雪歩(きょ、今日は8月29日)
雪歩(真ちゃんの……誕生日っ!!)
雪歩(こんな日にいつものダメダメな私じゃ、真ちゃんに嫌われちゃう)
雪歩(せめて今日だけは……今日だけは変わらなくちゃ!!)
雪歩(真ちゃんのお願い通りにっ!!)
トントン
組員「失礼しやす」
組員「お嬢、そろそろお仕事の時っっっっっっ!!!!」
雪歩「あ、お、おはようございます」
組員「お、お嬢、あの…………」
雪歩「ど、どうしたんですか?」
組員「いや……あの、どうしたってーのは、俺の台詞で、その」
雪歩「はぅ!!も、もうこんな時間、い、行ってきますね」
組員「え!?そ、その格好でですか!?」
雪歩「いってきまーす」パタパタパタパタ
組員「…………オジキに見つかったら……殺されちまうぞ、俺」
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ザワザワザワザワ
「ちょ、あの子……え?」
「す、すげー、写真写真!!」
雪歩(うぅ!!恥ずかしい、皆見てるよ~)
雪歩(事務所で着替えれば良かった~~)
雪歩(でももう少しで事務所!!とりあえず逃げ込まないと!!)
トタタタタタ
ガチャ
バタン
雪歩「お、おはようございますぅ」
小鳥「あ、おはよ~雪歩ちゃっっっっっっっっっ!!!!!!」
雪歩「あ、小鳥さん、おはようございますぅ」
小鳥「ちょ、え!?あ、まって、あの、録画モードをハイビジョンに変えるから!!」
小鳥「じゃ、無くて!!な、何、その格好!?ぼ、ボンテージよね?それ」
雪歩「あ、は、はぃぃ……」
………
小鳥「ま、真ちゃんの誕生日にいつもと違う自分を見せたいから……ねぇ」
雪歩「や、やっぱり見た目からって思ったので」
小鳥「それでボンテージ……」
雪歩「あの!!おかしかった……でしょうか!?」
小鳥「いや、私的にはむしろ全力でありがとうございます!!なんだけど」
小鳥「その格好でココまで来たのは色々マズかったかも……ね」
雪歩「はぅう……軽率でしたぁ……///」
小鳥「まぁ、過ぎた事を言ってもしかたないわ」
小鳥「それで、雪歩ちゃんはその格好で、真ちゃんに何をあげるのかしら?」
雪歩「えっと、このバラ鞭で」
小鳥「うんうん、そのバラ鞭で、え!?バラ鞭!?」
雪歩「一鞭くれてやろうと思ってます」
小鳥「ん、んんん?ちょ、ちょっとまって?ん?ど、どう言う事?」
雪歩「真ちゃん、言ってたんです」
雪歩『そろそろ誕生日だね、真ちゃん』
真『あ、覚えててくれたんだ、へへ、嬉しいなぁ』
雪歩『それで、その、欲しいものとか……ある?』
真『いや、そんな、子供じゃないんだからさ、別に大丈夫だよ』
雪歩『ううん、真ちゃんにはいつもお世話になっているから、ぜひお返しがしたいの』
真『と、言われてもなぁ……あ、そうだ』
雪歩『何か決まった?』
真『ボク、いつもと違う雪歩が見たいな』
雪歩『ほぇ?』
真『いつもの清楚で可憐で女の子~な雪歩も良いけど』
真『ほら、サプライズって感じでさ、僕をビックリさせるような雪歩が見たいな!!』
雪歩『え、えぇ?』
真『難しく考えなくて良いんだよ、ほら何時ぞやの村でのライブみたいなパンクな格好してくるとかでも良いし』
雪歩『あ、あれは、ステージがあったから』
真『あそこまでぶっ飛んで無くても良いんだ、だからね、お願い!!』
雪歩『えっと……』
真『やっぱりダメかな?』
雪歩『う…………ううん!!わ、私なりに頑張ってみるね!!』
真『やりぃ!!へへ、楽しみにしてるよ、雪歩』
雪歩『あ、あんまり期待しないでね?』
………
雪歩「と、言う事がありまして」
小鳥「で、コレ!?」
雪歩「はいぃ……」
小鳥「それにしてもこんな衣装、よくあったわね……」
雪歩「コレはお父さんのお仕事の関連から流れてきた 小鳥「あぁ!!ダメ!!聞きたくない!!その聞いちゃったら色々な何かから追われる系の情報はいらないわ雪歩ちゃん」
雪歩「は、はぁ」
小鳥「そ、それで、雪歩ちゃんはこの衣装とその持っているバラ鞭で一鞭くれてやろうと思っていると」
雪歩「真ちゃんを雌豚のようにブヒブヒ言わせてやろうと思ってます」
小鳥「…………雪歩ちゃん、はっきり言って、その考え」
天使小鳥(やめさせるのです小鳥、せめて成人するまではアブノーマルプレイは控えるべきです)
悪魔小鳥(プレイを何とか事務所でヤらせる、映像はオマエの物、あとは言わなくても解るな?)
