Attack on Abs Titan(85)

※ネタバレ、キャラ崩壊があります ご了承下さい


トロスト区


壁上


エレン(ウォール・マリアを破られてから、5年経った……3分の1の領土と2割の人口を失ってようやく、人類は尊厳を取り戻しつつある)

エレン(勝てる…人類の反撃はこれからだ……!!)


カッ!!


エレンが新たに希望を見出した時、その希望を打ち砕くものが現れた


超大型巨人「……」


ビュオオオオオオオオオ


エレン「くっ…熱ッ………!?」


壁上にいたエレンを含む固定砲整備4班は、熱風によって吹き飛ばされた


エレン「立体機動に移れッ!!」パシュ

エレン「!?」

エレン「オイ!サムエル!!」


一人の班員が気絶したまま落ちていったが、サシャ・ブラウスの素早い機転によって難を逃れた


サシャ「サムエル!動いちゃダメですよ!」

エレン「危なかった…」


ドオオォォォン!!


エレン「!?」


大きな音とともに壁も大きく振動した 超大型巨人によって壁が壊されたのである


トーマス「壁が壊された……」

コニー「まただ…また…巨人が入ってくる…」


皆が5年前の悪夢と同様に恐怖に怯えているなか、エレンだけは闘志を燃やしていた


エレン「固定砲整備4班!戦闘用意!!目標、目の前!!超大型巨人!!」

一同「……!!」ドクンッ

エレン「これは好機だ!絶対逃すな!!」ダッ ダッ


エレンは壁を駆け登り、超大型巨人を討伐しに向かった
しかし、他の皆はエレンとは違い、心がまだ未熟で、超大型巨人に対して畏怖して動けなかった


エレン「壁を壊せるのは超大型だけだ!!こいつさえ仕留めれば……!!」バッ

スタ

エレン「……よう…5年振りだな…」

超大型巨人「……」グワッ

エレン「!?」バッ


超大型巨人は壁上の固定砲をなぎ払った エレンはその攻撃を避け、果敢にも超大型巨人の体を伝って、弱点である項を削ぎに向かった


エレン「鈍い!!」パシュ

エレン「いける!!」キュイィィィィィン

エレン(殺った!!)チャキ


ピシッ
ブワアアアァァァ!!


エレン「なっ…!?」


超大型巨人は体から高熱の水蒸気を出して、そのまま姿を消した


エレン(消えた……)


その後彼らは一旦、本部に戻った


___________________

トロスト区本部


フランツ「大丈夫だよ、ハンナ…僕が必ず君を守るから」

ハンナ「フランツ……」

ミカサ「……」チラ

ミカサ(私もエレンとあんな風に……)キョロキョロ

ミカサ「!!」

ミカサ「エレン!」

エレン「大丈夫か、アルミン!」

アルミン「だ、大丈夫だ!こんなのすぐ治まる!」カチャカチャ

ミカサ「……」

ミカサ(…なるほど、言葉を交わす必要すらないと、いつも心で繋がっているから分かっているということね……エレン、それほどまで私を信頼してくれているのね//)


アルミン「し、しかし…まずいぞ 現状ではまだ、縦8mもの穴を直ぐに塞ぐ技術は無い!
塞いで栓をするって言ってたあの岩だって…結局掘り返すことさえできなかった!」カチャカチャ

ミカサ(そういえば、川の近くに大きな岩があったっけ……)

アルミン「穴を塞げない時点でこの街は放棄される…ウォール・ローゼが突破されるのも時間の問題……そもそも、巨人はその気になれば人類なんかいつでも滅ぼす事ができるんだ!!」カチャカチャ

エレン「アルミン!落ち着け!!」

アルミン「ッ!!………ご、ごめん 大丈夫……」


彼らはウォール・ローゼを死守する為に、前衛、中衛、後衛の三つに分かれて、巨人に立ち向かう


ミカサ(エレン、戦闘が混乱してきたら、私のところに来て)ボソッ

エレン「は!?…何言ってんだ!?オレとお前は別々の班だろ!?」

ミカサ「混乱した状況下では筋書き通りにはいかない 私は貴方を守る!」

ミカサ(さっき言えなかった台詞を言っちゃった//)


エレン「お前…さっきから何をいt―イアン「ミカサ訓練兵!!」

イアン「お前は特別に後衛部隊だ、付いてこい!!」

ミカサ(あ、貴方は何を言っているの!?)

ミカサ「…私の腕では足でまといになります!」

イアン「!?お前の判断を聞いてるのではない 避難が遅れている今は、住民の近くに多くの精鋭が必要だ」

ミカサ「し…しかし……」

エレン「オイ!」グイッ

ミカサ(まさか、このタイミングでキス!?//)

エレン「いいかげんにしろ、ミカサ!」ゴツッ

ミカサ「ッ!?」


エレン「人類滅亡の危機だぞ!!なにテメェの勝手な都合を押しつけてんだ!!」

ミカサ(エレンは真剣に私の心配をしてくれている……だから、比較的安全な後衛にいろって言っている……それはとてもとても嬉しい けど……)

ミカサ「悪かった…私は冷静じゃなかった…」

ミカサ「でも……」

ミカサ(私にとって一番大切なのは……エレン…貴方なの)ギュッ

ミカサ「…頼みがある…1つだけ…どうか……死なないで…」

スタスタ

ミカサ(…お願いだから……私を一人にしないで……)

イアン「…では、いくぞ」パシュ キュイイィィィン

ミカサ(今、エレンは私を見ているだろうか…振り返ればエレンが見えるだろうか……
いや、見えないだろう……こんな潤んだ世界では何も……見えない)ポロポロ


パシュ
     ギュイィィィィン


エレン(死なないさ…オレは、こんなところで死んでられないんだ
オレはまだ、この世界の実態を何も知らないんだから……)


