エレン「『幸せの猫』の呪い?」(75)


キャラ崩壊微妙にあります

感動ものをめざします。

これは2作品目です。




「エレン!!あぶない!!!」



エレン「ッ!?」ピタッ


ガタンッ!!!
ガタッガタガタタ!!ドーン!!!



誰かの声が聞こえた
聞こえた瞬間に目の前にたくさんの鉄の塊が降ってきた

エレン「…ッ…ハァハァ」


言葉にならない恐怖がくる
全身の筋肉が緊張して動こうにも動けない




エレン「…俺は生きているのか……ハァハァ」


「エレン…無事だったんだね…よかった……」

エレン「…ありがとな…助かった」

「エレンが私にしてくれたことは、こんなんじゃ返しきれないよ…」

エレン「なんで俺の名前を…お前は誰だ…?」

「……ういたしまして」タッタッタッ

エレン「おっおい!どこ行くんだよ…!!」


俺の質問に答えることなく彼女は去っていった
彼女は去り際何かを言っていたが聞き取ることが出来なかった…
なんだか…懐かしい香りがした




エレン「俺は…彼女にあったことあるのか……?」




エレン「いッ!!…ぐぁ……」


…頭が痛い!駄目だ…何も考えられない…
いや、思い出しちゃいけない何かがある気がする…

あれ…?意識が遠のく………


ーーーー
ーーー
ーー

医務室ー


どうやら俺は事故に巻き込まれたらしい
ワイヤーが切れたか何かで、工事の資材が落下したそうだ
事故には実際に巻き込まれたわけではない
ただ目の前で事故が起こったに過ぎない
でも一歩間違えば俺はもうここには居なかっただろう