小鳥「……………………間違って…………無い、無いわね!!うん!!」
雪歩「だ、大丈夫でしょうか?」
小鳥「とっても良い考えだと思うわ!!雪歩ちゃん!!」
雪歩「ほ、本当ですかぁ!?」
小鳥「えぇ、段取りは私がとるから、一緒にがんばりましょう!!」ガシッ
雪歩「は、はい!!よろしくお願いします」
真「いやー!!良い天気だなぁ!!」
真「毎年思うけど、僕の誕生日って段々と涼しくなってくる時期なんだよなぁ」
真「ん~~風が気持ち良い~~」ノビー
春香「ま~こ~とっ」
真「うわぁ!!び、ビックリしたぁ、春香か~」
春香「お誕生日、おめでと~、はい、これ」
真「わ、覚えててくれたんだ、ありがとう!!これ、プレゼント?」
春香「えへへ、開けてみて?」
真「うん、えっと」ガサゴソ
真「うわぁ、これ、リボン?可愛い~!!」
春香「リボン暦十数年の私が選んだリボンだからね!!お墨付きだよ!!」
真「春香ありがとう、ボク、去年みたいに瓦とかだったら春香を殴ってた所だよ!!」
春香「うんうん、去年は上げた瞬間私ごと殴ったもんね!懐かしいなぁ」
真「でも、この髪の長さじゃな~、髪くくれないなぁ」
春香「アホ毛の所にでもつけたら良いじゃない」
真「そ、それじゃあ馬鹿みたいじゃないかぁ!!」
春香「あはは、でも可愛いよ?やってあげようか?」
真「や、ヤメテ、恥ずかしいよぅ!!」
美希「ちょっとっっっっ待つの~~~~~!!!!!」
美希「こんな往来のど真ん中でヤっただの恥ずかしいだの春香はミキの真クンに一体ナニをしてるの!?」
春香「……ナニって、いや、リボンを付けてあげようと思ってただけだよ」
美希「イヤ!!裸にリボンとか!!でも見たい!!見たいの!!続行を希望するの~!!」バンバンバン
春香「朝から物凄い絡み難いテンションで来たね、美希……」
美希「まぁ、それは置いといて、おっはよ、真クンっ!!」
真「うん、おはよう!!美希」
春香「……アレ?オイ、私は?」
美希「はぁ、今日も真クンはカッコイイのぉ……」
春香「無視ね……それより美希、知ってた?真、今日誕生日なんだよ?」
美希「え!?」
美希「……………………もちろんシッテタノ」
真(知らなかったな)
春香(知らなかったな)
美希「え、えっと、ちょっと待ってね、えと……あ、あったの!!」
美希「はい、真クン、おめでと」
真(ポケットティッシュ……)
春香(しかもソープの広告……)
美希「う……ご、ごめんなさい……本当は忘れてたの……」
真「ううん、大丈夫だよ美希、ボクも子供じゃないんだから、そんな事で拗ねたりしないしさ」
美希「ごめんね、真クン、ミキ、今日お仕事でデパート行くからプレゼント買ってくるの」
真「いや、美希、本当にそんな気を使ってくれなくて良いからさ」
美希「ううん!!それじゃあミキの気がすまないの、楽しみにしててね?」
真「……うん!!じゃあ、楽しみに待ってるよ美希」ナデナデ
美希「えへへ~なの~」
美希「事務所にとうちゃ~く、なの」
春香「しかし、まだこのエレベータ直ってないんだね」
真「春香、この階段昇るたびそれ言ってるよね」
美希「春香はオバちゃんだからしょうがないの」
