上条「とある幻想殺しの暴走」(114)

主はSS初心者です

オリ設定あります

口調がへんかもしれません。

一応オリキャラは出さないつもりです

主は逃げません!

下半身が暴走ってオチじゃないよな




とある大通り、上条当麻は追われていた。
理由は本人いわく不明。
今彼の不幸度合いをゲージで表したら恐らく針が振り切れるだろう。


アンチスキル
「待て!上条当麻*逃げても無駄だ*」ダッダッダ

上条「はぁ…はぁ…クソッ!俺は何もやってない*」ダッダッダ

上条(クソッ!何だってんだよ*)

アンスキ「嘘を付くな!
お前が人を襲っているところを何人も見ている*」
ダッダッダ
上条「違う!俺じゃない!俺じゃないんだぁぁ*」

>>2さん。残念ながら、上条さんの下半身は平常運転です(⌒-⌒; )

数日前 学生寮


ジリジリジリジリジリ…
パカッ…ピッ…
上条「う~ん…眠い…」

とある学生寮の浴槽、ウニ頭の少年が目を覚ます。
上条「ふぁ~、飯作るか…」

上条当麻の朝は早い。
朝6時に携帯の目覚ましが鳴り起床。朝食に自身が食べる弁当、それに某暴食シスターへの大量のご飯を作らなければならないからだ。

気だるい身体を起こし洗面台に向かう。
顔を洗い歯を磨き、準備OK。


全てが完了し浴室の扉を開け、リビングに入る。

カーテンの隙間から朝日がさしこみ、ベッドで寝てる居候を照らす。

禁書「すぅ…すぅ…」

銀髪の居候は可愛らしい寝息をたて、今だ夢の中にいる。

そんな様子を見て上条は呟く。

上条「はぁ…、この身体の何処にあの大量の飯が行くんだ?」

と、一人嘆きつつ優しく頭を撫でる。

くすぐったいのか、インデックスは身体をモゾモゾ動かす。

上条「ははっ、可愛いヤツ」


禁書「………」///
何気なく上条が発した言葉により寝ているはずの
インデックスの顔がみるみる赤くなっていく。

上条「?」

しかし、鈍感な上条には赤くなっているのは理解できても、赤くなる理由までは理解出来なかった。

上条「さて」スクッ

一通りなで終わると、ベッドから腰をあげた。


禁書「………」

インデックスが少しさみしそうな顔をしたのは気のせいか?

台所に入りエプロンを着用。
手を洗い、冷蔵庫を確認する。
あるのは玉子にウインナー、キャベツにもやしだけだった。

上条「う~ん…今日は野菜炒めと玉子焼きとウインナーにするか」ウン

上条は一人頷きながらまな板を左手で取り、ウインナーをまな板の上に置く。
そして、右手で包丁を握ろうとするが…

上条「ん?」

おかしい、右手が動かない。

上条「どういう事だ?」


とある病院

冥土返し「右腕が変?」

結局、上条は学校を休み「いつもの病院」に来ていた。

上条「はい。何かこう、思うように動かないというか何というか…」



冥土返し「ふむ…一度検査してみるか。もしかすると、今までの「ツケ」が回って来たのかもしれないからね」

上条「はぁ…」

と、ため息のような返事をした。


ツケというのは勿論、今までの闘いにより負った怪我の事である。

その怪我の後遺症により右腕の動作が困難になってると冥土返しは考えていた。



2時間後 診察室

冥土返し「ふむ…特に異常は無いね…」

上条「えっ*そうですか…」

上条 (おかしいな…気のせいだったのか?)

???「気のせいじゃあネェよ…」

上条「誰だ?」

冥土返し「 ?どうかしたかい?」

上条「いえ、なんでもありません。ありがとうございました」ペコ

冥土返し「また何かあったらおいで。「ツケ」にしとくから」ニコ

上条はこの病院に数百万ものツケがあり、思わず顔が引きつる

上条「すっ、すいません」アセアセ


とある病院の帰り道

上条「はぁ…気にし過ぎなのかな…でもなぁ~」

上条はとある病院の帰り道、1人呟いていた。

診察の結果に納得がいかなかったのだ。

上条「でもなぁ~、先生の言う事だしなぁ…」

そんな事を呟いていた時突如、上条の頭に頭痛が走った。

上条「いでっ*グァッ、くっ、いってぇ…」



「なんだこれは*」

今まで感じた事のない痛みが上条を襲う。


まるで頭の中をグチャグチャに弄られてるような、そんな感じだった。

???「おい、早く気ィ失なぇヨ…」

上条「ガァッ!だっ、誰だ*」

またアノ声だ

???「誰だって言われればそりャア…」

上条「クッ、そぉ…」

上条の目の前が真っ暗になる。
上条(アレ?)
意識が途切れる寸前、確かに聴こえた

???「オマエだよ」


???「…きこ……ね…!」ポロポロ

上条「…ん」ポタポタ

誰かが叫んでいる。
誰だ?わからない。
何を叫んでいるんだ?
頬に何かが落ちる。それも複数。誰かが泣いてるのか?何で?
あれ?俺いつの間に寝てたんだ?ヤバイ、起きなきゃ…