アルミン「本当に大丈夫なの!?」

エレン「あぁ…大丈夫だ」

アルミン「頭を打ったんじゃないの?」


俺が倒れているとこを街の人が見つけて連絡してくれたらしい
その時、俺はずっと頭を抱えていたそうだ…




ミカサ「…ヒグッ……ヒグッ」

エレン「ミカサ…そんな泣くなって?俺は無傷だぞ…?」

ミカサ「…そうゆうことじゃない…!」

エレン「…そうだな……」

ミカサ「…心配させないで!」ダキッ

エレン「…ごめんな」ダキッ


ミカサは震えていた…


エレン「心配させたな…悪かった」

ミカサ「エレンは私の唯一の家族なんだから!エレンが居なくなったら…私…わたし……」ギュゥ

エレン「…俺は、これからもずっとお前らの側にいる…だから安心しろって…!」

ミカサ「…うん…わかった」

アルミン「…グズッ……ングッ」




今日は悪いことしちゃったな…
そういえば…彼女はなんだったんだろうな…
あれ…なんだか…また意識が…
違うな…眠たくなってきたのか……


ーーーー
ーーー
ーー




エレン(8)「母さん母さん!!!」アセアセ

カルラ「どうしたの?大声出して」

エレン(8)「うちの前で猫が倒れてるんだ!!」

カルラ「!?…まだ生きてるの!?」

エレン(8)「分かんない!!連れてくる!!」


ーーーー
ーーー
ーー



エレン「…っは!夢か……母さん…」ツー

アルミン「…エレンおはよう」

エレン「昨日から、ずっと一緒に居てくれたのか…?」

アルミン「あぁ」

エレン「ありがとな」

ミカサ「エレン。母さんって…夢にカルラおばさんが…?」

エレン「あぁ…情けねえな……母さんが夢に出ただけで涙が出るなんてな…」ゴシゴシ

アルミン「エレン…」

エレン「今朝から、そんな辛気くさい顔すんなって!俺はもう大丈夫だ!!さっ訓練行くぞ」

アルミカ「「うん!」」





なんで今頃あんな夢を見たのだろう…
あの猫は助かったのだろう…
忘れてしまった…


ーーーー
ーーー
ーー


格闘訓練ー


アニ「あんた、昨日事故に遭ったって本当かい?」

エレン「いや…目の前で起きたってだけなんだけどな」

アニ「そんだけで、昨日のミカサはあんなに動揺してたのかい?」

エレン「…まぁ…本当は俺死んでたんだけどな…」

アニ「はッ!?」

エレン「……いや、何でもない!早くやろうぜ!!」

アニ「……。あぁ…」


こんなこと言ったら、
また誰かを不安にさせてしまう
こんなこと早く忘れよう…
忘れなきゃ、自分まで恐怖で不安になってしまいそうだ…


ーーーー
ーーー
ーー

馬術ー


エレン「アルミン?人は行為的に記憶を消すということは出来るのか?」

アルミン「難しい質問だね。頭に強い衝撃が与えられて、記憶が飛ぶというのは聞いたことあるかな?」

エレン「記憶障害ってやつだろ?」

アルミン「あぁ。でも脳へのダメージを考えると、行為的に、それを行うってなると、少し不安定要素ばっかりかな?後遺症とかも残るかもしれないし…」




エレン「そうかぁ。俺は一刻も早く記憶をk
「エレンっ!!まえ!!あぶない!!!!!」


エレン「え…」ズルッ 転

ダッダッダッ!!!ヒヒィーーンッ!!!!ダッダッダッダッ…


俺の目の前数センチを俺より遥かにデカい馬が颯爽と走り去って行った
このまま立ち尽くしていたら馬にはねられ大怪我をしていただろう
下手したら死んでいただろう

アルミン「エレンっ!!!」

エレン「アっ…アルミン……すまない…腰が抜けてしまった…ははっ……」



アルミン「エレン!!笑い事じゃないよ!今の女の子の声がなきゃ君は死んでいたかも知れないんだよ!?」

エレン「…女の子……?」


そうだ。まただ。
またあの女の子声だった…


「……」タッタッ

エレン「…っは!ま、待ってくれ!!ありがとな!」

「…ぉういたしまして……」タッタッ…


また彼女は何も答えず、ただ去り際に何かを言って消えてった…
彼女は俺らと同じ訓練兵なのか…?
あぁ…どうしてまた…意識が遠のく……


ーーーー
ーーー
ーー


カルラ「大丈夫よ!生きてるわ」

エレン(8)「よかった…よかったぁ」ナミダメ

カルラ「エレンのお陰よ…」ナデナデ

猫「みゃ…」

エレン(8)「おいおい…無理にしゃべるな…ケガしてんだろう」

カルラ「きっとエレンにお礼が言いたいのよ…」

エレン(8)「そうなのか…?」

猫「み、みゃーー…」

エレン(8)「あぁ!どういたしまして」ニコッ


ーーーー
ーーー
ーー


医務室ー


エレン「そうだ…助かったんだったな…」

アルミン「エレン起きたんだね!何が助かったんだ?」

エレン「いいや…なんでもない」


…腰が抜けた上に、
びびって気を失ったのか!?情けねえ……


アルミン「そういや、エレンの前を駆けて行った馬がおかしいんだ!」

エレン「どうゆうことだ…?」



アルミン「僕は、てっきり誰かがミスして、逃げた馬がエレンに突撃しに行ったと思ってたんだ。でも違うんだ。小屋で繋がれていたはずの馬が逃げ出して、エレンに突撃したんだ!」

エレン「つまり誰かが勝手に離したのか…?」

アルミン「みんな訓練中だよ?そんなこと出来ると思う…?」

ガチャ…




エレン「アニ…」

アニ「あんたまた死にかけたんだって…?」

エレン「…あぁ。悪いかよ…?」

アニ「死に急ぎ野郎の名は伊達じゃないね」

エレン「それは俺にケンカ売ってんのか…?」

アニ「買うってんなら、やってもいいんだが?」

アルミン「2人とも止めなよ!何、人間同士で争っているのさ!」

アニ「…ふん」

エレン「そういや、なんでアニは、ここに来たんだ…?」

アニ「別に…気分だ…。気分が悪くてなったから帰るな…」

エレン「あぁそうかい!悪かったな!気分悪くさせちまって!!」

アルミン「エレン!!!」



ガチャ!

