魔理沙「好感度スカウターとかいう、なんか面白そうな道具を香霖堂でちょっくら借りてきたぜ」
魔理沙「とりあえず↓1のところにでも行くか」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1629449859
魔理沙「最近魔法の研究でずっと家に居たからなー。 本借りに行くついでに吸血鬼のお嬢様のところにでも行くか」
魔理沙「噓を吐きそうなタイプにも見えないし、このスカウターの初めの餌食にちょうどいいぜ」
~紅魔館~
美鈴「zzz」
魔理沙「こっちとしては助かるが、こんなザル警備が居る所に住むのは肝が据わっているのか間抜けなのか……って感じだな」スタスタ
~館内~
魔理沙「(今思えば寝てる門番相手だったら楽に計測できた気がする)」
魔理沙「(いやまぁ計測しても本当かどうか分からなかったら意味ないからスルーするけど)」
魔理沙「……」
魔理沙「あっという間にレミリアの部屋の前についたぜ」
魔理沙「なんだかんだ言ってあいつもそこそこ強いからな、スカウターをセットしてから行くぜ」ピピピ
レミリア→魔理沙【コンマ↓1】
魔翌理沙「(じゅ、16……)」
魔翌理沙「(これ、さすがに低いほうがいい、ってわけではないよな……。 睨んでるし……)」
魔翌理沙「えーっと、今日は咲夜いないんだな、買い物か?」
レミリア「……」
レミリア「そうね。 誰かさんのせいで面倒事が起きたからそれに駆り出されてるのよ」
レミリア「今、あなたみたいな侵入者に対応する暇がないほど忙しいの。 出てってもらえるかしら?」
魔翌理沙「あ、あぁ、邪魔して悪かったぜ」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(まさか初っ端からあそこまで低い数値が出るとは思わなかったぜ)」
魔理沙「(……これだけで帰るのもなんだし、ついでに門番も測定してから帰るか)」
美鈴→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(美鈴の数値は9か)」
魔理沙「……」
美鈴「zzz」
魔理沙「(……こんなのスカウターがなくても分かることだよな)」
魔理沙「(だって、この門番は私が来た時にずっと寝て……いや、寝たふりをしているんだからな)」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「スカウターの正確性は分かったことだし、霊夢のところにでも行くか」
魔理沙「(さすがに、ちょっと緊張してきたぜ)」
魔理沙「……」ピピピ
霊夢→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(きゅ、94……)」
霊夢「あら、久しぶりね魔理沙」
霊夢「中々顔見せなかったから毒キノコでも食べて倒れてるのかと思ったわ」
魔理沙「あんだけ長く魔法の森にいたら、さすがに見分けくらいつくぜ」
霊夢「どうだか。 まぁあんたのことだから魔法の研究に没頭してたら何日も経ってたってところでしょうけど」
霊夢「せっかく来たんだし、お茶くらい飲んでいきなさいよ」
魔理沙「お、おう」
霊夢「……ほんとに大丈夫かしら?」
魔理沙「……」
魔理沙「(そこまで裕福じゃない博麗神社で、いつも美味しいお茶や茶菓子が出てくるのに疑問はあった)」
霊夢「はいこれ、食べたら遅くならないうちに帰りなさいよ」
魔理沙「さんきゅー」
霊夢「……」チラ
魔理沙「それにしても、霊夢のところのお茶はいつ飲んでもうまいな」
霊夢「そりゃあ博麗の巫女が用意したありがたいお茶なんだから当たり前でしょ」ドヤ
魔理沙「ははは」
魔理沙「(まじか……94ってことはかなり好意を抱いてるってことだよな)」
霊夢「……それにしても、変なの着けてるわね。 また霖之助さんの所から盗ってきたの?」ジー
魔理沙「盗ってきたなんて人聞きの悪い。 少し借りてきただけだ」
霊夢「あんたが死ぬまででしょ。 いくら長生きする妖怪相手だってさすがにどうかと思うわ……。 ちゃんと返しときなさいよ」
魔理沙「(霊夢は、もしこのスカウターのことを知ったらどう思うだろうか)」
魔理沙「(霊夢にスカウターを↓1)」
選択肢入れ忘れた
↓1コンマ
奇数 使ってもらい、魔理沙→霊夢を測定
偶数 秘密にして次のターゲットを探す
魔理沙「(……いや、勝手に気持ちを覗いといて、霊夢も見たからノーカンな!みたいにするのはな……)」
魔理沙「(あと、もし今ここでこのスカウターのことを言ったら没収されそうだし)」
魔理沙「とりあえず今日のところはいったん帰るぜ」
霊夢「もう?別にもう少しいてもいいんじゃない」
魔理沙「しばらく家に籠りきりだったし、霊夢みたいに心配してる奴がいるかもしれないからな」
霊夢「はぁー?別に心配なんてしてないし」
魔理沙「はいはい、それじゃあまたなー」
霊夢「……心配なんてしてないもん」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(そういや最近人里に行ってなかったなー)」
魔理沙「(そろそろ買い出しいかないとさすがにまずいか)」
~人里~
魔理沙「(ん、あれは妖夢か……?)」
魔理沙「(こんな所で見かけるとは思ってなかったな。 取り合えず、ここで会ったからにはスカウターの餌食になってもらうぜ!)」ピピピ
妖夢→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(82かぁ……結構高いな)」
妖夢「!」
妖夢「あ、魔理沙さん。 お久しぶりです、こんなところで会うなんて奇遇ですね」
魔理沙「そういや、会うとしたら宴会か異変のところかのどっちかのことがほとんどだしなー」
魔理沙「冥界はわざわざ行くには大変な場所だし」
妖夢「……」
妖夢「もし私ともっと会いたいんでしたら、一瞬で連れて行ってあげますよ?」
魔理沙「うら若き乙女が早死になんて親不孝者だと思わないか?」
妖夢「……やだなぁ、ただの冗談ですよ。 あなたを切ると大変なことになるってことくらい、切らなくても分かります」
魔理沙「……」
魔理沙「お前はそのうち半人半霊じゃなくて亡霊にでもなるんじゃないか」
妖夢「……」
妖夢「えっ! 今私幽々子様みたいな感じに言えてたってことですか!?」
魔理沙「うん言えてた言えてた」
妖夢「よぉし! これで幽々子様から出された課題をこなせたぁ!」
妖夢「ありがとうね、魔理沙! これで何とかなりそう」
魔理沙「亡霊のお姫様の難題ってか」
妖夢「その通りよ。 紫様まで面白がってスキマを使って見る、とか言い出した時にはどうしようって思ったけど、早々に魔理沙が気づいてくれたみたいでよかった」
魔理沙「まぁ、霊夢がスキマ妖怪に面倒事をやらされてるのは見たことあるしな……」
妖夢「それじゃ、おつかいも頼まれてたからもう行くわ」
魔理沙「……お疲れ様」
妖夢「(切ってみたいのは本心なんだけどね)」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(この間、アリスが人里で人形劇をするって言ってたっけ)」
魔理沙「(見に行くついでにスカウターでも使うかなー)」
アリス→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(69……あまりにも無難な数値過ぎて逆にビックリしたぜ)」
アリス「あら、見に来てくれたの?」
魔理沙「そりゃあご近所さんのよしみってのがあるからな」
アリス「……あなたってたまに礼儀正しくなるわよね」
魔理沙「私はいつでも礼儀正しいお嬢様だぜ」
アリス「ふぅん。 これから劇をするからその邪魔さえしないでくれたら何でもいいわ」
魔理沙「……」
魔理沙「(アリスの細い指に巻かれている糸から操られる人形は、まるで息を吹き込まれたかのようであった)」
魔理沙「(子どもに対して行うものなだけあって分かりやすく、それでいて物語性はしっかりしている……)」
魔理沙「(……いや、アリスには変にかっこつけて言うよりも普通に良かった、って言ったほうがきっと喜ぶよな)」
アリス「……」
魔理沙「中々よかったぜ」
アリス「ふふ、やっぱり知り合いに良いって思ってもらえると嬉しいものね」
アリス「魔理沙はこの後予定とかあるの?」
魔理沙「あぁ」
アリス「そう。それなら遅くならないうちに帰るようにしなさいよ」
魔理沙「さすがにもう子ども扱いされるような年齢じゃないんだが」
アリス「……同じようなものでしょ。 私にとっては、劇を見に来た子どもも魔理沙も」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(そういや用事で咲夜が駆り出されたとか言ってたな)」
魔理沙「(人里うろついてたらばったり会ったり……)」
魔理沙「!」
魔理沙「(ってことがあったりするんだよなぁ)」
咲夜→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(21……いや、思ったよりは高いからセーフ)」
魔理沙「(一ケタすら覚悟してたからな。 その倍なら高いほうだぜ)」
咲夜「はぁ。 視線を感じるから何かと思えば薄汚い黒鼠じゃない」
魔理沙「……そういうお前は鋭いナイフみたいだな」
咲夜「当然でしょ。 あなたみたいな奴を見逃すようなことじゃメイド長は務まらないもの」
魔理沙「そりゃあご立派なこって」
咲夜「あなたに褒められても嬉しくない。 悪いけど、私忙しいから」
魔理沙「(そう言った咲夜の姿はもう視界の中にはいなかった)」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(そういえば、地霊殿のとこのペットに用事があるんだった)」
魔理沙「(あいつとは会いたくないけど、行かなきゃいけないよな……)」
~地底~
魔理沙「(地底に行って早々見つけられるとはついてるな)」
魔理沙「(せっかくだしスカウターでも使うか。 ここからなら気づかれないだろうし……)」ピピピ
お燐→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(80、か……)」
お燐「あっ、久しぶりだね。 おねーさん!」
お燐「今日は地獄の底まで何の用?」
魔理沙「……黒いリボン、この間落としていったろ」
お燐「わざわざ届けに来てくれたの?」
魔理沙「手元にあったら気になるだけだしな」
お燐「ふふ、そっか。 それならしょうがないねぇ」
魔理沙「用はそれだけだ。 いくらお前が地底の妖怪の中では比較的安全とはいえ、ここに長居する気はないしな」
お燐「……それは、心を覗かれたら困るからかい?」
魔理沙「別に、そういうわけじゃない」
お燐「ふぅん。 あたいとしてはおねーさんのこと嫌いじゃないから、できればさとり様とも仲良くしてほしいけどねぇ」
魔理沙「そうだな」
お燐「(……そう、いっそこのまま連れて行ってしまいたいぐらいに)」
魔理沙「(私は今、誰のところにいるんだっけ)」
次に測定するキャラ↓2
魔理沙「(そうだ、フラン。 私は今フランドール・スカーレットの部屋の前にいるんだった)」
魔理沙「(それで、私はこのスカウターで好感度を測定しなきゃいけない)」
魔理沙「(能力で壊されないよう、先にセットしてから開いているこの扉を開ける)」ピピピ
フラン→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(31……)」
フラン「こんな夜遅くに一体何の用? それと、その変な物体をつけて私のことを見ないでくれる?」
魔理沙「あ、あぁ悪い。 今すぐ外すよ」
フラン「そ。 それじゃあ今のあなたは何度目なのかしら」
魔理沙「……?」
魔理沙「えぇっと、今日紅魔館に来たのは二度目だぜ」
フラン「ふふふ、そんなこと聞いたんじゃないのに」
魔理沙「何かのなぞかけか?」
フラン「さて、どうでしょう?」
魔理沙「質問を質問で返すなってお姉さまから教わらなかったのか?」
フラン「知ってるわ。 でもあなたのことは好きじゃないし、ただの侵入者でしょう?」
フラン「礼節を尽くす必要性なんてないじゃない」
魔理沙「(次にスカウターを向けるのは)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(紅魔館を後にした私は、無意識にスカウターに手をかけていた)」
魔理沙「(ピピピ、と高い音が鳴り響く)」
こいし→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(87……)」
こいし「あはは、見つかっちゃった」
魔理沙「いつから居たんだ?」
こいし「ん――と、分かんない!」
魔理沙「無意識だからか」
こいし「そうかもしんない!」
魔理沙「もしかして、今までのは全部無意識だったのか……?」
こいし「……」
こいし「そうだったら、どうする?」
魔理沙「!」
こいし「って、そんなことできたらさすがに無意識万能すぎ!ってことになっちゃうし、私じゃないよ」
魔理沙「……どっちが本当なんだ」
こいし「私がどっちが本当の言葉か、真実か……なんて言ったところで迷うだけだし、このことに関してこれ以上話す気はないよ」
こいし「そ、れ、と、乙女の秘密を勝手に覗き見しといてお咎めなしってのもありえないよね!」
魔理沙「気づいたら数値が出てたんだから不可抗力だと思うんだが」
こいし「……」
こいし「それじゃあ、ゲームをしようよ」
こいし「もし私を当てることができたら、私の知ってることを教えてあげる!」
こいし「別に大したことを知ってるわけじゃないし、むしろ外したほうがいいかもしれないけど……。 貴女だけの出血大サービス!みたいな」
魔理沙「……」
魔理沙「分かった。 それじゃあ、どうすればいいんだ?」
こいし「えっとね、頭に数字を思い浮かべて」
こいし「数字は0から9までの10個のうち、ただ一つを選ぶの。 ……簡単でしょ?」
魔理沙「私が頭に思い浮かべた数字は」
コンマ↓2の下一桁
魔理沙「(私が思い浮かんだ数字は……8だ)」
魔理沙「(気づいたら、私はフランの部屋に居た)」
フラン「……目は覚めたかしら?」
魔理沙「あ、あぁ。 それにしても、一体どういうことなんだ?」
魔理沙「(こいしと会ったのは、夢だったのか……?)」
フラン「……」
フラン「質問を質問で返すなって教わらなかったの?」
魔理沙「!」
魔理沙「お前って意外と根に持つタイプなんだな」
フラン「あなたがやらかしたことを考えたら当然のことでしょ」
フラン「それと、ちゃんとゴミも一緒に持って帰ってね」
魔理沙「(そういって、フランが指差したあたりにはガラス片のようなものが散らばっていた)」
魔理沙「(結局、夜遅いにもかかわらず、紅魔館からは追い出され、一人帰路に就くことになった。)」
魔理沙「(何が何だか分からないが、ここは幻想郷。 人に忘れ去られたものがたどり着く場所)」
魔理沙「(だから、きっと今日みたいなこともあるのだろうと納得することにした)」
魔理沙「好感度スカウター?何だそれ」
もうこんな時間なので取り合えず終わらせます。
見てくださってありがとうございました。
すぐに返答できないかもしれませんが、質問があったら受け付けます。
スカウターを使った順で
1レミリア
2美鈴
3霊夢
4妖夢
5アリス
6咲夜
7お燐
8フラン
9こいし
0魔理沙
↑のように数字を割り振った感じです。
コンマで当たったキャラのエンディングが入って、ゾロだったらもう少し長めに書いてたかもしれない、って程度ですかね
レスありがとうございます。
もしやるとしたら今日の夜か明日の夜に
1初めから
自機勢、もしくは活動範囲が広いキャラクターの視点(後々安価で設定)
選んだキャラクターを好感度スカウターで測定することができる
2初めから(強くてニューゲーム?)
魔理沙視点
好感度スカウターで測定する際に、その対象とその対象への魔理沙からの好感度も表示されるようになる
3続きから(おまけ)
セーブ、即ち好感度が測定された時点(>>4や>>76などの9つから後々安価で選択して)からスタート
リセットしたわけではないため、測定済みのキャラクターの数値は同じ
一定以上の好感度がある場合はスカウターを渡すことができるが、どう進むかは分からないのと、9番目のキャラクターに渡すことはできない
の中から多数決で多いものとかですかね……?