上条「う…何泣いてんだよ、ビリビリ…」

上条の目の前には大粒の涙を流すビリビリ事御坂美琴がいた。

御坂は上条の頭を膝に置き、頭を抱きしめていた。

御坂「うっ、びっ、ビリビリ言うな!」


涙を流しながら彼女は言う。

そんな彼女の頭を上条は優しく撫でる。

上条「ごめんな?心配かけて」ナデナデ

御坂「…んっ///」ポロポロ

上条「それにしても、何でこんな事になってんだ?」ナデナデ

御坂「あっ、アンタ覚えてないの?」ヒック

喘ぎながら上条に聞く

上条「いや…全く」ナデナデ

上条は先程までの出来事を思い出せずにいた。

御坂「アンタ歩道の真ん中で倒れてたのよ*」ポロポロ


上条「マジか*何でんな事になったんだ?」ナデナデ

またもや同じ質問

御坂「知らないわよ。グスン、それよりアタマ、重いんだけど…」

その言葉により上条は今の状況に気付く。

上条「おゎっ*すっ、スマン*」ガバッ

ゴンッと、鈍い音が響く

御坂「痛ぁ~*」アタマオサエ

上条「痛ってぇ~!」

御坂「何やってんのよ!このバカ*」ビリビリ

彼女はいつもの癖で放電する。勿論手加減なしだ。

上条「うわ*」

上条はいつものように右手で御坂に触れるが…

上条「へ?」

ビリビリビリビリ……



御坂「ふんっ!」シュウ~

上条「が…はぁっ…」ドサッ

御坂「へ?」

上条「…」シュウ~

御坂「えっ、ちょっ、ちょっとアンタ!しっかりしなさいよ!ねぇ*」アセアセ

上条「…」シュウ~

御坂「ねぇ*どっどうしよう、コイツが死んじゃったらアタシ…」オロオロ

???「お姉様?」

御坂「くっ、黒子!お願い!コイツを助けて*」オロオロ

ハテナとかビックリが変なマークになる…
どうしてだ…


白井「この方は、類人猿ではありませんか!いったい何が*」

御坂「いつもの癖で放電したらコイツ受け切れなくて、アタシの電撃まともに喰らっちゃったのよ…」オロオロ

御坂「でっ、でも、いつもはちゃんt…」

白井「お姉様*言い訳をしている暇はありませんの!先ずはこの方を病院に運ぶ事が先決ですわ。」

御坂「ごっ、ごめん黒子。アタシ動揺しちゃって…」

白井「ですがこの殿方には私の能力は使えないはず…近くの病院と言えばあそこしかありませんわね」

御坂「ありがとう黒子」ポロポロ

白井「礼なら後でたっぷりいただきますの」ぐへへ…

御坂「*」ゾクッ

>>20携帯で打ってる?機種によってはなぜか変換してくれないヤツもある。
タブレットで打ってたら『~』がすんゴイ文字化けしてた。






とある病室


上条「……」メヲアケル

冥土返し「やぁ、おはよう」

冥土返しは優しく声をかける

上条「……」

しかし、返事がない。
冥土返しは心配して声をかける。

>>22さん、自分はiPhone5です
今のところハテナもビックリも文字化けしたまま投稿してます。
皆さん読みづらくてすいません
(>人<;)

冥土返し「?大丈夫かい?二週間も寝てたk「ダマれ…殺スぞジジぃ…」

冥土返し「*」ゾクッ

上条は静かにそう囁いた。

普段動揺しない冥土返しも思わず動揺してしまう。

上条の言葉に今まで感じた事のない邪気を感じたのだ。

冥土返し「……」

上条「何ツっ立ってやがる…邪魔なんダよ…」スゥ

上条がベッドに横たわりながら右手をあげる。
そして、生き良いよく右手で空間を殴る。

冥土返し「ぐッ*」ドンッ!

