はい
固法「げっじゃないわよ!なぁにこの散らかりっぷりは!」
上条「いやこれは…」
固法「また犬の仕業とでも言うわけ?インデックスとかいう!」
上条「そそそその通r
固法「バカ言わないの!第一ご飯もトイレも無いのに嘘ばっかり!」
上条「ご、ごめんなさい……」
固法「…ほら、立った立った。一緒に片づけるわよ?」
上条「あ、うん、ごめん姉ちゃん…」
みたいなのが見たいんだろ?分かる分かる
固法「何よこの点数は!」
上条「いや上条さん的には一生懸命やったんですけど……」
固法「この点数じゃホントに進級出来ないわよ?」
上条「それはわかってるんですけどねぇ……」アハハ
固法「笑わないっ!」ビシッ
上条「ひっ!」
固法「……はぁ、とりあえず補修行ってきなさい。今日からでしょ?」
上条「……はい、そうです」
固法「掃除とか洗濯は今日は私がやっとくから」
上条「んじゃ、行ってきます……」
固法(なんで当麻はあんなに勉強出来ないのかしら……)
固法「とりあえず布団でも干しますか……」ガラガラ
インデックス「……!」
固法「え……」
インデックス「お腹すいたんだよ!ご飯くれると嬉しいな!」
上条(はぁ……今日の補修も散々だったな)
「ちょっと!」
上条(また姉ちゃんに怒られる……不幸だ)
「待ちなさい!」
上条(けど姉ちゃんは勉強教えてくれるし……ホント申し訳ないなぁ……)
御坂「無視すんなやゴラァァァァァ!!!」ビリビリ
上条「うお!!?」キュピーン
上条「何だよビリビリ!いきなり電撃なんてぶっ放しやがって!」
御坂「アンタが無視するからじゃない!」
上条「だからってお前……それで何の用?」
御坂「アタシと勝負しなさい!」
上条「やだ」
御坂「場所は……ってえぇ!?」
御坂「何あっさり断ってんのよ!」
上条「女の子と喧嘩とかしたくないし、喧嘩がバレたら姉ちゃんに怒られるし」
御坂「お、女の子……//」
御坂(また出てきた『姉ちゃん』……こいつのお姉さんてどんな人かしら)
上条「じゃーなー」
御坂「あ、ちょっと!」
上条「ただいま~っと」ガチャッ
固法「おかえりなさい、当麻」
インデックス「おかえりなさいなんだよ!」
上条「姉ちゃん、今日の夕飯何~?」
インデックス「今日はみい特製のカレーなんだよ!」
上条「お!そりゃ楽しみだ………ん?」
インデックス「?」キョトン
上条「……どなた?」
上条「魔術……10万3000冊の魔導書……ねぇ」
インデックス「なんだよ!」
上条「なぁ姉ちゃん」コソコソ
固法「なによ当麻」コソコソ
上条「コレ信じたの?」コソコソ
固法「……話半分程度には」コソコソ
固法「『歩く教会』とかいうあの修道服、透視出来なかったのよ」コソコソ
固法「あ、勿論本人に許可は取ったわよ?」コソコソ
上条「マジか」コソコソ
インデックス「二人は何コソコソしてるのかな!」
パソコンにうつる
てすと
インデックス「ふぅ……ホントに美味しかったんだよ」
固法「そ、そう満足してもらって嬉しいわ」
固法(この娘のドコにあの大量のカレーが消えたのかしら)
インデックス「それじゃあ私はそろそろ行くんだよ」スタッ
上条「行くって…何処にだよ」
インデックス「それはわからないけど……とうまとみいにこれ以上迷惑はかけれないだよ……」
固法「私たちなら別に構わないわよ?」
上条「そうそう。しばらくは居たらいいんじゃないか?」
インデックス「そういうわけにもいかないんだよ…それじゃあ」
ガチャ
上条「行っちゃったな…どうすんだ、姉ちゃん」
固法「勿論、放ってはおけないわ」
固法「そもそももう夜だし、どのみち風紀委員か警備委員に捕まっちゃう」
固法「そしたらあの娘だと……ちょっとめんどくさいことになりそうじゃない?そうなる前に私が保護してくるわ」
上条「俺もいk」
固法「アンタ留守番。しっかりと勉強しときなさい」
上条「でも……」
固法「大丈夫大丈夫、家出少女を1人保護するぐらい私に任せときなさい」
ガチャ
インデックス「はぁ……はぁ……しつこいんだよ!」
ステイル「君が大人しくしてくれさえすればこんなことしなくて済むんだだが」
インデックス「そんなこと言ってあなたも私の敵なんでしょ?」ダッ
ステイル「ちっ……」
ステイル(歩く教会があるなら……)
ステイル「吸血殺しの紅j」
「待ちなさい!」
インデックス・ステイル「!?」
固法「風紀委員です!」
ステイル「風紀委員?」
ステイル(確か学園都市の治安維持のために学生からなる組織……)
固法「二人とも完全下校時刻はもう過ぎてるわよ?それに男性の方、今何かしようとしてたわね?」
固法(赤髪の神父……まさかインデックスちゃんが言ってた敵?)