___________________


エレン「……アルミン こりゃあいい機会だと思わねぇか?調査兵団に入団する前によ、この初陣で活躍しとけばオレ達は新兵にして……スピード昇格間違い無しだ!!」

アルミン「!!…あぁ……間違いない」

ミーナ「言っとくけど二人とも…今期の調査兵団志願者は、いっぱいいるんだからね!!」

トーマス「さっきはエレンに遅れを取ったけど、今回は負けないぜ!!誰が巨人を多く狩れるか勝負だ!!」

エレン「言ったな、トーマス!数をちょろまかすなよ!!」

モブ兵士「34班前進!!」

エレン「行くぞ!!」

一同「おおおおぉぉぉ!!」


彼らはやる気で無理矢理、ある感情を心の中に隠してしまった 逃げ出したいという感情を…
その先が地獄であることを知りながら、彼らは僅かな希望を胸に飛び出した……


ヒュン  ヒュン  ヒュン


エレン「なっ!?あれは…!?」


彼らの前方にはいるはずである中衛がいなく、遠くに巨人のシルエットが映っていた


エレン「俺達、中衛まで前衛に駆り出されている!?」

ミーナ「巨人がもうあんなに…」

ナック「何やってんだ、普段威張り散らしている前衛の先輩方は……」

トーマス「まだ殆ど時間が経ってないのに…前衛部隊が総崩れじゃないか」

エレン(決して楽観視していたわけじゃなかったが、これはあまりにも…)

ナック「奇行種だ!!避けろッッ!!」

エレン「!?」ヒュン


ドオォォン


奇行種が彼らに向かってダイブしてきた


エレン(何とか避けられたな…)

エレン「!!」


しかし、一人だけ避けられなかった者が……


トーマス「う……!?うっ…!!」

巨人「」ハムハム

トーマス「うわぁ…クッ…クソ!!」

エレン(う、嘘…だろ……)

トーマス(エレン……)


彼は最後に、エレンに目で懇願した 助けてと…


エレン「ト…トーマス!!」バッ


ゴクン


無常にも彼は巨人に飲み込まれた


巨人「」ズシン  ズシン

エレン「ま…待ちやがれ!!」パシュ  ギュイイイィィィン

ミリウス「よせ!単騎行動は…」


エレンはたまらず、トーマスを食べた巨人を追いかけた


アルミン「エレン!!下にもう1体!!」

巨人「」アーン

エレン「うッ!!?」バッ


エレンは、下から口を開けて跳んできた巨人を避けようとしたが……


ドカッ
   ズザァァァァ


エレン(ひ…左足の感覚が……)ハァ ハァ


ミーナ「そんな…エレンが……」

ミリウス「足が…」

アルミン(エレンが…エレンが……)ガクッ

ナック「お…おい…やばいぞ、止まっている場合か!!」

ナック「来るぞ!」ダッ

巨人「」ズシン ズシン

ナック「かかれッッ!!」


アルミン以外のメンバーは一斉に巨人に向かって飛び掛った
しかし所詮、巨人にとって人類は餌でしかなかった


ミーナ「きゃああああああああ」


アルミン(なんで僕は…仲間が食われている光景を…眺めているんだ…)


ズシン  ズシン


1体の巨人が、恐怖によって硬直していたアルミンを摘み上げた


アルミン(どうして、僕の体は動かないんだ……)


パッ


そして、アルミンを口の中へと放り込んだ


アルミン「うわああああぁぁぁぁ」ズルズル

アルミン(僕はこのまま死ぬのか!?嫌だ!!死にたくない…!!)バッ


ガシッ


アルミンが何とか巨人の口から出ようと、飲み込まれながら手を伸ばすと、その手を掴む者がいた


エレン「アルミン…」

アルミン「エ…エレン!?」


ブンッ


そしてエレンはアルミンを巨人の口の中から放り出した


ズザァァァ

アルミン「くっ……」ガバッ

アルミン「エレン!!」クルッ

ヒュウゥゥゥ…

エレン「うわあぁぁ!!」

アルミン「エレン!?」


すぐさまエレンの身を案じて振り返ると、先ほど助けてくれたエレンがこちらに向かって飛んできていた


ズザァァァ


アルミン「痛テテテ…何で君が飛んできたの…!?」

エレン「あ、あの…野郎……!!」ガバッ


エレンを助けた人物 それは……


ミカサ「…エレン、ごめん……やっぱり心配で来ちゃった」ググググ…

エレン「いいから早くこっちに!!」バッ

ミカサ「ねぇ…エレン……生きていく方法を私に教えてくれて……ありがとう」

エレン「何言ってんだ!もっと手を伸ばせ!!」


ミカサ「私に…マフラーを巻いてくれて……ありがとう」ニコ


エレン「ミカサァァ!!」



バクン



ミカサの左腕が宙を舞った


エレン「うわあああぁぁぁああああ」ボロボロ

アルミン「そ…そんな……嘘だああぁあぁぁぁ」ボロボロ


二人はその場でただただ、泣き喚く事しかできなかった

今日はここまで


この次ぐらいからキャラ崩壊していきます
書き溜めは完成してるので、明日の投下で完結します


ではまた明日

明日になったので投下再開します


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コニー「クソッ、どうするんだよ!?」

ジャン「どうもこうもねぇよ…やっと撤退命令が出たってのに…ガス切れでオレ達は壁を登れねぇ……
そんで死ぬんだろうな、全員……あの腰抜け共のせいで…」


ガスの補給室がある本部には多くの巨人が群がっていた その為、彼らはガスの補給が出来ず、途方に暮れていた


ジャン「はぁ~~~……つまんねぇ人生だった こんなことならいっそ…言っておけば……まあ、アイツは後衛を守っていたから無事だろうがな……」

コニー「後衛?…ミカサのことか?そういや、さっき連れてきたエレンとアルミンもミカサって呟いていたな…」

ジャン「はあ?」

ジャン(どういうことだ………まさか…!?)スタ

タタタタッ

コニー「オイ、いきなり立ち上がって、どこに行くんだよ!?」


アニ「ライナー…どうする?」

ライナー「まだだ……やるなら集まってからだ」

ベルトルト「………」

マルコ「駄目だよ どう考えても…僕らはこの街から出られずに全滅だ 死を覚悟してなかったわけじゃない…でも……一体何の為に死ぬんだ…」

ライナー「…ん?ジャンの奴、エレン達のほうに行くぞ またケンカでもすんのか?」



エレン(ミカサ……ミカサ………)

アルミン(僕があの巨人に食われなければ良かったんだ……いや、僕がミカサの代わりに食われれば良かったんだ……)


ザッ


ジャン「オイ、そこの屍二人!ミカサはどうしたんだ!?」


コニー「何言ってんだ、ジャン 後衛にいるミカサなら、もう撤退して壁上にいるんじゃねぇのか?」

エレン「…ジャン……」

ジャン「答えろッ!!」

エレン「オレ達…訓練兵34班……トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ…以上4名と…そして、もう一人……ミカサ・アッカーマン…」

ジャン「う…嘘だろ……」

エレン「以上5名は…自分の使命を全うし、壮絶な戦死を遂げました!!」ポロポロ

サシャ「そんな…」

コニー「あのミカサまで……」


モウ、ムリダ…アノミカサマデシンダンダ
オレタチナンテ、ナニモデキナイサ…


主席のミカサを失ったことで、訓練兵全員の士気がより失われた


エレン「ミカサはオレの身代わりに……オレは…オレは!!」グッ

エレン「またオレは家族を救えなかった!!守ることができなかった!!何にもできなかったッ!!オレが弱いからミカサがッ!!オレが弱いからッッ!!!」ドンッ! ドンッ!