冥土返しは何をされたかわからなかった。

気がついたら天井に張り付けにされていた。

上条当麻のLevelは「0」
そんな彼が「能力」を使えるはずが無い。

だが実際問題現実に彼は「能力」を使っている。

冥土返し「念動力?何故君が能力を使えるんだい?」

冥土返しが冷静に聞いてみる

上条「能力?違ェなァ…
こりゃァ「力の本質」ってヤツだ」

冥土返しは何を言ってるのかわからなかった。

冥土返し「力の本質?」

上条「まぁ、じきにわかるサ…じゃアな…」

冥土返し「待ってくれ!君は本当に「上条当麻」君なのかい?」

上条「ふふふっ、センセェ…何を言ってやがル…俺ァ正真正銘「上条当麻」だ…」

数時間後とある学生寮


上条「ふぁ*」パチリ

禁書「当麻!」

アレ?また俺…

禁書「当麻、身体大丈夫?」

上条「ん?あぁ…」

「なぁ、インデックス」

禁書「なに?当麻」

上条「俺、どうなってたんだ?」

禁書「覚えてないの? 当麻は二週間もベッドで寝てたんだよ!」

上条「にっ、二週間も!」


禁書「帰って来たかと思ったらいきなり倒れるし。それも真っ黒に煤がついた状態でね。私もびっくりしたよ。急いで小萌に電話して助けてもらったんだよ!」

上条「そうだったのか…
悪かったなインデックス。ありがとう」ニコッ

禁書「こっ、これくらい平気なんだよ*何時もの事だから」

上条「そうか…何時もの事か…」

上条「ちょっと風呂入ってくる。」

ちょっとお風呂入ってきます

禁書「分かったんだよ、当麻」



とある学生寮の浴室



上条「………」シャー

あの時、俺は御坂の電撃を喰らったんだよな…

上条「おかしい…」

幻想殺しが使えないなんて…

でも、病院で検査してもらったら異常は無かった。

それよりも、俺は一人でここに帰って来た。

ボロボロの状態で…


上条「意識が無いのにどうやって…」チャプ

とある公園の自販機の前

上条?「………」テクテク

御坂「あっ、アンタ*」

上条?「………」テクテク

御坂「人の話を聞けゃごらぁぁぁぁぁぁああ*」
ビリビリ


上条?「………」クルッ


御坂「!」ビック

上条?「…また、俺を殺すのか?」

御坂「あっ…」シュン


上条?「まぁいい…」テクテク


御坂「あっ、ちょっと…」

とある学生寮

上条「ふ~、さっぱりした」

禁書「当麻!ご飯出来たよ!」

上条「なん…だと!あのインデックスさんがご飯を…」ブルブル

禁書「当麻、それは酷いかも…」

上条「あっ、あぁ~すまんすまん」アセアセ

禁書「まぁ、そんな事別にどうでも良いんだよ。
それよりも、当麻は二週間も寝てたんだからイッパイ食べないとね!」

上条「インデックス…」

禁書「当麻…」

上条「………」

禁書「………」

ピーンポーン

土御門「上やん元気かニャー?」ガチャッ

上条「っ、お、おお!土御門!」アセアセ


禁書「っ、お、おはようなんだよ!」アセアセ


土御門「?何を焦ってるんだにゃ~?」

上条「いや、何もない!断じて何もないぞ*」

土御門「そこまで否定されると逆に怪しいですたい」

土御門「まぁそれは置いといて、上やん大丈夫か?」

上条「まぁな。ただ…」

土御門「幻想殺しが使えない」

上条「何で知ってんだ?」

土御門「上やんの事なら全て知ってるにゃ~」ヘラヘラ

上条「土御門恐るべし…」

禁書「ねぇ、元春。幻想殺しが使えないってどういう事?」

土御門「それは俺にも分からない。ただ、これが一時的な物ではない事はわかってる」

上条「って事はつまり…」

土御門「今のまんまだと、幻想殺しは使えない。ただの高校生ってところだな」

禁書「そんな*」

土御門「でも、よく考えてみろ。俺達は「上条当麻」を「幻想殺し」を通してでしか見てなかったのか? 違うぜよ。俺達は「上条当麻」を見てきた。幻想殺しはその過程で見える「上条当麻」の一部にすぎない」

土御門「だから上条当麻に幻想殺しが無くても大丈夫!…って訳にもいかないんだにゃ~これが」

上条「はぁ…不幸だ…んでぇ?お前は何しに来たんだ?」

土御門「おっと、忘れてた。これなんだにゃ」ピラッ

禁書「これって…」

上条「俺か?」

土御門「ああ、ついさっき撮られた物だ」

土御門「理事会はこいつが何者なのか正確な情報を知りたがっている」

上条「肉体変化系の能力者じゃ無いのか?」

土御門「可能性は無きにしも非ずだが、違う」

土御門「直にソイツの行動を見たが上やんそのものだ」

禁書「なら、魔術?」

土御門「残念、それも外れだにゃ~」

土御門「魔術なら直に見た俺ならわかる」

上条「って事は、俺のクローンかっ*」

土御門「上やん…上やんのクローンを作った処でLevel0にかわりないにゃ。それに、幻想殺しの付与も無理だ」

禁書「う~ん、もしかして、幻想殺し?」

土御門「ビンゴ!」

上条「何*」ビクッ

土御門「まぁ、まだ確定したわけじゃないけどな」

土御門「今回はそれを確認しに来たってのもある」

土御門「あり得ない事だが幻想殺しは今上やんの姿で一人歩きしている」

土御門「他の奴等が見たらソイツが上やんだと思うだろう。そうすると、いろいろ問題が発生する」

上条「マジか…俺の知らない処で俺の知らない事が起きる。はぁ…不幸だ…」


土御門「そこで上やん!」

上条「?」

土御門「ソイツと接触してくれ」

上条「はぁ?」

土御門「元々は上やんが原因で今の状態になってるんだにゃ~」

上条「いやでも、今回は不可抗力じゃないか!」

土御門「聞く耳持たん!理事会も上やんが幻想殺しと接触するのを見たがっているからな」ニヨニヨ


禁書「でも、会ったとして、何かあったら見分けがつかないかも…」

土御門「そんな事もあろうかと」スッ

上条「何だそれ?」

土御門「ビーコンだにゃ」

上条「ビーコン?」

土御門「まあ、発信器って言った方がいいか」

土御門「これをつける事により、どれが上やんか分かるようにするさんだんぜよ」

禁書「おぉ、すごい!」

上条「んな物付けなくてm「ダメだにゃ!」

土御門「万が一って事もある。上やん、絶対に外すなよ?」

上条「あ、ああ…」

禁書「そうだ、元春は何で当麻が起きたのわかったの?」

土御門「それはだニャー、男の勘ですたい!」

上条「ウソつけェ!お前また変なのつけたなこの野郎!」

土御門「じゃあな上やん!」アバヨ!

上条「はぁ…不幸だ…」

とある地下街


幻想「………」テクテク

???「…あの人は」

幻想「………」

(君は誰なんだ?)