それじゃあ、安価↓2の部分から始めて、
後日になるとは思いますが、初めから(霊夢視点)をやることにしますね。
魔理沙「(好感度スカウター)」
魔理沙「(香霖堂に無造作に置かれていたそれは、眼前にいる者が自分にどれくらい好意を抱いているかを数値化することができるらしい)」
魔理沙「(……準備運動代わりに吸血鬼のおぜうさまを測定したところ、かなり嫌われてることがわかったが、これで引くような私じゃないぜ)」
魔理沙「(というわけで、門の前にいる美鈴もついでに測定しておくか)」
美鈴→魔理沙【9】
魔理沙「(9か。 これまた低い数値が出たな)」
魔理沙「(物事にインフレはつきものだと思ってたが、デフレも起こりやすいものらしい)」
美鈴「zzz」
魔理沙「……」
魔理沙「(というか門番として仕事しなくていいのか……?)」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(レミリア・スカーレット……スカーレット姉妹……紅魔館……)」
魔理沙「……よし!次は妹紅のことを測定しに行くか!」
~迷いの竹林~
魔理沙「えぇーっと、次は確か直進……だったっけ?」
魔理沙「(魔法の森も迷うことがあるとはいえ、さすがにここまではいかないな)」
魔理沙「(まぁでも歩いてたらそのうち見つかるだろ)」
妹紅→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(この辺によく妹紅が居るって聞いたけど、見当たらないな)」
魔理沙「(……仕方ない、いったん人里に向かうか)」
~~~~
魔理沙「……」テクテク
魔理沙「(うぅん。 なんかここ、さっきも通ったような……?)」
~~~~
魔理沙「……」
魔理沙「(やばい、完全に迷った)」
魔理沙「(遭難したんだ、そうなんだー。 みたいなくだらないダジャレを考えてる場合じゃなくなってきたぜ)」
~~~~
魔理沙「……」フラフラ
魔理沙「(あれ、スカウターが反応してる)」ピピピ
魔理沙「(71……?)」
魔理沙「(くそ。 お腹もぺこぺこだし、何だか幻覚まで見えてきたような……)」
魔理沙「」グラッ
~~~~
妹紅「……」
魔理沙「いや、この匂いは幻覚じゃない!!」ガバッ
妹紅「!」
妹紅「お、目が覚めたみたいだな」
妹紅「……家に帰る途中に倒れてるのを私が見つけられたからいいものの、そんなんじゃ野良妖怪に襲われても知らないぞ?」
魔理沙「そんじょそこらの妖怪に負けるほどやわじゃないぜ」
妹紅「そりゃあそうだろうけど。 もし魔理沙が怪我を負うことになってたら、あいつんとこに借りができちまうかもしれないだろ」
妹紅「ついさっき料理もできたばっかりなんだ。 どっか行くにしても食べてからにしたらどうだ?」
魔理沙「……わざわざ悪いな」
妹紅「構わないさ。 人っていうのは持ちつ持たれつの関係が大切だからな」
魔理沙「(とても美味しかったです。)」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「(妹紅といえば火って感じするし、火のイメージつながりで次は布都でも測定するかな)」
魔理沙「(人里に行ったら会えるだろ……多分)」
布都→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(人里に入ってすぐに見つけることができたのはいいが)」
魔理沙「(23……これって気安く声かけられないような数字だろ)」
布都「む? えーっと、そこにいるのは確か、弱っている我に対して手加減なしにスペカを撃ってきた奴ではないか」
魔理沙「(覚えてたのか)」
魔理沙「あー……。 いや、ただの人違いだぜ」
魔理沙「一部では黒と白のモノトーンコーデが流行っていてな。 似たような格好している奴らがわんさかいるものさ」
布都「ふむ……はいから、というものであろうか」
魔理沙「そうそう」
魔理沙「というわけで私は用事が済んだし家に帰るぜ!!」
布都「あ、ちょっと待て……!」
魔理沙「(待てと言われたら待つつもりがあっても逃げたくなるものだぜ)」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「ん……なんか人だかりがあるな」
魔理沙「一体何なんだ?」
神子→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(71か。 そんなに気に入られるようなことしたっけ?)」
魔理沙「(……それにしても、めっちゃきらんきらんしてるな)」
魔理沙「(目がしぱしぱするから、いったん光をしまったりとかしてほしいと思う)」
神子「やぁ、こんなところで会うなんて奇遇だね」
魔理沙「聖人サマは布教活動中か?」
神子「……」
神子「信仰心はいくらあっても困るものではない。 だから、ここらの神仏は分かりやすくありがたいものの姿をするものだ」
魔理沙「だからといって、そのオーラ的な何かをそこまで出す必要性はないだろ」
神子「むしろこのオーラこそ信仰を得るのに手っ取り早く、手軽にできるのよ」
魔理沙「……」
魔理沙「いくら色々言われたところで、私は自分の力だけで十分大成できるぜ」
神子「本当にそう思える?」
魔理沙「あぁ」
神子「前に言ったが、君には中々見所がある。 もし私の弟子になったら能力がさらに花開くだろう」
魔理沙「強くなれるからといって死体になる気はさらさらないぜ」
神子「……そう。 それなら君の気分が変わるのを待つことにするよ」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「なんか疲れたし、氷精のあいつでもとっ捕まえて気分転換させてもらうぜ」
チルノ→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(30……あいつのことだから、何となく9とかかと思った)」
チルノ「げぇっ!いったい何の用よ」
魔理沙「別にー。 ただ暇だからからかいに来ただけだ」
チルノ「ふざけんな! あたいは大ちゃんの恨み、絶対忘れないからな!」
チルノ「その白いフリルを鮮血に染めてやるー!」
魔理沙「うわっ、と、っと」
チルノ「避―けーるーなー!」
魔理沙「(さすがに面倒だし逃げるか)」
チルノ「……あーあ、逃げられちゃった。 魔理沙のばーか、いつか絶対完封してやるから」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「そういえば、本を借りるために紅魔館に行ったんだった」
魔理沙「ってゆーことでついでにパチュリーでも測定しに行くか」
パチュリー→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「(79……)」
パチュリー「あら、魔理沙。 来てたのね」
魔理沙「おう、邪魔するぜ」
パチュリー「……」
パチュリー「本当に邪魔よ。 それと、魔法の研究とかいって持っていったあの本、危険なんだから必ず返してよ」
魔理沙「そのうち返すぜ」
パチュリー「死んでから?」
魔理沙「……いや、さすがに死ぬ前までには返すぜ。 多分」
パチュリー「はぁ。 どうせ今日来た理由も本を盗りに来ただけでしょ」
魔理沙「ご明察」
パチュリー「何度もされてたら分かるわよ」
魔理沙「そりゃそうだな。 んじゃ、用事も済んだし帰るぜ」
パチュリー「えぇ、さっさと帰りなさい」
魔理沙「へーへー、言われなくても帰りますよっと」
魔理沙「(このスカウター、実は不良品なんじゃないか? 今までに出た数字の中で一番高いとは思えないぜ)」
魔理沙「(……一番、だよな? 妹紅や神子だって71だったし)」
「(なんとなくそうじゃないような、違和感を抱くのはただの気のせいだ)」
ーーーーーーーーーー
パチュリー「魔理沙は、帰ったわね」
パチュリー「ふ、ふふ、うふふふふ」
パチュリー「あぁ……なんて可愛いの魔理沙」
パチュリー「あんなデタラメの、私が適当に書いたそれっぽい罠を疑いもせずに持っていく」
パチュリー「最初はとんだ泥棒ネズミが入り込んできたものと思ってたけど、想定外ね」
パチュリー「今度は本にどんな魔法をかけようかしら。 ばれない程度っていうのが結構難しいけれど、加減の練習になるし丁度いいわ」
パチュリー「……でも、念のためにちょっとした実験くらいは済ませておくべきよね」
小悪魔「……」
パチュリー「そこの貴女、ちょっとした手伝いをしてもらってもいいかしら?」
小悪魔「わかりました。 一体私は何をすればいいのでしょうか」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「とりあえず、香霖のとこに行くか」
霖之助→魔理沙【コンマ↓1】
魔理沙「香霖! 店にあったこのスカウター、故障してると思うんだが」
霖之助「……いつの間にかなくなってたと思ったら、魔理沙が持っていっていたのかい」
魔理沙「いや、まぁそれは普段蒐集品を渡してるし、今回のことはまけてくれよ」
霖之助「別に責めているつもりじゃないよ。 盗っていくのはよくないが、これは、どうせただの玩具だ」
霖之助「好感度スカウター。 用途は人からの好意を数値化する……なんて、読心能力のようなものがこんなものでわかるわけないだろう?」
魔理沙「……」
魔理沙「(本当にそうなのだろうか)」
魔理沙「(異変で知り合った連中はどんな数値だろうが、それが本当なのか完全に信用することなんてできない)」
魔理沙「(でも、よく知っている香霖なら? そして、それが67という、そう思っているであろう数字が表示されたら……)」
霖之助「急に黙り込んで、一体どうしたんだい?」
魔理沙「あ、あぁ……何でもないよ。 重要な用事を思い出しただけだ」
魔理沙「(次は誰のところに行こうか)」
次に測定するキャラ↓1
魔理沙「少し、人が多い場所に行きたい」
早苗→魔理沙【コンマ↓2】
魔理沙「(40……)」
早苗「あら、魔理沙さん。 もしかしてどこかしらの宗教にでも入る予定でもできたんですか?」
魔理沙「今のところ改宗するつもりはないぜ」
早苗「そうですか」
魔理沙「……」
早苗「……」
早苗「え、えぇっと、それじゃあ何か奇跡でも起こしてみせましょうか!?」
魔理沙「そっちがいいんなら頼むぜ」
早苗「そうですか、なら仕方ないですね……って、あ、そっちでしたか」
魔理沙「……」
早苗「……」ムムムム
早苗「(ちょっと気まずいなぁ)」
早苗「(いや、ピンチはチャンス! この際、そこまで大きなミラクルでなくてもいいからギャラリー受けするそれっぽい奇跡を……!)」
コンマ↓1
魔理沙「(ここは、一体どこだ?)」
魔理沙「(暗くて狭い。 さっきまで私は人里で早苗と一緒に喋っていたはず)」
布都「……」
布都「まさか、そっちから来てくれるとは思わなかったぞ」
魔理沙「(布都……か?)」
「(何でこんなことに)」
布都「……ここまで力を蓄えていれば、さすがに気づくことができるな」
布都「器が、死んだことを理解できない間抜けでも、我を恨んだまま死なれても、どちらにしても困ったことになるから教えてやる」
布都「貴様のような物の怪に生きていられると、少々都合が悪くなるのでな」
魔理沙「(……は?)」
――――――――――
布都「如何なルことをし、こうなったのか、到底理解できぬが……人の身で魔道を志す以上起こり・ることなのであ・・・>?」
魔理沙「(……あたまが、ぼーっとする)」
布都「お主が###をsUXX、OOられ……」
魔理沙「(ノイズがはいって、はなしがよくきこえない)」
魔理沙「(ただ、ぼんやりとするあたまでもかろうじてリカイできたこと)」
魔理沙「(どうやらこのスカウターはかなりやばいシロモノだってことd)」
~魔法の森・霧雨魔法店~
魔理沙「……っ!」
魔理沙「ここは……私の家、か……?」
魔理沙「(魔導書やらなんやらが自身の周囲にごちゃごちゃと積み上げられ、寝返りを打った際に倒したのか、崩れてしまっているところまである)」
「(私の家がいつも綺麗なわけではないが、今日はかなりひどい状態だ)」
魔理沙「……」
魔理沙「(いったん魔法の研究はやめにして、どっか出かけるか)」
魔理沙「(日の光をずっと浴びてないとカビちまうしな。 そういえば、にとりからデータを取ってくれって頼まれてたし、それもついでに持っていこう)」
魔理沙「えぇっと、どこに置いてたっけ……」
魔理沙「好感度スカウター」
多少前後するかもしれませんが、再開は18:30頃からで
~博麗神社~
霊夢「好感度スカウター?」
魔理沙「あぁ、安心安全の河童製だ。 眼球をスキャンすることで、その対象がどのくらい好意を抱いているか分かるらしい」
霊夢「ふぅん。 あんたが変なものばっかり集めるのは相変わらずね」
魔理沙「……ということで、はい」
霊夢「はぁ?」
「いきなり押し付けてきて、一体何のつもりよ」
魔理沙「データ取るように頼まれたとはいえ、ずっと家に籠りきりだったし、測定しにいくほど元気じゃないからな」
霊夢「そんなもの渡されても困るだけなんだけど」
魔理沙「霊夢なら大丈夫だって! 何かあった時は締め上げればなんとかなるだろ」
魔理沙「そんじゃ、用は済んだし私はそろそろ帰らせてもらうぜ」
霊夢「さて、どうしようかしら」
・取り合えず誰かを測定してみる
対象者↓1
霊夢「どこにいるか分からないけど、とりあえず紫にでも使ってみようかしら」
霊夢「……別に深い意味はないわ。 このスカウターの正確性を知るためだけなんだから」
紫→霊夢【コンマ↓1】
紫「あら、霊夢。 なんだか面白そうなものを持ってるわね」
霊夢「……相変わらず神出鬼没な奴」
紫「ふふふ、それで私の数値はいったいどのくらいだったのかしら?」
霊夢「48よ。 あんたみたいな胡散臭い奴に好かれてても別に嬉しくないから、私としてはこのくらいの数値の方が気が楽だわ」
紫「ふぅん。 でも、そこまでつれないような態度を取られるとなんだか寂しくなるわぁ」
霊夢「どうだか。 それと、わざわざここに来たってことは何か用事でもあったの?」
紫「ちょっと様子を見に来ただけですし、もう帰らせていただきますわ」
霊夢「さて、次はどうしようかしら」
・取り合えず他の誰かを測定してみる
対象者↓2
霊夢「そういえば、最近魔理沙がよく紅魔館に行ってたわね」
霊夢「そこにいるお嬢様にでも使ってみようかしら」
レミリア→霊夢【コンマ↓1】
レミリア「ふっふっふっ」
レミリア「私を呼んだわね! 霊夢!」ガサッ
霊夢「あ、あんたいったいいつから居たのよ……」
レミリア「私が灰になるよりも前からかしら」
霊夢「……」
霊夢「っていうことは、魔理沙や紫との会話も聞いてたわけ?」
レミリア「そうね、私が霊夢のことをどれだけ好きだか分かってもらうためにタイミングを窺ってたわ」
レミリア「それで? 私からの好感度はいくつだったのかしら?」
霊夢「……91よ」
レミリア「うー、絶対もっとあると思ったのに」
霊夢「このスカウター、どうやら二桁までしか表示されないみたいね。」
霊夢「大体あんたは紅魔館の連中とかがいるし、最大値はさすがに叩き出せないでしょ」
霊夢「そして私は」
奇数:レミリアとの会話はそこそこに切り上げた
偶数:レミリアからスカウターを奪い取られた
コンマ↓1
レミリア「……」
