【安価コンマ】障害走を極めるその2【ウマ娘】 (473) 【現行スレ】

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【安価コンマ】?「障害走を極める」【ウマ娘】
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メジェド「いいですねあれでこそトレーナーなんですよ」




クリークと付き合ってから落ち着いていたが最近徐々に変態さが戻りつつあるトレーナーに満足するメジェド




ハヤヒデは正直イケトレがあんな変態だと思わなかったと嘆いている





ブライアン「アイツは顔が良いから不快感はないはずだ」




トレーナーだから許せるのだと聞きそうかもしれないがとハヤヒデは揺れる




メジェド「スケベはトレーナーの動力源なんです」




自分とトレーナーの出会いをハヤヒデに話すメジェド。ハヤヒデはその話を聞いてため息をつく

ハヤヒデ「彼からそういったものを取り上げるとマイナスということだな」




メジェド「そういうことなんですハヤヒデさん」




このチームにおいてご褒美が必須の理由がわかり納得するしかないハヤヒデ




ならばご褒美でどこまで許さなければいけないのかということになるがそれは個人で違う




メジェド「私はさっき言った通りパイズリまでって決めてます。ブライアンさんは最後までですよね」




ブライアン「そうだな」




クリークが一瞬反応するもご褒美ならば認めるしかない




ハヤヒデ「ブライアンはそれでいいのか?」




ブライアン「奴で不満はないからな」




初体験の相手がトレーナー(変態)でいいのかとハヤヒデは疑問に思ったがブライアンは全く気にしていない




むしろブライアンは歓迎とさえ言い切っている




この次下2
1障害トレーニング
2全体トレーニング
3模擬レース
4馬術を試す
5自由安価

メジェドが早めに海外に来たかった理由の一つに馬術を試したいということがあった





障害レースを極めた猛者達によって行われる馬術ではあるが人気が薄い





五輪の競技になっているので伝統はあるのだが歴史しかないともいえる





トゥインクルシリーズや凱旋門賞というウマ娘にとって花形はもはや馬術ではない





そんな中でメジェドは絶対に馬場で世界一になりたいという強い気持ちを持っている





その気持ちは果たして通じるのか。今日はトレーナーと共に馬術の会場へとやってきていた

やってきたのはプレオープンより更に下の下。馬術の体験会のようなもの





レースはせず参加者は五輪で使われたことのある馬術のレースを走れるというイベント





レースはしないがタイムを計ることは禁止されていない。メジェドはトレーナーに時間を計るよう頼んだ




イケトレ「映像も撮ってあるから後で確認できる。思う存分やってみて」





メジェド「わかりました全力でやってみます!」





過去に行われた五輪の会場で当時の馬術を体験できるというこれ以上ない状況




障害レースしかやってきていないメジェドは馬術の素質があるのだろうか




コンマ判定下2。高コンマほど才能あり、ゾロ目ボーナス

コンマ25才能有りとはいえず





走り切ったあとのタイムは平凡であり更に飛んでいるフォームも美しくはない





いきなり満点を出せるとは思っていなかったがメジェドの想定よりも低かった





馬術の映像を見ながらメジェドは自分のレベルの低さにため息をつく





イケトレ「初めてでこれは及第点だと思う落ち込む必要はないよ」





海外の障害レースで勝てるようになれば必然的にタイムは縮みジャンプのフォームも安定する





来年の五輪には間に合うというトレーナーにメジェドは自分には足りないものがあると話す

メジェド「私の馬術競技には見る人を魅了するものがありません」




メジェド「トレーナーも過去の五輪の映像は見てますよね。私の言いたいことはわかりますか?」




イケトレ「勿論だよ。だけどあれは強さからくる魅力だと僕は解釈してるよ」





いくら不人気の競技といっても世界一の馬術は違う。明らかにこのウマ娘が金メダルという他者にはない輝きがあった




メジェドはそれを魅了する走りと表現し自分にはこれがないと言うがトレーナーは違った





強さが魅力の源になっているのだとメジェドと意見が分かれることとなった





この次下2
1ひたすらトレーニング
2トレーナーと話し合い
3馬術の見学へ
4平地を走ってみる
5自由安価

意見が割れたままではよくない。考えをまとめる為に二人は馬術の見学に向かった





メジェド達がいた会場の近くでちょうど馬術が行われていたのでそれを見ることに





メジェド「世界大会に出場経験のあるウマ娘が出るそうです」





イケトレ「世界レベルの走りをじっくり見てみよう」





実力者が出るということでそのウマ娘の動きを脳裏に焼き付けるつもりで二人は見学した

世界レベルのウマ娘の馬術はメジェドとは大きく違った。速さに大きな違いはなかったが一番大きいのは余裕




そのウマ娘は演技に余裕があり優雅に飛んでいるようにさえ見えた




実際は後半の跳躍は脚が上がらなくなるほど辛いのだがそれを見ている方は全く感じない




これが世界レベルなのだとメジェドは驚愕しトレーナーは息を呑んだ





メジェド「来年には私はこうなってないといけないのか……!!」




五輪に出るには来年の今頃には目の前のウマ娘を超えていなければ代表にすらなれない




更に世界一を目指すのなら「世界レベル」ではなく世界一の馬術をしなければならない




自分の夢は大き過ぎるものだったとメジェドはこの時に初めて実感する




この次下2
1落ち込むメジェド
2焦るトレーナー
3やる気になるメジェド
4希望が見えたとトレーナー
5自由安価

越えるべき壁が大きすぎると落ち込むメジェド。しかしトレーナーは前を向いていた




イケトレ「希望が見えてきたよメジェド。一緒に頑張っていこうね」




メジェド「本当ですか……?」




希望なんか見えなかったというメジェドに対してトレーナーはやはり自分の考えは間違ってなかったと自信を持っている





イケトレ「あの余裕は障害レースを走っても強いからだよ。障害レースの先に馬術があるっていうのがよくわかった」





イケトレ「君がやろうとしてることは間違ってない。馬術の練習もするけどメインは障害レースだよ」




当初の予定通り今年は海外で障害レースを頑張ろうとメジェドの背中を押す

メジェド「わかりましたトレーナーを信じます。私を世界一にしてください」




イケトレ「もちろんだよメジェド。君の夢を僕と一緒に叶えよう」




トレーナーに元気付けられたメジェドも前を向き世界一という目標を向いた




メジェド「帰ったら皆さんに合流して早速トレーニングですね」




イケトレ「基礎は大事だし海外の芝の経験を積んでおこう」




トレーナーはブライアン達のことを見つつもメジェドのことは忘れない




メジェドの目標には自分が必要なのだと自惚れではなく本気でそう考えている





この次下2

トレーナーの指示でトレーニングをしているメジェド達はいつもと比べ違和感を感じていた





トレーニングが悪いというよりメジェド達がまだ海外の芝に対応できていなかったのだ





そのことに気付いたトレーナーは海外の芝に慣れる為のトレーニングが別途必要だと感じた




しかしそう簡単にトレーニングなど思い浮かばない。ここはまた閃きを頼るしかないという結論に至った





五人の中から誰かに協力してもらい特別トレーニングを閃ことはできるのだろうか





協力を頼むメンバー下2
1メジェド
2ブライアン
3ハヤヒデ
4クリーク
5タキオン
6自由安価

突然トレーナーの部屋に呼び出されたハヤヒデとブライアン




ハヤヒデはトレーニングか何かの話だと思っているがブライアンは違う目的だと確信していた





ブライアン「閃きの為に私と姉貴を使いたいんだな」




ハヤヒデ「またか!?私はつい先日辱めを受けたばかりだぞ!」





今回の閃きは海外の芝に対応するものの為だと説明するとハヤヒデは渋々納得した




ブライアン「まさか本当に姉妹丼とでも言うのか?私は構わないがな」




ハヤヒデ「ブライアン!!」




度を越したリクエストは受けられないとハヤヒデは釘を刺す





ハヤヒデ達にして欲しいこと下2

イケトレ「お尻を使ってもいいかな…?」





ハヤヒデ「な!?」





ブライアン「ほう。そっちなら浮気じゃないというのか?」





イケトレ「そうじゃなくて二人は胸だけじゃなくお尻も大きいよね?顔を埋めたりなんかしたいなって…」





トレーナーはハヤヒデ達は胸だけでなく尻も大きいことを知っていた





このお尻を堪能できればきっと閃くはずとトレーナーは言っている




コンマ判定下2。1~50で閃く(お尻堪能できた)

コンマ41お尻堪能




ハヤヒデ「本当に閃くんだなトレーナー君!?」





イケトレ「間違いない、と思う」




ブライアン「いいから早くしろ」




まずトレーナーはブライアンのお尻を楽しむ。筋肉質ではあるが柔らかさは確かにある





こんなことはクリークにもしたことがないとトレーナーはブライアンのお尻を顔で堪能した

ハヤヒデ「なぜこんなことをしなければならないんだ…」




ぶつぶつと文句を言うハヤヒデのお尻に申し訳なさそうに顔を埋めるトレーナー




イケトレ「うわあ柔らかぁい」




ハヤヒデ「感想を言わないでくれ!」




姉妹といえどもブライアンとは全く違う感触。ハヤヒデのは柔らかに特化したお尻であった




こんなお尻を持つハヤヒデともし関係を持ったうえ後背位をしたとする




そうなれば自分はハヤヒデに溺れてしまうだろうとトレーナーは直感する





ブライアン「そんなに姉貴のが気に入ったのか?」





悦に入っているトレーナーを見たブライアンは自分のも楽しめと言わんばかりにハヤヒデとの間に割って入った

ハヤヒデ「なにをしているんだブライアン?」




ブライアン「姉貴はそのままでいい」




イケトレ「これは!?!?!?」




ハヤヒデの上にブライアンが乗り姉妹のお尻が四つ。これぞまさに姉妹丼である




ハヤヒデ「変態すぎるだろう!!」




ブライアン「コイツはこういうのが好きなんだ」




姉妹丼を目の前に完全にハイになってしまったトレーナーは四つのお尻へ顔面タイブを行う

ハヤヒデ「んん、ん!息が荒いぞトレーナー君!」




ブライアン「……ん」




姉妹で喘ぎ方が似ているという事実がまたトレーナーのパトスを刺激する




ズボンの上からではあるがトレーナーはお尻の姉妹丼を堪能し燃え尽きた





イケトレ「」





ハヤヒデ「なんだったんだこの時間は…」





ブライアン「これで終わるなら充分だろう。他の男なら襲われていてもおかしくないぞ」





フェチで生きているトレーナーだからこそ身を預けられるというブライアン




ハヤヒデはそんなブライアンの意見に全く賛同できないでいた

ハヤヒデ達のお尻で完全に閃いたトレーナーは翌日からさっそく新しいトレーニングを追加する




メジェド「普通にウォーミングアップするより効率良さそうですね。流石はトレーナーです」





ブライアン「やってよかっただろう姉貴?」




ハヤヒデ「納得いかないぞ…」




いつものトレーニングの前に追加されたものは海外の芝に対応しやすくなるもの




このトレーニングを挟むことによりいつも以上の効率でトレーニングを行うことができるようになった




この次下2

クリーク「誰と何をしたんですか」




イケトレ「えっとね、それはその」




クリーク「トレーナーさんを信じてますから正直に話して下さい」




メジェド達の行っているトレーニングを閃きによるものだと理解したクリーク




閃くために誰となにをしたのかを教えてようにと迫るクリークにトレーナーは正直に告白する

クリーク「そこに寝て下さい」




イケトレ「え?」




クリーク「いいから早くして下さいね」




イケトレ「はいただちに!」




言われた通りその場に仰向けになるとトレーナーの顔にクリークは座る




お尻に体重をかけトレーナーは潰される形となっているが全く苦しそうにはしていない




イケトレ(クリークのお尻はやっぱりいい…)




いつも後ろから堪能していたクリークのお尻でもこうやればまた違った魅力を感じられる




ハヤヒデ達のお陰でまた変態度が増したもののその分トレーニングの質が上がった





この次下2
1ハヤヒデの目標決め
2海外でレースに出てみる
3理事長から連絡
4タキオンやばそう
5自由安価

今年のプロキオンの目標はメジェドは海外の障害レースでブライアンは凱旋門賞




クリークはURAファイナルズで優勝するという目標を達成した経験がある




その中でハヤヒデの目標は何なのか。トレーナーはそれを決める為に彼女と話し合うことに




変態(トレーナー)と二人きりで話したいと言われ警戒したハヤヒデだったが閃き以外でのトレーナーは大丈夫だとクリークに言われ納得する




そうしてハヤヒデはトレーナーと目標を決める為に二人だけで会議をしていた

イケトレ「ハヤヒデはチケットやタイシンに勝ちたいっていうのが前提なんだよね」




ハヤヒデ「それが大きな目標といえるな」




イケトレ「具体的なレースや目標があればいいんだけどそういうのは無い?」




ハヤヒデ「タイシン達もそうだが特定のレースに思い入れがないんだ」




クリークは集大成としてURAファイナルズを選択したがハヤヒデ含むBNWにその考えはない




三人共にライバルに勝てればいいという考えで特定のレースに興味がないのだ




ブライアンのように三冠ウマ娘やトリプルティアラといったものにも興味がない




オグリ世代とは違い三人がそれぞれの強さを持っているBNW。次の世代の中心になる為にも特定の栄光が欲しい





しかしハヤヒデの意思を尊重しなけらばならず思ったより難しい問題となりそうだ




ハヤヒデの目標下2

イケトレ「秋シニア三冠を目指すのはどうだろう」





ハヤヒデ「なぜそれを目指すのか理由を聞かせてくれないか?」




タイシンやチケットに大きな目標がない中でなぜ秋シニア三冠なのか





その理由が知りたいというハヤヒデにトレーナーはブライアンが大きな理由だと語る





イケトレ「ブライアンが凱旋門賞を獲った後にハヤヒデの秋シニア三冠。姉妹で大きな目標を達成するのはいいんじゃないかと思ったんだ」




姉妹で目標が近い時期にあればモチベーションも上がるのではないかとトレーナーは言う

ハヤヒデ「ブライアンが凱旋門を勝つ前提だが可能なのか?」




イケトレ「海外のレースでどれだけ出来るのかによる。いつも通りやそれ以上の力が出せるなら勝てるよ」




ブライアンは実力は現時点でも充分であり問題は海外芝への対応




それさえ克服すれば凱旋門を勝てるというトレーナーにハヤヒデは思わず笑ってしまう




ハヤヒデ「今まで何人のウマ娘が凱旋門に挑んだと思っているんだ。それなのに君は勝てると言い切るんだな」




イケトレ「もちろんだよなんたって僕のチームのウマ娘だからね」




ハヤヒデ「わかった君の意見に従おう」




日本のウマ娘が勝ったことのない凱旋門賞を勝つと言い切ったトレーナーをハヤヒデは信じることにした




この次下2

目標が決まってからも二人は話し込み気付けば数時間も経っていた





イケトレ「菊花賞で勝ったのは君の実力なんだからもっと自信を持っていい」





最も強いウマ娘が勝つという菊花賞でチケット達に勝利したハヤヒデ




その実力は間違いなく本物なので決してブライアンに劣ることはないとアドバイスする




イケトレ「これから一緒に頑張っていこう」




そう微笑むトレーナーの表情にハヤヒデは思わずドキリとしてしまった

ハヤヒデ(顔が良くても変態は無理だと思っていたのにあれは反則だろう)





どれだけ変態であってもトレーナーの顔を良さは変わらない




ハヤヒデの中でマイナス評価だったトレーナーの値は急上昇しプラスに転換する





ハヤヒデ(ブライアンが気に入るものわかる。好みは姉妹共通ということか)