幻想「俺は…」

???「はぁ…はぁ…、歩くのが早いですと、ミサ「俺は上条当麻だ」

御坂妹「?はい、貴方は上条当麻ですと、ミサカは答えます」


幻想「………」

幻想(誰だコイツ?それよりもコイツは俺の事を…)

幻想「…お前は、俺を「上条当麻」と認めてくれるのか?」

御坂妹「?貴方が何を言っているのか理解出来ません。と、ミサカは首を傾げながら答えます」

幻想「いゃ、何でもねぇ。処で、俺に用があったんじゃねぇのか?」

御坂妹「そうでした。と、ミサカは本来の目的を失念していた事を思い出します。もし、この後お暇であればミサカの服を見てくれませんか?と、ミサカは少し照れながら貴方に聞きます」

幻想「…あぁ、いいぜ」

御坂妹「本当ですか!と、ミサカは喜びを露わにします」ニコッ

幻想(そうだ…俺は上条当麻なんだ…)




セブンスミスト

御坂妹「これなんてどうでしょうか?と、ミサカは貴方に聞いてみます」

幻想「………」

御坂妹「?似合わないですか?」


幻想「いや……」


御坂妹「……」

幻想「……」

御坂妹「今日の貴方は何時もの貴方では無いみたいです。と、ミサカは貴方を心配します」

幻想「何時もの俺?」

御坂妹「はい。何時もの貴方はミサカ達の言葉の一つ一つに応えてくれます。それに、」

幻想「…ケッ」

御坂妹「今の貴方からは少し嫌な気配が感じられます。これはミサカの勝手な思い込みかもしれませんが。ですが、今の貴方の反応を見て確信に変わりました」

幻想「確信だと?」





御坂妹「はい。彼方は、「上条当麻」ではない」

幻想「?何言ってるんだ、俺h…「何度も言わせないで下さい。彼方は「上条当麻」ではありません。と、ミサカは改めて彼方に言い放ちます」


幻想「………」


幻想「何を根拠にそんな事が言える」

御坂妹「根拠などありません。ただ、あの人は、実験動物として生まれてきたミサカ達に命を与えてくれました。少し話しただけの関係なのに、彼は命を掛けてミサカ達を救ってくれました。つまりは優しさです。と、ミサカは彼方に無くて彼にはある事を話します。」



幻想「優しさ、だと?わからねぇ、全くわからねぇ…」

幻想「顔も身体も声も動きも全部一緒なんだぞ?」


御坂妹「確かに、彼方の身体のパーツ、声、動き、どれもあの人と一緒。ですが、「ココロ」までは真似する事ができなかった。と、ミサカは彼方の現状を分析します」




幻想(なんだこの胸のモヤモヤは…ヤベェ…今すぐコイツ殺しテェ…俺が「上条当麻」じゃないだと?ふざけるな!俺は「上条当麻」だ!誰が何と言おうが、俺こそが「カミジョウトウマ」ダ!)

幻想「ふふふ…」





御坂妹「?何が可笑しいのですか?と、ミサk…「ハハハハハハハハ!お前はバカか?バカなのか?バカなんですかァ*」

御坂妹「っ*」

幻想殺しの身体から一気に殺気が溢れだす。
何もかもを飲み込むかのように…

幻想「オマエ、さっきなんて言った?俺が「上条当麻」じゃないって?じゃあ俺は一体ナンナンダ?ダレナンダヨ*」ゴォォォ

幻想殺しの上げた声により、辺りが騒がしくなる

御坂妹「彼方は一体、誰なんですか?と、ミサk…「シネ」

ドシュッ!