ステイル「いやぁ僕は彼女の友達なんですよ」
インデックス「騙されちゃダメだよみい!そいつが私を追ってきた刺客なんだよ」
ステイル「……まさか禁書目録と既に接触してたとわね」フーッ
ステイル「何も言わずにその娘を渡してくれないか?」
インデックス「う……み、みい?私のことなら気にしなくて良いんだよ?」
固法「お断りね、赤髪神父さんの提案は」
固法「彼女は私達が保護します」
固法「それが彼女にとって良いかは解らないけど……」
ステイル「……何も知らない癖にいい加減にしてくれないかな?」スッ
固法(ポケットの中に武器!?あれは……カード?)
「そこまでです、ステイル」
神裂「此処は一旦退きますよ。人払いもしていない今の状況ではあなたの戦闘は人の目に付きすぎます」
固法(いつの間に!?全く気付けなかった……)
ステイル「ちっ……わかったよ神裂」
神裂「ご迷惑をおかけしました」ペコリッ
固法「いえ、はい……」
固法(礼儀正しい人ね。恰好はアレだけど)
固法「ってそんな事じゃなくて、あなた達は一体……?」
固法「いない……?」
インデックス「あ、あのみい……えと……」
固法「……インデックスちゃん」
インデックス「!」ビクッ
固法「帰るわよ、当麻の待ってる我が家へ」ニコッ
インデックス「……うん!」
固法「…ってなことがあったわ」
上条「つーことはインデックスの話は全て本当だったのか……」
インデックス「そうなんだよ!二人とも信じてなかったの?」
固法「あはは……まぁそれは置いといて」
上条(あ、姉ちゃん流した)
固法「さっきの二人はあなたの敵……なの?」
固法(確かに怪しい人たちだったけど……この娘に対して敵意があったようには見えなかったのよね)
インデックス「敵なんだよ!みいの部屋のベランダに引っかかったのもあいつ等の仕業なんだよ!」
固法「そう、なんだ……」
インデックス「でもこの『歩く協会』があるから心配無用なんだよ」エッヘン
上条「へぇ、こんなんがねぇ」タッチ
パーン
上条「」
固法「」
インデックス「」
翌日
上条(昨日はあの後酷い目にあった……)
上条(インデックスは泣くし、姉ちゃんは怒るし……)
上条(しかしインデックスや姉ちゃんが会った魔術師ってどんな奴だろうな)
上条(赤髪の長身神父と日本刀を持った半露出女って……どいうことだよ)
上条「あれ……周りに人がいねぇ……?」
神裂「初めまして、神裂と言います。私のことは聞いていますね?」
上条(日本刀持った半露出女キタ―!!)
神裂「あなたが今インデックスと共にいることはわかっています」
神裂「インデックスをこちらに渡して頂けませんか?」
上条「……姉ちゃんが昨日言ったと思うけど、それは出来ない」
上条「そもそもなんでお前らはインデックスを狙うんだ!?」
神裂「そうですね……そこから話さないと渡してもらえないでしょう。いいですか?良く聞いてください……」
~中略~
上条「記憶が消える……?インデックスが死ぬ?」
神裂「ええ、そうです。だからこうするしかないのですよ」
上条「何だよそりゃ、ふざけんな!アイツが覚えてるか覚えてないかなんて関係あるか!」
上条「いいか、分っかんねぇようなら一だけ教えてやる。俺も姉ちゃんもインデックスの仲間なんだ、今までもこれからもアイツの味方であり続けるって決めたんだ!」
上条「テメェらお得意の聖書に書かれてなくたって、これだけは絶対なんだよ!!」
神裂「……そう、ですか」
上条「だから―――」
神裂「やかましいんだよ、ド素人がぁぁぁ!!」
~中略~
二日後
上条「ん……?」
インデックス「!! とうま!?」
上条「イン……デックス?」
インデックス「心配したんだよ……わたしとみいが銭湯に行ってる間にあんなことに……なって」グスッ
ガラッ
固法「……」
上条「姉ちゃn」
パシッ!!!