既にクリークという彼女がいても構わないというのもブライアンと同じ




むしろブライアンと二人で攻めれば勝機があるとさえ感じていた




この次下2
1そろそろ帰国
2海外レースに出てみる
3理事長から連絡
4タキオン走ってみる
5自由安価

海外遠征は新年度へ向けた準備もあるので新学期が始まる前に帰国する予定であった





しかし海外の芝にどれだけ対応できたのかを試したいというブライアンの意見もあり急遽レースに参加することに





急な話であったがトレセン学園のウマ娘ならむしろ歓迎だと現地の関係者に受け入れられた





ブライアンとハヤヒデは長距離。メジェドは障害レースへの参加が決まった





長距離は日本でいうG2くらいに値するレースでありそれなりの相手と戦える





障害レースの方はJG1といっても過言ではなく激戦が予想される

イケトレ「無理して勝つ必要はないからね。一番の目的はどれだけ海外の芝で走れるかをチェックすることだから」





ハヤヒデ「承知した」




ブライアン「勝てそうなら全力は出すからな」




イケトレ「勝てそうってレベルならやめてほしい。脚に負担はかけたくないから勝てる!って思ったらにして」





メジェド「逆に私は全力ですよね」





イケトレ「そうだよメジェド。ここで負けているようじゃ世界一は遠くなる」





イケトレ「君は海外に対応しているのは前提でどれだけ余裕を持って勝てるかだからね」




クリークがサポートに周りタキオンは情報係(仮)の新体制で挑む初めてのレース




必ずしも勝つ必要はないが今年のプロキオンを占う上では重要なレースとなる





コンマ判定下2
1~25ブライアン達勝利
26~50メジェド勝利
51~75両方勝利
それ以外両者敗北ゾロ目ボーナス

ブライアン奇数
ハヤヒデ偶数

コンマ70偶数。ハヤヒデとメジェド勝利





長距離レースの方はハヤヒデが勝利し障害レースはメジェドが勝ち切った





ブライアンは勝てなかったわけではなくレースを通じて海外芝へ対応できると判断できた




ブライアン「姉貴は随分と飛ばしていたようだな」




ハヤヒデ「私よりブライアンが勝てばよかったんじゃないか?」





ブライアン「本気を出すのはまだこれからだ」




誰が見ているかわからないのであえて本気を出さなかったというブライアン




ハヤヒデは海外を目標としていないがここでの経験は秋シニア三冠に向け大きくプラスとなった

一方でメジェドは海外の障害レースで勝利するという最低限の目標はクリアできた





メジェド「かなり良かったと思いますよトレーナー。海外に来る前から確実に伸びています」





走りを自画自賛するメジェドにトレーナーはその通りだと肯定する




イケトレ「最低限をクリアできたのは良し。馬術のことも頭に入れながらこのままやっていこう」





今年のメジェドは海外レースがメインとなる。勝って当然で馬術もトレーニングしなければならない





世界一の壁は高いがメジェドは確実に近づいてはいる




この次下2

理事長「大満足っ!よくやってくれたぞ!」




帰国後、理事長に呼び出されたトレーナーは海外レースの結果を褒められる





勝つ為に走ったわけではなかったが理事長はプロキオンが結果を出したことを喜んだ





トレーナーはブライアンが凱旋門賞を狙っているのだと話すとあるプロジェクトに参加しないかと持ち掛ける





理事長「プロジェクトL'Arcというものがあるのだが参加してみないか?」




プロキオン単独ではなくプロジェクトL'Arcで挑めば勝率は必ず上がる





ぜひ参加して欲しいと理事長は勧誘しトレーナーは考えておくとその場では答えを出さなかった

メジェド「お久しぶりです理事長。あの話の答えを聞かせてくれるんですよね」





理事長が次に呼び出したのはメジェド。まず今年度は障害の特待生として認められると告げる





今年の活躍によっては来年の特待生もあるので頑張って欲しいと激励する




メジェドにとってはその話はメインではなく秋川家に養子に迎えられるかどうかが大事であった




特待生になれるとはいっても海外への遠征費の問題もある。いつまでもラモーヌの金は使えない





メジェドという名前は名乗れなくなるが秋川家に入れば不安は消えるだろう





理事長は下2
1養子に
2断る
3保留
4自由安価

理事長「君の希望を叶えることはできる」




メジェド「やったー!」




理事長「ただし!条件がいくつかある!」




理事長もとい秋川家の出した条件はまず生活の基盤をあちらに移すこと





秋川家で生活することとなりトレーナーの家からは移る必要がある




それだけではなくメジェドには秋川家の用意した専用のトレーナーが就くのだという

学園のトレーナーとは違い障害を専門としているトレーナーで実力も確実




今の環境よりも良くなることは間違いないがトレーナーと別れることになる




メジェド「私のトレーナーはあの人だけなんです」




理事長「これは譲れない条件だそうだ」




メジェドに才能があり世界一が狙えるというのなら彼女の全てを秋川家にしておきたい




秋川家の希望は真っ当なものでありメジロとは違いちゃんとメジェドのことも考えてのことである





しかしトレーナーとの別れを受け入れられないメジェドはすぐに返事ができない




メジェドは下2
1受け入れる
2拒否
3保留
4泣く
5自由安価

イケトレ「仕方ないことだから君の選択を受け入れるよ。メジェドの為にはそれが一番なんだ」





メジェドから秋川家への養子入りとその条件を伝えられたトレーナー




初めはショックを受けたが家族を欲しがっていたメジェドの気持ちは誰より理解できた




海外遠征の費用のこともあるので自分が面倒を見続けることは不可能




遅かれ早かれこうなっていたのだと悲しむことはなくメジェドを送り出すと決めた

イケトレ「送別会をプロキオンでやろう。クリーク達も喜んで参加してくれるはずだよ」





新たな門出を祝う為に送別会をやろうと提案しそれを承諾するメジェド




場所はいつもと同じようにトレーナーの部屋で行われるという段取りまで済ませた




メジェド(クリークさん達にはお世話になったことしかない。ちゃんとお礼を言わなきゃ)




普段のトレーニングから自分のことまでクリーク達はずっとフォローしてくれた




最後にきちんとお礼を言わなければいけないとメジェドは真面目な態度で送別会に臨む





送別会で下2
1きちんとお礼を言う
2大号泣
3やっぱり嫌だと言い出す
4気付いたら朝チュン
5自由安価

メジェド「うええええええーーーん!!」





送別会が始まるや否や号泣し出すメジェド。将来が安定することは嬉しいがトレーナー達と別れることはまた別の問題





メジェド「トレーナーともクリークさん達とも離れたくないです!!」




イケトレ「君のこれからを考えるとそれがベストなんだから」




メジェド「優しくしないでえええー!!」





トレーナーが何を言っても別れが辛くなるとメジェドの涙は溢れ続ける





これではまともに話もできないということでクリークがなんとかメジェドを落ち着かせた

メジェド「クリークさんとブライアンさんにはトレーニングで何度もお世話になりました。お二人が居たからJG1にも勝てたんです」





クリーク「メジェドちゃんが頑張ったからですよ」





ブライアン「私は何もしていない」





メジェド「ハヤヒデさんとは短い間でしたがスタミナのことで力になってもらえて嬉しかったです」





ハヤヒデ「私も君から学ぶことはあった。長く付き合っていたら得るものは私の方が多かったかもしれないな」





クリークとブライアンには特にお世話になったとメジェドは何度もお礼を言う




二人が居なければ勝てなかったのは事実だがクリーク達を選んだのはトレーナー




やはり一番感謝するのはこの人だろうとメジェドはトレーナーに感謝を伝える




トレーナーに下2
1頭を下げる
2抱きつく
3キスする
4キス以上のこと
5自由安価

メジェド「トレーナー……」




トレーナーに言葉をかけるより先に抱き着きそのままキスをするメジェド





二人の間に言葉はいらないとキスを続けやがて名残惜しそうにメジェドは離れる




イケトレ「これからはトレーナーじゃなくてファンとしてメジェドを応援するよ」




メジェド「とれーなあ…!」




イケトレ「君は必ず世界一になれる。心から応援してるよ」





トレーナーの立場は変わるがメジェドを応援することに変わりはない




そのことが知れたメジェドは秋川家でもやっていけると希望を持てた

送別会が終わりメジェドは秋川理事長の元を訪ねていた





理事長「君の選択に間違いは無い海外遠征を考えるのなら実家のサポートは不可欠」





理事長「サポートの手段として秋川家を選んだのも納得のいく選択だ」





理事長「君は私(ノーザンテースト)のようになる覚悟はあるのか?」




理事長は最終確認といわんばかりにメジェドに詰め寄るがこれは彼女の優しさでもある




彼女は走ることを秋川家に認められず理事長という役職をさせられている




理事長はそのことを悪く思っておらず自分に向いている仕事ならと喜んでやっている




メジェドは名前を失うだけでなく秋川家に来ることによって思わぬものを失うかもしれない

メジェド「覚悟はあります。少なくともメジロよりはマシだとわかってますから」





理事長「承諾っ!」




メジロに売られそうになったメジェドにとってそれより辛いことはほぼ無いだろう




世界一という目標の為に自分を犠牲にすることもメジェドは何とも思っていない




メジェドの覚悟を見た理事長は彼女を秋川家へと招待する




秋川家での様子など下2

コンマ09全然ダメ




トレーナー「どうだあまりの厳しさに根を上げたくなったか?」




メジェド「……」




彼は厳しくいくと言ったがメジェドにとってはいつものトレーニング以下のもの





こんなもので世界一になれるはずもないとメジェドは正直にトレーニングの感想を伝える





トレーナーはそんな馬鹿なとメジェドの意見を否定するが彼女の涼しい顔を見て彼の方が汗をかく





トレーナー「おい……まさか前のトレーナーは「閃いて」いたのか?」




メジェド「そうですけど」




トレーナー「ぐうあ!!」




まさかそんなとトレーナーは頭を抱えてしまう。そんな時にトレーニングがひと段落しただろうと理事長と秋川家の者が様子を見に来た

秋川父「イケトレ君は平凡なトレーナーだったはずだが彼は閃いていたのか」




理事長が連れて来たのは彼女の父。つまりメジェドの父親でもある




秋川家をまとめる存在としてその力は確かなものであり人間としても大きいものがある




理事長からイケトレの話がいっていなかったのかとメジェドは驚くがこれは仕方ないことなのだという




秋川父「「閃き」は有ってないようなものなのだよ。調子の良いトレーナー全てが閃いているわけではない」




プロキオンの活躍は一時のものでイケトレは閃いていないというのが秋川家の判断だった




しかしトレーナーのトレーニングを受けたメジェドの様子を見る限りイケトレは閃いていると断定できた

メジェド「あの人は悪い人じゃないし実力もあるんだろうなって思います」




メジェド「けどイケトレに比べたら全然です。これじゃ世界一は無理です」





秋川父「はっきり言ってくれて助かるよ流石は自分から養子のことを言い出しただけはある」




秋川家はメジェドの性格を含めて養子にすることを決めていた




世界一が狙える逸材なら存分に私財を使えるがこのままでは世界一は程遠い




トレーナーは下2
1トレーナーも鍛える
2トレーナーを閃かせる
3共に海外へ
4イケトレ参戦
5自由安価

メジェド「まさかあんなことを言われるなんて思ってませんでした」





秋川父はトレーナーを閃かせて欲しいとメジェドに注文をした





イケトレの閃きにはメジェドが関係していると考えた秋川父はトレーナーにもそれができると勝手に断言した





障害レースを専門としている彼が閃けばメジェドの大きな武器となることは間違いない





しかしそう簡単にいくのかとメジェドは疑問に思っている

メジェド「やれと言われたらやるしかありません。貴方はなにが好きなんですか」





トレーナー「何の話だ…?」




メジェド「閃きには欲望の解放が必要なんです。どんなことをしたいとかありますよね」




メジェド「私が叶えられるかわかりませんが口に出すだけ出してみてください」





イケトレが煩悩を解放したようにトレーナーにも内に秘めている思いがあるはず





それを自分に教えて欲しいとメジェドは迫る




トレーナーの欲望下2

トレーナー「自分の担当が勝つという最高の誉れがあればそれだけでいい」





メジェド(この人はダメだまとも過ぎる)





イケトレのように落ちている下着にダイブする勢いでもないと閃くことはない





メジェドは目の前のトレーナーはまともな人物であるがゆえに閃くのは難しいと悟る





担当に邪な気持ちを抱かず勝利だけを願うトレーナーは優秀であり尊敬される存在である





だがそれは「閃き」とは遠いということを示しているのもまた事実

メジェド(まとも過ぎるからトレーナーを変えてなんて言いづらい)




メジェド(でも世界一になるなら向こうも受け入れてくれるはず)





イケトレが閃いたきっかけも全て話し今のトレーナーでは難しいと話す





それでいて今のトレーナーのままでと言われたらそれはもう仕方ない





メジェド(相談するだけ相談しよう)




閃きには素質が必要なのだと秋川父は理解してくれるだろうか




この次下2
1トレーナー変更認めず
2代わりのトレーナー来る
3エロに走る
4変な人と出会うメジェド
5自由安価

秋川父「イケトレというトレーナーはそんなことをしていたのか…」




メジェドからトレーナーは閃く要素がないと言われ詳細を聞いた秋川父




クリークと付き合っていることや同意の上で変態なご褒美をし放題だと知り愕然とする





秋川父「彼の処遇は考えなければいけないな」





メジェド「そんなつもりで言ったんじゃないのに!」





学園として当然のことだと説明してもメジェドは納得しないどころか涙さえ浮かべている

メジェド「イケトレのお陰で勝てたのに裏切ることなんてしたくない!」




秋川父「彼を受け入れた君たちにも問題がある。プロキオンというチームに対し処罰が必要になる」





担当に強要してないにしても欲望に塗れたご褒美を続けていることに問題がある




秋川父の言うことは正論なのだがそれでもとメジェドは引き下がらない





メジェド「あのトレーナーで我慢するからイケトレは何もしないで!」




秋川父「我慢……」




トレーナーは優秀であり一流の障害トレーナーだというのにそれで妥協するのだという




メジェドが嘘をついているとは思えず秋川父は対応に困り果てる




この次下2

秋川父「……という具合らしい」




トレーナー「そんな変態に負けてる場合じゃない!私の全てを賭けてイケトレとやらを超えてみせる!」




秋川父「うむその意気で頑張ってくれ」




メジェドから聞いたイケトレの閃きに関する話を聞きやる気が爆発するトレーナー





イケトレと比べ障害に長く関わってきたという実績は変わることはない





なにより自分が変態に負けるはずがないと彼のプライドがそれを許さなかった

秋川父(イケトレをどうするかが非常に困った。こんな例は見たことがない)





男性トレーナーが担当を脅し好き勝手にしたり無理矢理関係を迫ることは多々あった





イケトレの場合顔が良いのでハーレムでも築いているのだろうという予想を立てた




実際はイケトレはクリークと付き合っておりブライアンやハヤヒデとは一線を超えていない




姉妹丼でお尻を堪能するという変態行為はあるものの一線を超える様子がない





調子に乗ってチーム全員に手を出すようなことはせずあくまで閃きとご褒美の時だけ変態になる





担当と付き合うことは黙認となっているのでイケトレだけに罰を加えることは不公平となる

秋川父(あの子も言っていたしここは許しておくべきなのだろう)





新たに娘となるメジェドは涙を流しながらイケトレは悪くないと言っていた




それは洗脳や彼に惚れているからではなく本気でイケトレに感謝をしていたから




もしトレーナーが伸びなければイケトレをこちらに引き込むことを考えるくらいに彼は優秀なのも事実





認めたくないが彼を認めるしかないと秋川父は大きくため息をつく




この次下2
1頑張るトレーナー
2自主練するメジェド
3タキオン参上
4秋川父から呼び出し
5自由安価

イケトレに負けていられないと豊富な経験から最適なトレーニングを導くトレーナー





トレーナー「このトレーニングはどうだ?」





メジェド「イケトレはもっと効率よくやっていました」





トレーナー「クソ!ならばこれはどうだ!」





メジェドのアドバイスもありトレーナーは着実に伸びてきていた





言われたことや参考にすべきものをすぐに吸収し出力できるのは彼の経験豊富さゆえである

トレーナー「ダメだこればっかりはどうにもならん!」





そんなトレーナーでもどうにもできないことがありそれはクリークやブライアンとの友情トレーニング





マンツーマン指導は着実に伸びるがチームトレーニングができないという弱点がある




イケトレの閃きによりクリークとブライアンという超最適正の二人とトレーニングをしていたメジェド





いくらトレーナーでも多人数トレーニングはどうしようもなく解決案を考えるしかない





この次下2
1チームファーストとトレーニング
2理事長の機械(マシン)を使う
3ウマレーターのAI
4タキオン来てしまう
5自由安価

メジェド「宜しくお願いします」





理子「理事長から話は聞いています早速トレーニングに参加して下さい」




最も秋川家に近いチームであるチームファーストに合流したメジェド





トレーナーを通じて理事長から要請があり副理事長として断ることはできず彼女を受け入れた




副理事長は断るつもりはなかったが理事長は断れないことを頼んでしまったと負い目を感じていた





メジェド(理事長の為にも頑張りたいけど上手くいくかな)





副理事長はよくともチームメンバーは別。ココン達からの視線はあまり心地よくない





イケトレと比べ副理事長はどうなのかを知る為にもメジェドは逃げられなかった




コンマ判定トレーニングの良さ。下2。高ければ高いほどいい。ゾロ目ボーナス

コンマ13。全然ダメ





理子「普段のトレーニングの比べてどうでしたか?」





いつも通りのトレーニングをしていたので飛ばし過ぎではないかとメジェドの様子を心配する




ココン達はいつものトレーニングということで根を上げてはいないが余裕はない





そんな彼女達に対してメジェドは余裕たっぷりで理子は違和感に気付く





メジェド「今のってウォーミングアップじゃなかったんですか?」





口に出してからしまったと思ったがもう遅い。理子は明らかに落ち込みココンはメジェドを睨み付ける

嘘をつくなと言いたかったが汗一つかいていないメジェドに嘘はない




なにより理子に思う所もあったのかココンはメジェドを睨み付けるだけ




グラッセ「私は樫本トレーナーのこと好きだから心配しないで!」




理子が落ち込む前にフォローが必要とグラッセは慌てて慰める




他のファーストのメンバーも理子の周りに集まり彼女のフォローに必死になる




メジェド(今のうちに逃げようかな)




ココンも涙目になった理子のフォローに回ったのを見たメジェド




これ以上ファーストに迷惑をかけない方がいいのかと考えている





この次下2
1黙って逃げる
2ココンに絡まれる
3衝撃を受ける秋川父
4理子も鍛えることに
5自由安価

ココン「なに逃げようとしてんの?」




メジェド(見つかった!)




誰にも気付かれないようにこの場から消えようとしていたがココンに見つかってしまう




逃げるということは悪意があったのだと解釈されメジェドは彼女に絡まれる




ココン「喧嘩なら買うけど?」




メジェド「そんなつもりはなくて…」




逃げることしか考えていなかったのでうまく口が回らずメジェドは後退りする

理子「やめなさいココン…ぐす」




メジェド(泣いてた!ごめんなさい副理事長!)