己の無力さを悔いて…悔いて、悔いて、彼は泣きながら拳を叩きつけた


エレン「オレが死ねば良かったんだ!!こんな弱いオレがッ!!オレがァァ!!うわああああぁぁああああああああ」ドンッ! ドンッ!

アルミン「ぅう…ううう…」ポロポロ

ジャン「……オイ」ガシッ


バキッ!


ジャンはエレンを殴りつけた


ジャン「いい加減にしろ!!お前はミカサにそんな姿を見せるのかッ!!」

エレン「ッ!?」

ジャン「何の為にミカサがお前を助けたと思ってんだッ!!お前に!!…他の誰でもない!エレン・イェーガーに!!生きててほしいから助けたんだろがァッッ!!!」バキッ! バキッ!

コニー「オイ!ジャン!!やり過ぎだぞ!?」ガシッ

ジャン「うるせぇ!!こんな腑抜けた死に急ぎ野郎なんか、オレが殺してやるッ!!」ジタバタ

エレン「……」

ジャン「何で生き残ったお前が死のうとしてんだよ!!そんなんじゃミカサが……ミカサが…悲しむだろが…」ポロポロ

アルミン「ジャン……」

エレン(…そうだよな……こんなんじゃ、ミカサに怒られちまう)


エレン「……オイ、ジャン お前にそんなこと言われる筋合いは無い」

ジャン「な、何だと、テメェ!!」

エレン「そんなに元気なら何でこんなとこにいつまでもいるんだ!!今、オレ達がやるべきことは、ここで諦めて死を待つことか!?違うだろ!!」

ジャン「お前…」

エレン「お前らもそうだ!オレ達はアイツらの餌になる為に、今まであの厳しい訓練をしてきたわけじゃないだろ!?オレ達はまだアイツらと戦ってすらいないんだ!!
今こそ生き残る為に剣を抜き、アイツらから戦って勝ちを手に入れるんだろ!!オレ達は腰抜けじゃない!!オレ達は兵士だッ!!」


ドクンッ  ドクンッ


ジャン「……片足が無い奴にここまで言われて悔しくないのか!?お前らはここで黙って巨人に食われていろ!!行くぞ、死に急ぎ野郎!!」ガシッ


ダッ


ドクンッ   ドクンッ


ライナー「それは嫌だな……」

アニ(…はぁ、またか)

ベルトルト(ライナー…兵士はもうやめてくれよ)

マルコ「…はぁ」


ダッ


彼らはジャンに続いて、屋根の上を駆け出した


サシャ「や、やい、腰抜けー 弱虫ー ア…アホー」タタタタタッ


ドクンッ  ドクンッ


モブ訓練兵「あいつら……畜生…」カチャ


うおおおおおおおおおおおおおお!!


彼らは心臓を激しく鳴らして、己を奮い立たせた


エレン「オイ、ジャン!オレは置いていけよ!!」

ジャン「人を煽っておいて何言ってんだ、お前は!お前も生き延びてもらわないと、さっきの続きが出来ないだろ?オレはまだまだ殴り足んねぇんだよ!」タタタタタッ

エレン「……ジャン」

ジャン「飛ぶぞ!!」パシュ キュイイィィィイン


時は少しだけ遡り……

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巨人の胃の中


ミカサ(先ほどコニーの声がして、エレンとアルミンを連れて行ってくれたみたい……良かった)

ミカサ(……エレンは私がいなくても大丈夫だろうか…ちゃんとご飯を食べていけるのだろうか)

ミカサ「エレンは私がいなくても生きていけるのだろうか………」ポロポロ


アツイ…アツイヨ…
…タスケテ…トウサン…カアサン


ミカサ(…私にも大切な家族がいた…エレン…お父さん…お母さん…カルラおばさん……グリシャおじさん…………グリシャおじさん!?)

ミカサ「すっかり忘れてた!あの力を使えばいいんだった!」


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エレン「やめてよ!父さん!何をしようとしてるの!」ジタバタ

グリシャ「……」

エレン「父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!!」

グリシャ「エレン!!腕を出しなさい!」ブスッ

エレン「と、父さん…何を注射したの……?」フラ

エレン(あれ?いきなり目の前が暗…く…)バタンッ

エレン「と…父……さ………ん……zzz」

グリシャ「すまない、エレン……」

ミカサ「<●><●>」ジーー…

グリシャ「」ビクッ


グリシャ「ミ、ミカサ………さん?」ダラダラ

ミカサ「グリシャおじさん…今エレンに何をしたの?詳しく話して…」

グリシャ「ハッ!」バッ


ミカサに心臓を捧げながら、説明中♪


グリシャ「―――ということなんだよ わかったかい?ミカサ」

ミカサ「…うん それならしょうがない」コクッ

ミカサ(本当はほとんどわからなかったけど…)