インデックス「み、みい!?なんでいきなり平手打ちするの?」
固法「インデックスちゃんは少し静かにしてて。ね?」
インデックス「わ、わかったんだよ……(超怖いんだよ…)」
固法「当麻、私と『あの時』約束したわよね。お互いに心配かけないって。相手に無言で無茶しないって」
上条「……うん」
固法「じゃあここでもう一回誓いなさい。私と……インデックスちゃんにはもう心配をかけないって。絶対に無茶しないって!」
上条「うん、約束する。もう絶対心配はかけないよ……だから、ゴメン…姉ちゃん」
インデックス(今のみいがその位の誤りで止まると思えないんだよ)
固法「……とうまぁ」グズッ
インデックス「!?」
固法「ばかぁ……わ、わたしがどんなに心配したと……ひっく…」グズッ
上条「姉ちゃん、大丈夫だから!俺ならここにいるから」ギュッ
固法「zzz」スースー
インデックス「みい、泣き疲れて寝ちゃったんだよ……」
上条「はぁ……ホントに姉ちゃんには悪いことをしちまった…」ズーン
インデックス「ちょっとビックリしたかも」
上条「そういや俺達姉弟のことは何も話してなかったもんな」
インデックス「聞いても良い事……なの?」
上条「別に構わねぇよ」
上条「俺達は―――――孤児だったんだ。学園都市の」
すまん、ずっと仕事の合間に書いてたんだけど退社するから大分空けます!
2時間近く空けちゃうかも……
もうちょい
てすと
インデックス「孤児……」
上条「そう、孤児。お互いそれぞれの親に捨てられたんだ。まぁ学園都市じゃ珍しいことじゃないんだけどな」
インデックス「お互い?それぞれ??」
上条「あぁ、言ってなかったけ?俺の本名は『上条』当麻だし、姉ちゃんの本名は『固法』美偉」
上条「つまり俺らは本当の姉弟じゃないんだよ」
インデックス(どうりで顔が違うと思ったんだよ)
上条「でもさ」
インデックス「?」
上条「物心つく頃から俺の隣にはいつも姉ちゃんがいてさ」
上条「何をするにもいつも二人だったんだ」
上条「施設から出た後も姉弟として一緒に暮らそうってのも姉ちゃんが言ってくれて」
上条「俺にとって姉ちゃんは世界で一人だけの大切な家族なんだ」チラッ
固法「ん……zzz」スースー
上条「たぶん姉ちゃんにとっての俺も……そういう存在だと思う」
上条「姉ちゃんは俺と違って頭も良いし大人っぽいけど、俺に何かあると……な」
上条「さっきみたいになっちまうこともしばしばあるんだ」
インデックス「二人のことはわかったんだよ……」
インデックス「でもそれじゃあわたしはやっぱり邪魔なんじゃないのかな?」
インデックス「みいはとうまが怪我したりしたら悲しむんでしょ?」
インデックス「わたしなんかといたらきっととうまはまた今回みたいなことになるんだよ」
上条「インデックス……」
インデックス「だからやっぱりここを出てくんだよ……」
「待ちなさい」
固法「待ちなさいインデックスちゃん」
インデックス「みい……」
上条「姉ちゃん、起きてたのか……」
固法「インデックスちゃん……なんか情けないところみられちゃったわね」アハハ…
固法「もう見られちゃったから言うけど……当麻は私にとって大切な世界で唯一の家族なの」
固法「当麻が傷ついたりするのは私自身が傷つくよりも辛い……それぐらいにね」
インデックス「だったら!」
固法「でもね?当麻があなたを守るために戦ったって言うなら……」
固法「私もあなたを守りたいと思う。学園都市の警備員としてじゃなく上条当麻の家族として」
インデックス「みい……」グスッ
固法「ふふっ、あなたも私と同じで泣き虫さんなのね」ギュッ
上条「~ってのがアイツ等の目的らしい」
インデックス「記憶が……みいやとうまのこと忘れちゃうの?」
固法「………」
上条「どうしたんだ姉ちゃん、そんな考えこんで」
ピンポーン
インデックス「私が出るんだよ……って」
ガチャッ
ステイル「やぁインデックス」
神裂「お邪魔します」