御坂妹が喋り切る前に幻想殺しが「力の本質」を使う。
すると、御坂妹の右腕が吹き飛んだ。

御坂妹「くはぁ…!」


この時、幻想殺しが御坂妹の記憶を読み取る



幻想「よく避けたな…ん?お前ぇ、レールガンってヤツのクローンなのか?そうか…」




幻想「なら、こんなのどうだァ?」


幻想殺しが右手で指鉄砲を作り御坂妹に向ける。


幻想「なぁ、「超電磁砲」って知ってるか?」

誰も見てないと思いますが、訂正ですm(_ _)m
御坂妹「くはぁ…!」


この時、幻想殺しが御坂妹の記憶を読み取る



幻想「よく避けたな…ん?お前ぇ、レールガンってヤツのクローンなのか?そうか…」

幻想殺しは少し考える。

境遇は違うがコイツも俺と同じか?
一瞬殺すのを辞めるか、とも思ったがもう遅い。


幻想「なら、こんなのどうだァ?」


幻想殺しが右手で指鉄砲を作り御坂妹に向ける。


幻想「なぁ、「超電磁砲」って知ってるか?」

そう言うと幻想殺しの指先に20㎜の弾丸が現れる。


御坂妹「指から弾丸が!」


幻想「じゃあな…「ニセモノ」…」ポロ

御坂妹「あ、彼方は…」

御坂妹は死ぬ間際に見た。幻想殺しの涙を…


それとほぼ同時にフロアじゅうの物が吹き飛ぶ。

全てが吹き飛び消えて行く。


幻想殺しの近くに居た者は高熱により消滅。


離れて居た者も衝撃と飛散物にの直撃によりバラバラになる。

幻想「………」シュウー

フロアは全滅し、辺りには人のミンチが転がっている。

幻想殺しがいるフロアに生存者は居なかった。

幻想殺し以外は…

幻想「なんだょ、つまんねぇなぁ…」

そう呟くと、幻想殺しは「瞬間移動」を使用し消え、代わりに現れたのが…





上条「へ?」

不幸な少年だった。

風紀委員177支部



白井「なるほど、結局お姉様はあの類人猿にそのような事を言われて謝れずに落ち込んでいたと」ハァ…

思わすため息をつく白井
その反応を見て落ち込む御坂美琴。


御坂「うん…」

あまりの落ち込みぶりに思わず初春がフォローを入れる


初春「だ、大丈夫ですよ御坂さん!その人も今は怒っていますけど、謝れば許してもらえますよ!」アセアセ

御坂「初春さん…」ジーン

初春の優しさにジーンとする御坂だったが佐天の一言でこの話の謎を思い出す。


佐天「でも…」


一同「「?」」

佐天「どうしてその人能力消せなくなったんだろう…」ウ~ン


白井「それもそうですわね」ウン


初春「さっきも言ってましたけど、受けきれなかったって事は無いんですか?」

御坂「ううん、それは無い。あの時はあたしも動転してたからそう言ったけど、冷静に考えれば今までアイツは例え後ろからレールガンを撃とうが何をしようが絶対にあたしの攻撃を止めて来たわけだからね」

御坂(まあ、妹達の事を除けばね)テレ


御坂以外一同
((御坂さん、それ、ツンデレ超えてますよ))

そう思う一同を他所に御坂美琴は一人照れる。

そんな時、風紀委員177支部の電話にコールが入る

急いで初春が出るが直ぐに切れた。

初春「アレ?切れちゃった」

皆が不思議がっていると、またコールが入った

初春「はい!こちr「セブンスミストで能力者による事件が発生した!急いで来てくれ!」

電話を掛けてきたのはアンチスキルだった。

初春は急いで白井にこの事を伝え、白井の「空間移動」を使い現場に向かった。

残された御坂と佐天も走って現場に向かった。

固法「アレ?出番は?」

セブンスミストだった場所


上条「うっ…」

酷い臭いだ…

火葬場で人を焼くと良い匂いがすると言うがこれは違う。

火葬場は嗅覚だけの情報により多少はそう感じ取れる。

しかし、今現在の場所に存在するのは、焼けただれた軽鉄にマネキン、開放的に吹き飛ばされた外壁にへばりつく赤い何か…。足元には幾つもの黒焦げた何かがある。少し触れただけで崩れてしまうくらい。遠くにはバラバラのミンチが足の踏み場も無いくらいに散らばっている。

これだけ揃えばいくら何でも「良い匂い」とは思えない。

上条「ゲェッ!…」

上条は吐いてしまった。

何度も何度も。

朝食べたインデックスが作ったご飯を全て床にぶちまける。

上条「はぁ…はぁ…ごめん、インデックス」

なんとか身体を落ち着かせ今居る場所から離れようとするが…

アンチスキル「動くな!ゆっくり手を挙げろ!」スチャ


上条の背後に複数の気配がする。

上条は恐る恐る手を挙げ、振り向こうとするが


アンチスキル「止まれ!そのまま床に伏せろ!」

上条は大人しく自身が吐き出した汚物の上に腹這いになる。

腹這いになったと同時にアンチスキルが駆け寄ってくる。

アンチスキルA「おい、IDを探せ」

アンチスキルB「分かった」

そう言うとアンチスキルBは慣れた手つきで上条の身体を探る

アンチスキルB「あった。IDのスキャンを開始する」

アンチスキルA「了解。C!コイツを連行するぞ!」

アンチスキルC「了解」

上条の首に首輪がはめられる。どうやら能力の発動を制限する装置らしい。

腹這いになったと同時にアンチスキルが駆け寄ってくる。

アンチスキルA「おい、IDを探せ」

アンチスキルB「分かった」

そう言うとアンチスキルBは慣れた手つきで上条の身体を探る

アンチスキルB「あった。IDのスキャンを開始する」

アンチスキルA「了解。C!コイツを連行するぞ!」

アンチスキルC「了解」

上条の首に首輪がはめられる。どうやら能力の発動を制限する装置らしい。

アンチスキルA「良し、立て!」

銃口が上条の頭に軽く当たる

上条「おっ…」プルプル


アンチスキルA「ん?」

上条「俺はやってない…」

アンチスキルC「今更何言ってやがる」

上条「本当だ!俺はやってない!」ガバッ


アンチスキルC「黙れ!」ガツン!

上条の左頬に銃床がぶつけられる

上条「がはぁ!」ドサッ

そのままの勢いに再び汚物の上へ倒れる。


アンチスキルC「ったく、舐めやがって。お前がやった事は全てここのカメラが捉えてんだよ!」

ここのカメラとは、事件が起こる前まで存在していた防犯カメラ達の事である。しかし、このカメラ達が捉えて居るのは犯行直前の映像までであり、その後の入れ替わりまでは捉えて居ないのである。

よって今の彼らには上条が犯人なのだ。

アンチスキルA「ホラ、立て!」

上条「ぐっ…」


その時、アンチスキルBが移動した場所に何者かが現れる。

アンチスキルB「ん?おい!止まれ!」

上条の元にいるアンチスキルCが反応する

アンチスキルC「どうした*」

アンチスキルB「クソッ!止まらないと撃つぞ*」

そう言って、アンチスキルBはMP5kを構える。

???「イイねイイねぇ、そのビビりよゥ!」ジャリッ ジャリッ

アンチスキルB「止まれ!」バン

MP5kが火を吹く

シュン パシィ!

アンチスキルB「何*弾が弾かれた*」

???「ナァに驚いてやがんだァ?アンチスキルに属する物一度は聞いた事があるはずだゼェ?」

アンチスキルB「お前、まさか*」

一方通行「学園都市第一位の「一方通行」って名前をよぉ*」ダッ!