春香「さっきからちょいちょい辛辣なのは何なのかな、星井さんよ」
………
小鳥「……」
P「お、音無さん、なんで俺たちは隠れる必要があるんでしょうか……?」
小鳥「シッ!!プロデューサーさんは黙って指示に従ってください」
P「は、はぁ…………」
小鳥「春香ちゃんに美希ちゃんか……プロデューサーさん、美希ちゃんはすぐ仕事ですよね?」
P「…………ん、まぁ、そうですね」
小鳥「…………じゃあ、春香ちゃんは時計型麻酔銃で」
P「うわっ!!すげぇ!!それ本当にあるんですね!!」
小鳥「自作です、コレで春香ちゃん……をっと!!」
プスッ
春香「はにゃ?」
真「は、春香!?あぶない!!」ガシッ
春香「」
真「ど、どうしたの春香?急に気を失って!!」ペシペシ
美希「いつものドジじゃ片付かないレベルの倒れ方したの、真クンが居なかったら死んでたって思うな」
小鳥「さ!!プロデューサーさん!!今です!!行って下さい!!」
P「いや!?は、春香、アレ、大丈夫なんですか!?」
小鳥「人体には出来るだけ影響の無い薬品を使ってます、ホラ!!早く!!」
P「わ、解りました」
………
P「だ、ダイジョウブカー!?春香ー」ダバダバ
美希「あ、ハニー」
真「プ、プロデューサー!春香が!!」
P「あ、真、誕生日おめでとう、これプレゼントの瓦な」
真「フンッ!!」パキャ!!!!
P「ゴフゥ!!…………あ、朝から……あ、ありがとうございますぅ……」
真「いや、そ、そんな事じゃなくて!!春香が!!」
春香「」
P「むぅ……この様子は……アレだな、熱中症に限りなく近いアレだな今年流行ったアレだ」
美希「ハニー、言ってることフワッフワなの」
P「と、とにかく俺は春香をアレしてくるから、美希、一緒についてきてくれ」
美希「え~?何でミキも一緒に行かなきゃいけないの?」
P「だって俺達!!」
美希「仲間だもんげ!!ってハニー、その誘導はズルイの……」
真「あの、春香だったらボクが」
P「真はアレだから、事務所に向かってくれ」
美希「ハニーのアレって一体なんなの?」
P「と、ともかく、事務所で待機、仕事とかレッスンはそのまま行っていいから!な!」
真「は、はぁ……了解しました」
春香「」
美希「春香の扱いが羽くらい軽いの」
真「は、春香大丈夫かな……」
小鳥「あら、真ちゃん、こんな所でキグー☆!!」
真「小鳥さん、おはようございます」
小鳥「おはよ、あと、お誕生日おめでと」
真「皆結構覚えててくれてるんですねぇ、へへ、嬉しいなぁ」
小鳥「真ちゃん、それでね、イキナリなんだけど、事務所のお留守番お願いしても良いかしら?」
真「え?あ、仕事へ行くまでの間だったら、構いませんけど」
小鳥「ごめんね~丁度お線香切らしちゃってて~んじゃ、よろしくね~」ダバダバ
真「…………家の事務所にお仏壇なんてあったかな」
真「まぁ、いいや、漫画でも見て待ってようかな…………」
真「…………それとも春香に貰ったこのリボン、つけられるかやってみようかな」
真「…………………………へへ///」フニャーン
ガチャ
真「おはようございま~すって言っても誰もいないんだけどね」
バシッ!!