レミリア「それって、霊夢にしか使えないってわけじゃないのよね?」
霊夢「多分そうなんじゃない? そもそもこれ、魔理沙が持ってきたやつだし」
レミリア「それじゃあ私にも使わせてよ! 減るもんじゃないでしょ」
霊夢→レミリア【コンマ↓1】
レミリア「って、減ってるじゃないの!」
霊夢「はぁ。 減るもんじゃないって言ったのはあんたじゃない」
レミリア「だって霊夢、私の数値よりずっと低いわ」
霊夢「どのくらいだったのよ?」
レミリア「……76」
霊夢「っ」
霊夢「べ、別にそんなに言うほど低くないんじゃないの」
レミリア「……」
霊夢「第一、異変を起こすような面倒くさい妖怪に対する感情にしてはなかなか高いほうでしょ」
レミリア「そうね……。 霊夢が私のことを結構好きだって分かっただけでも今日は良かったわ」
霊夢「はいはい。 分かったらさっさと帰りなさい」
「いくら日傘を差してるっていっても、吸血鬼にとってはそんなにいいもんじゃないでしょ」
レミリア「うぅ……それじゃあ、近いうちに絶対紅魔館に来なさいよ」
霊夢「いいわよ。 あんたの眷属になるのはお断りだけどね」
霊夢「さて、次はどうしようかしら」
・他の誰かを測定する
対象者↓2
霊夢「(それにしても、いつもいる従者はどこにいるのかしら?)」
霊夢「まさか、またこの辺にいたりして……」
咲夜→霊夢【コンマ↓1】
カチッ
咲夜「その通りよ。 さすが勘がいいと言われるだけあるわね」
霊夢「これは勘とかそういうのじゃないでしょ」
「……というか何であいつとわざわざ別々に出てくるのよ」
咲夜「お嬢様が二人っきりで霊夢と話したいと仰ったから、その通りにしたまでですわ」
霊夢「あー、それは想像つくけど」
咲夜「ふふふ。 そのスカウター、どのくらい好意を抱いてるか分かるんでしょう」
咲夜「私はいくつだったのかしら?」
霊夢「あんたまで何で知りたがるのか分からないけど……79よ」
咲夜「そう。 それで霊夢はどう思ったのかしら?」
霊夢「……スカウターを使いたいってこと?」
咲夜「そんなつもりは微塵もないわね。 そんなことをしたら、気まずくなるかもしれないでしょう?」
咲夜「お嬢様の邪魔にならないよう、私は後ろに控えさせてもらいますわ」
霊夢「さて、次はどうしようかしら」
・他の誰かを測定する
対象者↓2
霊夢「次々と来るもんだから忘れかけてたけど、紅魔館に行こうと思ってたのよね」
霊夢「レミリアも来いって言ってたし、ついでに誰か測定しときましょう」
美鈴→霊夢【コンマ↓1】
~紅魔館~
美鈴「あ、霊夢さんですか。 先ほどお嬢様と咲夜さんが帰ってきましたが、何か忘れ物でも?」
霊夢「そんなんじゃないわ。 ただ、レミリアが近いうちに紅魔館に来るようにって言ってたから、門の前まで行って帰ったら来たことになるかと思って」
美鈴「そんなことされた日には、冗談抜きで私門番クビになっちゃいますよぅ」
霊夢「さすがにそんなことはしないわよ。 ……多分」
霊夢「(数値は41……そこまで話した記憶もないし、このくらいのが出ると信憑性が増してくるわね)」
霊夢「さて、次はどうしようかしら」
・他の誰かを測定する
対象者↓2
美鈴「そろそろ花壇の水やりとかの仕事もしとかないといけないので、いったんここから離れますけど……勝手に帰ったりしないでくださいね」
霊夢「分かってるわよ」
霊夢「(……でもこのまま入っていっても面倒な事になりそうなのよねぇ)」
文→霊夢【コンマ↓1】
文「聞きましたよ、霊夢さん!」
霊夢「うわっ。 いきなり何よ」
文「その手に持っている機械を使うと、その人の気持ちを知ることができるとかなんとか」
文「覚妖怪の能力が一時的に使えるようになるなんて、記事のネタに良さそうじゃないですか!」
霊夢「……覚ほど明確に知ることができるようなものじゃないわよ。 そんなんだったら私が使うわけないでしょ」
霊夢「これで分かるのは、どのくらい好意を抱いているかくらいね」
文「そうなんですか。 ……いや、むしろその方がいいネタになりそうですし、とりあえず私のことを測ってみてください!」
文「もし変な数値だったらデタラメな記事になっちゃいますからね」
霊夢「……」
霊夢「えっと、85、だったわ」
文「……」
霊夢「聞いてる?」
文「あ、あやややや。 その機械、やっぱりデタラメだったみたいですね」
霊夢「は?」
文「そもそもそんな機械で妖怪の心がわかるわけないんですよ!」
霊夢「……いやまぁ、私も信じてたわけじゃないけど。 さっきまであんなに乗り気だったのに、急に態度変わりすぎじゃない?」
文「~~~。 私、ちょっと用事を思い出したから帰るわね!」
霊夢「何だったのかしら……」
奇数:去り際に、気づかれないように測定された
偶数:そのまま帰っていった
コンマ↓1
霊夢「さて、次はどうしようかしら」
・他の誰かを測定する
対象者↓2
霊夢「とりあえず、用は済んだし神社に帰りましょうか」
華扇→霊夢【コンマ↓1】
~博麗神社~
華扇「!」
華扇「霊夢、修行をほったらかしてどこ行ってたのよ」
霊夢「別に修行をほったらかしてたわけじゃないわ。 空を飛んで出かけてたんだから、これもある意味能力の修行の一つよ」
華扇「……はぁ。 そんなに修行がしたいなら、今日はかかりきりでーーー」
霊夢「精神修行っていうんなら、仙人様だって人里で美味しいものを飲み食いしてて煩悩まみれじゃない」
華扇「……」
霊夢「(62、か。 別にこの数値が嬉しくないわけじゃない)」
霊夢「(これが本当かどうか分からないけど、嫌われてるから厳しいことを言われてるんじゃないって分かったから)」
霊夢「さて、次はどうしようかしら」
・他の誰かを測定する
対象者↓2
霊夢「(そういえば、最近早苗に会ってなかったわね)」
早苗→霊夢【コンマ↓1】
霊夢「買い物に行くついでに、もし会えたら声でもかけておこうかしら」
~人里~
早苗「!」
早苗「どうか、しましたか?」
霊夢「久しぶりね、早苗。 一応、同じ神社の経営仲間として少しは話でもどうかしら」
早苗「……すみません。 私、神奈子様と諏訪子様に頼まれごとをしてるので、今日はちょっと難しいみたいです」
早苗「用事がない時だったら、霊夢さんとお話できたのに……残念です。 また今度、時間があったらこの近くにある美味しい茶店にでも行きましょうね」
早苗「それでは」
霊夢「(数値は28、ね……)」
霊夢「さて、次はどうしようかしら」
・他の誰かを測定する
対象者↓2
とりあえず幽々子→さとりの順でやります
霊夢「(ここはあえて、そこまで接点のない幽々子のところにでも行ってみようかしら)」
幽々子→霊夢【コンマ↓1】
~白玉楼~
幽々子「あら、珍しい客人ね。 紫に会いにはるばるここまで来たのかしら?」
霊夢「そんなわけないじゃない。 今日はあんたに用があって来たのよ」
幽々子「……恋人でもできたの?」
霊夢「(熱を冷ますために涼みにきた、ってこと? それとも何か他に意味でもあるのかしら……正直言って、ここに来たのは失敗だったかもしれない)」
霊夢「ともかく、そんな予定はない。 ……それと、あんた私のことどう思う?」
幽々子「別にどうも思わないわよ。 博麗神社の巫女、それ以上でもそれ以下でもないわ」
霊夢「……やけにあっさり答えるわね」
幽々子「だってそろそろお夕飯の時間なんですもの。 それに、もう用は済んだんでしょう?」
霊夢「そうね」
霊夢「(表示されたのは、43)」
霊夢「はぁ」
霊夢「(気持ちを知るスカウターについてなら、覚妖怪のところに行くのがいいかもしれないけど、あいつのところには行きたくない)」
霊夢「(……それでも、これまで何度か勘に助けられたこともあるし、ささっと行って帰ればいいだけよ)」
さとり→霊夢【コンマ↓1】
~地霊殿~
霊夢「邪魔するわよー!」
さとり「はぁ。 確かにこんな時間に来られると本当に邪魔ですね……」
さとり「あと、その「好感度スカウターが私に関係あるか」は見当違いね。 感情の一端を垣間見るのと心を読むのは全然別物よ」
霊夢「わざわざ説明しなくてもいいのは便利だけど、あんた、気を遣う能力は持ち合わせていないのよね」
さとり「……それだって悪い能力じゃないにしても、この能力には適わないわ。 心が読めれば何を考えているのか、どういう言葉をかけてほしいのかだって分かるでしょう?」
霊夢「分かったからってそうする気はないじゃない。 それとーーー」
さとり「「思ったよりも数値が高くて驚いた。 52どころか20くらいもありえると思ってたのに」と考えているのね。 ふふふ、嫌われやすいからって本人が周りのことを嫌っているとは限らないわ」
霊夢「だったら会話を成立させる努力をしなさいよ……」
霊夢「(なんだか疲れたわね……)」
1測定する
2測定しない
安価↓1
霊夢「せっかくだし、もう少しだけ使おうかしら」
キャラクター↓1
好感度↓2のコンマ
~博麗神社~
霊夢「あら?こんなところにナイフのインテリアなんてあったかしら」
霊夢「(……というか、門まで行ってその後帰ったせいで余計面倒な事になった気がする)」
霊夢「はぁ」
霊夢「(吸血鬼なんだし、この時間に行ってもむしろ丁度いいくらいか)」
~紅魔館~
霊夢「馬鹿みたいに広いから、どこがあいつの部屋なのか分からないのよね」
霊夢「まぁ奥に歩いて行けばそのうち着くでしょ」
~~~~
霊夢「……何か違う気もするけど、一番奥だし、とりあえずここを開けましょうか」
ガチャ
フラン「……」
霊夢「あ、ここってあんたの部屋だったのね。 レミリアの部屋かと思ったわ」
フラン「……格好を気にするあいつが、こんなところに部屋を用意するわけないでしょ」
フラン「お姉様の部屋だったらもう少し手前の方にあるわ。 迷いたくないんだったら、案内してあげてもいいのよ?」
霊夢「別にいいわ。 適当に歩いてたらそのうち着くでしょ」
フラン「あっそ。 こっちとしても本を読んでいる途中だったから、長いこと中断されないで助かるわ」
霊夢「ふぅん。 それって絵本とか?」
フラン「そんなわけないでしょ。 何歳児だと思ってるのよ」
霊夢「8歳児?」
フラン「……お姉様はこんな奴のどこがいいのかしら。 理解に苦しむわ」
霊夢「(数値は38か。 ま、こんなもんよね)」
霊夢「結局私は」
コンマ↓2のエンディング
霊夢「えぇーっと、さっきもここを通ったような……?」
カチッ
咲夜「あら、こんなところで奇遇ですわね」
霊夢「奇遇も何も、あんたが来るように寄こしたんでしょ」
咲夜「そりゃあ来ると言われて喜んでいたのに、門前で引き帰されたことを知ったお嬢様は大層悲しまれましたわ」
咲夜「そんなお嬢様の姿に心を痛めた私は、いらぬ世話まで焼いてしまったもので……」
霊夢「はいはい。 さすがにあれは私が悪かったけど、だからといって謎空間を生み出すことないじゃない」
咲夜「ちょっとくらい茶目っ気も必要でしょ?」
霊夢「少なくとも私には必要ないわね」
咲夜「そう?」
霊夢「そうよ」
咲夜「……それより、こんな時間だし夕飯くらい食べていくわよね?」
霊夢「どうせ断る選択肢を与えるつもりもないんでしょ。 ……まぁ美味しいだろうからいただくけど」
霊夢「(結局、魔理沙に渡されたあの機械は気づいたら消えていた)」
霊夢「(魔理沙もそのことについてはきれいさっぱり忘れているみたいだし、手掛かりはないようなものだ)」
霊夢「(まぁ今更見つかっても使うかって言われたらどうせ使わないだろうけど。 丸一日も使っていれば、少しくらいは愛着もわいてくるものだ)」
霊夢「(魔理沙の蒐集癖が一ミリくらいは理解できたかもしれない)」
霊夢「……今日も、幻想郷は平和ねぇ」
【fin】
日付変わってますが、金土日の三日間どうもありがとうございました。
早苗「(蔵の掃除をしていたら、見慣れない機械を見つけた)」
早苗「(香霖堂の店主さんに聞いてみたところ、これの名前は好感度スカウターといって、人からの好意を数値化することができるらしい)」
早苗「……そんなことを聞いてしまったからには、使わないわけにはいきませんよね!」
測定するキャラ↓2
早苗「そうだ、同じ妖怪の山に住んでいる仙人様でも測定してみましょう!」
早苗「ふふふ……仙人といえばスケベだったり、ネタキャラだったりするイメージがありますからね。 面白いことになるに違いありません」
華扇→早苗【コンマ↓1】
最低値草
~妖怪の山・茨華仙の屋敷~
早苗「相変わらず大きな屋敷ねぇ」
早苗「……すぅー」
早苗「かーーせーーんさーーん! あっそびーましょーーー!」
バサバサ
早苗「あら……?(なんか大きな鳥が私目がけて飛んできてるような)」
早苗「(それに、思いっきり敵意を感じーー)」
早苗「って、い、いたっ、やめて! 私、ここに居る仙人様に会いに来ただけ、ちょっ、髪飾り突かないでぇ……!」
バサバサ
早苗「あ、逃げた……」
早苗「……まぁ、鳥風情に負ける私じゃありませんからね! 一昨日きやがれってやつです!」
早苗「(でも、こんなことになるなら博麗神社にでも行って待ってたほうがマシだったかも)」
華扇「……」
華扇「いきなり人の家の前に来て、大きな声を出すのはやめてくれるかしら」
早苗「!」
早苗「あっ、居たんですね、無駄足にならなくて良かったです」
華扇「……まさか修行をサボりまくる巫女の方がずっとマシだったなんてね」
華扇「悪いけど、もうここには二度と来ないでくれる? 今日みたいな行動を取られると、とっても迷惑よ」
早苗「ご、ごめんなさい」
早苗「(数値は4、ですか……)」
早苗「一番目にとんでもない数値を見ちゃいましたけど、こんなんじゃへこたれないですよぅ……」
次に測定するキャラ↓2
早苗「同じ誰かに仕えているギリ人間枠(?)の妖夢さんなら、きっとそこまで酷くない数値が出てくるはず……」
早苗「とりあえず妖夢さんが居そうな場所に行ってみましょう!」
妖夢→早苗【コンマ↓1】
妖夢←早苗を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
妖夢←早苗【コンマ↓1】
早苗「同じ誰かに仕えているギリ人間枠(?)の妖夢さんなら、きっとそこまで酷くない数値が出てくるはず……」←自分は好感度10
早苗「とりあえず妖夢さんが居そうな場所に行ってみましょう!」←好感度10
~白玉楼~
妖夢「珍しいですね、あなたがこんなところに来るなんて」
早苗「えへへ、妖夢さんに会いたくなってしまって……わざわざ来ちゃいました!」
早苗「(さて妖夢さんの数値は……)」
早苗「って、90!?」
妖夢「はい?」
早苗「えっと、あの、妖夢さん、私の事どう思ってます……?」
妖夢「そうですね……はっきり言うと、とっても斬りがいがありそうだなって思ってますよ」
早苗「ひぇっ!?」
妖夢「やっぱり、斬ったときに反応があるのじゃないと斬り甲斐がないっていうか……」
妖夢「その点早苗さんは最期まで叫んでくれそうな感じがして、大好きです」ニコニコ
早苗「」
妖夢「……ところで、なんで急にそんなことを聞いてきたんですか?」
早苗「あ、あはは……」
早苗「そうだ! 私の事斬らないって約束してくれるんでしたら教えてあげます!」
妖夢「交換条件ってやつですか」
早苗「はい、そうですよ。 別に聞きたくなければそれでもかまいません」
妖夢「……」
早苗「どうします?」
妖夢「はぁ、それじゃあそれで」
早苗「……」