グラッセ達の慰めも虚しく涙を落としていた理子はメジェドは悪くないとココンを止める





理子「私が他のトレーナーより劣るのは事実…ぐす。悪いのは私なんです…」




メジェドは悪くないと言っているが理子を泣かせたなと他のメンバーは彼女を睨む




メジェド「これ以上迷惑をかけられないのですいません!」




慌てて逃げようとしたが今度は理子が彼女を止める




理子「よければどんなトレーニングをしていたか教えてもらえませんか?」





自分の勉強の為にと理子はメジェドがどんなトレーニングをしてきたのかを聞く




この次下2

トレーナー「おいなにをやってるんだ!」




メジェドがチームファーストと揉めていると聞いたトレーナーが慌てて駆けつける





トレーナーはファーストのメンバーと理子に頭を下げると急いでメジェドを連れて行く





メジェド「助かりましたトレーナーありがとうございます」





トレーナー「私がいなければ大問題になっていたところだぞ」




偶然学園に居たトレーナーに助けられたと思っていたが彼がここに居たのは偶然ではないらしい

彼は秋川家のお抱えトレーナーだったのだがトレセン学園に臨時トレーナーとしてやって来る





名目上は障害走クラスの追加トレーナーとして呼ばれたことになっているが本当の目的は別





このままでは五輪は厳しいと判断した秋川父によりトレーナーはトレセン学園へと出向した形となる





トレーナー(これは出向ではなく私にとって成長するチャンスだ!)




トレーナーは左遷させられたとは思わず学園のトレーナー達から多くのものを学ぼうと意気込んでいる





多くのトレーナーが後輩にあたるがそんなことは関係ない。プライドも捨てメジェドの為だけに全ての時間を使う




この次下2
1伸びないトレーナー
2学園に刺激うけるトレーナー
3イケトレと出会うトレーナー
4トレーナー間で話題になるトレーナー
5自由安価

タキオン「一通りやってみたがどうだいトレーナー君?」





イケトレ「やっぱり素質は凄いけど君はとことんチーム向きじゃないね」





試しにタキオン専用のトレーニングを考え実行してみたイケトレ




この程度なら耐えられるという確認はとれたがかなりの手間がかかってしまった





タキオンが自分のことを気に入っているのはわかるがやはり専門のトレーナーが必要であるという結論に至った





これ以上面倒を見ても意味がないとどう伝えるかイケトレは悩んでいる

トレーナー「これが閃きのトレーニング…まるでレベルが違う」




タキオンのトレーニングの様子を見ていたトレーナーはイケトレの指導に驚く





これが閃きを手にした者によるトレーニングなのかとトレーナーは感心すらしていた




タキオン「ところであれは知り合いかい?」




イケトレ「え?」





タキオンはトレーニングを凝視していたトレーナーに気付いており彼の方を指さす





タキオンがこちらを指差すのを見たトレーナーはゆっくりとイケトレの方に近付いていく





この次下2
1逃げるイケトレ
2話し込む二人
3変態と罵られるイケトレ
4メジェドについて話す
5自由安価

トレーナーが新しいメジェドの担当だと知りイケトレは頭を下げる





そのまま二人は話し込みお互いのことや立場を理解した





イケトレ「メジェドの担当が貴方のような真面目な人でよかったです」





トレーナー「そうだな君は些か真面目ではなかったな」





メジェドからご褒美のことは聞いていると聞きイケトレは冷や汗をかく




トレーナーは閃きによって行っているトレーニングは素晴らしいと褒めはするがご褒美はいただけないと釘を刺す

トレーナー「変態に頼るのは不本意だが君の実力は本物だ。メジェドのことで何度も頼ることが出てくるだろう」





イケトレ「自分でよければいつでも協力します。メジェドの元担当だけではなく一人のファンとして彼女を応援したいんです」





イケトレの紳士な対応に感心するがやはり変態だしなとトレーナーは思い直す





メジェドのトレーニングに活かせそうなものはないかと考えていたがイケトレがそうだと何かを思い付く





イケトレ「タキオンの担当をしてみませんか?貴方ほどの経験があるならきっと大丈夫です」





タキオン「えーーーーー!?」





自分の担当がイケメンから渋いオッサンになるのに納得いかないタキオン




しかしイケトレからこれ以上面倒を見る気がないと言われタキオンは揺れる

イケトレ「君の脚では僕のチームでは面倒みれない。トレーナーさんを頼るしかないよ」





脚に不安を抱えているウマ娘を何人も担当した経験があるトレーナーなら不可能ではない





退学を逃れる為には妥協も必要なのかとタキオンはじっくりと考えている





トレーナー「急に面倒を見ろと言われても何の話だかサッパリだ」





イケトレ「動画を撮ってたので見て下さい!タキオンのことは説明するより走りを見た方が早いです」




タキオンがうんうん唸っている間にトレーナーは彼女の走りをチェックする





この次下2

トレーナー「面倒ごとを押し付けるつもりなのか?」




イケトレ「そんなことありませんよ」




毎日お弁当を作ったり時にはお風呂に入れてあげたりと世話はしているが面倒ではない





むしろトレーナーの実力を認めているからこそタキオンを預けたいのだとイケトレは熱弁する





トレーナー「お前なあ……」





何もおかしいことは言ってないのにトレーナーが大きなため息をついていることに疑問に思うイケトレ





トレーナー「少しでも感心した私が間違いだった。お前はやはり変態だ」





いまだに悩んでいたタキオンを引き摺る形でトレーナーは彼女を連れて行った





この次下2
1タキオン睨むメジェド
2トレーナーに反抗するタキオン
3まずはトレーニングしてみる
4タキオンの脚チェック
5自由安価

トレーナー「私は変態と違って世話をするつもりもないし風呂に入れるつもりもない」





タキオン「こちらから願い下げだねえ」




イケトレと違いタキオンの面倒は一切しないというトレーナー




イケメンというより暦も還ろうかというトレーナーの世話にはならないとタキオンは反論する





トレーナー「私が弁当など作るはずもないことはわかっているのか?」





タキオン「我慢するしかないだろうねえ」





ミキサー食に戻るのは辛いが無いものは仕方ないとタキオンは事態を飲み込む

メジェド「なんでタキオンさんがここにいるんですか」




トレーナーが連れて帰ってきたタキオンを睨むメジェド。彼女は自分の邪魔になると考えている





事情を聞いても納得できないとメジェドは怒るがトレーナーはプラスになると譲らない





トレーナー「アイツがまともに走れるようになればトレーニングの質も上がる」





トレーナー「タキオンの名は伊達ではないとあの脚がいっている」




全くもって納得できないが現状よりトレーニングの質が上がるならとメジェドは渋々受け入れた




この次下2

ポケット「イケメンの次はオッサンかよ相変わらず変な趣味してんな」





タキオン「うるさいねえ私だってあんなのを選びたくなかったさ」





ダンツ「タキオンのトレーナーは障害走で有名な人らしいけどトゥインクルシリーズはどうなんだろう?」





カフェ「活躍したという話は聞いたことがありませんね」





タキオンに新たなトレーナーが出来たと知りカフェなど同期組が様子を見に来た




タキオンはイケトレが担当で無くなったと不機嫌だがポケットは早くレースで会いたいと言っている

タキオン「不本意ながらアレの指示は的確でね。脚の状態は日々良くなっているよ」





ポケット「絶対見に行くから模擬レースに出る時は教えろよな!」





タキオン「仕方ないから考えておくよ」





トレーナーの豊富な経験と知識により脚を壊すことなく着実に実力をつけている





退学のかかった模擬レースにも十分間に合いその先の重賞も走れるようになる





これも全てトレーナーのお陰なのだがタキオンは彼を褒めたくないとずっと不機嫌のままだった




この次下2
1メジェドも来る
2イケトレがいかによかったか
3腹いせに薬ばら撒く
4タキオンとメジェドトレーニング
5自由安価

メジェド「自分だけ迷惑みたいなことを言ってますがこちらも迷惑なんですからね」





ポケット「出たな障害の!お前の話は聞いてるぜ!」




ダンツ「もうちょっと言い方をちゃんとした方がいいと思うけど…」




自分専用のトレーナーだったのに成り行きでタキオンまで担当することになっと




自分の目標にプラスだと言っているが自分はそうは思えないと不満を爆発させるメジェド





メジェド「こんなマッドサイエンティスト願い下げなので誰か引き取って欲しいです」




ポケット「だとよタキオン。後輩から好き放題言われてんぞ?」




タキオンが不機嫌なのはイケトレと離れただけでなく彼を手に入れられなかったからだとメジェドは話す

メジェド「お風呂に入れてもらっただけじゃなく色々としたんですよね?」





タキオン「証拠も無いのに何を言ってるんだい?」





メジェドの話すことは憶測だとタキオンは笑うがカフェがその通りだと肯定する





カフェ「お友達が見ていたので詳細は知っています」





タキオン「非科学的な存在が見ていたからといって何が証拠になる?」





そもそもお友達なんて居ないとまで言うタキオンに腹が立ったカフェはその詳細を喋り出した

カフェ「閃く為だと言ってイケトレさんに迫りキスをしましたよね」




ダンツ「なんて大胆な!」




カフェ「それだけじゃなくちゃんと洗うという名目で下半身を触らせて…」




タキオン「少し黙ってくれるかい?」




詳しく話すカフェの内容が合っているのかタキオンは彼女を止めようとするがメジェドがそれを阻止する





カフェ「指をナカに入れてもらうところまではいったのにその時点でタキオンさんが蕩けました」





ポケット「弱っ」





カフェ「トロトロになってしまったタキオンさんの計画はそこで破断となってしまいました」





イケトレは事前にクリークに許可をとっていたらしく揉め事にはならなかった




ただタキオンがイケトレに蕩けさせられただけで終わったので次こそはなんとかする




そう思っていたのにイケトレから離れてしまったのでタキオンはずっと不機嫌なのだった



この次下2

メジェド「この人がよわよわなのは論外ですがイケトレのテクは凄いんです」





メジェド「イケトレとのキスは本当に気持ちよかったのでまたしたいですね」





ポケット「おーい中等部がトレーナーとキスしたとか言ってるぞー」





カフェ「同意があるなら問題ないと思いますが…」





ダンツ「凄くレベルの高い話をしてるのはわかります!」





イケトレの技術は凄いのだと変なフォローをいれたメジェド




そこにトレーナーがいい加減にしろとため息をつきながら二人を迎えにくる

トレーナー「若い娘が卑猥な話をするんじゃないほらトレーニングに行くぞ」





メジェド「わかりました」





タキオン「仕方ないねえ」





ポケット「早くレースに出れるようになれよ待ってるからな!」




カフェ「頑張ってくださいね」





ダンツ「困ったことがあったら何でも言ってね」





気が乗らないタキオンを無理矢理連れて行く形でこの日のトレーニングが始まった

タキオン「いつになったら私は全力で走れるんだい?」





トレーナー「それはもう少し先の話だ今は脚を壊さないよう鍛えている」





メジェド(こんな調子で大丈夫かなあ)





トレーナーに不満はないが不安は募る一方。果たしてこれで大丈夫なのかと毎日考えている





トレーナーになってからレースにも出ておらずイケトレの時のように実力が伸びている感覚もない





海外の障害レースで勝つ技術もないと自覚しているのでメジェドは焦る





メジェド(黙ってレースに出てみようかな)





イケトレの時はそんなことを考えなかったが不安を払拭するにはレースしかない





オフの日に野良の障害レースに出てみるのも有りだとメジェドは思っていた




この次下2
1トレーナーの計画
2黙ってレースに
3秋川家に行くメジェド
4突然海外へ
5自由安価

メジェド「実は実力が伸びてた?いやでもそんな感覚はまるでなかったですけど」




自問自答するも当然ながら答えは出ない。ぶつぶつと独り言を言っているとレースで負けた不良ウマ娘が話しかけてくる




「お前一体何者なんだあの走りは素人じゃねえだろ」




流石に不良ウマ娘でもメジェドの走りがおかしいと理解し絡んでくる




いつもなら暴力沙汰なのだが中等部にレースに負けたとあり中々暴力には頼れない




メジェド「私は、えーっと」




いつもならメジェドの名を言うのだが秋川家に入ったことにより通名を手に入れていた




手続きが済めばこの名前に変わるということで彼女は「メジェド」ではなく秋川の名を口にする




メジェドの通名下2

メジェド「私は秋川さつきと言います」





「秋川だあ?」




「チッそういうことかよ」





不良達にも秋川の名前を出せば彼女がどういう存在なのか嫌でもわかる





レースは終わったので帰ろうとするメジェドに不良ウマ娘は一言かける





「テメェ覚えとけよ」





メジェド「わかりました覚えておきます」





決して煽りではなく純粋にそう答えたことが気に入らず帰っていくメジェドを睨み付けた

秋川家に帰ってきたメジェドは今回の勝因と走りを思い返すがやはり勝った理由がわからない





メジェド「手応えのないトレーニングでも実は伸びてたとかそんな都合の良い話はないだろうし」





メジェド「ぶっちゃけ負けるつもりだったのに勝っちゃったら困る!」




自分の中では負ける理由しかなくそれを元にして反省するつもりだったメジェド





勝ってしまったことにより自分の走りであったりやっていることに間違いないという結論が出てしまう





そんなはずないのにとメジェドは答えが出ているにも関わらず悩み続けていた





この次下2
1トレーナーに相談
2秋川父に相談
3トレーナーから連絡
4理事長に遭遇
5副理事長と話
6ブライアンから連絡
7自由安価

メジェド「まず勝手に野良レースに出てごめんなさい。それとなんで勝てたか理由がわからないです」





トレーナー「お前の実力なら野良レースのなら勝って当然だ」




トレーナーによると勝てたのは相手のレベルが低いからでありメジェドが理由にはならない





勝手にレースに出ることは褒められたことではないが不安になる気持ちはわかると言う





トレーナー「私のやっていることが正しいかどうか次のJG1で決める」





トレーナー「もしそこで結果が出なければ私は担当を降りる。今ならまだ間に合うからな」





メジェドの目標を考えればギリギリのタイミングになるがそれしかない





トレーナーは担当に信頼されるには結果しかないと考えておりこの結論に至った

トレーナー「ハッキリ言って「閃き」を経験したウマ娘を担当するのは初めてなんだ」





トレーナー「私も確証を得られていないこの状況はよく無い。これを打開するにはやはり結果なんだ」





万が一負けたとしてもベストタイムが出れば話は違う。要はメジェドの実力が上がっているかどうかなのだ





メジェド「タキオンとのトレーニングも間に合わないので私だけの実力ですね」





トレーナー「いやお前のレース前にタキオンはトレーニングできる状態にする。そうすれば多少は違うからな」





閃きのトレーニングには敵わなくともタキオンがいれば話は違う





次のJG1までと期限が決まりメジェドもそこに向け全力でトレーニングに励む





この次下2
1タキオン不機嫌
2タキオンなんとかなる
3イケトレと遭遇
4悩むトレーナー
5自由安価

JG1に向けトレーニングを続けていたある日、学園内で偶然イケトレと遭遇する





イケトレ「調子はどう悪く無さそうに見えるけど」





メジェド「悪くはないんですが良いと言えないんです」





プロキオンに居た時と比べ伸びている実感がないとメジェドは悩みを打ち明ける





メジェド「次のJG1の結果で今のトレーナーが続くかどうか決まるそうです」





イケトレ「実力重視の秋川家らしい条件だね」




トレーナーやメジェドの為にもこれまでと同じようにトレーニングをすべきとイケトレはアドバイスする

メジェド「イケトレと話しているだけでも気持ちが晴れやかになります」





メジェド「近くにクリークさんはいますか?いるならキスの許可を取ってきたいんですけど」





イケトレ「居たとしてもそれはやめてほしいな…」





同じチームの時はまだ良かったが元担当とキスはまずいというイケトレ





メジェド「甘いですねイケトレ。人間がウマ娘に敵うわけないじゃないですか」





イケトレ「なんだって!?」




周りに誰も居ないことを確認したメジェドはジリジリとイケトレに迫る





このやりとりをしているだけでも楽しいがいっそのこと本当にイケトレに襲いかかってやろうかとメジェドは考えていた




この次下2

イケトレ「僕とキスしたらプロキオンに戻りたくなって全てを失ってしまうかもしれないよ」





イケトレ「君はやっと秋川家っていう家族を手に入れたんじゃないかそれを逃したらいけない」





プロキオンへの未練が自分とキスすることにより燃え上がってしまう





イケトレの指摘が図星でありメジェドは反論することができない





イケトレのことは人として大好きなので近くに居れるだけで幸福になる





せっかく手に入れた秋川家を手放してもいいと思えるくらいイケトレのことを気に入っている

ここでイケトレをとってしまえば自分に未来はない。ラモーヌの通帳を使い切ればそれで終わる





長い目で見れば秋川家を選ぶことしか許されないがそれを捻じ曲げるくらいにイケトレの存在は大きい





メジェド「せめて抱きつくのは許可してください」





イケトレ「それくらいなら……」





イケトレの返事を待たずメジェドは抱き着き頬擦りする





たった数秒の出来事だったがメジェドの心は癒され満たされた





メジェド「私の名前さつきっていうんです。手続きが終われば学園もレースもこの名前になります」




メジェド「けどイケトレだけは私のことをメジェドって呼び続けてくださいね」




イケトレが頷くのを確認するとメジェドは満足したと彼の前から離れていった





この次下2

ブライアン「少し遅かったが誰かと会っていたのか?」





イケトレ「そんなところかな。遅刻はしてないんだから大丈夫だよ」





ブライアンと合流したイケトレは学園内のある場所へ。そこにはすでに全員が集まっていた




来ていたのはゴールドシップ、エルコンドルパサー、シリウスシンボリ、マンハッタンカフェにサトノダイヤモンド





そしてリーダー格を佐岳メイが務めるプロジェクトL'Arcにイケトレは参加していた





メジェドが抜けたことにより余裕ができたイケトレはこのプロジェクトに本気で参加していた

佐岳メイ「今回は前回説明のあったVRウマレーターを実際に試したいと思う」




ゴルシ「ウマレーターなら任せとけよな!」




シリウス「コイツが関わるとロクなことにならないぞ」




ダイヤ「サトノ家が監修していますから予期せぬバグは起こりません」




ブライアン「説明を聞くより試した方が早い」




ウマ娘だけでなくイケトレとメイもウマレーターに乗り込み起動させる





イケトレ(僕たちも頑張るからメジェドも頑張って)





