて突っ込んできた

御坂 (よく分からないけどたぶんあれも魔術ね……大丈夫、正面からの単調な攻撃だから避けられる)

『説明できない力』の射出を確認すると、少し離れたビルの壁まで磁力を行使することで飛び移り攻撃を避けた

御坂 (……あ、あれ? 何で?)

御坂は目の前の現象に大きく困惑する
避けた……と確信したはずだった敵の攻撃が姿を変え、大きさを変え、まるで御坂を追尾してきたかのように存在していたからだ

御坂 (確かに避けたはず……自動追尾する攻撃なの? とにかくもう一度避けなきゃ)

再び磁力を放出、その引力によって今度は右手にあるビルの壁まで飛び移る

オッレルス 「まるでカエルだな……だけどたぶん無駄だぞ」

カエルじゃないよ、クモだよ

御坂 (まだ追ってきてる?)

上手く回避すると、そのことに気を抜かず、相手の攻撃の確認の為に即座に振り返る
そこにオッレルスの放った『説明できない力』は視認できなかった

御坂 (……あの攻撃は消滅した?)

攻撃が負ってないことに対して、御坂は安堵した
脅威であった『説明できない力』がなくなったことで、攻撃対象であるオッレルスを見やる

御坂 「何で攻撃してこないの?」

オッレルス 「さあ、何でだろうな?」

御坂 「余裕のつもりかしら……ん?」

頭上で大きく「ドゴォン!」と何かが崩壊するような音が炸裂した
驚いて見上げてみると、御坂が回避に使用したビルは謎の現象で今まさに倒壊しようとしていた

御坂 「……いったい!?」

すぐさま磁力を解除し、全速力でその場から離れる
ビルは跡形もなく崩れ落ちた

御坂 「新しい魔術ね!?」

オッレルス 「いいや違う。さっきの攻撃はまだ続いてるぜ」

御坂 「それはさっき消えたじゃない!」

オッレルス 「まだ残ってるんだよ」

御坂 (嘘をついてるの?)

考えても埒があかないので、御坂は思考に時間を割くのをやめる

御坂 「こっちから仕掛けさせてもらうわよ!」

雷撃の槍をオッレルスに向け放つ
しかし、オッレルスに達するまでに、雷撃の槍は、まるでブッラクホールに吸い込まれたかのようにその姿を消してしまった

御坂 「……なんで?」

オッレルス 「さあね」

御坂 「だったら分かるまで撃つわよ!」

最大出力の電撃を無数に放出、その矛先をオッレルスへ向けた
だが同じく、その電撃がオッレルスに触れることはなかった

雷撃の一つは捻じ曲げられたかのように消え、雷撃の一つは明後日の方向に急激に進路を変え
雷撃の一つは空中で突然静止し動かなくなり……その全てが謎の現象によって攻撃を妨げられた

御坂 「……わけがわからない」

オッレルス 「そういう力なんだよ、俺が使ってるのは」

オッレルス 「俺が最初に……っていうか一回しか使ってないんだけど、それは『説明できない力』だ」

御坂 「『説明できない力』……」

オッレルス 「そうだ。説明はしないぞ? できないから」

御坂 (じゃあ今までの妙な現象も全部そのせい……どうやって対処すれば)

オッレルス 「前見なくていいのか?」

御坂 「えっ?」

突然何もなかった空間に、先ほどの『説明できない力』が何処からともなく姿を現した

御坂 (今まで透明になってたって事!? それとも『説明できない力』によって視認できなくされていた!?)

とっさに地面から砂鉄を抜き出し砂鉄の剣を形作り、『説明できない力』に斬りかかる
『説明できない力』に剣が達すると、剣の先から柄の先まで衝撃が駆け巡り、一瞬にして砂鉄の剣が凍結した

御坂 「はぁ!!?」

御坂 「……っ! これならどうよ!!」

ポケットからコインをすばやく取り出し、指先に構えた
そして『説明できない力』めがけて超電磁砲を撃つ

『説明できない力』と超電磁砲がぶつかり合う
超高熱を帯び超高速で奔る御坂のコインは『説明できない力』に触れることによりその干渉を受けた

『説明できない力』により、コインは音速の運動エネルギーをゼロにまで強引に引き下げられ、垂直に落下
ちゃりーん……という小さな落下音があたりに響いた

御坂 「……うそ」

一方『説明できない力』はその勢いを落とすことなく直進し、御坂へとたどりついた






御坂 「負けましたー」

オッレルス 「勝ったぜ!」

御坂 「ホントにわけがわからない……」

御坂 「また負けた……」

上条 「そんな落ち込むなって……」

御坂 「うぅ……」

一方通行 「ン? 何してンだお前えら?」

上条 「おっ、一方通行」

一方通行 「よゥ」

上条 「負け続きで落ち込んでんの」

御坂 「あの巫女さんに勝ったわよ!」

上条 「姫神には勝てるだろ……」

一方通行 「へー……じゃ、勝てそうなやつ紹介してやンよ」






杉谷 「…………」

御坂 「サラリーマン?」

一方通行 「忍者」

【とある試験シェルター】

御坂 「何処ここ? ひみつきち?」

杉谷 (秘密基地って可愛いなおい)

胸ポケットからタバコを取り出し、手元のライターで火をつける杉谷

杉谷 「…………」 スパー

御坂 「……あの戦っていいんですよね?」

杉谷 「…………」 スパー

御坂 (どうすればいいんだろう)

杉谷 (油断しているようだな……喰らえ!)

実は驚くべきことに、このライターには麻酔銃としての機能が備わっているのである!

御坂 「麻酔銃? ……それくらいなら防げるけど」

電撃によって、一瞬にして麻酔針が焼ききられる

御坂 「もう戦っていいんですね?」

杉谷 (はいだうとー)

杉谷 「参った」

御坂 「はい」










御坂 「次ー!」

一方通行 「俺とやンかァ?」

御坂 「いやあんたはもう勝ったし」

一方通行 「俺には黒翼っつゥとっておきがあるンだよ」

御坂 「へー、ところで誰か戦ってくれそうな人知らない?」

一方通行 「無視かオイ……戦ってくれそうなやつねェ」

【とある駐車場】

黒翼一方通行 「ijetnabjatnnvkmnjaklbv nwakjet」

御坂 「いや一方通行じゃん」

黒翼一方通行  「u90btr3-92nb 02uquvbn023 h ,ndfd 」

御坂 「まぁ戦うけどね……はいジャミング」

黒翼一方通行 「e;enjvvtan:imtkvnkavoomkhg」

御坂 「……あれ?」

黒翼一方通行 「8@8tvuqn;nhtbtivjihhq2rncv」

御坂 「ミサカネットワークなしでも動けてる!?」

黒翼 「j;iopmvka……onp:k /vmkwanjrt v0ni:j!!!」

寝る

何日もかけてだらだらやってても仕方ないし、今日中にさくっと終わらすことにする

オッレルスの戦闘は凄い適当

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