グリシャ「それじゃあ、私はそろそろ行くよ ミカサ、エレンといつまでも助け合って生きるんだぞ」

ミカサ「待って!……まだ行かないで」ギュゥゥ

グリシャ「ミカサ……」

グリシャ(やっぱりミカサもまだ幼い子供なんだ…私と離れるのがさみs―ミカサ「私にもエレンと同じ薬を注射して」

グリシャ「……ミカサ?」

グリシャ(私との別れを悲しんでくれたわけじゃないのか……)グスン


ミカサ「エレンを守るのが私の使命 その為にも力が必要…おじさん、お願い……」

グリシャ「……わかった じゃあミカサ、腕を出しなさい」ガサガサ

ミカサ「うん」コクッ

グリシャ「さっきも言ったとおり、これを注射すると記憶障害が起きるからね
…じゃあ、いくよ」ブスッ

ミカサ「ッ!………これでお終い?」

グリシャ「…あれ?眠くならないかい?」

ミカサ「私は体を完璧に支配することができる ので、これぐらい平気」

グリシャ「…はは……さすがはミカサだ 常識が当てはまらない……」

ミカサ「じゃあ私はエレンを連れて開拓地へ行く」ヒョイ


グリシャ「そ、そうか 元気でな」

ミカサ「うん」スタスタ

ミカサ「あ」ピタッ

グリシャ「ん?どうした?」

ミカサ「最後に一つ言い忘れていた おじさんも私の大切な家族 ので……どうか死なないで」

グリシャ「」キュン

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________
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ミカサ(という事で、腕も負傷してる ので、自傷行為をしなくとも、このままなれるはず
あとは強い目的意識が必要だって言っていた……私の目的、それは一つ!!)

ミカサ「エレーーーーン!!」


カッ!!


彼女が強い目的意識を持った時、巨人の腹を突き破って、彼女が巨人の姿で現れた


??の巨人「……」シュウゥゥゥ

??の巨人(これが巨人の体……)


ズシン ズシン


??の巨人(ん?あれは他の皆を食べていた巨人…)


ダッ!


ナック達を殺した巨人が飛び掛ってきた


??の巨人(……邪魔)シュッ!


ピシィィ……ン!


彼女は素早く手を振り下ろした すると…


スパッ!


巨人「」シュウウゥゥゥゥ…


彼女の手刀により、巨人は真っ二つに裂かれて消滅した


??の巨人(なるほど、いつも通り動ける……いえ、いつもは自分の体を痛めてしまうから力を抑えていたけれど、この体なら…本気をだせる!)グッ

??の巨人(エレン…待ってて、今行く!)スゥゥ…


彼女は大きく息を吸い、雄たけびをあげた


??の巨人「エレェェェェェェン!!」ダダダダダダッ


___________________


ヒュン  ヒュン  ヒュン


ジャン(勢いで飛び出したが、エレンを抱えながらじゃ、あまりスピードが出ねぇ…このままじゃ二人とも死んでしまう…)

エレン「…ジャン」

ジャン「何だよ 今、考え事してんだから話しかけn―バキッ!

ジャン「痛ッ!?あ、あの野郎…!?」


エレンはジャンを殴って、地面に落ちた


ドサッ

エレン「痛ててて…」

ヒュン
    スタ

ジャン「何やってんだよ!ホラ、早くつかまれ!」

エレン「お前は先に行けよ!オレも片足が無いだけで、飛ぶことぐらいできるさ!」


ジャン「…わかった そのかわり、今の一発は貸しだからな!」パシュ キュイイィィィン

エレン「…アイツ、何発殴るつもりなんだよ」


ズシン  ズシン


エレン「おっと、いつまでも下にいると食われちまうな」パシュ キュン…

エレン「………嘘だろ?」カチャ 


キュン…


エレン「…さっきの衝撃でワイヤーが巻き戻らなくなっちまったのか!?」


ズシン  ズシン


エレン「くっ…だが、オレはもう諦めねぇ!ミカサの分もオレが精一杯生きていかなくちゃならないんだ!!」ピョン  ピョン


しかし、巨人はエレンを捕食しようと距離を縮める


エレン(このままじゃ追いつかれる……なら)カチャ


エレンは剣を抜いた


エレン「オレはお前ら巨人には負けない!絶対に生き延びて、外の世界を探検するんだぁぁ!!」


エレェェェェェン!!


エレン「…は?今、誰かがオレのことを呼んだような…」


ダダダダダダダッ 
            ダンッ!


エレン「何だあの巨人は!?」


謎の巨人が猛スピードで走ってきて、エレンを襲うとしていた巨人に向かって跳んだ


??の巨人(エレンは私が守る!!)グルンッ


ズバンッ!


そのまま体を捻りながら、後ろ回し蹴りで巨人の項付近を吹き飛ばした


ズザァァァ


??の巨人(ふぅ…間に合った)


ヒュン
    スタ

ジャン「オイ!大丈夫か!?」

アルミン「待ってても来ないから来てみたんだけど……あの15m級は襲ってこないの?」

エレン「いや…そんなことはどうでもいい!見ろ!あの巨人の腹を!!」

アルミン「な…なんてことだ……見事なまでに割れている!!」

ジャン「…綺麗だ……」

エレン「あれは…あの巨人は……






腹筋の巨人だ!!!






腹筋【Abdominal muscles(略:Abs)】


腹筋の巨人(…エレンに裸を見られてるみたいで少し恥ずかしい///)ササッ

エレン「ん?あの巨人、手で胸と股を隠したぞ」

アルミン「…恥ずかしがってるのかな?頬も微妙に赤くなってるみたいだし」

ジャン「………」ハァ ハァ


オレはただひたすら興奮した 巨人があんなに可愛く恥らうなんて聞いたことがない…
そして…


ジャン「………」モッコリ


わずかに勃起した……
その光景はオレの欲望が体現されたように見えたから……


ジャン(何でオレの息子はあの腹筋バキバキの巨人に反応してんだ!?しかもあいつは男型だろ!?)


ズシン  ズシン


アルミン「まずい!15m級がもう1体!!」

エレン「いや…あの巨人は……」


巨人「オオオオオオオ」

腹筋の巨人「エレェェェェェェン!!」

アルミン・ジャン「え」

腹筋の巨人(エレンには指一本、触れさせやしない!!)ダンッ


ジャン「跳んだ!?」


彼女は大きくジャンプし、そのまま高く上げた右足を振り下ろした


ズドオオォォォン!