エレン「なんだよ、あいつ…」

アルミン「エレン!アニは君のこと心配して、ここに来たんだよ!?」

エレン「は?なんでだ!?」

アルミン「エレンを運んだのは誰だと思う!?」

エレン「そりゃアルミンかミカサだろ…?」

アルミン「アニだよ」

エレン「…は?」

アルミン「アニは凄く君を心配してたんだよ!!エレンが倒れた時、誰よりも早く駆けつけたんだよ!」

エレン「だって…アルミンは俺の隣に…」

アルミン「僕もエレンの隣にいた。つまり、僕もあの馬の恐怖を少なからず味わったんだ…後は君と同じさ。気を失いはしなかったものの腰が抜けちゃってね…」




そうか。格闘訓練の時、話したから…


エレン「…アルミン、ちょっと出掛けてくる!」

アルミン「あぁ」


ーーーー
ーーー
ーー

アニ「…はぁ」

私ってなんでこんな虚勢をはっているのかな
エレンに「大丈夫?」の一言さえ言えない
ただエレンに喧嘩売って逃げただけじゃないか…
私って、なんでこんな弱いのかな…

アニ「…エレン……ごめんね」

エレン「俺こそ、ごめんな」

アニ「エレンッ!?」

エレン「悪いな…何も知らずに」

アニ「悪いのは…私だから」



エレン「いいや…アニは悪くない!俺を運んでくれたじゃねえか!」

アニ「でもケンカ売ったのは、私」

エレン「いいんだ…俺の言い方が悪かった」

アニ「でも…」ナミダメ

エレン「そんな泣きそうな顔すんなって!…ありがとな」

アニ「そ…その……」

エレン「…ん?」

アニ「だいじょうぶ///?」

エレン「あぁ!大丈夫だ!心配してくれて、ありがとな」



アニ「…ずるい」

エレン「え?」

アニ「エレンばっか、お礼言って、ずるい!」

エレン「何言ってんだ!?」

アニ「私からも、お礼言いたい…//」

エレン「俺、感謝されるようなことしたっけ…?」

アニ「いつも…1人の私に訓練ついてくれるの、ありがとね…」

エレン「…ん、あぁどういたしまして//」



アニ「それだけ…それだけだから!じゃあね」

エレン「あぁ…また明日な」

アニ「明日も…一緒に訓練しよう…ね//?」

エレン「あぁ」


初めて見るアニの姿が少しかわいいと思えた
いつも、強がってばかりのアニとのギャップかな…俺って単純だな…



言えた!エレンに「大丈夫?」って言えた!
それに「ありがとう」も言えた!
こんなこと皆は普通に言えるのにな…
ミーナには普通に言える…
なんで、エレンの前だとあんな緊張するんだろ…


ーーーー
ーーー
ーー

医務室ー


ガチャ…

エレン「謝れたよ」

アルミン「良かったね」

エレン「アニって、可愛いんだな」

アルミン「エレンが、そんなこと言うなんて珍しい」

エレン「ははっ…そうだな。こんなこと初めて言った気がする。意外に恥ずかしいもんだな」

アルミン「エレンも成長したんだね」




何気ない会話
アルミンと話すと落ち着くよ…
アルミンは優しいな…


アルミン「もうそろそろ寝ようか」

エレン「あぁ」



ーーーー
ーーー
ーー



エレン「昨日さ、布団を抱いて寝たかと思ったら、アルミン抱いて寝てたんだよね」

アニ「…ふ、ふーん。今度は、わたs///」

エレン「わた?あのふわふわしたやつのことか?それがどうかしたのか…?」

アニ「な、なんでもない…」

エレン「そっかぁ」ニコッ

アニ「あんたは、なんでそんなニコニコしてるんだい?」

エレン「あぁ…なんかアニを見てると和むなぁって」

アニ「へっ…変態//!」

エレン「今のは褒めたつもりだったのにな…」

アニ「…もう!どういたしまして!//」

エレン「おう!」ニコッ




アルミン(急に2人仲良くなったね…昨日何があったのかなー)