真「!?」
雪歩「そ、そこに跪きなさいぃ!!!!」
真「……」
雪歩「……」
真「え?」
バシッ!!
真「うわっ!?」ビクッ
雪歩「も、モタモタするんじゃないよですぅ!!そ、そこに跪きなさいおねがいします!!」
真「ゆ、雪歩?ど、どうしたの?」
雪歩「うぅ……良いから、跪いてぇ~……」
真「……え?こう?これで良いのかな?」
バシッ!!
真「痛っっった!!!!」
雪歩「ぶ、豚のように鳴きなさいぃ~!!!!」
真「ちょ、ちょっと、ちょっとまって、雪歩!!コレ何?何なの!?」
雪歩「鳴きなさいぃぃ~~!!!!」
真「……ぶ、ブーブー?」
雪歩「ふ、ふん!!このいやしんぼうめ!!そんなに鞭が欲しいのか!?」
真「えぇ!?い、いや、雪歩が言うから……」
雪歩「もう一発ですぅ!!」
バシィッ!!
真「痛っっっっ!!!!」
雪歩「ふ、ふん!!そんなので喜んでるの?」
真「いやいやいやいや!!喜んでないよ!!何?何なのコレ!?」
雪歩「し、知りたいの?」
真「え?」
雪歩「こ、コレが何なのか知りたいかって聞いてるんだよぉ!!この雌豚ぁ!!」
バシッ!!
真「うわっ!!し、知りたいよ!!凄く知りたい、人生初だよこんな仕打ち、何なのコレ!?」
雪歩「お、オマエの望んだぁ」
真「……ぼ、ボクが望んだ?」
雪歩「誕生日プレゼントだよぅ!!!!」
バシィッ!!
真「いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!!!!!ちょ、ちょっと待ってよ!!!!」
雪歩「いーや、待たないね!!叩くね!!」
真「何で若干のジョジョ入れてきたのかは解らないけど、これが誕生日プレゼントなの!?」
雪歩「ふ、ふん、ご主人様に対する口の聞き方がなってないようね」
真「質問に答えてよう」
雪歩「質問の時は頭とお尻に「穴掘って埋まってます~」と言ってから質問なさい!!」
バシィッ!!
真「あ、穴掘って埋まってます~!雪歩!!ちょっと待ってって!!穴掘って埋まってます~!!」
雪歩「もっとか!!もっと欲しいのかぁ!!欲しがり屋め~!!」
ガチャ
伊織「おっはよ~~……」
真「…………」
雪歩「…………」
伊織「…………出直すわね」
バタン
真「ちょ!!伊織!!待って待ってよ!!」
伊織「で……コレは何の騒ぎなわけ?」
真「雪歩がこの格好でボクを叩くのが誕生日プレゼントだって言うんだ……」
雪歩「…………」チョコーン
伊織「ん~まぁ、アンタ達が仲が良いってのは知ってたけど、ここまで進んでいるとは思ってなかったわ」
真「違う!!伊織違うんだよ!!「今日はいつもより激しいプレイがしたいな、雪歩」的なアレじゃなくて!!」
伊織「じゃあ、なんだって言うのよ……」
真「それは!!ボクが!!雪歩に聞きたいよ!!」
伊織「……えっと、雪歩?」
雪歩「……は、はい」
伊織「……えと、とりあえず、その格好で正座してるのは何か凄くアレだから、椅子に座ってくれない?」
雪歩「あ、はい……」ノソノソ…
真(伊織が変な事言うから意識しちゃうじゃないか……)
雪歩「座りました……」
真(…………くそ!!エロい///!!)