彼女の放った踵落としは、巨人の頭から足に掛けてまで、つまり正中線を踏み潰した


腹筋の巨人(少し強くやりすぎて、足が地面に突き刺さってしまった)ブチッ

アルミン「足を引きちぎった…」

腹筋の巨人(なるほど…この体もそこまで丈夫ではないみたい でも…)パキパキパキ

ジャン「…おい、再生スピードが尋常じゃないぞ 5秒で元通りじゃねぇか」

エレン「お前まさか…ミカサ………なのか?」

腹筋の巨人「エレン!!」パアァァ

アルミン「エレン…?何を言っているの、そんなのあるわけないだろ!?」

エレン「で、でも!あのふっきn―腹筋の巨人「エレェェェェン!!」

腹筋の巨人(やはりエレンはこの状態でも、私だって直ぐに気づいてくれた!!)ダダダダッ


ジャン「こっちに走ってくるぞ!?一旦、屋根の上に避難だ!」ガシッ

エレン「うおっ!?」


キュイイィィィン


アルミン(あれがミカサ!?……でも、考えてみればそうかもしれない 完璧にエレンって発しているし、何よりあの強さと腹筋……ってもう、ミカサで決まりじゃないか!?)

腹筋の巨人(何故ジャンはエレンを連れて逃げるの!?何でそんなに酷いことをするの!?)

腹筋の巨人(……はっ!詳しくはわからなかったけど、ジャンはグリシャおじさんが言っていた悪魔の末裔なのね!?……許さない!!)ダッ!

ジャン「スピードをあげやがった!?ってか速すぎ!!」


ズザァァァ


ジャン「回り込まれた!?」


ガシッ


ジャン「くそっ…オレもここまでか…」

エレン「ミカサ!お前はミカサなんだろ!?」

ジャン「お前まだそんなこと言ってんのか!?ミカサなはず無いだろ…」


パッ


彼女は二人を手のひらに優しく乗せた


腹筋の巨人「エレン!」コクコク

ジャン「ミカサなのか!?」

ジャン(……なるほど、だからオレの息子も反応したわけか…
…いや、待てよ ってことはこの体はミカサの裸ってことか!?あとはオレの童貞力(イマジネーション)で本物のミカサの顔と組み合わせれば……って巨人の姿は男だった!)ガーン


腹筋の巨人(ジャン…)ガシッ

ジャン「え」

腹筋の巨人(邪魔)ポイッ


ジャン「うわあああああああああ!?」


ヒュウウゥゥゥ…
       ドシャン!


エレン「ミカサ!何やってんだよ!?」

腹筋の巨人「エレェェェンエレン エレン、エェェレン!!」

腹筋の巨人(実はジャンは悪魔の末裔 ので、排除した!!)

エレン「…ごめん、まったくわからない」


エレン「とりあえず後でジャンに謝っておけよ」

腹筋の巨人「エレン……」シュン

エレン「……でも、あれだ その……」ボリボリ

腹筋の巨人「エレン?」

エレン「お前が生きていてくれて……良かったよ//」プイッ

腹筋の巨人「」キュン

腹筋の巨人(…結婚しよ)

ヒュン
      スタ

アルミン「ミ…ミカサなの?」

腹筋の巨人「エレン!」コク

アルミン「驚いた……本当にミカサなんだ…」

エレン「そうだ!ミカサ、お前の力で本部に群がる巨人共を一掃してくれないか?」

腹筋の巨人「エレン!」グッ b

エレン「あっ!あと、ついでにジャンも回収してやってくれ」


___________________


本部

コニー「何とか俺達は無事に辿り着けたが…ジャンやエレン、アルミンはどうした?」キョロキョロ

マルコ「ジャン……君はもう…」


ガシャン  ガシャン


マルコ「ジャン!エレン!アルミン!無事だったんだね!」

アルミン「本当に何事もなく着けちゃった……」

エレン「さすがはミカサだな……」

ジャン「いててて…ここは本部か?…あれ?オレはどうやってここまで着たんだ?」

エレン「ジャン!?お前、記憶が……」

ジャン「??」


ライナー「お前らよく無事に来れたな!」

エレン「ああ、それはミカサのおかげだ」

ベルトルト「ミカサ!?でも…ミカサはもう……」

エレン「いや、ミカサは生きてたんだ それに今は外で巨人を殺しまくってるはずだ」

アニ「は?」


エレェェェェン!!


ライナー「!?なんだ今の声は!?」

ベルトルト「巨人の雄たけび…っていうかエレン!?」

アルミン「見た方が理解するのが早いと思うよ」


ザッ


ライナー「オイオイ……嘘だと言ってくれ」


彼らの目には、群がる巨人を次々と殺している腹筋の巨人の姿が映っていた


腹筋の巨人「エレン!!」シュシュシュッ


バンッ! バンッ! バンッ!


彼女は素早くジャブを放った 周りにいた巨人は、その拳が速すぎて見えず、わけもわからず頭を破壊されていった


ベルトルト「拳が見えないんだけど……」

アニ(ま、まあ、あれぐらいなら私にも!)


腹筋の巨人(やはり拳が壊れてしまう…直ぐに再生できるとはいえ、同じ攻撃を連発するのは避けよう)パキパキパキ

ズシン  ズシン

腹筋の巨人(…まだ集まってくる なら……)


腹筋の巨人「エェ……」ググググ…


彼女は姿勢を低くして、クラウチングスタートのような体勢をとった


コニー「何をするんだ?」


腹筋の巨人「レェェェェンッッ!!」ドンッ!


そして一気に地面を蹴ってダッシュをし、そのまま猛スピードで巨人達にラリアットをかました
巨人達は首を吹き飛ばされ、綺麗に頭と胴体に分かれた


ズザァァァ


腹筋の巨人「…エッレン!!」ドヤッ


アニ「」

ベルトルト(機動力はアニ以上だね……)


ズシン  ズシン


アルミン「!!あいつは…トーマスを食った奇行種…!?」ギリッ

エレン「あの野郎……」ギリッ


腹筋の巨人(トーマスを食べた!?…よくも仲間を……)ダッ!


ザッ


腹筋の巨人「エレェンッッ!!」シュッ


ズドォォン!


ヒュウゥゥ……
         ドガンッ!!


彼女は拳を捻りながら、コークスクリュー・ブローを打ち放った そして巨人の頭は壁まで吹き飛ばされた


巨人「」シュウゥゥゥ…

腹筋の巨人「……エレン」


コニー「すっげぇ飛んだな!!」

ジャン「…壁が壊れてないといいけどな」

エレン「ミカサ…仇を取ってくれてありがとな」

ライナー「あの腹筋の巨人がミカサなのか!?」

エレン「そうだぞ、見てろよ オーイ!ミカサー!」フリフリ


腹筋の巨人「エレン!」クルッ

腹筋の巨人「エレェェェェン!!」フリフリ!