アンチスキルB「クソッ!クソォ*」バンバンバンバンバン…


アンチスキルBは完全に混乱していた。何故あの第一位が?第一位は事故で能力が使えないはずじゃあ…

アンチスキルBのMP5kから放たれたソフトポイント弾をことごとく弾き飛ばし一方通行はアンチスキルBの喉元に手をかける。


一方通行「ナァお前、最期に言い残す事は無いかァ?」

アンチスキルB「ぐッ…お前の顔は今俺のヘルメットカメラに写っている。だから、俺を殺しても無意味だ…」





一方通行「オマェ、馬鹿だろ?そんな事で今更殺すのを辞めると思ってんのカァ?」

アンチスキルB「ぐっ…」

一方通行「それにヨォ、この件にはアンタらのボスが関わってんだゼェ?
コチとらぁおまけにテメェーらの処理まで任されてんだゼェ?」


一方通行「だからヨォ、お前が死ぬのはもぉ決まってンダヨォ!」

そういうと一方通行はアンチスキルBの生体ベクトルを変換しドロドロに溶かした

アンチスキルC「お前!よくもBを!」


一方通行「次はお前かぁ?ちょっとは楽しませてくれんのかぁ?」


アンチスキルCは一方通行に対し ベネリM4スーペル90 を発射する。

一方通行「ギャハッ!」バシュッ!

アンチスキルC「ダメか!」ブシャア!

アンチスキルCが撃った12ゲージの散弾の全てがアンチスキルCに反射される。

12ゲージの散弾を至近距離で発砲しなおかつ、反射により倍以上に加速された子弾はアンチスキルCの「Interceptor body armor」通称「IBA」を貫きなおかつ、人体をもグチャグチャに引き裂く。

結果はもちろん言うまでもなく、アンチスキルCはバラバラになった。

一方通行「なんダァ、お前らアンチスキルはこんなもんなんかヨォ!」ダァ!

一方通行が床を蹴る。その瞬間、一方通行がアンチスキルAに向かって超低空で飛ぶ。

アンチスキルA「くっ、来るな!来るなぁ!」バラバラバラバラバラバラッ!

アンチスキルAがMP5を
乱射する。だが、案の定反射された弾丸に腹部を貫かれてその場にうつ伏せに倒れる。

そこに一方通行がにじり寄る





一方通行「さァて問題。一方通行は果たしてナニをやってるでしょォかァ?」ジャリジャリ

アンチスキルA「ひッ、やっ辞めろ!」

一方通行「答えは『向き』変換でしたァ~!」

一方通行「デフォじゃ『反射』に設定してあるけどなァ!」


アンチスキルA「あっ、あぁぁ…」ズルズル

アンチスキルAは身体を起こし後ずさる。


一方通行「ギャハハハッ!オマエに選ばしてヤるよ!」

一方通行「好きな方の手に触れろ…それだけで血の流れを、生体電気の流れを逆流させて死ねるからよォ」

アンチスキルA「頼む!やめてくれぇ!」ズルズル

一方通行「ギャハッ!どっちがいい?苦手か、毒手か…」

アンチスキルA「やめてくれぇぇぇー!」

一方通行「両手か!ギャハッ!ギャハハッ!」ザシュッ!

ってな感じで今日は一旦終了です。
まぁ、見てる人なんていないと思いますが…

アンチスキルA「か…はぁ…」ビチャビチャ…

一方通行の両手がIBAを突き抜けアンチスキルAの身体に沈みこむ。

ブクブクとアンチスキルAの身体から血が噴き出す。


一方通行「…はぁ~、コレで終わりか?」

そう言ってアンチスキルAから両手を抜く。

そして、反射を使い身体に着いた血液を弾く

一方通行は周囲の安全を確認した後、チョーカーのスイッチを切った。

一方通行「大丈夫かァ?上条」スゥ

一方通行が上条に手を差し出す

上条「あぁ、すまない…」ガシッ

上条は一方通行の手を取り顔を上げる。

一方通行は気付く

一方通行「上条お前ぇ、顔どぉした?腫れ上がってるじゃぁねぇか!」

上条「イヤ、対した事ない。それよりも、俺の為に人を殺して…すまなかった…」

一方通行「気にすんなぁ。お前ェには恩が腐るほどありやがる。妹達の件も打ち止めの件も。俺自身の事も…。それに、コレは俺だけの意思じゃあねぇ。上からの命令でもある」

上条「そうか…またアレイスターのヤツか?」

一方通行「まぁ、そんな感じだぁ。だがよォ、今回の件はオマエ自身が原因だって事は理解してんだろゥ?」

一方通行の確信を突く言葉に上条は一瞬黙る


上条「…まあな」


一方通行「土御門には分からないふりしてた見てェだけどな」

上条「………」

上条当麻は最初から理解していた。幻想殺しが生まれた理由を。ただ、上条はそれを認めたくなかった。認めてしまえば「上条当麻」が「上条当麻」では無くなるかもしれないからだ。