ーーーー
ーーー
ーー


立体起動の訓練ー


エレン「アニ!一緒に訓練やろうぜ」

アニ「あぁ…いいとも」

「あ、あの…私も一緒に良いですか?」

エレン「?…あぁ…いいが?」

ーーー
ーー



エレン「アニは凄いよな…」バシュ!

アニ「どうして…?」ビュン

エレン「ほとんどの課目が好成績じゃないか」ビュン

アニ「別に大したことじゃないさ…ミカサとかに比べたら」バシュ

エレン「ミカサは次元が違うからな」バシュ

アニ「…そうかぁ?私は格闘以外は負けるが、それだけは勝てる気がする」ビュッン

エレン「どっちのが強いんだろうな」ビュン

アニ「私だろ?」バシュ

エレン「アニって、そうゆうこと言うタイプなんだな!意外」パシュ

アニ「…今、自分でも恥ずかしいこと言ったと理解出来る…///」ビュン



エレン「…かわいいな」ビュン

アニ「ふぇ///!?」バシュ

エレン「なんでもない」バシュ

アニ「…そう」ビュン

エレン「そういえばさ、あの子誰だ?」ビュン

アニ「あの後ろで付いて来てる子?」バシュ

エレン「あぁ」バシュ

アニ「あんたの知り合いじゃないのかい?」ビュン!

エレン「いいや…アニの友達かと思ったんだが?」ビュン

アニ「私の話相手に、ミーナとあんた以外にいると思う?」バシュ

エレン「嬉しいけど、悲しいこと言うなよ!とゆうか、つまり2人とも彼女を知らないと?」バシュ



アニ「あぁそうゆうことだね…」ビュッ

エレン「ちょっと遅めるぞ…?」ビュ

アニ「あぁ」バシュン

エレン「あの…ちょっと良いか?」バシュ

「は、はい?なんでしょうか?」バシュ

エレン「君は誰だ?」ビュン

「私は…シロです…」ビュン

エレン「珍しい名前だな…」バシュ


ん?なんか聞いたことがある声だな…




シロ「この名前は親が付けてくれたんじゃなくて、私を助けてくれた人がつけた名前なんです」バシュ

エレン「そうか…その銀髪と名前が合ってるな」ビュン

シロ「ありがとうございます!私この名前、とっても大好きなんです…」ビュン



アニ「話はついたかい?」バシュ

エレン「まぁな」バシュ


グラッ

あれ…刺さってない!?

いや、腐ってたのか…

シロ「エレン!!!つかまって!!」


シロ…だめだ。手が届かない…
この高さは…ははっ……さすがに死ぬ高さだな…
そういえば、シロ…俺はお前に名前教えてないぞ…?
って、死に際に何考えてるんだろうな…





アニ「エレェェン!!!」ガシッ

ドンッ!!バキッ



あれ…?俺助かってんのか…?