巨人「」アーン

シュッ
    ズバンッ!

腹筋の巨人「エレェェェェン!!」フリフリ!


マルコ「…手を振りながらキックで巨人を殺したね……強すぎ」


エレン「これであの巨人がミカサってわかったろ?」

ライナー「お…おう……そうだな」ダラダラ

ライナー「……」チラ

ベルトルト「……」チラ

アニ「……」チラ

ライ・ベル・アニ(緊急会議!!)

ライナー(おい…ミカサが座標なのか?)ヒソヒソ

ベルトルト(わからないよ でも、あれはちょっと……強すぎるよね)ヒソヒソ

アニ(べ、別に対した強さじゃないよ あれぐらい私だってできる!……たぶん)ヒソヒソ

ライナー(そ、そうだよな!オレとアニは硬化が使えるから、二人で襲い掛かれば十分勝機があるさ!)ヒソヒソ


コニー「あの三人、固まって何話してんだ?」


アルミン「……もしかしたら、鎧の巨人と超大型巨人も、ミカサと同じように巨人になれる人間なのかもしれない」

ライ・ベル・アニ「」ギクッ

エレン「そうか…だからアイツらには知能があるのか……見つけたら絶対ぶっ殺してやる!」ギリッ

ライ・ベル・アニ「」ダラダラ

アルミン「…もしかしたら、ミカサも鎧の巨人や超大型巨人みたいに、他の巨人とは違ったことができるかもしれない」

エレン「可能性はあるな…オーイ!ミカサー!こっちに来てくれ!」


ザッ


腹筋の巨人「エレンッ!」

コニー「速っ!?」


エレン「鎧や蒸気を巨人の体から出せたりできないか?」

腹筋の巨人(そうか、あの二体の巨人も私と同じ なら、私も何か能力が使えるかもしれない
……さすがはエレン!頭がいい!)

腹筋の巨人「エレェェ……」ググググ…

ライナー(そんな都合よくできるはずが無い……よな?)

腹筋の巨人「ンンンッ!!」ビキビキビキ!

エレン「おおっ!!手の周りが水晶で覆われたぞ!」

アルミン「凄いや!さすがはミカサだね!」

腹筋の巨人(それほどでも//)テレ

ライ・ベル・アニ「」

マルコ「もはや何でもありだね…」


エレン「その水晶、尖っててブレードみたいだからさ、それで巨人を切り裂けるんじゃないのか?」

腹筋の巨人(さすがはエレン!その発想は無かった!)

腹筋の巨人(…では、いざ!)ダッ!


ズバババババッ


腹筋の巨人(これなら拳が壊れる心配が無いし、攻撃が力まずに素早く繰り出すこともできる!)ズバババババッ


アルミン「つ、強すぎる…あれなら鎧の巨人も簡単に切り裂けそうだね」

ジャン「……美しい」


彼女はまるで踊りを踊っているかのように、巨人を切り裂いていった


ライナー「……」



普通だ……これが現実ってもんだろうな……

オレは夢か幻でも見ようとしてたのか?オレは知っていたハズだ 現実ってヤツを…

普通に考えれば簡単にわかる あんな腹筋バキバキのヤツには勝てねぇってことぐらい……



アニ「ライナー…どうする?」

ライナー「ま、まだだ…も、もう少し待っておこう!60年ぐらい!」ガクガク

ベルトルト(……故郷には帰れそうにないね)

アニ(お父さん……私は壁内で幸せに暮らします)

ザッ

サシャ「みなさん!補給室にもまだ、巨人がいますよ!どうしましょう!?」

エレン「そうか…アルミン、何かいい手はないか?」

アルミン「そうだね……じゃあ、残っている人を全員呼んでくれ」


___________________

アルミン「――ていう作戦なんだけど…」

ジャン「じゃあ、急いで皆のガスを集めるぞ」

アルミン「運動能力的に最も成功率が高そうな7人にやってもらうけど…全員の命を背負わせてしまって……その…ごめん」

アニ「問題ないね」

ライナー「誰がやっても失敗すれば、全員死ぬリスクは同じだ…」

ベルトルト「もう僕達は戦士じゃなくて兵士だから、全力でやるよ」

サシャ「??前から兵士じゃないんですか?」

アルミン「じゃあ僕はミカサにこの作戦を伝えてくるよ」タタタタタッ

コニー「それより本当にお前もやるのか?」

エレン「ああ、片足が無いだけで立体機動に支障はでねぇよ アルミンを助けた時も飛べたし」

マルコ「そもそも足が無いと飛ぶことすらできないからね…普通は」

ジャン「準備ができたぞ、補給室に向かうぞ!」


補給室


ジャン(巨人7体、確認……OKだ)ス…

ライナー「…じゃあ、まずはオレがいく」パシュ キュイィィィン


ライナーは1体の巨人の目の前を飛び、注意を引き付けた


ジャン「今のうちにオレ達も他の巨人の注意を引くぞ!!」パシュ キュイイィィィン


ズシン  ズシン


ライナー「このまま出口に向かえば…」


アルミン「ミカサ、来たよ!」


出口には彼女が待っていた


ヒュン

ライナー「あとは頼んだぞ!」

腹筋の巨人「エレン!」ブンッ

バンッ!

彼女は出口から出てきた巨人を叩き潰した


腹筋の巨人「エレン(次)」

ヒュン

ベルトルト「お願い!」

バンッ!

腹筋の巨人「エレン(次)」

ヒュン

アニ「…これでいいの?」

バンッ!