プロキオンは凱旋門という大きな目標に向かいメジェドは世界一に向け走り続ける





メジェドと会ったことによりイケトレも心が癒され更にやる気になっていた





この次下2

JG1が迫る中なんとタキオンの脚が形になったのだという。初めは嘘だと思っていたメジェドも彼女の走りを見て嘘ではないと知る





これまでは無理も無茶も本気で走ることも難しかった彼女は多少の無理さえ耐えられるのだという





メジェド「一体どうしたんですかそもそもやる気が無かったですよね」





タキオンは退学さえ逃れればいいと考えており残りの時間を研究に費やす予定だった





それなのにどうしてかと聞くとトレーナーのせいだという





タキオン「君が結果を出さなければ契約を切るらしいが私には関係ない」





タキオン「下手をすれば私はアレとマンツーマンになるそれだけは避けたいから仕方ないんだよ」




イケトレなら歓迎するものの還暦の近いトレーナーと二人組は耐えられないとタキオンは死んだ目で答える

タキオン「アレもこれも研究したかったというのに全ての予定が台無しだよ」





メジェド「私にとってはあなたが走れると都合がいいので歓迎しますよ」





はああと大きなため息をつきながらタキオンは仕方なくトレーニングを続ける





タキオンがJG1までに間に合ったのでメジェドのトレーニングの質も上がる





メジェド「これなら大丈夫……だと思います」




どうしてもイケトレとのトレーニングが頭に残り自分が伸びているかどうか判断できないメジェド





こうなればレースで試すしかないと疑問を持ちつつタキオンとトレーニングを続ける





この次下2
1メジェドレースへ
2タキオンレース
3タキオン薬盛る
4秋川家にて
5自由安価

レース当日。タキオンとのトレーニングは十分に行えたがメジェドの疑問は消えなかった





トレーナー「お前の担当を続けたいから勝てなんて情け無いことは言わない」





トレーナー「私が間違っていればいい結果は出ない。ただそれだけだ」





メジェド「自分の実力がどうこうよりトレーナーが合っていたかの確認をしてきます」





野良レースで勝利したが恐らく相手は格下であり参考にはならない




このレースでトレーナーとやってきたことが合っていたのかを知ることができる





勝ちたいではなく自分の実力を知りたいという今までにない気持ちでメジェドはレースに挑む





結果下2
1敗北
2勝利
3敗北も好タイム
4圧勝
5ボロ負け
6自由安価

メジェド「大差で勝った…ということはトレーナーのやることは間違っていないんだ」





レースはメジェドの圧勝でありこれによりトレーナーとの契約は継続となる





トレーナー「タイムはこんなものだろう。あとは障害を飛ぶ華麗さだ」




トレーナーはメジェドのタイムに及第点を与え馬術に向けたことを考える




今年のメジェドは海外の障害レースで勝ちつつ馬術もやらなければいけない




メジェドにとってハードな年となるがそれはトレーナーも承知の上である

メジェド「勝った実感はないですがトレーナーのやることは間違ってませんでした」





トレーナー「アイツが形になったのも良い影響だったな」





メジェド「タキオンさんには感謝してます……って言わないとダメですよね」





トレーナー「あんな奴に言う必要はない。お前はお前のことをしていればいい」





レースが終わり控え室で契約は継続することとこれからの予定を話し合った二人




タキオンはメジェドの応援にいく暇があれば少しでも研究したいと学園に残った





話し合いも終わりあとは帰るだけなのだがメジェドは腕を組み納得いかない表情になる

トレーナー「レースに不満があったなら帰って動画を見るぞ」





メジェド「それは後で見るとしてレースに勝ったらやっぱりアレなんですよ」





プロキオンの頃からレースに勝てばご褒美が当たり前だったメジェド





何かしないと落ち着かないというメジェドにトレーナーはそれくらい我慢しろと怒る





トレーナー「そもそも変態といかがわしいことをしているのが問題だと知れ!」





メジェド「私をこうしたのはイケトレなので責任取らせましょうか?」





間違ってもトレーナーにはご褒美をあげたいとは思わないので対象はイケトレしかない





辻斬りのように一瞬で抱き着いてキスするかそれとも他の何かをしてやろうかとメジェドは悩んでいた




この次下2
1我慢する
2イケトレの部屋に忍び込んで一人遊び
3辻斬り
4タキオン襲う
5自由安価

トレーナー「いい加減お前は変態離れをすべきだな。これから忙しくなるというのにいちいち変態に構ってられん」





メジェド「ぬぐぐ……」





イケトレ離れと言われそれが図星だったメジェド。彼女もその自覚があったようだ





今年は海外のレースに馬術などやることが盛り沢山でありよそ見をしている暇がない




更にイケトレもプロジェクトL'Arcで忙しいので会う機会がほぼ無いだろう




そんな状況だというのにイケトレに拘っていては前に進むことは難しい

メジェド「だってイケトレは私の家族なんですよ!」





トレーナー「いまは秋川家の娘だろうが頼るならそっちだ」





メジェド「ぐううう~!」




またしても言い返すことが出来ずトレーナーを威嚇するメジェド





確かに自分は秋川家の娘なのだがイケトレとは違い親に甘えたいとは思わない





困ったことがあれば頼るのは親でありそれは秋川父。メジェドの立場ではイケトレを困らせるだけである





甘えるのとは違うが秋川家に相談だけしてみるかとメジェドは帰路につく





この次下2

秋川父「実はイケトレ君を秋川家に引き入れる計画はあったんだ」




メジェド「えっ!?」





秋川父「トレーナー君が素晴らしい結果を出してくれたからその計画は無くなったがね」





メジェド「そんな……」





秋川父「イケトレ君は優秀に違いないが変態なのが許せない。自分の娘である君をあんな奴の近くには置けない」





メジェド「違いますイケトレは家族相手なら最後の一線は超えないんです!」





秋川父「…それ以外はするんだろう?」





メジェド「口や胸では当たり前ですね」





秋川父「許せるわけないじゃないか!!」





秋川父に相談したところこれまた正論で返される。秋川父はやはりメジェドをイケトレから離して正解だったと確信する

秋川父「急に家族だと言われても困惑するだろうが元の家族と同じと思ってくれていい」





メジェド「メジロではおばあさまの言いなりになってたので家族が何なのかわからないんです」





秋川父「むう」





メジェド「私にとっての家族はやっぱりイケトレです。あの人は家族を失った私を唯一受け入れてくれたんです」





秋川父「だからといって口や胸でなどは間違っている。彼が家族だというなら尚更だ」





秋川父「現に私相手にイケトレと同じことをしようとは思わないだろう?」





メジェド「頼まれれば胸くらいなら平気ですよ」





秋川父「なぜそうなるんだ……」





秋川家に養子に入るにあたり性奴隷くらいはと覚悟をしていたメジェド





夢の為なら自分を犠牲にできる癖は中々抜けそうにない




この次下2

秋川父「今の君に障害になっているのは彼だ。まずはイケトレ君を忘れる所から始めなさい」





メジェド「障害だなんて思ってませんイケトレは大切な人なんです」





秋川父「彼がやっていたことは洗脳に近いレースに勝ったらご褒美なんて普通じゃやらないんだ」





メジェド「そんなことないです他のチームもやってます」





秋川父「とにかく君の夢の為にも彼のことは忘れるんだ」





イケトレがやってきたことは洗脳紛いのことでメジェドはその被害にあっている




秋川父はそう諭すのだがメジェドは断固として聞き入れようとしない

メジェド「言っておきますけど私は秋川家に救われたとは思っていませんあくまで協力関係なんです」





メジェド「困っているウマ娘を助けたいだけなら私がメジロから捨てられた時に助けてくれましたよね?」





メジェドが秋川家に養子に来たのも彼女が理事長に相談したことがきっかけになる




学園を運営している秋川家なら自分を含む困ったウマ娘の存在は知っている




それなのに助けず自分を助けてくれたのはイケトレだけだとメジェドは譲らない




メジェド「もし私が走れなくなったらそこまでだと理事長からも聞いてます。本当の親ならそんなことしません」




メジェド「なにもわかっていないのは貴方です。イケトレは私が嫌がることは絶っっ対にしようとしません」





イケトレが変態なのは否定のしようがないが誰かを傷付ける存在ではない





先入観でイケトレの本質を見れていないと逆に秋川父を諭し始める





この次下2
1揉めるメジェド
2理事長くる
3メジェド家出
4不貞腐れるメジェド
5自由安価

「お姉さんいま一人?よかったら遊ばない?」





中等部らしからぬ体型を夜の街が放っておくわけがなく一人の男がメジェドに声をかける




いっそ彼についていってしまおうかと考えていると後ろから誰かがメジェドの肩に手を置く





イケトレ「ごめんごめん待たせちゃって」





「なんだよ彼氏持ちかよ~~」





男は次の獲物を探しにとそそくさとメジェドの前から消えたいく




メジェドは誰が超えをかけてくれたのかを瞬時に理解すると涙を流した

イケトレはプロジェクトL'Arc関連での飲み会があったそうだがすぐに帰ってきたらしい





イケトレ「男だけでウマ娘のキャバクラに行こうって話になったんだけど断ったんだ」





家に帰ればクリークがいるので他の女性やウマ娘にはそこまで興味はない





なので自分だけ早くに帰ってきたのだとメジェドに話しかけている





イケトレ「でもまあ胸の大きい人がいれば話は別なんだけどね」





メジェド「ぐす……トレーナーらしいですね」





涙が収まりやっとイケトレと会話できるようになったメジェド




なにがあったのかをゆっくりと話し始める




この次下2

イケトレ「全部……話しちゃったんだ……うわあ……」





秋川家であったことを聞いたのだが閃きやご褒美のことを秋川父に話していると知り絶望するイケトレ





イケトレは自分のことで怒ってくれたのは嬉しいがある誰がどう見ても秋川父が正しいと諭す





イケトレ「メジェドは十分知ってると思うけど僕は変態なんだよ絶対僕が悪いんだって」





メジェド「イケトレは危害を加える人じゃないんですあの人はそのことをわかってくれないんです」





いい変態という表現が正しいかわからないが少なくともイケトレは悪い人ではないとメジェドは譲らない

メジェド「キャバクラを断って帰ろうとしてますしやろうと思えば私をホテルに連れ込めたんです」





メジェド「イケトレはそんなことを思いもしなかったですよね?」





イケトレ「それはそうだけど僕が変態なのには変わりないんだよ」




メジェドの夢の為には秋川家の支援が必須であると説得を続けるイケトレ





イケトレ「一人で戻りづらいなら僕も行ってあげるから一緒に戻ろう」





このままではいけないからと言うイケトレに渋々メジェドは従い二人で秋川家に戻る





この次下2
1大人しく帰るメジェド
2秋川家で揉める
3秋川家に帰らず
4クリーク来る
5トレーナー来る
6自由安価

秋川父はメジェドが出て行ったことで冷静になっており彼女が戻ってきても揉めることはなかった





イケトレは変態がバレて気まずいのと親子だけで話し合ってもらう為に帰ろうとしたがメジェドがそれを許可しなかった




結局話し合いの席にイケトレも同席し三人での話し合いが始まった





秋川父「さつきの言う通り先入観だけで決めるのはよくなかったなそこはきちんと謝る」





秋川父「だから教えて欲しいさつきは何を望んでいるんだ?」





イケトレと離れたくないのなら彼を秋川家に入れることも出来ると秋川父は言う





これに対しメジェドは自分の思っていることを全て吐き出すと喋りだした

メジェド「イケトレと貴方の違いは私を信じてくれるかどうかです。先入観かどうこうと言っていましたが貴方は私を信じなかった」





メジェド「子を信じない、信じようとしない人間を私は親とはとても思えません」





養子なのだから本物の親子でないことは確かなのだが自分の言いたいことはそうではないとメジェドは続ける





メジェド「秋川家が栄えトレセンの運営も上手くいっているのは私は確率だと思っています」





メジェド「運が良かったとかではなく秋川家は二択を迫られた時、確実に期待値の高い方を選んでいます」





失敗を恐れずチャレンジするのではなく手堅さに手堅さを重ねていく




その積み重ねこそがこれまでのトレセン学園の成功に繋がっているのだとメジェドは言い切る





メジェド「だからイケトレのことを信じなかったのも先入観じゃなく確率なんです」





メジェド「こんな変態なら99パーセント犯罪者ですし私は洗脳されていて当然なんですよ」





そこまで言わなくてもと落ち込むイケトレは無視しメジェドは更に続ける

メジェド「私は秋川家を否定しませんしやり方も否定するつもりはないです」





メジェド「けど自分の娘が1パーセントを引いていると思えない人の近くには居たくありません」





メジェドの確率の話しは的を得ていたのは秋川父はじっと彼女の話を聞いている





メジェド「私がどうしたいかではなくまずメジロを黙らせることじゃないですか?」





メジェド「私の養子の手続きが終わらないのもメジロのせいですよね」





いくら勘当されたといっても法的にはメジロの子であるメジェド




いまだにメジェドが正式に秋川家の養子となっていないのはメジロとの話し合いが終わっていないから





話し合いの内容というのもどういうものなのかメジェドは安易に想像できると吐き捨てる





メジェド「私はいくらで買われるんですか?」





メジロはメジェドを養子にするにあたり金銭を要求した。秋川家は最適な値段を模索しておりすぐに答えが出せていない




この次下2

秋川父「いくらになろうが買うつもりださつきにはその価値がある」





秋川父「私のことを父と思えないのならそれでいい秋川家の利益にさえなればいいんだ」





秋川家は支援しメジェドは結果を出すというWin-Winの関係になればいい





親子という関係でなくなることに躊躇いはないと秋川父は断言する




それを聞いたメジェドはじっと考え込むがすぐには結論が出ない





メジェドは親子関係を放棄してまでも意見を曲げないとは予想できなかった

メジェド「私は秋川家はお金を渋って払わずここから出ていくと思ってました」





メジェド「通帳は残ってますしアルバイトでもすればいいって気付いたんです」





学園のことは特待生なので考えなくて済むのであとは遠征費だけなんとかすればいい





通帳は少しずつ使いアルバイトで稼げば一人でもやっていけると考えた





メジェド「それでも足りないと思うのでメジロにはお金を出させます。中等部を勘当なんて犯罪ですから」





メジロが面倒をみないのは良いとして最低限の費用は出す責任がある





それらを頼りにすれば現実的になるのでメジェドは一人での自立を企んでいた

メジェド「親子じゃなくていいなら養子じゃなくてもいいですよね?お金だけ出してくれませんか」





メジロに払う分は勿体ないので自分への支援に使ってほしい





メジェドが考えていたプランよりも確実なのでそちらは無理なのかと秋川父に聞く





秋川父「娘でもないウマ娘を支援するつもりはない」





メジェド「今は娘じゃないですけど将来はそうなりますよ」





メジェドの面倒を見ないメジロには落ち度しかない。この事実を公的な施設に知らせれば大きな問題となる





メジェドを不憫に思った秋川家が面倒を見ていたという構図が出来ればメジロに金を払わずとも自分が手に入る





これならばどうかとメジェドは再度秋川父へ質問した





この次下2

秋川父はじっと考え続けやがて答えが出たようで大きく頷いた





秋川父「その案を呑もう。ただし娘ではないのだから結果は出してもらう」





メジェド「もちろんです」





メジロへの支払いを省けるのならそれに越したことはないと判断した秋川父





このままメジェドの面倒を見続ければ養子にすることも容易い





そして自分の娘を簡単に売るという選択を取るメジロへ制裁を加えることが出来るのも大きい





数々の要素を考えるとメジェドの案を使うのが最適であり最も確率が高いと判断した

秋川父「次の話だがトレーナーはどうするつもりだ」





メジェドのことは解決したとしてトレーナーの問題はまだ解決していない





このままトレーナーで続けるのかそれともプロキオンに戻るのか





先程までは威勢の良かったメジェドだがトレーナーの話となると途端に弱気になる





メジェド「えっと……実はそこは答えが出てなくて…」





タキオンが仕上がったトレーナーと閃きのあるイケトレ。どちらも彼女にとってプラスの存在





海外遠征を考えれば秋川家のトレーナーに頼るのが無難だがイケトレも捨てがたい





イケトレが大切な存在だというのを抜きにしてもメジェドはどちらか選べなかった





この次下2

イケトレ「申し訳ないけど僕はプロジェクトL'Arcがあるから無理だよ」





メジェド「そんなに忙しいんですか?」





イケトレ「結構ね。だから前みたいにメジェドがメインっていうのは難しいんだ」





イケトレ「それとこの前のJG1を見たけど走りが完璧だったよ。やっぱり障害専門のトレーナーさんは違うね」





イケトレ「このままトレーナーさんのお世話になる方がメジェドの夢に近付けるよ」





イケトレかトレーナーのどちらを選ぶのかは第三者の意見を参考にするつもりだった




ここは彼の言うことに従おうとメジェドはこのままトレーナーの元で指導を受けることを選んだ

話し合いはこれまでということになりイケトレは帰ることに





見送っていくとメジェドはイケトレと二人で話しながら敷地内を歩いている





メジェド「偶然とはいえ今日は助けてもらってありがとうございました」





イケトレ「助けて当然だから気にしなくていいよ」





メジェド「このままいけば秋川父は私の親になりますがイケトレは私の大事な存在であり家族です」





メジェド「大好きですイケトレ。これからも私のことを応援していてください」





別れ際イケトレに抱き着きキスをするメジェド。イケトレは返事の代わりに優しく彼女を抱き返した





この次下2
1メジロの誰か話にくる
2理事長と話す
3秋川父と話す
4トレーナーと話す
5自由安価

トレーナー「私の居ないところでそんな話をしていたのか。解決したからよかったものの少し間違えば大問題だぞ」





メジェド「間違えなかったのでその話はいいじゃないですか」





トレーニング前のミーティングで秋川家で起こったことを話しているメジェド





メジェドの事情もわかるとトレーナーはもう少し考えて行動するようにと軽く注意するに留めた





しかしタキオンは冗談じゃないとメジェドに怒り詰め寄る





タキオン「君がイケトレ君を選んでいたら私はコレと二人きりなんだぞ?」





メジェド「実力は確かなんだからいいじゃないですか」





タキオン「よくないに決まってるだろう!」





オッサンと二人きりだけは避けたいタキオン。メジェドに絶対にトレーナーを切らないようにと何度も念を押す

トレーナー「いい加減お前はトレーナーを見た目で選ぶのをやめるんだ」





タキオン「そんなの私の勝手だろう?」





トレーナー「その才能を潰すようなことはさせないからな」





たとえメジェドが抜けたとしてもタキオンは絶対に逃がさないというトレーナー





この才能を無駄にすることはトレーナーとして出来ないと力説する





トレーナー「世代最強どころかそれ以上の才能がお前にはあるんだそれを自覚しろ」





タキオン「はああ…イケトレ君が恋しいよ」




文句ばかり言うトレーナーではなく全てを肯定してくれたイケトレがいいのだとタキオンは不貞腐れる





この次下2
1真面目にトレーニング
2メジロの誰か来る
3馬術のトレーニング
4メジェド達海外へ
5自由安価

タキオン「私は選抜レースに出るんじゃなかったのかい?」





トレーナー「そんなものに出る必要はないとりあえずG1を走るんだ」




本当なら退学のかかった選抜レースに出なければいけなかったタキオン




だが彼女の脚が完成した今ならそんなレースに出ることはないとトレーナーは止める





トレーナー「退学云々の話もレースに出ないからそういう話になっただけで重賞に出るのなら問題ない」





学園からも次のG1に出るのなら退学の話は無かったことになると伝えられた





脚に不安はなく無ったがG1まで時間が無いとメジェドが指摘するもトレーナーは鼻で笑う





トレーナー「コイツがただのG1で負けるはずないだろう」




トレーナーの専門が障害レースであってもタキオンの異常な強さはわかる




本来なら最高峰のレースであるG1もただのレースに過ぎないとまで言い切った

タキオン「そこまで言って負けたらどうするんだい?」




トレーナー「お前が真面目に走ればまず負けないんだ。レースに出るだけで退学は無くなるんだからな」





納得いかない表情のタキオンだが退学を逃れるのならそれでいいと思い直す





メジェド(明らかに調整不足だけど本当に勝てるのかな)