だから上条は否定する。自分の中のもう一人の「カミジョウトウマ」の存在を。
そして、自身の本当の気持ちを…


一方通行「上条、オマエが認めネェ限り幻想殺しは消えネェぞ?」



上条「分かってるさ…」

一方通行「ならさっさと幻想殺しに会ってオマエの気持ちに向き合うんだな」

上条「一方通行…」

一方通行「オマエは、俺達の「ヒーロー」何だからなァ」



上条「悪りぃ、一方通行。俺、行ってくるよ」ダッ



そう言って上条は一方通行を置いて走り去った。




一方通行「ハッ!それでこそ「俺のヒーロー」ダァ!」

数分後 セブンスミストだった場所


白井「酷いですわね…」

初春「うっ…」

一方通行が撤収してから数分後、白井達風紀委員のメンバーが到着した。

白井「初春、少し休んでらしたら?」

初春「すっ、すいません!」ダッ

そう言って初春はトイレに駆け込む。

白井「無理もありませんの…これでは」

かく言う白井もハンカチで鼻を抑えていた。

アンチスキル1「君!ちょっと来てくれ!」

白井「あっ、はい!今行きますの!」

白井はアンチスキル1が呼んだ場所へと向う。

白井「?コレは…ID?」

白井「コレは…あの類人猿のIDではありませんか!」

白井「何故このような場所にあの類人猿のIDが…
しかも、焦げた後も汚れも少ない…っと言う事は、あの殿方は事件が起きた後にこれを落とした可能性があるってわけですの…」

アンチスキル1「君!早くしてくれ!」

白井「はっ! いっ、今行きますの!」ダッ

≫86さん アルカノイドとは、大山のぶ代さんが好きなブロック崩しゲームの名前です

とある路地裏



幻想「………」シュンッ


幻想殺しは「瞬間移動」により御坂妹の記憶にあった場所を転々と移動していた。


幻想「…ニセモノの運命ってか…」シュンッ


そう呟き幻想殺しはまた移動する。

とある大通り



とある大通り、上条当麻は追われていた。

今の彼の不幸度合いをゲージで表したら恐らく針が振り切れるだろう。


アンチスキル
「待て!上条当麻*逃げても無駄だ*」ダッダッダ

上条「はぁ…はぁ…クソッ!俺は何もやってない*」ダッダッダ

上条(クソッ!何だってんだよ*)

アンスキ「嘘を付くな!
お前が人を襲っているところを何人も見ている*」
ダッダッダ
上条「違う!俺じゃない!俺じゃないんだぁぁ*」

上条が全力で逃走していると、何処からか声が聞こえる


???「上条さぁ~ん☆」フリフリ


上条「お前は!」


食蜂「お久しぶりです。上条さん☆」ギュッ


上条「って、おい!引っ付くな!今a…「後ろを見てみたらぁ?」


食蜂に言われ上条は後ろを振り向く

上条「なにゃ!」


そこには大通りいっぱいに整列するアンチスキル達がいた。

上条「さっ、さすが食蜂さん…あはは…」

食蜂「私の能力に掛かればこんな事ちょろいんだゾ☆」


上条「ありがとな、食蜂!じゃあな!」ダッ


食蜂「待って!」


走り出そうとする上条の手を食蜂が掴む


上条「悪りぃが今急いでんだ。お前だって分かってんだろ?今の俺は幻想殺しが使えない。そして、その原因は俺にあるって事を」

食蜂「そんな事言われなくても分かってるわぁ…
だからこそ、今のアナタには「彼」の情報が必要ではなくて?」

食蜂「彼は今学園都市第三位、御坂美琴に会っているわぁ」

上条「なに!?何の為に?!」

食蜂「さぁ?それは本人に聞かないと分からないわぁ。」

上条「それで、場所は?」

食蜂「貴方が本当の御坂さんを止めた場所…って言えば分かるんじゃないかしらぁ?」


上条「………」


上条「そうか…分かった!」

上条「食蜂!」ギュッ

食蜂「キャッ!?なっなに?!」

上条「この恩はいつか必ず返すからな!じゃあな!」ダッ!

走り去る上条の背を見て一人食蜂は呟く

食蜂「今ので充分よぉ。でもぉ…知りたくなかったわぁ…彼の記憶が消えてるなんてぇ…」ポロ


そう言って心理掌握は一筋の涙を流した。

食蜂「悔しぃわねぇ…」グスン



とある鉄橋



御坂美琴は佐天と別れ、一人、とある鉄橋に来ていた。


御坂「…………はぁ…」

誰もいない鉄橋で一人ため息を吐く。

御坂「何で謝れないんだろう…」ハァ…

そして、また一つため息を吐く。






幻想「誰に謝れないんだってェ?」

御坂「!?」ビクッ

御坂美琴は思わず怯む。
居るはずのない人間が目の前にいる。
自分の謝りたい相手が今、目の前にいる。

幻想「?何ビビってやがる」

御坂「うっ、うるさい!ビリビリ言うな!!」ビリッ

幻想「ハァ?オマエ、バカかぁ?誰がビリビリって言った?」

御坂「あっ、ゴメン…」シュン

幻想「まぁ、いい…ところd…「ゴメンなさい!!」

幻想「アァ?」

御坂「この前、いや、今までずっと電撃浴びせて、本当にゴメンなさい!」ポロ

幻想「?」

御坂「本当にゴメンなさい…貴方に…いえ、貴方以外の人も全て、金輪際
迷惑をかけません!だから…嫌いにならないで…」ポロポロ

幻想「………」



幻想「オマエが何言ってっかわかんねぇが、まぁ、いいんじゃねぇか?」

御坂「?」グスン

幻想「それよりオマエ、『妹達』の『オリジナル』ってマジか?」

御坂「?アンタ何言っt…「黙れ。聞いてるのわ俺だ…オマエが『妹達』の『オリジナル』か?」

その言葉に幻想殺しが怒る。


幻想「黙れぇ!!俺は上条当麻だァ!他の誰でもn…「いいえ違います。とミサカは彼方の言ってる事を否定します」




幻想「…ニセモノがなにようだァ?」クル


気配もなく幻想殺しの後ろに現れたのは『妹達』の一人だった。

御坂「アンタ!」

御坂19005号「ニセモノにニセモノと言われたくありません。と、ミサカは当たり前の事を言います」


幻想「よくもまぁベラベラと…」バン!