早苗「ふふふ、実は私、戦闘力スカウターなるものを手に入れたのです!」
早苗「それで妖夢さんのことを測定してみたら、90くらいあったので、私の事どんな風に思ってるのかなって気になっちゃって」
妖夢「へぇー。 それって、自分のことは測れないんですか?」
早苗「……そうみたいです。 あくまで私から見た戦闘力ってわけですね!」
早苗「よかったら妖夢さん、私の事を測ってみてくれますか?」
――――――――――
妖夢「……え、えぇっと、その、10、でした……」
早苗「……」
早苗「うっ、やっぱりですか……私、正直あんまり強くないしなぁ。 妖夢さんから見たら、私なんてミジンコみたいなものですよね……」
妖夢「……なんか、ごめんなさい」
早苗「あっ! 今のは全然気にしないで大丈夫ですから!」
早苗「……それじゃ、私もう行きますね! また今度、宴会の時にでもお話ししましょうね!」
早苗「次は誰にしようかなー」
次に測定するキャラ↓2
ナチュラルに嘘付きやがったコイツ……
安価ならすわこさま
早苗「とりあえず諏訪子様のところにでも行こうかな」
早苗「……やっぱり、どう思ってるかは気になりますし!」
諏訪子→早苗【コンマ↓1】
なんかかわいそうになってきた…
~守屋神社~
早苗「神奈子様、諏訪子様。 東風谷早苗、ただいま戻りました~!」
諏訪子「……」
早苗「諏訪子様。 そこにいらっしゃったのなら、お帰りくらい言ってくれてもよかったのに!」
諏訪子「……なんで私が、お前ごときに愛想をふりまかなければならない?」
早苗「あはは、一緒に住んでいる以上、多少の気遣いは必要ですよぅ」
早苗「まぁ、私も用事がありますし、とりあえず今のところは諏訪子様の目の前から消えてあげますね!」
早苗「(えーと、数値は5、みたいね)」
早苗「次は誰にしようかなー」
次に測定するキャラ↓2
早苗「(そういえば鈴奈庵で本を借りてたんだった。 返しに行くついでに小鈴ちゃんにスカウターでも使ってみましょうか)」
小鈴→早苗【コンマ↓1】
48で安心出来る…うぅ…
~人里・鈴奈庵~
カラカラ……
小鈴「あっ、早苗さん。 こんにちはー、今日も布教活動ですか?」
早苗「ふっふっふー、今日は布教活動をお休みして、いろんなところに出かけているところです!」
小鈴「そうですねぇ。 確かにちゃんと休んどかないと大変ですもんね、私も店番とかちょっとサボっちゃうこともありますし」エヘヘ
早苗「……」
小鈴「はい、これで全部ですね。 でも、まだ何日か期限ありましたし、こういう時は別に今日じゃなくても大丈夫ですよ」
早苗「……そうなんですけど、なくしちゃったり忘れちゃったりすると嫌なので、こればっかりは癖みたいなものなんですよぅ」
小鈴「うぅん。 まぁ、貸本屋としては早苗さんみたいな人がすっごくありがたいんですけど、魔理沙さんとか、ちゃんとしてない人も多いので、そのことに逆に違和感が出てくるっていう、笑い事にならない展開なんですよね……」
早苗「あぁ……」
小鈴「それじゃあ、また何かお勧めの本が知りたい時はぜひ言ってくださいね!」
早苗「(48か、普通過ぎて逆に意外かも)」
早苗「次は誰にしようかなー」
次に測定するキャラ↓2
早苗「(仙人様はあれだったけど、天人様なら意外といい結果になるかも)」
天子→早苗【コンマ↓1】
早苗「天子さん、こんにちは!」
天子「うわっ……って、確か守矢の」
早苗「はい。 守矢神社の風祝、東風谷早苗です!」
天子「あぁ、あの……」
早苗「やだなぁ、私、噂になってました!?」
天子「そうね。 面倒事を起こす方って噂になってたわよ」
早苗「そう言われると否定できないのが悲しいところですね……」
天子「まっ、それでもお前達よりも紫苑の不運の方がよっぽど強いだろうけど!」
早苗「(49……)」
早苗「次は誰にしようかなー」
次に測定するキャラ↓2
早苗「(そうだ! 木とかにスカウターを向けたらどうなるか試してみよっと)」
こいし→早苗【コンマ↓1】
無意識
早苗「70……私、意外と植物に好かれてたんですね……」
こいし「って、そんなわけないじゃん!」
早苗「!?」
こいし「えへへー。 もしかしたら気づかれてるかもって思ってたけど、偶然だったなんて。あなたってば持ってるねぇ!」
早苗「……こいしさん、居たんですか」
こいし「? あれ、名乗ったことあったっけ?」
こいし「まぁいいや。 それにしても、根は結構暗い感じ?」
「なんかそんな雰囲気あるもんね! 空元気ってやつでしょ、本当の気持ちを出せないなんて悲しいね!」
早苗「……」
片親って言って良い神様があんな態度ならねぇ…
早苗「ふふふ。 やだなぁ、そんなわけないじゃないですか」
こいし「そーなの?」
早苗「そうですよ、だって無理して自分じゃない人間を演じるなんて……正気じゃない」
こいし「ふーん。 私、人間じゃないから分かんないや」
早苗「覚、でしたっけ」
こいし「うん。 私はお姉ちゃんと違って心を読めないけどね!」
早苗「……」
早苗「あなたは、それでいいんですか?」
こいし「どういう意味? 私は、今とっても楽しいよ」
早苗「……次は、どうしましょう?」
次に測定するキャラ↓2
早苗「(帰りづらいですけど、このタイミングで測定しなかったら二度と神奈子様の数値なんて見れませんよねー)」
早苗「それじゃ、そうと決まったら早速守矢神社に行きましょう!」
神奈子→早苗【コンマ↓1】
悲しい…
~守矢神社~
早苗「(諏訪子様はいないみたいね……、よかった)」
早苗「神奈子様。 東風谷早苗、ただいま戻って参りました!」
神奈子「……あぁ、お帰りなさい」
早苗「えっと、実は今日、あまり布教活動ができてなくて。 明日になったら、また頑張りますね!」
神奈子「そう。 あまり無理しないようにね、何かあったら私に言うのよ?」
早苗「ありがとうございます。 私、守矢神社のために、より一層精進しますね!」
早苗「(分かってたことじゃない。 神社は巫女のためにあるわけじゃない……神社は、神の宿る場所、神のためにある場所)」
早苗「(現人神だとしても、人の身である以上、私は神奈子様や諏訪子様に並ぶことなどできやしない)」
早苗「(……それにしても、51かぁ。 ふふっ、三番目に高いなんて、私意外と愛されてたのね)」
早苗「次は、どうしましょう?」
次に測定するキャラ↓2
早苗「(妖夢さんの数値を測りましたし、ついでに幽々子さんの数値でも測りに行きましょうか)」
早苗「……」
早苗「(今は、守矢神社に居たくない)」
幽々子→早苗【コンマ↓1】
幽々子←早苗を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
44ゾロ目ってなんか暗示的こわい
~白玉楼~
早苗「こ、こんばんはぁ~」
幽々子「うふふ、こんばんは。 今度は私に会いに来てくれたのね」
早苗「(数値は90、か……まさか妖夢さんと同じ数字が出るなんて思わなかったわ)」
幽々子「……」
早苗「(黙ってられると、正直すごく怖い)」
早苗「(もしかして妖夢さんからスカウターのことを聞いて、どんなものなのかバレちゃったんじゃ)」
早苗「わ、私、もしお邪魔でしたら帰りますね!」
幽々子「どうして? 何か用があってここに来たんでしょう」
早苗「っ」
早苗「散歩してたらこんなところに迷い込んじゃっただけでーー」
幽々子「あらあら、貴女ひょっとしてもう死んでたのかしら」
早苗「あはは。 冗談ですよぅ」
幽々子「そうねぇ、まだ地に足がついてるもの」
早苗「もう。 縁起悪いこと言わないでくださいよ!」
幽々子「……」
幽々子「ねぇ、それが妖夢に言っていた戦闘力スカウターかしら」
早苗「……はい。 それが、何か?」
幽々子「私の数値がどうだったのか、教えてもらえると助かるわぁ~」
早苗「えっと、95、でした」
幽々子「ふぅん……」
幽々子「妖夢より、高かったのね?」
早苗「えぇ。 さすが白玉楼の主人なだけありますね」
幽々子「……そう、教えてくれてありがとね。 せっかく来てくれたところ悪いんだけど、食材が二人分しかないみたいだから、夕食に招待するのは難しいみたい」
幽々子「貴女と一緒に食事を出来なくて、とっても残念だわ」
早苗「やだなぁ。 材料がないならしょうがないですよ、そもそも突然来たのが悪いんですし、今日はここで失礼させてもらいますね」
幽々子「……」
早苗「次は、どうしましょう?」
次に測定するキャラ↓2
早苗「ふふ……そうだ、霊夢さんがどう思ってるかスカウターで計測してみましょう!」
霊夢→早苗【コンマ↓1】
霊夢←早苗を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
~博麗神社~
早苗「霊夢さん、こんばんは!」
霊夢「はいはい。 今日は何の厄介事を持ってきたのかしら?」
早苗「もう、会うなりそんなことを言うなんて。 酷いですよ、霊夢さん」
霊夢「こればっかりはあんたの普段の行いのせいじゃない」
早苗「(……84)」
霊夢「ちょっと早苗? あんた、いつもおかしいけど、今日は輪にかけて変よ」
早苗「……」
早苗「私は、いつも通りですよ」
霊夢「……そういうこと言うやつに限って無理してるもんなの」
霊夢「こんな時間に押しかけてきたんだし、ご飯でも食べてきなさいよ。 ま、外の世界から来たあんたには合わないかもだけど」
早苗「要りません」
霊夢「あー? いつもウザいくらい図々しい癖に、あんたらしくないじゃない」
早苗「(私らしいって、何?)」
早苗「……ごめんなさい。 やっぱり、今日の私、普通じゃないみたいです……!」
早苗「私は……」
1これ以上つらい思いをしたくない
2どこにも居たくない
安価↓1
早苗「……」
コンマ↓2
早苗「……帰りたくないなぁ」
霊夢「帰りたくないなら、帰らなければいいんじゃないの?」
早苗「!」
早苗「追いかけて、来たんですか」
霊夢「そりゃあんな様子で出ていかれたら追いかけるに決まってるでしょ」
早苗「そうですか。 いえ、そうです、よね……」
霊夢「はぁ……何があったか知らないけど、別に気に病むことなんてないわよ」
早苗「霊夢さんは、強いからそんな風にいられるだけです」
早苗「私は! ……もう、どうすればいいのか分からないんです……!」ボロボロ
霊夢「……」
早苗「だって、外の世界に居る時からそうだったんですよ……?」
早苗「みんなに合わせたり、調子いいこと言ったり! 嫌われないようニコニコし続けて!」
早苗「ずーっと嘘を吐き続けたら、何が本当か分かんなくなって! 外の世界から逃げてきたけど、ここに来たって、結局私はどうにもならないんですよ!」
霊夢「……」
早苗「ふふ、どうせ霊夢さんだってこんなこと言われても困るだけでしょう?」
霊夢「そうね。 いい迷惑だわ」
早苗「……」
早苗「(やっぱり……)」
霊夢「でも、あんたがこの事をずっと抱えてる方が、よっぽど迷惑よ」
早苗「はっきり言いすぎじゃないですか?」
霊夢「……あぁ、もう! あんたはゴチャゴチャ考えすぎよ、早苗!」
早苗「っ」
早苗「でも、元の世界じゃこれが普通で……」
霊夢「それは、外の世界の話でしょ」
霊夢「あんたが今居るのは幻想郷。 あんたがそのまんまで居続けたいんなら別だけど、ここには人に対して気を遣う奴なんて少ないくらいよ」
早苗「……」
霊夢「早苗。 あんたの失言や問題行動なんて、ここに居る奴らはどんちゃん騒ぎしたらすっかり忘れてるわ」
霊夢「……守矢神社に帰りたくないんなら、何日か泊まっても構わない」
霊夢「何でもしてあげるわけじゃないけれど、ここで生きていくために必要な知識くらいは教える」
霊夢「だけど、いつかは自分の力で立って。 私だって、そこまでは面倒見切れないもの」
早苗「……」
霊夢「別に無理にとは言わないわよ。 博麗神社はそれほど裕福なわけじゃないし」
早苗「……ほんとに、いいんですか?」
霊夢「嫌だったら、そもそもこんなこと言い出さないわよ……」
――――――――――
早苗「(あれから何日か経って、私は守矢神社に帰った)」
早苗「(諏訪子様は相変わらずだったけれど、それでも、前とは少し変わった気がする)」
早苗「(スカウターはいつの間にか消えてしまっていた)」
早苗「(もし、あの時私がーー)」
早苗「(……いや、結局色々考えたところで、あの機械は私の常識の範囲外にある)」
早苗「(ここは、本当に想定外の事ばっかり起こるわ……。 でも、それが幻想郷なのかもしれない)」
早苗「(だから私は霊夢さんに)」
早苗「ふふふ、この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」
早苗「(――と、弾幕勝負を仕掛けたのだ)」
とりあえず早苗さんのはいったん終わりです。
次いつやるかは昼か夕方に書き込みに来ますね。
たくさんのレスありがとうございます、狂喜乱舞しそうになりますね。
明日やるのは難しいので、今日の17:30頃から再開して
同じように「初めから」で安価↓2のキャラクター(自機組)が測定するって形式で行きます。
>>399について言及されているので、それについて答えるとすると
>>399の2を選んだ場合、確定でバッドに行くわけではありません。悪い数値が出なければ、展開はそこまで大きく変わらないと思います。ネタ晴らしをしてしまうと、
1これ以上測定しない 2まだ測定する
を書き換えただけです。
1だとしても低コンマの相手なら、本人にとって良いエンディングに行くかというと微妙ですし、今回ばかりは、運次第だったとしか言いようがないのかもしれません。
書いてる最中など、質問に対して答えられない場合もあるのですが、一段落着いた後でしたら質問にはできる限り返答させていただきます。
ただ、一部の答えづらいものに関しては黙秘とさせてください……。
次回以降の測定をどうするかについては、今回が終わった後で書きます。
再開します。
~白玉楼~
妖夢「……好感度スカウター、ですか?」
幽々子「そう。 紫が持ってたんだけど、面白そうだから借りてきちゃった」
妖夢「はぁ、それじゃ怒られる前に返してきて下さい」
幽々子「妖夢ったら真面目ねぇ。 そんなんじゃ、あっという間におばあさんになってしまうわよ?」
妖夢「……」
妖夢「(生きた年数でいうなら、幽々子さまはかなり長く……いや、別に生きてるわけではないのか。 亡霊だし)」
幽々子「妖夢~? 今、何か失礼なこと考えてない?」
妖夢「そんな、滅相もないです!」
幽々子「ふぅん」
幽々子「まあいいわ。 それじゃあ、妖夢にお願いがあるんだけど……」
妖夢「……間食でしたら、一応先ほど握ったおにぎりがあるので」
幽々子「そうじゃなくって」
幽々子「このスカウターを使ってきてくれないかしら」
妖夢「嫌ですよ。 私まで紫さまに怒られるじゃないですか」
幽々子「……箪笥の二段目」ボソッ
妖夢「!」
幽々子「ふふっ、結構面白かったわよ。 でも知らなかったわぁ、あなたこういう趣味があったなんて」
妖夢「」
幽々子「でも妖夢、隠し場所はもうちょっと考えないと駄目よ。 直ぐに見つかってしまうわ」
妖夢「あー! なんか急にこの機械が使いたくなってきたなぁー!」
幽々子「あらあら。 そんなにやる気を出してもらえるなんて嬉しいものね」
幽々子「あ、そうだ、言い忘れてたんだけど……」
妖夢「……まだ、何か……」
幽々子「妖夢が用意してくれたおにぎり、もう食べ終わっちゃったから、ついでにごはん買ってきて♪」