プロキオンに居た時に調整が大事だと学んでいたのにタキオンは全く出来ていない





レースに向けて最短でも数日間は調整に費やすというのにタキオンのレースは明日





この調子では勝てるものも勝てないのではとメジェドは心配するがトレーナーは心配していなかった





タキオンレース結果下2。1~90で勝利

書き忘れゾロ目ボーナス有り





メジェド「あ、圧倒的過ぎる……」





レースを見ていたメジェドはタキオンの走りと強さに衝撃を受けた





タキオンの才能からいえば勝って当然かもしれなかったが問題はそこではない





トレーナー「お前も気付いたと思うがアイツは手を抜いて走っていた」





メジェド「それで大差をつけて勝利だなんて有り得ない…!」





本気で走っていれば軽くレコードでも出ていたのではないか。そう思えるほどタキオンの走りは圧倒的だった

トレーナー「アイツの相手になるウマ娘はもうこの国には居ないだろう」





メジェド「それってつまり…」





トレーナー「タキオンは今年の凱旋門に出す。お前の海外遠征もあって丁度いいだろう」





プロジェクトL'Arcに参加はせず個人での凱旋門を目指すという




タキオンがどんな目標になっても構わなかったがこのままではイケトレと戦うことになってしまう





トレーナー「言っておくが勝負の世界に私情を持ち込むなよ」





メジェド「……はい」




こればっかりはトレーナーが言っていることが正しく素直に返事をする




イケトレと戦うことは想定出来ておらずメジェドは心の整理がつけられなかった





この次下2
1海外遠征
2調子に乗るタキオン
3メジロの誰か来る
4ちょっと病むメジェド
5自由安価

メジェド「私がどこで何をしてても構わないじゃないですか」





パーマー「でも……」





メジェド「まさか今更心配になったとか言わないですよね?」





本当に自分が心配ならメジロから勘当された時に何か手を打っていたはず





メジロから何か言われたので自分の所に来たのが丸わかりだとメジェドは嘲笑う





メジェド「メジロが関係ないのから自分の立場が危ういから声をかけたんですか?」




パーマー「立場?」




メジェド「中等部のウマ娘の面倒を見ないなんて犯罪です。まさか知らないわけないですよね?」





勘当されたメジェドを無視したとなれば自分の将来に響くからではないかと今度はパーマーを責める

メジェド「もし警察でも来たら私はパーマーさん達は何もしてくれなかったって言いますからね」





パーマー「な……」





メジェド「パーマーさんも犯罪者です残念でした~~」





わざと煽るようにパーマーに話すメジェド。これで秋川家の思惑を知られることはない





ここまで煽ればパーマーは怒ると考えていたのだが彼女はぐっと何かを堪え帰ってしまった





メジェド「予定とは違いましたがこれでヨシですね」





メジロに構っている暇はないとメジェドは遠征に必要なものを考える作業に戻った




この次下2
1大ごとになる
2本当に警察くる
3落ち込むパーマー
4誤解するメジロウマ娘
5自由安価

パーマー「なにやってるんだろ私…」




ヘリオス「落ち着いてパマちん!焦る必要ないっしょ!」




シチー「そのメジェドっていう子のことは間違ってないから焦った方がいいと思うけど」





ジョーダン「身内を犯罪者呼ばわりとかマジキマッてる」





落ち込んでしまったパーマーを慰める為に集まったギャル仲間たち




いつもならすぐに元気を取り戻すのだが今回のは事情が違うと元気になる様子がない




パーマー「メジロが怖いから助けなかったなんてそんなの犯罪者でしかないって……」




ヘリオス「パマちん…」





パーマーはメジェドの言葉が胸に突き刺さっておりどうすればいいのかとずっと考えている

シチー「普通に警察か児童相談所に言えば解決なんじゃない?」




ジョーダン「でもそんなことしたらパーマーもアウトじゃない?」




ヘリオス「あ…」





パーマー「私って最低…………」





メジェドは身内であるが自分とどちらが大切か天秤にかけたら答えは一つしかない





メジェドが困っているというのに何もできない自分を責めることしかできない





シチー「勘当されてすぐ助けてたら話は違ってたかもね」





ジョーダン「流石に中等部のマックイーンとかは問題ないだろうけど高等部はダメ」





ヘリオス「パマちんはどうすればいいのさ!?」





シチー「メジロ潰すつもりで警察にチクるとか?でもそんなことしたら終わりでしょ?」





パーマー「私はそんなことできない……しようと思えない!」





パーマー「なにがメジェドを助けるだ!私は姑息なメジロのウマ娘でしかない!」




ヘリオス「自分を責めるのはやめてーー!」




ヘリオスがパーマーに抱き着き宥めシチーとジョーダンはどうしようもないと顔を合わせる





この次下2
1メジェド海外へ
2病むパーマー
3マックイーンから連絡くる
4腹を括るパーマー
5自由安価

メジェド「予想通り急に海外行きになったなあ」





トレーナー「海外まで来てなにをぶつぶつ言っているんだお前は」





凱旋門賞を目標にするのなら海外の芝への対応は必須となる





一日でも早い方がいいとすぐに海外遠征が決まりメジェドもそれに同行することになった





せっかく海外に行くのならと海外の馬術への出場も決まってしまった





まだ勝てるとは思わないがトレーナーが言うには馬術に出て経験を稼ぐ目的もあるという

トレーナー「随分と持ち物が多いが必要なものなのか?」





タキオン「こちらでも研究するのに必要なモノなんだよ」





メジェド「部屋が狭くなるのは嫌なんですけど」





タキオン「それくらい我慢したまえ」





メジェドにとっては二回目の海外遠征になり前回と違い慣れがある





慣れがある分馬術に専念できるのでメジェドにとってチャンスとなる





メジェドのこの遠征での目標は馬術に勝つか馬術を学ぶことになる




この次下2

メジェド「そういえばなんで貴方は障害専門のトレーナーを目指したんですか?」





ホテルのロビーでなんとなくトレーナーに話しかけたメジェド





いつも通りそっけない返事がくるかと思いきやトレーナーはスイッチが入ったように語り出す





トレーナー「私は普通のトレーナーをしていたがある日障害レースを見たんだ」




トレーナー「それまではトゥインクルシリーズがウマ娘にとっての華型だと思っていたがそうではなかった」





トレーナー「迫力の中に美しさがあり速さがあり大胆さがあった。あれほど完璧なものは見たことがなかった」




トレーナー「障害レースの美しさに感動してからこの道を目指そうとなったんだ」




トレーナーの話に付き合ってられないとタキオンは一人で部屋に行ってしまったがメジェドは彼の話を聞き続けた

トレーナー「障害レースに感動しただけなら大人しく障害トレーナーをやっていればよかっただろう」





トレーナー「私はこんなにも美しい競技がマイナーなのが許せなかったんだ」





トレーナー「障害レースが有名になれば馬術もメジャーな競技となる」





トレーナー「障害走を盛り上げたいだけでなく世界一になるようなウマ娘を育ててみたいという夢があった」





そこまで話すとトレーナーはメジェドの目をじっと見る





トレーナー「お前は世界一になれる可能性がある。こんな歳になって私の夢が叶うチャンスがあるんだ」





トレーナー「世界一を本気で目指しているのは私だけじゃないんだぞ」





メジェドと自分の夢の為にも妥協するつもりは無いと力強く言う




この次下2
1トレーナーと意気投合するメジェド
2部屋で暴れてたタキオン
3その頃メジロウマ娘
4海外トレーニングに励む
5自由安価

メジェド「貴方が話のわかる人だとは思っていませんでした」





細かいところは違うがトレーナーと大まかな流れは同じだというメジェド





同じ理由で障害を選んだ同志であると知りメジェドとトレーナーは初めて意気投合する





メジェド「私が世界一になろうと思ったのは障害走を有名にする為なんです」





トレーナー「日本のウマ娘は世界一どころか表彰台にも上がったことがないな」





メジェド「前回の五輪ではベテランと超ベテランが日本代表でしたよね」





トレーナー「馬術は慣れてしまえば体力は使わないらしいからベテランでもメダルは目指せる」





メジェド「私はメダルじゃなく世界一を目指してるんです。若い私ならきっと金メダルが取れます!」

これまで馬術で世界一に輝いたウマ娘は全員が平地でのレースを終えたあと障害を始めたウマ娘が殆ど




最初から障害走を目指すウマ娘はいるがかなりの少数派で結果が出ているウマ娘はほぼ居ない





そんな状況でメジェドが世界一になれば障害走の界隈が盛り上がることは間違いない





メジェド「私の手で障害走を有名にしてやるんです」





トレーナー「おおその勢いは素晴らしいぞ!」




その後も障害走の話で二人は盛り上がっていた




この次下2

メジェド達が盛り上がっている頃タキオンは部屋でカフェに連絡をとっていた





タキオン「そっちの様子はどうだい?」





カフェ「プロジェクトL'Arcは順調ですよ…」





タキオン「私は彼の様子を聞いているんだ」





カフェ「イケトレさんは優しくていい人です…どこかの誰かと違いますし…」




イケトレはカフェのお友達をイマジナリーフレンド呼ばわりせずその存在を肯定した




更にゴルシの奇行やサトノの狂気(ジンクス破り)も否定せず肯定している




プロジェクトのメンバーからは大好評だとカフェは事実を伝える

タキオン「イケトレ君はもう少しで私のモノだったというのに残念で仕方ないよ」





カフェ「貴女が付け入る隙は無いと思います…」





クリークはプロキオンの補佐だけでなくプロジェクトL'Arcも手伝っているらしい




イケトレとクリークのイチャつきはこれまで何度も見ているとカフェは言う




カフェ「私達の前では過度なスキンシップはしませんが…お友達が教えてくれてます…」




イケトレとクリークは二人きりになった瞬間それはもう濃厚なイチャつきをしているらしい




カフェ「クリークさんという彼女がいるから私達もイケトレを信じられるのかもしれません」




プロキオンでの実績とチームから愛されているということは悪い事ではない




そういったことも重なりプロジェクトメンバーはイケトレは信頼できると感じている




イケトレは下2
1変態バレてる
2変態バレてない
3L'Arcでもご褒美あり
4プロジェクトメンバーにモテてる
5自由安価

タキオン「その様子だと彼の癖はバレていないみたいだねえ」





イケトレの本当の姿は自分が知っているとマウントをとろうとしたタキオン





しかしカフェはイケトレが変態であることは知っていると返されてしまう





カフェ「クリークさん達の下着を神棚に飾ってるそうですね…」





タキオン「彼が変態だと知って信頼できるのかい?」





カフェ「私も信頼してますし他の方からも人気です…」





変態がモテるというタキオンも予想できないことがプロジェクトL'Arcでは起こっているらしい

カフェ「プロキオンではご褒美制度があるのも知ってます…」




タキオン「まさかL'Arcでもやるんじゃないだろうね?」





カフェ「それはどうでしょうか…」




返事をはぐらかされたことに対しイラつきを見せるタキオン




だがここが攻め時でもあると気付きカフェを揺さぶり始める





タキオン「イケトレ君は他の方から人気といったがカフェもその一人じゃないのかい?」





カフェ「……」





どうやら図星だったようでカフェは返事が出来ない。イケトレから離れて不満しかないタキオンは更に畳み掛ける

タキオン「プロジェクトメンバーから人気ということはカフェの含まれるということだ」





タキオン「信頼しているのもそうだし彼に好意もある。違うかい?」





答えられないような質問を続けカフェを弄ろうとしたが予想に反し彼女から答えが返ってくる





カフェ「イケトレさんは…大切な存在です」





タキオン「へ……?」




まさかカフェがそんなことを言い出すとは想像できず逆にタキオンが固まってしまう





カフェ「私だけなく皆さんそう思っています…イケトレさんに好意があって当たり前です…」





タキオン「ちょ……っと待ってくれるかい?」




カフェ「数日前も……」




プロジェクトメンバーがやったこと下2
1下着プレゼント
2水着でトレーニング
3一人遊び動画送った
4抱きついた
5頬にキス
6自由安価

カフェ「水着でトレーニングをしたら喜んでくれましたし…下着もイケトレさんにプレゼントしたんです…」





タキオン「本当なのかい……?」





カフェ「貴女と違って嘘を言う必要はありません…」





カフェの言っていることが信じられず何度も本当なのかと聞くタキオン





あのカフェがイケトレに色目を使うなどタキオンは理解できなかった





カフェ「私はお洒落な下着なんて持ってなかったんですけど彼は喜んでくれたんです…」





電話の向こうで笑顔になっているだろうカフェ。タキオンは信じられないと愕然とする

カフェ「タキオンさん…彼は私みたいに胸が小さくても喜んでくれましたよ」





タキオン「随分と仲良くやっているようだね……」





カフェがイケトレとイチャついていると知り大きなダメージを受けるタキオン





普通ならクリークの嫉妬に怯える所だがイケトレ相手ならその心配がない





カフェ「そういえばタキオンさんはどうして海外遠征へ行ってるんですか…?」





タキオン「君に言う必要はないよ」





これ以上イケトレとのことを聞きたくないとタキオンは電話を切ってしまう





タキオン「覚えておきたまえイケトレ君。この不満は君にぶつけてやる」




溜まったフラストレーションはプロジェクトL'Arcのメンバーを負かせることで晴らす




凱旋門賞での勝利をタキオンは強く意識するようになった





この次下2

障害走について話し終わったメジェド達にタキオンはカフェから聞いたプロジェクトL'Arcのことを話す





トレーナーはやはり変態は変態だと怒った様子でメジェドはそんなはずないと首を傾げる





メジェド「あのおっぱい大好き人間がカフェさんの胸で喜ぶとは思えません」





更にエルコンドルパサー達ならわかるがゴールドシップやシリウスシンボリがイケトレに靡くとは思えない





メジェド「きっと何かの間違いですよそうに決まってます」





変態として彼に信頼があるメジェドはカフェの話は嘘だと疑っている

タキオン「カフェが嘘をつくと思えないから信憑性は高いんだがねえ」





お友達のことを省けばカフェは嘘をつく性格ではない。そのこともあり彼女の話は信頼できる





しかしメジェドはイケトレの性癖が変わるはずもないと意見を変えない





タキオン「仕方ないここは第三者に聞いてみよう」




プロジェクトに参加していないジャングルポケットに話を聞こうと電話をかけた





この次下2

ジャングルポケットに確認をとってみるとイケトレは黒髪ロングの美少女の下着とあって喜んだらしい





それを聞いたメジェドはそうだったと膝を打ちイケトレの守備範囲のことを思い出した





メジェド「イケトレの部屋に黒髪ロングウマ娘のAVがありました!」





トレーナー「中等部が卑猥なことを口に出すな!」





タキオン「カフェはお洒落な下着など持っていないがそれでも良かったというのかい?」





ポケット「なんか逆にそれが良かったらしいぞ」





黒髪ロング美少女といえば無垢な下着であるとメジェドはイケトレの性癖を理解している

ポケット「それだけじゃなくシリウスもイケトレのことパピーとか呼んでるってさ」





タキオン「それは何だい?」





ポケット「ダーリンみたいな感じでシリウスが気に入ってる男(トレーナー)に使う愛称だってよ」





ゴールドシップは分からないがそれ以外のメンバーはイケトレに好意がある





カフェの言っていることが嘘でないとわかるがメジェドはイケトレのことが理解できると頷く





メジェド「メンバー全員が違うタイプかつ守備範囲なのでイケトレは大興奮ですね」





イケトレの部屋で見たDVDにはプロレス風のものや不思議系のお嬢様系、支配してくる系のもの





そして黒髪ロング美少女が激しく乱れるものといったプロジェクトメンバーに似ているウマ娘が集まってしまった





これはもうイケトレは閃き放題なのでタキオンも苦戦するだろうとメジェドは予想する




この次下2

プロジェクトメンバーで一線を超える可能性が最も高いのがカフェであると話すメジェド





それだけはないとタキオンは否定するがメジェドはイケトレの性癖を考えれば当然であると断言する





メジェド「黒髪ロング美少女のDVDは一番観てましたから間違いないですよ」





タキオン「胸が小さいのは関係ないのかい?」





メジェド「イケトレにとって最も大切なのは性癖なんです」





もしクリークの胸が小さくとも二人は付き合っていただろうと言い切るメジェド





更に話は続きそうだったがトレーナーはもういいと話を強制的に終わらせる




トレーナー「海外まで来てそんな話をするんじゃない!」





明日からのスケジュールを確認するようにと資料を渡しトレーナーは一足先に部屋へと戻った

トレーナー「あの二人はいい加減変態から離させるべきだな」





メジェドとタキオンが未だにイケトレに執着しているのは良くない