伊織「で~……えっと、まず、この格好は何なのかしら?」
雪歩「ボンテージ」ボソッ
伊織「……ん、そう言うのね、うん、ありがと、違くてね、雪歩?何でこんな格好なのかしら?って聞いているんだけど」
雪歩「真ちゃんが着てこいって言うから」
伊織「…………」ジー
真「違うよ?本当だよ伊織、雪歩、ボク、そんな事言ってないよね」
雪歩「え?こう言う事でしょ?」
真「どう言う事!?雪歩、ごめん、雪歩がどうしてそんな格好しているのかボクには全然想像つかないんだ」
雪歩「……………………酷い」ジワッ
伊織「ちょっと……」
真「いやいやいやいや待ってよ伊織~どっちかって言うとボクも被害者なんだって~」
雪歩「私……真ちゃんに……喜んでもらえると思って……こんな格好までして……」ヒック
伊織「真に悦んでもらえると思ってって言ってるじゃない……」
真「伊織、漢字漢字!!その『悦んで』じゃないって、ほんと、やめて!!」
真「えっと、雪歩、本当にごめん、ボクのせいだったとしたら本当に謝るから、経緯を説明してくれるかな」
雪歩「少し前に真ちゃんが…………」
………
真「あーーーーー!!!!アレかーーーーー!!!!」
伊織「何よ、やっぱりアンタのせいだったんじゃない……」
真「いや、伊織、今の会話の流れからこの雪歩は想像できないでしょ?」
伊織「……………………真が、悪いわね」
真「えぇ!?そ、そんなぁ!?」
伊織「まぁ、雪歩もやりすぎとは思うけどね」
雪歩「…………うぅ///」モジモジ
伊織「まぁ、何にせよ、こういうのはお互いどちらかの家でやりなさいな」
真「こんな事家でやってたら親が気絶しちゃうよ!!」
伊織「はい、と、言うわけでお終いお終い、真、雪歩、二人とも仕事があるんでしょ?」
真「え?……あぁ!!も、もうこんな時間!!」
雪歩「え?……た、大変だよぅ!!真ちゃん!!」
真「いや、雪歩がこんなこと……えっと、それはもう良いか、雪歩急いで着替えて、遅れちゃうよ」
雪歩「私、この格好以外の服、もってない……」
真「…………えぇ!?いや、何してんの!?この格好で事務所まで来たの!?」
雪歩「…………///」コクン
真「その勇気はもはや病気を疑うレベルだよ!!あぁ!!もういいや、ボクの着替えで我慢して、雪歩」
雪歩「え?真ちゃんの?」
真「汗かいたときのために持ってきてたんだよ、ほら、早く」
雪歩「う、うん!!」
雪歩「ど、どうかな……」
真「うわぁ……」
伊織「あら?可愛いじゃない、ボーイッシュな格好もなかなか似合うわよ、雪歩」
雪歩「えへへ、ありがと……真ちゃんの匂いがする」スー
真「わー!!ちょ、ちょっと嗅がないでよ///!!」
伊織「真?アンタ、こういう雪歩が見たかったんでしょ?何か言ってあげたら?」
雪歩「ど、どうかな?真ちゃん///」クビカシゲー
真「……す、凄く……可愛いよ、雪歩///」
伊織「あー!はいはい!!ごちそうさまごちそうさま、ほら、時間時間!!」
真「あ!ゆ、雪歩急ごう」ギュ
雪歩「あ///う、うん///」
伊織「あ、その前に、真」
真「ん?」
伊織「誕生日おめでと、帰ったらプレゼント、楽しみにしてなさいよね?」
真「……へへ、ありがと伊織!!」
雪歩「……あ!私、まだ言ってない」
真「それは後で聞くから、ほら行くよ雪歩!!」
雪歩「あ、引っ張らないで真ちゃん、真ちゃぁ~ん」
伊織「ふぅ、まったく、騒がしい二人ね」
ガチャ
小鳥「ただいま~ぴよ~」コソーリ
小鳥「」キョロキョロキョロ
小鳥「誰も居ない……っと!!」
小鳥「よしよしよーし!!撮れてるかな~?」
伊織「……やっぱりアンタの差し金だったのね?」
小鳥「ピヨッ!!」ビクッ
伊織「……おかしいと思ったのよ、あの雪歩があんな事するなんて」