妖夢「」
妖夢「どこへ行こう?」
測定するキャラ↓2
妖夢「取り合えず人里に行こう……ちゃんと買い出ししとかないと、幽々子さまが怖いし」
こころ→妖夢【コンマ↓1】
~人里~
妖夢「(うぅ、これも修行のうちよ)」
こころ「ふっふっふ、そこの剣を持っているお前! さあ、私と最強の称号を賭けて闘え!」
妖夢「えっ……あ、こころさん。 せっかくお誘い頂いたのに悪いのですが、今日は何分忙しくてですね」
こころ「むー。 真剣勝負なのに、逃げるのか?」
妖夢「そうは言っても、アレが幽々子さまの手にある以上、頼まれごとを放棄するわけにはいかないんですよ」
こころ「アレって?」
妖夢「他人に知られたら、斬ることも視野に入れなければいけないような物です」
こころ「へー、それじゃあ私がそれを見つけたら勝負するってこと?」
妖夢「……」
こころ「……人に知られたくないものを無理に暴くようなことはしない。 そんなんで勝っても最強も何もないからな!」
こころ「はーはっはっ!」
妖夢「(無表情で高笑いされると違和感がすごい)」
妖夢「(えーっと、数値は75……これってどんなものなんでしょう)」
妖夢「どこへ行こう?」
次に測定するキャラ↓2
妖夢「(そもそも、どれくらい計測する必要があるのかとか幽々子さまに聞いてなかった)」
正邪→妖夢【コンマ↓1】
正邪「よう」
妖夢「……」
妖夢「(反逆者の天邪鬼が、何でここに)」
正邪「おいおい、一応顔見知りだっていうのに無視するのか? 結構薄情な奴だな」
妖夢「悪人相手に交わす言葉などない。 ……ここで私と会ったからには、剣の錆にしてあげないとね!」
正邪「ほう。それじゃあバラバラになる前に逃げないとな」プラプラ
妖夢「……ん?」
正邪「はは、ずいぶんと阿呆みたいな顔だな。 剣士の間では闘いの前に間抜け面を晒すのが常識なのか?」
妖夢「お前……何でそのスカウターを……」
正邪「ああこれか。 面霊気相手に使ってるの見て、なんか重要そうだなーって思ったから」
妖夢「……」ポクポクポク
妖夢「(ここでスカウターを盗られて逃げられる→やばい)」チーン
妖夢「……それは絶対取り返す!」
正邪「はっ、やれるもんならやってみろ!」
――――――――――
正邪「」
妖夢「またつまらぬものを斬ってしまった……」
妖夢「(ついでにこいつの数値も測っとこ)」ピピピ
妖夢「70……? これって、低い方がいいのかしら?」
妖夢「どうしようかなぁ」
次に測定するキャラ↓2
妖夢「買い出しは終わったし、いったん家に帰ろ……」
幽々子→妖夢【コンマ↓1】
~白玉楼~
幽々子「お帰りなさい、妖夢。 待ちくたびれたわよ~」
妖夢「はいはい。 今から料理しちゃいますから、幽々子さまは座って待っててください」
幽々子「えぇ? 味見役として頑張ろうと思ってたのに」
妖夢「そう言って、この間全部食べちゃったじゃないですか」
幽々子「それは材料が少なかったからよ。 今日はいっぱいあるし、きっと大丈夫だと思うわ」
妖夢「(ここで押し問答してもしょうがないか……)」
――――――――――
幽々子「御馳走様でした」
妖夢「お粗末様でした」
幽々子「……それで妖夢、スカウターの数字、どんな感じだったの?」
妖夢「あれですか……絶対壊れてますよ。 なんか数値おかしかったし」
幽々子「へぇ、そうなの。 それじゃあ参考までに私の数値だけでも教えてくれないかしら」
妖夢「70ですよ、70」
幽々子「ふぅん……」
妖夢「何ですか、その表情」
幽々子「別にぃ? 妖夢が私に思ったより好かれてなくて拗ねてそう、なんて思ってないわよ?」
妖夢「……」
幽々子「ふふふ、頭を撫でたり抱きしめてあげたら機嫌治るかしら」
妖夢「子ども扱いしないでください」
幽々子「やあねぇ、ただの冗談よ。 というか妖夢、その機械の説明ちゃんと聞いてた?」
妖夢「……え? あぁ聞いてましたよ。 多分」
妖夢「どこへ行こう?」
次に測定するキャラ↓2
妖夢「(結局幽々子さまにこのスカウターのこと聞きそびれちゃった……)」
藍→妖夢【コンマ↓1】
藍「……幽々子様、紫様が少々お話したいことがあるとーー」
藍「って、あなたも居たのね。 存在感が薄くて気づかなかったわ」
妖夢「はぁ、そうですか」
藍「(知性のかけらもないような阿保面に返答。 橙の方がよっぽど賢そうね)」
藍「(幽々子様は大層変わった趣味をしているように感じるけれど、ある程度の立場の者が、逆にこういうのを気に入ることは昔にもあったわね……)」
妖夢「(藍さんの数値は1かあ。 これ70点台以外も出たんだ)」
妖夢「どうしようかな」
次に測定するキャラ↓2
妖夢「(幽々子様は行っちゃったし、どっか散歩でもしようかなぁ)」
文→妖夢【コンマ↓1】
文←妖夢を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
文←妖夢【コンマ↓1】
文「こんにちはー! 清く正しい射命丸です、文文。新聞をお届けに参りました!」
妖夢「(あぁ……そう言えば頼んでたっけ)」
「わざわざありがとうございます」
文「……それにしても、何で急に新聞を取りたいなんて言ってきたんです?」
妖夢「この間幽々子さまが、『こんな新聞があるなんて面白いわね。 ぜひ記者の頭の中を見てみたいものだわ』って褒めてたので、幽々子さまに気づかれないように渡してびっくりさせようと思って」
「ふふふ、幽々子さまにはいつもしてやられているので、私にも出来るところがあるって見せてやるんです!」
文「へぇ……それは、驚くでしょうね」
妖夢「でしょう?」ドヤァ
文「……」
妖夢「あ、そうだ。 せっかく会ったんで測らせてもらいますね」ピピピ
文「?」
妖夢「(88……うーん、やっぱり自分の仕事を認められるのは嬉しいものね。 文さんって意外と真面目な人だったんだなぁ)」
文「えっと、今のは一体?」
妖夢「幽々子さまに渡された、好感度スカウターっていうものらしいです」
文「らしいとは?」
妖夢「実は、あんまり説明を聞いていなくて……」
「あ! でも、いつもはきちんと聞いているんですよ? 今日はたまたま集中力が切れてただけで」
文「……あやや、そうなんですか。 いいネタになると思ったんですが、それだと記事にするのは難しそうですね……」
妖夢「すみません……代わりになるか分かりませんが、文さんも使ってみます?」
文「……そっちさえよければ是非」
妖夢「それじゃ、はい、どうぞ」
文「……」ピピピ
妖夢「どうでした?」
文「61、でしたよ」
妖夢「うぅん……まあ、確かに幽々子さまのために新聞頼んだだけですし、こんなものかもしれないですね」
文「えぇっと。 これで用事も済んだし、私は帰るわね」
妖夢「はい。 どうもありがとうございました」ペコリ
文「(確かに、あの性格だったらここの主も気に入りそうね。 面倒事になるだろうからしないけど、攫っちゃいたくなるわ)」
妖夢「どうしようかな」
次に測定するキャラ↓2
妖夢「(そうだ、閻魔様にでも会いに行こうかなぁ)」
映姫→妖夢【コンマ↓1】
妖夢「(でも前に白玉楼に来たことあるし、すれ違いになったら問題よね)」
妖夢「(お茶でも飲んでのんびりしとこうっと)」
――――――――――
妖夢「zzz」
映姫「……」
妖夢「……?」
妖夢「えっ、閻魔様!? 何かあった……いや、いつからそこに居たんですか!?」
映姫「先ほど来たばかりで、今日は、貴方が前言ったことを理解し、覚えているかを見に来たのです」
妖夢「(……何言ってたっけ。 成仏とかなんとか、そんな感じの事を言ってたのは覚えてるけど、下手に知ってるふりすると説教の時間が増えちゃうからなぁ)」
妖夢「(とりあえず何か話題を……そうだ!)」
妖夢「話が長くなるだろうし、お茶を入れてきましょうか。 私、この間幽々子さまに上手になったと言われたのですよ」
妖夢「結構遅い時間になってきたなぁ」
次に測定するキャラ↓2
魔理沙→妖夢【コンマ↓1】
~魔法の森・霧雨魔法店~
妖夢「(うーん。 とりあえずここに来たのはいいけど、もし魔理沙が居なかったらとんだ無駄足になっちゃうなぁ)」
妖夢「(まぁ、最近見かけなかったってことは、十中八九家で魔法の研究でもしてるだろうけど)」
コンコン
魔理沙「……おう、こんな時間に何の用だ? まだ死ぬつもりはないんだが」
妖夢「私は死神じゃないわよ。 そもそも、もし死神なら逃げられるようなノックなんてしないし」
魔理沙「そういうものなのか?」
妖夢「実際体験したわけじゃないから知らないけど、そうなんじゃない?」
魔理沙「冥界暮らしがそんなんでいいのかよ」
妖夢「さぁ?」
妖夢「(数値は……73ね)」
妖夢「……そうそう、用事なんだけど、最近魔理沙と会ってなかったから心配してただけ。 だって魔理沙、うっかりしてたり脳筋だったりするようなイメージがあるし」
魔理沙「どう考えても妖夢の方が私よりも当てはまってるんだが」
妖夢「どうしようかな」
次に測定するキャラ↓2
こいし→妖夢【コンマ↓1】
こいし「だーれだっ!」
妖夢「……誰でしょう?」
「(えっと、スカウターの数値は78ね)」
こいし「むむむ。 普通に返された」
「まあいいや! 私はこいし。 地霊殿に居る恐ろしい覚妖怪の妹よ!」
妖夢「はぁ、それはすごいですね」
こいし「そうなの! お姉ちゃんってばとても陰湿で強かだから、並大抵の妖怪なんかけちょんけちょんにしちゃうすごい妖怪なのよ」
妖夢「ふぅん、それは頼もしいですね」
こいし「うんうん! お燐とかお空とか、他にも強いペットが居るし、鬼ですら逆らわないの」
妖夢「へぇ、そうなんですか」
こいし「そうそう! もはや怨霊だってお化けだって敵じゃないって感じ?」
妖夢「ほう、お化けが……て、え?」
こいし「ふふっ。 実はね、昨日もお化けっぽい何かが居るのを見たんだけどね……!」
妖夢「(……思い出そうと必死に考えているうちに、いつの間にこんな話に)」
こいし「それでね、それでね!」
妖夢「……」
妖夢「(さっきから怪談話とか以外にもいろんなこと言ってるけど、全然頭に入ってこない……)」
こいし「……」
妖夢「(ま、まぁ怪談話って言っても所詮子供騙しだし、大丈夫大丈夫)」
こいし「わっ!!」
妖夢「ひっ!?」
こいし「えっへへー、お話しできて楽しかった! それじゃあまた話そーね!」フッ
妖夢「え……居なく、なってる」
妖夢「(さっきのは瞬間移動が得意な妖怪だったのよ。 うん、間違いない)」
次に測定するキャラ↓2
さとり→妖夢【コンマ↓1】
さとり←妖夢を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
さとり←妖夢【コンマ↓1】
妖夢「(別に、お化けが怖いんじゃなくてさっきの妖怪が気になるから行くだけ)」
妖夢「(敵のアジトに行けば真実も分かるってものね……!)」
~地霊殿~
妖夢「思ったよりでかい……いや、悪の親玉が居る所なら、これぐらいはないと燃え上がらないな……!」
妖夢「……ごめんくださーい」
さとり「あら、初めまして、かしら?」
妖夢「えぇっと、あなたが『地霊殿に居る恐ろしい覚妖怪』さんですか……?」
さとり「え? あぁ、そうよ。 私がこの地霊殿の主、古明地さとり」
「こいしと会ったのね? よかったら話を聞かせてもらえるかしら」
―――――――――
さとり「……へぇ、あの子がそんなことを」
さとり「こいしは気づいてくれた相手には、よく喋りますから。 ふふ、相変わらずね」
妖夢「(なんかさとりさんて滅茶苦茶察しいいなぁ。 大して話してないのに私の事よく分かってるし、数値も89で高いし、なんで恐れられてるんだろう)」
さとり「「なんで恐れられてるんだろう」ですか。 それはーー」
ガチャガチャ
妖夢「(ん? あれ、なんか聞こえるような)」
「フフ……ウフフフフ……」
妖夢「(ま、まさかこれがお化けの……)」
妖夢「(そういえばお化けが敵じゃないとかペットだとか言ってたっけ。 それじゃあこのお化けを操ってるのがさとりさんだったというの……?)」
さとり「……妖夢さん。 あの、それはさすがに誤解だと思うのですが」
妖夢「ふっ。 あなたは私を侮っていた! マインドコントロールは上手みたいだけど、幽々子さまによく振り回されてる私がこの程度で騙されるわけがない!」
さとり「えぇ……」
妖夢「いざ尋常に勝負ぅ!」
―――――――――
妖夢「所詮、この程度ね」
妖夢「(うーん、いや違うな……もっとこう、剣に結び付けたいい感じのセリフあとで考えよ)」
さとり「(スカウター忘れていってる……数値は13で、かなり嫌われてるみたいだけど、まさかこんな嫌われ方をするとは思ってなかったわね……)」
コンマ↓2のエンディング
こいし「さっきぶり? また会ったね!」
妖夢「……お前は」
こいし「やだぁー! そんなに見つめないで、照れちゃうよ!」
こいし「あと、さっきのお化けのくだりはノリっていうか、ただのジョークだったんだけど……」
妖夢「えっ」
こいし「まあお姉ちゃん怪しすぎるからしょうがないよ」
妖夢「(……っていうことは)」
こいし「お化けなんてないさってやつだね!」
妖夢「(結局、何で幽々子さまにスカウターを使うように言われたのかも、使って何か変わったことも特になかった)」
妖夢「(ただ、スカウターをなくしたことを言ってもお咎めなしだったのは少し意外だ)」
妖夢「……」
妖夢「(まぁ色々考えても分かんないし……こんなこと考えてる暇があったら、今日も一日頑張らないとね!)」
愛され妖夢の地雷は藍と映季様ぐらいだったから安心でしたね
自機ではないけど霖之助を主人公に選べる?
とりあえず妖夢のはいったん終わりで、次やる時は
1初めから
幻想郷の住民とある程度友好関係が築けているキャラクターの視点(後々安価で設定)
選んだキャラクターを好感度スカウターで測定することができる
2初めから(強くてニューゲーム?)
魔理沙・霊夢・早苗・妖夢のいずれかの視点
好感度スカウターで測定する際に、その対象とその対象への操作キャラからの好感度も表示されるようになる
のどちらかから多数決で多いもので、安価は明日の18:00頃投げます
>>537はい、ありです。
・更新ペース
基本的には、主に週末(金・土・日のうち1日か2日くらい)の夕方から
もしかしたら昼や夜に開始して2分割する形式を取るかもしれません
あと、9月の半ば頃から頻度は減少したり曜日・時間が変わったりすると思います
こればっかりは今は何とも言えないです……
・1初めから
「重鎮的な存在」「交友関係が狭い」「人間友好度が低い」
他にも、活動範囲が狭いなどのような細かな基準もあったりもしますが、主なNG基準はこの3つ
自機組は殆どこれらに当てはまらないため、選択肢に入ってます
上記に当てはまったとしても、こいしみたいな例外はいますし、自機経験キャラクターではない霖之助やアリス等も候補のうちです
・2初めから
3名以上を測定したことのあるキャラクターなら誰でも追加可能です
さすがにコンマルーレットだとエンディングを書きづらそうなので、
安価にするか自分で考えるか、どうするかは今のところ未定
また、測定回数が増えるため、測定人数は9名未満
(・1の測定人数と逆測定の基準)
基本的には9か10名で80以上だったら逆測定
ただ、人妖によっては逆測定の基準値が増減するようにしようかなぁと