幻想殺しは御坂19005号に向かって光の矢を放った。

御坂19005号「同じ手を喰らうとお思いですか?と、ミサカは軽く彼方をバカにします」


幻想「こんの…「違う…」

幻想「アァ?」

御坂「アンタは…「アイツ」なんかじゃない…」

幻想「ハァ?バカかおm「黙れ!!」

御坂「アンタはあたしの知ってる「アイツ」じゃない…」

御坂「アイツは、どんなに理不尽でも、苦しくても、傷つけられても、苦しめられても、絶対に人を傷つけたりなんかしない!」


幻想「…勝手な事をよくもまぁ…」

御坂「えぇ、アタシが勝手にそう思ってるだけかもしれない…でも!」


御坂「ここでアンタを「アイツ」だって認めたら…あたしの好きな「アイツ」を…「上条当麻」を裏切る(信じてない)事になるじゃない!!」レールガン発射体制

幻想(やっぱりコイツも俺を「上条当麻」だって認めネェんだなァ…)
(だったら、「俺」は一体誰なんだ?)

幻想「…ヤるってのか?」ザッ

御坂妹「お姉様、気を付けて下さい。このクソ野郎に10032号は殺されました。その他にもこのクソ野郎は70人以上の民間人を殺害しています。と、ミサカはお姉様に報告します」

御坂「…アンタ何者よ?

幻想「言った筈だァ。俺は「上条当麻」だってヨォ…」

御坂「アンタ…これ以上アイツの姿で喋らないで。」


幻想「そりゃあ無理な話だな…俺は上条当麻何だからな」

御坂「そう……」ハァ…






御坂「だったら…アンタは(偽者は)ここで死んで*」

幻想「アァ!殺せるもんなら殺してみろォ!『大罪者』!」ビリビリビリ

とある路地裏

上条「ハァッハァッ!」ダッ


土御門「よぉ、上やん!」

上条「ハァッハァッ、つっ土御門!」

土御門「良かったにゃ~、まだ捕まってなくて」

上条「ハァッハァッそんで?何か問題か?」ハァッハァッ

土御門「上やん、これを見てくれ」

そう言って上条にタブレットを見せる

上条「何だコレ?地図に点が二つあるだけじゃないか?」

土御門「上やん、朝渡したヤツ覚えてるか?」

上条「…あっ、発信機!」

土御門「その通り!」

上条「でも、何で点が二つもあるんだ?」

土御門「…上やん、幻想殺しが何処にいるかは知ってるよな?」

上条「あぁ、今鉄橋で御坂と会って…ってコレ!」

土御門「そう、上やんにセットしたはずの発信機の反応が何故か幻想殺しからも発せられてる」

土御門「アレイスターは、上やんと幻想殺しが肉体的にリンクしていると考えてる。そして、上やんと幻想殺しの距離が近ければ近いほど、その効果は大きくなっていくらしいにゃ」


上条「なるほど、つまり、俺が死ねば幻想殺しも死ぬって事だな?」

土御門「まぁ、簡単に言えばそうだにゃ」

土御門「でも上やん?お前には守るべきモノがある。それだけは忘れるな?」


上条「ああ、分かってるさ…じゃあな!」ダッ

土御門「上やん!アンチスキルには理事会が話を通したみたいだぞ!」

走り出した上条の足が止まる

上条「…なぁ、何か話が上手くいきすぎてねぇか?おかしいだろ!」


土御門「上やんだけがそう思ってる訳じゃあない。俺も、グループのメンバーも全員おかしいと思ってる…」

みなさんお久しぶりです

再開します…

上条「……土御門」

上条が土御門の目を見据える

その眼光はあまりにも鋭く、果てしなく真っ直ぐだった

土御門「…なんだ上やん?」

上条「もし…いや、何でも無い…じゃあな!」


上条は土御門を残し、走り去った…


土御門「……上やん」



とある鉄橋…


幻想「ふふふっ…ぎゃはははは!!なんだ!なんだよ!何なんですかぁ?」

御坂「ぐッ…!」


激しい戦闘により崩壊しかけた鉄橋の上で、御坂美琴は追い詰められていた…

御坂(何なのよコイツ!こんなの反則じゃない!!)

幻想「おい!ぼさっとしてっと死ぬぞ!!」ヒュッ

バガッ!!


幻想殺しが力の本質を使い、砕けたアスファルトを飛ばす


御坂「ホント、一方通行見たいね、アンタ!!」バリバリバリ


それを電撃で迎撃する御坂美琴

バカッ!


幻想「…つまんねぇなぁ…」クル

そう言って幻想殺しは御坂妹を見る

幻想「ケヒャ!おもしれぇ!」

御坂妹「?!」


一旦終了します!

このSSまとめへのコメント

1 :  アルカノイド   2013年12月26日 (木) 07:04:25   ID: Xuxg-dhG

>>1です

只今、SS速報VIP にて、投稿を再開しました

良ければ、そちらも、よろしくお願いします!

2 :  SS好きの774さん   2016年11月06日 (日) 13:12:22   ID: NkZU_KBt

展開が急過ぎるだろ。ていうか一方通行ってグループ抜けただろ

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