小鳥「い、伊織ちゃん!!」
伊織「アンタが唆したのね?」
小鳥「い、いや、アレを実行しようとしてたのは実際雪歩ちゃんなのよ?」
伊織「ほんと?」
小鳥「ほんとほんと!!私はその舞台をお膳立てしてあげただけで」
伊織「怪しいものねぇ~」
小鳥「いや、コレは本当に嘘ついてない!!信じて!!」
伊織「まぁ、良いわ、どっちにしても、そのテープは没収だけどね」
小鳥「はははは、意味解らない、伊織ちゃん面白いなぁ」
伊織「意味解るでしょ!!私が責任をもって削除しといてあげるわよ!!」
小鳥「イヤ!!許して!!伊織ちゃんの誕生日の時やよいちゃんが裸にリボン巻いている姿でお祝いしてあげた現場映像焼き増ししてあげるから!!」
伊織「…………」
小鳥「……あ、ヤベピヨ」
伊織「あ、あぁぁあああああ、あああああ、アンタ!!あの時のアレ!!!!」
小鳥「」ピーヒョローリーラーピヨヨー♪
伊織「よこしなさい!!アンタのそのパソコンも家のパソコンも!!何もかも全てぇ!!!!」
小鳥「絶対に嫌ピヨ!!!!!!」
伊織「開き直ってるんじゃないわよ!!水瀬家の総力を使って全ての映像没収するんだからね!!!!!!」
ピーーーーーーヨーーーーーーー…………………………
真「ん?」
雪歩「どうしたの真ちゃん?」
真「いや、今、小鳥さんの悲鳴が聞こえた気がして……」
雪歩「悲鳴?ここタクシーの中だよ?」
真「そうだよね、何言ってんだろボク、ははは」
雪歩「……真ちゃん、あの……今日はごめんね?」
真「ううん、形はどうあれ、雪歩がボクの事を思ってしてくれたことだもん」
雪歩「……」
真「すっごく、嬉しかったよ、雪歩」
雪歩「……///」
真「あー、それにしても写真の一つでも撮っておけば良かったな~小鳥さん撮ってたりしてないかなぁ」
雪歩「そ、そんな!!だ、ダメだよ真ちゃん!!」
真「ははは、だってさ?あんな格好の雪歩この先絶対見れないじゃない?」
雪歩「……真ちゃんが望めば……いつだって」ボソッ
真「ん?」
雪歩「なんでもないです、真ちゃんのいじわる!!」
真「ははは、拗ねた雪歩も可愛いなぁ」
雪歩「んもう///!!もう///!!」ポカポカポカポカ
真「……」
雪歩「真ちゃん?」
真「……zzz」
雪歩「寝ちゃった……んだ」
真「……zzz」
雪歩「本当のプレゼント、渡すタイミング見失っちゃったなぁ」
雪歩「……」
雪歩「」ガサゴソ
雪歩「……ぺ、ペアリングなんて……つけてくれないよね……」
雪歩「でも、今なら……」
雪歩「えっと、この指、かな……」
真「んん……」
雪歩「!!」
真「……zzz」
雪歩「ふぅ……」
雪歩「お仕事の時はつけられないけど」
雪歩「プライベートの時、つけてくれたら、嬉しいな///」
雪歩「ふふ、おそろい♪」
真「……zzz」
雪歩「真ちゃん?」
雪歩「お誕生日、おめでと」ニコッ
真「……むにゃ」
雪歩「うふふ♪」
………
タ、タカネ……ジブン、モウ……モウッ!!
フフフ、トテモカワイイデスヨ、ヒビキ……
伊織「こ、コレは……」
小鳥「良いでしょー?響ちゃん、純な顔して貴音ちゃんの前ではこんな表情するのよ」
伊織「ほ、ほかの、他のは無いの?」
小鳥「まぁ~鉄板のはるちはがあるんだけどぉ~これはまだ伊織ちゃんには早いかなーって」
伊織「い、良いから見せなさい!!没収されたいの!?」
小鳥「伊織ちゃんも好きね~」
伊織「良いから早く見せなさーい!!!!」
お終いです。
サクッとまとめるつもりが長くなってしまいました。
ここまで読んでいただいた皆様に感謝します。
何だコレ。
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