それでも75とか85程度でそこまで差はないと思います
多少変わることもあると思いますが、今のところはこんなルールです。
始めます。
~紅魔館~
咲夜「……好感度スカウター、ですか?」
レミリア「えぇ。 香霖堂にあったんだけど、これを使うと、相手が自分をどの程度好いているか、数値化して教えてくれるらしいの」
咲夜「はぁ、それで私にコレを使えと」
レミリア「その通りよ。 察しのいい従者で助かるわ」
咲夜「お褒めに預かり光栄です」
咲夜「……それにしても、お嬢様の事ですから、このようなモノは自分で使われると思っておりましたわ」
レミリア「うーん。 興味がないわけじゃないけど、そんなことを知ったところで私のとる行動は変わらないもの」
咲夜「さて、どうしましょうか」
測定するキャラ↓2
フラン→咲夜【コンマ↓1】
フラン←咲夜を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
咲夜「(どのくらい好かれているのか分かるのなら……)」
咲夜「(地下にでも、行こうかしら)」
―――――――――
ガチャ
咲夜「フラン様、少しよろしいでしょうか」
咲夜「(開けてから言うものじゃないと思うけれど、この扉、ノックなんてできないものね)」
フラン「うふふ。 咲夜だったらいつでもいいよ」
咲夜「……ありがとうございます」
咲夜「(数値は95……。 嫌われてないだろうとは思っていたけれど、まさかここまで高いとは)」
フラン「……」
咲夜「えっと」
フラン「……ねぇ咲夜? 私、咲夜が来てくれるのずっと待ってたんだ」
フラン「えへへ……咲夜ったら全然顔見せてくれないんだもん。 忙しいのは分かってるけど、ちょっと寂しいなぁ」
咲夜「っ。 申し訳――」
フラン「もう! 謝ってほしくて言ったわけじゃないのに。 こう見えても咲夜よりずっとお姉さんなんだから、そんなんで拗ねたりなんてしないよ!」
フラン「私は咲夜がここに居て、愛称を呼んでくれてるだけでも嬉しいもん」
咲夜「……」
フラン「ふふっ、それにお姉さまから頼まれた用事があるんでしょ? 私の事はいいから、さっさと済ませてきなよ」
フラン「――それじゃあ、またね」
咲夜「さて、どうしましょうか」
次に測定するキャラ↓2
パチュリー→咲夜【コンマ↓1】
咲夜「(うぅん……次はあの居候の魔法使いでも測ろうかしら)」
咲夜「(アイツなら別に嫌われててもどうでもいいしね)」
~図書館~
パチュリー「……あら、居たの」
咲夜「えぇ。 なにせこの図書館に魔法をかけているものですから、気になってしまって」
パチュリー「そう。 別に好きにすればいいわ」
咲夜「……」
咲夜「(21、ね……)」
パチュリー「あぁ、あと小間使いなら間に合っているから、用が済んだら出てってくれて構わないわよ」
パチュリー「あんたが居ると邪魔だし」
咲夜「さて、どうしましょうか」
次に測定するキャラ↓2
こいし→咲夜【コンマ↓1】
咲夜「……」
咲夜「そこっ!」
ヒュッ
こいし「わひゃぁ!?」
こいし「いきなりナイフ投げてくるなんて危ないよー。 もし当たってたらどうするの!」
咲夜「別にどうもしない。 掃除がいつもより時間がかかるくらいじゃない?」
こいし「ひっどーい! 私はただ遊びに来ただけなのにぃ!」
咲夜「ふぅん。 そんなに遊んでほしいなら、的当てでもしてあげるわよ」
こいし「あっ、それ知ってる!」
咲夜「ただし的はあんただけどね」
こいし「的はあなたってやつでしょ」
――――――――――
こいし「きゅぅ……。 やられちゃったし、もう帰るね」
咲夜「そう。 お帰りはあちらからどうぞ」
こいし「はーい。 それじゃ、また一緒に遊ぼ!」
咲夜「私に勝てたらね」
こいし「……勝った後にいう言葉じゃないと思うなー」
咲夜「(78、か)」
咲夜「さて、どうしましょうか」
次に測定するキャラ↓2
霊夢→咲夜【コンマ↓1】
霊夢←咲夜を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
霊夢←咲夜【コンマ↓1】
~博麗神社~
カチッ
咲夜「(なにかあったとしても逃げられるように、一応時間を止めた状態で測りましょう)」
咲夜「……」
咲夜「(98……)」
咲夜「(98!?)」
カチッ
咲夜「ぶはっ」
霊夢「え!?」
霊夢「って、咲夜。 急にどうしたのよ?」
咲夜「いや、別になんでもないわよ。 急に咳き込みたくなっただけで」
霊夢「ふぅん。 まぁ、あのワガママお嬢様にずっと仕えてたら変な行動も起こしちゃいそうねぇ」
咲夜「……」
霊夢「(いつもが変じゃないわけではないけど、今日はいつもよりずっとおかしいわね……)」
霊夢「というか、アンタが持ってる見慣れないソレはお嬢様にでも渡されたの?」
咲夜「……」
咲夜「そうね、霊夢も使ってみたらいいわ」
霊夢「……なんか企んでんじゃないでしょうね?」
咲夜「企んでるとしたら霊夢の方でしょ」
霊夢「?」
――――――――――
霊夢「……」ピピピ
霊夢「69だったけど、これ一体何の数値なの?」
咲夜「相手が自分をどのくらい好きか、らしいわ」
霊夢「……」
霊夢「えぇっと、もしかしてアンタ、私に対して使った……?」
咲夜「……不可抗力よ」
霊夢「ふふふ……そう、よぉくわかったわ」
霊夢「もし今アンタをのしちゃえば、今あったことはナシになるわよね……!」ゴゴゴ
咲夜「ほら! やっぱり襲う気だったんじゃない!」
霊夢「うるさーい! 勝手に人の気持ちを覗くなんてマナー違反したのはそっちでしょ!」
咲夜「こういう時、この能力は便利よね」
次に測定するキャラ↓2
魔理沙→咲夜【コンマ↓1】
魔理沙←咲夜を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
――――――――――
咲夜「ふぅ……ここまで来れば大丈夫でしょ」
魔理沙「おっ、咲夜じゃないか。 さっき凄い形相の霊夢を見たけど、何かあったか知ってるか?」
咲夜「さぁ? どうせ大したことじゃないわよ」
魔理沙「そうだな……。 アイツの事だから、お気に入りの茶菓子を紫に勝手に食べられたとかでも鬼の形相になりそうだ」
咲夜「……」
咲夜「ところで魔理沙。 紅魔館の方から来たみたいだけど、また泥棒に入ったの?」
魔理沙「いやいや。 私にはちゃんと返す予定があるんだから、盗人扱いはやめてほしいぜ」
咲夜「あっそう、じゃあすぐにでも返せるようにしてあげてもいいのよ」
魔理沙「素敵なメイドさんに冥土に連れていかれるのも悪くないが、まだ死ぬ予定はないからなー」
咲夜「ふぅん……」
咲夜「まぁ、被害に遭ってるのは図書館くらいだから、今日は見逃してあげるけど、お嬢様や館に傷がつくようなことをしないでね」
魔理沙「へーへー、肝に銘じておくぜ」
咲夜「(81……魔理沙に好かれてたなんて意外だわ)」
咲夜「さて、どうしましょうか」
次に測定するキャラ↓2
文→咲夜【コンマ↓1】
咲夜「あら、ゴミクズばかり作っている天狗じゃありませんか。 こんなところで会うなんて奇遇ですわね」
文「……咲夜さんですか。 出合い頭に、随分とまぁひどいことを言われたものですね」
咲夜「だって事実じゃない。 あんたの書いた新聞のせいで迷惑被ったこともあるんだから、私はとっても優しい方よ」
文「あややや、それはそれは」
咲夜「今日の夕食、まだメニューが決まってないから鳥でも捕まえて焼こうかしら……?」
文「……」
文「あー、それじゃあ、私はそろそろ行きますね」
咲夜「(37……あんなんでもパチュリー様よりは高いのね)」
咲夜「さて、どうしましょうか」
次に測定するキャラ↓2
天子→咲夜【コンマ↓1】
いったん中断します
それではまた明日。
もう少ししたら再開します。
天子「悪魔の犬じゃない。 こんなところで会うなんて奇遇ね」
咲夜「……そっちは一体何の用で地上に来たんです?」
天子「天界に居てもつまらないし、退屈凌ぎに遊びに来ただけよ」
咲夜「あら、そうなのですか。 何かへまをやらかして、天界から遂に追い出されてしまったのかと思いましたわ」
天子「そんなことあるわけないでしょ」
天子「そうそう。 私、今一人で暇してるのよねー。 貴方、地上の人間にしては悪くないし、私の従者にしてあげてもいいわよ?」
咲夜「私以外にもっと適任の方がいらっしゃいますわ。 紫髪の龍宮の使いとか」
天子「……そんな奴居たかしら。 天界は似たようなのばっかりだし、顔と名前が一致しないから困るわ」
咲夜「へぇ。 じゃあ、そんな天界から来た天人様の従者はご遠慮させていただきますね」
天子「ふーん。 天人にこんなこと言われるのは、もう二度とないかもしれないのに?」
咲夜「人間は、時に神様や天人よりも、悪魔のような邪悪な存在に惹かれるものよ」
天子「仮にも主人に対して邪悪って……。 いや、悪魔の世話を好んでしてる人間がまともな感性してるわけないか」
咲夜「(76……意外と高いな)」
咲夜「さて、どうしましょうか」
次に測定するキャラ↓2
紫→咲夜【コンマ↓1】
咲夜「(こんなに寄り道してたらお嬢様に怒られてしまうわ。 そろそろ帰らないと)」
グニョン
紫「今晩は。 ご機嫌いかが?」
咲夜「……たった今、機嫌が悪くなったわね」
紫「あらまあ酷い、そんなこと言われるなんて思ってもいませんでしたわ」
咲夜「そう? 胡散臭いし、こんな態度取られ慣れてると思ってたけど」
紫「ふふっ。 それは、どうかしらね」
咲夜「……」ピピピ
咲夜「(0、か……)」
咲夜「それで、いきなり出てきて何の用?」
紫「そうねぇ。 今日は貴方の顔を見に来ただけで、特に何かあるわけではないわ」
咲夜「あんたが?」
紫「ええそうよ。 ……何かおかしい?」
咲夜「別に。 気持ち悪くはあるけど」
紫「冷たいわねぇ。 年長者を敬う気持ちはないのかしら」
咲夜「それなら、紅魔館には大量の冷たい水がありますから、好きに使ってくださって構いませんわ」
紫「ご厚情痛み入ります……。 でも、貴方の屋敷に行く気はないわね」
咲夜「あらそう。 残念ね」
紫「くすくす。 それじゃあ、また会いましょうね……」
咲夜「(胡散臭いのも気味が悪いのもいつも通りと言えばそうだけれど、今日私が抱いた違和感は……気のせい、なんかじゃない)」
咲夜「さて、どうしましょうか」
次に測定するキャラ↓2
美鈴→咲夜【コンマ↓1】
~紅魔館~
カチッ
咲夜「(何だか疲れたわね……)」
咲夜「(そうだ! ついでに美鈴を測っておきましょう)」ピピピ
咲夜「……」
咲夜「(0……)」
カチッ
美鈴「お帰りなさい、咲夜さん」
咲夜「ただいま。 今日も貴方は門番をサボってたみたいね」
美鈴「サボってたわけじゃないですよ? その時は少し見回りをしてただけで……」
咲夜「はぁ、それをサボってたって言うのよ」
美鈴「いやぁ。 なんだかんだ言っても、パチュリー様は魔理沙さんが来ると嬉しそうですし、今回のサボりも別に悪いことじゃないですって!」
咲夜「……」
咲夜「そうね。 それじゃ、私夕飯の支度してくるからもう行くわ」
美鈴「はーい。 それにしても、怒らないなんて今日はなんか良いことでもあったんですか?」
咲夜「……あると、いいわね」
美鈴「?」
咲夜「……」
奇数:最後にレミリアを測る
偶数:これ以上測定しない
コンマ↓1
レミリア→咲夜【コンマ↓1】
レミリア←咲夜を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
レミリア「あら、咲夜。 遅かったわね」
咲夜「色々ありましたから」
レミリア「ふぅん。 でも、私が咲夜を思う気持ちは誰にも負けてなかったわよね!」
咲夜「……98でしたし、霊夢を測ってなかったら、そうなりますね」
レミリア「えっ」
咲夜「博麗の巫女って簡単に餌付けできるんですね。 知りませんでした」
レミリア「ちょっと待って、理解が追い付かない。 一応聞くけど、同じ数字だったのよね……?」
咲夜「そうですね。 私も数値を見た時は驚きましたよ」
レミリア「その割には平然としてるように見えるけれど……いや、まぁ私の方が低いとかじゃないし、気にしないことにするわ」
レミリア「で、他はどんな感じだったのか聞かせてよ」ワクワク
咲夜「……」
咲夜「えーと、まずフラン様が今のと同じくらいで、パチュリー様は結構低め。 その辺の人妖が80前後、ブン屋が30後半でした」
レミリア「へぇ。 ガラクタばっかりの香霖堂にしては中々面白い結果が出たわね」
レミリア「それで、美鈴は測ってないの? あれでも紅魔館の一員じゃない」
咲夜「……あまりにも平凡な数値で忘れてましたわ。 門番とメイド長の関係を考えたら、それが妥当すぎてつまらないもので」
レミリア「……」
コンマ↓2のエンディング
カチッ
咲夜「(やっぱり、さっきのことは気になる……)」
カチッ
咲夜「……美鈴。 少しいいかしら?」
美鈴「何でしょう? やっぱり、サボったことを怒りに来たんですか?」
咲夜「そんなんじゃないわ。 そもそも、貴方は門番をやる必要なんかないでしょう」
美鈴「えぇ!? まさか、クビですか……?」
咲夜「ふん、よくもまぁ白々しい言葉を……二度目はないと思いなさい」ギロッ
美鈴「……」
美鈴「どこでバレたのか、教えてもらってもいいですか?」
咲夜「あらまぁ、あっさりと認めるのね。 教える必要はない、と言いたいところだけど、貴方の素直さに免じて教えてあげる」
咲夜「数値とか、怪しいところは数えきれないほどあったけど、一番はサボりに対しての返答ね。 何回も聞いてるから分かるわ、美鈴があんな返しをするはずがないってことくらい」
美鈴「……そうですか。 それじゃあ、次はもっとうまくやって見せますよ」
咲夜「ふふふ、美鈴の真似をしてたせいで寝言までいえるようになったの?」
咲夜「残念だけど、貴方に次なんてないわ。 だって、私がお掃除するんですもの」
美鈴「……」
「そうね。 きっと、今のあなたと会うことは二度とない」
――――――――――
カチッ
―――――――――
カチッ、コチッ、カチッ
レミリア「ん……、もう昼……?」
レミリア「(いつの間に眠ってたのかしら。 それにしても、吸血鬼がお昼に起きるなんて不健康ね)」
レミリア「(お腹空いたし、早くご飯用意してもらお……)」
レミリア「さ、……」
レミリア「(さ……? ウチにさから始まる名前の奴なんて居たっけ?)」
レミリア「なんかモヤモヤするわね。 昨日変なモノでも食べたかしら」
レミリア「うぅん……何か大切なことを忘れているような気もするけど、どうせ大したことじゃないわよね……?」
今週はこれで終わりです。
1初めから
幻想郷の住民とある程度友好関係が築けているキャラクターの視点(後々安価で設定)
選んだキャラクターを好感度スカウターで測定することができる
2初めから(強くてニューゲーム?)
魔理沙・霊夢・早苗・妖夢・咲夜のいずれかの視点
好感度スカウターで測定する際に、その対象とその対象への操作キャラからの好感度も表示されるようになる
1か2かどちらかを選んでください。
>>555は参考程度に。今回は変えませんが、そのうち2の条件等を変える予定です。
安価は次回更新に近くなってから投げます。
質問があったらどうぞ。
ただ、一部の答えづらいものに関しては黙秘とさせていただきます……。
一般好感度測定時のゾロ目にも何か特典?とかありますか?