腹筋の巨人「エレン(次)」


そして、彼女は無事に7体の巨人を殺した


ライ・ベル・アニ「」ガクガク ブルブル

ライナー(戦士を選択していたらオレ達もあんな風に……)ガクガク

エレン「ありがとな、ミカサ お前のおかげでガスが補給できたよ」

腹筋の巨人「エレン//」テレ

腹筋の巨人(周辺の巨人はだいたい倒したし、とりあえず巨人の体から出よう)ブシュゥゥゥ

ミカサ「ふぅ…」ブチブチブチ

エレン「へぇ~、項にいたのか」

ミカサ「エレン!」パシュ ギュイイィィィン


スタ
タタタタタッ


エレン「ミカサ!」バッ

ミカサ「エレン!」バッ

ミカサ(ああ…エレンが手を広げてくれている これはこのまま飛び込んでいいということね…)タタタタッ


ガシッ

ミカサ「エレン!?」

ミカサ(頭を掴まれた!?まさかこのまま熱い口付けを!?///)


ゴツッ


ミカサ「ッ!?」

エレン「ミカサ!何であの時、オレを助けたんだ!」

ミカサ「そ、それは…エレンが危なかったから……」ヒリヒリ

エレン「いい加減にしろ!お前はもっと自分を大事にしろよ!!」

ミカサ(!!……そうよね エレンにとって私は大事…つまり大切な人//)

ミカサ「…エレンは私が死んだと思った時……悲しんでくれた?」

エレン「!!べ、別に悲しんでなんかねぇよ!生き抜く為に必死でそれどころじゃなかったんだ!」

ミカサ「……そう」シュン


コニー「エレンは嘘つきだな あんなに泣いてたのに」ニヤニヤ

ミカサ「え?」

エレン「オイ!余計なこと言うなよ!」

アルミン「…またオレは家族を救えなかった!!守ることができなかった!!何にもできなかったッ!!オレが弱いからミカサがッ!!オレが弱いからッッ!!!」ドヤッ

エレン「やめろ、アルミン!!オレの真似をするな!!」

ミカサ「~~~///」カァー

ミカサ「エレン、嬉しい//…でも、私を守る必要は無い 私がエレンを守るから」

エレン「だからオレはお前の弟でも子供でも無いんだぞ!」

ミカサ「!!…悪かった…私はまた冷静じゃなかった…」

ミカサ(…エレンは私にとって弟でも子供でもない 私の方が早生まれだから兄でもないそして、私達は家族……つまり、エレンは私の夫!!)

ミカサ「……///」テレ

エレン「?なんで照れてんだよ」


ジャン「ミカサ!無事で良かった……オレもお前のことを心配したんだぞ//」

ミカサ「…でたな、悪魔の末裔」ギロッ

ジャン「へ?」

ミカサ「私の特技は肉を削ぎ落とすこと…大丈夫、痛みも無く、すぐ終わる」チャキ

ジャン「やぁだああああああ!!やめてええええええええ!!」タタタタッ

エレン「落ち着け、ミカサ!」ガシッ

ミカサ「でも、ジャンは悪魔の末裔 ので、削ぎ落とさなくては」スタスタ

ベルトルト(なんか微妙に勘違いしてる……ドンマイ、ジャン)

エレン「止まれよ!オレは片足失ってんだから踏ん張れねぇんだよ!」ズルズル

ミカサ「それなら再生させればいい」

エレン「はあ?」

アルミン「…ミカサ、どういうこと?」


ミカサ「エレンも巨人になれる ので、再生能力を持っている」

エレン「…いや、嘘だろ?」

ミカサ「本当 グリシャおじさんが薬を注射した」

ライナー(めちゃくちゃ重大な事実をさらりと言ったな…まっ、オレらにはもう関係ないことだ)

ライナー「エレン、包帯をとってみろよ」

エレン「お、おう…」シュルシュル

エレン「……蒸気が出て、傷口が塞がってるな」シュウゥゥゥ

ミカサ「そう、私とエレンはお揃い 私達は二人揃って人類の希望」


ズシン  ズシン


マルコ「また巨人がやってきたぞ!」

アルミン「穴を塞がなきゃいくら巨人を倒しても意味がない……」


エレン「ミカサ、巨人の力でどうにかできないのか?」

ミカサ「わからない けど、善処してみよう」

アルミン「…!!そうだ!待って、ミカサ」

ミカサ「…なにかいい案でも思いついたの?」

アルミン「うん!ミカサがあの川沿いにある岩を運んで穴を塞げば…」

エレン「巨人は入って来れなくなる!」

アルミン「でも、一つだけ問題が…」

アニ「それじゃあミカサが運んでいる間に、巨人がミカサを襲うだろうね」

アルミン「その通り…」

ミカサ「それなら大丈夫 エレンが岩を運んで、私がエレンを守ればいい」

エレン「…逆だろ オレが巨人を殺す」

ミカサ「エレン…」

ミカサ(やっぱりエレンは私を守りたいのね//)


ベルトルト「でもまずはエレンが巨人化できるのか、そしてその力を制御できるのか、確認しておいたほうがいいんじゃない?」

アルミン「そうだね ミカサ、巨人化はどうやってやるの?」

ミカサ「まず、自傷行為が必要 怪我でも構わない
次に強い目的意識が必要 そうしないと巨人の体を支配できず、自分の欲望のまま暴れてしまうらしい」

エレン「……わかった じゃあ、やってみる」

ミカサ「最初は手を噛んでやったほうがいいかもしれない そうした方が巨人になるタイミングが自分でわかると思うから」

エレン「…じゃあ、ミカサ 行くぞ」

ミカサ「うん…」

ミカサ(こうやって並んで立つと、他の人から夫婦みたいに見えるかな///)


パシュ  ギュイイィィィィン

エレン(オレは皆を、ミカサを守る為に巨人を……殺す!!)ガリッ

ミカサ(…エレーーーーン!!)ガリッ


カッ!!


眩い閃光と共に2体の巨人が姿を現した


ズシィィィン


腹筋の巨人(よし、ちゃんと意識もある エレンのほうは…)シュゥゥゥ

黒髪の巨人「………」シュゥゥゥ

腹筋の巨人(エレンは巨人になってもカッコイイ//特にこの横顔が最高///)


