【青鬼×???】ひろし「坊主鬼」 (18)

町外れにある無人の館
そこに坊主のような巨大な頭をした化け物が
出るという噂があった

たけし「お・・おいもう帰ろうぜ・・」

卓郎「なんだよ卓郎ビビッてんのかよ
 もとはと言えばお前が肝試ししようっていったんじゃねぇかよ」

ひろし「まったく馬鹿馬鹿しい
巨大な頭をした坊主の化け物なんているわけないでしょう。」

ドコド・・マッホ・・イッキ・・ューパ!

卓郎「ん?おい今何か聞こえなかったか?」

美香「ちょっと!やめてよ卓郎!」

たけし「お・・おいもう帰ろうぜ・・」

卓郎「本当だって!今なんか聞こえた!」

ひろし「・・・・」

カゾク・・カエバ・・ク・・トクッ!

卓郎「ほら!やっぱり聞こえた!」

ひろし「私が様子を見てきましょうか?」

たけし「お・・おいもう帰ろうぜ・・」

美香「もういや!こんなとこ!私帰る!」ガチャ!

イッキュー・・!イロ・・マホツカエテッ!

美香「あっあれ!?開かない!鍵が閉まってる!
なにこれ!?四桁のパスワード!?」

卓郎「おいおいマジかよどうやって帰るんだよ!?」

たけし「お・・おいもう帰ろうぜ・・」

ひろし「館のどこかに裏口があるかもしれませんね
探してみましょう・・・・ん?声が近づいてる?」

ガチャ!
坊主鬼「イッキューパ!(甲高い声)」

ガヴンッ!!!

突如たけしの後ろにある扉が開き
「ソレ」は現れた
ソイツはたけしの首から上を丸かじりにし
思いっきり引き千切った。
スプリンクラーのように飛び出した血しぶきが
私達三人に降りかかる



「ソレ」は噂どおりに聞いた巨大な頭をした坊主の化け物
だった。

美香「いやあああああああああああ!!」

卓郎「うっうわあああああああああ!!」

私達はそれぞれ別々の方向へ全速力で走り出した。

坊主鬼「ドコドコスマッホデッイッキューパ!
カゾクデツカエバトクットクッ!
イッキューパ!イロイロスマホツカエテッ!
イッキューパ!(甲高い声)」

ひろし「ッ!!」

怪物の唸り声(?)が後方から聞こえる
どうやら
怪物の対象は私に向いてるようだ。

喰われた友人の死を嘆いてる余裕などなかった。

私は生きるために走った。

私は呼吸を荒くし

体中から汗が飛び散った。

なんなんだあの化け物はあんなのみたことない・・・・

私は開いてる部屋に駆け込み
一目散に人が隠れそうなクローゼットへ飛び込んだ。

ひろし「ハァ・・!ハァ・・!」

坊主鬼「イッキューパァ?イッキューパァ?」キョロキョロ

ひろし「ゴクッ・・・・」

クローゼットの隙間からあの化け物が見える

ドックン!ドックン!ドックン!

私は今にも破裂しそうな心臓を必死に押さえた

あの化け物が時々発してる言葉・・・・

イッキューパ?なんのことだ?なにかの暗号だろうか?

ガチャン
化け物は諦めたかのように背を向け
この部屋を出て行った。


ひろし(は・・早くこの館から脱出しなくては・・!)

私は勇気をふりしぼり
隠れてる部屋から出て
音を立てず廊下をゆっくり歩き
先ほど来た玄関へ向かった。
そして廊下のつきあたりに「ソイツ」はいた。

ぐっちゃ・・ぐっちゃ・・ぐっちゃ・・ぐっちゃ・・

ひろし「あ・・あぁぁ・・」


坊主のような巨大な頭をした怪物が
卓郎と美香を犬の餌のように
貪り喰っていた





坊主鬼「サイゴ・・ミツケタ・・」

ひろし「うっうわあああああああ!!」ダダッ!!

坊主鬼「!!」

私は大声を出し化け物の真横を全速力で通り抜けた

ひろし(あとは玄関まで走れば・・はっ!?
いや待て!玄関は確か閉まってる!?
でも確か美香さんは・・!!)




~回想~
美香「あっあれ!?開かない!鍵が閉まってる!
なにこれ!?四桁のパスワード!?」

ひろし(くっ!でも肝心のパスワードが分からない!!出口はすぐそこなのに!!)

坊主鬼「ドコドコスマッホデッイッキューパ!
カゾクデツカエバトクットクッ!
イッキューパ!イロイロスマホツカエテッ!
イッキューパ!(甲高い声)」


あの化け物は楽しそうに私が追い詰められてるのを
嘲笑っている

ひろし(クソッ何がイッキューパだふざけやがって!!
そんなに人を喰うのが楽しいか!化け物め!!
・・・・ん?イッキューパ?
いやまさかあのパスワード・・)

そして私は遂にパスワード付きの玄関前まで来た
ひろし(もうパスワードはこれしかない!!)
ガチャ!!

必死に走ってるうちに町へ出た

化け物は追ってこなかった

あの化け物の正体は何だったのか

私には分からない

卓郎たちは今も行方不明のままだ

あの事件から半年
もうあの館での出来事はすっかり
記憶から消えていた
とある日
私はソファでくつろぎTVをつけたするとそこには
http://youtu.be/r1pKUPcX7WQ

あの化け物が写っていた
終わり

あきた

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