神裂「そちらの少年には手荒なことをして本当に申し訳ありませんでした」ペコリッ
神裂「ですが彼に言ったことは事実でs」
固法「有り得ないわ」
固法「記憶のしすぎで脳が死ぬ?そんなこと科学的にありえないわ」
ステイル「だが実際この娘は一年でいつも……!」
インデックス「そういえば……なんか頭が重い……かも」フラッ
上条「インデックス!」
ステイル「ほら、言わんこっちゃない」
神裂「……」
ステイル「どうした神裂」
神裂「ステイル、あと一日彼等に猶予を与えましょう。幸いリミットまでは2日あります」
神裂「固法と呼ばれる女性が言っていた事と禁書目録の価値や役割、そして最大主教の性格……もしかしたら、ですが」コソコソ
ステイル「……わかった。くれぐれも彼女に余計なことをするなよ」
神裂「失礼しました」
ガチャッ
その夜
インデックス「みい……」
固法「何?インデックスちゃん」
インデックス「いっぱいいっぱい迷惑かけてごめんなさい、なんだよ……」
固法「良いのよ、そんなこと気にしないで。早く元気になってまた私のカレー食べるんでしょ?」
インデックス「そうなんだよ……ふふっ……」
インデックス「またとうまとみいと三人でご飯……食べたいんだよ」
固法「うん、三人で食べましょ。約束よ?」
インデックス「約束……」
上条「姉ちゃん、インデックスは?」
固法「今寝たけど……正直大分弱ってる……」
上条「……そっか」
固法「記憶のしすぎで死ぬなんてこと有り得ないのに……」
上条「つまりイギリス清教のやつら……しかも昼間の二人よりももっと上の奴らがインデックスの体をいじってるんだ」
上条「なぁ姉ちゃん、俺の右手なら」
固法「……さっきね?インデックスちゃんと約束したの」
上条「約束?」
固法「三人でまた食事する、って」
上条「そっか……じゃあその約束守らないとな」ニカッ
上条「てなわけでインデックスの体を調べるわけなんだけど……」
上条「なぜ目隠し?」
固法「インデックスちゃんは女の子だし、魔術とやらの形跡はどこにあるかわからないし当前よ」
上条(目隠しで女の子に触るほうがドキドキするですけど!)
固法(さて………やっぱり当麻が一度壊したせいで透視できるようになってるわね。ゴメンね?インデックスちゃん)
固法(体にとくにそれらしい形跡はないわね。あとは口の中とか?)
固法(透視すると……ん?奥歯に模様??)
固法「当麻、右手借りるわよ」
上条「わっ!(ど、どこの部分だコレ?//)」
キュピーン
上条・固法「!?」
インデックス「警告 第三章第二節第一から第三までの全結界の貫通を確認」
上条「な、何だこれ?」
固法「インデックスちゃん……?」
ガチャンッ
ステイル「お前達あの娘に何をした………な、なんだと…」
神裂「なぜ彼女が魔術を?」
上条「―――テメェはインデックスを助けたくねぇのかよ!」
上条「ずっと待ち焦がれてたんだろ、こんな展開を!」
~中略~
インデックス「現状10万3000冊の書庫のため、侵入者の迎撃を最優先します」
上条「ぐおぉぉぉぉ」ギリギリギリ
上条(幻想殺しでも……殺しきれねぇ……!)
ステイル「君がそんなおかしな右手を持っていたとはね」
神裂「ステイル、お喋りはあとです!」
ステイル「わかってる!」
固法(当麻が持ちこたえて魔術師二人が援護してる状態……私に出来ることは)ダッ
上条「姉ちゃん!?」
ステイル「怯えて逃げたのだろう?放っておけ」
ステイル「吸血殺しの紅十字」
神裂「七閃っ!」
インデックス「!?」ガタッ
ステイル「行け!超能力者!」
上条(神様……この世界がアンタの作ったシステム通りに動いてるなら―――)
上条「まずはその幻想をブチ殺す!!」
キュピーン
インデックス「首輪……修復……不可……能」バタッ
上条「やった……」バタッ
神裂「! あの羽は!?」
ブロロロ
神裂「――――」
ブロロロロロロ
上条(魔術師……神裂がなんか言ってるけど聞こえねぇ)
ブロロロロロロロロロ
上条(聞こえるのは……姉ちゃんのバイクの音?)