アニ「あんた…ゲホッ…何、バカ面してんだい…ウグッ」

エレン「アっアニ!お前、俺を助けて!?」
アニ「ゲホッゲホ…せっかくの、かっこいい面が…ウゥ…台無しじゃないか…」

エレン「何、そんなこと言ってんだよ!しゃべるな!!」



アニ「エ、エレン…」ギュゥ

エレン「アニ…何をして…」

アニ「私ダメかもしれない…ゲホッだから、私のお願い…抱き締めて…?」ギュゥ

エレン「アニ…くそっ間に合わないか…!?」ギュゥ

アニ「私はあんたのこと…大好きだったよ……?」ギュゥ

エレン「あぁ…俺も大好きだよ!!」ギュゥ

アニ「…よかった……」

エレン「おい!アニ!!!」




シロ「…やだ…ダメだよ……やだよ……」ポロポロ


ーーーー
ーーー
ーー




医務室




エレン「で、」

アニ「はい」

エレン「昼間あんだけ死ぬ的な雰囲気出しといて、傷は肩と足に擦り傷だけと?」

アニ「私も驚きだよ」

エレン「俺も驚きだよ」



アニ「……///」モジモジ

エレン「まぁ…もう1つ驚きがあったんだがな」

アニ「あれは嘘だよ…」

エレン「俺のは嘘じゃないぞ」

アニ「……///」モジモジ

エレン「…死ぬ気で俺を守ってくれてありがとな///」ギュゥ

アニ「っん///どういたしまして」ギュゥ

エレン「それと…ケガが少なくて良かった///」ギュゥ

アニ「…ありがと///」ギュゥ


アルミン「ね。そうゆうのは僕のいないとこでやってもらえるかな?」




今日はアニと同じ部屋で寝ることになった。
俺は相変わらず立ち眩みが多いから、
医務室に居なきゃいけなくなってる


ーーーー
ーーー
ーー


エレン(8)「おぉ!お前、歩けるくらいまで回復したんだな!」

猫「みゃーみゃー」ペロペロ

エレン(8)「こらこら、舐めるなって。ほれほれーご飯だぞー」

猫「…はむっ」モグモグ

エレン(8)「おいしいか?よしよし」

猫「みゃーー」

エレン(8)「おう!どういたしまして♪」


ーーーー
ーーー
ーー


医務室ー


エレン「アニ、おはよー♪」

アニ「朝から元気だね…?何かあったのかい?」

エレン「アニの寝顔が見れたことかな」

アニ「…ばか///」

エレン「そうだ。挨拶の返事貰ってない!」

アニ「おはよう」ニコッ

エレン「……///」ウツムキ

アニ「……?」



朝から元気が良かったのはアニの寝顔もあるけど、
やっぱり…夢のほうかな…
俺はこの猫が大好きだったんだ!
ミカサ出会う前、俺にはアルミンしか友達いなくて…
アルミンに会えない日は、
ずっとこいつと遊んでたんだ…


ーーーーー
ーーーー
ーーー



アルミン「最近、エレン死にそうになることが多いよね」

エレン「あぁ」

アルミン「偶然にしちゃおかしくないかい?」

エレン「偶然じゃないか…?」

アルミン「昨日の事故の場所を僕は調べに行ったんだ。またおかしなことがあってね」

エレン「…?」



アルミン「エレンは木の腐ったとこに刺してしまい、落ちたんだよね?」

エレン「あぁ」

アルミン「君はワザと腐った部分にアンカーを刺したのかい?」

エレン「は?違うが?」

アルミン「だよね…君が刺したアンカーの位置、直径10㎝のとこだけが腐ってたんだ。2つともね。他のところは正常で腐ってなかったんだ…」

アルミン「後さ、一番最初の事故も調べてみたんだ。君はワイヤーが切れて物が落下したと聞いたよね?」

エレン「…あぁ」

アルミン「ワイヤーがあり得な切れ方をしてたんだ…まるでナイフのような鋭いもので、スパンっと。わかるかい?ワイヤーを切れる刀類はないんだよ?それと、ワイヤーは、自然に千切れたんじゃないってこと」