>>707
2の初めからの条件が今のままだと厳しいので、00と99以外のゾロ目も数に入れるようにするとかそっち方面くらいですね。
さすがに80以上かつ半分の確率を引き当てるのを3回は難易度がおかしすぎますから。条件をかなり緩くして5回にするか、条件を少し追加するか、その辺はコロコロ変えるわけにもいかないので、はっきりとは答えられませんが。
霊夢「好感度スカウター?」
魔理沙「あぁ、安心安全の河童製だ。 眼球をスキャンすることで、その対象がどのくらい好意を抱いているか分かるらしい」
霊夢「……あんたが変なものばっかり集めるのは相変わらずねぇ」
霊夢「でも、そのせいでウチに避難する必要があるくらいなら、その蒐集癖を何とかしたらどう?」
魔理沙「ん-、こればっかりは趣味と実益を兼ねてるからなー」
魔理沙「一応どこに何があるかは把握してあるし、特に問題ないぜ」
霊夢「あっそ。 まぁ、私はあんたが面倒事を起こしてこなきゃ何でもいいわ」
魔理沙「……」
霊夢「?」
霊夢「急に黙ってどうしたのよ」
魔理沙「暇してそうな霊夢にコレでもあげようかと思って」
霊夢「そんなのいらないんだけど。 というか、魔理沙が欲しくて手に入れたものなんじゃないの?」
魔理沙「コレに関しては欲しかったからというより、欲しがってもらいたそうにしてたって感じなんだよな」
霊夢「それ、どっかから本を盗ってきた時も言ってなかったかしら」
魔理沙「そうだっけ?」
霊夢「そうよ」
魔理沙「……とにかく、いったん預かってくれるだけでもいいんだ。 香霖のとこにこれ以上モノを持っていくわけにはいかないし、霊夢のとこならいいかなって思ってさ」
霊夢「(さて、どうしようかしら)」
測定するキャラ↓2
チルノ→霊夢【コンマ↓1】
チルノ←霊夢【コンマ↓2】
霊夢「(紫とかだとこの機械が本物かどうかわからないし、こういうのは妖精にでも使って確かめてみるのがいいかもしれない)」
霊夢「(あと、いつの間にか魔理沙が居なくなってる……逃げ足だけは一人前ね)」
~霧の湖~
チルノ「♪」
霊夢「(ちょうどいいところに。 あいつにしましょう)」
霊夢「……」ピピピ
霊夢「(46と、87……)」
霊夢「(確か、その対象がどのくらい好意を抱いているのか分かるのよね?)」
霊夢「(なら何で2つも表示されてるのかしら……)」
霊夢「(一番それっぽいのは、片方は相手からの、もう片方は相手への好意っていうのだけれど)」
霊夢「……」
霊夢「(チルノが滅茶苦茶好きな相手に対して好意を隠す、なんてことができるわけがないわね)」
霊夢「(ってことは数値の大きい方が私……いやいや、そんなまさか。 確かに、この夏はあいつがいたおかげで大分快適だったけど、便利な奴ってだけで微塵も好きなんて思ってないし、妖精にしては強いとはいえ、私と比べれば雲泥の差だし、たまにバカじゃなくなることもあるけど九割以上バカだし、そもそも、妖精は大自然の具現なんだから、自然を愛する心さえあれば高い数値も出るに決まってるし……)」
霊夢「~~もう! なんで私がこんなに悩まされなきゃいけないのよ!」
チルノ「あっ、霊夢。 急に大声出してどうしたの?」
霊夢「感情について考えてたら、わけわかんなくなってきたのよ」
チルノ「へー。 あたい、霊夢は感情とか気にしないもんだと思ってた」
霊夢「あー? 失礼な奴ね、私だって人並みには気にしてるわ」
チルノ「そーなんだ。 博麗の巫女だけど、何があっても私情を持ち込まないようにしてるってわけじゃないのね」
霊夢「……その時はその時。 ただ、人間に危害を及ぼす場合は容赦しないつもりよ」
チルノ「ふーん」
霊夢「まぁ、あんたが心配する必要性はこれっぽちも存在しないわね。 強くないし、ある意味安心できるわ」
チルノ「むっ!」
チルノ「最強のあたいに対してずいぶんな言い草ね。 ここらで一度、霊夢に痛い目を見せてあげるんだから!」
霊夢「(さて、どうしようかしら)」
次に測定するキャラ↓2
藍→霊夢【コンマ↓1】
藍←霊夢【コンマ↓2】
霊夢「(いったん神社に戻りましょう)」
~博麗神社~
藍「!」
霊夢「げっ」
霊夢「(72と11……間違いなく、低い方が私だ)」
霊夢「(少し前の自分に、何で測定したのか聞きたいぐらいだわ)」
霊夢「紫の式がわざわざ来るなんて、何かあったのかしら?」
藍「そこまで大した用事ではないんだが……というか、遠くないか?」
霊夢「一応聞こえてるから問題ないわよ」
藍「そ、そう? でもなんか、こうして離れた場所で大声で会話するのって少し楽しいわね」
霊夢「えっ……」
藍「博麗の巫女がそんな変わった行動を取るとは思ってなかったから、新鮮で面白いわ」クスクス
霊夢「……」
霊夢「(別に、こいつのことが初めから嫌いだったわけじゃない。 でも、今は近寄ることすらしたくないわね……)」
霊夢「(さて、どうしようかしら)」
次に測定するキャラ↓2
針妙丸→霊夢【コンマ↓1】
針妙丸←霊夢【コンマ↓2】
霊夢「(そういえば、今日はまだ虫篭の様子を見てなかったっけ)」
霊夢「(忘れないうちに見に行っとこ)」
――――――――――
針妙丸「……」
霊夢「あっ、いけない。 そういえば昨日も何もあげてなかったわ」
霊夢「どうしよ……とりあえず、朝作った味噌汁でもあげとけばいいわよね」
霊夢「ちょうどいいお椀がないし、よそうのはコレでいっか」
霊夢「よし、これで大丈夫ね」
針妙丸「……」
霊夢「(結構前は騒がしかった気もするけど、最近は妙に静かね)」
霊夢「(なんか気になるし、測定しとこうかしら)」ピピピ
霊夢「(22と32、ねぇ)」
霊夢「(やっぱりほっときすぎた……? でも、向こうから構ってこなくていいって言ってたしなぁ)」
霊夢「(そのうち元の大きさになるだろうし、それまでの辛抱よね)」
針妙丸「(……どうしてこんなことになっちゃったのかしら)」グスン
霊夢「……」
次に測定するキャラ↓2
あうん→霊夢【コンマ↓1】
あうん←霊夢【コンマ↓2】
霊夢「ついでにあうんのところにでも行っときましょうか」
――――――――――
あうん「えへへー、霊夢さんこんにちは! 今日も博麗神社に侵入者はいませんでしたよ!」
霊夢「藍とか来てたじゃない、侵入者がいないってことはないでしょ」
あうん「えー? だってあの方は賢者の八雲紫の式じゃないですか。 さすがに侵入者ってことはないんじゃないかなぁって」
霊夢「はぁ……」
霊夢「(使えない犬ね。 なんでこんなのがウチの神社に居るのかしら)」
霊夢「わかったわ。 あと、神社の見張りが辞めたくなったらいつでも辞めていいから」
あうん「厭々やってるわけじゃないので、辞めたくなることはないと思いますけど……」
霊夢「ふーん」
あうん「……あの、もしかして今日何か嫌なことでもありましたか? いつもの霊夢さんと違うなー、なんて」
霊夢「そんなの、ないわよ」
霊夢「(数値は54と00。 何回か測定したけど、この00という数字だけは妙にしっくりくる)」
霊夢「(それが当然で、初めからそうあることが正しかったかのように)」
霊夢「(……でも、同時にどこかおかしいような、自分はとんでもない錯覚を起こしているのではないかとも感じるのだ)」
霊夢「……」
次に測定するキャラ↓2
レミリア→霊夢【コンマ↓1】
レミリア←霊夢【コンマ↓2】
霊夢「(紅魔館にでも行こうかな)」
~紅魔館~
霊夢「……」
霊夢「ここが、あいつの部屋だったわよね」
霊夢「……邪魔するわよ」
ガチャ
レミリア「そんな怖い顔して、一体何の用よ。 異変でも起きたの?」
レミリア「そうそう、残念ながら紅魔館は一切関係ないわよ。 私、今ちょっと眠いから用は手短に頼むわね」
霊夢「言われなくてもすぐ済むわ」
霊夢「……」ピピピ
霊夢「(56と77、か)」
レミリア「……用って、それのこと?」
霊夢「そうね、もう終わったから帰るわ」
レミリア「ねぇ霊夢。 今日の貴方、なんだか様子が変よ」
レミリア「貴方のことをよく知っているわけではないけれど、それでも少しおかしいように感じるわ」
霊夢「……」
レミリア「疲れてるのなら休んでいったら? 咲夜だってきっともてなしてくれるはずよ。 だから――」
霊夢「――せっかくのお誘いありがたいけど、今日は遠慮しとく。 会えて良かったわ、レミリア」
霊夢「……」
次に測定するキャラ↓2
ヘカーティア→霊夢【コンマ↓1】
ヘカーティア←霊夢【コンマ↓2】
今日はここまでで終わりにします。
今日の20:00頃から再開します。
霊夢「(まさか、あいつに様子が変って言われるとは思ってもいなかったわ)」
霊夢「(でも、『変』なんて言葉は地獄の女神とかのほうがよっぽどしっくりくるわよ)」
霊夢「……私は、いつも通り、博麗の巫女として在るだけ」
――――――――――
霊夢「……」
霊夢「(こんなとこまで来る必要性なんて、なかったかも)」
霊夢「(やっぱり今日は帰って寝よーー)」クルッ
ヘカ「あら、もう帰っちゃうの?」
霊夢「!」
霊夢「(スカウターの数値は75と31、ね)」
霊夢「(数値の差が大きいのは今までも結構あった。 けれど今回は、なんとなく、何で私に好意を抱いているのか、少し気になった)」
霊夢「ねぇ、あんたは私のこと、どう思ってる?」
ヘカ「そうねぇ……素晴らしい人間、とかかしら」
霊夢「ふざけてるの?」
ヘカ「ふざけてなんかいないわよん。 遊びとはいえ、私と純狐相手に勝ったのだから、そういったことを思っても不思議じゃないでしょう」
霊夢「……」
霊夢「ふん。 それなら、今度はのさなきゃいけない相手にならないでほしいものね」
ヘカ「はーい。 まあ、幻想郷のことは気に入ってるし、よっぽどのことがない限り貴方と敵対行動を取る気はないわ」
霊夢「……どうだか」
霊夢「……」
1測定するのをやめる
2まだ測定する
安価↓1
霊夢「(私は、もう何も考えたくなかった)」
霊夢「(忘れているはずのナニカ。 でも、これ以上行動して知りたくなんて……思い出したくなんて、ない)」
霊夢「(自分の中で存在しないと思い込めるのならば、それは、なかったことにできるのだから)」
――――――――――
霊夢「……」
霊夢「あれ? もう朝……?」
霊夢「(いつの間に眠ってたのかしら。 それに、枕元に見慣れない機械があるわね)」
霊夢「……」
霊夢「(まぁいいや、どうせ大したものじゃないでしょ。 お腹空いてきたし、朝ごはんでも作ろ……)」
【FIN】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【T E INUE】
【TO BE CONTINUED…?】
いったん終わり、ということで測定結果を載せていきます。
≪魔理沙≫
1レミリア【16】
2美鈴【9】
3霊夢【94】
4妖夢【82】
5アリス【69】
6咲夜【21】
7お燐【80】
☆フラン【31】
9こいし【87】
1レミリア【16】
2美鈴【9】
3・妹紅【71】
☆・布都【23】
5・神子【71】
6・チルノ【30】
7・パチュリー【79】
8・霖之助【67】
9・早苗【40】
≪霊夢≫
1紫【48】
2レミリア【91】 (レミリア←霊夢)【76】
☆咲夜【79】
4美鈴【41】
5文【85】
6華扇【62】
7早苗【28】
8幽々子【43】
9さとり【52】
10フラン【38】
≪早苗≫
1華扇【04】
2妖夢【90】 (妖夢←早苗)【10】
3諏訪子【05】
4小鈴【48】
5天子【49】
6こいし【70】
7神奈子【51】
8幽々子【90】
☆霊夢【84】
≪妖夢≫
1こころ【75】
2正邪【70】
3幽々子【70】
4藍【01】
5文【88】 (文←妖夢)【61】
6映姫【18】
7魔理沙【73】
☆こいし【78】
9さとり【89】 (さとり←妖夢)【13】
≪咲夜≫
1フラン【95】
2パチュリー【21】
3こいし【78】
4霊夢【98】 (霊夢←咲夜)【69】
5魔理沙【81】
6文【37】
7天子【76】
8紫【00】
☆美鈴【00】
10レミリア【98】
≪博麗霊夢≫
1チルノ【46】 (←霊夢)【87】
2藍【72】 (←霊夢)【11】
3針妙丸【22】 (←霊夢)【32】
4あうん【54】 (←霊夢)【00】
5レミリア【56】 (←霊夢)【77】
6ヘカーティア【75】 (←霊夢)【31】
布都「好感度スカウター、とな?」
青娥「そう。 この機械は、相手が自分にどのくらい好意を抱いているのかを数値化して教えてくれるんです」
青娥「……豊聡耳様のように具体的な内容が分かるわけではありませんが、こういった単純な物の方が却って貴方に都合がいいと思いまして」
青娥「ふふふ、物部様にも一人や二人、どう思われているのか知りたいお方くらいおりますでしょ?」
布都「……」
青娥「?」
青娥「何か、気になる点でもありました?」
布都「……そうだな……では、一つだけ聞いてもよいか」
青娥「えぇ。 私に答えられることならば」
布都「何故、我にそのスカウターとやらを渡そうと思ったのか?」
青娥「……それは、豊聡耳様と私にとってはこの機械は無用の長物でしょうし、屠自古さんに話したら雷を落とされてしまいそうなので……まぁ、消去法ですわね」
布都「む、芳香殿が入っていないようだが」
青娥「あらあら、面白いことを仰るのですね。 あの娘がこの機械を持ったって何もできないし、する必要もないじゃないですか」クスクス
青娥「……というか物部様のことですから、何でこのような物があるのか、とかもっと別のことを聞いてくると思ってましたわ」
布都「はっ!?」
布都「あ、いや、別に他に何も思い浮かばなかった訳ではないぞ。 思い浮かんだ上で、敢えてさっきのことを聞いただけだ」アセアセ
青娥「……」
布都「さて、どうしようか」
測定するキャラ↓2
ルナチャ→布都【コンマ↓1】
~魔法の森~
布都「(考え事をしながら歩いてたら、こんなところまで来てしまった)」
布都「(うーむ。 それにしても、いくらあんまり人間が来ないからってこんなにも静かなことってあるのだろうか)」
布都「(……まぁいい。 このまま迷ってても何にもならないし、ここにある木を少しくらい燃やすとするかの)」
ルナ「!」
ルナ「待って、何をするつもーー」
ドテッ
布都「……」
ルナ「……」
ルナ「コホン。 いきなり来るなんて、いったい何のつもりかしら」
ルナ「悪いけど、謝ったって許すつもりはないわ」
布都「謝る?」
ルナ「……覚えてないの?」
布都「さっきの転んだ姿のことか?」
ルナ「ちがーーう! さっきのことは触れてこないでよ!」
布都「(青娥殿にもらったスカウターによると、こいつの数値は14だった)」
ルナ「~~森の中で火をつけようとするなんて危ないじゃない。 というか、話ちゃんと聞いてる?」
布都「ん? あぁ、ちゃんと聞いておるよ」
布都「(好かれるようなことをした覚えはないし、こんなもんだろうな)」
布都「さて、どうしようか」
次に測定するキャラ↓2
青娥→布都【コンマ↓1】
青娥←布都を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
奇数だった場合、青娥←布都【コンマ↓2】
ニュッ
青娥「こんにちは。 調子はいかがです?」
布都「うわっ!? って、なんだ青娥殿か」
青娥「えぇ、そうですわ。 先ほどから少し後ろの方で見ておりました」
布都「それなら道案内くらいしてくれればいいものを。 ここら一帯、火事でも起こしてやろうかと思ってたぞ」
青娥「そんなことをしたら豊聡耳様に大目玉を食らいますよ。 ただでさえ貴方に頭を抱えているというのに……」
布都「ふっ、皿の代金はただじゃないがな」
青娥「そこでそう返されても困りますわね」
青娥「……というかコレ、せっかく渡したのにそこらの妖精相手に使われるとは……」
布都「別に誰に使おうと我の勝手だろうに」
青娥「そりゃそうですけれど。 それではあまり面白くないじゃないですか」
布都「そう言われても、我は青娥殿を楽しませるために行動しているわけではないしな」
青娥「……」ヒョイ
青娥「……」ピピピ
青娥「!」
布都「?」
青娥「あらあらまぁまぁ、96だなんて。 物部様は、実は私のことがだぁいすき♡だったんですね?」
青娥「これからは布都ちゃんって呼んだ方がいいかしら」ニコニコ
布都「ん? いや別に青娥殿が呼びたいように呼べばよいぞ」
青娥「……」
布都「いざ数値として出されると不思議なものではあるが、太子様の師匠である青娥殿に敬愛の念を抱かないわけがないといえよう」
布都「……急に黙ってどうかしたのか?」
青娥「そういうなら、もっとそれっぽい態度で示してほしいって思っただけですわ」
布都「それっぽい態度と言われても、我が付き従うと決めたのは太子様ただ一人だからな……」
青娥「あらそう。 少し、残念ね」
――――――――――
青娥「それでは、そろそろ芳香ちゃんの様子を見に行きたいので帰りますね。 その機械をどう使うかは物部様のお好きにどうぞ」
青娥「……ああそれと、私も貴方のこと嫌いじゃないですよ?」
布都「(青娥殿の数値は、87だった)」
布都「さて、どうしようか」
次に測定するキャラ↓2
小鈴→布都【コンマ↓1】
~人里~
布都「何とか人里まで出てこれたぞ……」
布都「(この間立ち寄った貸本屋にでも行くとするか)」
~鈴奈庵~
小鈴「!」
小鈴「あーーっ!この間の放火犯!!!」
布都「」ビクッ
小鈴「あなたは出禁です、出禁!」
小鈴「ここは燃えやすいものがいっぱいあるの! 不用意に火を近づけないで!!」
布都「その……この間の件は悪いと思って……」
小鈴「もう! そんなこと言ってこなくていいから早く帰って!」
小鈴「鈴奈庵は火気厳禁です!!」
ピシャッ
小鈴「アレ読むの楽しみにしてたのに……絶対に許さないんだから……!!」ゴゴゴゴゴ
布都「(数値は14、か)」
次に測定するキャラ↓2
里乃→布都【コンマ↓1】
布都「?」
布都「ここはいったい……」
里乃「人間……いや、尸解仙か」
里乃「舞のうっかりかなぁ? まったく、しょうがないんだから」
里乃「尸解仙に用はないの。 悪いけど、帰ってもらうねー」
――――――――――
布都「(……さっきのは何だったのか……とはいえ、この機械に20という見慣れない数値がある以上、幻という訳ではないだろうが)」