ブロロロロロロガッシャーン
ステイル「な!バイクで部屋に!?」
固法「当麻!インデックスちゃんを抱いて、早く!!」
上条「姉ちゃん!!!」
ガシッ
ある朝
固法「当麻、起きなさい」
上条「ん……もうちょい………」
固法「起きないなら目覚めのチューするわよ?」
上条「!?」ガタッ
固法「何マジになってんのよ……ほら、朝ごはんにするわよ」
インデックス「とうま、おはようなんだよ」
上条「……おはよ、二人とも」
固法「そういえば当麻、今日帰り遅いの?遅くないならスーパーのタイムセールでコレ買ってきてくれない?」
上条「何々……カレーの材料か。別に良いよ。あ、ただなんか俺に会う度に電撃飛ばしてくるやつがいるんだよなぁ。アイツに絡まれなきゃ良いんだけど」
固法「(御坂さんと同系当の能力者かしら)よくわからないけど気をつけなさいね」
インデックス「また三人でカレー……楽しみなんだよ!」
上条「夜のカレーも楽しみだけど、まずは朝食をいただきますか」
当麻・美偉・インデックス「いただきます(なんだよ)」
おわり
続きの日常編を書きたいですが眠いので寝ます
保守ありがとーございました
12時すぎからなら再び仕事場から書けまする
セルフほ
上条「ただいま!!」ドタバタ
インデックス「お帰りなんだよ、とうま」
上条「姉ちゃんは!?」
インデックス「みいなら今日は風紀委員の仕事に行ってるかも」
上条「……そうか、そういやそうだったな」ショボン
インデックス「どうしたの??」
上条「いやぁ赤点ギリギリとは言え、遂に補修のテストに合格したんですよ!」ドヤァァ
インデックス「(補修を受けてる時点でいばれないと思うんだよ)それは良かったんだよ!」
上条「早く姉ちゃんに報告したいですよ……」
インデックス「(気づいてはいたけどこの二人ってかなりのシスコンとブラコンなんだよ)」
インデックス「きっとみいも喜んでくれると思うんだよ!」
上条「だよな!!……そういやインデックス、掃除とか洗濯は??」
インデックス「ふふふ、みいにしっかり教えてもらったからね!今日も万事抜かりはないんだよ!!」
上条「おー!言われてみれば床もピカピカだし洗濯物はしっかり干せてるし。えらいな、インデックス」ナデナデ
インデックス「えへへ……♪」
ピンポーン
上条「は~い」
ガチャ
ステイル「やぁ、久しぶr」
バタンッ
インデックス「とうま、誰だったの??」
上条「いや知らない人。部屋間違えたんだってさ」
インデックス「ふーん」
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
上条「だぁぁぁ!近所迷惑だろうが!!」
ガチャッ
ステイル「だったら君がさっさと開ければいいんじゃないか」
インデックス「とうま~一体誰が来たのかな?」
ステイル「やあ禁書目録、久しぶりだね」
インデックス「!!」ササッ
ステイル「そんな奴の後ろに隠れて……全く嫌われてたものだ」
インデックス「あなた達の気持ちはわかったけど……やっぱりまだ少し怖いしとうまに酷いことしたのは許せないかも」
ステイル「そいつを痛めつけたのは神裂だろう……まぁいい上条当麻、少し話がある」
上条「温泉旅行?」
ステイル「そうだ、君達姉弟には今回の件で多大な迷惑をかけてしまったからな」
ステイル「そのお詫びだと、神裂からの伝言だ」
上条(ってことはコイツは悪いと思ってないのか)
上条「で、何で2人分なんだ?インデックスの分は?」
ステイル「彼女は……君達の旅行中僕達で預かる」
ステイル「あまり言いたくはないが、僕も神裂も彼女と再び話せる時間をずっと待ち望んできたんだ」
固法「へぇ。そんなことが、ねぇ……」
上条「そうなんだ。今週末なんだけど、姉ちゃん予定は?」
固法「夏休み中だし特に問題も無いけど。けどインデックスちゃんはそれで良いの?」
インデックス「構わないんだよ、みい。二人に少しでも恩を返したいって気持ちはあるし、それに……」
上条・固法「?」