エレン「…」


アルミン「これでも君は偶然と言えるのかい!?僕は怖くて、しょうがないよ!」

エレン「…」





アニ「私があんたを守るよ」

アルミン「アニ聞いていたんだね…」

エレン「アニ…でも、それだと昨日みたいにまた!」

アニ「心配するなって…」

エレン「ありがとな…グズッ」

アニ「あんたの泣き顔なんざ、見たくないよ…笑顔を見せてくれ。私はそれで元気貰えるんだから」ニコッ

エレン「あぁ…ごめんな」ニコッ

アニ「っさ…朝食行こうな」

エレン「あぁ!」




ーーー
ーー


食堂ー


エレン「じゃあ、2人の分のも持ってくるよ。座って待ってていいよ?」

アルアニ「ありがと」


ーーーー

エレン「あのさ…アニ…」

アニ「なんだい?」

エレン「ほら、パンだよ…あ、あーん///?」

一同「「!!??」」ガタッ



アニ「あ、あんた!何やってんのさ///人前だろ!?」

エレン「…あーん//?」

アニ「もう…はむっ///」モグモグ

一同((うらやましい…))

エレン「アニ…おいしかったか…///?」

アニ「…おいしかったよ……//」

エレン「そうかそうか♪」モグモグ

アニ「次は、こんな恥ずかしいことさせるんじゃないよ!?分かった?」



エレン「はいはい…

シロ「エレン!!食べちゃ駄目!!!」

モグモッんぐ!!?ガハッ!!」

アルアニ「エレン!!??」

エレン「がはっ!!ゲホッゲホ!!!」

アルミン「…は?どうゆうこと…?」ガダガタ…

アニ「アルミンどうしたの!?」

エレン「ゲホッゲホッ!!ウェ…」

アルミン「エレンのパンを見てよ…」ガタガタ

アニ「ひぃ!!」ガタガタ

そこには裁縫の針が無数に刺さってた




エレン「いってぇぇ!!!ゲホッゲホ…なんだ!?栗のイガでも入ってたのか!?」ウェッ

アルミン「エレン…口から何を吐いてるの…?」

エレン「だから、栗のイガで…も……うわぁぁああぁあああああ!!!!!」

ライナー「おい!どうしたんだ、大声出して!?うわぁ!!??」


エレンの吐き出したものの中には、たくさんの針と血がありました。


アルミン「エレン!?エレン!?また意識を…」

誰も見てないと想いますが一旦報告
いちょっと次の投稿おくれます。

ありがとうです!
続きを出します



ーーーー
ーーー
ーー


エレン(8)「母さん!!猫が居なくなっちゃった!!!」

カルラ「元は野良猫だったんだから…元の場所に戻ったんだよ?」

エレン(8)「俺、探してくる!!」

カルラ「エレン…まったくもう!」


ダッダッダッ



エレン(8)「どこだ…どこにいるんだ!?」

大きな猫『ブシャァァア!!』
猫『んみゃぁ…』

エレン(8)「傷だらけ…このクソ猫!!俺の友達をいじめるなぁぁああ!!!」

大きな猫『…ッ?!』タッタッタッ

エレン(8)「おい!大丈夫か!!」

猫「みやぁ…」

エレン(8)「こんな時にもお礼かよ…くそっ」

猫「みゃー……」

エレン(8)「…どういたしまして!」ダッダッダッ

ーーーー
ーーー
ーー


医務室ー

アルミン「…ーだよ。だから本当におかしい」

アニ「私が食べた時には、針なんて一本もなかった」

アルミン「さすがに、持って食べる時くらい、あのパンの異常さには気付くだろう」

アニ「つまり、エレンが口にパンを口に含む直前に、この異常事態が起きた」



アルミン「…これは人間の成せることかい?」

アニ「…オカルトや霊的な何かとでも言うのか…?」

アルミン「僕には、どうもその結果にしかならないんだ!!エレンの身辺調査をする…」


ーーーー
ーーー
ーー


エレン(8)「母さん!猫見つけたよ!!」

カルラ「なんだいこれは!?ボロボロじゃないか!!」

エレン(8)「でかい猫に苛められてたんだ…」

カルラ「まったく…この猫は死にたがりなのかね…」

エレン(8)「綺麗な白い毛をしてて、こんなにかわいいのにな…」