彼のことを忘れさせるかキッパリ離れなければいずれ悪影響を及ぼすと考えている





トレーナー「信頼できる変態というのも意味がわからないというのになぜ人気なんだ?」





イケトレはプロジェクトメンバーにモテているのは常識ではあり得ない





メジェドの将来にイケトレの存在はマイナスになるとトレーナーは対策に悩む





この次下2
1真面目にトレーニング
2馬術を学ぶ
3部屋で百合ってる
4タキオンやらかす
5自由安価

タキオンが海外芝への対応を行っている間にメジェドは馬術を学ぶ





トレーナーから渡された資料にはこれが遠征前半でのやることらしい





本格的に馬術のトレーニングをするのは初めてとあってメジェドは少し緊張している





トレーナー「まずは観察してみろ。どこでどう折り返して次の障害に向かうのかを考えるんだ」





コースを周る障害レースと違い馬術は決められた敷地内で柵を飛び越えタイムを競いつつ美しさも競う





馬術に必要な技術は障害レースと同じであり後は美しさと慣れが必須になる





メジェド「ここは飛び過ぎると折り返しで詰まるから手前から飛んで……」





メジェドは一つ一つ障害とコースの把握をじっくりと行なっていく

トレーナー「まずは慣らしでスローペースで走れ。本気で走った時のことも考えるんだ」





メジェド「わかりました」





先程イメージしたものが自分の走りで実現できるのかを確かめながら走る





メジェド(リズムを崩されるからいつものは使えない。走り方と柵を意識しないと)





障害レースと違い等間隔で柵が無いのでリズムを取りながら同じ歩幅で柵を飛ぶことはできない





その時の柵と走るルートによって柔軟に対応しなければタイムは縮まらない





メジェド「うわ……っと」





トレーナー「脚がもつれるということはその飛び方では駄目ということだ」





メジェド「もっと手前ですね」





トレーナー「もしくは高さを捨ててギリギリで飛ぶのも手段ではある」

タイムを取るなら全てギリギリで飛ぶのが理想だがそうすれば美しさの加点は望めない





いかに優雅に早く飛ぶかが鍵となる馬術。トレーナーは全ての障害を綺麗に飛ぶ必要はないと助言する





トレーナー「今回のコースは柵の4と5をギリギリで飛べばタイムは縮まる」





トレーナー「この二つの柵は捨てて他の柵で美しさを意識して飛ぶのも手だ」





トレーナー「しかしこれはあくまで私の意見であることを忘れるな。一番のルートはお前が見つけろ」





全ての柵を美しく早く飛ぶのが理想であるがコースによっては妥協も必要となる





自分だけのルートを見つけることが馬術での高得点に繋がると教わったメジェド





この日から馬術のトレーニングをじっくり行なっていくこととなる




この次下2

メジェド「これで、こう…その次はギリギリ」





トレーナー「ふむ」





メジェドへの指導内容は間違ってはいないが目新しさはなくありふれたもの





自分も閃けば長年の経験と合わさりより良い指導が出来るだろう





そう考えるのだがそう簡単に閃くことなどできないのも長年の経験から知っているのだ





どうにかならないかと考えるのだがやはり結論は出せない

トレーナー「閃きは変態的な事をしないと駄目なのか?他のことでも閃く奴がいると聞いたぞ」





イケトレのように変態行為をせずとも日常会話や交流などでも閃くこともある





休憩中のメジェドにそう聞いてみるのだが彼女は変態しかないと即答する





メジェド「閃きに必要なのは変態というか性癖です。会話や交流も性癖由来なんですよ」





世の中には特定の相手と会話するだけでも興奮するレベルの変態が存在する





そう聞いて顔を顰めるトレーナーに対し変態といっても悪い意味だけではないとメジェドは続ける

メジェド「平地じゃなくて障害を走りたいっていう私も変態ですし貴方もそうです」





トレーナー「私もか?」





メジェド「長年障害のトレーナーを続けるなんて普通じゃなくて変態です」





卑猥なことだけをするのが変態ではなく何かに特化することが変態だというメジェド





メジェド「イケトレは卑猥なことに特化しているので二つの意味で変態ですね」





トレーナー「お前の言いたいことは分かった」





メジェドの言う変態に自分も当てはまっているのはわかったがどうすれば閃くのかはまた別の問題





トレーナーも男ではあるが既に卑猥なことには興味はなくイケトレと同じ方法は使えない





この次下2
1閃きは諦める
2タキオンの薬試す
3閃こうとしてみる
4メジロの誰かくる
5自由安価

閃くのに変態である必要があり自分はその条件を満たしている





ならば閃けるかをベテランとして試してみなければならないと思い立ったトレーナー





自分にとって障害走が大きな存在になっているトレーナーはそれを利用しようとした





メジェド「本当に大丈夫ですか?」





トレーナー「もし失敗しても死ぬことはないギリギリで飛んでみろ」





箱を積みその上に仰向けになったトレーナーはメジェドに自分を飛び越えてみろと命令する





障害の柵の気持ちになってみれば何か閃くのではないかとトレーナーは考えた

まず本気で飛び越える前に柵となったトレーナーの横を飛んでみるメジェド





メジェド「ごめんなさい失敗したら大怪我だと思うのでシューズは脱ぎます」





トレーナー「嫌なことを言わないでくれ…」





高さは問題ないのがもし失敗すると靴が脇腹に刺さると判断し裸足となるメジェド





メジェド「いきますよトレーナー」





トレーナー「遠慮なくこい」





本番のように勢いよく走り出したメジェドはトレーナーを飛び越えようとする





コンマ判定下2。1~50で閃く。ゾロ目ファンブル

コンマ78閃かず





メジェド「どうでしたかトレーナー?」






トレーナー「迫力はあったが閃いたような手答えはなかったな」





この方法ではなかったかと残念がるトレーナー。メジェドはこれがイケトレならば他にやることはあったと考えていた





メジェド(ノーパンスカートで飛び越えたらイケトレなら一発なんですけどね)





イケトレとは違いトレーナーには卑猥なことは無意味なので仕方ない





トレーナー「息抜きにまた別のことを試してみるのもいいな」





メジェド「そうですね色々やってみましょう」





今は柵になる方法くらいしか思いつかないのでトレーナーはまた考えておくと言いトレーニングに戻る

海外に来てからみっちりと馬術のトレーニングを行なったメジェド





遠征の前半が終わり次はいよいよ馬術に出てみようという段階になった





トレーナー「日本でいうプレオープンの大会にエントリーしておいたコースはよく観察しておけよ」





国際大会や日本代表に関わるようなレースではなく初歩の初歩の規模の大会





それでも記録に残る大会には違いないのでメジェドは勝つつもりで馬術に挑む




結果は下2
1勝ち
2負け
3快勝
4惨敗
5自由安価

プレオープン規模の大会とはいえ勝利することができたメジェド





出来も悪くなく現時点では出せるものを出せたという自覚もあった





メジェド「経験を積んでいけば勝てるようになるはず」





実力は確実についてきているのであとは数多くの大会に出ること





トレーナー「次に出るのはこの大会だな」





トレーナーも同じことを考えていたようで早速次の大会のことを考えていた

メジェドは確実に遠征の結果を出していく中でタキオンは芝への対応に集中していた





タキオン「ダートとまでいわないが芝とも思えないくらい荒れているねえ」





海外の芝は日本でいう重馬場、不良馬場に近いと解析したタキオン





凱旋門賞は中距離のレースなのでスタミナを使えば対応可能と結論を出した





タキオン「イケトレ君率いるプロジェクトL'Arcは私が潰してあげようじゃないか」





怪しい笑みを浮かべながらタキオンはトレーニングに励む





この次下2

その頃日本ではイケトレがブライアンとプロジェクトメンバーのエルとのトレーニングを行なっていた





メンバーの中で芝とダートを走れるエルは凱旋門に近いとイケトレは考えていた





ゴルシ「おーいお前のパピー取られてんぞ」




シリウス「まだ躾が足りていないようだな」





その様子を面白くないと見つめていたのはシリウス。彼女はイケトレを気に入っている





なので自分以外のメンバーとトレーニングをすることはシリウスにとって許せないという所まできていた





ゴルシはイケトレに入れこむシリウスが面白いようで彼女を煽る発言を繰り返している

カフェ「またシリウスさんが睨んでます…」





ダイヤ「そんなことをしてもイケトレさんは振り向きません」





シリウスの様子を遠くから見ていた二人。あれでは逆にイケトレに嫌われると話している




しかし彼の持っているDVDにはシリウスと同じようなウマ娘とのシチュエーションがありイケトレは悪い気がしていない




シリウス(アイツは誰にも渡さねえ)





イケトレ(シリウスに睨まれてるけどイイなあ)





ゴルシ(あいつシリウスに睨まれて悦んでね?)





ゴルシだけがイケトレの癖に気付き彼が喜んでいると見抜いていた





この次下2
1L'Arcメンバー攻める
2正妻クリーク攻める
3タキオンの動向を知るイケトレ
4海外で頑張るメジェド
5自由安価

シリウスを筆頭にプロジェクトメンバーはイケトレへの攻撃を始める





エルは露出度の高い衣装でプロレスをせがみもちろんイケトレは受け入れる





エル「腕ひしぎ十字固めデース!」





イケトレ「僕の手が胸に挟まれてるう!」





エルとのシチュエーションに満足しても次々とメンバーは攻勢の手を緩めない





ダイヤ「裸エプロンでメロン割りをするので見ててください!」





イケトレ「意味不明だけど裸エプロンは最高!」





エプロンから溢れそうなメロンを楽しみつつ高級メロンを楽しんだイケトレ

シリウス「他の奴らに靡きやがってお前の立場はわかってんのか?」





イケトレ(うーんあのDVDとそっくりでイイ)





シリウスは椅子に座りイケトレは床で正座し叱責を受ける。これだけだとイケトレは喜ばない





シリウスはイケトレに見えるように何度も脚を組み替え下着を見せつける





イケトレ(これはたまらない凄く凄い)




シリウスはそんなイケトレの視線に興奮し尚更彼を自分のモノにすると決める





カフェ「イケトレさん……」





イケトレ「うわあ!?」





ミーティングルームで待ち伏せていたカフェ。彼女は一糸纏わずイケトレの前に立つ





イケトレ「なんで裸なの早く服を着て!」




カフェ「本当に着ていいんですか…?」





自分の身体を隅々まで見て欲しいとカフェは迫る。イケトレは黒髪ロング美少女の頼みは断れないとじっと彼女を見続けた

ゴルシ「なんでこんなことになってんだ?」




クリーク「イケトレさんは人気ですから仕方ありませんね」





メンバー達の行動を知りゴルシは引きクリークは焦らず余裕の笑みを浮かべる





以前に水着になったのはノリで下着をプレゼントしたのもちょうど買い替えようと思っていたから





メンバーの中でゴルシだけがイケトレに執着せずクリークと冷静に話し合っている





ゴルシ「あんなのイケトレのハーレムだろ」





クリーク「イケトレさんにそのつもりはありません」





自分から手を出すことは決してない。イケトレは大事なことを分かっている変態だとクリークは信頼している

ゴルシ「変態なのには変わりないんだな」





クリーク「イケトレさんとは週6です。変態という言葉では足りないくらいですよ」





ゴルシ「週6ってお前……」




なにが週6なのかは聞かなかったがイケトレならそれもあり得ると納得するゴルシ





あんなにモテているのに心配しないのかと聞くとクリークは全くしていないと即答する





クリーク「ああやって興奮したら夜に凄いんです。私に全部吐き出してくれるからむしろ歓迎なんです」





ゴルシ(週6に付き合ってるコイツの方がヤベェのか!)





メンバー達の攻めは前戯であり本番は自分だけが楽しむ。クリークはこの状況を逆に利用し楽しんでいたのだ





この次下2

イケトレ「閃きの為に少し協力して欲しいんだけどダメかな?」





ハヤヒデ「くっ……またか」





今回のリクエストはハヤヒデの下着を覗き見たいというもの




断ると閃きのトレーニングが受けられないのでハヤヒデは受けるという答えしかなかった





ハヤヒデ「私はどうすればいい…?」





イケトレ「僕の目の前で屈んで欲しいかな」




リクエスト通りイケトレの前で屈み腰を落とすハヤヒデ。すると紫の下着がイケトレの目に飛び込んでくる

イケトレ「これだよ……うう凄いクる」





ハヤヒデ「下着を見ながら感想を述べないでくれ!」





ただ下着が見たいのではなく恥じらうハヤヒデと共に見る下着ほど最高なものは無い





メジェドやクリークの下着ならそれだけで興奮するがハヤヒデは違う





ウマ娘によって興奮するシチュエーションは違いイケトレはその違いが分かる




ハヤヒデ「まだなのかイケトレ君!」





イケトレ「もう少し…いやもっと……おお…」





このシチュエーションに大満足だったイケトレは無事に閃きハヤヒデのトレーニングは上質なものとなった





この次下2

その日のトレーニング後ハヤヒデは話しがあるとイケトレを呼び止めた





ハヤヒデ「プロキオンに新しいメンバーを入れてもいいんじゃないか?」





プロキオンからメジェドが抜けブライアンがプロジェクトL'Arcに参加している





多少なりとも余裕はあるはずとハヤヒデは新メンバーの勧誘を提案する





イケトレはプロジェクトL'Arcで忙しいのは分かっているがハヤヒデはそんな提案をした





これは現状でプロキオンでの閃き要因が自分しか居ないことが原因だった

ハヤヒデ「相変わらず逆スカウトは受けているんだろう?何人かはいいウマ娘がいるはずだ」





イケトレ「プロジェクトL'Arcが結構忙しいから簡単には無理だよ」





ハヤヒデ「ならプロジェクトメンバーから勧誘してもいい。私一人では足りないだろう?」





閃き要因は多ければ多いほどいいはずだとハヤヒデは必死に説明する





しかしイケトレはプロジェクトメンバーで満足を得られておりハヤヒデの目論見は外れている





イケトレは下2
1メンバー入れる
2メンバー入れない
3L'Arcから入れる
4モブ入れる
5自由安価

イケトレ「逆スカウトを何件も受けてるのは事実だから考えてみようかな」





ハヤヒデ「ぜひそうしてくれ!」





逆スカウトを受けるのか自分からスカウトするのかは決まってないが人数を増やすことを決めたイケトレ





これで閃き要因が増えると喜ぶハヤヒデ。プロキオンにどんな人員が必要かを考えるイケトレ





イケトレ(ハヤヒデとブライアンは中距離と長距離がメインだからそれ以外がいいよね)





短距離特化やマイルの他にはダートを本命にし中長距離のウマ娘は候補から外す





この方向で行こうと決め後は誰をチームに入れるかでありイケトレは熟考する

新メンバーの話をしてから数日後、イケトレからその件で報告があると言われたハヤヒデ





逆スカウトを受けていた中から選んだので早いと思ったのだが新メンバーを見てその考えは消え失せた





アイネス「これからよろしくなの~!」





ハヤヒデ「やったなイケトレ君」





まず胸が大きい時点で性癖を元にメンバーを選んだのかと問うハヤヒデ





それに対してイケトレは彼女の適正で選んだのだと反論する





イケトレ「彼女は逃げで走るし得意距離にマイルがある。このチームに必要だったんだ」





走ろうと思えば長距離も走れるというアイネスはプロキオンに最適だと言う

イケトレ「逃げの子はこのチームに居たことがないから僕の勉強にもなる」





ハヤヒデ「本当にそれだけが理由なんだな?」





睨み付けてくるハヤヒデにイケトレは少しずつ本音が漏れ出してくる





イケトレ「身体がさ…凄くいい感じというか」





ハヤヒデ「彼女の胸は大きい方だな」





イケトレ「速そうな感じがするっていうか」





ハヤヒデ「また君のフェチズムの話か?」





責められるイケトレだがハヤヒデはアイネスにこんなトレーナーでいいのかと彼女に質問をする





ハヤヒデ「彼は変態だぞ閃き為に色々とやらされるんだ」





アイネス「もちろん知ってる!ついさっきも…」




閃きの為に行ったこと下2

アイネス「弟みたいに甘やかしてたの!」





ハヤヒデ「な、ん?」





イケトレを膝枕したり胸に顔を埋めたりと楽しんだのだという





ハヤヒデ「君はアレがトレーナーでいいのか?」





アイネス「えっちで少し頼りないのが逆にイイ感じがするの!」





イケトレ「おねショタっていいよね……」





アイネス「もー仕方ない弟ちゃんなの」





イケトレのような顔の良い青年が自分に甘えてくるのがたまらないらしい





アイネスもクリークと同じタイプの性癖保持者と知りハヤヒデはため息をつくことしかできなかった

プロキオンにアイネスが加入したことはブライアンを通じてメジェドの耳にも入る





自分の面倒を見れないと言っておいて新メンバーとはどういうことかと怒りかけるがそこはぐっと飲み込む





メジェド(私は障害と馬術ですから余計な手間が掛かって当然ですよね)