インデックス「きっと、あの二人とはしっかり話をしなきゃいけないんだよ。これはもう二人に頼らずにわたし自身が頑張らなくちゃいけない事なんだよ!」
固法「……そう、じゃあお言葉に甘えるとしますか。じゃあ外出の許可証取っておかなきゃね」
上条「二人で旅行、か。考えたら初めてじゃないか?」
固法「確かに……ふふっ、楽しみね当麻」
インデックス「お土産は温泉まんじゅうが良いんだよ!!」
御坂「温泉旅行?」
佐天「そうなんですよ、御坂さん。初春が商店街の福引で当てたんです!」
御坂「凄いじゃない!初春さん」
初春「えへへ……」テレッ
黒子「ちょうど4枚……これは行くしかありませんわねお姉さま」
御坂「そうね、夏休みももう終わるし最後の思いで造りに行きますかっ!!」
黒子・佐天・初春「おー!(ですの)」
旅行当日
上条「それじゃあインデックスのこと頼んだぞ」
ステイル「ふん、君なんかに頼まれなくてもわかってる」
神裂「彼女のことは責任を持って我々が守ります」
固法「お願いします」ペコッ
神裂「それと……あの…」
固法「?」
神裂「先日は弟さんに酷いことをしてしまって……本当にすいませんっ」
固法「いえいえ、お気になさらずに」フフッ
インデックス(あんなに取り乱して嘘みたいなんだよ)
固法「お詫びにこんな素晴らしい旅行までプレゼントしていただましたし、もう気にしてませんから」
固法「それにあなた方もインデックスちゃんに会いに気軽に我が家に来て下さい。弟ともどもお待ちしてますから」ニコッ
神裂「っ……はい」
電車!
上条「なんか久しぶりだよな、姉ちゃんと電車とか」
固法「そうね、私も警備員の仕事があるし当麻も土御門君達と遊ぶことが増えたし」
固法「そのせいで補修ばっかになるし」ジトーッ
上条「う……すいません、お姉サマ……」
固法「まぁこの前の補修のテストは良かったみたいだし、頑張ってるのはお姉ちゃんわかってるから」
固法「しっかり日々の努力。ね?」
上条「へいへい……」
御坂「んー!中々良い旅館じゃない」ノビー
佐天「そうですねーいやぁ初春様様だね」
初春「止めてくださいよ~佐天さん」ニコニコ
黒子「初春……顔が緩みっぱなしですの……」
「当麻ー鍵貰ったから部屋行くわよー」スタスタ
佐天「私たちは4人で一部屋ですね」
「二人一部屋か、まぁいつも通りだけど」スタスタ
御坂「じゃあ部屋に荷物置いたら温泉ね」
御坂(ん?なんかさっき聞き慣れた声が聞こえたような?気のせいか)
もうちょい
上条&固法の部屋!
上条「おぉ!!良い部屋だな……! 姉ちゃん!海見えるぜ!」
固法「はいはい、騒がないの、子供じゃないんだから」ヤレヤレ
固法「でも確かに良い部屋ね。神裂さんには感謝しなきゃね」
固法「それじゃあ早速お風呂行きますか」ヌギッ
上条「ちょっ……姉ちゃん、何してんだよ!」
固法「え?浴衣に着替えようと思って」
上条「着替えるって……俺がいるのに……」
固法「別に当麻は私の裸ぐらい見慣れてるじゃない。それに当麻になら見られても構わないし」
上条「だぁぁぁ!!俺が困る!!俺、適当に旅館の中歩いてくるからな!!」ドタバタッ
上条「ったく姉ちゃんてば何考えてるんだか……」
「温泉楽しみよねぇ~」
上条(うん?この声は……)ササッ
御坂「お肌きれになるんでしょ?」
佐天「はい!美容効果満点だそうです!」
黒子「ではその綺麗になったお姉さまを……ぐへへ」
初春「白井さん、欲望が口から出てますよ……」
佐天「あ、そういえば此処って混浴あるらしいですよ?」
黒子「お姉さまの裸体を世の男共に晒したりなんかしませんの」キーッ
御坂「裸体とか大声で言うな!!……でもまぁ混浴は恥ずかしいわよね」
佐天・初春「ですねぇ……」
上条(ふむふむ、混浴ね)
固法「はぁ~……良いお湯♪」チャプッ
固法(でもまぁ……一人だと寂しいわね、これもこれで良いけど)
固法(次はインデックスちゃんや神裂さんと来ても……良いかしら)
固法(そういえば神裂さんっていくつなのかしら……22ぐらい?)
「はぁ~気持ちいですの~」
固法(この独特の声に……『ですの』?)