カルラ「…」

エレン「そうだ…お前の名前はシロだ!」

猫「みゃ…ぁ…」

エレン(8)「嬉しいか?」

猫「…ゃ……」

エレン(8)「そうか…そうか…またお礼だな?」

猫「……」

エレン(8)「……どういたしまして…」ニコッ

カルラ「エレン…」

エレン(8)「…今まで…ありがとな」

猫「……」

エレン(8)「…おい。『どういたしまして』もなしかよ……」


ーーーー
ーーー
ーー



医務室ー夜中ー




「ごめん…ごめんね!!守れなかった…エレンを守れなかった…ごめんなさい…。あんなに、助けてくれたのに…」








アルミン「君は何者なんだい…」

シロ「私はシロです…」

アルミン「そんな人、訓練兵にいないよ…」

シロ「私は怪異にとり憑かれた『幸せの猫』なの」

アルミン「怪異…?」

シロ「簡単に言えば幽霊とかの類いかな…」

アルミン「とり憑かれたのは君だろう?どうしてエレンばかりが不幸になるんだ」

シロ「私は、本当はここにはいない存在なの」

アルミン「どうゆうことだい?」

「シロ…お前はもう死んでいるもんな」

シロ「エレン…」

エレン「全部、思い出したよ…何で俺を不幸にさせるんだ!?」

アルミン「僕の考えが正しければだけど、シロは、逆で君を守ろうとしてたんだと思うよ?エレン…君にも覚えがあるだろ?」

アルミン「僕が見て聞いた限りでは、4回中3回は君を直前で助けた。エレン、最初の事故の時はどうだった?」

エレン「シロの声が聞こえた…あぶない!って」

アルミン「つまり全部、君はエレンを助けた。これは事実だ…」

アルミン「僕は君たちの関係を知らない。だから、ここまでしかわからない。」

エレン「俺たちの関係は、カクカクシカジカだ」


アルミン「わかった…
昔、本で読んだことがある。
幸せな死を遂げた魂にとり憑く悪霊の話。
その悪霊はとても無惨で残酷な死を遂げたとても不幸な人間だった。

幸せな者が憎くて、殺したくてたまらなかった。
そして幸せだった魂に憑依するんだ
それこそ『死会わせ』
その幸せな者の生きていた頃の
幸せをくれた者に、
幸せをくれた回数呪いをかけるんだ。

今回のケースはシロとエレンだ。
シロはエレンに命を救ってもらったばかりか、餌をもらったり、遊んだり…
幸せの毎日だった。

死ぬ直前だって、エレンから『シロ』という名前をもらって、とても幸せだったのだろう?
しかし、それがその『死会わせ』を呼び込む儀式となった。

シロにとり憑き、その幸せをくれた者エレンを『死会わせ』は呪った。



そして、エレンは今シロを幸せにした分、死に直面した。
『死に会ってっているんだよ』
シロは、呪いからエレンを守ろうと、ここへやってきた。そうだね?」


シロ「その通りだよ!エレンは私にたくさんの幸せをくれたせいで、エレンは今にも死にそうなんだ!私なんか生まれてこなきゃエレンは死なずに済んだのに!!!」

エレン「幸せをくれたって一方的だな…!俺はな!お前が側にいてくれ、それだけで幸せだったんだよ!!俺のほうが幸せ貰ってたんだよ!」

シロ「エレン…」



エレン「俺の数少ない友達なんだよ…お前は!!『みゃー』って鳴いてくれるだけで俺は元気になれた!」

エレン「お前が言ってくれてるか分からないがな、お礼を言われて『どういたしまして』っていうのが好きだったんだよ!心が通じてると思ってたんだよ」

シロ「エレン…ちゃんと気持ち届いてたんだ…私いつもいつもエレンに『ありがとう』って言ってたんだよ!!」

エレン「ッ!?…そうだったのか。俺はお前が大好きだったんだよ!!一緒に寝てくれて、一緒に遊んでくれて…幸せだったぜ!?毎日!!」



シロ「…エレン私も大好き…
エレンはいつも温かかった…

いつも遊んでくれて、ありがとう…

私にご飯をくれて、ありがとう…

大きな猫から助けてくれて、ありがとう…

幸せをくれて、ありがとう!