新メンバーは芝を走るウマ娘ということでチームの為に加入したのだと理解を示すメジェド





だがそのメンバーがアイネスだと知るとメジェドの態度は少し変化する





メジェド「バブみの次はおねショタですか?イケトレも相当ですね」





イケトレが変態であることは賛成であり性癖で動く彼を歓迎したい





だがハヤヒデの理解を得られるかは別の問題なのでプロキオンの危機をメジェドは心配する





この次下2
1ゴルシから連絡
2そろそろ帰国
3秋川父から連絡
4トレーナーの閃き挑戦
5自由安価

馬術へ参加しつつトレーナーの閃きも諦めてはいないメジェド達





この日は本来ならオフの日であったが閃きにメジェドは協力することに





メジェド「私のオフを潰すんですから結果は出して下さいね」





トレーナー「やれるだけやるが結果は保証できん」





逃げたりはしないが結果は保証できないと念を押しつつメジェドに手伝ってもらう




閃きの為にやったこと下2

タキオン「私を頼るのは当然のことだろう早く薬を飲みたまえ」





前回の自分が柵になるというのは悪くない方法だと思っていたトレーナー





なにか足りないものをタキオンを頼ろうと彼女の怪しい薬を飲んだ





メジェド「本当に大丈夫ですかトレーナー?」





トレーナー「死ぬような薬を作れば犯罪だ、いくらアイツでも法は犯さんだろう」





タキオンがヤバいことは知っているが罪は犯さないだろうというトレーナー





彼女の薬を飲んでトレーナーはメジェドに目の前で柵を越えるようにと言う

メジェド「トレーナーには何を飲ませたんですか?」





タキオン「企業秘密だよ」





それよりも早く柵を飛ぶようにとタキオンはメジェドを急かす





トレーナーも準備は出来ているということでメジェドは助走を始める





メジェド「薬の中身が心配だけど本当に大丈夫なのかな」





メジェドはトレーナーを心配しつつも閃きの為に柵を飛ぶ





コンマ判定下2。1~20で閃く、ゾロ目ファンブル

コンマ65閃かず





トレーナー「薬を飲んだ所で何も変わらないな」





タキオン「調合がうまくいかなかったみたいだねえ」





メジェド「薬には結局なにが入っていたんですか?」





タキオン「悪いが失敗したモノを説明するほど暇じゃないんだ」





閃きに挑戦する時はまた自分を頼れと言いタキオンは部屋へと帰っていく





閃くことが無かったのでトレーナーは資料集めへ、メジェドはオフに戻ることとなった

部屋に戻り寝ていてもよかったがタキオンが研究でうるさいと判断したメジェド





そのまま目的もなく街をブラつきフラフラしているとある人物を見かける





メジェド(あれって確か野良レースで出会ったウマ娘?)





以前メジェドはトレーナーのやり方が合っているのか確かめる為に野良の障害レースに出た





その時に場を仕切っていたウマ娘に似た人物を街で見かけたのだ





他人の空似かもしれないが話しかけるだけ話しかけてみようとメジェドは彼女に近づいた





この次下2
1逃げるウマ娘
2あの時のウマ娘だった
3あの時のウマ娘と親族
4他人の空似
5自由安価

メジェド「あの…」





「なんだお前……ってあの時の奴か」





よく似ていると思っていた通り彼女は野良レースで出会ったウマ娘だった





なぜ海外に居るのかなど話がしたいと彼女に話しかけるメジェド





「いいぜ話をしてやる代わりに付き合えよ」





野良のウマ娘も時間はあるということで二人は近くのカフェへと入る





ウマ娘が居た理由下2
1旅行
2馬術に出る
3金づるの相手
4ケガの治療
5自由安価

「俺は馬術に出るからわざわざここまでやって来てんだよ」





メジェド「奇遇ですね私も同じ理由です」





彼女は馬術に出る為に本場の海外にやって来たらしくメジェドと似た理由だった





メジェド「あの時ジャンプが綺麗だったのは馬術の為なんですね」





「そういうことだな」





野良レースの時にメジェドは勝ちはしたが彼女の跳躍は美しかった





その時は綺麗でも遅いジャンプだとしか考えなかったが今ならその理由がわかる





メジェド「貴女は強いですよね」





「なら試してみるか?」





障害レースの延長線上に馬術があるので障害レースが強ければ馬術も強いのが通説




しかし彼女からただならぬ雰囲気をメジェドは感じていた

メジェド「ここは……」





メジェドが連れてこられたのは個人の敷地内でありまるで城のような家が建っている





その城のような敷地内になんと馬術のコースがあり彼女はここでやろうと言い出した





「聞きたいことはあるだろうが俺に勝てたら教えてやるよ」





メジェド「わかりました」





審査員が居ないのでお互いの感覚となるがそれでもいいとメジェドは条件を呑んだ




結果下2
1勝ち
2負け
3引き分け
4辛勝
5惜敗
6自由安価

「障害の時もそうだったがお前も強いじゃねえか」





メジェド「貴女の本命は馬術だとよくわかりました」





メジェドの方が良い馬術だったという意見が一致し勝敗は決まった





だが彼女の演技も悪いものではなくプレオープンで相手をしたウマ娘よりも強かった






メジェド「勝ったということで貴女のことを教えてください」





「チッ約束だから仕方ねえな」





自分のことを話すのでついてこいと彼女は城のような家の中へと入っていく

メジェド「貴女と私は似ていますね私は親に捨てられたんです」





「なに言ってんだお前は秋川の子なんだろ?」





メジェドは自分はメジロの子であったと説明すると彼女は以外そうな顔を見せる





「メジロのお嬢様が馬術だとは信じられねえな」





メジェド「もうメジロじゃないので信じて下さい」





「ハハっ面白いじゃねえかメジロのお嬢様よ」





似たような境遇で共に馬術を極めようとしている彼女とメジェドは仲良くなった




この次下2

ホテルへと帰ってきたメジェドは同じくホテルへと帰ってきたトレーナーとばったり会う





そこで今日あったことを説明するとトレーナーは考え込むような仕草をみせる





メジェド「彼女はブルーウィズダムさんというんですがもしかして知り合いですか?」





トレーナー「ウィズダムといえばこっち(海外)で有名な一族だ」





トレーナー「メジロのようにレースを重要視してる所じゃないが名前は知られてる」





メジロは自らの誉れの為に娘にレースを強要させるがウィズダムではそんなことはない





ただ教養の為に馬術をやらされることがありブルーもそうだったとトレーナーは言う

トレーナー「そのブルーというのは昔に私が教えたことのあるウマ娘だ」





メジェド「それは凄い偶然ですね」





トレーナー「勝つ為の馬術ではなく教養として馬術をやってくれという珍しい依頼だったから覚えている」





秋川家に来る前には馬術の家庭教師のようなこともしていたトレーナー




馬術をやろうとする家庭は揃って金がある家庭だったといいブルーもそれに当てはまっている





メジェド「嫌々って言ってましたからブルーさんから恨まれてるかもしれませんよ」





トレーナー「私も若かったからな…恥ずかしい話だが今では考えられないような指導もしていた」




今なら一発アウトの厳しい指導もしていた過去がありブルーもその一人ではないかとメジェドは指摘する

メジェド「まだここに居るみたいですから謝りに行きませんか?」





トレーナー「むう。遺恨は無くしておいて損は無いな」





最悪はメジェドと秋川家に迷惑をかけることになってしまうかもしれない





自分のせいで五輪に影響が出ることは避けたいということで翌日ブルーに会いに行くことを決める





メジェド「揉めないように私も一緒に行きます」





トレーナー「お前の助けを借りることになるとはな」





ブルーと仲良くなったメジェドも連れ彼女に会いに行く





ブルーの反応下2
1怒る
2普通
3蕩ける
4歓迎
5自由安価

翌日ウィズダム家の城のような敷地にトレーナーとメジェドはやってきた





しかし客人はあまり迎え入れないということで追い返されかけるがメジェドが居るとのことで無事に中に入る





ブルー「誰を連れてきやがったと思ったらお前か」





トレーナー「あの時以来だなブルーウィズダム」





トレーナーを見ても怒りはしないが特別歓迎もしないといった感じのブルー





この反応を見たメジェドは昔の話が聞きたいとブルーに話しかける

ブルー「昔つってもガキの頃に世話になったくらいだ」





トレーナー「そうだな今から16か17年くらい前になるか」





メジェド「え……?」




当時は5歳くらいだったとトレーナーは話を続けているがメジェドは一人衝撃を受けている





メジェド(ブルーさんって20歳超えてるの!?)





ブルーはトレセン学園には通っていないと思っていたがまさか20歳超えとは想像できなかった





メジェド(20歳超えてて野良の障害レースでイキってたのって痛くない?)





険悪な雰囲気になったらフォローするつもりでいたがメジェドはそれどころではなくなった





この次下2
1ブルー怒ってなかった
2話は平和に終わる
3怒るブルー
4勧誘するトレーナー
5自由安価

トレーナー「あの時は私もまだ若かったからな…」





ブルー「確かに今はもうオッサンだよな」





トレーナー(どうやら怒っている様子はないな)





ブルーを指導していた時の話をしても彼女は怒った様子はない





過去の指導方法に問題があってもブルーはそれを気にしていなかったようだ





最悪の事態は免れたと顔には出さないがトレーナーは安心する

トレーナー「ブルーは今はなにをしてるんだ?」





ブルー「そうだなあ…」





メジェド「働いてないから野良レースでイキってたんですか?」





ブルー「ああ!?」





メジェド「だって20歳過ぎててやることじゃないですよ」





黙っていられなくなったメジェドはブルーのことについて言及する





ブルーは下2
1ニート
2厚生委員
3半グレ
4社長
5自由安価

トレーナー「いくらなんでも仕事はしているだろう。だから野良レースを開催しているんだ」





先輩に失礼だとトレーナーはメジェドに注意するがブルーの表情は冴えない





トレーナー「なんだその反応はまさかお前ニートか?」





ブルー「俺はそんなんじゃねえ!」





メジェド「じゃあ仕事は?」





ブルー「なんだ、その……」





トレーナー「私の教え子がまさかそうなっているとは……」





ブルーは実家の金を頼りに生活しているニートだと分かりトレーナーは深いため息をつく

メジェド「馬術で親を一泡吹かせたいっていうのも嘘ですか?」





ブルー「嘘じゃねえ俺は本気でそう思ってるんだ!」





トレーナー「じゃあ普段どんなトレーニングをしているか言ってみろ」





ブルー「それはだな……」





気が向いた時にコースを走っているだけだと知りトレーナーはまたため息をつく





しかしメジェドはそれは凄いと逆にブルーを褒め出す





メジェド「ブルーさんの走りは良かったですあんまり練習してないとは思えませんでした」





トレーナー「お世辞じゃないだろうな」





メジェド「本当ですなんなら試してもらいましょう」





メジェドも昨日走った敷地内のコースをブルーに走ってもらおうと提案する。トレーナーはブルーの実力を確認するといいブルーは渋々演技を見せる




コンマ判定下2。コンマが高いほど良質。ゾロ目ボーナス

コンマ91かなり良い





ブルーの馬術を見続けていたトレーナーはそのままじっと考え込む





メジェド「やっぱり凄いです私と同じかそれ以上の実力ですよ」





トレーナー「そうだなコイツは確かに実力はある」





僅かなトレーニングでこれだけの走りを魅せるのかとトレーナーは驚いていた





もし本格的にトレーニングを行えば五輪も夢ではない。それくらいにブルーの演技は良かった

トレーナー「本気で馬術をやるなら面倒をみてやらんこともない」





ブルー「なんだよその言い方は」





トレーナー「社会人のチームに所属するか働くかはしてもらうぞ」





メジェドのトレーニングに合流する形なら面倒をみれるがそれは午後や夕方からになる





日中に何もせずトレーニングだけ参加するのは許さないと言うトレーナー





トレーナー「そもそもお前が本気でやりたいかどうかにかかってくる」





メジェド「私はブルーさんくらい凄い人なら一緒にトレーニングしたいです」





トレーナーとメジェドにそう言われたブルーは決断を迫られる




ブルーは下2
1参加
2参加せず
3トレーナーを手伝う
4トレセン学園に編入
5自由安価

ブルー「お前の仕事を手伝ってやるよそれでいいだろ?」





どうしても働きたくないのかブルーはトレーナーの手伝いをすると言い出した





働きたくはないがトレーニングを受ける意思があると分かりメジェドは喜ぶ





メジェド「いいじゃないですかトレーナー面倒なことは全部ブルーさんにやってもらいましょうよ」





トレーナー「確かにこき使える人材がいるのは悪くないな」





含みのある笑みを浮かべながらブルーを見るトレーナー。手伝うと言ったのは悪手だったかとブルーは冷や汗をかく

トレーナー「遠征でのホテルの確保や航空機のチケットの手配も全てやってもらおう」





ブルー「ゲッ!」




メジェド「備品の整頓とトレーニング場の整備もお願いしたいですね」





学園のトレーナーとなったことでトレーナーの仕事は以前より増えていた





トレーナーはトレーニングに集中できるのでブルーの提案は悪い話ではない




軽作業くらいしかやらないだろうと思っていたブルーの思惑は大きく外れてしまう





ブルー「おいやっぱりその話は……」




トレーナー「これで決まりだな」




メジェド「宜しくお願いします先輩」




ブルー「ぐぎぎぎ」




今更断りは聞かないとブルーはトレーナーの手伝いをする代わりにトレーニングを受けることが決まった




この次下2

そろそろ帰国となりブルーは連れて帰ると決めたが最後に閃きに挑戦したいと言うトレーナー





メジェド「なんでそこまで閃きに拘るんですか?」





タキオン「閃きが無くともメジェド君は結果が出てるじゃないか」





ブルー「そもそも閃きなんて無いだろ」





無理をして閃く必要がないという三人に対しトレーナーはこれは必要なことだと応える





トレーナー「あの変態に負けたままというのは許せない。お前達に私を認めさせる」





変態ことイケトレに心残りがあるメジェドとタキオン。閃いて完璧なトレーニングが出来れば吹っ切れてくれる筈だというトレーナー




次は薬を飲んだ後にメジェドとブルーの二人で飛んでみてくれてとリクエストする

ブルー「変態ってなんだよトレーナーのことじゃないだろ?」




メジェド「その辺の話はまた今度しますから。とりあえずいきますよ」





薬を飲み柵となったトレーナーを飛び越えようとメジェドは準備を始める





ブルー「ちょっと待てよトレーナー蹴り飛ばしたらどうすんだよ」





メジェド「そうならないように裸足で走ります」





ブルーに靴を脱ぐよう促したメジェドは既に準備を終えている




ブルー「よくわかんねえけど飛び越えりゃいいんだな!」




メジェド「私と同時に飛んで下さい、いきますよ」




二人は足並みを揃え柵(トレーナー)へと走り出した




コンマ判定1~40で閃く。ゾロ目ファンブル

コンマ51閃かず





トレーナー「二人となると迫力は更に凄いがダメだったな」





メジェド「惜しかったですねトレーナー」





タキオン「閃かなかったんだから惜しいも何もないだろう?」





ブルー「おい飛んだんだから変態って何だよ教えろよ」





方法が違うのかそれともトレーナーは要素がないのか。ともかく今回も閃くことは無かった





ブルーにイケトレのことを説明しながらトレーナー達は帰国する

帰国してからトレーナー達は多忙の日を送ることになる





タキオンは海外の芝への対応を済ませたことで凱旋門賞を目指しトレーニングの日々





メジェドは海外の障害レースのことを考えつつ馬術をメインにしていく段階





トレーナーは閃きの為に必要なものは無いか調べつつタキオンとメジェドのトレーニングを考えなければいけない





本来なら忙しくて仕方ない状況だったが丁度よくブルーという新メンバーが加わった





ブルー「こんなに忙しいだなんて聞いてねえぞ…」





メジェド「貴女のお陰で助かってますよブルーさん」





トレーナーの補佐兼メンバーとしてブルーは大活躍している





この次下2

それから時間が経ち海外レースや馬術にトレーニングなど多忙な日々が続いた





忙しい間にメジェドはイケトレと会う事は一度もなく彼の影響は薄れていった





その間にトレーナーとは信頼関係を築いていきメジェドはトレーナーを信用していた





ブルー「おいタキオン脚に変な負荷かけてねえだろうな?」





タキオン「問題無いに決まっているだろう早くトレーニングをしようじゃないか」





トレーナーがまともという事はこういうのをいうのかとメジェドは感心する


 