固法(……)ソ~ッ
固法(!! 御坂さんに初春さんに白井さんに佐天さん!?)
固法(不味いわね……あの娘達は私と当麻の事知らないし)
固法(説明すればそれで終わり……だけど、戸籍上はホントの姉弟じゃない高校生が同じ部屋に住んでる)
固法(うーん……白井さんや初春さんの軽蔑の眼差しが目に浮かぶ……)
固法(しょうがない……ここは部屋に籠城して……)
佐天「あ、固法先輩!!?」
黒子「あれ?奇遇ですの」
初春「ホントですねぇ……はぁ……良いお湯です」チャプッ
固法「福引?」
御坂「ええ、初春さんが引き当てたんです」
固法(神裂さんも福引で当てたのかしら)
初春「固法先輩は違うんですか?」
固法「えぇ、私は知り合いからペアのチケットを頂いて……はっ!」
固法(しまった!墓穴掘った!!)
佐天「ほう?」
初春「ペアチケット……ですって?」
佐天「固法先輩誰と来たんですか!!?」
固法「それは、その…えと……」
黒子「お二人とも虐めるのはお辞めなさい。固法先輩が一人身なのは周知の事実ではありませんか」
固法(……)カチン
御坂「ちょっと黒子、失礼でしょ!」
初春「それもそうですね」
固法(……)プチン
固法「……しとよ」
黒子「なんですって?」
固法「彼氏と来たって言ったのよ!!!」
御坂・黒子・初春・佐天「!!!???」
上条「それでビリビリ達の前で俺に彼氏の振りをしろと」ジトーッ
固法「……やめて、そんな目で姉を見ないで」
上条「全く何やってんだよ。姉ちゃんらしくもない」ハァ
固法「だって……なんか悔しかったんだもん」
上条「……はぁ」
上条(つっても俺がやることは決まってるんですけどね)
上条「よし!ハリウッドもビックリの名演技を見せてやりますか!」
固法「……当麻!」パァァァ
夕食時!
黒子「夕飯は部屋でなく旅館内の料亭でいただくんですのね」
佐天「料理も楽しみだけど固法先輩の彼氏も楽しみですね!」
初春「佐天さん食いつき過ぎですよ……」
御坂(でも私も気になるなぁ……あの美人でスタイルも良い固法先輩の彼氏……)
黒子「はっ!あんなのきっとあの場しのぎの……」
固法「お待たせ、みんな。これが私の彼よ」
上条「何人か顔しってる奴はいるけど……改めて自己紹介するな」
上条「美偉の彼氏の上条当麻だ。よろしく」
佐天「あ、はい……(悪くないけど固法先輩とは釣り合わない、かな?)」
初春「は、はじめまして!(あれ……虚空爆破事件の時の……?)」
黒子「類人猿が……固法先輩の彼氏……?」パタッ
御坂「」
固法「じゃあ私はあっちで食べるから。行きましょ当麻」ギュッ
上条「わかったよ、美偉。それじゃ」
佐天「あんな腕組んじゃって……」
初春「ラブラブですねぇ」
黒子「類人猿が固法先輩の彼氏類人猿が固法先輩の彼氏類人猿が固法先輩の彼氏」ブツブツ
御坂「」
佐天「こっちの二人は……どうしよっか?」
初春「とりあえず料理頼みましょう!」
佐天「この状況で普通に食事しようなんて初春アンタ……」
上条「はぁ……緊張した」
固法「そう?凄い自然に見えたわよ?」
上条「姉ちゃんを名前呼び捨てなんてしたこと無いからなぁ……なんか変な感じ」
固法「確かにね。そういえば御坂さんと白井さんと知り合いなの?」
上条「前に話さなかったけ?なんか電撃飛ばしてくる奴がいるって。それが御坂で白井はその時たまたま通り掛かって……」
固法「ふ~ん……」
固法(いつも電撃飛ばしてくる……当麻を彼氏として紹介した時の反応……)
固法「まさか、ね」クスッ
上条「?」
夕食後、上条&固法の部屋
上条「はぁー食べた食べた」
固法「ホント、美味しかったわね」
上条「姉ちゃんもう少ししたら温泉行くよな?」
固法「そうね、さっきはしっかり入れなかったし」
コンコン
固法「はい?」
佐天「どうもー!」
初春「佐天さん、やっぱり悪いですよ」アセアセ
固法「佐天さんに初春さん、どうかした?」
佐天「いやぁお二人に一つ報告というか提案というか……」
上条・固法「?」
固法「混浴?」
佐天「えぇ。お二人で行ったらどうかなぁと思って」
上条「いやいやいくらカップルでも恥ずかしいことも」
固法「良いわ、行きましょう当麻」
上条「ね……美偉!?」
佐天「では楽しんでくださいね!それでは」ピューン
上条「行っちまった……」
固法(あの娘……何か企んでるわね)
上条「それで……本当に混浴行くのか……?///」
固法「えぇ行きましょ?昔は二人でお風呂入ってたじゃない」クスッ
混浴!