私の命を助けてくれてありがとう!!」


エレン「あぁ!どういたしまして」ニコッ


エレン「シロっていい名前だろ?
この前、お前が大切な名前や大好きな名前って言ってくれて嬉しかったぜ…
シロって名前も死ぬ寸前だったから、全然呼べなかったな…ごめんな」



エレン「あのさ…
俺を何度も助けてくれてありがとな!

あと会いに来てくれてありがと

幸せをくれて、ありがとう!!

名前を大切にしてくれていて、ありがとな!!」ニコッ


シロ「ここで、返事をしたら私は多分もう成仏すると思います。
そしたら、『死会わせ』も居なくなるでしょう…

エレン…私がなんで成仏されなかったのか、ようやくわかりました。
『死会わせ』にとり憑かれたせいで成仏できないと思ってた…違う。未練があったんだ!


エレンに『シロ』って呼ばれたかったんだ!


エレンの名付けてくれた、この大好きな名前をエレン本人に呼ばれたかったんだ!
最後まで、ごめんね…なんかわがままな猫で」



エレン「おう!わがまま結構だ!!シロ…じゃあな!元気に天国へ行けよな」ギュゥ

シロ「うん!エレン…じゃあね!来世でも友達がいいね!!」ギュゥ

エレン「きっとなって見せるさ!絶対お前を見つけ出して、無理やりにでも友達になってやる!!」ギュゥ

シロ「安心だよ…ありがとね!温かいなぁ…エレン…大好きだよ」ギュゥ





「エレン…どういたしまして」





俺の胸の中からぬくもりが消えた。






エレン「シロ…俺も大好きだ」



その日を境に俺に死を匂わせるような
怪事件は無くなった



俺はお前ののこと忘れないぞ…シロ


ーーーー
ーーー
ーー


ーーーーー~ー
ーーーーーー
ーーーーー



5年後ー???ー


「お母さん!お父さん!うちの前に可愛い猫がいるよ」

エレン(20)「どれどれ…見に行こうかな?」

アニ(20)「エレーン!仕事遅れちゃうでしょ?そんなの後にしなさい!」

エレン(20)「良いじゃねーか!ちょっとくらい」

「お父さん!はやくはやく!!」

アニ(20)「っふ…まったくもう」





ガチャ!


猫「みゃーん…」

エレン(20)「真っ白で綺麗な猫だな」

猫「みゃーー」スリスリ

「あっ!お父さんだけ、ずるーい!!」




エレン(20)「おっ?褒めたの分かったのか?」ナデナデ



猫「みゃーー」



エレン(20)「ん?あぁ…」



『どういたしまして』ニコッ





終わり


終わりです。
短い話です。
一夜で考えた物語です。

この怪異とかは私の勝手な想像で
成立させた幽霊だから、
実際に…みたいのはありませんから

読んでいただいた方。
本当にありがとうございました!

一作品目です。

クリスタ「エレンと仲良くなれる薬(笑)」
クリスタ「エレンと仲良くなれる薬(笑)」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/lite/read.cgi/internet/14562/1376639333/l30)
も、ぜひ読んでください

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年09月14日 (土) 00:03:05   ID: wEkFLakw

感動した

2 :  SS好きの774さん   2013年12月30日 (月) 10:03:01   ID: SGMiaGpY

感動した!
にゃーさんの作品おもしろいな

隠れた名作だな

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