ブルーは口調が荒いままだがタキオンやメジェドのことを気にかけタキオンは真面目にトレーニングを続けている





変わった自覚はないがきっと自分もまともになっているのだろうとメジェドは思う

メジェド(このままだとブルーさんがライバルになるけど競い合うのは良いことだって聞いた)





メジェド(五輪の枠は四つある。私とブルーさんで二つ取れれば最高だと思う)





馬術の五輪代表になるには世界大会で優秀な成績を出し続けなければならない





メジェドとブルーが同じ大会に出ては潰し合うだけというのがトレーナーの判断





世界ランキングを二人で上がっていく為に出場するレースはトレーナーが選んでいく





メジェド(タキオンさんは凱旋門賞の前哨戦で圧勝した。このままいけば凱旋門賞は勝てる)





同じチームから馬術の五輪代表に凱旋門賞ウマ娘が出ればそれは快挙を超えるだろう

夢が近づき現実味を帯びてきたことでメジェドは自分の将来を考えるようになった





メジェド(勝てる限り馬術で勝ち続けたいけどその先はどうなっているんだろう)





秋川家の世話になることはほぼ確実なのだが馬術を終えた後の自分に秋川家は用はない





そうなると自分は誰も頼れず野垂れ死ぬだけではないかという結論が出てしまう





メジェド(未来は暗いけど今は夢に向かって頑張るしかない)





目標の為なら自分を犠牲にできる癖は結局抜けずメジェドの未来が暗くともこの道を往くと決めた





この次下2

トレーナー「お前がそんな暗い顔をしているのは初めてだな何があった?」





メジェド「そんな顔してましたか……?」





暗い表情のメジェドに気付いたトレーナーが様子を聞くと将来の事を考えていたという





メジェド「馬術を終えた後は秋川家には支援してもらえません。そうなると野垂れ死ぬしかないですよね」





トレーナー「なんだそんなことを気にしていたのかそれなら私が面倒みてやろう」





メジェド「はい?」





結婚をしてないし貯金もだいぶあるのでウマ娘の一人くらい養えるというトレーナー





いつも通り不機嫌そうな顔で大事な担当を野垂れ死にさせないと平然と答える

ブルー「やめとけよメジェドオッサンは介護してくれる都合の良い奴を探してんだ」





トレーナー「ふざけるな介護されるような歳じゃない!」





タキオン「還暦を越えればあっという間だというのに強がりは止めたまえ」





トレーナー「ぬ、ぐ…!」





気は若くとも身体の老いを自覚しているトレーナーはタキオンの指摘に咄嗟に反応できない





大きな病気も今のところないが還暦を境に病院の世話になった人を何人も知っている





自分もその一人ではないのかとトレーナーは考えてしまいタキオンの思う壺となった





タキオン「動脈硬化、骨粗相症、脳梗塞、心臓疾患」





トレーナー「具体的な病名を言うのはやめろ!」




こんな機会は中々ないとタキオンはトレーナーを玩具にし始めた

ブルー「オッサンは堅物で無愛想でどうしようも無い奴だが担当を裏切ったりしねえよ」






ブルー「お前が野垂れ死ぬなんてことはねえから安心してトレーニングを続けてろ」





メジェドにとってトレーナーは頼れる存在なのだとブルーは断言する




タキオン「最近ずっと血圧が高いんじゃないのかい?血液はとてもサラサラといえないだろうねえ」






トレーナー「うおおおやめろタキオン!」





耳を塞ぎながらタキオンから逃げるトレーナーを見たメジェドはブルーの言っていることが本当だと知る






メジェド「ありがとう…ございます」





涙を浮かべながらメジェドはブルーにお礼を言いトレーニングへと戻った




この次下2

タキオン「いやあプロジェクトL'Arcは敵じゃないねえ」





ブルー「この前のレースで勝ったからって調子に乗ってやがるな」





トレーナー「あんな連中に勝って当然だタキオンの敵は他にいる」





凱旋門賞の前哨戦に圧勝し国内に敵は居ないと豪語するタキオン




しかし最大の敵はモンジューという異次元の強さを持つウマ娘なのだとトレーナーは言う

トレーナー「モンジューだけじゃなくヴェニュスパークも油断できん」





ブルー「海外はレベルが高いからなタキオンレベルはうじゃうじゃいやがる」





タキオン「ふぅん相手が誰であろうと勝つだけだよ」





これまで日本のウマ娘が凱旋門賞で勝てていないのは海外ウマ娘のレベルの高さ





タキオンは国内では間違いなく強いがそれでも凱旋門賞で勝てるとは限らない





油断せずトレーニングを続けるようにとトレーナーはタキオンに指示を出す





この次下2
1海外へ
2秋川父から呼び出し
3マックイーンくる
4イケトレ達
5自由安価

タキオンの凱旋門賞と自身の馬術の為に海外遠征が近付くなかで秋川父から話があると呼び出されたメジェド





秋川父「メジロがどうなっているか知っているか?」





メジェド「知りませんし知ろうとも思いません」





自分とメジロはもう関係ないと興味が無さそうに答えるメジェド





それならばと秋川父は現在のメジロは大変なことになっていると伝える





秋川父「ウマ娘の売買にメジロのトレーナーが絡んでいたことでメジロはボロボロだ」





なんとライアンとドーベルのトレーナーがウマ娘の売買に関わっていたのだという





メジロは隠そうと努力を続けていたのだが限界がきてしてしまったらしい

ライアンとドーベルは走れる精神では無くなり他のメジロも同じ状況なのだという





メジェド「ざまあみろって感じですね」





トレーナーから詳細を聞いても悲しむ様子はなくむしろいい気味だというメジェド





これを機会におばあさまを追い詰めるチャンスだと冗談混じりに言ってみるがなんと秋川父は肯定する





秋川父「さつきは未遂に終わったが被害に遭ったウマ娘は数人では済まない。メジロを潰すなら今しかない」





自らの誉れの為ならなんでもやる外道へと落ちてしまったメジロ





そんなメジロを潰す為にメジェドに協力してくれないかと秋川父は彼女に協力依頼を出す





メジェドは下2
1承諾
2断る
3何人か助けたい
4自由安価

メジェド(これでメジロも終わりですね清々します)






メジロを終わらせられると気分よく学園内を歩いていると久しぶりにイケトレを見かける





声をかけようと近寄ってみるとドーベルとライアンが彼と一緒にいてメジェドは驚く






メジェド「久しぶりですイケトレその二人はどうしたんですか?」






イケトレ「二人の話を聞いて力になれないかなって思ってたんだ」





メジェド「へえ……随分と自分に都合の良い話をしたんでしょうね」





初対面の時にイケトレに去勢しろや契約解除など迫っていたはずなのにと呆れる

メジェド「そもそもなんでイケトレはこんな二人に手を差し伸べるんですか、この二人は犯罪者ですよ」





ライアン「……ごめん」





ドーベル「だって仕方ないでしょ!?メジロに逆らったらどうなるか…!」





メジェド「そうですね私みたいに売られますね」





イケトレ「メジェドの言いたいことはよく分かるよ。自分だけ助かろうなんて都合が良過ぎるってことだよね」






メジェド「流石はイケトレさんですねちゃんとわかってるじゃないですか」






イケトレ「普通なら言い訳できないと思うけど彼女達には理由があったんだ」





ライアンには幼い弟が、ドーベルには妹と弟がいて簡単には裏切れなかった





その理由は飲み込めるとイケトレは彼女達の味方をすることに決めたのだ

ライアン「あたしはメジェドを助けたかったけど弟を人質にされたんだ!」





ドーベル「こっちも同じ理由よ。普通に考えて中等部を放り出す方がおかしいんだし」





彼女達はメジェドが追い出されるのを阻止しようとしたがそれが叶わなかった





パーマーとは違い自分を顧みず動こうとしてくれていたのだとメジェドは知る





イケトレ「彼女達は「自分は」どうなっても良かったんだ。妹や弟を人質にするメジロが許せない」





メジェドの支援を放棄したメジロのことは許せないのだとイケトレの怒りはまだ収まっていなかった





ライアン「せめてもの罪滅ぼしで協力させてほしい」





ドーベル「今更信じられないだろうけどこっちは本気よ」





メジェドだけでなくライアン達の証言もあればより確実となるが信用できるかどうかは別の話になる





メジェドは下2
1承諾
2断る
3自由安価

メジェド「どんな理由であっても今更遅いです」





メジロは全て葬り去るがその中にライアンとドーベルも含まれていると宣言するメジェド





幼子だろうが妹だろうが自分の敵であるメジロには変わりないとまで口にする





メジェドの怒りは簡単には収まらないのを確認し力を借りるのを諦めるイケトレ





イケトレ「君の怒りはもっともだけどその考えは間違ってるよ」





メジロを許せないのは仕方ないが幼子まで恨む対象にするのは正しくはない





冷静になってほしいというイケトレにメジェドは自分は間違っていないと反論する

メジェド「メジロは全て根絶やしです。あんな血は残っているだけで悪なんですよ」





ライアン「やめて弟には何もしないで!あの子は言葉すら喋れないのに!」





メジェド「メジロとは違って売り飛ばしたりなんかしませんよ。けどメジロではいられなくなりますね」





養子に出すか施設に預けさせ、とにかくメジロの血は終わらせるのだとメジェドは譲らない





ライアン達に憎悪を向けるのならまだしも彼女らのきょうだいまで強く恨んでいたのかとショックを受けるイケトレ





自分では彼女の心を癒せていなかったと立ち去るメジェドになにも言葉をかけられなかった




この次下2
1終わるメジロ
2マックイーンくる
3理事長から呼び出し
4生徒会から呼び出し
5自由安価

メジェドは理事長に呼び出され理事長室に向かいメジロのことを話し出す





理事長「イケトレ君から聞いたが君はメジロを根絶やしにしたいそうだな」





メジェド「それは絶対に譲れません」





相手が理事長であっても態度を変えずメジロを消し去りたいと答える





その覚悟が本物だと知り理事長は自分の考えを話す。その内容はメジロのウマ娘を救いたいとのこと





理事長「メジロが許せないのは私も同じだ。しかしウマ娘には罪はない!」





メジロのウマ娘でも秋川家に迎え入れることでメジロではなくなる





そうなればメジロの名は消えウマ娘は救えるとなりデメリットは無いように思える

メジェド「私に話した理由は何ですか?」





理事長「誰を救うのか君の許可を得たいんだ」





ラモーヌのようにメジェドは絶対に認められないウマ娘がいるはず





理事長はメジロでの関係性を全ては把握していないのでメジェドに選んで欲しいのだという





メジェド「私が選んでいいんですね?」





理事長「君にはその権利がある」





メジロの誰を救うのかこれまでとは立場が逆になったメジェド





メジェドの選択下2メジロのウマ娘の名前。誰も救わなくてもいい

メジェド「私が選んでいいのなら誰も救いません」






理事長「そう、か」






こうなることがわかっていたかのように理事長は小さく頷く





理事長はメジェドがどれだけメジロを恨んでいるかわかるとフォローする





理事長「君は彼女らが秋川家に来るのが許せないのではなくメジロは救いたくないのだな」





メジェド「それしかありません」





彼女達を救うかどうか選べるのなら間違いなく救わない。それがメジェドの答えだった

理事長「恨みはまた恨みを生むことになる。その覚悟もあるというのだな」





メジェド「いいえ私はやり返しただけです。私が恨まれるのは間違ってます」





先に刺したのは向こうで自分は刺し返しただけ。自分は何も悪くないというメジェド





理事長「世の中そうは単純ではない刺し返すこともまた悪なのだ」





メジェド「それは理事長の意見です私にはその権利があります」





メジロに捨てられた自分だからこそ刺し返す権利がある。メジェドはそう言い残して理事長室から出ていく





この次下2

海外遠征前の報告の場で理事長と話したことを秋川父、トレーナーに話したメジェド





二人とも悪しき者は全て根絶やした方が良いとメジェドの意見に賛同する





秋川父「メジロはもう終わるがイケトレがメジロのウマ娘達に罪はないとずっと抗議している」





トレーナー「やれやれまたアイツが出てくるのか」





どうせ身体目当てだというトレーナーと上手くいけばイケトレも追放できるという秋川父





イケトレを辞めさせるのにメジェドも協力してくれないかと秋川父は提案する

メジェド「それだけはできません」





トレーナー「まだアイツを庇うというのか?」





イケトレも敵として扱っていいという秋川父にメジェドは反抗する





メジェド「貴方達とは違ってイケトレだけは損得無しに私を助けてくれました」






メジェド「あの人は私にとって家族なんです。イケトレを敵だなんて思えません」





損得無しに助けたという部分を秋川父は反論できない。だがトレーナーは見返りはあったはずだとメジェドに反論する






トレーナー「アイツは中等部のお前に卑猥なことをさせていただろう」






メジェド「それは私がやりたかったからです」





イケトレが求めなくともなんらかの形で奉仕をしていたと動じずに答える

メジェド「イケトレは異性としてではなく人として大好きです」





メジェド「私がメジロに捨てられた時に出してくれたご飯の味は一生忘れません」





変態なことを除けばイケトレほど完璧な人間はいないとメジェドは断言する






秋川父「なら……」





メジェド「イケトレを切れというならここから出ていきますよ」





秋川父「……」





イケトレか秋川家かを迫ろうとした秋川父よりも先に答えを出すメジェド






メジェドは自分は秋川家にとってプラスの存在であることを自覚している





秋川家がメジェドを引き取ると言った時、彼女は自分が五輪の舞台に立てるほどの逸材だと知った

何があっても自分を手放すことはないと知ってイケトレを取ると言ったメジェド





秋川父が誤算だったのはメジェド自身が自分の価値を理解していることだった





秋川父「なぜ…今まで態度に示さなかった?」





自分の価値がわかっていたのならこれまでの態度に出ていたはずと指摘する秋川父





メジェド「切り札は最後までとっておくものです。これはイケトレから学んだんですよ」





秋川父「彼は本当に…厄介なトレーナーだ……」





椅子に深く座り直し滅多に吸わない葉巻を口にした秋川父。その姿を見てトレーナーは秋川父が負けたのだと衝撃を受けた




この次下2

秋川父「ならば彼はどうする?君と違いメジロのウマ娘が無くなるのは望んでいないようだぞ」





メジェドがメジロの誰も救わないと判断したと知ればイケトレとの間には亀裂が出来る





どうするのかを聞かれたメジェドはその質問も待っていたかのように即答する





メジェド「ちゃんと話し合います。イケトレとは家族ですからね」





それでは行ってきますと言い残しメジェドは秋川家を出発する





秋川父「やれやれ…戸籍上の父親は私だというのにまるで従うつもりはないらしい」





親として娘を躾けてもいいと言うトレーナー。しかし秋川父はそのつもりはないと否定する





秋川父「あの性格だからこそ五輪でメダルが取れるんだ」





計算の高さと我を通す性格はまさに五輪向きだと困ったように笑った

メジェドが久しぶりにプロキオンの部室に来てみるとメジロのウマ娘が集結していた





メジェド「やっぱりラモーヌさんとブライトさん以外が集結してますね」





イケトレ「僕は彼女達は全員助けるべきだと思ってる」





自分は間違っていないというイケトレ。メジェドはその意見を否定せず理事長との会話を彼女達に話した





メジェド「理事長も同じ考えで皆さんを秋川家で引き取るという話が出ました」




パーマー「やった…!」





メジェド「しかし理事長に皆さんを救うかどうか私に決定権があると言われたので誰も救う気はないと答えました」





メジェドの言葉に彼女達は絶句する中イケトレだけはじっと彼女の言葉の続きを待つ

メジェド「きょうだいを人質に取られようが自らの保身に走ろうが私を助けてくれなかった事実は変わりません」





メジェド「私はメジロに刺されたので刺し返しただけです」





理由は関係なく自分を救わなかったことに対して正当な返事をしたまでだというメジェド





彼女の言葉を最後まで聞いたイケトレはこれがメジェドの意見なのだと受け取る





イケトレ「刺されたんだから刺し返す。これでプラスマイナスゼロだってメジェドは言いたいんだよね」






メジェド「その通りですイケトレ」





イケトレはやはり自分の意見を理解してくれたとメジェドは微笑む

イケトレ「なら僕は彼女達をプラスに持っていきたい。ここで終わるのはかわいそうだよ」





メジェド「お人よしなのも変わってませんね」





クリークとは違いまだ全員現役で走れる。こんな形での引退は一人のトレーナーとして認められない





イケトレの言い分を聞いたメジェドはならばと更に意見を出す





メジェド「本当に全員を救えると思ってるんですか?」





いくらイケトレでもこの人数の面倒はみれない。彼女達をどこかに預けることになるだろう





メジロが崩壊した今、彼女達を引き取りたいという人物こそ危ないとメジェドは話す





メジェド「それこそ性奴隷になって終わりです。何人かはそうなって欲しいのがいますけどね」




そう言いながらメジェドに睨まれたパーマーは目を逸らすことしかできない

イケトレ「何人かは僕の方で面倒をみるつもりだけど他の子も絶対に助ける」





メジェド「残念ながら何人かは助かりそうなんですよね」





マックイーンにはゴルシがいるようにイケトレが手を差し出さなくとも数人は助かる見込みがある





その上で全員助けるというイケトレに現実的ではないとメジェドは反論する





メジェド「ここで引導を渡してあげるのもトレーナーとしての仕事だと思います」





イケトレ「それは間違ってる。走れる、走りたい子がいるなら最後まで面倒を見るのがトレーナーなんだ」





口喧嘩のようにはならずお互いの意見をぶつけ合う。その姿は本物の家族のようにも見える




この次下2
1何人かは助ける
2条件付きで助ける
3全員助ける
4全員助けない
5自由安価

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