初春「ちょっと佐天さん!これはホントにマズイですよ」
佐天「初春、そこだと上条さんから見えちゃうかもよ?」
初春「ひっ!」
御坂「まさか固法先輩がアイツと……」ボソッ
黒子「類人猿が固法先輩の彼氏類人猿が固法先輩の彼氏」ブツブツ
初春「こんな病みかけちゃってる二人まで連れ出してきて!」
佐天「その病みかけの二人に良い気付けになると思ってね」
初春「?」
佐天「な~んか、怪しいんだよね、あの二人」
佐天「あ、二人が来た!みんな隠れて!」
固法「ふぅ……やっぱり景色も温泉も最高ね、当麻♪」
上条「お、おう」
上条(姉ちゃんの裸ヤバイ!我が姉ながらスタイルの良さ反則級だろ……)
上条(姉ちゃんとタメ張れるのは……神裂ぐらいか?)
上条(インデックスやビリビリは相手にもならないな、うん)
固法「……当麻、今あなたかなり失礼な考えてない?」
上条「カンガエテマセンヨ」
固法「どうだか……」
固法「……ねぇ当麻」
上条「ん?どうした?」
固法「当麻はさ、ずっと私の側にいてくれるわよね?」
上条「……どういう意味?」
固法「そのままの意味」
固法「当麻がインデックスちゃんの魔術に触れた時、凄い嫌な予感がしたの」
固法「当麻が……遠い遠いどこかに行っちゃうような」
固法「私はそんなの絶対嫌だから」
上条「俺も嫌だよ。ずっと側にいたいし……いや、側にいる」
固法「当麻……」
初春「さ、佐天さんこれってププププロポーズじゃ///」
佐天「あれ……こんなはずじゃ……」
上条「ずっと一緒だよ、『姉ちゃん』」
佐天「ん?」
初春「はい?」
黒子「類人猿が固法先輩の」ピタッ
黒子「なんですって?」
御坂「姉……ちゃん?」
佐天・初春・黒子・御坂「姉ちゃん!?」
上条「うわっ!なんだなんだ!?」クルッ
上条「あ」
佐天・初春・黒子・御坂「」
上条「よ、よう」
御坂「何ガン見してんだコラァァァァァ!」
上条「ちょ……混浴なのに……不幸だぁぁぁぁ」
上条&固法の部屋
上条「」チーン
黒子「まさかお二人が血の繋がらない姉弟でしたなんて」
御坂「固法先輩もこんなのが弟じゃ苦労するでしょ~♪」
黒子(お姉様先程から妙に上機嫌ですの)
固法「それにしても流石佐天さんね」
佐天「いえいえ少し怪しいかな~ぐらいにしか思ってませんでしたよ」
佐天「それに固法先輩こそ流石ですよ。だって能力で私たちが隠れてたのバレてたんですよね?それを承知で上条さんに姉ちゃんって呼ばせたじゃないですか」
固法「まぁね。ただ私のくだらない見えっ張りで始めた嘘のせいで傷ついちゃう乙女心を見てられなくて……」
御坂「わ、私は別に!」
固法「あら?私は一言も御坂さんとは言ってないけど」
上条「」チーン
上条「……御坂達は?」
固法「部屋に戻ったわよ」
~~~
黒子「しかし類人猿と固法先輩とは……はぁ驚きですの」
初春「そうですね……でもなんかお似合いです」
御坂「そ、それはアレよ!ほら姉弟だから!」
佐天(ん?血の繋がらない姉弟の「一生側にいる」って……)
佐天(普通にプロポーズじゃん……///)
黒子「佐天さん、顔が真っ赤ですわよ?」
~~~
上条「姉ちゃん……」
固法「ん?」
上条「ずっと一緒……な?」ギュッ
固法「……うん♪」ギュッ
おわり
ほ
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