黒髪の巨人「………」ギロッ

腹筋の巨人「エレン?」

黒髪の巨人「アアアアァアアァ!!」ダッ

腹筋の巨人「!?」

ブンッ


エレンはミカサに向かって拳を放った


パシッ


腹筋の巨人(エレン…巨人の体を支配できていない だから私に攻撃を……
いえ、違う 巨人は欲望の塊 つまり、エレンは本能的に私を欲しているという証明//)テレ

アルミン「エレン!!何をしているんだ!?」

腹筋の巨人「エレン!」ブンブン

アルミン「え?…手を出すなってこと?」


黒髪の巨人「アアアア!!」ブンッ


エレンは掴まれていない拳で攻撃してきた


パシッ


腹筋の巨人「エレェェン!!(エレン…正気を戻して)」

黒髪の巨人「アアアアアアア!!」ガバッ

腹筋の巨人「エレン!?」


ズシィィィン


エレンはそのままミカサを押し倒した


黒髪の巨人「アアアア!」グワッ

腹筋の巨人(この状態でキス!?///)ヒョイ


そして、ミカサに噛み付いた しかし、彼女は軽々と回避した


腹筋の巨人(エレン…そんなにも私を欲してくれるのはとても嬉しい//
けど、ここは公衆の面前 そういうことはしてはいけない!)ガバッ


ゴロン


今度は彼女がエレンを押し倒した 


ライナー「腕も足も拘束してマウントポジションを取っていると……何かやらしいな」

ベルトルト「……でも、両方とも男型だよ」

アニ(何でミカサは男型なの?……いや、これは触れないほうがよさそうだ)

ジャン「ミカサは性別すらも超越している存在なんだよ…エレンの野郎、羨ましすぎる!!」

マルコ「あの状況を羨ましがる君も凄いね」


腹筋の巨人(エレン…今は人類の危機 こういう時に立ち上がるのが英雄である貴方の役目……私が欲しいのなら後でたっぷりあげるからね///だから今は…)スゥゥ…

腹筋の巨人「エレェェェェェェェェンッッッ!!!」


ビリビリビリビリ!


彼女は大気が震えるほどの大きな声で叫んだ


黒髪の巨人「!?」

___
_______
_____________
__________________


ズシィィィン

エレン「これで討伐数50だぜ!」


エレェェェェェェェェンッッッ!!!


エレン「うおっ!?なんだこのバカでけぇ声は!?」キーーン


ズシン  ズシン


エレン「な、なん……だと……!?」


そこには60m級のミカサが歩いて向かって来ていた


ミカサ「エレン…いつまでそうしてるつもりなの?」

エレン「ミ、ミカサ…だって巨人が!!」

ミカサ「今は巨人よりも、岩を運んで穴を塞ぐのが先でしょ?違わない?」

エレン「で、でも!オレが巨人を!!」

ミカサ「でもじゃない 仕方ないでしょ?貴方は私より弱い…世界は残酷なんだから」

エレン「……だよな」シュン



その日、エレンは思い出した

幼馴染に支配されていた恐怖を……

腕力によって囚われていた屈辱を……


__________________
_____________
________
___


黒髪の巨人(……はっ!?)

腹筋の巨人「エレン!」

黒髪の巨人(これは……そうか、オレは巨人になって自我を失っていたのか…)

腹筋の巨人(意識が戻ったみたい)パッ

黒髪の巨人「ゴエンア イカア アタエイアクカエテ(ごめんな、ミカサ また迷惑かけて……)」ムクッ

アルミン「何言っているか、さっぱりだけど…」

腹筋の巨人「エレン エレェェン(ううん、気にしないで)」ブンブン

アルミン「通じたの!?」


ズシン  ズシン


二人は岩に向かって歩き出した


___________________


腹筋の巨人(さぁ、エレン 岩を持ち上げて)

黒髪の巨人(ん?オレが岩を運ぶんだっけ?………まっいっか)ガシッ

黒髪の巨人(おっ!?意外と重いな……)グググググッ

アルミン「エレン、頑張れ!そのまま扉まで運ぶんだ!!」


そして、ミカサが周りの巨人を一掃しながら、エレンは一歩ずつ進んだ


ズシン  ズシン  ズシン


黒髪の巨人(体が…ぐちゃぐちゃに潰れそうだ……)

腹筋の巨人(エレンが辛そう…そうだ!ここは初めての共同作業でいこう!)ガシッ

黒髪の巨人(おっ!いきなり軽くなった……ってミカサ!?それじゃ周りの巨人はどうすんだよ!)


ドドドドドドッ


アルミン「!?奇行種が2匹もこっちに向かって走ってくるよ!!」

腹筋の巨人(邪魔をしないで!)ブンッ!

黒髪の巨人(え?)


ドオォォォォン! 
    ゴロゴロゴロ


彼女は岩を投げて、巨人を潰した


ズシン  ズシン

腹筋の巨人(さあ、エレン 貴方も持って 早く行きましょう)ヒョイ

黒髪の巨人(……オレ、必要なくねぇか?)


そして、ついにその時が来た…


ズシン   ズシン


アルミン「いけええぇぇぇぇ!!」

腹筋の巨人「エレェェェェン!!」グッ


ドオオオオォォォォォン!!


黒髪の巨人(オレ、岩に手を添えてただけなんですけど…)


彼らの活躍によって穴は塞がれた 人類は今日、初めて勝ったのだ


腹筋の巨人(後はトロスト区にいる巨人を一掃するだけ)

黒髪の巨人(やっとオレも巨人を殺せる!!)

腹筋の巨人(…巨人をエレンに近づかせないようにしなくては……全力で削ぐ!)


その後、調査兵団が駆けつけたが、トロスト区内に閉じ込められた巨人は、既にミカサによって全滅させられていた

ミカサ・アッカーマン 討伐数:計測不可 討伐補佐0体
エレン・イェーガー  討伐数:0体 討伐補佐0体


___________________


皆がトロスト区を奪還して歓喜に沸いていた頃……


ビキビキビキ


ミカサが吹き飛ばした巨人の頭によって、壁の一部が壊れて剥がれていた
そして、その中からひっそりと巨人が顔を出していた


壁の中の巨人「………」

壁の巨人(頼むから誰か俺を隠してくれ!!あの腹筋の巨人に殺されちまう!!)ガクガク 



Fin

これで完結です


見てくださった方々、ありがとうございました!


ではまた、機会があれば何処かで

訂正

>>80
壁の巨人×
壁の中の巨人○

最後の最後で間違えました すいません

完結

エレン「・・・ゴキブリ?」
エレン「・・・ゴキブリ?」【2匹目】
マルコ「じゃあいつヤるか?」ジャン「今ジャン♪」
ベルトルト「僕達」クリスタ「良いことし隊!」

現行

ゴッド・リー「巨人?・・・・・面白ェ・・・!!」
クリスタ「私達」ベルトルト「良いことし隊!」


ただの宣伝です!!(ドヤッ

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