布都「さて、どうしようか」
次に測定するキャラ↓2
名無しの本読み妖怪→布都【コンマ↓1】
布都「(……このまま帰るのもアレだし、もう一度鈴奈庵に行くとするか)」
~人里・鈴奈庵~
布都「(先ほどの少女はおらぬようだが……なんか、これだとまるで空き巣みたいだな)」
朱鷺子「……」
朱鷺子「!」ハッ
布都「(それにしても、何か眠くなってきたぞ……。 こんなところにいて、よくあいつは眠くならないな)」
朱鷺子「……」コソコソ
布都「(目を覚ますいい方法――)」
朱鷺子「!!」テヤッ
ドサドサドサ
布都「何だ、敵か!?」
布都「……ふん。 木っ端妖怪なんぞ、我の敵ではないわ。 一撃で仕留められなかったことを後悔するんだな!」
小鈴「もー、さっきからうるさいですよ……って」
小鈴「(散乱した大量の物と震えているお得意様の妖怪、相対するは放火犯――)」
布都「待て待て、今回ばかりは我は被害者であってだな」
小鈴「……少なくとも入ってこないでって言ったことは破ってるじゃないですか!」
布都「いや、それは深いわけがあって……」チラッ
朱鷺子「……」ベロベロバー
布都「」ピキッ
布都「こいつ……!」
小鈴「問答無用! 今度また何かやらかしたら霊夢さんにお仕置きしてもらいますから!!」
ポイッ
小鈴「ほんっと信じられない! あいつは本屋の敵よ!」
朱鷺子「……」コクコク
小鈴「一応、お得意様には注意喚起をしておいてよかったわ……」
布都「(ん? 測った記憶がないのに、新しく21の数値が記録されている……本屋にいた妖怪のだろうか)」
次に測定するキャラ↓2
芳香→布都【コンマ↓1】
今日はここまで。
どうもありがとうございました。
こんにちは。
今日の17:00から18:00頃、黄昏時と言われる時間帯から再開する予定でいます。
布都「(そういえば、青娥殿が芳香殿の様子を見に行くと言っておったな)」
布都「(することもないし、ちょうどいいのだが……おそらく、あの寺の墓地に居るであろうことがなぁ……)」
~命蓮寺・墓地~
芳香「!」
芳香「ちーかよーるなー! これ以上寄ったら、我々戦士(キョンシー)の仲間にしてやるぞ!」
布都「ふっ、おかしなことを言うものだ。 我と青娥殿は知己の仲、であればお主の敵とはなるまいに」
芳香「せーが? えーっと……誰だっけ?」
布都「覚えておらぬのか?」
芳香「えーっと……どこかで聞いたような」
布都「操り主のことを忘れるのは、記憶に難がありすぎではないか……」
芳香「なんだとぉ!」
布都「(さて、どうするか……。 簡単に逃げられはするだろうが、芳香殿相手に敗走したとなれば我の沽券にかかわるしな……)」
芳香「……」
布都「(それにしても、さっきから黙りこくってるが、思い出そうとでもしてるのか?)」
芳香「……」
芳香「……えーっと……せーが、青娥……言われてみれば、知っているような気もする名前だな!」
布都「そうか、良かったな」
芳香「そーだなー、なんか頭がスッキリした気もするし、頑張るぞー」
布都「(これ以上張りつめようもなさそう、とは言う必要もないな)」
布都「(それにしても、59か……あんな状態でも好悪の感情があるなんて不思議なものだ)」
布都「(いや、脳が腐ったことで、情緒が初期段階である快や不快に支配されやすくなっていそうではあるが……まぁ、青娥殿がいじくっている時点で、いくら考えても無駄なんだろうな)」
布都「さて、どうしようか」
次に測定するキャラ↓2
神子→布都【コンマ↓1】
神子←布都を測るか否か
奇数:測る
偶数:測らない
コンマ↓1
奇数だった場合、神子←布都【コンマ↓2】
布都「(……次は、太子様のところに行こうかな)」
――――――――――
布都「(下手に隠しても気づかれてしまうだろうし、勢いで乗り切ってみせるぞ!)」
バタバタバタ
神子「布都、あまり大きな音を立てて走らないようにーー」
布都「太子様、覚悟してください――!!」ピピピ
布都「(……くっ、数値を見るのが怖い……しかし、あの太子様が、我を嫌ってるとかそんなことはない……はず……)」チラッ
布都「(93)」
布都「(93……)」
布都「」ウルウル
神子「その……大丈夫か?」
布都「大丈夫、です……」ポロポロ
神子「はぁ……そういうわけにもいかないだろう。 お前のような忠臣が泣いてるのを放ってはおけまい」
布都「」ゴシゴシ
布都「それなら、少しその場にとどまって目と耳を塞いでてください」
神子「……」
布都「今からできる限り離れますので!!!」
ダダダダダダ
――――――――――
布都「(ここまで来れば大丈夫であろう)」
布都「ふぅ……」
神子「」ヒョイ
布都「ぎゃあああああ! 何でここに!」
神子「何でもなにも、様子が気になったから追いかけた、としか言いようがないな……それにしても、逃げることはないんじゃないか?」
布都「……」
布都「太子様が悪いわけではないわけではないのですが……」
布都「その……これ以上話し続けてたら、嬉しすぎて死んでしまいそうな予感がするというか……太子様、そのようなことをなさるおつもりですよね……?」
神子「……」
神子「そんなことはないさ」ニッコリ
布都「(ぜっったいウソだーーー!)」
布都「さて、どうしようか」
次に測定するキャラ↓2
さとり→布都【コンマ↓1】
今日中に終わらなそうなので……少し中途半端ですが、ここまでで。
更新前には告知を入れるようにします。
布都「ふっ、何とか逃げ切れたのはいいが……」
布都「ここは何処だ?」
布都「(取り合えず、誰かに道を……)」
「♪」ルンルン
布都「おお、ちょうどいいところに。 ちょっと聞いてもよいか」
「……」キョロキョロ
「えーっと、私のこと?」
布都「お主以外におらぬではないか……少し迷ってしまってな、道案内を頼みたいのだが」
「えー? 何で私がそんなこと……」
「……」
「!」
「あっ、UFO!」
布都「何っ!?」
「てやーっ!」
ドサ…
布都「」
「……うーんと、確かー、欲がわかるとかいう、胡散臭い宗教家の所に居る人間?だったっけ」
「そんな奴と一緒に居たがるなんて理解できなーい。 ひょっとして、何も考えてないのかなぁ?」
「……」チラッ
「ふふっ。 とはいえ、私はとっても優しいから、ちゃんと家まで送り届けてあげる」
「地霊殿に連れて行ったらお姉ちゃんが何とかするだろうし、死体ならお燐にお任せしちゃえばいいもんねー?」クスクス
「……あっ、でも地獄の底で死んじゃったら、灰になってなーんにも残らないかも」
「まぁいいや。 別に私に関係ないし……それに、何も考えてない者が、何も考えられなくなっても同じでしょ?」
布都「」
「ゴホン。 さぁて、一名様、旧地獄までご案内でーすっ!」
ズルズル……
~地霊殿前~
ポイッ
「思ったより早かったねー、それじゃっ、バイバーイ♪」
布都「」
布都「……」
布都「いてて……」
布都「(UFOが出たと言われた隙に攻撃されて、気づいたら謎の屋敷の前に居た)」
布都「(……入るしか、ないか……)」
バーン!
布都「たのもーう!」
さとり「……「道場破りみたいだな」ですか。 自分の実力を示したいのならば、ここよりももっと適した場所があると思いますよ」
布都「……!」
さとり「あぁ、申し遅れました。 私はさとり……あなたの考えている通り、心を読む能力を持った、地霊殿の主です」
布都「ふん……名前を言わずとも知っている。 太子様が警戒するように言っていた妖怪の中に居たからな」
さとり「貴方が私を知っていることは知っていますが、挨拶は大切でしょう?」
布都「……我はお前と仲良くする気はないがな」
さとり「そうですね。 私もありません」
さとり「あら、「そう返されるとは思わなかった」と考えているのね。 まぁ、私も普段はここまで言うことはないのだけれど、かわいいペットの仕事を増やしたくはなくてね」
布都「ペット?」
さとり「えぇ。 とても良い子達なんですよ。 怨霊の管理とか……大変な仕事でも、きちんとこなそうと頑張ってくれるんです」
布都「それと、我がどんな関係があるというのだ?」
さとり「……非業の死を遂げ、肉体だけが滅びた状態の怨霊にとって、貴方のような存在はあまりよくないのです。 解決するだけの実力を持っているならまだしも、そうでないならば、徒に被害を大きくするだけだとは思いませんか?」
布都「……」
さとり「……勿論、それだけが理由なわけではありませんけれど……。 私にとって、ペットや妹はとても大切な存在ですし、必要のない厄介事に巻き込まれたくはないので……今すぐ、お引き取りください」
布都「(35……何もしてないのに測定されてるなんて、何だか気味が悪いな……)」
次に測定するキャラ↓2
ラルバ→布都【コンマ↓1】
布都「(かなり暗くなってしまったな……まさか、こんな遅い時間になるとは)」
ラルバ「あれれ、なんか沈んだ顔してるねー」
ラルバ「どしたの? 嫌なことでもあった?」
布都「(妖精、か……)」
布都「……」ピピピ
布都「(40……)」
布都「……お前は、髪がクルクルしている妖精とは違って友好的なのだな」
ラルバ「クルクル……? あぁ、ルナのことね。 あの子は本を読むから、貴方みたいなことをする人は、大っ嫌いって思ってそうかも」
ラルバ「……まぁ、相手は自分を映す鏡とも言うし……それが気になるなら、自分のことを見つめ直してみたらどう?」
布都「……」
ラルバ「ふふっ。 それじゃあ、またね」
布都「……」
1最後に屠自古を測る
2これ以上測定しない
安価↓1
屠自古→布都【コンマ↓1】
~??~
布都「(屠自古は、あの時のことを気にしていない、と言っていたが……本当のところはどうなのだろうか)」
布都「屠自古―、ちょっとよいか」
屠自古「あ? 何だよ、こんな時間に……」
布都「(きっと、コレがどういうものか言ったら警戒される……バレる前に測定するしかない!)」ピピピ
布都「(……1)」
布都「の、のう屠自古よ……屠自古は、我のことが嫌い……なのか……?」
屠自古「そんなわけないだろ」ニッコリ
布都「(ほっ……)」
屠自古「嫌いじゃなくて、ぶっ殺してやりたいぐらい大っ嫌いだよ」
屠自古「はぁ……気づいてなかったのか、この愚か者め」
布都「……!」
屠自古「ただ、お前を殺しちゃったらさ。 死んでも大っ嫌いなお前と同じようなことをしたことになるだろ?」
屠自古「だから、殺すことだけは絶対にないし、安心していいぞ」
布都「……っ」
布都「こ、このこと、太子様は……」
屠自古「気づいてるだろうけど……言わないってことは、そのままでいいってことなんじゃないか?」
布都「……」
屠自古「まぁ、今まで通りにやればいいだけだ。 じゃあな、バ解仙」
布都「(……いつものように、我は尸解仙である……と、屠自古に言うことはできなかった)」
布都「……」
1青娥の所へ行く
2運命に身を任せる
安価↓1
――――――――――
青娥「あら、元気がありませんわね……どうしたんです、物部様?」
布都「……想定できることではあったが、我は、思いのほか楽観視が過ぎていたようだ」
青娥「……」
布都「これでは、馬鹿と言われても仕方ないな……」
青娥「物部様……。
……大丈夫ですよ。 私は、貴方のことを馬鹿だとも、嫌いだとも思いません」
布都「……」
青娥「……きっと、私がお渡しした機械のせいで、そうなっているのですよね……少しの間、それを私に返していただけませんか?」
布都「あぁ……元はと言えば、青娥殿が渡してきたものであったな……」つ
青娥「どうも……」
青娥「…………」
布都「?」
青娥「えいっ」ポイッ
ピューーーーン
布都「えっ」
青娥「……うん。 思った通り、よく飛びましたわね」
布都「せ、青娥殿? さすがに、投げ飛ばすのはいかがなものかと……」
青娥「……私の目的は、もう果たされましたし……ああいったものは、壊したり下手な行動を起こすと逆効果になるので、手の届かないところに行ってもらいました」
布都「えぇ……?」
青娥「ふふっ。 あんなもののことは、物部様が気になさることないのですよ」
布都「しかし……」
青娥「もう。 布都ちゃんって呼ばれて甘やかされたいから、わざとそういう態度を取るのかしら? 物部様になら、言われなくてもしてあげますけど……」
布都「……」
布都「……あぁ、もうそういうことでいい……」
青娥「♪」
――――――――――
「好感度スカウター?」
「そう。 これを使うと、繧上◆縺励′窶ヲ窶ヲ縺?d縲∵クャ螳壹@縺溽嶌謇九′縺ゥ縺??昴▲縺ヲ縺?k縺ョ縺九r遏・繧九%縺ィ縺後〒縺阪k縺ョ繧」
――――――――――
――――――――――
「……あらあら、手に取ってしまったのですね……?」クスクス
……ピピピ……
布都の話は、これでいったん終わりです。
あと……もしかしたら、質問されるかもしれないので書いておきますと、エンディングを選択できる条件というのは三つあって
一、お互いの好感度が80以上であること。
二、ある複数のメンバーが定められた数値の範囲内であること。一キャラクターにつき、一つであることが多いのですが、それ以上あることもあります。
勿論、この数値は一律というわけではなく、
例えば、咲夜さんの場合は、レミリアはある程度の高さが求められますが、パチュリーはとんでもなく低い、あるいは00でない限り条件を満たしたことになります。
……何名か、どのくらいの数値なのか、どれもこちらから明言することはありません。
一言でいえば、隠しエンディング、というやつですね。
三、「終わりから」でエンディングをやり直すこと。
結局、選択肢に入れなかったし、このスレの残りで書くつもりもありませんけれど……。
それでは、他に何か気になることがあれば気軽にレスしてください。望む答えを用意できるか、すぐに返答できるかは分かりませんが……尽力いたします。
お久しぶりです、今日から投下致します。
ただ、さすがにこのスレ内で書き終わるか怪しいので、そのうち次スレを立てます。
3つ書くつもりですが、妖夢以外はそこまで長くない……はず。
―博麗神社―
早苗「こんにちは! 今日も博麗神社は閑古鳥が鳴いてますねー」
霊夢「……喧嘩を売りに来たの? それにしても、あんたが居たら煩過ぎて鳥が逃げていきそうね」
早苗「きゃー! それって、私のおかげで商売繫盛ってことですか!?」
早苗「ふふっ。 まぁ、霊夢さんって巫女よりも鬼巫女って感じですし、ウチより参拝客が少なくても仕方ないかもですけど!」
霊夢「はぁ? あんた、遂に鳥頭になったのかしら」
早苗「うぅ……」
早苗「……そりゃあ、この間のことは感謝していますよ……。 でも、それとこれとは別問題なんです」
早苗「多分、私は霊夢さんよりも年上じゃないですか。 だから、こう……なんか霊夢さんが取り乱すようなことをしてみたいっていうか……あと、年上の威厳とかを出したいっていうか……」
霊夢「そんなことを言っている時点で、欠片も出ることないから安心していいわよ」
早苗「ひどい!」
霊夢「だって事実だし」
早苗「本当のことだったら何を言ってもいいって訳じゃ……いや、別にいいですけどね。 霊夢さんのそういうところ、嫌いじゃないですし……」
早苗「…………」
霊夢「……はぁ。 それじゃあ私は煎餅でも食べとくから、好きなだけ考え事してれば?」
早苗「えっ、それなら私にもくださいよ。 一応客ですよ、私」
霊夢「いいけど……」
早苗「わーい。 煎餅って嫌いじゃないで――」ヒョイ
パリッ
早苗「……。 えーっと……いや、不味くはないですよ? まぁまぁな味です。 前食べてたのと比べると……ってだけで」
霊夢「あー? 文句言うなら食うな。 これは、ウチの中では比較的高級品なんだからね」
早苗「霊夢さん……」
早苗「(少し脱線したけど……今日の私の目的は、クールじゃない霊夢さんを見ることよ)」
霊夢「……」パリパリ
早苗「(うーん……どうしよ……妖夢さんとかじゃ一ミリも参考にならないし……他に、良さそうな人居たかしら……?)」
早苗「(……そうだ! 小鈴ちゃんなら比較的普通っぽいし、少しはかっこいいとか思っててくれそうな気がするかも。 それなら……)」
早苗「これからは、霊夢さんのことをちゃん付けで呼びます! ふふ、少しは新鮮でしょう?」ヒョイッ
霊夢「……早苗……」
早苗「?」パリパリ
霊夢「それ、最後の一枚だったんだけど」
早苗「……今度、何か持ってきますよ」
霊夢「そう……もし忘れたら、あんたを煎餅みたいに割るから」
早苗「ははっ、食べ物ごときでそんな……」
霊夢「……」
早苗「コホン……」
早苗「と・に・か・く! まずは形からです! 霊夢さんと早苗じゃあ、どう考えても私の方が後輩みたいじゃないですか!」
霊夢「その通りじゃない」
早苗「……細かいことはいいんですよ、気にしなくて。 霊夢さんは私に敬称をつけ、私は霊夢さんをちゃん付けでかわいがるんです」
霊夢「あんたに、さんとか様をつけろってこと?」
早苗「うぅん……お姉ちゃんでもいいですよ。 私、妹が欲しかったし……」
霊夢「あんたを姉扱いなんて、死んでも嫌」
早苗「えぇー? そんなに言うことないじゃないですか、霊夢ちゃん。 早苗お姉ちゃんって呼んでも良いって言ってあげてるんですよ?」
霊夢「うわ……」
早苗「……全力で引かれた……!」ガーン
霊夢「当然でしょ……」
霊夢「……というか、里の人に普通に霊夢ちゃんって呼ばれてるし……新鮮さなんてないわよ」
早苗「そうだったんですか……いっそのこと、その人に弟子入りしてみようかな……」
霊夢「アホみたいなことするのは勝手だけど、程々にしときなさいよ」
早苗「はぁー? アホじゃないですー。 勉強は出来る方だし、結構頼られてたりもしたんですよ?」
霊夢「あんたに……? 嘘でしょ、もしそうだとしたら驚いちゃうかも」
早苗「もう! そこで驚かれても嬉しくないです!」
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ヽ /レヘ、 ゝ' ' ⊂⊃-| , '⌒ヽ.
レイ ⊂⊃ rァ'´ ̄`ヽ. /_/ 7 |
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【了】
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